JP6016678B2 - オットマン装置及び車両用シート - Google Patents

オットマン装置及び車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6016678B2
JP6016678B2 JP2013054012A JP2013054012A JP6016678B2 JP 6016678 B2 JP6016678 B2 JP 6016678B2 JP 2013054012 A JP2013054012 A JP 2013054012A JP 2013054012 A JP2013054012 A JP 2013054012A JP 6016678 B2 JP6016678 B2 JP 6016678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ottoman
seat cushion
seat
cover member
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013054012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014177252A (ja
Inventor
中村 武
武 中村
寛 家亀
寛 家亀
淳一 ▲高▼田
淳一 ▲高▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2013054012A priority Critical patent/JP6016678B2/ja
Publication of JP2014177252A publication Critical patent/JP2014177252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6016678B2 publication Critical patent/JP6016678B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Description

本発明は、車両用シートに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン装置、及び該オットマン装置を備えた車両用シートに関する。
オットマン本体をシートクッションに対して展開可能に連結する電動駆動機構(移動機構)と、シートクッションとオットマン本体とを繋いでオットマン本体が展開した状態で電動駆動機構を覆う保護シート(カバー部材)とを備えた電動オットマン装置がある(例えば、特許文献1)。このようなオットマン装置において、シートクッションとカバー部材に連結され、カバー部材に張力を作用させる引張部材を備えたものが知られている。
特許第3531795号公報
引張部材を設けた場合、移動機構がオットマン本体を収納位置へ移動させる際に、引張部材がカバー部材を引張って、カバー部材がオットマン本体とシートクッションとの間に挟まれるのを抑制する。しかしながら、オットマン本体が展開した状態では、カバー部材の一部に引張部材からの張力が作用しているので、カバー部材が凹んで外観を損なう虞がある。
本発明は、上記事実を考慮し、カバー部材の外観を損なわず、オットマン本体とシートクッションとの間にカバー部材が挟まれるのを抑制できるオットマン装置、及び車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載のオットマン装置は、シートクッションに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン本体と、前記シートクッションに取り付けられ、前記オットマン本体を前記シートクッションの前端部から垂下した収納位置と、前記シートクッションの前方へ延びて前記下腿部を支持する支持位置との間で相互に移動させる移動機構と、前記シートクッションの前端部と前記オットマン本体とに繋がれ、前記収納位置で前記シートクッションの下方に収納され、前記支持位置で展開して前記移動機構を覆うと共に、前記移動機構の上部側を覆う上部被覆部、及び前記上部被覆部のシート幅方向の両端部から垂下され前記移動機構の側部側を覆う側部被覆部を備えたカバー部材と、前記上部被覆部の裏面に前記上部被覆部の幅方向に亘って取り付けられたシート材と、一端部が前記シート材へ連結され、他端部が前記シートクッションに連結されて前記シート材を前記シートクッション側へ引張る伸縮性を備えた引張部材と、前記側部被覆部の裏面を前記シート材と連結した帯状部材と、を有する。
請求項1に記載のオットマン装置によれば、シートクッションに取り付けられた移動機構が、オットマン本体をシートクッションの前端部から垂下した収納位置とシートクッションの前方へ延びてシートクッションに着座した乗員の下腿部を支持する支持位置との間で相互に移動させる。また、シートクッションの前端部とオットマン本体とはカバー部材で繋がれており、オットマン本体が支持位置に移動した状態でカバー部材が展開して移動機構を覆う。これにより、移動機構が露出するのを抑制できる。
さらに、カバー部材の裏面にはシート材が取り付けられており、このシート材は、伸縮性を備えた引張部材でシートクッションと連結されている。これにより、オットマン本体が支持位置から収納位置へ移動する間に、引張部材がシート材を引張ってカバー部材を折り曲げ、シートクッションの下方に収納する。また、カバー部材には、カバー部材の幅方向に亘ってシート材が取り付けられている。これにより、カバー部材の一部だけが凹むのを抑制できる。
しかも、このオットマン装置によれば、上部被覆部及び側部被覆部が移動機構の上部側と側部側を覆うので、シート幅方向からオットマン装置を見ても移動機構が見えず、外観を向上できる。また、オットマン本体が支持位置から収納位置へ移動する間に、シート材が引張部材に引張られて帯状部材を引張り、側部被覆部をシートクッションの下面側に収納する。
請求項2に記載のオットマン装置は、請求項1に記載のオットマン装置において、前記シート材は、布地で形成されている。
請求項3に記載のオットマン装置は、請求項1又は2に記載のオットマン装置において、前記帯状部材は、前記オットマン本体が前記支持位置に配置された状態では弛んでおり、前記オットマン本体が前記支持位置から前記収納位置へ移動する間に、前記帯状部材が前記シート材に引張られて前記側部被覆部を引張る。
請求項3に記載のオットマン装置よれば、オットマン本体が支持位置に配置された状態では、側部被覆部が引張られないので、外観を損なわない。
請求項4に記載のオットマン装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のオットマン装置において、前記帯状部材は、前記側部被覆部を前記上部被覆部の幅方向内側へ引張る。
請求項4に記載のオットマン装置によれば、側部被覆部は、帯状部材によって上部被覆部の幅方向内側へ引張られるので、シートクッションとオットマン本体との間に側部被覆部が挟まるのを抑制できる。
請求項5に記載のオットマン装置は、請求項〜4の何れか1項に記載のオットマン装置において、前記カバー部材は、前記シートクッションに取り付けられた第1カバー部材と前記オットマン本体に取り付けられた第2カバー部材とを縫合して形成されており、前記シート材は、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との縫合部に取り付けられている。

請求項5に記載のオットマン装置によれば、シート材が第1カバー部と第2カバー部との縫合部を引張るので、カバー部材を容易に折り曲げることができる。
請求項6に記載の車両用シートは、シートクッションと、前記オットマン本体が前記シートクッションの前端部に取り付けられた請求項1〜5の何れか1項に記載のオットマン装置と、を有する。
以上説明したように、本発明によれば、カバー部材の外観を損なわず、オットマン本体とシートクッションとの間にカバー部材が挟まれるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの要部を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの要部を示す斜視図であり、(A)はオットマン装置作動前の車両用シートが示されており、(B)はオットマン装置作動時の車両用シートが示されている。 本発明の実施形態に係るオットマン装置を構成する移動機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るオットマン本体が支持位置に配置された状態を示すオットマン装置の側断面図である。 本発明の実施形態に係るオットマン本体が収納位置に配置された状態を示すオットマン装置の側断面図である。 本発明の実施形態に係るオットマン本体が支持位置に配置された状態を示すオットマン装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るオットマン本体が支持位置から収納位置へ移動している途中の状態を示すオットマン装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るオットマン本体が収納位置に配置された状態を示すオットマン装置の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るオットマン装置10及び車両用シート12について説明する。なお、図中の矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方を示している。
図1に示すように、車両用シート12は、乗員Pが着座するシートクッション14を備えており、シートクッション14のシート前方側の端部(前端部)には、オットマン装置10が設けられている。このオットマン装置10は、オットマン本体16と、オットマン本体16をシートクッション14に対して移動させる移動機構18と、オットマン本体16とシートクッションとを繋ぐカバー部材20と、シート材としてのカーペット22と、引張部材としてのゴムバンド24と、帯状部材25とを備えている(図4参照)。
(オットマン本体16の構成)
オットマン本体16は、乗員Pの下腿部Lを支持するための部材であり、図2に示すように、略直方体状に形成されている。また、オットマン本体16の裏面には移動機構18(図1、2では図示省略)が取り付けられており、オットマン本体16は、この移動機構18によって図2(A)で示す収納位置(図1では実線で示す位置)と、図2(B)で示す支持位置(図1では破線で示す位置)とに相互に移動可能に構成されている。
図2(A)に示す収納位置では、オットマン本体16は、シートクッション14の前端部にオットマン本体16のシート後方側の端部(後端部)が当接しており、オットマン本体16の前端部は、シートクッション14の前端部から垂下している。なお、収納位置に配置されたオットマン本体16とシートクッション14とがなす角度は、特に制限せず、オットマン本体16が乗員Pの邪魔にならない範囲で任意の角度に設定できる。また、収納位置でオットマン本体16とシートクッション14とを当接させずに隙間を設けてもよい。
図2(B)に示す支持位置では、オットマン本体16は、シートクッション14の前方へ延びており、オットマン本体16の上面が収納位置の状態より上方に向いている(図1参照)。この支持位置でオットマン本体16が乗員Pの下腿部Lを支持可能となる。
図3に示すように、オットマン本体16は、支持プレート26と、支持プレート26に取り付けられた左右一対のワイヤ28を備えている。支持プレート26は、板金で形成された長尺で矩形状のプレート部26Aと、プレート部26Aの長手方向両端部からプレート部26Aの裏面側へ延出された左右一対の側壁部26Bとで構成されている。
プレート部26Aの長手方向中央部には、ワイヤ28を接合するための第1凹部26Cが形成されており、この第1凹部26Cは、プレート部26Aを裏面側に凹ませて形成されている。また、支持プレート26の長手方向両端部には、ワイヤ28を接合するための第2凹部26Dが形成されている。第2凹部26Dは、第1凹部26Cと同一面上に配置されている。
左右一対のワイヤ28は、シート幅方向内側が開放された略U字形状に屈曲されており、支持プレート26の外周に沿って配置されている。各ワイヤ28の一端部は、支持プレート26の第1凹部26C側へ屈曲されており、溶接等の手段によって第1凹部26Cに接合されている。一方、各ワイヤ28の他端部は、溶接等の手段によって支持プレート26の幅方向他端部に接合されている。また、ワイヤ28の長手方向中央部(シート幅方向外側の端部)は、シート幅方向内側へ向けて凹形状に屈曲されると共に、溶接等によって第2凹部26Dに接合されている。これにより、各ワイヤ28が支持プレート26に一体的に取り付けられている。
支持プレート26の表面には、パッド29が取り付けられている(図4参照)。パッド29は、ウレタン等の発泡体からなり、布材、皮革又は合成皮革等からなる表皮材(トリム)で覆われている。
(移動機構18の構成)
支持プレート26の下面には、移動機構18が設けられている。移動機構18は、左右一対の4節リンク機構30と、駆動ユニット32とを備えている。左右の4節リンク機構30は、それぞれ下リンク34と、前リンク36と、後リンク38と、上リンク40と、を含んで構成されている。下リンク34は、板金を屈曲させて形成されたものであり、幅方向の外側がシートクッション14の図示しないシートクッションフレームに固定される。また、左右の下リンク34の間には、金属パイプ等からなる固定ロッド42が掛け渡されており、この固定ロッド42によって左右の下リンク34がシート幅方向に連結されている。さらに、下リンク34のシート幅方向内側の端部は、上方へ屈曲してシート前方側へ延出されており、この延出部分に前リンク36及び後リンク38が連結されている。
前リンク36は、板金によって長尺状に形成されており、下リンク34よりシート幅方向外側に配置されている。この前リンク36のシート下方側の端部(下端部)は、軸線方向がシート幅方向に沿った連結軸44によって下リンク34に回転可能に連結されている。また、前リンク36の上端部は、上リンク40に連結されている。
後リンク38は、板金によって長尺状に形成されており、下リンク34よりシート幅方向内側で且つ前リンク36よりもシート後方側に配置されている。この後リンク38の長手方向一端部(下端部)は、前リンク36の下端部よりシート後方側の位置において、軸線方向がシート幅方向に沿った連結軸46によって下リンク34に回転可能に連結されている。この後リンク38の長手方向他端側(上端側)は、シート前方側へ向けて屈曲して上リンク40に連結されている。
上リンク40は、板金によって長尺状に形成されており、下リンク34よりも上方側に配置されている。この上リンク40の長手方向一端部には、軸線方向がシート幅方向に沿った後ロッド48によって、後リンク38のシート上方側の端部(上端部)が回転可能に連結されている。また、上リンク40の長手方向中央部には、軸線方向がシート幅方向に沿った前ロッド50によって、前リンク36の上端部が回転可能に連結されている。さらに、上リンク40の長手方向他端部は、シート幅方向内側へ屈曲されると共に、前述した支持プレート26の裏面にビス等によって締結固定されている。これにより、オットマン本体16が上リンク40の長手方向他端部に固定されている。
一方、駆動ユニット32は、前後一対のモータブラケット52、54と、モータユニット56と、送りねじ58と、を含んで構成されており、駆動ユニット32によって固定ロッド42と前ロッド50とが連結されている。前側のモータブラケット52は、前ロッド50の長手方向中央部におけるシート左方寄りに接合されており、後側のモータブラケット54は、固定ロッド42の長手方向中央部におけるシート左方寄りに接合されている。
モータユニット56は、軸線方向が略シート前後方向に沿う状態でシート後方側へ突出する出力軸56Aを備えており、この出力軸56Aには、送りねじ58の軸線方向一端部が同軸的かつ一体的に連結されている。送りねじ58は、シート後方側へ延びており、後側のモータブラケット54に回転可能に取り付けられている。
移動機構18は以上のように構成される。モータユニット56が作動されると、送りねじ58がモータユニット56の出力軸56Aと一体に回転し、モータユニット56が後側のモータブラケット54に対して略シート前後方向に相対移動する。そして、モータユニット56が連結された前ロッド50が固定ロッド42に対して略シート前後方向に相対移動される。これにより、左右の4節リンク機構30が作動し、オットマン本体16を、シートクッション14の前端部から垂下した図2(A)で示す収納位置と、シートクッション14の前方へ延びる図2(B)で示す支持位置との間で相互に移動できるようになっている。
(カバー部材20の構成)
図4に示すように、シートクッション14とオットマン本体16との間にはカバー部材20が設けられている。カバー部材20は、シート後方側の第1カバー部材62と、シート前方側の第2カバー部材64とを含んで構成されており、オットマン本体16が支持位置に配置された状態では、カバー部材20がシートクッション14の前端部とオットマン本体16とを繋いで移動機構18の上部及び側部を覆っている(図2参照)。
シート後方側の第1カバー部材62は、シートクッション14の前端部に取り付けられている。ここで、シートクッション14は、図示しないシートクッションフレームに連結されたクッションパネル66と、パッド68と、表皮となるクッショントリム70とを含んで構成されている。
クッションパネル66は、板金で形成されると共に、板厚方向が略シート上下方向となるようにシートクッション14の前端部に配置されている。また、パッド68は、ウレタン等の発泡材で形成され、クッションパネル66のシート上方に設置されており、パッド68の前端部は、クッションパネル66の前端部よりもシート前方へ突出してクッションパネル66の下方へ巻き返されている。
クッショントリム70は、布材等で形成されており、本体トリム70Aと、連結トリム70Bとを含んで構成されている。本体トリム70Aは、パッド68の表面を覆っており、パッド68に沿ってシートクッション14の前端部から裏面側へ巻き返されている。また、本体トリム70Aの巻き返された端部は、パッド68を抱えるようにシート上方へ屈曲しており、この屈曲部で連結トリム70Bと縫合されている。
連結トリム70Bは、上面視で略矩形状に形成され、クッションパネル66の下方、且つ本体トリム70Aよりシート後方側に配置されている。また、連結トリム70Bの前端部は、シート上方へ屈曲しており、この屈曲部と本体トリム70Aの屈曲部とが縫合されている。さらに、連結トリム70Bの後端部もシート上方側へ屈曲され、Jフック72と縫合されている。Jフック72は、側面視でシート前方側が開放された略J字形状に形成されており、シート幅方向に沿って延在されている。このJフック72は、クッションパネル66に係止されている。
ここで、連結トリム70Bの前端部と後端部との間には、シート前方側へ折り返された第1カバー部材62の後端部が縫合されている。第1カバー部材62は、ポリ塩化ビニル等の可撓性を有する面剛性のある表皮(例えば、合成皮革)で形成されており、シート前後方向に延びる上部被覆部62Aと、上部被覆部62Aのシート幅方向の両端部から垂下された側部被覆部62Bとを備えている。
上部被覆部62Aは、上面視で略矩形状に形成されており、上部被覆部62Aの後端部は、前述したようにシート前方側へ折り返されて連結トリム70Bと縫合されている。また、上部被覆部62Aの前端部は、裏面側へ屈曲されて後述する第2カバー部材64と縫合されている。
側部被覆部62Bは、側面視で略矩形状に形成されており、移動機構18の側部を覆っている。また、側部被覆部62Bの前端部は、シート幅方向内側(裏面側)へ屈曲され、後述する第2カバー部材64と縫合されている。
なお、本実施形態では、乗員Pが移動機構18に触れるのを防止するため、移動機構18の側面に図示しない樹脂製の保護カバーが取り付けられており、側部被覆部62Bは、この保護カバーの上部を覆っている。このため、移動機構18は、シート幅方向に露出しておらず、保護カバーについても、乗員Pが屈んだ姿勢で覗き込まなければ見えないので、通常の使用時に外観を損なうことはない。また、側部被覆部62Bは、シート前方側からシート後方側にかけて下方へ延出されているが、これに限らず、他の形状に形成してもよい。例えば保護カバーを完全に覆う形状にしてもよいが、側部被覆部62Bが長くなれば、シートクッション14の下方に収納するのが困難となるため、通常の使用時に外観が損なわれない程度の長さで形成するのが好ましい。後述する第2カバー部材64の側部被覆部64Bについても同様である。
第2カバー部材64は、第1カバー部材62と同様に、ポリ塩化ビニル等の可撓性を有する面剛性のある表皮(例えば、合成皮革)で形成されており、シート前後方向に延びる上部被覆部64Aと、上部被覆部64Aのシート幅方向の両端部から垂下された側部被覆部64Bとを備えている。
上部被覆部64Aは、上面視で略矩形状に形成されており、上部被覆部64Aの後端部は、裏面側へ屈曲されて第1カバー部材62の上部被覆部62Aの前端部に形成された屈曲部と縫合されている(縫合部J1)。また、上部被覆部64Aの前端部は、裏面側へ屈曲されて、オットマン本体16の後端部に設けられたJフック74に縫合されている。
Jフック74は、側面視でシート下方側へ開放された略J字形状に形成されており、シート幅方向に延在されている。また、Jフック74は、オットマン本体16を構成するワイヤ28に係止されている(図3参照)。なお、本実施形態では、上部被覆部64AをJフック74を介してワイヤ28へ取り付けたが、これに限らず、他の場所へ上部被覆部64Aを取り付けてもよい。
第2カバー部材64の側部被覆部64Bは、側面視で略矩形状に形成されており、移動機構18の側部を覆っている。また、側部被覆部64Bの後端部は、シート幅方向内側(裏面側)へ屈曲されており、第1カバー部材62の側部被覆部62Bの前端部に形成された屈曲部と縫合されている(縫合部J2)。
ここで、オットマン本体16が収納位置へ配置された状態では、図5に示すように、第1カバー部材62と第2カバー部材64とは、縫合部J1、J2を境にして折り曲げられ、シートクッション14の下方に収納される。
(カーペット22及びゴムバンド24の構成)
図4に示すように、第1カバー部材62の上部被覆部62Aと第2カバー部材64の上部被覆部64Aとの縫合部J1には、シート材としてのカーペット22の一端部(前端部)が縫合されている。カーペット22は、面剛性のあるシート状で厚手の布地で形成されており、上面視で略矩形状とされている(図6参照)。
カーペット22の前端部は、表面側へ屈曲されており、上部被覆部62Aの前端部の屈曲部と面接触した状態で縫合されている。なお、本実施形態では、シート材としてカーペット22を用いたが、これに限らず、他の材質でもよい。例えば、プラスチックシートでもよい。この場合、プラスチックシートの厚みが薄ければ、上部被覆部62Aと縫合することができる。また、プラスチックシートの厚みが厚い場合や、縫合できない部材を用いる場合は、接着剤などの縫合以外の方法でプラスチックシートと上部被覆部62Aとを結合する必要がある。さらに、移動機構18などの部品と干渉しなければ、非可撓性のシート材を用いてもよい。
カーペット22の後端部には、2本のゴムバンド24が縫合されている。ゴムバンド24は、シート前後方向に延びた細長の部材であり、伸縮性を備えている。また、図6に示すように、それぞれのゴムバンド24の前端部は、カーペット22のシート幅方向の両端部に縫合されている。
なお、本実施形態では、2本のゴムバンド24を設けたが、これに限らず、3本以上のゴムバンド24を設けてもよい。この場合、ゴムバンド24の数を増やした分だけコストが高くなり、また、他の部品と干渉して十分に機能しないことがあるため、要求される張力に応じて必要な数のゴムバンド24を設けるのが好ましい。また、本実施形態では、ゴムバンド24をカーペット22の後端部に縫合したが、これに限らず、他の場所に縫合してもよく、例えば、カーペット22のシート前後方向の中央部にゴムバンド24を縫合してもよい。この場合、ゴムバンド24とカーペット22との縫合部の面積を大きくして縫合強度を高めることができる。
それぞれのゴムバンド24の後端部は、図示しないシートクッションフレームなどに固定されており、例えば、ゴムバンド24は、Jフックを介してSバネに取り付けられている。ここで、オットマン本体16が収納位置に配置された状態(図7)では、ゴムバンド24が張られた状態となっており、オットマン本体16が支持位置に配置された状態(図6)では、ゴムバンド24が引き伸ばされて、カーペット22をシート後方側へ付勢している。
なお、本実施形態では、ゴムバンド24を用いたが、伸縮性のある部材であれば特に制限せず、例えば、引張コイルばねを用いてもよい。この場合、カーペット22に取付孔を形成しておき、引張コイルばねの端部をフック形状にして取付孔に引っ掛けることで、カーペット22に連結する方法がある。
(帯状部材の構成)
図4に示すように、第1カバー部材62の側部被覆部62Bと第2カバー部材64の側部被覆部64Bとの縫合部J2には、帯状部材25の一端部(前端部)が縫合されている。帯状部材25は、シート前後方向に延びた細長の部材であり、本実施形態では、布地で形成されている。なお、これに限らず、他の材質で形成してもよく、好ましくは、可撓性を有する材質で形成するのがよい。また、帯状部材25は、図6に示すように、左右一対で設けられており、それぞれシート幅方向一端側の縫合部J2と、シート幅方向他端側の縫合部J2に縫合されている。
帯状部材25の他端部(後端部)は、カーペット22の後端部で且つカーペット22のシート幅方向中央部に縫合されている。これにより、帯状部材25から側部被覆部62B、64Bへ張力が作用されると、側部被覆部62B、64Bは、シート幅方向内側で斜め後方へ引張られる(図8参照)。なお、本実施形態では、帯状部材25の後端部がカーペット22のシート幅方向中央部に縫合されていたが、これに限らず、帯状部材25の前端部よりシート幅方向内側であれば、他の位置に縫合してもよい。すなわち、帯状部材25から側部被覆部62B、64Bに対して、シート幅方向内側へ張力を作用させることができる位置であればよい。また、帯状部材25は、カーペット22の後端部に縫合されているが、これに限らず、他の場所に縫合してもよく、例えば、カーペット22のシート前後方向の中央部に縫合してもよい。さらに、帯状部材25をゴムバンド24に縫合してもよい。
ここで、オットマン本体16が支持位置に配置された図6の状態では、帯状部材25が少し弛んでおり、側部被覆部62B、64Bには帯状部材25からの張力が作用しないように調整されている。なお、本実施形態では、帯状部材25の前端部を縫合部J2の下端部に縫合しているが、これに限らず、縫合部J2の上端部又は上下方向中央部に縫合してもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るオットマン装置10(車両用シート12)では、シートクッション14の前端部に移動機構18を介して設けられたオットマン本体16が、シートクッション14の前端部から垂下した収納位置と、シートクッション14の前方へ延びる支持位置との間で相互に移動可能とされている。このため、オットマン本体16が、支持位置に配置された状態では、シートクッション14に着座した乗員Pの下腿部Lを、オットマン本体16で支持することができる(図1参照)。
また、図4に示すように、オットマン本体16が支持位置に配置された状態では、第1カバー部材62の上部被覆部62Aと第2カバー部材64の上部被覆部64Aとが移動機構18の上部側を覆っているので、シートクッション14に着座した乗員Pからは移動機構18が見えない。これにより、乗員Pに対して危害感を与えることなく、外観を向上できる。さらに、第1カバー部材62の側部被覆部62Bと第2カバー部材64の側部被覆部64Bとが移動機構18の側部側を覆っているので、例えば、隣のシートに別の乗員が着座した場合であっても、移動機構18及び移動機構18を保護する保護カバー等が見えるのを抑制できる。
また、図6に示すように、オットマン本体16が支持位置に配置された状態では、帯状部材25が弛んでいるので、側部被覆部62B及び側部被覆部64Bには張力が作用せず、自然な形状で上部被覆部62A、64Aから垂下されている。これにより、外観が損なわれるのを抑制できる。
さらに、カーペット22が縫合部J1のシート幅方向に亘って縫合されているので、カバー部材20が受ける張力が分散され、カバー部材20の一部だけが凹んで外観が損なわれるのを抑制できる。特に、本実施形態のように縫合部J1の全域に亘ってカーペット22を縫合することで、縫合部J1の全域に張力が分散され、自然な形状を維持できる。
ここで、乗員Pが移動機構18を操作してオットマン本体16を収納位置へ移動させると、オットマン本体16を収納位置へ移動するのに応じて、図7に示すように、引き伸ばされたゴムバンド24が矢印の方向に縮んで、カーペット22をシート後方側へ引張る。そして、カーペット22の移動に伴い、縫合部J1がシート後方へ引張られ、上部被覆部62Aの表面と上部被覆部64Aの表面とが接近する方向に折り曲げられる(図5参照)。このように、カーペット22を縫合部J1に縫合することで、スムーズにカバー部材20を折り曲げることができる。
次に、カーペット22がシート後方へ引張られると、図8に示すように、弛んでいた帯状部材25が引張られ、この帯状部材25によって縫合部J2がシート後方、且つシート幅方向中央部へ移動される。そして、側部被覆部62Bの表面と側部被覆部64Bの表面とが接近する方向に折り曲げられる。これにより、面剛性のある表皮でカバー部材20を形成した場合であっても、カバー部材20の収納時に側部被覆部62B、64Bがシート幅方向に出っ張ることなく、シートクッション14とオットマン本体16との間に挟まれるのを抑制できる。
さらに、帯状部材25はカーペット22に縫合されているので、一定の張力で側部被覆部62B、64Bを引張ることができる。すなわち、オットマン本体16が収納位置の近傍まで移動している状態であっても、カーペット22から帯状部材25を介して作用している張力が弱まらず、側部被覆部62B、64Bをシートクッション14の下方まで引張ることができる。
次に、再びオットマン本体16を支持位置へ移動させると、オットマン本体16がシートクッション14の前方へ移動するにつれ、カバー部材20が展開する。また、カバー部材20に引張られてカーペット22がシート前方へ移動し、ゴムバンド24は、シート前方へ引き伸ばされる。
以上のようにして、本実施形態に係るオットマン装置10及び車両用シート12では、外観を損なうことがなく、且つカバー部材20がシートクッション14とオットマン本体16との間に挟まれるのを抑制できる。
なお、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施形態では4節リンク機構30の移動機構18を備えているが、これに限らず、シートクッション14の前端部に、シート幅方向に沿って連結軸を配置し、この連結軸にオットマン本体16を回動可能に連結してもよい。
また、第1カバー部材62と第2カバー部材64とを縫合してカバー部材20を形成したが、これに限らず、1枚のシート材でカバー部材を形成してもよい。この場合、予め折れ線を設定して癖をつけておけば、折れ線に沿って折り曲げ易くできる。
10 オットマン装置
12 車両用シート
14 シートクッション
16 オットマン本体
18 移動機構
20 カバー部材
22 カーペット(シート材)
24 ゴムバンド(引張部材)
25 帯状部材
62 第1カバー部材
62A 上部被覆部
62B 側部被覆部
64 第2カバー部材
64A 上部被覆部
64B 側部被覆部
L 下腿部
P 乗員

Claims (6)

  1. シートクッションに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン本体と、
    前記シートクッションに取り付けられ、前記オットマン本体を前記シートクッションの前端部から垂下した収納位置と、前記シートクッションの前方へ延びて前記下腿部を支持する支持位置との間で相互に移動させる移動機構と、
    前記シートクッションの前端部と前記オットマン本体とに繋がれ、前記収納位置で前記シートクッションの下方に収納され、前記支持位置で展開して前記移動機構を覆うと共に、前記移動機構の上部側を覆う上部被覆部、及び前記上部被覆部のシート幅方向の両端部から垂下され前記移動機構の側部側を覆う側部被覆部を備えたカバー部材と、
    前記上部被覆部の裏面に前記上部被覆部の幅方向に亘って取り付けられたシート材と、
    一端部が前記シート材へ連結され、他端部が前記シートクッションに連結されて前記シート材を前記シートクッション側へ引張る伸縮性を備えた引張部材と、
    前記側部被覆部の裏面を前記シート材と連結した帯状部材と、
    を有するオットマン装置。
  2. 前記シート材は、布地で形成されている請求項1に記載のオットマン装置。
  3. 前記帯状部材は、前記オットマン本体が前記支持位置に配置された状態では弛んでおり、
    前記オットマン本体が前記支持位置から前記収納位置へ移動する間に、前記帯状部材が前記シート材に引張られて前記側部被覆部を引張る請求項1又は2に記載のオットマン装置。
  4. 前記帯状部材は、前記側部被覆部を前記上部被覆部の幅方向内側へ引張る請求項1〜3の何れか1項に記載のオットマン装置。
  5. 前記カバー部材は、前記シートクッションに取り付けられた第1カバー部材と前記オットマン本体に取り付けられた第2カバー部材とを縫合して形成されており、
    前記シート材は、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との縫合部に取り付けられている請求項1〜4の何れか1項に記載のオットマン装置。
  6. シートクッションと、
    前記オットマン本体が前記シートクッションの前端部に取り付けられた請求項1〜5の何れか1項に記載のオットマン装置と、
    を有する車両用シート。
JP2013054012A 2013-03-15 2013-03-15 オットマン装置及び車両用シート Active JP6016678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054012A JP6016678B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 オットマン装置及び車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054012A JP6016678B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 オットマン装置及び車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014177252A JP2014177252A (ja) 2014-09-25
JP6016678B2 true JP6016678B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=51697642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054012A Active JP6016678B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 オットマン装置及び車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6016678B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2561810B (en) * 2017-01-20 2022-12-21 The Helping Hand Company Ledbury Ltd Powered seat and related seating improvements

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3969929B2 (ja) * 2000-04-28 2007-09-05 三洋電機株式会社 フットレスト付き椅子
JP2002186540A (ja) * 2000-12-22 2002-07-02 Johnson Controls Automotive Systems Corp 電動オットマン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014177252A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106476748B (zh) 车辆用座椅安全带装置以及乘员保护装置
US9981579B2 (en) Vehicle seat
JP5012943B2 (ja) 車両用シートベルト装置
US20060113756A1 (en) Vehicle seat component side air bag module having air bag guide including flexible inner and outer panels attached to frame
JP2007022502A (ja) 隙間隠しカバー付き自動車用シート
JP5186933B2 (ja) 車両用シートのケーブル配索構造
JP5854935B2 (ja) 車両用シート
JP6016678B2 (ja) オットマン装置及び車両用シート
JP5815605B2 (ja) バックル保持構造
JP4480771B2 (ja) 椅子及び背カバー
JP2018069959A (ja) 乗物用シート
JP7216307B2 (ja) 乗物用シート
US8272665B2 (en) Side air bag assembly for vehicle seat
JP5365219B2 (ja) 車両用シート
JP6334185B2 (ja) エアバッグモジュール装備シート
JP6347688B2 (ja) 車両用シート
JP6316681B2 (ja) エアベルト装置
JP6753176B2 (ja) 乗物用シート
US11718211B2 (en) Vehicle seat
JP5750036B2 (ja) 自動車に用いるチルトダウン・シート
JP5854932B2 (ja) オットマン装置及び車両用シート
JP5889248B2 (ja) 車両用シート
JP7348512B2 (ja) 乗物用シート
JPWO2017077819A1 (ja) 乗物用シート
JP2016088153A (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6016678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250