JP2007285702A - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファンガードの存在による圧力損失を小さく抑え、空気調和装置の性能を向上させることができる室外ユニットを提供する。
【解決手段】 空気調和装置の室外ユニットは、室外ファンと、空気吹出口と、ファンガード30とを備えている。ファンガード30は、空気吹出口を覆うものであり、室外ファンから100mm以上離れている長離間部31と、長離間部31の周縁から空気吹出口の周縁に向かって延びる側面部32とを有している。長離間部31には、最小幅が15mm以上ある第1開口OP1が形成され、側面部32には、試験指が挿入不能な第2開口OP2が形成されている。第2開口OP2は、空気吹出口から吹き出される空気の流れに沿った第1方向の寸法が、第1方向に直交する第2方向の寸法よりも大きい。
【選択図】図6

Description

本発明は、空気調和装置の室外ユニット、特に、天面から空気を吹き出すタイプの空気調和装置の室外ユニットに関する。
従来の天面から空気を吹き出すタイプの空気調和装置の室外ユニットにおいては、ケーシングの天面に空気吹出口が形成されており、この空気吹出口を覆うようにファンガード(ファングリルとも呼ばれる)が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−156828
このような空気調和装置の室外ユニットにおいては、コンパクト性を維持しつつ性能を上げることが求められている。そして、空気を吹き出すためのファンについても、従来と同等の大きさを維持しつつ風量を上げることが求められている。
しかし、従来においては、ファンの羽根車が配置される空気吹出口を覆うように装着されているファンガードが、空気吹き出し時の抵抗になり、圧力損失が生じている。この圧力損失をなくす目的でファンガードを省くようなことは安全面から考えられないが、できるだけ小さく圧力損失を抑えられれば、それだけ風量を上げることができる。
本発明の目的は、ファンガードの存在による圧力損失を小さく抑え、空気調和装置の性能を向上させることができる室外ユニットを提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置の室外ユニットは、ファンと、空気吹出口と、ファンガードとを備えている。空気吹出口は、ファンから吹き出された空気を外部に出すための開口である。ファンガードは、空気吹出口を覆うものであり、空気吹出口と対向し且つファンから試験指の長さよりも離れている長離間部と、その長離間部の周縁から空気吹出口の周縁に向かって延びる側面部とを有している。また、長離間部に形成されている第1開口は試験指が挿入可能であり、側面部に形成されている第2開口は試験指が挿入不能である。第2開口は、空気吹出口から吹き出される空気の流れに沿った第1方向の寸法が、第1方向に直交する第2方向の寸法よりも大きい。
従来、空気調和装置の室外ユニットでは、樹脂製ファンガードには空気を通すための多くのスリットが形成されているものの、それらのスリットの最大幅は、試験指が入らないように、すなわち12mm未満の幅に抑えられている。
これに対し、第1発明に係る室外ユニットでは、ファンガードにおいて、試験指の長さよりもファンから離れた位置に長離間部を設け、その長離間部ならば指が挿入されても指先が回転しているファンに触れることがないことから、長離間部での第1開口を試験指が挿入可能なほどの大きな(幅の広い)ものにしている。このように大きな第1開口をファンガードの長離間部に形成するようにしているため、空気吹出口から吹き出された空気がファンガードによる大きな抵抗を受けることなく室外ユニットの外部に出るようになり、ファンガードの存在による圧力損失が小さく抑えられるという状態を実現することができる。これにより、第1発明に係る室外ユニットでは、風量を増したりファンにより静圧を上げたりすることができ、空気調和装置の性能を向上させることができる。
第2発明に係る空気調和装置の室外ユニットは、第1発明の室外ユニットであって、長離間部の第1開口の幅が12mm以上であり、側面部の第2開口の幅が12mmよりも小さい。
第3発明に係る空気調和装置の室外ユニットは、第1発明又は第2発明の室外ユニットであって、長離間部がファンから80mm以上離れている。
なお、本発明において、長離間部がファンから大きく離れてしまうと室外ユニットが無駄に大きくなるため、長離間部とファンとの距離は、500mm以下、好ましくは300mm以下とすべきである。また、長離間部の第1開口の最小幅が大きすぎると第1開口からファン側に手が入ってしまうため、これを防止するために、第1開口の最小幅は、60mm以下、好ましくは50mm以下とすべきである。また、指が入らないように最大幅が12mmより小さく設定されている第2開口については、その最大幅が小さすぎるとファン近傍部による空気抵抗が大きくなるため、最大幅を3mm以上、好ましくは5mm以上とすべきである。
本発明によれば、ファンへの接触を防止するというファンガードの安全面での機能を確保しつつ、ファンガードの存在による圧力損失を小さく抑えることができるため、従来よりも空気調和装置の性能を向上させることができる。
<空気調和装置の構成>
本発明の一実施形態に係る室外ユニットを含む空気調和装置の冷媒回路を、図1に示す。空気調和装置1は、ビル用のマルチタイプの空気調和装置であって、1つ又は複数の室外ユニット2に対して複数の室内ユニット3が並列に接続される構成となっている。空気調和装置1の冷媒回路10は、主として、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、室内膨張弁15、室内熱交換器16が順に接続されたものであり、蒸気圧縮式の冷凍サイクルとなっている。
圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器13および室外膨張弁14は室外ユニット2に含まれており、室内膨張弁15および室内熱交換器16は室内ユニット3に含まれている。また、四路切換弁12と室内熱交換器16との間はガス側冷媒連絡配管17aにより接続され、室外膨張弁14と室内膨張弁15との間は液側冷媒連絡配管17bにより接続される。冷媒連絡配管17a,17bは、室外ユニット2と室内ユニット3との間に配置される。また、室外ユニット2内には、アキュムレータやその他の付属機器も設けられているが、ここでは図示を省略している。
室外ユニット2の内部冷媒回路の末端部には、ガス側閉鎖弁18と液側閉鎖弁19とが設けられている。ガス側閉鎖弁18は四路切換弁12側に配置されており、液側閉鎖弁19は室外膨張弁14側に配置されている。ガス側閉鎖弁18にはガス側冷媒連絡配管17aが接続され、液側閉鎖弁19には液側冷媒連絡配管17bが接続される。これらの閉鎖弁18,19は、室外ユニット2や室内ユニット3を設置する時には閉状態にされている。そして、閉鎖弁18,19は、各ユニット2,3を現地に設置しガス側冷媒連絡配管17aおよび液側冷媒連絡配管17bを閉鎖弁18,19に接続した後に開状態とされる。
図1に示す空気調和装置1の冷媒回路は、実際の回路を簡略化したものである。例えば、実際の圧縮機11は、インバータによる回転数制御を行う容量可変の圧縮機(以下、インバータ圧縮機という。)と、オンオフ制御が為される定容量の圧縮機(以下、定容量圧縮機という。)とが組み合わされて用いられるものが多い。設置物件の大小に対応できるよう、室外ユニット2としては、図2(a)に示す5馬力(HP)のもの、図2(b)に示す8、10,12馬力のもの、図2(c)に示す14,16,18馬力のものが用意されているが、図2(a)のものではインバータ圧縮機1台を内蔵し、図2(b)のものではインバータ圧縮機1台と定容量圧縮機1台とを内蔵し、図2(c)のものではインバータ圧縮機1台と定容量圧縮機2台とを内蔵している。インバータ圧縮機の電線と定容量圧縮機の電線とは、この空気調和装置1の室外ユニット2においては、その交差部分でタイラップによって束ねている。このようにすることで、ここでは周囲への漏れるノイズが少なくなっている。
また、室外ユニット2には、室外熱交換器13に空気を当てて冷媒と空気との熱交換を促進させる室外ファン29が設けられている(図2参照)。この室外ファン29としては、図2(a)に示す室外ユニット2では、従来の3つの羽根を持つ直径700mmのものに代えて4つの羽根を持つ直径680mmのものを使用し(図8を参照)、図2(c)に示す室外ユニット2では、3つの羽根を持つ直径700mmのものに代えて、3つの羽根を持つ直径540mmの二連のものを使用している(図9参照)。これらの室外ファン29では、ケーシング毎にファンの最適化が図られており、従来のものよりも羽根面積を20〜25%ほどアップさせ、且つ、羽根ピッチを不等ピッチとすることで、NZ音を低減させ騒音レベルを約1デシベル下げるようにしている。
<空気調和装置の動作>
次に、この空気調和装置の運転動作について説明する。
まず、冷房運転時は、四路切換弁12が図1において実線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁12を介して室外熱交換器13に流入し、室外空気と熱交換して凝縮・液化する。液化した冷媒は、全開状態の室外膨張弁14を通過し、液側冷媒連絡配管17bを通って各室内ユニット3に流入する。室内ユニット3において、冷媒は、室内膨張弁15で所定の低圧に減圧され、さらに室内熱交換器16で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、図示しない室内ファンによって室内へと吹き出され、室内を冷房する。また、室内熱交換器16で蒸発して気化した冷媒は、ガス側冷媒連絡配管17aを通って室外ユニット2に戻り、圧縮機11に吸入される。
一方、暖房運転時は、四路切換弁12が図1において破線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁12を介して各室内ユニット3の室内熱交換器16に流入し、室内空気と熱交換して凝縮・液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファンによって室内へと吹き出され、室内を暖房する。室内熱交換器16において液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁15から液側冷媒連絡配管17bを通って室外ユニット2に戻る。室外ユニット2に戻った冷媒は、室外膨張弁14で所定の低圧に減圧され、さらに室外熱交換器13で室外空気と熱交換して蒸発する。そして、室外熱交換器13で蒸発して気化した冷媒は、四路切換弁12を介して圧縮機11に吸入される。
なお、冷房運転時および暖房運転時のいずれの場合においても、停止中の室内ユニット3の室内膨張弁15は閉状態になっており、その室内ユニット3の室内熱交換器16には冷媒が殆ど流れない。
<室外ユニットの構成>
次に、図3〜図5を参照して、室外ユニット2について詳述する。図3は、図2(c)に示す2連の室外ファン29を有する室外ユニット2の外観図である。図4は、ケーシングや室外ファン29を取り除いた形の室外ユニット2の斜視図であり、ここでは理解の容易性を考慮して、図2(c)に示すものではなく、図2(b)に示すものを図示している。図5は、室外ユニット2の高さ方向の中央部分から下方を見たときの平面図である。図3においては、閉鎖弁18,19の図示を省略している。また、内部の冷媒配管などについても図示を省略している。
(ケーシングなど)
ケーシングの側面板22、背面板23は、支柱51,52,53,54とともに一体に成形されている。ケーシングの正面板21は、支柱52,53の外側に装着される。また、鉛直に延びる4本の支柱51〜54は、下端付近の底フレーム61と、上部の横ステー62およびモータ支持台63とによって、互いに連結されている。モータ支持台63には、図2(b)に示す羽根車を持った室外ファン29を駆動するモータ70が据え付けられている。図7に二点鎖線で示す天板24は、室外ファン29の羽根車の周囲に配置されるベルマウス29a(天板24とともに室外ユニット2の空気吹出口を形成する部材)の直上でその周囲に位置しており、外周縁部が支柱51,52,53,54あるいは側面板22や背面板23に固定される。この天板24には、ベルマウス29aに対応する円孔が開けられており、その円孔を形成する内周端が上方に折り曲げられている。
(底フレームおよび閉鎖弁)
底フレーム61は、圧縮機11や室外熱交換器13などを支持するとともに、取付構造64を介して閉鎖弁18,19を固定する役割も果たす。また、底フレーム61は、閉鎖弁18,19の下方部分が開口している。
室外ユニット2のガス側閉鎖弁18および液側閉鎖弁19は、図5に示すように、互いに隣接して並べられている。そして、ガス側閉鎖弁18および液側閉鎖弁19の並びの方向は、ケーシングの正面板21に対しても側面板22に対しても、概ね45°の角度となっている。すなわち、ガス側閉鎖弁18と液側閉鎖弁19とは離れて配置されているとともに、左右方向(正面板21に沿う方向)にオフセットされ、且つ前後方向(側面板22に沿う方向)にもオフセットされている。これにより、前後にも左右にも配管を引き出し易くなっているとともに、冷媒連絡配管17a,17bのラッキング(両管を保温テープで巻いたり化粧金属板でカバーしたりする)作業も楽になり、その太さも細くできて見栄えが良くなる。
(閉鎖弁の下方の構造)
また、ガス側閉鎖弁18の配管接続口18aも液側閉鎖弁19の配管接続口19aも、同じ下側に向いている。図においては閉鎖弁18,19の構造を簡略化しているが、閉鎖弁18,19は、従来のようにフレアナットやフランジにより冷媒連絡配管17a,17bと接合する構造とはなっておらず、ロー付け(金属と金属とをローを使い熱で接合すること)ができるような構造となっている。これにより、現地における閉鎖弁18,19と冷媒連絡配管17a,17bとの接合作業では、ネジ締め作業がなくなり、施工性が向上するとともに、冷媒漏れの恐れも低減できている。
(ファンガードの構造)
ファンガード30は、軟鋼線の3次元一体織グリルとなっており、その全表面に樹脂コーティングが施されている。従来の樹脂製のグリルよりも強度が増しており、耐荷重は60kgfとなっている。また、下記のように、従来の樹脂製グリルに較べて吹き出し面積(開口率)が大きくなっている。
より詳細に説明すると、ファンガード30は、直径2.0mmの鋼線と直径3.5mmの鋼線とから成っており、交差部分が溶接されている。ファンガード30は、室外ファン29から高さ方向に約110mm離れた四角状の長離間部31と、その長離間部31と天板24との高さ方向の隙間を囲う側面部32とから構成されている。図7の寸法H1は、110mmである。側面部32のうち、長離間部31の四辺から斜め下方に延びる部分は、室外ファン29に比較的近いファン近傍部32aとなっている。また、側面部32の4つのファン近傍部32aの間には、連結部32bが形成されている。さらに、長離間部31から連結部32bを通って下端部分が天板24に接触する4つの部材34が、長離間部31や連結部32bに溶接されている。この4つの部材34の下端部34aは、天板24にネジ止めされる。また、側面部32のファン近傍部32aの位置ズレを防ぐために、長離間部31およびファン近傍部32aを構成する部材でもある鋼線33が、天板24の穴(図示せず)に入るように図7のとおりに下方に延びている。
長離間部31には、格子状の鋼線によって、多数の第1開口OP1が形成されている。これらの第1開口OP1の狭いほうの幅は、20mm以上である。具体的には、第1開口OP1を形成する鋼線のピッチP1が22mmで、鋼線径が2mmなので、第1開口OP1の幅が20mmとなっている。この第1開口OP1の大きさは、図12に示す試験指100が挿入可能な大きさとなっているが、人の手が入る大きさではなく、長離間部31が室外ファン29から100mm以上離れているため、人の指先が回転している室外ファン29に触れることはない。
一方、側面部32のファン近傍部32aは、近いところでは、室外ファン29までの距離が50mmを切っていることに鑑み、そこに形成される第2開口OP2の大きさを小さく制限している。具体的には、格子状の鋼線の狭いほうの鋼線ピッチP2を11mmとして、第2開口OP2の幅を9mm程度まで小さくしている。これにより、図12に示す試験指100が第2開口OP2を貫通して室外ファン29に届くような事態を回避している。すなわち、側面部32のファン近傍部32aから内部に人が指を入れようとしても、殆ど指はファンガード30の内側に入らず、人の指が回転している室外ファン29に触れてしまうことはない。
側面部32の連結部32bは、ファン近傍部32aに較べると室外ファン29から離れているが、鋼線ピッチはファン近傍部32aに準ずる程度にされている。
なお、試験指100は、図12に示すように、主として、円板上の停止板101と、停止板101から延びる第1円柱部102と、第1円柱部102から延びる第2円柱部103と、第2円柱部103から延びる疑似指先部104とから構成されており、2つの関節部分が所定角度に曲がるようになっている。図12の寸法は、L1=80mm、L2=60mm、L3=20mm、L4=75mm、D=12mmである。すなわち、第2円柱部103の直径(D)は12mmである。
以上のように、ファンガード30では、試験指100の長さ(80mm)よりも室外ファン29から離れた位置(約110mm離れた位置)に長離間部31を設け、その長離間部31ならば人の指が挿入されても指先が回転している室外ファン29に触れることがないことから、長離間部31の第1開口OP1を試験指100が挿入可能なほどの大きなもの(狭いほうの幅が20mm以上あるもの)にしている。このように大きな第1開口OP1をファンガード30の長離間部31に形成するようにしたため、ベルマウス29a及び天板24の円孔により形成される空気吹出口から吹き出された空気がファンガード30による大きな抵抗を受けることなく室外ユニット2の外部に出るようになり、ファンガード30の存在による圧力損失が小さく抑えられている。
また、ファンガード30では、長離間部31と天板24との高さ方向の隙間を囲う側面部32についても、通風可能なように人の指が入らない程度の大きさの開口を形成して、ベルマウス29aを出て上方に吹き出される空気の流れに対する抵抗をできるだけ小さくするようにしている。これによっても、ファンガード30の存在による圧力損失が小さく抑えられている。
これらにより、ファンガード30を採用した空気調和装置1においては、風量を増したり室外ファン29により静圧を上げたりすることができ、性能が大幅に向上している。具体的には、ファンガード30による圧力損失が、従来の人の指が全ての部分において入らないファンガードであって、室外ファンに近接する形で空気吹出口を覆っているファンガードを使用する場合に較べ、半分以下になっている。
<室外ユニットの制御基板のボタン、高輝度表示ディスプレイ及びその用途>
図3において点線で示すものは、正面板21の裏に配置されているスイッチボックス41(図4参照)の内部にある制御基板42である。この制御基板42上には、図10に示すように、複数の押しボタン43が設けられている。
また、図3に示すように、室外ユニット2の正面板21には、高輝度表示が可能なディスプレイである表示部45が設けられている。この表示部45は、3桁の数字を表すことのできる上下2つの表示板から構成されている(図11参照)。
(冷媒の圧力や温度の情報表示)
この空気調和装置1では、オプションで圧力計を設置する場合に、従来のように冷媒配管のゲージポートにブルドン管圧力計をフレア接続するのではなく、ロー付けタイプの圧力センサ及び電子式圧力計を付ける仕様となっている。その高精度の電子圧力計により計測された圧力は、冷媒の温度とともに、表示部45に表示される。
(冷媒自動充填運転)
空気調和装置1は、自動冷媒充填運転機能を備えている。ここでは、500グラムの高精度で適正冷媒量に充填ができるようになっている。冷媒のボンベを充填用ポートにつないで制御基板42上の押しボタン43の1つを押すと、冷媒自動充填運転が開始され、適正量になると自動的に運転が停止する。また、ボンベが空になると、表示部45に「空」を示す表示が為される。
これにより、空気調和装置1では、従来のような手動の冷媒追加充填量の計算・冷媒追加充填・ボンベ秤・圧力計による充填手動判定などの現地作業が、非常に簡便となっている。
(自動試運転)
空気調和装置1は、自動冷媒充填運転後に行う自動試運転機能を備えている。自動冷媒充填運転後に制御基板42上の押しボタン43の1つを押すと、冷媒系統の配管接続間違いチェック、ガス側閉鎖弁18や液側閉鎖弁19の開け忘れチェック、センサチェック、冷媒量チェックが為され、自動的に試運転が終了する。
(冷媒漏洩検知運転)
空気調和装置1は、冷媒漏洩検知運転機能を備えている。この冷媒漏洩検知は、500グラムの精度となっており、その冷媒漏洩検知運転は、制御基板42上の押しボタン43の1つを押すことにより開始される。押しボタン43を押すと、自動的に全室内ユニット3が冷房運転を始め、約30分で冷媒漏洩量を検知して停止し、制御基板42上のLEDによる表示あるいは表示部45のインジケータ表示が為される。そして、例えば初期充填量から0.6キログラムだけ漏洩している場合には、表示部45に、「0.6」という表示が為される。
(自己診断運転)
空気調和装置1では、制御基板42上の押しボタン43の1つを押すことにより、自己診断運転が始まる。この自己診断運転は、点検作業の迅速化に寄与するものであり。故障診断を素早く行うことを可能にする。具体的には、自己診断運転によって、サーミスタ、電磁弁、電動膨張弁のコネクタ抜けや故障、圧縮機の不良、室外ユニット2と室内ユニット3との通信異常などを推測することができる。
また、この自己診断運転は、修理や点検の後に行わせて、補修作業が適切だったか否かの点検に利用することもできる。ここでは、サーミスタの付け間違いなど、万一の補修不良を防止することができるようになる。
なお、この自己診断運転の結果についても、表示部45を利用して簡易表示を行わせることができる。
<変形例>
(A)
図12に示すように、一対のモータ支持台63について、下から上に向かう空気の流れに対する抵抗を小さくするような構造を採ることが好ましい。
ここでは、図4の横ステー62間に渡す各モータ支持台63として、断面がコ型のチャンネル材63aを使い、そのチャンネル材63aに下面を下に向いた凸状にするための部材63bを溶接している。これらのチャンネル材63aおよび部材63bから成るモータ支持台63は、それぞれ、断面が図12に示すものとなり、断面で見たときに下面の中央が両端に較べて下に突出する凸状になる。これにより、下から上に向かう空気の流れが図13の矢印A1で示すようになり、モータ支持台63による抵抗が小さくなる。
なお、このモータ支持台63の下面形状は、図12に示す逆三角の断面形状に限られるものではなく、部材63aは、その下面が円弧状のものであってもよい。
(B)
図14に示すように、底フレーム61から上方に延びて閉鎖弁18,19をサポートする取付構造64は、門型になっていることが好ましい。
取付構造64は、底フレーム61から上方に延びる一対の柱91,91と、それらの上端部を結ぶ水平梁92とから構成される。柱91,91および水平梁92には、凹凸が形成されたり絞りが入れられたりして、それぞれ強度確保が為されている。そして、水平梁92で閉鎖弁18,19を支持することになるが、その閉鎖弁18,19の下方には、開口OP3が形成されることになる。これにより、閉鎖弁18,19の下方においてロー付け作業を行って冷媒連絡配管17a,17bを接合させる際に、その作業空間を確保することができる。また、この開口OP3を通るような形で冷媒連絡配管17a,17bを引き回すことも可能になる。
また、図14に示すように、水平梁92について2種類のものを用意しておき、冷暖フリーの機種の場合に専用部品99を支持できるようにしておくことが好ましい。
(C)
空気調和装置1の室外ユニット2では、万一の故障時において、故障発生前10分間の運転データ(高圧、低圧、各種設定値、サブクールなど)がスイッチボックス41内のメモリに記憶されるようにしておくことが好ましい。こうしておけば、故障後にデータ分析を詳細に行うことができ、故障原因の究明ができ、対策や故障要因の排除がやりやすくなる。
本発明の一実施形態に係る室外ユニットを含む空気調和装置の冷媒回路図。 (a)5馬力の室外ユニットの平面概略図。 (b)8,10,12馬力の室外ユニットの平面概略図。 (c)14,16,18馬力の室外ユニットの平面概略図。 2連の室外ファンを有する室外ユニットの外観図。 ケーシング等を除く室外ユニットの斜視図。 室外ユニットの内部上面視図。 ファンガードの平面図。 ファンガードの側面図。 室外ファンの最適化を示す図。 室外ファンの最適化を示す図。 制御基板の概略図。 表示部の概略図。 試験指を示す図。 変形例に係るモータ支持台の断面図。 変形例に係る閉鎖弁の取付構造を示す図。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室外ユニット
29 室外ファン
30 ファンガード
31 長離間部31
32 ファン近傍部
100 試験指
OP1 第1開口
OP2 第2開口

Claims (2)

  1. ファン(29)と、
    前記ファンから吹き出された空気を外部に出すための空気吹出口と、
    前記空気吹出口を覆うファンガード(30)と、
    を備え、
    前記ファンガード(30)は、前記空気吹出口と対向し且つ前記ファンから試験指(100)の長さよりも離れている長離間部(31)と、前記長離間部の周縁から前記空気吹出口の周縁に向かって延びる側面部(32)とを有しており、
    前記長離間部に形成されている第1開口(OP1)は、前記試験指が挿入可能であり、
    前記側面部(32)に形成されている第2開口(OP2)は、前記試験指が挿入不能であり、
    前記第2開口(OP2)は、前記空気吹出口から吹き出される空気の流れに沿った第1方向の寸法が、前記第1方向に直交する第2方向の寸法よりも大きい、
    空気調和装置の室外ユニット(2)。
  2. 前記ファンは、前記空気吹出口から上方に空気を吹き出すものであり、
    前記ファンガードは、前記空気吹出口を形成するケーシングの天板(24)の上に固定され、
    前記第2開口(OP2)の前記第2方向は、水平方向であり、
    前記第2開口(OP2)の前記第2方向の寸法が、12mmよりも小さく設定されて、前記試験指の前記第2開口(OP2)への挿入が不能になっている、
    請求項1に記載の空気調和装置の室外ユニット(2)。
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