JP2009194954A - レーザ電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子損失の増大およびトランス偏磁等の問題を解決し、装置を小型化するとともに安定した放電点灯によって安定したレーザ出力を得るためのレーザ電源装置を提供すること。
【解決手段】インバータ部3がオン/オフ駆動する駆動期間とインバータ部3が停止する停止期間との時間比によりレーザ出力を調整するレーザ電源装置において、インバータ部3の制御周期毎に、先にオンする側の少なくとも一つのスイッチング素子に対するゲート信号の最初のパルス幅をインバータ部の駆動周期の半周期よりも小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ発振器用の電源装置に関するものである。
従来のレーザ電源装置は、例えば、商用三相交流を直流に変換する整流回路と、この整流回路により整流された直流を昇圧・パワーコントロールする昇圧コンバータ部と、この昇圧コンバータ部により昇圧・パワーコントロールされた直流を高周波に変換するインバータ部と、放電負荷に電力を効率よく注入しかつ昇圧するためのマッチング部からなっており、昇圧コンバータ部のスイッチング素子をオン/オフ駆動させることによるPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)により、昇圧コンバータ部の出力電圧を変えて電力を調整し、レーザ出力電力(以下、レーザ出力と記す。)を制御している(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来のレーザ電源装置では、例えば商用交流を整流して得られた直流電源から所定電圧の直流がインバータ部へ供給され、ここでキャリア信号とパルスパターン発生器からの制御信号によって、キャリア周波数と同一の交流がパルスパターン信号のパルスの時間幅に対応して出力され、このオン/オフの時間の比を変えることによるPDM(Pulse Density Modulation:パルス密度制御)により電力を調整し、レーザ出力を制御している。この時、インバータ部のキャリア信号とレーザパルスのパターン信号は同期がとられ、パルスパターンのパルスの時間幅をキャリアの周期の整数倍とし、同期したパルスパターン信号によってインバータ部の出力電圧が正負対称となるように制御されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−232658 特開平5−121806
上記特許文献1の構成では、インバータ部の前段に設けた昇圧コンバータ部の出力電圧を制御することで、レーザ出力の調整を行っている。レーザ出力を下げるために昇圧コンバータ部の出力電圧を下げると、放電の点灯維持のための十分な高電圧が放電部に印加されず、また放電電流自身も低下するため、放電が不安定になり、放電の立ち消えやちらつきが発生し、レーザ出力が低下する問題があった。
また、上記特許文献2の構成では、低出力時にインバータ電圧やインバータ電流を下げる必要が無くなるので放電は安定する。しかしながらインバータ部の正負で常にオン時間が同一になるため、インダクタンス成分をもつ負荷に対しては、停止状態から駆動状態に移行する際に、最初にオンする側のスイッチング素子に電流が偏り、電流増大による素子損失の増大や冷却装置の大型化、および直流電流成分によるトランスの偏磁の問題が生じていた。
よって本発明は上記のような素子損失の増大およびトランス偏磁等の問題を解決し、装置を小型化するとともに、安定した放電点灯によって安定したレーザ出力を得るためのレーザ電源装置を提供することを目的としている。
本発明に係るレーザ電源装置は、インバータ部のスイッチング素子をオン/オフ動作するためのゲート信号を生成するゲート制御回路において、インバータ部の駆動期間毎に先にオンする側の少なくとも一つのスイッチング素子へのゲート信号の最初のパルス幅が、インバータ部の駆動周期の半周期よりも小さくなるようにしている。
本発明によれば、正負対称なインバータ出力電流を得ることができるので、素子損失の増大やトランスの偏磁を防止し、装置の小型化が可能となる。また、レーザ出力が低出力時であっても、インバータ出力電圧・出力電流のピークを高い値で動作できるので、放電の立ち消えやちらつきの発生によるレーザ出力低下の問題が無くなり、常に安定したレーザ出力を得ることができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるレーザ電源装置を示す構成図である。負荷として誘電体電極を有し、誘電体電極間で放電を発生するガスレーザ発振器に接続されている。
図1において、商用電源1の交流電圧はコンバータ部2で直流に整流平滑され、インバータ部3に入力される。インバータ部3では、ゲート制御回路6より出力されるゲート信号g、g、gおよびgにより、スイッチング回路31、32、33及び34がオン/オフ駆動し、直流電圧が方形波交流電圧に変換される。インバータ部3の出力電圧(以下、インバータ出力電圧と記す。)は、インダクタンスを有した高周波トランス部4により放電に必要な数kVの電圧まで昇圧されて出力される。高周波トランス部4より出力された高周波高圧電力は、負荷として接続されたガスレーザ発振器の静電容量Cを有した誘電体電極51、52の間に印加され、誘電体電極51、52間で放電55が発生し、レーザ発振が行われる。
ゲート制御回路6は、パルス信号発生回路61、パルス幅制御回路62、基本信号発生回路63、ゲート信号生成回路64により構成されている。ゲート制御回路6は、インバータ電流検出回路20の出力信号、放電電流検出回路30の出力信号及び外部のNC装置7からの指令信号に基づき、ゲート信号g、g、gおよびgを生成している。
次に、インバータ部3の構成について詳細に説明する。図2は本発明の実施の形態1におけるインバータ部3を示す構成図である。以下の各実施の形態において、図中、図1と同一符号は、同一又は相当の構成を示す。
インバータ部3を構成するスイッチング回路31、32、33、34は、スイッチング素子311、321、331、341と、これにそれぞれ直列に接続されたショットキーバリアダイオード312、322、332、342と、これに並列で逆向きに接続された還流ダイオード313、323、333、343により構成されている。ショットキーバリアダイオード312、322、332、342は、インバータ電流が還流する動作の時に、電流がMOSFET内部の寄生ダイオードを通ることを防ぐためのものである。また還流ダイオード313、323、333、343は、還流電流をバイパスする経路を形成している。
ただし、スイッチング素子311、321、331、341の内部に構成される寄生ダイオードの特性が良い場合には、ショットキーバリアダイオード312、322、332、342と還流ダイオード313、323、333、343は必ずしも必要ではなく、ショットキーバリアダイオード312、322、332、342や還流ダイオード313、323、333、343がない構成としてもよい。
一般に、レーザ電源装置に用いられるインバータ部3の駆動周波数は数100kHz以上であるため、スイッチング素子311、321、331、341には高周波スイッチングに適したMOSFET(電界効果トランジスタ)を使用するのが望ましい。本実施の形態1におけるレーザ電源装置は、インバータ部3がオン/オフ駆動する駆動期間とインバータ部3が停止する停止期間の時間比によってレーザ出力を制御しており、高出力時、低出力時のいずれの場合にも、インバータ部3の駆動期間におけるインバータ部3の駆動波形(インバータ出力電圧)はDutyが高い状態で一定であることを特徴としている。
また、本実施の形態1では、後述するように高周波トランス部4のインダクタンスLと誘電体電極51、52のCが直列共振するような周波数条件でインバータ部3を動作させるため、インバータ部3のスイッチング損失は低減され、インバータ部3での損失は通電損失が支配的となる。
よって、従来のSi(シリコン)のMOSFETよりもオン抵抗の小さいSiC(炭化珪素)のMOSFETをスイッチング素子として利用すれば、通電損失も低減されるため、本発明の目的の一つである低損失化と回路の小型化をより一層実現することが可能となる。また還流ダイオード313、323、333、343にSiCのショットキーバリアダイオードを用いれば、通電時のオン電圧がMOSFET内部の寄生ダイオードよりも低いため、直列に接続されたショットキーバリアダイオード312、322、332、342を取り付ける必要が全く無くなり、より回路の小型化を図ることができる。
次に本実施の形態1におけるレーザ電源装置の制御方法および動作について説明する。図3は本発明の実施の形態1におけるパルス信号発生回路61を示すブロック図であり、図4は本発明の実施の形態1におけるゲート制御回路6が生成する信号波形の説明図である。図4(a)はインバータ部3の制御周期を固定し、インバータ部3の駆動期間を可変とする場合、図4(b)はインバータ部3の駆動期間を固定し、インバータ部3の制御周期を可変とする場合の説明図である。以下では、図4(a)に示すインバータ部3の制御周期を固定した場合、即ち、パルス信号の周期(周波数)を固定した場合の制御方法について詳細に説明する。
放電電流検出回路30は誘電体電極51、52に流れる放電電流(即ち、レーザ出力電流)を検出し、その放電電流の平均値を出力する。パルス信号発生回路61はインバータ部3の駆動期間と停止期間の時間比を制御するための同期パルス信号を生成する回路である。同期パルス信号は、放電電流検出回路30の出力信号(放電電流の平均値)と外部のNC装置7からの指令信号とにより定まるDutyをもつパルス信号を、基本信号発生回路63より出力されるインバータの基本信号に同期させた信号である。
パルス信号発生回路61は、誤差増幅回路611、信号ON/OFF回路612およびパルス生成回路613から構成されている。誤差増幅回路611は、外部のNC装置7からの指令信号と放電電流検出回路30の出力信号の誤差を増幅した誤差増幅信号を出力する。信号ON/OFF回路612では、誤差増幅回路611が出力する誤差増幅信号に基づき、予め定められた周波数のパルス信号のDutyを決定する。
信号ON/OFF回路612は、内部に発振回路を有するものでも良いが、基本信号発生回路63の出力信号(即ち、基本信号)を分周する回路を有するものであっても良い。信号ON/OFF回路612は、発振回路(もしくは基本信号の分周回路)の出力信号のDutyを調整してパルス信号を生成する。NC装置7の指令信号が放電電流検出回路30の出力信号よりも大きい場合には、信号ON/OFF回路612ではDutyが大きくなるようにパルス信号を生成し、逆にNC装置7の指令信号が放電電流検出回路30の出力信号よりも小さい場合にはDutyが小さくなるようにパルス信号を生成する。
信号ON/OFF回路612から出力されるパルス信号は、パルス生成回路613に入力され、基本信号発生回路63から出力される基本信号との同期がとられ、同期パルス信号として出力される。なお、基本信号の分周回路の出力信号をもとにパルス信号を生成した場合は、パルス信号は基本信号と同期しているため、パルス信号と同期パルス信号とは同一の信号となり、同期回路は不要である。
基本信号発生回路63より出力される基本信号はインバータ部3の駆動周波数であり、同期パルス信号は基本信号の周期に対して整数倍の周期を持った信号である。例えば、図4(a)では、同期パルス信号の周期が基本信号の周期の7倍(即ち、同期パルス信号の周波数がインバータ部3の駆動周波数の1/7倍)の場合を例にしている。
同期パルス信号は、パルス信号と同じ一定の周期でHigh(以下、Hと記す)/Low(以下、Lと記す)を繰返しており、Dutyは可変である。同期パルス信号がHのとき(より正確には後述する制御同期パルス信号がHのとき)、インバータ部3がオン/オフ駆動する駆動期間となり、同期パルス信号がLのとき(より正確には後述する制御同期パルス信号がLのとき)、インバータ部3が停止状態となる停止期間となる。
ここで、パルス信号の周期(インバータ部3の制御周期)をレーザ光の応答時定数により決定する。一般に放電空間に電力を注入してからのレーザ光の出力応答は数100μsec程度の時間が掛かる。よって信号ON/OFF回路612で定めるパルス信号の周期は、レーザ光の応答時定数よりも短く、かつレーザ出力制御に必要なインバータ部3のオン/オフ駆動回数を得ることが出来るような値に設定するのが望ましい。そこで、パルス信号の周波数(同期パルス信号の周波数と同等)を、数100kHzで動作するインバータ部3の駆動周波数よりも低い周波数、例えば数10kHzに設定する。
また、上述のようにパルス信号の周波数(周期)を設定しても、NC装置7の指令信号が小さい場合は、パルス信号のDutyが小さくなり、パルス信号のパルス幅が基本信号の周期(即ち、インバータ部3の駆動周期)の1周期以下になると、インバータ部3がオン/オフ駆動しない状態が生じてしまう。このようにインバータ部3が出力しない状態が生じると、放電が持続せず、レーザ光の出力が不安定となる。よってレーザの最低出力時にも、パルス信号のパルス幅はインバータ部3が少なくとも1回以上オン/オフ駆動するような値に設定すること、即ち、パルス信号のパルス幅を基本信号の1周期よりも大きくなるよう設定することが好ましい。
このようにパルス信号の周波数やパルス幅を設定することで、インバータ部3は間欠動作しているにも関わらずレーザ出力は見かけ上ほぼ一定値となり、レーザ出力を単位時間(制御周期)あたりのインバータ部3の駆動回数によって連続的に制御可能となる。
図4(a)を用いて、インバータ部3の制御周期を固定して駆動期間を制御する方法、即ち、パルス信号の周波数を固定してパルス信号のDutyを制御する方法について詳細に説明したが、これとは異なる方法を用いてレーザ出力を制御することもできる。図4(b)に示すように、制御周期内で少なくとも1回以上インバータ部3がオン/オフ駆動するようにパルス信号のパルス幅を設定しておき、NC装置7の指令信号と放電電流検出回路30の出力信号との誤差に応じて、パルス信号の周波数(周期)を変化させても良い。
NC装置7の指令信号が放電電流検出回路30の出力信号よりも大きい場合には、パルス信号の周期を小さく(パルス信号の周波数を高く)し、逆にNC装置7の指令信号が放電電流検出回路30の出力信号よりも小さい場合にはパルス信号の周期を大きく(パルス信号の周波数を低く)する。なお、パルス信号の周期はレーザの応答時定数よりも小さくなるように制御する。
このようにパルス信号の周波数やパルス幅を設定することで、インバータ部3は間欠動作しているにも関わらずレーザ出力は見かけ上ほぼ一定値となり、レーザ出力を制御周期に対する駆動期間の時間比(同期パルス信号のDutyに相当)によって連続的に制御可能となる。
図5は本実施の形態1におけるインバータ部3の負荷側の等価回路を示す図である。図5(a)は高周波トランス部4にインダクタンスLpを外付けしない場合、図5(b)は高周波トランス部4にインダクタンスLpを外付けする場合を示している。図5(a)に示すように、高周波トランス部4は、等価的に負荷に対して直列に接続された漏れインダクタンスLと並列に接続された励磁インダクタンスLmによって表される。これらのインダクタンスは、高周波トランス部4の内部で生成されるものであるが、場合によっては図5(b)に示すように負荷とのマッチング調整のために、高周波トランス部4に並列にインダクタンスLpを外付けする場合もある。
特に、静電容量Cを有した誘電体電極51、52間に高電圧を印加して電極間の空間で放電を発生させてレーザ出力を取り出すレーザ電源装置においては、放電が点灯している時と、放電が点灯していない時でインバータ電流の流れ方が大きく異なる。これは、放電が点灯している時には誘電体電極51、52間の空間は直流抵抗成分として働くが、放電が点灯していない時には、誘電体電極51、52間の空間はキャパシタンスとして働くためである。放電が点灯していない時は、空間のキャパシタンスが誘電体電極51、52と直列に接続された回路と等価になり、これにより回路のインピーダンス及び共振周波数が変化し、これらで決定されるピークや周波数の電流が流れるためである。空間のキャパシタンスは誘電体電極51、52の静電容量Cよりも小さく、放電負荷5はこの空間のキャパシタンスが誘電体電極51、52に直列に挿入された回路と等価となるので、通常、放電が点灯していない時の放電負荷5全体の静電容量は放電が点灯している時よりも小さくなる。このため、放電負荷5全体の静電容量と高周波トランス部4の漏れインダクタンスLで決まる共振周波数は、放電が点灯していない時の方が放電が点灯している時よりも高くなる。
図6は本発明の実施の形態1における放電が点灯していない時のインバータ部3の出力を説明する波形図である。図6(a)は高周波トランス部4にインダクタンスLpを外付けしない場合、図6(b)は高周波トランス部4にインダクタンスLpを外付けした場合を示している。
放電が点灯していない時のインバータ部3の出力電流(以下、インバータ出力電流と記す。)は、インバータ出力電圧に対して非同期な波形となる。インバータ出力電圧に対してインバータ出力電流は非同期であるため、インバータ出力電流がインバータ出力電圧に対して進み位相となる状態(図6(a)の破線丸印)が必ず発生する。インバータ出力電流が進み位相となる場合、還流ダイオードにリカバリー電流が流れ、還流ダイオードが異常発熱あるいは故障に至ってしまう。
放電が点灯していない時にインバータ部3にリカバリー電流が流れる状態を避けるために、図5(b)に示すように高周波トランス部4に対して並列にインダクタンスLpを外付けすることが有効である。この場合、インバータ出力電流I1は、インダクタンスLpに流れる電流I2とトランスの1次側に流れる電流(以下、トランス1次側電流と記す。)I3との和で表せる。図6(b)において、実線はインバータ出力電流I1を、破線はインダクタンスLpに流れる電流I2を、一点鎖線はトランス1次側電流I3をそれぞれ示している。高周波トランス部4にインダクタンスLpを外付けした場合は、インダクタンスLpに流れる三角波状の電流I2とトランス1次側電流I3の和がインバータ出力電流I1として流れるため、インバータ出力電流I1は常にインバータ出力電圧に対して遅れ位相となり、還流ダイオードでのリカバリー電流は発生しなくなる。これにより放電が点灯していないときに還流ダイオードでの異常発熱あるいは故障を防ぐことが可能となる。このように、高周波トランス部4に対して並列にインダクタンスLpを取り付けることにより、より低損失で安定した回路を構成することが可能であり、以下ではインダクタンスLpを外付けすることを前提として説明する。
図7は本発明の実施の形態1における放電が点灯している時のインバータ部3の出力を説明する波形図である。図7(a)は、ゲート信号のパルス幅が一定の場合の波形図であり、図7(b)は、先にオンする側のスイッチング素子のゲート信号において最初のパルス幅が小さくなるように制御した場合の波形図である。図7中、インバータ出力電圧及びインバータ出力電流のプラスの向きは、図2における出力電圧が矢印の向きがプラス(高電位)の場合、および出力電流が矢印の向きに流れる場合を意味している。
また、図7における破線I2は、等価的にトランスと並列に接続されたインダクタンスLpに流れる電流の波形であり、一点鎖線I3はトランス1次側電流を示している。また図7における実線I1はインバータ出力電流を示しており、I1=I2+I3となる。よってインバータ出力電流は、トランス1次側電流にインダクタンスLpに流れる電流分だけ増加した波形となっている。
ここでインダクタンスLpに流れる電流I2は、インバータ出力電圧V、インバータ部3の駆動周波数fsoとすると、I2=V/(2×fso×Lp)で決まるピーク電流を持つ三角波状の電流であり、インダクタンスLpの値が小さい場合には、I2の値は大きくなる。なお、実際には並列に接続された励磁インダクタンスLmにも同様に三角波状の電流が流れるが、インダクタンスLpに流れる電流I2と比較して小さいため、説明を省略する。
図7(a)は、ゲート信号g1、g2、g3、g4のパルス幅を一定にした場合のインバータ部3の出力を示している。インバータ部3では、スイッチング回路31と32の組とスイッチング回路33と34の組を交互にオン/オフして、直流電圧を交流電圧に変換している。並列に接続されたインダクタンスLpは、電磁エネルギーの蓄積と放電を繰返す。ゲート信号のパルス幅が一定の場合は、先にオンする側のスイッチング回路の組に流れる電流の方向(例えば、スイッチング回路31と32の組が先にオンする場合は、正の方向)にインダクタンスLpには電磁エネルギーが蓄積され、スイッチング回路33と34の組がオンしても蓄積した電磁エネルギーを放電するため同じ方向に電流が流れてしまい、インダクタンスLpに流れる電流I2の方向は正の方向に偏ってしまう。この電流I2の影響で、インバータ出力電流I1も正の方向に偏ってしまい、インバータ部3において先にオンする側のスイッチング回路の組に流れる電流が増大する。
このように正負非対称なインバータ出力電流が流れる場合には、回路設計上、大電流に対して十分にマージンを持った設計が必要となり、スイッチング回路31、32、33、34を構成する素子が大容量化するか、もしくは冷却フィンを大型化する必要がある。さらにはこのような正負非対称なインバータ出力電流を高周波トランス部4に加えると、トランスに直流分の電流が流れてトランスが飽和し、正常な動作が得られなくなる上、トランスのインピーダンス低下による過電流によりインバータ部3が破損することがある。
このようなインバータ出力電流の正負の非対称性を改善するため、本実施の形態では、後述するように最初に動作する側のスイッチング回路のゲート信号において、駆動期間毎の最初のパルス幅がインバータ部3の駆動周期よりも小さくなるように制御している。この制御により、図7(b)に示すようにインダクタンスLpに流れる電流I2を正負対称とすることができ、インバータ出力電流の正負の非対称性を改善することができる。即ち、並列に接続されたインダクタンスLp(及び励磁インダクタンスLm)への直流電流分をオフセットし、インバータ出力電流が正負対称に流れるようにしている。
ゲート制御回路6におけるゲート信号の制御方法について説明する。パルス信号発生回路61において生成した同期パルス信号は二分岐されて、一方はゲート信号生成回路64に入力され、もう一方は同期パルス信号のパルス幅を制御するパルス幅制御回路62に入力される。パルス幅制御回路62は、同期パルス信号を制御して制御同期パルス信号を生成する。ゲート信号生成回路64は、パルス信号発生回路61より出力される同期パルス信号と、パルス幅制御回路62より出力される制御同期パルス信号が入力され、インバータ部3のスイッチング素子をオン/オフ駆動するためのゲート信号g、g、g、gを生成する。
図8に本発明の実施の形態1におけるゲート制御回路6の動作を説明する波形図を示す。パルス幅制御回路62では、インバータ電流検出回路20により検出されたインバータ出力電流の正負の偏差に応じて、同期パルス信号のパルス幅を調整して制御同期パルス信号を生成する。インバータ出力電流の正負の偏差は、例えば、正の方向のピーク値に対する負の方向のピーク値の比率により決定する。また、正負それぞれのピーク値のかわりに、正負それぞれの平均値や中央値などを用いて決定しても良い。
制御同期パルス信号は、同期パルス信号のパルス幅を小さくしたものである。例えば、図8に示すように、同期パルス信号の立ち下りはそのままで、立ち上がりを後方に遅延させて制御同期パルス信号を生成する。インバータ電流検出回路20により検出されたインバータ出力電流の正負の偏差が大きいときほど、同期パルス信号の立ち上がりを後方に遅延させる量(以下、立ち上がり遅延量と記す。)が大きくなるように制御同期パルス信号を生成し、インバータ出力電流の正負の偏差が小さいときほど、立ち上がり遅延量が小さくなるように制御同期パルス信号を生成する。なお、後述するように、先にオンする側のゲート信号は基本信号と制御同期パルス信号とのアンド信号であるため、立ち上がり遅延量が基本信号の半周期以上となった場合は、先にオンする側のゲート信号において最初のパルスが消滅してしまう。この状態を避けるため、制御同期パルス信号を生成の際に、立ち上がり遅延量は予め定めたリミッタ値(例えば、基本信号の半周期)以下となるように制限しておくと良い。
但し、インバータ部3の負荷側インダクタンスの値があまり変化せず、インバータ出力電流の正負の偏差がほぼ一定である場合は、遅延量を予め定めた固定値としても良い。この場合は、インバータ出力電流の正負の偏差を検出する必要がないため、インバータ電流検出回路20は不要となる。
図9は本発明の実施の形態1におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。例えば、図9(a)に示すように、最初にオンする側のスイッチング素子311、321に対するゲート信号(g、g)は、制御同期パルス信号と基本信号とのアンド信号とし、半周期遅れてオンする側のスイッチング素子331、341のゲート信号(g、g)は、同期パルス信号と基本信号を反転させた信号とのアンド信号とする。
このように生成したゲート信号をインバータ部3に入力することにより、最初にオンする側のスイッチング素子を駆動する最初のパルスのみ通電時間が短くなるため、並列に接続されたインダクタンスLp(及び励磁インダクタンスLm)に流れる電流が正負で対称となり、結果的にインバータ出力電流が正負対称となる。このようにインバータ出力電流が正負で対称となることにより、インバータ部3の各スイッチング回路31、32、33、34に均等に電流が流れることとなり、スイッチング回路31、32、33、34で発生する損失が均等化され、回路の大型化や冷却フィンの大型化を避けることができる。また正負対称なインバータ出力電流を高周波トランス部4に加えられるので、高周波トランス部4のトランスの飽和や過電流によるインバータ部3の破損も防ぐことが出来る。
図9(a)では、ゲート信号生成回路64において、同期パルス信号を用いてゲート信号g、gを生成したが、ゲート信号生成回路64を図9(b)に示す構成としても良い。この場合は、ゲート信号g、gは制御同期パルス信号と基本信号を反転させた信号とのアンド信号となっており、パルス信号発生回路61からゲート信号生成回路64への同期パルス信号は不要となる。
なお、基本信号と同期パルス信号あるいは制御同期パルス信号とのアンドをとる場合においては、信号が切り替わるタイミングで短パルスの信号が発生してしまう場合がある。例えば、図8において制御同期パルス信号と基本信号とのアンドをとりゲート信号g1、g2を生成する場合、制御同期パルス信号のわずかなずれによって、ゲート信号g1、g2の最後に短パルスの信号が発生する場合がある。このような状態を回避するために、ゲート信号生成回路64を図10に示すように構成しても良い。図10は本発明の実施の形態1におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。図10(a)は図9(a)に対応する構成図であり、図10(b)は図9(b)に対応する構成図である。
図10に示すように、ゲート信号g1、g2を生成するためのアンド回路の前に基本信号を遅延させる遅延回路等を設けてやればよい。このようにすれば、ゲート信号g1、g2の最後に短パルスの信号が発生することはなく、制御周期におけるインバータ出力電圧の正負のパルス数は同数となり、インバータ部3のスイッチング損失の増加や、高周波トランス部4におけるトランスの偏励磁等の問題が発生しない。
ゲート信号生成回路64により生成されたゲート信号g、g、g及びgは、スイッチング回路31、32、33及び34のスイッチング素子311、321、331及び341を駆動して、直流電圧を方形波交流電圧に変換し、この方形波交流電圧が高周波トランス部4に入力される。なお、ゲート信号生成回路64から出力されるゲート信号は、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)のように、パルス毎にパルス幅を制御するものではなく、NC装置7からの指令信号に応じて、インバータ部3を間欠的あるいは連続的に駆動するための信号である。インバータ部3を間欠的に駆動するとは、制御周期において駆動期間と停止期間とを交互に繰返すことであり、インバータ部3を連続的に駆動するとは、制御周期において停止期間が無い場合のことである。
なお、高周波トランス部4のインダクタンスLと誘電体電極51、52の静電容量Cとの直列共振周波数fr(=1/2π√LC)がインバータ部3の駆動周波数fsoに対して同等か、やや小さくなるように、高周波トランス部4のインダクタンスLを設定する。もしくは、高周波トランス部4のインダクタンスLと誘電体電極51、52の静電容量Cとの直列共振周波数fr(=1/2π√LC)と同等か、少し高い周波数となるように、基本信号発生回路63において生成する基本信号の周波数(即ち、インバータ部3の駆動周波数fso)を設定する。
このような設定とすると、インバータ出力電流が小さい条件でスイッチングしてもインバータ出力電流がインバータ出力電圧に対して遅れ位相となるため、還流ダイオードにリカバリー電流が流れることはない。従って、スイッチングの際のインバータ出力電流を小さくできるので、インバータ部3のスイッチング素子におけるスイッチング損失も小さくなる。これにより、スイッチング回路での損失が小さくなり、回路を小型化できる。
本発明の実施の形態1によれば、正負対称なインバータ出力電流を高周波トランス部4に加えるので、高周波トランス部4のトランスの偏磁を防止し、トランスの飽和や過電流によるインバータ部3の破損も防止できるという効果がある。また、インバータ出力電流が正負で対称となるので、インバータ部3の各スイッチング回路に均等に電流が流れてスイッチング損失が均等化され、回路の大型化や冷却フィンの大型化を避けることができるという効果がある。
また、本発明の実施の形態1によれば、レーザ出力が低出力時であっても、インバータ出力電圧・出力電流のピークを高い値で動作できるので、放電の立ち消えやちらつきの発生によるレーザ出力低下の問題が無くなり、常に安定したレーザ出力を得ることができるという効果がある。
さらに、本発明の実施の形態1によれば、インバータ出力電流が小さい条件でインバータ部3をスイッチングしてもリカバリー電流が流れることはなく、インバータ出力電流を小さくできるため、スイッチング損失も小さくなり、回路を小型化できるという効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、対角に配置されたスイッチング素子311と321、331と341に同一のゲート信号を入力していたが、下段のスイッチング素子321と341のみ同期パルス信号もしくは制御同期パルス信号により制限されたゲート信号を入力し、上段のスイッチング素子311と331には基本信号を入力する回路としても良い。実施の形態2は、ゲート信号生成回路64以外については、実施の形態1と同様であるため、以下ではゲート制御回路6の動作及びゲート信号生成回路64の構成について説明する。
図11は本発明の実施の形態2におけるゲート制御回路6の動作を説明する波形図である。図11に示すように、下段のスイッチング素子321と341に入力するゲート信号g、gは、実施の形態1と同様に制御して生成し、上段のスイッチング素子311と331に入力するゲート信号g、gは、基本信号をもとに生成する。ゲート信号gは基本信号であり、ゲート信号gは基本信号を反転させた信号である。この場合も下段のスイッチング素子321、341がゲート信号g、gにより間欠的に駆動されるので、インバータ出力電圧が間欠的になるとともに、最初にオンする側のスイッチング素子を駆動する最初のパルスのみ通電時間が短くなるため、並列に接続されたインダクタンスLp(及び励磁インダクタンスLm)に流れる電流が正負で対称となり、結果的にインバータ出力電流が正負対称となる。
図12及び図13は本発明の実施の形態2におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。例えば、図12(a)に示すように、最初にオンする側で、かつ上段のスイッチング素子311に対しては基本信号をゲート信号gとして入力し、半周期遅れてオンする側で、かつ上段のスイッチング素子331に対しては基本信号を反転させた信号をゲート信号gとして入力する構成とする。また、最初にオンする側で、かつ下段のスイッチング素子321に対しては制御同期パルス信号と基本信号とのアンド信号をゲート信号gとして入力し、半周期遅れてオンする側で、かつ下段のスイッチング素子341に対しては同期パルス信号と基本信号を反転させた信号とのアンド信号をゲート信号gとして入力する構成とする。また、図12(b)に示すように制御同期パルス信号と基本信号を反転させた信号とのアンド信号をゲート信号gとすれば、パルス信号発生回路61からゲート信号生成回路64への同期パルス信号は不要となる。
実施の形態1において説明したように、基本信号と同期パルス信号あるいは制御同期パルス信号とのアンドをとる場合においては、信号が切り替わるタイミングで短パルスの信号が発生してしまう場合がある。そこで、実施の形態2においても、ゲート信号生成回路64を図13に示すように構成しても良い。図13(a)は図12(a)に対応する構成図であり、図13(b)は図12(b)に対応する構成図である。
図13に示すように、ゲート信号g2を生成するためのアンド回路の前に基本信号を遅延させる遅延回路等を設けてやれば、短パルスの発生を防止することができ、インバータ部3のスイッチング損失の増加や、高周波トランス部4におけるトランスの偏励磁等の問題が発生しない。
本発明の実施の形態2によれば、上段のスイッチング素子311、331を連続的に動作させているので、インバータ部3が停止する停止期間において、電流がインバータ部3の上段で還流動作し、高周波トランス部4のインダクタンスとインバータ部3のスイッチング回路に含まれる浮遊容量とで発生する共振振動が無くなり、より安定した動作となるという効果がある。
本発明の実施の形態1におけるレーザ電源装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるインバータ部3を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるパルス信号発生回路61を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるゲート制御回路6が生成する信号波形の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるインバータ部3の負荷側の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態1における放電不点灯時のインバータ部3の出力を説明する波形図である。 本発明の実施の形態1における放電点灯時のインバータ部3の出力を説明する波形図である。 本発明の実施の形態1におけるゲート制御回路6の動作を説明する波形図である。 本発明の実施の形態1におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。 本発明の実施の形態2におけるゲート制御回路6の動作を説明する波形図である。 本発明の実施の形態2におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。 本発明の実施の形態2におけるゲート信号生成回路64を示す構成図である。
符号の説明
2 コンバータ部
3 インバータ部
311、321、331、341 スイッチング素子
4 高周波トランス部
51、52 誘電体電極
6 ゲート制御回路
、g、g、g ゲート信号

Claims (6)

  1. 交流電圧を整流して直流電圧に変換するコンバータ部と、
    オン/オフ駆動を交互に行うスイッチング素子により、前記コンバータ部が出力する直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、
    前記インバータ部で得られた交流電圧を昇圧する高周波トランス部と、
    前記スイッチング素子をオン/オフ駆動するためのゲート信号を生成するゲート制御回路とを備え、
    前記インバータ部の前記スイッチング素子がオン/オフ駆動する駆動期間と前記インバータ部が停止する停止期間との時間比によりレーザ出力電力を調整するレーザ電源装置において、
    前記ゲート制御回路は、前記インバータ部の前記駆動期間毎に先にオンする側の少なくとも一つのスイッチング素子に対して、前記駆動期間毎の最初のパルス幅が前記インバータ部の駆動周期の半周期よりも小さいゲート信号を供給することを特徴とするレーザ電源装置。
  2. ゲート制御回路は、インバータ部の駆動期間毎に先にオンする側の少なくとも一つのスイッチング素子に対して、インバータ出力電流の正負の偏差に応じて、ゲート信号における前記駆動期間毎の最初のパルス幅を調整することを特徴とする請求項1に記載のレーザ電源装置。
  3. 交流電圧を整流して直流電圧に変換するコンバータ部と、
    オン/オフ駆動を交互に行うスイッチング素子により、前記コンバータ部が出力する直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、
    前記インバータ部で得られた交流電圧を昇圧する高周波トランス部と、
    前記スイッチング素子をオン/オフ駆動するためのゲート信号を生成するゲート制御回路とを備え、
    前記インバータ部の前記スイッチング素子がオン/オフ駆動する駆動期間と前記インバータ部が停止する停止期間との時間比によりレーザ出力電力を調整するレーザ電源装置において、
    前記ゲート制御回路は、レーザ出力電流と外部からの指令信号とから定まるパルス幅を有する同期パルス信号よりもパルス幅が小さい制御同期パルス信号を生成し、前記インバータ部の駆動周波数と同一の周波数である基本信号および前記制御同期パルス信号により、前記駆動期間毎に先にオンする側の少なくとも一つのスイッチング素子に対するゲート信号を生成することを特徴とするレーザ電源装置。
  4. ゲート制御回路は、インバータ出力電流の正負の偏差に応じて、制御同期パルス信号のパルス幅を調整することを特徴とする請求項3に記載のレーザ電源装置。
  5. ゲート制御回路は、制御同期パルス信号のパルス幅の時間内に1回以上インバータ部が駆動するように制御同期パルス信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のレーザ電源装置。
  6. スイッチング素子にSiCのMOSFETを使用したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレーザ電源装置。
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