JP2009191300A - 溶銑の脱硫処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械攪拌式脱硫装置を用いて溶銑を脱硫処理する際に、新たな設備改造費用を必要とせずに、従来に比べて脱硫反応効率を高めることができ、溶銑を効率良く脱硫処理する方法を提供する。
【解決手段】 本発明の溶銑の脱硫処理方法は、CaO系脱硫剤6を使用して機械攪拌式脱硫装置で溶銑3を脱硫処理するに際し、インペラー4によって攪拌されている溶銑に、CaO系脱硫剤を、3段階以上に分割し且つ3分間以上の間隔を隔てて、上置き添加して脱硫する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機械攪拌式脱硫装置を用いて溶銑を脱硫処理する方法に関し、詳しくは、脱硫剤の凝集を防止して、高い脱硫反応効率で脱硫することのできる脱硫処理方法に関するものである。
高炉で溶製される溶銑から鋼を製造するにあたり、高炉から出銑された溶銑には、鋼の品質に悪影響を及ぼす硫黄(S)が0.04〜0.05質量%程度の高濃度で含まれており、しかも、次工程の転炉精錬工程では、酸化精錬による不純物の除去を目的としていることから、主として還元反応により除去される硫黄の除去は期待できず、そこで、他の含有成分などの影響から脱硫しやすい溶銑の段階において、要求される品質に応じて、種々の方法によって溶銑の予備脱硫処理が行われている。
この予備脱硫処理は、Arガスなどの不活性ガスを溶銑中へ吹き込んで溶銑を攪拌しながら脱硫剤を搬送用ガスとともに溶銑中に吹込み添加する方法や、溶銑中に浸漬させたインペラー(「回転羽根」または「回転翼」とも呼ぶ)を回転させて溶銑を攪拌しながら脱硫剤を上置き添加して行う方法が一般的であり、特に、安価なCaO系脱硫剤を使用した場合でも高い脱硫率が得られることから、近年は機械攪拌方式による脱硫方法が主流になっている。この場合、CaO系脱硫剤としては、生石灰単独、或いは、生石灰に蛍石(CaF2)またはアルミナ(Al23)を加えたものが使用されている。このCaO系脱硫剤による脱硫反応は、「CaO+S→CaS+O」に示される反応式に基づいて進行する。尚、機械攪拌方式による脱硫装置を機械攪拌式脱硫装置と呼んでいる。
しかしながら、機械攪拌式脱硫装置における脱硫処理で使用されるCaO系脱硫剤は、集塵機に吸引されたり、周囲に飛散したりすることを防止するために、0.5〜2mm程度の粒子状として使用される。また、CaOの融点は2000℃を超える高温であることから溶銑中では溶融せず、溶銑中硫黄との反応は、粒子状CaO系脱硫剤の表面のみで起こり、CaO系脱硫剤の内部は脱硫反応に寄与しない。また更に、CaO系脱硫剤は、溶銑との濡れ性が悪く、溶銑中へ巻き込まれにくい上に、溶銑浴上へ添加されたCaO系脱硫剤が、強攪拌されている溶銑の浴表面または浴中で凝集してしまい、反応界面積はより一層低下する。
このために、CaO系脱硫剤の脱硫反応効率は、7%程度と低いのが現状である。ここで、脱硫反応効率とは、脱硫剤として添加したCaOの質量に対する脱硫反応に寄与したCaOの質量の比率であり、従って、添加されるCaO系脱硫剤中のCaOの90%以上は脱硫反応に寄与しないことを示している。
そこで、CaO系脱硫剤の脱硫反応効率を高める技術が多数提案されている。例えば、特許文献1には、インペラーを低速回転させながら上方から溶銑面に近づけ、インペラーが溶銑中に浸漬したときからインペラーの回転速度を上げて溶銑上のスラグを処理容器の外周寄りに振り分け、その状態で容器中央部付近に露出する溶銑面上にCaO系脱硫剤を投入し、投入したCaO系脱硫剤と溶銑とを、全体が溶銑中に漬かった位置で高速回転させるインペラーによって撹拌する脱硫方法が提案されている。特許文献1によれば、CaO系脱硫剤は露出した溶銑浴面上に添加されるので、CaO系脱硫剤の全量が直ちに溶銑と接触し反応するので、短時間で十分に脱硫できるとしている。
特許文献2には、粉状のCaO系脱硫剤を、インペラー軸の側壁に設けた吹込み孔から溶銑中に略水平方向に向けて吹き込んで脱硫する方法が提案されている。特許文献2によれば、略水平方向に向けて吹き込むことにより、インペラーの下方に形成されるガス溜りに捕捉されるCaO系脱硫剤は大幅に減少し、CaO系脱硫剤の凝集が抑制されて、溶銑中に効率的に分散されるとしている。
また、特許文献3には、機械攪拌式脱硫装置を用いて溶銑を脱硫処理するに際し、インペラーによって攪拌されている溶銑に、鉄系シース材でCaO系脱硫剤を被覆した鉄被覆脱硫用ワイヤーを供給して脱硫処理する方法が提案されている。特許文献3によれば、超微粒のCaO系脱硫剤であっても添加時の飛散が無く、脱硫剤の添加歩留まりが向上し、そして、添加された脱硫剤は溶銑と強攪拌されるので、脱硫反応界面積が増加して脱硫反応が促進され、脱硫反応効率を向上させることができるとしている。
特開2000−1710号公報 特開2006−28615号公報 特開2007−247045号公報
上記特許文献1〜3によって、溶銑の脱硫処理は迅速化された。しかしながら、上記特許文献1〜3には以下の問題点がある。即ち、上記特許文献1〜3の方法を採用しても、溶銑上へのCaO系脱硫剤の添加後、2分間程度経過すると、脱硫反応効率は低下してしまい、改善効果は持続しないという点である。
また、本発明者等の試験結果によれば、1回あたりのCaO系脱硫剤の投入量が多くなると、投入したCaO系脱硫剤のうちで凝集するものの比率が高くなることが確認されており、この現象に則して上記特許文献1〜3を検証すると、上記特許文献1〜3の方法では、必要とするCaO系脱硫剤の全量を、一括投入するまたは連続して投入しており、凝集するCaO系脱硫剤が多くなり、反応界面積が減少して脱硫反応効率の低下を招く虞が極めて高いという点である。
また更に、特許文献2では、インペラーに吹込み孔を設置する必要があり、特許文献3では、鉄被覆脱硫用ワイヤーを供給するための装置が必要であり、両者ともに従来の機械攪拌式脱硫装置に新たな装置を追加しなければならず、新たな設備改造費用が必要であるという問題点もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、機械攪拌式脱硫装置を用いて溶銑を脱硫処理するに際し、新たな設備改造費用を必要とせずに、従来に比べて脱硫反応効率を高めることができ、溶銑を効率良く脱硫処理する方法を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決するべく鋭意検討・研究を実施した。その結果、インペラーで攪拌されている溶銑上にCaO系脱硫剤を添加して2分間程度経過すると、CaO系脱硫剤の脱硫反応効率は、添加当初は高いものの、一定値に収束することが分かった。また、脱硫処理に必要な量のCaO系脱硫剤を一括投入すると、凝集するCaO系脱硫剤の比率が高くなって、脱硫反応効率を高める上で不利であり、分割添加する必要のあることが分かった。また更に、分割添加する場合にも、添加する間隔を2分間以内にすると凝集する比率が高くなることも分かった。
本発明は、上記検討結果に基づいてなされたものであり、第1の発明に係る溶銑の脱硫処理方法は、CaO系脱硫剤を使用して機械攪拌式脱硫装置で溶銑を脱硫処理するに際し、インペラーによって攪拌されている溶銑に、CaO系脱硫剤を、3段階以上に分割し且つ3分間以上の間隔を隔てて、上置き添加することを特徴とするものである。
第2の発明に係る溶銑の脱硫処理方法は、第1の発明において、CaO系脱硫剤の各段階での添加量を、直前の段階での添加量に対して同等かまたは同等未満とし、全体的には脱硫処理時間の経過に伴って少なくなるように設定することを特徴とするものである。
本発明によれば、脱硫処理に必要な量のCaO系脱硫剤を、3段階以上に分割し且つ3分間以上の間隔を隔てて添加するので、脱硫剤添加直後の脱硫反応効率の高い時期を従来に比較して3倍以上の長時間にわたって得ることができるとともに、各段階における添加量が少ないことからCaO系脱硫剤の凝集が抑制され、添加されたCaO系脱硫剤は、凝集することなく迅速に溶銑中に巻き込まれて溶銑と反応するので、脱硫反応界面積が増加して脱硫反応が促進され、その結果、脱硫反応効率が従来に比較して向上し、効率良く脱硫処理することが達成される。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、本発明による脱硫処理を実施する際に使用した機械攪拌式脱硫装置の概略側断面図であり、図1では、溶銑を収容する処理容器として取鍋型の溶銑鍋を使用した例を示している。処理容器の形状については、インペラーによる溶銑の旋回・攪拌が得られやすいことから、水平断面形状が円形であることが好ましく、従って、処理容器としては、取鍋型の溶銑鍋や転炉装入鍋などが好適である。以下、処理容器として溶銑鍋を使用した例で説明する。
高炉から出銑された溶銑3を台車1に搭載された溶銑鍋2で受銑するか、或いは、トーピードカーで受銑した溶銑3を、トーピードカーから溶銑鍋2に移し、高炉から出銑された溶銑3を機械攪拌式脱硫装置に搬送する。尚、本発明において脱硫処理の対象となる溶銑3は、どのような成分であっても構わず、例えば、予め脱珪処理や脱燐処理が施されていてもよい。脱珪処理とは、脱燐処理を効率良く行うために脱燐処理に先立ち、溶銑3に酸素ガスや鉄鉱石などの酸素源を添加して、主に溶銑中の珪素(Si)を除去する処理であり、脱燐処理とは、溶銑3に酸素ガスや鉄鉱石などの酸素源を添加するとともに、生成するP25を吸収するための脱燐用フラックスとしての生石灰(CaO)を添加して、主に溶銑中の燐(P)を除去する処理である。脱硫処理前に脱珪処理や脱燐処理を施した場合には、脱硫処理前に、脱珪処理や脱燐処理で生成したスラグを溶銑鍋2から除去する。
図1に示すように、機械攪拌式脱硫装置は、溶銑鍋2に収容された溶銑3に浸漬・埋没し、旋回して溶銑3を攪拌するための耐火物製のインペラー4を備えており、このインペラー4は、昇降装置(図示せず)によってほぼ鉛直方向に昇降し、且つ、回転装置(図示せず)によって軸4aを回転軸として旋回するようになっている。また、機械攪拌式脱硫装置には、CaO系脱硫剤6を収容するホッパー(図示せず)、及び、金属Alやアルミドロス粉末などの脱硫助剤を収容するホッパー(図示せず)が備えられており、これらのCaO系脱硫剤6及び脱硫助剤は、シュート5を介して任意のタイミングで各々独立して溶銑鍋2の内部に供給できるようになっている。また更に、溶銑鍋2の上方位置には、集塵機(図示せず)に接続する排気ダクト(図示せず)が備えられ、脱硫処理中に発生するガスやダストが排出されるようになっている。
ここで、脱硫助剤とは、溶銑中或いはスラグ中の酸素と優先的に反応して、溶銑及びスラグの酸素ポテンシャルを低減させ、CaO系脱硫剤6による脱硫反応を促進させるためのもので、脱硫助剤としては、主として金属Alやアルミドロス粉末が使用され、この他に、アルミニウム融液をガスでアトマイズして得られるアトマイズ粉末や、アルミニウム合金を研磨、切削する際に発生する切削粉などの他のAl源や、フェロシリコンのようなSi合金や、Mg合金なども用いることができる。脱硫助剤は、必要とする全量を脱硫処理開始時に投入してもよく、また、脱硫処理中、連続的にまたは断続的に投入してもよい。また更に、脱硫助剤とCaO系脱硫剤6とを別々に供給する必要はなく、予め混合して同時に添加してもよい。
CaO系脱硫剤6としては、生石灰単独、或いは、生石灰に蛍石(CaF2)またはアルミナ(Al23)を加えたものを使用し、そのサイズは、脱硫反応効率を高めるために、最大径を2mm程度以下の粒子状とする。CaO系脱硫剤6は、脱硫反応界面積を高めるためには微粉であることが好ましく、従って、シュート5を介した添加時の飛散が問題とならない範囲内で、そのサイズを決定すればよい。通常、1mm以下或いは0.5mm以下程度とする。
本発明においては、CaO系脱硫剤6を一括投入せず、3段階以上に分割して添加する。従って、脱硫処理前に分割添加する回数と、各添加時期の添加量とを設定しておく。この場合、各添加時期の間隔を3分間以上とするので、脱硫処理時間に応じて添加回数を設定する。通常、溶銑3の脱硫処理時間は15〜20分間程度であるので、添加回数は3〜5回程度となる。尚、添加回数が2回では、1回あたりの添加量が多くなり、添加したCaO系脱硫剤6が凝集しやすくなるので、3段階以上に分割して添加する。
インペラー4の位置が溶銑鍋2のほぼ中心になるように、溶銑鍋2を搭載した台車1の位置を調整し、次いで、インペラー4を下降させて溶銑3に浸漬させる。インペラー4が溶銑3に浸漬したならば、インペラー4の旋回を開始し、所定の回転数まで昇速する。インペラー4の回転数が所定の回転数に達したならば、シュート5を介して所定量のCaO系脱硫剤6を溶銑3に上置き添加し、第1段階目のCaO系脱硫剤6の添加を実施する。
第1段階目のCaO系脱硫剤6の添加完了後、3分間以上経過した時点で、シュート5を介して所定量のCaO系脱硫剤6を溶銑3に上置き添加し、第2段階目のCaO系脱硫剤6の添加を実施する。第3段階目以降も、同様に、3分間以上の間隔を隔ててシュート5を介して所定量のCaO系脱硫剤6を添加する。そして、最終段階の添加完了後も更にインペラー4による攪拌を3分間以上継続し、最終段階時に添加したCaO系脱硫剤6による脱硫を十分に進行させる。
CaO系脱硫剤6の各段階での添加量は、基本的には、脱硫処理開始時を多くし、脱硫処理の経過に伴って少なくなるように設定することが好ましい。但し、直前の添加時期での添加量と同等の場合があっても構わない。脱硫処理開始時での添加量を多くし、脱硫処理の経過に伴って少なくなるように設定する理由は、脱硫反応効率が低下するといえども脱硫処理の初期に添加したCaO系脱硫剤6による脱硫反応は脱硫処理中継続して起こっており、脱硫処理時間を短くする上で必要であるからである。インペラー4は、途中で回転数の変更があっても構わないが、CaO系脱硫剤6の添加時期であっても、また添加時期でなくでも、脱硫処理中は連続して回転させる。
そして、所定量のCaO系脱硫剤6の投入が完了し、且つ、所定時間のインペラー4による攪拌が完了したなら、インペラー4の回転数を減少させて停止させる。インペラー4の回転が停止したなら、インペラー4を上昇させ、溶銑鍋2の上方に待機させる。生成したスラグ(図示せず)が浮上して溶銑表面を覆い、静止した状態で溶銑3の脱硫処理が終了する。脱硫処理終了後、生成したスラグを溶銑鍋2から排出し、次の精錬工程に溶銑鍋2を搬送する。
このようにして溶銑3に対して脱硫処理を施すことで、CaO系脱硫剤添加直後の脱硫反応効率の高い時期を従来に比較して3倍以上の長時間にわたって得ることができるとともに、各段階における添加量が少ないことからCaO系脱硫剤6の凝集が抑制され、添加されたCaO系脱硫剤6は、凝集することなく迅速に溶銑中に巻き込まれて溶銑3と反応するので、脱硫反応界面積が増加して脱硫反応が促進され、脱硫反応効率を向上させることができる。
高炉から出銑された溶銑をトーピードカーで受銑し、この溶銑に、先ず、酸素ガスを主体とする酸素源並びに生石灰を供給して脱燐処理を施し、脱燐処理で生成したスラグを除去した後、溶銑をトーピードカーから溶銑鍋に移し、溶銑鍋に収容された溶銑を図1に示す機械攪拌式脱硫装置に搬送して脱硫処理を施した。脱硫処理時の溶銑の処理量は1チャージあたり180〜220トン、脱硫処理前の溶銑温度は1250〜1350℃、脱硫処理前の溶銑中硫黄濃度は0.015〜0.030質量%であった。
CaO系脱硫剤としては、粒径が1.0mm以下であり、CaF2を含有するCaO系脱硫剤を使用し、また、脱硫助剤としてはアルミドロス粉末を使用した。これらのCaO系脱硫剤及び脱硫助剤を予め混合し、混合して作成した脱硫用フラックスを使用した。脱硫用フラックスの組成は、およそCaOが90質量%、CaF2が7質量%、アルミドロスが3質量%であった。この脱硫用フラックスを1チャージあたり500kg添加して脱硫処理した。
本発明の実施例(本発明例)では、500kgの脱硫用フラックスを3分割して添加することとし、且つ、各添加時期での脱硫用フラックスの添加量の比率を、第1段階:第2段階:第3段階=4:4:2とした。インペラーの回転数は80〜120rpmとし、脱硫処理時間は約15分間とした。
また、比較のために、同一組成、同一質量の脱硫用フラックスを、脱硫処理開始時に一括上置きのみで添加する脱硫処理(従来例)も実施し、そのときの脱硫反応効率を調査し、上記の本発明例と比較した。
その結果、脱硫反応効率は従来例では平均値で6.8%であったが、本発明例では平均値で7.9%に向上することが分かった。つまり、脱硫反応効率は従来例に比較して17%向上し、その向上する分、脱硫用フラックスの使用量を削減できることが確認できた。
本発明で使用した機械攪拌式脱硫装置の概略側断面図である。
符号の説明
1 台車
2 溶銑鍋
3 溶銑
4 インペラー
5 シュート
6 CaO系脱硫剤

Claims (2)

  1. CaO系脱硫剤を使用して機械攪拌式脱硫装置で溶銑を脱硫処理するに際し、インペラーによって攪拌されている溶銑に、CaO系脱硫剤を、3段階以上に分割し且つ3分間以上の間隔を隔てて、上置き添加することを特徴とする、溶銑の脱硫処理方法。
  2. CaO系脱硫剤の各段階での添加量を、直前の段階での添加量に対して同等かまたは同等未満とし、全体的には脱硫処理時間の経過に伴って少なくなるように設定することを特徴とする、請求項1に記載の溶銑の脱硫処理方法。
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