JP2004271243A - 河床洗掘状況遠隔監視システム - Google Patents

河床洗掘状況遠隔監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】河床の洗掘状況をリアルタイムに監視し、洪水時の河床洗掘が護岸に及ぼす影響を把握すると共に、迅速な水防活動を行う上で重要な情報として活用する。
【解決手段】河道における河床7に埋設され小型電波発信器が内蔵され、河床から下方へ向けて、積み重ねた状態の複数のセンサー19を備えたセンサー部9を適数箇所に設置され、センサー部から発信された電波をアンテナ13を介して受信する受信部15と、受信部で受信された受信状況を光送信部を経て光ファイバ網により管理事務所43に設置された光伝送受信部45で受信され、監視装置47で監視する河床洗掘状況遠隔監視システムで、監視装置に備えた制御装置に、センサーデータ・メモリに記憶されたセンサーのデータと、画面データ・メモリに記憶された画面データを取り込み処理される処理部と、この処理部で処理された河床洗掘状況を表示せしめる表示部と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、河床洗掘状況を自動的に監視する河床洗掘状況遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
流砂系とは、河川の最上流部の山腹斜面から海岸の漂砂域までの土砂移動が起こる領域全体を総称するものである。そして、流砂系において、この領域全体が山腹斜面、渓流・ダムおよび河道の3区域に分けられ、前記渓流・ダムの区域には砂防ダムが設けられている。
【0003】
河川の最上流部の山腹斜面に雨が降って洪水になったときには、残留土砂が土石流として流れ落ち、この残留土砂が前記渓流・ダムの区域に設けられている砂防ダムの上流側に堆積するが、この堆積層厚は、出水が終わった後、人海戦術で測量が行われている。
【0004】
また、河道の区域における河床が低下したかどうかは、河床に例えば色の塗ったレンガを複数段積み立てておいて、このレンガが上部より流された枚数を作業者が後日把握することで河床の低下量を把握していた。
【0005】
【特許文献1】
特願2001−169463
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の河床の低下量は、後日把握しているため、洪水が発生したときの時系列的な把握をすることができなかった。そのため、今後の対策を講じる資料としては充分なものでなかった。
【0007】
したがって、流砂系では、山腹・渓流における土砂災害の発生、ダム等の築造に伴う下流河川への土砂供給の低減、砂利採取等によって生じた河床低下、海岸浸食等の安全・利用上の問題に加えて生態系への影響、海浜の喪失等の環境上の問題も顕在化している。
【0008】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、護岸の根固め付近の河床の洗掘状況をリアルタイムに監視することにより、洪水時の河床洗掘が護岸(堤防)に及ぼす影響を把握すると共に、迅速な水防活動を行う上で重要な情報として活用できるようにした河床洗掘状況遠隔監視システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の河床洗掘状況遠隔監視システムは、河川の最上流部の山腹斜面から海岸の漂砂域までの土砂移動が起こる領域全体である流砂系において、この領域における河道における河床に埋設され、かつ、小型電波発信器が内蔵され、河床から下方へ向けて、目標とする計測範囲(予測洗掘深)に相当する高さに積み重ねた状態の複数のセンサーを備えたセンサー部を適数箇所に設置し、このセンサー部から発信された電波をアンテナを介して河床低下計測受信部で受信し、この河床低下計測受信部で受信された受信状況が光送信部を経て光ファイバ網により管理事務所に設置された光伝送受信部で受信され、監視装置で監視する河床洗掘状況遠隔監視システムであって、前記監視装置に備えた制御装置に、前記光伝送受信部で受信されたセンサーのデータを記憶しておくセンサーデータ・メモリと、前記適数箇所に設置された複数のセンサー部と全く同じ状況の状態を記憶せしめておく画面データ・メモリと、前記センサーデータ・メモリに記憶されたセンサーのデータと、前記画面データ・メモリに記憶された画面データを取り込み処理される処理部と、この処理部で処理された河床洗掘状況を表示せしめる表示部と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、例えば洪水が起きたときに、河道における河床に埋設されたセンサー部における各センサーに内蔵された発信器から発信された電波がアンテナを介して河床低下計測受信部で受信され、さらに、この河床低下計測受信部で受信された受信状況が光送信部を経て光ファイバ網により適数の管理事務所に設置された光伝送受信部で受信され、監視装置で監視される。そして、この監視装置では制御装置に備えられたセンサーデータ・メモリに一旦記憶される。このセンサーデータ・メモリに記憶されたセンサーのデータが処理部に取り込まれ、この処理部には画面データ・メモリに記憶された前記適数箇所に設置された複数のセンサー部と全く同じ状況の状態が取り込まれているから、処理部では前記センサーデータと画面データとにより処理された河床洗掘状況がリアルタイムに表示部に表示される。したがって、表示部に表示されたデータを見ることで、どの河道における河床の河床洗掘状況がリアルタイムに監視される。
【0011】
請求項2によるこの発明の河床洗掘状況遠隔監視システムは、請求項1記載の河床洗掘状況遠隔監視システムにおいて、前記表示部に洗掘履歴が同時にリアルタイムに表示されることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、前記表示部に洗掘履歴が同時に表示されるから、どの河道における河床の河床洗掘状況と同時に洗掘履歴がリアルタイムに監視される。
【0013】
請求項3によるこの発明の河床洗掘状況遠隔監視システムは、請求項1または2記載の河床洗掘状況遠隔監視システムにおいて、前記河床に積み重ねられた状態の複数のセンサーと表示部に表示されたセンサーの複数のデータに、注意に緑色、警戒に黄色および危険に赤色が表示されることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、前記河床に積み重ねられた状態の複数のセンサーと表示部に表示されたセンサーの複数のデータに、注意に緑色、警戒に黄色および危険に赤色が表示されるから、目視にて注意、警戒または危険の状態かが一目瞭然に把握される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1を参照するに、流砂系は、河川の最上流部の山腹斜面から海岸の漂砂域までの土砂移動が起こる領域全体を総称するものである。この流砂系における領域全体は、山腹斜面、渓流・ダムおよび河道の3区域に分けられる。この河道には図1において紙面に対して直交する方向へ伸びた堤防1が設置されており、この堤防1の護岸3の適宜位置には河床低下測定装置5が設けられている。この河床低下測定装置5は、河道における河床7には小型電波発信器を内蔵したセンサー部9が埋設されている。前記堤防1にはポール11が立設されている。このポール11の上部にはアンテナ13が設けられている。このアンテナ13の下方のポール11には河床低下計測受信部15、光送信部17が設けられている。
【0017】
前記センサー部9は、図2に示されているように、河床から下方へ向けて複数のセンサー19が目標とする計測範囲(予測洗掘深)に相当する高さに積み重ねた状態で埋設されている。複数のセンサー19の高さは、例えば河床から下限位置までの長さLとなっていて、この長さLは、例えば2〜4m程度で、複数のセンサー19は、例えば10個1組となっているので、1個のセンサー19の高さはL/10に設定される。
【0018】
前記センサー19には、図3に示されているように、グループ番号と個々の番号を示すID番号が製作時に設定される。このID番号は、16進数で表されるグループ、センサー29共0は使用しない。故に、センサー19の情報は、1−1、1−2・・・1−F、2−1〜2−F、・・・F−1〜Fとなり、センサー19からの電波の到達範囲であれば1台の河床低下計測受信部15で最大15*15=225個のセンサー19の情報を受信することができる。
【0019】
前記各センサー19は、図4に示されているように、断面が円形状のベース21を備えており、このベース21上の軸心部における上下には発信器23が設けられている。この発信器23の下部内にはリードスイッチ25が備えられている。また、前記発信器23を囲繞して外筒27が前記ベース21上に設けられている。しかも、前記外筒27と発信器23との間は円周方向に例えば等間隔で4分割されていて、この4分割部には例えば発泡スチロールのごとき発泡材29が挿入されている。この発泡材29を挿入した理由は、浮きの役目を果たしているものである。前記外筒27上の軸心部には、取付部材31を介してワイヤ33の一端が取り付いていると共にワイヤ33の他端にはマグネット35が設けられている。
【0020】
さらに、前記ベース21の軸心部における下方には中空形状の紙管のごときスペーサ37が取り付けられており、このスペーサ37の高さにより、各センサー19の高さが調整されるようになっている。しかも、このスペーサ37の内部には前記マグネット35を納めるケース39が設けられている。このケース39にマグネット35が納められて、前記ベース21に吸着されている。前記リードスイッチ25に通電されていて、この状態でリードスイッチ35はOFF(オフ)となっている。前記例えば10個のセンサー19には上から3個に例えば緑色で注意が、上から4から6番目の3個に例えば黄色で警戒が、さらに、上から7から10番目の4個に例えば赤色で危険が表示装置の画面上で表示されるものである。
【0021】
上記構成により、各センサー19は例えば上下方向に10個積み重ねられていて、洪水などが生じて河床がえぐりとられると、一番上方のセンサー19がその下にあるセンサー19に対して、図4に示されているように、外される。すなわち、2番目のセンサー19にあるマグネット35が1番目のセンサー19から外されることにより、1番目のセンサー19は水に浮いた状態になると共に1番目のセンサー19のリードスイッチ25がOFF(オフ)の状態から、ON(オン)の状態となって、1番目のセンサー19から発信された電波がアンテナ13を介して河床低下計測受信部15で受信された後、光送信部17に転送される。
【0022】
前記光送信部17には図1に示されているように、光ファイバ41の一端が接続されていると共に光ファイバ41の他端が管理事務所43に備えられた光伝送受信部45に接続されている。この光伝送受信部45には監視装置47が接続されている。この監視装置47は制御装置としてのパソコン49とプリンタ51からなっている。
【0023】
パソコン49のCPU53には、図5に示されているように、例えばキーボードのごとき入力装置55が接続されていると共にCRTのごとき表示装置57とプリンタ51が接続されている。また、前記CPU53には前記光伝送受信部45が接続されている。さらに、前記CPU53には前記光伝送受信部45で受信した受信状況のデータすなわち、センサー19のグループ番号と個々の番号を示すID番号を記憶せしめるセンサーデータ・メモリ59と、前記適数箇所に設置された複数のセンサー部9と全く同じ状況の状態を記憶せしめておく画面データ・メモリ61と、前記センサーデータ・メモリ59に記憶されたセンサーのデータと、前記画面データ・メモリ61に記憶された画面データを取り込み処理される処理部63と、が接続されている。
【0024】
前記河床低下測定装置5は複数の堤防の護岸に設置されていて、光ファイバ41による光ファイバ網で前記管理事務所43に備えられた光伝送受信部45に接続されている。
【0025】
上記構成により、管理事務所43での監視状態を説明すると、パソコン49の主電源を投入すると図6に示されているような起動画面が表示装置57に表示される。次に、ある地域の河床洗掘監視システムのアイコンを選択し、クリックするとシステムが起動され、同時に、各システムの初期値、連動情報、各設定および格納データなどが取得され、続けてシステムのメイン画面が自動的に表示される。次へのボタンを押すと自動的に機能選択画面に移る。
【0026】
すると、図7に示したような機能選択画面が表示装置57に表示される。図7において「データ受信開始」ボタンを押すと、図8に示すようにデータ受信開始処理画面が表示装置57に表示され、環境初期化と通信開始が行われる。「A地点情報表示」や「B地点情報表示」や「C地点情報表示」ボタンを押すと、図9、図10および図11に示したような各地点の受信関連情報が表示装置57に表示される。「データメンテ・手動リセット」ボタンを押すと、各地点の受信データを修正することができる。また、センサー9を初期化することもできる。終了ボタンを押すとメイン画面に戻る。
【0027】
図8におけるデータ受信開始の画面では、「データ受信開始」ボタンを押すと、通信環境を初期化し、受信処理が行われると共に同時に受信データが専用ファイルに保存される。「通信初期設定」ボタンを押すと、通信関連情報を設定することができる。「終了」ボタンを押すと、メイン画面に戻る。
【0028】
図9におけるA地点情報表示の画面では、センサー別にデータが表示される。流されたセンサー19の表示色が有効とされ、同時に洗掘履歴にその時刻やセンサーIDやレベル高度が表示される。「監視終了」ボタンを押すと、メイン画面に戻る。
【0029】
図10および図11におけるB、C地点情報表の画面では、図9におけるA地点情報表示の画面と同様に、センサー別にデータが表示される。流されたセンサー19の表示色が有効とされ、同時に洗掘履歴にその時刻やセンサーIDやレベル高度が表示される。「監視終了」ボタンを押すと、メイン画面に戻る。
【0030】
図9、図10および図11において、矢印▲1▼部は、地点名で監視地点名が表示される。矢印▲2▼部は、位置でセンサー設置位置(右岸または左岸)が表示され、矢印▲3▼部は、河口からの距離で、監視地点から河口までの距離、矢印▲4▼部は、種別で、監視地点の重要水防箇所種別が表示される。矢印▲5▼部は、断面図で、監視地点の概略断面図、矢印▲6▼部は、センサーで、埋設したセンサーをブロック毎に表示される。矢印▲7▼部は、凡例で洗掘深に応じた危険度を種別に例えば注意(緑色)、警戒(黄色)、危険(赤色)として表示される。矢印▲8▼部は、洗掘履歴で、ブロック毎の洗掘履歴(洗掘日時を表示)が表示される。
【0031】
図12におけるデータメンテ・手動リセットの画面では、選択された地点の受信データがセンサー別に表示される。「使用可」状態の場合は、データを修正することができ、「使用不可」状態の場合は、センサーの使用が一杯になり、受信データの修正処理が禁止され、リセットの初期処理を行うことが必要になる。「書出し処理」ボタンを押すと、受信データが外部に出力される。「終了」ボタンを押すと、メイン画面に戻る。
【0032】
このように、例えば洪水が起きたときに、河道における河床7に埋設されたセンサー部9に内蔵された発信器23から発信された電波がアンテナ13を介して河床低下計測受信部15で受信され、さらに、この河床低下計測受信部15で受信された受信状況が光送信部17を経て光ファイバ41による光ファイバ網により管理事務所43に設置された光伝送受信部45で受信され、監視装置47で監視される。そして、この監視装置47では制御装置のパソコン49に備えられたセンサーデータ・メモリ59に一旦記憶される。このセンサーデータ・メモリ59に記憶されたセンサーのデータが処理部63に取り込まれ、この処理部63には画面データ・メモリ61に記憶された前記適数箇所に設置された複数のセンサー部9と全く同じ状況の状態が取り込まれているから、処理部63では前記センサーデータと画面データとにより処理された河床洗掘状況を表示装置57の画面に表示せしめることができる。したがって、表示装置57の画面に表示されたデータを見ることで、どの河道における河床7の河床洗掘状況をリアルタイムに監視することができる。
【0033】
また、前記表示装置57に洗掘履歴が同時に表示されるから、どの河道における河床7の河床洗掘状況と同時に洗掘履歴をリアルタイムに監視することができる。
【0034】
さらに、前記表示装置57に表示されたセンサー19の複数のデータに、注意に緑色、警戒に黄色および危険に赤色が表示されるから、目視にて注意、警戒または危険の状態かを一目瞭然に把握することができる。
【0035】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。海岸侵食が顕著な海岸および海岸保全区域等において、本センサー19を設置することにより、海岸の浸食状況を観測・把握することが出来る。例えば、侵食を観測する海岸の陸上部および海底等の適数箇所に本センサー19を埋設する。侵食が進むと、侵食された深さに埋設したセンサー19が上から順に露出して海面に浮上し、浮上したセンサー19から自動的に発信された電波を受信することにより、侵食場所および侵食された深さを観測することができる。沖合いに設置する波高、波高計等とともに時系列的に侵食状況を把握することにより、各種波力による海岸浸食の解析、調査を行うことができるものである。
【0036】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、例えば洪水が起きたときに、河道における河床に埋設されたセンサー部に内蔵された発信器から発信された電波がアンテナを介して河床低下計測受信部で受信され、さらに、この河床低下計測受信部で受信された受信状況が光送信部を経て光ファイバ網により管理事務所に設置された光伝送受信部で受信され、監視装置でリアルタイム監視される。そして、この監視装置では制御装置に備えられたセンサーデータ・メモリに一旦記憶される。このセンサーデータ・メモリに記憶されたセンサーのデータが処理部に取り込まれ、この処理部には画面データ・メモリに記憶された前記適数箇所に設置された複数のセンサー部と全く同じ状況の状態が取り込まれているから、処理部では前記センサーデータと画面データとにより処理された河床洗掘状況を表示部にリアルタイムに表示せしめることができる。したがって、表示部に表示されたデータを見ることで、どの河道における河床の河床洗掘状況をリアルタイムに監視することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、前記表示部に洗掘履歴が同時に表示されるから、どの河道における河床の河床洗掘状況と同時に洗掘履歴をリアルタイムに監視することができる。
【0038】
請求項3の発明によれば、前記表示装置に表示されたセンサーの複数のデータに、注意に緑色、警戒に黄色および危険に赤色が表示されるから、目視にて注意、警戒または危険の状態かを一目瞭然に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この河床洗掘遠隔監視システムの全体を示す図である。
【図2】河床低下測定装置のセンサー部の各センサーを河床に積み重ねて埋設した状態の説明図である。
【図3】各センサーで測定する測定ブロックを示す図である。
【図4】センサーの構造を示す図である。
【図5】パソコンの構成ブロック図である。
【図6】表示装置の画面に表示された起動画面の一例図である。
【図7】表示装置の画面に表示された機能選択処理画面の一例図である。
【図8】表示装置の画面に表示されたデータ受信開始処理画面の一例図である。
【図9】表示装置の画面に表示されたA地点情報表示画面の一例図である。
【図10】表示装置の画面に表示されたB地点情報表示画面の一例図である。
【図11】表示装置の画面に表示されたC地点情報表示画面の一例図である。
【図12】表示装置の画面に表示されたメンテ・リセット表示画面の一例図である。
【符号の説明】
1 堤防
3 護岸
5 河床低下測定装置
7 河床
9 センサー部
11 ポール
、13 アンテナ
15 河床低下計測受信部
17 光送信部
19 センサー
41 光ファイバ
43 管理事務所
45 光伝送受信部
47 監視装置
49 パソコン
51 プリンタ
53 CPU
55 入力装置
57 表示装置
59 センサーデータ・メモリ
61 画面データ・メモリ
63 処理部

Claims (3)

  1. 河川の最上流部の山腹斜面から海岸の漂砂域までの土砂移動が起こる領域全体である流砂系において、この領域における河道における河床に埋設され、かつ、小型電波発信器が内蔵され、河床から下方へ向けて、目標とする計測範囲に相当する高さに積み重ねた状態の複数のセンサーを備えたセンサー部を適数箇所に設置し、このセンサー部から発信された電波をアンテナを介して河床低下計測受信部で受信し、この河床低下計測受信部で受信された受信状況が光送信部を経て光ファイバ網により管理事務所に設置された光伝送受信部で受信され、監視装置で監視する河床洗掘状況遠隔監視システムであって、前記監視装置に備えた制御装置に、前記光伝送受信部で受信されたセンサーのデータを記憶しておくセンサーデータ・メモリと、前記適数箇所に設置された複数のセンサー部と全く同じ状況の状態を記憶せしめておく画面データ・メモリと、前記センサーデータ・メモリに記憶されたセンサーのデータと、前記画面データ・メモリに記憶された画面データを取り込み処理される処理部と、この処理部で処理された河床洗掘状況を表示せしめる表示部と、を備えていることを特徴とする河床洗掘状況遠隔監視システム。
  2. 前記表示部に洗掘履歴が同時に表示されることを特徴とする請求項1記載の河床洗掘状況遠隔監視システム。
  3. 前記河床に積み重ねられた状態の複数のセンサーと表示部に表示されたセンサーの複数のデータに、注意に緑色、警戒に黄色および危険に赤色が表示されることを特徴とする請求項1または2記載の河床洗掘状況遠隔監視システム。
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