JP2008230067A - 記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線硬化性を有するインクを用いるインクジェット式記録装置において、紫外線光源の利用効率を向上させる。
【解決手段】被記録媒体150を支持する支持面144を有して回転する支持ドラム140と、支持ドラム140の回転方向と直交する方向と平行に延在するガイド軸132、134と、ガイド軸132、134に案内されて往復移動する記録部キャリッジ170と、記録部キャリッジ170に搭載されて記録用紙150に紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッド180と、吐出された紫外線硬化型インクに対紫外線を照射する紫外線照射部162とを備え、支持ドラム140が少なくとも1回転する毎に記録部キャリッジ170がガイド軸132、134に沿って移動することで、支持ドラム140に支持された記録用紙150の表面全体に画像を形成する記録装置であって、支持ドラム140は、紫外線を透過する材料により形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録装置および液体噴射装置に関する。より詳細には、紫外線硬化型インクを用いる記録装置および液体噴射装置に関する。
紫外線硬化型インクを用いて被記録媒体に画像またはパターンを形成する記録装置または液体噴射装置がある。紫外線硬化型インクは、紫外線を照射するまでは硬化が非常に遅く、紫外線を照射すると急速に硬化するという、印刷インクとして好ましい特性を有する。また、硬化にあたって溶剤を揮発させることがないので環境負荷が小さいという利点もある。
更に、紫外線硬化型インクは、ビヒクルの組成により種々の被記録媒体に高い付着性を発揮すると共に、硬化した後は化学的に安定で、接着性、耐薬剤性、耐候性、耐摩擦性等が高く、屋外環境にも耐える等、優れた特性を有する。このため、紙、樹脂フィルム、金属箔等の薄いシート状の被記録媒体の他、光記録媒体のレーベル面、テキスタイル製品など、ある程度立体的な表面形状を有するものに対しても画像を形成できる。
紫外線硬化型インクを被記録媒体に付着させる方法としては、塗布、印刷等もあり得るが、刷版なしに任意の画像またはパターンを精度よく形成できるインクジェット式記録装置の利用も期待される。また、インクを吐出する記録ヘッドを移動させる主走査と、主走査方向に対して交差する方向に被記録媒体を移動させる副走査とを組み合わせる構造により、限られた寸法のノズルを用いて、長尺あるいは面積の広い被記録媒体に対しても任意の領域に画像が記録できる。
下記特許文献1には、インクジェット記録装置において、インクに紫外線硬化剤を含有させて、記録直後の記録面に紫外線を照射することにより、記録面の速乾性を向上させることが記載される。より具体的には、インクジェットプリンタにおいて、インクとして紫外線硬化型インクを使用して、記録ヘッドの主走査方向の両端に設置された紫外線ランプにより被記録媒体に付着させたインクを即座に硬化させて定着させることが記載される。
また、特許文献2および特許文献3には、紫外線照射により硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドに連結された紫外線照射部とを有して、画像支持体、記録ヘッドおよび紫外線照射部が相対的に移動する画像形成装置に関する記載がある。ここに記載された画像形成装置では、入力されたデジタル画像を画像支持体上に複数の記録ヘッドのスキャンによって形成して、スキャン毎の紫外線照射によりインクを個々に硬化させる構造が記載される。更に、下記の特許文献4には、互いに色の異なる紫外線硬化型インクをノズルから吐出してカラー印刷をする記録装置において、色毎に個別に紫外線を照射することが記載される。
特開2004−155046号公報 特開2005−324443号公報 特開2005−125513号公報 特開2004−042548号公報
紫外線硬化型インクは、照射された紫外線から得られたエネルギーにより重合反応を生じて硬化する。従って、印刷速度を向上させるには照射する紫外線の光量を大きくしなければならない。しかしながら、紫外線光源から照射された紫外線の利用効率は低く、紫外線光源に投入されたエネルギーの増加がそのまま印刷速度の向上につながらないという問題がある。また、紫外線光源は、紫外線硬化型インクの硬化には利用できない熱線を不可避に発生する。従って、紫外線光源を強力にし過ぎると被記録媒体を熱により損傷する場合がある。このため、紫外線硬化型インクを用いた記録装置の記録速度を向上させることは難しいとされている。
そこで、上記課題の解決を目的として、本発明の第1の形態として、支持面に被記録媒体を支持しつつ、回転する支持ドラムと、支持面の近傍から所定距離離れ、前記支持ドラムの回転方向と直交する方向と平行に延在するガイド軸と、ガイド軸に案内されて、支持面に沿って往復移動するキャリッジと、紫外線硬化型インクを吐出するノズルを有し、キャリッジに搭載され、支持面に支持された被記録媒体に向かって紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出されて被記録媒体に付着した紫外線硬化型インクに対して、支持面を少なくとも1回透過した紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、支持ドラムが少なくとも1回転する毎にキャリッジがガイド軸に沿って移動することで、支持ドラムに支持された被記録媒体の表面全体に紫外線硬化型インクにより画像を形成する記録装置であって、支持ドラムが、紫外線を透過する材料で形成されている記録装置が提供される。これにより、被記録媒体を透過した紫外線が支持ドラムを透過して再び被記録媒体に照射されるので、発生した紫外線の利用効率が高くなる。また、被記録媒体の側から見ると、紫外線を表裏から照射されるので、被記録媒体に形成された紫外線硬化型インクの内層まで紫外線がよく浸透し、硬化不良が防止される。従って、記録画像の品質を低下させることなく記録速度を向上させることができる。
また、上記記録装置において、紫外線照射部は、支持ドラムの内側に配置され、支持面を透過した紫外線が、被記録媒体を透過して紫外線硬化型インクに照射されてもよい。これにより、紫外線照射部の光源から発生した紫外線が、放射方向にかかわらず全て被記録媒体に照射されるので、紫外線の利用効率が高くなる。また、紫外線照射部を支持ドラムの内側に配置するので、記録装置の小型化にも寄与する。
更に、上記記録装置において、紫外線照射部は、支持ドラムの回転中心軸と平行な方向について支持ドラムよりも長い発光部を有する紫外線光源を含んでもよい。これにより、被記録媒体の全幅に均一な紫外線を照射できる。
また更に、上記記録装置において、紫外線照射部は紫外線光源として放電管を含んでもよい。これにより、紫外線光源から放射状に紫外線が照射されるので、支持ドラムの内側から被記録媒体の裏面全体に均一な紫外線を照射できる。
また更に、上記記録装置において、紫外線照射部は、支持ドラムの回転中心軸上に配置され、紫外線照射部から放射された紫外線が支持面に支持された被記録媒体の裏面に均等に照射されてもよい。これにより、被記録媒体全体に均一な照射条件で紫外線を照射できる。
また更に、上記記録装置において、紫外線照射部は、記録ヘッドから吐出された紫外線硬化型インクが支持面に支持された被記録媒体に付着する位置よりも支持ドラムの回転方向について下流側の位置において支持面に最も接近するように、支持ドラムの回転中心軸に対して平行に配置されてもよい。これにより、被記録媒体に付着した直後に最も強く紫外線を照射でき、紫外線硬化型インクの硬化速度を向上させることができる。
また更に、上記記録装置において、紫外線照射部は、支持ドラムの外側に配置され、支持面に支持された被記録媒体に向かって照射された紫外線が、当該被記録媒体および支持面を透過した後に再び被記録媒体を透過して紫外線硬化型インクに照射されてもよい。これにより、紫外線照射部において発生した紫外線の利用効率を向上させることができる。
また、本発明の第2の形態として、支持面に被記録媒体を支持しつつ、回転する支持ドラムと、支持面から所定距離離れ、前記支持ドラムの回転方向と直交する方向と平行に延在するガイド軸と、ガイド軸に案内されて、支持面に沿って往復移動するキャリッジと、紫外線硬化性を有する液体を噴射するノズルを有し、キャリッジに搭載され、支持面に支持された被記録媒体に向かって液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドから噴射されて被記録媒体に付着した液体に対して、支持面を少なくとも1回透過した紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、支持ドラムが少なくとも1回転する毎にキャリッジがガイド軸に沿って移動することで、支持ドラムに支持された被記録媒体の表面全体に液体によりパターンを形成する液体噴射装置であって、支持ドラムが紫外線を透過する材料で形成されている液体噴射装置が提供される。これにより、液体噴射装置においても上記効果を享受できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決に必須であるとは限らない。
図1は、ひとつの実施形態に係るインクジェット式記録装置100の構造を模式的に示す斜視図である。同図に示すように、このインクジェット式記録装置100は、対面して直立した一対のフレーム130、131の間に形成された記録部120と、給紙部112および排紙部114を含む給排紙部110とを備える。
記録部120は、互いに平行な一対のフレーム130の間に支持された、支持ドラム140およびガイド軸132、134、136、138を有する。支持ドラム140は、その水平な回転軸142をフレーム130から軸支され、周面である支持面144に記録用紙150を保持した状態で、図中に示す矢印Rの方向に回転する。なお、支持ドラム140を回転駆動する部材は図示を省略した。
一方、互いに平行な2対のガイド軸132、134、136、138のうちの一対であるガイド軸132、134は、記録部キャリッジ170を貫通して、その往復移動方向を案内しつつ支持する。記録部キャリッジ170は、紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッド180を搭載して搬送する。
他方の一対のガイド軸136、138は、照射部キャリッジ160を、やはり往復移動できる状態で支持する。照射部キャリッジ160は、後述する紫外線照射部162を搭載して搬送する。なお、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170を移動させる駆動機構については、図面が煩雑になることを避ける目的で図示を省略した。
上記のような構造を有する記録部120に対して、給紙部112は、シート状の記録用紙150を1枚ずつ供給する。記録部120に供給された記録用紙150は、支持ドラム140の支持面144に巻き付けられ、支持ドラム140と共に回転する。
記録部キャリッジ170に搭載された記録ヘッド180は、支持ドラム140に支持された状態で回転する記録用紙150に対して、紫外線硬化型インクを吐出して付着させる。更に、記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクには、紫外線照射部162から紫外線が照射される。こうして、記録用紙150の表面に、紫外線硬化型インクにより形成された画像が固定される。
更に、支持ドラム140が1回転以上して、支持ドラム140長手方向の一部区間において記録用紙150に画像が記録されると、記録部キャリッジ170はガイド軸132、134に沿って移動して、上記領域に隣接した領域に対して同様の記録動作を実行する。以下、記録ヘッド180が記録動作をしながら支持ドラム140が1回転以上する毎に記録部キャリッジ170が移動するという動作を繰り返すことにより、記録用紙150表面全体に画像が形成される。
換言すれば、このインクジェット式記録装置100においては、支持ドラム140の回転方向が主走査方向であり、記録部キャリッジ170の移動方向が副走査方向となる。これは、記録部キャリッジ170の移動方向が主走査方向となり、記録用紙150の搬送方向が副走査方向となる多くの記録装置と異なる。
なお、紫外線照射部162を搬送する照射部キャリッジ160は、記録部キャリッジ170の移動に従って移動して、記録ヘッド180から記録用紙150上に吐出された直後の紫外線硬化型インクに対して紫外線を照射する。ただし、好ましくは、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170の移動開始のタイミングをずらすことにより、インクジェット式記録装置100の電源部に対する負荷のピークを軽減できる。
即ち、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170を一体とした場合、キャリッジの移動を開始する場合に加速の対象となる慣性質量が著しく大きくなるので、駆動機構への負荷が大きくなる。また、大きな質量を安定に加速・減速させる場合には、フレーム130に対しても、高い強度と大きな重量が求められる。
従って、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170を分離した構造により、電源装置の容量を低減して、装置規模の縮小、コストダウン等を図ることができる。こうして画像を記録された記録用紙150は、支持ドラム140から取り外されて、排紙部114に取り込まれて蓄積される。
図2は、図1に示したインクジェット式記録装置100の記録部120の構造を示す断面図である。同図に示すように、記録部120において、記録部キャリッジ170は、一対のガイド軸132、134に支持されると共に、インクタンク174および記録ヘッド180を支持する。
インクタンク174は、図示されていないインクカートリッジから補給されるインクを所定量保持して、記録ヘッド180に対して一定量のインクを安定的に供給する。記録ヘッド180は、支持ドラム140の支持面144に保持された記録用紙150の直近に配置され、記録用紙150に向かってインクを吐出する。
紫外線照射部162は、支持ドラム140の回転方向に沿って整列された複数のランプユニット161を含む。ランプユニット161は、支持ドラム140の回転に従って移動する記録用紙150の回転移動方向に沿って配列される。従って、個々のランプユニット161の紫外線出力が小さい場合であっても、記録用紙150が回転する間に十分な紫外線照射量が得られる。
上記のような記録部120において、記録ヘッド180から吐出されたインクが付着した記録用紙150は、支持ドラム140の回転に従って、図中の矢印Rにより示す方向に回転移動する。照射部キャリッジ160に支持された紫外線照射部162は、回転方向について記録ヘッド180の下流側に配置されている。従って、記録ヘッド180から吐出されて記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクは、即座に紫外線を照射されて硬化を開始する。
更に、支持ドラム140の支持面144は、後述するように、紫外線に対して透明な材料で形成される。また、紫外線硬化型インクで画像を記録する場合の記録用紙150としは、透明な樹脂フィルムが用いられる場合がある。このような場合、記録用紙150に照射された紫外線の一部は、記録用紙150および支持ドラム140を透過して、図中に矢印UVで示すように、支持ドラム140の反対側において、記録用紙150に裏面から照射される。なお、このような紫外線の作用については別途後述する。
図3は、記録ヘッド180を搭載した記録部キャリッジ170を単独で示す斜視図である。同図に示すように、記録部キャリッジ170は、ガイド軸132、134を挿通される一対の水平な貫通穴176と、インクタンク174とを備えたキャリッジ本体172を有する。記録ヘッド180は、キャリッジ本体172の上面に搭載される。更に、記録ヘッド180は、5個のヘッドユニット181〜185を含む。ヘッドユニット181〜185の各々は、互いに種類の異なる、例えば色が異なるインクを吐出する。
図4は、記録ヘッド180を、図3に矢印Fで示す方向から見た様子を示す正面図である。同図に示すように、記録ヘッド180は、5個のヘッドユニット181〜185を含む。ヘッドユニット181〜185の各々は、支持ドラム140に支持された記録用紙150に対向する面に、ノズルプレート191〜195を備える。ノズルプレート191〜195の各々には、紫外線硬化型インクを吐出するノズルが形成される。なお、ヘッドユニット181〜185からインクを吐出させる駆動構造としては、静電力等によりインクの液滴を吸引する方式、水晶振動子、圧電素子等を用いてインクを打ち出す方式など、種々の方法が既に知られており、用途に応じて適宜選択できる。
図5は、照射部キャリッジ160に搭載された紫外線照射部162を単独で抜き出して示す斜視図である。同図に示すように、紫外線照射部162は、共通の照射部フレーム164に装着された複数のランプユニット161、163、165、167、169を備える。ランプユニット161、163、165、167、169は、その長手方向に複数のランプユニット161、163、165、167、169が整列されると共に、記録ヘッド180のヘッドユニット181〜185に対応して5列に配列される。
なお、個別のランプユニット161、163、165、167、169の照射範囲の幅は、ヘッドユニット181〜185の個々の記録幅よりも広くすることが好ましい。これにより、照射部キャリッジ160および記録部キャリッジ170の移動のタイミングがずれる場合にも、記録用紙150に付着した紫外線硬化型インクに十分な照射量の紫外線を照射できる。
また、ランプユニット161、163、165、167、169としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等をいずれも例示できる。より具体的には、Fusion System社製のHランプ、Dランプ、Vランプ等の市販されているものを用いることができる。更に、紫外帯域で発光するLEDを用いてランプユニットを形成することもできる。また、ランプユニット161、163、165、167、169は、不可避に熱を発生するので、ランプユニット161、163、165、167、169に放熱部を設ける他、強制的に冷却する設備を設けることも好ましい。
更に、上記のようなランプユニット161、163、165、167、169が発生する紫外線を照射して硬化させることができる紫外線硬化型インクは、ビヒクル、光重合開始剤および顔料の混合物に、消泡剤、重合禁止剤等の補助剤を添加して調合される。ビヒクルは、光重合硬化性を有するオリゴマー、モノマー等を、反応性希釈剤により粘度調整して調合される。従って、インクを硬化させ目的で溶媒を揮発させることはない。
ビヒクルとしては、単官能あるいは多官能の重合性化合物が使用できる。より具体的には、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等のオリゴマー(プレポリマー)を例示でき、インクとしての粘度を調整する反応性希釈剤もこれらの材料を用いることができる。
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系が広く用いられる。より具体的には、4−benzoyl−N,N,N−trimethyl benzene methaneannmonium chloride、2−hydroxy 3−(4−benzoyl−phenoxy)−N,N,N− trimethyl 1−propane annmonium chloride、4−benzoyl−N,N−dimethyl N−[2− (1−oxo−2−propenyloxy) ethyl] benzene methammonium bromide等、第4級アンモニウム塩型の水溶性有機物等を用いることができる。この種の光重合開始剤は、その組成に応じて、紫外線吸収特性、反応開始効率、黄変性等が異なるので、インクとしての色等に応じて使い分けられる。
重合禁止剤としては、ラジカル捕捉能力を有してラジカル重合を阻害する化合物であれば何れも使用できる。ただし、インクジェット式記録装置における吐出適性等を配慮すると、ハイドロキノン類、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノール類、フェノチアジン類、縮合芳香族環のキノン類から選択された少なくとも1種類以上の化合物が好ましい。
ハイドロキノン類としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、1−o−2,3,5−トリメチルハイドロキノン、2−tert−ブチルハイドロキノン等を例示できる。カテコール類としては、カテコール、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール等を例示できる。ヒンダードアミン類としては、テトラメチルピペリジニル基を有する化合物等を例示できる。
また、フェノール類としては、フェノール、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、没食子酸、没食子酸アルキルエステル等を例示できる。フェノチアジン類としては、フェノチアジン等を例示できる。前記縮合芳香族環のキノン類としては、ナフトキノン等を例示できる。
更に、重合禁止剤は、カーボンブラックまたは表面に重合防止官能基を導入した無機・有機微粒子であってもよい。重合防止官能基としては、例えば、ヒドロキシフェニル基、ジヒドロキシフェニル基、テトラメチルピペリジニル基、縮合芳香族環等を例示できる。
図6は、紫外線に対して透明な支持面144を有する支持ドラム140のひとつの形態を示す斜視図である。同図に示すように、この支持ドラム140は、透明な材料により形成されて支持面144をなす円筒形の部材と、その長手方向両端に装着された一対の金属部材147を備える。
透明な支持面144は、例えば、紫外線による劣化がなく、紫外線透過率の高い石英等により形成できる。これに対して、機械的な負荷を受ける金属部材147は、平坦な周面を有する被支持部146と、外部から回転駆動力を伝達される歯を切られた被駆動部148とを有する。
なお、金属部材147は、例えばコバールにより形成できる。コバールは、石英に対する付着性が高い表面性状を有すると共に、広い範囲で石英に近い熱膨張率を有する。従って、コバールを材料とする金属部材147は、支持面144をなす石英管と一体化することができる。
図7は、図6に示した支持ドラム140の、インクジェット式記録装置100における支持構造200を模式的に示す図である。同図に示すように、支持ドラム140は、フレーム130から回転自在に軸支された支持ローラ210、220、230により支持される。支持ローラ210、220、230の各々の周面は、支持ドラム140の金属部材147に形成された被支持部146に接して、支持ドラム140を回転自在に支持する。また、同一周上に配置された3個の支持ローラ210、220、230で支持することにより、支持ドラム140が側方あるいは上方に脱落することがない。
図8は、図6に示した支持ドラム140の、インクジェット式記録装置100における駆動構造201を模式的に示す図である。同図に示すように、支持ドラム140の金属部材147に形成された被駆動部148には、タイミングベルト240の一端が掛けられる。タイミングベルト240の他端は、駆動プーリ250に掛けられる。駆動プーリ250は、図示していない駆動モータにより回転駆動され、その回転がタイミングベルト240を介して支持ドラム140に伝達される。
図7および図8に示した構造により、側方端面を開放したまま支持ドラム140を回転自在に支持し、更に、回転駆動できる。従って、後述するように、支持ドラム140の側方からその内部に、反射鏡320、紫外線光源410等の回転しない部材を挿入することができる。
図9は、ここまでに説明したインクジェット式記録装置100における透明な支持ドラム140を利用する構造300のひとつの形態を示す図である。なお、図面が煩雑になることを避ける目的で、以下の図面においては、紫外線光源310を簡略な記号により示す。
同図に示すように、支持ドラム140に保持された記録用紙150に対して紫外線光源310から照射された紫外線は、まず、直近の記録用紙150表面に照射される。この領域においては記録ヘッド180から吐出された直後なので、紫外線硬化型インクに強い紫外線を照射することにより、重合反応に寄与するラジカルの発生を促進する。
続いて、紫外線の一部は、記録用紙150および支持面144を透過して支持ドラム140の内側に進入する。更に、その一部は、図中の矢印Lにより示すように、再び支持面144を透過して記録用紙150に裏面から照射される。
また、支持ドラム140の内側に反射鏡320を配置することにより、図中の矢印Lにより示すように、支持ドラム140の内部に進入した紫外線を任意の方向に誘導できる。これにより、支持ドラム140の回転方向について記録ヘッド180に近い側により多くの紫外線を誘導する。これにより、未硬化の紫外線硬化型インクが多く残る領域において、より多くの紫外線を照射できる。なお、図上には単純な平面鏡を描いたが、反射鏡320の反射面を曲面にして、再利用する紫外線に任意の分布を形成させることもできる。
このように、支持ドラム140の支持面144を透明化することにより、ひとつの紫外線光源310から放射された紫外線の利用効率を向上させることができる。これにより、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止すると共に、紫外線光源に投入するエネルギーを節約することができる。
図10は、透明な支持ドラム140を他の方法で利用する場合の構造301を示す図である。同図に示すように、この構造301では、記録ヘッド180が紫外線硬化型インクを吐出する領域と、紫外線光源310が直接に紫外線を照射する領域とを除いて、支持ドラム140の回転方向について略全周が反射鏡330により包囲される。これにより、支持ドラム140に保持された記録用紙150に向かって紫外線光源310からいったん放射された紫外線は、図中の矢印Lにより示すように、反射鏡330の内側で反射され続ける。これにより、紫外線の利用効率を更に向上させることができる。
なお、上記のような構造では、支持ドラム140の内側から記録用紙150に対してあらゆる方向に紫外線が照射される。しかしながら、記録ヘッド180のノズルに紫外線が照射されると、吐出される前の紫外線硬化型インクが硬化あるいは増粘して記録品質を低下させる場合がある。そこで、支持面144を挟んで記録ヘッド180に対面する位置に遮蔽板340を配置して、記録ヘッド180への紫外線の投射を防止することが好ましい。
図11は、透明な支持ドラム140を他の方法で利用する構造400を示す図である。同図に示すように、透明な支持面144を有する支持ドラム140を用いた場合、紫外線光源410を支持ドラム140の内側に配置することができる。
この構造400では、支持ドラム140の内側に、長尺紫外線光源410が配置される。長尺紫外線光源410は、支持ドラム140の軸方向の寸法よりも大きな長さを有する。従って、支持面144に支持された記録用紙150の裏面全体に紫外線を一括して照射できる。また、紫外線光源410が支持ドラム140により記録ヘッド180から隔離されるので、記録動作において発生するインクミストによる汚染から紫外線光源410を保護できる。なお、長尺紫外線光源410としては、放電管構造を有する紫外線ランプを好ましく例示できる。
図12は、透明な支持ドラム140と長尺紫外線光源410とを併せて利用するひとつの構造401として、図11に示した構造400の変形例を説明する図である。同図に示すように、この構造401では、支持ドラム140の内側において、紫外線光源410が、支持ドラム140の回転方向について記録ヘッド180の下流側近傍に配置される。また、支持ドラム140の外側を包囲した反射鏡420も配置される。更に、図10に示した構造301と同様に、記録ヘッド180に紫外線が投射されることを防止する目的で、記録ヘッド180の直前には遮蔽板430も配置される。
上記のような構造により、紫外線光源410から放射状に発生した紫外線は、記録ヘッド180から吐出されて記録用紙150に付着した直後の紫外線硬化型インクに強く照射される。また、照射強度こそ低下するものの、支持ドラム140の内面全体に隈なく紫外線が照射されるので、記録用紙150は、支持ドラム140の全周にわたって紫外線を照射される。更に、記録用紙150を透過した紫外線は、反射鏡420により反射されて、再び記録用紙150に照射される。以下、反射鏡420の内側に閉じ込められた紫外線は減衰し切るまで記録用紙150に照射され続ける。
図13は、他の変形例に係る構造401を説明する図である。同図に示すように、この構造401では、支持ドラム140の内側において、紫外線光源410が、支持ドラム140の回転軸上に配置される。また、支持ドラム140の外側を包囲した反射鏡420も配置される。更に、記録ヘッド180の直前には遮蔽板430も配置される。
上記のような構造402を有するインクジェット式記録装置100においては、支持ドラム140の支持面144のいずれの領域もが紫外線光源410から等距離に位置するので、支持ドラム140に支持された記録用紙150に対して、均一に紫外線が照射される。これにより、例えば、記録用紙150上の画像が形成される領域に印刷されたアンダーコート層を均一に硬化させる場合等に好ましく利用できる。
なお、インクジェット式記録装置100を例に挙げて説明したが、上記のような記録装置または液体噴射装置の構造は、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造における色材噴射装置、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造における電極形成装置またはバイオチップ製造に使用する試料噴射ヘッド等にも適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
ひとつの実施形態に係るインクジェット式記録装置100の全体構造を模式的に示す図である。 インクジェット式記録装置100の記録部120の断面構造を示す図である。 紫外線照射部162を単独で示す斜視図である。 記録部キャリッジ170を単独で示す斜視図である。 記録ヘッド180を正面から見た様子を示す正面図である。 透明な支持面144を有する支持ドラム140の構造を示す斜視図である。 支持ドラム140の支持構造200を模式的に示す図である。 支持ドラム140の駆動構造201を模式的に示す図である。 支持ドラム140の利用する構造300のひとつを示す図である。 透明な支持ドラム140を他の方法で利用する構造301を示す図である。 長尺紫外線光源310の形態を示す図である。 長尺紫外線光源310を利用する構造401を示す図である。 長尺紫外線光源310を利用する他の構造402を示す図である。
符号の説明
100 インクジェット式記録装置、110 給排紙部、112 給紙部、114 排紙部、120 記録部、130 フレーム、132、134、136、138 ガイド軸、140 支持ドラム、142 回転軸、144 支持面、146 被支持部、147 金属部材、148 被駆動部、150 記録用紙、160 照射部キャリッジ、162 紫外線照射部、164 照射部フレーム、161、163、165、167、169 ランプユニット、170 記録部キャリッジ、172 キャリッジ本体、174 インクタンク、176 貫通穴、180 記録ヘッド、181、182、183、184、185 ヘッドユニット、190、191、192、193、194、195 ノズルプレート、200 支持構造、201 駆動構造、210、220、230 支持ローラ、240 タイミングベルト、250 駆動プーリ、300、301、400、401、402 構造、310、410 紫外線光源、320、330、420 反射鏡、340、430 遮蔽板

Claims (9)

  1. 支持面に被記録媒体を支持しつつ、回転する支持ドラムと、
    前記支持面から所定距離離れ、前記支持ドラムの回転方向と直交する方向と平行に延在するガイド軸と、
    前記ガイド軸に案内されて、前記支持面に沿って往復移動するキャリッジと、
    紫外線硬化型インクを吐出するノズルを有し、前記キャリッジに搭載され、前記支持面に支持された被記録媒体に向かって紫外線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから吐出されて被記録媒体に付着した紫外線硬化型インクに対して、前記支持面を少なくとも1回透過した紫外線を照射する紫外線照射部と
    を備え、前記支持ドラムが少なくとも1回転する毎に前記キャリッジが前記ガイド軸に沿って移動することで、前記支持ドラムに支持された被記録媒体の表面全体に紫外線硬化型インクにより画像を形成する記録装置であって、
    前記支持ドラムは、紫外線を透過する材料により形成されている記録装置。
  2. 前記紫外線照射部は、前記支持ドラムの内側に配置され、前記支持面を透過した紫外線が、被記録媒体を透過して紫外線硬化型インクに照射される請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記紫外線照射部は、前記支持ドラムの回転中心軸と平行な方向について前記支持ドラムよりも長い発光部を有する紫外線光源を含む請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記紫外線照射部は、紫外線光源として放電管を含む請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記紫外線照射部は、前記回転軸に重ねて配置され、前記紫外線照射部から放射された紫外線が前記支持面に支持された被記録媒体の裏面に均等に照射される請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記紫外線照射部は、前記記録ヘッドから吐出された紫外線硬化型インクが前記支持面に支持された被記録媒体に付着する位置よりも前記支持ドラムの回転方向について下流側の位置において前記支持面に最も接近するように、前記支持ドラムの回転中心軸に対して平行に配置される請求項2に記載の記録装置。
  7. 前記紫外線照射部は、前記支持ドラムの外側に配置され、前記支持面に支持された被記録媒体に向かって照射された紫外線が、当該被記録媒体および前記支持面を透過した後に再び被記録媒体を透過して紫外線硬化型インクに照射される請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記紫外線照射部は、前記支持ドラムの回転中心軸を横切って通過する紫外線を放射する請求項1に記載の記録装置。
  9. 支持面に被記録媒体を支持しつつ、回転する支持ドラムと、
    前記支持面から所定距離離れ、前記支持ドラムの回転方向と直交する方向と平行に延在するガイド軸と、
    前記ガイド軸に案内されて、前記支持面に沿って往復移動するキャリッジと、
    紫外線硬化性を有する液体を噴射するノズルを有し、前記キャリッジに搭載され、前記支持面に支持された被記録媒体に向かって液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドから噴射されて被記録媒体に付着した液体に対して、前記支持面を少なくとも1回透過した紫外線を照射する紫外線照射部と
    を備え、前記支持ドラムが少なくとも1回転する毎に前記キャリッジが前記ガイド軸に沿って移動することで、前記支持ドラムに支持された被記録媒体の表面全体に液体によりパターンを形成する液体噴射装置であって、
    前記支持ドラムは、紫外線を透過する材料により形成されている液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014008446A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 紫外線照射装置

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