JP2009197433A - 透過型砂防堰堤 - Google Patents

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Abstract

【課題】洪水のない通常時において、適正な量の細礫等の下流への通過を許容する透過型砂防堰堤を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る透過型砂防堰堤10は、堤頂に水路20が凹設される堰堤本体部12と、閉位置と開位置とに切換可能な開閉部材30と、開閉部材30を閉位置と開位置とに移動させる切換手段42と、を備え、水路側壁22には凹部26が設けられ、この凹部26は、開位置での開閉部材30及び切換手段42を収納すると共に、これら収納された開閉部材30及び切換手段42が水路側壁22から水路中心側へ突出しないように収納できる形状に形成され、開閉部材30は、閉位置において、水路20における底壁24から堰堤本体部12の上端又は上端近傍までの部分を礫等の流下物が通過しないように遮ると共に通水可能な形状を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、山岳地の渓流・沢等において、急激に流出する土砂を捕捉するための透過型砂防堰堤に関する。
一般に、河川には、急激な土砂の流出による山間地の荒廃や滞砂による貯水機能の低下等を防止する手段として、砂防堰堤が数多く設置されている。この砂防堰堤は、梅雨、台風等の集中豪雨で発生する土石流の被害から民家・施設・道路等を守るためにもその設置が望まれている。
このような砂防堰堤としては、不透過型の砂防堰堤(以下、単に「不透過型砂防堰堤」と称する。)と透過型の砂防堰堤(以下、単に「透過型砂防堰堤」と称する。)とがある。不透過型砂防堰堤は、例えばコンクリート壁を河川の幅方向に横切るように立設させたものであり、細かい礫や土砂(以下、単に「細礫等」とも称する。)まで堰き止めてしまう。そのため、遅くともダム完成後の2〜3年の間には、前記細礫等の堆積に起因して砂防堰堤としての機能を喪失する場合が多い。
これに対し、透過型砂防堰堤は、不透過型砂防堰堤における前記機能の喪失を防ぐために開発されたものであり、例えば、格子状壁を具備するものが知られている(特許文献1参照)。この格子状壁は、鋼管からなる縦方向の棒状部材と横方向の棒状部材とが組み合わされたもので、水路中に立設され、通常状態で流れる細礫等は下流に通過させる一方、土石流発生時に流下する巨礫や流木(以下、単に「巨礫等」とも称する。)を捕捉して下流側での被害を食い止めるものであり、前記不透過型砂防堰堤よりも安定した礫低機能を維持することが可能である。
特開平7−82725号公報
ところで、前記不透過型砂防堰堤は、上記のように、通常状態で流れる細礫等であっても常に堰き止めてしまうため、満砂するまでの間は、下流には一切細礫等の通過を許容しない。一方、透過型砂防堰堤では、通常状態で流れる細礫等の下流への通過を常に許容する。
このように、従来からの不透過型砂防堰堤及び透過型砂防堰堤は、共に土石流発生時に流下する巨礫等を捕捉することはできるが、通常状態で下流に流下する細礫等の量を調整することが不可能であった。そのため、下流の河床変動の抑制が困難であり、その結果、細礫等の堆積により河床が上昇することで河川の流水量の増加時に氾濫が発生し易くなり、若しくは流下してくる細礫等の不足により、流水によって河床が削られて川床が低下し、橋脚の洗掘等が発生するといった問題が懸念された。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、洪水のない通常時において、適正な量の細礫等の下流への通過を許容する透過型砂防堰堤を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解消すべく、本発明に係る透過型砂防堰堤は、河川を幅方向に横切るように立設されると共に堤頂に水路が凹設される堰堤本体部と、前記水路を遮るように当該水路の流れ方向に対して交差する閉位置と前記水路を開くように当該水路の側壁に沿った開位置とに切換可能な開閉部材と、前記開閉部材を閉位置と開位置とに移動させる切換手段と、を備え、前記水路の側壁には凹部が設けられ、この凹部は、開位置での前記開閉部材及び切換手段を収納すると共に、これら収納された前記開閉部材及び切換手段が前記水路の側壁から当該水路の中心側へ突出しないように収納できる形状に形成され、前記開閉部材は、閉位置に切換えられた際、前記水路における底壁から前記堰堤本体部の上端又は上端近傍までの部分を礫等の流下物が通過しないように遮ると共に通水可能な形状を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、洪水のない通常時において、開閉部材による水路の開閉のみで下流へ通過する細礫等の流下物の量を調整することが可能である。例えば、洪水のない通常時において、開閉部材が開位置に切換えられると、水路の側壁から内側(水路の中心側)には何も突出していない状態となり、水路内を通過する細礫等の通過を阻害するものがない。そのため、前記水路を流下する細礫等が円滑に通過する。即ち、十分な透過機能が確保される。また、開閉部材が閉位置に切換えられると、水路を遮るように当該水路の流れ方向に対して交差する位置に移動する。そのため、水路の底壁から堰堤本体部の上端又は上端近傍まで、即ち、水路の横断面全体若しくは略全体を前記開閉部材が遮り、細礫等の通過を阻害する。このように開閉部材は、開位置と閉位置とに姿勢を切換えることで、下流への細礫等の通過を許容又は阻害し、下流へ通過する細礫等の量を調整する。
一方、洪水発生時には、その初期から前記開閉部材が閉位置に切換えられて水路横断面全体若しくは略全体を遮ることで、土石流に先行して当該透過型砂防堰堤に到達する細礫等を捕捉すると共に、その後の土石流に含まれる巨礫等や中小礫も捕捉でき、洪水時における高い礫捕捉機能を有する。
また、前記開閉部材は、前記水路の凹部内の位置で垂直方向に延びる軸回りに回動可能となるように設けられる左右一対の扉部材で構成され、これら扉部材の回動により前記水路を遮るように当該水路の流れ方向に対して交差する閉位置と前記水路を開くように当該水路の側壁に沿った開位置とに切換えられる構成であってもよい。
かかる構成によれば、開閉部材は、所定の軸回りに回動するだけの簡単な構造で開位置と閉位置とに切換えられることが可能である。また、開閉部材の回動部位は、前記水路の凹部内に設けられているため、細礫等の流下物との衝突等を回避できる。そのため、流下物による損傷や故障の発生が抑制される。
また、前記切換手段は、開位置での前記扉部材と凹部の底面との間に配置され、流体の圧入による膨張に対応して前記扉部材を閉位置側へ回動させる袋体を具備し、さらに、前記切換手段と離れた位置に配置可能で且つ前記袋体に流体を圧入する流体圧入ポンプと、この流体圧入ポンプからの流体を前記切換手段の袋体まで流通させる配管と、を備えるように構成されてもよい。
かかる構成によれば、切換手段は、袋体に流体を圧入して膨張させるだけの簡単な構成で扉部材を閉位置へ回動させることが可能である。また、流体圧入ポンプは、前記袋体から離れた位置に配置可能であるため、設計の自由度を高くでき、袋体から離れた位置に配置された場合には、土石流発生時に該土石流によって破壊され難い。
また、前記一対の扉部材における開位置から閉位置への回動方向の前方側であって閉位置での前記扉部材に当接する位置に、前記水路を幅方向に横断するように架設される梁部材が上下方向に所定間隔をおいて複数本設けられ、前記切換手段は、前記扉部材を前記複数本の梁部材に押し付けることにより当該扉部材を前記閉位置に保持するものであってもよい。
かかる構成によれば、前記梁部材を利用して扉部材の閉位置を安定させることができる。また、土石流発生時に巨礫等が衝突した際の衝撃が扉部材と梁部材とに分散されるため、扉部材は破壊され難くなる。
また、前記一対の扉部材は、上下方向において複数段に分割されると共に各段には個別の前記切換手段が配置され、各段を個別に開閉可能な構成であってもよい。
かかる構成によれば、前記一対の扉部材は、各段を個別に開閉できるため、下流へ通過する細礫等の量をより適正な量に調整できる。
また、下流の河床変動を検出する河床変動検出手段をさらに備え、前記河床変動検出手段によって検出された下流の川床高の変動に基づいて、前記切換手段が前記扉部材を閉位置から開位置までの所定位置に回動し、前記水路に対する前記一対の扉部材間の間隔が変更される構成であってもよい。
かかる構成によれば、当該透過型砂防堰堤は、下流の河床変動を検出し、この検出した河床変動に基づいて扉部材の開閉を行うため、下流の河床変動を抑制するためのより適正な量の細礫等の通過を許容することができる。
以上より、本発明によれば、洪水のない通常時において、適正な量の細礫等の下流への通過を許容する透過型砂防堰堤を提供することができるようになる。
以下、本発明の第1実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図6に示されるように、透過型砂防堰堤10は、いわゆるコンクリートスリット型砂防堰堤であり、河川を幅方向に横切るように立設されたコンクリート壁の提頂に水路20が凹設された堰堤本体部12と、水路20内に設けられ、観音開きのように開閉する一対の扉部材(開閉部材)30,30と、該一対の扉部材30,30をそれぞれ開閉駆動するための開閉装置40と、水路20内で且つ一対の扉部材30,30の直上流側に架設された複数本の梁部材14,14,…とを備える。
水路20は、一般にスリットと呼ばれる堰堤本体部12の提頂に凹設される凹部である。この水路20は、一対の側壁面(側壁)22,22と底壁面(底壁)24とで構成され、堰堤本体部12の中央部に凹設され、その提頂から河床の高さ位置の底壁面24まで同幅となるように形成されている。この水路20を構成する左右の側壁面22,22には、互いに対向する位置に堰堤本体部12の高さ方向に延びる収納凹部26,26がそれぞれ形成されている。収納凹部26は、後述する開位置での扉部材30と、開閉装置40における後述の開閉装置本体(切換手段)42と、を水路20の側壁面22から水路20の内側(中心側に)に突出しないように収納するための凹部である。
一対の扉部材30,30は、水路20を遮るように当該水路20の流れ方向に対して交差する閉位置と、水路20を開くように水路側壁面22,22に沿った開位置とに切換え可能に構成されている。一対の扉部材30,30は、閉位置に切換えられた際、水路20の横断面における底壁面24から堰堤の提頂又は提頂近傍の高さ位置までの部分を礫や流木等の流下物が通過しないように遮ると共に通水可能な形状を有している。
具体的には、扉部材30は、正面視矩形の障壁状の部材であって、厚さ方向に貫通する多数の間隙32,32,…を具備する。そして、水路20の側壁面22に形成された収納凹部26内の上流側に、堰堤本体部12の高さ方向(垂直方向)に延びる支軸34が設けられ、この支軸34を中心に回動可能となるように前記扉部材30が設置される。この扉部材30の開位置は、図7(a)にも示されるような、水路20の側壁面22に形成される収納凹部26内に収納されると共に側壁面22と面一若しくは略面一となるような位置であり、閉位置は、図7(b)にも示されるような、水路20の流れ方向と直交する方向に当該水路20を遮るような位置である。
扉部材30に多数形成された間隙32の大きさは、透過型砂防堰堤10に求められる礫捕捉機能と透過率とに基づいて適宜設定され得る。本実施形態においては、巨礫や中小礫だけでなく、細礫等(細かい礫や土砂)の通過も阻止又は阻害するような大きさである。尚、本実施形態において、間隙32は貫通孔も含むものである。この間隙形成部材としては、例えば、エキスパンドメタル、金網、互いに並設された複数の棒状部材、多数の貫通孔が形成された鋼板のうち少なくとも一つを含むものが好適である。
開閉装置40は、扉部材30を閉位置と開位置とに姿勢を切換える開閉装置本体(切換手段)42を具備する。本実施形態においては、開閉装置40は、扉部材30を閉位置と開位置との二つの位置に姿勢を切換えるだけでなく、閉位置から開位置までの任意の位置(中間位置)で停止させることも可能である。開閉装置40は、流体の圧力とゴムの弾性とを利用して扉部材30を開閉(回動)するものであって、袋体44を有する開閉装置本体42と、袋体44に流体を圧入する流体圧入ポンプ(流体圧入手段)48と、流体ポンプ48からの流体を袋体44に流通させる配管49と、扉部材30を開位置側に付勢する付勢手段50と、を備える。
具体的には、付勢手段50は、弾性ロープで構成されている。この弾性ロープ50は、上記のように、扉部材30を開位置側に付勢するためのもので、例えば、ゴム等のように伸縮弾性変形可能な材料により構成される。この弾性ロープ50は、扉部材30のうち支軸34から離れた部位と、水路側壁面22の収納凹部26内の下流側端(図7では、下端)に固定された固定板52とを結ぶように配置される。この弾性ロープ50のもつ伸縮方向の段発力は、扉部材30を開位置側に引張るように付勢する。
開閉装置本体42は、基台46と、膨縮弾性変形可能な前記袋体(弾性袋体)44とを具備する。基台46は、水路側壁面22の収納凹部26の底面(奥側の面)26’に固定され、その水路20の中心側に弾性袋体44が固定される。この弾性袋体44は、開位置における扉部材30と基台46との間に配置され、流体の圧入による膨張に対応して扉部材30を閉位置側へ回動させる。具体的に、基台46は、図略のエア圧入口を有し、このエア圧入口に弾性袋体44の内部が連通している。このエア圧入口から弾性袋体44内に高圧のエア(流体)が供給されることにより、当該弾性袋体44が膨張し、扉部材30を図7(a)に示される開位置から弾性ロープ50の引張力に抗して同図7(b)に示される閉位置側、即ち、上流側に押し出す。
流体圧入ポンプ48は、コンプレッサで構成されている。このコンプレッサ48は、弾性袋体44内に圧縮エア(高圧エア)を供給するためのもので、弾性袋体44から離れた位置に配置され、弾性袋体44内まで高圧エアを流通させる配管49で前記圧入口に接続されている。コンプレッサ48からの高圧エアは、配管49内を流通し、この配管49に配置された電磁開閉弁54及びレギュレータ56を介して基台46のエア圧入口に圧入される。このコンプレッサ48の吐出する圧縮エアは、前記レギュレータ56により所定圧力に減圧され、電磁開閉弁54及び前記エア圧入口を通じて弾性袋体44内に圧入される。電磁開閉弁54は、開閉装置40による扉部材30の開閉切換の遠隔操作を可能にするためのもので、外部から入力される指令信号に応じて開弁及び閉弁動作を行う。
複数の梁部材14,14,…は、扉部材30の直上流側、即ち、扉部材30における開位置から閉位置への回動方向の前方側であって閉位置での扉部材に当接する位置に、水路20を幅方向に横断するように架設される。詳細には、複数の梁部材14,14,…は、堰堤本体部12の高さ方向に所定間隔をおいて、その両端部が水路20の左右側壁面22,22内に埋設されており、閉位置における一対の扉部材30,30の上流側面と当接するような位置に設けられる。
このように複数の梁部材14,14,…が堰堤本体部12に設けられているため、開閉装置40は、扉部材30を梁部材14,14,…に押し当てることにより当該扉部材30を閉位置に保持する。このことは、梁部材14,14,…の有効利用によって、扉部材30の閉位置をより安定させることを可能にする。
また、複数の梁部材14,14,…の間隔は、土石流に含まれる巨礫等の通過は阻止するが中小礫の通過は許容する間隔の大きさ(通常は土石流の波高以下又は最大礫径の2倍以下の寸法;例えば1000mm)に設定される。
透過型砂防堰堤10は、下流の河床変動を検出する河床変動検出手段(図示せず)をさらに備える。この河床変動検出手段は、センサー等で構成され、河床高の上昇又は下降をリアルタイム又は所定時間毎に検出することができる。また、本実施形態において、河床変動検出手段は、前記検出した河床変動の情報に基づき、扉部材30の開閉切換えを開閉装置40に指示することができるものである。
本実施形態に係る透過型砂防堰堤10は、以上の構成からなり、次に、この透過型砂防堰堤10の動作について説明する。
扉部材30が図1乃至図3並びに図7(a)に示されるような開位置に切換えられる場合は、開閉装置40の電磁開閉弁54が閉じられることにより、弾性袋体44内への高圧エアの供給が遮断される。このとき、扉部材30は、弾性ロープ50によって開位置側に引張られる。
一方、扉部材30が図4乃至図6並びに図7(b)に示されるような閉位置に切換えられる場合は、開閉装置40の電磁開閉弁54が開かれることにより、コンプレッサ48から弾性袋体44内への高圧エアの供給が許容される。この高圧エアは、弾性袋体44を膨らませ、弾性ロープ50の弾性張力に抗して扉部材30を閉位置側に回動させる。
また、弾性袋体44に供給される高圧エアの圧力がレギュレータ56によって適宜調節されると、この調節された圧力に対応して弾性袋体44の膨らみ量が調節される。この弾性袋体44の膨らみによる扉部材30の閉位置側への押出し力と、弾性ロープ50による前記扉部材30の開位置側への引張り力とがつり合うことで、扉部材30が前記閉位置から開位置までの所望の位置に停止する。
次に、この透過型砂防堰堤10の作用について説明する。
洪水のない通常時において、扉部材30による水路20の開閉のみで下流側へ通過する細礫等の流下物の量を調整できる。例えば、洪水のない通常時において、扉部材30が開位置に切換えられると、水路20内には何も突出していない状態となり、水路20内を通過する細礫等の通過を阻害するものがない。そのため、水路20を流下する細礫等が円滑に通過する。即ち、十分な透過機能が確保される。また、扉部材30が閉位置に切換えられると、水路20を遮るように当該水路20の流れ方向に対して交差するように扉部材30が位置する。そのため、水路20の底壁面24の高さ位置から堰堤本体部12の提頂又は提頂近傍までの水路20の横断面全体若しくは略全体は、一対の扉部材30,30によって遮られ、細礫等の通過を阻害される。このように扉部材30が開位置と閉位置とに姿勢を切換えることで、下流側への細礫等の通過を許容又は阻害し、その結果、下流側へ通過する細礫等の量を調整する。
具体的には、前記河床変動検出手段によって下流の河床変動を検出し、この検出した河床変動に基づいて扉部材30の位置が切換えられる。即ち、検出した下流の河床高が減少傾向にある場合は、扉部材30が開位置に切換えられる。切換えられた扉部材30は、水路20を開放すると共に水路側壁面22の収納凹部26内に収納される。その際、扉部材30は、水路側壁面22と面一若しくは略面一となるように収納される。このようにして、水路20は、当該水路20を挟む水路側壁面22から水路20内には何も突出していない状態となり、水路20を流れる水に含まれる細礫等(細かい礫や土砂)の通過を許容する。そして、この通過した細礫等によって、下流の河床高の減少が抑制される。
一方、検出した下流の河床高が上昇傾向にある場合は、扉部材30が閉位置に切換えられる。その際、扉部材30は、水路20を遮り細礫等を堰き止めて通過するのを阻止する。このように細礫等が堰き止められることで、下流の河床高の上昇が抑制される。
以上のように河床変動検出手段によって検出された河床変動に基づいて、扉部材30の位置を切換えることで、当該透過型砂防堰堤10は、リアルタイムに下流の河床変動を抑制するのに適正な量の細礫等の通過を許容する。その結果、通常時において、下流に適正な量の細礫等が供給されて河床変動を抑制する。
尚、上記扉部材30の開閉動作においては、一対の扉部材30,30は、その両方の開閉動作を互いに同調させてもよく、一方を停止させた状態で他方の開閉動作のみを行ってもよい(図11参照)。また、上記のように、扉部材30は、閉位置と開位置との二つの位置に姿勢を切換えるだけでなく、閉位置から開位置までの任意の位置(中間位置)で停止することも可能である(図8参照)。このように、一対の扉部材30,30は、一方の扉部材のみの開閉、並びに、一方又は両方の扉部材30を閉位置から開位置までの中間位置で停止することで、一対の扉部材30,30の支軸34から離れた側の端部間の間隔を適宜調節することがでる。そのため、透過型砂防堰堤10は、下流の河床変動を抑制するためのより適正な細礫等の通過を許容することができる。
また、本実施形態においては、上記のように、河床変動検出手段によって検出した下流の河床変動に基づいて扉部材30の位置が切換えられているがこれに限定される必要はない。例えば、監視員等によって下流の河床変動を定期的に監視し、この結果に基づいて扉部材30の位置が切換えられてもよい。
洪水発生時には、その初期から扉部材30が閉位置に切換えられて水路20全体を遮ることで、土石流に先行して当該透過型砂防堰堤10に到達する細礫等を捕捉すると共に、その後の土石流に含まれる巨礫等や中小礫も捕捉でき、洪水時における高い礫捕捉機能を有する。
また、本発実施形態において、扉部材30の洪水発生時における開閉切換えタイミングは特に制約されない。このタイミングは、水路20における水位を基準に決定されてもよい。例えば、前記水位が所定高さ以上となったことを土石流急発生の予兆と判断してその時点から扉部材30を閉位置に切換えるようにしてもよい。その後、前記水位の上昇が土石流に起因するものでないことが判明した場合には、当該水位が高くても扉部材30を開位置に復帰させればよい。土石流の報知が誤報であることが判明した場合も同様である。
扉部材30は、支軸34回りに回動するだけの簡単な構造で開位置と閉位置とに切換えられる。さらに、扉部材30の回動部位(支軸34近傍)は、水路側壁面22の収納凹部26内に設けられているため、水路20内を流下する細礫等の流下物との衝突等を回避できる。そのため、流下物による損傷や故障の発生が抑制される。
また、開閉装置40は、開位置における扉部材30と水路側壁面22の収納凹部26の底面26’との間に配置され、弾性袋体44を有する開閉装置本体42と、この弾性袋体44に高圧エアを圧入するコンプレッサ48とを具備する。このように、開閉装置40は、弾性袋体44に高圧エアを圧入して膨張させるだけの簡単な構成によって扉部材30を閉位置へ回動させることができる。また、コンプレッサ48は、弾性袋体44(又は開閉装置本体42)から離れた位置に配置することが可能であるため、設計の自由度が高く、土石流発生時に、該土石流によって装置全体が破壊され難い。
また、扉部材30における開位置から閉位置への回動方向の前方側であって閉位置での扉部材30に当接する位置に、複数の梁部材14,14,…が上下方向に所定間隔をおいて設けられている。そのため、この複数の梁部材14,14,…に扉部材30を押し付けることにより、この梁部材14,14,…を利用して扉部材30の閉位置を容易に安定させることができる。また、土石流発生時に巨礫等が衝突した際の衝撃が扉部材と梁部材とに分散されるため、扉部材は破壊され難くなる。本実施形態においては、閉位置における扉部材30の直上流側に複数の梁部材14,14,…が架設されている。この場合、土石流が発生した際に、巨礫や流木等は、まず梁部材14,14,…に衝突する場合が多く、直接、扉部材30には衝突し難い。そのため、扉部材30に対する巨礫や流木等の衝突による損傷が抑制される。
次に第2実施形態について図8乃至図10に基づいて説明するが、上記第1実施形態と同じ構成については同じ番号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成についてのみ詳細に説明する。
第2実施形態においては、扉部材30は、上下方向において多段に分割されている。本実施形態においては、上から順に分割扉部材30a,30b,30c,30dの4段に分割されている。この分割扉部材30a乃至30dは、閉位置において、それぞれ複数の梁部材14,14,…の隣り合う梁部材14,14間を遮るような形状を有する。分割扉部材30a乃至30dには、第1実施形態と同様な構成の開閉装置本体42がそれぞれ備えられる。そして、一つのコンプレッサ48から一方側の分割扉部材30a乃至30dに備えられる開閉装置本体42,42,…に対して個別に配管49,49,…を接続し、高圧エアが個別に供給される。そのため、各段の分割扉部材30a乃至30dは、個別に開閉できる。例えば、図8乃至図10に示されるように、下方側の分割扉部材30c,30dが閉位置に切換えられ、上から二段目の分割扉部材30bが閉位置と開位置との中間位置に回動され、最上段の分割扉部材30aが開位置に切換えられる。このように構成されることで、水路20を通過する細礫等の通過量がより細やかに調節可能となる。その結果、当該透過型砂防堰堤10は、下流の河床変動を抑制するのにより適正な量の細礫等の通過を許容することができる。
本実施形態においては、一方側の分割扉部材30a乃至30dに個別に開閉装置本体42,42,…が配置され、これら複数の開閉装置本体42,42,…に対して一つのコンプレッサ48により高圧エアが個別に供給されているが、これに限定される必要もなく、各開閉装置本体42に対して個別にコンプレッサ48が配置されてもよい。即ち、分割扉部材30a乃至30dに対して、個別に開閉装置40が備えられても良い。
尚、本発明の透過型砂防堰堤は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記第1実施形態においては、扉部材30の直上流側に複数の梁部材14,14,…が設けられているが、図11乃至図13に示されるように、梁部材14が設けられなくてもよい。また、上記第1及び第2実施形態においては、扉部材30(又は分割扉部材30a乃至30d)は、上流側に回動することで、開位置から閉位置へ移動するが、同図11乃至図13に示されるように、扉部材30’は、下流側に回動することで、開位置から閉位置に移動するように構成されてもよい。このように、扉部材30’は、下流側に向かって回動する構成とされることで、開閉装置40における扉部材30’の開位置から閉位置への切換え(移動)の際の駆動力を小さくできる。
また、第1実施形態において、開閉装置40は、弾性袋体44を備えているが、これに限定される必要はない。この開閉装置は、例えば、空気圧その他の流体圧を利用したアクチュエータによって扉部材を駆動するものでもよいし、電動アクチュエータを利用するものでもよい。また、本発明は、開閉装置が省略されて開閉部材が手動で切換えられる切換手段も含むものである。
第1実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が開位置に切換えられた状態を示す河川上流側から見た正面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が開位置に切換えられた状態を示す中央縦断面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が開位置に切換えられた状態を示す平面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す河川上流側から見た正面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す中央縦断面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す平面図である。 同実施形態における開閉装置の構成を示す部分拡大断面平面図であって、(a)は、扉部材が開位置にある状態を示す図であり、(b)は、扉部材が閉位置にある状態を示す図である。 第2実施形態に係る透過型砂防堰堤において各段の分割扉部材が個別の位置に切換えられた状態を示す河川上流側から見た正面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において各段の分割扉部材が個別の位置に切換えられた状態を示す中央縦断面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において各段の分割扉部材が個別の位置に切換えられた状態を示す平面図である。 他実施形態に係る透過型砂防堰堤において一方の扉部材が開位置に切換えられ、他方の扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す下線上流側から見た正面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において一方の扉部材が開位置に切換えられ、他方の扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す中央縦断面図である。 同実施形態に係る透過型砂防堰堤において一方の扉部材が開位置に切換えられ、他方の扉部材が閉位置に切換えられた状態を示す平面図である。
符号の説明
10 透過型砂防堰堤
12 堰堤本体部
20 水路
22 側壁面(側壁)
24 底壁面(底壁)
26 収納凹部
30 扉部材
40 開閉装置(切換手段)
42 開閉装置本体

Claims (6)

  1. 河川を幅方向に横切るように立設されると共に堤頂に水路が凹設される堰堤本体部と、前記水路を遮るように当該水路の流れ方向に対して交差する閉位置と前記水路を開くように当該水路の側壁に沿った開位置とに切換可能な開閉部材と、前記開閉部材を閉位置と開位置とに移動させる切換手段と、を備え、
    前記水路の側壁には凹部が設けられ、この凹部は、開位置での前記開閉部材及び切換手段を収納すると共に、これら収納された前記開閉部材及び切換手段が前記水路の側壁から当該水路の中心側へ突出しないように収納できる形状に形成され、前記開閉部材は、閉位置に切換えられた際、前記水路における底壁から前記堰堤本体部の上端又は上端近傍までの部分を礫等の流下物が通過しないように遮ると共に通水可能な形状を有することを特徴とする透過型砂防堰堤。
  2. 請求項1に記載の透過型砂防堰堤において、
    前記開閉部材は、前記水路の凹部内の位置で垂直方向に延びる軸回りに回動可能となるように設けられる左右一対の扉部材で構成され、これら扉部材の回動により前記水路を遮るように当該水路の流れ方向に対して交差する閉位置と前記水路を開くように当該水路の側壁に沿った開位置とに切換えられることを特徴とする透過型砂防堰堤。
  3. 請求項2に記載の透過型砂防堰堤において、
    前記切換手段は、開位置での前記扉部材と凹部の底面との間に配置され、流体の圧入による膨張に対応して前記扉部材を閉位置側へ回動させる袋体を具備し、
    さらに、前記切換手段と離れた位置に配置可能で且つ前記袋体に流体を圧入する流体圧入ポンプと、この流体圧入ポンプからの流体を前記切換手段の袋体まで流通させる配管と、を備えることを特徴とする透過型砂防堰堤。
  4. 請求項3に記載の透過型砂防堰堤において、
    前記一対の扉部材における開位置から閉位置への回動方向の前方側であって閉位置での前記扉部材に当接する位置に、前記水路を幅方向に横断するように架設される梁部材が上下方向に所定間隔をおいて複数本設けられ、前記切換手段は、前記扉部材を前記複数本の梁部材に押し付けることにより当該扉部材を前記閉位置に保持するものであることを特徴とする透過型砂防堰堤。
  5. 請求項3又は4に記載の透過型砂防堰堤において、
    前記一対の扉部材は、上下方向において複数段に分割されると共に各段には個別の前記切換手段が配置され、各段を個別に開閉可能に構成されることを特徴とする透過型砂防堰堤。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の透過型砂防堰堤において、
    下流の河床変動を検出する河床変動検出手段をさらに備え、
    前記河床変動検出手段によって検出された下流の川床高の変動に基づいて、前記切換手段が前記扉部材を閉位置から開位置までの所定位置に回動し、前記水路に対する前記一対の扉部材間の間隔が変更されることを特徴とする透過型砂防堰堤。
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