JP2009191540A - 駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト増を招かずに動作時における異音の発生が抑えられるパレットの平行移動を行うための駆動機構を有した駐車装置を提供する。
【解決手段】パレット101は、4つの車輪102a〜102dによって、レール103および104の上で移動可能な状態で支えられている。車輌を載せるパレット101に固定されたモータ109に駆動されるプーリ105は、パレット101が横行する方向に張られた金属ワイヤ106の途中に巻き付けられている。モータ109を回転させると、プーリ105が回転し、金属ワイヤ106を伝わるようにプーリ105を移動させる力が発生し、それによりパレット101の駆動制御が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐車装置に係り、特に車輌を載せるパレットを平行移動させるための駆動機構に関する。
車輌を載せたパレットが平行に移動する形式の駐車装置のパレットの駆動機構として、図6に示したような構成が知られている。図6(A)は上面図であり、図6(B)は矢印600の方向から見た拡大側面図である。図6には、車輌を載せるパレット601が示されている。パレット601には、回転可能な状態で車輪602a〜602cが固定されている。車輪602aと602bは、レール603の上を転がることが可能な状態とされ、車輪602cと602dは、レール604の上を転がることが可能な状態とされている。
車輪602aの軸には、ピニオンギアとして機能するスプロケット605が固定され、スプロケット605は、ラックとして機能する滑り止めチェーン606に噛み合っている。滑り止めチェーン606は、駐車装置の骨格構造(あるいは設置面)607上に置かれ、図示省略した両端が駐車装置の骨格構造607に固定されている。車輪602aの軸は、軸受部608に回転可能な状態で軸受され、軸受部608は、パレット601の下面に固定されている。パレット601の上面には、ギア機構を内蔵したモータ609が固定され、モータ609の駆動力は、歯車610および駆動チェーン611を介して、車輪602aの回転軸に固定された歯車612に伝えられる。
この仕組みによれば、モータ609を回転させると、駆動チェーン611を介して駆動力が伝わり、車輪602aとスプロケット605が回転する。車輪602aが回転することで、パレット601はレール603および604上で移動する。パレット601の移動開始時や終了時に車輪602aからレール603への駆動力あるいは制動力の伝達が上手く行かず、車輪602aがレール603に対して滑る場合がある。この際、スプロケット605から滑り止めチェーン606に駆動力あるいは制動力が働き、上記車輪602aの滑りが防止される。この構造では、パレット601の重量は、車輪602a〜602dによって支えられ、スプロケット605は、荷重は負担せず、上記車輪602aに滑りが生じた場合に補助的に駆動力あるいは制動力を発揮する。モータ609を停止させた状態では、スプロケット605が滑り止めチェーン606に噛み合うことで、パレット601のレール603上での移動が抑制されている。以上概説したような構成としては、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。
特開2004−211294号
図6に示す構造は、簡単な構造で効果的にパレットを水平移動させるための駆動力を発生させることができるが、動作時にスプロケットと滑り止めチェーンとの噛み合いの関係や車輪の摩擦状態によって異音が発生するという問題がある。この異音を抑えるには、スプロケットと滑り止めチェーンとの掛かりを浅くし、つまりスプロケットの歯がチェーンに噛み合う深さを浅くすることが有効となる。しかしながら、スプロケットと滑り止めチェーンとの掛かりを浅くすると、滑り止めチェーンの延長方向に対する力が、パレットに加わった場合(このような事態は、パレットへの車輌の入庫時に、車輌がパレットサイドの縁に接触することで起こり得る)に、スプロケットがチェーンから外れ、パレットが動く場合がある。つまり、パレットの移動を抑制する規制力が弱くなる。
この問題を解決する方法としては、別途パレット移動防止機構を配置することが考えられるが、装置をまた別に用意する必要があるのでコスト増となる問題がある。そこで本発明は、コスト増を招かずに動作時における異音の発生が抑えられるパレットの平行移動を行うための駆動機構を有した駐車装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、骨格構造と、前記骨格構造に対して、水平移動が可能で、且つ、車輌を載せることが可能なパレットと、前記パレットに回転可能な状態で固定された車輪と、前記パレットに回転可能な状態で固定されたプーリと、前記水平移動の方向に張られ、その一部において前記プーリに巻き掛けされ、その両端が前記骨格構造に固定された線状の部材と、前記パレットに固定され、前記プーリを回転させることが可能なモータとを備えることを特徴とする駐車装置である。
請求項1に記載の発明において、骨格構造とは、駐車装置を構成する構造、あるいは駐車装置が設置される土台や構造体のこという。パレットとは、車輌を載せる面を有する部材のこという。巻き掛けとは、巻いて掛けることをいう。巻く回数は、1回に限定されず複数回であってもよい。線状の部材とは、プーリに巻くことが可能な柔軟性のあるワイヤ状の部材のこという。この部材としては、金属ワイヤやカーボン繊維を利用したワイヤを利用することができる。線状の部材の骨格構造への固定は、直接であってもよいし、間接であってもよい。
請求項1に記載の発明によれば、パレットの重量あるいは車輌が乗ったパレットの重量は、車輪で支えられる。柔軟性のある線状の部材は、プーリに巻き付けられているので、両者の間に大きな摩擦力が発生する。この摩擦力に起因して、プーリが回転した際に、プーリが線状の部材を巻き込みつつ、線状の部材を伝わるようにして線状の部材に対してその張られた方向に移動する。プーリは、パレットに回転可能な状態で固定されているので、このプーリの移動力により、パレットが、線状の部材が張られた方向に沿って移動しようとする駆動力が発生する。
この原理によれば、駆動力の伝達が、スプロケットとチェーンとの噛み合いによるものではなく、プーリとそこに巻き付けられた線状の部材との間に働く摩擦力により行われる。このため、スプロケットとチェーンとの噛み合いを利用した力の伝達では避けがたい軋み音等の異音の発生が抑えられる。また、請求項1に記載の発明は、部品構成がシンプルであり、低コスト化を計ることができる。
さらに請求項1に記載の発明によれば、プーリとそこに巻き付けられた線状の部材との間に働く摩擦力によって、パレットが線状の部材の張られた方向に移動しようとする力に対する抗力が発生するので、外力によってパレットが線状の部材が張られた方向に動こうとすることを防止する効果が高い。またこの効果は、パレットに車輌が乗っていてもいなくても同様に得ることができる。
線状の部材は、パレット上面または下面の方向から見て、その張られた方向が、パレットの移動する方向に略一致していればよい。ここで、略一致というのは、互いの方向のなす角度が5度以内、好ましくは3度以内、より好ましくは1度以内であることをいう。パレットの移動方向は、水平方向であれば良く、その方向には、車輌の入庫方向から見て、左右の方法、前後の方向、斜めの方向が含まれる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、線状の部材には、張力が与えられていることを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、線状の部材に張力が与えられ、それにより線状の部材とプーリとの間に効果的に摩擦力を働かせることができる。本発明では、線状の部材がプーリに巻き付けられているので、線状の部材に作用する張力が大きい程、上記摩擦力は大きくなり、プーリによるパレットを水平移動させる駆動力およびパレットが水平移動しないようにする静止力は強くなる。したがって、線状の部材に張力を与えることで、請求項1に記載の優位性をさらに高めることができる。張力の与え方としては、ばね、弾性部材、油圧ピストン等を介した、線状部材の支持構造や、これら部材を線状部材の一部に介在させた構造、あるいは線状の部材自体を弾性のある材質で構成する例を挙げることができる。
請求項3に記載の発明は、線状の部材の一端または両端は、弾性力を発生する部材を介して前記骨格構造に固定されていることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、線状の部材に対して効果的に張力を与えることができる。
本発明によれば、コスト増を招かずに動作時における異音の発生が抑えられるパレットの平行移動を行うための駆動機構を有する駐車装置を提供することができる。
(実施形態の構成)
図1は、本発明の一実施形態を示す上面図(A)およびその一部側面図(B)である。すなわち、図1(A)の一部分を矢印100の方向から見た状態が(B)に示されている。図1には、車輌を載せるパレット101が示されている。図1には、パレット101上に車輌が載っていない状態が示されている。
以下、簡単に本実施形態の概要を説明する。図1に示すように車輌を載せるパレット101は、4つの車輪102a〜102dによって、レール103および104の上で移動可能な状態で支えられている。また車輌を載せるパレット101に固定されたモータ109によって駆動されるプーリ105は、パレット101が横行する方向に張られた金属ワイヤ106の途中に巻き付けられている。モータ109を回転させると、プーリ105が回転し、金属ワイヤ106を伝わるようにプーリ105を移動させる力が発生し、それがパレット101を動かす駆動力となる。
以下、図面を参照して本実施形態を詳細に説明する。図1に示すようにパレット101は、図示省略した桁材によって補強された鋼材性の板状の部材である。なお、図示省略されているが、板状の部材といっても、車輌の車輪が載る部分は、部分的には凹形状にされており、また縁が折り曲げられている等の凹凸や折り曲げ構造を有している。図1の例では、パレット101への入庫時に、図示省略した車輌は、矢印116の方向からパレット101上に移動する。また、パレット101上に載った車輌が出庫する際には、パレット101上から、矢印116と反対の方向に車輌が移動する。本発明を利用した駆動機構を利用したパレット101の水平方向への移動は、矢印117の方向となる。この方向への移動は、車輌の入出庫方向と直交する方向への移動であるので、横行と称される。
パレット101には、回転可能な状態で車輪102a〜102cが固定されている。車輪102aと102bは、レール103の上を転がることが可能な状態とされ、車輪102cと102dは、レール104の上を転がることが可能な状態とされている。各車輪は、両サイドに鍔部(フランジ部)を備え、パレット101をレール103および104上で移動可能で、且つ、レール103および104から外れないように支える機能を有している。
車輪102aの付近には、パレット101をレール103および104上で動かすための駆動機構が配置されている。なお、それ以外の車輪には駆動機構は設けられていない。以下、この駆動機構について説明する。車輪102aの軸113には、歯ギア112、プーリ105が固定されている。軸113は、軸受部108に回転可能な状態で軸受され、軸受部108は、パレット101の下面に固定されている。この車輪の軸を受ける構造は、車輪102b〜102dにおいても同じである。
歯ギア112には、駆動チェーン111が噛み合い、この部分に対する駆動チェーン111の他方は、ギア機構を内蔵したモータ109の回転軸に固定された歯ギア110に噛み合っている。またモータ109は、パレット101に固定されている。車輪102aは、駐車装置の骨格構造を構成するH型鋼107に固定されたレール103の上に載っている。
プーリ105は、両サイドに鍔105aを有し、線状の部材の一例である金属ワイヤ106が巻き付けられている。金属ワイヤ106としては、例えば、プーリ105のワイヤを巻き付ける部分の直径が100mmである場合、材質が鋼、径が5mm、柔軟性が損なわれずに曲がられる曲率半径が線径の10倍以下のものが利用される。プーリ105に巻き付ける線状の部材(以下、ワイヤと称する)は、プーリへの巻き付けが可能で、プーリ105を回転させた際に、それに追従して柔軟に変形する材質であり、且つ、パレット101を移動させる駆動力に耐える強度を有する必要がある。この例では、金属ワイヤ106がプーリ105に1回巻きとされている。この巻き数は、2回以上であってもよい。
図2は、図1を右方向から見た状態を示す概念図である。図2には、パレット101上に車輌(この場合は、乗用車)118が載った状態が示されている。この場合、車輌118が、パレット101上に前向きに駐車された状態が示されている。この例では、図2に示すように、金属ワイヤ106が、矢印117により示されるパレット101の横行の方向に一致した方向に張られている。
図3は、全体を上方から見た概略であり、金属ワイヤの両端の支持構造を示す概念図である。図3の視点は、図1の視点と同じである。図3に示すように、金属ワイヤ106の両端は、弾性力を発生する部材であるコイルばね119および120によって張力が与えられた状態で支持されている。すなわち、金属ワイヤ106の一端は、コイルばね119を介してL型金具121によりレール103に固定され、金属ワイヤ106の他端は、コイルばね120を介してL型金具122によりレール103に固定されている。レール103は、駐車装置の骨格構造に固定されているので、金属ワイヤ106の両端は、コイルばねを介して、駐車装置の骨格構造に固定された状態となる。この支持構造において、コイルばね119および120は、引っ張られた状態で負荷が与えられ、その弾性力により、金属ワイヤ106に張力が与えられる。
また図3には、他のパレット201が示されている。パレット201の駆動機構は、横行パレット101のものと同じである。この場合、図示するように1本の金属ワイヤ106を2つのパレット101と102が共有している。ここでは、パレットが2つの例が示されているが、その数は、駐車装置の規模に応じて任意の数が選択される。
図1〜図3に示す構成では、パレット101(あるいはそれに加えてその上に載せられた車輌)の重量は、車輪102a、102b、102cおよび102dにより支えられ、プーリ105は、パレット101(あるいはそれに加えてその上に載せられた車輌)の重量を実質的に負担しない。車輪102aは、モータ109により駆動され、レール103上で、パレット101を横行させるための駆動力を発揮する。この構造によれば、主に車輪102aによってパレット101の横行制御が行われ、車輪102aがレール103上で滑った際に、プーリ105によるパレット101の横行制御が行われる。
以上の説明において、パレット101の水平方向への移動機構として、矢印117の方向への横行を行う機構を説明したが、同様の構成は、パレット101が矢印117の方向に直交する方向に動く場合にも適用することが可能である。
(実施形態の動作)
以下、図1を主に参照しつつ、図1〜図3に示す構成の動作の一例を説明する。モータ109を回転させると、駆動チェーン111を介して、軸113に回転駆動力が伝わり、軸113が回転する。この回転により、車輪102aと金属ワイヤ106が巻き付けられた状態のプーリ105が回転する。金属ワイヤ106は、図3に示すコイルばね119および120のより弾性的に支持されているので、パレット101を動かす駆動力の発揮は、主に車輪102aにより行われる。この際、パレット101の移動開始時や終了時等の高負荷状態や、雨水、油、ゴミ等の車輪102aやレール103への付着に起因して、車輪102aがレール103に対して滑ることがある。このような場合にプーリ105による駆動力あるいは制動力が発揮される。
すなわち、金属ワイヤ106は、張力を与えられており、プーリ105にしっかりと巻き付いているので、プーリ105の回転は、金属ワイヤ106に対して滑らず行われる。したがって、車輪102aのレール103に対する空転が発生すると、プーリ105が回転しつつ金属ワイヤ106が張られた方向(矢印117の方向)に金属ワイヤ106を伝わるようにして移動しようとする。この際、矢印117のどちらの方向に向かって移動しようとするかは、モータ109の回転の方向によって決まる。つまり、プーリ105は、金属ワイヤ106に一重巻きの状態で巻き付き回転しながら、図1の矢印117のいずれかの方向(図1の上方または下方)に向かって移動しようとする。
プーリ105は、パレット101に軸受部108において軸受されているから、このプーリ105の金属ワイヤ106に対して移動しようとする力が駆動力となり、パレット101がレール103およびレール104上を移動する駆動力が発生する。またこの駆動力が発生する原理の逆の作用としてパレット101の動きを抑える制動力が発生する。このプーリ105が発生する駆動力や制動力により、車輪102aの滑りが防止され、パレット101の横行制御を正確に行うことができる。
(実施形態の変形)
図1〜図3に示す例では、4つある車輪部分の内、一箇所で駆動が行われている。しかしながら、2以上の部分で駆動が行われる構成が排除されるわけではない。ワイヤとプーリを複数とし、各ワイヤに各プーリが巻き付く構成とすることもできる。プーリとワイヤとの間に働く摩擦力を高めるために、摩擦係数の大きい材料が介在するようにすることもできる。プーリや車輪の断面形状は、中央が窪んだ形状とすることもできる。特に車輪は、鍔部が片側のみに配置された構造とすることもできる。
図4に示すようなワイヤの張り方も可能である。図4には、パレットを車輌118の入庫方向から見て、水平ではなく、緩い山型に金属ワイヤ401が張られている例が示されている。この場合、図4の上方向から見た様子は、図1(A)の場合と基本的に同じとなる。この例において、金属ワイヤ401は、コイルばね402および403を介して、駐車装置の骨格構造となる支柱404および405に固定されている。駆動機構406は、図1に示す例と同じであるので、説明は省略する。なお、図1と同じ符号は、図1の場合と同じである。
駆動機構は、図5に示すような構造とすることもできる。図5は、他の実施形態の概略の構成を示す上面概略図である。図5の視点は、図1と同じであり、特に説明しない符号は図1の場合と同じである。図5に示す例では、回転軸502がパレット101の面に垂直になるようにモータ501が、パレット101の裏面側に固定されている。
そして、モータ501の回転軸502には、歯ギア503が固定されており、そこには駆動チェーン504が噛み合っている。パレット101からはプーリ支持板505がレール103の方向に向かって張り出しており、そこにプーリ506が回転可能な状態で支持されている。プーリ506の軸507には、図示省略した歯ギアが固定され、この歯ギアに駆動チェーン504が噛み合わされている。さらにプーリ506には、図1の場合と同様な金属ワイヤ508が1回巻きで巻き付けられている。
モータ501が回転すると、駆動チェーン504により駆動力が伝わり、プーリ506が回転する。この際、図1の場合と同様な原理により、金属ワイヤ508の展開方向(図5の上または下方向)に向かって、プーリ506が移動しようとする力が働く。この力は、プーリ支持板505を介して、パレット101に作用し、パレット101が図の上または下方向に移動しようとする駆動力となる。つまり、モータ501を回転させることで、パレット101を、レール103および104の上で、図の上または下方向に動かすことができる。この例では、各車輪102a〜102dは、パレットの重量(またはそれに加えて車輌の重量)をレール上で移動可能な状態で支えるだけあり、車輪は駆動されない。
ワイヤに張力を与える装置(張力発生装置)としては、コイルばねでないばね機構や弾性部材を用いたもの、引っ張ると、縮みもうとする力を発揮するシリンダ機構、電磁ソレノイドや形状記憶合金を用いたアクチュエータ、重りを用いた機構等を利用することもできる。また、ワイヤ自体が弾性を示す材料(例えば硬質のゴム)で構成されていてもよい。しかしながら、ワイヤが伸びることで、パレットを動かす力が吸収されるので、その点に関する留意が必要である。また、ワイヤに張力を与える装置は、ワイヤの両端ではなく、片方の端部であってもよい。また、張力を与える装置は、ワイヤの端部ではなく途中であってもよい。図1には、ワイヤの断面形状として、円形のものが示されているが、ワイヤの断面形状は、楕円形や角形であってもよい。また、ワイヤとして幅広のベルト状のものを利用することもできる。これらのことは、ワイヤの材質が金属でない場合も同様である。また、図1に示す構成において、車輪102aを軸113に対して回転可能な構造とし、車輪102aは、駆動力の発揮に関与せず、パレット101の荷重を支えつつその移動を許容する役割だけを果たす構成とすることもできる。
プーリとワイヤとの摩擦力を大きくするために、プーリのワイヤとの接触部分に、ゴムを巻きつける(あるいは被覆する)構成としてもよい。また、同様な目的のために、プーリのワイヤとの接触部分に、凹凸やギザギザを形成してもよい。
(実施形態の優位性)
図1〜図5に示す構成によれば、スプロケットとチェーンの噛み合いではなく、プーリとワイヤとの間に働く摩擦力による駆動力の伝達であるので、異音の発生を抑えることができる。また、ワイヤに張力を与えることで、プーリとワイヤとの間で摩擦力が効果的に働くようにすることができ、パレットの駆動力を効率良く得ることができる。また、部品構成が簡単であるので、低コスト、高信頼性を得ることができる。
また、ラックチェーン式の場合は上からしっかり押さえつけておかないとスプロケットの歯がチェーンのローラーを乗り越えて滑る場合がある。車両が乗っている場合はその重量で押さえが利き、この問題は発生しないが、パレットのみだと滑りが発生し易い。したがって、ラックチェーン式では、パレット縁への車輌の接触等に起因するパレットの位置ずれを防止する能力は高くない。これに対して、本実施形態で示したワイヤ式であれば、テンション機構が効いている限り、常に同じ摩擦力でパレットの位置ずれを防ぐことが出来る。そのため、パレット縁への車輌の接触等に起因するパレットの位置ずれを防止する能力を高くすることができる。
本発明は、駐車パレットが水平に移動する機構を備えた駐車装置に利用することができる。
実施形態の概要を示す上面概略図と拡大側面図である。 実施形態の概要を示す正面概要図である。 実施形態の概要を示す上面概略図である。 他の実施形態の概要を示す正面概略図である。 他の実施形態の概要を示す上面概略図である。 従来技術の概要を示す上面概略図と拡大側面図である。
符号の説明
101…パレット、102a…車輪、102b…車輪、102c…車輪、102d…車輪、103…レール、104…レール、105…プーリ、106…金属ワイヤ、107…H型鋼、108…軸受部、109…モータ、110…歯ギア、111…駆動チェーン、112…歯ギア、113…軸、118…車両、119…コイルばね、120…コイルばね。

Claims (3)

  1. 骨格構造と、
    前記骨格構造に対して、水平移動が可能で、且つ、車輌を載せることが可能なパレットと、
    前記パレットに回転可能な状態で固定された車輪と、
    前記パレットに回転可能な状態で固定されたプーリと、
    前記水平移動の方向に張られ、その一部において前記プーリに巻き掛けされ、その両端が前記骨格構造に固定された線状の部材と、
    前記パレットに固定され、前記プーリを回転させることが可能なモータと
    を備えることを特徴とする駐車装置。
  2. 前記線状の部材には、張力が与えられていることを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
  3. 前記線状の部材の一端または両端は、弾性力を発生する部材を介して前記骨格構造に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
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