JP2009190189A - インクジェットヘッドの温度検出装置、インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、およびインクジェットヘッドの温度検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外部電圧の大きさを制御し、この電圧を駆動電圧として出力する電圧制御部73と、駆動電圧をパルス状の電圧に変換し、このパルス状の駆動電圧のパルス幅を変更することでインク吐出用電圧、または温度検出用電圧の何れかに切替えると共に、インク吐出用電圧、または温度検出用電圧の何れかを所定の駆動電極部50に印加する切替部74と、温度検出用電圧を所定の駆動電極に印加することによって圧電アクチュエータに流れる電流値を検出する電流検出部72とを備え、電圧制御部73は、電流検出部72によって検出された電流値に基づいて駆動電圧の大きさを決定し、切替部74は、インク非吐出時に温度検出用電圧に切替える。
【選択図】 図5
Description
これらインクジェット記録装置の中には、インクを吐出させるためのインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と略直交する方向に沿って走査させるキャリッジとを備えているものがある。インクジェットヘッドとしては、複数のノズルを配列したノズルプレートと、インクが充填される複数の溝部が複数のノズルのそれぞれに対応するように並設されている圧電アクチュエータとを備えたものが知られている。
圧電アクチュエータには、溝部の両側壁に電極部が設けられている。この電極部に駆動電圧を印加すると溝部の容積が変化し、これにより、溝部に充填されたインクがノズルを介して吐出される。
そこで、圧電アクチュエータや圧電アクチュエータを駆動するための駆動回路にアルミなどで形成される放熱板を設けて熱の上昇を抑えると共に、放熱板にサーミスタなどの温度センサを設けて圧電アクチュエータの溝部に充填されているインクの温度を検出する技術が提案されている。そして、サーミスタによって検出された温度に基づいて駆動電圧を制御し、インクの吐出速度や吐出滴量を一定に保とうとしている(例えば、特許文献1参照)。
また、圧電アクチュエータから放熱板に伝達された熱を検出するため、実際の圧電アクチュエータの温度を駆動電圧に反映させ難いと共に、圧電アクチュエータの温度を放熱板を介して検出するため、圧電アクチュエータの温度を検出するのに時間がかかるという課題がある。
そして、圧電アクチュエータに直接サーミスタを取り付ける場合にあっては、圧電アクチュエータ内部のインクが飛散してサーミスタに付着し、サーミスタが故障するおそれがある。このため、インクの温度を検出できなくなるおそれがあるという課題がある。
また、圧電アクチュエータの温度を検出することは、結果的に各溝部に充填されているインクの温度のそれぞれを平均化した値を検出することになるので、各溝部に充填されているインクの温度を個々に検出することが困難で、溝部毎に駆動電圧を制御し難いという課題がある。
また、設計の自由度を高めることができると共に、確実かつ正確にインクの温度を検出して高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができるインクジェットヘッドの温度検出装置、インクジェット記録装置、およびインクジェットヘッドの温度検出方法を提供するものである。
このように構成することで、圧電アクチュエータの複数の駆動電極に対応する部位に流れる電流から溝部に充填されているインクの温度を検出することができる。
また、圧電アクチュエータのインクに接している部位の温度を検出することから、インクの温度を何ら物体を介すことなく直接検出することができる。
このように構成することで、圧電アクチュエータの温度を容易に求めることができ、この求めた温度から駆動電圧を容易に決定することができる。
このように構成することで、各溝部に設けられている駆動電極を個々に制御する必要がない場合にあっては、電圧制御手段の回路構成を簡略化することができる。
このように構成することで、圧電アクチュエータに複数設けられている溝部毎に駆動電圧を制御することが可能になる。
この場合、請求項7に記載した発明のように、前記インク非吐出時を、前記インクジェットヘッドが移動範囲のうちの両端に位置している時としてもよい。
このように構成することで、小型で速やかに圧電アクチュエータ内部のインクの温度を検出することができるインクジェット記録装置を提供することが可能になる。
また、設計の自由度を高めることができると共に、確実かつ正確にインクの温度を検出して高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができるンクジェット記録装置を提供することが可能になる。
この場合、請求項9に記載した発明のように、前記インク非吐出時を、前記インクジェットヘッドによって形成される画像と画像との間に設定してもよい。
このように、インクジェットヘッドが固定されている所謂ライン式のインクジェット記録装置にも好適である。
このような温度検出方法とすることで、圧電アクチュエータの溝部に充填されているインクの温度を確実、かつ正確に検出することができる。
このような温度検出方法とすることで、温度検出を簡易化し、ユーザーの要望に応じたインクジェット記録装置を提供することが可能になる。
このような温度検出方法とすることで、高精度にインクの吐出速度や吐出滴量を制御できる。
また、圧電アクチュエータのインクに接している部位の温度を検出することから、インクの温度を何ら物体を介すことなく直接検出することができる。このため、溝部に充填されているインクの温度を正確かつ速やかに検出することが可能になる。
また、請求項4に記載した発明によれば、圧電アクチュエータに複数設けられている溝部毎に駆動電圧を制御することが可能になるので、高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができる。
これらのことから、ユーザーの要望に応じてインクジェット記録装置の機種のバリエーションを増加することが可能になる。
また、設計の自由度を高めることができると共に、確実かつ正確にインクの温度を検出して高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができるインクジェットヘッドを提供できる。
また、設計の自由度を高めることができると共に、確実かつ正確にインクの温度を検出して高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができるンクジェット記録装置を提供することが可能になる。
図1に示すように、インクジェット記録装置1はインクジェットヘッド3が主走査方向に移動する所謂シリアル型のインクジェット記録装置であって、本体としての装置本体部2と、色ごとに設けられた複数のインクジェットヘッド3とを備えている。
装置本体部2は、略直方体形状の筐体6を備えている。筐体6内には、この幅方向(長手方向)Wに延びる一対のガイドレール8が設けられている。これらガイドレール8には、複数のインクジェットヘッド3が固定されたキャリッジ7が設けられている。すなわち、キャリッジ7は、ガイドレール8によって幅方向Wに往復動可能に支持されている。
このような構成のもと、モータ11を駆動すると、プーリ12,13およびタイミングベルト14を介して、キャリッジ7が幅方向Wに往復動するようになっている。
このような構成のもと、後背面の開口部から用紙(被記録媒体)Sが挿入され、搬入ローラ21および搬出ローラ22を駆動することにより、用紙Sが前面の開口部から排出されるようになっている。
ベースプレート31の一方の主面(インクジェットヘッドチップ26側に配された主面)には、配線基板35が設けられている。配線基板35には、インクジェットヘッドチップ26の種々の制御を行う制御回路32(図5参照)を構成する切替部74が搭載されている。
インク連通管39は、Oリングを介して、流路部材27の連結部30に連結されている。
一方、圧力緩衝器38の上部には、貯留室と連通するインク取込口42が設けられている。インク取込口42には、インク供給管18が取り付けられている。
このような構成のもと、インクカートリッジ17からインク供給管18を介して、インクが供給されると、このインクは、インク取込口42を介して圧力緩衝器38内の貯留室に取り込まれ、さらに、所定量のインクが、インク連通管39および流路部材27を介して、インクジェットヘッドチップ26に供給されるようになっている。
また、圧電アクチュエータ44の前端面44dには、ポリイミドからなるノズルプレート51が設けられている。ノズルプレート51の一方の主面は、圧電アクチュエータ44への接合面とされ、他方の主面には、インクの付着等を防止するための撥水性や親水性を有する撥水膜が塗布されている。
カバープレート55には、その長手方向に延びる矩形状の開口部56が形成されている。この開口部56は、圧電アクチュエータ44の長手方向の全体の長溝45にわたって延ばされている。すなわち、全ての長溝45が開口部56を介して外方に開放され、開口部56によって各長溝45がそれぞれ連通した状態になっている。また、圧電アクチュエータ44とカバープレート55を接合したものに、ノズルプレート51が接合される。さらにノズルプレート51を支持するノズル支持プレート57が接合され、インクジェットヘッドチップ26を構成している。
そして、駆動電極部50に駆動電圧を印加すると圧電厚み滑り効果により長溝45の側壁46が変形する。これにより、長溝45の容積が減少して長溝45内の圧力が増加するので、ノズルプレート51のノズル開口部52からインク滴が吐出される。
より詳しく、図5〜図10に基づいて説明する。図5に示すように、制御回路32は、駆動電圧を出力するための電圧制御部73と、圧電アクチュエータ44に流れる電流を検出するための電流検出部72と、電圧制御部73から出力される駆動電圧をパルス状に変換し、このパルス状の駆動電圧を所定の駆動電極部50に印加する切替部74とを備えている。
電圧決定部77には、電流検出部72により検出された圧電アクチュエータ44に流れる電流値(検出信号)が入力される。電圧決定部77は、入力された電流値と温度テーブル78とを参照して圧電アクチュエータ44の駆動電極部50に対応する部位、つまり、圧電アクチュエータ44の側壁46の温度を決定する。そして、この温度に基づいて駆動電圧の大きさを決定し、電圧出力部71に出力電圧指令信号を出力している。
より詳しく図6〜図8に基づいて説明する。図6は、縦軸を圧電アクチュエータ44の静電容量(C)とし、横軸を圧電アクチュエータ44の温度(t)とした場合の圧電アクチュエータ44の静電容量の変化を示すグラフである。図7は、縦軸を圧電アクチュエータ44に流れる電流値(I)とし、横軸を圧電アクチュエータ44の温度(t)とした場合の圧電アクチュエータ44に流れる電流の変化を示すグラフである。図8は、縦軸をインク吐出用電圧とし、横軸を温度とした場合の温度テーブル78を示す。
ここで、インクの粘度はインクの温度が高ければ高いほど低下する特性を有している。したがって、図8に示すように、温度テーブル78は、圧電アクチュエータ44の温度、つまり、インクの温度が高ければ高いほど、電圧決定部77によって決定される駆動電圧が小さくなるように設定されている。この駆動電圧が小さくなると圧電アクチュエータ44の長溝45の容積変化量も小さくなる。すなわち、インクの粘度が低いときには長溝45の容積変化量が小さくなる一方、インクの粘度が高いときには長溝45の容積変化量が大きくなる。このように制御することによって、インクの吐出速度や吐出滴量を一定に保つことが可能になる。
駆動電流検出回路75は、駆動電極部50に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ44に流れる電流を検出する。そして、A/D変換回路76を介して電圧制御部73に検出信号(電流値)を出力する。A/D変換回路76は、コンバータやコンパレータなどが用いられ、駆動電流検出回路75から出力されたアナログ信号をデジタル信号化するためのものである。
図9、図10に示すように、切替部74は、圧電アクチュエータ44の長溝45内の容積を増大させる電圧(Active On)、インク滴を吐出させない長溝45の駆動電極部50に印加させるための電圧(Active Off)、および圧電アクチュエータ44の長溝45の容積を減少させる電圧(In Active)をそれぞれ所定の周期(パルス)で駆動電極部50に出力する。
ここで、インク吐出用電圧の「Active On」は、長溝45内の容積を増加させ、この容積の増加により長溝45内を負圧状態にさせてインクを長溝45内に引き込むようになっている。そして、このインクが引き込まれることによって一時長溝45内が正圧状態となる。このとき、「In Active」で長溝45の容積を小さくする、つまり、圧電アクチュエータ44の側壁46がインクを押し出すことによってインク滴が吐出される。
すなわち、電流検出部72では、駆動電極部50にインク吐出用電圧が印加された場合と、温度検出用電圧が印加された場合の何れも圧電アクチュエータ44に流れる電流が検出されるが、電流検出部72では、駆動電極部50にインク吐出用電圧が印加された場合の電流値は電圧制御部73には出力されない。これに対し、温度検出用電圧が印加された場合の電流値は電圧制御部73に出力される。
なお、切替部74によって温度検出用電圧を駆動電極部50に印加する場合、全ての駆動電極部50に温度検出用電圧を印加するように設定してもよいし、予め温度を検出する部位を設定しておき、これに対応する駆動電極部50のみに温度検出用電圧を印加するようにしてもよい。
さらに、印刷開始時の初期駆動電圧の大きさを予め電圧決定部77に設定しておいてもよいし、前回の印刷終了時における駆動電圧を初期駆動電圧としてもよい。
まず、不図示のパソコンなどから印刷指示の信号が出力されたか否かを判断する(ST1)。
印刷指示の信号が出力されていない場合、つまり、ST1における判断が「No」である場合、再びST1の判断を行う。
一方、印刷指示の信号が出力された場合、つまり、ST1における判断が「Yes」である場合、電圧制御部73によって外部電圧を制御し、電圧出力部71から駆動電圧を出力する(ST2、電圧制御工程)。
キャリッジ7が移動端に位置している場合、つまり、ST2における判断が「Yes」である場合、切替部74によって駆動電圧をパルス状の温度検出用電圧に変換する(ST4、切替工程)。
そして、選択された駆動電極部50に切替部74から順次温度検出用電圧を印加する(ST6、切替工程)。
ここで、温度検出対象となる駆動電極部50を予め全ての駆動電極部50に設定してある場合、ST5動作を行わずにST4からST6へと進む。
続いて、電流検出部72で検出された電流値(検出信号)を電圧制御部73の電圧決定部77に出力する。電圧決定部77では電流値の入力に伴って温度テーブル78を読み込む(ST8)。
次に、切替部74によって駆動電圧をパルス状のインク吐出用電圧に変換する(ST10)。そして、このインク吐出用電圧を切替部74によって選択的に駆動電極部50に印加し、用紙Sにインク滴を着弾させる(ST11)。
これに加え、電圧制御部73においては、電流検出部72で検出した各電流値を平均化し、この平均化された電流値に基づいて駆動電圧の大きさを決定できたり、各駆動電極部50に対応する各電流値に基づいて駆動電極部50毎に駆動電圧の大きさを決定できる。
このため、駆動電極部50を個々に制御する必要がない場合にあっては、制御回路32の回路構成を簡略することができる。一方、駆動電極部50を個々に制御する場合にはより高精度なインクの吐出速度や吐出滴量の制御を行うことができる。よって、ユーザーの要望に応じてインクジェット記録装置1の機種のバリエーションを増加させることが可能になる。
また、上述の実施形態では、温度検出用電圧の「Active On」のパルス幅を、例えば、インク吐出用電圧の「Active On」のパルス幅の約半分に設定する場合について説明した(図9、図10参照)。しかしながら、これに限られるものではなく、温度検出用電圧の「Active Off」のパルス幅を、例えば、インク吐出用電圧の「Active Off」のパルス幅の約半分に設定してもよい。すなわち、温度検出用電圧を長溝45内の圧力をインク滴が吐出しない程度に変化するように設定すればよい。
同図に示すように、ライン式のインクジェット記録装置90は、色ごとに設けられた複数のインクジェットヘッド91と、インクジェットヘッド91の吐出プレート91aと対向するように設けられた搬送部92と、用紙Sをストックしておく給紙トレイ93とを備えている。
複数のインクジェットヘッド91は、互いにヘッド取付け板94に一体的に固定され、移動不能になっている。搬送部92は、搬送ベルト95a,95bと複数の搬送ローラ96とで構成されており、これら搬送ベルト95a,95bが移動することによって(図12においては矢印方向に搬送ベルト95が移動している)用紙Sが給紙トレイ93から搬送されるようになっている。
このように構成されているライン式のインクジェット記録装置90にあっては、インクジェットヘッド91が移動せずに、用紙Sのみが移動する。そして、用紙Sがインクジェットヘッド91に対向する位置に移動したとき、インク吐出用電圧がインクジェットヘッド91の圧電アクチュエータ(図12においては不図示)に印加され、用紙Sにインク滴が着弾される。
すなわち、ライン式のインクジェット記録装置90にあっては、温度検出用電圧の印加タイミングは画像と画像との間のタイミングに設定されている。このように構成することで、キャリッジ7が移動する、所謂シリアル型のインクジェット記録装置1と同様の効果を奏することができる。なお、ライン式のインクジェット記録装置90において、用紙Sが連続的に搬送される場合であっても、画像と画像との間のタイミングで不図示の圧電アクチュエータに温度検出用電圧を印加するように設定すればよい。
2 装置本体部
3,91 インクジェットヘッド
7 キャリッジ(移動手段)
8 ガイドレール(移動手段)
11 モータ(移動手段)
12,13 プーリ(移動手段)
14 タイミングベルト(移動手段)
21 搬入ローラ(搬送手段)
22 搬出ローラ(搬送手段)
32 制御回路(温度検出装置)
26 インクジェットヘッドチップ
44 圧電アクチュエータ
45 長溝(溝部)
50 駆動電極部
51 ノズルプレート
52 ノズル開口部(ノズル)
71 電圧出力部
72 電流検出部(駆動電流検出手段)
73 電圧制御部(電圧制御手段)
74 切替部(切替手段)
75 駆動電流検出回路
76 A/D変換回路
77 電圧決定部
78 温度テーブル
79 切替回路
80 メモリ
95a,95b 搬送ベルト(搬送手段)
96 搬送ローラ(搬送手段)
S 用紙(被記録媒体)
Claims (12)
- インクが充填される複数の溝部を有する圧電アクチュエータと、
前記複数の溝部のそれぞれに設けられ前記圧電アクチュエータを駆動させる複数の駆動電極とを備え、
前記圧電アクチュエータを駆動させることで前記複数の溝部からノズルを介してインクの液滴を吐出させるインクジェットヘッドの温度検出装置であって、
外部から入力される電圧の大きさを制御し、この電圧を駆動電圧として出力する電圧制御手段と、
前記駆動電圧をパルス状の電圧に変換し、このパルス状の駆動電圧のパルス幅を変更することでインク吐出用電圧、または温度検出用電圧の何れかに切替えると共に、前記インク吐出用電圧、または前記温度検出用電圧の何れかを所定の駆動電極に印加する切替手段と、
前記温度検出用電圧を前記所定の駆動電極に印加することによって前記圧電アクチュエータに流れる電流値を検出する駆動電流検出手段とを備え、
前記電圧制御手段は、前記駆動電流検出手段によって検出された電流値に基づいて前記駆動電圧の大きさを決定し、
前記切替手段は、インク非吐出時に前記温度検出用電圧に切替えることを特徴とするインクジェットヘッドの温度検出装置。 - 前記電圧制御手段は、前記駆動電流検出手段によって検出された電流値と前記圧電アクチュエータの温度との対応関係を示す温度テーブルを有し、
前記圧電アクチュエータの温度を、前記駆動電流検出手段によって検出された前記電流値と前記温度テーブルとを参照して求め、これによって求められた前記圧電アクチュエータの温度に応じて前記駆動電圧の大きさを決定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの温度検出装置。 - 前記電圧制御手段は、前記圧電アクチュエータの前記複数の駆動電極に対応する部位にそれぞれ流れる前記電流値を平均化し、この平均化された電流値に基づいて前記駆動電圧の大きさを決定していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドの温度検出装置。
- 前記電圧制御手段は、前記圧電アクチュエータの駆動電極に対応する部位にそれぞれ流れる前記電流値に基づいて前記駆動電極毎の前記駆動電圧の大きさをそれぞれ決定していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドの温度検出装置。
- 請求項1〜請求項4の何れかに記載の温度検出装置を搭載したインクジェットヘッド。
- 請求項5に記載のインクジェットヘッドと、
被記録媒体を予め決められた方向に搬送する搬送手段と、
前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って前記インクジェットヘッドを往復移動させる移動手段とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インク非吐出時を、前記インクジェットヘッドが移動範囲のうちの両端に位置している時としたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項5に記載のインクジェットヘッドを移動不能に固定し、
記録装置本体に、被記録媒体を前記インクジェットヘッドに対向した状態で予め定められた方向に搬送する搬送手段を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インク非吐出時を、前記インクジェットヘッドによって形成される画像と画像との間に設定したことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
- インクが充填される複数の溝部を有する圧電アクチュエータと、
前記複数の溝部のそれぞれに設けられ前記圧電アクチュエータを駆動させる複数の駆動電極とを備え、
前記圧電アクチュエータを駆動させることで前記複数の溝部からノズルを介してインクの液滴を吐出させるインクジェットヘッドの温度検出方法であって、
外部から入力される電圧の大きさを制御し、この電圧を駆動電圧として出力する電圧制御工程と、
前記駆動電圧をパルス状の電圧に変換し、このパルス状の駆動電圧のパルス幅を変更することでインク吐出用電圧、または温度検出用電圧の何れかに切替えると共に、前記インク吐出用電圧、または前記温度検出用電圧の何れかを所定の駆動電極に印加する切替工程と、
前記温度検出用電圧を前記所定の駆動電極に印加することによって前記圧電アクチュエータに流れる電流値を検出する駆動電流検出工程とを備え、
前記電圧制御工程は、前記駆動電流検出工程によって検出された電流値に基づいて前記駆動電圧の大きさを決定し、
前記切替工程は、インク非吐出時に前記温度検出用電圧に切替えることを特徴とするインクジェットヘッドの温度検出方法。 - 前記電圧制御工程は、前記圧電アクチュエータの前記複数の駆動電極に対応する部位にそれぞれ流れる前記電流値を平均化し、この平均化された電流値に基づいて前記駆動電圧の大きさを決定していることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットヘッドの温度検出方法。
- 前記電圧制御工程は、前記圧電アクチュエータの駆動電極に対応する部位にそれぞれ流れる前記電流値に基づいて前記駆動電極毎の前記駆動電圧の大きさをそれぞれ決定していることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットヘッドの温度検出方法。
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