JP2009190337A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃廃流体容器に溜まった未硬化のエネルギ硬化型流体を効率よく固化させて回収することができる流体噴射装置を提案する。
【解決手段】流体噴射装置は、支持面144に媒体150を支持しつつ回転する第一ドラム部材140と、媒体150に向かってエネルギ硬化型流体iを噴射する噴射ヘッド180と、媒体150に向けてエネルギを照射する第一エネルギ照射部162と、噴射ヘッド180から回収したエネルギ硬化型流体iを収容する廃流体容器210と、廃流体容器210に溜まったエネルギ硬化型流体iを第二ドラム部材140(146)に塗布する塗布部220と、第二ドラム部材140(146)に付着したエネルギ硬化型流体iに向けてエネルギを照射する第二エネルギ照射部162と、第二ドラム部材140(146)上でエネルギ硬化型流体iが硬化した固化物を剥離するスクレイパー230と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。より詳細には、ドラムに支持された媒体に向けて液体を噴射する流体噴射装置に関する。
紫外線硬化型インクを用いて媒体に画像またはパターンを形成する記録装置が知られている。
紫外線硬化型インクは、紫外線を照射するまでは硬化が非常に遅く、紫外線を照射すると急速に硬化するという、印刷インクとして好ましい特性を有する。また、硬化にあたって溶剤を揮発させることがないので環境負荷が小さいという利点もある。
更に、紫外線硬化型インクは、ビヒクルの組成により種々の媒体に高い付着性を発揮すると共に、硬化した後は化学的に安定しており、接着性、耐薬剤性、耐候性、耐摩擦性等が高く、屋外環境にも耐える等の優れた特性を有する。
このため、紙、樹脂フィルム、金属箔等の薄いシート状の媒体の他、光記録媒体のレーベル面、テキスタイル製品など、ある程度立体的な表面形状を有するものに対しても画像を形成できる。
紫外線硬化型インクを媒体に付着させる方法としては、塗布、印刷等もあり得るが、刷版なしに任意の画像またはパターンを精度よく形成できるインクジェット式記録装置の利用が期待されている。また、インクを吐出する記録ヘッドを移動させる主走査と、主走査方向に対して交差する方向に媒体を移動させる副走査とを組み合わせる構造により、限られた寸法のノズルを用いて、長尺あるいは面積の広い媒体に対しても任意の領域に画像が記録できる。
下記特許文献1には、インクジェット記録装置において、インクに紫外線硬化剤を含有させて、記録直後の記録面に紫外線を照射することにより、記録面の速乾性を向上させることが記載されている。より具体的には、インクジェットプリンタにおいて、インクとして紫外線硬化型インクを使用して、記録ヘッドの主走査方向の両端に設置された紫外線ランプにより媒体に付着させたインクを即座に硬化させて定着させることが記載されている。
また、特許文献2には、ドラム型(円筒状)の支持部材に記録媒体を支持して、支持部材を回転させながら記録を行うドラム型のインクジェット記録装置が記載されている。このようなドラム型のインクジェット記録装置において活性エネルギー線硬化型インクを用いて記録を行う場合には、支持部材の円周上であって記録ヘッドよりも回転方向の下流側に照射装置を配置する。
ところで、紫外線硬化型インクは未硬化の液体状では皮膚刺激性や匂いがあるため、未硬化の液体状廃インクを廃棄する場合、取り扱いに注意しないと誤って手に廃インクを付着させてしまう場合があり安全上問題がある。また、廃インク用容器に溜まった未硬化インクの匂いが装置内部や周辺に漂うため、換気装置等を設置しなければならず、装置コストの上昇を招いていた。
このため、特許文献3に示すように、未硬化の液体状廃インクを固化させた後に廃棄する技術が提案されている。
特開2004−155046号公報 特開2007−144773号公報 特開2003−211705号公報
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、廃インク用容器に溜まった未硬化インクに対して紫外線を照射するため、廃インク用容器に溜まった未硬化インクの表層部分のみが固化し、全てのインクを固化させるのは困難であるという問題がある。したがって、固化に長時間を要し、紫外線照射エネルギーが増え、却ってコスト上昇を招くという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、廃廃流体容器に溜まった未硬化のエネルギ硬化型流体を効率よく固化させて回収することができる流体噴射装置を提案することを目的としている。
本発明に係る流体噴射装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明は、支持面に媒体を支持しつつ回転する第一ドラム部材と、キャリッジに搭載されて前記支持面に支持された媒体に向かってエネルギ硬化型流体を噴射する噴射ヘッドと、前記第一ドラム部材に支持された前記媒体に向けてエネルギを照射する第一エネルギ照射部と、前記噴射ヘッドから回収した前記エネルギ硬化型流体を収容する廃流体容器と、前記廃流体容器に溜まった前記エネルギ硬化型流体を第二ドラム部材に塗布する塗布部と、前記第二ドラム部材に付着した前記エネルギ硬化型流体に向けてエネルギを照射する第二エネルギ照射部と、前記第二ドラム部材上で前記エネルギ硬化型流体が硬化した固化物を前記第二ドラム部材から剥離するスクレイパーと、を備えることを特徴とする。
これにより、噴射ヘッドから回収して廃流体容器に溜まったエネルギ硬化型流体は、第二ドラム部材に厚くならずに付着するので、エネルギを照射されることで確実に固化するようになる。そして、エネルギ硬化型流体の固化物をスクレイパーで削ぎ落とすことで、エネルギ硬化型流体(固化物)を効率よく、しかも安全かつ低コストに回収することができる。
また、前記第一ドラム部材と前記第二ドラム部材とが同一の回転軸を有するように一体形成されることを特徴とする。
これにより、新たな駆動源を必要としないので、装置の大型化、高コスト化を回避することができる。
また、前記第一ドラム部材と前記第二ドラム部材との間に、前記第二ドラム部材に付着した前記エネルギ硬化型流体の前記第一ドラム部材への流出を防止する流れ止め部が形成されることを特徴とする。
これにより、第一ドラム部材に支持された媒体への廃流体(エネルギ硬化型流体)の付着を確実に回避することができる。
また、前記第二ドラム部材の外周面は、撥液性材料からなる又は撥液処理されることを特徴とする。
これにより、第二ドラム部材上で固化した廃流体の固化物を容易に削ぎ落とすことができる。
また、前記第一エネルギ照射部は、前記第二エネルギ照射部を兼ねることを特徴とする。
これにより、新たなエネルギ照射部が不要となるので、装置の大型化、高コスト化を回避することができる。
また、前記塗布部は、前記第二ドラム部材に対して平行、かつ、非接触に配置されたローラ部材であることを特徴とする。
これにより、第二ドラム部材上に廃流体(エネルギ硬化型流体)を均一に薄く付着させることができる。
また、前記スクレイパーは、前記第二ドラム部材の外周面に対して接触/非接触を切替可能な可動式であることを特徴とする。
これにより、前記第二ドラム部材を複数回回転させてエネルギを照射して、廃流体(エネルギ硬化型流体)を確実に固化させた後に、スクレイパーで削ぎ落とすことが可能となる。
以下、本発明に係る流体噴射装置の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置100の概略構造を模式的に示す斜視図である。
インクジェット式記録装置(流体噴射装置)100は、主に、互いに平行となるように直立した一対のフレーム130の間に配設された記録部120と、給紙部112および排紙部114を含む給排紙部110と、不図示のメンテンナンス部と、から構成される。
記録部120は、一対のフレーム130の間に支持された支持ドラム140およびガイド軸132、134、136、138を有する。
支持ドラム((第一ドラム部材,第二ドラム部材))140は、その水平な回転軸142をフレーム130から軸支され、記録用紙(媒体)150を支持面144に保持した状態で、図中に示す矢印Rの方向に回転する。なお、支持ドラム140は、不図示のドラム駆動部により回転駆動される。
互いに平行なガイド軸132、134、136、138のうち、ガイド軸132、134は、記録部キャリッジ170に挿通して、記録部キャリッジ170を往復移動可能に支持する。なお、記録部キャリッジ(キャリッジ)170は、記録ヘッド180を搭載して搬送する。
ガイド軸136、138は、照射部キャリッジ160に挿通して、照射部キャリッジ160を往復移動可能に支持する。なお、照射部キャリッジ160は、後述する紫外線照射部162を搭載して搬送する。
そして、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170は、それぞれ不図示の駆動機構により駆動されてガイド軸132、134、136、138に沿って移動するようになっている。
給紙部112は、複数枚積層されたシート状の記録用紙150を収納すると共に記録用紙150を1枚ずつ支持ドラム140に向けて供給する。支持ドラム140に向けて供給された記録用紙150は、支持ドラム140の支持面144に巻き付けられ、支持ドラム140と共に回転する。
支持ドラム140に支持された状態で回転する記録用紙150に対して、記録部キャリッジ170に搭載された記録ヘッド180は、紫外線硬化型インクiを吐出して付着させる。そして、記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクに対して紫外線照射部162から紫外線が照射される。
こうして、記録用紙150の表面に、紫外線硬化型インクにより形成された画像が固定される。
更に、支持ドラム140が1回転以上して、支持ドラム140の長手方向の一部領域において記録用紙150に画像が記録されると、記録部キャリッジ170はガイド軸132、134に沿って移動して、上記領域に隣接した領域に対して同様の記録動作を実行する。
その後、記録ヘッド180が記録動作をしながら支持ドラム140が1回転以上する毎に記録部キャリッジ170が移動するという動作を繰り返すことにより、記録用紙150表面全体に画像が形成される。
換言すれば、インクジェット式記録装置100においては、支持ドラム140の回転方向が主走査方向であり、記録部キャリッジ170の移動方向が副走査方向となる。つまり、キャリッジの移動方向が主走査方向となり、記録用紙150の搬送方向がキャリッジの副走査方向と一致する多くの記録装置と異なっている。
なお、紫外線照射部162を搬送する照射部キャリッジ160は、記録部キャリッジ170の移動に従って移動して、記録ヘッド180から記録用紙150上に吐出された直後の紫外線硬化型インクに対して紫外線を照射する。
好ましくは、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170の移動開始のタイミングを僅かにずらすことにより、インクジェット式記録装置100の電源部に対する負荷のピークを軽減する。
即ち、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170を一体とした場合には、キャリッジの移動を開始する場合に加速の対象となる慣性質量が著しく大きくなるので、駆動機構への負荷が著しく大きくなる。また、大きな質量を安定に加速・減速させる場合には、強度が高く、重量の大きなフレーム130が求められる。従って、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170を分離する構造により、電源装置の容量を低減して、装置規模の縮小、コストダウン等を図っている。
こうして画像を記録された記録用紙150は、支持ドラム140から剥離されて、排紙部114に送り込まれて蓄積される。
図2は、記録部120の構造を示す断面図である。
記録部120において、記録部キャリッジ170は、一対のガイド軸132、134に支持されると共に、インクタンク174を備えて、記録ヘッド180を支持する。
インクタンク174は、不図示のインクカートリッジから補給されるインクを所定量保持して、記録ヘッド180に一定量のインクを安定的に供給する。
記録ヘッド180は、支持ドラム140の支持面144に保持された記録用紙150に対向して配置され、記録用紙150に向かってインクを吐出する。
紫外線照射部162は、支持ドラム140の回転方向に沿って整列された複数のランプユニット161を含む。これにより、支持ドラム140の回転に従って移動する記録用紙150の回転移動方向に沿って複数のランプユニット161が配される。従って、個々のランプユニット161の出力が小さい場合であっても、記録用紙150が回転する間に十分な紫外線照射量が得られる。
このような記録部120において、記録ヘッド180から吐出されたインクが付着した記録用紙150は、支持ドラム140の回転に従って、図中に矢印Rにより示す方向に回転移動する。
照射部キャリッジ160に支持された紫外線照射部162は、回転方向において記録ヘッド180の下流側に配置される。従って、記録ヘッド180から吐出されて記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクは、即座に紫外線を照射されて硬化する。
図3は、記録ヘッド180を搭載した記録部キャリッジ170を示す斜視図である。
記録部キャリッジ170は、ガイド軸132、134が挿通される一対の水平な貫通穴176と、インクタンク174とを備えたキャリッジ本体172を有する。記録ヘッド180は、キャリッジ本体172の上面に搭載される。
また後述するように、記録ヘッド180は、5個のヘッドユニット181、182、183、184、185を備える。
なお、ヘッドユニット181〜185の各々は、互いに種類の異なるインクを吐出するようになっている。具体的には、例えば、ホワイトW、マゼンタM、イエローY、シアンC、クリアCRの各インクが、ヘッドユニット181〜185のいずれかから吐出される。
図4は、記録ヘッド180を、図3に矢印Fで示す方向から見た様子を示す正面図である。
記録ヘッド(噴射ヘッド)180は、5個のヘッドユニット181〜185を備えている。また、ヘッドユニット181〜185の各々は、支持ドラム140に対向する面に、ノズルプレート191〜195が配されている。ノズルプレート191〜195の各々には、紫外線硬化型インクを吐出するノズル孔が列状(例えば2列)に形成される。なお、各ノズル列は、例えば、180個のノズル孔から形成される。
ヘッドユニット181〜185からインクを吐出させる駆動構造としては、静電力等によりインクの液滴を吸引する方式、水晶振動子、圧電素子等を用いてインクを打ち出す方式など、種々の方法が既に知られており、用途に応じて適宜選択できる。
図5は、照射部キャリッジ160に搭載された紫外線照射部162を示す斜視図である。
紫外線照射部(第一紫外線照射部,第二紫外線照射部)162は、共通の照射部フレーム164に装着された複数のランプユニット161、163、165、167、169を備える。ランプユニット161〜169は、その長手方向に複数のランプユニット161〜169が整列されると共に、記録ヘッド180のヘッドユニット181〜185に対応して5列に配列される。
なお、ランプユニット161〜169の個々の照射範囲の幅は、ヘッドユニット181〜185の個々の記録幅よりも広くすることが好ましい。これにより、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170の移動のタイミングがずれる場合にも、記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクに十分な照射量の紫外線を照射できる。
また、ランプユニット161〜169としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等をいずれも例示できる。より具体的には、Fusion System社製のHランプ、Dランプ、Vランプ等の市販されているものを用いることができる。
更に、紫外帯域で発光するLEDを用いてランプユニットを形成することもできる。また、ランプユニット161〜169は、不可避に熱を発生するので、ランプユニット161〜169に放熱部を設ける他、強制的に冷却する設備を設けることも好ましい。
なお、紫外線硬化型インク(紫外線硬化型流体)iとしては、ビヒクル、光重合開始剤および顔料の混合物に、消泡剤、重合禁止剤等の補助剤を添加して調合される。ビヒクルは、光重合硬化性を有するオリゴマー、モノマー等を、反応性希釈剤により粘度調整して調合される。従って、インクを硬化させ目的で溶媒を揮発させることはない。
ビヒクルとしては、単官能あるいは多官能の重合性化合物が使用できる。より具体的には、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等のオリゴマー(プレポリマー)を例示でき、インクとしての粘度を調整する反応性希釈剤もこれらの材料を用いることができる。
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系が広く用いられる。より具体的には、4−benzoyl−N,N,N−trimethyl benzene methaneannmonium chloride、2−hydroxy 3−(4−benzoyl−phenoxy)−N,N,N−trimethyl 1−propane annmonium chloride、4−benzoyl−N,N−dimethyl N−[2−(1−oxo−2−propenyloxy) ethyl] benzene methammonium bromide等、第4級アンモニウム塩型の水溶性有機物等を用いることができる。
この種の光重合開始剤は、その組成に応じて、紫外線吸収特性、反応開始効率、黄変性等が異なるので、インクとしての色等に応じて使い分けられる。
重合禁止剤としては、ラジカル捕捉能力を有してラジカル重合を阻害する化合物であれば何れも使用できる。ただし、インクジェット式記録装置における吐出適性等を配慮すると、ハイドロキノン類、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノール類、フェノチアジン類、縮合芳香族環のキノン類から選択された少なくとも1種類以上の化合物が好ましい。
ハイドロキノン類としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、1−o−2,3,5−トリメチルハイドロキノン、2−tert−ブチルハイドロキノン等を例示できる。カテコール類としては、カテコール、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール等を例示できる。ヒンダードアミン類としては、テトラメチルピペリジニル基を有する化合物等を例示できる。
また、フェノール類としては、フェノール、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、没食子酸、没食子酸アルキルエステル等を例示できる。フェノチアジン類としては、フェノチアジン等を例示できる。前記縮合芳香族環のキノン類としては、ナフトキノン等を例示できる。
更に、重合禁止剤は、カーボンブラックまたは表面に重合防止官能基を導入した無機・有機微粒子であってもよい。重合防止官能基としては、例えば、ヒドロキシフェニル基、ジヒドロキシフェニル基、テトラメチルピペリジニル基、縮合芳香族環等を例示できる。
図6は廃液処理部200の概略構成を模式的に示す斜視図、図7は側面図である。図8は、支持ドラム140の廃液処理面146及び溝148を示す図である。
廃液処理部200は、不図示のメンテナンス部を構成要素の一つであって、記録ヘッド180のヘッドユニット181〜185の各々から排出された紫外線硬化型インクiの廃液を、装置外部に取り出す前に固化(硬化)させた上で回収するものである。
紫外線硬化型インクiは、未硬化の状態では皮膚刺激性があり、紫外線硬化型インクiを廃棄する場合には危険が伴う。また、装置内に回収された紫外線硬化型インクiの刺激匂が装置内部や周辺に漂ってしまう。
このため、インクジェット式記録装置100では、廃液処理部200により未硬化の紫外線硬化型インクi(廃液)を装置内部で固化(硬化)させた後に廃棄するようにしている。
廃液処理部200は、記録ヘッド180(ヘッドユニット181〜185)から回収した紫外線硬化型インクiを収容する廃液タンク210、廃流タンク210に溜まった紫外線硬化型インクiを支持ドラム140の廃液処理面(第二ドラム部材の外周面)146に塗布する塗布ローラ220、廃液処理面146上で紫外線硬化型インクiが硬化した固化物Iを廃液処理面146から削ぎ落とすスクレイパー230等から構成される。
更に、上述した紫外線照射部162も廃液処理部200の一部として機能する。すなわち、廃液処理面146に付着した紫外線硬化型インクiに向けて紫外線を照射する装置として利用される。
廃液タンク(廃液容器)210は、ヘッドユニット181〜185から回収した紫外線硬化型インクiを収容する容器であって、例えば立方体型で、上面が開口した容器である。
そして、廃液タンク210は、支持ドラム140の一端側(廃液処理面146)の下方に配置され、他のメンテンナンス部からの紫外線硬化型インクiの廃液が流入するようになっている。
他のメンテンナンス装置とは、主にキャップ部材である。すなわち、不図示のキャップ部材は、支持ドラム140の回転軸142方向の側方のメンテナンスエリアにおいて、ヘッドユニット181〜185のノズルプレート191〜195に対向するよう配置され、ノズルプレート191〜195の各ノズル孔から排出された紫外線硬化型インクiを受け取る部材である。また、キャップ部材は、ノズルプレート191〜195を覆うようにして密着して、ノズル孔内の紫外線硬化型インクiの乾燥を防止したり、ノズルプレート191〜195を覆った空間を減圧して各ノズル孔から紫外線硬化型インクiを強制排出させたりする部材である。
塗布ローラ(塗布部)220は、廃流タンク210に溜まった紫外線硬化型インクiを支持ドラム140の廃液処理面146に塗布する部材である。具体的には、支持ドラム140の回転軸142と平行なに回転軸222を有し、廃液処理面146と略同一幅に形成されたローラ形部材であって、不図示の回転モータ等により回転駆動される。
塗布ローラ220のうち回転軸222よりも下方側は、廃液タンク210の内部に収容され、これにより、廃液タンク210の一部は、廃液タンク210に収容された紫外線硬化型インクi内に浸漬される。
また、塗布ローラ220と支持ドラム140とは、例えば、0.1mm(100μm)程度の距離Lを隔てて近接するように配置される。言い換えれば、塗布ローラ220と支持ドラム140の表面は、それぞれの僅かな距離Lを空けて非接触に近接配置される。
塗布ローラ220は、支持ドラム140とは逆方向に、例えば同一回転速度で、回転される。つまり、支持ドラム140に対して、塗布ローラ220があたかも従属回転するように回転させる。
塗布ローラ220を回転させると、その外周面には紫外線硬化型インクiが付着し、付着した紫外線硬化型インクiは塗布ローラ220の回転に伴って支持ドラム140に近づく。そして、塗布ローラ220と支持ドラム140とが最も接近した領域において、塗布ローラ220の外周面に付着した紫外線硬化型インクiは、支持ドラム140の外周面(廃液処理面146)にも付着する。更に、塗布ローラ220と支持ドラム140とが回転することで、塗布ローラ220の外周面に付着した紫外線硬化型インクiの一部は、支持ドラム140の外周面(廃液処理面146)に乗り移るように塗布される。
このように、支持ドラム140を回転させつつ、塗布ローラ220を支持ドラム140とは逆方向に回転させることで、支持ドラム140の外周面の全周方向に紫外線硬化型インクiを付着(塗布)させることができる。
しかも、塗布ローラ220と支持ドラム140とは、僅かな隙間(距離L)を空けて配置されているので、支持ドラム140の外周面(廃液処理面146)の全周方向に付着した紫外線硬化型インクiは、均一かつ薄い状態となる。
支持ドラム140は、記録用紙150を保持する円筒形の支持面144の他に、支持面144と略同一径を有する円筒形の廃液処理面146を有している。つまり、支持面144と廃液処理面146とは、同一の回転軸142を有するように連結配置され、同一のドラム駆動部により回転駆動される。
支持面144と廃液処理面146との間には、溝(流れ止め部)148が形成される。この溝148は、塗布ローラ220により廃液処理面146に塗布された紫外線硬化型インクiが支持面144に流れ込むことを防止するために設けられている。つまり、廃液処理面146に塗布された紫外線硬化型インクiが支持面144に流れ込んで、記録用紙150を汚してしまうことを防止している。
支持ドラム140の廃液処理面146は、上述したように塗布ローラ220により紫外線硬化型インクiが塗布される円筒形面である。廃液処理面146に塗布(付着)された紫外線硬化型インクiは、紫外線照射部162からの紫外線照射により固化された後に、
スクレイパー230により剥ぎ取られる。この際、廃液処理面146には、紫外線硬化型インクiの固化物が残存しないことが要請される。このため、廃液処理面146は、撥水性材料、例えば、フッ素樹脂、フッ素ゴム、シリコンゴム、ポリオレフィン、ポリエチレン等から形成される。
なお、廃液処理面146を撥水性材料により形成する他、撥水性コーティング剤を塗布したり、プラズマ照射により撥水性を付与したりしてもよい。
上述したように、紫外線照射部162は、廃液処理部200の一部として機能する。すなわち、照射部キャリッジ160に搭載された紫外線照射部162は、ガイド軸136,138に沿って、支持ドラム140の廃液処理面146に対応する位置に移動可能である。そして、廃液処理面146に付着した紫外線硬化型インクiに対して紫外線を照射する。廃液処理面146に付着した紫外線硬化型インクiは、均一かつ薄膜状に付着しているので、支持ドラム140を5〜20回転程度回転させるうちに完全に固化してしまう。
なお、紫外線照射部162は、5列のランプユニット161〜169を備えているが、全てのランプユニット161〜169を点灯させる必要はない。つまり、廃液処理面146の幅に対応するだける列数、例えば、2列分(ランプユニット167,169)のみを点灯させれば足りる。また、ランプユニット161〜169の使用耐年寿命を考慮して、点灯させるランプユニット161〜169の組み合わせを適宜変更してもよい。
スクレイパー230は、廃液処理面146上において硬化した紫外線硬化型インクiの固化物Iを削ぎ落とす部材であって、廃液処理面146に対して鋭角に形成された先端部が当接するブレード状部材である。スクレイパー230は、廃液処理面146の幅と略同一の幅を有しているため、その先端部が廃液処理面146の幅方向の全域に当接するようになっている。
また、スクレイパー230は、支持ドラム140に対して平行で基端部側に形成された回転軸を支点にして不図示の駆動部により揺動可能に軸支されている。つまり、スクレイパー230を揺動させて、廃液処理面146に当接させたり、離間させたりすることが可能となっている。
更に、スクレイパー230の先端部を廃液処理面146の幅方向の全域に当接させた際には、スクレイパー230と廃液処理面146とのなす角が鋭角になるように設定されている。
支持ドラム140が回転すると、廃液処理面146に付着した紫外線硬化型インクiの固化物Iがスクレイパー230の先端部に向けて連続的に送られるようになっている。したがって、紫外線硬化型インクiの固化物Iがスクレイパー230の先端部により廃液処理面146から剥ぎ取られる。
スクレイパー230の下方には、剥ぎ取られた紫外線硬化型インクiの固化物Iを収容する回収トレイ240を設ける。これにより、紫外線硬化型インクiを固化物Iとして、確実に回収することができる。
なお、スクレイパー230により紫外線硬化型インクiの固化物Iを廃液処理面146から剥ぎ取る際に、固化物Iが粉体となって周囲に舞い散って、支持面144やノズルプレート191〜195に付着することで、不具合発生の原因となってしまう可能性がある。そこで、例えば、集塵装置をスクレイパー230の下方に回収トレイ240と共に配置し、集めた粉塵を回収トレイ240に排出するようにしてもよい。
図9は、廃液処理部200による廃液処理の動作を示すフローチャートである。
廃液処理部200は、廃液タンク210に廃液、すなわち紫外線硬化型インクiが所定量以上に溜まった場合にのみ動作する。また、原則として、記録部120の非動作時に動作するように制御される。なぜなら、記録用紙150に対する印刷(記録)処理には、紫外線照射部162を記録ヘッド180に連動するように走査させる必要があるからである。つまり、紫外線照射部162を支持ドラム140の廃液処理面146に対応する位置に移動させることができないからである。
廃液処理部200による廃液処理は、まず、支持ドラム140を回転させ、その後に塗布ローラ220を1回転させる(ステップS1)。
そして、支持ドラム140の廃液処理面146の全領域に紫外線硬化型インクiが塗布されたら、塗布ローラ220の回転を停止する(ステップS2)。
支持ドラム140の廃液処理面146に紫外線硬化型インクiが塗布されると、紫外線照射部162を支持ドラム140の廃液処理面146に対応する位置に移動させた上で、紫外線照射部162のランプユニット161〜169の一部(廃液処理面146に対応するランプユニットのみ)を点灯する(ステップS3)。
上述したように、廃液処理面146にと塗布された紫外線硬化型インクiは、均一かつ薄膜状となっているので、支持ドラム140を規定回数(例えば、5〜20回転程度)だけ回転させると、ほぼ完全に固化(硬化)する。つまり、支持ドラム140の廃液処理面146に向けて紫外線照射部162から紫外線を照射しつつ、支持ドラム140を規定回数だけ回転させる(ステップS4)。
そして、支持ドラム140が規定回数だけ回転したら、支持ドラム140の回転を停止すると共に、紫外線照射部162のランプユニット161〜169を消灯する(ステップS5)。
次に、支持ドラム140の廃液処理面146に対してスクレイパー230を廃液処理面146に当接する(ステップS6)。
そして、支持ドラム140を一回転させることで、廃液処理面146上で固化した紫外線硬化型インクiの固化物Iが、廃液処理面146から剥ぎ落とされて、回収トレイ240に収容される(ステップS7)。
最後に、支持ドラム140の回転を停止させた上で、スクレイパー230を支持ドラム140から離間する(ステップS8)ことで、廃液処理が完了する。
なお、回収トレイ240は、インクジェット式記録装置100の本体から、取り外し可能となっており、メンテナンス時など定期的に取り外されて、回収トレイ240に収容された紫外線硬化型インクiの固化物Iは廃棄される。
このように、インクジェット式記録装置100で用いられる紫外線硬化型インクiの廃液は、固化物Iとして装置外部に取り出されるので、作業者の手に付着して皮膚を刺激する危険や、周囲に刺激臭が漂う悪環境を解消することができる。
したがって、インクジェット式記録装置100は、換気装置等の特別な装置を設置する必要がなく、簡易な構造の廃液処理部200のみを設置すればよいので、装置コストの低減を図ることができる。
なお、上記実施形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、支持ドラム140の支持面144と廃液処理面146とが略同一径を有する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、支持面144と廃液処理面146の径が異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、紫外線照射部162を廃液処理部200の一部として利用する(紫外線照射部162が廃液処理部200の紫外線照射部を兼ねる)場合について説明したが、これに限らない。紫外線照射部162とは別に、廃液処理専用の紫外線照射部を設けてもよい。
また、支持面144と廃液処理面146とが支持ドラム140に一体に形成される場合(支持ドラム140が廃液処理部200のドラムを兼ねる場合)に限らない。すなわち、支持ドラム140は支持面144のみを有し、廃液処理面146を有する他のドラムを設けるようにしてもよい。
この場合には、他のドラムは、必ずしも円筒形に限らず、例えば楕円状筒形等であってもよい。つまり、他のドラムは、無端(管)状帯部材により形成されていればよい。また、紫外線照射部162とは別に、廃液処理専用の紫外線照射部を設けことができる。
このように、廃液処理部200を記録部120(支持ドラム140、紫外線照射部162)から完全に分離した場合には、廃液処理部200による廃液処理を、記録部120による記録(印刷)処理と同時に行うことも可能となる。
また、支持ドラム140の支持面144と廃液処理面146との間に溝148を形成する場合について説明したが、溝148に代えて、他の形態の流れ止め防止部を設けてもよい。例えば、フィン形の壁部を形成したり、支持面144側から廃液処理面146側に向けて圧力空気を吹き付けたりしてもよい。また、支持面144と廃液処理面146との間に、余剰な紫外線硬化型インクiを支持ドラム140の内部側に吸引する吸引部(スポンジや吸引機構)を設けてもよい。
つまり、廃液処理面146に塗布された紫外線硬化型インクiが支持面144に流れ込むことが防止できれば、流れ止め防止部としては、どのような形態であってもよい。
また、塗布ローラ220に限らず、紫外線硬化型インクiを噴射するスプレイ部であってもよい。また、刷毛等であってもよい。いずれの場合であっても、紫外線硬化型インクiが均一かつ薄膜状に塗布されればよい。
また、スクレイパー230に限らず、例えば、ブラシやスポンジ等を用いてもよい。すなわち、ブラシにより廃液処理面146を払ったり、スポンジ、布、不織布等で廃液処理面146を拭いたりして、廃液処理面146に付着した紫外線硬化型インクiの固化物Iを取り除いてもよい。また、高圧気体を吹き付ける同時に、この高圧機体と剥離した固化物Iとを吸引する機構を用いてもよい。
また、例えば、廃液の増加量に対して廃液処理部200の処理能力が劣る場合等には、廃液処理部200を複数組備えるようにしてもよい。この場合には、例えば、複数のドラム(廃液処理面146)に対して、一つの紫外線照射部から紫外線を照射するようにしてもよい。
また、一つのドラムに対して複数(例えば3つ)の円筒形の廃液処理面146を形成すると共に、各廃液処理面146に対応して、塗布ローラ、紫外線照射部及びスクレイパーを用意することで、紫外線硬化型インクiの塗布、紫外線照射、スクレイパーによる固化物Iの除去を、それぞれ同時(並行)又は異時(独立)に行うようにしてもよい。
また、紫外線硬化型インク(流体)に限らず、熱硬化型インクであってもよい。この場合には、紫外線照射部に代えて熱照射部が用いられる。つまり、インクの特性に応じたエネルギ(紫外線、熱等)を照射するエネルギ照射部を用いればよい。
上記実施形態では、流体噴射装置として、インクジェット式記録装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置100の概略構成を模式的に示す図である。 記録部120の断面構造を示す図である。 記録部キャリッジ170を示す斜視図である。 記録ヘッド180の正面図(図3の矢視F)である。 紫外線照射部162を示す斜視図である。 廃液処理部200の概略構成を模式的に示す斜視図である。 廃液処理部200の概略構成を模式的に示す側面図である。 支持ドラム140の廃液処理面146及び溝148を示す図である。 廃液処理部200による廃液処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100…インクジェット式記録装置(流体噴射装置)、 132、134、136、138…ガイド軸、 140…支持ドラム(第一ドラム部材,第二ドラム部材)、 142…回転軸、 144…支持面、 146…廃液処理面(第二ドラム部材の外周面)、 148…溝(流れ止め部)、 150…記録用紙(媒体)、 162…紫外線照射部(第一エネルギ照射部,第二エネルギ照射部)、 170…記録部キャリッジ(キャリッジ)、 180…記録ヘッド(噴射ヘッド)、 181〜185…ヘッドユニット、 191〜195…ノズルプレート、 210…廃液タンク(廃流体容器)、 220…塗布ローラ(塗布部)、 230…スクレイパー、 240…回収トレイ、 i…紫外線硬化型インク(エネルギ硬化型流体)、 I…固化物、 L…距離

Claims (7)

  1. 支持面に媒体を支持しつつ回転する第一ドラム部材と、
    キャリッジに搭載されて前記支持面に支持された媒体に向かってエネルギ硬化型流体を噴射する噴射ヘッドと、
    前記第一ドラム部材に支持された前記媒体に向けてエネルギを照射する第一エネルギ照射部と、
    前記噴射ヘッドから回収した前記エネルギ硬化型流体を収容する廃流体容器と、
    前記廃流体容器に溜まった前記エネルギ硬化型流体を第二ドラム部材に塗布する塗布部と、
    前記第二ドラム部材に付着した前記エネルギ硬化型流体に向けてエネルギを照射する第二エネルギ照射部と、
    前記第二ドラム部材上で前記エネルギ硬化型流体が硬化した固化物を前記第二ドラム部材から剥離するスクレイパーと、
    を備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記第一ドラム部材と前記第二ドラム部材とが同一の回転軸を有するように一体形成されることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記第一ドラム部材と前記第二ドラム部材との間に、前記第二ドラム部材に付着した前記エネルギ硬化型流体の前記第一ドラム部材への流出を防止する流れ止め部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記第二ドラム部材の外周面は、撥液性材料からなる又は撥液処理されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記第一エネルギ照射部は、前記第二エネルギ照射部を兼ねることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記塗布部は、前記第二ドラム部材に対して平行、かつ、非接触に配置されたローラ部材であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記スクレイパーは、前記第二ドラム部材の外周面に対して接触/非接触を切替可能な可動式であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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