JP2009198367A - 液面検出装置 - Google Patents
液面検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009198367A JP2009198367A JP2008041283A JP2008041283A JP2009198367A JP 2009198367 A JP2009198367 A JP 2009198367A JP 2008041283 A JP2008041283 A JP 2008041283A JP 2008041283 A JP2008041283 A JP 2008041283A JP 2009198367 A JP2009198367 A JP 2009198367A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- fixed electrode
- liquid level
- slider
- level detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Level Indicators Using A Float (AREA)
Abstract
【課題】接点の摩耗を抑制し、良好な抵抗値を検出することができる液面検出装置を提供する。
【解決手段】固定電極5を有する基板2と、固定電極5上を摺動する接点3を有する摺動子4とを備えた液面検出装置1において、接点3を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点3にロジウムめっきを施すと共に、固定電極5が少なくとも銀パラジウムを含んでおり、接点3が摺動する固定電極5上に少なくとも酸化ルテニウムが含まれた保護層9を形成した。
【選択図】図2
【解決手段】固定電極5を有する基板2と、固定電極5上を摺動する接点3を有する摺動子4とを備えた液面検出装置1において、接点3を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点3にロジウムめっきを施すと共に、固定電極5が少なくとも銀パラジウムを含んでおり、接点3が摺動する固定電極5上に少なくとも酸化ルテニウムが含まれた保護層9を形成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば車両の燃料タンク内の液量を測定する液面検出装置に関し、特に基板に設けられた固定電極上を摺動する接点を有する摺動子を備えた液面検出装置に関するものである。
従来の液面検出装置としては、例えば、特開2003−287455号に示されているものがある。この液面検出装置は、セラミック等からなる回路基板2(基板)に設けられ、銀(Ag)とパラジウム(Pd)とガラス成分とから構成された固定電極3の摺動部7を覆うように、酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料からなる第2の抵抗体8を設け、この第2の抵抗体8上を摺動する摺動接点5(接点)を有する摺動子6を備えている。この酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料からなる第2の抵抗体8を設けることで、固定電極3が硫化するのを抑えると共に、固定電極3の摩耗を抑えることができるというものである。
特開2003−287455号公報
しかしながら、上記特許文献1の液面検出装置では、銅・ニッケル・亜鉛の合金(洋白)からなる摺動接点5(接点)が酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料からなる第2の抵抗体8よりも軟らかいため、摺動接点5の摩耗が促進され、良好な抵抗値出力が検出されにくいという問題点を有している。
本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、接点の摩耗を抑制し、良好な抵抗値を検出することができる液面検出装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するため、固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施したものである。
また、固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施すと共に、前記固定電極が少なくとも銀パラジウムを含んでおり、前記接点が摺動する前記固定電極上に少なくとも酸化ルテニウムが含まれた保護層を形成したものである。
また、固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施すと共に、前記固定電極が少なくとも酸化ルテニウムを含んでいるものである。
接点の摩耗を抑制し、良好な抵抗値を検出することができる液面検出装置を得ることができる。
本発明を、例えば車両に備えられる液面検出装置を実施形態として説明する。図1は、本発明の第1実施形態を示す液面検出装置の要部正面図であり、図2は、同液面検出装置の要部断面図(図1に於けるA−A断面)である。
液面検出装置1は、セラミックなどの絶縁性の基板2と、接点3を有する摺動子4を備えている。基板2には、複数の固定電極5と、この固定電極5に跨る抵抗体6と、抵抗体6の抵抗値を調整する調整用抵抗体7と、接点3が摺動する領域(摺動部8とする)の固定電極5を覆う保護層9などが設けられている。
この様な液面検出装置1は、図示しないが、車両の燃料タンク内に収納され、燃料タンク内の燃料残量に応じて上下に追従作動するフロートの動きに連動する接点3(摺動子4)が抵抗体6に接続された固定電極5を覆う保護層9上を摺動することで、抵抗体6の抵抗値(即ち、燃料の液面位置)が検出されるものである。
摺動子4は、銅(Cu)・ニッケル(Ni)・亜鉛(Zn)からなる合金(洋白)であり、接点3は摺動子4と一体に形成されている。本実施形態に於ける接点3は、2個の接点3a,3bから構成されており、プレス加工などによって突出し形成されている。また、摺動子4は接点3を形成した後、ビッカース硬さが800程度のロジウム(Rh)皮膜を表面に形成した、即ちロジウムめっきを施してある。
固定電極5は、少なくとも銀パラジウム(AgPd)を含む材料をペースト状とし、これをスクリーン印刷などの手段によって基板2上に設けた後、乾燥,焼成の各工程を経て得られるものであり、銀パラジウムが60〜80重量%で、残りはガラス成分などである。また、この固定電極5は測定用ランド10と接続ランド11を備えている。
測定用ランド10は、測定用ランド10間の抵抗体6の抵抗値を測定する測定装置の図示しない検査針が接触するものである。ここで、抵抗体6が所定の抵抗値でなかった場合は、調整用抵抗体7をレーザートリミングなどの方法によってトリミングして除去部12を設けて、抵抗体6の抵抗値を調整することとなる。また、接続ランド11には、リード線(図示せず)などの導電部材が半田接続され、車両の計器(図示せず)に抵抗値(検出信号)を出力する。
抵抗体6は、少なくとも酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料からなり、複数の固定電極5に跨った状態で、固定電極5と同様に、スクリーン印刷された後、乾燥,焼成の各工程を経て形成される。また、接続ランド11にも接続している。酸化ルテニウム以外には、銀(Ag)やガラス成分などが含まれている。
保護層9は、少なくとも酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料からなり、抵抗体6と同様にして摺動部8の固定電極5上に重ねて形成される。酸化ルテニウム以外には、銀(Ag)やガラス成分などが含まれている。なお、保護層9は抵抗体6よりも抵抗値が低くなるように設定されている。
この様に、摺動子4を銅・ニッケル・亜鉛からなる合金とし、接点3を一体形成した後、この摺動子4にロジウムめっきを施したことにより、接点3の表面硬度が高くなり耐摩耗性,耐食性が向上する。従って、良好な抵抗値を検出することができる。また、摺動子4を銅・ニッケル・亜鉛の合金とすることで、加工が容易で硫化などにも強く、加えて安価である。
また、固定電極5が少なくとも銀パラジウムを含んでいるために、固定電極5の耐劣化性,耐腐食性が向上し、この固定電極5上に酸化ルテニウムが含まれた保護層9を形成することで、ガソリンなどの燃料中に含まれる硫黄分によって固定電極5が硫化して、硫化銀が生成されるのが抑えられる。また、酸化ルテニウムが含まれた保護層9は耐摩耗性が高いため、固定電極5の摩耗が抑えられる。
図2は、本発明の第2実施形態を示す液面検出装置の要部断面図(図1のA−A断面に相当)である。本実施形態は、固定電極の材料が前記第1実施形態と異なると共に、この固定電極に保護層が形成されていないものである。他は、前記第1実施形態と同じため、詳細な説明は省略する。
摺動子4は、前記第1実施形態と同様に、銅(Cu)・ニッケル(Ni)・亜鉛(Zn)からなる合金(洋白)であり、接点3は摺動子4と一体に形成されている。また、接点3をプレス加工などによって突出し形成した摺動子4には、前記第1実施形態と同様にロジウムめっきが施してある。
固定電極5は、少なくとも酸化ルテニウム(RuO2)を含む材料をペースト状とし、これを前記第1実施形態と同様にスクリーン印刷などの手段によって基板2上に設けた後、乾燥,焼成の各工程を経て得られるものであり、酸化ルテニウムが60〜80重量%で、残りはガラス成分などである。
この様に、摺動子4を銅・ニッケル・亜鉛からなる合金とし、接点3を一体形成した後、この摺動子4にロジウムめっきを施したことにより、前記第1実施形態と同様に、接点3の表面硬度が高くなり耐摩耗性,耐食性が向上し、良好な抵抗値を検出することができる。
また、固定電極5が少なくとも酸化ルテニウムを含んでいるために、硫化銀が生成されるのが抑えられる。従って、前記第1実施形態の様に固定電極5上に保護層を形成する必要がなく、安価である。
なお、前記各実施形態では接点3と摺動子4とが一体であるが、接点3を別体で形成し、それを摺動子4に加締めなどによって固定するようにしても良い。その場合、少なくとも接点3を銅・ニッケル・亜鉛からなる合金とし、接点3にはロジウムめっきが施されているものとする。
1 液面検出装置
2 基板
3 接点
4 摺動子
5 固定電極
9 保護層
2 基板
3 接点
4 摺動子
5 固定電極
9 保護層
Claims (3)
- 固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施したことを特徴とする液面検出装置。
- 固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施すと共に、前記固定電極が少なくとも銀パラジウムを含んでおり、前記接点が摺動する前記固定電極上に少なくとも酸化ルテニウムが含まれた保護層を形成したことを特徴とする液面検出装置。
- 固定電極を有する基板と、前記固定電極上を摺動する接点を有する摺動子とを備えた液面検出装置において、前記接点を銅・ニッケル・亜鉛の合金から形成し、この接点にロジウムめっきを施すと共に、前記固定電極が少なくとも酸化ルテニウムを含んでいることを特徴とする液面検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008041283A JP2009198367A (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 液面検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008041283A JP2009198367A (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 液面検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009198367A true JP2009198367A (ja) | 2009-09-03 |
Family
ID=41142006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008041283A Pending JP2009198367A (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 液面検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009198367A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102544503A (zh) * | 2010-12-31 | 2012-07-04 | 杭州新研动力能源有限公司 | 镍锌电池添加剂 |
KR101267502B1 (ko) * | 2010-03-10 | 2013-05-31 | 현담산업 주식회사 | 접촉부위에 윤활제를 도포한 방수형 연료센서 |
JP2014235124A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 日本精機株式会社 | 液面検出装置 |
-
2008
- 2008-02-22 JP JP2008041283A patent/JP2009198367A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101267502B1 (ko) * | 2010-03-10 | 2013-05-31 | 현담산업 주식회사 | 접촉부위에 윤활제를 도포한 방수형 연료센서 |
CN102544503A (zh) * | 2010-12-31 | 2012-07-04 | 杭州新研动力能源有限公司 | 镍锌电池添加剂 |
JP2014235124A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 日本精機株式会社 | 液面検出装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4832085B2 (ja) | 摺動式液面検出装置 | |
KR101061625B1 (ko) | 액면검출장치 | |
JP2000136956A (ja) | 液面検出装置及びそれに用いられる導体電極の製造方法 | |
JP2012154691A (ja) | 液面レベル検出装置 | |
US6972685B2 (en) | Liquid level sensor | |
US9316526B2 (en) | Sliding liquid level sensor | |
JP5213343B2 (ja) | 抵抗板、および該抵抗板を備えた液面レベル検出装置 | |
JP2009198367A (ja) | 液面検出装置 | |
JP5711599B2 (ja) | 液面レベル検出装置 | |
JP4959419B2 (ja) | 液面レベル検出装置 | |
JP2009162694A (ja) | 摺動式液面レベルセンサ及びその製造方法 | |
JP2003287457A (ja) | 液面検出装置 | |
JP2003322555A (ja) | 液面検出装置 | |
JP4123341B2 (ja) | 液面検出装置 | |
JP2003287456A (ja) | 液面検出装置 | |
JP2010002253A (ja) | 液面レベル検出装置 | |
US9157783B2 (en) | Method for producing conductive segment | |
JP5965595B2 (ja) | 摺動接触用導電セグメントの製造方法 | |
JP6120067B2 (ja) | 液面検出装置 | |
WO2004020959A1 (ja) | 液面検出装置 | |
JP2005291813A (ja) | 液面検出装置およびその製造方法 | |
JP4123336B2 (ja) | 液面検出装置 | |
JP2007139679A (ja) | 液面検出装置 | |
JP2010078320A (ja) | 液面検出装置 | |
JP2018124087A (ja) | 液面検出装置 |