JP2009196949A - アンギオテンシン変換酵素阻害ペプチド - Google Patents

アンギオテンシン変換酵素阻害ペプチド Download PDF

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Abstract

【課題】
有用な生理活性を有する新規ペプチドを提供する。
【解決手段】
Ile-Gln-Proのアミノ酸配列からなるペプチド。このペプチドは、多様な生理活性を有し、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、血圧降下剤、肝機能障害抑制剤、抗酸化剤の有効成分として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規なアンギオテンシン変換酵素(以下、「ACE」と称することもある。)阻害ペプチド、ACE阻害剤、血圧降下剤、肝機能障害抑制剤、抗酸化剤、酸化防止方法、及び食品組成物に関する。
高血圧症は高脂血症、糖尿病、肥満とともに動脈硬化を起こしやすい現代成人病のひとつである。高血圧症と診断される人口は、日本でも2000万人以上と推定され、その予備軍も相当数に上るといわれている。高血圧症を放置しておくと脳卒中や心疾患を引き起こし死をも招く。このように重大な生活習慣病であるにもかかわらず、無症状であるため自覚しにくくサイレントキラーとも呼ばれている。
高血圧症を引き起こすメカニズムはいくつか知られているが、レニン−アンギオテンシン系もそのうちのひとつである。レニン−アンギオテンシン系は血圧や体内の水分量と電解質のバランスを調節している重要な因子である。腎臓から分泌されたレニンは、肝臓で生合成されたアンギオテンシノーゲンに作用してアンギオテンシンIを生成する。次に、アンギオテンシンIはACEの作用により血圧上昇効果を持つアンギオテンシンIIに変換される。従って、このアンギオテンシンIを作らせないか、ACEの活性を阻害すれば、アンギオテンシンIIの生成を抑制し血圧の降下が可能となる。
従来から、この高血圧症を改善するために多くの研究機関で降圧剤や血圧調節機能を有する食品成分の研究開発が進められている。天然物由来のACE阻害剤としては、大豆タンパク、魚類タンパクなどから得られたペプチドが多く知られている。しかし、天然物由来の大豆タンパクや魚類タンパクからなるACE阻害剤は有効ペプチド以外の原料由来成分を多く含むために、経口摂取時の効果が不足していたり、風味が悪く食品として適していない。また、原料由来の不純物を除去しようとすると限外ろ過や吸着除去など、製造工程が煩雑になってしまう。よって、特別な精製工程を要することなく、天然物から高活性のACE阻害ペプチドを製造する方法が求められている。
ここで、特許文献1には酒粕を原料とした新規なACE阻害剤が開示されている。また特許文献2には米タンパクのタンパク質分解酵素分解物として酒粕を用いたACE阻害用経口摂取物が開示されている。しかし、これらの酵素分解物は夾雑物を多く含むペプチド混合物であり、そのACE阻害活性は実用的に満足できるものではない。
特許第3054462号 特許第3414761号
本発明は、有用な生理活性を有する新規ペプチドを提供することを主な課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行い、Ile-Gln-Proのアミノ酸配列からなるトリペプチドが、ACE阻害活性、血圧降下活性、肝機能障害抑制活性、抗酸化活性のような有用な生理活性を併せ持つことを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下のペプチド、ACE阻害剤、血圧降下剤、肝機能障害抑制剤、抗酸化剤、酸化防止方法、及び食品組成物を提供する。
項1. Ile-Gln-Proのアミノ酸配列からなるペプチド。
項2. 項1に記載のペプチドを含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤。
項3. 項1に記載のペプチドを含む血圧降下剤。
項4. 項1に記載のペプチドを含む肝機能障害抑制剤。
項5. 項1に記載のペプチドを含む抗酸化剤。
項6. 項1に記載のペプチドを医薬品、食品、又は化粧品に添加する工程を含む医薬品、食品、又は化粧品の酸化防止方法。
項7. 項1に記載のペプチドを0.001〜1重量%含む食品組成物。
本発明により多様な生理活性を有する新規ペプチドが提供された。このペプチドは、酒粕、米焼酎粕、加熱米、又は糠を酵素処理することにより得ることができる。このように、本発明のペプチドは米由来であるため、摂取しすぎても人体に害はなく、また長期継続摂取による副作用の心配もない。よって、本発明のペプチドは副作用や過剰摂取を気にすることなく安心して長期間服用できる。また、本発明のペプチドは、清酒製造の副産物である粕や、産業廃棄物となる糠などから製造できる点でも有用である。
本発明のトリペプチドは、ACE阻害活性を有することから、血圧降下剤の有効成分として高血圧の予防又は治療に好適に使用できる。
また、本発明のペプチドは、肝機能障害から肝細胞を保護するため、アルコール性肝障害、ウィルス性肝障害、薬物性肝障害、自己免疫低下による肝障害などのあらゆる肝機能障害の抑制剤の有効成分として有用である。具体的には、慢性又は急性肝炎、肝硬変、肝臓癌などのあらゆる肝臓疾患の予防、緩和、又は治療剤の有効成分として有用である。
また、本発明のペプチドは、脂質などの物質の酸化防止や活性酸素の除去などの酸化抑制活性を有することから酸化防止剤の有効成分として好適である。活性酸素の発生はあらゆる疾患の一因となり、また疾患を助長することから本発明のペプチドは各種の医薬品や機能性食品の有効成分として好適に使用できる。さらに、本発明のペプチドは、食品由来の安全なペプチドであることから、医薬品、食品、化粧品などに添加してそれらの酸化を防止する目的でも好適に使用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
(I)ペプチド
本発明のペプチドは、Ile−Gln−Proのアミノ酸配列からなる新規トリペプチドである。
このペプチドは、化学合成することができる。また、前述したように、酒粕、米焼酎粕、加熱米、又は糠を酵素処理することによっても得ることができる。具体的には、酒粕、米焼酎粕、加熱米、又は糠の原料にセルラーゼを作用させ、次いで、得られる混合物から液体画分を除去し、残る固形分に中性プロテアーゼ及び/又は酸性プロテアーゼを作用させることにより生成させることができる。これらの原料は、夾雑物である糖質が少なくタンパク質が多く含まれるために、好適に使用できる。セルラーゼは公知のセルラーゼを制限なく使用できる。セルラーゼの使用量は、原料(酒粕、米焼酎粕、加熱米、又は糠)に対して約0.005〜0.2重量%とすればよい。反応温度は約40〜60℃、反応時間は約2〜20時間、反応時のpHは酵素が機能し易い約3.5〜6とすればよい。
また、セルラーゼに加えて、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、α−グルコシダーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼなどのアミラーゼを使用することができる。アミラーゼの使用量は、原料(酒粕、米焼酎粕、加熱米、又は糠)に対して約0.005〜0.2重量%とすればよい。反応温度は約50〜60℃、反応時間は約5〜20時間、反応時のpHは酵素が機能し易い約5〜6とすればよい。
次いで、糖質分解酵素で処理した処理混合物から圧搾、ろ過、遠心分離などで液体分を除去することにより、米由来のタンパク質を多く含む固形分が得られる。
次いで、この固形分にプロテアーゼ(中性プロテアーゼ及び/又は酸性プロテアーゼ)を作用させればよい。プロテアーゼの使用量は、中性プロテアーゼも酸性プロテアーゼも、それぞれ糖質分解後の圧搾物に対して約0.1〜0.8重量%とすればよい。反応温度と反応時間は使用する酵素の種類によって異なるが、中性プロテアーゼの場合は、反応温度は約40〜60℃、反応時間は約5〜20時間とすればよい。酸性プロテアーゼの場合は、反応温度は約50〜60℃、反応時間は約5〜20時間とすればよい。各プロテアーゼによる反応は、反応混合物を例えば約80〜100℃で、約10〜30分間加熱することにより停止させればよい。プロテアーゼによる反応を停止させることにより、切り出されたペプチドのさらなる分解による目的トリペプチドの収率低下が回避され、目的トリペプチドの純度の低下が防止される。反応時のpHは、中性プロテアーゼの場合、約6〜9とすればよく、酸性プロテアーゼの場合、約3〜5とすればよい。
さらに、この混合物から、各種クロマトグラフィーによりIle−Gln−Proを単離すればよい。
(II)ACE阻害剤・血圧降下剤・肝機能障害抑制剤・抗酸化剤
本発明のペプチドの用途
本発明のACE阻害剤は、上記説明した本発明のペプチドを有効成分として含む。また、このペプチドはACE阻害を介して血圧降下させるため、本発明の血圧降下剤は、本発明のペプチドを有効成分として含む。ACE阻害剤及び血圧降下剤は医薬品などとして使用できる。
本発明の肝機能障害抑制剤は、上記説明した本発明のペプチドを有効成分として含む。肝機能障害の種類は特に限定されず、アルコール性肝障害、ウィルス性肝障害、薬物性肝障害、自己免疫の低下による肝障害などのあらゆる肝機能障害を対象とすることができる。肝機能の障害は、例えば血中のアスパラギン酸アミノ基転移酵素、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ、アルカリ性フォスファターゼ、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ、総ビリルビン、乳酸脱水素酵素の増加、または総蛋白質およびアルブミン量、コリンエステラーゼ活性の変化を指標に知ることができる。本発明のペプチドは、肝機能障害を抑制することから、慢性又は急性肝炎、肝硬変、肝臓癌などのあらゆる肝臓疾患の予防、軽減、又は治療剤の有効成分とすることができる。肝機能障害抑制剤は、医薬品などとして使用できる。
本発明の抗酸化剤は、脂質などの生体成分の酸化抑制活性や、活性酸素を除去する活性を有することから抗酸化剤として好適である。生体成分の酸化、及びそれによる活性酸素の発生はあらゆる疾患の元となったり、疾患を助長したりするため、抗酸化剤は医薬品として使用できる。また、医薬品や化粧品の酸化防止のための抗酸化剤としても使用できる。
医薬品製剤
本発明のペプチドを上記用途の医薬品の有効成分として使用する場合、本発明のペプチドは、そのまま又はジペプチドやアミノ酸にまで分解されて容易に吸収されることから、これらの医薬品は各種の経口投与形態を有する製剤とすることができる。固形製剤としては、例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、タブレット剤、丸剤、カプセル剤、チュアブル剤などが挙げられ、液体製剤としては、乳剤、液剤、シロップ剤などが挙げられる。
固形製剤は、有効成分である本発明のペプチドに、薬学的に許容される担体や添加剤を配合して調製される。例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、でんぷん、マンニットのような賦形剤;アラビアゴム、ゼラチン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースのような結合剤;カルメロース、デンプンのような崩壊剤;無水クエン酸、ラウリン酸ナトリウム、グリセロールのような安定剤などが配合される。さらに、ゼラチン、白糖、アラビアゴム、カルナバロウなどでコーティングしたり、カプセル化したりしてもよい。また、液体製剤は、例えば、本発明のペプチドを、水、エタノール、グリセリン、単シロップ、又はこれらの混液などに、溶解又は分散させることにより調製される。これらの製剤には、甘味料、防腐剤、粘滑剤、希釈剤、緩衝剤、着香剤、着色剤のような添加剤が添加されていてもよい。
ACE阻害剤又は血圧降下剤中の本発明のペプチドの含有量は、乾燥重量に換算して、剤全体に対して、約0.01〜20重量%が好ましく、約0.1〜10重量%がより好ましく、約1〜5重量%がさらにより好ましい。
肝機能障害抑制剤中の本発明のペプチドの含有量は、乾燥重量に換算して、剤全体に対して、約0.01〜20重量%が好ましく、約0.1〜10重量%がより好ましく、約1〜5重量%がさらにより好ましい。
抗酸化剤中の本発明のペプチドの含有量は、乾燥重量に換算して、剤全体に対して、約0.01〜20重量%が好ましく、約0.1〜10重量%がより好ましく、約1〜5重量%がさらにより好ましい。
医薬品製剤の使用方法
本発明のACE阻害剤又は血圧降下剤の1日使用量は、対象者の症状、体重などによっても異なるが、有効成分であるペプチドの乾燥重量に換算した1日使用量が約0.1〜1mgになるようにすればよい。
本発明のACE阻害剤又は血圧降下剤は、正常高値(収縮期血圧130〜139mmHg、拡張期血圧85〜89mmHg)、軽症高血圧(収縮期血圧140〜159mmHg、拡張期血圧90〜99mmHg)のヒトが好適な対象となる。また、これに相当する血圧を示す哺乳動物も好適な対象となる。
本発明の肝機能障害抑制剤の1日使用量は、対象者の症状、体重などによっても異なるが、有効成分であるペプチドの乾燥重量に換算した1日使用量が約0.1〜1mgになるようにすればよい。
本発明の肝機能障害抑制剤は、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌などの肝臓疾患に罹患している人や、アルコール依存症の人、薬物依存症の人、肝炎ウィルス陽性の人など肝臓疾患になる可能性の高い人も好適な対象となる。
本発明の抗酸化剤の1日使用量は、対象者の症状、体重などによっても異なるが、有効成分であるペプチドの乾燥重量に換算した1日使用量が約0.1〜1mgになるようにすればよい。
本発明の抗酸化剤は、あらゆる疾患の治療剤の補助剤として使用できることから、どのような疾患の人も対象とすることができる。また、未病状態の人の発症予防にも有効であるため、これらの人も好適な対象となる。
(III)酸化防止方法
さらに、本発明のペプチドは、医薬品、化粧品、食品などに添加することにより、それらの成分の酸化を防止することができる。即ち、本発明は、上記説明した本発明のペプチドを医薬品、化粧品、又は食品に添加する、医薬品、化粧品、又は食品の防止方法も提供する。
ペプチドの使用量は、対象物の組成によって異なるが、乾燥重量に換算して、対象物全体に対して、約0.1〜10重量%が好ましく、約0.5〜5重量%がより好ましい。
(IV)食品組成物
本発明の食品組成物は、本発明のペプチドを、乾燥重量に換算して、組成物全体に対して約0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%、さらにより好ましくは0.01〜0.05重量%含む食品組成物である。この食品組成物は、健康食品(サプリメント)として用いるのに適している。また、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)に好適である。この食品組成物は、本発明のペプチドを上記範囲で含むことにより、無理なく摂取できる食品量中に、十分な血圧降下作用、十分な肝機能障害抑制作用、十分な酸化抑制作用を示すペプチドが含まれることになる。
本発明の食品組成物は、食品に通常用いられる賦形剤または添加剤を配合して、錠剤、タブレット剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉剤、カプセル剤、水和剤、乳剤、液剤、エキス剤、またはエリキシル剤等の剤型に調製することができる。中でも、ペプチド粉末の劣化を防止できる点で、カプセル剤が好ましい。
食品に通常用いられる賦形剤としては、シロップ、アラビアゴム、ショ糖、乳糖、粉末還元麦芽糖、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、デンプン類、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポリビニルピロリドンのような結合剤;ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ポリエチレングリコールのような潤沢剤;ジャガイモ澱粉のような崩壊剤;ラウリル硫酸ナトリウムのような湿潤剤等が挙げられる。添加剤としては、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤などが挙げられる。
また、本発明の食品組成物は、汁物(味噌汁、吸い物、コーンスープ、ポテトスープ、コンソメスープ、たまごスープ、野菜スープ、カレー、シチュー)、飲料(スポーツ飲料、ドリンク剤、乳飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料、炭酸飲料、野菜飲料、茶飲料等)、菓子類(クッキー等の焼き菓子、ゼリー、ガム、グミ、飴、ヨーグルト、アイスクリーム、プリン等)を含むものであってもよい。中でも、毎日の食生活で無理なく摂取できる点で汁物食品が好ましく、その中でも食習慣が確立している味噌汁が好ましい。
本発明の食品組成物の摂取量は、摂取者の健康状態、体重などによって異なるが、1日あたりの摂取量が、本発明のペプチドの乾燥重量に換算して、約0.1〜1mgとなる量とすればよい。本発明のペプチドは、米由来であるため、摂取しすぎても人体に害はなく、また長期継続摂取による副作用の心配もない。
実施例
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)酒粕分解ペプチド混合物の製造
酒粕60kg(湿重量、固形分58.4%)に水120Lを添加し十分に攪拌した。この混合物を50℃に保温した状態でセルラーゼ(セルロイシンT2;エイチビィアイ社製)30gとβ−アミラーゼ(ビオザイムM;天野エンザイム社製)30gを添加し、50℃で16時間分解した。分解終了後、90℃で10分間加熱して反応を停止した。圧搾機(NSKエンジニアリング(株)、ONS自動圧濾圧搾機500型)にて5kg/cmで3時間圧搾し、タンパク高含有酒粕41.9kg(湿重量、固形分56.8%)を得た。
次いで、得られたタンパク高含有酒粕41.9kgに水180Lを加え、KOHでpH6.8に調製し、よく攪拌した。50℃に保温した状態で、中性プロテアーゼ(バチルス属細菌由来、プロテアーゼNアマノG;天野エンザイム社製)210gを添加し、50℃で16時間分解した。さらに、HClでpH4.2に調製し、よく攪拌した後、酸性プロテアーゼ(アスペルギルス属菌由来、スミチームAP;新日本化学工業社製)250gを添加して60℃で22時間さらに分解した。分解終了後、90℃で10分間加熱して反応を停止した。圧搾機(NSKエンジニアリング(株)、ONS自動圧濾圧搾機500型)にて5kg/cmで3時間圧搾し、ACE阻害作用を有するペプチド混合液200Lを得た。
得られたペプチド混合物を減圧濃縮法で濃縮し、さらにフリーズドライ法で粉末化した。減圧濃縮はロータリーエバポレーター(日本ビュッヒ株式会社製 RE121 Rotavapor:湯浴温度50℃、100rpm)とアスピレーター(ヤマト科学製 Neocool Aspirator BP-51:冷却温度5℃)を用いて行なった。フリーズドライは凍結乾燥機(EYELA 東京理化器械株式会社製 FDU-2100)を用いてマイナス80℃、真空度0.4Paで粉末になるまで除湿乾燥させることにより行った。
(2)Ile−Gln−Proの単離
上記のペプチド混合物から、以下のようにして、ゲル濾過クロマトグラフィー及び逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により本発明のペプチドを単離した。酒粕ペプチド100mgを1mlの超純水に溶解し、超純水で平衡化したProtein KW-802.5(Shodex製)によるゲル濾過クロマトグラフィーで分離を行った。流速は1.0ml/分とし、移動相には超純水を使用し、280nmにおける吸光度を測定した。溶出画分をフラクションに分け、凍結乾燥した。各フラクションの凍結乾燥標品を0.1mlの純水に溶かし、後述する方法でACE阻害活性を測定し、ゲル濾過クロマトグラフィーで強いACE阻害活性及び高い収量が認められた画分を凍結乾燥した。この凍結乾燥標品を1mlの純水に溶解し、フィルター(0.45μm)を用いて濾過した後、UK−C18(Imtakt製、カラムサイズ4.6×75mm)を用いて、逆相での高速液体クロマトグラフィー (Waters製)で精製を行った。流速は1.0 ml/分とし、移動相には0.1%ギ酸から50%アセトニトリルへのリニアグラジエント(10分間)を採用し、フラクションサイズは1mlとし、溶出液の280nmにおける吸光度を測定し、ペプチドを分取した。280nmに吸収を示すペプチド画分が1個検出された。
(3)アミノ酸配列分析
HPLCにより分取したペプチドのアミノ酸配列を分析するため、このペプチドをプロテインシークエンサー(島津製作所製、PPSQ-21型) によってアミノ酸配列分析を行った。アミノ酸配列分析の結果、ペプチドのN末端より一番目のアミノ酸の候補が、Ile、Val、Ala、Glyであり、二番目のアミノ酸はGln、三番目のアミノ酸はProであった。ペプチド製造に用いた酒粕に含有する主要なタンパク質、プロラミン、グロブリン、グルテリン(タイプAおよびBも含む)とその前駆体のそれぞれアミノ酸配列からペプチド配列を検索した結果、ペプチドのアミノ酸配列はIle−Gln−Proであると決定した。
(4)ペプチドの定量
上記ペプチド画分中に含まれるペプチドをLC/MS分析法により定量した。分析条件を以下に示す。
<ペプチド標準試料の測定>
(i)ペプチド標準溶液の調製
各種ペプチド(Ile−Gln−Pro;東レリサーチセンター社製)10mgを量り取り、水を加え完全に溶解させ、1mlに定容した。
(ii)内部標準物質溶液の調製
N−carbamyl−L−Arg(SIGMA社製)10mgを量り取り、0.06N塩酸水溶液1mlで完全に溶解させ、内部標準原液とした。
(iii)標準溶液の調製
ペプチド標準溶液と内部標準原液を混合し、ペプチドと内部標準物質が各0.01mg/ml、0.1mg/mlになるよう標準溶液を調製した。下記のLC/MS分析条件により、ペプチドのMSピーク面積を測定した。
装置:Waters Alliance 2695-2996-ZQ4000(LC-フォトダイオードアレイ検出器-MS検出器)
カラム: Imtakt UK-C18 75×4.6mm
移動相:A液:0.05% HCOOH/水、B液:アセトニトリル(0-25%/0-7.5分、100%/7.5-8.5分)
注入量:10 μl
流速:1ml/分
カラム温度:35℃
検出条件:UV 190-300 nm
MS エレクトロスプレーイオン(ESI)法 positive SIRモード
Figure 2009196949
<ペプチドの測定>
(i)上記(1)で得られた酒粕ペプチド混合物10mgを純水1mlに溶解し、酒粕ペプチド混合物水溶液とした。
(ii)酒粕ペプチド混合物水溶液と内部標準原液と混合し、酒粕ペプチド混合物と内部標準物質が各0.002g/ml、0.1mg/mlになるよう試料溶液を調製し、標準溶液の場合と同様にペプチドのMSピーク面積を測定した。
(iii)得られたペプチドのMSピーク面積より、以下の式に従ってペプチド含有量を算出した。
試料のペプチド含有量(mg/g)=[標準溶液のペプチド濃度(mg/ml)×(試料溶液のペプチドピーク面積/試料のISピーク面積)/(標準溶液のペプチドピーク面積/標準溶液のISピーク面積)/試料のペプチド濃度(g/ml)]
<結果>
新規ペプチドIle-Gln-Proの分子量は356.4であり、「(1)酒粕分解ペプチド混合物の製造」の項目で得られた酒粕ペプチド混合物中のペプチドの含有量は0.043(mg/g)であった。
(5)ACE阻害活性測定
また、上記ペプチドのACE阻害活性を、JOURNAL of Chromatography,233(1982)123−130に記載の方法に準じて測定した。具体的には以下の手順で測定した。
<試薬>
基質溶液:6.5mM Hip−His−Leu(ペプチド研究所製)、520mM NaCl、を0.2M ホウ酸緩衝液(pH8.3)に溶解したものを使用した。
酵素液:ウサギ肺由来ACE酵素(SIGMA製)1U/mlを0.2M ホウ酸緩衝液(pH8.3)に溶解したもの(最終濃度0.1U/ml)を使用した。
反応停止液:3%w/vメタ燐酸溶液を使用した。
<測定手順>
(i)実施例(2)で調製した標品溶液、または250〜1000ppmに調製したペプチド(Ile−Gln−Pro;東レリサーチセンター社製)(コントロールの場合は蒸留水)60μlと酵素液30μlを37℃で保温した。
(ii)3分後に基質溶液300μlを添加して37℃で30分間反応させた。
(iii)30分後、反応停止液500μlを添加して反応を停止させた。
(iv)HPLCにて馬尿酸濃度を測定した。測定条件を以下に示す。
使用機種 SHIMADZU LC10AVP
カラム Waters SunFire C18 4.6mm×150mm
移動相 A液:20mM リン酸バッファーpH3.0、B液:メタノール A:B=55:45
注入量 20μl 流速 1ml/分
カラム温度 40℃
(v)以下の式に従い、ACE阻害活性を算出した。
ACE阻害活性=[(コントロールの馬尿酸濃度−テストサンプルの馬尿酸濃度)/コントロールの馬尿酸濃度]×100(%)
(vi)また、ACE阻害活性が50%となるときのサンプル濃度(IC50)を算出した。
この結果、本発明のペプチドのIC50は、7.7μMであった。
(6)肝機能障害抑制活性
<細胞の前培養>
ヒト肝臓細胞HepG2(HS研究資源バンク製)を、10%FBS入りのDMEM培地(大日本製薬製)に懸濁して、細胞密度2.0×105個/mlに調製した。これを24穴培養プレートに1ウェルあたり500μlずつ播種して、5%CO2気流下37℃で、コンフルエントになるまで7日間培養した。
<肝障害モデルの作製>
肝障害モデルを作製するため、イソアミルアルコールを添加することによって、細胞死を誘発させた。具体的には、まず、細胞を懸濁している培地をDMEM培地(FBS無し、フェノールレッド無し;大日本製薬製)500μlに交換後、イソアミルアルコールを2.5μlずつ、90分間隔で2回に分けて添加した。培地中のアルコール濃度を合計1.0%としてから(即ち、2回目のイソアミルアルコール添加直後から)120分間、細胞生存率を測定した。またアルコールを添加しない群をブランクとした。
<生細胞数の測定>
市販の細胞数測定キット;Cell Counting Kit-8(同仁化学研究所製)を用いて、生細胞数を測定した。アルコール濃度を1.0%にしたのと同時に、本試薬溶液を1ウェルあたり5μl添加して、そのまま培養を続けた。120分後に細胞内酵素反応による試薬の発色を測定し、生細胞数の指標とした。吸光度の測定は、培地上清を100μlずつマイクロプレートに採取し、プレートリーダーを用いて、450nmと600nmの2波長で行った。
<細胞生存率の算出>
まずアルコール無添加群(ブランク)では死滅が起こっていないとみなし、その生細胞数を各群共通の総細胞数と近似した。各群の生細胞数を、ブランクの総細胞数で割った値をもって、各群の細胞生存率とした。
細胞生存率(%)=100×(被験区の吸光度450nm−被験区の吸光度600nm)
÷(ブランクの吸光度450nm−ブランクの吸光度600nm)
<被験物質の添加>
1.0%被験物質水溶液を調製し、アルコール添加の30分前に、無色無血清培地500μlに対して10μl添加することによって、被験物質を最終濃度200ppmの添加とした。これによりアルコールによる生存率の低下がいかに抑制されるかを検討した。コントロールでは、被験物の代わりに水のみを10μl添加した。尚、いずれの被験物とも本濃度において、Cell Counting Kit-8の着色反応そのものに影響しないことを事前に確認した。
<被験物質>
酒粕ペプチドから単離同定されたIle−Gln−Pro、及びポジティブコントロールとしてグルタチオンを用いた。
また、特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物も試験に供した。酒粕ペプチド混合物は以下の方法で調製した。即ち、液化液による清酒醸造法により米から清酒を醸造したときの酒粕(水分36%)10gを0.2lの水に懸濁し、蛋白分解酵素(サモアーゼ;大和化成製)0.2gを加え、37℃で反応させた。その後沸騰水浴中で10分間加熱した後5000回転10分間の遠心分離により溶解物を得、凍結乾燥によりペプチド画分を得た。
<結果>
細胞生存率は、サンプル無添加のコントロールが28%まで低下したのに対し、Ile−Gln−Proで88%、特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物で43%、グルタチオンで69%であった。本発明のIle−Gln−Proは極めて強い肝機能障害抑制活性を有することが分る。
(7)抗酸化活性測定
(7-1)リノール酸自動酸化抑制活性
<測定原理> リノール酸過酸化物が、β-カロテンの二重結合と反応することによって、β-カロテンの色(470nm)が消失する。被験物添加時の470nm退色抑制をもって、抗酸化活性と評価する(津志田ら;日食工誌、41(9)、611-618、1994)。
<操作手順>
(i)リノール酸-β-カロテンエマルジョンの調製
15ml遠心チューブに、リノール酸(1%溶液/クロロホルム)80μl、Tween40(20%溶液/クロロホルム)40μl、β−カロテン(1%溶液/クロロホルム)20μlを入れ、遠心エバポレーターで濃縮乾固した。乾固物に蒸留水4mlを加え、0.2M PBS(pH7.0)400μlを添加し、必要最小限度の強さで撹拌して、リノール酸-β-カロテンエマルジョンを調製した。
(ii)退色反応
96穴マイクロプレートに、被験物溶液10μl、上記調製したエマルジョン190μl、470nm−600nmの2波長の吸光度を45℃で30分間自動計測し、反応速度を自動印字し、コントロールと被験区の反応速度から阻害活性%を計算した。
<被験物>
Ile−Gln−Pro、特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物、ポジティブコントロールとして、フェルラ酸、グルタチオン、Cys、His及びTrpを試験に供した。
<結果>
結果を以下の表2に示す。
Figure 2009196949
Ile−Gln−Pro、及び特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物には抗酸化活性が認められた。
(7-2)SOD様活性
<測定原理>
SODテストワコーキット(和光純薬工業製)とプレートリーダーを用いることによりスケールダウンと自動化を計り、XOD(キサンチンオキシダーゼ)阻害活性を測定する。
<操作手順>
各被験物質は,1.0%濃度で被験物溶液とした。被験物溶液10μl(コントロールは溶媒のみ)、 XOD酵素溶液45μl、基質溶液45μlの合計100μlを攪拌することで呈色する。これをマイクロプレートリーダーのkineticモードで、560nmにおける吸光度を37℃で30分間測定し、反応速度Vを自動計算する。数式(1−V(被験物質)/V(コントロール))×100を阻害活性(%)とする。
<被験物質>
Ile−Gln−Pro、特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物、His、及びTrpを試験に供した。
<結果>
Ile−Gln−Proでは阻害活性は26%であり、抗酸化活性が認められた。また、特許文献2の実施例1と同じ方法で得た酒粕ペプチド混合物では阻害活性は48%であり、抗酸化活性が認められた。Hisでは阻害活性は26%、Trpでは阻害活性は20%であり、それぞれ抗酸化活性が認められた。

Claims (7)

  1. Ile-Gln-Proのアミノ酸配列からなるペプチド。
  2. 請求項1に記載のペプチドを含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤。
  3. 請求項1に記載のペプチドを含む血圧降下剤。
  4. 請求項1に記載のペプチドを含む肝機能障害抑制剤。
  5. 請求項1に記載のペプチドを含む抗酸化剤。
  6. 請求項1に記載のペプチドを医薬品、食品、又は化粧品に添加する工程を含む医薬品、食品、又は化粧品の酸化防止方法。
  7. 請求項1に記載のペプチドを0.001〜1重量%含む食品組成物。
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