JP2009192711A - プロジェクタ及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができるプロジェクタ及びその制御方法を得る。
【解決手段】ランプ11と、ランプ11を点灯又は消灯させるバラスト40と、入力画像信号に基づいて表示画像用の画像信号を生成する画像信号処理部32と、画像信号処理部32により生成された画像信号に基づき、ランプ11から射出された光束を変調する光変調部と、光変調部により変調された光束を拡大投写する投写光学系13と、記憶部44と、ランプ11の着脱を検出するランプ交換検出部50と、ランプ11の点灯時間の累積値を計測し、該点灯時間の累積値情報を記憶部44に記憶させる制御部20とを備え、制御部20は、ランプ交換検出部50がランプ11の着脱を検出した後、ランプ11が交換された旨を表示する画像信号を画像信号処理部32に生成させるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源の点灯時間を計測するプロジェクタ及びその制御方法に関する。
従来の技術としては、例えば特許文献1に「ランプで発光した光を液晶で変調し、投写表示する液晶プロジェクタにおいて、前記ランプと、前記ランプの点灯時間を記憶するメモリとを有するランプユニットが、着脱可能に設けられることを特徴とする液晶プロジェクタ。」が提案されている(例えば、請求項1を参照)。
また、例えば特許文献2に「…前記消耗部品の累積使用時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果を記憶する記憶手段と、前記消耗部品の前記機器本体に対する着脱操作を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に基づいて、前記消耗部品の交換に伴う前記記憶手段のリセットを可能とし、勧告表示するリセット制御通知手段とを有することを特徴とする部品交換通知装置。」が提案されている(例えば、請求項1を参照)。
特開2000−267061号公報 特開2005−292206号公報
従来、プロジェクタの光源(以下「ランプ」ともいう。)の交換寿命をユーザーに知らせるため、ランプの点灯時間をプロジェクタの内部メモリに保持し、点灯時間が所定値に達した場合に所定のメッセージなどを表示させて、ユーザーにランプの交換を促している。この内部メモリに保持された点灯時間の情報は、ユーザーからの操作によってメモリをリセットすることにより点灯時間をクリアして、使用するランプ毎に点灯時間を計測する方法が使われている。
しかしながら、点灯時間をリセットする操作はユーザーが行うため、ユーザーがランプ交換を行ったにも係わらずリセット操作を忘れた場合、交換後のランプの点灯時間を把握することができなくなる、という問題点があった。
また、上記特許文献1には、ランプユニットに点灯時間を記憶するメモリを持たせる方法が提案されているが、ランプユニットごとにメモリを付加する必要があり、ランプユニットのコストが上がってしまう、という問題点があった。
また、上記特許文献2には、勧告表示によりリセット操作を促すものが提案されているが、電源オフ時における着脱状態の変化を保持するものであり、ランプの交換がいつされたのか分からない、という問題点があった。
また、ランプ交換を行う度に点灯時間をクリアするため、過去に使用したランプの点灯時間を把握することができない、という問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができるプロジェクタ及びその制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係るプロジェクタは、光源と、前記光源を点灯又は消灯させる光源駆動部と、入力画像信号に基づいて表示画像用の画像信号を生成する画像信号処理部と、前記画像信号処理部により生成された画像信号に基づき、前記光源から射出された光束を変調する光変調部と、前記光変調部により変調された光束を拡大投写する投写光学系と、記憶部と、前記光源の着脱を検出する光源交換検出部と、前記光源の点灯時間の累積値を計測し、該点灯時間の累積値情報を前記記憶部に記憶させる制御部とを備え、前記制御部は、前記光源交換検出部が光源の着脱を検出した後、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させるものである。
本発明においては、光源交換検出部が光源の着脱を検出した後、光源が交換された旨を表示するので、ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができる。
本発明に係るプロジェクタは、操作内容に応じた操作信号を入力するための操作信号入力部と、現在時刻情報を生成する時計部とを更に備え、前記制御部は、前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報と、前記光源交換検出部が光源の着脱を検出したときの時刻情報とを前記記憶部に記憶させ、前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったとき、前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後のとき、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させるものである。
本発明においては、電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報と、光源交換検出部が光源の着脱を検出したときの時刻情報とを記憶して、電源オンの操作信号を受け取ったとき、光源の着脱検出時刻が、電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、光源の着脱検出時刻が、電源オフの操作時刻より後のとき、光源が交換された旨を表示するので、電源オフ操作の後に光源が交換された場合、電源オン操作のときに光源が交換された旨を表示することができ、ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができる。
本発明に係るプロジェクタは、操作内容に応じた操作信号を入力するための操作信号入力部と、現在時刻情報を生成する時刻処理部とを更に備え、前記時刻処理部は、前記光源交換検出部が光源の着脱を検出したときの時刻情報を前記記憶部に記憶させ、前記制御部は、前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報を前記記憶部に記憶させ、前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったとき、前記記憶部に記憶された前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後のとき、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させるものである。
本発明においては、時刻処理部は光源の着脱を検出したときの時刻情報を記憶させ、制御部は電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報を記憶させ、電源オンの操作信号を受け取ったとき、光源の着脱検出時刻が、電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、光源の着脱検出時刻が、電源オフの操作時刻より後のとき、光源が交換された旨を表示するので、電源オフ操作の後に光源が交換された場合、電源オン操作のときに光源が交換された旨を表示することができ、ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができる。
本発明に係るプロジェクタにおいては、前記制御部は、前記操作信号入力部から点灯時間リセットの操作信号を受け取ったとき、前記光源の着脱を検出したときの時刻情報および前記点灯時間の累積値情報を交換履歴情報として前記記憶部に記憶させた後、前記点灯時間の累積値情報をリセットし、前記交換履歴情報を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させるものである。
本発明においては、光源の着脱を検出したときの時刻情報および点灯時間の累積値情報を交換履歴情報として記憶させた後、点灯時間の累積値情報をリセットし、交換履歴情報を表示するので、光源の交換がいつされたのか把握することができる。また、過去に使用した光源の点灯時間の累積値を把握することができる。
さらに、光源にメモリを付加する必要が無いので、コストを上げることなく過去に使用した光源の点灯時間を把握することができる。
本発明に係るプロジェクタにおいては、前記制御部は、前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報と、前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったときの時刻情報とを使用時間情報として前記記憶部に記憶させ、前記使用時間情報を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させるものである。
本発明においては、電源オフの操作信号と電源オンの操作信号とを受け取ったときの時刻情報を、使用時間情報として記憶させ、使用時間情報を表示するので、プロジェクタの使用履歴を管理することができる。
本発明に係るプロジェクタの制御方法は、光源からの光を変調して画像を投写するプロジェクタの制御方法であって、前記光源の点灯時間の累積値を計測し、該点灯時間の累積値情報を記憶するステップと、前記光源の着脱を検出するステップと、前記光源の着脱が検出された後、前記光源が交換された旨を表示する画像を投写するステップとを有するものである。
本発明においては、光源の着脱を検出した後、光源が交換された旨を表示するので、ランプ交換に係る点灯時間のリセット操作忘れを防止することができる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。図に示すように、プロジェクタ1は、光源であるランプ11と、光変調部である液晶ライトバルブ12R,12G,12B(以下、区別しない場合は単に「液晶ライトバルブ12」という。)と、投写光学系13と、液晶ライトバルブ駆動部14と、制御部20と、画像入力部31と、画像信号処理部32と、フレームメモリ33と、光源駆動部であるバラスト40と、操作パネル41と、リモコン受光部42と、操作信号入力部43と、記憶部44と、光源交換検出部であるランプ交換検出部50と、時刻処理部51と、電池52とを備えている。このプロジェクタ1は、外部接続機器2から供給される入力画像信号に応じた画像光を投射して、スクリーン、白壁又はホワイトボード等の被投写体(以下「スクリーンSC」という。)に拡大投写するものである。
尚、本実施の形態では、光源としてランプ11を用いる場合を説明するが、本発明はこれに限らず、発光ダイオードやレーザダイオードなど任意の光源を用いても良い。
制御部20は、画像入力部31、画像信号処理部32、バラスト40、操作信号入力部43、記憶部44、および時刻処理部51と接続され、プロジェクタ1の動作を統括制御する。この制御部20は、マイクロプロセッサ等により構成され、記憶部44に記憶された制御プログラム等を実行して、制御部20に接続された各部から入力される各種データを演算するとともに、演算結果を前記各部に出力する。また、後述する動作により、ランプ11の点灯時間の累積値の計測、ランプ11の交換検出動作、および使用履歴や交換履歴の表示動作等を行う。
画像入力部31は、外部接続機器2と接続する1又は複数の接続端子を備え、外部接続機器2から入力される1又は複数の入力画像信号を取り込んで、それが例えばアナログ画像信号の場合にはデジタルの画像信号に変換する等の処理をして、画像信号処理部32に出力する。尚、画像入力部31が備える接続端子としては、例えば、RGB端子、BNC端子、S端子、ビデオ端子、DVI端子などを備え、パーソナルコンピュータや各種ビデオ機器、DVD再生機器などと接続される。
画像信号処理部32は、例えばマイクロプロセッサ(例えばDSP)等の信号処理回路から構成され、それに内蔵した記憶部に格納された制御プログラムを実行することにより各種の処理を行う。また、画像信号処理部32にはフレームメモリ33が接続されており、画像入力部31からの画像信号を1フレーム(1画像画面)毎にフレームメモリ33に記憶させるとともに、フレームメモリ33に記憶された画像(以下「フレーム画像」ともいう。)を読み出す機能を有し、また、画像信号の解像度を液晶ライトバルブ12の解像度に合わせる解像度変換処理等の各種の信号処理を施して投写画像用の画像信号を生成する。
また、この画像信号処理部32はOSD(On−Screen Display)処理をする機能を備えており、制御部20の制御命令に従って、プロジェクタ1の各種状態を表す文字や記号、画質調整を行う際のメニュー画像や、後述するランプ時間リセット確認画面やランプ履歴メニュー画面などのOSD画像信号をフレーム画像信号と合成する処理を行う。具体的には、制御部20が例えば記憶部44から各種メニュー画像データを読み出して画像信号処理部32に供給し、画像信号処理部32は例えばメニュー画像データによりOSD画像信号を生成し、このOSD画像信号をフレーム画像信号と合成する。なお、OSD処理をしない場合には、フレーム画像信号がそのまま出力されることになる。上記のOSD処理によりメニュー画像が表示されると、ユーザーはメニュー画像に従ってプロジェクタ1の各部の機能を設定又は調整することになる。
液晶ライトバルブ駆動部14は、入力された画像信号に応じて、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動する。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、それぞれ、複数の画素(図示せず)がマトリクス状に形成されており、液晶ライトバルブ駆動部14により各画素の透過率が調整されることにより、ランプ11から射出され、色光分離光学系(図示せず)によって各色光に分離されたR(赤)、G(緑),B(青)の各色光を、対応する液晶ライトバルブ12R,12G,12Bによって変調する。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bから射出された画像光は、クロスダイクロイックプリズム(図示せず)などの合成光学系により合成され、投写光学系13によってスクリーンSC上に拡大投写される。
バラスト40は、制御部20からの指示に従って、ランプ11を点灯又は消灯させる光源駆動部であり、例えばランプ11が高圧放電灯の場合には、始動電圧を印加する点灯回路や、適正なランプ電流を供給する安定器などにより構成される。
操作パネル41は、プロジェクタ1の本体に設けられており、電源オン/オフキー、入力画像切り換え操作を行う入力切換キー、画質調整等の操作を行うメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像での項目選択操作やランプ時間リセット確認画面での点灯時間リセット操作(後述)を行う選択キー、及びプロジェクタ1の状態変更等を行うための各種スイッチ類を有し、ユーザーによるキー操作に応じた操作信号を操作信号入力部43に入力する。
リモートコントローラ(以下「リモコンRC」という。)は、プロジェクタ1の外部に設けられ、上記操作パネル41と同様な各種スイッチ類や0〜9までの数字キーなどを有し、ユーザーによるキー操作に応じた操作信号を送信する。そして、リモコンRCからの操作信号は、リモコン受光部42を介して操作信号入力部43に入力される。
操作信号入力部43は、操作パネル41又はリモコン受光部42からの操作信号を受信し、操作内容に応じた操作信号を制御部20へ入力する。
記憶部44は、制御部20が実行する制御プログラム、画質調整等を行う際のメニュー画像などのOSD画像を生成するためのOSD情報を記憶するとともに、プロジェクタ1の各種設定値等を記憶する。また、この記憶部44には、後述するランプ時間リセット確認画面、およびランプ履歴メニュー画面を生成するためのOSD情報(画面情報)が予め記憶されている。また、後述する動作により、点灯時間の累積値情報、交換履歴情報および使用時間情報が記録される。
図2は実施の形態1に係るランプ交換検出部の構成を模式的に示す図である。
図2(a)に示すように、プロジェクタ1の筐体ケース61には、凹状のランプ収納部62が形成されている。そしてこのランプ収納部62には、ランプ11を含むランプユニット60が着脱自在に収納される。また、ランプ収納部62には当該開口部を覆うランプ蓋63が設けられており、ユーザによってランプ蓋63が開放された状態で、ランプユニット60の着脱操作(交換操作)が行われる。
また、図2(b)に示すように、ランプ収納部62の例えば底面には、ランプユニット60の着脱を検出するランプ交換検出部50が設けられている。このランプ交換検出部50は、例えばプッシュスイッチから構成されており、ランプユニット60の装着時に当該プッシュスイッチが押下されることにより、ランプユニット60の着脱を検出するものである。尚、ランプ交換検出部50は、プッシュスイッチに限らず、ランプユニット60の着脱を検出できるものであれば良い。
時刻処理部51は、例えばRTC(Real Time Clock)やマイクロコントローラ等により構成され、現在時刻情報を生成する。また時刻処理部51には、電源オフ時においても電池52から動作電力が供給され、後述する動作により、ランプ交換検出時刻の情報を記憶部44に記憶させる。尚、時刻処理部51は、本発明における時計部または時刻処理部に相当する。
電池52は、プロジェクタ1の電源オフ時に、少なくとも時刻処理部51の動作電力を供給するものである。
上記のような構成により本実施の形態のプロジェクタ1は、ランプ11の点灯時間の累積値を計測し、ユーザーによりランプ交換がなされると、ランプ11が交換された旨を表示して、ユーザーにリセット操作を促す。また、ランプ交換履歴および使用時間の履歴を記憶し、当該情報を表示する動作を行う。このような動作の詳細について次に説明する。
図3は実施の形態1に係る点灯時間計測の動作フローチャートである。
まず、ランプ11の点灯時間の累積値を計測する動作について図3に基づき説明する。
制御部20は、プロジェクタ1の電源が投入されると点灯時間計測動作を開始し(S101)、ランプ点灯操作がされるまで待機する(S102)。ユーザーにより操作パネル41又はリモコンRCの操作キーから、電源オンキーなどの投写を開始する旨のキーが押下されると、操作信号入力部43は、当該操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は、入力された操作信号によりランプ点灯操作を検出し(S102)、バラスト40に対してランプ11の点灯を指示すると共に、時刻処理部51を参照して現在の時刻を点灯時刻として取得する(S103)。
バラスト40は、制御部20からの指示によりランプ11を点灯させる。このような状態において、例えば外部接続機器2から画像入力部31に1又は複数の入力画像信号が入力され、ユーザーから入力切換キーが操作されると、制御部20は画像入力部31に入力画像切り換え操作を行わせ、外部接続機器2から入力される複数の入力画像信号のうち、操作に応じた入力画像信号を選択させる。そして、制御部20は画像信号処理部32に対し、選択された入力画像信号を変換して投写画像用の画像信号の生成を指示する。画像信号処理部32は、生成した画像信号を液晶ライトバルブ駆動部14へ入力し、液晶ライトバルブ駆動部14は、入力された画像信号に応じて、液晶ライトバルブ12を駆動する。液晶ライトバルブ12は、液晶ライトバルブ駆動部14により各画素の透過率が調整されることにより、ランプ11の光を変調して画像光を射出する。この画像光は、投写光学系13を介してスクリーンSCに投射される。
次に、ユーザーにより操作パネル41又はリモコンRCの操作キーから、電源オフキーなどの投写を終了する旨のキーが押下されると、操作信号入力部43は、当該操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は、入力された操作信号によりランプ点灯操作を検出し(S104)、バラスト40に対してランプ11の消灯を指示すると共に、時刻処理部51を参照して現在の時刻を消灯時刻として取得する(S105)。
次に、制御部20は、消灯時刻と点灯時刻との差分からランプ11の点灯時間を算出する(S106)。そして、記憶部44に記憶された当該ランプ11の点灯時間の累積値に、算出した点灯時間を加算して当該累積値の情報を更新する(S107)。
このような動作により、ランプ11が点灯及び消灯する度に、記憶部44に記憶された当該点灯時間の累積値が更新されることとなる。尚、点灯時間の計測動作はこれに限らず、ランプ11が点灯している時間を計測できれば良く、例えば、ランプ点灯制御と共に時間計測を開始し、ランプ消灯制御と共に時間計測を終了して、計測した時間を記憶された点灯時間の累積値に加算して更新しても良い。
図4は実施の形態1に係る電源オフ時の動作を示すフローチャート、図5は実施の形態1に係るランプ交換検出動作を示すフローチャート、図6は実施の形態1に係る電源オン時の動作を示すフローチャート、図7は実施の形態1に係る使用時間情報及び交換履歴情報の構成を示す図、図8は実施の形態1に係るランプ時間リセット確認画面を示す図である。以下、電源オン/オフ時の動作、ランプ交換検出動作および点灯時間リセット動作について、図を参照しながら説明する。
まず、電源オフ時の動作について図4に基づき説明する。
ユーザーにより操作パネル41又はリモコンRCの操作キーから、電源オフキーが押下されると、操作信号入力部43は、当該操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は入力された操作信号により電源オフ操作を検出し(S201)、バラスト40に対してランプ11の消灯を指示する(S202)。そして制御部20は、時刻処理部51から現在の日時を参照し、当該現在日時の情報を電源オフ時刻情報として記憶部44に記憶させる。さらに制御部20は、記憶部44の使用履歴テーブル(使用時間情報)に登録された電源オン時刻(後述)を参照し、当該電源オン時刻と電源オフ時刻との差分から使用時間を算出して、この使用時間の情報と電源オフ時刻情報とを使用履歴テーブルに登録する(S203)。
この使用履歴テーブルは、プロジェクタ1の電源オン/オフされた日時と使用時間の履歴を管理するもので、図7(a)に示すように、電源オン操作を行った日時を表す「ON日時」、電源オフ操作を行った日時を表す「OFF日時」、および電源オンからオフまでの時間を表す「使用時間」の情報を管理する。即ち、上述した電源オン/オフ操作がされる度に、当該操作ごとの使用時間が登録されることとなる。尚、この使用時間情報の表示動作については後述する。
次に制御部20は、所定のクールダウン処理を行って、プロジェクタ1をスタンバイ状態に移行させる(S204)。
次に、ランプ11の交換検出動作について図5に基づき説明する。
例えばランプ11の寿命などにより、ランプ11を新品のランプに交換する場合、ユーザーは、上記電源オフ操作の後、ランプ11を取り外し、新品のランプ11をランプ収納部62に装着することになる。
時刻処理部51は、プロジェクタ1の電源オフ操作がされるとランプ検出動作を開始し(S301)、ランプ交換検出部50によりランプ11の着脱が検出されるまで待機する(S302)。ランプ交換検出部50は、ランプ11の着脱を検出すると、この検知信号を時刻処理部51へ入力する。時刻処理部51は、入力された検知信号によりランプ11の交換を検出し、現在日時の情報をランプ交換検出時刻情報として記憶部44に記憶させる(S303)。そして時刻処理部51は、ステップS302に戻り、再度ランプ11の着脱が検出されるまで待機する。
次に、電源オン時の動作について図6に基づき説明する。
制御部20は、ユーザーにより操作パネル41又はリモコンRCの操作キーから、電源オンキーが押下されると、操作信号入力部43は、当該操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は入力された操作信号により電源オン操作を検出し(S401)、バラスト40に対してランプ11の点灯を指示する(S402)。そして制御部20は、時刻処理部51から現在の日時を参照し、当該現在日時の情報を電源オン時刻情報として記憶部44に記憶させる。さらに制御部20は、この電源オン時刻情報を使用履歴テーブルに登録する(S403)。
次に制御部20は、記憶部44に記憶された電源オン時刻情報、電源オフ時刻情報、およびランプ交換検出時刻情報を参照し、ランプ交換検出時刻が、電源オフ時刻より後であるか否か、つまり最終電源オフ時刻以降にランプ交換がされたか否かを判断する(S404)。ランプ交換検出時刻が電源オフ時刻より前であると判断した場合、又はランプ交換検出時刻情報が記憶されていない場合は、電源オン時動作を終了して通常の動作状態に移行する(S410)。
一方、ランプ交換検出時刻が電源オフ時刻より後であると判断した場合、制御部20は、記憶部44に記録されたランプ時間リセット確認画面の画像情報とランプ交換検出時刻情報とを画像信号処理部32に取得させて、ランプ11が交換された旨およびその日時を表示し、ランプ点灯時間をリセットするか否かを確認するメッセージを含むOSD画像信号を生成させる。そして、この画像信号に基づく画像光が投写光学系13を介して射出され、例えば図8に示すようなランプ時間リセット確認画面100が投写される(S405)。
このような表示の際に、ユーザーによりカーソルキー、決定キーなどが操作され、点灯時間リセット操作(例えば「Yes」キー)が選択されると、点灯時間リセットの操作信号が制御部20に入力され、制御部20は点灯時間リセット操作がされたと判断する(S406)。そして、制御部20は、時刻処理部51から現在の日時を参照し、当該現在日時の情報と、記憶部44に記憶されたランプ11の点灯時間の累積値情報とを、記憶部44の交換履歴テーブル(交換履歴情報)に登録する(S407)。
この交換履歴テーブルは、ランプ11を交換した日時と当該ランプの点灯時間の履歴を管理するもので、図7(b)に示すように、点灯時間リセット操作を行った日時を表す「交換日時」、その交換日時における点灯時間の累積値を表す「点灯時間」の情報を管理する。即ち、上述した点灯時間リセット操作がされる度に、交換日時ごとの点灯時間が登録されることとなる。
次に制御部20は、記憶部44に記憶された点灯時間の累積値情報をリセットし(S408)、電源オン時動作を終了して通常の動作状態に移行する(S410)。
ステップS406において、ユーザーによりカーソルキー、決定キーなどが操作され、点灯時間リセットを行わない旨の操作(例えば「No」キー)が選択された場合、制御部20は、記憶部44に記憶されたランプ交換検出時刻情報を削除し(S409)、電源オン時動作を終了して通常の動作状態に移行する(S410)。
このような動作により、電源オフ中にランプ交換がなされた場合には、電源オン時にランプ点灯時間の累積値情報をリセットするか否かを確認する画面を表示し、ユーザーは当該確認画面に基づいてランプ点灯時間の累積値をリセットする操作を行うことができる。
次に、上記動作により記憶部44に記憶されたプロジェクタ1の使用時間情報および交換履歴情報の表示動作について図9を用いて説明する。
図9は実施の形態1に係るランプ履歴メニューの画面表示を示す図である。
ユーザーにより操作パネル41又はリモコンRCのメニューキーが押下されると、操作信号入力部43は、メニュー表示操作の操作信号を受信し、この操作信号を制御部20へ入力する。制御部20は、入力されたメニュー表示操作の操作信号によりメニュー表示動作を開始し、記憶部44に記録されたメニュー画像に関するOSD情報を画像信号処理部32に出力する。画像信号処理部32は、入力されたメニュー画像に関する情報に基いて、メニュー画像を表示するOSD画像信号を生成する。そして、この画像信号に基づく画像光が投写光学系13を介して射出され、メニュー画像が投写される。
このようなメニュー表示の際に、ユーザーによりカーソルキー、決定キーなどが操作され、ランプ履歴メニューが選択されると、例えば図9(a)に示すように、「使用時間情報」、及び「ランプ交換情報」の選択メニュー110が投写画像に表示される。
ユーザーによるキー操作により、上述した選択メニュー110において、「使用時間情報」が選択されると、制御部20は、記憶部44に記録された使用履歴テーブルの情報を画像信号処理部32に取得させて、当該情報を表示するOSD画像信号を生成させる。そして、この画像信号に基づく画像光が投写光学系13を介して射出され、例えば図9(b)に示すような画像が投写される。そしてユーザーにより、使用履歴テーブルに登録された過去の電源オン日時、電源オフ日時および使用時間が確認された後、ユーザーによりメニューキーや戻るキーなどが操作されると、制御部20はメニュー画像を表示させて使用時間情報の表示動作を終了する。
また、ユーザーによるキー操作により、上述した選択メニュー110において、「ランプ交換情報」が選択されると、制御部20は、記憶部44に記録された交換履歴テーブルの情報を画像信号処理部32に取得させて、当該情報を表示するOSD画像信号を生成させる。そして、この画像信号に基づく画像光が投写光学系13を介して射出され、例えば図9(c)に示すような画像が投写される。そしてユーザーにより、交換履歴テーブルに登録された過去のランプ交換日時と累積点灯時間とが確認された後、ユーザーによりメニューキーや戻るキーなどが操作されると、制御部20はメニュー画像を表示させてランプ交換情報の表示動作を終了する。
以上のように本実施の形態1においては、電源オン時刻情報、電源オフ時刻情報、およびランプ交換検出時刻情報を記憶して、電源オン操作のとき、最終電源オフ時刻以降にランプ交換がされたか否かを判断して、ランプ交換がされたと判断したときランプ時間リセット確認画面100を投写するので、ランプ11が交換された場合に、点灯時間の累積値のリセット操作忘れを防止することができる。
また、点灯時間リセット操作がされたとき、ランプ11を交換した日時と当該ランプの点灯時間の累積値情報とを交換履歴テーブルに登録した後、点灯時間の累積値情報をリセットし、交換履歴表示を行うことにより、ランプ11の交換がいつされたのか把握することができる。また、過去に使用したランプの点灯時間の累積値を把握することができる。
また交換履歴表示により、例えば、ランプ11が寿命前に切れてしまった場合などに、過去に使用したランプがどのくらい点灯していたか分かり、故障の原因がランプ11であるのか又はランプ11以外の回路であるのかを特定することができる。
さらに、ランプ11にメモリを付加する必要が無いので、ランプ11のコストを上げることなく過去に使用したランプの点灯時間を把握することができる。
また、電源オン/オフ操作の際に電源オン時刻及び電源オフ時刻を使用履歴テーブルに登録し、使用時間情報を表示することにより、過去の電源オンまたはオフの操作履歴を把握することができ、プロジェクタ1の使用履歴を管理することができる。また、過去の使用記録がわかるので不正な使用を検出できる。
尚、本実施の形態1では、時刻処理部51がランプ交換検出時刻の情報を記憶部44に記憶させる場合を説明したが、本発明はこれに限らず、電源オフ中において、制御部20の一部又は全部の機能に係る動作電力を電池52から供給するようにし、制御部20が、ランプ交換検出時刻の情報を記憶部44に記憶させるようにしても良い。
尚、本実施の形態1では、液晶ライトバルブ12を用いて、ランプ11から射出された光を変調したが、本発明はこれに限らず、他の空間光変調器を用いても良く、例えば、半導体基板の上に敷き詰められた微小面積のミラーの傾きを画像信号に基づいて制御することによって画像を投写するDMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の登録商標である。
実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るランプ交換検出部の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る点灯時間計測動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電源オフ時の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るランプ交換検出動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電源オン時の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る使用時間情報及び交換履歴情報の構成を示す図である。 実施の形態1に係るランプ時間リセット確認画面を示す図である。 実施の形態1に係るランプ履歴メニューの画面表示を示す図である。
符号の説明
1 プロジェクタ、2 外部接続機器、11 ランプ、12R 液晶ライトバルブ、12G 液晶ライトバルブ、12B 液晶ライトバルブ、13 投写光学系、14 液晶ライトバルブ駆動部、20 制御部、31 画像入力部、32 画像信号処理部、33 フレームメモリ、40 バラスト、41 操作パネル、42 リモコン受光部、43 操作信号入力部、44 記憶部、50 ランプ交換検出部、51 時刻処理部、52 電池、60 ランプユニット、61 筐体ケース、62 ランプ収納部、63 ランプ蓋、100 ランプ時間リセット確認画面、110 選択メニュー、RC リモコン、SC スクリーン。

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源を点灯又は消灯させる光源駆動部と、
    入力画像信号に基づいて表示画像用の画像信号を生成する画像信号処理部と、
    前記画像信号処理部により生成された画像信号に基づき、前記光源から射出された光束を変調する光変調部と、
    前記光変調部により変調された光束を拡大投写する投写光学系と、
    記憶部と、
    前記光源の着脱を検出する光源交換検出部と、
    前記光源の点灯時間の累積値を計測し、該点灯時間の累積値情報を前記記憶部に記憶させる制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記光源交換検出部が光源の着脱を検出した後、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 操作内容に応じた操作信号を入力するための操作信号入力部と、
    現在時刻情報を生成する時計部と
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報と、前記光源交換検出部が光源の着脱を検出したときの時刻情報とを前記記憶部に記憶させ、
    前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったとき、前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、
    前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後のとき、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 操作内容に応じた操作信号を入力するための操作信号入力部と、
    現在時刻情報を生成する時刻処理部と
    を更に備え、
    前記時刻処理部は、
    前記光源交換検出部が光源の着脱を検出したときの時刻情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記制御部は、
    前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったとき、前記記憶部に記憶された前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後であるか否かを判断し、
    前記光源の着脱検出時刻が、前記電源オフの操作時刻より後のとき、前記光源が交換された旨を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  4. 前記制御部は、
    前記操作信号入力部から点灯時間リセットの操作信号を受け取ったとき、
    前記光源の着脱を検出したときの時刻情報および前記点灯時間の累積値情報を交換履歴情報として前記記憶部に記憶させた後、前記点灯時間の累積値情報をリセットし、
    前記交換履歴情報を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させることを特徴とする請求項2又は3記載のプロジェクタ。
  5. 前記制御部は、
    前記操作信号入力部から電源オフの操作信号を受け取ったときの時刻情報と、前記操作信号入力部から電源オンの操作信号を受け取ったときの時刻情報とを使用時間情報として前記記憶部に記憶させ、
    前記使用時間情報を表示する画像信号を前記画像信号処理部に生成させることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のプロジェクタ。
  6. 光源からの光を変調して画像を投写するプロジェクタの制御方法であって、
    前記光源の点灯時間の累積値を計測し、該点灯時間の累積値情報を記憶するステップと、
    前記光源の着脱を検出するステップと、
    前記光源の着脱が検出された後、前記光源が交換された旨を表示する画像を投写するステップと
    を有することを特徴とするプロジェクタの制御方法。
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