JP6028901B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射装置に関するものである。
液体を噴射する液体噴射装置として、例えば記録媒体に文字や画像等を記録するインクジェット式記録装置などが知られている。インクジェット式記録装置は、記録媒体を搬送しつつ、噴射ヘッドのノズル形成面に設けられたノズルから当該記録媒体にインクを噴射することで、記録媒体に記録を行う構成となっている。
また、液体噴射装置の中には、紫外光を受けて硬化する紫外線硬化型のインク(液体)を記録媒体に向けて噴射するものがある。このような液体噴射装置では、記録媒体に着弾したインク滴を定着させるために、当該インク滴に向けて紫外線を照射する構成となっている。
ところで、噴射ヘッドのノズルからインク滴を噴射すると、該インク滴よりも微小な微小液滴、所謂ミストが発生する。このようなミストは浮遊して装置内を汚染するおそれがあるため、回収する必要がある。そこで、記録媒体に着弾するインク滴に紫外線光が当たるのを避けつつ、ミストに選択的に紫外線光を当てるようにした液体噴射装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−201876号公報
しかしながら、上記従来技術においてはノズル直下の領域には紫外線光を照射せず、ノズル列間にのみ紫外線光を照射することからノズル直下の領域に浮遊したミストを十分に硬化させることができないおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、装置内に浮遊するミストをより確実に硬化させることができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の液体噴射装置は、光が照射されることで硬化する液体を記録媒体に噴射する複数のノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記液体の噴射方向と交差する方向から当該液体を噴射した前記ノズルの下方に向けて前記光を照射する第1光源と、前記ノズルから噴射されて前記記録媒体に着弾した前記液体に前記光を照射する第2光源と、を備え、前記第1光源は、前記液体が前記記録媒体に着弾した後、当該液体を噴射した前記ノズルが次の液体を噴射するまでのタイミングで当該ノズルの下方に向けて前記光を照射することを特徴とする。
本発明の液体噴射装置によれば、第1光源によって液体の噴射方向と交差する方向からノズルの下方に向けて光が照射されるので、液体噴射時に生じた微小液体(ミスト)を確実に硬化させることでミスト付着による汚染を抑制できる。また、第1光源が光を照射するタイミングでは、ノズルから液体が噴射されていないため、ノズルから噴射された液体が着弾前に固化することで飛行不良等が生じるのを抑制できる。よって、液体の着弾位置が良好に制御されることで高い印刷品質を得ることができる。
前記ノズル形成面には、前記複数のノズルが第1方向に沿って配列されてなるノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に沿って複数配置されており、複数の前記第1光源が前記複数のノズル列の各々に対応して前記第2方向に沿って配置される構成としてもよい。
この構成によれば、第1光源がノズル列毎に対応して設けられるので、ノズル列毎で異なるタイミングで液体を噴射した場合であっても各ノズル列のノズルで生じたミストを確実に硬化させることができる。
前記ノズル形成面には、前記複数のノズルが第1方向に沿って配列されてなるノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に沿って複数配置されており、1つの前記第1光源が前記複数のノズル列に共通に設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、1つの第1光源が複数のノズル列に対して共通に設けられるので、部品点数を少なくすることができ、低コスト化を図ることができる。
前記ノズルが前記液体を噴射した際に生じる微小液体が前記第1光源から照射された前記光により硬化した微小硬化物を回収する回収部を備える構成としてもよい。
この構成によれば、第1光源の光照射によって生じた微小硬化物(ミスト硬化物)が回収されるため、良好な印字品質を得ることができる。
往復動作する前記液体噴射ヘッドの位置を検出するエンコーダーと、前記エンコーダーと前記液体噴射ヘッドとの間の空間に前記光を照射する第3光源と、を備える構成としてもよい。
この構成によれば、第3光源が照射光によって液体噴射ヘッドとエンコーダーとの間の空間に浮遊したミストを硬化させることができる。
前記第3光源から照射された前記光を該第3光源側に向けて反射する反射部材を備える構成としてもよい。
この構成によれば、反射部材で反射させることで光を再利用することで効率的に使用することができる。
(a)はプリンターの構成を示す概略斜視図、(b)はキャリッジを示す模式側面図、(c)はヘッドユニットを示す模式平面図、(d)は液滴噴射ヘッドの構造を説明するための要部模式断面図。 インク吐出時のノズル近傍の状態を説明するための図。 (a)〜(d)は第1光源から紫外光が照射されるタイミングを説明するための図。 (a)は第3光源から紫外光を照射する動作を説明するための図、(b)は紫外光を反射する反射部材の要部構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせている。本実施形態に係る液体噴射装置は、印刷対象である基板上に紫外線の照射により硬化するインク(液体)の液滴を吐出(噴射)し、基板上に所望のマークを形成するインクジェット式プリンター(以下ープリンターと称す)への適用例に関するものである。
図1(a)はプリンターの構成を示す概略斜視図であり、(b)はキャリッジを示す模式側面図であり、(c)はヘッドユニットを示す模式平面図であり、(d)は液滴噴射ヘッドの構造を説明するための要部模式断面図である。
なお、以下の説明においては説明の便宜上、XYZ座標系を用いてプリンターの構成について説明する。X方向はヘッドユニットを搭載するキャリッジの移動方向を規定するものである。また、Y方向は該X方向に直交するとともにステージに載置された印刷対象である記録媒体がヘッドユニットに対して移動する方向(主走査方向)、すなわち記録媒体及びヘッドの相対移動方向を規定するものである。また、Z方向は上記X、Y方向にそれぞれ直交し、ステージの高さ方向を規定するものである。
図1(a)に示すようにプリンター1は、ステージ機構2と、ヘッドユニット3とを有している。ステージ機構2は記録媒体Wを載置するとともに該記録媒体WをY方向に沿って移動することでヘッドユニット3の直下に配置するためのものである。
ステージ機構2は基台37を主体に構成されるものであり、該基台37の上面37aには、Y方向に延在する一対の案内レール38がY方向全幅にわたり凸設されている。ステージ機構2の上側には、一対の案内レール38に対応する図示しない直動機構を備えたステージ39が取付けられている。そのステージ39の直動機構は、リニアモーターやネジ式直動機構等を用いることができる。本実施形態では、例えば、リニアモーターを採用している。この構成に基づき、ステージ39はY方向に沿って所定の速度で往動または復動するようになっている。往動と復動を繰り返すことを走査移動と称す。さらに、基台37の上面37aには、案内レール38と平行にステージ位置検出装置40が配置され、ステージ位置検出装置40によりステージ39の位置が検出されるようになっている。
ステージ39の上面には載置面41が形成され、その載置面41には図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。載置面41上に記録媒体Wが載置された後、記録媒体Wは基板チャック機構により載置面41に固定されるようになっている。
図1(a)に示すようにプリンター1では、基台37のX方向両側に立設される一対の支持台42にX方向に延びる案内部材43が架設されている。案内部材43の下側にはX方向に延びる案内レール44がX方向全幅にわたり凸設されている。案内部材43とヘッドユニット3との間にはエンコーダー46が配置されている。エンコーダー46は、案内レール44に沿って往復移動する噴射ヘッド10の位置を検出するためのものである。エンコーダー46は、例えばヘッドユニット3側に設けられた不図示のスケールを読み取ることで該ヘッドユニット3の位置を検出する。なお、エンコーダー46がスケールを読み取る方式としては、磁気読取方式或いは光読取方式のいずれを採用してもよい。
これによりプリンター1は噴射ヘッド10の位置を検出することで記録媒体W上の所定位置に対してインク滴を精度良く着弾させることが可能となっている。
ヘッドユニット3は、ステージ機構2のステージ39に載置された記録媒体Wに対してインクを噴射する噴射ヘッド10と、光照射部11と、インク供給部12と、これらを一体に保持するキャリッジ10aとを有している。
キャリッジ10aは直動機構を備え、その直動機構は、例えば、ステージ機構2が備える直動機構と同様の機構を用いることができる。これにより、ヘッドユニット3は、キャリッジ10aにより案内レール44に沿ってX方向に走査移動(往復)することが可能となっている。したがって、噴射ヘッド10はX方向に沿って往復移動するようになっている。
噴射ヘッド10は、図1(c)、(d)に示すように複数のノズル14が形成されたノズルプレート13を有している。すなわち、ノズルプレート13の下面はノズル形成面13aを構成している。
ノズルプレート13には、Y方向(第1方向)に沿って複数のノズル14が配列されてなるノズル列が該Y方向と交差するX方向(第2方向)に沿って複数配置されている。
具体的に本実施形態に係るノズルプレート13には3列のノズル列N1〜N3が配列形成されている。ノズル列N1〜N3の各ノズル14からはそれぞれ異なる色のインクが噴射されるようになっており、本実施形態では3色のインクを噴射することで記録媒体Wの表面に対してカラー印刷を行うことができるようになっている。
図1(d)に示すようにノズルプレート13の上側であってノズル14と相対する位置にはノズル14と連通するキャビティ15が形成されている。そして、噴射ヘッド10のキャビティ15にはインク16が供給される。
キャビティ15の上側には上下方向に振動してキャビティ15内の容積を拡大縮小する振動板17が設置されている。振動板17の上側でキャビティ15と対向する場所には上下方向に伸縮して振動板17を振動させる圧電素子18が配設されている。圧電素子18が上下方向に伸縮して振動板17を加圧して振動し、振動板17がキャビティ15内の容積を拡大縮小してキャビティ15を加圧する。それにより、キャビティ15内の圧力が変動し、キャビティ15内に供給されたインク16はノズル14を通って吐出される。
噴射ヘッド10が圧電素子18を制御駆動するためのノズル駆動信号を受けると、圧電素子18が伸張して、振動板17がキャビティ15内の容積を縮小する。その結果、噴射ヘッド10のノズル14から縮小した容積分のインク16がインク滴57となって吐出される。
ところで、プリンター1は、ノズル14からインク滴57を噴射した際、図2に示すようなミスト57aが発生する。ミスト57aは、インク滴57よりも微小な微小流体滴(具体的には、UVインクからなり粒径サイズが0.5μm〜10μm程度の滴)であり、ノズル14からインク滴57を噴射する際に不可避的に発生してしまう。詳しくは、噴射ヘッド10が噴射したインク滴57から分離したサテライトインクや、ノズル14から噴射された後に失速した微小インク滴などである。
このようなミスト57aは浮遊して装置内を汚染するおそれがあるため、回収する必要がある。本実施形態においては、後述する光照射部11によってミスト57aを硬化することでプリンター1内の汚染を抑制するようにしている。
プリンター1は、上述のようにして硬化させたミスト57aを回収するミスト回収部(回収部)21を備えている(図4参照)。ミスト回収部21は、例えば硬化したミスト57aを吸引する吸引装置から構成されるものである。
図1(b)、(c)に示すように光照射部11は、第1光源11a、第2光源11b、及び第3光源11cから構成される。各光源11a,11b,11cは紫外光を照射するためのランプから構成されている。ランプには例えば多数のLED(Light Emitting Diode)素子が配列して設置されている。このLED素子は、電力の供給を受けて紫外線の光である紫外光を発光する素子である。なお、上記ランプとしては、LED素子の他、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を用いることができる。
第1光源11aは、インクの噴射方向(すなわちZ方向)と交差する方向であるY方向から当該インクを噴射したノズル14の下方に向けて紫外光を照射するためのものである。第1光源11aは、ノズル14の下方におけるXY平面内に紫外光を照射する。
本実施形態に係るプリンター1は、第1光源11aを複数有している。具体的に第1光源11aは、各ノズル列N1〜N3に対応するようにX方向(第2方向)に沿って配置されている。この構成に基づき、第1光源11aは、ノズル列N1〜N3毎で異なるタイミングでインクを噴射した場合であっても各ノズル列N1〜N3のノズル14で生じたミストを確実に硬化させることができるようになっている。
また、第2光源11bは、ノズル14から噴射されて記録媒体W上に着弾したインク滴に対して紫外光を照射するためのものである。この構成に基づき、プリンター1は、ノズル14から記録媒体W上に噴射したインク滴に対して紫外線を照射して良好に硬化させることができるようになっている。
また、第3光源11cは、エンコーダー46と噴射ヘッド10との間の空間に紫外光を照射するためのものである。この構成に基づき、プリンター1は、第3光源11cからの紫外光によって噴射ヘッド10とエンコーダー46との間の空間に浮遊したミストを硬化させることができるようになっている。
また、本実施形態に係るプリンター1は、詳細については後述するが、第3光源11cから照射した紫外光を該第3光源11c側に向けて反射する反射部材20を備えている(図4(b)参照)。反射部材20は、45度の角度をなすように配置された光反射面をなすミラー20a,20bを主体に構成されている。これにより、反射部材20は、第3光源11cから入射した紫外光をミラー20aからミラー20bへと反射した後、ミラー20bによって再度第3光源11c側へと反射することができる。
インク供給部12は、ヘッドユニット3に搭載される噴射ヘッド10にインクを供給するための複数のインクカートリッジ12aから構成されるものである。各インクカートリッジ12aには、異なる色のインクが収容されている。なお、本実施形態においては、紫外光によって硬化する紫外線硬化型のインクが用いられている。紫外線硬化型インク(以下、UVインク)は、紫外線硬化樹脂を含むビヒクル、光重合開始剤、及び、顔料の混合物に、消泡剤、重合禁止剤等の補助剤の補助剤を添加して調合されたインクであり、紫外線光を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。
ビヒクルは、光重合硬化性を有するオリゴマー、モノマー等を、反応性希釈剤により粘度調整して調合される。したがって、機能液を硬化させる目的で溶媒を揮発させることはない。
ビヒクルとしては、単官能あるいは多官能の重合性化合物が使用できる。より具体的には、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等のオリゴマー(プレポリマー)を例示でき、機能液としての粘度を調整する反応性希釈剤もこれらの材料を用いることができる。
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系が広く用いられる。より具体的には、4−benzoyl−N,N,N−trimethyl benzene methaneannmonium chloride、2−hydroxy 3−(4−benzoyl−phenoxy)−N,N,N−
trimethyl 1−propane annmonium chloride、4−benzoyl−N,N−dimethyl N−[2− (1−oxo−2−propenyloxy) ethyl] benzene methammonium bromide等、第4級アンモニウム塩型の水溶性有機物等を用いることができる。この種の光重合開始剤は、その組成に応じて、紫外線吸収特性、反応開始効率、黄変性等が異なるので、機能液としての色等に応じて使い分けられる。
重合禁止剤としては、ラジカル捕捉能力を有してラジカル重合を阻害する化合物であれば何れも使用できる。ただし、インクジェット式記録装置における噴射適性等を配慮すると、ハイドロキノン類、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノール類、フェノチアジン類、縮合芳香族環のキノン類から選択された少なくとも1種類以上の化合物が好ましい。
ハイドロキノン類としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、1−o−2,3,5−トリメチルハイドロキノン、2−tert−ブチルハイドロキノン等を例示できる。カテコール類としては、カテコール、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール等を例示できる。ヒンダードアミン類としては、テトラメチルピペリジニル基を有する化合物等を例示できる。
また、フェノール類としては、フェノール、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、没食子酸、没食子酸アルキルエステル等を例示できる。
フェノチアジン類としては、フェノチアジン等を例示できる。上記縮合芳香族環のキノン類としては、ナフトキノン等を例示できる。
さらに、重合禁止剤は、カーボンブラックまたは表面に重合抑制官能基を導入した無機・有機微粒子であってもよい。重合抑制官能基としては、例えば、ヒドロキシフェニル基、ジヒドロキシフェニル基、テトラメチルピペリジニル基、縮合芳香族環等を例示できる。
なお、このような機能液としては、顔料や染料等の色材(色成分)を含むカラーインクが挙げられるが、アンダーコート、オーバーコートを行うためのクリアインクを挙げることもできる。また、色材を含むものの、オーバーコートを行うために用いられる白色インクや、黒色インクも挙げることができる。
続いて、プリンター1の動作及び本実施形態に係る構成の作用について図面を参照しながら説明する。
まず、プリンター1の印刷処理について説明する。
プリンター1は外部機器側から入力されたデータに基づいて、所定の印刷処理を記録媒体Wに対して行う。具体的にプリンター1は、印字開始のジョブ指令が入力されるとステージ機構2を駆動し、記録媒体Wを搬送するとともにヘッドユニット3をX方向に走査しつつ、圧電素子18に電圧を印可することで噴射ヘッド10のノズル14からインク滴57を記録媒体W上に噴射する。
プリンター1は、インク滴57が着弾した記録媒体Wに光照射部11の第2光源11bから紫外光を照射し、インク滴57を硬化させる。これにより、プリンター1は、記録媒体Wの所定位置に噴射したインク滴57を硬化させることで所望の印刷処理を行うことができる。
上記印刷処理時、ノズル14からはミストが発生する。これに対し、本実施形態に係るプリンター1は、光照射部11の第1光源11aから紫外光を照射する。図3(a)〜(d)は第1光源11aから紫外光が照射されるタイミングを示す図である。なお、図3においては例えばノズル列N1に対応して配置された第1光源11aを例に挙げて説明する。
また、図4(a)は第3光源11cから紫外光を照射する動作を説明するための図であり、図4(b)は第3光源11cから照射された紫外光を反射する反射部材の要部構成を示す図である。
プリンター1は、図3(a)、(b)に示すようにノズル14からインク滴57を噴射するタイミング、及びノズル14からインク滴57が噴射されたタイミングでも紫外光を照射しない。プリンター1は、図3(c)に示すようにノズル14から噴射されたインク滴57が記録媒体Wに着弾したタイミングで第1光源11aから紫外光を照射する。第1光源11aは、インク滴57を噴射したノズル14の下方に向けて紫外光を照射する。これにより、インク滴57を噴射したノズル14に発生したミスト57aを硬化させることができる。
プリンター1は、再びノズル14からインク滴57を噴射するタイミングで図3(d)に示すように第1光源11aからの紫外光の照射を終了する。すなわち、第1光源11aは、ノズル14からインク滴57が噴射されていないタイミングで紫外光を照射するようになっている。これによれば、ノズル14から噴射されたインク滴57に対して紫外光が照射されることでインク滴57の一部が硬化することで飛行曲り等が生じ、インク滴57の着弾位置精度が低下するのを抑制できる。
なお、第1光源11aは照射した紫外光が対応するノズル列N1以外のノズル列N2,N3の直下に入り込まなければ、ノズル列N2,N3のノズル14からインク滴57が噴射されているタイミングで紫外光を照射するようにしてもよい。この場合、ノズル列N1に対応する第1光源11aから照射した紫外光は他のノズル列N2,N3のノズル14から噴射されて記録媒体Wに着弾する前のインク滴57に照射されることが無い。よって、上述したような飛行曲りの発生を抑制することができる。
また、プリンター1は、印刷処理時において光照射部11の第3光源11cから紫外光を照射する。第3光源11cは、エンコーダー46と噴射ヘッド10との間の空間に紫外光を照射する。これにより、エンコーダー46と噴射ヘッド10との間の空間に浮遊しているミスト57aを硬化させることができる。
第3光源11cから照射された紫外光は、図4(b)に示すように反射部材20によって該第3光源11c側に向けて反射される。この構成によれば、反射部材20で反射させることで第3光源11cから照射した紫外光を再利用するため、光を効率的に使用することができる。よって、プリンター1内を浮遊するミスト57aを良好に硬化させることができる。
光照射部11(第1光源11a及び第3光源11c)の紫外線照射により硬化したミスト57aは、図4(a)に示されるようにミスト回収部21により吸引されることで回収される。よって、硬化したミスト57aがプリンター1内で飛散するのを抑制することができる。
ここで、紫外光を受けて硬化したミストは、硬化することで無害化されているため、仮に自重落下して記録媒体Wやプリンター1の装置内の表面に堆積したとしても、プリンター1の各部材や記録媒体Wを汚染することは無い。
以上、本発明に係る実施形態及び変形例について説明したが、発明の内容は上記事項に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、複数のノズル列N1〜N3の各々に対応させて第1光源11aを複数配置した構成を例に挙げたが、複数のノズル列N1〜N3に対して1つの第1光源11aを共通に配置するようにしてもよい。この構成によれば、第1光源11aの部品点数を少なくすることでプリンター1自体のコストを低減することができる。
また、上記実施形態では、ミスト回収部21が吸引装置から構成される場合を例示したが、ミスト回収部21は吸引方式に限られることは無く、静電吸着等のように硬化したミスト57aを引き寄せることができる手段であれば適宜置き換え可能である。
また、上記実施形態では、液体の一例としてのインク滴を噴射するプリンター1について説明したが、これに限定されるものではない。紫外線を受けて硬化する流体である限り、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体滴以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を滴状に噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
W…記録媒体、1…プリンター(液体噴射装置)、10…噴射ヘッド、11…光照射部、11a…第1光源、11b…第2光源、11c…第3光源、13a…ノズル形成面、14…ノズル、20…反射部材、21…ミスト回収部、46…エンコーダー、N1,N2,N3…ノズル列

Claims (6)

  1. 光が照射されることで硬化する液体を記録媒体に噴射する複数のノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、
    往復動作する前記液体噴射ヘッドの位置を検出するエンコーダーと、
    前記液体の噴射方向と交差する方向から当該液体を噴射した前記ノズルの下方に向けて前記光を照射する第1光源と、
    前記ノズルから噴射されて前記記録媒体に着弾した前記液体に前記光を照射する第2光源と、
    前記エンコーダーと前記液体噴射ヘッドとの間の空間に前記光を照射する第3光源と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ノズル形成面には、前記複数のノズルが第1方向に沿って配列されてなるノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に沿って複数配置されており、
    複数の前記第1光源が前記複数のノズル列の各々に対応して前記第2方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ノズル形成面には、前記複数のノズルが第1方向に沿って配列されてなるノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に沿って複数配置されており、
    1つの前記第1光源が前記複数のノズル列に共通に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ノズルが前記液体を噴射した際に生じる微小液体が前記第1光源から照射された前記光により硬化した微小硬化物を回収する回収部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1光源は、前記液体が前記記録媒体に着弾した後、当該液体を噴射した前記ノズルが次の液体を噴射するまでのタイミングで当該ノズルの下方に向けて前記光を照射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記第3光源から照射された前記光を該第3光源側に向けて反射する反射部材を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
JP2012121657A 2012-05-29 2012-05-29 液体噴射装置 Expired - Fee Related JP6028901B2 (ja)

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