JP2009198154A - 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法 - Google Patents

流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198154A
JP2009198154A JP2008244470A JP2008244470A JP2009198154A JP 2009198154 A JP2009198154 A JP 2009198154A JP 2008244470 A JP2008244470 A JP 2008244470A JP 2008244470 A JP2008244470 A JP 2008244470A JP 2009198154 A JP2009198154 A JP 2009198154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
sensor
fluid
unit
refrigerant leakage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008244470A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Sasaki
能成 佐々木
Takahiro Yamaguchi
貴弘 山口
Tsuyoshi Yonemori
強 米森
Manabu Yoshimi
学 吉見
Youyou Xu
優優 徐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008244470A priority Critical patent/JP2009198154A/ja
Priority to AU2008315298A priority patent/AU2008315298B8/en
Priority to CN200880113368A priority patent/CN101836060A/zh
Priority to PCT/JP2008/002987 priority patent/WO2009054126A1/ja
Priority to EP08841832.2A priority patent/EP2213965A4/en
Priority to KR1020107010718A priority patent/KR20100070371A/ko
Priority to US12/738,891 priority patent/US8350582B2/en
Publication of JP2009198154A publication Critical patent/JP2009198154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/04Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point
    • G01M3/16Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using electric detection means
    • G01M3/18Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using electric detection means for pipes, cables or tubes; for pipe joints or seals; for valves; for welds; for containers, e.g. radiators
    • G01M3/186Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using electric detection means for pipes, cables or tubes; for pipe joints or seals; for valves; for welds; for containers, e.g. radiators for containers, e.g. radiators
    • G01M3/188Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using electric detection means for pipes, cables or tubes; for pipe joints or seals; for valves; for welds; for containers, e.g. radiators for containers, e.g. radiators for radiators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/005Arrangement or mounting of control or safety devices of safety devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B13/00Compression machines, plants or systems, with reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/22Preventing, detecting or repairing leaks of refrigeration fluids
    • F25B2500/222Detecting refrigerant leaks

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

【課題】冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようにする。
【解決手段】流体センサ8は、冷媒回路10からの冷媒漏洩を検知するための流体センサであって、間隔を空けて設けられた2つの電極81、82を有するセンサ本体8aを備えるとともに、2つの電極81、82間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置9に接続できるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体センサ、特に、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知するための流体センサや冷媒漏洩検知装置に関する。また、流体センサや冷媒漏洩検知装置を備えた冷凍装置、及び、流体センサを用いた冷媒漏洩検知方法に関する。
冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する手法として、冷媒回路内に封入された冷媒量を各種運転状態量から演算し、この演算された冷媒量から冷媒漏洩を検知するものがある(特許文献1参照。)。
特開2007−163099号公報
しかし、上述の手法では、冷媒漏洩が生じている場所まで特定することは困難である。
また、冷媒漏洩を検知した場合には、冷媒漏洩に対する適切な処置を行うために、冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかを特定したいという要求もある。
本発明の課題は、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようにすることにある。
第1の発明にかかる流体センサは、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知するための流体センサであって、間隔を空けて設けられた2つの電極を有するセンサ本体を備えるとともに、2つの電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置に接続できるように構成されている。ここで、「2つの電極を有する」とは、電気的に対をなす2種類の電極を有することを意味している。
この流体センサのセンサ本体を冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けておき、2つの電極間のインピーダンスを測定すると、2つの電極間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の影響によって、冷媒回路からの冷媒漏洩が生じた場合と冷媒漏洩が生じていない場合との間で、インピーダンスに変化が生じることになる。この流体センサでは、このようなインピーダンスの変化に基づいて、センサ本体が設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。また、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の冷凍装置であっても、流体センサを後付けすれば、インピーダンス測定装置に接続することで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。ここで、「冷媒漏洩に起因する流体」とは、冷媒とともに漏洩する冷凍機油や、冷媒の漏洩によって生じる結露水等を意味している。
第2の発明にかかる流体センサは、第1の発明にかかる流体センサにおいて、センサ本体は、2つの電極間に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を保持するための流体保持体を有している。
流体センサのセンサ本体が2つの電極のみによって構成されている場合には、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極間に積極的に滞留させることが難しいため、例えば、漏洩量が微量である場合には、冷媒漏洩を検知することができない場合があり得る。
そこで、この流体センサでは、2つの電極間に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を保持するための流体保持体を設けて、2つの電極間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を流体保持体に保持し、蓄積するようにしている。これにより、漏洩量が微量であったとしても、冷媒漏洩が検知しやすくなり、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第3の発明にかかる流体センサは、第2の発明にかかる流体センサにおいて、流体保持体は、紙である。
この流体センサでは、漏洩後においても蒸発・拡散しにくい冷凍機油を流体保持体である紙に滲みこませることによって保持し、蓄積することができるため、漏洩後に蒸発・拡散してしまい易い冷媒を流体保持体に保持させる場合に比べて、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第4の発明にかかる流体センサは、第1〜第3の発明のいずれかにかかる流体センサにおいて、センサ本体は、2つの電極が多層構造である。
この流体センサでは、多層構造の電極を使用しているため、センサ本体の電気容量を大きくすることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第5の発明にかかる流体センサは、第1〜第4の発明のいずれかにかかる流体センサにおいて、センサ本体は、冷媒回路を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付け可能な構造である。
この流体センサでは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を効果的に2つの電極間に入るようにすることができるため、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第6の発明にかかる流体センサは、第5の発明にかかる流体センサにおいて、センサ本体には、冷媒回路を構成する管又は管継手に着脱自在に係止するための係止部が設けられている。
この流体センサでは、センサ本体を係止部によって管又は管継手に着脱自在に係止することができるため、取り付けや取り外しの作業が容易になる。
第7の発明にかかる流体センサは、第1〜第4の発明のいずれかにかかる流体センサにおいて、センサ本体は、平板状の構造である。
この流体センサでは、センサ本体がコンパクトであり、取り扱いが容易であるため、冷媒漏洩の検知を行う部分及びその近傍に容易に取り付けることができる。
第8の発明にかかる流体センサは、第2〜第6の発明のいずれかにかかる流体センサにおいて、流体保持体及び電極は、センサ本体を構成する筐体によって覆われており、センサ本体には、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極間に導く流体誘導体が筐体内から筐体外へ突出するように設けられている。
この流体センサでは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体のうち特定の流体によるインピーダンスの変化に基づいて冷媒漏洩の検知を行う場合において、流体保持体及び電極を筐体で覆うことで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体に保持されてしまうこと等を極力防ぐとともに、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極間に導く流体誘導体を筐体内から筐体外へ突出するように設けることによって、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体を筐体内に導いて流体保持体に保持し、蓄積することができる。これにより、冷媒漏洩の検知精度の向上に寄与することができる。
第9の発明にかかる流体センサは、第8の発明にかかる流体センサにおいて、筐体には、流体誘導体を筐体内から筐体外へ突出させるための開口部が形成されており、開口部は、流体保持体及び電極を覆う収容部よりも開口サイズが小さい。
この流体センサでは、流体誘導体を筐体内から筐体外へ突出させるための開口部の開口サイズを、流体保持体及び電極を覆う収容部よりも小さくすることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が収容部に侵入するのを抑えることができる。
第10の発明にかかる流体センサは、第9の発明にかかる流体センサにおいて、流体誘導体が開口部から突出した状態において、開口部と流体誘導体との隙間を埋めるシール材が設けられている。
この流体センサでは、流体誘導体が開口部から突出した状態において、開口部と流体誘導体との隙間を埋めるシール材を設けることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が収容部に侵入することの抑制に寄与することができる。
第11の発明にかかる冷凍装置は、冷媒回路と、冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置された第1〜第10の発明のいずれかにかかる流体センサとを備えている。
この冷凍装置では、流体センサが冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けられているため、冷媒漏洩の検知を行う際に、インピーダンス測定装置を流体センサに接続することで、センサ本体が設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。
第12の発明にかかる冷凍装置は、第11の発明にかかる冷凍装置において、流体センサに接続されたインピーダンス測定装置をさらに備えている。
この冷凍装置では、流体センサに接続されたインピーダンス測定装置を備えているため、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置の流体センサへの接続を行う必要がなくなる。また、冷媒漏洩検知の結果を記憶させておく等の処理を容易に行うことができるため、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与することになる。さらに、冷媒漏洩の検知を常時行うこともできる。
第13の発明にかかる流体センサは、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知するための流体センサであって、間隔を空けて設けられた2つの電極を有するセンサ本体を備えており、センサ本体は、2つの電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、インピーダンス測定部によって測定されたインピーダンス値に基づいて冷媒漏洩に関する判定を行う漏洩判定部と、漏洩判定部によって得られた冷媒漏洩に関する判定結果を外部機器に出力する信号出力部とをさらに有している。ここで、「2つの電極を有する」とは、電気的に対をなす2種類の電極を有することを意味している。
この流体センサのセンサ本体を冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けておき、2つの電極間のインピーダンスを測定すると、2つの電極間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の影響によって、冷媒回路からの冷媒漏洩が生じた場合と冷媒漏洩が生じていない場合との間で、インピーダンスに変化が生じることになる。この流体センサでは、このようなインピーダンスの変化に基づいて、センサ本体が設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。しかも、この流体センサでは、センサ本体が、2つの電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、冷媒漏洩に関する判定を行う漏洩判定部と、冷媒漏洩に関する判定結果を外部機器に出力する信号出力部とをさらに有しているため、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置の流体センサへの接続を行う必要がなくなる。また、外部のインピーダンス測定装置に接続する場合や冷凍装置にインピーダンス測定装置を設ける場合に比べて、電極とインピーダンス測定部との距離が短くなるため、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与することになる。さらに、漏洩判定部及び信号出力部も有しているため、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の冷凍装置であっても、流体センサを後付けするだけで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。ここで、「冷媒漏洩に起因する流体」とは、冷媒とともに漏洩する冷凍機油や、冷媒の漏洩によって生じる結露水等を意味している。
第14の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第1〜第10の発明のいずれかにかかる流体センサである第1センサと、第2センサと、演算部と、漏洩判定部とを備えている。第2センサは、間隔を空けて設けられた2つの電極を有しており、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極間に保持されないように構成されている。演算部は、第1センサの出力と第2センサの出力との第1差分に基づいて、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分を演算する。検知部は、演算部によって演算された静電容量変化分に基づいて、冷媒漏洩に関する判定を行う。
流体センサのインピーダンス(あるいは静電容量)変化要因としては、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の他、湿度(すなわち、水蒸気)や温度、経年変化が挙げられる。このため、このような流体センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に1つ設けただけでは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の他の静電容量変化要因に基づく静電容量変化要因の影響も含まれるおそれがある。そこで、この冷媒漏洩検知装置では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極間に保持される第1センサと、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極間に保持されない第2センサという2つの流体センサを有する構成としている。これにより、第1センサ及び第2センサには、ともに湿度等の静電容量変化要因が作用するが、第2センサには、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の静電容量変化要因が作用せず、第1センサには、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の静電容量変化要因が作用する。演算部は、これらのセンサの出力の第1差分から冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分を演算し、検知部は、静電容量変化分により冷媒漏洩を検知する。すなわち、冷媒漏洩検知装置は、第1センサ及び第2センサによって、湿度等の静電容量変化要因に基づく静電容量の変化分を相殺させ、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体に基づく静電容量の変化分のみを求めることができる。これにより、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体に基づく第1センサの静電容量の変化分のみに基づいて、冷媒漏洩が生じたか否かを正確に知ることができる。
第15の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第14の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサの静電容量に応じた周波数で発振する第1発振部と、第2センサの静電容量に応じた周波数で発振する第2発振部と、第1発振部の出力をアップカウントするとともに第2発振部の出力をダウンカウントするアップダウンカウント部とをさらに備えている。演算部は、アップダウンカウント部によるカウント値に基づいて第1差分を求める。
この冷媒漏洩検知装置では、アップダウンカウント部は、第1センサの静電容量に応じて発振した信号をアップカウントすると共に、第2センサの静電容量に応じて発振した信号をダウンカウントする。アップダウンカウント部によるカウント値は、第1センサの静電容量に応じた周波数と第2センサの静電容量に応じた周波数との差に相当するパルス数であるため、カウント値により、第1差分を求めることが可能となる。このようにして求められた第1差分に基づいて静電容量変化分を求めることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。したがって、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第16の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第15の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、選択部をさらに備えている。選択部は、第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかを選択する。アップダウンカウント部には、選択部によって選択された第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかが入力される。
この冷媒漏洩検知装置では、アップダウンカウント部には、第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかが入力される。すなわち、アップダウンカウント部には、第1発振部の出力と第2発振部の出力とが同時に入力することはない。したがって、アップダウンカウント部は、第1発振部の出力をアップカウントするとともに、第2発振部の出力をダウンカウントする動作を確実に行うことができ、第1差分を求めるための正確なカウント値を得ることができるようになる。
第17の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第15又は第16の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、アップダウンカウント部によるカウント値を、所定周期毎にリセットするリセット部をさらに備えている。
この冷媒漏洩検知装置では、演算部が、リセットされる前のカウント値により、第1センサの出力及び第2センサの出力の第1差分を求めることができる。
第18の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第14の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサの静電容量によって決定された時定数に基づく第1リセット信号を出力する第1リセット部と、第2センサの静電容量によって決定された時定数に基づく第2リセット信号を出力する第2リセット部と、所定周波数を有するパルス信号をカウントするとともに第1リセット信号に基づいてパルス信号のカウントを停止する第1カウント部と、パルス信号をカウントするとともに第2リセット信号に基づいてパルス信号のカウントを停止する第2カウント部と、第1カウント部及び第2カウント部それぞれがパルス信号のカウントを停止するまでの間にカウントしたカウント数の第2差分を求める差分算出部とをさらに備えている。演算部は、第2差分に基づいて第1差分を求める。
この冷媒漏洩検知装置では、第1カウント部は、第1リセット信号によってリセットが指示されるまで、パルス信号をカウントし、第2カウント部は、第2リセット信号によってリセットが指示されるまで、パルス信号をカウントする。ここで、第1リセット信号及び第2リセット信号は、それぞれ第1センサの静電容量より決定された時定数に基づく信号及び第2センサの静電容量により決定された時定数に基づく信号であることから、第1カウント部及び第2カウント部がカウントを停止するタイミングは異なる。すなわち、各カウント部によるカウント数の差は、各センサの静電容量の差に相当する。そこで、この冷媒漏洩検知装置では、各カウント数の第2差分により、第1差分を求めることができる。したがって、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第19の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第14の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサの静電容量に応じて決定される時間が経過後にその旨を示す第1時間経過信号を出力する第1タイマ部と、第2センサの静電容量に応じて決定される時間が経過後にその旨を示す第2時間経過信号を出力する第2タイマ部と、第1時間経過信号及び第2時間経過信号のいずれか1つが第1タイマ部又は第2タイマ部から出力されている時間の長さを算出する間隔算出部とをさらに備えている。演算部は、間隔算出部によって算出された時間の長さに基づいて第1差分を求める。
各センサの静電容量が異なっていると、第1センサの静電容量に応じて決定される時間及び第2センサの静電容量に応じて決定される時間が異なるため、各時間が経過したことを示す第1及び第2時間経過信号それぞれが出力され始めるタイミングも異なる。そこで、この冷媒漏洩検知装置では、各時間の経過を示す第1時間経過信号及び第2時間経過信号のいずれか1つが出力されている時間の長さ、すなわち、第1時間経過信号が出力され始めるタイミングと第2時間経過信号が出力され始めるタイミングとの差に基づいて、第1差分を求める。すなわち、上記時間の長さは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分に相当するため、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第20の発明にかかる冷凍装置は、冷媒回路と、冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置された第14〜第19の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置とを備えている。
この冷凍装置では、第14〜第19の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置によって、冷媒回路における冷媒漏洩の検知が行われる。したがって、第14〜第19の発明と同様の効果を得ることができる。
第21の発明にかかる冷媒漏洩検知方法は、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する冷媒漏洩検知方法であって、間隔を空けて設けられた2つの電極を有するセンサ本体を備えた流体センサを、冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置し、2つの電極間のインピーダンスをインピーダンス測定装置によって測定する。ここで、「2つの電極を有する」とは、電気的に対をなす2種類の電極を有することを意味している。
この冷媒漏洩検知方法では、冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けられた流体センサに、インピーダンス測定装置を接続して、2つの電極間のインピーダンスを測定すると、2つの電極間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の影響によって、冷媒回路からの冷媒漏洩が生じた場合と冷媒漏洩が生じていない場合との間で、インピーダンスに変化が生じることになる。この冷媒漏洩検知方法では、このようなインピーダンスの変化に基づいて、センサ本体が設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。また、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の冷凍装置であっても、流体センサを後付けすれば、インピーダンス測定装置に接続することで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。ここで、「冷媒漏洩に起因する流体」とは、冷媒とともに漏洩する冷凍機油や、冷媒の漏洩によって生じる結露水等を意味している。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。また、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の冷凍装置であっても、流体センサを後付けすれば、インピーダンス測定装置に接続することで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。
第2の発明では、漏洩量が微量であったとしても、冷媒漏洩が検知しやすくなり、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第3の発明では、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第4の発明では、センサ本体の電気容量を大きくすることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第5の発明では、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
第6の発明では、取り付けや取り外しの作業が容易になる。
第7の発明では、冷媒漏洩の検知を行う部分及びその近傍に容易に取り付けることができる。
第8の発明では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体に保持されてしまうこと等を極力防ぐとともに、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体を筐体内に導いて流体保持体に保持し、蓄積することができる。
第9の発明では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が収容部に侵入するのを抑えることができる。
第10の発明では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が収容部に侵入することの抑制に寄与することができる。
第11の発明では、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。
第12の発明では、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置の流体センサへの接続を行う必要がなくなる。また、冷媒漏洩検知の結果を記憶させておく等の処理を容易に行うことができ、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与する。さらに、冷媒漏洩の検知を常時行うこともできる。
第13の発明では、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。また、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置の流体センサへの接続を行う必要がなくなる。また、外部のインピーダンス測定装置に接続する場合や冷凍装置にインピーダンス測定装置を設ける場合に比べて、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与する。さらに、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の冷凍装置であっても、流体センサを後付けするだけで、冷媒漏洩の検知を行うことができる。
第14の発明では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体に基づく第1センサのインピーダンスの変化分のみに基づいて、冷媒漏洩が生じたか否かを正確に知ることができる。
第15、第16、第18、及び第19の発明では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体によるインピーダンス変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第17の発明では、演算部が、リセットされる前のカウント値により、第1センサの出力及び第2センサの出力の第1差分を求めることができる。
第20の発明では、第14〜第19の発明と同様の効果を得ることができる。
第21の発明では、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、いわゆるセパレートタイプの空気調和装置であり、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット4と、熱源ユニット2と利用ユニット4とを接続する冷媒連絡管5、6とを備えており、蒸気圧縮式の冷媒回路10を構成している。尚、冷媒回路10内には、R12等のCFC系冷媒、R22等のHCFC系冷媒、R410A等のHFC系冷媒、プロパン等のHC系冷媒、二酸化炭素、又は、アンモニア等が封入されている。
<利用ユニット>
利用ユニット4は、例えば、空調室の天井裏や天井面、壁面等に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10aを有している。この利用側冷媒回路10aは、主として、利用側熱交換器41を有している。
利用側熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の加熱器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。利用側熱交換器41の一端は第1冷媒連絡管5に接続されており、利用側熱交換器41の他端は第2冷媒連絡管6に接続されている。利用側熱交換器41としては、例えば、内部を冷媒が流れる伝熱管と多数のフィンとにより構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器等が使用される。
本実施形態において、利用ユニット4は、ユニット内に室内空気を吸入して、熱交換した後に室内に供給するための利用側ファン42を有しており、室内空気と利用側熱交換器41を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。この利用側ファン42は、利用側ファンモータ43によって駆動されるようになっている。
また、利用ユニット4は、利用ユニット4を構成する各部の動作を制御する利用側制御部44を有している。そして、利用側制御部44は、利用ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、熱源ユニット2との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<熱源ユニット>
熱源ユニット2は、例えば、空調室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10bを備えている。この熱源側冷媒回路10bは、主として、圧縮機21と、四路切換弁23と、熱源側熱交換器24と、膨張機構25と、第1及び第2閉鎖弁26、27とを有している。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機能を有する圧縮機である。本実施形態において、圧縮機21は、ハウジング内に圧縮機モータ22が内蔵された密閉式圧縮機である。また、冷媒回路10内には、圧縮機21内の潤滑のために冷凍機油も封入されている。
四路切換弁23は、冷媒の流れの方向を切り換える切換機構として機能する弁であり、冷房運転時には、熱源側熱交換器24を圧縮機21において圧縮された冷媒の冷却器として、かつ、利用側熱交換器41を熱源側熱交換器24において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器24の一端とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と第2冷媒連絡管6側(すなわち、第2閉鎖弁27)とを接続し(図1の四路切換弁23の実線を参照)、暖房運転時には、利用側熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の冷却器として、かつ、熱源側熱交換器24を利用側熱交換器41において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と第2冷媒連絡管6側(すなわち、第2閉鎖弁27)とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器24の一端とを接続することが可能である(図1の四路切換弁23の破線を参照)。
熱源側熱交換器24は、冷房運転時には室外空気を熱源とする冷媒の冷却器として機能し、暖房運転時には室外空気を熱源とする冷媒の加熱器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器24の一端は四路切換弁23に接続され、熱源側熱交換器24の他端は膨張機構25に接続されている。熱源側熱交換器24としては、例えば、内部を冷媒が流れる伝熱管と多数のフィンとにより構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器等が使用される。
膨張機構25は、高圧の冷媒を減圧する機構であり、本実施形態において、冷房運転時及び暖房運転時に高圧の冷媒を減圧する電動膨張弁である。
第1及び第2閉鎖弁26、27は、外部の機器・配管(具体的には、第1及び第2冷媒連絡管5、6)との接続口に設けられた弁である。第1閉鎖弁26は、膨張機構25に接続されている。第2閉鎖弁27は、四路切換弁23に接続されている。
本実施形態において、熱源ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、熱交換した後に室外に排出するための熱源側ファン28を有しており、室外空気と熱源側熱交換器24を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。この熱源側ファン28は、熱源側ファンモータ29によって駆動されるようになっている。
また、熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部30を有している。そして、熱源側制御部30は、熱源ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4の利用側制御部44との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。このように、熱源側制御部30と利用側制御部44との両方によって、空気調和装置1の各部の動作を制御する制御部7が構成されている。
(2)流体センサ等の冷媒漏洩を検知するための構成、及び、冷媒漏洩検知方法
上述の冷媒回路10においては、冷媒回路10を構成する各種機器や管又は管継手から冷媒回路10の外部に冷媒が漏洩するおそれがある。そして、冷媒漏洩が生じた際には、冷媒漏洩に対する適切な処置を行う上で、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかを特定することが望ましい。
そこで、本実施形態の空気調和装置1では、冷媒回路10のうち冷媒漏洩が生じるおそれが高い部分又はその近傍に、流体センサ8を配置し、この流体センサ8を用いて、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、空気調和装置1の冷媒回路10からの冷媒漏洩の検知ができるようにしている。以下、図1〜図7を用いて、本実施形態における流体センサ8等の冷媒漏洩を検知するための構成について説明する。ここで、図2は、本実施形態における流体センサ8を冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けた状態を示す図である。図3は、図2を矢印I方向から見た図である。図4は、本実施形態における流体センサ8のセンサ本体8a付近を示す斜視図である。図5は、本実施形態において使用されるインピーダンス測定装置9を示す斜視図である。図6及び図7は、インピーダンス測定回路の概略構成図である。
本実施形態の空気調和装置1では、冷媒回路10のうち冷媒漏洩が生じるおそれが高い部分として、主として、冷媒回路10の各所に存在するロウ付け部分やフレアナット接続部分等の管継手が考えられることから、図1に示されるように、第1閉鎖弁26と第1冷媒連絡管5とを接続する管継手又はその近傍と、第2閉鎖弁27と第2冷媒連絡管6とを接続する管継手又はその近傍と、利用ユニット4と第1冷媒連絡管5とを接続する管継手又はその近傍と、利用ユニット4と第2冷媒連絡管6とを接続する管継手又はその近傍とにそれぞれ流体センサ8が配置されている。尚、本実施形態においては、上述の4箇所に流体センサ8を配置しているが、これに限定されるものではなく、冷媒回路10の他の部分に流体センサ8を配置するようにしてもよい。また、冷媒回路10を構成する管や管継手は、銅等の金属製の部材である。
次に、本実施形態における流体センサ8の具体的な構成について説明する。尚、上述の4箇所に配置された流体センサ8は、いずれも同様の構成であるため、特にことわりのない限り、いずれの流体センサ8にも共通のものとして取り扱う。
流体センサ8は、主として、センサ本体8aと、電気線8bとを有している。センサ本体8aは、主として、間隔を空けて設けられた2つの電極81、82を有している。電極81、82は、それぞれ、導電性素材からなる板状部材であり、本実施形態において、電気絶縁性素材からなるスペーサー部材83によって、互いの間隔が空けられた状態が保たれている。このように、本実施形態におけるセンサ本体8aは、平板状の構造となっている。尚、電極81、82に使用される導電性素材としては、銅、鉄やアルミニウム等の金属などの導電性の高いものが好ましいが、導電性を有するものであれば使用可能である。また、スペーサー部材83に使用される電気絶縁性素材としては、合成樹脂やセラミックスなどの電気絶縁性の高いものが好ましいが、電気絶縁性の高いものであれば使用可能である。
そして、電極81、82には、電気線8bが接続されており、2つの電極81、82間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置9(後述)に接続できるようになっている。本実施形態において、電気線8bは、一端にBNC型のコネクタ84aが取り付けられた同軸ケーブルからなる。電気線8bの他端は、同軸ケーブルの芯線84bが電極82にハンダ付けによって接続されており、同軸ケーブルのシールド線84cが電極81にハンダ付けによって接続されている。ここで、シールド線84cの電極81への接続に際しては、本実施形態のように、シールド線84cの一部が芯線84bや電極82に接触するのを避けるために、シールド線84cを束ねた部分に熱収縮チューブ85を被せて熱収縮させた状態にしておくことが好ましい。尚、電気線8bとしては、上述のように、電気線の長さに対する電気抵抗特性等を考慮して、同軸ケーブルを使用することが好ましいが、同軸ケーブルに限定されるものではなく、種々のものが使用可能である。また、電気線8bに取り付けられるコネクタ84aは、BNC型のものに限定されるものではなく、接続されるインピーダンス測定装置9の端子部分の種類等に応じて、M型、N型、F型、TNC型など、種々のものが使用可能である。また、電気線8bの他端と電極81、82との接続は、ハンダ付けに限定されるものではなく、種々の接続方法が使用可能である。
このような構成を有する流体センサ8は、本実施形態において、センサ本体8aが管継手(ここでは、フレアナット接続部分)に近接した状態で配置され、その配置が保持されるように、電気線8bがバンドや粘着テープ等からなる固定部材86によって冷媒管に固定されている。ここで、流体センサ8は、センサ本体8aが平板状の構造であるため、そのサイズがコンパクトであり、取り扱いが容易であることから、冷媒漏洩の検知を行う部分に近接した状態で取り付けることが容易である。また、これらの流体センサ8を設けるタイミングとしては、空気調和装置1が新設のものである場合には、空気調和装置1を構成する熱源ユニット2や利用ユニット4等に工場出荷時から予め設けたり、熱源ユニット2や利用ユニット4等の現地据付時に設けることが考えられ、また、空気調和装置1が冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設のものである場合においては、メンテナンス時等に後付けによって設けることが考えられる。
そして、このような流体センサ8が設けられた空気調和装置1において、流体センサ8にインピーダンス測定装置9を接続して、流体センサ8のセンサ本体8aの2つの電極81、82間のインピーダンスを測定することによって、空気調和装置1の冷媒回路10からの冷媒漏洩の検知を行う。
ここで、まず、インピーダンス測定による冷媒漏洩の検知の原理について説明する。上述のように、流体センサ8のセンサ本体8aを冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けておき、2つの電極81、82間のインピーダンスを測定すると、2つの電極81、82間の空間Sに入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の影響によって、冷媒回路10からの冷媒漏洩が生じた場合と冷媒漏洩が生じていない場合との間で、インピーダンスに変化が生じることになる。ここで、「冷媒漏洩に起因する流体」とは、冷媒とともに漏洩する冷凍機油や、冷媒の漏洩によって生じる結露水等を意味している。そして、このようなインピーダンスの変化に基づいて、センサ本体8aが設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、空気調和装置1の冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるのである。尚、2つの電極81、82間の空間Sに入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の影響が明確に現れるようにするために、図2に示されるように、流体センサ8を冷媒漏洩の検知を行う部分の下側に配置して、冷凍機油等の液状の流体が2つの電極81、82間の空間Sに入り易くなるようにしたり、また、図2、3に示されるように、冷媒漏洩の検知を行う部分と流体センサ8とを含む部分をフィルム87等で覆って、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極81、82間の空間Sに滞留し易くなるようにすることが好ましい。
次に、2つの電極81、82間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置9について説明する。インピーダンス測定装置9としては、測定対象に印加される電圧と流れる電流とに基づいて、測定対象のインピーダンスを得る測定方式のものと、インピーダンスが既知の素子に基づいて、測定対象のインピーダンス(ここでは、2つの電極81、82間のインピーダンス)を得る測定方式のものとがあり、図6に示されるインピーダンス測定回路が前者の測定方式に対応するLCRメータと呼ばれるものであり、図7に示されるインピーダンス測定回路が後者の測定方式に対応するブリッジ回路と呼ばれるものである。
まず、LCRメータによるインピーダンス測定回路について説明すると、このインピーダンス測定回路は、主として、電源91と、帰還抵抗RSと、オペアンプ92と、検出器93とを有しており、インピーダンスZX(ここでは、センサ本体8a)が接続されることによって、自動平衡ブリッジと呼ばれる回路が構成されるようになっている。そして、このインピーダンス測定回路において、電源91から電圧を印加すると、オペアンプ92の負側がインピーダンスZXと帰還抵抗RSとの間の点Pに接続されていることから、負帰還の作用によって常に点Pにおける電圧がゼロになり、また、電源91からインピーダンスZXを流れた電流は、全て帰還抵抗RSに流れ込むことになる。そうすると、インピーダンスZXにかかる電圧は、電源91の電圧と同じになるとともに、オペアンプ92の出力電圧がインピーダンスZXを流れる電流と帰還抵抗RSの積として得られることになるため、両電圧を検出器93によって検出して、両電圧の比に帰還抵抗RSの積を採ることによって、インピーダンスZXを得ることができる。
次に、ブリッジ回路によるインピーダンス測定回路について説明すると、このインピーダンス測定回路は、主として、インピーダンスZ1、Z2、Z3と、検出器94と、電源95とを有しており、インピーダンスZX(ここでは、センサ本体8a)が接続されることによって、ブリッジ回路が構成されるようになっている。そして、このインピーダンス測定回路において、電源95から電圧を印加し、検出器94における出力がゼロになるように、インピーダンスZ1、Z2、Z3を調整することによって、センサ本体8aのインピーダンスZXを得ることができる。
そして、このようなインピーダンス測定装置9を用いて、以下のように、冷媒漏洩の検知を行うことができる、まず、冷媒回路10からの冷媒漏洩が生じていない状態(例えば、空気調和装置1の据付直後や流体センサ8の設置直後)において、インピーダンス測定装置9に流体センサ8を接続して、冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分からの冷媒漏洩が生じていない状態におけるインピーダンスZXを測定しておく。そして、所定期間経過後に、再度、インピーダンス測定装置9に流体センサ8を接続して、インピーダンスZXを測定し、冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分からの冷媒漏洩が生じていない状態において測定したインピーダンスZXと比較し、しきい値を超える変化が生じている場合には、冷媒回路10からの冷媒漏洩が生じており、しかも、冷媒漏洩が生じている場所は、測定対象の流体センサ8が配置された部分又はその近傍であると判定し、すべての流体センサ8において、しきい値を超える変化が生じていない場合には、冷媒回路10冷媒漏洩が生じていないものと判定する。尚、インピーダンス測定装置9としては、LCRメータ及びブリッジ回路のいずれでも使用可能であるが、測定精度は高いが管理や調整にやや手間がかかるブリッジ回路に比べて、小型で持ち運びが容易なLCRメータのほうが有利である。特に、本実施形態のように、空気調和装置1に流体センサ8だけが設けられており、冷媒漏洩の検知を行う際だけに、インピーダンス測定装置9を接続するような場合には、小型で持ち運びが容易なLCRメータが有利である。
これにより、本実施形態の流体センサ8では、センサ本体8aの2つの電極81、82間のインピーダンスの変化に基づいて、センサ本体8aが設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、空気調和装置1の冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。特に、本実施形態の空気調和装置1では、流体センサ8が冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けられているため、冷媒漏洩の検知を行う際に、インピーダンス測定装置9を流体センサ8に接続することで、センサ本体8aが設けられた部分から冷媒漏洩が生じていること、すなわち、空気調和装置1の冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができる。また、空気調和装置1が冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設のものであっても、流体センサ8を後付けすれば、インピーダンス測定装置9に接続することで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。
(3)変形例1
上述の実施形態では、図4に示されるように、流体センサ8のセンサ本体8aを構成する2つの電極81、82間には隙間Sが形成されているだけであり、この隙間Sに冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極81、82間に積極的に滞留させることが難しいため、例えば、漏洩量が微量である場合には、冷媒漏洩を検知することができない場合があり得る。
そこで、本変形例の流体センサ8では、図8に示されるように、2つの電極81、82間の隙間Sに、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を保持するための流体保持体88を設けて、2つの電極81、82間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を流体保持体88に保持し、蓄積するようにしている。
例えば、冷凍機油を冷媒漏洩に起因する流体として、2つの電極81、82間に積極的に保持しようとする場合には、流体保持体88として紙を使用し、2つの電極81、82間に入った冷凍機油を流体保持体88に滲みこませることによって保持し、蓄積することができる。ここで、紙を流体保持体88として使用すると、親油性が高いことから冷凍機油を効果的に保持することができ、また、冷凍機油が滲みこんでも膨潤しにくいことから、電気容量の低下を防ぐことができ、さらに、撥水性が高いものを使用することによって、冷媒の漏洩によって生じる結露水の紙への滲みこみも防いで、結露水による影響を抑えることができる。また、冷媒漏洩によって周囲の空気が冷却されることによって生じる結露水を冷媒漏洩に起因する流体として、2つの電極81、82間に積極的に保持しようとする場合には、冷凍機油の場合とは異なり、親水性が高く、また、結露水が滲みこんでも膨潤しにくい紙等からなる流体保持体88を使用することで、結露水の効果的な保持や冷凍機油の滲みこみによる電気容量の低下を防ぐことができ、さらに、撥油性が高い紙等を使用することによって、冷媒の漏洩によって生じる冷凍機油の紙への滲みこみを防いで、冷凍機油による影響を抑えることができる。また、冷媒を2つの電極81、82間に積極的に保持しようとする場合には、例えば、冷媒を吸着する吸着材(例えば、ゼオライト等)を流体保持体88として使用したり、冷媒を吸着する吸着材を紙に担持させたものを流体保持体88として使用することができる。尚、冷媒を吸着する吸着材又は吸着材を担持した紙等を流体保持体88として使用する場合には、空気調和装置1において使用される冷媒に対する選択性の高い吸着材を使用することが望ましい。また、流体保持体88としては、紙のほかに、布、樹脂、セラミックス等の多孔体、結晶体、フィルム体等が使用可能であるが、主として冷凍機油による影響から冷媒漏洩の検知を行う場合には、素材のコスト面や加工性等を考慮して、紙を使用することが好ましい。
これにより、本変形例の流体センサ8及び空気調和装置1では、漏洩量が微量であったとしても、冷媒漏洩が検知しやすくなり、冷媒漏洩の検知精度を高めることができるようになる。また、流体保持体88として紙を使用する場合には、漏洩後においても蒸発・拡散しにくい冷凍機油を流体保持体88である紙に滲みこませることによって保持し、蓄積することができるため、漏洩後に蒸発・拡散してしまい易い冷媒を流体保持体88に保持させる場合に比べて、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
(4)変形例2
上述の実施形態及びその変形例1では、図2、3に示されるように、流体センサ8のセンサ本体8aを冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けているが、場合によっては、冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分の近傍ではあるものの、センサ本体8aを冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分から離して配置する必要がある。
このような場合には、冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分からセンサ本体8aに冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を導く流体誘導体89を設けて、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極81、82間に積極的に導くようにしてもよい。
例えば、変形例1における流体センサ8を例にすると、図9に示されるように、流体誘導体89の一端を、2つの電極81、82間の隙間S(ここでは、流体保持体88)に位置するようにし、かつ、流体誘導体89の他端を冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に接触させることが考えられる。ここで、流体誘導体89としては、流体保持体88と同様、紙、布、樹脂、セラミックス等の多孔体、結晶体、フィルム体等が使用可能であり、2つの電極81、82間の隙間Sまで誘導したい冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体に適した素材が使用される。尚、このような流体誘導体89を設ける構成は、図4に示される2つの電極81、82間の隙間Sに流体保持体88が設けられていないセンサ本体8aにも適用可能である。
これにより、本変形例の流体センサ8では、センサ本体8aを冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分から離して配置する必要があったとしても、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極81、82間に導くことができるため、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
(5)変形例3
上述の実施形態及びその変形例1、2では、図2〜4、図8及び図9に示されるように、センサ本体8aが平板状の構造を採用したが、センサ本体8aを、冷媒回路10を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付け可能な構造にしてもよい。
例えば、図10、11に示される本変形例の流体センサ8のセンサ本体8aのように、2つの電極81、82間の隙間Sに流体保持体88を設けたものを、管を取り巻くように取り付けることが考えられる。尚、このセンサ本体8aは、管ではなく、管継手を取り巻くように取り付けられてもよい。
これにより、本変形例の流体センサ8では、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を効果的に2つの電極81、82間に入るようにすることができるため、冷媒漏洩の痕跡を確実に捉えることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
(6)変形例4
上述の実施形態及びその変形例1〜3では、図4、8、9、11に示されるように、電極81と電極82とによって形成される隙間Sが1つだけ設けられる単層構造の電極81、82が使用されたものであるため、センサ本体8aの電気容量が小さく、冷媒漏洩の検知精度が十分ではない場合が考えられる。
そこで、本変形例の流体センサ8では、電極81と電極82とによって形成される隙間が複数設けられる多層構造の電極81、82を使用するようにしている。
例えば、図12に示されるように、電極81、電極82、及び2つの流体保持体88を帯状に形成しておき、電極82の両面に流体保持体88を重ねたものを複数回折り返すようにし、電極81を複数回折り返すようにしたものを、電極82の両面に流体保持体88を重ねたものに対して直交する方向から組み合わせて、電気線8bを電極81、82にハンダ付け等によって接続した後に(図12において図示せず)、熱収縮チューブ90を被せて熱収縮させた状態にして、平板状のセンサ本体8aを構成することが考えられる。また、図13に示されるように、電極81、流体保持体88(すなわち、隙間S)、電極82、流体保持体88(すなわち、隙間S)・・・の順に各部材を複数回重ね合わせるとともに、電極81同士を接続し、かつ、電極82同士を接続した後に、電気線8bを電極81、82にハンダ付け等によって接続することによって(図13において図示せず)、平板状のセンサ本体8aを構成することが考えられる。また、図14に示されるように、電極81、流体保持体88(すなわち、隙間S)、電極82、流体保持体88(すなわち、隙間S)の順に各部材を複数回冷媒管を取り巻くように取り付ける構成とすることが考えられる。尚、これらの場合においても、上述の実施形態及びその変形例1〜3と同様に、電気的に対をなす2種類の電極81、82を有する構成であることに変わりはない。
これにより、本変形例の流体センサ8では、多層構造の電極81、82を使用しているため、センサ本体8aの電気容量を大きくすることができ、これにより、冷媒漏洩の検知精度を高めることができる。
(7)変形例5
上述の変形例1〜変形例4では、図8、9、11〜14に示されるように、センサ本体8aを構成する2つの電極81、82間の隙間Sに流体保持体88を設けることで、2つの電極81、82間に入る冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を流体保持体88に保持し、蓄積するようにした構造が挙げられている。
しかし、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体のうち特定の流体によるインピーダンスの変化に基づいて冷媒漏洩の検知を行うことによって冷媒漏洩の検知精度を高めようとする場合においては、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が2つの電極81、82間に入ることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体88に保持されること等を極力防ぐことが好ましい。特に、変形例2のような、センサ本体8aに流体誘導体89を設けることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極81、82間に積極的に導くようにした構造においては、電極81、82及び流体保持体88が冷媒漏洩の検知を行う部分から離れた場所に配置される場合があり、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が2つの電極81、82間に入り易くなるため、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体88に保持されること等を防ぐことがより好ましい。
そこで、本変形例では、流体保持体88及び電極81、82を、センサ本体8aを構成する筐体101で覆うことで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体88に保持されてしまうこと等を極力防ぐとともに、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を2つの電極81、82間に導く流体誘導体89を筐体101内から筐体101外へ突出するように設けることによって、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体を筐体101内に導いて流体保持体88に保持し、蓄積することができるようにして、冷媒漏洩の検知精度のさらなる向上を図るようにしている。
例えば、冷凍機油を冷媒漏洩に起因する流体とする場合を例にすると、図15〜図17に示されるように、冷媒回路10を構成する管を取り巻くように取り付け可能な筐体101に形成された収容部102a、102b内に多層構造の電極81、82及び流体保持体88を収容し、収容部102a、102bに連通する開口部103a、103b(尚、図17は、柱状部101aの縦断面のみを示し、柱状部101bを示していないが、柱状部101bも柱状部101aと同様の縦断面を有していることから、柱状部101bに形成された開口部103b等の各部も、柱状部101aに形成された開口部103a等と同様の形状を有している)を通じて流体誘導体89を筐体101外に突出させることができる。以下、センサ本体8aや筐体101の構造を説明するにあたり、センサ本体8aが冷媒回路10を構成する管を取り巻くように取り付けられた状態において、冷媒管を輪切りした場合におけるセンサ本体8a(又は、筐体101)の断面(図16)を横断面とし、冷媒管を縦割りした場合におけるセンサ本体8a(又は、筐体101)の断面(図17)を縦断面とする。
筐体101は、その横断面が略三日月形状の2つの柱状部101a、101bを有している。ここで、柱状部101a、101bは、合成樹脂などの電気絶縁性を有する素材からなる。各柱状部101a、101b内には、その横断面が略三日月形状の収容部102a、102bが形成されている。そして、各収容部102a、102b内には、流体保持体88及び電極81、82が、冷媒管の径方向に対して電極81、流体保持体88、電極82、流体保持体88、電極81、流体保持体88、電極82の順に多層に重ねた状態で収容されている。ここで、電極81、82は、上述の実施形態及びその変形例と同様、銅、鉄やアルミニウム等の金属などの導電性を有する素材からなる。また、流体保持体88は、上述の実施形態及びその変形例と同様、紙などの親油性が高い素材からなる。
また、各収容部102a、102bは、その管長手方向の一端側が各柱状部101a、101b外に開口している。各収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口は、管長手方向から見た際における開口面積が電極81、流体保持体88及び電極82を多層に重ねたものを挿入できる程度のサイズとなっている(図17参照。尚、図17は、柱状部101aの縦断面のみを示すが、柱状部101bも柱状部101aと同様の縦断面を有する)。そして、電極81、82のリード線は、各収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口を通じて柱状部101a、101b外に引き出されて、電気線8bに接続されている(図17参照)。また、各収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口は、電極81、82のリード線が柱状部101a、101b外に引き出された状態で、シール材104によって隙間が埋められており、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体(ここでは、冷凍機油)以外の流体等が収容部102a、102bに侵入することの抑制に寄与することができる。ここで、シール材104は、シリコン樹脂などの電気絶縁性を有する素材からなる。
また、各柱状部101a、101bには、各収容部102a、102bに連通する開口部103a、103bが形成されている。各開口部103a、103bは、各収容部102a、102bの管長手方向の他端側の開口に連通するように配置されている。各開口部103a、103bは、管長手方向から見た際における開口面積が各収容部102a、102bの開口面積よりも小さくなっている。すなわち、各開口部103a、103bは、流体保持体88及び電極81、82を覆う各収容部102a、102bよりも開口サイズが小さくなるように絞られている。そして、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体としての冷凍機油を各収容部102a、102b内の電極81、82間(すなわち、流体保持体88)に導く流体誘導体89は、各収容部102a、102bから各開口部103a、103bを通じて柱状部101a、101b外に突出している。すなわち、筐体101には、流体誘導体89を筐体101内から筐体101外へ突出させるための開口部103a、103bが形成されている。ここで、流体誘導体89は、流体保持体88と同様に、紙などの親油性が高い素材からなる。但し、流体誘導体89は、筐体101外に露出した部分を有していることから、収容部102a、102bに覆われた流体保持体88に比べて、冷凍機油に対する選択性が高いことが望ましい。このため、流体誘導体89としては、撥水性が高い素材を使用することが好ましい。このように、流体誘導体89を筐体101内から筐体101外へ突出させるための開口部103a、103bの開口サイズを、流体保持体88及び電極81、82を覆う収容部102a、102bよりも小さくすることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体(ここでは、冷凍機油)以外の流体(例えば、結露水)等が収容部102a、102bに侵入するのを抑えることができる。また、各開口部103a、103bは、流体誘導体89が各開口部103a、103bから突出した状態において、各開口部103a、103bと流体誘導体89との隙間を埋めるシール材105が設けられている。これにより、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体(ここでは、冷凍機油)以外の流体(例えば、結露水)等が収容部102a、102bに侵入することの抑制に寄与することができる。ここで、シール材105は、シリコン樹脂などの電気絶縁性を有する素材からなる。また、流体誘導体89の筐体101外に露出した部分の長さをある程度長くすることで、検知箇所(ここでは、図15におけるフレアナット部分)から漏洩した冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体(ここでは、冷凍機油)を確実に捉えることができる。また、流体誘導体89には、管長手方向に向かう複数の切り込み89a(図15参照)が形成されているため、検知箇所(ここでは、図15におけるフレアナット部分)の形状に応じて変形させることが容易になり、検知箇所から漏洩した冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体(ここでは、冷凍機油)をさらに捉え易くなっている。
また、柱状部101a、101b間は、横断面における各一端同士が蝶番部101cによって連結されており、蝶番部101cを支点にして、横断面における各他端同士が矢印A方向(図16参照)に相対移動可能となるように構成されている。ここで、柱状部101a、101bを合成樹脂製とする場合には、合成樹脂の変形性を利用した蝶番部101cを柱状部101a、101bとともに一体成形することができる。
また、柱状部101a、101bは、横断面における各他端同士が係止部101dによって着脱自在に係止可能になっており、これにより、センサ本体8aを冷媒回路10を構成する管又は管継手に着脱自在に係止することができる。このため、流体センサ8の取り付けや取り外しの作業が容易になっている。ここで、係止部101dとしては、横断面における各柱状部101a、101bの他端同士が外れないように係止することが可能な爪部101e、101f(図16参照)等を採用することができる。そして、柱状部101a、101bを合成樹脂製とする場合には、係止部101d(図16では、爪部101e、101f)を柱状部101a、101bとともに一体成形することができる。
また、上述の流体センサ8においては、筐体101を構成する各柱状部101a、101bの収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口をシール材104によって覆うようにしているが(図17参照)、収容部102a、102bの管長手方向の他端側の開口を覆う蓋部材106a、106bによって覆うようにしてもよい(図18参照。尚、図18は、柱状部101a及び蓋部材106aの縦断面のみを示すが、柱状部101b及び蓋部材106bも柱状部101a及び蓋部材106aと同様の縦断面を有する)。この場合においても、収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口を電極81、流体保持体88及び電極82を多層に重ねたものを挿入できる程度のサイズにしておくことによって、流体保持体88及び電極81、82を各収容部102a、102bに容易に挿入することができる。
また、各柱状部101a、101bとして、収容部102a、102bの管長手方向の一端側の開口を有しないものを使用することも考えられる。例えば、収容部102a、102bの管長手方向の他端側に電極81、流体保持体88及び電極82を多層に重ねたものを挿入できる程度のサイズの開口を設けておき、流体保持体88及び電極81、82を各収容部102a、102bに挿入した後に、楔部材107a、107bによって収容部102a、102bの管長手方向の他端側の開口の一部を覆うことで、収容部102a、102bの開口サイズよりも小さい開口部103a、103bを形成するようにしてもよい(図19参照。尚、図19は、柱状部101a及び楔部材107aの縦断面のみを示すが、柱状部101b及び楔部材107bも柱状部101a及び楔部材107aと同様の縦断面を有する)。
また、本変形例において、筐体101の外形形状は、略円柱状であるが、これに限定されず、角柱状であってもよい。また、収容部102a、102bの空間形状は円弧状に限定されず、他の形状であってもよい。
(8)変形例6
上述の変形例5では、横断面が三日月形状の2つの柱状部101a、101bを有する筐体101を用いて、冷媒回路10を構成する冷媒管を取り巻くようにしているが、図20〜22に示されるように、主として、略帯状の帯状部108と、帯状部108の長手方向に複数個形成されたL字形状やU字形状の空間形成部109とを有する合成樹脂製の筐体101を有しており、複数の空間形成部109及び帯状部108によって、流体保持体88及び電極81、82を覆う複数の収容部102を形成し、帯状部108の短手方向から流体誘導体89を突出させて、矢印B方向に帯状部108を曲げて冷媒回路10を構成する管を取り巻くように取り付ける構造にしてもよい。
本変形例においても、変形例5と同様に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体以外の流体等が流体保持体88に保持されてしまうこと等を極力防ぐとともに、冷媒又は冷媒漏洩に起因する特定の流体を筐体101内に導いて流体保持体88に保持し、蓄積することができるため、冷媒漏洩の検知精度のさらなる向上を図ることができる。しかも、変形例5の構造では、基本的には、冷媒管の管径に応じて流体センサ8を準備する必要があるが、本変形例の構造では、帯状部108を冷媒管に巻き付けることによって取り付ける構造であるため、変形例5の構造よりも冷媒管の管径の大小に対して柔軟に対応することができる。また、図20〜22に示されるように、肉厚を薄くした薄肉部108aを帯状部108に形成することによって、冷媒管に巻き付ける際の作業性を向上させることができる。また、本変形例においても、変形例5と同様に、帯状部108の長手方向両端に爪部101e、101f等からなる係止部101dを設けて、筐体101を冷媒回路10を構成する管又は管継手に着脱自在に係止するようにしてもよい。
(9)変形例7
上述の実施形態及びその変形例1〜6では、図1に示されるように、第1閉鎖弁26と第1冷媒連絡管5とを接続する管継手又はその近傍と、第2閉鎖弁27と第2冷媒連絡管6とを接続する管継手又はその近傍と、利用ユニット4と第1冷媒連絡管5とを接続する管継手又はその近傍と、利用ユニット4と第2冷媒連絡管6とを接続する管継手又はその近傍とにそれぞれ流体センサ8を配置しているが、これらの部分のほか、圧力センサやキャピラリチューブのような冷媒回路構成部品に流体センサ8を取り付けることも考えられる。
この場合において、圧力センサと冷媒管との接合部やキャピラリチューブと冷媒管との接合部のような冷媒漏洩が生じるおそれが高い部分については、冷媒回路10に圧力センサやキャピラリチューブを取り付けた後ではなく、図23及び図24に示されるように、各冷媒管との接合部付近に流体センサ8を取り付けられた圧力センサやキャピラリチューブ等の冷媒回路構成部品を予め準備しておき、冷媒回路10に圧力センサやキャピラリチューブ等の冷媒回路構成部品を取り付けると同時に、流体センサ8が冷媒回路10に配置されるようにしてもよい。
これにより、冷媒回路10に圧力センサやキャピラリチューブを取り付けた後に流体センサ8を取り付ける場合に比べて、流体センサ8の取り付け作業のばらつきが生じにくくなり、検知精度の向上に寄与することができる。
(10)変形例8
上述の実施形態及びその変形例1〜7では、図1、5に示されるように、空気調和装置1には、流体センサ8だけが設けられており、冷媒漏洩の検知を行う際に、インピーダンス測定装置9に流体センサ8を接続するようにしているが、図25に示されるように、流体センサ8に接続されたインピーダンス測定装置9(すなわち、図6、7に示されるようなインピーダンス測定回路)を制御部7(すなわち、利用側制御部44や熱源側制御部30)に設けるようにしてもよい。
これにより、本変形例の空気調和装置1では、流体センサ8に接続されたインピーダンス測定装置9を備えているため、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置9の流体センサ8への接続を行う必要がなくなる。また、冷媒漏洩検知の結果を利用側制御部44や熱源側制御部30に記憶させておく等の処理を容易に行うことができるため、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与することになる。さらに、冷媒漏洩の検知を常時行うこともできる。
(11)変形例9
上述の実施形態及びその変形例1〜7では、流体センサ8は、外部のインピーダンス測定装置9に接続しているため(図5参照)、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置9の流体センサ8への接続作業を行う必要が生じる。また、変形例8は、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の空気調和装置等の冷凍装置には適用することが難しい。
そこで、本変形例では、流体センサ8のセンサ本体8aが、上述の実施形態及びその変形例1〜7における電極81、82等のインピーダンスの変化を検出するインピーダンス検出部8cと、2つの電極81、82間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置9の機能を有するインピーダンス測定部8dと、インピーダンス測定部8dによって測定されたインピーダンス値に基づいて(より具体的には、しきい値と比較して)冷媒漏洩に関する判定を行う漏洩判定部8eと、漏洩判定部8eによって得られた冷媒漏洩に関する判定結果を外部機器に出力する信号出力部8fとを有するものとしている。ここで、外部機器としては、利用ユニット4、熱源ユニット2、異常警報機器やネットワーク接続機器等があり、これらの外部機器に応じて、電流や電圧のアナログ信号等を有線出力したり、電波信号等を無線出力する等を採用することができる。
本変形例では、上述の実施形態及びその変形例1〜7とは異なり、冷媒漏洩の検知を行う場合に、インピーダンス測定装置9の流体センサ8への接続を行う必要がなくなる。また、外部のインピーダンス測定装置9に接続する場合や、上述の変形例8のような空気調和装置等の冷凍装置にインピーダンス測定装置9を設ける場合に比べて、電極81、82等のインピーダンス検出部8cとインピーダンス測定部8dとの距離が短くなるため、冷媒漏洩の検知の精度向上に寄与することになる。さらに、漏洩判定部8e及び信号出力部8fも有しているため、既設の空気調和装置等の冷凍装置の制御部の入力端子を利用することができ、これにより、冷媒漏洩を検知する機能を有していない既設の空気調和装置等の冷凍装置であっても、流体センサ8を後付けするだけで、冷媒漏洩の検知を行うことができるようになる。
(12)変形例10
上述の実施形態及びその変形例1〜9では、冷媒回路10のうち冷媒漏洩が生じるおそれが高い部分又はその近傍に、流体センサ8を配置し、この流体センサ8を用いて、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、空気調和装置1の冷媒回路10からの冷媒漏洩の検知ができるようにしている。
しかし、流体センサ8のインピーダンス(あるいは静電容量)変化要因としては、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の他、湿度(すなわち、水蒸気)や温度、経年変化が挙げられる。このため、このような流体センサ8を冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に1つ設けただけでは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体の他の静電容量変化要因に基づく静電容量変化要因の影響も含まれるおそれがある。
そこで、本変形例では、上述の実施形態及びその変形例1〜7における流体センサを冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極281、282間に保持される第1センサ208とし、この第1センサ208とは別に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が2つの電極81、82間に保持されない第2センサ209という2つの流体センサを有し、第1センサ208の出力と第2センサ209の出力との第1差分から冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分を演算し、この静電容量変化分により冷媒漏洩を検知する冷媒漏洩検知装置207を採用している。以下、図27及び図28等を用いて、本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置207について説明する。
本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置207は、主として、第1センサ208と、第2センサ209と、第1発振回路213と、第2発振回路214と、アップダウンカウント回路215と、リセット回路216と、演算部211と、検知部212とを備えている。
第1センサ208及び第2センサ209は、上述の実施形態及びその変形例における流体センサと同様に冷媒回路10の管継手またはその付近に配置される。第1センサ208及び第2センサ209は、本変形例において、上述の実施形態における流体センサと同じ平板状の構造(図4参照)のものを使用している。すなわち、第1流体センサ208及び第2流体センサ209は、いずれも、間隔を空けて設けられた2つの電極81、82を有している。電極81、82は、それぞれ、導電性素材からなる板状部材であり、本実施形態において、電気絶縁性素材からなるスペーサー部材83によって、互いの間隔が空けられた状態が保たれている。そして、第1センサ208は、上述の実施形態における流体センサ8と同様にフィルム87で覆われるとともに、第1センサ208から延びる配線の一部分は、バンドや粘着テープなどからなる固定部材86によって冷媒配管に固定される。一方、第2センサ209は、第1センサ208付近に配置されるが、第1センサ208を覆うフィルム87で覆われない状態とされる。これにより、例えば、上述の変形例1と同様に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を冷凍機油とする場合には、第1センサ208の2つの電極81、82間には、冷媒漏洩に起因する冷凍機油が保持され、第2センサ209の2つの電極81、82間には、冷媒漏洩に起因する冷凍機油が保持されないことになる。すなわち、第1センサ208及び第2センサ209には、ともに湿度等の静電容量変化要因が作用するが、第2センサ209には、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油の静電容量変化要因が作用せず、第1センサ208には、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油の静電容量変化要因が作用することになる。また、第1センサ208及び第2センサ209の構造としては、上述の実施形態における平板状の構造に限定されるものではなく、上述の変形例1〜7における流体センサの構造(図8〜図24参照)を採用してもよい。
第1発振回路213は、第1センサ208と接続されており、第2発振回路214は、第2センサ209と接続されている。第1発振回路213は、第1センサ208の静電容量Cxに応じた周波数で発振する。第2発振回路214は、第2センサ209の静電容量Cnに応じた周波数で発振する。具体的には、第1発振回路213は、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)と他の静電容量変化要因との両方が作用して変化した第1センサ208の静電容量Cxに応じた周波数で発振し、第1発振信号OS1を出力する。第2発振回路214は、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみが作用して変化した第2センサ209の静電容量Cnに応じた周波数で発振し、第2発振信号OS2を出力する。尚、第1発振回路213及び第2発振回路214としては、例えば、主として、各センサの静電容量と抵抗とで構成されるCR発振回路や、主として、コイルと各センサの静電容量とで構成されるLC反結合発振回路等を使用することができる。
アップダウンカウント回路215は、2つの入力端子を有しており、各入力端子は、第1発振回路213の出力端子及び第2発振回路214の出力端子に接続されている。アップダウンカウント回路215は、第1センサ208の静電容量Cxに応じた周波数で発振する第1発振回路213の出力(すなわち、第1発振信号OS1)をアップカウントするとともに、第2センサ209の静電容量Cnに応じた周波数で発振する第2発振回路214の出力(すなわち、第2発振信号OS2)をダウンカウントする。アップダウンカウント回路215は、上記動作を、所定間隔毎に行う。これにより、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)と他の静電容量変化要因との両方が作用する第1センサ208に基づく第1発振信号OS1の周波数と、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみが作用する第2センサ209に基づく第2発振信号OS2の周波数との差に相当するパルス数がカウントされる。
リセット回路216の出力端子は、アップダウンカウント回路215のリセット用端子に接続されている。リセット回路216は、アップダウンカウント回路215によるカウント値を、所定周期毎にリセットする。所定周期は、例えば、第1センサ208及び第2センサ209が静電容量変化要因等に依存せず元々有している静電容量や実験などに基づいて、予め決定される。
そして、リセット回路216によりリセットされたアップダウンカウント回路215は、それまでカウントしていたカウント値を初期化し、初めからアップカウント及びダウンカウントをするようになる。
演算部211は、アップダウンカウント回路215の出力端子と接続されている。演算部211は、アップダウンカウント回路215がリセットされるまでの間にカウントしたパルス数が第1及び第2発振信号OS1、OS2の両周波数の差に相当することから、アップダウンカウント回路215によるカウント値に基づいて、第1センサ208の出力と第2センサ209の出力との第1差分を割り出す。次いで、演算部211は、この第1差分に基づいて、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分を求め、求めた結果を検知部212に出力する。尚、演算部211は、演算用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
検知部212は、演算部211により演算された静電容量変化分に基づいて、冷媒漏洩を検知する。具体的には、演算部211による演算結果が“0”であれば、検知部212は、冷媒漏洩が生じていないものと判断する。演算部211による演算結果が“0”でなければ、検知部212は、冷媒漏洩が生じているものと判断するとともに、演算結果に基づいて漏洩した冷媒量を算出する。尚、検知部212による検知結果は、詳細は図示しないが、制御部7に送られ、利用ユニット4及び熱源ユニット2の制御に用いられる。また、検知部212は、演算部211と同様に、冷媒漏洩が検知可能であれば、検知用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
このような本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置207では、アップダウンカウント回路215は、第1センサ208の静電容量Cxに応じて発振した信号をアップカウントするとともに、第2センサ209の静電容量Cnに応じて発振した信号をダウンカウントする。アップダウンカウント回路215によるカウント値は、第1センサ208の静電容量Cxに応じた周波数と第2センサ209の静電容量Cnに応じた周波数との差に相当するパルス数であるため、演算部211は、カウント値によって第1差分を求めることができる。さらに、演算部211は、この第1差分に基づいて静電容量変化分を求めることで、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができるため、検知部212は、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
また、本変形例の冷媒漏洩検知装置207では、アップダウンカウント回路215によるカウント値は、リセット回路216により所定周期毎にリセットされる。そのため、演算部211は、リセットされる前のカウント値により、第1センサ208の出力及び第2センサ209の出力の第1差分を求めることができる。
尚、本変形例の冷媒漏洩検知装置207にかかるアップダウンカウント回路215は、カウント結果が所望の値となった場合にキャリーが発生するような構成となっていてもよい。このような構成であっても、上述と同様に、演算部211は、第1差分を割り出すことができる。
(13)変形例11
また、上述の変形例10のような第1センサ208及び第2センサ209を用いた冷媒漏洩検知装置として、図29に示される冷媒漏洩検知装置307のような構成を採用してもよい。
本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置307は、主として、第1センサ208と、第2センサ209と、第1リセット回路311と、第2リセット回路312と、発振回路313と、第1カウント回路314と、第2カウント回路315と、第1ラッチ回路316と、第2ラッチ回路317と、差分回路318(差分算出部に相当)と、演算部211と、検知部212とを備えている。尚、第1センサ208、第2センサ209及び検知部212については、上述の変形例10における第1センサ208、第2センサ209及び検知部212と同じであるため、ここでは説明を省略する。
第1リセット回路311は、第1センサ208に接続されており、第2リセット回路312は、第2センサ209に接続されている。また、第1リセット回路311の出力端子は、第1カウント回路314及び第1ラッチ回路316の各リセット端子に接続されている。第2リセット回路312の出力端子は、第2カウント回路315及び第2ラッチ回路317の各リセット端子に接続されている。
このような第1リセット回路311は、第1センサ208の静電容量Cxによって決定された時定数に基づく第1リセット信号Rxを、第1カウント回路314及び第1ラッチ回路316に出力する。第2リセット回路312は、第2センサ209の静電容量Cnによって決定された時定数に基づく第2リセット信号Rnを、第2カウント回路315及び第2ラッチ回路317に出力する。より具体的には、第1リセット回路311は、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)と他の静電容量要因との両方によって変化した静電容量Cxに応じて、第1カウント回路314及び第1ラッチ回路316をリセットさせるための第1リセット信号Rxを出力する。第2リセット回路312は、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみによって変化した静電容量Cnに応じて、第2カウント回路315及び第2ラッチ回路317をリセットさせるための第2リセット信号Rnを出力する。つまり、各リセット回路311、312は、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnに基づいて、各ラッチ回路316、317が入力された信号を保持するための時間を定めることができる。また、各リセット回路311、312は、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnに基づいて、各カウント回路314、315がカウント値をリセットするための時間を定めることができる。尚、本変形例にかかる各リセット回路311、312は、基準クロックに同期して各リセット信号Rx、Rnを出力する。すなわち、各リセット回路311、312は、所定タイミング毎に、その時々の各センサ208、209の静電容量Cx、Cnに基づいて時定数を求め、求めた時定数に基づくリセット信号Rx、Rnを出力する。
発振回路313の出力端子は、第1カウント回路314及び第2カウント回路315の入力端子に接続されており、各カウント回路314、315に発振信号OS3(パルス信号に相当)を出力する。発振信号OS3は、図30に示されるように、所定周波数を有するパルス状の信号である。発振信号OS3が有する所定周波数については、第1センサ208の静電容量Cxや第2センサ209の静電容量Cnに関係なく、予め実験等により決定される。
第1カウント回路314は、発振信号OS3のパルス数をカウントするとともに、第1リセット信号Rxに基づいて発振信号OS3のカウントを停止する。第2カウント回路315は、発振信号OS3のパルス数をカウントするとともに、第2リセット信号Rnに基づいて発振信号OS3のカウントを停止する。図30を用いて具体的に説明すると、第1カウント回路314は、第1リセット信号Rxがリセットオフを示す“L”である間(図30の期間Toff1)、発振信号OS3のカウント動作を行い、第1リセット信号Rxがリセットオンを示す“H”となると、発振信号OS3のカウントを停止する。第2カウント回路315についても、第1カウント回路314と同様に、第2リセット信号Rnが“L”であれば発振信号OS3のカウント動作を行い、第2リセット信号Rnが“H”であれば発振信号OS3のカウントを停止する。
尚、図30にも示されているように、第1リセット信号Rxがリセットオフ“L”を出力している期間Toff1の長さは、第2リセット信号Rnがリセットオフ“L”を出力している期間Toff2の長さと異なっている。これは、上述したように、各リセット信号Rx、Rnは、各センサ208、209の静電容量Cx,Cnに基づいて決定されるためである。すなわち、各リセット信号Rx、Rnが決定される際に用いられる時定数が各センサ208、209の静電容量Cx,Cnに比例することから、第1リセット信号Rxがリセットオフ“L”を出力している期間Toff1の長さと第2リセット信号Rnがリセットオフ“L”を出力している期間Toff2の長さとの差DifAは、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnの差分に相当すると言える。特に、図30では、第1リセット信号Rxがリセットオフ“L”を出力している期間Toff1が、第2リセット信号Rnがリセットオフ“L”を出力している期間Toff2よりも長い。これは、第1センサ208の静電容量Cxが冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)と他の静電容量要因との両方によって変化するのに対し、第2センサ209の静電容量Cnは冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみに基づいて変化するためである。すなわち、第1リセット信号Rxの期間Toff1は、第2リセット信号Rnの期間Toff2に比して冷凍機油の吸着による変化分長くなっている。
第1ラッチ回路316は、その入力端子が第1カウント回路314の出力端子と接続されており、第1カウント回路314によるカウント値を保持する。第2ラッチ回路316は、その入力端子が第2カウント回路315の出力端子と接続されており、第2カウント回路315によるカウント値を保持する。また、上述のように、第1ラッチ回路316には第1リセット信号Rxが、第2ラッチ回路317には第2リセット信号Rnがそれぞれ入力される。そのため、各ラッチ回路316、317は、各リセット信号Rx、Rnがリセットオフ“L”である間は、各カウント値を保持し続ける。そして、各リセット信号Rx、Rnがリセットオン“H”となると、各ラッチ回路316、317は、それまで保持していた各カウント値をリセットする。
差分回路318は、2つの入力端子を有しており、各入力端子は、第1ラッチ回路316の出力端子及び第2ラッチ回路317の出力端子と接続されている。差分回路318は、第1カウント回路314及び第2カウント回路315それぞれが発振信号OS3のカウントを停止するまでの間にカウントしたカウント数の第2差分を求める。ここで、各カウント回路314、315のカウント値は、各リセット信号Rx、Rnのリセットオフ“L”の期間Toff1、Toff2の長さに関係していることから、差分回路318が求める第1カウント回路314のカウント値と第2カウント回路315のカウント値との第2差分は、各期間Toff1、Toff2の長さの差DifA、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)のみによる静電容量変化分に相当するものであると言える。
演算部211は、差分回路318の出力端子と接続されている。演算部211は、差分回路318により求められた第2差分に基づいて、第1センサ208の出力と第2センサ209の出力との第1差分を求める。そして、演算部211は、この第1差分に基づいて冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)のみによる静電容量変化分を求め、求めた結果を検知部212に出力する。尚、演算部211は、上述の変形例10と同様に、演算用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
このような本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置307では、第1カウント回路314は、第1リセット信号Rxによってリセットが指示されるまで、発振信号OS3をカウントし、第2カウント回路315は、第2リセット信号Rnによってリセットが指示されるまで、発振信号OS3をカウントする。ここで、第1リセット信号Rx及び第2リセット信号Rnは、それぞれ第1センサ208の静電容量Cxより決定された時定数に基づく信号及び第2センサ472の静電容量Cnにより決定された時定数に基づく信号であることから、第1カウント回路314及び第2カウント回路315がカウントを停止するタイミングは異なる。つまり、各カウント回路314、315によるカウント数の差は、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnの差に相当する。そこで、冷媒漏洩検知装置307は、各カウント数の第2差分により、第1差分を求めることができる。したがって、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
(14)変形例12
また、上述の変形例10、11のような第1センサ208及び第2センサ209を用いた冷媒漏洩検知装置として、図31に示される冷媒漏洩検知装置407のような構成を採用してもよい。
本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置407は、主として、第1センサ208と、第2センサ209と、第3リセット回路411と、第1タイマ回路412と、第2タイマ回路413と、EOR回路414と、発振回路415と、第4リセット回路416と、カウント回路417(EOR回路414及びカウント回路417は時間算出部に相当)と、演算部211と、検知部212とを備えている。尚、第1センサ208、第2センサ209及び検知部212については、上述の変形例10における第1センサ208、第2センサ209及び検知部212と同じであるため、ここでは説明を省略する。
第3リセット回路411の出力端子は、第1タイマ回路412及び第2タイマ回路413の各リセット用端子に接続されている。第3リセット回路411は、各タイマ回路412、413をリセットさせるための信号を生成し、各タイマ回路412、413に出力する。
第1タイマ回路412の入力端子は、第1センサ208に接続され、第2タイマ回路413の入力端子は、第2センサ209に接続されている。
図32に示されるように、第1タイマ回路412は、先ずは冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)と他の静電容量要因との両方によって変化した第1センサ208の静電容量Cxに応じて時間Txを決定するとともに、第3リセット回路411により一旦リセットされた後、時間の計測を開始する。そして、第1タイマ回路412は、計測時間が時間Txを経過すると、その旨を示す第1時間経過信号St1を出力する。第2タイマ回路413は、先ずは冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみによって変化した第2センサ209の静電容量Cnに応じて時間Tnを決定するとともに、第3リセット回路411により一旦リセットされた後、時間の計測を開始する。そして、第2タイマ回路413は、計測時間が時間Tnを経過すると、その旨を示す第2時間経過信号St2を出力する。
尚、本変形例にかかる第1時間経過信号St1は、図32に示されるように、第1タイマ回路412による計測時間が時間Txを経過していない場合には“L”、経過した場合には“H”の論理を有するものとする。同様に、第2時間経過信号St2は、第2タイマ回路413による計測時間が時間Tnを経過していない場合には“L”、経過した場合には“H”の論理を有するものとする。そして、時間Tx、Tnが経過したことを示す各時間経過信号St1、St2(共に“H”)は、第3リセット回路411により各タイマ回路412、413がリセットされるまで、出力され続ける。
また、上記時間Tx、Tnの決定方法としては、静電容量Cx、Cnに所定係数を乗算することで決定する第1方法や、上述の変形例11と同様に、静電容量Cx、Cnに基づく時定数により決定する第2方法等が挙げられるが、本変形例では、第1方法を採用している。このように、上記時間Tx、Tnが静電容量Cx、Cnによって決定されることで、図32に示されるように、時間Txが経過したことを示す第1時間経過信号St1“H”、及び時間Tnが経過したことを示す第2時間経過信号St2“H”がそれぞれ出力され始めるタイミングは、静電容量Cx、Cnの値に応じてずれるようになる。つまり、時間Txが経過して第1時間経過信号St1“H”が出力され始めるタイミングと、時間Tnが経過して第2時間経過信号St2“H”が出力され始めるタイミングとの差DifBは、静電容量Cx、Cnの差に対応している。特に、第1時間経過信号St1が“L”である期間Txは、第2時間経過信号St2が“L”である期間Tnよりも長い。これは、第2センサ209の静電容量Cnが冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみに基づいて変化するのに対し、第1センサ208の静電容量Cxは冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)以外の他の静電容量変化要因のみならず更に冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)によっても変化するからである。つまり、“H”である各時間経過信号St1、St2が出力され始めるタイミングの差DifBは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分に相当する。
EOR回路414は、2つの入力端子を有しており、各入力端子には、各タイマ回路412、413の出力端子が接続されている。EOR回路414は、いわゆる排他的論理和の回路であって、図32に示されるように、第1及び第2タイマ回路412、413それぞれから出力された第1時間経過信号St1及び第2時間経過信号St2のいずれかが“H”である場合に、イネーブル信号En“H”を出力する。具体的には、EOR回路414は、静電容量Cxに基づく時間Txは経過しているが静電容量Cnに基づくTnは経過していない場合を検出する。尚、EOR回路414は、第1時間経過信号St1及び第2時間経過信号St2のいずれもが“L”または“H”である場合には、イネーブル信号En“L”を出力する。
発振回路415の出力端子は、カウント回路417の発振信号用入力端子に接続されている。発振回路415は、カウント回路417に発振信号OS4を出力する。発振信号OS4は、図32に示されるように、所定周波数を有するパルス状の信号である。発振信号OS4が有する所定周波数については、上述の変形例11にかかる発振信号OS3と同様、第1センサ208の静電容量Cxや第2センサ209の静電容量Cnに関係なく、予め実験等により決定される。
第4リセット回路416の出力端子は、カウント回路417のリセット用端子に接続されている。第4リセット回路416は、カウント回路417をリセットさせるための信号を生成し、カウント回路417に出力する。
発振信号用入力端子とは別のカウント回路417の入力端子には、EOR回路414の出力端子が接続されている。カウント回路417は、イネーブル信号Enが“H”である期間DifBの間のみ、発振信号OS4のパルス数をカウントする。これにより、カウント回路417によりカウントされたパルス数は、期間DifBの長さに応じた値となる。
また、カウント回路417は、第4リセット回路416からリセットするための信号が入力された場合には、それまでのカウント値をリセットする。
演算部211は、カウント回路417の出力端子と接続されている。演算部211は、カウント回路417によりカウントされたパルス数に基づいて、第1センサ208の出力と第2センサ209の出力との第1差分を算出する。すなわち、演算部211は、カウント回路417によりカウントされたパルス数が期間DifBの長さに応じた値であって、期間DifBの長さが各センサ208、209の静電容量Cx、Cnの差に対応していることから、第1差分を求めることが可能となる。そして、演算部211は、この第1差分に基づいて冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分を求め、求めた結果を検知部212に出力する。
尚、演算部211は、上述の変形例10、11と同様に、演算用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
このような本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置407では、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnが異なっていると、各センサ208、209の静電容量Cx、Cnにより決定される時間Tx、Tnが異なるため、第1時間経過信号St1“H”及び第2時間経過信号St2“H”それぞれが出力され始めるタイミングも異なる。そこで、本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置407は、第1時間経過信号St1及び第2時間経過信号St2のいずれか1つが“H”である期間DifBの長さ、即ち第1時間経過信号St1“H”が出力され始めるタイミングと第2時間経過信号St2“H”が出力され始めるタイミングとの差に基づいて、第1差分を求める。つまり、上記期間DifBの長さは、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)による静電容量変化分に相当するため、冷凍機油の吸着による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
(15)変形例13
また、上述の変形例10〜12のような第1センサ208及び第2センサ209を用いた冷媒漏洩検知装置として、図33に示される冷媒漏洩検知装置507のような構成を採用してもよい。
本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置507は、変形例10にかかる冷媒漏洩検知装置207において、リセット回路216の代わりに選択回路511を備えた構成となっている。具体的には、冷媒漏洩検知装置507は、主として、第1センサ208と、第2センサ209と、第1発振回路213と、第2発振回路214と、選択回路511と、アップダウンカウント回路215と、演算部211と、検知部212とを備えている。尚、第1センサ208、第2センサ209、第1発振回路213、第2発振回路214、アップダウンカウント回路215、演算部211、及び検知部212は、上述の変形例10における第1センサ208、第2センサ209、第1発振回路213、第2発振回路214、アップダウンカウント回路215、演算部211、及び検知部212と同じであるため、ここでは説明を省略する。
選択回路511は、第1発振回路213の出力(すなわち、第1発振信号OS1)及び第2発振回路214の出力(すなわち、第2発振信号OS2)のいずれかを選択し、アップダウンカウント回路215に入力するための回路である。より具体的には、選択回路511は、制御信号回路512と、カウンタ回路513と、イネーブル信号SX、SNの出力端子を有する論理回路514と、2つのNAND回路515、516とを有している。
制御信号回路512は、所定のデューティ及び周波数を有するクロック信号を生成し、カウンタ回路513に出力する。尚、制御信号回路511が出力する信号のデューティ及び周波数は、第1センサ213及び第2センサ214が静電容量変化要因に依存せず元々有している静電容量によって、予め決定されている。制御信号回路512によって出力された信号は、カウンタ回路513においてカウントされた後、論理回路514に送られる。論理回路514は、カウンタ回路513によるカウント結果から、図34に示されるような2つのイネーブル信号SX、SNを生成する。ここで、イネーブル信号SX、SNは、共に“H”または“L”の論理を有する信号であるが、イネーブル信号SX及びイネーブル信号SNは、排他的な論理を有するものとなっている。例えば、イネーブル信号SXが“H”の論理を有する時には、イネーブル信号SNは“L”の論理を有している。このようなイネーブル信号SXは、NAND回路515が有する2つの入力端子のうち、一方の入力端子に入力され、イネーブル信号SNは、NAND回路516が有する2つの入力端子のうち、一方の入力端子に入力される。また、NAND回路515の他方の入力端子には、第1発振信号OS1が入力され、NAND回路516の他方の入力端子には、第2発振信号OS2が入力される。
上述したNAND回路515は、イネーブル信号SXの論理が“H”である場合に、第1発振信号OS1を出力し、NAND回路516は、イネーブル信号SNの論理が“H”である場合に、第2発振信号OS1を出力する。ここで、イネーブル信号SX及びイネーブル信号SNは、既に述べたように、共に論理が“H”とはならず、交互に論理が“H”となることから、アップダウンカウント回路215には、第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2のいずれかが入力されることになる(図34参照)。すなわち、アップダウンカウント回路215には、第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2が同時に入力されるのではなく、選択回路511により選択された第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2のいずれかが、入力されるようになる。これにより、アップダウンカウント回路215は、第1発振信号OS1をアップカウントし、第2発振信号OS2をダウンカウントするという動作を確実に行うことができる。したがって、アップダウンカウント回路215からは、正確なカウント値が演算部211に出力されるようになり、演算部211は、このカウント値に基づく第1センサ208の出力と第2センサ209の出力との第1差分、及びこの第1差分に基づく冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)の静電容量変化要因による静電容量変化分を確実に求めることができる。このようにして演算部211により求められた静電容量変化分は、検知部212に出力される。
さらに、本変形例における論理回路514は、イネーブル信号SX、SNの出力端子の他に、リセット信号Clearの出力端子を有している(論理回路514のうち、リセット信号Clearの出力端子を有している部分は、リセット部に相当する)。リセット信号Clearは、アップダウンカウント回路215によるカウント値を、所定周期毎にリセットする役割を担う。ここで、所定周期は、制御信号回路512が出力するクロック信号と同様、第1センサ208及び第2センサ209が静電容量変化要因等に依存せず元々有している静電容量等に基づいて、予め決定される。このリセット信号Clearによってリセットされたアップダウンカウント回路215は、それまでカウントしていたカウント値を初期化し、初めからアップカウント及びダウンカウントをするようになる。
このような本変形例にかかる冷媒漏洩検知装置507では、アップダウンカウント回路215には、第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2のいずれかが入力されるため、アップダウンカウント回路215には、第1発振信号OS1と第2発振信号OS2とが同時に入力することはない。したがって、アップダウンカウント回路215は、第1発振信号OS1をアップカウントするとともに第2発振信号OS2をダウンカウントする動作を確実に行うことができ、第1差分を求めるための正確なカウント値を得ることができる。
また、本変形例の冷媒漏洩検知装置507によると、アップダウンカウント回路215によるカウント値は、論理回路514によって出力されるリセット信号Clearによって所定周期毎にリセットされる。そのため、演算部211は、リセットされる前のカウント値により、第1センサ208の出力及び第2センサ209の出力の第1差分を求めることができる。
(16)他の実施形態
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)上述の実施形態及びその変形例においては、1台の熱源ユニット2に1台の利用ユニット4が接続された、いわゆるペア型の空気調和装置1を例に挙げて、本発明を説明したが、1台の熱源ユニットに複数台の利用ユニットが接続された、いわゆるマルチ型の空気調和装置1に本発明を適用してもよい。この場合には、冷媒連絡管に利用ユニットの台数に応じた分岐部が形成されることになるため、これらの分岐部における管継手等に流体センサ8を設けるようにしてもよい。
(B)また、上述の実施形態及びその変形例においては、冷房と暖房とを切り換えて運転を行うことが可能な空気調和装置1を例に挙げて、本発明を説明したが、冷房専用機や冷暖同時機、蓄熱式空調機等の種々の空気調和装置に本発明を適用してもよい。また、本発明は、空気調和装置に限らず、ヒートポンプ式の給湯機等のように、冷媒回路を有しており冷媒漏洩のおそれがある冷凍装置であれば、適用可能である。
(C)また、上述の変形例10、13においては、図27の演算部211及び検知部212が別々に設けられる代わりに、演算部211と検知部212とを一体にした判定回路が設けられてもよい。この場合、判定回路は、アップダウンカウント回路215によるカウント値を閾値と比較し、この比較結果に応じて冷媒が漏洩した否かを判断する。このような構成であっても、カウント値は、第1センサ208の静電容量Cxと第2センサ209の静電容量Cnとの差分、つまり、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分に相当するため、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。
(D)また、上述の変形例11においては、図29の演算部211及び検知部212が別々に設けられる代わりに、演算部211と検知部212とを一体にした判定回路が設けられてもよい。この場合、判定回路は、差分回路318により求められた第2差分を閾値と比較し、この比較結果に応じて冷媒が漏洩した否かを判断する。このような構成であっても、第2差分は、第1センサ208の静電容量Cxと第2センサ209の静電容量Cnとの差分、つまり、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分に相当するため、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。
(E)また、上述の変形例12においては、図31の演算部211及び検知部212が別々に設けられる代わりに、演算部211と検知部212とを一体にした判定回路が設けられてもよい。この場合、判定回路は、カウント回路417によりカウントされたパルス数を閾値と比較し、この比較結果に応じて冷媒が漏洩した否かを判断する。このような構成であっても、パルス数は、第1センサ208の静電容量Cxと第2センサ209の静電容量Cnとの差分、つまり、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分に相当するため、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。
(F)さらに、変形例10〜13にかかる冷媒漏洩検知装置を構成するセンサ208、209以外の構成(各種回路、演算部や検知部)を、変形例8と同様、制御部7に組み込むようにしてもよい。また、変形例10〜13にかかる冷媒漏洩検知装置を構成するセンサ208、209以外の構成(各種回路、演算部や検知部)を、変形例9と同様、センサ208、209と一体に構成してもよい。
本発明を利用すれば、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。
本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置の概略構成図である。 流体センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図である。 図2を矢印I方向から見た図である。 流体センサのセンサ本体付近を示す斜視図である。 インピーダンス測定装置を示す斜視図である。 インピーダンス測定回路の概略構成図である。 インピーダンス測定回路の概略構成図である。 変形例1にかかる流体センサのセンサ本体付近を示す斜視図である。 変形例2にかかる流体センサのセンサ本体付近を示す斜視図である。 変形例3にかかる流体センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図である。 図10のIII−III断面図である。 変形例4にかかる流体センサのセンサ本体付近を示す斜視図である。 変形例4にかかる流体センサのセンサ本体付近を示す図であり、図3のII−II断面図である。 変形例4にかかる流体センサのセンサ本体付近を示す図であり、図10のIII−III断面図である。 変形例5における流体センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に設けた状態を示す図である。 図15のIV−IV断面図である。 図16のV−V断面図である。 変形例5における流体センサを構成する筐体の断面図であって、図17に対応する図である。 変形例5における流体センサを構成する筐体の断面図であって、図17に対応する図である。 変形例6における流体センサを構成する筐体の斜視図である。 変形例6における流体センサを構成する筐体の斜視図である。 変形例6における流体センサを構成する筐体の斜視図である。 流体センサが予め取り付けられた圧力センサを示す斜視図である。 流体センサが予め取り付けられたキャピラリチューブを示す斜視図である。 変形例8にかかる空気調和装置の概略構成図である。 変形例9における流体センサの構成を示すブロック図である。 変形例10における冷媒漏洩検知装置の構成を示す図である。 冷媒管付近に配置された第1センサ及び第2センサを示す図である。 変形例11における冷媒漏洩検知装置の構成を示す図である。 発振信号、第1リセット信号、及び第2リセット信号のタイミングチャートである。 変形例12における冷媒漏洩検知装置の構成を示す図である。 第1時間経過信号、第2時間経過信号、イネーブル信号、及び発振信号のタイミングチャートである。 変形例13における冷媒漏洩検知装置の構成を示す図である。 イネーブル信号、及びアップダウンカウント回路に入力される信号を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 空気調和装置(冷凍装置)
8、208、209 流体センサ
8a センサ本体
8d インピーダンス測定部
8e 漏洩判定部
8f 信号出力部
9 インピーダンス測定装置
10 冷媒回路
81、82 電極
88 流体保持体
89 流体誘導体
101 筐体
102、102a、102b 収容部
103a、103b 開口部
105 シール材
207、307、407 冷媒漏洩検知装置
208 第1センサ
209 第2センサ
211 演算部
212 検知部
213 第1発振回路
214 第2発振回路
215 アップダウンカウント回路
216 リセット回路
311 第1リセット回路
312 第2リセット回路
314 第1カウント回路
315 第2カウント回路
318 差分回路(差分算出部)
412 第1タイマ回路
413 第2タイマ回路
414 EOR回路(間隔算出部)
417 カウント回路(間隔算出部)
511 選択回路(選択部、リセット部)

Claims (21)

  1. 冷凍装置(1)の冷媒回路(10)からの冷媒漏洩を検知するための流体センサであって、
    間隔を空けて設けられた2つの電極(81、82)を有するセンサ本体を備えるとともに、前記2つの電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置に接続できるように構成された、流体センサ。
  2. 前記センサ本体は、前記2つの電極(81、82)間に、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を保持するための流体保持体(88)を有している、請求項1に記載の流体センサ。
  3. 前記流体保持体(88)は、紙である、請求項2に記載の流体センサ。
  4. 前記センサ本体は、前記2つの電極(81、82)が多層構造である、請求項1〜3のいずれかに記載の流体センサ。
  5. 前記センサ本体は、前記冷媒回路(10)を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付け可能な構造である、請求項1〜4のいずれかに記載の流体センサ。
  6. 前記センサ本体には、前記冷媒回路(10)を構成する管又は管継手に着脱自在に係止するための係止部が設けられている、請求項5に記載の流体センサ。
  7. 前記センサ本体は、平板状の構造である、請求項1〜4のいずれかに記載の流体センサ(8)。
  8. 前記流体保持体(88)及び前記電極(81、82)は、前記センサ本体を構成する筐体(101)によって覆われており、
    前記センサ本体には、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体を前記2つの電極間に導く流体誘導体(89)が前記筐体内から前記筐体外へ突出するように設けられている、
    請求項2又は3に記載の流体センサ。
  9. 前記筐体(101)には、前記流体誘導体(89)を前記筐体内から前記筐体外へ突出させるための開口部(103a、103b)が形成されており、
    前記開口部は、前記流体保持体(88)及び前記電極(81、82)を覆う収容部(102、102a、10b)よりも開口サイズが小さい、
    請求項8に記載の流体センサ。
  10. 前記流体誘導体(89)が前記開口部(103a、103b)から突出した状態において、前記開口部と前記流体誘導体との隙間は、シール材(105)によって埋められている、請求項9に記載の流体センサ。
  11. 冷媒回路(10)と、
    前記冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置された請求項1〜10のいずれかに記載の流体センサと、
    を備えた冷凍装置。
  12. 前記流体センサに接続されたインピーダンス測定装置をさらに備えた、請求項11に記載の冷凍装置。
  13. 冷凍装置(1)の冷媒回路(10)からの冷媒漏洩を検知するための流体センサであって、
    間隔を空けて設けられた2つの電極(81、82)を有するセンサ本体を備えており、
    前記センサ本体は、前記2つの電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部(8d)と、前記インピーダンス測定部によって測定されたインピーダンス値に基づいて冷媒漏洩に関する判定を行う漏洩判定部(8e)と、前記漏洩判定部によって得られた冷媒漏洩に関する判定結果を外部機器に出力する信号出力部(8f)とをさらに有している、
    流体センサ。
  14. 請求項1〜10のいずれかに記載の流体センサである第1センサと、
    間隔を空けて設けられた2つの電極(81、82)を有しており、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体が前記2つの電極間に保持されないように構成された第2センサと、
    前記第1センサの出力と前記第2センサの出力との第1差分に基づいて、冷媒又は冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分を演算する演算部(211)と、
    前記演算部によって演算された前記静電容量変化分に基づいて、冷媒漏洩に関する判定を行う検知部(212)と、
    を備えた冷媒漏洩検知装置。
  15. 前記第1センサの静電容量に応じた周波数で発振する第1発振部(213)と、
    前記第2センサの静電容量に応じた周波数で発振する第2発振部(214)と、
    前記第1発振部の出力をアップカウントするとともに前記第1発振部の出力をダウンカウントするアップダウンカウント部(215)と、
    をさらに備え、
    前記演算部(211)は、前記アップダウンカウント部によるカウント値に基づいて前記第1差分を求める、
    請求項14に記載の冷媒漏洩検知装置。
  16. 前記第1発振部の出力及び前記第2発振部の出力のいずれかを選択する選択部(511)をさらに備え、
    前記アップダウンカウント部(215)には、前記選択部によって選択された前記第2発振部の出力及び前記第2発振部の出力のいずれかが入力される、
    請求項15に記載の冷媒漏洩検知装置。
  17. 前記アップダウンカウント部(215)による前記カウント値を、所定周期毎にリセットするリセット部(216、514)をさらに備えた、請求項15又は16に記載の冷媒漏洩検知装置。
  18. 前記第1センサの静電容量によって決定された時定数に基づく第1リセット信号を出力する第1リセット部(311)と、
    前記第2センサの静電容量によって決定された時定数に基づく第2リセット信号を出力する第2リセット部(312)と、
    所定周波数を有するパルス信号をカウントするとともに、前記第1リセット信号に基づいて前記パルス信号のカウントを停止する第1カウント部(314)と、
    前記パルス信号をカウントするとともに、前記第2リセット信号に基づいて前記パルス信号のカウントを停止する第2カウント部(315)と、
    前記第1カウント部及び前記第2カウント部それぞれが前記パルス信号のカウントを停止するまでの間にカウントしたカウント数の第2差分を求める差分算出部(318)と、
    をさらに備え、
    前記演算部(211)は、前記第2差分に基づいて第1差分を求める、
    請求項14に記載の冷媒漏洩検知装置。
  19. 前記第1センサの静電容量に応じて決定される時間が経過後、その旨を示す第1時間経過信号を出力する第1タイマ部(412)と、
    前記第2センサの静電容量に応じて決定される時間が経過後、その旨を示す第2時間経過信号を出力する第2タイマ部(413)と、
    前記第1時間経過信号及び前記第2時間経過信号のいずれか1つが前記第1タイマ部又は前記第2タイマ部から出力されている時間の長さを算出する間隔算出部(414、417)とをさらに備え、
    前記演算部(211)は、前記間隔算出部によって算出された前記時間の長さに基づいて前記第1差分を求める、
    請求項14に記載の冷媒漏洩検知装置。
  20. 冷媒回路(10)と、
    前記冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置された請求項14〜19のいずれかに記載の冷媒漏洩検知装置と、
    を備えた冷凍装置。
  21. 冷凍装置(1)の冷媒回路(10)からの冷媒漏洩を検知する冷媒漏洩検知方法であって、
    間隔を空けて設けられた2つの電極(81、82)を有するセンサ本体を備えた流体センサを、前記冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分又はその近傍に配置し、
    前記2つの電極間のインピーダンスをインピーダンス測定装置によって測定する、
    冷媒漏洩検知方法。
JP2008244470A 2007-10-23 2008-09-24 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法 Pending JP2009198154A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008244470A JP2009198154A (ja) 2007-10-23 2008-09-24 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法
AU2008315298A AU2008315298B8 (en) 2007-10-23 2008-10-22 Fluid sensor, refrigerant leakage detection device, refrigeration system, and refrigerant leakage detection method
CN200880113368A CN101836060A (zh) 2007-10-23 2008-10-22 流体传感器、制冷剂泄漏检测装置、制冷装置以及制冷剂泄漏检测方法
PCT/JP2008/002987 WO2009054126A1 (ja) 2007-10-23 2008-10-22 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法
EP08841832.2A EP2213965A4 (en) 2007-10-23 2008-10-22 FLUID DETECTOR, REFRIGERANT FLUID LEAK DETECTION DEVICE, REFRIGERATION DEVICE, AND REFRIGERANT FLUID LEAK DETECTION METHOD
KR1020107010718A KR20100070371A (ko) 2007-10-23 2008-10-22 유체 센서, 냉매 누설 검지 장치, 냉동 장치, 및, 냉매 누설 검지 방법
US12/738,891 US8350582B2 (en) 2007-10-23 2008-10-22 Fluid sensor, refrigerant leakage detection device, refrigeration system, and refrigerant leakage detection method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275537 2007-10-23
JP2008010540 2008-01-21
JP2008244470A JP2009198154A (ja) 2007-10-23 2008-09-24 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009198154A true JP2009198154A (ja) 2009-09-03

Family

ID=40579234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008244470A Pending JP2009198154A (ja) 2007-10-23 2008-09-24 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8350582B2 (ja)
EP (1) EP2213965A4 (ja)
JP (1) JP2009198154A (ja)
KR (1) KR20100070371A (ja)
CN (1) CN101836060A (ja)
AU (1) AU2008315298B8 (ja)
WO (1) WO2009054126A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102667352A (zh) * 2009-11-11 2012-09-12 爱默生零售服务公司 制冷剂泄漏检测系统和方法
JP2013002783A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Noritz Corp ヒートポンプ式熱源機
DE102012021773A1 (de) 2011-11-30 2013-06-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbo-kälteanlage
JP2013108856A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Mitsubishi Electric Corp 流体漏洩箇所特定装置及びこれを備えた冷凍空調装置
JP2014005984A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mitsubishi Electric Corp 除湿装置、冷凍装置、及び除湿システム
JP2019138591A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空調システム
JP2020204432A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置、冷媒漏洩検知システム及び冷媒漏洩検知方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5519204B2 (ja) * 2009-07-28 2014-06-11 横浜ゴム株式会社 マリンホース
US8344865B2 (en) * 2010-10-29 2013-01-01 GM Global Technology Operations LLC Method and apparatus for monitoring a vehicular propulsion system battery
CN103683996B (zh) * 2012-08-31 2016-08-17 西门子公司 一种逆变器
CN103018780B (zh) * 2012-12-31 2015-11-04 中国科学院合肥物质科学研究院 一种探针式高频响液态金属泄漏检测装置
CN103116005B (zh) * 2013-03-06 2015-11-11 杨宗辉 家用电器碳氢化合物制冷剂释放及低爆炸极限测量装置
JP5697710B2 (ja) * 2013-04-08 2015-04-08 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
KR102150441B1 (ko) * 2013-07-26 2020-09-01 엘지전자 주식회사 공기조화장치
CN104089383A (zh) * 2014-07-04 2014-10-08 珠海格力电器股份有限公司 传感器安装盒、空调器检漏装置及传感器
US10488065B2 (en) 2014-12-17 2019-11-26 Carrier Corporation Leak detection unit for refrigerant system
US10663396B2 (en) 2015-07-28 2020-05-26 Carrier Corporation Refrigerant analyzer and a method of using the same
US10151663B2 (en) * 2015-09-15 2018-12-11 Emerson Climate Technologies, Inc. Leak detector sensor systems using tag-sensitized refrigerants
JP6827279B2 (ja) * 2016-07-15 2021-02-10 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 冷暖切替ユニット及びそれを備える空気調和機
JP6914210B2 (ja) * 2017-03-30 2021-08-04 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 冷媒漏洩検知装置および冷媒漏洩検知方法並びに冷媒漏洩検知システム
WO2018187450A1 (en) * 2017-04-06 2018-10-11 Carrier Corporation Moderate-to-low global warming potential value refrigerant leak detection
CN106972127B (zh) * 2017-05-18 2023-07-18 华霆(合肥)动力技术有限公司 电池热管理装置及电池模组
JP6742519B2 (ja) * 2017-06-09 2020-08-19 三菱電機株式会社 冷凍装置および空気調和装置
JP2019016709A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 富士通株式会社 冷却装置、排気浄化装置及び自動車
JP6834820B2 (ja) * 2017-07-12 2021-02-24 ダイキン工業株式会社 冷媒検知センサ、および、それを用いた冷凍装置
US20190170413A1 (en) * 2017-12-01 2019-06-06 Johnson Controls Technology Company Electrical monitoring of refrigerant circuit
CN108302842B (zh) * 2018-03-03 2021-01-05 山东同方嘉禾有限公司 一种溴化锂制冷机组的管路漏点检测方法
ES2973742T3 (es) * 2018-05-21 2024-06-24 Mitsubishi Electric Corp Acondicionador de aire
CN110848876B (zh) * 2018-08-21 2021-07-02 奥克斯空调股份有限公司 一种冷媒泄露的检测方法、系统及空调器
DE102019205908B4 (de) * 2019-04-25 2021-02-18 Dometic Sweden Ab Heizeinheit, Absorptionskältevorrichtung, Fahrzeug mit der Absorptionskältevorrichtung und Verfahren zum Betrieb derselben
JP7210018B2 (ja) * 2019-05-10 2023-01-23 伸和コントロールズ株式会社 冷媒状態検知装置、冷媒状態検知方法及び温調システム
DE102019121456A1 (de) * 2019-08-08 2021-02-11 Vaillant Gmbh Beladungsmessverfahren und Vorrichtung
JP6961026B2 (ja) * 2020-01-30 2021-11-05 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置、冷媒漏洩検知システム、および、冷媒漏洩検知方法
WO2023084026A1 (en) * 2021-11-12 2023-05-19 Sensative Ab Capacitive oil sensor assembly
CN114935434A (zh) * 2022-04-06 2022-08-23 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种末端连接器、薄膜式漏液检测装置和漏液检测方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4041771A (en) * 1975-05-09 1977-08-16 Arthur D. Little, Inc. Temperature-sensitive detector
JP3494188B2 (ja) * 1994-03-17 2004-02-03 富士通株式会社 集積回路素子用冷却装置
US6170318B1 (en) * 1995-03-27 2001-01-09 California Institute Of Technology Methods of use for sensor based fluid detection devices
JPH11218002A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Hitachi Ltd 蒸気漏れ検知装置
JP2000180289A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Kayaba Ind Co Ltd 油漏れ検出器
JP2000230761A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Zexel Corp 冷媒漏洩検出手段の取付構造
US6509553B2 (en) * 2000-09-05 2003-01-21 A.T.C.T. Advanced Thermal Chips Technologies Ltd. Method and apparatus for providing an indication of the composition of a fluid particularly useful in heat pumps and vaporizers
JP2002357582A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Jeitekku Kk 水分検知装置
JP2003254924A (ja) * 2002-03-06 2003-09-10 Norio Miura 窒素酸化物センサ
US6801041B2 (en) * 2002-05-14 2004-10-05 Abbott Laboratories Sensor having electrode for determining the rate of flow of a fluid
US6772598B1 (en) * 2002-05-16 2004-08-10 R.S. Services, Inc. Refrigerant leak detection system
US6639517B1 (en) * 2002-09-30 2003-10-28 James Chapman Leak detection mat and system
US7466147B2 (en) * 2005-08-08 2008-12-16 Continental Automotive Systems Us, Inc. Fluid quality sensor
JP4124228B2 (ja) 2005-12-16 2008-07-23 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
US20080238449A1 (en) * 2007-03-27 2008-10-02 Denso Corporation Fluid sensor and impedance sensor
JP5788211B2 (ja) * 2010-04-27 2015-09-30 株式会社 ナンバ 冷凍サイクルにおける冷媒漏洩検知装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102667352A (zh) * 2009-11-11 2012-09-12 爱默生零售服务公司 制冷剂泄漏检测系统和方法
JP2013002783A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Noritz Corp ヒートポンプ式熱源機
JP2013108856A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Mitsubishi Electric Corp 流体漏洩箇所特定装置及びこれを備えた冷凍空調装置
DE102012021773A1 (de) 2011-11-30 2013-06-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbo-kälteanlage
US9291378B2 (en) 2011-11-30 2016-03-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Simplified refrigeration leak detection structure for a turbo chiller
JP2014005984A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mitsubishi Electric Corp 除湿装置、冷凍装置、及び除湿システム
JP2019138591A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空調システム
JP2020204432A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置、冷媒漏洩検知システム及び冷媒漏洩検知方法
JP7350528B2 (ja) 2019-06-18 2023-09-26 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置、冷媒漏洩検知システム及び冷媒漏洩検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101836060A (zh) 2010-09-15
AU2008315298A1 (en) 2009-04-30
AU2008315298B8 (en) 2011-08-25
EP2213965A4 (en) 2014-05-28
KR20100070371A (ko) 2010-06-25
US8350582B2 (en) 2013-01-08
US20100244863A1 (en) 2010-09-30
AU2008315298A8 (en) 2011-08-25
EP2213965A1 (en) 2010-08-04
AU2008315298B2 (en) 2011-08-04
WO2009054126A1 (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009198154A (ja) 流体センサ、冷媒漏洩検知装置、冷凍装置、及び、冷媒漏洩検知方法
US6658373B2 (en) Apparatus and method for detecting faults and providing diagnostics in vapor compression cycle equipment
JP2010133601A (ja) 冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置
JP2010101515A (ja) 冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置
EP2546588A1 (en) Refrigeration air conditioning device
US20040111186A1 (en) Apparatus and method for servicing vapor compression cycle equipment
JP5933021B2 (ja) 液面検知装置及び冷凍サイクル装置
WO2007125951A1 (ja) 空気調和装置
EP2972013A1 (en) System for refrigerant charge verification
JP5213990B2 (ja) 冷凍空調装置
WO2013099902A1 (ja) 冷凍装置の室外ユニット
JP5987455B2 (ja) 熱交換器
JP6087269B2 (ja) 空気調和機及び空気調和機用熱交換器の腐食診断方法
Li et al. Virtual refrigerant pressure sensors for use in monitoring and fault diagnosis of vapor-compression equipment
JP2018124009A (ja) 冷凍装置
JP6914210B2 (ja) 冷媒漏洩検知装置および冷媒漏洩検知方法並びに冷媒漏洩検知システム
JP2009103364A (ja) 冷媒漏洩検知方法
JP2010101606A (ja) 冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置
WO2010004716A1 (ja) 冷媒漏洩検知装置ならびにこれを備えた冷凍装置
JP2011102652A (ja) 冷媒状態判定装置及び冷媒状態判定システム及び冷媒液面位置の検出方法
JP3584274B2 (ja) 冷媒量調整方法及び冷媒量判定装置
JP2000130897A (ja) 冷媒封入量判定装置及び方法
JP6445842B2 (ja) 液体検知器、圧縮機及び空気調和機
JPH0638249Y2 (ja) 空気調和機の配管分岐装置
JP2002081801A (ja) 冷凍サイクル用アキュムレータ