JP2009197200A - 樹脂組成物及びそれからなる車両用灯具のリフレクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両の軽量化を実現しつつ、耐熱性や高温高湿条件下での耐久性を維持した、表面平滑性に優れたリフレクタを提供する。
【解決手段】 無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、
結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、
無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、
1.2以下の比重を有する樹脂組成物を用いて、車両用灯具のリフレクタを成形する。
【選択図】 なし
【解決手段】 無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、
結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、
無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、
1.2以下の比重を有する樹脂組成物を用いて、車両用灯具のリフレクタを成形する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、たとえば四輪自動車、二輪自動車その他の車両に用いられる前照灯、尾灯その他の灯具に組み込まれるリフレクタ(エクステンションリフレクタも含む)に係り、さらに詳しくは、特に耐熱性に優れたリフレクタに関する。
特開平11−283423号公報において、脂環構造含有重合体樹脂に、結晶性重合体を配合してなる樹脂組成物が、耐熱性と、高温高湿条件下での耐久性に優れた車両用灯具のリフレクタを与えるのに好適であることを開示している。
ところで近年、車両は、省エネルギー化、低燃費化の要請のもと、軽量化が求められている。
前記公報の実施例においては、ガラス繊維が配合されたポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイドが結晶性重合体として使用されている。
しかしながらガラス繊維は比重が高く、車両の軽量化の要請に対応しきれていないのが現状であった。
特開平11−283423号公報
ところで近年、車両は、省エネルギー化、低燃費化の要請のもと、軽量化が求められている。
前記公報の実施例においては、ガラス繊維が配合されたポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイドが結晶性重合体として使用されている。
しかしながらガラス繊維は比重が高く、車両の軽量化の要請に対応しきれていないのが現状であった。
本発明者は、車両の軽量化を実現しつつ、耐熱性や高温高湿条件下での耐久性を維持したリフレクタを得るべく鋭意検討した結果、結晶性重合体にあらかじめ配合するガラス繊維を、別の無機充填剤に換え、結晶性重合体としてオレフィン系重合体を採用し、相溶化剤を配合し、各成分の量を所定割合で配合すると、耐熱性や高温高湿条件下での耐久性に優れるばかりでなく、表面平滑性に優れたリフレクタを与えうる、低比重の樹脂組成物を得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、
結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、
無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、
1.2以下の比重を有する樹脂組成物、及び当該樹脂組成物からなる車両灯具用のリフレクタが提供される。
結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、
無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、
1.2以下の比重を有する樹脂組成物、及び当該樹脂組成物からなる車両灯具用のリフレクタが提供される。
本発明に係るリフレクタは、脂環構造含有重合体で形成されているので、少なくともその一主面に鏡面処理を施すために、たとえばアルミニウムなどの蒸着処理を施すに際し、アンダーコーティング膜を形成しなくても充分満足できる表面平滑性を得ることができる。
また、本発明に係る脂環構造含有重合体は、溶融時の流動性にも優れているので、薄肉で、しかも大型かつ複雑な形状であっても成形不良を引き起こすことなく容易に成形することができる。したがって、複雑で大型、かつ軽量化が望まれる車両用灯具のリフレクタに適用して好ましいものである。
本発明において、「車両」とは、二輪自動車、三輪自動車、四輪自動車その他の自動車、鉄道車両、フォークリフトその他の産業用車両等々、広義の車両を意味する。車両用に限らず、一般に使われるライト中に使用されるリフレクタとしても使用することが可能である。
また、「車両用灯具」とは、こうした各種車両に装着された照明用もしくは識別用、標識用の灯具を意味し、特に限定はされないが、前照灯(ヘッドランプ)、尾灯(テールランプ)、制動灯(ストップランプ)、方向指示灯(いわゆるウインカー)、車幅灯、後退灯などが該当する。
本発明において、リフレクタとは、ランプユニットの光源からの光を集光または拡散して所望の配光特性を得るための主リフレクタに限らず、エクステンションリフレクタ、およびこれらに接続または連結される部材(たとえばスリーブやレンズホルダなど)をも含む概念で用いる。
本発明において、「エクステンションリフレクタ」とは、車両用灯具のボディとカバー(またはアウタレンズ)とで形成される灯室内の、ランプの周囲に設けられ、少なくとも一主面に鏡面処理が施される、灯具の一構成部品であって、灯具を外部から観察したときに灯室内全体を鏡面色に見せて見栄えを向上させる目的、および/または、一のランプから隣接するランプ側へ漏洩する光を遮断して各ランプによる表示の視認性を高める目的で使用されるものである。自動車用灯具のエクステンションリフレクタとしては、前照灯や尾灯に多用されているが、本発明では特に限定されず、その他上述した各種灯具にも適用することができる。
本発明の樹脂組成物は、結晶性オレフィン系重合体、脂環構造含有重合体、相溶化剤、及び無機充填剤を、所定の割合で含有するものであり、無機充填剤を結晶性オレフィン系重合体に予め添加してから、他の成分を配合することで得られるものである。
<結晶性オレフィン系重合体>
本発明で使用される結晶性オレフィン系重合体は、オレフィンの単独重合体又は共重合体であって、融点を有するものである。具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、及び1−ペンテン等で代表されるα−オレフィンの単独重合体、或はα−オレフィン同志の共重合体、または、上記α−オレフィン類とビニルエステル、アクリル酸またはその誘導体、有機ケイ素化合物等との共重合体、或は該オレフィン系樹脂への各種不飽和単量体のグラフト重合体を挙げることができる。
結晶性オレフィン系重合体の中でも、比重の小さい炭化水素系樹脂である、ポリエチレン、ポリプロピレン、シンジオタクティクポリスチレン、さらに好ましくはポリプロピレンが好ましい。結晶性オレフィン系重合体の比重は、好ましくは1.1以下、さらに好ましくは、1.0以下である。比重の小さい結晶性重合体を配合することで、得られるリフレクタを軽量化させることができる。
本発明で使用される結晶性オレフィン系重合体は、オレフィンの単独重合体又は共重合体であって、融点を有するものである。具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、及び1−ペンテン等で代表されるα−オレフィンの単独重合体、或はα−オレフィン同志の共重合体、または、上記α−オレフィン類とビニルエステル、アクリル酸またはその誘導体、有機ケイ素化合物等との共重合体、或は該オレフィン系樹脂への各種不飽和単量体のグラフト重合体を挙げることができる。
結晶性オレフィン系重合体の中でも、比重の小さい炭化水素系樹脂である、ポリエチレン、ポリプロピレン、シンジオタクティクポリスチレン、さらに好ましくはポリプロピレンが好ましい。結晶性オレフィン系重合体の比重は、好ましくは1.1以下、さらに好ましくは、1.0以下である。比重の小さい結晶性重合体を配合することで、得られるリフレクタを軽量化させることができる。
本発明において、結晶性オレフィン系重合体としては、重合体全体が結晶化しているもののみでなく、部分的に結晶化しているものも含み、その結晶化度は、特に限定されないが、一般に10〜90%の範囲にある。
<脂環構造含有重合体>
本発明で使用される脂環構造含有重合体は、主鎖および/または側鎖に脂環式構造を有するものであり、機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有するものが好ましい。
本発明で使用される脂環構造含有重合体は、主鎖および/または側鎖に脂環式構造を有するものであり、機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有するものが好ましい。
重合体の脂環式構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素(シクロアルケン)構造などが挙げられるが、機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造やシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造を有するものが最も好ましい。
脂環式構造を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性、および成形性の特性が高度にバランスされ、好適である。
本発明に使用される脂環構造含有重合体中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%である。脂環構造含有重合体中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと耐熱性に劣り好ましくない。脂環構造含有重合体中の脂環式構造を有する繰り返し単位以外の残部は、格別な限定はなく、使用目的に応じて適宜選択される。
この脂環構造含有重合体の具体例としては、(1)ノルボルネン系重合体、(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体、及び(1)〜(4)の水素化物などが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度等の観点から、ノルボルネン系重合体およびその水素化物が好ましい。
(1)ノルボルネン系重合体
ノルボルネン系重合体は、ノルボルネン骨格を有する単量体であるノルボルネン系単量体を重合してなるものであり、開環重合によって得られるものと、付加重合によって得られるものに大別される。
ノルボルネン系重合体は、ノルボルネン骨格を有する単量体であるノルボルネン系単量体を重合してなるものであり、開環重合によって得られるものと、付加重合によって得られるものに大別される。
開環重合によって得られるものとして、ノルボルネン系単量体の開環重合体及びノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体、ならびにこれらの水素化物などが挙げられる。付加重合によって得られるものとしてノルボルネン系単量体の付加重合体及びノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体などが挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物が、耐熱性、機械的強度等の観点から好ましい。
ノルボルネン系単量体としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)及びその誘導体(環に置換基を有するもの)、トリシクロ[4.3.01,6.12,5]デカ−3,7−ジエン(慣用名ジシクロペンタジエン)及びその誘導体、7,8−ベンゾトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン(慣用名メタノテトラヒドロフルオレン:1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)及びその誘導体、などが挙げられる。
置換基としては、アルキル基、アルキレン基、ビニル基、アルコキシカルボニル基、アルキリデン基などが例示でき、上記ノルボルネン系単量体は、これらを2種以上有していてもよい。具体的には、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エンなどが挙げられる。
これらのノルボルネン系単量体は、それぞれ単独であるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
置換基としては、アルキル基、アルキレン基、ビニル基、アルコキシカルボニル基、アルキリデン基などが例示でき、上記ノルボルネン系単量体は、これらを2種以上有していてもよい。具体的には、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エンなどが挙げられる。
これらのノルボルネン系単量体は、それぞれ単独であるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体、又はノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体は、単量体成分を、公知の開環重合触媒の存在下で重合して得ることができる。開環重合触媒としては、例えば、ルテニウム、オスミウムなどの金属のハロゲン化物と、硝酸塩又はアセチルアセトン化合物、及び還元剤とからなる触媒、あるいは、チタン、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物又はアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いることができる。
ノルボルネン系単量体と開環共重合可能なその他の単量体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環の環状オレフィン系単量体などを挙げることができる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物は、通常、上記開環重合体の重合溶液に、ニッケル、パラジウムなどの遷移金属を含む公知の水素化触媒を添加し、炭素−炭素不飽和結合を水素化することにより得ることができる。
ノルボルネン系単量体と開環共重合可能なその他の単量体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環の環状オレフィン系単量体などを挙げることができる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物は、通常、上記開環重合体の重合溶液に、ニッケル、パラジウムなどの遷移金属を含む公知の水素化触媒を添加し、炭素−炭素不飽和結合を水素化することにより得ることができる。
ノルボルネン系単量体の付加重合体、又はノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体は、これらの単量体を、公知の付加重合触媒、例えば、チタン、ジルコニウム又はバナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いて重合させて得ることができる。
ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセンなどの炭素数2〜20のα−オレフィン、及びこれらの誘導体;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシクロオレフィン、及びこれらの誘導体;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;などが挙げられる。これらの中でも、α−オレフィンが好ましく、エチレンが特に好ましい。
これらの、ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。ノルボルネン系単量体とこれと付加共重合可能なその他の単量体とを付加共重合する場合は、付加重合体中のノルボルネン系単量体由来の構造単位と付加共重合可能なその他の単量体由来の構造単位との割合が、重量比で通常30:70〜99:1、好ましくは50:50〜97:3、より好ましくは70:30〜95:5の範囲となるように適宜選択される。
これらの、ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。ノルボルネン系単量体とこれと付加共重合可能なその他の単量体とを付加共重合する場合は、付加重合体中のノルボルネン系単量体由来の構造単位と付加共重合可能なその他の単量体由来の構造単位との割合が、重量比で通常30:70〜99:1、好ましくは50:50〜97:3、より好ましくは70:30〜95:5の範囲となるように適宜選択される。
(2)単環の環状オレフィン系重合体
単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの、単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることができる。
(3)環状共役ジエン系重合体
環状共役ジエン系重合体としては、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−又は1,4−付加重合した重合体及びその水素化物などを用いることができる。
(4)ビニル脂環式炭化水素重合体
ビニル脂環式炭化水素重合体としては、例えば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びその水素化物;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素化物;などが挙げられ、ビニル脂環式炭化水素重合体やビニル芳香族系単量体と、これらの単量体と共重合可能な他の単量体とのランダム共重合体、ブロック共重合体などの共重合体及びその水素化物など、いずれでもよい。ブロック共重合体としては、ジブロック、トリブロック、又はそれ以上のマルチブロックや傾斜ブロック共重合体などが挙げられ、特に制限はない。
単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの、単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることができる。
(3)環状共役ジエン系重合体
環状共役ジエン系重合体としては、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−又は1,4−付加重合した重合体及びその水素化物などを用いることができる。
(4)ビニル脂環式炭化水素重合体
ビニル脂環式炭化水素重合体としては、例えば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びその水素化物;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素化物;などが挙げられ、ビニル脂環式炭化水素重合体やビニル芳香族系単量体と、これらの単量体と共重合可能な他の単量体とのランダム共重合体、ブロック共重合体などの共重合体及びその水素化物など、いずれでもよい。ブロック共重合体としては、ジブロック、トリブロック、又はそれ以上のマルチブロックや傾斜ブロック共重合体などが挙げられ、特に制限はない。
本発明で使用される脂環構造含有重合体の分子量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、シクロヘキサン溶液(重合体樹脂が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフ法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量で、5,000以上、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは8,000〜200,000、特に好ましくは10,000〜100,000の範囲であるときに、機械的強度と成形加工性とが高度にバランスし、好適である。
本発明で使用される脂環構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常50〜300℃、好ましくは100〜280℃、特に好ましくは150〜250℃の範囲であるときに、耐熱性と成形加工性とが高度にバランスし、好適である。
ちなみに、これらの脂環構造含有重合体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明において、結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体の配合量は、十分な耐熱性が得られるように決定され、脂環構造含有重合体と結晶性重合体との重量比が、好ましくは90:10〜20:80、さらに好ましくは80:20〜30:70である。
<相溶化剤>
本発明で使用される相溶化剤は、熱可塑性エラストマーであり、ガラス転移温度が40℃以下のゴム質重合体である。
相溶化剤の具体例としては、乳化重合または溶液重合したスチレン・ブタジエン・ゴム、ハイスチレンゴムなどのランダムまたはブロック・スチレン・ブタジエン系共重合体、これらの水素添加物;イソプレン・ゴム、その水素添加物;クロロプレンゴム、その水素添加物;エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体などの飽和ポリオレフィンゴム;エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、α−オレフィン・ジエン共重合体、ジエン共重合体、イソブチレン・イソプレン共重合体、イソブチレン・ジエン共重合体などのジエン系重合体、これらのハロゲン化物、ジエン系重合体またはそのハロゲン化物の水素添加物などの熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
これらの中でも、成形体の表面平滑性が良いことから、スチレン・ブタジエン・ゴム、ハイスチレンゴムなどのランダムまたはブロック・スチレン・ブタジエン系共重合体の水素添加物が好ましい。
また、相溶化剤は単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
相溶化剤の配合量は、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量100重量部に対して通常1〜20重量部、好ましくは2〜15重量部の範囲である。これらの相溶化剤を添加すると、脂環構造含有重合体に対する結晶性樹脂の均一分散が促進されて表面平滑性の良い成形体が得られる。
本発明で使用される相溶化剤は、熱可塑性エラストマーであり、ガラス転移温度が40℃以下のゴム質重合体である。
相溶化剤の具体例としては、乳化重合または溶液重合したスチレン・ブタジエン・ゴム、ハイスチレンゴムなどのランダムまたはブロック・スチレン・ブタジエン系共重合体、これらの水素添加物;イソプレン・ゴム、その水素添加物;クロロプレンゴム、その水素添加物;エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体などの飽和ポリオレフィンゴム;エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、α−オレフィン・ジエン共重合体、ジエン共重合体、イソブチレン・イソプレン共重合体、イソブチレン・ジエン共重合体などのジエン系重合体、これらのハロゲン化物、ジエン系重合体またはそのハロゲン化物の水素添加物などの熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
これらの中でも、成形体の表面平滑性が良いことから、スチレン・ブタジエン・ゴム、ハイスチレンゴムなどのランダムまたはブロック・スチレン・ブタジエン系共重合体の水素添加物が好ましい。
また、相溶化剤は単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
相溶化剤の配合量は、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量100重量部に対して通常1〜20重量部、好ましくは2〜15重量部の範囲である。これらの相溶化剤を添加すると、脂環構造含有重合体に対する結晶性樹脂の均一分散が促進されて表面平滑性の良い成形体が得られる。
<無機充填剤>
本発明で使用される無機の充填剤は、耐熱性を向上させる目的で配合される、板状、粒状、球状、繊維状のもの、或いは不定形状の無機化合物である。成形体の表面平滑性と耐熱性を損なわないためには、板状、繊維状、不定形状のものであれば、最大長が通常50μm以下、粒状や球状のものであれば、平均粒径が5μm以下のものを採用するのが望ましい。
無機充填剤の具体例としては、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、塩基性炭酸マグネシウム、ドワマイト、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベストなどの鉱物;ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデンなどが挙げられる。
これらの中でも、耐熱性が高く、溶融時の流動性が優れ、成形性が良いという理由から、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイトが好ましい。
本発明で使用される無機の充填剤は、耐熱性を向上させる目的で配合される、板状、粒状、球状、繊維状のもの、或いは不定形状の無機化合物である。成形体の表面平滑性と耐熱性を損なわないためには、板状、繊維状、不定形状のものであれば、最大長が通常50μm以下、粒状や球状のものであれば、平均粒径が5μm以下のものを採用するのが望ましい。
無機充填剤の具体例としては、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、塩基性炭酸マグネシウム、ドワマイト、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベストなどの鉱物;ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデンなどが挙げられる。
これらの中でも、耐熱性が高く、溶融時の流動性が優れ、成形性が良いという理由から、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイトが好ましい。
無機充填剤は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて添加することができる
無機充填剤の配合量は、十分な軽量性と耐熱性が得られるように決定され、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量100重量部に対して、通常1〜23重量部、好ましくは3〜20重量部の範囲である。
無機充填剤の配合量は、十分な軽量性と耐熱性が得られるように決定され、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量100重量部に対して、通常1〜23重量部、好ましくは3〜20重量部の範囲である。
本発明では、無機充填剤は、結晶性オレフィン系重合体にあらかじめ混合してから使用される。混合方法は、結晶性オレフィン系重合体中に、これらの無機充填剤が十分に分散する方法であれば、特に限定されない。例えば、ミキサー、一軸混練機、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押出機などで樹脂を溶融状態で混練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させて凝固法、キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方法などがある。
二軸混練機を用いる場合、混練後は、通常は溶融状態で棒状に押出し、ストランドカッターで適当な長さに切り、ペレット化して用いられることが多い。
<その他の配合剤>
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、その他のポリマー、その他の各種配合剤(樹脂工業において通常用いられる配合剤)を単独で、あるいは2種以上混合して用いることができる。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、その他のポリマー、その他の各種配合剤(樹脂工業において通常用いられる配合剤)を単独で、あるいは2種以上混合して用いることができる。
その他の配合剤としては、熱可塑性樹脂材料で通常用いられているものであれば格別な制限はなく、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、染料や顔料などの着色剤、可塑剤、帯電防止剤、蛍光増白剤などの配合剤が挙げられる。
老化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられるが、これらの中でも、フェノール系酸化防止剤が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤が特に好ましい。酸化防止剤は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。酸化防止剤の配合量は、本発明の目的を損なわれない範囲で適宜選択されるが、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量100重量部に対して通常0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、アクリレート系紫外線吸収剤、金属錯体系紫外線吸収剤などが挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤を挙げることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤を挙げることができる。
近赤外線吸収剤は、例えば、シアニン系近赤外線吸収剤;ピリリウム系赤外線吸収剤;スクワリリウム系近赤外線吸収剤;クロコニウム系赤外線吸収剤;アズレニウム系近赤外線吸収剤;フタロシアニン系近赤外線吸収剤;ジチオール金属錯体系近赤外線吸収剤;ナフトキノン系近赤外線吸収剤;アントラキノン系近赤外線吸収剤;インドフェノール系近赤外線吸収剤;アジ系近赤外線吸収剤;等が挙げられる。また、市販品の近赤外線吸収剤SIR−103,SIR−114,SIR−128,
染料としては、脂環構造を有する熱可塑性重合体に均一に分散・溶解するものであれば特に限定されないが、本発明で用いられる重合体との相溶性が優るので油溶性染料(各種C.I.ソルベント染料)が広く用いられる。油溶性染料の具体例としてはThe Society of Diyes and Colourists社刊Color Index vol.3に記載される各種のC.I.ソルベント染料が挙げられる。
顔料としては、ジアリリド系顔料、アゾレーキ系顔料、縮合アゾ系顔料、ペンズイミダゾロン系顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系顔料が挙げられる。
顔料としては、ジアリリド系顔料、アゾレーキ系顔料、縮合アゾ系顔料、ペンズイミダゾロン系顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系顔料が挙げられる。
可塑剤としては、燐酸トリエステル系可塑剤、フタル酸エステル系可塑剤、脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤、二価アルコールエステル系可塑剤、オキシ酸エステル系可塑剤、主骨格が主にC−CまたはC=C構造である常温で液状の炭化水素ポリマーなどが使用できるが、これらの中でも燐酸トリエステル系可塑剤が好ましく、トリクレジルフォスフェート、トリキシリルフォスフェートが特に好ましい。
帯電防止剤としては、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの長鎖アルキルアルコール、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレートなどの多価アルコールの脂肪酸エステルなどが挙げられるが、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが特に好ましい。
帯電防止剤としては、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの長鎖アルキルアルコール、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレートなどの多価アルコールの脂肪酸エステルなどが挙げられるが、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが特に好ましい。
これらの配合剤の配合量は、本発明の目的を損なわれない範囲で適宜選択されるが、ポリマー成分100重量部に対して通常0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。
<成形材料および成形方法>
本発明では、あらかじめ無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体と、相溶化剤とを、上記成分を必要に応じて混合して使用される。
相溶化剤及びその他の配合剤は、それぞれ独立して、結晶性オレフィン系重合体に無機充填剤と共にあらかじめ配合されてもよいし、脂環構造含有重合体にあらかじめ配合されてもよいし、無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体とを混合する際に配合されてもよい。
混合方法は、重合体中に、これらの配合剤が十分に分散する方法であれば、特に限定されない。例えば、ミキサー、一軸混練機、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押出機などで樹脂を溶融状態で混練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させて凝固法、キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方法などがある。
本発明では、あらかじめ無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体と、相溶化剤とを、上記成分を必要に応じて混合して使用される。
相溶化剤及びその他の配合剤は、それぞれ独立して、結晶性オレフィン系重合体に無機充填剤と共にあらかじめ配合されてもよいし、脂環構造含有重合体にあらかじめ配合されてもよいし、無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体とを混合する際に配合されてもよい。
混合方法は、重合体中に、これらの配合剤が十分に分散する方法であれば、特に限定されない。例えば、ミキサー、一軸混練機、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押出機などで樹脂を溶融状態で混練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させて凝固法、キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方法などがある。
二軸混練機を用いる場合、混練後は、通常は溶融状態で棒状に押出し、ストランドカッターで適当な長さに切り、ペレット化して用いられることが多い。
本発明に係る車両用灯具のリフレクタは、上記の成形材料を成形して得られるものである。成形方法は、従来公知の成形方法に従えば良く、射出成形、プレス成形、押出ブロー成形、射出ブロー成形、多層ブロー成形、コネクションブロー成形、二重壁ブロー成形、延伸ブロー成形、真空成形、回転成形などが挙げられる。成形精度からは、射出成形、プレス成形が好ましい。成形時の樹脂の溶融温度は脂環構造含有重合体の種類によっても異なるが、通常100〜400℃、好ましくは200〜350℃である。
<反射膜層の形成>
上記のリフレクタに、アルミ、ニッケル、金等の反射率の高い金属を用いて反射膜層を形成する場合、その方法は特に限定されず公知の方法に従えば良く、例えば、通常の蒸着法、すなわち真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等が挙げられる。
上記のリフレクタに、アルミ、ニッケル、金等の反射率の高い金属を用いて反射膜層を形成する場合、その方法は特に限定されず公知の方法に従えば良く、例えば、通常の蒸着法、すなわち真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等が挙げられる。
反射膜を成膜する時の条件は特に限定されないが、例えば、アルミを真空蒸着し反射膜を形成する場合は、以下の条件が好ましい。すなわち、真空度は0.1〜1,000Pa、好ましくは1〜100Paの範囲であり、この範囲にある時、キメが細かく接着力に優れたアルミ膜を蒸着することができる。成形品を加熱しながら製膜しても良く、成形品の表面温度を常温〜100℃の範囲で成膜すると接着力が高まり好ましい。反射膜の厚みは、5〜10,000nm、好ましくは10〜2,000nmであり、膜厚が過度に薄すぎると反射率が低過ぎ、リフレクタとして十分な反射率が得られず、また過度に厚すぎても反射率が上がらず、成膜時間が長くなり生産性が低下する。膜厚が上記の範囲にある時、高い生産性で高反射率の反射膜が得られ、好ましい。
リフレクタと上述した反射膜との密着性を向上させるために、リフレクタ表面を改質処理および/またはプライマー処理を施しても良い。表面改質処理の例としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、電子線照射処理、紫外線照射処理などのエネルギー線照射処理や重クロム酸カリウム溶液等の酸化剤水溶液と接触させる薬品処理が挙げられる。
必要に応じて、リフレクタおよび反射膜にキズ、汚れが付かないように保護層を設けても良い。保護層形成の方法は特に限定されない。例えば、紫外線硬化型樹脂、または熱硬化型樹脂を、スピンコート、スプレー塗装、ディッピング、フローコーティング等の方法で成形品表面に塗布後、硬化する方法が挙げられる。
また、本発明のリフレクタは、ヘッドランプ以外にも、リアランプその他の車両用灯具に適用することができる。
以下、本発明について、実施例および比較例を挙げて、より具体的に説明する。ただし本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
以下の実施例および比較例において、部または%は、特に断りがない限り、重量基準である。
以下の実施例および比較例において、部または%は、特に断りがない限り、重量基準である。
各種物性の測定法は次のとおりである。
(1)水素添加率は、1H−NMRにより測定した。
(2)ガラス転移温度は、JIS K 7121に基づいて測定した値とする。
(3)比重は、ASTM D 792に基づいて測定した値とする。
(4)試験片表面の精度は、最大高さRmax値が5μm以下のものを「○」、5μm以上のものを「×」と判断した。
(5)試験片の外観は、ひけ、反り、シルバー、ヤケおよび着色の有無を目視で観察し、これらの不良の無い物を「○」、不良の発生したものを「×」と判断した。
(6)耐熱性試験は、試験片を水平な板上に置き、140℃のギヤーオーブン中で72時間加熱保持した後、試験片の外観変化について試験した。外観変化は、耐熱性試験前に比べて蒸着膜の外観に変化の無かったものを「○」、鏡面の曇り、反射不良、膜フクレ、変色などの生じたものを「×」とした。
(1)水素添加率は、1H−NMRにより測定した。
(2)ガラス転移温度は、JIS K 7121に基づいて測定した値とする。
(3)比重は、ASTM D 792に基づいて測定した値とする。
(4)試験片表面の精度は、最大高さRmax値が5μm以下のものを「○」、5μm以上のものを「×」と判断した。
(5)試験片の外観は、ひけ、反り、シルバー、ヤケおよび着色の有無を目視で観察し、これらの不良の無い物を「○」、不良の発生したものを「×」と判断した。
(6)耐熱性試験は、試験片を水平な板上に置き、140℃のギヤーオーブン中で72時間加熱保持した後、試験片の外観変化について試験した。外観変化は、耐熱性試験前に比べて蒸着膜の外観に変化の無かったものを「○」、鏡面の曇り、反射不良、膜フクレ、変色などの生じたものを「×」とした。
[参考例1]
シクロヘキサン258リットルを装入した反応容器に、常温、窒素気流下でビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(以下、「NB」という)(120kg)を加え、5分間撹拌を行った。さらにトリイソブチルアルミニウムを系内の濃度が1.0ml/リットルとなるように添加した。続いて、撹拌しながら常圧でエチレンを流通させ系内をエチレン雰囲気とした。オートクレーブの内温を70℃に保ち、エチレンにて内圧がゲージ圧で6kg/cm2 となるように加圧した。10分間撹拌した後、予め用意したイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドおよびメチルアルモキサンを含むトルエン溶液0.4リットルを系内に添加することによって、エチレン、NBの共重合反応を開始させた。このときの触媒濃度は、全系に対してイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドが0.018mmol/リットルであり、メチルアルモキサンが8.0mmol/リットルである。
シクロヘキサン258リットルを装入した反応容器に、常温、窒素気流下でビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(以下、「NB」という)(120kg)を加え、5分間撹拌を行った。さらにトリイソブチルアルミニウムを系内の濃度が1.0ml/リットルとなるように添加した。続いて、撹拌しながら常圧でエチレンを流通させ系内をエチレン雰囲気とした。オートクレーブの内温を70℃に保ち、エチレンにて内圧がゲージ圧で6kg/cm2 となるように加圧した。10分間撹拌した後、予め用意したイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドおよびメチルアルモキサンを含むトルエン溶液0.4リットルを系内に添加することによって、エチレン、NBの共重合反応を開始させた。このときの触媒濃度は、全系に対してイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドが0.018mmol/リットルであり、メチルアルモキサンが8.0mmol/リットルである。
重合中、系内にエチレンを連続的に供給することにより、温度を70℃、内圧をゲージ圧で6kg/cm2に保持した。60分後、イソプロピルアルコールを添加することにより、重合反応を停止した。脱圧後、ポリマー溶液を取り出し、その後、水1m3に対し濃塩酸5リットルを添加した水溶液と1:1の割合で強撹拌下に接触させ、触媒残渣を水相へ移行させた。この接触混合液を静置したのち、水相を分離除去し、さらに水洗を2回行い、重合液相を精製分離した。
次いで精製分離された重合液を3倍量のアセトンと強撹拌下で接触させ、共重合体を析出させた後、固体部(共重合体)を濾過により採取し、アセトンで十分洗浄した。さらに、ポリマー中に存在する未反応のモノマーを抽出するため、この固体部を40kg/m3 となるようにアセトン中に投入した後、60℃で2時間の条件で抽出操作を行った。抽出処理後、固体部を濾過により採取し、窒素流通下、130℃、350mmHgで12時間乾燥し、エチレン・NB共重合体(A)を得た。
以上のようにして、得られたエチレン・NB共重合体(脂環構造含有重合体A)のTgは137℃であり、NB含量は51モル%であった。
[参考例2]
参考例1のNBをテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン(TCD)のシクロヘキサンに変えた以外は、参考例1と同様に重合反応を行なった。得られたエチレン・TCD共重合体(脂環構造含有重合体B)のTgは144℃であり、TCD含量は32モル%であった。
参考例1のNBをテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン(TCD)のシクロヘキサンに変えた以外は、参考例1と同様に重合反応を行なった。得られたエチレン・TCD共重合体(脂環構造含有重合体B)のTgは144℃であり、TCD含量は32モル%であった。
[参考例3]
<開環重合>
窒素で置換した反応器に、1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン(以下、「MTF」という)とトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン(以下、「DCP」という)とテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン(以下、「TCD」という)(重量比50/10/40)の混合物7部(重合に使用するモノマー全量に対して1%)とシクロヘキサン1600部を加え、トリ−i−ブチルアルミニウム0.57部とイソブチルアルコール0.21部、反応調整剤としてジイソプロピルエーテル0.85部、及び分子量調節剤として1−ヘキセン4.86部を添加した。ここに、シクロヘキサンに溶解させた0.65%の六塩化タングステン溶液24.3部を添加して、55℃で10分間攪拌した。次いで、反応系を55℃に保持しながら、MTFとDCPとTCD(重量比50/10/40)の混合物を693部とシクロヘキサンに溶解させた0.65%の六塩化タングステン溶液48.9部とをそれぞれ系内に150分かけて連続的に滴下した。その後、30分間反応を継続し重合を終了した。
重合終了後、ガスクロマトグラフィーにより測定したモノマーの重合転化率は重合終了時で100%であった。
<水素添加>
得られた開環重合反応液を耐圧性の水素化反応器に移送し、ケイソウ土担持ニッケル触媒(日揮化学社製、製品名「T8400RL」、ニッケル担持率57%)1.4部及びシクロヘキサン167部を加え、180℃、水素圧4.6MPaで6時間反応させた。この反応溶液を、ラジオライト#500を濾過床として、圧力0.25MPaで加圧濾過(石川島播磨重工社製、製品名「フンダフィルター」)して水素化触媒を除去し、無色透明な溶液を得た。次いで前記水素添加物100部あたり0.5部の酸化防止剤:ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、製品名「イルガノックス1010」)を、得られた溶液に添加して溶解させた。次いで、ゼータープラスフィルター30H(キュノーフィルター社製、孔径0.5〜1μm)にて順次濾過しさらに別の金属ファイバー製フィルター(孔径0.4μm、ニチダイ社製)にて濾過して微小な固形分を除去した。開環重合体水素添加物の水素転化率は99.9%であった。
次いで、上記溶液を、円筒型濃縮乾燥器(日立製作所社製)を用いて、温度270℃、圧力1kPa以下で、溶液から、溶媒であるシクロヘキサン及びその他の揮発成分を除去し、濃縮機に直結したダイから溶融状態でストランド状に押出し、冷却後、開環重合体水素添加物(脂環構造含有重合体C)を得た。Tgは154℃であった。
尚、開環重合体合成時の重合転化率が100%であり、水素転化率も99.9%と高水準であることから、開環重合体水素添加物中の、MTF由来の構造単位(MTF単位)、DCP由来の構造単位(DCP単位)、及びTCD由来の構造単位(TCD単位)は、開環重合体の製造に用いたモノマーの使用量に等しいと推定される。
<開環重合>
窒素で置換した反応器に、1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン(以下、「MTF」という)とトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン(以下、「DCP」という)とテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン(以下、「TCD」という)(重量比50/10/40)の混合物7部(重合に使用するモノマー全量に対して1%)とシクロヘキサン1600部を加え、トリ−i−ブチルアルミニウム0.57部とイソブチルアルコール0.21部、反応調整剤としてジイソプロピルエーテル0.85部、及び分子量調節剤として1−ヘキセン4.86部を添加した。ここに、シクロヘキサンに溶解させた0.65%の六塩化タングステン溶液24.3部を添加して、55℃で10分間攪拌した。次いで、反応系を55℃に保持しながら、MTFとDCPとTCD(重量比50/10/40)の混合物を693部とシクロヘキサンに溶解させた0.65%の六塩化タングステン溶液48.9部とをそれぞれ系内に150分かけて連続的に滴下した。その後、30分間反応を継続し重合を終了した。
重合終了後、ガスクロマトグラフィーにより測定したモノマーの重合転化率は重合終了時で100%であった。
<水素添加>
得られた開環重合反応液を耐圧性の水素化反応器に移送し、ケイソウ土担持ニッケル触媒(日揮化学社製、製品名「T8400RL」、ニッケル担持率57%)1.4部及びシクロヘキサン167部を加え、180℃、水素圧4.6MPaで6時間反応させた。この反応溶液を、ラジオライト#500を濾過床として、圧力0.25MPaで加圧濾過(石川島播磨重工社製、製品名「フンダフィルター」)して水素化触媒を除去し、無色透明な溶液を得た。次いで前記水素添加物100部あたり0.5部の酸化防止剤:ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、製品名「イルガノックス1010」)を、得られた溶液に添加して溶解させた。次いで、ゼータープラスフィルター30H(キュノーフィルター社製、孔径0.5〜1μm)にて順次濾過しさらに別の金属ファイバー製フィルター(孔径0.4μm、ニチダイ社製)にて濾過して微小な固形分を除去した。開環重合体水素添加物の水素転化率は99.9%であった。
次いで、上記溶液を、円筒型濃縮乾燥器(日立製作所社製)を用いて、温度270℃、圧力1kPa以下で、溶液から、溶媒であるシクロヘキサン及びその他の揮発成分を除去し、濃縮機に直結したダイから溶融状態でストランド状に押出し、冷却後、開環重合体水素添加物(脂環構造含有重合体C)を得た。Tgは154℃であった。
尚、開環重合体合成時の重合転化率が100%であり、水素転化率も99.9%と高水準であることから、開環重合体水素添加物中の、MTF由来の構造単位(MTF単位)、DCP由来の構造単位(DCP単位)、及びTCD由来の構造単位(TCD単位)は、開環重合体の製造に用いたモノマーの使用量に等しいと推定される。
[実施例1]
参考例1で作製したエチレン・NB系共重合体85重量部に酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガノックス1010、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン)0.1重量部、相溶化剤(旭化成ケミカルズ社製、製品名「タフテックH1051」)15部と、タルク(日本タルク社製、製品名「MICRO ACE L−1」)2部をあらかじめ混練したポリプロピレン(プライムポリマー社製、製品名「プライムポリプロ E−185G」)17重量部を2軸混練機で混練し、ペレット化した。このペレットを、片面を鏡面加工した厚さ1mm×長さ200mm×幅100mmの金型を用いて、樹脂温度280℃、型温度120℃で射出成形した。さらに、試験片の鏡面側に真空蒸着法で厚さ400nmのアルミ反射膜を形成し、試験片を作成した。
参考例1で作製したエチレン・NB系共重合体85重量部に酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガノックス1010、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン)0.1重量部、相溶化剤(旭化成ケミカルズ社製、製品名「タフテックH1051」)15部と、タルク(日本タルク社製、製品名「MICRO ACE L−1」)2部をあらかじめ混練したポリプロピレン(プライムポリマー社製、製品名「プライムポリプロ E−185G」)17重量部を2軸混練機で混練し、ペレット化した。このペレットを、片面を鏡面加工した厚さ1mm×長さ200mm×幅100mmの金型を用いて、樹脂温度280℃、型温度120℃で射出成形した。さらに、試験片の鏡面側に真空蒸着法で厚さ400nmのアルミ反射膜を形成し、試験片を作成した。
[実施例2〜3、比較例2〜8]
脂環構造含有重合体および、各成分の添加量を変えた以外は、実施例1と同様にしてペレット化、射出成形およびアルミ膜の蒸着を行い、試験片を作成した。
脂環構造含有重合体および、各成分の添加量を変えた以外は、実施例1と同様にしてペレット化、射出成形およびアルミ膜の蒸着を行い、試験片を作成した。
[比較例1]
脂環構造含有重合体Cと、酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガノックス1010、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン)0.1重量部、相溶化剤(旭化成ケミカルズ社製、製品名「タフテックH1051」)15部と、タルク(日本タルク社製、製品名「MICRO ACE L−1」)2部と、ポリプロピレン(プライムポリマー社製、製品名「プライムポリプロ E−185G」)15重量部とを2軸混練機で混練し、ペレット化した以外は、実施例1と同様にしてペレット化、射出成形およびアルミ膜の蒸着を行い、試験片を作成した。
脂環構造含有重合体Cと、酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガノックス1010、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン)0.1重量部、相溶化剤(旭化成ケミカルズ社製、製品名「タフテックH1051」)15部と、タルク(日本タルク社製、製品名「MICRO ACE L−1」)2部と、ポリプロピレン(プライムポリマー社製、製品名「プライムポリプロ E−185G」)15重量部とを2軸混練機で混練し、ペレット化した以外は、実施例1と同様にしてペレット化、射出成形およびアルミ膜の蒸着を行い、試験片を作成した。
実施例1〜3、比較例1〜8で成形した試験片を用い、試験品表面の平滑性および外観の結果を表1に示す。
この結果から、以下のことがわかる。
本発明は、無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、1.2以下の比重を有する樹脂組成物である。
本発明の樹脂組成物を用いた成形体は、耐熱性が高く、表面平滑性が優れる(実施例1−3)。
それに対して、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体とを配合する際に、無機充填剤を添加した場合、耐熱および表面平滑性は劣る(比較例1)。
無機充填剤、及び、結晶性オレフィンの配合比率が低い場合には、耐熱性が低く(比較例2,4)、配合比率が高い場合には、表面平滑性が劣ることが分かった(比較例3、5)。
相用化剤の配合量は、多い場合には、耐熱性が劣り(比較例7)、少ない場合には表面平滑性が劣ることが分かった(比較例6)。
比重が1.2を超えるものについては、表面平滑性が劣った(比較例5、8)。
本発明は、無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、1.2以下の比重を有する樹脂組成物である。
本発明の樹脂組成物を用いた成形体は、耐熱性が高く、表面平滑性が優れる(実施例1−3)。
それに対して、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体とを配合する際に、無機充填剤を添加した場合、耐熱および表面平滑性は劣る(比較例1)。
無機充填剤、及び、結晶性オレフィンの配合比率が低い場合には、耐熱性が低く(比較例2,4)、配合比率が高い場合には、表面平滑性が劣ることが分かった(比較例3、5)。
相用化剤の配合量は、多い場合には、耐熱性が劣り(比較例7)、少ない場合には表面平滑性が劣ることが分かった(比較例6)。
比重が1.2を超えるものについては、表面平滑性が劣った(比較例5、8)。
Claims (2)
- 無機充填剤が配合された結晶性オレフィン系重合体に、脂環構造含有重合体、及び、相溶化剤を配合してなる樹脂組成物であって、
結晶性オレフィン系重合体と、脂環構造含有重合体との重量比が80/20〜10/90、
相溶化剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜20重量%、
無機充填剤が、結晶性オレフィン系重合体と脂環構造含有重合体との合計量に対して1〜23重量%である、
1.2以下の比重を有する樹脂組成物。 - 請求項1記載の樹脂組成物からなることを特徴とする車両用灯具のリフレクタ。
Priority Applications (1)
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JP2008043347A JP2009197200A (ja) | 2008-02-25 | 2008-02-25 | 樹脂組成物及びそれからなる車両用灯具のリフレクタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009256397A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-11-05 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂シート |
JP2010184950A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Daicel Polymer Ltd | 電子部品 |
-
2008
- 2008-02-25 JP JP2008043347A patent/JP2009197200A/ja active Pending
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