JP2009179090A - 車両用シートのケーブル配索構造 - Google Patents

車両用シートのケーブル配索構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルの適切な配索状態を極力維持しつつ、より簡単に所望のシート形状を形成することにある。
【解決手段】シートバック両側のフレーム6F(パイプフレーム10)に対してワイヤ部材30を橋渡し状に配設して、ワイヤ部材30一部を屈曲させて形成した導通凹部40にヘッドレスト8用のケーブル9を導き通すとともに、シートバックの表皮材6S一部を、導通凹部40を跨いでワイヤ部材30に取付けた帯状体60によって、シートバック内に引込む構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートのケーブル配索構造に関し、詳しくは、ヘッドレスト用のケーブル配索構造に関する。
この種のケーブル配索構造として、車両後突時において、乗員の頭部を保護するようにシート前側に移動するヘッドレスト(いわゆるアクティブヘッドレスト)のケーブル配索構造が公知である(特許文献1及び特許文献2を参照)。
例えば特許文献1のシートバックには、ヘッドレストをシート前側に移動させる機構(シート上部の移動機構とシート下部の受圧板)が内蔵されている。そしてこれら移動機構と受圧板が、起立状態のシートバック内でシート上下方向に配索されたケーブルによって連結されている。そして車両後突時の衝撃により、シートバックに乗員が押付けられて受圧板が傾倒すると、ケーブルがシート下方に引っ張られて、シート上部の移動機構が作動する。
また特許文献2の車両用シートでは、ヘッドレスト用のケーブルがその配索途中(シートバック上部付近)でシート前側に湾曲するとともに、シートバック裏面形状がシート上部付近で引締められて幅狭とされている(同文献の[図2]を参照)。
このシートバック裏面形状は、例えば車両用シート後方のリアシート(ダブルフォールディング機構を備えるリアシート)のシートクッションを起こし上げて対面収納するには好適である。そしてこの裏面形状は、シートバック裏面を覆う表皮材をシートバック内に引込み状に固定することで比較的簡単に形成することができる。
特開2006−7826号公報 特開2005−212596号公報
しかしながら上述の公知技術では、シートバック内に表皮材を引込み状に固定する上で、ヘッドレスト用のケーブル(特に湾曲箇所)が思いのほか邪魔となることがあった。もっともケーブルの湾曲箇所をシート上下方向にずらすなどして、表皮材等との干渉を避ければよいのであるが、そうするとケーブルの湾曲状態が変化して受圧板の傾倒がスムーズに伝わりにくくなるおそれがある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ケーブルの適切な配索状態を極力維持しつつ、所望のシート形状を形成することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、車両後突時の衝撃により、起立状態のシートバック内においてシート上下方向に配索されたケーブルが引っ張られて、シートバックのヘッドレストをシート前側に移動させる構成を備える。
そして本発明のシートバックには、シートバック両側を構成するフレームに対してワイヤ部材が橋渡し状に配設されている。そしてこのワイヤ部材に、シートバックの表皮材を引込み状に取付けて、シートバック形状を形成するのであるが、このときヘッドレスト用のケーブルにワイヤ部材や表皮材を極力干渉させるべきではない。
そこで本発明のケーブル配索構造では、ワイヤ部材一部を屈曲させて形成の導通凹部にケーブルを導き通したのち、表皮材一部を、導通凹部を跨いでワイヤ部材に取付けた帯状体によって、シートバック内に引込む構成とした。
こうすることで、ヘッドレスト用のケーブルに対するワイヤ部材等の干渉を極力なくしつつ、所望のシート形状を比較的簡単に形成することができる。
第2発明に係る車両用シートのケーブル配索構造は、第1発明の車両用シートのケーブル配索構造であって、上述の帯状体に、導通凹部に対応する表皮材部分(例えば導通凹部に対面する表皮材部分)の引込みを確保する引張部が設けてある。
このように引張部によって、導通凹部に対応の表皮材部分の引込みを確保することで、シートバック表面(表皮材)の部分的な緩みやたるみを極力なくすことができる。
第3発明に係る車両用シートのケーブル配索構造は、第1発明又は第2発明の車両用シートのケーブル配索構造において、帯状体一縁に表皮材を引込み状に固定したのち、樹脂にて形成の帯状体他縁を、ホグリング部材にてワイヤ部材に取付ける(帯状体自体の構成でホグリング止めを可能とする)構成とした。
本発明の第1発明によれば、ケーブルの適切な配索状態を極力維持しつつ、所望のシート形状を形成することができる。また第2発明によれば、より見栄えの良いシート形状を形成することができる。そして第3発明によれば、シート形状の形成作業を簡略化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、車両用シート前側に符号F、車両用シート後側に符号Bを適宜付す。
そして、図1にて図示された起立状態のシートバックを基準として、シートバック上下方向を定めるものとする。
[実施例1]
本実施例の車両用シート2は、図1を参照して、シートクッション4に対して起倒可能に取付けられたシートバック6と、シートバック6上部のアクティブヘッドレスト8を備える。
そしてシートバック6には、ヘッドレスト本体28をシート前側(上方傾斜方向)に移動させる機構(後述する移動機構20と受圧板22)が内蔵されている。そしてこれら移動機構20と受圧板22が、シートバック6内でシート上下方向に配索されたケーブル9で連結されている。このヘッドレスト用のケーブル9は、後述するように、シートバック6上部付近でシート前側に湾曲(湾曲部R)して配索されている。
そしてシートバック6の裏面形状は、シート上部付近で引締められて幅狭とされており、例えば車両用シート2後方の図示しないリアシート一部(例えばダブルフォールディング機構を備えるリアシートのシートクッション)を対面収納することができる。そしてこのシートバック6裏面形状は、後述するワイヤ部材30を用いて、シートバック6の表皮材6S一部をシートバック6内に引込み状に取付けて形成するのであるが、このとき上述のケーブル9(特に湾曲部R)が思いのほか邪魔となる。
そこで本実施例では、後述のケーブル配索構造により、ケーブル9に対するワイヤ部材30等の干渉を極力なくしつつ(適切なケーブル配索状態を維持しつつ)、所望のシートバック6形状を簡単に形成することとした。以下、各構成要素について説明する。
本実施例のケーブル配索構造は、後述するように、バックフレーム6Fに配設されたワイヤ部材30と、ワイヤ部材30に表皮材6Sを取付けるための帯状体60を備える。
(バックフレーム)
バックフレーム6F(正面視略アーチ状)は、図2を参照して、上部骨格をなすパイプフレーム10と、側方骨格をなす一対の側方フレーム12,12と、下部骨格をなすプレート体14を有する。バックフレーム6Fの前側(着座面側)は、クッションバネ16(網目状)が張設される。
そしてパイプフレーム10(「シートバック両側を構成するフレームの一例」)は、全体として略逆U状をなしており、その両側部が下方に向けて曲折して、各々側方フレーム12上部に固定されている。そしてこのパイプフレーム10に、後述するワイヤ部材30と、このワイヤ部材30の上方位置でパッド部材6Pを支持する支持ワイヤ50(正面視略ジグザグ状)が配設されている。
(ワイヤ部材)
本実施例のワイヤ部材30は、図2を参照して、線状部材を正面視略U状に屈曲してなり、ワイヤ部材30両端が一方側に屈曲して一対のアーム部34,34を構成する。これら一対のアーム部34,34は、各々の先端部(係合部32)が、上述のパイプフレーム10両側部に係合可能となるようワイヤ部材30外方に向けて屈曲している。
そしてワイヤ部材30の中央部分は、アーム部34と逆向き(一方側とは逆向きの他方側)に凹状屈曲しており、上述のケーブル9を導通する導通凹部40とされている。そして本実施例では、この導通凹部40によってワイヤ部材30が二分化されており、後述する帯状体を取付けるための第一取付け部36と第二取付け部38が形成されている。
そして図2及び図3を参照して、このワイヤ部材30を、その導通凹部40がシート中央に配置する位置配置として、表皮材6Sの引込み箇所(シート上部付近)においてパイプフレーム10両側部に橋渡し状に配設する。
このとき一対のアーム部34,34の係合部32を、パイプフレーム10両側部にシート前側から係り合わせたのち、パイプフレーム10に対してワイヤ部材30を下方傾斜状に固定して、導通凹部40をシート下方に突出させて配置する。
(ケーブルの配索)
そして図2を参照して、ヘッドレスト本体28をシート前側に移動させる機構(移動機構20及び受圧板22)をバックフレーム6Fに配設する。
具体的には、パイプフレーム10の中央後側に、ヘッドレストステー26を介してヘッドレスト本体28をシート前側に移動させる移動機構20(正面視略矩形状)を配設する。そしてプレート体14の中央前側には、乗員の押付けによりシート後側に傾倒する受圧板22と、この受圧板22の傾倒にリンクして、ケーブル9をシート下側に引張するリンク機構24を配設する。
そして移動機構20下部より延びるケーブル9を、シートバック6中心位置に配索して、受圧板22のリンク機構24に接続する。このケーブル9は、その途中で湾曲させるために、移動機構20と受圧板22(リンク機構24)の離間距離よりも若干長い長さ寸法とされている。そして移動機構20と受圧板22(リンク機構24)の配設時には、この長いケーブル9を極力接地させないよう配慮する必要がある。
そこで本実施例においては、図3を参照して、クッションフレーム4Fに対してバックフレーム6Fをシート後方に傾倒させたのち、パイプフレーム10の裏側位置に移動機構20を固定する。
そして移動機構20より延びるケーブル9をワイヤ部材30の導通凹部40(下方突出状)に導き通して仮置きしておく。そしてプレート体14の前側位置に受圧板22(リンク機構24)を固定して、仮置き状態のケーブル9を受圧板22のリンク機構24に接続する。
こうすることで、ケーブル9を極力接地させることなく、移動機構20と受圧板22及びリンク機構24を順序よくスムーズに配設することができる。
そしてケーブル9を、導通凹部40(シート上部付近)でシート前側に適度に湾曲させつつ、クッションバネ16裏面側に結索具9aによって結索する(図2を参照)。このようにして、シートバック6の上部後側に配置する移動機構20と、シートバック6の下部前側に配置する受圧板22(リンク機構24)を、適度に湾曲するケーブル9(湾曲部R)によって適切に連結する。
そしてバックフレーム6F上にパッド部材6Pを配置したのち、バックフレーム6Fを表皮材6Sで被覆する。バックフレーム6Fの着座面側では、クッションバネ16全面にパッド部材6Pが配設されたのち表皮材6Sで被覆される(図1及び図2を参照)。
一方、バックフレーム6F裏側のパッド部材6Pは、図4を参照して、シートバック6途中で途切れており、移動機構20を包皮してその直下の支持ワイヤ50で支持される。
そして支持ワイヤ50より下方はパッド部材6Pが配置しておらず、ワイヤ部材30が表皮材6Sと対面する。このためシートバック6の表皮材6S一部を、後述する帯状体60によってシートバック6内に引込むことができる。
(帯状体)
そして帯状体60は、図5を参照して、シートバック6幅方向に張渡し可能な帯体(上方正面視で略長方形状)である。そして帯状体60は、その一縁(帯状一縁64)側に表皮材6S一部を取付けるとともに、その他縁(帯状他縁62)側をワイヤ部材30にホグリング止めする構成である。
本実施例の帯状体60は、上述した第一取付け部36と第二取付け部38(二分化されたワイヤ部材30)に対応して、二分割化されて構成(第一帯状体70及び第二帯状体72で構成)されている。これら第一帯状体70及び第二帯状体72は、いずれも上方視略台形状とされている。より詳しくは、第一取付け部36(第二取付け部38)に対面する略矩形状の帯状部74と、この帯状部74一側に連なる引張部76を備える。本実施例の引張部76は、帯状一縁64側を底辺とする正面視略三角状であり、帯状他縁62側に向かう傾斜辺を有する。
そしてこれら第一帯状体70及び第二帯状体72は、図4を参照して、一枚の布部材(典型的には綿布)を内折りして構成されている。
この第一帯状体70(第二帯状体72)の内折り縁側には、ホグリング止めのための芯部材61(両端折り返し状)が挿設されている(縫着線SEW)。この芯部材61の挿設手順は特に限定しないが、例えば内折り縁側に芯部材61を挿入したのち、袋綴じ状に縫着してもよい。また内折り縁側を縫着したのち、その縫着線SEWと内折り縁の間に形成された隙間(筒状空間部)に芯部材61を挿入してもよい。
また第一帯状体70(第二帯状体72)の自由縁側(上下二枚の自由縁)は、それらの幅方向に配列する目印(三角状の切欠き78)にてズレなくきれいに重ね合わせてある。
(表皮材の引込み作業)
そして図5を参照して、これら第一帯状体70と第二帯状体72を、各々の引張部76(底辺側)が重なるように配置して帯状体60を形成する。
こうすることで、帯状一縁64の中央位置は、第一帯状体70の引張部76(底辺側)と第二帯状体72の引張部76(底辺側)が重なって構成される。また帯状他縁62には、引張部76,76(傾斜辺)で構成の切欠き状部66(略三角状の空間部)が形成される。
そして帯状体60の帯状一縁64側に、シートバック6裏面の表皮材6S一部を縫着(縫着線SEW)する。本実施例では、シートバック6の幅方向全幅にわたって直線状に表皮材6Sを引込み状として帯状一縁64側に縫着する。
そしてこの表皮材6S一部を引張しつつ、第一帯状体70の帯状部74(芯部材61)を、ホグリング部材79によって第一取付け部36にホグリング止めする。また同様に、第二帯状体72の帯状部74(芯部材61)を、ホグリング部材79によって第二取付け部38にホグリング止めする。
このように本実施例によれば、ワイヤ部材30の導通凹部40にケーブル9を導き通したのち、表皮材6S一部を、導通凹部40を跨いでワイヤ部材30に取付けた帯状体60によって、シートバック6内に引込むことができる。
よって本実施例によれば、ケーブル9に対するワイヤ部材30等の干渉を極力なくしつつ(適切なケーブル配索状態を極力維持しつつ)、所望のシートバック裏面形状を比較的簡単に形成することができる。
ところで上述の例では、導通凹部40を跨いで帯状体60を取付ける構成(導通凹部40に帯状体60を直接的に取付けない構成)である。このため表皮材6Sの元に戻ろうとする力(張力)により、導通凹部40を跨ぐ帯状体60部分がシート後側に向かって伸長することが懸念される。
そこで本実施例では、図4及び図5を参照して、表皮材6S中央部(導通凹部に対面の表皮材)を、引張部76,76が重なった箇所(帯状一縁64の中央位置)に取付ける構成とした。この表皮材6S中央部は、これら引張部76,76(特に傾斜辺)によってワイヤ部材30に向けて(矢印Tで示す方向に)より強めに引込まれた状態となる。
よって本実施例によれば、表皮材6S中央部の引込みをより確実に確保して、シートバック6表面(表皮材6S)の部分的な緩みやたるみを極力なくすことができる。
[実施例2]
実施例2の車両用シート及びケーブル配索構造の基本構成は、実施例1とほぼ同一であるため共通の構造等については対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。
本実施例の帯状体60b(上方正面視で略長方形状)は、図6を参照して、分割されていない一続きの帯体(典型的には二枚重ねの布部材)として構成されている。
そして帯状一縁64bは、その中央部分(引張部)がワイヤ部材30に向かって凹状となるよう、湾曲凹状とされて構成されている。そして帯状他縁62bは、導通凹部40に対応する箇所が半円状に切欠かれている(切欠き部66bが形成されている)。
そしてこの帯状一縁64bに表皮材6Sを縫着したのち、帯状他縁62bを、切欠き部66bが導通凹部40と対面する配置として、ワイヤ部材30にホグリング止めする。そうすると帯状一縁64bでは、その中央部分(引張部)に縫着された表皮材6S中央部が、ワイヤ部材30に向けて(矢印Tで示す方向に)最も強く引張される。
このため本実施例によれば、表皮材6S中央部の引込みをより確保して、シートバック6裏面(表皮材6S)の部分的な緩みやたるみをなくすことができる。また帯状体60bが一続きの帯体とすることで、表皮材6Sとの縫着作業が比較的容易となる。
またこのとき、表皮材6S自体をシート幅方向に凹状(湾曲凹状)として、直線状の帯状一縁64bに縫着する構成としても、表皮材6S中央部がワイヤ部材30に向けて(矢印Tで示す方向に)最も強く引張されることとなる。すなわち本実施例では、表皮材6S及び帯状一縁64bのいずれか一方を、シート幅方向に凹状(例えば湾曲凹状)として構成することができる。
[実施例3]
実施例3の車両用シート及びケーブル配索構造の基本構成は、実施例1又は2とほぼ同一であるため共通の構造等については対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。
本実施例の帯状体60c(上方正面視で略長方形状)も、図7を参照して、一続きの帯体である。そして帯状一縁64cは略直線状とされている。そして帯状他縁62cは、導通凹部40に対応する箇所に半円状に切欠き部66cが形成されており、切欠き部66cを除く帯状他縁62c部分が樹脂部80にて構成されている。
そして本実施例では、帯状一縁64cに表皮材6Sを縫着したのち、帯状他縁62cの樹脂部80を、上述の芯部材61を介することなく、ホグリング部材79にてワイヤ部材30にホグリング止めする。
このように本実施例では、帯状体60c自体の構成でホグリング止めが可能となり、芯部材61を挿設する作業を省略して、シートバック形状の形成作業を簡略化することができる。
本実施形態のケーブル配索構造及びその構成要素は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施例では、ワイヤ部材30の導通凹部40を、アーム部34と逆向きに凹状に屈曲した例(ケーブル9を仮置き可能な例)を説明した。この導通凹部40は、ケーブル9を導き通す(ケーブル9と干渉しない)ことができれば、いかなる方向(典型的にはワイヤ部材の径方向外方)に屈曲していてもよく、例えばワイヤ部材30の導通凹部40を、アーム部34と同じ向きに凹状屈曲させて構成してもよい。
また導通凹部40は、本実施例の正面視略矩形状に限らず、ケーブル9を導通可能であれば、半円形、半楕円形、三角状などの多角形状など各種の形状を取り得る。
(2)また本実施例では、パイプフレーム10両側にワイヤ部材30を配設する例を説明した。これとは異なり、一対の側方フレーム12,12(「シートバック両側を構成するフレーム」)にワイヤ部材30を配設することもできる。
またワイヤ部材30には、ケーブル9の配索本数に応じて、単数または複数の導通凹部40を形成することができる。この場合には、ワイヤ部材に複数の取付け部が形成されるので、これら取付け部の数に対応させて帯状体を複数に分割して構成してもよい。
またワイヤ部材30は、パイプフレーム10に直交状に配設されていてもよく、パイプフレーム10に対して傾斜状に配設されていてもよい。
またワイヤ部材30は、各種のシート形状に応じて、パイプフレーム10や側方フレーム12に複数配設されていてもよい。
(3)また本実施例の帯状体60(60b、60c)は、布製に限らず、革製やゴム製などの伸縮性を備える素材で構成されていてもよい。またネットなどの網目を有する帯状体を使用することも可能である。
また本実施例では、帯状体60に切欠き状部66(切欠き部66b,66c)を設けた例(ケーブルとの干渉をより確実に回避する例)を説明した。この帯状体60は、導通凹部40を跨ぐ構成(導通凹部40に直接的に取付けない構成)であればよく、切欠き部を設けなくともよい(例えば帯状他縁62を直線状としてもよい)。また切欠き部の形状も、半円状のほか、楕円状や多角形状などの各種形状を取り得る。
(4)また実施例2では、帯状一縁64bを湾曲凹状とする例を説明したが、この他に、階段状や三角状などの凹状とすることができる。また実施例2の帯状一縁64b形状は、実施例3の帯状体60cにも適用することができる。
(5)また実施例3で説明した帯状他縁62cの樹脂部80を、実施例1の帯状体60や実施例2の帯状体60bに設けてもよい。なお「樹脂」には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びエラストマが含まれる。
(6)また本実施例では、配索途中で湾曲するケーブル9の例(最良のケーブル配索例)を説明した。これとは異なり、移動機構20と受圧板22を直線状に配索されたケーブルで連結してもよい。また移動機構と受圧板の構成は、本実施例に記載の構成に限定されるものではなく、その他各種の構成を取り得る。
起立状態の車両用シートの透視側面図である。 バックフレームの後方斜視図である。 傾倒状態の車両用シートの透視側面図である。 シートバック一部の内部構造を示す斜視図である。 実施例1の帯状体の上方正面図である。 実施例2の帯状体の上方正面図である。 実施例3の帯状体の上方正面図である。
符号の説明
2 車両用シート
4 シートクッション
4F クッションフレーム
6 シートバック
6F バックフレーム
6P パッド部材
6S 表皮材
8 アクティブヘッドレスト
9 ケーブル
9a 結索具
10 パイプフレーム
12 側方フレーム
14 プレート体
16 クッションバネ
20 移動機構
22 受圧板
24 リンク機構
26 ヘッドレストステー
28 ヘッドレスト本体
30 ワイヤ部材
32 係合部
34 アーム部
36 第一取付け部
38 第二取付け部
40 導通凹部
50 支持ワイヤ
60 帯状体
61 芯部材
62 帯状他縁
64 帯状一縁
66 切欠き状部
70 第一帯状体
72 第二帯状体
74 帯状部
76 引張部
79 ホグリング部材
80 樹脂部

Claims (3)

  1. 車両後突時の衝撃により、起立状態のシートバック内においてシート上下方向に配索されたケーブルが引っ張られて、シートバックのヘッドレストをシート前側に移動させる車両用シートのケーブル配索構造において、
    前記シートバック両側を構成するフレームに対してワイヤ部材を橋渡し状に配設して、前記ワイヤ部材一部を屈曲させて形成の導通凹部に前記ケーブルを導き通すとともに、
    前記表皮材一部を、前記導通凹部を跨いで前記ワイヤ部材に取付けた帯状体によって、前記シートバック内に引込む構成とした車両用シートのケーブル配索構造。
  2. 前記帯状体に、前記導通凹部に対応する前記表皮材部分の引込みを確保する引張部が設けてある請求項1に記載の車両用シートのケーブル配索構造。
  3. 前記帯状体一縁に前記表皮材を固定したのち、樹脂にて形成した前記帯状体他縁を、ホグリング部材にて前記ワイヤ部材に取付ける構成とした請求項1又は請求項2に記載の車両用シートのケーブル配索構造。
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