JP2009198242A - 埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法 - Google Patents

埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にして、腐食リスク上重要なメタルタッチ箇所や塗覆装欠陥箇所等の異常低接地箇所を明確に特定する。
【解決手段】計測評価区間の始点から終点までの各計測地点で、単位2地点間の地表面電位差(S/S)と埋設金属パイプラインの管対地電位(P/S)を、規定通電電流のオン時とオフ時でそれぞれ計測し(S4,S4A)、地表面電位差(S/S)のオン時とオフ時の差による第1評価値(Δ(S/S))とパイプラインの管対地電位(P/S)のオン時とオフ時の差による第2評価値(Δ(P/S))を計測地点毎に求め(S5)、第1評価値(Δ(S/S))の極性が反転する計測地点間で、第2評価値(Δ(P/S))が計測評価区間内での最小値を示した場合に、当該計測地点間を腐食リスクの高い箇所と評価する(S6)。
【選択図】図3

Description

本発明は、歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインの腐食リスクを計測評価する方法に関する。
埋設されたガスパイプライン等の金属パイプラインには、金属パイプラインの腐食を防止するために、その表面に塗覆装が設けられている。塗覆装の種類としては、ポリエチレン等の高抵抗率塗覆装とアスファルト等からなる歴青質塗覆装がある。近年の新設パイプラインは高抵抗率塗覆装が施されているが、既設の埋設金属パイプラインの中には歴青質塗覆装が施されたものが多数存在している。
このような塗覆装が施された埋設金属パイプラインは、塗覆装欠陥部(塗覆装が損傷してパイプラインの金属表面が露出した箇所)が形成されることによって腐食リスクが高くなる。これに対しては、カソード防食を施すことで、塗覆装欠陥部にカソード防食電流を流入させて腐食リスクを低減させている。
ポリエチレン等の高抵抗率塗覆装が施された埋設金属パイプラインでは、塗覆装欠陥部以外から金属パイプラインに電流が出入りすることはないと考えられるので、この電流の出入りを検出することで、塗覆装欠陥部の位置を明確に特定することができる。また、カソード防食されている高抵抗率塗覆装金属パイプラインの腐食リスクは、塗覆装欠陥部へカソード防食電流が十分に供給されているか否かで評価することができ、例えば、塗覆装欠陥部を模擬したプローブを埋設金属パイプラインに接続して、計測されたプローブ電流密度がカソード防食基準に合格しているか否かで、腐食リスクの計測評価を行うことができる。
高抵抗率塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にした塗覆装欠陥部の検出方法は、各種の提案がある。例えば、交流電流を金属パイプラインに連続通電して、地表面電位差を計測する車輪電極を用いたセンサ部を埋設金属パイプライン直上で走行させて、塗覆装欠陥部の発生でパイプラインの金属部材が大地(地盤)に接触したことにより流れる信号電流によって形成される地表面電位差分布の変化を、2つの車輪電極間の信号電位差による特有の波形と位相の情報により判定することで塗覆装欠陥部の位置を検出する方法(下記特許文献1参照)、埋設金属パイプラインに交流信号電圧を印加し、該埋設金属パイプラインの塗覆装欠陥部に流出入する電流により磁界を発生させ、金属パイプラインの直上の地表面に沿って磁界強度を検出して塗覆装欠陥部を探査する方法(下記特許文献2参照)、埋設金属パイプラインと大地に設けられた接地極間に信号電圧を印加し、信号電圧印加点から離間する複数箇所の計測点にて埋設金属パイプラインの大地に対する管対地信号電圧を計測し、各計測点から得られる管対地信号電位の減衰量の変化から塗覆装欠陥部を検出する方法(下記特許文献3参照)等が、提案されている。
特公平7−52166号公報 特開2000−249687号公報 特開2005−91191号公報
これに対して、歴青質塗覆装は、地中に設置してから短い期間で水分を吸収した状態になるので、歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインは、パイプラインの金属表面と電解質が接触している状態になっている。それ故に、カソード防食されている歴青質塗覆装パイプラインは、歴青質塗覆装を介してカソード防食電流が金属パイプラインに流入することになり、金属パイプラインの管対地電位を防食電位以下に下げて良好な防食状況を維持することができる。つまり、カソード防食されている歴青質塗覆装パイプラインでは、塗覆装の多くの箇所からカソード防食電流が流入している状態になっており、カソード防食を一時的に停止してパイプラインに信号電圧又は信号電流を印加すると塗覆装の多くの箇所から信号電流の流出入が生じることになるので、前述した従来技術の塗覆装欠陥検出方法では検出対象箇所を明確に特定できないことになる。
また、歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインの腐食リスクを計測評価するには、カソード防食によって分極した管対地電位を計測して、この計測値が防食電位以下になっているか否かで評価がなされている。しかしながら、歴青質塗覆装パイプラインの腐食リスクは、管対地電位に影響する全体的な現象だけでなく、局部的な金属電気化学現象によっても重要な腐食リスクが生じるので、これを把握することができる腐食リスクの計測評価方法が求められている。
より具体的に説明すると、歴青質塗覆装パイプラインと他の金属構造物とが立体的に重なって埋設されている状況では、これらの不等沈下によって両者が接触することがあるが、この接触した状態を放置すると、パイプラインの温度変化等による伸縮によって接触箇所の塗覆装が損傷し、パイプラインの金属面が露出した状態で金属構造物と接触する、所謂メタルタッチが発生することになる。また、このようなメタルタッチが無くとも、歴青質塗覆装は経年変化により劣化して、塗覆装が有効に機能しなくなる塗覆装欠陥が生じることがある。
このようなメタルタッチや塗覆装欠陥において、その箇所の面積が大きいと、カソード防食によってもその箇所全体では所要防食電流を満足しないことが懸念される。図1によって説明すると、メタルタッチや塗覆装欠陥は、図示のA部に示すように、損傷した歴青質塗覆装が捲れ上がるように剥離して形成されることが多いが、損傷箇所(図示A部)からカソード防食電流がパイプラインに流入するものの、塗覆装剥離部の最も細隙部位(図示C部)までカソード防食電流が到達しないことがあり、このカソード防食電流が到達しない部位(図示C部)は、酸素濃度が低くなるので、より酸素濃度の高い部位(図示B部)との間に酸素濃淡電池が形成され、著しく速い速度で腐食が進行する可能性がある。
また、このカソード防食電流が到達しない細隙部位(図示C部)では、嫌気性微生物である硫酸塩還元菌の活性が高くなり、硫化金属の生成により腐食速度は更に大きくなる懸念がある。硫酸塩還元菌は、歴青質塗覆装を栄養物として生息するので、塗覆装が劣化していく悪影響もある。
このようなカソード防食電流が到達しない細隙部位の対地電位は、定期点検などでターミナルボックス(例えば250m間隔)毎に計測される管対地電位には反映されないので、管対地電位による腐食リスクの計測評価のみでは、前述した重要な腐食リスクが見逃されている可能性がある。
図1に示したような塗覆装の剥離部が存在しない場合にも、カソード防食電流の流入によってカソード反応(1/2・O+HO+2e→2OH,又は2HO+2e→H+2OH)が進行し、生成された水酸イオン(OH)によって塗覆装と金属面との界面がアルカリ状態になることで塗覆装の剥離が進行して、図1に示した細隙部位(図示C部)を形成することが懸念される。すなわち、塗覆装欠陥が形成された当初は腐食リスクが低くても、経時的に前述した酸素濃淡電池の形成される状況が生じることが懸念される。このような理由から、前述したような面積の大きいメタルタッチや塗覆装欠陥箇所は掘削を行って状況を確認することが必要になる。
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものであり、歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にして、腐食リスク上重要なメタルタッチ箇所や塗覆装欠陥箇所等の異常低接地箇所を明確に特定することができること、また、重要な腐食リスクを見逃すことなく、歴青質塗覆装パイプラインの腐食リスクを計測評価すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明に係る埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法は、少なくとも以下の特徴を有するものである。
歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にして、前記埋設金属パイプラインに対するカソード防食設備稼働の影響を排除し、計測評価区間を特定すると共に、該計測評価区間の埋設金属パイプラインに沿った地表面に所定間隔毎の計測地点を設定し、前記計測評価区間内に、前記埋設金属パイプラインに接続して規定通電電流を出力する通電電極を設置し、前記計測評価区間の始点から終点までの前記各計測地点で、単位2地点間の地表面電位差(S/S)と前記埋設金属パイプラインの管対地電位(P/S)を、前記規定通電電流のオン時とオフ時でそれぞれ計測して、前記単位2地点間の地表面電位差の前記オン時とオフ時の差による第1評価値(Δ(S/S))と前記埋設金属パイプラインの管対地電位の前記オン時とオフ時の差による第2評価値(Δ(P/S))を前記計測地点毎に求め、前記第1評価値(Δ(S/S))の極性が反転する計測地点間で、前記第2評価値(Δ(P/S))が前記計測評価区間内での最小値を示した場合に、当該計測地点間を腐食リスクの高い箇所と評価することを特徴とする。
本発明は、このような特徴を有することで、計測地点毎に求めた第1評価値(Δ(S/S))の計測評価区間内でのプロフィールから、第1評価値(Δ(S/S))の極性が反転する計測地点間を取り上げて、パイプラインにカソード防食電流が集中的に流入している箇所を特定し、その特定された箇所の中で、第2評価値(Δ(P/S))が最小値を示す箇所を取り上げることで、カソード防食電流が流入しているにも拘わらずその箇所のカソード分極量が小さい箇所を特定している。
そして、カソード防食電流が流入しているにも拘わらずその箇所のカソード分極量が小さい箇所を計測結果から特定することで、前述したような面積の大きいメタルタッチや塗覆装欠陥箇所を推定し、その箇所を腐食リスクの高い箇所に特定している。これによって、歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にして、腐食リスク上重要なメタルタッチ箇所や塗覆装欠陥箇所等の異常低接地箇所を明確に特定することができ、また、重要な腐食リスクを見逃すことなく、歴青質塗覆装パイプラインの腐食リスクを計測評価することができる。
また、本発明によると、歴青質塗覆装パイプラインの腐食リスクを計測評価する評価値として、地表面電位差(S/S)の通電電流がオン時とオフ時の差による第1評価値(Δ(S/S))と管対地電位(P/S)の通電電流がオン時とオフ時の差による第2評価値(Δ(P/S))を用いているので、通電電流(カソード防食電流)によって生じるパイプラインのカソード反応のみに着目して、腐食リスクを計測評価することができる。これにより、カソード防食されている状況を含めて腐食リスクの高い箇所を把握することができる。また、カソード防食電流以外の迷走電流の影響を排除して、適正なカソード防食が実行されている状況下での腐食リスクを計測評価することができ、迷走電流の影響が大きい日中での計測評価が可能になる。
また、本発明によると、規定通電電流の基で第1評価値(Δ(S/S))と第2評価値(Δ(P/S))を求めているので、各評価値の大小によって、複数の計測評価区間で特定された箇所の対策優先順位付けを行うことが可能になる。これにより、一度に複数箇所の掘削確認を行うことができない場合に、より腐食リスクの高い箇所を優先して掘削確認を行うことができる。
図2は、本発明の実施形態に係る埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法を実行するためのシステム構成を示した説明図であり、図3が本発明の実施形態に係る埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法の手順を示したフロー図である。計測評価対象は、歴青質塗覆装1Aが施された埋設金属パイプライン(以下、単にパイプラインという)1である。計測評価に際しては、パイプライン1に対するカソード防食設備稼働の影響を排除する計測前準備を行う(S1)。具体的には、外部電源装置が敷設されている場合には、この電源をオフにし、流電陽極が接続されている場合には、流電陽極とパイプライン1との接続を遮断する。
そして、パイプライン1に対して計測評価区間Lを特定し、この計測区間L(始点L〜終点L)のパイプライン1に沿った地表面に所定間隔毎の計測地点(M,M,M,…,M,Mn+1,Mn+2,…)を設定する(S2)。計測評価区間Lは、定期点検が行われるターミナルボックス間(例えば、250m)に設定することができる。計測地点間隔は、例えば1m間隔に設定することができる。
次に、計測評価区間L内に、パイプライン1に接続して規定通電電流を出力する通電電極2を設置する(S3)。通電電極2は計測評価区間L内にカソード防食電流Iが行き渡るように設置され、規定通電電流Iは、計測評価区間Lでパイプライン1のカソード防食状況がカソード防食基準を満たされるように設定(印加電圧Vt及び抵抗rの設定)される。通電電極2とパイプライン1とは、通電電流のオン・オフが可能なようにスイッチ21を介して電線20で接続されている。
具体的な通電電極2の設置及び規定通電電流の設定形態は、図2に示すように、計測評価区間Lの中間地点L(始点Lから1/2・Lの地点)に通電電極2を設置し、規定通電電流Iを、計測評価区間Lの両端(始点L及び終点L)で計測されるパイプライン1の分極電位が防食電位以下になるように設定する。すなわち、計測評価区間Lの中間地点(1/2・L)に通電電極2を設置した状態で、規定通電電流Iを徐々に増大させていき、計測評価区間Lの両端(始点L及び終点L)で計測される管対地電位(P/S:Pipe-to-Soil potential)がカソード防食基準(例えば、−850VCSE(VCSEは、飽和硫酸銅照合電極基準の計測値))になったところで、規定通電電流Iを設定する。
そして、計測評価区間Lの始点Lから終点Lまでの各計測地点(M,M,M,…,M,Mn+1,Mn+2,…)で、単位2地点間の地表面電位差S/S(Soil -to-Soil potential)とパイプライン1の管対地電位P/S(Pipe-to-Soil potential)を、規定通電電流Iのオン時とオフ時でそれぞれ計測し(S4,S4A)、単位2地点間の地表面電位差S/Sのオン時とオフ時の差による第1評価値Δ(S/S)とパイプライン1の管対地電位P/Sのオン時とオフ時の差による第2評価値Δ(P/S)を計測地点毎に求める(S5)。第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)を求める演算処理は、全計測地点の計測が終了した後に行っても良いし、各計測地点の計測が終わった時点で行っても良い。
単位2地点間の地表面電位差S/Sとパイプライン1の管対地電位P/Sの計測工程について一例を挙げて具体的に説明する。計測評価区間L内の地表面における管軸上に設定された計測地点(M,M,M,…,M,Mn+1,Mn+2,…)上に、3個の照合電極E1,E2,E3(例えば、飽和硫酸銅電極)を一組として、それぞれの照合電極E1,E2,E3を設置する。各照合電極E1,E2,E3の間隔は、計測地点の間隔(例えば、1m間隔)だけ離れている。この状態で、両端の照合電極E1とE3間の電位差を電圧計3で計測することで、単位2地点間の地表面電位差S/Sを計測し、中央の照合電極E2とパイプライン1との電位差を電圧計4で計測することで、パイプライン1の管対地電位P/Sを計測する。この際、計測された地表面電位差S/Sと管対地電位P/Sは、中央の照合電極E2が設置されている計測地点(図2では計測地点M)における計測値として把握することにする。
スイッチ21をオン・オフさせながら、各計測地点での前述した地表面電位差S/Sと管対地電位P/Sをオン時とオフ時でそれぞれ計測する。計測のタイミングは、S/SとP/Sを同時又は順次計測すればよいが、一例としては、各計測地点で10secの計測時間を設定し、その中で通電電流のオン時間を8.5sec、オフ時間を1.5secにし、オン時とオフ時のそれぞれで、P/SとS/Sの一方を、0.1msec毎のサンプリング間隔で20msecを単位計測時間にして、これを数単位計測し、その後他方を同様に計測する。そして、S/SとP/Sのそれぞれにおいて、単位計測時間毎の平均値を求めて、一つの計測地点で求められた前記平均値の平均を通電電流のオン時とオフ時のそれぞれで求めることで、その計測地点でのS/S及びP/Sのオン時とオフ時の値にする。ここで、20msecを単位計測時間にしてその平均値を求めた理由は、商用交流周波数50Hz(関東地方の商用交流周波数)の一周期分を平均化して交流誘導によるS/S及びP/Sの影響をキャンセルし、通電電流による直流現象のみに着目した計測評価を行うためである。
3個一組の照合電極E1,E2,E3の計測地点毎の移動は、各計測地点(M,M,M,…,M,Mn+1,Mn+2,…)毎に一つずつ照合電極を移動させても良いし、飛び飛びに、例えば、移動前に照合電極E3を設置した計測地点Mに移動後照合電極E1を設置するように移動させても良い。また、ここでは、照合電極E1,E2,E3の間隔と計測地点の間隔を一致させているが、必ずしも両者の間隔は一致していなくても良い。要するに、評価計測区間L内の複数の計測地点で通電電流のオン時とオフ時のそれぞれでS/SとP/Sが計測されればよい。
単位2地点間の地表面電位差S/Sのオン時とオフ時の差による第1評価値Δ(S/S)とパイプライン1の管対地電位P/Sのオン時とオフ時の差による第2評価値Δ(P/S)は、計測地点毎にオン時とオフ時でそれぞれ得られたS/SとP/Sの値を演算処理することによって求められる。具体的には、前述した計測結果を演算処理手段5に入力して、前述した平均値の演算処理を行うと共に、各計測地点で求めたオフ時のS/S,P/Sからオン時のS/S,P/Sに変化した変化量を求める。第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)を自動で求めるには、演算処理手段5からスイッチ21のオン・オフ制御信号を出力し、そのオンオフタイミングに基づいて、逐次入力されるS/SとP/Sのサンプリング計測値を演算処理することもできる。
腐食リスク箇所を特定する評価工程(S6)では、前述のように求めた第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)を計測評価区間Lの各計測地点に沿って並べたプロフィールを作成し、第1評価値Δ(S/S)の極性が反転する計測地点間で、第2評価値Δ(P/S)が計測評価区間L内での最小値を示した場合に、当該計測地点間を腐食リスクの高い箇所として評価する。
図4は、第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)を計測評価区間Lの各計測地点に沿って並べたプロフィールの一例を示す説明図である。横軸に計測地点をとり、左右の縦軸にそれぞれ第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)をとって、計測地点毎に第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)の値をプロット(●がΔ(S/S),○がΔ(P/S))している。この例では、計測地点Mと計測地点Mn+1の間で第1評価値Δ(S/S)の極性が反転している。そして、この計測地点M,Mn+1の一方で、第2評価値Δ(P/S)が計測評価区間L内での最小値を示している。したがって、図示例では、計測地点Mと計測地点Mn+1の間を腐食リスクの高い箇所であると評価することができる。
このような計測評価の技術的な意義について説明する。先ず、通電電流Iのオン時とオフ時の差を求めていることで、通電電流Iによる影響のみに着目した計測評価を実現している。これによって、迷走電流が存在する状況下においてもその迷走電流による計測値のばらつきを排除した計測評価が可能になる。また、通電電流Iによって、通常の良好なカソード防食がなされている状況を再現した上での計測評価を実現しており、防食管理上重要な腐食リスクの特定をカソード防食状況の把握と合わせて行うことを可能にしている。
特に、通電電極2を計測評価区間Lの中間地点Lに設置し、規定通電電流Iを、計測評価区間Lの両端で計測されるパイプライン1の分極電位が防食電位以下になるように設定することで、計測評価区間Lの全域で適正な防食管理が行われている状況下での腐食リスク把握が可能になる。
そして、第1評価値Δ(S/S)の極性が反転する箇所は、通電電極2から発生するカソード防食電流Iがパイプライン1に集中的に流入している箇所を示しており、メタルタッチや塗覆装欠陥によって接地抵抗が異常に低くなっている箇所を示している。一方、第2評価値Δ(P/S)は、管対地電位P/Sの通電電流オン時とオフ時の差であるから、カソード防食電流Iがパイプライン1に流入することによって起こるカソード分極の程度を示している。カソード防食電流Iがパイプライン1に流入することで十分なカソード分極が起きているとするならば、通電電流オン時に管対地電位P/Sは所定の値に引き下げられるので、通電電流オン時とオフ時の差Δ(P/S)は大きくなる。逆に、通電電極オン時とオフ時の差Δ(P/S)が小さいと言うことは、カソード防食電流Iが流入されているにも拘わらずカソード分極が十分に行われていないことを示している。
本発明においては、第1評価値Δ(S/S)の極性が反転する箇所で、第2評価値Δ(P/S)が計測評価区間L内で最小となる箇所を特定することで、カソード防食電流Iが集中的にパイプライン1に流入しているにも拘わらず、カソード分極量が小さい箇所を特定しており、局所的な腐食の進行(アノード反応の進行)等によってカソード分極量が抑えられている箇所、すなわち、ターミナルボックス毎の管対地電位の計測では把握することができない局所的な腐食リスクを含む面積の大きな異常低接地箇所を特定することを可能にしている。
このような計測評価工程で、計測評価区間L内に腐食リスクの高い箇所を特定した場合には、更に、掘削確認箇所を絞り込むために、管直方向に沿ったΔ(S/S)のプロフィールを作成する。すなわち、図5に示すように、前述した計測評価工程で腐食リスクの高い箇所として特定された計測地点間で、管直方向に沿って所定間隔毎に計測地点(…,Vn−1,V,Vn+1,…)を設定し、単位2地点間の地表面電位差S/Sを、通電電流Iのオン時とオフ時でそれぞれ計測し、地表面電位差S/Sのオン時とオフ時の差Δ(S/S)が極性反転する計測地点間を特定する。これによって、カソード防食電流Iが集中してパイプライン1に流入している箇所を平面的に特定することが可能になる。管軸方向に沿った計測が正確に管軸上の地上部で行われている場合には、この管直方向の計測評価は省略することができる。
腐食リスク箇所の特定(S6)がなされた後には、この箇所における第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を求める演算処理を行う(S7)。第1評価値Δ(S/S)の変化勾配は、図4に示すa/bによって求められる。ここで、a:極性反転前の計測地点でのΔ(S/S)と極性反転後の計測地点でのΔ(S/S)の差の絶対値、b:計測地点間隔、である。
特定された腐食リスク箇所での第1評価値Δ(S/S)の変化勾配は、その箇所に流入するカソード防食電流Iの量の指標になる。特に、規定通電電流Iを計測評価区間L内での所要防食電流に設定している場合には、異なる計測評価区間Lにおける第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を比較することで、腐食リスクの高さの程度を把握することができる。
図6は、第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を利用して、掘削確認の優先順位付けを行う際の工程フローである。延長距離の長いパイプラインをカソード防食管理する場合、或いは複数路線のパイプラインを統括してカソード防食管理する場合には、腐食リスクの高い箇所の特定が短期間に集中してなされ、全ての箇所の掘削確認を同時期に行うことができない場合がある。このような場合には、腐食リスク箇所に優先順位を付けて、優先順位の高い箇所から順番に掘削確認を行う。
図示のように、同路線又は他路線における計測評価区間1,計測評価区間2,…,計測評価区間nで腐食リスク箇所が特定されたとすると(S6)、各計測評価区間で前述したように第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を演算処理して求める(S7)。そして、カソード防食管理を行う統括センターにおいて、各計測評価区間で求められた第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を比較し(S8)、この変化勾配が大きい順に掘削確認を行うように優先順位付けを行う(S9)。優先順位の高い箇所は、即座に掘削確認を行うが、優先順位の低い箇所は、例えば、その近傍に敷設されている流電陽極の発生電流を増強するなどの応急処置をして、当面の腐食リスク低減化を図る。
本発明の実施形態における計測評価区間Lの特定は、定期点検などで行われるターミナルボックス毎での管対地電位P/Sの計測結果に基づいて行うことができる。主要なパイプラインには、パイプラインに沿って所定間隔毎にターミナルボックスが設置されており、ターミナルボックス内にパイプラインに接続された電線が引き出されている。例えば、1年毎に行われる定期点検では、このターミナルボックスに引き出された電線に照合電極を接続することで、ターミナルボックス毎の管対地電位P/Sを計測している。
このターミナルボックスの実位置は、例えば、GPS(Global Positioning System)による緯度・経度で管理されており、防食管理センターでは、管理コンピュータにパイプラインの各路線におけるターミナルボックスの実位置が入力・管理されている。したがって、各パイプラインのターミナルボックス毎に計測された管対地電位P/Sの値を管理コンピュータに入力すると、図7に示すような、パイプラインの延長方向に沿った管対地電位の路線分布を得ることができる。同図において、TBNo.は一つのパイプライン路線における連続したターミナルボックスを示す番号であり、TBNo.のプロット間隔がターミナルボックスの実位置間隔に対応している。同図は、TB1からの距離(km)を横軸にとって、各ターミナルボックスで計測された管対地電位P/S(mVCSE)を縦軸にとった折れ線グラフであり、これによって、折れ線が凸になっている低接地箇所(図示のA箇所やB箇所)を見つけることで、メタルタッチや塗覆装欠陥の兆候を把握することができる。
このような管対地電位の路線分布から、低接地箇所と特定されたターミナルボックス間(例えば、図7では、TB1〜3間、或いはTB7〜9間)を選定して、本発明の実施形態における計測評価区間Lを特定することができる。これによって、定期点検等で把握されたメタルタッチや塗覆装欠陥の兆候に対して、更に詳細な計測評価を行い、掘削確認を必要とする具体的な腐食リスク箇所を特定することができる。
本発明の課題を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法を実行するためのシステム構成を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法の手順を示したフロー図である。 本発明の実施形態において、第1評価値Δ(S/S)と第2評価値Δ(P/S)を計測評価区間Lの各計測地点に沿って並べたプロフィールの一例を示す説明図である。 本発明の実施形態において、管直方向の計測評価を行う場合の説明図である。 本発明の実施形態において、第1評価値Δ(S/S)の変化勾配を利用して、掘削確認の優先順位付けを行う際の工程フローである。 パイプラインの延長方向に沿った管対地電位の路線分布の一例を示す説明図である。
符号の説明
1:パイプライン,1A:歴青質塗覆装,
2:通電電極,20:電線,21:スイッチ,
3,4:電圧計,
5:演算処理手段,
E1,E2,E3:照合電極(飽和硫酸銅電極),

Claims (6)

  1. 歴青質塗覆装が施された埋設金属パイプラインを対象にして、
    前記埋設金属パイプラインに対するカソード防食設備稼働の影響を排除し、
    計測評価区間を特定すると共に、該計測評価区間の埋設金属パイプラインに沿った地表面に所定間隔毎の計測地点を設定し、
    前記計測評価区間内に、前記埋設金属パイプラインに接続して規定通電電流を出力する通電電極を設置し、
    前記計測評価区間の始点から終点までの前記各計測地点で、単位2地点間の地表面電位差(S/S)と前記埋設金属パイプラインの管対地電位(P/S)を、前記規定通電電流のオン時とオフ時でそれぞれ計測して、
    前記単位2地点間の地表面電位差の前記オン時とオフ時の差による第1評価値(Δ(S/S))と前記埋設金属パイプラインの管対地電位の前記オン時とオフ時の差による第2評価値(Δ(P/S))を前記計測地点毎に求め、
    前記第1評価値(Δ(S/S))の極性が反転する計測地点間で、前記第2評価値(Δ(P/S))が前記計測評価区間内での最小値を示した場合に、当該計測地点間を腐食リスクの高い箇所と評価することを特徴とする埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
  2. 複数の計測評価区間で得られた前記腐食リスクの高い箇所の比較において、当該箇所での前記第1評価値の変化勾配が大きい順に、掘削確認のための優先順位を付けることを特徴とする請求項1に記載された埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
  3. 前記計測地点間で、管直方向に沿って所定間隔毎に計測地点を設定し、
    単位2地点間の地表面電位差(S/S)を、前記規定通電電流のオン時とオフ時でそれぞれ計測し、前記単位2地点間の地表面電位差の前記オン時とオフ時の差(Δ(S/S))が極性反転する計測地点間を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載された埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
  4. 前記計測評価区間は、前記埋設金属パイプラインに沿って設置されたターミナルボックス毎に計測された管対地電位によって、低接地箇所と特定されたターミナルボックス間に特定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
  5. 前記通電電極を前記計測評価区間の中間地点に設置し、前記規定通電電流を、前記計測評価区間の両端で計測される前記埋設金属パイプラインの分極電位が防食電位以下になるように設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
  6. 前記単位2地点間の地表面電位差(S/S)と前記埋設金属パイプラインの管対地電位(P/S)は、所定間隔で地表面に設置された3個の照合電極を一組として、各計測地点に移動することによって計測することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された埋設金属パイプラインの腐食リスク計測評価方法。
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