JP2009190270A - オフセット印刷機による印刷方法及びオフセット印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセット印刷機による印刷方法及びオフセット印刷機に関し、新聞用紙のように低白色度印刷用紙に下地処理剤で下地処理を行なうと共に、下地処理剤により印刷用インキに濁りが生じないようにして、印刷品質を向上させることを目的とする。
【解決手段】印刷用紙の印刷面に低白色度向上剤等の下地処理剤を供給し、その後、印刷面に供給された下地処理剤を乾燥させる際に、下地処理剤を印刷面に押し込んで、下地処理剤の乾燥を促進し、その後、オフセット印刷を行なう。
【選択図】図4

Description

本発明は、新聞輪転機及び新聞輪転機による印刷に用いて好適の、オフセット印刷機による印刷方法及びオフセット印刷機に関する。
近年、カラー写真等の絵柄の印刷品質が大幅に向上している。これは、印刷技術の向上や印刷用インキの品質向上もあるが、印刷用紙の品質向上も大きく寄与している。しかし、例えば新聞印刷のように、印刷用紙が限定される場合には、要求される印刷絵柄品質を十分に得られない場合がある。
つまり、新聞輪転機に用いられる新聞用紙は、白色度(或いは明度)や平滑性などの品質が他の印刷用紙に比べて低い。また、新聞用紙の場合、搬送性を考慮して坪量の低い軽量な用紙が用いられており、しかも、多ページ化の流れに応じて用紙の更なる軽量化が進められており、このため、用紙の不透明性も他の印刷用紙に比べて低下している。
また、新聞のカラー印刷に広く用いられている有機顔料を用いたシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各カラーインキは、その隠ぺい力が弱いため下地の色の影響を受けやすい。その結果、新聞のカラー印刷では、下地の新聞用紙の灰色がかった色の影響を受けCMYの色がくすんでしまい、色再現範囲が狭くなる。
このように新聞用紙の白色度や不透明性が低いことは、色再現範囲を狭くすることになるため、記事部分の印刷には大きな支障にはならないが、カラー写真等のカラー印刷の場合やある程度の広さに高画線の印刷領域がある場合などには、不具合を招く。つまり、カラー印刷における白色は、用紙自体の色に頼ることになるため、用紙の白色度が低いと、少なくともこの白色部分においては、要求される色調とは異なった色調となってしまう。また、用紙の不透明性が低いと、高画線の印刷部分の裏側に裏抜けが生じ易くなる。
インキの裏抜け発生には至らなくても、一般的な新聞用紙では紙面上のインキ(特に顔料)が印刷後数時間の間に紙繊維の隙間に沈み込み、印刷濃度が低下する現象(ドライダウン)が起こることは避けられない。このドライダウンも色再現範囲を狭くする一因と考えられる。
さらに、新聞用紙のように紙面の平滑性が充分でないと、インキが紙面に均一に付着できず素抜けが発生しやすいことも、印刷濃度の低下、すなわち色再現範囲を狭くする一因と考えられる。
また、新聞用紙の表面でCMYKインキが繊維の配向に沿った形で滲んで広がるため、特に網点面積率30〜60%の中間調でドットゲインが顕著であり、網点面積として15〜30%太る傾向があることも階調再現性低下に繋がり、高画質化の妨げとなっている。
上述のごとく、近年は頁数増加のために新聞用紙の軽量化が進められていることから、不透明性も低下しており、例えば、CMYKの4版のインキ総量が250%を越えると裏抜けなどの印刷障害が起こりやすくなる。
そこで、新聞印刷の場合、現状では、通常の新聞用紙では白色部分の要求に対応できない部分や、裏抜けが生じ易い部分に対しては、白色度の高い用紙や不透明性の高い用紙に差し替えるなどによって対応している。
しかし、この場合、印刷現場では、複数の印刷用紙を使用する煩雑さがあり、作業負担の増加を招いている。
また、白色度の高い新聞用紙の場合、新聞用紙の白色度を向上させるために、製紙段階で白色のコーティング剤の微塗工や塗布を行なって製造するため、通常の新聞紙よりも値段の高いものになり、コスト増を招く。特に、上述のように用紙を差し替えると、例えば、用紙差し替えの不要な裏面や、同一面であっても記事などの用紙差し替えの不要な部分についても値段の高い白色度の高いものにすることになる。
また、新聞紙とは別の広告用の白色度が高い印刷用紙に広告を印刷して、新聞に折り込み広告としている例もあるが、用紙が高いことに加えて新聞紙への折り込みに手間がかかりコストアップは避けられない。
これに関して、特許文献1には、新聞用紙等の平滑度や不透明性や白色度が低い用紙を用いて、文字と写真とを同一紙面上に印刷する場合に、紙面状の写真印刷個所に、平滑度や不透明性や白色度を高める紙面改良剤を印刷方式で部分的に加工した上で印刷を行なうことで、新聞用紙等を用いながら写真をより鮮明に印刷する技術が提案されている。
また、特許文献2には、白色度が低い通常の新聞用紙に対して、写真や広告を印刷する個所に、予め白色系のインキを載せて処理しておき、その後印刷を行なうことで、新聞用紙を用いながら広告や写真等を求められた色調に印刷しようとする技術が提案されている。
特公昭45−25649号公報 特開平2−117877号公報
しかしながら、上記特許文献1,2の技術では、印刷用紙を白色度の高いものに部分的に差し替える場合に比べて、コスト低減を図れる可能性はあるものの、これらの技術は、オフラインで予め印刷用紙を処理するのでは処理時間や処理コストが新たな負担となるため意味が無く、オンラインでする必要があるが、オンラインではいまだ実用化されていないのが現状である。これは、印刷前段階の用紙(ウェブ)に対して、紙面改良剤で加工したり白色系インキを載せたりした場合、紙面改良剤や白色系インキがなかなか乾燥しないため、その後の印刷により転写されたインキに濁りが生じるなどの不具合が起こり、向上させるべき印刷品質が却って低下してしまうためと考えられる。
なお、ここで言う紙面改良剤や白色系インキなどの乾燥とは、印刷機の印刷部において印刷が開始される段階において、少なくとも紙面の下地処理剤が印刷部で転写される印刷インキと混ざり合って印刷インキに濁りを生じせしめることのない状態になることを指す。必ずしも、下地処理剤中に含有される溶媒成分が、印刷用紙中に浸透する、あるいは大気中に揮発して、印刷用紙上の下地処理剤層から完全に除去される必要はない。
つまり、通常、新聞印刷等のオフセット印刷では、各インキ色が重なることはあるもののインキの重なりは大きくないため、インキが十分に乾燥しない上に次のインキが載っても大きな支障はないが、ベタ刷り或いは高画線率で紙面改良剤やインキを刷った上にインキを重ね刷りする場合、はじめに刷った紙面改良剤やインキが完了に乾燥しない上に次のインキが載ると、はじめに刷った紙面改良剤とインキとが混合して濁りが生じるため、印刷した色調が大幅に低下してしまうのである。特に、白色インキと他のインキが混ざると、色合いが大幅に変化してしまう。
特に、新聞輪転機の場合、印刷速度が18万部/Hと非常に速いため、十分な乾燥時間を確保することは困難である。
もちろん、十分な乾燥時間を確保できれば良いが、高速印刷への適用のためには、下地処理剤の乾燥を終えるギリギリの時点で紙面改良剤を塗布された印刷用紙に次工程のインキが転写されるように設定することが要望される。
もちろん、下地処理剤の乾燥を熱風や赤外線などの乾燥装置を用いて行なえば、短時間に乾燥を完了させることができるが、この場合、非常に大きな乾燥装置が必要となり、乾燥装置の設置空間の確保が困難であり、また印刷機の設備コスト増を招くという、新たな課題が発生する。また、熱効率のよい赤外線を用いると、紙やインキといった引火しやすいものが回りに存在する空間では防火対策が必要になり、容易には使用できない。
なお、ここで言う下地処理剤の乾燥とは、印刷機の印刷部において印刷が開始される段階において、少なくとも紙面上の下地処理剤が印刷部で転写される印刷インキと混ざり合って印刷インキに濁りを生じせしめることのない状態になること、あるいは下地処理剤塗布後の紙面と接触する印刷機のローラなどに下地処理剤が付着しない状態になることを指す。必ずし、下地処理剤中に含有される溶媒成分が、印刷用市中に浸透する、あるいは大気中に揮発して、印刷用紙上の下地処理剤層から完全に除去される必要はない。
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、新聞用紙のように低白色度印刷用紙等に下地処理剤で下地処理を行なった直後に印刷用インキによる印刷を行なう場合に、より高速で印刷できるようにしながら下地処理剤により印刷用インキに濁りが生じないようにして、高速印刷における印刷品質を向上させることができるようにした、オフセット印刷機による印刷方法及びオフセット印刷機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のオフセット印刷機による印刷方法(請求項1)は、印刷用紙の印刷面に少なくとも固体微粒子とバインダー成分と溶媒成分とが含まれた下地処理剤を供給する下地処理剤供給ステップと、前記下地処理剤を供給された前記印刷面を乾燥処理する乾燥処理ステップと、前記乾燥処理された前記印刷面にオフセット印刷を行なう印刷ステップと、を備えた、オフセット印刷機による印刷方法であって、前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記印刷面に押し込み部材の非粘着性面を圧接して前記下地処理剤を前記印刷面に押し込むことを特徴としている。
前記押し込み部材は押し込みローラであることが好ましい(請求項2)。
前記下地処理剤供給ステップ及び前記乾燥処理ステップを複数回実行した上で、前記印刷ステップを実施することが好ましい(請求項3)。
前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記下地処理剤を供給される前記印刷面の裏面から前記下地処理剤を吸引することが好ましい(請求項4)。
前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記下地処理剤を供給される前記印刷面内を減圧することが好ましい(請求項5)。
前記乾燥処理ステップでは、予め設定された設定温度範囲に前記下地処理剤を調節しながら前記乾燥処理を行なうことが好ましい(請求項6)。
この場合、前記設定温度範囲は40〜60℃であることが好ましい(請求項7)。
前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、前記オフセット印刷機は新聞用輪転機であることが好ましい(請求項8)。
前記下地処理剤は、白色度向上剤であることが好ましい(請求項9)。
前記白色度向上剤としては、白色インキを用いることができる(請求項10)。
または、前記下地処理剤は、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色の特色インキであることが好ましい(請求項11)。
前記下地処理剤は、水性であってもよく、油性であってもよい。
前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を印刷方式で前記印刷面に転写して供給することが好ましい(請求項12)。
前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を所定の網点形状で前記印刷面に印刷することが好ましい(請求項13)。
前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を前記印刷面における写真若しくは広告部分の印刷箇所を含むように前記印刷面の一部に供給することが好ましい(請求項14)。
また、もう一つの本発明のオフセット印刷機による印刷方法(請求項15)は、印刷用紙の印刷面に少なくとも固体微粒子とバインダー成分と溶媒成分とが含まれた下地処理剤を供給する下地処理剤供給ステップと、前記下地処理剤を供給された前記印刷面を乾燥処理する乾燥処理ステップと、前記乾燥処理された前記印刷面にオフセット印刷を行なう印刷ステップと、を備えた、オフセット印刷機による印刷方法であって、前記下地処理剤供給ステップ及び前記乾燥処理ステップを複数回実行した上で、前記印刷ステップを実施することを特徴としている。
また、本発明のオフセット印刷機(請求項16)は、印刷用紙にオフセット印刷を行なう印刷機であって、印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部よりも上流側に、前記印刷用紙の印刷面に下地処理剤を供給する下地処理剤供給部を具備する下地処理剤供給装置をそなえ、前記下地処理剤供給装置には、前記下地処理剤供給部の下流に前記印刷面に供給した前記下地処理剤を乾燥処理する乾燥処理部と、前記下地処理剤供給部又は前記乾燥処理部に配備され、前記印刷面に圧接して前記下地処理剤を前記印刷面に押し込む非粘着性面を有する押し込み部材と、が備えられていることを特徴としている。
前記押し込み部材は押し込みローラであることが好ましい(請求項17)。
前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部が複数組備えられていることが好ましい(請求項18)。
前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部に、前記下地処理剤を供給される前記印刷面の裏面から前記下地処理剤を吸引する吸引装置が備えられていることが好ましい(請求項19)。
前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部に、前記下地処理剤を供給される前記印刷面内を減圧する減圧装置が備えられていることが好ましい(請求項20)。
前記乾燥処理部に、予め設定された設定温度範囲に前記下地処理剤を調節する温度調節装置が備えられていることが好ましい(請求項21)。
前記設定温度範囲は40〜60℃であることが好ましい(請求項22)。
前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、新聞用輪転機として構成されていることが好ましい(請求項23)。
前記下地処理剤は、白色度向上剤であることが好ましい(請求項24)。
前記白色度向上剤としては、白色インキを用いることができる(請求項25)。
または、前記下地処理剤は、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色の特色インキであることが好ましい(請求項26)。
前記下地処理剤は、水性であってもよく、油性であってもよい。
前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、輪転機として構成されるとともに、前記下地処理剤供給装置は、給紙部から前記印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部までのうち、前記1色目のブランケット胴ニップ部に至るウェブパス長を変化させる装置よりも下流であって前記1色目のブランケット胴ニップ部よりも上流に配置されていることが好ましい(請求項27)。
前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を印刷方式で前記印刷面に転写して供給することが好ましい(請求項28)。
前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を所定の網点面積率以上の高網点面積率で前記印刷面に印刷することが好ましい(請求項29)。
前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を前記印刷面における写真若しくは広告部分の印刷箇所を含むように前記印刷面の一部に供給することが好ましい(請求項30)。
本発明のオフセット印刷機による印刷方法(請求項1)によれば、印刷用紙の印刷面に下地処理剤を供給し乾燥処理する際に、印刷面に押し込み部材の非粘着性面を圧接することにより下地処理剤を印刷面に押し込むので、下地処理剤の印刷用紙への浸透が促進され乾燥時間が短縮する。したがって、乾燥処理ステップでの乾燥時間内に印刷面の下地処理剤が乾燥してから、オフセット印刷を行なうようにすることができ、下地処理剤により印刷用インキに濁りが生じないようにすることができる。
本発明のオフセット印刷機(請求項16)によれば、下地処理剤供給部及び乾燥処理部により印刷用紙の印刷面に下地処理剤を供給し乾燥処理する際に、印刷面に押し込み部材の非粘着性面を圧接することにより下地処理剤を印刷面に押し込むので、下地処理剤の印刷用紙への浸透が促進され乾燥時間が短縮する。したがって、乾燥処理部での乾燥時間内に印刷面の下地処理剤が乾燥してから、オフセット印刷を行なうようにすることができ、下地処理剤により印刷用インキに濁りが生じないようにすることができる。
押し込み部材を押し込みローラとすることにより、簡便に且つ容易に下地処理剤を印刷面に押し込むことができる(請求項2,17)。
また、下地処理剤供給及び乾燥処理を複数回実行した上で、印刷を実施すると、一回の下地処理層の厚みを薄くでき、しかも、薄くした以上に乾燥時間を短縮させることができるので、複数回処理を行なっても、合計の乾燥時間を短縮させることができ、より高速印刷に対して、乾燥時間内に印刷面の下地処理剤が乾燥してから、オフセット印刷を行なうようにすることができ、下地処理剤により印刷用インキに濁りが生じないようにすることができる(請求項3,15,18)。
また、下地処理剤を供給される印刷面の裏面から下地処理剤を吸引することによっても、下地処理剤の印刷用紙への浸透が促進され乾燥時間が短縮する(請求項4,19)。
下地処理剤を供給される印刷面内を減圧することによっても、下地処理剤の印刷用紙への浸透が促進され乾燥時間が短縮する(請求項5,20)。
また、予め設定された設定温度範囲に下地処理剤を調節しながら乾燥処理を行なうことにより、乾燥時間の短縮と装置構成の容易性及び印刷環境の保全とを両立させることができる。つまり、下地処理剤の温度が低すぎると、下地処理剤の粘度が高くなるため、乾燥時間が増大してしまうが、この一方で、下地処理剤の設定温度を過剰に高くするには、温度管理が大きな負担となり、大きな温度調節装置を用いなければならなくなるばかりか、高温化での下地処理は、周囲環境に悪影響を及ぼしたり、また、用紙にも悪影響を及ぼしたりする上、実機への装備が困難な場合も発生する。そこで、例えば、40〜60℃程度の設定温度範囲に下地処理剤を調節することにより、装置構成を容易にして印刷環境の保全を図りながら、乾燥時間を短縮させることができる(請求項6,7,21,22)。
また、オフセット印刷機が、印刷用紙として低白色度印刷用紙である新聞用紙を用いる新聞用輪転機の場合、用紙の紙質から、例えばフルカラーの写真や色調に関する要求の厳しい広告については目標の色調に印刷するのが困難な場合があるが、インキに濁りが生じないようにしながら下地処理を行なうことで、困難であった目標の色調に印刷することができるようになる(請求項8,23)。
下地処理剤として、例えば白色インキ等の白色度向上剤を用いることで、低白色度印刷用紙の白色度を向上させて、色調要求が厳しい場合にも、目標の色調に印刷することが可能になる(請求項9,10,24,25)。
また、下地処理剤として、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色である特色インキを用いることで、例えば広告などを印象的な色彩に表現することが可能になる(請求項11,26)。
また、前記印刷用紙として低白色度印刷用紙を用いる輪転機に適用する場合、下地処理剤供給装置を、給紙部から前記印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部に至るウェブパス長を変化させる装置よりも下流であって前記1色目のブランケット胴ニップ部よりも上流に配置することで、下流側の印刷装置における印刷用紙の位相に対応させて下地処理剤を供給することができ、例えば、印刷用紙の所定の箇所のみに下地処理を行なうことが容易となる(請求項27)。
また、下地処理剤を印刷方式で前記印刷面に転写して供給することにより、下地処理が容易になると共に、上記の印刷用紙の所定の箇所のみに下地処理を行なうことも容易となる(請求項12,28)。
この場合、下地処理剤を所定の網点形状で印刷面に印刷すれば、下地処理剤を適宜の濃度に供給することができる(請求項13,29)。
下地処理剤を印刷面における写真若しくは広告部分の印刷箇所を含むように印刷面の一部に供給すれば、効率よく下地処理を行なえ、処理コストを抑制することができる。また、記事と写真や広告とが混在する紙面において、記事部分はむしろ下地処理をしない方が読み易くなる場合もあり、このような場合にも容易に対応することができる(請求項14,30)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1〜図5は本発明の第1実施形態について説明するもので、図1はそのオフセット印刷機の要部構成を示す説明図、図2はその下地処理剤の乾燥に関する概念図、図3はその新聞用紙の印刷面を示す正面図、図4はそのオフセット印刷機による印刷方法を説明するフローチャート、図5はその加温系統の構成例を示す概念図である。
本実施形態は、オフセット印刷機としての新聞輪転機に関し、図1に示すように、新聞輪転機の印刷部(印刷装置)6の上流側に、印刷用紙としてのウェブ状(連続紙の状態)の新聞用紙(以下、ウェブ又は用紙とも言う)10の印刷面に下地処理剤を供給する下地処理剤供給装置4を追加したものである。ここでは、下地処理剤として白色インキを用いる例を説明するので、下地処理剤供給装置については白色インキ供給装置4とも呼ぶことにする。なお、新聞用紙(ウェブ)10は、例えば白色度54〜55%,坪量42〜44g/m2程度の一般的なものとするが、これに限るものではない。
つまり、新聞輪転機では、給紙部1に巻取紙1aとして装備されたウェブ10をインフィード部2から繰り出して印刷部6に搬送し、印刷部6に備えられた印刷ユニット(図示略)で所要色のインキを転写した上で、冷却部,ウェブパス部及び折機(何れも図示せず)を経て折帳として出力する。
インフィード部2は、インフィードローラ2aと、移動してウェブパス距離を変更しながらウェブ10の張力を調整するダンサーローラ2bと、インフィードローラ2aとウェブ10を挟んで対向して配置されたガイドローラ3aと、ダンサーローラ2bからのウェブ10の出側に配置されたガイドローラ3bとを備えて構成され、ウェブ10を設定された状態に保持しながら印刷部7に向けて送り出すようになっている。
なお、印刷部6については、詳細には図示しないが、ここでは、フルカラー等の多色印刷を行なうように複数の印刷ユニットが備えられているものとする。もちろん、単色印刷の場合には単数の印刷ユニットが備えられることになる。
このような既存の新聞輪転機におけるインフィード部2のウェブパス長を変化させる装置であるダンサーローラ2bよりも下流であって、印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部(図示略)よりも上流(ここでは、印刷部6入口のガイドローラ3c部分よりも上流)に、下地処理剤供給装置4が追加されている。
なお、本実施形態は、既存の印刷機に下地処理剤供給装置としての白色インキ供給装置4を追加するものであり、既存の印刷機をより有効に利用する構成として、図1に示すガイドローラ3bを下地処理剤供給装置の圧胴の代わりに用いることも考えられる。
下地処理剤供給装置(白色インキ供給装置)4は、下地処理剤処理部(白色インキ供給部)4Aと、乾燥処理部4Bとを備えている。
下地処理剤供給部4Aは、一般的なオフセット印刷の印刷ユニットと同様に構成され、下地処理剤を刷版に供給する下地処理剤供給ロール4a,4cと、下地処理剤の印刷領域に応じた刷版を装着された版胴4b,4dと、下地処理剤を設定温度に加温して温度調整する加温装置(温度調整装置,温度調節部)5a,5bを備えている。また、必要に応じて、下地処理剤供給ロール4a,4cの位置に版胴を備え、これらの下地処理剤供給ロール4a,4cから受けた下地処理剤をウェブ10の表面(印刷面)に転写する転写胴を版胴4b,4dの位置に備えるようにしてもよい。この場合の転写胴は、例えば、商業用オフセット輪転機(商オフ)や新聞輪転機のブランケット胴に相当するものでも差し支えない。
ここでは、ウェブ10の両面に、下地処理剤を転写するものとしているので、ウェブ10の一面側に下地処理剤供給ロール4a及び版胴4bを有する第1の下地処理剤供給系が配備され、ウェブ10の他面側に下地処理剤供給ロール4c及び版胴4dを有する第2の下地処理剤供給系が配備されているが、ウェブ10の片面側のみに下地処理剤を転写するのであれば、不要な側の下地処理剤供給系は使用しないように設定するか、或いは、はじめから不要な側の下地処理剤供給系を装備しないようにしても良い。
また、下地処理剤供給装置4における下流に設けられた乾燥処理部4Bは、ウェブ10の印刷面に転写した下地処理剤を乾燥するもので、本実施形態では、乾燥処理部4Bでは、常温で乾燥処理を行なうようになっている。
そして、この、乾燥処理部4Bに、非粘着性の外周面をそなえた押し込みロール(押し込み部材)7を各印刷面に圧接させてそなえており、押し込みロール7の非粘着性外周面で、下地処理剤を印刷面に押し込むようにしている。つまり、押し込みロール7は印刷面上の下地処理剤と粘着することなく、下地処理剤を印刷面に押し込んで、下地処理剤の乾燥を促進させるようにする。なお、非粘着性外周面は、例えば、テフロン(デュポン社の登録商標)といったフッ素樹脂等で形成することができる。
加温装置5a,5bでは下地処理剤を設定温度に加温するが、この設定温度は40〜60℃程度である。また、加温装置5a,5bとしては、温風をウェブ10の印刷面に吹き付けることによる加温する温風方式や、温蒸気をウェブ10の印刷面に吹き付けることによる加温する蒸気方式や、赤外線を照射する方法や、これらの組み合わせたもの(いずれも、非接触方式)、或いは、ウェブ10の印刷面に加温ロールを接触させウェブ10速度と同期した周速度で回転させるようにした、加温ロール方式など種々のものが適用できる。
ここで、前記温風方式、前記蒸気方式、前記赤外線照射方法、前記加温ロール方式のいずれについても印刷面からではなく印刷面の裏側から加温させることもできる。さらに、下地処理剤が電子線、紫外線などによるエネルギー線硬化型である場合は、電子線や紫外線照射による加温装置とすることもできる。
特に、温蒸気を適宜用いると、ウェブ10の加温に伴う水分低下によるウェブの収縮等の不具合が防止されるため好ましい。例えば、加温ローラをウェブに接触させる接触方式のものとすることも可能であり、別途加温ローラを設けることもできるし、ガイドローラ3Cを発熱させて接触式で加温することもできる。
また、ここでは、下地処理剤が設定温度(40〜60℃程度の温度領域)以下となる環境下にあることを前提にしているため、温度調節部(温度調節装置)を加温装置としているが、下地処理剤が設定温度(40〜60℃程度)以上となる環境下も考慮すれば、下地処理剤を設定温度(40〜60℃程度)まで冷却する場合も含めて温度調節する必要がある。この場合には、単に熱を加えるだけでなく、下地処理剤から熱を奪うこともできるように、温度調節部(温度調節装置)を構成することが必要になる。
ここで、下地処理剤の乾燥のメカニズムについて説明する。
乾燥工程は、下地処理剤に含有された溶媒の、印刷用紙への浸透工程(浸透処理)と、大気中への揮発工程(揮発処理)と、の2つの工程から乾燥が実施される。
図2は、下地処理剤の乾燥工程を説明する概念図であるが、図示するように、下地処理剤20には、少なくとも、着色剤としての顔料21、バインダー樹脂22、溶媒23が含有されており、下地処理剤20により形成される下地処理層は、印刷用紙10に塗布された直後には、図2(a)に示すように、顔料21、バインダー樹脂22、溶媒23が何れも含有されているが、乾燥工程が進むに従って、図2(b)に示すように、このうちの溶媒23が除去されていく。
この乾燥工程では、溶媒の印刷用紙中への浸透と、溶媒の揮発による大気中への拡散とが同時に進行しながら、下地処理剤の乾燥が達成される。この際、当然ながら、溶媒が印刷用紙中に速やかに浸透するほど、また、溶媒が速やかに揮発するほど、下地処理剤の乾燥が速やかに達成されることになる。
印刷機上において印刷用紙の印刷面に下地処理剤を供給し、引き続いて印刷部6で転写される印刷インキで画像や文字を印刷するためには、下地処理剤の乾燥速度が十分に速くなくてはならず、この乾燥速度を速くすることを狙って下地処理剤と印刷用紙10とが選定される。
ただし、本発明でいう乾燥状態とは、少なくとも紙面の下地処理剤が印刷部6で転写される印刷インキと混ざり合って印刷インキに濁りを生じせしめることのない状態になることであり、下地処理剤中の全ての溶媒が、紙面上の下地処理層から印刷用紙中、あるいは大気中に移行する必要はない。
ここでは、40〜60℃程度の設定温度範囲に下地処理剤を調節することにより、乾燥時間の短縮と装置構成の容易性及び印刷環境の保全とを両立させようとしている。つまり、下地処理剤の温度が低すぎる(例えば50℃以下)と、下地処理剤の粘度が高くなるため、乾燥時間が増大してしまうが、この一方で、下地処理剤の設定温度を過剰に高く(例えば60℃以上)するには、温度管理が大きな負担となり、大きな温度調節装置を用いなければならなくなるばかりか、高温化での下地処理は、周囲環境に悪影響を及ぼしたり、また、用紙にも悪影響を及ぼしたりする上、実機への装備が困難な場合も発生する。そこで、例えば、40〜60℃程度の設定温度範囲に下地処理剤を調節するように設定している。
なお、この下地処理剤供給装置4によるウェブ10上への下地処理剤の供給は、図3の印刷及び切断された新聞紙11に示すように、印刷面(印刷ページ)11a,11bにおける所要の箇所(ここでは、写真の印刷箇所13及び広告の印刷箇所14,15)のみに行なうようになっている。なお、新聞紙11へ供給する下地処理剤は、その一例として、白色インキがあげられる。記事を印刷する箇所12には、白色インキを供給しない。つまり、所要の箇所13,14,15に応じた白色インキ用の刷版を用意し、版胴4b,4dに装着し印刷を行なうことで、このような処理を行なうことができる。
また、白色インキ、あるいは基本インキや特色インキ用の刷版は、印刷部分をベタ(網点面積率100%)刷りとしても良いが、ベタ刷りではない適宜の網点形状としても良い。この場合、ウェブ10の印刷面の白色度、あるいはインキの光学濃度の向上をある程度実現しながら、各インキの乾燥をはやめることができる。
また、白色インキ供給装置4は、上述のように、インフィード部2のウェブパス長を変化させる装置であるダンサーローラ2bより下流であって、印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部の上流に設けられるので、白色インキ用の刷版を印刷部6における各刷版の位相と合わせることが容易であり、上記のような所要の箇所13,14,15への白色インキの印刷を確実に行なえるものになっている。
<作用、効果>
本発明の第1実施形態にかかるオフセット印刷機としての新聞輪転機は上述のように構成されているので、図4のフローチャートに示すように、ウェブ10の表面(印刷面)への印刷が行なわれる。
つまり、まず、給紙部1からインフィード部2で張力状態を調整されながら送り出されたウェブ10の印刷面に、白色インキ供給装置4の白色インキ供給部4Aにより白色インキ(下地処理剤)が供給される(ステップS10;下地処理剤供給ステップ)。この白色インキの供給は、印刷方式で所要の箇所13,14,15(図6)のみに行なわれる。なお、この際、加温装置5a,5bにより白色インキ(下地処理剤)は設定温度40〜60℃に加温される。下地処理剤の粘度が低められて、乾燥時間が短縮される。
次に、ウェブ10は乾燥処理部4Bに進み、印刷面上の白色インキ(下地処理剤)が乾燥処理される(ステップS20;乾燥ステップ)。この際、押し込みロール7の非粘着性外周面で、下地処理剤が印刷面に押し込まれる。押し込みロール7は印刷面上の下地処理剤と粘着することなく、下地処理剤を印刷面に押し込んで、下地処理剤の乾燥を促進させる。
そして、印刷部6において印刷が行なわれる(ステップS30; 印刷ステップ)。
上述のように、印刷面上の白色インキは乾燥処理され、印刷部6において印刷が開始される段階では、印刷部6で転写される印刷インキに対して混ざり合って印刷インキに濁りを生じせしめることの無い状態になっているので、印刷インキに濁りが生じることなく印刷が行なわれる。
これにより、白色度の低い新聞用紙(ウェブ)10の表面が白色インキにより高い白色度に処理された上に、フルカラーの写真(図3の印刷箇所13)や広告(図3の印刷箇所14,15)が印刷インキに濁り等を生じることなく印刷されることになり、高白色度の下地を利用して再現したい色調の印刷を実現できるようになる。写真の場合には、原画に忠実に印刷することが可能になり、広告の場合には、例えば原画に忠実に印刷することやより鮮やかで広告効果の高い印刷を実現するができる。
特に、白色インキを印刷面における写真箇所や広告箇所のみに、つまり、印刷面の一部に供給するので、効率よく下地処理を行なえ、処理コストを抑制することができる。また、記事部分12は下地処理をしないことでむしろ読み易くなる。
また、本方法及び装置によれば、下地処理剤の温度を40〜60℃程度の設定温度範囲に調節することにより、乾燥時間の短縮と装置構成の容易性及び印刷環境の保全とを両立させ、その上に、押し込みロール7によって下地処理剤を印刷面に押し込んで、下地処理剤の乾燥をさらに促進させているので、乾燥時間を短くしなくてはならない高速印刷においても、印刷部6において印刷が開始される段階では、印刷部6で転写される印刷インキに対して混ざり合って印刷インキに濁りを生じせしめることの無い状態になっているので、印刷インキに濁りが生じることなく印刷が行なわれるようにすることができる。
なお、乾燥時間の短縮のために、加温装置5a,5bを図5に示すように構成することが考えられる。
つまり、ブロア51でノズル53に向けて送風を行ないながら、途中に配置したヒータ52によってノズル53に向かう空気を加温してノズル53からの吐出空気が40〜60℃程度の設定温度範囲になるように調節するように構成する。ただし、断紙などで印刷機を緊急停止させる場合には、40〜60℃程度の空気といえどもノズル53から吐出させることは好ましくないので、通常であればブロア51やヒータ52を停止させなくてはならない。このノズル53からの吐出空気の温度を40〜60℃程度とするのは、下地処理剤の温度を40〜60℃程度の設定温度範囲に調節するためであり、吐出空気の放熱を考慮すると、吐出空気の温度はこれよりもやや高め(例えば、50〜60℃程度)としてもよい。
しかし、一度、ブロア51やヒータ52を停止させると、印刷機の再立ち上げ時に、ノズル53からの吐出空気が40〜60℃程度に上昇するまでに時間がかかるので、空気の循環路54内にノズル53を迂回するバイパス路55を設けるとともに、ブロア51及びヒータ52からの空気がノズル53に進入しないでバイパス路55を迂回するように切り替える切り替え弁56,57を設けて、ノズル53から空気を吐出させたくない場合には、空気をバイパス路55に迂回させ、ブロア51やヒータ52を作動させたままにできるようにしている。
これによって、印刷機の停止後の再起動時にも、速やかに40〜60℃程度の温風をノズル53から下地処理剤や印刷面に供給することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図6は本発明の第2実施形態のオフセット印刷機の要部構成を示す説明図である。
この実施形態では、下地処理剤処理部において、ウェブ10の片面のみに下地処理剤(白色インキ)を供給する場合の装置構成を説明する。
図6に示すように、この下地処理剤供給装置4は、圧胴41の周囲に、アニロックスロール42と、揮発促進装置82aと、押し込みロール71とを装備し、圧胴41の内部に吸引装置81aを装備している。揮発促進装置82aは、圧胴41の周外方向に空気を駆動することにより、下地処理剤(白色インキ)中の揮発成分の揮発を促進する。また、吸引装置81aは、圧胴41の周内方向に空気を駆動することにより、用紙の内部に下地処理剤(白色インキ)を吸い込ませる。
したがって、ウェブ10が圧胴41の周囲を略半周する間に、アニロックスロール42から印刷面に下地処理剤を供給され、その後、圧胴41に沿って移動しながら、吸引装置81aの吸引力により圧胴41の内部に下地処理剤が吸引駆動され、この一方で、下地処理剤(白色インキ)中の揮発成分の揮発が促進され、さらに、押し込みロール71によって下地処理剤が印刷面に押し込まれ、下地処理剤の乾燥がさらに促進される。
これにより、乾燥時間を更に短縮させることが可能になる。
なお、押し込みロール71自体も加温することによって、下地処理剤の乾燥がさらに促進され、乾燥時間をより一層短縮させることが可能になる。
なお、ウェブ10の両面に下地処理剤で下地処理する場合には、上記の片面に装備した装置を他面にも装備すればよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明すると、図7は本発明の第3実施形態のオフセット印刷機の要部構成を示す説明図である。
この実施形態では、下地処理剤処理部において、ウェブ10の両面に下地処理剤(白色インキ)を供給する場合の装置構成を説明する。
図7に示すように、この下地処理剤供給装置4は、各印刷面に複数(ここでは、2つ)の版胴42a,42b,43a,43bを有し、複数に分けて各印刷面に下地処理剤を供給するようにしている。なお、版胴42a,42bの下流には、第2実施形態と同様に、吸引装置兼揮発促進装置81b,82bが装備され、その下流には、押し込みロール72a,72bが装備される。
吸引装置兼揮発促進装置81b,82b及び押し込みロール72a,72bによる作用及び効果は、第2実施形態と同様であるが、本実施形態の場合、複数に分けて各印刷面に下地処理剤を供給するので、特有の効果がある。
つまり、要素試験により確認したところ、下地処理剤(白色インキ)の膜厚が6μmの時には、白色度75%となるが、オフセット印刷可能までの下地処理剤(白色インキ)の自然乾燥時間約5秒と極めて長くなってしまうが、下地処理剤(白色インキ)の膜厚が3μmの時には、白色度68%にとどまるものの、オフセット印刷可能までの下地処理剤(白色インキ)の自然乾燥時間約0.5秒と極めて短くなり、さらに、下地処理剤(白色インキ)の膜厚が1.5μmの時には、白色度61%にとどまるものの、オフセット印刷可能までの下地処理剤(白色インキ)の自然乾燥時間約0.1秒と更に短くなることが判明した。
そこで、薄膜を複数回数塗布することにより、短い時間で白色度を向上させることが可能となる。
また、複数回数印刷塗布する場合、短時間で乾燥するため、1回目から2回目の間で塗布面に折り返しなどでのローラ接触が可能となるため,装置の設置の制約条件が少なくなる利点もある。
〔その他〕
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、かかる構成を適宜変更して実施することができるものである。
例えば、上記の実施の形態では、新聞輪転機を例に説明したが、本発明は新聞輪転機に限らずオフセット印刷機に広く適用しうる。
また、下地処理剤として、白色インキを用いているが、白色度を向上させる場合にも、例えば脱色剤等の白色インキ以外の白色度向上剤を用いても良い。脱色剤を用いる場合には、印刷機上では洗浄工程は実施し難いため、この脱色剤は新聞紙の着色成分と自分自身が昇華(あるいは蒸発)するような薬剤であることが要求される。
また、下地処理を行なう対象の印刷用紙は、新聞用紙のような低白色度の印刷用紙に限らない。当然ながら、下地処理剤も白色度向上剤に限るものではなく、例えば透明インキ(例えばニスなど)をはじめとした用紙表面の平滑性を向上させるものや、例えば金属成分を含有するインキや、反射率向上剤といった明度(白色度とは異なる)を向上させるものなども適用できる。
また、下地処理剤として、白色以外の特色インキ、つまり、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色の特色インキを用いることも考えられる。このような特色インキの下地への適用は、色彩の表現バリエーションが大幅に増加し、極めて印象の高い発色も可能になるため、特に、広告に採用することで、広告効果の向上に寄与しうる。
また、下地処理剤を複数用いるようにしてもよい。つまり、白色インキ供給装置4のような下地処理剤供給装置を複数設けて、それぞれ異なる下地処理を行なう。これによれば、例えば、同一紙面上に白色度の向上とその他の色の明度の向上や表面平滑化等の異なる下地処理を実施することができ、印刷に対するさまざまな要求に対応することができる。
また、上記の実施形態では、印刷面における写真箇所や広告箇所については、白色インキ(下地処理剤)を全領域に供給しているが、写真箇所や広告箇所の中の必要な箇所のみに白色インキ(下地処理剤)を部分的に供給してもよい。つまり、下地がほとんどでない領域には下地処理を施さないようにする。これにより、より効率よく下地処理を行なえ、処理コストをさらに抑制することができる。なお、この場合も、下地処理の輪郭は大きめに取って、インキにより下地がほとんどない領域の境界部分にも下地処理を行なうようにして、下地処理しない箇所が露出しないようにすることが好ましい。
また、上記の実施形態では、乾燥処理部4Bに加熱装置5を装備したが、前述のように、白色インキ等の下地処理剤が速乾性のものであって常温で短期間に乾燥するものであれば、乾燥処理部4Bの具体例として、乾燥処理部4Bを、加熱装置5を装備しない単なるスペース、すなわち自然乾燥(または常温乾燥)区間とすることも可能である。
本発明の第1実施形態にかかるオフセット印刷機の要部構成を示す説明図である。 本発明の各実施形態にかかる下地処理剤の乾燥に関する概念図であり、(a)は下地処理剤の乾燥前の状態を示し、(b)は下地処理剤の乾燥進行後の状態を示す。 本発明の各実施形態にかかる下地処理剤に含有される溶媒の粘度と紙への浸透速度との関係を示す図である。 本発明の各実施形態にかかるオフセット印刷機による印刷方法を説明するフローチャートである。 本発明の各実施形態にかかるオフセット印刷機による加温系統の構成例を示す概念図である。 本発明の第2実施形態にかかるオフセット印刷機の要部構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態にかかるオフセット印刷機の要部構成を示す説明図である。
符号の説明
1 給紙部
1a 巻取紙
2 インフィード部
2a インフィードローラ
2b ダンサーローラ
3a,3b,3c ガイドローラ
4 下地処理剤供給装置
4A 下地処理剤処理部
4B 乾燥処理部
4a,4c 下地処理剤供給ロール
4b,4d 版胴
5a,5b,5c,5d 加温装置
6 印刷部(印刷装置)
7 フローティングローラ
10 印刷用紙としての新聞用紙(ウェブ)
11a,11b 印刷面(印刷ページ)
12 記事を印刷する箇所
13 写真の印刷箇所
14,15 広告の印刷箇所
41 圧胴
42 アニロックスロール
42a,42b,43a,43b 版胴
51 ブロア
52 ヒータ
53 ノズル
54 循環路
55 バイパス路
56,57 切り替え弁
71 押し込みロール
72a,72b 押し込みロール
81a 吸引装置
82a 揮発促進装置
81b,82b 吸引装置兼揮発促進装置

Claims (30)

  1. 印刷用紙の印刷面に少なくとも固体微粒子とバインダー成分と溶媒成分とが含まれた下地処理剤を供給する下地処理剤供給ステップと、
    前記下地処理剤を供給された前記印刷面を乾燥処理する乾燥処理ステップと、
    前記乾燥処理された前記印刷面にオフセット印刷を行なう印刷ステップと、を備えた、オフセット印刷機による印刷方法であって、
    前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記印刷面に押し込み部材の非粘着性面を圧接して前記下地処理剤を前記印刷面に押し込む
    ことを特徴とする、オフセット印刷機による印刷方法。
  2. 前記押し込み部材は押し込みローラである
    ことを特徴とする、請求項1記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  3. 前記下地処理剤供給ステップ及び前記乾燥処理ステップを複数回実行した上で、前記印刷ステップを実施する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  4. 前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記下地処理剤を供給される前記印刷面の裏面から前記下地処理剤を吸引する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  5. 前記下地処理剤供給ステップ又は前記乾燥処理ステップで、前記下地処理剤を供給される前記印刷面内を減圧する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  6. 前記乾燥処理ステップでは、予め設定された設定温度範囲に前記下地処理剤を調節しながら前記乾燥処理を行なう
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  7. 前記設定温度範囲は40〜60℃であることを特徴とする、請求項6記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  8. 前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、
    前記オフセット印刷機は新聞用輪転機であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  9. 前記下地処理剤は、白色度向上剤であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  10. 前記白色度向上剤は、白色インキであることを特徴とする、請求項9記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  11. 前記下地処理剤は、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色の特色インキであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  12. 前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を印刷方式で前記印刷面に転写して供給することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  13. 前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を所定の網点形状で前記印刷面に印刷することを特徴とする、請求項12記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  14. 前記下地処理剤供給ステップでは、前記下地処理剤を前記印刷面における写真若しくは広告部分の印刷箇所を含むように前記印刷面の一部に供給することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載のオフセット印刷機による印刷方法。
  15. 印刷用紙の印刷面に少なくとも固体微粒子とバインダー成分と溶媒成分とが含まれた下地処理剤を供給する下地処理剤供給ステップと、
    前記下地処理剤を供給された前記印刷面を乾燥処理する乾燥処理ステップと、
    前記乾燥処理された前記印刷面にオフセット印刷を行なう印刷ステップと、を備えた、オフセット印刷機による印刷方法であって、
    前記下地処理剤供給ステップ及び前記乾燥処理ステップを複数回実行した上で、前記印刷ステップを実施する
    ことを特徴とする、オフセット印刷機による印刷方法。
  16. 印刷用紙にオフセット印刷を行なう印刷機であって、
    印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部よりも上流側に、前記印刷用紙の印刷面に下地処理剤を供給する下地処理剤供給部を具備する下地処理剤供給装置をそなえ、
    前記下地処理剤供給装置には、前記下地処理剤供給部の下流に前記印刷面に供給した前記下地処理剤を乾燥処理する乾燥処理部と、
    前記下地処理剤供給部又は前記乾燥処理部に配備され、前記印刷面に圧接して前記下地処理剤を前記印刷面に押し込む非粘着性面を有する押し込み部材と、が備えられている
    ことを特徴とする、オフセット印刷機。
  17. 前記押し込み部材は押し込みローラである
    ことを特徴とする、請求項16記載のオフセット印刷機。
  18. 前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部が複数組備えられている
    ことを特徴とする、請求項16又は17記載のオフセット印刷機。
  19. 前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部に、前記下地処理剤を供給される前記印刷面の裏面から前記下地処理剤を吸引する吸引装置が備えられている
    ことを特徴とする、請求項16〜18の何れか1項に記載のオフセット印刷機。
  20. 前記下地処理剤供給部及び前記乾燥処理部に、前記下地処理剤を供給される前記印刷面内を減圧する減圧装置が備えられている
    ことを特徴とする、請求項16〜19の何れか1項に記載のオフセット印刷機。
  21. 前記乾燥処理部に、予め設定された設定温度範囲に前記下地処理剤を調節する温度調節装置が備えられている
    ことを特徴とする、請求項16〜20の何れか1項に記載のオフセット印刷機。
  22. 前記設定温度範囲は40〜60℃であることを特徴とする、請求項21記載のオフセット印刷機。
  23. 前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、新聞用輪転機として構成されていることを特徴とする、請求項16〜22のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
  24. 前記下地処理剤は、白色度向上剤であることを特徴とする、請求項16〜23のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
  25. 前記白色度向上剤は、白色インキであることを特徴とする、請求項24記載のオフセット印刷機。
  26. 前記下地処理剤は、シアン,マゼンタ,イエローの基本インキ色及び白色,黒色のインキ色以外のインキ色の特色インキであることを特徴とする、請求項16〜23のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
  27. 前記印刷用紙は低白色度印刷用紙であって、輪転機として構成されるとともに、
    前記下地処理剤供給装置は、給紙部から前記印刷装置の1色目のブランケット胴ニップ部までのうち、前記1色目のブランケット胴ニップ部に至るウェブパス長を変化させる装置よりも下流であって前記1色目のブランケット胴ニップ部よりも上流に配置されていることを特徴とする、請求項16〜26のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
  28. 前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を印刷方式で前記印刷面に転写して供給することを特徴とする、請求項16〜27のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
  29. 前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を所定の網点面積率以上の高網点面積率で前記印刷面に印刷することを特徴とする、請求項28記載のオフセット印刷機。
  30. 前記下地処理剤供給装置は、前記下地処理剤を前記印刷面における写真若しくは広告部分の印刷箇所を含むように前記印刷面の一部に供給することを特徴とする、請求項16〜29のいずれか1項に記載のオフセット印刷機。
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