JP2009189068A - Ad変換装置および固体撮像装置並びに撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上位ビット参照信号のコースDACの電圧波形として2のK乗の階段波形を発生する。コンパレータ1はオートゼロ時の垂直信号線レベルとコースDACとの比較を行いアップダウンカウンタ117は上位ビットをアップカウントし、コースDACの電位が垂直信号線よりも低くなるとカウントを停止し、コンパレータ出力をもとにTr21をオフにして、Cp25にファインDACとコースDACの電位差Vofを保持する。次に、ファインDACを2のL乗の段階的に変化させコンパレータとの比較を行い、ファインDACの間、アップダウンカウンタ117が上位ビットカウントの停止値を起点としたダウンカウントを行う。この結果、AD変換器の分解能Jビットとしたときの1回のAD変換に要する時間は、2のK乗+2のL乗回の電圧比較(J=K+L)で得られる。
【選択図】図2
Description
このような固体撮像装置には、アップダウンカウンタを用いることにより回路規模を大きくすることなく高フレームレート化、高分解能を達成しているものがある(特許文献1参照)。
図10は、このような従来のMOS型固体撮像装置の一例を示す回路図である。
このMOS型固体撮像装置は、単位画素111がマトリクス状に配置された画素アレイ部112と、画素アレイ部112を駆動する行走査回路113および列走査回路114と、参照電圧VREFを発生させるディジタルアナログ変換器115(以下、DACという)と、垂直信号線電圧と参照電圧VREFとを比較するコンパレータ116と、ディジタル演算と記憶の両方を行うアップダウンカウンタ117と、それらの値を一時的に保持するメモリ118と、これら全てを制御するタイミング制御回路119とから構成されている。
このMOS型固体撮像装置は、タイミング制御回路119により行走査回路113が行単位で任意の単位画素111を指定すると、それぞれの垂直信号線に指定された画素の信号電圧が読み出される。
そのときDAC115と各列のコンパレータ116、アップダウンカウンタ117はランプDAC方式のアナログ-ディジタル変換(以下、AD変換という)回路120を構成し、画素から得られるアナログ信号をディジタル値に変換する。
DAC115が発生する参照信号VREFは共通に全列のコンパレータ116に接続され、アップダウンカウンタ117は各々の列毎に独立して設けられている。
AD変換回路120は垂直信号線に出力された画素信号と段階的に値が変化する参照信号VREFとをコンパレータ116で比較し、これらの電圧の大小関係が入れ変わる時間量をアップダウンカウンタ117でカウントすることによりディジタル値を得る。
AD変換回路120によってディジタル値に変換された画素信号はいったんメモリ118に格納された後、列走査回路114が順次メモリ118の値を水平出力線に読み出すことで外部へ値が出力される。
図10に示すMOS型固体撮像装置の場合、アップダウンカウンタを用いて固定パターンノイズを除去する。
図11は、従来のMOS型固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
図11に示すように、まず、画素のリセットレベルのAD変換時には、カウンタはダウンカウントを行う。
次に、光入射時のAD変換時には、カウンタは前記リセットレベルのカウント値を起点としてアップカウントを行う。これにより、減算回路なしにディジタル領域で差分を取れるようになっている。
以下、リセットレベルのAD変換で参照するDAC出力ランプ波をP相ランプ波、光入射時でのAD変換で参照するDAC出力ランプ波をD相ランプ波と呼ぶ。
このようなMOS固体撮像装置では近年の微細化と共に前記コンパレータ116のトランジスタサイズも縮小していく上、列毎にコンパレータを搭載しなければならないことから、コンパレータ116の入力電圧に対するオフセット電圧が悪化する。
このための対策として図12に示すような入力オフセット電圧補正回路を搭載するのが常套手段である。
図12において、スイッチトランジスタTr21は、トランジスタTr23のゲート−ドレイン間に接続され、またスイッチトランジスタTr22は、トランジスタTr24のゲート−ドレイン間に接続される。
垂直信号線を伝わる画素信号はキャパシタCp26を介してトランジスタTr24のゲートに入力され、DAC115からの参照信号VREFはキャパシタCp25を介してトランジスタTr23のゲートに入力される。
このコンパレータは画素信号側とDAC側の信号の電圧レベルの大小によって、出力L27が“High”レベルか、“Low”レベルのどちらかになる回路である。
この入力オフセット電圧補正回路を搭載することでコンパレータのトランジスタサイズが微小になることによる差動段の閾値電圧、トランスコンダクタンスのバラツキをキャパシタCp25、Cp26にそれぞれ保持することによって補正することが可能である。
また、オフセット電圧の補正と共にコンパレータの反転電圧を再設定できることから垂直信号線側とDAC側の直流成分を無視することができる。
これは垂直信号線に出力される画素信号とDAC側のランプ波のそれぞれの直流成分を気にすることなく回路設計が行えるだけでなく、製造バラツキなどによるチップ間バラツキによるコンパレータ反転電圧の変動も補正することが可能となる。
まず入力オフセット電圧の保持を行うと同時に比較の判定基準電圧を決める必要がある。これを決める操作のことを以下オートゼロと呼ぶ。
オートゼロを行うときには垂直信号線側に画素信号のリセットレベル(画素リセットレベル)を入力し、DAC側にはオートゼロ基準信号(オートゼロ基準電圧)を入力する。
スイッチトランジスタTr21とスイッチトランジスタTr22のゲートには共通にオートゼロを行うための信号PSETが供給される。
PSET信号の立ち上がりタイミングでスイッチトランジスタTr21、Tr22がオンし、コンパレータが平衡状態となる。すなわちスイッチトランジスタTr21とスイッチトランジスタTr22のゲート電圧が等しくなるところで動作点が決まるか、仮に入力オフセット電圧が存在する場合には、オフセット電圧が補正された電圧で回路が平衡する。
続いてPSET信号の立ち下がりタイミングでスイッチトランジスタTr21、Tr22がオフし、トランジスタTr23とトランジスタTr24のゲートは共にフローティングになる。
このとき垂直信号線の画素リセットレベルとトランジスタTr24のゲート電圧との電位差はキャパシタCp26に保持され、オートゼロ基準電圧とトランジスタTr23のゲート電圧との電位差はキャパシタCp25に保持される。
このオートゼロの操作によって、コンパレータ自身のオフセット電圧が補正された状態で垂直信号線側とDAC側信号の大小を比較できる。
図14は、オートゼロ電圧を保持した時点の垂直信号線とDAC側基準電圧がコンパレータの平衡状態になることを示すタイミングチャートである。
オートゼロの判定基準電圧を決める動作(比較電圧の直流成分除去)により図14に示すようにオートゼロ電圧を保持した時点(PSET信号の立ち下がり時)の垂直信号線とDAC側基準電圧がコンパレータの平衡状態(コンパレータ反転電圧)になる。
その後、垂直信号線側の画素リセットレベルとDAC側のP相ランプ波との比較及び、垂直信号線側の光入射信号とDAC側のD相ランプ波との計2回の比較によるAD変換によって各画素の出力回路起因のオフセット成分、各AD変換回路内のオートゼロ起因のオフセット成分の両方が取り除かれた画素信号のディジタル変換を行うことができる。
画素の光入射レベルを変換する分解能を12ビットとすると光入射レベル変換に必要なクロック数は画素リセットレベル変換時の1024クロックに加えAD変換分解能4096クロックとなりD相ランプ波でのクロックは5120クロック必要となる。
コンパレータのオートゼロ起因のオフセット電圧がないとしても光入射レベルを12ビット分解能で変換しようとすれば4096クロックが必要となる。これは、画素のAD変換における分解能と同時にそのAD変換に要する時間が線形に増えることを示しており、この方式ではAD変換分解能と読み出し速度はトレードオフ(状況に応じて何れか一方を選択すべきものであり、両者は同時に選択できない)の関係にある。
特に高画素の固体撮像装置の列毎に搭載する列並列AD変換方式では列毎のAD変換器は画素ピッチと同じにする必要があるため、できるだけAD変換器の回路規模を小さくすることで面積の増大を抑える必要があるという課題がある。
また、同じ時間でAD変換の分解能を向上できるAD変換装置、固体撮像装置、撮像装置を提供することを目的とする。
また、回路規模及び回路面積を小さくできるAD変換装置、固体撮像装置、撮像装置を提供することを目的とする。
また、同じ時間でAD変換の分解能を向上させることが可能となる。
また、回路規模および回路面積を小さくできる効果がある。
本発明は、AD変換のDAC参照信号を上位ビット用変換と下位ビット用変換の2回に別けることによってAD変換に必要なクロック数を減らすと同時にAD変換に必要な時間を短縮する機能を提供するものである。また、同じ時間でAD変換の分解能を向上させることも可能にする。また、回路規模および回路面積を小さくできるAD変換装置および固体撮像装置を提供する。
図1は、本発明の実施の形態によるAD変換方法および装置が適用されるMOS型固体撮像装置の一例を示す回路図である。
なお、図1に示すコンパレータ1を含むAD変換回路2、ディジタル−アナログ変換器5(以下、DACという)、タイミング制御回路9以外の構成要素については、図10に示した固体撮像装置の構成と同一であり同一の符号を付してある。
図1に示すMOS型固体撮像装置は、単位画素111がマトリクス状に配置された画素アレイ部112と、画素アレイ部112を駆動する行走査回路113および列走査回路114と、上位ビット変換参照信号(以下、コースDACという)と下位ビット変換参照信号(以下、ファインDACという)を発生させるディジタルアナログ変換器5(以下、DACという)と、垂直信号線電圧とコースDAC、ファインDACを比較するコンパレータ1と、ディジタル演算と記憶の両方を行うアップダウンカウンタ117と、それらの値を一時的に保持するメモリ118と、これら全てを制御するタイミング制御回路9とから構成されている。
図2は、この実施の形態のAD変換方法を実現するAD変換回路2におけるコンパレータ1の回路図である。図3は画素光入射レベルAD変換の駆動波形図である。
この実施の形態では、上位ビットのビット数をKビット、下位ビットのビット数をLビットとする。
はじめにコンパレータのオフセット電圧除去およびコンパレータ反転電圧の設定を行う。
このためメモリ11をハイレベルにセットすることで、下位ビット変換参照信号に接続されたキャパシタCP25とコンパレータの入力トランジスタTr23のゲートとの間に一方の端子が接続され、他方の端子が上位ビット変換参照信号に接続されたスイッチトランジスタTr21をオン状態にする。
また、オートゼロパルスPSETを“High”レベルにすることで、垂直信号線に接続されたキャパシタCp26とコンパレータの入力トランジスタTr24のゲートとの間に一方の端子が接続され、他方の端子がコンパレータ出力12に接続されたスイッチトランジスタTr22をオン状態とする。
コースDACとファインDACは、それぞれ図3に示すオートゼロレベルとした状態、画素出力はリセットレベルを垂直信号線に出力した状態でスイッチトランジスタTr22のみをオートゼロ信号PSETを“Low”レベルにすることでオフ状態にする。
このオートゼロ動作によりコンパレータのオフセット電圧はキャパシタCp26に電圧として保持され、さらにコンパレータ反転電圧が確定する。
上位ビット変換参照信号のコースDACの電圧波形はコンパレータ反転電圧よりも高い電位から始まり、上位ビット数分である2のK乗の階段波形を発生する。
そして、コンパレータは前記オートゼロ時の垂直信号線レベルとコースDACとの比較を行いコースDACの電位が垂直信号線に対して高い間、上位ビットをアップカウントする。
コースDACの電位が垂直信号線よりも低くなった場合には上位ビットのカウントを停止し、図2のコンパレータ出力12がバッファ10を通ってメモリ11に保存され、スイッチトランジスタTr21をオフとする。
スイッチトランジスタTr21がオフ状態となるとファインDACとコンパレータの入力トランジスタTr23との間のキャパシタCp25にファインDACとコースDACの電位差Vofが保持される。
ファインDACを下位ビットのビット数分である2のL乗の段階的に変化させコンパレータとの比較を行う。
このときにDAC側のキャパシタCp25には既に上位ビット分の電位差がオフセットとして保持されているため、コンパレータには最初に行なったオートゼロの反転電位からオフセット電圧Vof分シフトしているように見える。
ファインDACはコースDACの1ステップ分の電圧振幅をフルスケールとした下位ビット分のカウント数の間に段階的に電圧を変化させる。ファインDACを使用する下位ビットカウントは上位ビットカウントの停止値を起点としたダウンカウントを行う。
図4は、以上説明した画素光入射レベル出力に対する上位ビット、下位ビットの2回のAD変換動作を示すタイミングチャートである。
なお、画素アレイ部112の垂直信号線ごとにそれぞれ独立して出力される画素光入射レベル出力に対しては、これら画素光入射レベル出力に対する上位ビット、下位ビットの2回のAD変換動作によるディジタルデータへの変換は、画素アレイ部112の垂直信号線ごとに同時に行うことが可能である。
図5は、画素リセットレベルと画素光入射レベルとの相関2重サンプリングを行なった駆動波形例を示すタイミングチャートである。
図5ではファインDACの電位をコースDACにてシフトされた電位のみで示している。オートゼロ動作終了後に画素リセットレベルの上位ビット変換をダウンカウント、下位ビット変換をアップカウントにて行う。
画素光入射レベルの上位ビット変換は前記画素リセットレベルのAD変換終了値を起点としてアップカウントを行い、下位ビット変換をダウンカウントとして行うことで画素の出力回路起因の固定パターンノイズを除去した画素光入射出力値のディジタル値を得ることができる。
前記AD変換では上位ビット変換時のコースDACの1ステップと下位ビット変換時のファインDACのフルスケールは同じ電圧幅としているが、ファインDACの積分誤差によりコースDACの1ステップに対してファインDACフルスケールが小さい場合が考えられる。
この場合にはファインDACのAD変換が正常に変換できない問題が生じる。この問題は上位ビット変換時に参照しているコースDACの階段の境目に生じる。
図6は、ファインDACのAD変換が正常に変換できない状態を示す説明図である。
この問題はファインDACの下位ビット変換を上位ビット変換の前後1ステップを加えた3ステップ分の変換とすることで回避することが可能になる。
図7は、ファインDACのAD変換が正常に変換できない状態に対する解決策を示す説明図である。
ただし、この場合には下位ビット変換ファインDACの変換スタートが上位ビット変換で保持したオフセット電圧Vofよりも1ステップ低い値でスタートするため、上位ビットカウントの初期値に1を加える必要がある。
図8は、ファインDACのAD変換が正常に変換できない状態に対する解決策を示すカウンタを含めたタイミングチャートである。
図8のタイミングチャートに示すように本例では上位ビット変換時は1を起点としてアップカウントを始める。
上位ビット変換時のコースDACと垂直信号線のレベルが交差したときに、上位ビットのカウントを止めてそのときのファインDACとコースDACの電位差を保持する。
下位ビット変換は上位ビット変換の最終カウントを起点としてダウンカウントを行う。
このときにファインDACはコースDACの1ステップ前の電圧レベルから3ステップ分の電位が変化するようにする。これにより、コースDACとファインDACの積分直線性に誤差が存在していても正常にAD変換を行うことが可能になる。
特に画素の微細化を行っている固体撮像装置で列並列AD変換器を持つ場合においては列毎に持つAD変換器の回路規模及び回路面積を小さくできる効果がある。
図9において、撮像部410は、例えば図1に示したMOS型固体撮像装置を用いて被写体の撮像を行うものであり、撮像信号をメイン基板に搭載されたシステムコントロール部420に出力する。
すなわち、撮像部410では、上述したMOS型固体撮像装置の出力信号に対し、AGC(自動利得制御)、OB(オプティカルブラック)クランプ、CDS(相関二重サンプリング)、A/D変換といった処理を行い、ディジタル撮像信号を生成して出力する。
CPU421は、ROM422及びRAM423を用いて本カメラ装置の各部に指示を送り、システム全体の制御を行う。
DSP424は、撮像部410からの撮像信号に対して各種の信号処理を行うことにより、所定のフォーマットによる静止画または動画の映像信号(例えばYUV信号等)を生成する。
外部インターフェース425には、各種エンコーダやD/A変換器が設けられ、システムコントロール部420に接続される外部要素(本例では、ディスプレイ460、メモリ媒体440、操作パネル部450)との間で、各種制御信号やデータをやり取りする。
メモリ媒体440は、例えば各種メモリカード等に撮影された画像を適宜保存しておけるものであり、例えばメモリ媒体コントローラ441に対してメモリ媒体を交換可能なものとなっている。メモリ媒体440としては、各種メモリカードの他に、磁気や光を用いたディスク媒体等を用いることができる。
操作パネル部450は、本カメラ装置で撮影作業を行うに際し、ユーザが各種の指示を行うための入力キーを設けたものであり、CPU421は、この操作パネル部450からの入力信号を監視し、その入力内容に基づいて各種の動作制御を実行する。
このようなカメラ装置においても、本発明を適用することにより、前述と同様な効果が奏される。
なお、以上の構成において、システムの構成要素となる単位デバイスや単位モジュールの組み合わせ方、セットの規模等については、製品化の実情等に基づいて適宜選択することが可能であり、本発明の撮像装置は、種々の変形を幅広く含むものとする。
また、上記実施の形態に示すAD変換装置は、前記比較器が前記アナログ信号と比較する下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であるとするAD変換方法を含んでいる。
さらに、上記実施の形態に示すAD変換装置は、前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であるとするAD変換方法を含んでいる。
さらにまた、上記実施の形態に示すAD変換装置は、前記比較器のオフセット量を補償するステップを実行するAD変換方法を含んでいる。
また、上記実施の形態に示す固体撮像装置は、前記比較器が前記アナログ信号と比較する前記下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であることする固体撮像装置の駆動方法を含んでいる。
さらに、上記実施の形態に示す固体撮像装置は、前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であるとする固体撮像装置の駆動方法を含んでいる。
さらにまた、上記実施の形態に示す固体撮像装置は、オフセット除去回路により前記比較器のオフセット量を補償するという固体撮像装置の駆動方法を含んでいる。
Claims (17)
- アナログ信号をディジタルデータに変換するAD変換方法であって、
前記アナログ信号が変換されるディジタルデータの上位ビットのための上位ビット変換参照信号を出力するステップと、
前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号とを比較器により比較し、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から前記ディジタルデータの上位ビットディジタル値を求めるステップと、
前記ディジタルデータの下位ビットのための下位ビット変換参照信号を生成し出力するステップと、
前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号とを比較器により比較し、前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記ディジタルデータの下位ビットディジタル値をもとに、前記アナログ信号をディジタルデータに変換したときのディジタル値を決定するステップと、
を備えたことを特徴とするAD変換方法。 - 前記比較器が前記アナログ信号と比較する下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であることを特徴とする請求項1記載のAD変換方法。
- 前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であることを特徴とする請求項1記載のAD変換方法。
- 前記比較器のオフセット量を補償するステップを備えていることを特徴とする請求項1記載のAD変換方法。
- アナログ信号をディジタルデータに変換するAD変換装置であって、
前記アナログ信号が変換されるディジタルデータの上位ビットのための上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較し、また前記ディジタルデータの下位ビットのための下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較する比較器と、
前記比較器の前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から前記ディジタルデータの上位ビットディジタル値を求め、さらに前記比較器の前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記ディジタルデータの下位ビットディジタル値により、前記アナログ信号をディジタルデータに変換するアップダウンカウンタと、
を備えたことを特徴とするAD変換装置。 - 前記比較器が前記アナログ信号と比較する下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であることを特徴とする請求項5記載のAD変換装置。
- 前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であることを特徴とする請求項5記載のAD変換装置。
- 前記比較器のオフセット量を補償するオフセット除去回路を備えていることを特徴とする請求項5記載のAD変換装置。
- 単位画素がマトリクス状に配置された画素アレイ部と、前記画素アレイ部を駆動する行走査回路および列走査回路と、上位ビット変換参照信号と下位ビット変換参照信号とを発生させるディジタル−アナログ変換器と、前記画素アレイ部の垂直信号線へ出力されるアナログ信号と前記上位ビット変換参照信号、下位ビット変換参照信号とを比較し、前記アナログ信号をディジタルデータへ変換するAD変換回路と、前記AD変換回路により変換された前記アナログ信号のディジタルデータを一時的に保持するメモリと、これら全てを制御するタイミング制御回路とを備えた固体撮像装置であって、
前記AD変換回路は、
前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較し、また前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較する比較器と、
前記比較器の前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から前記ディジタルデータの上位ビットディジタル値を求め、さらに前記比較器の前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記ディジタルデータの下位ビットディジタル値により、前記アナログ信号をディジタルデータに変換するアップダウンカウンタとを備えたことを特徴とする固体撮像装置。 - 前記比較器が前記アナログ信号と比較する前記下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であることを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
- 前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であることを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
- 前記比較器のオフセット量を補償するオフセット除去回路を備えていることを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
- 単位画素がマトリクス状に配置された画素アレイ部と、前記画素アレイ部を駆動する行走査回路および列走査回路と、上位ビット変換参照信号と下位ビット変換参照信号とを発生させるディジタル−アナログ変換器と、前記画素アレイ部の垂直信号線へ出力されるアナログ信号と前記上位ビット変換参照信号、下位ビット変換参照信号とを比較し、前記アナログ信号をディジタルデータへ変換するAD変換回路と、前記AD変換回路により変換された前記アナログ信号のディジタルデータを一時的に保持するメモリと、これら全てを制御するタイミング制御回路とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
前記AD変換回路は、前記画素アレイ部の垂直信号線ごとに設けられ、前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較し、また前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較する比較器と、前記比較器の前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から前記ディジタルデータの上位ビットディジタル値を求め、さらに前記比較器の前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記ディジタルデータの下位ビットディジタル値により、前記アナログ信号をディジタルデータに変換するアップダウンカウンタとを備え、前記垂直信号線ごとにそれぞれ独立して出力される前記アナログ信号を同時にディジタルデータへ変換することを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。 - 前記比較器が前記アナログ信号と比較する前記下位ビット変換参照信号は、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記上位ビットディジタル値に対応した上位ビット変換参照信号を基準にした信号であることを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置の駆動方法。
- 前記上位ビット変換参照信号および前記下位ビット変換参照信号は段階的に値が変化する信号であり、前記下位ビット変換参照信号は、前記上位ビット変換参照信号の単位ステップ分の振幅をフルスケールとする下位ビット分のカウント数の間に段階的に値が変化する信号であることを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置の駆動方法。
- オフセット除去回路により前記比較器のオフセット量を補償することを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置の駆動方法。
- 被写体の撮像を行うための固体撮像装置と、前記固体撮像装置の受光部に被写体像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系を駆動する駆動制御部と、前記固体撮像装置からの出力信号を信号処理し、撮像信号を生成する信号処理部と、前記信号処理部によって生成された撮像信号を記録する記録部と、前記信号処理部によって生成された撮像信号を出力する出力部と、撮像動作を制御するための各種信号を入力する操作部と有し、
前記固体撮像装置は、
単位画素がマトリクス状に配置された画素アレイ部と、前記画素アレイ部を駆動する行走査回路および列走査回路と、上位ビット変換参照信号と下位ビット変換参照信号とを発生させるディジタル−アナログ変換器と、前記画素アレイ部の垂直信号線へ出力されるアナログ信号と前記上位ビット変換参照信号、下位ビット変換参照信号とを比較し、前記アナログ信号をディジタルデータへ変換するAD変換回路と、前記AD変換回路により変換された前記アナログ信号のディジタルデータを一時的に保持するメモリと、これら全てを制御するタイミング制御回路とを有し、
前記AD変換回路は、
前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較し、また前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号とを比較する比較器と、
前記比較器の前記上位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記上位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から前記ディジタルデータの上位ビットディジタル値を求め、さらに前記比較器の前記下位ビット変換参照信号と前記アナログ信号との比較結果をもとに、前記アナログ信号と前記下位ビット変換参照信号との大小関係が入れ替わるまでの時間量から求めた前記ディジタルデータの下位ビットディジタル値により、前記アナログ信号をディジタルデータに変換するアップダウンカウンタとを備えた、
ことを特徴とする撮像装置。
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