JP2009179534A - ZnO系基板及びZnO系基板の処理方法 - Google Patents

ZnO系基板及びZnO系基板の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶成長に適した品質の良い表面を有するZnO系基板及びZnO系基板の処理方法を提供する。
【解決手段】
ZnO系基板の結晶成長側の主面表面のカルボキシル基又は炭酸基の存在を略0にするように構成している。また、カルボキシル基又は炭酸基の存在を略0にするために、結晶成長開始前にZnO系基板表面を酸素ラジカル、酸素プラズマ、オゾンのいずれかに接触させるようにしている。したがって、ZnO系基板表面の清浄化を高め、基板上に品質の良いZnO系薄膜を作製することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ZnO系薄膜等の結晶成長に適したZnO系基板及びZnO系基板の処理方法に関する。
ZnO系半導体は、照明やバックライト等用の光源として使用される紫外LED、高速電子デバイス、表面弾性波デバイス等への応用が期待されている。ZnO系半導体はその多機能性、発光ポテンシャルの大きさなどが注目されていながら、なかなか半導体デバイス材料として成長しなかった。その最大の難点は、アクセプタードーピングが困難で、P型ZnOを得ることができなかったことにある。
しかし、近年、非特許文献1や非特許文献2に見られるように、技術の進歩により、P型ZnOを得ることができるようになり、発光も確認されるようになってきた。ただし、これらの成果は、ZnOの有用性を示した上で貴重であるが、ScAlMgOという特殊な基板であり、かつ絶縁性の基板を使っていること、パルスレーザーデポジションという大面積化に不向きな手法をつかっていることが、産業展開にとっては不利である。
これらの問題を解決するのに一番良い方法は、ZnO基板を使うことである。ZnO系デバイスにとっては、ZnO基板がすでに市販されており、この点がGaNに比べて優位な点である。ZnO基板については3インチが既に可能になっている、X線回折ピークの半値幅など、この点だけを見ていると非常に有望に見える。
しかしながら、多くの化合物半導体のようにドーパントだけでなく、組成の違う膜を積み重ねて新機能を発揮させるようなデバイスを作製する場合、尤も問題になるのは基板の表面である。化合物半導体ではその制御性のよさから、薄膜成長を気相成長法で行うことが多いが、気相から供給される材料原子、分子は着地する基板の表面のみの情報を拾って結晶成長する。そのため、バルクとして高品質でも表面が十分に高品質でなければ全く意味を成さない。
この表面の品質については通常、平坦性について考察されることが、ほとんどである。基板表面の平坦性が悪いと、積層される薄膜の平坦性も悪くなりキャリアが薄膜中を移動するときの抵抗になったり、積層構造の上層になるほど表面荒れが大きくなり、その表面荒れのためにエッチング深さの均一性が取れなかったり、表面荒れによる異方的な結晶面の成長が起こったり、といった問題が発生しやすく、半導体デバイスとしての所望の機能を発揮させるのが困難になりやすい。
A.Tsukazaki et al.,JJAP44(2005)L643 A.Tsukazaki et al NatureMaterial4(2005)42 Applied Surface Science 237(2004)p.336-342/Ulrike Diebold et al Applied Physics Letters 89(2006)p.182111-182113/S.A.Chevtchenko et al
一方、平坦性以外で、基板表面の品質を良くする処理として、清浄面を得るための基板洗浄処理が行われている。ところが、ZnO系基板は、ウエットエッチングによって清浄面を出す等といった通常の研磨だけではエピタキシャル成長に適した平坦で清浄な表面を得ることができない(例えば非特許文献3、4参照)。エピタキシャル成長に適した表面を得るためには、平坦化プロセスで良く知られているCMP(Chemical Mechanical Polishing)が用いられる。
CMPによる方法では、例えば、コロイダルシリカを分散したアルカリ性水性研磨スラリーを回転式片面研磨装置などの研磨パッドとZnO基板等の被加工物との間に供給しながら化学機械研磨が行われる。研磨剤として使われるコロイダルシリカ(直径が〜5nm程度の小さなSiOの粒)は、アルカリ性溶液の中でないと凝集してしまうため、上記のようにアルカリ性水性研磨スラリーを用いるが、コロイダルシリカによって研磨されると、スラリー中のアルカリ性水溶液に曝したことによって、ZnO系基板表面にZnの水酸化物であるゲル状のZn(OH)が形成される。また、ゲル状であるために、コロイダルシリカがゲル状Zn(OH)に取り込まれ、研磨剤の成分であるシリカがZnO表面に残留してしまう。
シリカの濃度が高くなれば、それだけ、ZnO系薄膜中に拡散していくSiも増加するので、ドナーとして働くSiは、p型化する場合や、デバイス作製時に問題となる。一方、ZnO系基板表面の水酸化物の形成は、ZnO系基板上に形成した結晶膜に欠陥が発生し、欠陥密度増という形で悪影響を及ぼす。
そこで、我々は、ZnO系基板表面のシリカや水酸化物を除去することを既出願の特願2007−171132で提案した。しかしながら、ZnO系基板表面に付着する不純物は、上記シリカや水酸化物だけではなく、高精度な半導体デバイスを作製するときには、シリカや水酸化物以外の付着不純物も除去されていると望ましいことがわかった。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、結晶成長に適した品質の良い表面を有するZnO系基板及びZnO系基板の処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、結晶成長を行う側の主面表面におけるカルボキシル基又は炭酸基の存在が略0となっていることを特徴とするZnO系基板である。
また、請求項2記載の発明は、結晶成長を行う側の主面表面をX線光電子により分光した場合、炭素原子の1s内殻電子の288eV〜290eVにおける励起ピークエネルギーの存在が略0となっていることを特徴とするZnO系基板である。
また、請求項3記載の発明は、結晶成長を行う側の主面表面をX線光電子により分光した場合、炭素原子の1s内殻電子の284eV〜286eVにおける励起ピークエネルギー分布がピークエネルギーを中心として低エネルギー側よりも高エネルギー側に裾野が広がっていないことを特徴とするZnO系基板である。
また、請求項4記載の発明は、前記ZnO系基板は、MgZn1−XO基板(0≦X<1)であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のZnO系基板である。
また、請求項5記載の発明は前記結晶成長を行う側の主面はC面を有し、前記主面の法線を基板結晶軸のm軸c軸平面に投影した投影軸が、m軸方向に3度以内の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のZnO系基板である。
また、請求項6記載の発明は、前記主面の法線を基板結晶軸のa軸c軸平面に投影した投影軸がa軸方向にΦ度、前記主面の法線を前記主面におけるm軸c軸平面に投影した投影軸がm軸方向にΦ度傾斜し、前記Φ
70≦{90−(180/π)arctan(tan(πΦ/180)/tan(πΦ/180))}≦110
を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のZnO系基板である。
また、請求項7記載の発明は、結晶成長を行う側の主面表面に、酸素ラジカル、酸素プラズマ、オゾンのいずれかを結晶成長開始前に接触させることを特徴とするZnO系基板の処理方法である。
本発明のZnO系基板は、結晶成長側の主面表面のカルボキシル基又は炭酸基の存在を略0にするように構成されているので、ZnO系基板表面の清浄化を高め、基板上に品質の良いZnO系薄膜を作製することができる。一方、カルボキシル基又は炭酸基の存在を略0にするために、結晶成長開始前にZnO系基板表面を酸素ラジカル、酸素プラズマ、オゾンのいずれかに接触させるようにしており、これにより、ZnO系基板表面が清浄化され、基板表面の品質が向上する。
まず、ZnO系基板とは、ZnOを主成分とする基板のことであり、ZnO又はZnOを含む化合物から構成され、具体例としては、ZnOの他、IIA族元素とZn、IIB族元素とZn、またはIIA族元素およびIIB族元素とZnのそれぞれの酸化物を含むものを意味し、バンドギャプを広げるためにMgが混ざったMgZn1−XOなどの混晶も含まれる。
本実施例では、MgZn1−XO基板(0≦X<1)を用い、この基板の結晶成長側表面を結晶成長に適した表面とするための構成を考え出した。上記MgZn1−XO基板(0≦X<1)のうち、X=0のZnO基板を用いて以下のように考察を行った。
図6(b)は、RHEED(反射高速電子線回折)測定で異常な回折パターンが測定されたZnO基板表面をAFM(原子間力顕微鏡)を用いて1μm四方の視野で撮影した画像である。このように、基板表面に付着物が多く、凹凸が激しいことがわかる。一方、図6(a)は、図6(b)のZnO基板表面を塩酸溶液で15秒間エッチングを行った後に、AFM(原子間力顕微鏡)を用いて1μm四方の視野で撮影した画像である。このように、塩酸溶液によるエッチングでは、水酸化物やシリカ等の不純物を除去でき、RHEED測定でも正常な回折パターンを示すようになる。
しかし、塩酸溶液によるエッチングだけでは、基板表面を完全に清浄化することができないことを、我々は見出した。例えば、ウエハ等を大気中に曝して放置しておくと、大気中のC(炭素)が付着して汚染される。ZnO基板の場合、CO基(炭酸基)又はCOOH基(カルボキシル基)が付着していると、基板表面に異常が発生することがあるのがわかった。炭酸基やカルボキシル基は、極性分子であり、C面ZnO基板自身が極性構造を持つため、水素結合的な化学吸着が行われやすいと思われる。これらの吸着分子があると、真空中加熱で異常が発生することがあり、そのときは、ZnO基板主面に結晶成長させたZnO系薄膜の平坦性が悪化する。したがって、ZnO基板主面表面の品質を高めるには、炭素に由来する炭酸基やカルボキシル基の存在を略0にすることが必要である。
図5は、炭素に汚染されたZnO基板表面におけるC(炭素)の1s内殻電子軌道の束縛エネルギーを表わす。このデータは、ZnO基板表面の状態をXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光法)で調べたものであり、C(炭素)原子の1s内殻電子の励起ピークエネルギー付近を測定している。なお、285eVに存在する主ピークのピーク強度で縦軸は正規化されている。横軸は束縛エネルギー(Binding Energy 単位:eV)を、縦軸はその束縛エネルギーでのXPS信号強度を表わす。また、破線のデータは、ZnO基板表面構成元素のうち、C(炭素)の占める割合が13.3%の場合を、実線のデータは、Cの占める割合が6.9%の場合を示す。C−C、C−HのときのC1s電子の束縛エネルギーピークは、約285eV付近に存在するが、炭素化合物である炭酸基やカルボキシル基のC=O、O=C−O結合しているときのC1s電子の束縛エネルギーピークが矢印Zに現われている。このエネルギーピークは、約289eV付近となっている。
一方、図2は、ZnO基板の主面結晶面の異なる状態をXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光法)で調べたものであり、C−C、C−H結合時のC1s電子のXPSピーク強度の比較である。各測定曲線X1〜X4は、ZnO基板の+C面を切り出して鏡面研磨を行い、鏡面研磨後の履歴が異なる基板表面をXPSで測定した。横軸は束縛エネルギー(Binding Energy 単位:eV)を、縦軸はその束縛エネルギーでのXPS信号強度を表わす。
まず、X1は、ZnO基板の表面を反射高速電子回折(RHEED)測定した結果、表面画像が異常とされたZnO基板表面における炭素原子の1s内殻電子の結合エネルギーを示す。X1は、表面が炭素により汚染されており、CO基(炭酸基)又はCOOH基(カルボキシル基)が表面に生成付着しているZnO基板を示す。したがって、289eV付近に小さなピークが現われている。
X3は、鏡面研磨した直後、他の処理を行わずにそのままの状態で、ZnO基板表面をXPSで測定した。X2は、X3で用いたZnO基板表面をHCl(塩酸)溶液で15秒エッチングのみを行った後に、XPSで測定した結果である。また、表面科学研究においては、清浄表面を得るために、Arイオンで表面をスパッタする方法が良く用いられるので、X4は、X3で用いたZnO基板表面をArイオンにより、XPS装置内の高真空下で30nm程度スパッタした後に、高真空に保った環境のままXPSで測定した結果である。XPS測定に用いた装置構成の仕様を例示しておくと、測定装置はPHI社製 QuanteraSXM、X線源は単色化Al(1486.6eV)、検出領域は直径100μm、検出深さ約4nm〜5nm(取出角45度)である。
スパッタを行った後の測定曲線であるX4は、エネルギーピークが全く現われておらず、ZnO基板表面には、カーボン系の付着物が残っていないことがわかる。スパッタによる基板表面の清浄化は、非常に大きな効果は得られるのであるが、Arイオン等によるスパッタは物理的な衝撃を表面に与える手法なので、ZnとOの化学結合が普通の結合状態ではなくなり、ZnとOの化学結合が切断されてしまうので、この方法は望ましくない。
他方、X2の曲線に示されるように、上記塩酸エッチング等による酸性ウエットエッチングの酸性度が強くなる程、ZnO基板表面の清浄面を得るための洗浄に寄与すると考えられるが、特に、シリカやパーティクル等の付着物を基板表面から取り去るためには、エッチング溶液を所定の酸性度にしなければならないことを、我々は見出しており、既出願の特願2007−171132に詳しい。
しかしながら、ZnO基板表面をHCl(塩酸)溶液で15秒エッチングした後に、XPSで測定した結果であるX2では、X1と同様、約289eV付近に小さなピークが現われている。したがって、塩酸溶液によるエッチングでは、シリカや水酸化物の不純物をZnO基板表面から除去することはできるが、炭酸基やカルボキシル基の不純物は除去できていないことがわかる。
一方、X3のエネルギーピーク分布曲線を見ると、約285eV付近に存在する高いピーク値を中心として、束縛エネルギーの低エネルギー側よりも高エネルギー側に、裾野が広がっていることがわかる。言い換えれば、ピーク値(約285eV)を中心として、低エネルギー側のピーク幅よりも、高エネルギー側のピーク幅の方が大きくなっている。
曲線X3の内部に斜線を付けて表わした曲線XTは、約285eVのピーク値を中心としてほぼ左右対称となった曲線を表しており、これが、本来、炭素の束縛エネルギーピーク分布曲線であると考えられる。また、X2のように、塩酸溶液によるエッチングで、炭酸基やカルボキシル基に関する約289eV付近のピークが顕著に現われてくることを考え合わせると、X3のように束縛エネルギーの低エネルギー側よりも高エネルギー側に、裾野が広がるのは、XTの曲線と約289eVの小さなピークを中心とした分布曲線とが足し合わされているためであると考えられる。
したがって、ZnO基板表面を鏡面研磨した直後、他の処理を行わずにそのままの状態でXPS測定したX3の状態でも、すでに炭酸基又はカルボキシル基が、表面に生成付着しており、そのために、高エネルギー側に、裾野が広がっているものと考えられる。
ここで、ZnO基板表面において、炭素に由来する炭酸基やカルボキシル基の存在を略0にすることは、図1、2等から、ZnO基板の結晶成長を行う側の主面表面をX線光電子により分光した場合、C原子の1s内殻電子の288eV〜290eVにおける励起ピークエネルギーの存在が略0となっていることと等価である。また、C原子の1s内殻電子の284eV〜286eVにおける励起ピークエネルギー分布がピークエネルギーを中心として低エネルギー側よりも高エネルギー側に裾野が広がっていないことと等価でもある。
ところで、塩酸エッチングにより、ZnO基板表面に付着した不純物のうち、何が除去されているのかを示すのが、図3及び図4である。図3、4ともに、一点鎖線の曲線は、鏡面研磨した直後、他の処理を行わずにそのままの状態で、ZnO基板表面をXPSで測定した結果を示す。点線の曲線は、鏡面研磨した直後に温度測定用の金属蒸着のみを行ったZnO基板表面をXPSで測定した結果を示す。実線の曲線は、鏡面研磨した直後に塩酸エッチングのみを行ったZnO基板表面をXPSで測定した結果を示す。また、285eVのピーク強度で縦軸を正規化している。
図3は、ZnO基板表面における酸素(O)の1s内殻電子の結合エネルギーを、図4は、ZnO基板表面における炭素(C)の1s内殻電子の結合エネルギーを示している。図3からわかるように、塩酸エッチングを行った後は、532eV〜536eVにかけて、エネルギーの強さが減少し、ピーク幅が小さくなっており、OH基(水酸基)がほとんど除去されたことがわかる。しかし、図4の測定結果では、塩酸エッチングを行った後のXPS測定の実線グラフによると、289eV〜290eVにかけてピークが現われており、炭酸基やカルボキシル基等の不純物は除去されていないことが示されている。
そこで、ZnO系基板表面から炭酸基やカルボキシル基等の不純物を除去するための手段を、図1に基づいて説明する。図1は、ZnO基板表面を数種類の各処理を行った毎に、表面をXPSでZnO基板表面における炭素の1s内殻電子のXPS信号強度を比較した結果を示す。
まず、Rの曲線は、ZnO基板の+C面表面を鏡面研磨した直後に、他の処理を行わずにそのままの状態で、XPSによりZnO基板表面における炭素の1s内殻電子のXPS信号を測定した。Hは、+C面を研磨後に塩酸エッチング処理のみを行った後のZnO基板表面における炭素の1s内殻電子のXPS信号である。
一方、Aは、アッシング処理、すなわち、酸素プラズマ又は酸素ラジカルにZnO基板表面(+C面)を曝した後に測定した炭素の1s内殻電子のXPS信号である。また、Oは、オゾンにZnO基板表面(+C面)を曝した後に測定した炭素の1s内殻電子のXPS信号である。
これらを見ればわかるように、曲線H等では、約285eV付近に存在する高いピークに対して、289eV〜290eVにかけて存在するピークの割合は大きいが、酸素プラズマ又は酸素ラジカルにZnO基板表面を接触させた場合(アッシング処理)やオゾンにZnO基板表面を接触させた場合では、289eV〜290eVにかけて存在するピークの割合は非常に小さくなっていることがわかる。すなわち、炭酸基やカルボキシル基が相当除去されていると考えられる。
また、ZnO基板上に結晶成長を行う前に、酸素ラジカル、酸素プラズマ、オゾンのいずれかにZnO基板表面を曝すことは、酸化作用により、基板の結晶成長側表面のZnとOの化学結合を修復又は安定化させることになり、高品質の基板表面を得ることができるという効果もある。
次に、MgZn1−XO基板(0≦X<1)の結晶成長側表面の品質の条件を結晶構造から考えることとし、シリカやパーティクル、さらには炭酸基やカルボキシル基等の付着物がなく、基板表面のダメージがなく、かつ、平坦性の良い薄膜を形成することができる高品質な基板表面を得ることを考える。
ZnO系化合物はGaNと同様、ウルツァイトと呼ばれる六方晶構造を有する。C面やa軸という表現は、いわゆるミラー指数により表すことができ、例えば、C面は(0001)面と表される。ZnO系材料層上にZnO系薄膜を成長させる場合には、通常C面(0001)面が行われるが、C面ジャスト基板を用いた場合、図9(a)のようにウエハ主面の法線方向Zがc軸方向と一致する。しかし、C面ジャストZnO基板上にZnO系薄膜を成長させても、膜の平坦性が良くならないことが知られている。加えて、バルク結晶は、その結晶がもつ劈開面を使用しないかぎり、ウエハ主面の法線方向がc軸方向と一致することがなく、C面ジャスト基板にこだわると生産性も悪くなる。
そこで、ZnO基板1(ウエハ)の主面の法線方向をc軸方向と一致させずに、ウエハ主面のc軸から法線方向Zが傾き、オフ角を有するようにする。図9(b)に示されるように、基板主面の法線Zが、例えばc軸からm軸方向にのみθ度傾斜していると、基板1の表面部分(例えばT1領域)の拡大図である図9(c)に表されるように、平坦な面であるテラス面1aと、傾斜させることにより生じる段差部分に等間隔で規則性のあるステップ面1bとが生じる。
ここで、テラス面1aがC面(0001)となり、ステップ面1bはM面(10−10)に相当する。図のように、形成された各ステップ面1bは、m軸方向にテラス面1aの幅を保ちながら、規則的に並ぶことになる。図9(c)に示すように、テラス面1aと垂直なc軸は、Z軸からθ度傾斜していることになる。また、ステップ面1bのステップエッジとなるステップライン1eは、m軸方向と垂直の関係を保ちながら、テラス面1aの幅を取りながら並行に並ぶようになる。
このように、ステップ面をM面相当面となるようにすれば、主面上に結晶成長させたZnO系半導体層においては平坦な膜とすることができる。主面上にはステップ面1bによって段差部分が発生するが、この段差部分に飛来した原子は、テラス面1aとステップ面1bの2面との結合になるので、テラス面1aに飛来した場合よりも原子は強く結合ができ、飛来原子を安定的にトラップすることができる。
表面拡散過程で飛来原子がテラス内を拡散するが、結合力の強い段差部分や、この段差部分で形成されるキンク位置にトラップされて結晶に組み込まれることによって結晶成長が進む沿面成長により安定的な成長が行われる。このように、基板主面の法線が少なくともm軸方向に傾斜した基板上に、ZnO系半導体層を積層させると、ZnO系半導体層はこのステップ面1bを中心に結晶成長が起こり、平坦な膜を形成することができる。
ところで、m軸方向にステップライン1eが規則的に並んでおり、m軸方向とステップライン1eが垂直の関係になっていることが、平坦な膜を作製する上で必要なことであり、ステップライン1eの間隔やラインが乱れると、前述した沿面成長が行われなくなるので、平坦な膜が作製できなくなる。
一方、図9(b)で傾斜角度(オフ角)θを大きくしすぎると、ステップ面1bのステップ高さtが大きくなりすぎることがあり、平坦に結晶成長しなくなるので、m軸方向のオフ角を一定の角度に制限する必要がある。図7、8は、m軸方向への傾斜角度によって、成長膜の平坦性が変わることを示すものである。図7は、傾斜角度θを1.5度として、このオフ角を有するMgZn1−XO基板の主面上にZnO系半導体を成長させたものである。一方、図8は、傾斜角度θを3.5度として、このオフ角を有するMgZn1−XO基板の主面上にZnO系半導体を成長させたものである。図7、8ともに、結晶成長後に、AFMを用いて、1μm四方の範囲でスキャンした画像である。図7の方は、ステップの幅が揃った状態で、綺麗な膜が生成されているが、図8の方は、凹凸が散在しており、平坦性が失われている。以上のことより、0度を越える範囲で、かつ3度以下(0<θ≦3)とするのが望ましい。したがって、図11の傾斜角Φについても同様のことが言えるので、0度を越える範囲で、かつ3度以下(0<Φ≦3)が最適である。
以上のように、基板主面の法線方向Zをc軸からm軸方向にのみ傾斜させ、その傾斜角度を0度を越える範囲で、かつ3度以下とすることが、最も望ましいのであるが、より実際的には、m軸方向のみ傾斜させて切り出す場合に限定することは困難で、生産技術としては、a軸への傾きも許容し、その許容度を設定することが必要となる。例えば、図10に示されるように、基板主面の法線Zが、基板結晶軸のc軸から角度Φ傾斜し、かつ法線Zを基板結晶軸のc軸m軸a軸の直交座標系におけるc軸m軸平面に投影した投影軸がm軸の方へ角度Φ、c軸a軸平面に投影した投影軸がa軸の方へ角度Φ傾斜している場合を考える。
図10のように、基板主面法線Zが傾斜している状態を、さらにわかりやすく、c軸m軸a軸の直交座標系と法線Zとの関係について表わしたものが、図11(a)である。図10とは基板主面法線Zの傾斜する方向が変わっているだけであり、Φ、Φ、Φの意味するところは図10と同じであり、基板主面法線Zをc軸m軸a軸の直交座標系におけるc軸m軸平面に投影した投影軸A、c軸a軸平面に投影した投影軸Bが表わされている。
また、基板結晶軸であるc軸m軸a軸の直交座標系のa軸m軸平面に基板主面法線Zを投影した投影軸の方向をL方向として表す。このとき、図9に示す平坦な面であるテラス面1cと、傾斜させることにより生じる段差部分にステップ面1dが生じる。ここで、テラス面がC面(0001)となるが、図9の場合とは異なり、図11(a)より、法線Zはテラス面と垂直なc軸から角度Φ傾斜していることになる。
基板主面の法線方向は、m軸方向だけでなく、a軸方向にも傾斜しているために、ステップ面が斜めに出て、ステップ面は、L方向に並ぶことになる。この状態は、図11(a)及び(b)に示されるようにm軸方向へのステップエッジ配列となって現われるが、M面が熱的、化学的に安定面であるため、a軸方向の傾斜角度Φによっては、斜めステップが綺麗には保たれず、ステップ面1dに凹凸ができ、ステップエッジの配列に乱れが生じて、主面上に平坦な膜を形成できなくなる。上記M面が熱的、化学的に安定であるということは、発明者らが見出したものであり、既出願の特願2006−160273に詳しく説明している。
図12に、成長面(主面)における法線Zが、m軸方向のオフ角に加えて、a軸方向のオフ角を有する場合に、ステップエッジやステップ幅がどのように変化するかを示す。図11(a)で説明したm軸方向のオフ角Φを0.4度に固定して、a軸方向のオフ角Φを大きくなるように変化させて比較した。これは、MgZn1−XO基板の切り出し面を変えることにより実現させた。
a軸方向のオフ角Φを大きくなるように変化させると、ステップエッジとm軸方向のなす角θも大きくなる方向に変化するので、図12には、θの角度を記載した。図12(a)は、θ=85度の場合であるが、ステップエッジもステップ幅も乱れていない。図12(b)は、θ=78度の場合であるが、やや乱れがあるものの、ステップエッジやステップ幅を確認することができる。図12(c)は、θ=65度の場合であるが、乱れが酷くなっており、ステップエッジやステップ幅を確認することができない。図12(c)の表面状態の上にZnO系半導体層をエピタキシャル成長させれば、前述した沿面成長が行われなくなるので、平坦な膜が形成できない。この図12(c)の場合は、a軸方向への傾きΦに換算すると0.15度に相当する。以上のデータにより、70度≦θ≦90度の範囲が望ましいことがわかる。
このように、斜めステップが綺麗には保たれず、ステップ面に凹凸ができ、ステップエッジの配列に乱れが生じる角度としては、θ=70度となり、例えばΦ=0.5度とすれば、これをa軸方向への傾きΦに換算すると0.1度に相当する。
ところで、θについては、主面法線Zの投影軸Bがa軸方向にΦ度傾斜している場合だけでなく、図11(a)において−a軸方向に傾斜している場合も対称性により等価なので考慮する必要がある。この傾斜角度を−Φとし、ステップ面による段差部分をm軸a軸平面に投影すると、図11(c)のように表される。ここで、m軸とステップエッジとのなす角θの条件についても、上記70度≦θ≦90度が成立する。θ=180度−θの関係が成立するので、θの最大値としては、180度−70度=110度となり、最終的に70度≦θ≦110度の範囲が、平坦な膜を成長させることができる条件となる。
次に、角度の単位をラジアン(rad)として、図11に基づき、θをΦ、Φを用いて表すと以下のようになる。図11より、角度αは
α=arctan(tanΦ/tanΦ) と表され、
θ=(π/2)−α=(π/2)−arctan(tanΦ/tanΦ)となる。
ここで、θをラジアンから度(deg)に変換すると
θ=90−(180/π)arctan(tanΦ/tanΦ)となるので、
70≦{90−(180/π)arctan(tanΦ/tanΦ)}≦110 と表せる。ここで、良く知られているように、tanは、正接(tangent)を表し、arctanは逆正接(arctangent)を表す。なお、θ=90度の場合が、a軸方向への傾きがなく、m軸方向にのみ傾いている場合である。また、Φ、Φの角度の単位をラジアンでなく、Φ度、Φ度とした場合には、上記不等式は、次のように表わされる。
70≦{90−(180/π)arctan(tan(πΦ/180)/tan(πΦ/180))}≦110
以上のようにして、ZnO系基板の化学的安定性に優れた+C面を用いるとともに、この+C面におけるc軸と基板主面法線とのオフ角が上記の関係を有するように、基板主面を形成するようにすれば、平坦な薄膜を積層することができる。また、この仕様による基板主面は化学的熱的安定性が高いので、研磨した後に、アッシング処理やオゾン処理を行い易い。また、この処理で、基板主面に付着した炭酸基やカルボキシル基を取り除くとともに、表面のダメージを修復することができ、極めて品質の高い結晶成長主面を有するZnO系基板を形成することができる。
最後に本発明のZnO系基板上にZnO系薄膜を積層したZnO系半導体素子の一例を図13に示す。図13は、p型不純物を含むMgZn1−YO膜(0≦Y<1)を用いた紫外LEDの例を示している。結晶成長面をZnO基板12の+C面を有する主面とし、この主面の法線方向がc軸からm軸方向に少し傾斜するように形成し、主面の清浄面を出すために、CMP研磨処理を行い、その後アッシング処理又はオゾン処理を行った。このZnO基板12上に、アンドープZnO層13、窒素ドープのp型MgZnO層14を順に結晶成長させた後、p電極15とn電極11とを形成した。p電極15は図示されているように、Au(金)152とNi(ニッケル)151との多層金属膜で構成し、n電極11はIn(インジウム)で構成した。窒素ドープMgZnO層14の成長温度を800℃程度とした。
また、別のZnO系半導体素子の例として、図13の構造において、13をアンドープZnO層の替わりに、例えば、7nm〜10nmの膜厚のMg0.1ZnO層と2nm〜4nmの膜厚のZnO層とを交互に数周期積層したMQW活性層とし、12と13の間に0.5×1018cm−3程度Ga(ガリウム)がドープされた膜厚5nm程度のMgZnO層を形成する構成としても良い。
ZnO基板のC面に所定の処理を行った後に、XPS測定を行ったときの炭素原子における1s内殻電子のXPS信号強度分布を示す図である。 ZnO基板のC面に所定の処理を行った後に、XPS測定を行ったときの炭素原子における1s内殻電子のXPS信号強度分布を示す図である。 塩酸エッチング前後におけるZnOの酸素の内殻電子状態を示す図である。 塩酸エッチング前後におけるZnO表面における炭素の内殻電子状態を示す図である。 ZnO表面における炭素の内殻電子状態を示す図である。 RHEED測定で異常回折パターンが測定されたZnO基板表面と塩酸エッチング後の表面とを示す図である。 基板主面法線がm軸方向にオフ角を有するMgZn1−XO基板上に成膜した表面を示す図である。 基板主面法線がm軸方向にオフ角を有するMgZn1−XO基板上に成膜した表面を示す図である。 基板主面法線Zがm軸方向にのみオフ角を有する場合のZnO基板表面を示す図である。 基板主面法線と基板結晶軸であるc軸、m軸、a軸との関係を示す図である。 ZnO基板表面の法線の傾斜状態及びステップエッジとm軸との関係を示す図である。 基板主面法線のa軸方向のオフ角が異なるMgZn1−XO基板表面状態を示す図である。 本発明のZnO系基板を用いて構成したZnO系半導体素子の一例を示す図である。
符号の説明
1 ZnO基板

Claims (7)

  1. 結晶成長を行う側の主面表面におけるカルボキシル基又は炭酸基の存在が略0となっていることを特徴とするZnO系基板。
  2. 結晶成長を行う側の主面表面をX線光電子により分光した場合、炭素原子の1s内殻電子の288eV〜290eVにおける励起ピークエネルギーの存在が略0となっていることを特徴とするZnO系基板。
  3. 結晶成長を行う側の主面表面をX線光電子により分光した場合、炭素原子の1s内殻電子の284eV〜286eVにおける励起ピークエネルギー分布がピークエネルギーを中心として低エネルギー側よりも高エネルギー側に裾野が広がっていないことを特徴とするZnO系基板。
  4. 前記ZnO系基板は、MgZn1−XO基板(0≦X<1)であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のZnO系基板。
  5. 前記結晶成長を行う側の主面はC面を有し、前記主面の法線を基板結晶軸のm軸c軸平面に投影した投影軸が、m軸方向に3度以内の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のZnO系基板。
  6. 前記主面の法線を基板結晶軸のa軸c軸平面に投影した投影軸がa軸方向にΦ度、前記主面の法線を前記主面におけるm軸c軸平面に投影した投影軸がm軸方向にΦ度傾斜し、前記Φ
    70≦{90−(180/π)arctan(tan(πΦ/180)/tan(πΦ/180))}≦110
    を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のZnO系基板。
  7. 結晶成長を行う側の主面表面に、酸素ラジカル、酸素プラズマ、オゾンのいずれかを結晶成長開始前に接触させることを特徴とするZnO系基板の処理方法。
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