JP2010101515A - 冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようにする。
【解決手段】冷媒漏洩検知装置8は、空気調和装置1の冷媒回路10を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付けられる防露筒9と、防露筒9の円周上に配置され、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油の吸着が作用することで静電容量が変化する第1センサ11と、第1センサ11の出力に基づいて、冷媒回路10からの冷媒漏洩を検知する検知部72とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置、特に、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知するための冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置に関する。
冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する手法として、冷媒回路内に封入された冷媒量を各種運転状態量から演算し、この演算された冷媒量から冷媒漏洩を検知するものがある(特許文献1参照。)。
特開2007−163099号公報
しかし、上述の手法では、冷媒漏洩が生じている場所まで特定することは困難である。
また、冷媒漏洩を検知した場合には、冷媒漏洩に対する適切な処置を行うために、冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかを特定したいという要求もある。
本発明の課題は、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようにすることにある。
第1の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、冷凍装置の冷媒回路を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付けられる防露筒と、防露筒の円周上に配置され、冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用することで静電容量が変化する第1センサと、第1センサの出力に基づいて、冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する検知部とを備えている。ここで、「冷媒漏洩に起因する流体」とは、漏洩した冷媒そのものや冷媒とともに漏洩する冷凍機油等を意味している。
上記課題に対して、冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用することで静電容量が変化する第1センサを冷媒回路の各所に設けることで、この第1センサの静電容量の変化によって、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を行うことが考えられる。
しかし、上記第1センサを用いる手法では、冷媒漏洩に起因する流体だけでなく、冷媒漏洩に起因する流体以外の静電容量変化要因(湿度や温度等)の影響によって、静電容量が変化してしまうため、正確に冷媒漏洩検知を行うことができなくなるおそれがある。
そこで、この冷媒漏洩検知装置では、第1センサを防露筒の円周上に配置することによって、日射や風雨等から第1センサを保護するようにしている。
これにより、湿度や温度等の影響による第1センサの検知精度の低下を抑えることができる。また、防露筒の適用管径等の条件に応じて、種々の管や管継手に第1センサを設けることが可能になり、さらには、複雑な形状の管継手にも第1センサを設けることが可能になる。
第2の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第1の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサは、複数ある。
この冷媒漏洩検知装置では、管又は管継手の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。
第3の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第2の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、複数の第1センサは、防露筒の周方向に並べて配置されている。
この冷媒漏洩検知装置では、管又は管継手の周方向の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。
第4の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第2又は第3の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、防露筒の円周上に配置されており冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用しない第2センサと、第1センサの出力と第2センサの出力との差分に基づいて冷媒漏洩に起因する流体の吸着による静電容量変化分を演算する演算部とをさらに備えており、検知部は、演算部により演算された静電容量変化分に基づいて、冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する。
この冷媒漏洩検知装置では、冷媒漏洩に起因する流体の吸着及び冷媒漏洩に起因する流体以外の静電容量変化要因が作用する第1センサに加えて、冷媒漏洩に起因する流体の吸着以外の静電容量変化要因のみが作用する第2センサを防露筒の円周上に配置し、両センサの出力の差分に基づいて冷媒漏洩に起因する流体の吸着による静電容量変化分を演算し、これにより、静電容量変化要因に基づく静電容量の変化分を相殺して、冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを求め、この演算された静電容量変化分に基づいて、冷凍装置の冷媒回路からの冷媒漏洩を検知することができる。これにより、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
第5の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第4の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサの静電容量に応じた周波数で発振する第1発振部と、第2センサの静電容量に応じた周波数で発振する第2発振部と、第1発振部の出力をアップカウントするとともに第2発振部の出力をダウンカウントするアップダウンカウント部とをさらに備えており、演算部は、アップダウンカウント部によるカウント値に基づいて、差分を求める。
この冷媒漏洩検知装置では、アップダウンカウント部が、第1センサの静電容量に応じて発振した信号をアップカウントするとともに、第2センサの静電容量に応じて発振した信号をダウンカウントする。アップダウンカウント部によるカウント値は、第1センサの静電容量に応じた周波数と第2センサの静電容量に応じた周波数との差に相当するパルス数であるため、カウント値により、差分を求めることが可能となる。このようにして求められた差分に基づいて静電容量変化分を求めることで、冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。これにより、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第6の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第5の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかを選択する選択部をさらに備えており、アップダウンカウント部には、選択部によって選択された第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかが入力される。
この冷媒漏洩検知装置では、アップダウンカウント部には、第1発振部の出力及び第2発振部の出力のいずれかが入力される。すなわち、アップダウンカウント部には、第1発振部の出力と第2発振部の出力とが同時に入力することはない。したがって、アップダウンカウント部は、第1発振部の出力をアップカウントするとともに、第2発振部の出力をダウンカウントする動作を確実に行うことができ、差分を求めるための正確なカウント値を得ることができるようになる。
第7の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第5又は第6の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、アップダウンカウント部によるカウント値を、所定周期毎にリセットするリセット部をさらに備えている。
この冷媒漏洩検知装置では、演算部が、リセットされる前のカウント値により、第1センサの出力及び第2センサの出力の差分を求めることができる。
第8の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置において、第1センサは、電極と冷媒漏洩に起因する流体を吸着する流体吸着体とを交互に重ね合わせた集合体を、電極と流体吸着体との重ね合わせ方向両側から1対の筐体によって挟むことによって構成されている。
この冷媒漏洩検知装置では、1対の筐体により電極と流体吸着体とが密着されて電極間距離が最小限に保たれるため、ばらつきの少ない高い静電容量を得ることができ、検知精度の向上に寄与する。また、電極及び流体吸着体が1対の筐体により保護されるため、第1センサの耐久性が向上する。
第9の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第8の発明にかかる冷媒漏洩検知装置において、流体吸着体の一部は、1対の筐体の外側に突出している。
この冷媒漏洩検知装置では、冷媒漏洩に起因する流体を流体吸着体に確実に吸着させることができる。
第10の発明にかかる冷媒漏洩検知装置は、第4〜第7の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置において、第1及び第2センサは、それぞれ、電極と冷媒漏洩に起因する流体を吸着する流体吸着体とを交互に重ね合わせた集合体を、電極と流体吸着体との重ね合わせ方向両側から1対の筐体によって挟むことによって構成されており、第1センサの流体吸着体の一部は、1対の筐体の外側に突出しており、第2センサの流体吸着体は、1対の筐体の外側に突出していない。
この冷媒漏洩検知装置では、両センサともに、1対の筐体により電極と流体吸着体とが密着されて電極間距離が最小限に保たれるため、ばらつきの少ない高い静電容量を得ることができ、検知精度の向上に寄与する。また、電極及び流体吸着体が1対の筐体により保護されるため、両センサの耐久性が向上する。しかも、第1センサについては、冷媒漏洩に起因する流体を確実に吸着させることができ、第2センサについては、冷媒漏洩に起因する流体の吸着を確実に防ぐことができる。
第11の発明にかかる冷凍装置は、冷媒回路と、第1〜第10の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置とを備えている。
この冷媒漏洩検知装置では、第1〜第10の発明のいずれかにかかる冷媒漏洩検知装置によって、冷媒回路における冷媒漏洩の検知が行われる。これにより、第1〜第10の発明と同様の効果を得ることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。しかも、湿度や温度等の影響による第1センサの検知精度の低下を抑えることができる。また、防露筒の適用管径に応じて、複数の径の管や管継手に第1センサを設けることが可能になり、さらには、複雑な形状の管継手にも第1センサを設けることが可能になる。
第2の発明では、管又は管継手の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。
第3の発明では、管又は管継手の周方向の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。
第4の発明では、冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみに基づいて、冷媒漏洩を検知することができ、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
第5及び第6の発明では、冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができ、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
第7の発明では、演算部が、リセットされる前のカウント値により、第1センサの出力及び第2センサの出力の差分を求めることができる。
第8の発明では、ばらつきの少ない高い静電容量を得ることができ、検知精度の向上に寄与する。また、第1センサの耐久性が向上する。
第9の発明では、冷媒漏洩に起因する流体を流体吸着体に確実に吸着させることができる。
第10の発明では、ばらつきの少ない高い静電容量を得ることができ、検知精度の向上に寄与する。また、両センサの耐久性が向上する。しかも、第1センサについては、冷媒漏洩に起因する流体を確実に吸着させることができ、第2センサについては、冷媒漏洩に起因する流体の吸着を確実に防ぐことができる。
第11の発明では、第1〜第10の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、いわゆるセパレートタイプの空気調和装置であり、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット4と、熱源ユニット2と利用ユニット4とを接続する冷媒連絡管5、6とを備えており、蒸気圧縮式の冷媒回路10を構成している。尚、冷媒回路10内には、R12等のCFC系冷媒、R22等のHCFC系冷媒、R410A等のHFC系冷媒、プロパン等のHC系冷媒、二酸化炭素、又は、アンモニア等が封入されている。
<利用ユニット>
利用ユニット4は、例えば、空調室の天井裏や天井面、壁面等に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10aを有している。この利用側冷媒回路10aは、主として、利用側熱交換器41を有している。
利用側熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の加熱器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。利用側熱交換器41の一端は第1冷媒連絡管5に接続されており、利用側熱交換器41の他端は第2冷媒連絡管6に接続されている。利用側熱交換器41としては、例えば、内部を冷媒が流れる伝熱管と多数のフィンとにより構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器等が使用される。
本実施形態において、利用ユニット4は、ユニット内に室内空気を吸入して、熱交換した後に室内に供給するための利用側ファン42を有しており、室内空気と利用側熱交換器41を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。この利用側ファン42は、利用側ファンモータ43によって駆動されるようになっている。
また、利用ユニット4は、利用ユニット4を構成する各部の動作を制御する利用側制御部44を有している。そして、利用側制御部44は、利用ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、熱源ユニット2との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<熱源ユニット>
熱源ユニット2は、例えば、空調室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10bを備えている。この熱源側冷媒回路10bは、主として、圧縮機21と、四路切換弁23と、熱源側熱交換器24と、膨張機構25と、第1及び第2閉鎖弁26、27とを有している。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機能を有する圧縮機である。本実施形態において、圧縮機21は、ハウジング内に圧縮機モータ22が内蔵された密閉式圧縮機である。また、冷媒回路10内には、圧縮機21内の潤滑のために冷凍機油も封入されている。
四路切換弁23は、冷媒の流れの方向を切り換える切換機構として機能する弁であり、冷房運転時には、熱源側熱交換器24を圧縮機21において圧縮された冷媒の冷却器として、かつ、利用側熱交換器41を熱源側熱交換器24において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器24の一端とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と第2冷媒連絡管6側(すなわち、第2閉鎖弁27)とを接続し(図1の四路切換弁23の実線を参照)、暖房運転時には、利用側熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の冷却器として、かつ、熱源側熱交換器24を利用側熱交換器41において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と第2冷媒連絡管6側(すなわち、第2閉鎖弁27)とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器24の一端とを接続することが可能である(図1の四路切換弁23の破線を参照)。
熱源側熱交換器24は、冷房運転時には室外空気を熱源とする冷媒の冷却器として機能し、暖房運転時には室外空気を熱源とする冷媒の加熱器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器24の一端は四路切換弁23に接続され、熱源側熱交換器24の他端は膨張機構25に接続されている。熱源側熱交換器24としては、例えば、内部を冷媒が流れる伝熱管と多数のフィンとにより構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器等が使用される。
膨張機構25は、高圧の冷媒を減圧する機構であり、本実施形態において、冷房運転時及び暖房運転時に高圧の冷媒を減圧する電動膨張弁である。
第1及び第2閉鎖弁26、27は、外部の機器・配管(具体的には、第1及び第2冷媒連絡管5、6)との接続口に設けられた弁である。第1閉鎖弁26は、膨張機構25に接続されている。第2閉鎖弁27は、四路切換弁23に接続されている。
本実施形態において、熱源ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、熱交換した後に室外に排出するための熱源側ファン28を有しており、室外空気と熱源側熱交換器24を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。この熱源側ファン28は、熱源側ファンモータ29によって駆動されるようになっている。
また、熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部30を有している。そして、熱源側制御部30は、熱源ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4の利用側制御部44との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。このように、熱源側制御部30と利用側制御部44との両方によって、空気調和装置1の各部の動作を制御する制御部7が構成されている。
(2)冷媒漏洩検知装置の構成
上述の冷媒回路10においては、冷媒回路10を構成する各種機器や管又は管継手から冷媒回路10の外部に冷媒が漏洩するおそれがある。そして、冷媒漏洩が生じた際には、冷媒漏洩に対する適切な処置を行う上で、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかを特定することが望ましい。
これに対して、冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用することで静電容量が変化するセンサを冷媒回路の各所に設けることで、このセンサの静電容量の変化によって、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を行うことが考えられる。
しかし、このようなセンサを用いる手法では、冷媒漏洩に起因する流体だけでなく、冷媒漏洩に起因する流体以外の静電容量変化要因(湿度や温度等)の影響によって、静電容量が変化してしまうため、正確に冷媒漏洩検知を行うことができなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態の空気調和装置1では、冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定と冷媒漏洩に起因する流体以外の静電容量変化要因(湿度や温度等)の影響による静電容量の変化を抑えるために、冷媒回路10のうちで冷媒漏洩が生じるおそれが高い管又は管継手の部分に、この部分を取り巻くように取り付けられる防露筒9と、防露筒9の円周上に配置される第1センサ11とを有する冷媒漏洩検知装置8を設けるようにしている。ここで、冷媒漏洩が生じるおそれが高い部分としては、例えば、冷媒回路10の各所に存在するろう付け箇所やフレアナット接続箇所等のように、冷媒回路10を構成する配管同士の接続部分や各種機器と冷媒管との接続部分が挙げられる。本実施形態では、図1に示すように、冷媒漏洩検知装置8が、第1閉鎖弁26と第1冷媒連絡管5とを接続する各管継手またはその付近、第2閉鎖弁27と第2冷媒連絡管6とを接続する各管継手またはその付近、利用ユニット4と第1冷媒連絡管5とを接続する管継手またはその付近、及び利用ユニット4と第2冷媒連絡管6とを接続する管継手またはその付近にそれぞれ配置されている。尚、冷媒回路10上に配置された各冷媒漏洩検知装置8は、それぞれ同じ構成を有しているため、図1では、同じ符号を付している。また、冷媒漏洩検知装置8が空気調和装置1に設けられるタイミングとしては、空気調和装置1が新設のものである場合には、空気調和装置1の工場出荷時から(例えば、防露筒9の取り付け作業時に)予め設けておいたり、空気調和装置1の現地据え付け時に設けることができる。さらに、空気調和装置1が、冷媒漏洩検知装置8を有していない既設のものである場合には、防露筒の交換作業と兼ねて、冷媒漏洩検知装置8をメンテナンス時等の冷媒漏洩の有無を検知する際に後付けすることができる。
次に、防露筒9の円周上に配置される第1センサ11を有する冷媒漏洩検知装置8の構成について、図1〜図8を用いて説明する。ここで、図2は、冷媒漏洩検知装置8の概略構成図であり、図3は、防露筒9の円周上に配置された状態の第1センサ11を冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図であり、図4は、防露筒9のフレアナット付近を破断した状態の図3をA方向から見た図であり、図5は、第1センサ11の外観を示す斜視図であり、図6は、第1センサ11の分解斜視図であり、図7は、図5のI−I断面図(但し、電極101〜104及び流体吸着体105〜107を省略)であり、図8は、図5のII−II断面図(但し、電極101〜104及び流体吸着体105〜107を省略)である。尚、上述の4箇所に防露筒9とともに配置された第1センサ11は、いずれも同様の構成であるため、特にことわりのない限り、いずれの防露筒9及び第1センサ11にも共通なものとして取り扱う。
冷媒漏洩検知装置8は、主として、防露筒9と、第1センサ11と、インピーダンス測定部71と、検知部72とを備えている。
<防露筒>
防露筒9は、冷媒回路10を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付けることが可能な略円筒状の部材であり、管の長手方向に沿って外周面から内周面に至るスリット9aが形成されている。この防露筒9は、主として、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂発泡成形材料からなり、可撓性を有している。このため、防露筒9は、スリット9aを開いて管又は管継手に取り付けることができる。また、防露筒9の円周上には、第1センサ11を収容する切欠部9bが形成されている。切欠部9bは、防露筒9の内周面の管又は管継手に接する部分に複数(ここでは、4つ)形成されている。これらの切欠部9bは、防露筒9の同じ長手方向位置において、周方向に並んで配置されている。
尚、ここでは、切欠部9bの数は4つであるが、これに限定されるものではなく、防露筒9の内径や第1センサ11のサイズに応じて変更してもよい。
<第1センサ>
防露筒9の円周上に配置される第1センサ11は、すべて同じ構造あるため、そのうちの一つを例にして説明する。
第1センサ11は、電極101〜104と冷媒漏洩に起因する流体(ここでは、冷凍機油)を吸着する流体吸着体105〜107とを交互に重ね合わせた集合体91を、電極101〜104と流体吸着体105〜107との重ね合わせ方向両側から1対の筐体93、94によって挟み、集合体91の流体吸着体の一部(ここでは、流体吸着体106の一部である流体誘導部106a)が1対の筐体93、94の外側に突出するように構成したものである。第1センサ11は、その外観が略平板状に形成されている。
第1センサ11の集合体91は、板状の電極101〜104と冷媒漏洩に起因する流体を吸着する板状の流体吸着体105〜107とを有しており、電極101、流体吸着体105、電極102、流体吸着体106、電極103、流体吸着体107、電極104の順に板厚方向に重ね合わされたものである。電極101〜104は、それぞれ、導電性素材からなる略長方形の板状部材であり、例えば、銅、鉄やアルミニウム等の金属製の薄板を使用することができる。流体吸着体105〜107は、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油を吸着する親油性の高い略長方形の板状部材であり、例えば、シリコン紙を使用することができる。
ここで、電極101〜104には、各電極101〜104の一部を外方に突出させたリード線接続部101c〜104cがそれぞれ形成されている。リード線接続部101c及びリード線接続部103cは、集合体91の平面視において、両者が重なるように形成されており、共通のリード線に接続されるようになっている。リード線接続部102c及びリード線接続部104cは、集合体91の平面視において、リード線接続部101c及びリード線接続部103cとは異なる位置において、両者が重なるように形成されており、共通のリード線に接続されるようになっている。これにより、電極101及び電極103の電極の組と電極102及び電極104の電極の組とからなる1対の電極が構成されるようになっている。
また、流体吸着体105〜107は、集合体91の平面視において、電極101〜104よりも外方にはみ出すような外形を有しており、これにより、流体吸着体を挟んで隣り合う電極同士が接触するのを避けるとともに、流体吸着体105〜107間の接触は許容するようにして、電極101及び電極103の電極の組と電極102及び電極104の電極の組との間における電気的な短絡という不具合を生じにくくするとともに、流体吸着体105〜107に吸着された冷凍機油や冷凍機油以外の静電容量変化要因が電極101〜104間に均質に作用するようにしている。
さらに、流体吸着体106については、集合体91の平面視において、流体吸着体105、107よりも外方に突出させた流体誘導部106aが形成されており、これにより、1対の筐体94、95の外側に突出するようにして、集合体91に冷凍機油を積極的に吸着させるようにしている。
尚、ここでは、集合体91の構成する電極の数は4つであり、各電極間に挟まれる流体吸着体の数は3つであるが、これに限定されるものではなく、電極の数が2つ以上でかつ流体吸着体の数が1つ以上であれば、極端に厚さが大きくならない限り、電極や流体吸着体の数はどのようなものでもよい。また、電極や流体吸着体の形状は長方形に限定されないし、1対の筐体93、94の外側に突出する流体吸着体の数や形状も限定されない。
1対の筐体を構成する下筐体94は、上筐体93との間に集合体91を挟む部材であり、主として、板状部94aと、横壁部94bと、後壁部94cとを有している。下筐体94は、樹脂製の部材である。
板状部94aは、上筐体93との間に集合体91を挟む略長方形状の板状部分である。
横壁部94bは、板状部94aの2つの長辺に対応する外周縁から上筐体93側に向かって延びる部分である。横壁部94bの外面には、爪部94dが形成されている。
後壁部94cは、板状部94aの一つの短辺(より具体的には、流体誘導体106aが突出する側の短辺とは反対側の短辺)から上筐体93側に向かって延びる部分である。後壁部94cには、電極101、103のリード線接続部101c、103cを外方に突出させるための第1切欠部94eが形成されており、電極102、104のリード線接続部102c、104cを外方に突出させるための第2切欠部94fが形成されている。
そして、集合体91は、流体誘導体106aが突出する部分を除き、その平面視における外周が横壁部94b及び後壁部94cによって取り囲まれるようになっている。
1対の筐体を構成する上筐体93は、下筐体94との間に集合体91を挟む部材であり、主として、第1板状部93aと、横壁部93bと、後壁部93cと、第2板状部93dと、前壁部93eとを有している。上筐体93は、樹脂製の部材である。
第1板状部93aは、下筐体94の板状部94aの対面をなす略長方形状の板状部分である。
横壁部93bは、第1板状部93aの2つの長辺に対応する外周縁から下筐体94側に向かって延びる部分であり、その内面が下筐体94の横壁部94bの外面に嵌合するようになっている。横壁部93bの内面には、下筐体94の横壁部94bの外面に形成された爪部94dが嵌合する凹部93fが形成されている。これにより、上筐体93と下筐体94との固定状態が強固になっている。
後壁部93cは、第1板状部93aの一つの短辺(より具体的には、流体誘導体106aが突出する側の短辺とは反対側の短辺)から下筐体94側に向かって延びる部分である。後壁部93cの外面は、下筐体94の後壁部94cの内面の先端部に嵌合するようになっている。これにより、上筐体93と下筐体94との固定状態が強固になるとともに、下筐体94に形成された切欠部94e、94fから外方に突出する電極101、103のリード線接続部101c、103c及び電極102、104のリード線接続部102c、104cが1対の筐体93、94の外側に突出するようになっている。
第2板状部93dは、下筐体94との間に集合体91を挟む略長方形状の板状部分であり、後壁部93cの先端部から第1板状部93aの長辺方向に延びるように形成されている。これにより、集合体91が上筐体93と下筐体94とによって形成される収容空間Sに、電極101〜104及び流体吸着体105〜107が密着されて電極間距離が最小限に保たれた状態で収容されることになる。
前壁部93eは、第2板状部93dの後壁部93cとは反対側の先端部から下筐体94側に向かって延びる部分である。また、前壁部93eの下筐体94側の先端部は、下筐体94の板状部94aとの間に開口93gが形成される位置まで延びており、これにより、集合体91の流体吸着体106の流体誘導部106aが1対の筐体93、94の外側に突出するようになっている。
以上の構成を有する第1センサ11では、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油及び冷凍機油以外の静電容量変化要因を集合体91に対して作用させるようにしている。
<インピーダンス測定回路>
インピーダンス測定回路71は、第1センサ11の静電容量に等価なインピーダンス値を測定する電気回路であり、例えば、第1センサ11に印加される電圧と電流出力とに基づいてインピーダンス値を得る測定方式を採用するLCRメータ等を使用することができる。
<検知部>
検知部72は、インピーダンス測定回路71によって得られた静電容量に等価なインピーダンス値に基づいて、冷媒漏洩を検知する。具体的には、インピーダンス測定回路71によって得られたインピーダンス値が所定値に達していない場合には、検知部72は、冷媒漏洩が生じていないものと判断する。インピーダンス測定回路71によって得られたインピーダンス値が所定値に達している場合には、検知部72は、冷媒漏洩が生じているものと判断するとともに、インピーダンス値に基づいて漏洩した冷媒量を算出する。尚、検知部72による検知結果は、詳細は図示しないが、制御部7に送られ、利用ユニット4及び熱源ユニット2の制御に用いられる。また、検知部72は、インピーダンス測定回路71と同様に、冷媒漏洩が検知可能であれば、検知用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
(3)冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた空気調和装置の特徴
本実施形態の冷媒漏洩検知装置8及びそれを備えた空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
<A>
本実施形態の冷媒漏洩検知装置8では、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油を吸着する流体吸着体の静電容量の変化を検知する第1センサ11を冷媒回路10の各所に設けるようにしているため、空気調和装置1の冷媒回路10のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を行うことができる。
しかも、本実施形態の冷媒漏洩検知装置8では、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油以外の静電容量変化要因(湿度や温度等)の影響による静電容量の変化を抑えるために、冷媒回路10のうちで冷媒漏洩が生じるおそれが高い管又は管継手の部分に、この部分を取り巻くように取り付けられる防露筒9と、防露筒9の円周上に配置される第1センサ11とを有するものとしているため、日射や風雨等から第1センサ11を保護することができ、これにより、湿度や温度等の影響による第1センサ11の検知精度の低下を抑えることができる。また、防露筒9の適用管径等の条件に応じて、種々の管や管継手に第1センサ11を設けることが可能になり、さらには、複雑な形状の管継手にも第1センサ11を設けることが可能になる。
<B>
本実施形態の冷媒漏洩検知装置8では、第1センサ11が複数あるため、管又は管継手の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。特に、第1センサ11を防露筒の周方向に並べて配置する場合には、管又は管継手の周方向の特定の部分のみから冷媒漏洩が生じている場合であっても、冷媒漏洩を検知することが可能になる。
<C>
本実施形態の冷媒漏洩検知装置8では、第1センサ11を、電極101〜104と冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油を吸着する流体吸着体105〜107とを交互に重ね合わせた集合体91を、電極101〜104と流体吸着体105〜107との重ね合わせ方向両側から1対の筐体93、94によって挟むことによって構成しているため、外観が略平板状になり、コンパクトに取り付けることができる。さらに、1対の筐体93、94により電極と流体吸着体とが密着されて電極間距離が最小限に保たれるため、ばらつきの少ない高い静電容量を得ることができ、検知精度の向上に寄与する。また、集合体91が1対の筐体93、94により保護されるため、第1センサ11の耐久性が向上する。
<D>
本実施形態の冷媒漏洩検知装置8では、流体吸着体105〜107の一部である流体吸着体106の流体誘導部106aが1対の筐体93、94の外側に突出しているため、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油を流体吸着体105〜107に確実に吸着させることができる。
(4)変形例
上述の実施形態においては、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油以外の静電容量変化要因(湿度や温度等)の影響による静電容量の変化を抑えるために、冷媒回路10のうちで冷媒漏洩が生じるおそれが高い管又は管継手の部分に、この部分を取り巻くように取り付けられる防露筒9と、防露筒9の円周上に配置される複数の第1センサ11とを有するものとしたが、さらに検知精度を高めることが好ましい。
そこで、本変形例では、図9〜図12に示されるように、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油の吸着及び冷凍機油以外の静電容量変化要因が作用する第1センサ11に加えて、冷凍機油の吸着以外の静電容量変化要因のみが作用する第2センサ12を防露筒9の円周上に配置し、両センサ11、12の出力の差分に基づいて冷凍機油の吸着による静電容量変化分を演算し、これにより、静電容量変化要因に基づく静電容量の変化分を相殺して、冷凍機油による静電容量変化分のみを求め、この演算された静電容量変化分に基づいて、空気調和装置1の冷媒回路10からの冷媒漏洩を検知することが考えられる。ここで、図9は、本変形例の冷媒漏洩検知装置8の概略構成図であり、図10は、防露筒9の円周上に配置された状態の第1センサ11及び第2センサ12を冷媒回路10のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図であり、図11は、防露筒9のフレアナット付近を破断した状態の図10をA方向から見た図であり、図12は、第2センサ12の分解斜視図である。
本変形例の冷媒漏洩検知装置8は、主として、防露筒9と、第1センサ11と、第2センサ12と、第1発振回路81と、第2発振回路82と、選択回路83と、アップダウンカウント回路84と、演算部85と、検知部86とを備えている。
防露筒9は、上述の実施形態のものと同様であるが、4つの切欠部9bのうちの3つに第1センサ11が配置され、残りの1つに第2センサ12が配置されている(図10及び図11参照)。そして、第1センサ11は、上述の実施形態のものと同様である。このため、以下においては、防露筒9及び第1センサ11以外の構成を中心に説明する。
<第2センサ>
第2センサ12は、上述のように、冷凍機油の吸着以外の静電容量変化要因のみが作用するように構成されているものであるが、ここでは、防露筒9への配置を考慮して、第1センサ11と同様、電極111〜114と冷凍機油を吸着する流体吸着体115〜117とを交互に重ね合わせた集合体92を、電極111〜114と流体吸着体115〜117との重ね合わせ方向両側から1対の筐体93、94によって挟むことによって構成された構造を採用している(図12参照)。但し、第1センサ11では、流体吸着体105〜107の一部(すなわち、流体吸着体106の流体誘導部106a)を1対の筐体92、93の外側に突出させているのに対して、第2センサ12では、流体吸着体115〜117を1対の筐体92、93の外側に突出させていない点が異なる。これにより、第1センサ11には、冷凍機油及び冷凍機油以外の静電容量変化要因の両方が作用し、第2センサ12には冷凍機油以外の静電容量変化要因のみが作用するようにしている。
<第1及び第2発振回路>
第1発振回路81は、第1センサ11と接続されており、第2発振回路82は、第2センサ12と接続されている。第1発振回路81は、第1センサ11の静電容量Cxに応じた周波数で発振する。第2発振回路82は、第2センサ12の静電容量Cnに応じた周波数で発振する。具体的には、第1発振回路81は、冷凍機油と他の静電容量変化要因との両方が作用して変化した第1センサ11の静電容量Cxに応じた周波数で発振し、第1発振信号OS1を出力する。第2発振回路82は、冷凍機油以外の他の静電容量変化要因のみが作用して変化した第2センサ12の静電容量Cnに応じた周波数で発振し、第2発振信号OS2を出力する。尚、第1発振回路81及び第2発振回路82としては、例えば、主として、各センサの静電容量と抵抗とで構成されるCR発振回路や、主として、コイルと各センサの静電容量とで構成されるLC反結合発振回路等を使用することができる。
アップダウンカウント回路84は、2つの入力端子を有しており、各入力端子は、第1発振回路81の出力端子及び第2発振回路82の出力端子に接続されている。アップダウンカウント回路84は、第1センサ11の静電容量Cxに応じた周波数で発振する第1発振回路81の出力(すなわち、第1発振信号OS1)をアップカウントするとともに、第2センサ12の静電容量Cnに応じた周波数で発振する第2発振回路82の出力(すなわち、第2発振信号OS2)をダウンカウントする。アップダウンカウント回路84は、上記動作を、所定間隔毎に行う。これにより、冷凍機油と他の静電容量変化要因との両方が作用する第1センサ11に基づく第1発振信号OS1の周波数と、冷凍機油以外の他の静電容量変化要因のみが作用する第2センサ12に基づく第2発振信号OS2の周波数との差に相当するパルス数がカウントされる。
<選択回路>
選択回路83は、第1発振回路81の出力(すなわち、第1発振信号OS1)及び第2発振回路82の出力(すなわち、第2発振信号OS2)のいずれかを選択し、アップダウンカウント回路84に入力するための回路である。より具体的には、選択回路83は、制御信号回路87と、カウンタ回路88と、イネーブル信号SX、SNの出力端子を有する論理回路89と、2つのNAND回路90a、90bとを有している。
制御信号回路87は、所定のデューティ及び周波数を有するクロック信号を生成し、カウンタ回路88に出力する。尚、制御信号回路87が出力する信号のデューティ及び周波数は、第1センサ11及び第2センサ12が静電容量変化要因に依存せず元々有している静電容量によって、予め決定されている。制御信号回路87によって出力された信号は、カウンタ回路88においてカウントされた後、論理回路89に送られる。論理回路89は、カウンタ回路88によるカウント結果から、図13示されるような2つのイネーブル信号SX、SNを生成する。ここで、イネーブル信号SX、SNは、共に“H”または“L”の論理を有する信号であるが、イネーブル信号SX及びイネーブル信号SNは、排他的な論理を有するものとなっている。例えば、イネーブル信号SXが“H”の論理を有する時には、イネーブル信号SNは“L”の論理を有している。このようなイネーブル信号SXは、NAND回路90aが有する2つの入力端子のうち、一方の入力端子に入力され、イネーブル信号SNは、NAND回路90bが有する2つの入力端子のうち、一方の入力端子に入力される。また、NAND回路90aの他方の入力端子には、第1発振信号OS1が入力され、NAND回路90bの他方の入力端子には、第2発振信号OS2が入力される。
上述したNAND回路90aは、イネーブル信号SXの論理が“H”である場合に、第1発振信号OS1を出力し、NAND回路90bは、イネーブル信号SNの論理が“H”である場合に、第2発振信号OS1を出力する。ここで、イネーブル信号SX及びイネーブル信号SNは、既に述べたように、共に論理が“H”とはならず、交互に論理が“H”となることから、アップダウンカウント回路84には、第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2のいずれかが入力されることになる(図9参照)。すなわち、アップダウンカウント回路84には、第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2が同時に入力されるのではなく、選択回路83により選択された第1発振信号OS1及び第2発振信号OS2のいずれかが、入力されるようになる。これにより、アップダウンカウント回路84は、第1発振信号OS1をアップカウントし、第2発振信号OS2をダウンカウントするという動作を確実に行うことができる。したがって、アップダウンカウント回路84からは、正確なカウント値が演算部85に出力される。
さらに、本実施形態の論理回路89は、イネーブル信号SX、SNの出力端子の他に、リセット信号Clearの出力端子を有している(論理回路89のうち、リセット信号Clearの出力端子を有している部分は、リセット部に相当する)。リセット信号Clearは、アップダウンカウント回路84によるカウント値を、所定周期毎にリセットする役割を担う。ここで、所定周期は、制御信号回路87が出力するクロック信号と同様、第1センサ11及び第2センサ12が静電容量変化要因等に依存せず元々有している静電容量等に基づいて、予め決定される。このリセット信号Clearによってリセットされたアップダウンカウント回路84は、それまでカウントしていたカウント値を初期化し、初めからアップカウント及びダウンカウントをするようになる。
<演算部>
演算部85は、アップダウンカウント回路84の出力端子と接続されている。演算部85は、上述のように、アップダウンカウント回路84がリセットされるまでの間にカウントしたパルス数が第1及び第2発振信号OS1、OS2の両周波数の差に相当することから、アップダウンカウント回路84によるカウント値に基づいて、第1センサ11の出力と第2センサ12の出力との差分を割り出す。次いで、演算部85は、この差分に基づいて、冷凍機油による静電容量変化分を求め、求めた結果を検知部86に出力する。尚、演算部85は、演算用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
<検知部>
検知部86は、演算部85により演算された静電容量変化分に基づいて、冷媒漏洩を検知する。具体的には、演算部85による演算結果が“0”であれば、検知部86は、冷媒漏洩が生じていないものと判断する。演算部85による演算結果が“0”でなければ、検知部86は、冷媒漏洩が生じているものと判断するとともに、演算結果に基づいて漏洩した冷媒量を算出する。尚、検知部86による検知結果は、詳細は図示しないが、制御部7に送られ、利用ユニット4及び熱源ユニット2の制御に用いられる。また、検知部86は、演算部85と同様に、冷媒漏洩が検知可能であれば、検知用回路で構成されていてもよく、またはメモリ及びCPUからなるマイクロコンピュータで構成されていてもよい。
<本変形例の冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた空気調和装置の特徴>
本変形例の冷媒漏洩検知装置8では、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油の吸着及び冷媒漏洩に起因する流体以外の静電容量変化要因が作用する第1センサ11に加えて、冷媒漏洩に起因する流体の吸着以外の静電容量変化要因のみが作用する第2センサ12を防露筒9の円周上に配置し、両センサ11、12の出力の差分に基づいて冷凍機油の吸着による静電容量変化分を演算し、これにより、静電容量変化要因に基づく静電容量の変化分を相殺して、冷媒漏洩に起因する流体による静電容量変化分のみを求め、この演算された静電容量変化分に基づいて、空気調和装置1の冷媒回路10からの冷媒漏洩を検知することができる。これにより、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
また、本変形例の冷媒漏洩検知装置8では、アップダウンカウント部84が、第1センサ11、12の静電容量に応じて発振した信号をアップカウントするとともに、第2センサ12の静電容量に応じて発振した信号をダウンカウントする。アップダウンカウント部84によるカウント値は、第1センサ11の静電容量に応じた周波数と第2センサ12の静電容量に応じた周波数との差に相当するパルス数であるため、カウント値により、差分を求めることが可能となる。このようにして求められた差分に基づいて静電容量変化分を求めることで、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。これにより、冷媒漏洩をより正確に検知することができる。
また、本変形例の冷媒漏洩検知装置8では、アップダウンカウント部84には、第1発振部81の出力及び第2発振部82の出力のいずれかが入力される。すなわち、アップダウンカウント部84には、第1発振回路81の出力と第2発振回路82の出力とが同時に入力することはない。したがって、アップダウンカウント部84は、第1発振回路81の出力をアップカウントするとともに、第2発振回路82の出力をダウンカウントする動作を確実に行うことができ、差分を求めるための正確なカウント値を得ることができるようになる。
さらに、本変形例の冷媒漏洩検知装置8では、演算部85が、リセットされる前のカウント値により、第1センサ11の出力及び第2センサ12の出力の差分を求めることができる。
(5)他の実施形態
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
<A>上述の実施形態及びその変形例においては、1台の熱源ユニット2に1台の利用ユニット4が接続された、いわゆるペア型の空気調和装置1を例に挙げて、本発明を説明したが、1台の熱源ユニットに複数台の利用ユニットが接続された、いわゆるマルチ型の空気調和装置1に本発明を適用してもよい。この場合には、冷媒連絡管に利用ユニットの台数に応じた分岐部が形成されることになるため、これらの分岐部における管継手等に流体センサ8を設けるようにしてもよい。
<B>また、上述の実施形態及びその変形例においては、冷房と暖房とを切り換えて運転を行うことが可能な空気調和装置1を例に挙げて、本発明を説明したが、冷房専用機や冷暖同時機、蓄熱式空調機等の種々の空気調和装置に本発明を適用してもよい。また、本発明は、空気調和装置に限らず、ヒートポンプ式の給湯機等のように、冷媒回路を有しており冷媒漏洩のおそれがある冷凍装置であれば、適用可能である。
<C>また、上述の変形例においては、図9の演算部85及び検知部86が別々に設けられる代わりに、演算部85と検知部86とを一体にした判定回路が設けられてもよい。この場合、判定回路は、アップダウンカウント回路84によるカウント値を閾値と比較し、この比較結果に応じて冷媒が漏洩した否かを判断する。このような構成であっても、カウント値は、第1センサ11の静電容量Cxと第2センサ12の静電容量Cnとの差分、つまり、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油による静電容量変化分に相当するため、冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油による静電容量変化分のみを高精度に取り出すことができる。
<D>また、上述の実施形態及びその変形例にかかる冷媒漏洩検知装置8を構成するセンサ11、12以外の構成(各種回路、演算部や検知部)を、制御部7に組み込むようにしてもよい。また、上述の実施形態及びその変形例にかかる冷媒漏洩検知装置8を構成するセンサ体9以外の構成(各種回路、演算部や検知部)を、センサ11、12と一体に構成してもよい。
<E>さらに、上述の変形例においては、発振回路やアップダウンカウント回路等を用いた信号処理手法によって第1センサ11と第2センサ12との差分を求めて冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油による静電容量変化分を演算するようにしているが、これに限定されず、他の手法によって、第1センサ11と第2センサ12との差分を求めて冷媒漏洩に起因する流体としての冷凍機油による静電容量変化分を演算するようにしてもよい。
本発明を利用すれば、冷凍装置の冷媒回路のどの場所から冷媒漏洩が生じているかの特定を含めて、冷媒漏洩の検知ができるようになる。
本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置の概略構成図である。 冷媒漏洩検知装置の概略構成図である。 防露筒の円周上に配置された状態の第1センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図である。 防露筒のフレアナット付近を破断した状態の図3をA方向から見た図である。 第1センサの外観を示す斜視図である。 第1センサの分解斜視図である。 図5のI−I断面図(但し、電極101〜104及び流体吸着体105〜107を省略)である。 図5のII−II断面図(但し、電極101〜104及び流体吸着体105〜107を省略)である。 変形例にかかる冷媒漏洩検知装置の概略構成図である。 防露筒の円周上に配置された状態の第1センサ及び第2センサを冷媒回路のうち冷媒漏洩の検知を行う部分に設けた状態を示す図である。 防露筒のフレアナット付近を破断した状態の図10をA方向から見た図である。 第2センサの分解斜視図である。 イネーブル信号、及びアップダウンカウント回路に入力される信号を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 空気調和装置(冷凍装置)
8 冷媒漏洩検知装置
9 防露筒
10 冷媒回路
11 第1センサ
12 第2センサ
81 第1発振回路
82 第2発振回路
83 選択回路
84 アップダウンカウント回路
85 演算部
72、86 検知部
89 論理回路(リセット部)
91、92 集合体
93、94 筐体
101〜104、111〜114 電極
105〜107、115〜117 流体吸着体

Claims (11)

  1. 冷凍装置の冷媒回路(10)を構成する管又は管継手を取り巻くように取り付けられる防露筒(9)と、
    前記防露筒の円周上に配置され、冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用することで静電容量が変化する第1センサ(11)と、
    前記第1センサの出力に基づいて、前記冷媒回路からの冷媒漏洩を検知する検知部(72、86)と、
    を備えた冷媒漏洩検知装置(8)。
  2. 前記第1センサ(11)は、複数ある、請求項1に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  3. 前記複数の第1センサ(11)は、前記防露筒(9)の周方向に並べて配置されている、請求項2に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  4. 前記防露筒(9)の円周上に配置され、冷媒漏洩に起因する流体の吸着が作用しない第2センサ(12)と、
    前記第1センサ(11)の出力と前記第2センサ(12)の出力との差分に基づいて前記冷媒漏洩に起因する流体の吸着による静電容量変化分を演算する演算部(85)とをさらに備えており、
    前記検知部(86)は、前記演算部により演算された前記静電容量変化分に基づいて、前記冷媒回路(10)からの冷媒漏洩を検知する、
    請求項2又は3に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  5. 前記第1センサ(11)の静電容量に応じた周波数で発振する第1発振部(81)と、
    前記第2センサ(12)の静電容量に応じた周波数で発振する第2発振部(82)と、
    前記第1発振部の出力をアップカウントするとともに、前記第2発振部の出力をダウンカウントするアップダウンカウント部(84)と、
    をさらに備えており、
    前記演算部(85)は、前記アップダウンカウント部によるカウント値に基づいて、前記差分を求める、
    請求項4に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  6. 前記第1発振部(81)の出力及び前記第2発振部(82)の出力のいずれかを選択する選択部(83)をさらに備えており、
    前記アップダウンカウント部(84)には、前記選択部によって選択された前記第1発振部の出力及び前記第2発振部の出力のいずれかが入力される、
    請求項5に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  7. 前記アップダウンカウント部(84)による前記カウント値を、所定周期毎にリセットするリセット部(89)をさらに備えている、
    請求項5又は6に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  8. 前記第1センサ(11)は、電極(101〜104)と前記冷媒漏洩に起因する流体を吸着する流体吸着体(105〜107)とを交互に重ね合わせた集合体(91)を、前記電極と前記流体吸着体との重ね合わせ方向両側から1対の筐体(93、94)によって挟むことによって構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  9. 前記流体吸着体(105〜107)の一部は、前記1対の筐体(93、94)の外側に突出している、請求項8に記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  10. 前記第1及び第2センサ(11)(12)は、それぞれ、電極(101〜104)(111〜114)と前記冷媒漏洩に起因する流体を吸着する流体吸着体(105〜107)(115〜117)とを交互に重ね合わせた集合体(91)(92)を、前記電極と前記流体吸着体との重ね合わせ方向両側から1対の筐体(93、94)(93、94)によって挟むことによって構成されており、
    前記第1センサの前記流体吸着体の一部は、前記1対の筐体の外側に突出しており、前記第2センサの前記流体吸着体は、前記1対の筐体の外側に突出していない、
    請求項4〜7のいずれかに記載の冷媒漏洩検知装置(8)。
  11. 冷媒回路(10)と、
    請求項1〜10のいずれかに記載の冷媒漏洩検知装置(8)と、
    を備えた冷凍装置(1)。
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