JP6659412B2 - ダムの放水口構造 - Google Patents

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Description

この発明は、ダムにおける河川維持放流のための放水口(放水路)に関し、特に、放水路を別途に設けるだけのスペース余裕がない場所において、河川維持放流を止めることなく新たな放水口(仮放水路)を施工する技術に関するものである。
ダムは、例えば、図6に示すように、堤体1の上面に、その前後(幅)方向全長に亘る溝状水路を有する放水口2を設けている。これは、洪水時や灌漑を要する時期以外であっても、ダムからはその放水口2から常に一定量の放流(放水)aを行うためである。これを河川維持放流といい、この河川維持放流は年間を通じて行われている。この放流は、ダムが無かった場合の下流域に流れる同量の流水を確保することで、水生生物などの生育環境・生態系を維持するためである(特許文献1図5等参照)。
この放水口2が設けられたダムにおいて、その放水口2の下方に位置するダム壁面1aは、その放流aが常時行われて洗掘される。このため、その壁面1aを補修する必要が生じる。
このとき、既設の放水口2を塞いで放水aを止めることは、上記生育環境・生態系を維持する点から行うことが出来ない。すなわち、その補修期間の間、新たな(仮の)放水口を設けて河川維持放流を行うこととなる。
特開2013−127162号公報
上記仮の放水路を別途に設ける場合、堤体1にその仮放水口を設けるスペースがないダムがある。
この発明は、そのような仮の放水路を別途に設けるだけのスペースがない場合において、河川維持放流を止めることなく、放水口下方の壁面の補修を可能にすることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、堤体上面に水力発電用取水口を設けたダムにおいて、その取水口の一部を仮の放水口とすることとしたのである。
通常、堤体に水力発電用取水口が設けられている場合、その取水口は堤体の長さ方向に長く形成されているため、その一部を塞いでもその取水に及ぼす影響は極めて少ない。
この発明の具体的な構成は、堤体の前後方向全長に亘る放水口と、前記堤体の上面のスクリーンを介して堤体の長さ方向に長い水力発電用取水口とを有するダムにおいて、前記取水口の一部の前後方向全長に亘って樋状の鉄製部材からなる仮放水路を形成したのである。
この構成において、上記仮放水路をなす鉄製部材が、堤体の既設コンクリートにアンカー止めされた架台にボルト止めされているものとすることができる。このとき、前記鉄製部材の側面にフランジが形成され、そのフランジでもって前記架台に鉄製部材がボルト止めされているものとすれば、放水路内にボルトからなる突起物が生じなくすることができるため、放水が円滑に行われる。すなわち、ボルトの突起が存在すると、水流の乱れや水路面の偏摩耗の原因となる。
また、上記鉄製部材は、耐衝撃性、耐摩耗性の高マンガン鋼とすることが好ましい。洪水時に土砂や巨礫等が流れて衝撃が加わり、損傷する場合があり、そのような恐れをなくすためである。
この発明は、以上の構成の仮放水路としたので、放水路を別途に設けるだけのスペースの余裕のない堤体においても、河川維持放流を止めることなく、既設放水口下方の壁面等の補修を行うことができる。
この発明に係るダムの仮放水路の一実施形態の概略一部省略斜視図 図1の要部拡大図 同実施形態の要部断面図 (a)は図3のI−I線断面図、(b)は同II−II線断面図 同実施形態の要部分解斜視図 ダムの一例の概略斜視図
この発明の仮放水路の一実施形態を図1〜図5に示し、この実施形態のダムは、堤体1の上面に、その前後(幅)方向全長に亘る溝状水路を有する、従来と同様な放水口2と、スクリーン3を介して堤体1の長さ方向に長い水力発電用取水口4とを設けた構造であり、堤体1の上面に取水口4以外に新たに放水口を形成できない構造である。
このため、上記取水口4の一部のスクリーン3の棒材3aを除去し、その一部前後方向全長に亘って樋状の鉄製部材11からなる仮放水路10を形成する。この仮放水路10の形状(流通面積)は、既設の放水路2と同じ形状として、従来と同一の放流量となるようにする。
鉄製部材11は、図5に示すように、両側にフランジ12を有して、耐衝撃性、耐摩耗性の高マンガン鋼からなる。また、その鉄製部材11の下方には断面コ字状架台13を設け、この架台13は、普通鋼製であって既設コンクリートCにアンカー14を打ち込んで固定する。この架台13にフランジ12を介して鉄製部材11をボルト15によって締結する。このとき、鉄製部材11内を円滑に流水するように、架台13の高さ等を調整して鉄製部材11の水準を出す。なお、架台13をフラットな板材とした場合、同様に、鉄製部材11内を円滑に流水するように、鉄製部材11下面の突起11a部分のみの高低を調整することによってその鉄製部材11の水準を出す。
この仮放水路10の入口には、図2、図3、図4(a)に示すように、堤体1の縁に沿う弧状の案内路17を上記高マンガン鋼で作ってアンカー14で固定して、ダム内の水がこの仮放水路10に円滑に導かれるようにする。
この仮放水路10は以上の構成であり、フランジ12でもって架台13に鉄製部材11がボルト止めされているため、仮放水路10内にボルトからなる突起物が存在せず、放水aが円滑に行われる。すなわち、鉄製部材11内で形成される仮放水路10内にはボルト15による突起が存在しないため、水流aの乱れや水路面の偏摩耗の原因となることはない。
また、上記鉄製部材11及び架台13は、耐衝撃性、耐摩耗性の高マンガン鋼からなるため、洪水時に土砂や巨礫等が流れて衝撃が加わり、損傷する恐れも極めて少ない。
放水路2下方のダム壁面1aの修理・補修等は、放水路2の入口を土嚢等によって放水路2を堰き止めて行い、その修理等が完了すれば、前記土嚢等を取り除いて放水路2から放水aを行う。このとき、仮放水路10は元通りのスクリーン3の態様に戻しても良いが、次回の上記壁面1aの修理・補修等のために残しても良い。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ダムの堤体
2 放水口
3 水力発電用取水口のスクリーン
4 水力発電用取水口
10 仮放水口(仮放水路)
11 仮放水路を構成する鉄製部材
12 フランジ
13 架台
14 アンカー
15 ボルト
a 放流(放水、水流)

Claims (4)

  1. 堤体(1)の前後方向全長に亘る放水口(2)と、前記堤体(1)の上面のスクリーン(3)を介して堤体(1)の長さ方向に長い水力発電用取水口(4)とを有するダムにおいて、
    上記取水口(4)の一部の前後方向全長に亘って樋状の鉄製部材(11)からなる仮放水路(10)を形成したことを特徴とするダムにおける仮放水路構造。
  2. 上記鉄製部材(11)が、堤体(1)の既設コンクリート(C)にアンカー(14)止めされた架台(13)にボルト(15)止めされていることを特徴とする請求項1に記載のダムにおける仮放水路構造。
  3. 上記鉄製部材(11)の側面にフランジ(12)が形成され、そのフランジ(12)でもって上記架台(13)に鉄製部材(11)がボルト(15)止めされていることを特徴とする請求項2に記載のダムにおける仮放水路構造。
  4. 上記鉄製部材(11)が耐衝撃性、耐摩耗性の高マンガン鋼からなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のダムにおける仮放水路構造。
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