JP2009178443A - 放射線画像撮影装置及びその駆動方法 - Google Patents

放射線画像撮影装置及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影が長時間に及ぶ場合であっても、所望のタイミングで放射線画像を取得でき、且つ、最適な画質が得られるようにする。
【解決手段】被写体300に対してX線(放射線)を発生させるX線発生装置101と、被写体300を透過したX線に基づくX線画像(放射線画像)の撮像を行う二次元X線センサ102とを含むX線画像撮影装置100において、当該X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報を内部情報検知部106、107で検知し、当該温度に係る内部情報に基づいて、二次元X線センサ102で撮像するX線画像のフレームレートを撮影時駆動条件決定部115で変更するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像の撮影を行う放射線画像撮影装置及びその駆動方法に関するものである。
従来、動画の撮影が可能なX線画像撮影システム(X線画像撮影装置)を用いて、IVR(Interventional Radiology)や透視撮影等の様々な撮影が行われてきた。
この際、例えば、X線画像撮影システムに具備されるX線発生装置は、原理的に、多大な熱を発生する構造上、長時間撮影を行うと熱が発生し、何らかの冷却機構が必要となっていた。そこで、従来から、例えば、X線発生装置側で温度が高くなった時に、積算熱量として過去の撮影履歴から推測した値を蓄積し、ある一定以上の容量(管電圧、管電流)では、X線発生装置からのX線の発生を制限するようにしていた。また、X線発生装置からX線を長時間発生させていると、発生時間を元に閾値処理を行い、警告の音(ビープ音)や光(ランプ点滅)などにより警告を発するようにしていた。
また、X線画像撮影装置の本体側では、撮像管等の撮像手段で取得したビデオ信号を、アナログ回線を通してモニタに転送して画像を表示する方法などをとっていため、必ずしも、X線画像撮影装置の本体側の熱に伴う時間制御などを行う必要性が少なかった。
即ち、従来、X線画像撮影システム(X線画像撮影装置)では、その内部(具体的には、X線管)の熱が原因で、X線を発生できない時間を有していた。
特開2001−351091号公報 特開2002−593号公報
しかしながら、長時間のX線撮影を行う場合に、上述したX線管の熱による制限により、X線を発生できない時間を有していると、医師や技師が、本当に撮りたい所望のタイミングで、X線画像を取得できない恐れがあった。
特に、撮像手段に半導体を用いたX線画像撮影装置では、従来よりも、単一時間により多くの複数枚のX線画像を撮影し保存することが可能であるため、上述した問題がより顕著になる。また、撮像手段に半導体を用いたX線画像撮影装置では、長時間のX線撮影を含めて、新しい種々の撮影形態が可能であるが、これらの撮影についても、上述したX線管の熱による制限を受けることになる。
また、撮像手段に半導体を用いたX線画像撮影装置の本体側でも、動画撮影を行って長時間のX線撮影を行っていると、その温度が上昇する可能性がある。この場合、感度補正用画像である白画像に温度特性があると、上述した温度変化によって白補正(感度補正)が効かなくなり、最適な画質が得られないという副次的な問題も生じる(例えば、特許文献1参照)。
即ち、従来のX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)では、撮影が長時間に及ぶ場合に、その内部の温度の上昇により、所望のタイミングでX線画像(放射線画像)を取得できない恐れがあり、また、最適な画質が得られないという問題があった。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、撮影が長時間に及ぶ場合であっても所望のタイミングで放射線画像を取得でき、且つ、最適な画質が得られるようにすることを目的とする。
本発明の放射線画像撮影装置は、被写体に対して放射線を発生させる放射線発生手段と、前記被写体を透過した放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段と、前記放射線発生手段および前記撮像手段を含む自装置の内部の温度に係る内部情報を検知する検知手段と、前記検知手段で検知された前記温度に係る内部情報に基づいて、前記撮像手段で撮像する放射線画像のフレームレートを変更するフレームレート変更手段とを有する。
本発明の放射線画像撮影装置の駆動方法は、被写体に対して放射線を発生させる放射線発生手段と、前記被写体を透過した放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線画像撮影装置の駆動方法であって、前記放射線画像撮影装置の内部の温度に係る内部情報を検知する検知ステップと、前記検知ステップで検知された前記温度に係る内部情報に基づいて、前記撮像手段で撮像する放射線画像のフレームレートを変更するフレームレート変更ステップとを有する。
本発明によれば、撮影が長時間に及ぶ場合であっても所望のタイミングで放射線画像を取得することができ、且つ、最適な放射線画像の画質を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に示す本発明に係る放射線画像撮影装置の諸実施形態の説明においては、放射線としてX線を適用したX線画像撮影装置の例を示すが、本発明においてはこれに限定されない。本発明の放射線としては、X線に限らず、例えば、α線、β線、γ線なども含まれるものとし、これらの放射線を用いて撮影された放射線画像を処理する装置も本発明に含まれるものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すX線画像撮影装置100において、X線発生装置101は、放射線であるX線101aを発生させる放射線発生手段であり、被検体(被写体)300に対して、X線ビームのX線101aを照射する。X線発生装置101は、X線発生装置制御部103と接続されており、X線発生装置制御部103からの出力に基づいて、制御可能に構成されている。
二次元X線センサ102は、X線発生装置101から照射され、被検体300を透過して入射したX線101aをX線画像信号として検出して、被検体300の撮像を行う撮像手段である。本実施形態では、二次元X線センサ102において、単位時間内に複数のX線画像の撮像が行われる。この二次元X線センサ102には、例えば、入射したX線をX線画像信号として検出する画素が二次元状に配設されて形成されている。また、例えば、二次元X線センサ102を構成する画素は、半導体で形成されている。二次元X線センサ102は、A/D変換部104及びCPUバス110に接続されている。
X線発生装置101と二次元X線センサ102とは、図1に示すように、Cアームの両端に備え付けられて、被検体300を挟んで、互いに対向して配置されている。
A/D変換部104は、二次元X線センサ102から出力されたX線画像信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って、これをX線画像データとして出力する。アンプ増幅部105は、A/D変換部104から出力されたX線画像データに対して増幅処理を行う。そして、アンプ増幅部105で処理されたX線画像データは、その後、例えば、前処理部116等で処理される。
X線画像撮影装置100には、X線発生装置101及び二次元X線センサ102を含む自装置(X線画像撮影装置100)の内部の温度に係る内部情報を検知する検知部が設けられている。具体的に、本実施形態では、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107が設けられている。
第1の内部情報検知部106は、X線発生装置101の温度に係る内部情報を検知するものである。第2の内部情報検知部107は、二次元X線センサ102の温度に係る内部情報を検知するものである。
第1の冷却部108は、X線発生装置101を冷却するためのものである。第2の冷却部109は、二次元X線センサ102を冷却するためのものである。
これらの二次元X線センサ102、X線発生装置制御部103、アンプ増幅部105、第1の内部情報検知部106、第2の内部情報検知部107、第1の冷却部108、及び、第2の冷却部109は、CPUバス110に接続されている。更に、CPUバス110には、CPU111、メインメモリ112、操作パネル113、画像表示部114、撮影時駆動条件決定部115、前処理部116、画像処理部117、記憶部118、及び、フレームレート判断部119が接続されている。更に、CPUバス110には、フレームレート復帰指示部120、X線線量検知部121、及び、内部情報検知のための画像処理部122が接続されている。
メインメモリ112は、CPU111で実行する処理に必要なプログラムや各種のデータなどを記憶すると共に、CPU111のワーキング・メモリとして機能する。CPU111は、メインメモリ112に記憶されているプログラムや各種のデータなどを用いて、操作パネル113からのユーザ操作に従って、X線画像撮影装置100の全体に係る動作制御等を行う。
操作パネル113を介してユーザから撮影指示が入力されると、その撮影指示情報は、記憶部118に保存され、また、操作パネル113に表示される。この際、この撮影指示は、CPU111によりCPUバス110を経て撮影時駆動条件決定部115に伝えられる。そして、撮影時駆動条件決定部115は、CPU111からの撮影指示を契機として、撮影時における、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を決定する。CPU111は、撮影時駆動条件決定部115で撮影時における駆動条件が決定されると、当該駆動条件に基づいて、X線発生装置制御部103を介してX線発生装置101を制御するとともに、二次元X線センサ102を制御してX線撮影を実行する。
X線撮影では、先ず、X線発生装置101から被検体300に対してX線101aが照射される。放射されたX線101aは、被検体300中を減衰しながら透過して二次元X線センサ102に到達する。放射線検出手段である二次元X線センサ102では、入射したX線101aをX線画像信号として検出する。本実施形態では、被検体300の一例として人体を適用する。このため、二次元X線センサ102から出力されるX線画像は、人体画像となる。
A/D変換部104は、二次元X線センサ102から出力されたX線画像信号を所定のデジタル信号に変換し、これをX線画像データとして、アンプ増幅部105を介して前処理部116に供給する。前処理部116では、アンプ増幅部105からのX線画像データに対して、暗電流補正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。そして、前処理が行われたX線画像データは、原画像データとして、CPU111の制御により、CPUバス110を介して、メインメモリ112、画像処理部117に転送される。
X線発生装置101と二次元X線センサ102とを用いた一定時間のX線撮影が行われると、X線発生装置101及び二次元X線センサ102の内部の状態が変化する。X線発生装置101と二次元X線センサ102において、変化する内部状態の例としては、例えば、熱が挙げられる。このX線発生装置101及び二次元X線センサ102の熱を冷却するものが、それぞれ、第1の冷却部108及び第2の冷却部109である。
第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107では、上述したように、それぞれ、X線発生装置101及び二次元X線センサ102の温度に係る内部情報を検知する。この温度に係る内部情報は、必要に応じて逐時、取得される。この温度に係る内部情報としては、発熱の指標である温度の情報(即ち、温度そのものの情報)であることが望ましい。ただし、本実施形態において、この温度に係る内部情報としては、温度そのものの情報に限定されるわけではない。例えば、この温度に係る内部情報として、温度に相関する情報、具体的には、温度変化の要因を示す情報や、温度変化による現象を示す情報、或いは、温度が変化する要因と同一の要因によって引き起こされる現象を示す情報等を適用することも可能である。例えば、温度変化の要因を示す情報としては、これらの電力値や、電力値を求めるのに必要とされる電気的指標などが挙げられる。また、例えば、温度変化による現象を示す情報としては、これらの筐体表面の温度や、対応する各冷却部で検出される温度等などが挙げられる。
第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に係る内部情報は、それぞれ、特定の閾値を超えると、フレームレート判断部119において閾値処理される。そして、フレームレート判断部119による閾値処理の出力値によって、撮影時駆動条件決定部115は、特定のフレームレート以上では撮影できないように、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を決定する。
なお、本実施形態におけるフレームレートとは、動画のX線撮影において、1秒間に何枚のX線画像(放射線画像)を撮影できるのかを表す指標の1つと捉える。ここで、フレームレート単位は、fps(frame per second)とする。例えば、フレームレートが30fpsの場合には、1秒間に30枚のX線画像(放射線画像)の撮影が行われる。また、原理的に、二次元X線センサ102の走査周波数(リフレッシュレート)よりも高いフレームレートでのX線撮影はできない。
撮影時駆動条件決定部115は、CPUの制御により、二次元X線センサ102におけるフレームレート(撮影フレームレート)を、フレームレート判断部119で判断され定められたフレームレートに変更する制御を行う。即ち、この制御を行う撮影時駆動条件決定部115は、フレームレート変更手段を構成する。また、撮影時駆動条件決定部115は、CPUの制御により、X線発生装置制御部103に対して、フレームレート判断部119で判断され定められたフレームレートに係る同期信号を送る。そして、X線発生装置制御部103は、撮影時駆動条件決定部115から同期信号を受けると、当該同期信号に基づいて、即ち二次元X線センサ102に対応したフレームレートでX線101aのパルスが発生するように、X線発生装置101を制御する。
また、後述の第2の実施形態で詳述するが、使用者が、必要に応じて、装置の耐久性を考慮したシステムの制限に対して使用者が指示する撮影条件を優先させる撮影を要求する時に、フレームレート復帰指示部120を用いることをベストモードとする。この時、使用者は、本当に撮りたい時に、操作パネル113を介して、特定のフレームレート以上では撮影できないようにされている制限の有効性を解除することができるようになっている。ただし、この使用方法では、温度などが高い状態で撮影を続けるため、装置の耐久性が低下する恐れがある。例えば、X線発生装置101において、電子が衝突するターゲットと呼ばれる金属部分は真空中にあるが、高い温度になると、ターゲットの金属部分が溶けて、真空部分のパッケージ表面に付着する。このため、真空内で当該金属部分が放電をおこしやすくなる等のため、装置の耐久性が低下する恐れがある。このような反作用的な事実は、例えば、優先順位が変わる時に、操作パネル113に表示するようにすることが望ましい。
図1に示す内部情報検知のための画像処理部122及びX線線量検知部121については、後述の第3の実施形態、第4の実施形態で詳しく説明する。これらのX線線量検知部121及び内部情報検知のための画像処理部122で得られた情報(温度に相関する情報)は、フレームレート判断部119でフレームレートを判断するための情報となる。即ち、これらの各部で得られた情報は、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検知した温度に係る内部情報における代替の情報や補間指標となる。
X線画像検出器である二次元X線センサ102には、温度に依存する要素がある。そのため、温度に依存して、当該二次元X線センサ102の感度が変わることが考えられる。本実施形態における、半導体で形成された二次元X線センサ102を具備するX線画像撮影装置100では、前処理部116において、二次元X線センサ102の感度に係るゲイン補正を行う。よって、前処理部116におけるゲイン補正では、二次元X線センサ102の温度に依存する感度のみならず、A/D変換部104やアンプ増幅部105の温度に依存する感度に係る補正もなされることになる。
図2は、図1に示すX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)を適用したX線画像撮影システム(放射線画像撮影システム)の一例を示す模式図である。図2において、図1と同様の構成については、同じ符号を付している。
図2には、動画撮影を行えるCアームを用いたシステムが示されている。具体的には、スタンド201に回転可能に支持されたCアーム202を有するX線画像撮影システムが示されている。Cアーム202の端部には、X線発生装置101とX線画像検出器である二次元X線センサ102が取り付けられている。また、PC203には、例えば、図1に示す103、110〜112、115〜122の各構成部が構成されている。なお、図2では、図1に示す第1の冷却部108及び第2の冷却部109は、不図示としている。
図2において、スタンド201の代わりに、床架台または天井架台も使用可能である。また、Cアーム202が無い構造で、静止画のX線画像撮影装置と同様に、スタンド201上に二次元X線センサ102を取り付けることが可能であっても良い。
患者寝台204上に、X線発生装置101によってX線が照射される被検体300が配置される。また、患者寝台204は、一般に、テーブル板204a及びマットレス204bを有して形成されている。
X線発生装置101は、X線を発生させるX線管205と、コリメータ及び前置フィルタを有する絞り206を備えている。X線発生装置101は、例えば、PC203内のCPU111(或いは、X線発生装置制御部103)からのX線曝射許可信号を受信した後に、X線を発生する。また、X線発生装置101には、例えば、温度検出センサとして適用される第1の内部情報検知部106が設置されている。
二次元X線センサ102の前には、散乱X線除去用グリッド207が配置されている。この散乱X線除去用グリッド207は、検査対象、この場合には被検体300によって散乱させられたX線が二次元X線センサ102に入射するのを低減する。二次元X線センサ102には、被検体300のX線透過度に応じて減弱されたX線が入射する。
二次元X線センサ102は、画素として、例えば、アモルファスシリコンからなる光電変換素子と蛍光体を用いたもの、CMOSセンサの光電変換素子と蛍光体を用いたもの、アモルファスセレンからなる変換素子を用いたものが挙げられる。ここで、光電変換素子と蛍光体を用いたものでは、入射したX線を蛍光体で光に変換し、蛍光体で変換された光を光電変換素子で電気信号(電荷)に変換して、X線画像信号を得る。また、アモルファスセレンからなる変換素子を用いたものでは、入射したX線を電気信号(電荷)に直接変換して、X線画像信号を得る。また、二次元X線センサ102では、フレームレートの上限はあるものの可変である。
また、X線発生装置101には、例えば、温度検出センサとして適用される第2の内部情報検知部107が設置されている。さらに、図2に示す例では、A/D変換部104及びアンプ増幅部105には、温度検出センサ208が設置されている。この温度検出センサ208は、例えば、アンプ増幅部105の前段階での温度を測定することが望ましい。なぜならば、画質面から見ると、アンプ増幅部105以降では、信号が増幅されているため、温度の影響量が少ないためである。この場合、例えば、前処理部116は、第2の内部情報検知部107で検出された温度及び温度検出センサ208で検出された温度に基づいて、X線画像データのゲイン補正を行うようにしても良い。また、この場合、例えば、フレームレート判断部119は、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に加えて、温度検出センサ208で検出された温度に基づいて、フレームレートを判断するようにしても良い。
また、第2の内部情報検知部107で温度を検出する対象としては、二次元X線センサ102の光電変換素子に限定する必要性はなく、例えば、その近くの温度を検出できるものであれば良い。光電変換素子の近くの温度を検出する場合は、例えば、二次元X線センサ102の基板上に設けた温度検出器を用いて温度を検出しても良い。
X線画像検出器である二次元X線センサ102の出力信号は、A/D変換部104、アンプ増幅部105を介して、PC203内の前処理部116において、暗電流画像補正やゲイン補正等の前処理が行われる。この際、暗電流補正用の画像やゲイン補正用の画像は、各X線画像の撮影前に取得しておくことが望ましい。なお、CMOSセンサのように画素内にアンプを実装できる場合などにおいては、信号の処理の順番は異なっても、本発明の実施には、影響がないことは言うまでもない。
その後、前処理等がなされたX線画像データは、プレビュー画像表示部209に供給され、所定の画像処理を経てX線画像データに基づくX線画像が表示される。また、当該X線画像データは、PC203を介して、モニタ装置210に送られる。このモニタ装置210には、画像処理部117で画像処理された後のX線画像データに基づくX線画像を表示する画像表示部114と、操作パネル113と、観察モニタを有して構成されている。
光出力装置211は、例えば、X線発生装置101からX線が照射されている時に、その旨を報知するシグナルである。本実施形態においては、長時間のX線撮影時に、フレームレートを指示値と異なった設定に調整する場合があるが、その時等は、光出力装置211の光出力を、例えば点灯させてその旨を報知することが望ましい。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図3に示すフローチャートは、例えば、CPU111がメインメモリ112に記憶されているプログラムを実行して、図1に示すX線画像撮影装置100の各デバイスを制御することにより行われる。
まず、ユーザ(使用者)が操作パネル113を介して撮影条件を入力すると、ステップS301において、CPU111は、撮影条件を設定する処理を行う。この際、CPU111の制御により、撮影時駆動条件決定部115が、撮影時における、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を決定し、当該駆動条件の設定も行われる。また、本例では、ステップS301の撮影条件の設定において、撮影終了条件(例えば、撮影時間或いは撮影枚数等)の設定もなされるものとする。
続いて、ステップS302において、CPU111は、例えばユーザ(使用者)により撮影開始ボタンが操作されたことを契機として、ステップS301で設定した撮影条件に基づくX線撮影を開始する。ここで、本実施形態では、単位時間に複数枚のX線画像の撮影を行う、スループットの良いX線画像撮影装置や、透視やIVRにも使用可能な動画用のX線画像撮影装置を用いたX線撮影に使用されることを想定している。
続いて、ステップS303において、CPU111は、ステップS302のX線撮影を継続する。
続いて、ステップS304において、例えばフレームレート判断部119は、CPU111の制御により、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に係る内部情報がOKであるか否かを判断する。この際、ステップS304では、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に係る内部情報のうち、両方の温度に係る内部情報がOKである場合に、OKと判断される。
この第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出される温度に係る内部情報は、特に、長時間のX線撮影を行うことによって変化する指標である。ここでは、この温度に係る内部情報として、例えば、温度そのものの情報を適用する。長時間のX線撮影を連続して行うと、第1の冷却部108及び第2の冷却部109は設けられているものの、原理的に、X線発生装置101(X線管205)及び二次元X線センサ102等のX線画像撮影装置100の温度は上昇していくことになる。本実施形態におけるベストモードでは、この温度に係る内部情報として、予想値ではなく、実際に測定された温度を用いる。
温度の検出方法については、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107を、それぞれ、X線発生装置101(X線管205)及び二次元X線センサ102(例えば、アンプICの近く)の発熱に近い場所に設置して、時間毎に取得する。ステップS304の各温度に係る内部情報における判断処理の詳細な内容については、図7を用いて後述する。
ステップS304の判断の結果、NGであると判断された場合には(S304/NO)、ステップS305に進む。ステップS305に進むと、撮影時駆動条件決定部115は、CPUの制御により、フレームレート判断部119における判断の結果に基づいて、撮影フレームレートを変更する制御を行う。ここでは、フレームレート判断部119で、少なくとも第1の内部情報検知部106又は第2の内部情報検知部107で検出された温度が特定の閾値を超えたと判断された場合に、撮影フレームレートを下げる処理を行う。
続いて、ステップS306において、CPU111は、ステップS305で変更した、実際の撮影フレームレートを、例えば操作パネル113(或いは画像表示部114)に表示する処理を行う。これにより、ユーザ(使用者)に対して、ステップS301で設定したフレームレートをX線画像撮影装置100の内部処理で変更し、実際のフレームレートを知らせることができる。その後、ステップS303に戻る。
一方、ステップS304の判断の結果、OKであると判断された場合には(S304/YES)、ステップS307に進む。ステップS307に進むと、CPU111は、ステップS301で設定した撮影終了条件に基づいて、撮影を終了するか否かを判断する。
ステップS307の判断の結果、撮影を終了しない場合(S307/NO)、即ち、撮影を継続する場合には、ステップS303に戻る。
一方、ステップS307の判断の結果、撮影を終了する場合には(S307/YES)、ステップS308に進む。ステップS308に進むと、CPU111は、撮影の終了処理を行う。その後、図3に示すフローチャートが終了する。
図3に示す例では、ステップS303〜S306のループを定時的に繰り返すことによって、徐々に、撮影フレームレートを落とすように、撮影時駆動条件決定部115で撮影フレームレートが決定される。図3に示すフローチャートの処理により、X線発生装置101(X線管205)の発熱等による制限により、X線撮影が行えない不具合を回避することができ、より長時間撮影が可能となる。
次に、第1の実施形態における操作パネル113の操作画面例について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置の操作パネル113の操作画面の一例を示す模式図である。ここで、図4には、撮影フレームレートの変更制御を行う前の操作パネル113の操作画面例が示されている。
本実施形態のX線動画撮影システムでは、図3に示すステップS302で示すように、ユーザ(使用者)が設定した撮影条件と同一の条件で、実際のX線撮影が開始される。
図4の一番上に、実際に撮影されている撮影条件を示す実撮影条件401が表示されている。また、次の行に、ユーザが入力指示した撮影条件を示すユーザ指示条件402が表示されている。ステップS302で撮影を開始した時点では、多くの時間が経っていないため、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の温度に変化がない。よって、ユーザが入力指示した撮影条件と同一の撮影条件でX線撮影が行われる。ただし、何らかの制限により、X線画像撮影装置100の撮影条件が、必ずしも、ユーザが入力指示した撮影条件と一致しない時間があるため、両方表示する機能を備えている。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置の操作パネル113の操作画面の一例を示す模式図である。ここで、図5には、撮影フレームレートの変更を行った後の操作パネル113の操作画面例が示されている。具体的に、ステップS304で温度に係る内部情報がNGと判断され、ステップS305で撮影フレームレートを変更させた際の操作パネル113の操作画面例が示されている。
図5において、ユーザが入力指示した撮影条件は、ユーザ指示条件503に表示されている。撮影時間が長くなっていくと、X線発生装置101及び二次元X線センサ102の温度に係る内部情報(本例では、温度そのものの情報)が高くなっていく。図5は、フレームレート判断部119において、この温度の検出値が閾値を超えて、フレームレートを低下させる判断を行った後、撮影時駆動条件決定部115において、撮影フレームレートを低下させた後の操作画面例である。具体的に、撮影フレームレートを低下させた後の撮影フレームレートについては、実撮影条件502に示されている。
また、本実施形態では、単にフレームレート等を低下させるだけはなく、フレームレートを低下させた理由501についても操作パネル113に表示する。また、操作パネル113には、フレームレート等のX線画像撮影装置100の制限によって変化した項目と量についても表示される。
図6は、図1に示すX線発生装置101から照射(曝射)するX線とフレームレートとの関係を示すタイミングチャートである。図6(a)に、フレームレートが30fpsの場合のタイミングチャートを示し、図6(b)に、フレームレートが15fpsの場合のタイミングチャートを示している。
二次元X線センサ102において、図6(b)に示すように、フレームレートが低下することにより、Readの時間間隔が長くなるため、最低限必要な消費電力を減少させることができ、これにより、熱の発生を低減させることができる。
半導体を用いた二次元X線センサ102では、蓄積時間(WAIT時間)が長くなると、暗電流の量が変化する。前処理部116では、暗電流補正とゲイン補正が主として行われる。この蓄積時間の違いによる暗電流を補正するのが、暗電流補正である。本実施形態では、フレームレートを逐一変化させることを前提としているため、例えば、各変化テーブルに沿った暗電流画像を予め保有して、これを暗電流補正に用いることが望ましい。ゲイン補正についても暗電流補正と同様である。
図7は、図1に示すフレームレート判断部119で行われるフレームレートの判断処理における判断基準を説明するための模式図である。図7では、フレームレートの判断基準を説明するために、横軸に時間[s]をとり、縦軸に温度をとっている。
図7において、冷却部の冷却能力とX線発生装置101(或いは二次元X線センサ102)の熱発生量が均衡していれば、X線発生装置101(或いは二次元X線センサ102)の温度は一定となる。また、X線発生装置101(或いは二次元X線センサ102)の熱発生量よりも冷却部の冷却能力の方が高ければ、温度は減少する。一方、冷却部の冷却能力よりもX線発生装置101(或いは二次元X線センサ102)の熱発生量の方が高ければ、温度は増加する。
図7において、X線発生装置101(或いは二次元X線センサ102)の初期の温度は、初期温度C0である。この初期温度C0は、当該装置の置かれている環境の温度にほぼ等しくなる。半導体を用いた二次元X線センサ102を用いたX線画像撮影システムでは、病院内の空調が効いた施設で使用されることが想定される。よって当該装置の置かれている環境は、温度5℃〜35℃(湿度30%RH〜75%RH)となる。
図7のように、具体的には、フレームレートが7.5fpsから10fpsになり、更に15fpsと高くなるにつれて熱発生量が大きくなるため、各フレームレートに応じて、温度に係る閾値C〜閾値Aが設定されている。ここで、フレームレートが高くなるにつれて熱発生量が大きくなる原因としては、単位時間当たりの読み出し時間が多くなるためであり、この場合に熱発生量は一意に大きくなる。
そして、ステップS304では、まず、図7に示すように、現在行われているX線撮影のフレームレートに基づいて、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107のそれぞれについて、閾値を設定する。そして、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に対して、それぞれ、対応する閾値と比較し、閾値を超えている場合には、NGと判断される。
本実施形態における冷却部(108及び109)の冷却方法としては、例えば、水冷や空冷が考えられる。また、フレームレートによって冷却能力を変える場合には、熱発生量との相対関係によって、縦軸に示された各フレームレートにおける温度の閾値が変わることになる。
また、図7には、本実施形態におけるフレームレートの低下制御処理を行う場合と、本実施形態におけるフレームレートの低下制御処理を行わない場合の温度分布が、それぞれ、破線と、実線で示されている。本実施形態のX線画像撮影装置100におけるフレームレートの低下制御処理を行わない場合には、図7の実線で示す温度分布のように、時間の経過とともに温度が上昇することになる。これに対して、本実施形態のX線画像撮影装置100では、温度が上昇すると、フレームレートを低下させる変更処理を行うため、図7の破線で示す温度分布のように、温度の上昇量が低減される。その結果、X線発生装置101等の温度許容量の中で、より長時間のX線撮影を行うことができる。
なお、本実施形態では、温度が一定値を超えた場合に、フレームレートがある特定値以上にならないように制御する例を示したが、本発明においては、この例に限定されるわけではない。例えば、単位時間当たりの温度の上昇量、例えば、図7中の温度分布における傾きがある一定値を超えた場合に、フレームレートがある特定値以上にならないように制御する形態であっても適用できる。
次に、フレームレートが下がることによる、二次元X線センサ102及びX線発生装置101の利点について述べる。
まず、フレームレートが下がることによる、二次元X線センサ102における利点を、熱の観点から述べる。
フレームレートが下がることにより、単位時間当たりの、二次元X線センサ102における信号線での読み出し時間が短くなる。また、二次元X線センサ102における発熱の主因は、アンプICである。フレームレートが下がることより、アンプICの電源の電圧(又は電流)を弱くする時間帯が大きくなる。なお、アンプICの電源の時間的な電圧(又は電流)の強弱による熱を減少させる効果については、例えば、上記の特許文献2に示されている。
続いて、フレームレートが下がることによる、X線発生装置101における利点を、熱の観点から述べる。
X線発生装置101では、X線管205の陰極から発せられた電子が、タングステン等のターゲットにぶつかることによってエネルギーを失い、副物として、X線と熱が発生する。エネルギーの分配の面からは、X線の発生にまわされるエネルギーよりも、熱の発生にまわされるエネルギーの方が大きく、非常に熱が発生する。フレームレートを落とすことにより、ターゲットに電子がぶつかっている時間を短くすることができるため、発熱を減少させることができる。
以上説明したように、本実施形態のX線画像撮影装置100では、当該X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報を検知し、当該温度に係る内部情報に基づいて、撮影するX線画像のフレームレートを変更するようにしている。具体的には、温度に係る内部情報が所定の閾値を超える場合に、フレームレートを低下させる変更を行うようにしている。
かかる構成によれば、撮影が長時間に及ぶ場合であっても、X線画像撮影装置100の内部の温度上昇を抑制することができる。これにより、温度上昇による撮影の停止を回避することができるため、所望のタイミングでX線画像を取得することができる。また、X線画像撮影装置100の内部の温度上昇を抑制することができるため、例え、感度補正用の白画像に温度特性がある場合であっても、その影響を低減させることができ、最適なX線画像の画質を得ることが可能となる。さらに、X線画像撮影装置100の内部(特に、X線発生装置101)の温度上昇を抑制することができるため、X線画像撮影装置100の熱による耐久性の劣化を防止することも可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図8に示すフローチャートは、例えば、CPU111がメインメモリ112に記憶されているプログラムを実行して、図1に示すX線画像撮影装置100の各デバイスを制御することにより行われる。
まず、ユーザ(使用者)が操作パネル113を介して撮影条件を入力すると、ステップS801において、CPU111は、撮影条件を設定する処理を行う。この際、CPU111の制御により、撮影時駆動条件決定部115が、撮影時における、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を決定し、当該駆動条件の設定も行われる。また、本例では、ステップS801の撮影条件の設定において、撮影終了条件(例えば、撮影時間或いは撮影枚数等)の設定もなされるものとする。
続いて、ステップS802において、CPU111は、例えばユーザ(使用者)により撮影開始ボタン(或いはX線曝射ボタン)が操作されたことを契機として、ステップS801で設定した撮影条件に基づくX線撮影を開始する。
続いて、ステップS803において、CPU111は、ステップS802のX線撮影(動画撮影等)を継続する。
続いて、ステップS804において、例えばフレームレート判断部119は、CPU111の制御により、第1の内部情報検知部106及び第2の内部情報検知部107で検出された温度に係る内部情報がOKであるか否かを判断する。このステップS804の判断の詳細については、第1の実施形態で説明したステップS304の判断と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS804の判断の結果、NGであると判断された場合には(S804/NO)、ステップS805に進む。ステップS805に進むと、撮影時駆動条件決定部115は、CPUの制御により、フレームレート判断部119における判断の結果に基づいて、撮影フレームレートを変更する制御を行う。ここでは、フレームレート判断部119で、少なくとも第1の内部情報検知部106又は第2の内部情報検知部107で検出された温度が特定の閾値を超えたと判断された場合に、撮影フレームレートを下げる処理を行う。
続いて、ステップS806において、CPU111は、ステップS805で変更した、実際の撮影フレームレートを、例えば操作パネル113(或いは画像表示部114)に表示する処理を行う。これにより、ユーザ(使用者)に対して、ステップS801で設定したフレームレートをX線画像撮影装置100の内部処理で変更し、実際のフレームレートを知らせることができる。その後、ステップS803に戻る。
図8に示す例では、ステップS803〜S806のループを定時的に繰り返すことにより、長時間撮影においても、フレームレートを落としながら、X線発生装置101及び二次元X線センサ102の発熱を抑えて、X線撮影を継続することができる。
一方、ステップS804の判断の結果、OKであると判断された場合には(S804/YES)、ステップS807に進む。ステップS807に進むと、CPU111は、ステップS802のX線撮影(動画撮影等)を継続する。
続いて、ステップS808の処理に移行する。
ステップS808の処理を説明する前に、第2の実施形態で用いる「優先度」について説明する。
第2の実施形態で用いる「優先度」とは、「ユーザ(使用者)の指示内容」と「システムの制限内容」との間の優先度を示す。ここで、「ユーザ(使用者)の指示内容」とは、例えば、ステップS801でユーザが入力指示した撮影条件が挙げられる。また、「システムの制限内容」とは、例えば、ステップS805でX線画像撮影装置100の内部でなされたフレームレートの制限(フレームレートの低減)が挙げられる。なお、本実施形態では、初期設定(デフォルト)では、「システムの制限内容」の優先度の方が高く設定されているものとする。
そして、ステップS808において、CPU111は、ユーザ(使用者)から入力指示により、「ユーザ(使用者)の指示内容」の優先度が「システムの制限内容」の優先度よりも高くなっているか否かを判断する。即ち、ステップS808では、初期設定(デフォルト)に対して、「ユーザ(使用者)の指示内容」と「システムの制限内容」との間の優先度の変更がなされたか否かが判断される。
ステップS808の判断の結果、「ユーザ(使用者)の指示内容」の優先度が「システムの制限内容」の優先度よりも高くなっている場合には(S808/YES)、ステップS809に進む。ステップS809に進むと、CPU111は、撮影時駆動条件決定部115に対して、システムの耐久性よりも、ユーザからの撮影条件に基づく撮影を行うように指示する。この場合、CPU111は、フレームレート変更手段である撮影時駆動条件決定部115によるフレームレートの変更の有効性を解除することになる。これにより、撮影時駆動条件決定部115は、例えば、ステップS801でユーザから入力指示された撮影条件に基づく、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を設定する。
続いて、ステップS810において、CPU111は、ステップS809で変更した撮影条件を、例えば操作パネル113(或いは画像表示部114)に表示する処理を行う。その後、ステップS807に戻り、ステップS809で変更した撮影条件に基づく撮影が行われ、X線撮影が継続される。
一方、ステップS808の判断の結果、「ユーザ(使用者)の指示内容」の優先度が「システムの制限内容」の優先度よりも高くなっていない場合には(S808/YES)、ステップS811に進む。ステップS811に進むと、CPU111は、「システムの制限内容」を「ユーザ(使用者)の指示内容」に対して優先させた撮影条件での撮影を行い、X線撮影を継続する。
続いて、ステップS812において、CPU111は、ステップS801で設定した撮影終了条件に基づいて、撮影を終了するか否かを判断する。
ステップS812の判断の結果、撮影を終了しない場合(S812/NO)、即ち、撮影を継続する場合には、ステップS803に戻る。
一方、ステップS812の判断の結果、撮影を終了する場合には(S812/YES)、ステップS813に進む。ステップS813に進むと、CPU111は、撮影の終了処理を行う。その後、図8に示すフローチャートが終了する。
次に、第2の実施形態における操作パネル113の操作画面例について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置の操作パネル113の操作画面の一例を示す模式図である。ここで、図9には、優先度を変えて、「使用者の指示内容」通りの撮影条件で撮影を行うことを想定した操作パネル113の操作画面例が示されている。
図9には、図5の場合と同様に、それぞれ、フレームレートを低下させた理由901、実際の撮影条件を示す実撮影条件902、ユーザが入力指示した撮影条件を示すユーザ指示条件903が表示されている。これにより、ユーザ(使用者)は、フレームレートを低下させた「理由」と、現在の撮影条件における「指標」がわかり、自身が入力指示した撮影条件と比較して、どの撮影条件が変化したかについて知ることができる。また、同時に、ユーザ(使用者)が本当に撮影したい時に、X線画像撮影装置100の制限で撮影できないことが無いように、フレームレート復帰指示部120に相当する復帰ボタン904が設けられている。そして、この復帰ボタン904が操作されると、撮影時駆動条件決定部115は、ユーザから入力指示された撮影条件に基づく、X線発生装置101及び二次元X線センサ102等の駆動条件を設定することになる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置の操作パネル113の操作画面の一例を示す模式図である。ここで、図10には、「使用者の指示内容」通りの撮影条件で撮影を行うことが指示された後の操作パネル113の操作画面例が示されている。
この「使用者の指示内容」通りの撮影条件で撮影ができるのは、X線画像撮影装置100によるフレームレートの制限の有効性が解除されたためである。この場合、図10に示すように、システムの耐久性が悪くなるといった情報や温度が仕様を超えているといった情報等の警告内容を示すプロンプト1001が操作パネル113上に表示されて、警告表示がなされる。
第2の実施形態では、第1の実施形態の処理に加えて、「システムの制限内容」を解除して、「使用者の指示内容」を優先させた撮影条件に基づく撮影処理ができるようになっている。これにより、装置の耐久性が低下するといった不利な点はあるが、医療行為上、どうしても撮影したい時に、指示した撮影条件で確実に撮影できるという利点がある。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報として、X線発生装置101及び二次元X線センサ102における温度に係る内部情報を検知(検出)する形態であった。第3の実施形態では、撮影されたX線画像データを画像処理して得られた情報を、X線画像撮影装置100の内部の温度に相関する情報として検知するものである。即ち、第3の実施形態では、X線画像撮影装置100の内部の温度を間接的に検知(検出)する形態である。
図11−1は、本発明の第3の実施形態で用いられるX線画像(放射線画像)の一例を示す模式図である。
図11−1に示すX線画像には、被検体(被写体)300における被写体領域1101と、素抜け領域1102が示されている。
図11−2は、本発明の第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図3に示すフローチャートは、例えば、CPU111がメインメモリ112に記憶されているプログラムを実行して、図1に示す内部情報検知のための画像処理部122及びフレームレート判断部119等を制御することにより行われる。
まず、ステップS1101において、内部情報検知のための画像処理部122は、前処理部116で処理された各X線画像(各X線画像データ)を読み込む。
続いて、ステップS1102において、内部情報検知のための画像処理部122は、各X線画像の画像処理を行って、各X線画像の中の最もX線が当たっている領域(最もX線が照射された領域)の画素値を特徴量として抽出する。一般に、最もX線が当たっている領域は、図11−1に示す素抜け領域1102となるため、本実施形態では、素抜け領域1102の画素値を抽出する。また、具体的に、ステップS1102では、画素値の平均値を特徴量として抽出する。
続いて、ステップS1103において、内部情報検知のための画像処理部122は、ステップS1102で抽出した画素値の平均値(特徴量)を各X線画像毎に蓄積する。この際、例えば、電源を1日毎に立ち上げ直している場合には、電源のオン/オフのリセット毎に、蓄積した特徴量をリセットするなどを行う。また、直近数時間、例えば、3時間前までに蓄積した蓄積線量である特徴量に対して、時間が近いものほど係数を大きくした重み付けを行うようにすることが最も望ましい。
続いて、ステップS1104において、内部情報検知のための画像処理部122は、ステップS1103で蓄積した画素値の平均値に基づいて、X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報(本例では、温度)を推測する。具体的に、ステップS1104では、ステップS1103で蓄積した画素値の平均値の重み付け蓄積値を、温度に対応する推測指標に変換する。
続いて、ステップS1105において、フレームレート判断部119は、ステップS1104で検知された温度に係る内部情報(具体的には、推測された温度指標)を用いて、図7と同様に、閾値処理を行う。
その後、第1の実施形態、第2の実施形態と同様に、フレームレート判断部119において当該温度に係る内部情報が閾値を超えたと判断された場合に、撮影時駆動条件決定部115において、撮影するフレームレートを低下させる処理を行う形態を採る。
図11−2に示すフローチャートでは、X線画像を画像処理することにより照射線を推定して、撮影するフレームレートを低下させるか否かを判断するものであった。しかしながら、実際には、フレームレートの判断基準として、単に、蓄積された線量や検出された温度だけに依るのは、その判断が一面的になる可能性がある。
フレームレートの必要性から見ると、被写体の動きが多い時に、一般的に、高いフレームレートが必要とされる。逆に、被写体の動きが少ない時には、一般的に、低いフレームレートが必要とされる。
よって、上述した形態に加えて、更に、以下に示す処理を行うようにすることも適用可能である。
例えば、内部情報検知のための画像処理部122(或いは画像処理部117)において、X線画像の画像処理を行い被検体(被写体)300の動きを検知する。そして、被検体(被写体)300が動いていない時には、フレームレート判断部119において、高いフレームレートが必要ないと判断し、各温度における、フレームレートの閾値を下げる。このように、X線画像から被写体の動きを検知して、高いフレームレートが必要ない時には、特定の閾値以下でもフレームレートを低減させて、X線画像撮影装置100の内部の温度の上昇を抑えることが本実施形態のベストモードである。
また、本実施形態におけるX線画像は、被写体として人体を想定している。
そのため、例えば、撮影されたX線画像の画像処理(パターン認識処理)を行って、当該X線画像から認識される被写体の部位に係る情報を検出し、当該被写体の部位によって、上述した高いフレームレートが必要ない場合を判断するようにすることもできる。この場合、認識された被写体の部位が、高いフレームレートでの撮影を必要としない時には、上述した場合と同様に、特定の閾値以下でもフレームレートを低減させて、X線画像撮影装置100の内部の温度の上昇を抑えることが本実施形態のベストモードである。
具体的には、人体の部位の中で、最も高いフレームレートでの撮影が必要とされる部位の1つに心臓が挙げられる。例えば、この心臓がX線画像中に写っていない場合には、特定の閾値以下でも、例えば、5fps以下にフレームレートを低減させて、X線画像撮影装置100の内部の温度の上昇を抑えることもできる。
第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報として、X線発生装置101及び二次元X線センサ102における温度に係る内部情報を検知(検出)する形態であった。第4の実施形態では、X線発生装置101から放射されたX線線量(放射線線量)に関する情報を、X線画像撮影装置100の内部の温度に相関する情報として検知するものである。即ち、第4の実施形態では、X線画像撮影装置100の内部の温度を間接的に検知(検出)する形態である。
図12−1は、本発明の第4の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の概略構成の一例を示す模式図である。この図12−1には、図1に示す構成のうち、X線発生装置101、二次元X線センサ102及びX線線量検知部121に関する部分のみを図示しているが、本実施形態に係るX線画像撮影装置が図1に示す他の構成を具備していることはもちろんである。
図12−1において、X線線量検知部121は、X線発生装置101と二次元X線センサ102(或いは被検体(被写体)300)との間に設けられている。具体的に、X線線量検知部121は、例えば、面積線量計で形成されている。そして、X線線量検知部121は、X線発生装置101からコリメータ1201を介して照射されたX線101aのX線線量を検出し、検出したX線線量を蓄積する。そして、X線線量検知部121は、蓄積した総X線線量の値を用いて、X線画像撮影装置100の内部の温度を推測する。
図12−2は、本発明の第4の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図3に示すフローチャートは、例えば、CPU111がメインメモリ112に記憶されているプログラムを実行して、図1に示すX線発生装置制御部103及びX線線量検知部121等を制御することにより行われる。
まず、ステップS1201において、X線発生装置制御部103は、CPU111の制御により、X線発生装置101から被検体(被写体)300にX線101aを照射させる。
続いて、ステップS1202において、X線線量検知部121は、X線発生装置101から照射されたX線線量(放射線線量)を検知する。
続いて、ステップS1203において、X線線量検知部121は、各X線画像の撮影毎に、ステップS1202で検知したX線線量の値を蓄積する。
続いて、ステップS1204において、X線線量検知部121は、ステップS1203で蓄積されたX線線量の値に基づいて、X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報(本例では、温度)を推測する。具体的に、ステップS1204では、例えばステップS1103で説明したように、より近い時間のX線線量の重みづけを大きくして、X線画像撮影装置100の内部の温度に係る内部情報を推測する。
その後、フレームレート判断部119において、ステップS1204で検知された温度に係る内部情報を用いて、図7と同様に閾値処理が行われる。そして、フレームレート判断部119において当該温度に係る内部情報が閾値を超えたと判断された場合に、撮影時駆動条件決定部115において、撮影するフレームレートを低下させる処理を行う形態を採る。
第4の実施形態によれば、照射されたX線線量によって、動画撮影を行うX線画像撮影装置の内部の温度状態を制御し、ユーザ(使用者)が、本当に撮りたい時までその温度の上昇を緩和することができる。即ち、第4の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得る。
なお、本発明の実施形態において、X線管205(X線発生装置101)の熱的な許容量が大きなX線画像撮影装置を使用した場合には、フレームレート判断部119で用いる閾値が変わる。また、同様に、冷却能力が高い冷却部(108、109)をX線発生装置101や二次元X線センサ102等に使用した場合も、フレームレート判断部119で用いる閾値が変わる。この場合においても、根本的に熱の発生という物理原理が存在する以上は、フレームレート判断部119で用いる閾値が異なるだけで、本発明の実施形態における効果が得られると考える。
また、図2では、図1に示すX線画像撮影装置100を、Cアーム202を用いたX線画像撮影システムに適用した例を示したが、他のX線画像撮影システムに適用することも可能である。他のX線画像撮影システムへの適用例を図13に示す。
図13は、図1に示すX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)を適用したX線画像撮影システム(放射線画像撮影システム)の他の一例を示す模式図である。
本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置は、例えば、図13(a)に示す頭部撮影装置や、図13(d)に示すUアラーム形ブッキー撮影装置として適用することも可能である。また、本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置は、例えば、図13(b)に示すブッキー立位撮影台や、図13(c)に示すブッキーテーブルに備え付けて適用することも可能である。
前述した本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置100の駆動方法を示す図3、図8、図11−2及び図12−2の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムを動作させることによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
また、本発明は、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置100の機能が実現される態様に限られない。そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置100の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置100の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
また、前述した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の概略構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)を適用したX線画像撮影システム(放射線画像撮影システム)の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の操作パネルの操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の操作パネルの操作画面の一例を示す模式図である。 図1に示すX線発生装置から照射(曝射)するX線とフレームレートとの関係を示すタイミングチャートである。 図1に示すフレームレート判断部で行われるフレームレートの判断処理における判断基準を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の操作パネルの操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の操作パネルの操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態で用いられるX線画像(放射線画像)の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係るX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示すX線画像撮影装置(放射線画像撮影装置)を適用したX線画像撮影システム(放射線画像撮影システム)の他の一例を示す模式図である。
符号の説明
100 X線画像撮影装置
101 X線発生装置
101a X線
102 二次元X線センサ
103 X線発生装置制御部
104 A/D変換部
105 アンプ増幅部
106 第1の内部情報検知部
107 第2の内部情報検知部
108 第1の冷却部
109 第2の冷却部
110 CPUバス
111 CPU
112 メインメモリ
113 操作パネル
114 画像表示部
115 撮影時駆動条件決定部
116 前処理部
117 画像処理部
118 記憶部
119 フレームレート判断部
120 フレームレート復帰指示部
121 X線線量検知部
122 内部情報検知のための画像処理部
300 被検体(被写体)

Claims (14)

  1. 被写体に対して放射線を発生させる放射線発生手段と、
    前記被写体を透過した放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段と、
    前記放射線発生手段および前記撮像手段を含む自装置の内部の温度に係る内部情報を検知する検知手段と、
    前記検知手段で検知された前記温度に係る内部情報に基づいて、前記撮像手段で撮像する放射線画像のフレームレートを変更するフレームレート変更手段と
    を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記温度に係る内部情報には、温度の情報および温度に相関する情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記検知手段は、少なくとも前記放射線発生手段における前記温度に係る内部情報を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記検知手段は、少なくとも前記撮像手段における前記温度に係る内部情報を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記検知手段は、前記放射線発生手段から照射された放射線線量に関する情報を、前記温度に相関する情報として検知することを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記検知手段は、前記放射線画像を画像処理して得られた情報を、前記温度に相関する情報として検知することを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記画像処理は、前記放射線画像から特徴量を抽出する処理を含むことを特徴とする請求項6に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記特徴量は、各放射線画像の最もX線が照射されている領域の画素値の平均値であることを特徴とする請求項7に記載の放射線画像撮影装置。
  9. 前記画像処理において、前記放射線画像から前記被写体の部位を検出する処理を更に行うことを特徴とする請求項7に記載の放射線画像撮影装置。
  10. 前記被写体の部位を検出する処理は、前記放射線画像のパターン認識処理により行われることを特徴とする請求項9に記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記フレームレート変更手段は、前記フレームレートを低下させる変更を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  12. 前記フレームレート変更手段の有効性を解除する解除手段と、
    前記解除手段で前記フレームレート変更手段の有効性が解除された場合に、前記撮像手段で撮像する放射線画像のフレームレートを、前記フレームレート変更手段で変更される前のフレームレートに復帰させる復帰手段と
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  13. 前記撮像手段は、単位時間内に複数の放射線画像の撮像を行う、半導体からなる放射線検出手段であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  14. 被写体に対して放射線を発生させる放射線発生手段と、前記被写体を透過した放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線画像撮影装置の駆動方法であって、
    前記放射線画像撮影装置の内部の温度に係る内部情報を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップで検知された前記温度に係る内部情報に基づいて、前記撮像手段で撮像する放射線画像のフレームレートを変更するフレームレート変更ステップと
    を有することを特徴とする放射線画像撮影装置の駆動方法。
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