JP2009179405A - 板状体の反転装置及び板状体の反転設備 - Google Patents

板状体の反転装置及び板状体の反転設備 Download PDF

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Abstract

【課題】反転装置への板状体の搬送が不要であるとともに、湾曲した板状体であっても容易に固定することができる板状体の反転装置及び板状体の反転設備を提供する。
【解決手段】板状体1を挿入可能な開口部21aを備えた環状の回転体21と、回転体21の上下に対向して配置された個別に伸縮可能な複数の把持装置22と、回転体21を回転可能に支持する本体部23と、を有し、板状体1の表裏を反転させる板状体1の反転装置2と、反転装置2を搬送する搬送装置3と、板状体1を支持する伸縮可能な複数の支持装置41を備えた支持台4と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状体の表裏を反転させる板状体の反転装置及び板状体の反転設備に関し、特に、船舶の外殻に使用される鋼板のような湾曲した板状体の反転に適した板状体の反転装置及び板状体の反転設備に関する。
コンテナ船や商船等の船舶の建造に使用される鋼板は、一辺の長さが数m〜数十mの板状体に分割され、所望の形状に成形された後、溶接により貼り合わされることが多い。特に、船舶の外殻に使用される鋼板は、ガスバーナーや高周波加熱装置を用いて線状加熱されて曲げ加工される。かかる曲げ加工では、鋼板の表面を加熱しただけでは所望の形状に成形できないため、裏面からも加熱する必要があり、鋼板を反転させる必要がある。その他にも、鋼板等の板状体の表裏に何らかの加工を施さなければならない場合には、板状体を反転させる必要がある。しかしながら、鋼板は一般に重量物であり、作業員がクレーンを操作しながら反転させる作業は危険を伴うため、複数人を要し、かつ慎重に作業しなければならず、効率が悪いという問題が生ずる。そこで、板状体を反転させる装置として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものが提案されている。
特許文献1に記載された反転装置は、板状体であるディスクを吊下搬送して反転部材の回転部に載置し、ディスク押圧機構の油圧シリンダを作動させて押圧部でディスクをクランプし、回転部を回転させてディスクを反転する装置である。また、特許文献2に記載された反転装置は、スイングアームを下降させてビーム及び腕部を搬送装置の下方に位置させておき、その直上へ板状体である鋼板を搬送したらスイングアームを上方へ揺動させつつ電磁石に通電し、磁力によって鋼板を下面側から吸着保持してスイングアームをさらに上昇させることで鋼板を搬送装置の上方へ持ち上げ、ビームを180度回転させて鋼板の表裏を反転させ、スイングアームを下降させて、鋼板を搬送装置上に載置して電磁石を脱磁する装置である。
特開2003−252564号公報 特開平8−73027号公報
特許文献1及び特許文献2に記載された反転装置では、板状体を反転装置に搬送しなければならず、湾曲した板状体をクレーンやコンベヤで搬送することは困難であるという問題がある。また、平板形状のクランプや直線形状のアームでは、湾曲した板状体を固定することが困難であり、反転中に板状体が移動してずれてしまったり、落下したりしてしまうという問題がある。特に、船舶の鋼板のような重量物の場合には、自重によって移動又は落下し易い。さらに、アームで板状体を片持する場合には、アームの駆動装置に過大な負荷が生じるため、装置が大型化・高価格化してしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、反転装置への板状体の搬送が不要であるとともに、湾曲した板状体であっても容易に固定することができる板状体の反転装置及び板状体の反転設備を提供することを目的とする。
本発明によれば、板状体の表裏を反転させる板状体の反転装置において、前記板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の回転体と、該回転体の上下に対向して配置された個別に伸縮可能な複数の把持装置と、前記回転体を回転可能に支持する本体部と、を有することを特徴とする板状体の反転装置が提供される。
前記回転体は、前記板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の複数のアームにより構成され、該アームは中心角が180°以上の円弧部を有し、該円弧部に沿って形成されるとともに前記本体部に移動可能に支持されたガイドレールを有していることが好ましい。また、前記回転体は、前記開口部の出入口を閉鎖するストッパを有していてもよい。
前記把持装置は、シリンダに沿って移動するロッドと、該ロッドを移動させる駆動装置と、前記ロッドの先端に遊動可能に接続された先端部と、から構成されていることが好ましい。
前記本体部は、前記回転体を回転可能に支持するガイドローラと、前記回転体の開口部を形成する両端部近傍に接続されたワイヤと、該ワイヤを巻き取り又は巻き戻しするドラムと、該ドラムを回転させる駆動装置と、を有し、前記駆動装置により前記ドラムを回転させて前記回転体の一方の端部に接続されたワイヤを巻き取るとともに他方の端部に接続されたワイヤを巻き戻すことによって前記回転体を回転させるように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の回転体と、該回転体の上下に対向して配置された個別に伸縮可能な複数の把持装置と、前記回転体を回転可能に支持する本体部と、を有し、前記板状体の表裏を反転させる板状体の反転装置と、該反転装置を搬送する搬送装置と、を有することを特徴とする板状体の反転設備が提供される。
前記反転設備は、反転前又は反転後の板状体を支持する伸縮可能な複数の支持装置を備えた支持台を有し、該支持装置は前記反転装置の回転体を挿通可能な位置に配置されている、ことが好ましい。また、前記支持台は、前記反転装置の片側又は両側に沿って複数配置されていることが好ましい。
前記反転装置の回転体は、前記板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の複数のアームにより構成され、該アームは中心角が180°以上の円弧部を有し、該円弧部に沿って形成されるとともに前記本体部に移動可能に支持されたガイドレールを有していることが好ましく、前記開口部の出入口を閉鎖するストッパを有していてもよい。また、前記反転装置の把持装置は、シリンダに沿って移動するロッドと、該ロッドを移動させる駆動源と、前記ロッドの先端に遊動可能に接続された先端部と、から構成されていることが好ましい。さらに、前記反転装置の本体部は、前記回転体を回転可能に支持するガイドローラと、前記回転体の開口部を形成する両端部近傍に接続されたワイヤと、該ワイヤを巻き取り又は巻き戻しするドラムと、該ドラムを回転させる駆動装置と、を有し、前記駆動装置により前記ドラムを回転させて前記回転体の一方の端部に接続されたワイヤを巻き取るとともに他方の端部に接続されたワイヤを巻き戻すことによって前記回転体を回転させるように構成されていることが好ましい。
上述した本発明の板状体の反転装置によれば、回転体に伸縮可能な把持装置を設けたことにより、平板状の板状体であっても、湾曲した板状体であっても、上下の把持装置により板状体を容易に固定することができ、反転中における板状体の移動(ずれ)や落下を抑制することができる。また、反転機構を、回転体と本体部とから構成したことにより、反転時に板状体を片持することがなく、装置の小型化・低価格化を実現することができる。
また、回転体の開口部にストッパを設けたことにより、開口部内で固定した板状体の移動(ずれ)や落下をより確実に抑制することができる。また、把持装置の先端部を遊動可能に設けたことにより、湾曲した板状体の場合であっても、面接触で板状体を保持することができる。さらに、回転体の反転をワイヤの巻き取り・巻き戻しで行うように構成したことにより、装置の小型化・低価格化をより図ることができる。
上述した本発明の板状体の反転設備によれば、反転装置を搬送する搬送装置を設けたことにより、板状体を反転装置まで搬送させる必要がなく、板状体の反転工程の工数を削減することができる。
また、板状体の支持台に伸縮可能な支持装置を採用して点在させたことにより、湾曲した板状体でも容易に支持することができるとともに、反転装置を挿入して板状体の受け渡しを容易に行うことができる。さらに、反転装置を搬送することができるため、支持台を反転装置の片側又は両側に沿って複数配置することができ、作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図8を用いて説明する。ここで、図1は、本発明に係る板状体の反転設備の一実施形態を示す図である。
図1に示すように、本発明の板状体の反転設備は、板状体1を挿入可能な開口部21aを備えた環状の回転体21と、回転体21の上下に対向して配置された個別に伸縮可能な複数の把持装置22と、回転体21を回転可能に支持する本体部23と、を有し、板状体1の表裏を反転させる板状体1の反転装置2と、反転装置2を搬送する搬送装置3と、板状体1を支持する伸縮可能な複数の支持装置41を備えた支持台4と、を有する。
前記板状体1は、例えば、コンテナ船や商船等の船舶の建造に使用される鋼板であり、一辺の長さが数m〜数十mに分割されたものである。板状体1は、例えば、4m×20mの幅、数十mmの厚さ、数トン〜数十トンの重量を有する。かかる板状体1は、ガスバーナーや高周波加熱装置を用いて線状加熱されて曲げ加工されるものであり、図1に示したように湾曲した形状をなしている。勿論、板状体1は、平板状であってもよいし、所定の形状にプレスされた段差を有する板材であってもよい。
ここで、図2は本発明に係る板状体の反転装置の側面図であり、図3は図2におけるA−A断面矢視図であり、図4は図3におけるB部拡大図である。
図2及び図3に示すように、前記反転装置2の回転体21は、板状体1を挿入可能な開口部21aを備えた環状の2本のアーム211,211により構成され、各アーム211は180°以上の円弧部211aを有し、各円弧部211aに沿って形成されるとともに本体部23に移動可能に支持されたガイドレール21bを有している。
前記アーム211は、一対の略C字形状の側面部211bと、側面部211b間の円弧部211aに接続された背面部211cと、を有する。各側面部211bの外面には、円弧部211aに沿ってガイドレール21bが凸に形成されている。ガイドレール21bは、本体部23に移動可能に支持される部分であり、板状体1を反転させるために、中心角が180°以上の円弧形状に配置されている。ガイドレール21bの中心角は、図2に示すように、例えば約270°程度に設定される。また、側面部211b間には、把持装置22を固定するための台座211dが、板状体1の挿入方向と平行に接続されている。なお、把持装置22は、台座211dを介さずに側面部211b間に直に固定するようにしてもよい。さらに、アーム211の先端部の側面部211b間には、後述するワイヤ23bを固定するピン211eが配置されている。
図2に示した側面部211bの略C字形状は、単なる一例であり、円弧部211aさえ有していればU字形状でもよい。また、開口部21aは、図2では、略楕円形状の一部に出入口211fを付加した形状に形成されている。この開口部21aは、出入口211fからの奥行が板状体1の幅よりも長く形成されており、出入口211fの隙間は板状体1の厚さよりも広く形成されている。なお、開口部21aは、略楕円形状に替えて円形状や多角形状に形成してもよいし、出入口211fを絞らずに付加した形状であってもよい。
また、アーム211の出入口211fを構成する部分には、開口部21aを閉鎖するストッパ211gが配置されている。ストッパ211gは、例えば、後述する把持装置22と同様の構造のものが採用される。ここでは、アーム211の上下に一対のストッパ211gを配置するようにしているが、アーム211の上下の一方にのみストッパ211gを配置して他方の側まで伸長できるように構成してもよい。かかるストッパ211gは、反転装置2の安全性を考慮して冗長的に配置されるものであり、板状体1の反転時に板状体1がアーム211の開口部21aから落下することを抑制するためのものである。
背面部211cは、少なくとも側面部211bの円弧部211aに沿った形状に形成されており、例えば、中心角が180°〜270°の円弧形状に形成される。この背面部211cの外面には、後述するワイヤ23bを通すガイドレール211hが配置されている。
前記把持装置22は、図2及び図3に示すように、シリンダ221に沿って移動するロッド222と、ロッド222を移動させる駆動装置223と、ロッド222の先端に遊動可能に接続された先端部224と、から構成されている。かかる把持装置22は、具体的には、液圧シリンダ、エアシリンダ、電動シリンダ等により構成される。先端部224は、ユニバーサルジョイント等の連結具を介してロッド222に接続されており、ロッド222に対して遊動可能に接続されている。先端部224を遊動可能に接続することにより、板状体1が湾曲した部分に先端部224が接触した場合に、先端部224が湾曲部に沿って密着し、板状体1の保持に必要な摩擦力を発揮させることができる。先端部224は、耐熱性を要する場合には、鉄等の金属製のものが採用される。また、先端部224の接触面には、摩擦力を向上させるためにメッシュを入れるようにしてもよい。
かかる把持装置22は、各アーム211の開口部21aの上下に複数配置されており、例えば、図2に示すように、上下一対の把持装置22が対峙するように配置することが好ましい。板状体1を開口部21a内に挿入する場合には、図2の実線で示すように把持装置22の先端部224をシリンダ221側に寄せて退避させておき、板状体1を固定する場合には、駆動装置223を作動させて、図2の一点鎖線で示すようにロッド222を伸長させ、各先端部224を板状体1の表面に接触させる。ロッド222の伸長量は、板状体1の湾曲形状に合わせて予め設定するようにしてもよいし、先端部224又はシリンダ221に圧力センサを配置して所定の圧力が生じた場合に駆動装置223を停止させるようにしてもよい。また、把持装置22の作動に合わせてストッパ211gも作動させ、互いの先端部同士を接触させて開口部21aを閉鎖している。
前記本体部23は、回転体21を回転可能に支持するガイドローラ23aと、回転体21の開口部21aを形成する両端部近傍に接続されたワイヤ23bと、ワイヤ23bを巻き取り又は巻き戻しするドラム23cと、ドラム23cを回転させる駆動装置23dと、を有し、駆動装置23dによりドラム23cを回転させて回転体21の一方の端部に接続されたワイヤ23bを巻き取るとともに他方の端部に接続されたワイヤ23bを巻き戻すことによって回転体21を回転させるように構成されている。
本体部23は、ガイドローラ23aを回転可能に支持するとともにガイドローラ23aにより回転体21の各アーム211を移動可能に支持するアーム支持部231と、アーム支持部231同士を連結する連結部材232と、連結部材232に接続されたブラケット233と、を有する。アーム支持部231は、図3に示すように、各アーム211を挟むように断面コ字状に形成されており、具体的には、図4に示すように、アーム支持部231は、一対の側面部231a,231aと、側面部231a同士を連結する背面部231bと、を有する。
図4に示すように、各側面部231aの内側には、アーム211のガイドレール21bの上下を挟む位置に一対のガイドローラ23aが回転可能に配置されており、また、一対のガイドレール21bの左右を挟む位置に一対のガイドローラ23aが回転可能に配置されている。また、ガイドレール21bとガイドローラ23aとの接触を円滑にするために、側面部231aには切欠部231cが形成されている。このガイドローラ23aは、図2に示すように、例えば、側面部231aの両端部と中央部の3ヶ所に配置される。
図4に示すように、背面部231bには、ドラム23c及び駆動装置23dが配置されている。ドラム23cの回転軸は、背面部231bに固定された一対の軸受231dにより支持されており、駆動装置23dの回転軸とカップリング231eを介して接続されている。駆動装置23dは、図3に示すように、アーム支持部231に固定された台座231f上に載置されていてもよいし、連結部材232上に載置されていてもよい。また、背面部231bには、ワイヤ23bの巻き取り・巻き戻しを行うための開口部231gが形成されており、この開口部231g上にドラム23cが配置されている。ドラム23cにはワイヤ23bが巻き掛けられており、ワイヤ23bの一端はアーム211に設けられた上側のピン211eに固定されており、他端はアーム211に設けられた下側のピン211eに固定されている。したがって、ドラム23cをある方向に回転させると、ワイヤ23bの一端側は巻き取られ、他端側は巻き戻されることとなり、アーム211がアーム支持部231のガイドローラ23aに沿って回転する。なお、各アーム211を回転させる駆動装置23dは同期して作動するように制御されている。また、駆動装置23dには、所定の回転速度でドラム23cを回転させるように減速機構が設けられていることが好ましい。
図3に示すように、連結部材232は、例えば、軽量化のために、鋼材を連結したトラス構造により構成されるが、鋼板により構成してもよいことは勿論である。また、連結部材232の上部には、搬送装置3と本体部23を接続するブラケット233が接続されている。
前記搬送装置3は、図1に示すように、例えば、工場内に配設されたレール31と、レール31上を走行する台車32と、台車32上に昇降可能に巻き掛けられたフック33と、から構成されており、吊り治具34を介して反転装置2と接続されている。かかる搬送装置3により、反転装置2は、上下方向に昇降されるとともに、水平方向に移動される。搬送装置3は、反転装置2を吊り上げて搬送することができるものであれば、どのような形式のものでもよく、例えば、天井クレーンや橋形クレーン等の吊り下げクレーンが使用される。
前記支持台4は、図1に示すように、伸縮可能な複数の支持装置41と、支持装置41を固定する台座42と、から構成されている。支持装置41は、把持装置22と同様に、液圧シリンダ、電動シリンダ、エアシリンダ等により構成されている。支持装置41の先端部は、ロッドに対して遊動可能に接続されており、ロッドを昇降させることによって、先端部を板状体1に接触させるように構成されている。台座42上には、図1及び図3に示すように、支持装置41が所定の間隔で配置されており、支持装置41の間に反転装置2の回転体21を挿通できるように構成されている。このように伸縮可能な支持装置41を点在させることにより、各支持装置41は、任意の位置で板状体1を支持することができ、板状体1が図1に示すように湾曲しているような場合であっても、確実に板状体1を支持することができる。
次に、本発明に係る板状体の反転装置及び反転設備を用いた板状体の反転方法について、図5及び図6を用いて説明する。ここで、図5は、初期状態から反転位置退避状態までの工程を示し、(A)は初期状態、(B)は搬送完了状態、(C)は把持完了状態、(D)は反転位置退避状態、を示している。また、図6は、反転開始状態から最終状態までの工程を示し、(A)は反転開始状態、(B)は反転終了状態、(C)は移載完了状態、(D)は最終状態、を示している。
図5(A)に示す初期状態は、支持台4上に湾曲した板状体1が載置されており、板状体1の重心位置に反転装置2を搬送した状態を示している。このとき、反転装置2は、反転装置2を水平方向(図の矢印方向)に搬送した場合に、開口部21aの出入口211fと板状体1とが接触しない高さに調節されている。また、反転装置2の把持装置22及びストッパ211gは、退避した状態(先端部224をシリンダ221側に寄せた状態)に設定されている。
そして、搬送装置3を作動させて、反転装置2を図の矢印方向に搬送して支持台4上に反転装置2を移動させる。図5(B)の搬送完了状態に示すように、開口部21a内に板状体1を収容した状態で搬送装置3を停止し、反転装置2の移動を停止させる。
続いて、反転装置2の把持装置22及びストッパ211gを作動させて、把持装置22で板状体1を把持するとともに、開口部21aをストッパ211gで閉鎖する。その後、図5(C)の把持完了状態に示すように、支持装置41を退避させて、把持装置22で板状体1を支持する。
支持装置41の退避が完了したら、搬送装置3を作動させて、反転装置2を図の矢印方向に搬送して反転位置に移動させる。図5(D)に示すように反転位置退避状態まで反転装置2を搬送して、搬送装置3を停止させる。
反転装置2を反転位置に退避した後、図6(A)の反転開始状態に示すように、反転装置2の回転体21を本体部23上で図の矢印方向に回転させ、図6(B)の反転終了状態に示すように、180°回転した状態で停止させる。これで、板状体1は反転装置2上で表裏が反転した状態となる。
続いて、搬送装置3を作動させて、反転装置2を図の矢印方向に搬送して支持台4上に反転装置2を移動させる。その後、支持台4の支持装置41を伸長させて先端部を板状体1に接触させ、図6(C)の移載完了状態に示すように、反転装置2の把持装置22及びストッパ211gを退避させる。これで板状体1は、表裏が反転した状態で支持台4上の載置される。
最後に、搬送装置3を作動させて、反転装置2を図の矢印方向に搬送し、図6(D)の最終状態に示すように、反転装置2を初期位置に移動させる。板状体1は、支持台4上で加熱、加工、組付等の処理が施される。
ここで、図7は、板状体の反転設備のレイアウトを示す平面図であり、(A)は並列式、(B)は単列式、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、各装置は簡略化して図示している。
図7(A)に示す並列式のレイアウトでは、支持台4が反転装置2の両側に沿って配置されている。例えば、支持台4の一方の列をAライン、他方の列をBラインとした場合、Aラインの支持台4上に反転前の板状体1が載置され、Bラインの支持台4上に反転後の板状体1が載置される。このレイアウトは、図5及び図6に示した反転方法を採用した場合のレイアウトであり、反転装置2の両側に反転前後の板状体1が載置される。また、図7(A)に示すように、本発明の反転設備では、Aライン及びBラインの対となる支持台4を複数並列することができる。これは、反転装置2を搬送装置3で搬送するようにしたことにより実現できたレイアウトである。従来の反転設備では、反転装置が固定されており、板状体を反転装置まで搬送しなければならなかったため、板状体の搬送作業に多くの工数を割かなければならず、作業効率が悪いという問題があった。本発明では、反転装置2を搬送することで、板状体1の搬送作業に要する工数を大幅に削減している。
さらに、本発明の反転装置は、反転作業の他に単なる搬送装置としても使用することができる。例えば、図7(A)に示す搬出位置5に板状体1を搬送する場合であっても、搬送装置3が搬送できる場所であれば、反転装置2で板状体1を把持して搬出位置5まで板状体1を搬送することができる。反転装置2は上述した把持装置22を有しているため、板状体1が湾曲していても容易に板状体1を把持することができ、板状体1の玉掛け等の作業が不要となる。なお、搬出位置5には支持台4を配置するようにしてもよいし、複数の反転装置2を同時に稼動させるようにしてもよい。
図7(B)に示す単列式のレイアウトでは、反転装置2で板状体1を把持して回転位置に退避した状態で、反転装置2を水平面内で180°回転させて再び支持台4上に板状体1を戻すようにする。具体的には、図6(D)又は図7(B)の状態で反転装置2を水平面内で180°回転させる。反転装置2を水平面内で回転させる場合には、搬送装置3又は吊り治具に34に自動又は手動で回転できる機構を付加すればよい。単列式のレイアウトの場合も、並列式のレイアウトと同様に、複数の支持台4を並列して配置することができ、作業効率を向上させることができる。
次に、本発明に係る板状体の反転装置の他の実施形態について説明する。ここで、図8は、本発明に係る板状体の反転装置の他の実施形態を示す側面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態を示している。なお、図1及び図2と同じ構成部品については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図8(A)に示す第二実施形態は、反転機構にラック・アンド・ピニオン機構を採用したものである。具体的には、回転体21の円弧部211aにラック81を形成し、本体部23にピニオン82と駆動装置83を配置する。駆動装置83を作動させてピニオン82を回転させて、ピニオン82とラック81を噛合させることにより回転体21を本体部23上で回転させる。
図8(B)に示す第三実施形態は、搬送装置として昇降可能な台車84を採用したものである。台車84は、例えば、車輪を有する台車本体85と、回転装置2の本体部23と連結される台座86と、台座86を台車本体85上で昇降させる昇降機構87と、から構成される。かかる実施形態では、図2に示した反転装置2を上下逆さまにした状態で台車84上に固定する。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、反転機構として液圧や気圧を利用したものを採用してもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明に係る板状体の反転設備の一実施形態を示す図である。 本発明に係る板状体の反転装置の側面図である。 図2におけるA−A断面矢視図である。 図3におけるB部拡大図である。 初期状態から反転位置退避状態までの工程を示し、(A)は初期状態、(B)は搬送完了状態、(C)は把持完了状態、(D)は反転位置退避状態、を示している。 反転開始状態から最終状態までの工程を示し、(A)は反転開始状態、(B)は反転終了状態、(C)は移載完了状態、(D)は最終状態、を示している。 板状体の反転設備のレイアウトを示す平面図であり、(A)は並列式、(B)は単列式、を示している。 本発明に係る板状体の反転装置の他の実施形態を示す側面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態を示している。
符号の説明
1 板状体
2 反転装置
3 搬送装置
4 支持台
5 搬出位置
21 回転体
21a 開口部
21b ガイドレール
22 把持装置
23 本体部
23a ガイドローラ
23b ワイヤ
23c ドラム
23d 駆動装置
31 レール
32 台車
33 フック
34 吊り治具
41 支持装置
42 台座
81 ラック
82 ピニオン
83 駆動装置
84 台車
85 台車本体
86 台座
87 昇降機構
211 アーム
211a 円弧部
211b 側面部
211c 背面部
211d 台座
211e ピン
211f 出入口
211g ストッパ
211h ガイドレール
221 シリンダ
222 ロッド
223 駆動装置
224 先端部
231 アーム支持部
231a 側面部
231b 背面部
231c 切欠部
231d 軸受
231e カップリング
231f 台座
231g 開口部
232 連結部材
233 ブラケット

Claims (8)

  1. 板状体の表裏を反転させる板状体の反転装置において、前記板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の回転体と、該回転体の上下に対向して配置された個別に伸縮可能な複数の把持装置と、前記回転体を回転可能に支持する本体部と、を有することを特徴とする板状体の反転装置。
  2. 前記回転体は、前記板状体を挿入可能な開口部を備えた環状の複数のアームにより構成され、該アームは中心角が180°以上の円弧部を有し、該円弧部に沿って形成されるとともに前記本体部に移動可能に支持されたガイドレール有する、ことを特徴とする請求項1に記載の板状体の反転装置。
  3. 前記回転体は、前記開口部の出入口を閉鎖するストッパを有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板状体の反転装置。
  4. 前記把持装置は、シリンダに沿って移動するロッドと、該ロッドを移動させる駆動装置と、前記ロッドの先端に遊動可能に接続された先端部と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の板状体の反転装置。
  5. 前記本体部は、前記回転体を回転可能に支持するガイドローラと、前記回転体の開口部を形成する両端部近傍に接続されたワイヤと、該ワイヤを巻き取り又は巻き戻しするドラムと、該ドラムを回転させる駆動装置と、を有し、前記駆動装置により前記ドラムを回転させて前記回転体の一方の端部に接続されたワイヤを巻き取るとともに他方の端部に接続されたワイヤを巻き戻すことによって前記回転体を回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載の板状体の反転装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された反転装置と、該反転装置を搬送する搬送装置と、を有することを特徴とする板状体の反転設備。
  7. 反転前又は反転後の板状体を支持する伸縮可能な複数の支持装置を備えた支持台を有し、該支持装置は前記反転装置の回転体を挿通可能な位置に配置されている、ことを特徴とする請求項6に記載の板状体の反転設備。
  8. 前記支持台は、前記反転装置の片側又は両側に沿って複数配置されている、ことを特徴とする請求項7に記載の板状体の反転設備。

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