JP2003322555A - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置

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JP2003322555A
JP2003322555A JP2002158849A JP2002158849A JP2003322555A JP 2003322555 A JP2003322555 A JP 2003322555A JP 2002158849 A JP2002158849 A JP 2002158849A JP 2002158849 A JP2002158849 A JP 2002158849A JP 2003322555 A JP2003322555 A JP 2003322555A
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sliding
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JP2002158849A
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English (en)
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Koichi Sato
浩一 佐藤
Tetsuya Sato
哲也 佐藤
Tadao Nakagawa
忠夫 中川
Kiyoshi Enomoto
清 榎本
Hatsuo Hayakawa
肇夫 早川
Yoshiyuki Shimazaki
義之 島崎
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Nippon Seiki Co Ltd
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Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫黄分を含む燃料中では硫化による影響を受
けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保護層によ
る影響を受けにくい液面検出装置を提供するものであ
る。 【解決手段】 抵抗体4に接続された複数の固定電極3
を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極3を
摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5a、
5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3に接
触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体4の
抵抗値を出力する液面検出装置において、少なくとも2
つの摺動接点5a、5bを設け、複数の固定電極3それ
ぞれに保護層7を備えた第1の摺動部8aと保護層7を
備えない第2の摺動部8bを設け、各摺動接点5a、5
bのうちの一方を第1の摺動部8aに接触させ、他方を
第2の摺動部8bに接触させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液面検出装置に関す
るもので、特に、液面の変動によって摺動接点が摺動す
る液面検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液面検出装置としては、例えば、
実願昭57−189612号(実開昭59−93102
号)のマイクロフィルムに示されているものがある。
【0003】この液面検出装置は、絶縁基板上に抵抗材
料からなる抵抗路が設けられ、この抵抗路に沿って導電
性材料からなる導体路を有し、この導体路上を摺動する
接点を備えている。この導電路は、銀、または銀とパラ
ジウムの混合物をペースト状にしたものを、ガラスまた
は酸化金属あるいはガラスと酸化金属とからなる結合層
を介して絶縁基板上に固着されている。また、接点材料
としては、洋白と呼ばれる銅・ニッケル・亜鉛からなる
合金である。
【0004】このような液面検出装置においては、絶縁
基板がガソリンなどの燃料中に浸漬され、その導体路上
を接点が摺動するようになっているため、ガソリン中の
硫黄分によって導体路表面の銀が硫化され、導体路表面
に硫化銀が生成され、導体路の表面が劣化し、これが原
因で、摺動接点と導体路との間の電圧降下を引き起こす
などの悪影響を及ぼすという問題があった。
【0005】この問題を解決するものとして、実願昭6
0−122501号(実開昭62−30304号)のマ
イクロフィルムに示されているものがある。
【0006】この液面検出装置は、導体路を抵抗材料に
よって極薄膜状に被覆して、導体路上に保護層を形成し
たものであり、そして、この保護層の表面に、接点を摺
動させるようにしたものである。このような液面検出装
置においては、ガソリン中の硫黄分によって生じる硫化
銀の発生が抑えられ、硫化による摺動接点と導体路との
間の電圧降下を抑制することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この液面検出装置で
は、保護層を形成したことなどによって、あるいは、保
護層が摺動接点にくらべてかなり硬質であるため、摺動
接点が保護層上を摺動するにともない、摺動接点が摩耗
して摩耗粉が発生するが、この摩耗粉が発生することな
どによって、摺動接点と導体路との間の電圧降下を少な
からず発生する。特に、硫黄分を多く含まないガソリン
などの燃料中では、固定電極が硫化する虞がないにもか
かわらず、固定電極に保護層が設けられているために電
圧降下の影響を受けてしまうという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、硫黄分を含む燃料中で
は硫化による影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない
燃料中では保護層による影響を受けにくい液面検出装置
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、抵抗体に接続された複数の固定電極を備えた
回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動する
摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定電極
の中から任意の固定電極に接触することで、前記任意の
固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する液面
検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ設
け、前記複数の固定電極それぞれに保護層を備えた第1
の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部を設け、
前記各摺動接点のうちの一方を前記第1の摺動部に接触
させ、他方を前記第2の摺動部に接触させたものであ
る。
【0010】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも
2つ設け、前記複数の固定電極それぞれに保護層を備え
た第1の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部を
設け、前記各摺動接点をその摺動にともない前記第1、
第2の摺動部に交互に接触させたものである。
【0011】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも
2つ設け、前記固定電極に保護層を備えた第1の摺動部
と前記保護層を備えない第2の摺動部とを交互に配置
し、前記各摺動接点をその摺動にともない前記第1、第
2の摺動部に交互に接触させたものである。
【0012】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記固定電極に保護層を備
えた第1の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部
とを交互に配置したものである。
【0013】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも
2つ設け、保護層を備えた第1の固定電極と前記保護層
を備えない第2の固定電極とを交互に配置し、前記各摺
動接点をその摺動にともない前記第1、第2の固定電極
に交互に接触させたものである。
【0014】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定
電極と前記保護層を備えない第2の固定電極とを交互に
配置したものである。
【0015】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を第1の摺動
接点と第2の摺動接点の少なくとも2つ設け、前記第1
の摺動接点若しくは第2の摺動接点のどちらか一方が接
する保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層を備
えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電極間
に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設けたもの
である。
【0016】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも
2つ設け、保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護
層を備えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定
電極間に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設け
たものである。
【0017】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定
電極と前記保護層を備えない第2の固定電極とを設け、
前記第1の固定電極間に前記第2の固定電極を少なくと
も1つ以上設けたものである。
【0018】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を第1の摺動
接点と第2の摺動接点の少なくとも2つ設け、前記第1
の摺動接点若しくは第2の摺動接点のどちらか一方が接
する保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層を備
えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電極を
2つ以上連続して設けるとともに、前記第1の固定電極
間に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設けたも
のである。
【0019】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも
2つ設け、保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護
層を備えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定
電極を2つ以上連続して設けるとともに、前記第1の固
定電極間に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設
けたものである。
【0020】また、抵抗体に接続された複数の固定電極
を備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を
摺動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の
固定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前
記任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力
する液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定
電極と前記保護層を備えない第2の固定電極とを設け、
前記第1の固定電極を2つ以上連続して設けるととも
に、前記第1の固定電極間に前記第2の固定電極を少な
くとも1つ以上設けたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の液面検出装置1は、抵抗
体4に接続された複数の固定電極3を備えた回路基板2
と、液面の変動に伴い固定電極3を摺動する摺動接点5
a、5bとを備え、摺動接点5a、5bが複数の固定電
極3の中から任意の固定電極3に接触することで、任意
の固定電極3に対応した抵抗体4の抵抗値を出力する液
面検出装置において、少なくとも2つの摺動接点5a、
5bを設け、複数の固定電極3それぞれに保護層7を備
えた第1の摺動部8aと保護層7を備えない第2の摺動
部8bを設け、各摺動接点5a、5bのうちの一方を第
1の摺動部8aに接触させ、他方を第2の摺動部8bに
接触させたものである。このように構成したことによ
り、硫黄分を含む燃料中では硫化による影響を受けにく
く、また、硫黄分の少ない燃料中では保護層による影響
を受けにくい液面検出装置1を提供することができる。
【0022】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、少なくと
も2つの摺動接点5a、5bを設け、複数の固定電極3
それぞれに保護層7を備えた第1の摺動部8aと保護層
7を備えない第2の摺動部8bを設け、各摺動接点5
a、5bをその摺動にともない第1、第2の摺動部8
a、8bに交互に接触させたものである。このように構
成したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化による
影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保
護層による影響を受けにくい液面検出装置1を提供する
ことができる。
【0023】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、少なくと
も2つの摺動接点5a、5bを設け、固定電極3に保護
層7を備えた第1の摺動部8cと保護層7を備えない第
2の摺動部8dとを交互に配置し、各摺動接点5a、5
bをその摺動にともない第1、第2の摺動部8c、8d
に交互に接触させたものである。このように構成したこ
とにより、硫黄分を含む燃料中では硫化による影響を受
けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保護層によ
る影響を受けにくい液面検出装置1を提供することがで
きる。
【0024】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点16とを備え、摺動接点16が複
数の固定電極3の中から任意の固定電極3に接触するこ
とで、任意の固定電極3に対応した抵抗体4の抵抗値を
出力する液面検出装置において、固定電極3に保護層7
を備えた第1の摺動部8cと保護層7を備えない第2の
摺動部8dとを交互に配置したものである。このように
構成したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化によ
る影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では
保護層による影響を受けにくい液面検出装置1を提供す
ることができる。
【0025】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、摺動接点
5a、5bを少なくとも2つ設け、保護層7を備えた第
1の固定電極3aと保護層7を備えない第2の固定電極
3bとを交互に配置し、各摺動接点5a、5bをその摺
動にともない第1、第2の固定電極3a、3bに交互に
接触させたものである。このように構成したことによ
り、硫黄分を含む燃料中では硫化による影響を受けにく
く、また、硫黄分の少ない燃料中では保護層7による影
響をより一層受けにくい液面検出装置1を提供すること
ができる。
【0026】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点16とを備え、摺動接点16が複
数の固定電極3の中から任意の固定電極3に接触するこ
とで、任意の固定電極3に対応した抵抗体4の抵抗値を
出力する液面検出装置において、保護層7を備えた第1
の固定電極3aと保護層7を備えない第2の固定電極3
bとを交互に配置したものである。このように構成した
ことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化による影響を
受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保護層に
よる影響を受けにくい液面検出装置1を提供することが
できる。
【0027】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、摺動接点
5a、5bを第1の摺動接点5aと第2の摺動接点5b
の少なくとも2つ設け、第1の摺動接点5a若しくは第
2の摺動接点5bのどちらか一方が接する保護層7を備
えた第1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2の
固定電極3bとを設け、第1の固定電極3a間に第2の
固定電極3bを少なくとも1つ以上設けたものである。
このように構成したことにより、硫黄分を含む燃料中で
は硫化による影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない
燃料中では保護層7による影響をより一層受けにくい液
面検出装置1を提供することができる。
【0028】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、摺動接点
5a、5bを少なくとも2つ設け、保護層7を備えた第
1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2の固定電
極3bとを設け、第1の固定電極3a間に第2の固定電
極3bを少なくとも1つ以上設けたものである。このよ
うに構成したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化
による影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中
では保護層7による影響をより一層受けにくい液面検出
装置1を提供することができる。
【0029】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点16とを備え、摺動接点16が複
数の固定電極3の中から任意の固定電極3に接触するこ
とで、任意の固定電極3に対応した抵抗体の抵抗値を出
力する液面検出装置において、保護層7を備えた第1の
固定電極3aと保護層7を備えない第2の固定電極3b
とを設け、第1の固定電極3aに第2の固定電極3bを
少なくとも1つ以上設けたものである。このように構成
したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化による影
響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保護
層7による影響をより一層受けにくい液面検出装置1を
提供することができる。
【0030】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、摺動接点
5a、5bを第1の摺動接点5aと第2の摺動接点5b
の少なくとも2つ設け、第1の摺動接点5a若しくは第
2の摺動接点5bのどちらか一方が接する保護層7を備
えた第1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2の
固定電極3bとを設け、第1の固定電極3aを2つ以上
連続して設けるとともに、第1の固定電極3a間に第2
の固定電極3bを少なくとも1つ以上設けたものであ
る。このように構成したことにより、硫黄分を含む燃料
中では硫化による影響を受けにくく、また、硫黄分の少
ない燃料中では保護層7による影響をより一層受けにく
い液面検出装置1を提供することができる。
【0031】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点5a、5bとを備え、摺動接点5
a、5bが複数の固定電極3の中から任意の固定電極3
に接触することで、任意の固定電極3に対応した抵抗体
4の抵抗値を出力する液面検出装置において、摺動接点
5a、5bを少なくとも2つ設け、保護層7を備えた第
1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2の固定電
極3bとを設け、第1の固定電極3aを2つ以上連続し
て設けるとともに、第1の固定電極3a間に第2の固定
電極3bを少なくとも1つ以上設けたものである。この
ように構成したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫
化による影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料
中では保護層7による影響をより一層受けにくい液面検
出装置1を提供することができる。
【0032】また、抵抗体4に接続された複数の固定電
極3を備えた回路基板2と、液面の変動に伴い固定電極
3を摺動する摺動接点16とを備え、摺動接点16が複
数の固定電極3の中から任意の固定電極3に接触するこ
とで、任意の固定電極3に対応した抵抗体の抵抗値を出
力する液面検出装置において、保護層7を備えた第1の
固定電極3aと保護層7を備えない第2の固定電極3b
とを設け、第1の固定電極3aを2つ以上連続して設け
るとともに、第1の固定電極3aに第2の固定電極3b
を少なくとも1つ以上設けたものである。このように構
成したことにより、硫黄分を含む燃料中では硫化による
影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保
護層7による影響をより一層受けにくい液面検出装置1
を提供することができる。
【0033】
【実施例】本発明の第1実施例を添付図面とともに説明
する。なお、図1,2は第1実施例であり、本実施例で
は、自動車などの車両の液面検出装置に適用した場合に
基づいて説明する。
【0034】液面検出装置1は、前記車両の燃料タンク
内に装備されるものであり、前記燃料タンク内のガソリ
ンなどの液体燃料に浮く図示しないフロートと、このフ
ロートをその一端で保持するとともに他端で回転可能に
支持される図示しないフロートアームとを備えている。
【0035】また、この液面検出装置1は、セラミック
などの絶縁性の回路基板2と、この回路基板2上に設け
られる複数の固定電極3と、複数の固定電極3に跨った
状態で設けられる抵抗体4と、固定電極3上を摺動する
2つの第1、第2の摺動接点5a、5bとから構成され
ている。なお、各摺動接点5a、5bを保持する摺動子
6は前記フロートアームと連結されており、各摺動接点
5a、5bは前記フロートアームの動きに伴い固定電極
3上を摺動するものである。
【0036】そして、この液面検出装置1は、前記ガソ
リンの変動に伴い前記フロートが変動することで、前記
フロートの変動が前記フロートアーム、摺動子6、各摺
動接点5a、5bに伝達され、複数の固定電極3の中か
ら任意の固定電極3に接触することで、接触した固定電
極3に対応した抵抗体4の抵抗値を出力するものであ
る。
【0037】また、それぞれの固定電極3の一部には、
固定電極3の硫化を防止するために保護層7が形成され
ている。保護層7は図1中の斜線で描かれている部分で
ある。そして、保護層7を備えた第1の摺動部8aと、
保護層7を備えない第2の摺動部8bとを備えている。
本実施例では、保護層7は、第2の摺動接点5bが円弧
状に摺動する部分にのみ設けられている。なお、第1の
摺動接点5aが摺動する部分には設けられていない。
【0038】なお、9は、抵抗体4の抵抗値を調整する
調整用抵抗体であり、10は、測定用ランドであり、測
定用ランド10間の抵抗体4の抵抗値を測定する測定装
置の図示しない検査針が接触するものである。抵抗体4
が所定の抵抗値でなかった場合は、調整用抵抗体9をレ
ーザートリミングなどの方法によってトリミングして除
去部11を設けて、抵抗体4の抵抗値を調整することと
なる。また、12は、図示しないリード線などの導電部
材が図示しない半田によって接続される接続ランドであ
り、液面検出装置1は前記導電部材によって図示しない
計器に抵抗値を出力する。
【0039】固定電極3は複数形成されており、少なく
とも、銀(Ag)と、パラジウム(Pd)と、ガラス成
分とから構成されている。ガラス成分としては、硼珪酸
鉛ガラスや酸化ビスマスなどである。固定電極3は、そ
の電極材料である上記の銀(Ag)、パラジウム(P
d)及びガラス成分とを、溶剤にてペースト状とする。
そして、このペースト状の電極材料をスクリーン印刷な
どの手段によって、回路基板2上に形成後、乾燥、焼成
の各工程を経て、固定電極3が形成される。
【0040】抵抗体4は、少なくとも酸化ルテニウム
(RuO2)を含む材料から構成されている。また、調
整用抵抗体9も抵抗体4と同一の材料である。しかし、
これらの抵抗体4,9の抵抗値は、異なるように設定さ
れている。
【0041】抵抗体4は、複数の固定電極3に跨った状
態で接続されており、固定電極3上に焼成されている。
また、接続ランド12にも接続している。抵抗体4は、
固定電極3と同様に、スクリーン印刷などの手段によっ
て、形成後、乾燥、焼成の各工程を経て、形成される。
なお、調整用抵抗体9も抵抗体4と同一の工程で形成さ
れる。
【0042】第1、第2の摺動接点5a、5bは摺動子
6に加締めによって固定されている。第1、第2の摺動
接点5a、5bの材質としては、銅(Cu)・ニッケル
(Ni)・亜鉛(Zn)合金(洋白若しくは洋銀)やニ
ッケル(Ni)・クロム(Cr)合金などが適切であ
る。また、摺動子6は銅(Cu)・ニッケル(Ni)・
亜鉛(Zn)合金が加締めなどの加工がしやすく、硫化
などにも強く、加えて安価であるため適切である。な
お、本実施例では、第1、第2の摺動接点5a、5bは
摺動子6と別体で形成されているが、一体のものであっ
ても良い。この場合は、銅(Cu)・ニッケル(Ni)
・亜鉛(Zn)合金などをプレス加工などによって接点
を形成するものなどがある。
【0043】第1、第2の摺動接点5a、5bは、燃料
の液面に浮く図示しないフロートの変動によって固定電
極3上を摺動するものであり、固定電極3上には、保護
層7が形成されている。この保護層7は固定電極3の一
部を覆うように形成されている。
【0044】保護層7は、少なくとも酸化ルテニウム
(RuO2)を含む材料から構成されている。また、保
護層7は抵抗体4、調整用抵抗体9よりも抵抗値が低く
なるように設定されている。
【0045】このように、保護層7で摺動部8をカバー
することで、ガソリンなどの燃料中に含まれる硫黄分に
よって、固定電極3が硫化して、硫化銀を生成すること
を防止することができる。また、保護層7は耐摩耗性が
高く、摺動部8の摩耗を防止することができる。
【0046】つまり、本実施例では、第1の摺動電極5
aは、保護層7を設けていない固定電極3(第2の摺動
部8b)に直接接触し、また、第2の摺動電極5bは、
保護層7で覆われた固定電極3(第1の摺動部8a)に
接触することとなる。
【0047】以上のように構成することにより、硫黄分
を含む燃料中では、固定電極3は硫化し、第1の摺動接
点5aが接触する第2の摺動部8bでは、硫化による電
圧降下の影響を受けるが、保護層7で覆った固定電極3
は硫化せず、第2の摺動接点5bが接触する第1の摺動
部8aでは、硫化による電圧降下の影響を受けにくくな
る。よって、液面検出装置1は、硫化による電圧降下の
影響を受けにくい第2の摺動接点5bと第1の摺動部8
aとの接触で得られた抵抗値を出力することとなる。
【0048】また、硫黄分の少ない燃料中では、固定電
極3は硫化しないので、第1の摺動接点5aが接触する
第2の摺動部8bでは、良好な接触状態であり、第2の
摺動接点5bが接触する第1の摺動部8aでは、保護層
7を設けたことによる電圧降下の影響を受けることとな
る。よって、液面検出装置1は、保護層7による電圧降
下の影響を受けにくい第1の摺動接点5aと第2の摺動
部8bとの接触で得られた抵抗値を出力することとな
る。
【0049】よって、硫黄分を含む燃料中では硫化によ
る影響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では
保護層7による影響を受けにくい液面検出装置1を提供
することができる。
【0050】次に本発明の第2実施例を図3を用いて説
明する。
【0051】本実施例では、それぞれの固定電極3の一
部に保護層7を備えており、保護層7を備えた第1の摺
動部8aと、保護層7を備えない第2の摺動部8bとを
備えている。本実施例では、各摺動接点5a、5bの摺
動する方向に対して、保護層7を備えた第1の摺動部8
aと、保護層7を備えない第2の摺動部8bとを交互に
設けてある。そして、図3で示すように、第1の摺動接
点5aが保護層3を介して固定電極3と接触するとき、
第2の摺動接点5bは固定電極3と直接接触するもので
あり、第1、第2の摺動接点5a、5bは、その摺動に
伴い第1、第2の摺動部8a、8bに交互に接触するも
のである。
【0052】このように構成したことにより、前記第1
実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、
各摺動接点5a、5bがほぼ等しく保護層7に摺動する
ため、各摺動接点5a、5bは均等に摩耗するので、各
摺動接点5a、5bを同程度の大きさで形成することが
できる。
【0053】なお、第2実施例の変形例として、図4に
示すものがある。この変形例は、複数の固定電極3の幾
つかに、第1の摺動接点5a若しくは第2の摺動接点5
bのどちらか一方が接する保護層7を有する第1の摺動
部8aを備えた第1の固定電極3aを設けてある。ま
た、この第1の固定電極3aには、保護層7を介さず第
1の摺動接点5a若しくは第2の摺動接点5bのどちら
か一方と接する第2の摺動部8bを備えている。そし
て、この保護層7を備えた第1の固定電極3a間に、保
護層7を備えない第2の固定電極3bを2つ設けたもの
である。この第2の固定電極3bは、保護層7を介さず
に、第1、第2の摺動接点5a、5bと接する第2の摺
動部8bを備えている。
【0054】このように構成したことにより、硫黄分を
含む燃料中では硫化による影響を受けにくく、また、保
護層7の個数を前記第2実施例に比べて減らすことで、
摺動接点5a、5bの摩耗を抑え、保護層7による影響
をより一層受けにくい液面検出装置1を提供することが
できる。
【0055】また、保護層7を備えた第1の固定電極3
a間の保護層7を備えない第2の固定電極3bは、前記
変形例のように、2つに限定されるものではなく、適宜
設定可能であり、少なくとも1つ以上設けてあればよ
い。
【0056】また、第2実施例の変形例では、保護層7
を備えた第1の固定電極3aは1つであったが、本実施
例にのみ限定されるものではなく、保護層7を備えた第
1の固定電極3を2つ以上連続して形成しても良い。
【0057】次に本発明の第3実施例を図5を用いて説
明する。
【0058】本実施例では、複数の固定電極3に1つお
きに保護層7を形成し、固定電極3に保護層7を備えた
第1の摺動部8cと保護層7を備えない第2の摺動部8
dとを交互に配置したものである。つまり、保護層7を
備えた第1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2
の固定電極3bが交互に配置されている。本実施例で
は、第1、第2の摺動接点5a、5bは、各摺動接点5
a、5bが摺動する円弧の回動中心13を通る同一線1
4上に配置されており、これに対し、固定電極3は、回
動中心13に対して傾いた状態で形成されている。そし
て、第1、第2の摺動接点5a、5bはそれぞれ異なる
固定電極3と接続するように形成されている。
【0059】このように構成したことにより、前記各実
施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、前
記各実施例にくらべて保護層7の個数を少なく形成でき
るとともに、大きく形成できるので、保護層7をスクリ
ーン印刷で形成する時に作り勝手の良い液面検出装置1
を提供することができる。
【0060】なお、第3実施例の変形例として、図6に
示すものがある。この変形例は、保護層7を備えた固定
電極3a間に、保護層7を備えない第2の固定電極3b
を2つ設けたものである。
【0061】このように構成したことにより、硫黄分を
含む燃料中では硫化による影響を受けにくく、また、保
護層7の個数を前記第3実施例に比べて減らすことで、
摺動接点5a、5bの摩耗を抑え、保護層7による影響
をより一層受けにくい液面検出装置1を提供することが
できる。
【0062】また、保護層7を備えた第1の固定電極3
a間の保護層7を備えない第2の固定電極3bは、前記
変形例のように、2つに限定されるものではなく、適宜
設定可能であり、少なくとも1つ以上設けてあればよ
い。
【0063】また、第3実施例の変形例では、保護層7
を備えた第1の固定電極3aは1つであったが、本実施
例にのみ限定されるものではなく、保護層7を備えた第
1の固定電極3aを2つ以上連続して形成しても良い。
【0064】次に本発明の第4実施例を図7を用いて説
明する。
【0065】本実施例では、複数の固定電極3に1つお
きに保護層7を形成し、固定電極3に保護層7を備えた
第1の摺動部8cと保護層7を備えない第2の摺動部8
dとを交互に配置したものである。つまり、保護層7を
備えた第1の固定電極3aと、保護層7を備えない第2
の固定電極3bが交互に配置されている。本実施例で
は、第1、第2の摺動接点5a、5bは、各摺動接点5
a、5bが摺動する円弧の回動中心13を通る線15に
対して傾いて配置されており、これに対し、固定電極3
は、少なくとも第1、第2の摺動接点5a、5bが摺動
する部分は、回動中心13を通る図示しない線上に形成
されている。そして、第1、第2の摺動接点5a、5b
はそれぞれ異なる固定電極3と接続するように形成され
ている。
【0066】このように構成したことにより、前記第3
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0067】なお、第4実施例の変形例として、図8に
示すものがある。この変形例は、保護層7を備えた第1
の固定電極3a間に、保護層7を備えない第2の固定電
極3bを2つ設けたものである。
【0068】このように構成したことにより、硫黄分を
含む燃料中では硫化による影響を受けにくく、また、保
護層7の個数を前記第4実施例に比べて減らすことで、
摺動接点5a、5bの摩耗を抑え、保護層7による影響
をより一層受けにくい液面検出装置1を提供することが
できる。
【0069】また、保護層7を備えた第1の固定電極3
a間の保護層7を備えない第2の固定電極3bは、前記
変形例のように、2つに限定されるものではなく、適宜
設定可能であり、少なくとも1つ以上設けてあればよ
い。
【0070】また、第4実施例の変形例では、保護層7
を備えた第1の固定電極3aは1つであったが、本実施
例にのみ限定されるものではなく、保護層7を備えた第
1の固定電極3aを2つ以上連続して形成しても良い。
【0071】なお、前記各実施例では、摺動接点5a、
5bは2つであったが、前記実施例に限定されるもので
はなく、2つ以上形成されていればよい。なお、摺動接
点5a、5bの個数を増やせば、その分、より確実に摺
動接点5a、5bと固定電極3との接触の信頼性が向上
する。
【0072】次に本発明の第5実施例を図9を用いて説
明する。
【0073】本実施例では、摺動接点16を1つ設けた
ものである。そして、複数の固定電極3に1つおきに保
護層7を形成し、固定電極3に保護層7を備えた第1の
摺動部8cと保護層7を備えない第2の摺動部8dとを
交互に配置したものである。つまり、本実施例では、保
護層7を備えた第1の固定電極3aと保護層7を備えな
い第2の固定電極3bとから構成されている。
【0074】また、前記燃料タンク内のガソリンなどの
燃料は、長時間の停車などを除けば、常に揺れており、
この燃料の揺れに伴い摺動接点16は、常に摺動してい
るため、一つの固定電極3の抵抗値を出力するわけでは
なく、複数の固定電極3を摺動したときの平均した抵抗
値を出力することとなる。
【0075】よって、この液面検出装置1では、前記各
実施例と同様に、硫黄分を含む燃料中では、第2の固定
電極3bは硫化し、硫化による電圧降下の影響を受ける
が、保護層7で覆った第1の固定電極3aは硫化せず、
硫化による電圧降下の影響を受けにくくなり、よって、
液面検出装置1が出力する抵抗値は、平均されたものと
なるため、硫化による電圧降下の影響を受けにくい第1
の固定電極3aとの接触で得られた抵抗値を出力するこ
ととなる。
【0076】また、硫黄分の少ない燃料中では、保護層
7を設けた第1の固定電極3aでは、保護層7による電
圧降下の影響を受けることとなるが、保護層7のない第
2の固定電極3bでも硫化しないので、保護層7を設け
ていない固定電極3では、良好な接触状態であり、よっ
て、液面検出装置1が出力する抵抗値は、平均されたも
のとなるため、保護層7による電圧降下の影響を受けに
くい第2の固定電極3bとの接触で得られた抵抗値を出
力することとなる。
【0077】このように構成したことにより、硫黄分を
含む燃料中では硫化による影響を受けにくく、また、硫
黄分の少ない燃料中では保護層による影響を受けにくい
液面検出装置を提供することができる。
【0078】なお、前記第5実施例では、保護層7を設
けた第1の固定電極3aと、保護層7を設けない第2の
固定電極3bを交互に設けてあるが、前記実施例に限定
されるものではなく、例えば、第1の固定電極3aを少
なくとも1つ以上連続で設け、あるいは、第2の固定電
極3bを少なくとも1つ以上連続で設け、これらを組み
とし、この組みを交互に設けたものであっても良い。
【0079】なお、この組みを構成する固定電極3の個
数は2つに限らず、いくつでも良い。また、組みを構成
する固定電極3の個数は、保護層7を設けたものと設け
ないものとで、同一数である必要はなく、組みを構成す
る固定電極3の数が異なっていても良い。例えば、保護
層7を設けた組みの固定電極3の数を2つとし、保護層
7を設けない組みの固定電極3の数を1つとしたもので
も良い。
【0080】なお、前記各実施例では、摺動接点5a、
5b、16は円弧状に回路基板2上を摺動したが、前記
実施例に限定されるものではなく、回路基板2上を直線
的に移動するものでも良い。また、前記各実施例では、
摺動接点5a、5b、16は摺動子6と前記フロートア
ームを介して前記フロートと連動していたが、前記実施
例に限定されるものではなく、前記フロートに摺動接点
を設けたものであっても良い。
【0081】
【発明の効果】以上、本発明により、初期の目的を達成
することができ、硫黄分を含む燃料中では硫化による影
響を受けにくく、また、硫黄分の少ない燃料中では保護
層による影響を受けにくい液面検出装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の正面図である。
【図2】図1中A−A線の断面図である。
【図3】同発明の第2実施例の要部正面図である。
【図4】同発明の第2実施例の変形例の要部正面図であ
る。
【図5】同発明の第3実施例の要部正面図である。
【図6】同発明の第3実施例の変形例の要部正面図であ
る。
【図7】同発明の第4実施例の要部正面図である。
【図8】同発明の第4実施例の変形例の要部正面図であ
る。
【図9】同発明の第5実施例の要部正面図である。
【符号の説明】
1 液面検出装置 2 回路基板 3 固定電極 3a 第1の固定電極 3b 第2の固定電極 4 抵抗体 5a 第1の摺動接点 5b 第2の摺動接点 7 保護層 8a、8c 第1の摺動部 8b、8d 第2の摺動部 16 摺動接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 清 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内 (72)発明者 早川 肇夫 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内 (72)発明者 島崎 義之 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内 Fターム(参考) 2F013 AA04 BB02 CB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ
    設け、前記複数の固定電極それぞれに保護層を備えた第
    1の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部を設
    け、前記各摺動接点のうちの一方を前記第1の摺動部に
    接触させ、他方を前記第2の摺動部に接触させたことを
    特徴とする液面検出装置。
  2. 【請求項2】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ
    設け、前記複数の固定電極それぞれに保護層を備えた第
    1の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部を設
    け、前記各摺動接点をその摺動にともない前記第1、第
    2の摺動部に交互に接触させたことを特徴とする液面検
    出装置。
  3. 【請求項3】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ
    設け、前記固定電極に保護層を備えた第1の摺動部と前
    記保護層を備えない第2の摺動部とを交互に配置し、前
    記各摺動接点をその摺動にともない前記第1、第2の摺
    動部に交互に接触させたことを特徴とする液面検出装
    置。
  4. 【請求項4】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記固定電極に保護層を備えた
    第1の摺動部と前記保護層を備えない第2の摺動部とを
    交互に配置したことを特徴とする液面検出装置。
  5. 【請求項5】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ
    設け、保護層を備えた第1の固定電極と前記保護層を備
    えない第2の固定電極とを交互に配置し、前記各摺動接
    点をその摺動にともない前記第1、第2の固定電極に交
    互に接触させたことを特徴とする液面検出装置。
  6. 【請求項6】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定電極
    と前記保護層を備えない第2の固定電極とを交互に配置
    したことを特徴とする液面検出装置。
  7. 【請求項7】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を第1の摺動接点
    と第2の摺動接点の少なくとも2つ設け、前記第1の摺
    動接点若しくは第2の摺動接点のどちらか一方が接する
    保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層を備えな
    い第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電極間に前
    記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設けたことを特
    徴とする液面検出装置。
  8. 【請求項8】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2つ
    設け、保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層を
    備えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電極
    間に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設けたこ
    とを特徴とする液面検出装置。
  9. 【請求項9】 抵抗体に接続された複数の固定電極を備
    えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺動
    する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固定
    電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記任
    意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力する
    液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定電極
    と前記保護層を備えない第2の固定電極とを設け、前記
    第1の固定電極間に前記第2の固定電極を少なくとも1
    つ以上設けたことを特徴とする液面検出装置。
  10. 【請求項10】 抵抗体に接続された複数の固定電極を
    備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺
    動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固
    定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記
    任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力す
    る液面検出装置において、前記摺動接点を第1の摺動接
    点と第2の摺動接点の少なくとも2つ設け、前記第1の
    摺動接点若しくは第2の摺動接点のどちらか一方が接す
    る保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層を備え
    ない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電極を2
    つ以上連続して設けるとともに、前記第1の固定電極間
    に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設けたこと
    を特徴とする液面検出装置。
  11. 【請求項11】 抵抗体に接続された複数の固定電極を
    備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺
    動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固
    定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記
    任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力す
    る液面検出装置において、前記摺動接点を少なくとも2
    つ設け、保護層を備えた第1の固定電極と、前記保護層
    を備えない第2の固定電極とを設け、前記第1の固定電
    極を2つ以上連続して設けるとともに、前記第1の固定
    電極間に前記第2の固定電極を少なくとも1つ以上設け
    たことを特徴とする液面検出装置。
  12. 【請求項12】 抵抗体に接続された複数の固定電極を
    備えた回路基板と、液面の変動に伴い前記固定電極を摺
    動する摺動接点とを備え、前記摺動接点が前記複数の固
    定電極の中から任意の固定電極に接触することで、前記
    任意の固定電極に対応した前記抵抗体の抵抗値を出力す
    る液面検出装置において、保護層を備えた第1の固定電
    極と前記保護層を備えない第2の固定電極とを設け、前
    記第1の固定電極を2つ以上連続して設けるとともに、
    前記第1の固定電極間に前記第2の固定電極を少なくと
    も1つ以上設けたことを特徴とする液面検出装置。
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