以下、名刺情報管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における名刺情報管理システムの概念図である。名刺情報管理システム1は、名刺情報管理装置10、名刺情報入力装置11、入出力装置12を具備する。名刺情報管理装置10は、例えば、サーバ装置といわれる装置である。名刺情報入力装置11は、例えば、スキャナとパーソナルコンピュータを備えている。また、入出力装置12は、例えば、パーソナルコンピュータである。名刺情報管理装置10、名刺情報入力装置11、入出力装置12は、例えば、LANやインターネット等のネットワークにより通信可能に接続されている。ここでは、名刺情報入力装置11および入出力装置12がそれぞれ1つずつ出ある場合を例に挙げて説明するが、名刺情報入力装置11の数や、入出力装置12の数等は問わない。
図2は、本実施の形態における名刺情報管理システムのブロック図である。
名刺情報管理装置10は、受取人名刺交換情報格納部101、用語受付部102、受取人識別子取得部103、受取人識別子選択部104、出力部105、グループ属性情報取得部106、受取人名刺情報受付部107、受取人名刺交換情報蓄積部108、受取人情報格納部109を備えている。
名刺情報入力装置11は、名刺入力受付部111、名刺情報送信部112を備えている。
入出力装置12は、用語入力受付部121、用語送信部122、情報受信部123、情報出力部124を備えている。
受取人名刺交換情報格納部101は、1以上の受取人名刺交換情報を格納している。受取人名刺交換情報は、受取人識別子と、1以上の名刺記載情報とを有する情報である。受取人識別子は、名刺を受け取った人である受取人を識別する情報である。受取人識別子とは、受取人のIDでも良いし、受取人の氏名でも良いし、受取人の氏名と組織名の組の情報でも良いし、受取人の氏名と組織名と部署名の組の情報等でも良い。組織名とは、法人名や、会社名、財団名などである。あるいは、受取人識別子は、受取人と直接、連絡が可能な、連絡先を指定する情報、例えば、受取人のダイレクトインの電話番号や、FAX番号、携帯電話番号や、電子メールアドレス、IPアドレス等であっても良い。名刺記載情報は、受取人識別子で識別される受取人が受け取った名刺に記載された情報である。以下、名刺に記載された氏名の人を記載者という、とする。そして、名刺記載情報は、通常、記載者の氏名と記載者の組織名と記載者の通知先情報とを有する情報である。また、受取人名刺交換情報は、受取人が受け取った名刺の名刺記載情報を、1以上有する。
また、受取人名刺交換情報が、さらに、この受取人名刺交換情報が有する受取人識別子が識別する受取人と、この受取人名刺交換情報が有する名刺記載情報が示す人または組織との関連度を示す情報である関連情報を有するようにしてもよい。関連度とは、受取人識別子が示す受取人と、名刺記載情報が示す人または組織との間における、つながりの太さや、親密さや、過去に連絡を取った回数が多いか否か等を表す度合いである。この関連情報は、例えば関連度の高さを、数値や、A,B,C等のランクを表す記号や文字列等で表した情報である。例えば、関連情報が数値の場合、この数値は、関連度が高いほど値が高くなるよう設定されていても良いし、関連度が高いほど値が低くなるよう設定されていても良い。関連情報がどのように蓄積されるかは問わない。例えば、受取人が名刺記載情報の記載者との連絡を取る毎に、関連度が高くなるように関連情報を更新するようにしても良いし、受取人が、名刺記載情報に対して、手動で関連情報を蓄積しても良い。
また、受取人名刺交換情報は、さらに、受取人名刺交換情報に対応する名刺を受け取った時期である受取時期を示す情報である受取時期情報を有していてもよい。時期とは、年月日や時間を含む概念である。受取時期情報がどのように蓄積されるかは問わない。例えば、受取人名刺交換情報が蓄積された日時を、名刺を受け取った日時とみなして、受取人名刺交換情報が蓄積される際の日時の情報を、時計等から取得し、この取得した日時の情報を、受取時期情報として蓄積しても良い。また、入力デバイス等から受取人名刺交換情報とともに送信される受取時期を示す情報を受取時期情報として蓄積しても良い。また、受取人やその代行者等が、名刺記載情報に対して、手動で名刺を受け取った時期を示す受取時期情報を蓄積するようにしても良い。
受取人名刺交換情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。受取人名刺交換情報格納部101に受取人名刺交換情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して受取人名刺交換情報が受取人名刺交換情報格納部101で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された受取人名刺交換情報が受取人名刺交換情報格納部101で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された受取人名刺交換情報が受取人名刺交換情報格納部101で記憶されるようになってもよい。ここでは、一例として、後述する受取人名刺交換情報蓄積部108が、受取人名刺交換情報を受取人名刺交換情報格納部101に蓄積する場合について説明する。
用語受付部102は、用語を受け付ける。用語受付部102は、通常、文字列により構成される情報である用語を受け付ける。用語とは、例えば、特定の部門や人に特に使われる言葉や文字列や単語であり、具体的には、専門用語、技術用語、物品名、物質名、または商品名の少なくとも1以上である。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。用語の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。用語受付部102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受取人識別子取得部103は、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報が有する1以上の受取人識別子を、受取人名刺交換情報格納部101から取得する。「受け付けた用語に対応する名刺記載情報」とは、例えば、受け付けた用語に一致する用語を含む名刺記載情報や、受け付けた用語に類似する用語を含む名刺記載情報である。例えば、受取人識別子取得部103は、用語受付部102が受け付けた用語に一致する用語を含む名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。ここでの一致とは、完全一致でも部分一致でも良い。また、用語と、当該用語に類似する用語、あるいは関連する用語とを対応付けた情報を予め図示しない記憶媒体等に蓄積しておき、受取人識別子取得部103は、この対応付けた情報から、用語受付部102が受け付けた用語に対応する1以上の類似する用語または関連する用語を取得し、当該取得した1以上の用語に一致する用語を含む名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得してもよく、このような場合においてもここでは「受け付けた用語に一致する」と考える。
また、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報が上述したような関連情報を有する場合、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報であって、関連情報が示す関連度が他よりも高い受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。関連情報が示す関連度が他よりも高い、とは、関連情報が示す関連度が、結果として、他の受取人名刺交換情報のうちの少なくとも一つの関連情報が示す関連度よりも高ければよいことを意味する。例えば、受取人識別子取得部103は、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報であって、最も高い関連度を示す関連情報、あるいは関連度が上位からP番目(Pは、1以上の整数)までの関連情報を有する受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。例えば、受取人識別子取得部103は、関連情報について閾値を設定して、受取人識別子に対応する関連情報が、当該閾値を超えるか否かによって関連度が他よりも高いか否かを判断しても良い。これにより、閾値を超えるものと超えないものとを、関連度の高いもの、関連度が高くない他のものに、分けることができる。
また、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報が上述したような受取時期情報を有する場合、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報であって、他よりも現在に近い受取時期を示す受取時期情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得してもよい。他よりも現在に近い受取時期、とは、結果として、他の受取人名刺交換情報のうちの少なくとも一つの受取時期情報が示す受取時期よりも現在に近い受取時期を意味する。具体的には、受取人識別子取得部103は、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報であって、最も現在に近い受取時期を示す受取時期情報、あるいは受取時期が最も現在に近いものからP番目(Pは、1以上の整数)までの受取時期を示す受取時期情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得してもよい。また、受取時期が現在に近いか否かを比較する代わりに、受取人識別子取得部103は、受取時期の閾値を、手動あるいは自動により設定し、当該閾値よりも現在に近い受取時期を示す受取時期情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得しても良い。また、受取時期が現在に近いか否かを比較する代わりに、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報について、受取時期情報が示す時期と現在の時期とから、名刺の受取時期から現在までの経過期間を取得し、経過期間が短いか否かを判断しても良い。また、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報について、受取時期情報が示す時期と現在の時期とから、名刺の受取時期から現在までの経過期間を取得し、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報であって、取得した経過期間が予め指定した期間以内、言い換えれば閾値以内である受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得するようにしてもよい。このようにすることで、結果的に、経過期間が、予め指定した期間外である受取人名刺交換情報よりも短い受取人名刺交換情報が有する受取人識別子、言い換えれば、上述したように、他よりも現在に近い受取時期を示す受取時期情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得することができる。
また、受取人識別子取得部103は、後述する受取人情報格納部109に、グループを示す情報であるグループ属性情報と、受取人に対応する受取人識別子とを対応付ける情報である受取人情報が格納されている場合、以下のように、受取人識別子を取得してもよい。即ち、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報に含まれる受取人識別子であって、受取人情報格納部109に格納されている受取人情報から取得した当該受取人識別子に対応するグループ属性情報が、後述するグループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報と一致する受取人識別子を、受取人名刺交換情報格納部101から取得してもよい。つまり、受取人識別子取得部103は、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報に含まれるとともに、対応するグループ属性情報がグループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報と一致する受取人識別子を取得する。ここで述べる一致とは、完全一致であっても部分一致であっても良い。受取人識別子取得部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受取人識別子取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
受取人識別子選択部104は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子であって、当該取得した受取人識別子の数が、他よりも多い受取人識別子を選択する。具体的には、受取人識別子選択部104は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子について、同じ受取人識別子の数をカウントし、カウントした数が、結果として、他の受取人識別子よりも多い受取人識別子を選択する。ここでの選択とは、選択するための条件、ここでは、他よりも数が多いという条件に合う受取人識別子を取得することと考えても良いし、条件に合う受取人識別子が出力対象の受取人識別子であることを指定すること、例えばフラグを立てること等であっても良い。他より多い受取人識別子、とは、結果として、他の受取人識別子のうちの少なくとも一つの受取人識別子についてのカウント数よりも多い受取人識別子を意味する。従って、全ての受取人識別子よりもカウント数が多い受取人識別子でなくても良い。受取人識別子取得部103は、具体的には、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子であって、最も取得数が多い、あるいは最も取得数が多いものからP番目(Pは、1以上の整数)までの受取人識別子を選択する。あるいは、カウントした数が、予め設定した閾値以上の受取人識別子を選択するようにしても良い。
また、受取人識別子選択部104は、受取人名刺交換情報が上述した関連情報を有する場合、以下のように、受取人識別子を選択しても良い。即ち、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子について、各受取人識別子を含む受取人名刺交換情報が有する関連情報から、当該関連情報が示す関連度の高さが高くなると重み付けが大きくなる値である重み付け値を取得する。そして、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子に対して、同じ受取人識別子についての重み付け値の合計を算出し、その合計が、他よりも重み付けが大きいことを示す受取人識別子を選択するようにしてもよい。なお、重み付け値が関連度の高さが高くなるほど値が大きくなる数値である場合、受取人識別子取得部103は、同じ受取人識別子についての重み付け値の合計が、結果として、他のものよりも大きい受取人識別子を、重み付けが大きい受取人識別子と判断すればよい。受取人識別子選択部104が、どのように、関連情報が示す関連度の高さに応じた重み付け値を取得してもよい。例えば、関連情報自体が、関連度の高さが高くなると重み付けた大きくなる値、具体的には数値が大きくなる値である場合には、この関連情報をそのまま重み付け値として取得しても良い。また、関連情報の値と、重み付け値の値とを対応付けた管理表を用意し、当該管理表から、関連情報に対応した重み付け値を取得するようにしても良い。例えば、予め、図示しない記憶媒体等に、関連情報「A」、「B」、「C」と、重み付け値「5」、「3」、「1」とを、順番に対応付けたレコードを有する管理表を格納しておく。そして、関連情報が「B」であった場合、この管理表から、関連情報が「B」であるレコードの重み付け値、即ち「3」を取得する。また、関連情報と重み付け値の関数を予め図示しない記憶媒体等に蓄積しておき、この関数を用いて、関連情報に対応した重み付け値を取得しても良い。
また、受取人識別子選択部104は、受取人名刺交換情報が上述した受取時期情報を有する場合、以下のように、受取人識別子を選択しても良い。即ち、受取人識別子選択部104は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子について、当該受取人識別子に対応する受取人名刺交換情報が有する受取時期情報を用いて、現在と、受取人名刺交換情報に対応する名刺の受取時期との経過期間を算出する。そして、算出した経過期間に対応する、当該経過期間の長さが長くなると重み付けが小さくなる値である重み付け値を取得し、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子に対して、同じ受取人識別子についての重み付け値の合計を算出し、その合計が、結果として、他よりも重み付けが大きいことを示す受取人識別子を選択するようにしてもよい。受取人識別子選択部104が、どのように、経過期間に対応した重み付け値を取得しても良く、例えば、上述した関連情報が示す関連度の高さに応じた重み付け値を取得する場合と同様の方法により、経過期間に対応した重み付け値を取得しても良い。なお、上記で述べた重み付け値の合計とは、実質的に合計が多いか否かを示すことが可能な数であればよく、例えば平均値でも実質的に同じであると考える。
受取人識別子選択部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受取人識別子選択部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を、後述する出力部105から全て出力する場合、受取人識別子選択部104は省略しても良い。
出力部105は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を出力する。ここでは、特に、出力部105は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子のうちの、受取人識別子選択部104が選択した受取人識別子を出力してもよい。ただし、受取人識別子選択部104を省略する場合等において、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を、出力部105から全て出力するようにしてもよい。ただし、この場合、重複する受取人識別子については、出力部105が一つにまとめるようにすることが好ましい。出力部105は、受取人識別子をそのまま出力してもよいし、受取人識別子を出力する代わりに当該受取人識別子に対応する情報、例えば受取人の氏名や、連絡先等を取得して出力してもよい。このような場合においても、実質的には受取人識別子を出力していることと同じこととなる、即ち、同一の受取人を示す情報を出力していることとなるため、ここでは、受取人識別子を出力していることと考える。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。出力部105は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部105は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、重複する受取人識別子をまとめるための処理を行うためのMPUやメモリ等を備えていても良い。なお、ここでは、特に、出力部105が通信手段を備えており、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を、入出力装置12に対して送信する場合を例に挙げて説明する。
グループ属性情報取得部106は、用語を入力するユーザのグループ属性情報を取得する。グループ属性情報は、後述する受取人情報格納部109に格納されているグループ属性情報と同様のものであり、詳細については後述する。グループ属性情報取得部106が、どのように用語を入力するユーザのグループ属性情報を受け付けるかは問わない。例えば、ユーザがキーボード等の入力デバイスを介して直接入力したグループ属性情報を受け付けても良い。また、予め、図示しない記憶媒体等にユーザIDと、当該ユーザIDに対応するグループ属性情報とを対応付けて管理する管理表を格納しておき、用語を入力するユーザが名刺情報管理装置10にログイン等を行う際に使用したユーザID等をグループ属性情報取得部106が取得し、当該取得したユーザIDに対応するグループ属性情報を、上述した管理表から、検索等により取得しても良い。このログインは、例えば名刺情報管理装置10の図示しない入力部に対して、ユーザIDとパスワード等を入力することで行われ、入力されたユーザIDはログアウトされるまで、図示しないバッファ等の記憶媒体等に蓄積されるものとする。ここで述べる取得とは、例えば、入力手段からの受付や、他の処理部や機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等も含む概念である。また、ユーザ属性情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。グループ属性情報取得部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受取人識別子選択部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、グループ属性情報取得部106がグループ属性情報を受け付ける場合、グループ属性情報取得部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されてもよい。なお、グループ属性情報を利用しない場合、グループ属性情報取得部106は省略しても良い。
受取人名刺情報受付部107は、名刺情報と受取人識別子との対を受け付ける。受取人名刺情報受付部107は、例えば、名刺情報入力装置11からネットワーク等を経由して送信される名刺情報と受取人識別子との対を受け付ける。なお、受取人名刺情報受付部107は、受取人名刺交換情報を受け付けてもよい。また、受取人名刺情報受付部107は、名刺情報と受取人識別子との情報の対に加えて、1の受取人名刺交換情報を構成するための、関連情報や受付時期情報やグループ属性情報等を加えた情報等を受け付けても良い。ここで、「受け付け」とは、手入力された情報の受け付け、記憶媒体からの読み出し、情報の受信などの概念を含む。例えば、受取人名刺情報受付部107は、名刺をスキャナで読み込んで得られた画像情報を文字認識処理して得られた名刺記載情報と、手入力された受取人識別子、あるいは、当該名刺情報管理装置10にログインする際に入力されたユーザIDである受取人識別子、もしくはこのユーザIDを検索キーとして取得される受取人識別子とを受け付けても良い。例えば、受取人名刺情報受付部107は、受取人識別子の代わりに、受取人のユーザID等を受け付け、当該ユーザIDに対応した受取人識別子を取得しても良い。このユーザIDと受取人識別子との対応関係を示す管理表等は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。受取人名刺交換情報の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受取人名刺情報受付部107は、通信手段や、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受取人名刺交換情報蓄積部108は、受取人名刺情報受付部107が受け付けた情報から、受取人名刺交換情報を取得し、受取人名刺交換情報格納部101に蓄積する。例えば、受取人名刺交換情報蓄積部108は、受取人名刺情報受付部107が受け付けた名刺情報から名刺記載情報を取得し、取得した名刺記載情報と、名刺記載情報とともに受け付けた受取人識別子とから受取人名刺交換情報を構成する。例えば、受取人名刺交換情報蓄積部108は、受取人名刺情報受付部107が受け付けた名刺情報が、名刺に記載されている情報を示す文字列の情報である場合、当該文字列の情報を、名刺記載情報として取得する。また、名刺情報入力装置11から送信された名刺情報が、名刺に記載されている情報の画像情報である場合、当該画像情報を、文字認識処理して名刺記載情報を得るようにしても良い。また、受取人名刺情報受付部107が受け付けた関連情報や受付時期情報やグループ属性情報を加えた受取人名刺交換情報を構成し、蓄積しても良い。受取人名刺交換情報蓄積部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受取人名刺交換情報蓄積部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
受取人情報格納部109は、グループを示す情報であるグループ属性情報と、前記受取人に対応する受取人識別子とを対応付ける情報である受取人情報が格納され得る。ここで述べるグループとは、受取人が属するグループである。受取人が属するグループとは、受取人の属する組織や、法人や、会社、財団、学校等である。グループ属性情報は、受取人が属するグループを識別する情報であれば良い。グループ属性情報は、例えば、受取人の属する組織名や、法人名や、会社名、財団名、学校名等である。また、これらを表すコード番号等であっても良い。受取人情報は、例えば、対応するグループ属性情報と、受取人情報とを対に有する情報である。受取人情報は、これらの情報以外の情報、例えば、受取人識別子に対応した受取人に関する、氏名や、連絡先等の情報を有していても良い。不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。受取人名刺交換情報格納部101に受取人名刺交換情報が記憶される過程は問わない。
名刺入力受付部111は、名刺情報を受け付ける。また、当該名刺情報に対応する名刺、即ち名刺情報の取得元となる名刺を受け取った人である受取人を識別する情報である受取人識別子も受け付ける。さらに、これらに上述した関連情報や受付時期情報やグループ属性情報等を加えた情報等を受け付けてもよい。名刺情報は、名刺から得ることのできる情報であり、例えば、名刺に記載された文字列や画像等の情報である。名刺情報は、名刺をスキャナで読み込んだ画像情報などでも良い。また、名刺情報は、名刺をスキャナで読み込んだ画像情報を文字認識処理した結果として得られた情報、例えば文字列でも良い。また、名刺情報は、前記画像情報と前記文字列の両方の情報でも良い。ここで、「受け付け」とは、手入力された情報の受け付け、記憶媒体からの読み出し、情報の受信などの概念を含む。名刺入力受付部111は、スキャナによる名刺の読み込みにより、名刺情報を受け付けても良い。また、名刺入力受付部111は、名刺情報管理装置10に対するログイン時のIDである受取人識別子を受け付けても良いし、あるいはこのログイン時のIDを、変換テーブル等を用いて変換して得られる受取人識別子を受け付けても良い。名刺情報および受取人識別子の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。名刺入力受付部111は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。また、文字認識処理を行うMPUやメモリ等を備えていても良い。
名刺情報送信部112は、名刺入力受付部111が受け付けた名刺情報と受取人識別子とを対にして名刺情報管理装置10に送信する。また、名刺入力受付部111が受け付けた、これらと対になる上述した関連情報や受付時期情報やグループ属性情報等も、名刺情報管理装置10に送信しても良い。名刺情報送信部112は、通常、名刺情報管理装置10に情報を送信するための情報である名刺情報管理装置識別子を保持している。名刺情報管理装置識別子は、名刺情報管理装置10を情報の送信先として指定可能な情報である。名刺情報管理装置識別子は、例えば、名刺情報管理装置10のIPアドレスやMACアドレス、名刺情報管理装置10に情報を送信するためのメールアドレスや電話番号などである。名刺情報送信部112は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
用語入力受付部121は、上述した用語の入力を受け付ける。具体的には、ユーザにより入力される用語を受け付ける。用語入力受付部121は、ユーザからの入力を、直接受けつけても良いし、他の装置等を介して間接的に受け付けても良い。ここで、「受け付け」とは、手入力された情報の受け付け、記憶媒体からの読み出し、情報の受信などの概念を含む。また、用語入力受付部121は、名刺情報管理装置10にログインするためのユーザIDあるいはユーザの属するグループ属性情報を受け付けても良い。用語の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。名刺入力受付部111は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
用語送信部122は、用語入力受付部121が受け付けた用語を名刺情報管理装置10に送信する。用語送信部122は、通常、名刺情報送信部112と同様に、名刺情報管理装置10に情報を送信するための情報である名刺情報管理装置識別子を保持している。また、用語送信部122は、名刺情報管理装置10にログインするためのユーザIDあるいはユーザの属するグループ属性情報を、名刺情報管理装置10に送信しても良い。用語送信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
情報受信部123は、名刺情報管理装置10から送信される受取人識別子を受信する。なお、名刺情報管理装置10が、受取人識別子を、当該受取人識別子に関連した情報、例えば、当該受取人識別子に対応する人名等に変換して送信する場合、当該送信された受取人識別子に関連した情報を受信しても良い。このように、受取人識別子に関連する情報を受信することも、単に受取人識別子を変換したものを受信していることであって、実質的には、受取人識別子を受信することと同じことであるので、ここでは、受取人識別子を受信することと考えても良い。情報受信部123は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
情報出力部124は、情報受信部123が受信した受取人識別子、あるいは受取人識別子に関連した情報を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。情報出力部124は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、名刺情報管理装置10の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、名刺情報管理装置10の図示しない入力部等に、ユーザIDを入力することで、ユーザが名刺情報管理装置10にログインしている場合を例に挙げて説明する。また、ログインされたユーザIDは、名刺情報管理装置10の図示しない記憶媒体等に一時記憶されているものとする。
(ステップS301)グループ属性情報取得部106は、用語を入力可能なユーザ、即ちここでは、現在ログイン中のユーザのユーザIDを読み出し、このユーザIDを用いて、ユーザの属するグループについてのグループ属性情報を取得する。例えば、グループ属性情報取得部106は、予めユーザIDとグループ属性情報とを対応付けた情報を用意しておき、この情報から、ログイン時のユーザIDに対応するグループ属性情報を取得する。
(ステップS302)受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報格納部101に、一以上の受取人名刺交換情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS303に進み、格納されていない場合、ステップS310に進む。
(ステップS303)受取人識別子取得部103は、用語受付部102が用語を受け付けたか否かを判断する。例えば、用語受付部102は、入出力装置12から、ネットワーク等を経由して用語を受け付ける。受け付けた場合、ステップS304に進み、受け付けていない場合、ステップS310に進む。
(ステップS304)受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報格納部101に格納されている受取人名刺交換情報のそれぞれについて、ステップS303において受け付けた用語に一致する名刺記載情報を有するか否かを判断する。そして、一致する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。なお、ここでは、例として、受取人名刺交換情報のうちの、当該受取人名刺交換情報内に含まれる受取人識別子に対応するグループ属性情報が、ステップS301において取得した、用語を入力したユーザのグループ属性情報と一致する受取人名刺交換情報のみについて、ステップS303において受け付けた用語に一致する名刺記載情報を有するか否かを判断する。受取人名刺交換情報内に含まれる受取人識別子に対応するグループ属性情報は、例えば、各受取人名刺交換情報内に含まれる受取人識別子を検索キーとして受取人情報格納部109に格納されている受取人情報を検索して、検索キーと一致する受取人識別子と対応付けられたグループ属性情報を取得することで得られる。なお、用語に一致する名刺記載情報を有する受取人名刺交換情報を検出した後、この受取人名刺交換情報内に含まれる受取人識別子に対応するグループ属性情報が、ステップS301において取得したグループ属性情報と一致するか否かを判断しても良い。
(ステップS305)受取人識別子取得部103は、一以上の受取人識別子を取得できたか否かを判断する。取得できた場合、ステップS306に進み、取得できていない場合、ステップS309に進む。
(ステップS306)受取人識別子選択部104は、ステップS304において取得した受取人識別子から、受取人識別子を選択する。例えば、受取人識別子選択部104は、受取人識別子別に、受取人識別子の数をカウントし、受取人識別子を数の最も多いものから順に予め設定された所定数選択する。この処理が、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子であって、当該取得された数が、他よりも多い受取人識別子を選択する処理に相当する。また、受取人識別子選択部104は、受取人名刺交換情報が関連情報を有する場合において、ステップS304において取得した受取人識別子にそれぞれ対応する受取人名刺交換情報が有する関連情報を取得し、当該関連情報を用いて、予め用意されている関連情報の値と、重み付け値とを対にした1以上のレコードを有する変換テーブル等を用いて検索等により重み付け値を取得し、当該取得した重み付け値を受取人識別子別に集計し、受取人識別子を、その重み付け値の合計が最も多いものから順に所定数選択するようにしてもよい。また、受取人識別子選択部104は、受取人名刺交換情報が受取時期情報を有する場合において、ステップS304において取得した受取人識別子にそれぞれ対応する受取人名刺交換情報が有する受取時期情報を取得し、当該受取時期情報を用いて現在の時間に対する経過期間を算出し、この経過期間から、予め用意されている変換テーブル等を用いて、経過期間が長くなるほど重み付けが小さくなるような重み付け値を取得し、当該取得した重み付け値を受取人識別子別に集計し、受取人識別子を、その重み付け値の合計が最も多いものから順に所定数選択するようにしてもよい。なお、上記において、重み付け値の合計が、閾値よりも大きいか否かによって、受取人識別子を選択するようにしても良い。
(ステップS307)受取人識別子選択部104は、一以上の受取人識別子を選択できたか否かを判断する。選択できた場合、ステップS308に進み、選択できなかった場合、ステップS309に進む。
(ステップS308)出力部105は、ステップS307において選択された受取人識別子を出力する。例えば、入出力装置12等に送信する。そして、ステップS302に戻る。
(ステップS309)出力部105は、用語に対応した受取人識別子がないことを示す情報を出力する。そして、ステップS302に戻る。
(ステップS310)受取人名刺情報受付部107は、名刺情報と受取人識別子を受け付けたか否かを判断する。ここでは、例として、受取人識別子に対応した受取人のグループ属性情報を受け付けたか否かも判断する。なお、受取人名刺情報受付部107は、判断受取人名刺交換情報を受け付けたか否かを判断しても良い。受け付けた場合、ステップS311に進み、受け付けていない場合、ステップS302に戻る。
(ステップS311)受取人名刺交換情報蓄積部108は、ステップS310で受け付けた名刺情報と受取人識別子、さらにここでは、グループ属性情報とを用いて受取人名刺交換情報を構成し、受取人名刺交換情報格納部101に蓄積する。なお、ステップS310で受取人名刺交換情報を受け付ける場合、受け付けた受取人名刺交換情報を蓄積するようにしてもよい。そして、ステップS302に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、ステップS304において、用語に加えて、さらに関連情報や受取時期情報等を取得条件として用いて、受取人識別子を選択的に取得するようにしても良い。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、名刺情報入力装置11の動作について簡単に説明する。名刺入力受付部111が名刺情報と、当該名刺情報に対応する名刺を受け取ったユーザの受取人識別子とを受け付けると、当該名刺情報とユーザの受取人識別子とを対にして名刺情報管理装置10に送信する。なお、名刺情報を入力する前に、名刺情報を入力するユーザ、即ち受取人のユーザID等で、名刺情報入力装置11にログインするようにし、名刺情報入力装置11からは、当該ユーザID、もしくはこれに対応する受取人識別子と、名刺情報とを送信するようにしてもよい。また、名刺情報を送信する前に、名刺情報を入力するユーザ、即ち受取人のユーザID等で、名刺情報管理装置10にログインするようにし、名刺情報入力装置11からは、名刺情報だけを送信するようにし、この名刺情報を受信した名刺情報管理装置10の受取人名刺情報受付部107や、受取人名刺交換情報蓄積部108等が、受信した名刺情報と、ログイン時に受け付けた受取人のユーザIDに対応する受取人識別子とを用いて、受取人名刺交換情報を構成するようにしても良い。また、名刺入力受付部111が受取人名刺交換情報を受け付けて、名刺情報送信部112が受取人名刺交換情報を送信するようにしても良い。
次に、入出力装置12の動作について簡単に説明する。入出力装置12の図示しない入力部や用語入力受付部121に対してログインのためのユーザIDを入力すると、当該入力されたユーザIDが、図示しない送信部や用語送信部122等を介して、名刺情報管理装置10に送信され、ログインが行われる。次に、用語入力受付部121が用語の入力を受け付けると、受け付けた用語が用語送信部122から名刺情報管理装置10に送信される。次に、情報受信部123は、名刺情報管理装置10から送信される受取人識別子を受信し、受信した受取人識別子を、情報出力部124が出力する。
以下、本実施の形態における名刺情報管理システムの具体的な動作について説明する。名刺情報管理システムの概念図は図1である。
まず、受取人名刺交換情報を登録する処理について説明する。
名刺を受け取った受取人が、名刺情報入力装置11にユーザIDを入力すると、名刺入力受付部111がユーザIDを受け付ける。そして、受け付けたユーザIDが、名刺情報送信部112から、ネットワーク経由で名刺情報管理装置10に送信される。名刺情報管理装置10は、図示しない受信部を有しており、この受信部が、名刺情報入力装置11から送信されるユーザIDを受信し、名刺情報管理装置10に対する受取人の認証処理が行われ、受取人のログインが完了する。ここでは、受取人が入力したユーザIDが「ID50052」であったとする。
次に、受取人が名刺を名刺情報入力装置11の入力デバイスであるスキャナに読み込ませると、名刺入力受付部111は、名刺の画像情報である名刺情報を受け付ける。名刺情報送信部112は、名刺入力受付部111が受け付けた名刺情報を、ネットワーク経由で、名刺情報管理装置10に送信する。
名刺情報管理装置10の受取人名刺情報受付部107は、名刺情報入力装置11から送信される名刺情報を受信する。受取人名刺情報受付部107は、受け付けた画像情報である名刺情報を用いて文字認識処理や手入力を行って、文字列により構成される1以上の名刺記載情報を取得する。また、ログイン時に送信されたユーザIDから、当該ユーザIDに対応する受取人識別子を、受信した名刺情報に対応した受取人識別子として取得する。ユーザIDと受取人識別子との対応関係は、ユーザIDと受取人識別子を対とするレコードを複数備えたユーザID管理表により管理されており、この管理表は、例えば、図示しない記憶媒体等に蓄積されている。受取人名刺情報受付部107は、ログイン時に入力されたユーザIDを取得し、当該ユーザIDを検索キーとして、ユーザID管理表から、ユーザIDに対応する受取人識別子を取得する。
図4は、ユーザIDと受取人識別子との対応関係を管理するためのユーザID管理表である。受取人識別子管理表は、「ユーザID」と、「受取人識別子」という属性を有している。「ユーザID」は、名刺情報入力装置11のユーザである受取人が名刺情報管理装置10にログインする際に入力するユーザIDである。「受取人識別子」は、「ユーザID」に対応した受取人の受取人識別子である。
受取人名刺情報受付部107は、ログイン時のユーザIDである「ID50022」を取得し、図4に示した受取人識別子管理表から、「ユーザID」が「ID50022」であるレコードを検出し、このレコードの「受取人識別子」である「5678」を取得する。
受取人名刺交換情報蓄積部108は、受取人名刺情報受付部107が受け付けた名刺記載情報と、受取人識別子「5678」とを有する受取人名刺情報を構成し、受取人名刺交換情報格納部101に蓄積する。
図5は、上記のようにして受取人名刺交換情報格納部101に蓄積された受取人名刺交換情報を管理するための、受取人名刺交換情報管理表である。受取人名刺交換情報管理表は、「受取人識別子」、「名刺記載情報」、「関連情報」、「受取時期情報」という属性値を有するレコードを1以上、格納している。「受取人識別子」は、ここでは、ユニークな数値(ID)であるが、受取人の「氏名」と「会社名」の組の情報等でも良い。「名刺記載情報」は、ここでは、「ID」、「氏名」、「会社名」、「所属部署」、「TEL」、「FAX」、「メールアドレス」、「役職」、「WEBページ」などの属性値を有する。「名刺記載情報」は、その他、会社のWEBページのURL、部署名などを有することは好適である。また、「ID」は、少なくとも、同一の受取人に対応する名刺記載情報を識別する情報である。「ID」は、全名刺記載情報を識別する情報であることは好適である。「ID」は、名刺記載情報が蓄積される際に、受取人名刺交換情報蓄積部108等が自動的に付与することが好適である。「関連情報」は、ここでは、例として、同じレコードの「受取人識別子」が示す受取人によって「名刺記載情報」が読み出された回数を示す値であり、初期値は、「1」であるとする。読み出された回数が多いほど、その名刺記載情報に対応する名刺を渡した人と、受取人との交流の頻度が高い、即ち関連度が高いと判断可能である。なお、受取人等が、名刺記載情報について手入力した関連情報を、受取人名刺交換情報管理表に蓄積するようにしても良い。「受取時期情報」は、名刺情報に対応する名刺を受取人が受け取った時期を示す情報である。ここでは、受取人名刺交換情報蓄積部108が受取人名刺交換情報を受取人名刺交換情報格納部101に格納する時期の情報を、受取時期情報とみなして「受取時期情報」の属性値として蓄積する例について説明する。ここでは「受取時期情報」は、名刺を受け取った年月を示している。なお、受取人等が、名刺記載情報について手入力した受取時期情報が、受取人名刺交換情報管理表に蓄積されるようにしても良い。
図6は、受取人情報格納部109に格納されている受取人情報を管理する受取人情報管理表を示す図である。受取人情報管理表は、「受取人識別子」、「氏名」、「会社名」、「所属部署」、「TEL」、「FAX」、「メールアドレス」、「役職」、などの属性値を有するレコードを1以上、格納している。「受取人識別子」は、図5の「受取人識別子」に相当する。「会社名」は受取人識別子に対応する受取人が属している会社の社名である。「会社名」が、ここでは受取人識別子に対応するグループ属性情報であるとする。他の属性値は、受取人識別子に対応する受取人の属性を示す情報である。受取人情報は、ここでは、少なくとも「受取人識別子」と、グループ属性情報である「会社名」との対を有していればよい。ただし、本実施の形態においては、後述するように出力部105が最終的に受取人識別子を受取人識別子に対応する情報に変換する際に利用する情報等も、便宜上、受取人情報に含むようにしている。受取人情報は、その他、会社のURL、郵便番号、住所などを有することは好適である。受取人情報と上述した受取人名刺交換情報とは同じ構造の情報でも良い。
次に、入力された用語を用いて受取人識別子を取得する処理について説明する。ここでは、例として、用語を入力するユーザAが、上述したような名刺の入力を行う、名刺の受取人の一人であり、このユーザのユーザIDに対応する受取人識別子、およびこのユーザのユーザIDに対応するグループ属性情報である「会社名」が、図4に示したユーザID管理表および図6に示した受取人情報管理表で管理されている場合を例に挙げて説明する。ここでは、ユーザAのユーザIDが「ID50022」であるとする。
ユーザAが、入出力装置12にユーザID「ID50022」を入力すると、例えば用語入力受付部121がユーザIDを受け付ける。そして、受け付けたユーザID「ID50022」が、用語送信部122から、ネットワーク経由で名刺情報管理装置10に送信される。名刺情報管理装置10は、図示しない受信部を有しており、この受信部が、入出力装置12から送信されるユーザIDを受信し、名刺情報管理装置10に対するユーザの認証処理が行われ、ユーザのログインが完了する。
名刺情報管理装置10のグループ属性情報取得部106は、入出力装置12から名刺情報管理装置10にログインの際に送信されたユーザID「ID50022」を取得し、当該取得したユーザID「ID50022」に対応するグループ属性情報を取得する。具体的には、用語を入力可能なユーザのユーザIDが、ここでは、図4に示したユーザID管理表で管理されているため、用語の入力を行うユーザAのユーザID「ID50022」に対応した受取人識別子を、図4に示したユーザID管理表から検索により取得する。ここでは、ユーザIDが「ID50022」に対応した受取人識別子である「1122」を取得する。
次に、グループ属性情報取得部106は、この取得した受取人識別子「1122」に対応するグループ属性情報を、図6に示した受取人情報管理表から取得する。ここでは、受取人情報のうちの「会社名」をグループ属性情報として使用することが予め指定されているため、グループ属性情報取得部106は、受取人識別子「1122」を検索キーとして、受取人情報管理表の「受取人識別子」が「1122」に一致するレコードの「会社名」の属性値である「PQZ」を取得する。この「PQZ」が用語を入力するユーザAのグループ属性情報である。
次に、ユーザが、入出力装置12に用語、例えば「電池」という文字列を入力したとすると、用語入力受付部121が「電池」という文字列を受け付ける。用語送信部122は、用語入力受付部121が受け付けた「電池」という用語を、ネットワーク経由で、名刺情報管理装置10に送信する。
名刺情報管理装置10の用語受付部102は、入出力装置12からネットワーク経由で送信される用語「電池」を受け付ける。受け付けた用語は図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
次に、受取人識別子取得部103は、図5に示した受取人名刺交換情報管理表において、用語受付部102が受け付けた用語「電池」に対応する名刺記載情報を含んでいるレコードであって、このレコードに含まれる受取人識別子に対応するグループ属性情報が、グループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報「PQZ」と一致するレコードを検索し、検索されたレコードに含まれる受取人識別子を、取得する条件を満たす受取人識別子として取得する。
具体的には、受取人識別子取得部103は、図5に示した受取人名刺交換情報管理表において、各レコードについて、順番に、受取人識別子を取得し、この受取人識別子と一致する受取人識別子を有するレコードを、図6に示した受取人情報管理表において検索により検出する。そして、検出したレコードの「会社名」の属性値を取得し、この属性値が、グループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報「PQZ」と一致するか否かを判断する。「会社名」の属性値は、上述したように受取人識別子に対応するグループ属性情報である。そして、一致しない場合、次のレコードについて同様の処理を繰り返し、一致する場合、当該レコードの名刺記載情報内に、受け付けた用語である「電池」と一致する文字列、ここでは例として完全一致する文字列が含まれているか否かを判断していく。そして、一致する文字列が1以上含まれる場合、当該レコードの「受取人識別子」の属性値を取得し、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。ここでは、便宜上、同じレコードの「ID」の属性値も、「受取人識別子」の属性値と対応付けて蓄積するが、「ID」は省略可能である。また、一致しない場合、次のレコードについて、上述したようなグループ属性情報が「PQZ」と一致するか否かの判断を繰り返す。なお、ここでは、受取人識別子が重複する場合、受取人識別子を重複して取得してよいものとする。
例えば、受取人識別子取得部103は、図5の受取人名刺交換情報管理表において、まず、「ID」が「521」であるレコードの受取人識別子「1234」を取得する。そして、受取人識別子取得部103は、図6に示した受取人情報管理表において、「受取人識別子」が「1234」のレコードを検索し、「受取人識別子」が「1234」のレコードのグループ属性情報である「会社名」の属性値「PQZ」を取得する。そして、取得した「PQZ」とグループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報「PQZ」とを比較して、一致するか否かを判断する。ここでは、一致すると判断されるため、図5の受取人名刺交換情報管理表における「ID」が「521」であるレコードに含まれる名刺記載情報内に、用語受付部102が受け付けた用語である「電池」に一致する文字列が含まれるかいなかを判断する。ここでは、「所属部署」の属性値である「電池営業部」という文字列内に「電子」に一致する文字列が含まれるため、一致する文字列があると判断される。この判断結果に従って、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報管理表の「ID」が「521」であるレコードの受取人識別子「1234」を、条件を満たす受取人識別子として取得する。
一方、受取人識別子取得部103は、図5の受取人名刺交換情報管理表の「ID」が「522」であるレコードについては、受取人識別子「1234」を取得する。そして、受取人識別子取得部103は、図6に示した受取人情報管理表において、「受取人識別子」が「1234」のレコードを検索し、「受取人識別子」が「1234」のレコードのグループ属性情報である「会社名」の属性値「PQZ」を取得する。そして、取得した「PQZ」とグループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報「PQZ」とを比較して、一致するか否かを判断する。ここでは、一致すると判断されるため、図5の受取人名刺交換情報管理表における「ID」が「522」であるレコードに含まれる名刺記載情報内に、用語受付部102が受け付けた用語である「電池」に一致する文字列が含まれるかいなかを判断する。ここでは、「電池」に一致する文字列がいずれの属性値にも含まれていないため、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報管理表の「ID」が「522」であるレコードの受取人識別子については、取得する条件を満たさない受取人識別子と判断し、取得しない。
また、受取人識別子取得部103は、図5の受取人名刺交換情報管理表の「ID」が「5671」であるレコードについては、受取人識別子「5677」を取得する。そして、受取人識別子取得部103は、図6に示した受取人情報管理表において、「受取人識別子」が「5677」のレコードを検索し、「受取人識別子」が「5677」のレコードのグループ属性情報である「会社名」の属性値「XYZ」を取得する。そして、取得した「XYZ」とグループ属性情報取得部106が取得したグループ属性情報「PQZ」とを比較して、一致するか否かを判断する。ここでは、一致しないと判断されるため、受取人識別子取得部103は、受取人名刺交換情報管理表の「ID」が「5671」であるレコードの受取人識別子については、取得する条件を満たさない受取人識別子と判断し、取得しない。
図7は、上記のような処理により、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を管理する取得識別子管理表である。「受取人識別子」、および「ID」は、図5の「受取人識別子」、および「ID」に相当する。
次に、受取人識別子選択部104は、図7に示した受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子のうちの、取得された数の合計数が最も多いものを選択する。即ち、受取人識別子選択部104は、図7に示した受取人識別子を、受取人識別子別に集計し、集計数が最も多い受取人識別子を選択する。ここでは、取得識別子管理表において受取人識別子「1234」の出現する数が、4つであり、他の受取人識別子の数よりも多いため、受取人識別子「1234」を選択する。
出力部105は、受取人識別子選択部104が選択した受取人識別子「1234」を入出力装置12に対して出力する。ここでは、例として受取人識別子「1234」を検索キーとして、図6に示した受取人情報管理表のうちの、「受取人識別子」が「1234」に一致するレコードの「氏名」の属性値である「山田太郎」、及び「TEL」の属性値である「(03)5111−1234」を取得し、当該取得した情報を、入出力装置12に対して送信する。即ち、受取人識別子「1234」を、対応する受取人の氏名及び電話番号に変換して出力する。
入出力装置12の情報受信部123は、名刺情報管理装置10から送信される受取人識別子に相当する情報、具体的には「氏名」の属性値である「山田太郎」及び「TEL」の属性値である「(03)5111−1234」を受信する。そして、受信した情報を、予め用意されたテンプレート等に配置することで成形して、情報出力部124が、図8に示すようにモニタに表示する。
なお、上記具体例においては、受取人識別子選択部104が、取得された数が最も多いものを選択するようにした場合について説明したが、受取人名刺交換情報のうちの関連情報を用いて、重み付けを行い、受取人識別子を選択するようにしても良い。
この場合、例えば、受取人識別子取得部103が、図9に示すように、受取人名刺交換情報の「関連情報」の属性値も取得するようにする。なお、受取人識別子取得部103が「関連情報」の属性値を取得する代わりに、受取人識別子選択部104が、図7に示したような「受取人識別子」に対応する「ID」を用いて、受取人名刺交換情報から受取人識別子取得部103が取得した「受取人識別子」に対応する「関連情報」を取得するようにしてもよい。
図10は、関連情報と重み付け値との対応関係を管理する関連情報管理表である。関連情報管理表は、「関連情報」と「重み付け値」という属性値を有している。「関連情報」は、受取人名刺交換情報の関連情報である。「重み付け値」は、重み付けのために用いられる値であり、ここでは、関連度が高いほど値が大きくなるような値を用いている。
受取人識別子選択部104は、図10に示した関連情報管理表を用いて、図9に示した受取人識別子取得部103が取得した各受取人識別子について、それぞれの対応する関連情報の値を用いて、図10に示した関連情報管理表から、関連情報の値に対応する重み付け値を取得する。
図11は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子と、受取人識別子選択部104が受取人識別子について取得した重み付け値との対応関係を示す図である。
次に、受取人識別子選択部104は、図11に示した受取人識別子について、受取人識別子別に、対応する重み付け値の合計を算出する。そして、算出された重み付け値の合計数が最も多いもの受取人識別子を選択する。ここでは、受取人識別子「2234」の重み付け値の合計が「7」であり、他の受取人識別子の重み付け値の合計よりも多いため、受取人識別子「2234」を選択する。以下の処理は、重み付け値を用いない場合と同様であるので説明は省略する。
また、ここでは、「名刺記載情報」が読み出された回数を示す値である「関連情報」を関連情報として用いたが、関連情報として、「会社名」や、「役職」等を用いるようにしてもよい。この場合、「会社名」や、「役職」に対して重み付け値を設定すればよい。
また、上記具体例において、受取人名刺交換情報のうちの受取時期情報を用いて、重み付けを行い、受取人識別子を選択するようにしても良い。
この場合、例えば、受取人識別子取得部103が受取人識別子を取得する際に、図12に示すように、受取人名刺交換情報の「受付時期情報」の属性値も取得するようにする。なお、受取人識別子取得部103が「受付時期情報」の属性値を取得する代わりに、受取人識別子選択部104が、図7に示したような「受取人識別子」に対応する「ID」を用いて、受取人名刺交換情報から受取人識別子取得部103が取得した「受取人識別子」に対応する「受付時期情報」を取得するようにしてもよい。
図13は、受付時期情報が示し時期から現在までの経過期間と、重み付け値との対応関係を管理する経過期間管理表である。関連情報管理表は、「経過期間」と「重み付け値」という属性値を有している。「経過期間」は、現在の時期と受取人名刺交換情報の受付時期情報が示す時期との差である。「重み付け値」は、重み付けのために用いられる値であり、ここでは、経過期間が短いほど値が大きくなるような値を用いている。
受取人識別子選択部104は、現在の時期の情報を時計やカレンダー等から取得し、図12に示した受取人識別子取得部103が取得した各受取人識別子について、対応する「経過時期」の値との差を算出して、現在までの経過期間の値を取得する。ここでは、例として、現在の時期が、「08年1月」であるとする。そして、図13に示した経過期間管理表から、受取人識別子取得部103が取得した各受取人識別子についてそれぞれに算出した経過期間の値に対応した重み付け値を取得する。この重み付け値は、言い換えれば、受取人識別子取得部103が取得した各受取人識別子に対応する受付時期情報の値に対応して取得された重み付け値である。
図14は、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子と、受取人識別子選択部104が受取人識別子について取得した経過期間と、受取人識別子選択部104が受取人識別子について取得した重み付け値との対応関係を示す図である。
次に、受取人識別子選択部104は、図14に示した受取人識別子について、受取人識別子別に、対応する重み付け値の合計を算出する。そして、算出された重み付け値の合計数が最も多いもの受取人識別子を選択する。ここでは、受取人識別子「2234」の重み付け値の合計が「16」であり、他の受取人識別子の重み付け値の合計よりも多いため、受取人識別子「2234」を選択する。以下の処理は、重み付け値を用いない場合と同様であるので説明は省略する。
なお、ここでは、経過期間に応じた重み付け値を用いて、受取人識別子を選択するようにしたが、現在までの経過期間に対して閾値を設け、現在までの経過期間がこの閾値以下である受取人識別子だけを選択するようにしても良い。あるいは現在の時期から、所定の経過期間だけ前の時期を閾値として算出し、この閾値よりも現在に近い時期を示す受取時期情報に対応している受取人識別子だけを選択するようにしても良い。
なお、受取人識別子選択部104が、上述したどの方法で選択を行うかについては、予め設定しておいても良いし、用語を入力するユーザが、入出力装置12等を介して指定できるようにしても良い。
また、ここでは、受取人識別子選択部104が、受取人識別子の数により選択を行う場合と、関連情報により選択を行う場合と、受取時期情報を用いて選択を行う場合とについて説明したが、これらを適宜組み合わせて、選択を行うようにしても良い。
また、上記具体例においては、受取人識別子取得部103が、グループ属性情報を利用して受取人識別子を取得するものについて説明したが、グループ属性情報を用いないようにしても良い。
また、上記具体例においては、受取人識別子選択部104により、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を選択するようにしたものについて説明したが、受取人識別子取得部103により選択を行わずに、受取人識別子取得部103が取得した受取人識別子を出力部105から出力するようにしても良い。なお、この場合、重複する受取人識別子は1つにまとめることが好ましい。また、この場合、受取人識別子選択部104は省略しても良い。
以上、本実施の形態によれば、ユーザが指定した用語に一致する記載内容を有している名刺を受け取った人を提示することができ、名刺の情報から、用語について人脈のある人を、容易に知ることができる。
また、古い名刺等の情報を、重み付けを低くすることで、最新の人脈をもとに、人脈のある人を選択して提示することができる。
また、名刺の記載者とのコンタクト数が多い名刺の受取人を提示することで、単に名刺交換しただけでなく、実質的な交流のある記載者との人脈を重視して、人脈のある受取人を提示することができる。
また、用語を指定したユーザと同じグループ属性情報を有する受取人の中から、指定した用語に一致する記載内容を有している名刺を受け取った人を提示することができ、ユーザが実質的にコンタクトしやすい人だけ、例えば同じ会社の人だけを提示することが可能となる。また、人脈を利用できる範囲を制限することができる。
なお、本実施の形態において、受取人名刺交換情報に、当該受取人名刺交換情報に対応する人や組織等の技術分野や、業務内容等を説明する情報である内容情報をさらに加えるようにし、受取人識別子取得部103が、用語と一致する受取人名刺交換情報を検索する際に、この内容情報についても検索を行うようにし、この内容情報の一部が用語と一致する場合に、名刺記載情報の一部が用語と一致しなくても、この内容情報に対応した受取人名刺交換情報の受取人識別子を取得するようにしてもよい。なお、このような内容情報が、受取人名刺交換情報に蓄積される過程については問わない。かかることは他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態においては、用語受付部102が用語を受け付ける場合について説明したが、用語受付部102や、図示しない処理部等が、文(文章)の入力を受け付けるようにし、当該受け付けた文から、自然言語処理等、例えば、tf・idf等のアルゴリズムを用いた処理等により、文中の特徴的な単語(例えば重要とみなされる単語や、所定の品詞の単語等)である用語を抽出するようにし、当該抽出した用語を、用語受付部102が受け付けるようにしてもよい。また、このような文から用語を抽出する処理は、用語受付部102が行うようにしてもよいし、受取人識別子取得部103等が行うようにしても良い。かかることは他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
本実施の形態の名刺情報管理システムは、上記実施の形態の名刺情報管理システムにおいて、名刺記載情報に含まれるURL(Uniform Resource Locator)が示すWEBページの情報が、ユーザが指定した用語に対応している場合、当該名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得するようにしたものである。
図15は、本実施の形態における名刺情報管理システム2のブロック図である。
名刺情報管理システム2は、名刺情報管理装置20と、名刺情報入力装置11と、入出力装置12とを備えている。名刺情報入力装置11と、入出力装置12の構成および動作等については、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
名刺情報管理装置20は、受取人名刺交換情報格納部101、用語受付部102、受取人識別子取得部203、受取人識別子選択部104、出力部105、グループ属性情報取得部106、受取人名刺情報受付部107、受取人名刺交換情報蓄積部108を備えている。なお、名刺情報管理装置20において、受取人識別子取得部203以外の構成および動作については、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。ただし、ここでは、受取人名刺交換情報格納部101に格納されている受取人名刺交換情報が、個人または組織等のWEBページのURLを格納可能なものである場合について説明する。
受取人識別子取得部203は、さらに、URL取得手段20301、WEBページ取得手段20302、関連判断手段20303、受取人識別子取得手段20304を備えている。
受取人識別子取得部203は、用語受付部102が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。本実施の形態における「受け付けた用語に対応する名刺記載情報」とは、具体的には、受取人名刺交換情報の名刺記載情報が有するURLから取得されるWEBページの情報が、受け付けた用語に対応していることを意味する。ここでの、「対応している」とは、受け付けた用語に一致する用語がWEBページの情報内に存在していること等であるが、詳細については、関連判断手段20303において説明する。なお、名刺記載情報が受け付けた用語に対応するか否かを判断する処理以外の処理を行う構成については、上記実施の形態1の受取人識別子取得部と同様であるので説明は省略する。受取人識別子取得部203は、通常、MPUやメモリや無線または有線の通信手段等から実現され得る。受取人識別子取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
URL取得手段20301は、名刺記載情報のURLを取得する。具体的には名刺記載情報のURLを読み出す。URL取得手段20301は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。URL取得手段20301の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
WEBページ取得手段20302は、URL取得手段20301が取得したURLが指定するWEBページの情報を取得する。WEBページとは、インターネット経由でブラウザ用ソフトウェア等を用いて表示されるページである。WEBページの情報とは、WEBページを構成する情報であり、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや、静止画や動画の画像ファイル、ブラウザ用ソフトウェア上で動作可能なアプリケーションソフトウェアや、PHP(Hypertext Preprocessor)等の、HTMLファイル等を動的に生成するプログラムにより生成されるWEBページの情報である。また、HTMLファイルの生成等に利用されるデータベースや、XML(Extensible Markup Language)ファイル等についても、WEBページの情報と考えても良い。例えば、WEBページ取得手段20302は、WEBページの情報の取得命令を、URL取得手段20301が取得したURLが示すサーバ装置(図示せず)に送信し、当該取得命令に応じて、WEBページの情報を受信する。WEBページ取得手段20302は、取得命令を用いて、URLが指定するWEBページに対して関連している情報、例えばURLが指定するWEBページに対して直接リンクしているWEBページの情報、あるいは間接的にリンクしているWEBページの情報、例えばリンク先のWEBページ等がさらにリンクしているWEBページの情報、あるいは、サーバ装置の同じディレクトリ内のWEBページの情報等を受信する。WEBページ取得手段20302は、通常、MPUやメモリと、無線または有線の通信手段等で実現され得る。WEBページ取得手段20302が第一情報を取得するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
関連判断手段20303は、当該WEBページの情報から、用語受付部102が受け付けた用語との関連を判断する。例えば、WEBページの情報の全体または一部から、用語受付部102が受け付けた用語に一致する用語を検索する。そして、一致する用語がある場合や、一致する用語が、予め指定した数以上検出できた場合に、関連があると判断する。また、予め、用語と、用語に関連する用語、例えば類義語等とを対応付ける用語対応表等を図示しない記憶媒体等に格納しておき、関連判断手段20303が一致する用語を検索する代わりに、用語受付部102が受け付けた用語に関連する用語、例えば類義語等を用語対応表から取得し、当該関連する用語に一致する用語が所定数以上あるか否か等を判断しても良い。WEBページの情報の一部とは、WEBページのタイトルの文字列であっても良いし、WEBページ上には表示されないいわゆるメタデータや、WEBページの情報の、予め指定したタグの要素のみであっても良い。また、受け付けた用語に関連する用語を、WEBページの情報から、tf・idfのアルゴリズムにより算出した値が、予め指定した値以上の用語の中に受け付けた用語と一致するか否か、あるいは一致する数が所定数以上であるかを判断しても良い。tf・idfについては公知技術であるので説明を省略する。関連判断手段20303は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。関連判断手段20303の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
受取人識別子取得手段20304は、関連判断手段20303が、受け付けた用語と関連があると判断したWEBページのURLを名刺記載情報に含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する。受取人識別子取得手段20304は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受取人識別子取得手段20304の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、名刺情報管理装置20の動作について説明する。用語受付部102が受け付けた用語に対応した受取人識別子を取得する処理以外の処理については、上記実施の形態1において図3に示したフローチャートの処理と同様であるので説明を省略する。以下、図16のフローチャートを用いて、本実施の形態における、用語受付部102が受け付けた用語に対応した受取人識別子を取得する処理の詳細について説明する。ここで説明した処理は、図3のステップS304の処理に相当する処理である。
(ステップS1601)受取人識別子取得部203は、カウンターnに1を代入する。
(ステップS1602)URL取得手段20301は、n番目の受取人名刺交換情報、例えばn番目のレコードの受取人名刺交換情報にURLが含まれるか否かを判断する。含まれる場合、ステップS1603に進み、含まれない場合、ステップS1607に進む。
(ステップS1604)URL取得手段20301は、n番目の受取人名刺交換情報からURLを取得する。
(ステップS1604)WEBページ取得手段20302は、ステップS1603において取得したURLからWEBページの情報を取得する。具体例としては、ステップS1603において取得したURLが示すサーバ装置(図示せず)に、WEBページの情報を送信させる命令である取得命令を送信し、当該取得命令に応じてサーバ装置が送信するWEBページの情報を受信する。受信した情報は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS1605)関連判断手段20303は、ステップS1604で取得したWEBページの情報に、用語受付部102が受け付けた用語に一致する用語が含まれるか否かを判断する。一致する用語が含まれる場合、ステップS1606に進み、一致する用語が含まれない場合、ステップS1607に進む。
(ステップS1606)受取人識別子取得手段20304は、n番目の受取人名刺交換情報が有している受取人識別子を取得する。取得した受取人識別子を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS1607)受取人識別子取得部203は、カウンターnに1インクリメントする。
(ステップS1608)受取人識別子取得部203は、n番目の受取人名刺交換情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1602に戻り、ない場合、上位の処理にリターンする。リターンした時点で記憶媒体等に記憶されている受取人識別子が、受取人識別子取得部203が取得した受取人識別子である。
なお、図16のフローチャートにおいて、ステップS1605において、関連判断手段20303は、WEBページの情報に、用語受付部102が受け付けた用語に一致する用語が含まれるか否かにより、WEBページの情報と用語とが関連するか否かを判断する例について説明したが、関連判断手段20303は、上述したようなどのような方法により関連を判断するようにしても良い。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における名刺情報管理システムの具体的な動作について説明する。名刺情報管理システムの概念図は図17である。この名刺情報管理システムは、上記実施の形態1において図1に示した名刺情報管理システムにおいて、名刺情報管理装置として名刺情報管理装置20を設けるとともに、ネットワークに接続されたサーバ装置30を1以上設けるようにしたものである。このサーバ装置30は、WEBページの情報を格納しており、外部からの取得指示に応じて、WEBページの情報を、取得指示の発信元に送信する機能を有するものであるとする。なお、ここでは、サーバ装置30を一つだけ示しているが、サーバ装置30は1以上であればよい。また、ここでは、説明を簡単にするために、グループ属性情報を利用しない場合について説明する。
名刺情報入力装置11の操作によって、受取人名刺交換情報が名刺情報管理装置20に蓄積される構成等については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、名刺情報管理装置20の用語受付部102が用語、例えば「電池」を受け付けた場合、図5に示したような受取人名刺交換情報格納部101に格納されている受取人名刺交換情報の1つめのレコードから、受取人識別子取得部203のURL取得手段20301が、「WEBページ」の属性値であるURLを取得する。なお、URLを受取人名刺交換情報からどのように取得しても良く、例えば、予め指定してあるURLが格納されている属性の値を取得しても良いし、「http://」で始まる文字列を受取人名刺交換情報内で検索して、検出した文字列をURLと判断して取得しても良い。ここでは、一つめのレコードのURLである「http://pqz.jp」を取得する。
WEBページ取得手段20302は、URL取得手段20301が取得したURLである「http://pqz.jp」が示すインターネット上の場所に対して、WEBページの情報の送信を要求する指示である取得命令を送信する。
ここでは、サーバ装置30のURLが「http://pqz.jp」であったとすると、サーバ装置30は、WEBページ取得手段20302から送信される取得命令に従って、URLが示すディレクトリから、WEBページの情報であるhtmlファイルを読み出し、取得命令の送信元である名刺情報管理装置20に送信する。
WEBページ取得手段20302は、サーバ装置30から送信されるWEBページの情報であるHTMLファイルを受信する。図17は、WEBページ取得手段20302が取得したHTMLファイルの例を示す図である。
関連判断手段20303は、WEBページ取得手段20302が受信したWEBページの情報であるHTMLファイル内のメタタグ内のキーワードの文字列を読み出す。例えばメタタグのキーワードの文字列とは、「<meta name="Keywords" content="キーワード">」という記述における「キーワード」の部分の、カンマで区切った文字列である。そして読み出したキーワードの文字列に、用語受付部102が受け付けた用語に一致する用語があるか否かを判断する。ここでは、サーバ装置30から送信されたHTMLファイルファイルに含まれるキーワードが、「ポリマー、電池、リチウム、ニッケル水素、バッテリー」であったとすると、「電池」という用語に一致する文字列が有りと判断される。即ち用語に関連があると判断される。
受取人識別子取得手段20304は、関連判断手段20303が用語に関連があると判断したため、この受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得し、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
そして、以降の受取人名刺交換情報についても順次、同様の処理を行う。なお、URLが含まれていない場合や、用語に一致する文字列がWEBページ取得手段20302が取得したWEBページの情報内にない場合には、次の受取人名刺交換情報について同様の処理を行う。
また、1のURLについての関連判断手段20303の判断結果を記憶媒体等に一時記憶しておき、異なるレコードに同じURLが出てきた場合には、サーバ装置からのWEBページの情報を取得する処理等を省略して、以前の関連判断手段20303の判断結果を、その判断結果として読み出すようにしても良い。これにより、サーバ装置への重複したアクセスが不要となり、処理時間を大幅に短縮できる。
全ての受取人名刺交換情報から受取人識別子取得部203が受取人識別子を取得する処理を行った後の処理については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、名刺記載情報のURLを用いて取得したWEBページの情報が用語に対応するか否か、具体的には一致するか否かを判断し、対応する場合にこのURLを有する名刺記載情報を含む受取人名刺記載情報が有する受取人識別子を取得するようにしたことにより、各名刺の記載者が、名刺に記載されている情報であるURLからたどることが可能な情報も含めて用語に関連した人であるか判断することができる。これにより、用語に関する人脈のある人を、より正確に抽出することが可能となる。
例えば、ユーザAが、携帯電話に関連したある会社を訪問しようと考えた場合において、本実施の形態の名刺情報管理システムに「携帯電話」という用語を入力すると、ユーザAと同じ会社内の、「携帯電話」について良く知っている人をよく知っている人を、ユーザAに提示することができる。この提示された同じ社内の人に携帯電話についていろいろヒアリングすることで、ユーザAは、会社を訪問する前に、携帯電話に関する下調べを効率良く行うことが可能となる。このようにして、社内の人材を有効利用することができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、名刺情報管理装置がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合について説明したが、名刺情報管理装置は、スタンドアロンの装置であってもよい。この場合、出力部や受付部は、入力デバイス等を介して直接入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における名刺情報管理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、用語を受け付ける用語受付部と、名刺を受け取った人である受取人を識別する受取人識別子と、当該受取人識別子で識別される受取人が受け取った名刺に記載された情報である1以上の名刺記載情報と、を有する受取人名刺交換情報を1以上格納している受取人名刺交換情報格納部から、前記用語受付部が受け付けた用語に対応する名刺記載情報を含む受取人名刺交換情報が有する受取人識別子を取得する受取人識別子取得部と、前記受取人識別子取得部が取得した受取人識別子を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図18は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による名刺情報管理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図18において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図19は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図19において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による名刺情報管理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による名刺情報管理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。