JP2009180095A - 負圧発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過給の有無にかかわらず負圧を発生させ、その構成を簡略化すること。
【解決手段】エンジン2の吸気通路3には、その上流側からターボチャージャ1とスロットル装置5が設けられ、ターボチャージャ1の上流とスロットル装置5の下流に連通するバイパス通路6が設けられる。負圧発生装置は、バイパス通路6に設けられた空気エゼクタ7により負圧を発生させるようになっている。空気エゼクタ7は、ノズル部、負圧室及びディフューザ部から構成され、ノズル部とディフューザ部の位置を入れ替えるために、空気エゼクタ7がバイパス通路6に対して回転可能に設けられる。空気エゼクタ7により発生した負圧は、負圧通路24を介してキャニスタ23に供給される。燃料タンク21にて発生した蒸発燃料はキャニスタ23にて捕集され、キャニスタ23に捕集された蒸発燃料が負圧通路24及びバイパス通路6を介して吸気通路3へパージされる。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジン2の吸気通路3には、その上流側からターボチャージャ1とスロットル装置5が設けられ、ターボチャージャ1の上流とスロットル装置5の下流に連通するバイパス通路6が設けられる。負圧発生装置は、バイパス通路6に設けられた空気エゼクタ7により負圧を発生させるようになっている。空気エゼクタ7は、ノズル部、負圧室及びディフューザ部から構成され、ノズル部とディフューザ部の位置を入れ替えるために、空気エゼクタ7がバイパス通路6に対して回転可能に設けられる。空気エゼクタ7により発生した負圧は、負圧通路24を介してキャニスタ23に供給される。燃料タンク21にて発生した蒸発燃料はキャニスタ23にて捕集され、キャニスタ23に捕集された蒸発燃料が負圧通路24及びバイパス通路6を介して吸気通路3へパージされる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、内燃機関の吸気を利用して空気エゼクタにより負圧を発生させる負圧発生装置に関する。
従来、この種の技術して、下記の特許文献1及び2に記載される技術が知られている。特に、特許文献1には、過給機付き内燃機関において、吸気通路の過給機前後に連通するバイパス通路に2つの空気エゼクタが設けられ、これら二つの空気エゼクタにより発生する負圧をブレーキブースタに供給する負圧供給装置が記載されている。詳しくは、この負圧供給装置は、スロットルバルブの上流側と下流側との差圧によって作動する第1エゼクタと、過給機の上流側と下流側との差圧によって作動する第2エゼクタと、第1及び第2のエゼクタがそれぞれ発生する負圧のうち真空度の高い方を負圧作動装置に供給する配管等からなる選択手段とを備える。過給機付き内燃機関では、過給機の作動時には、吸入空気が過給により昇圧されることから、吸気通路の負圧が低下してしまう。そこで、特許文献1に記載の装置では、過給機の作動時でもエゼクタにより安定した負圧を供給できるようになっている。
ところが、特許文献1に記載の装置では、過給の有無に応じて負圧を供給するために、過給の有無に応じて異なるエゼクタを選択的に使用するようになっている。このため、空気エゼクタが2つ必要になり、配管の構成が複雑となっていた。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、過給の有無にかかわらず負圧を発生させ、そのための構成を簡略化することを可能とした負圧発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から過給機とスロットル装置が設けられると共に、過給機の上流とスロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、バイパス通路に設けられた空気エゼクタにより負圧を発生させる負圧発生装置において、空気エゼクタは、ノズル部、負圧室及びディフューザ部から構成され、ノズル部とディフューザ部の位置を入れ替えるために、空気エゼクタの少なくとも一部がバイパス通路に対して回転可能に設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、過給機の非作動時には、吸気通路の上流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気が空気エゼクタ及びバイパス通路を介して吸気通路の下流側へ流れる。このとき、空気エゼクタのディフューザ部が下流側に、ノズル部が上流側にそれぞれ位置することにより、バイパス通路を流れる空気により負圧室にて負圧が発生する。一方、過給機の作動時には、吸気通路の下流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気が空気エゼクタ及びバイパス通路を介して吸気通路の上流側へ流れる。このとき、空気エゼクタの少なくとも一部をバイパス通路に対して回転させてノズル部とディフューザ部の位置を入れ替えることにより、空気エゼクタのディフューザ部が下流側に、ノズル部が上流側にそれぞれ配置され、バイパス通路を流れる空気により負圧室にて負圧が発生する。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から過給機とスロットル装置が設けられると共に、過給機の上流とスロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、バイパス通路に設けられたベンチュリ部により負圧を発生させる負圧発生装置において、バイパス通路に流量調整弁が設けられ、ベンチュリ部に負圧通路が接続され、負圧通路にはベンチュリ部からの空気の逆流を阻止する逆止弁が設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、過給機の非作動時には、吸気通路の上流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気がベンチュリ部及びバイパス通路を介して吸気通路の下流側へ流れる。このとき、流量調整弁によりベンチュリ部の下流側に流れる空気を上流側から流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路を流れる空気によりベンチュリ部にて負圧が発生する。一方、過給機の作動時には、吸気通路の下流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気がベンチュリ部及びバイパス通路を介して吸気通路の上流側へ流れる。このとき、流量調整弁によりベンチュリ部の下流側に流れる空気を上流側から流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路を流れる空気によりベンチュリ部にて負圧が発生する。また、逆止弁により、ベンチュリ部から負圧通路への空気の逆流が阻止される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から過給機とスロットル装置が設けられると共に、過給機の上流とスロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、バイパス通路に設けられたベンチュリ部により負圧を発生させる負圧発生装置において、ベンチュリ部より上流と下流のバイパス通路にそれぞれ流量調整弁が設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、過給機の非作動時には、バイパス通路に設けられた2つの流量調整弁をそれぞれ開くことにより、吸気通路の上流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気がベンチュリ部及びバイパス通路を介して吸気通路の下流側へ流れる。このとき、2つの流量調整弁によりベンチュリ部の下流側に流れる空気を上流側から流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路を流れる空気によりベンチュリ部にて負圧が発生する。一方、過給機の作動時には、バイパス通路に設けられた2つの流量調整弁をそれぞれ開くことにより、吸気通路の下流側からバイパス通路に空気が流れ、その空気がベンチュリ部及びバイパス通路を介して吸気通路の上流側へ流れる。このとき、2つの流量調整弁によりベンチュリ部の下流側に流れる空気を上流側から流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路を流れる空気によりベンチュリ部にて負圧が発生する。
請求項4に記載の発明は、燃料タンクにて発生した蒸発燃料を捕集するキャニスタを備え、キャニスタに捕集された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージして処理する蒸発燃料処理装置において、キャニスタに捕集された蒸発燃料を吸気通路へパージするために、請求項1乃至3の何れか一つに記載の負圧発生装置により発生した負圧が供給されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、過給機の作動時と非作動時とにかかわらず、負圧発生装置からキャニスタに負圧が供給され、キャニスタに捕集された蒸発燃料が、その負圧により吸気通路へ流れてパージされる。
請求項1に記載の発明によれば、過給の有無にかかわらず負圧を発生させることができ、そのための構成を簡略化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、過給の有無にかかわらず負圧を発生させることができ、そのための構成を簡略化することができる。併せて、負圧通路による負圧供給先に正圧がかかることを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、過給の有無にかかわらず負圧を発生させることができ、そのための構成を簡略化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の効果に加え、過給の有無にかかわらずキャニスタに捕集された蒸発燃料を吸気通路へパージすることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の負圧発生装置と蒸発燃料処理装置の構成を概略図により示す。過給機(ターボチャージャ)1を備えた内燃機関(エンジン)2の吸気通路3には、その上流側からエアクリーナ4、ターボチャージャ1及びスロットル装置5が設けられる。エアクリーナ4は、吸気通路3に吸入される外気を清浄化する。ターボチャージャ1は、その作動時に吸気通路3に吸入される空気を過給して昇圧する。スロットル装置5は、スロットルバルブ(図示略)を含み、スロットルバルブの開度が運転者により操作されることで、吸気通路3を介してエンジン2に吸入される空気流量を調節するようになっている。吸気通路3には、ターボチャージャ1の上流とスロットル装置5の下流にて吸気通路3に連通するバイパス通路6が設けられる。このバイパス通路6には、同通路6を流れる空気により負圧を発生させる空気エゼクタ7が設けられる。
図2,3に、この実施形態の空気エゼクタ7を含むエゼクタユニット8の概略を断面図により示す。このエゼクタユニット8は、スロットル装置5より下流の吸気通路3に連通するバイパス通路6の下流側部分に通じる下流側管部11と、ターボチャージャ1より上流の吸気通路3に連通するバイパス通路6の上流側部分に通じる上流側管部12と、それら両配管部11,12の間にて空気エゼクタ7を収容するエゼクタケース13とを備える。各管部11,12の通路は、外方へ向けて広がるテーパをなしている。各管部11,12の開口には、それぞれバイパス通路6が接続される。
この実施形態で、空気エゼクタ7は、下流側管部11及び上流側管部12の軸方向に直交する軸線を中心に回転可能に設けられたシャフト14を備える。このシャフト14には、ノズル部14a、負圧室14b及びディフューザ部14cと、下流側管部11の通路を閉鎖するための栓部14dとが形成される。シャフト14は、例えば、モータを駆動源として回転させることができる。ノズル部14aとディフューザ部14cは、それぞれ外方へ向けて広がるテーパをなしている。これらテーパの内径は、ディフューザ部14cの方がノズル部14aよりも若干大きく設定される。ターボチャージャ1の非作動時には、図2に示すように、空気エゼクタ7は、ディフューザ部14cが下流側管部11に連通し、ノズル部14aが上流側管部12に連通するように配置される。これに対し、ターボチャージャ1の作動時には、図2の状態からシャフト14が180°回転することにより、ディフューザ部14cが上流側管部12の通路に連通し、ノズル部14aが下流側管部11の通路に連通するように切り替え配置される。これら二つの配置状態は、空気エゼクタ7の開弁時に相当する。これに対し、図3に示すように、空気エゼクタ7の閉弁時には、シャフト14が図2の状態から時計方向へ90°回転することにより、栓部14dが下流側管部11の通路を塞ぐように配置される。上記したように空気エゼクタ7は、そのノズル部14aとディフューザ部14cの位置を入れ替えるために、バイパス通路6に対して回転可能に設けられる。空気エゼクタ7は、バイパス通路6を流れる空気により、ノズル部14aからディフューザ部14cへ空気が流れることにより高速噴流を生成し、その高速噴流により負圧室14bにて高い負圧を発生させるようになっている。
図1に示すように、蒸発燃料処理装置は、燃料タンク21にて発生した蒸発燃料(ベーパ)をベーパ通路22を介して捕集するキャニスタ23を備え、キャニスタ23に捕集されたベーパを負圧通路24、空気エゼクタ7及びバイパス通路6を介して吸気通路3へパージして処理するようになっている。負圧通路24には、ベーパのパージ流量を制御するためのパージ・バキューム・スイッチング・バルブ(パージVSV)25が設けられる。負圧通路24の先端は、空気エゼクタ7の負圧室14bに連通する。そして、この実施形態では、キャニスタ23に捕集されたベーパを吸気通路3へパージするために、負圧発生装置を構成する空気エゼクタ7にて発生した負圧が負圧通路24を介してキャニスタ23に供給されるようになっている。
以上説明したこの実施形態の負圧発生装置によれば、ターボチャージャ1の非作動時には、吸気通路3の上流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気が空気エゼクタ7及びバイパス通路6を介して吸気通路3の下流側へ流れる。このとき、空気エゼクタ7は、図2に示すように、そのディフューザ部14cが下流側管部11に、ノズル部14aが上流側管部12にそれぞれ連通するように配置される。これにより、バイパス通路6を流れる空気により、空気エゼクタ7の負圧室14bにて負圧が発生する。
一方、ターボチャージャ1の作動時には、吸気通路3の吸気が過給により昇圧されることから、吸気通路3の下流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気が空気エゼクタ7及びバイパス通路6を介して吸気通路3の上流側へ流れる。このとき、空気エゼクタ7のシャフト14を180°回転させて空気エゼクタ7をバイパス通路6に対して回転させることにより、ノズル部14aとディフューザ部14cの位置を入れ替える。これにより、空気エゼクタ7のディフューザ部14cが上流側管部12に連通し、ノズル部14aが下流側管部11に連通するようにそれぞれ配置される。そして、バイパス通路6をその下流側から上流側へ流れる空気により、空気エゼクタ7の負圧室14bにて負圧が発生する。
上記したようにこの実施形態の負圧発生装置によれば、ターボチャージャ1の作動時と非作動時とにかかわらず、すなわち過給の有無にかかわらず、負圧を発生させることができる。この実施形態では、空気エゼクタ7を回転可能に設けているだけなので、従来例とは異なり、過給の有無に応じて異なるエゼクタを選択するためにエゼクタを2つ設けたり、配管の構成を複雑にしたりする必要がない。このため、過給の有無にかかわらず負圧を発生させるための構成を従来例と比べて簡略化することができる。
この実施形態では、図2に示す状態からシャフト14を時計方向に90°回転させることにより、栓部14が下流側管部11の通路を塞ぐように配置される、すなわち空気エゼクタ7が閉弁状態となる。このため、空気エゼクタ7の閉弁時には、エンジン2の運転時であってもバイパス通路6に空気が流れなくなり、吸気通路3における圧力損失(エネルギー損失)を低減することができる。
また、この実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ1の作動時及び非作動時にかかわらず、負圧発生装置の空気エゼクタ7から負圧通路24を通じてキャニスタ23に負圧が供給され、キャニスタ23に捕集されたベーパが、その負圧により負圧通路24、空気エゼクタ7及びバイパス通路6を介して吸気通路3へ流れてパージされる。このため、ターボチャージャ1による過給の有無にかかわらずキャニスタ23に捕集されたベーパを吸気通路3へ有効にパージすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する各実施形態において、第1実施形態と同等の構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点について説明する。
図4に、この実施形態の負圧発生装置と蒸発燃料処理装置の構成を概略図により示す。この実施形態では、負圧発生装置の点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、空気エゼクタ7の代わりにバイパス通路6にベンチュリ部31が設けられる。ベンチュリ部31は、いわゆる絞りから構成され、上記した空気エゼクタ7よりも負圧発生能力は劣るものの、バイパス通路6における空気の流れ方向によらず負圧を発生させることができる利点を有する。すなわち、バイパス通路6をその上流側から下流側へ空気が流れても、下流側から上流側へ空気が流れてもベンチュリ部31にて負圧を発生させることができる。ベンチュリ部31より上流と下流のバイパス通路6には、それぞれ第1VSV32と第2VSV33が設けられる。各VSV32,33は、本発明の流量調整弁に相当し、それぞれ比例弁より構成され、その開度がリニアに可変となっている。ベンチュリ部31には、負圧通路24の一端が接続される。
従って、この実施形態の負圧発生装置によれば、ターボチャージャ1の非作動時には、バイパス通路6に設けられた2つのVSV32,33をそれぞれ開くことにより、吸気通路3の上流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気がベンチュリ部31及びバイパス通路6を介して吸気通路3の下流側へ流れる。このとき、2つのVSV32,33の開度を調整することでベンチュリ部31の下流側に流れる空気を上流側に流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路6を流れる空気によりベンチュリ部31にて負圧が発生する。
一方、ターボチャージャ1の作動時には、バイパス通路6に設けられた2つのVSV32,33をそれぞれ開くことにより、吸気通路3の下流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気がベンチュリ部31及びバイパス通路6を介して吸気通路3の上流側へ流れる。このとき、2つのVSV32,33の開度を調整することにより、ベンチュリ部31の上流側に流れる空気を下流側に流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路6を流れる空気によりベンチュリ部31にて負圧が発生する。
上記したようにこの実施形態の負圧発生装置によれば、過給の有無にかかわらず負圧を発生させることができる。この実施形態では、バイパス通路6に第1及び第2のVSV32,33を設けただけなので、従来例とは異なり、過給の有無に応じて異なるエゼクタを選択するためにエゼクタを2つ設けたり、配管の構成を複雑にしたりする必要がない。このため、過給の有無にかかわらず負圧を発生させるための構成を従来例と比べて簡略化することができる。
この実施形態では、エンジン2の運転時にベンチュリ部31により負圧を発生させる必要がないときは、両VSV32,33を閉じることにより、バイパス通路6に空気が流れなくなり、吸気通路3における圧力損失(エネルギー損失)を低減することができる。
この実施形態の蒸発燃料処理装置の作用効果については、第1実施形態のそれと基本的に同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の負圧発生装置及び蒸発燃料処理装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図5に、この実施形態の負圧発生装置と蒸発燃料処理装置の構成を概略図により示す。この実施形態では、負圧発生装置の点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、空気エゼクタ7の代わりにバイパス通路6にベンチュリ部31が設けられる。また、ベンチュリ部31より下流のバイパス通路6には、本発明の流量調整弁に相当するVSV34が設けられる。このVSV34は比例弁より構成され、その開度がリニアに可変となっている。また、ベンチュリ部31に一端が接続される負圧通路24には、ベンチュリ部31からの空気の逆流を阻止する逆止弁35が設けられる。
従って、この実施形態の負圧発生装置によれば、ターボチャージャ1の非作動時には、吸気通路3の上流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気がベンチュリ部31及びバイパス通路6を介して吸気通路3の下流側へ流れる。このとき、VSV34の開度を調整することでベンチュリ部31の下流側に流れる空気を上流側に流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路6を流れる空気によりベンチュリ部31にて負圧が発生する。
一方、ターボチャージャ1の作動時には、吸気通路3の下流側からバイパス通路6に空気が流れ、その空気がベンチュリ部31及びバイパス通路6を介して吸気通路3の上流側へ流れる。このとき、VSV34の開度を調整することでベンチュリ部31の下流側に流れる空気を上流側に流れる空気よりも少なく調整することにより、バイパス通路6を流れる空気によりベンチュリ部31にて負圧が発生する。
上記したようにこの実施形態の負圧発生装置によれば、過給の有無にかかわらず負圧を発生させることができる。この実施形態では、バイパス通路6に1つのVSV34を設けただけなので、従来例とは異なり、過給の有無に応じて異なるエゼクタを選択するためにエゼクタを2つ設けたり、配管の構成を複雑にしたりする必要がない。このため、過給の有無にかかわらず負圧を発生させるための構成を従来例と比べて簡略化することができる。
この実施形態では、エンジン2の運転時にベンチュリ部31により負圧を発生させる必要がないときは、VSV34を閉じることにより、バイパス通路6に空気が流れなくなり、吸気通路3における圧力損失(エネルギー損失)を低減することができる。
この実施形態の蒸発燃料処理装置の作用効果については、第1実施形態のそれと基本的に同じである。加えて、この実施形態では、ベンチュリ部31から負圧通路24への空気の逆流が逆止弁35により阻止される。このため、負圧通路24による負圧の供給先、すなわちキャニスタ23に過剰な正圧がかかることを防止することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、前記各実施形態では、負圧発生装置により発生する負圧を蒸発燃料処理装置のキャニスタ23に供給するように構成したが、この発生負圧を車両のブレーキブースタに供給するように構成することもできる。
1 ターボチャージャ(過給機)
2 エンジン(内燃機関)
3 吸気通路
5 スロットル装置
6 バイパス通路
7 空気エゼクタ
14a ノズル部
14b 負圧室
14c ディフューザ部
14d 栓部
21 燃料タンク
23 キャニスタ
24 負圧通路
31 ベンチュリ部
32 第1VSV(流量調整弁)
33 第2VSV(流量調整弁)
34 VSV(流量調整弁)
35 逆止弁
2 エンジン(内燃機関)
3 吸気通路
5 スロットル装置
6 バイパス通路
7 空気エゼクタ
14a ノズル部
14b 負圧室
14c ディフューザ部
14d 栓部
21 燃料タンク
23 キャニスタ
24 負圧通路
31 ベンチュリ部
32 第1VSV(流量調整弁)
33 第2VSV(流量調整弁)
34 VSV(流量調整弁)
35 逆止弁
Claims (4)
- 過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から前記過給機とスロットル装置が設けられると共に、前記過給機の上流と前記スロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、前記バイパス通路に設けられた空気エゼクタにより負圧を発生させる負圧発生装置において、
前記空気エゼクタは、ノズル部、負圧室及びディフューザ部から構成され、前記ノズル部と前記ディフューザ部の位置を入れ替えるために、前記空気エゼクタの少なくとも一部が前記バイパス通路に対して回転可能に設けられることを特徴とする負圧発生装置。 - 過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から前記過給機とスロットル装置が設けられると共に、前記過給機の上流と前記スロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、前記バイパス通路に設けられたベンチュリ部により負圧を発生させる負圧発生装置において、
前記バイパス通路に流量調整弁が設けられ、前記ベンチュリ部に負圧通路が接続され、前記負圧通路には前記ベンチュリ部からの空気の逆流を阻止する逆止弁が設けられたことを特徴とする負圧発生装置。 - 過給機付き内燃機関の吸気通路にはその上流側から前記過給機とスロットル装置が設けられると共に、前記過給機の上流と前記スロットル装置の下流に連通するバイパス通路が設けられ、前記バイパス通路に設けられたベンチュリ部により負圧を発生させる負圧発生装置において、
前記ベンチュリ部より上流と下流の前記バイパス通路にそれぞれ流量調整弁が設けられたことを特徴とする負圧発生装置。 - 燃料タンクにて発生した蒸発燃料を捕集するキャニスタを備え、前記キャニスタに捕集された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージして処理する蒸発燃料処理装置において、
前記キャニスタに捕集された蒸発燃料を前記吸気通路へパージするために、請求項1乃至3の何れか一つに記載の負圧発生装置により発生した負圧が供給されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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