JP2009177667A - 印刷方法、印刷装置、対応テーブル生成方法、およびプログラム - Google Patents

印刷方法、印刷装置、対応テーブル生成方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】文字の部分が高い品質を有するコピー画像を、簡便に出力可能とする。
【解決手段】RGB階調値と各色のインクの使用量とを対応付けた対応テーブルの一部分のインク使用量を、無彩色インクのみのインク使用量に置き換えることによって、新たな対応テーブルを生成する。また、原稿を読み取った画像データの中の文字の部分のRGB階調値を、無彩色インクのみの使用量に置き換えた部分を参照するように修正しておく。そして、修正した画像データを合成対応テーブルに従ってインク使用量へと変換する。こうすれば、文字の部分は無彩色インクのみのインク使用量に変換されるので、無彩色インクによって滲みや色あせ等がない高い品質で印刷できる。また、インク使用量へと変換する際には、合成対応テーブルだけを参照すればよいので、変換処理が複雑化することがなく、高品質なコピー画像を簡便に出力できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置において品質の高い文字を印刷可能とする技術に関する。
今日では、カラーコピー機によって高品質なコピー画像を簡単に得ることが可能となっている。こうしたカラーコピー機は、大まかには、画像を読み取るスキャナ部と、コピー画像を印刷する印刷部とから構成されている。コピー画像を出力する際には、まず、スキャナ部において原稿画像に光を照射し、原稿画像から反射されてくる光を読み取ることによって画像データ生成する。そして、読み取った画像データをCYMKの各色のインク量のデータに変換し(色変換処理)、得られたインク量データに基づいて印刷部において印刷することによって、高品質なコピー画像を出力する。
一方で、こうしたカラーコピー機では、画像中の文字の品質がどうしても低下してしまうという性質がある。すなわち、文字をスキャナ部で読み取った場合、黒色の文字であっても多少は光を反射するので、読み取った画像データでは灰色味を持った文字となる。そして、この灰色味を持った文字をインク量のデータに変換すると、灰色を表現するためにKインクに加えてCMYの各色のインクを用いるインク量データに変換されるので、印刷の際にインク量が多くなってインクが滲んでしまう等の理由によって、輪郭がぼやけた低品質な文字になってしまう。そこで、通常の色変換テーブルに加えて、Kインクのみのインク量データに変換する文字専用の色変換テーブルを用意しておき、文字の部分では文字専用の色変換テーブルを使ってKインクのみのインク量データに変換することによって、インクの滲み等を回避して高品質な文字を印刷しようとする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2006−197549号公報
しかし、提案されている技術では、高品質なコピー画像を簡単に得ることはできないという問題があった。すなわち、通常の色変換テーブルと文字専用の色変換テーブルとを切り替えながら色変換処理を行う必要があることから、色変換処理がどうしても複雑化してしまう。このため、高品質なコピー画像を簡単に出力することができないという問題があった。
本発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、文字の部分についても高品質なコピー画像を簡便に出力可能とする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の印刷方法は次の構成を採用した。すなわち、
印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する方法であって、
前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶工程と、
予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶工程と、
前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶工程と、
前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成工程と、
前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出工程と、
前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成工程と、
前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換工程と、
前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷工程と
を備えることを要旨とする。
また、上記の印刷方法に対応する本発明の印刷装置は、
印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する印刷装置であって、
前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶手段と、
予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶手段と、
前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶手段と、
前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成手段と、
前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出手段と、
前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成手段と、
前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換手段と、
前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷手段と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の印刷方法および印刷装置では、RGB色立体に設けた複数の格子点と、インクの使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく。また、明度値と無彩色インクの使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく。ここで、明度値としては、画像の明るさに対応する値であればどのようなものであってもよく、例えば、HSV表色系におけるV階調値やYCC表色系におけるY階調値であってもよいし、あるいは、RGBの各成分の階調値の合計値や平均値であってもよい。また、明度値と、第1の対応テーブルの稜線を含む所定領域内の格子点(稜線格子点)とを対応付ける対応関係も記憶しておく。ここで、稜線を含む所定領域としては、稜線を含んだ稜線に隣接する空間であればよく、例えば、稜線に隣接する格子点と稜線とによって囲まれる空間であってもよいし、あるいは、稜線に隣接する格子点の更に隣の格子点までを含める領域であってもよい。この明度値と稜線格子点との対応関係に基づいて、第1の対応テーブルで稜線格子点に対応付けられているインク使用量を、第2の対応テーブルで明度値に対して対応付けられているインク使用量に置き換えることにより、第1の対応テーブルの一部分に第2の対応テーブルが埋め込まれた新たな対応テーブル(合成対応テーブル)を生成する。また、原稿画像の画像データを読み込むと、文字の領域の画像データについては、合成対応テーブルの稜線の領域(第2の対応テーブルが埋め込まれた領域)のRGB各成分となるように変換することで、読み込んだ画像データを修正画像データに変換する。文字領域の画像データを稜線の領域のRGB各成分に変換するに際しては、文字領域の画像データを明度値に変換し、その明度値を予め記憶しておいた対応関係に従ってRGB各成分に変換すればよい。こうして得られた修正画像データを、先に生成しておいた合成対応テーブルに従ってインク使用量に変換した後、得られたインク使用量に従って画像を印刷する。
こうすれば、文字の領域をインク量に変換する際には、RGB各成分を変更したことによって合成対応テーブルの中の第2の対応テーブルが埋め込まれた稜線の領域を参照するので、第2の対応テーブルに従って無彩色インクのみからなるインク使用量へと変換される。そして、文字の領域を無彩色インクのみを用いて印刷すれば、有彩色インクで印刷した場合の様に、輪郭がぼやけてしまう等の画質の低下を生じさせずに高い品質で印刷することが可能となる。一方、画像の文字以外の部分については、第1の対応テーブルを参照した場合と同様に、無彩色インクおよび有彩色インクを用いて印刷することができるので、画像を高い品質で印刷することができる。結局、文字以外の部分も文字の部分も、共に高い品質で印刷することが可能となる。
更に、画像データをインク使用量へと変換する際には、合成対応テーブルだけを参照すればよく、第1の対応テーブルと第2の対応テーブルとの2つの対応テーブルを参照する必要がない。このため、第1の対応テーブルと第2の対応テーブルを切り換える等の処理が必要となることがないので、画像データをインク使用量へ変換する処理が複雑化することがない。この結果、高品質な画像を簡便に印刷することが可能となる。
加えて、文字領域を認識する際に誤認識が生じた場合であっても、適切な画像を印刷することが可能となる。すなわち、画像データの文字領域ではない部分が文字領域として誤認識された場合、誤認識された部分が第2の対応テーブルを参照すると、第2の対応テーブルでは明度値と無彩色インクのインク使用量とが対応付けられていることから、誤認識された部分の明度値に対応する無彩色インクのインク使用量を取得することができる。したがって、誤認識された部分では、本来は有彩色インクと無彩色インクとを使って印刷されるべきところが無彩色インクのみで印刷されるものの、正しい明度で印刷されることになる。これにより、文字認識の際に誤認識が生じた場合であっても不自然な画像になってしまうことがなく、適切な画像を印刷することが可能となる。また、このことから、文字領域を認識する際に認識精度の高い複雑な処理を必要としないので、結果として、高品質な画像を簡便に印刷することが可能となる。
尚、第1の対応テーブルの中で第2の対応テーブルを埋め込んだ部分については、元の第1の対応テーブルを参照できなくなるが、こうした部分に対応するRGB各成分は、画像データの中でほとんど使われないので、画像データの中のほとんどの部分は第1の対応テーブルを参照してインク使用量へと変換することが可能である。すなわち、第2の対応テーブルを埋め込んだ部分は、R、G、Bの各成分のうちの2つの成分が上限値または下限値となっている稜線の近くの領域であるが、印刷画像から読み取ったRGB画像データでは、R、G、Bの各成分は上限値や下限値といった極端な値を取りにくい傾向があるので、R、G、Bの各成分のうちの2つ成分が共に上限値または下限値を取ることは、ほとんどない。このため、こうした領域に第2の対応テーブルを埋め込んでしまっても、第1の対応テーブルを参照して画像データをインクの使用量に変換することが可能である。
また、上述した本発明の印刷方法では、文字領域以外の画像データが、RGB色立体の稜線を含む所定領域(稜線領域)内のRGB各成分を有する場合には、その画像データのRGB各成分を稜線領域外のRGB各成分へと変更することとしてもよい。この際には、元のRGB各成分から近い位置にあるRGB各成分へと変更する。例えば、稜線上のRGB各成分を、稜線に直交する平面に沿ってRGB色立体の中心に向かって稜線領域から出るまで移動させていき、稜線領域の外に出たところでその位置のRGB各成分を取得することによって、近くのRGB各成分へと変更する。あるいは、稜線上から稜線領域の境界面までの距離が最短となる線分を求めて、その線分の端の位置のRGB各成分を取得することによって、稜線領域の外で最も近い位置にあるRGB各成分へと変更してもよい。
こうすれば、文字領域以外の部分が、稜線の領域に埋め込まれた第2の対応テーブルを参照することはないので、文字領域以外の部分が無彩色インクで印刷されてしまうことがない。また、RGB各成分を変更する際に、元のRGB各成分の近くのRGB各成分へと変更することから、RGB各成分を変更する部分の色彩や明度が大きく変わってしまうこともない。この結果、文字領域以外の部分が稜線領域のRGB各成分を有している場合であっても、高い品質の画像を印刷することが可能となる。
また、上述した本発明の印刷方法では、R成分およびG成分が最大値となる稜線上の格子点と明度値との対応関係を記憶しておくものとしてもよい。
R成分およびG成分が最大値となる稜線上に対応するRGB各成分は、黄色に対応しているが、人間の視覚は、黄色については、明るさの変化や彩度の変換に対して鈍感な性質がある。このため、第2の対応テーブルを埋め込むために第1の対応テーブルの黄色の部分を一部分変更して空き部分を作る処理などを行うとしても、画質への影響がほとんど無く、良好な画像を印刷することが可能となる。また、黄色の稜線上のRGB各成分を有している文字領域以外の画像データを、稜線の近傍の別のRGB各成分に変更する場合についても、明度や色彩の変化が目立ちにくいので、原稿画像をほぼ忠実に再現した良好な画像を印刷することが可能となる。
また、本発明は、第1の対応テーブルと第2の対応テーブルとを合成した合成対応テーブルを生成することによって、上述した印刷方法および印刷装置が実現される点に鑑みれば、次の様な対応テーブル生成方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の対応テーブル生成方法は、
画像の印刷に用いる少なくとも1種類の無彩色成分および少なくとも3種類の有彩色成分からなる第1の階調値の組と、RGB各成分からなる第2の階調値の組とを対応付けた対応テーブルを生成する対応テーブル生成方法であって、
前記RGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記第1の階調値の組とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶工程と、
予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色成分の階調値とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶工程と、
前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶工程と、
前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた対応テーブルを生成する対応テーブル生成工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の対応テーブル生成方法では、RGB色立体上に設けられた格子点と、第1の階調値の組とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく。また、無彩色成分の階調値と明度値とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく。更に、RGB色立体の稜線を含む所定の領域にある格子点と、明度値とを対応付けて記憶しておく。そして、この対応関係に基づいて、第1の対応テーブルで稜線格子点に対応付けられている第1の階調値の組を、第2の対応テーブルで明度値に対して対応付けられている第1の階調値の組に置き換えることによって、合成対応テーブルを生成する。
こうすれば、例えば、第1の対応テーブルの第1の階調値の組として無彩色のインクおよび有彩色のインクのインク使用量を予め記憶しておき、第2の対応テーブルの第1の階調値の組としては無彩色インクのインク使用量を予め記憶しておくことにより、前述した本発明の印刷方法あるいは印刷装置で用いる合成対応テーブルを簡単に生成することができる。その結果、文字領域についても文字領域以外の部分についても、共に高い品質で印刷することが可能となる。また、こうして合成対応テーブルを生成することができれば、第1の対応テーブルと第2の対応テーブルとの2つの対応テーブルを参照する必要がないので、処理が複雑化することがなく、画像データを第1の階調値の組に簡便に変換することが可能となる。この結果、高品質なコピー画像を簡便に印刷することが可能となる。
更に本発明は、上述した印刷方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラムとしての態様も含んでいる。すなわち、上述した印刷方法に対応する本発明のプログラムは、
印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶機能と、
予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶機能と、
前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶機能と、
前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成機能と、
前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出機能と、
前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成機能と、
前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換機能と、
前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷機能と
をコンピュータによって実現させることを要旨とする。
また、上述した対応テーブル生成方法に対応する本発明のプログラムは、
画像の印刷に用いる少なくとも1種類の無彩色成分および少なくとも3種類の有彩色成分からなる第1の階調値の組と、RGB各成分からなる第2の階調値の組とを対応付けた対応テーブルを生成する対応テーブル生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムあって、
前記RGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記第1の階調値の組とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶機能と、
予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色成分の階調値とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶機能と、
前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶機能と、
前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた対応テーブルを生成する対応テーブル生成機能と
をコンピュータによって実現させることを要旨とする。
これらのプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各機能を実現させれば、高品質なコピー画像を簡便に出力することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.コピー処理:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の画像処理装置を搭載した印刷装置10についての斜視図である。図示されるように、印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を制御する制御部300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受けとって印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置となっている。
また、印刷装置10は、CPUやROM、RAMなどを制御部300に搭載しているので、制御部300のCPU等によって各種の画像処理を実行することも可能となっている。すなわち、制御部300は、スキャナ部100やプリンタ部200の制御を行うだけなく、画像処理装置としても機能するようになっている。そして、本実施例の印刷装置10は、この画像処理装置によって、より高品質な画像を印刷することを可能としている。例えば、コピー機能を実行してスキャナ部100で原稿画像を取り込むと、原稿画像の黒色の文字が灰色味をおびてしまうので、そのまま印刷すると、ぼやけた印象の文字となってしまう。このため、コピー画像では、特に文字の部分の画質が低下し易い傾向にある。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10は、文字の部分についても高品質なコピー画像を出力可能とするための画像処理を、この画像処理装置によって実行可能としている。
図1には、スキャナ部100によって読み取られた画像データが、本実施例の画像処理装置によって処理される様子が概念的に示されている。本実施例の画像処理装置は、スキャナ部100から画像データを受け取ると、画像データに色変換処理を施して、プリンタ部200での印刷に用いるCMYK画像データを生成する。CMYK画像データは、プリンタ部200が印刷に用いるC、M、Y、Kの各色のインクの使用量に対応するCMYK階調値によって画像を表現しており、このCMYK画像データに基づいてプリンタ部200がインクを出力することによって、画像が印刷される。ここで、本実施例の画像処理装置は、後述する特別な色変換処理を行うことで、文字の部分も良質な画像が得られる様に適切なCMYK画像データを生成するようになっている。これによって、文字の部分も高品質なコピー画像を印刷することが可能となっている。以下では、制御部300で行われるこうした処理についてフローチャートに沿って説明する。
B.コピー処理 :
図2は、本実施例の「コピー処理」の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、ユーザーがスキャナ部100に原稿をセットして操作パネル310を操作すると、制御部300によって実行される処理である。コピー処理を開始すると、制御部300は、まず、スキャナ部100を駆動して原稿画像をRGB画像データとして取り込む処理を行う(ステップS100)。ここで、本実施例では、図3に例示されている様に、カラーの写真画像と黒色の文字とが混在した原稿を取り込むものとする。
スキャナ部100を駆動して原稿画像をRGB画像データとして取り込んだら、次いで、取り込んだRGB画像データから文字を検出する処理を行う(図2のステップS102)。画像の中の文字は、種々の方法を用いて検出することが可能である。例えば、検出したい文字の形状を記憶しておき、画像データを解析してその文字の形状と一致する対象を画像の中から探し出せばよい。また、より簡単には、画像データの各画素のRGB階調値を調べて、文字の黒色に対応するRGB値を有する画素を選び出せばよい。もちろん、文字以外の部分が黒色のRGB階調値を有していることもあるので、黒色の部分を選び出した後に、更に、その部分の形状が文字の形状と一致するか否かを調べれば、文字をより正確に検出することが可能である。
こうして文字を検出したら、次いで、コピー画像の印刷に用いるCMYK画像データを生成するために、RGB画像データからCMYK画像データへの変換に用いる変換テーブル(色変換LUT)をROMから読み出す処理を行う(ステップS104)。ここで、本実施例の印刷装置10では、カラー画像用の色変換LUTと文字用の色変換LUTとの2つの色変換LUTをROM上に記憶しており、ここでは、これら2つの色変換LUTをROMから読み出す。
図4は、カラー画像用の色変換LUTを示した説明図である。図示されている様に、カラー画像用の色変換LUTは、R、G、Bの各成分を座標軸とする三次元座標空間内の格子点に、C、M、Y、Kの各階調値が対応付けられた三次元の対応テーブルである。R、G、Bの各階調値の組は、この三次元座標空間内の1つの点に対応するので、その点に設定されたCMYK値を読み出すことによって、RGB階調値からCMYK階調値へと変更することが可能である。例えば、図中に「A」と示した格子点は、RGB階調値(R,G,B)=(255,0,255)に対応しており、この格子点には、CMYK階調値として(C,M,Y,K)=(0,255,0,0)が対応付けられている。したがって、このRGB階調値(255,0,255)は、CMYK階調値(0,255,0,0)へと変換することができる。また、格子点が設定されていないRGB階調値については、補間演算によってCMYK階調値を算出すればよい。
図5は、文字用の色変換LUTを示した説明図である。図5(a)に示されている様に、文字用の色変換LUTは、1つのパラメータに対してCMYK階調値が設定された一次元の対応テーブルとなっている。すなわち、文字用の色変換LUTは、黒色や灰色などの1つのパラメータで表すことができる色を対象とするので、このパラメータに対してCMYK階調値を設定しておくことによって、黒色や灰色などをCMYK階調値に変換することを可能としている。例えば、RGB画像データでは、黒色はRGB階調値(0,0,0)で表されるが、R、G、Bの階調値が全て「0」なので、「0」という1つのパラメータで表すことができる。同様に、灰色は、RGB階調値(128,128,128)で表されるが、R、G、Bの階調値が全て「128」なので、「128」という1つのパラメータで表すことができる。そこで、こうした1つのパラメータに対してCMYK階調値を設定しておけば、こうした黒色や灰色をCMYK階調値に変換することが可能である。このため、文字用の色変換LUTは、1つのパラメータにCMYK階調値が対応付けられた一次元の対応テーブルとなっている。尚、本実施例では、このパラメータのことをグレイスケールと呼ぶものとする。
また、上述した様に、RGB画像データでは、R、G、Bの各成分で同一となっている値をグレイスケールとすることができるが、他の各種の値をグレイスケールとして用いることも可能である。例えば、画像データをHSV表色系で表した場合には、色相値(H)、彩度値(S)、明度値(V)の各階調値によって表現されるが、黒色や灰色は色相値および彩度値を有していないので(H=0、S=0)、明度値だけで黒色や灰色を表すことが可能である。したがって、この場合には、明度値(V)をグレイスケールとして用いることが可能である。同様に、他の各種の階調値をグレイスケールとして用いることが可能であり、例えば、YCC表色系を用いた場合には、明度値(Y)をグレイスケールとして用いることが可能である。
ここで、文字用の色変換LUTでは、図5(a)に示されている様に、C、M、Yの各階調値は全て「0」に設定されており、K階調値のみがグレイスケールに対応した大きさを持った値が設定されている。図5(b)には、グレイスケールに対応付けられた各階調値がグラフで示されている。グレイスケールの最小値「0」は完全な黒色に対応しており、最小値から値が大きくなるにつれて徐々に白色味を帯びて灰色になってゆき、最大値「255」では完全な白色に対応する。このことに対応して、K階調値(黒色のインクの使用量に対応)は、グレイスケールが最小値「0」のときに最大値「255」をとり、グレイスケールが最大値「255」のときに最小値「0」をとるように設定されている。
一方、C、M、Yの各階調値(C、M、Yの各色のインクの使用量に対応)は次の理由から全て「0」に設定されている。すなわち、黒色や灰色などは、C、M、Yの各色のインクをほぼ同量ずつ重ね合わせることによって表現することが可能であるが、C、M、Yの各色のインクを使って文字を印刷すると、インク量が多くなることからインクが滲んでしまって文字の輪郭がぼやけてしまう傾向がある。また、C、M、Yの各色を重ねて黒を表現した場合には、色合いがどうしても灰色気味になってしまうことから、色あせた印象の文字になってしまう傾向がある。こうした理由から、印刷時にC、M、Yの各色のインクを使わないようにするために、文字用の色変換LUTでは、C、M、Yの階調値は全て「0」に設定されている。
この様に、本実施例では、カラー画像用の色変換LUTおよび文字用の色変換LUTが予めROMに記憶されている。従って、文字の部分については、図5に示した文字用の色変換LUTを用いて色変換処理を行い、文字以外のカラー画像の部分については、図4に示したカラー画像用の色変換LUTを用いて色変換処理を行えば、良好なCMYK画像データが得られると考えられる。しかし、実際には、これらの2つの色変換LUTを用いて色変換処理を行おうとすると、文字の部分か否かに応じて2つの色変換LUTを切り替える等の処理が必要となるので、色変換処理が複雑となり、CMYK画像データを簡便に得ることができなくなってしまう。そこで、本実施例のコピー処理では、これら2つの色変換LUTをそのまま用いて色変換処理を行うのではなく、まず、文字用の色変換LUTをカラー画像用の色変換LUTに埋め込んで、新たな色変換LUTを生成する処理を行う(図2のステップS106)。
図6は、文字用の色変換LUTをカラー画像用の色変換LUTに埋め込む様子を示した説明図である。文字用の色変換LUTとカラー画像用の色変換LUTとは、本来は別々のLUTであるから、文字用の色変換LUTを埋め込む際には、カラー画像用の色変換LUTの中で、できるだけ使われていない部分に埋め込むことが望ましい。そこで、文字用の色変換LUTは、カラー画像用の色変換LUTの隅の方に埋め込む。例えば、図6(a)で「M」と示した格子点とB軸とを結ぶ稜線に沿って埋め込むものとしてもよいし、あるいは、「M」と示した格子点とR軸とを結ぶ稜線に沿って埋め込むものとしてもよい。ここでは、図中の「Y」で示した格子点から上に向かう稜線(B軸と平行な稜線)に沿って文字用の色変換LUTを埋め込むものとする。
図6(b)は、図6(a)で「A」と示した部分を拡大した図であり、図中「Y」で示した格子点から上に向かって文字用の色変換LUTを埋め込む様子が示されている。図示されているように、図中「Y」で示した格子点に対しては、グレイスケールの最小値「0」の格子点に対応付けられたCMYK階調値を設定する。すなわち、図中「Y」で示した格子点のCMYK階調値を、グレイスケールの格子点に対応付けられたCMYK階調値(0,0,0,255)に置き換える。同様に、「Y」の格子点の一つ上の格子点のCMYK値は、グレイスケールの最小値の格子点の一つ隣の格子点のCMYK階調値(0,0,0,191)に置き換える。その他の格子点についても同様に、グレイスケールの各格子点に設定されたCMYK値に置き換えていく。これによって、図中「Y」で示した格子点から稜線に沿って文字用の色変換LUTが埋め込まれた新たな色変換LUTが得られる。
このようにして、文字用の色変換LUTをカラー画像用の色変換LUTに埋め込んでおいても、実際に文字の部分を色変換する際に、埋め込んでおいた部分を参照するのでなければ意味がない。そこで、色変換の際に文字の部分が文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分を参照するように、先に検出した文字を構成する画素について(図2のステップS102を参照)、各画素のRGB階調値を変更する処理を行う(ステップS108)。
図7は、文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分を参照するように、文字を構成する画素のRGB階調値を変更している様子を示した説明図である。前述した様に、文字用の色変換LUTは、図7(a)に示された立方体の稜線の部分に埋め込まれているので、文字を構成する画素のRGB階調値をこの部分のRGB階調値へと変更してやれば、文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分を参照させることができる。ここで、文字用の色変換LUTでは、グレイスケールとCMYK階調値とが対応付けられていることから、文字の画素のRGB階調値を文字用の色変換LUTの部分に変更するには、まず、変更しようとする画素のグレイスケールを算出する。前述した様に、グレイスケールは、YCC表色系のY階調値やHSV表色系のV階調値などであるから、画素のRGB階調値からこれらの値を算出することで、その画素のグレイスケールを求めることができる。文字の画素のグレイスケールを求めたら、今度は、そのグレイスケールに対応するCMYK階調値が埋め込まれている場所を求めて、画素のRGB階調値をその場所のRGB階調値へと変更する。例えば、画素のグレイスケールが「0」の場合、グレイスケール「0」に対応するCMYK階調値はRGB階調値(255,255,0)の格子点に埋め込まれているので(図6参照(b)参照)、その画素のRGB階調値をこの格子点のRGB階調値(255,255,0)に変更すればよい。同様に、画素のグレイスケールが「255」の場合は、グレイスケール「255」に対応するCMYK階調値はRGB階調値(255,255,63)の格子点に埋め込まれているので、画素のRGB階調値をこの格子点のRGB階調値(255,255,63)に変更すればよい。
図7(b)には、こうした文字を構成する画素のRGB階調値を変更する方法を、数式で示してある。図7(b)の数式に示されている様に、R階調値およびG階調値については、文字用の色変換テーブルが「R階調値=255」且つ「G階調値=255」の稜線上に埋め込まれていることに対応して、R階調値およびG階調値は、それぞれ「255」に変更すればよい。一方、B階調値については、数式に示されている様に、画素のRGB階調値からグレイスケールを算出して、得られたグレイスケールからB階調値を求めればよい。こうして、文字を構成する画素のRGB階調値を変更することによって、文字の部分については、色変換の際に文字用の色変換テーブルを埋め込んだ部分を参照させることが可能となる。
文字を構成する画素のRGB階調値を変更したら、今度は、文字以外の画素についてRGB階調値を変更する処理を行う。すなわち、このまま色変換処理を行うと、仮にスキャナ部100で読み込んだRGB画像データの中に文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分のRGB階調値を有する画素があった場合、この画素については、文字用のCMYK階調値へと色変換され、その結果、元の色とは大きく異なる色(黒色や灰色)が印刷されてしまう。そこで、スキャナ部100で読み込んだRGB画像データの中に文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分に該当する画素があるか否かを調べて、該当する画素があれば、その画素のRGB階調値を変更する処理を行う(図2のステップS110)。
図8は、スキャナ部100で読み込んだRGB画像データが、文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分のRGB階調値を持つ画素を含んでいる場合に、RGB階調値を変更する様子を示した説明図である。ここで、図6を用いて前述したように、文字用の色変換LUTが埋め込まれているのは図6に示されている稜線の部分であるが、実際には、この稜線の部分に対応するRGB階調値を持つ画素のみを変更したのでは十分ではない。すなわち、図8(a)にハッチングを付して示した領域に対応するRGB階調値を持つ画素は、全て変更しておく必要がある。何故ならば、前述した様に、色変換LUTを用いて色変換処理を行う際には、RGB階調値を取り囲む複数の格子点を使って補間演算を行うことでCMYK階調値を算出するので、文字用の色変換LUTが埋め込まれた格子点のRGB階調値だけでなく、その格子点の周辺のRGB階調値についても、色変換処理の際に文字用の色変換LUTを埋め込んだ格子点の影響を受けてしまう。このため、文字用の色変換LUTを埋め込んだ格子点だけでなく、その格子点の周辺のRGB階調値(図8(a)にハッチングを付して示した領域)についても、画素のRGB階調値を変更しておく必要がある。画素のRGB階調値を変更する際には、RGB階調値をハッチの領域の外のRGB階調値に変更すればばよいが、RGB階調値を大きく変更してしまうと、色が大きく変わってしまって不自然な画像になってしまうので、元のRGB階調値の近くのRGB階調値へと変更する。例えば、図8(b)に示されている様に、画素のRGB階調値を座標軸と平行に移動させることによって、最も近い位置にあるハッチ領域外のRGB階調値へと変更すればよい。
こうして、RGB画像データの文字の画素および文字以外の画素のRGB階調値をそれぞれ変更したら、先に生成した色変換LUTを用いて(図2のステップS106参照)、RGB画像データからCMYK画像データへの色変換処理を行う(ステップS110)。色変換処理では、先に説明した様に、RGB画像データの画素のRGB階調値を、色変換LUTを参照することによって、CMYK階調値へと変換する。こうして、CMYK画像データを取得したら、制御部300は、このCMYK画像データをプリンタ部200に供給する。これを受けて、プリンタ部200は、CMYK階調値に対応する量のC、M、Y、Kの各色のインクを吐出することによって、コピー画像を印刷する(ステップS112)。こうして、プリンタ部200がコピー画像を印刷したら、制御部300は、図2のコピー処理を終了する。
以上に説明した様に、本実施例のコピー処理では、文字用の色変換LUTをカラー画像用の色変換LUTに埋め込むことによって新たな色変換LUTを生成するとともに、RGB画像データに変更を加える処理を行う。そして、変更を加えたRGB画像データに対して、生成した色変換LUTを用いて色変換処理を行うことによって、CMYK画像データを生成する。こうすると、文字の部分についても高品質な画像を出力可能なCMYK画像データを得ることが可能となり、その結果、カラーの写真画像だけでなく文字の部分についても良好な画質のコピー画像を印刷することが可能となる。加えて、こうした高品質なコピー画像を、色変換処理を複雑にすることなく簡便に印刷することが可能となる。以下では、こうしたことが可能となる理由について説明する。
図9は、本実施例のコピー処理によって高品質なコピー画像が得られる理由を示した説明図である。図中の上方には、色変換処理を行うRGB画像データが示されている。ここで、このRGB画像データは、先に説明したように、文字の部分のRGB階調値が変更されている(図2のステップS108および図7を参照)。また、図の中央には、カラー画像用の色変換LUTに文字用の色変換LUTを埋め込んで生成した色変換LUTが示されている(図2のステップS106および図6を参照)。RGB階調値を変更しておいた画像データを、この色変換LUTを用いて色変換処理すると、写真画像の部分については、RGB階調値に対応するCMYK階調値へと変換されることによって、元の写真画像に対応するCMYK画像データが得られる。一方、文字の部分については、RGB階調値が変更されているので文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分を参照し、その結果、Kインクのみを用いるCMYK階調値へと色変換される。
図9の下方には、こうして得られたCMYK画像データに基づいて印刷されたコピー画像が示されている。写真画像の部分については、カラー画像用の色変換LUTを参照して色変換処理がされるので、CMYKの各色のインクによって良好な画像が印刷される。一方、文字の部分については、Kインクのみを用いて印刷されるので、CMYの各色のインクを使った場合のようにボヤけた印象となって画質が低下してしまうことがない。従って、本実施例のコピー処理によれば、写真画像の部分だけでなく文字の部分についても良好な画質のコピー画像を得ることが可能となる。
尚、写真画像の部分などの文字以外の部分については、文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分に該当する画素についてRGB階調値を変更しているが(図2のステップS110および図8を参照)、こうしたことによる画質への影響は、ほとんどない。というのは、次の様な理由から、こうしたRGB階調値の変更が必要となる画素は実際には少ないからある。すなわち、スキャナ部100で取り込んだ画像データでは、RGB階調値の空間の稜線の部分(文字用の色変換LUTを埋め込む部分)に対応するRGB階調値はあまり使用されない傾向がある。これは、スキャナ部100が、原稿画像で散乱された光を検出することによって画像を読み取ることに起因している。例えば、前述した様に、黒色の文字を読み取る場合では、黒色の文字であっても若干ながら光を散乱してしまうので、取得したRGB画像データにおいてR、G、Bの各階調値が全て「0」(完全な黒色に対応)となることはあまりなく、通常、R、G、Bの各階調値が若干の大きさを持ってしまう。したがって、スキャナ部100が取り込んだRGB画像データでは、RGB階調値(0,0,0)の付近は使用されない傾向がある。また、こうしたことは、黒色に限ったことではなく、一般に、スキャナ部100が取り込んだRGB画像データでは、R、G、Bのいずれかの階調値が「0」となる部分は使用されない傾向がある。もちろん、R、G、Bの各階調値のうちの2つの階調値が「0」となっているR軸、G軸、B軸の各軸上については、更にこの傾向が強くなっている。
また、最小値「0」の付近だけでなく、最大値の「255」の付近についても、スキャナ部100が取り込んだRGB画像データでは、あまり使用されない傾向がある。例えば、原稿画像に赤色の部分であっても、赤色の光を完全に散乱するのではないので、R階調値が最大値の「255」となることは少ない。G階調値、B階調値についても同様に、最大値の「255」の付近は使用されない傾向がある。以上の理由から、RGB座標空間の立方体の稜線の部分(R、G、Bの各階調値のうちの少なくとも2つの階調値が「0」または「255」となっている部分)は、スキャナ部100が取り込んだRGB画像データでは使用されない傾向がある。したがって、実際には、こうした稜線部分に該当する画素は存在しないことが多く、また、存在する場合であっても少数である。このため、これらの画素のRGB階調値を変更したとしても、元の原稿画像とコピー画像との間に違いはほとんど生じない。
更に、本実施例では、黄色に対応する稜線に色変換LUTを埋め込んでいることから、RGB階調値を変更した際の違いがより分かり難くなっている。すなわち、黄色は色の変化が目立ちにくい色なので、RGB階調値を多少変化させたとしても、色の変化がほとんどわからない。こうした理由から、本実施例のコピー処理では、このようなRGB階調値を変更する処理を行っても、元の原稿画像を再現した高品質なカラー画像を得ることが可能となっている。
更に、本実施例のコピー処理では、色変換処理を行いながら色変換LUTを切り換える等の複雑な処理を行う必要がないので、色変換処理を簡便に行うことが可能となっている。すなわち、色変換処理の際には、図9に示されている様に、カラー画像用の色変換LUTに文字用の色変換LUTを埋め込んだ色変換LUTを参照するのであって、カラー画像用の色変換LUTと文字用の色変換LUTとの2つの色変換LUTをそれぞれ参照しているのではないから、2つの色変換LUTの間で参照する色変換LUTを切り換える処理が必要ない。このため、色変換処理が複雑になることがなく、色変換処理を簡便に実行可能となっている。また、このことから、色変換処理をハードウェアによって実現することも簡便に可能である。例えば、入力データとしてRGB画像データと色変換LUTとを取得してCMYK画像データを出力する色変換処理専用のLSI等は、比較的容易に製作できるので、こうした専用のLSIを用いることによって、色変換処理を簡便かつ迅速に実行することも可能である。更に、文字用の色変換LUTを埋め込んだ色変換LUTは、通常のカラー画像用の色変換LUTとデータ量(バイト数)が同じであることから、通常のカラー画像用の色変換LUTに用いる各種のハードウェアを、文字用の色変換LUTを埋め込んだ色変換LUTにそのまま用いることも可能である。もちろん、こうしたハードウェアを用いた場合であっても、文字の部分についてはKインクのみを用いるCMYK画像データが得られるので、文字の部分についても良好な品質のコピー画像を印刷することが可能である。
また、本実施例のコピー処理では、文字の検出時(図2のステップS102を参照)に誤認識が生じたとしても、直ちにコピー画像が不自然な画像となってしまうことがなく、適切なコピー画像を出力することが可能となっている。すなわち、文字の検出時に誤認識が生じて文字ではない部分が文字として認識されてしまった場合、誤認識された部分は文字用の色変換LUTによってKインクのみを用いるCMYK階調値に変換される。しかし、文字用の色変換LUTはグレイスケールの値に応じた階調性を持っていることから(図5(b)参照)、CMYによって表現されるべき無彩色の画像がKインクによって表現された無彩色の画像に置き換わるだけであり、原稿画像と大きく異なってしまうことはない。このため、例えば、写真画像の一部分が文字として誤認識されたとしても、その誤認識された部分が不自然になってしまうことはなく、自然な印象の写真画像を出力することが可能である。この様に、本実施例のコピー処理では、誤認識が生じたとしても適切なコピー画像を印刷することが可能となっている。また、このことから、誤認識を避ける為に複雑で高度な文字検出方法を用いる必要がないので、コピー処理を迅速に行うことが可能となっており、加えて、制御部300の装置構成を簡便に保つことも可能となっている。
尚、参考として、本実施例のコピー処理を用いずに、通常の色変換処理をした場合の文字の品質について、簡単に説明しておく。図10には、通常のカラー画像用の色変換LUTを用いて色変換処理を行った場合について、文字の部分のRGB階調値がCMYK階調値へと変換される様子が示されている。前述した様に、スキャナ部100が取り込んだRGB画像データでは、黒色の文字であっても灰色味を持ってしまっている。すなわち、図10(a)に「Bk」と示された原点(黒色に対応)から図中の軸(いわゆるグレイスケール軸)に沿って「W」の方に若干移動した位置のRGB階調値が得られる。図10(b)には、このグレイスケール軸上に設定されているCMYK階調値が示されている。通常のカラー画像用の色変換LUTでは、カラー画像をより高い画質で印刷する必要から、グレイスケール軸上についても、カラー画像の印刷により適したCMYの各色のインクを用いるCMYK階調値が設定されている。もちろん、完全な黒色(図中「Bk」と表示)に対しては、Kインクのみを用いるCMYK階調値を設定しておくことが可能であるが、灰色の部分では、階調の変化をより滑らかに表現するために、CMYの各色のインクを用いるCMYK階調値を設定しておく必要がある。こうした色変換LUTを用いて色変換処理を行うと、スキャナ部100で読み取った文字は灰色味をもっているので、図10(b)に示されている様に、KインクのみでなくCMYの各色のインクも用いるCMYK階調値に変換されることになる。この結果、インク量が多くなって文字の輪郭がぼやけてしまったり、文字が色あせた印象になってしまう等の理由から、コピー画像の文字の部分の品質が低下してしまう。これに対して、本実施例の印刷装置では、Kインクのみを用いて印刷することが可能となるので、文字の部分についても良好な画質のコピー画像を印刷することが可能となっている。
C.変形例 :
C−1.第1変形例 :
前述した実施例では、コピー処理の実行時に2つの色変換LUTを合成することによって、新たな色変換LUTを生成するものとして説明した。しかし、コピー処理の実行時に2つの色変換LUTを合成するのではなく、合成した色変換LUTをROM上に予め記憶しておき、コピー処理の実行時にROMから読み出して用いることとしてもよい。こうすれば、コピー処理の度に色変換LUTを合成する処理を行う必要がないので、コピー処理をより迅速に実行して好適なコピー画像を出力することが可能となる。
これに対して、コピー処理時にLUTを合成することとすれば、合成したLUTを記憶しておく必要がないので、メモリ容量を節約することが可能となる。
C−2.第2変形例 :
また、前述の実施例では、文字用の色変換LUTを埋め込む際に、RGB座標空間内の黄色に対応する稜線上に埋め込むものとして説明した(図6参照)。しかし、文字用の色変換LUTを他の稜線に埋め込むことも可能である。更には、印刷する画像ごとに異なる稜線に埋め込むこととしてもよい。例えば、スキャナ部100が取り込んだ画像データを解析してその画像データで使用されているRGB階調値の分布を調べて、最も使われていない稜線の部分に文字用の色変換LUTを埋め込むこととしてもよい。こうすれば、RGB階調値を変更する画素をより少なくすることができるので、原稿画像の色彩をより忠実に反映した好適なコピー画像を出力することが可能となる。加えて、RGB階調値を変更する処理が少なくて済むので、コピー画像をより迅速に印刷することが可能となる。
以上、本実施例の画像処理装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
本実施例の画像処理装置を搭載した印刷装置を示す説明図である。 本実施例のコピー処理の流れを示したフローチャートである。 コピー処理を行う画像を例示した説明図である。 カラー画像用の色変換LUTを例示した説明図である。 文字用の色変換LUTを例示した説明図である。 文字用の色変換LUTをカラー画像用の色変換LUTに埋め込む様子を示した説明図である。 文字を構成する画素のRGB階調値を変更する様子を示した説明図である。 文字用の色変換LUTを埋め込んだ部分のRGB階調値を変更する様子を示した説明図である。 本実施例のコピー処理によって高品質なコピー画像が簡便に得られる様子を概念的に示した説明図である。 文字を構成する画素を、カラー画像用の色変換LUTによって色変換処理した場合に得られるCMYK階調値を示した説明図である。
符号の説明
10…印刷装置、 100…スキャナ部、 200…プリンタ部
300…制御部、 310…操作パネル、 320…モニタ画面

Claims (7)

  1. 印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する方法であって、
    前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶工程と、
    予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶工程と、
    前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶工程と、
    前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成工程と、
    前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出工程と、
    前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成工程と、
    前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換工程と、
    前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷工程と
    を備えた画像印刷方法。
  2. 請求項1に記載の印刷方法であって、
    前記修正画像データ生成工程は、前記文字領域以外の前記画像データが、前記RGB色立体の前記稜線を含む所定領域内のRGB各成分を有する場合には、該画像データを該所定領域外のRGB各成分に変更する工程である印刷方法。
  3. 請求項1ないし請求項2に記載の印刷方法であって、
    前記対応関係記憶工程は、前記所定の対応関係として、前記RGB色立体においてR成分およびG成分が上限値である稜線上の格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける対応関係を記憶しておく工程である印刷方法。
  4. 印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する印刷装置であって、
    前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶手段と、
    予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶手段と、
    前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶手段と、
    前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成手段と、
    前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出手段と、
    前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成手段と、
    前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換手段と、
    前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷手段と
    を備えた印刷装置。
  5. 画像の印刷に用いる少なくとも1種類の無彩色成分および少なくとも3種類の有彩色成分からなる第1の階調値の組と、RGB各成分からなる第2の階調値の組とを対応付けた対応テーブルを生成する対応テーブル生成方法であって、
    前記RGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記第1の階調値の組とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶工程と、
    予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色成分の階調値とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶工程と、
    前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶工程と、
    前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた対応テーブルを生成する対応テーブル生成工程と
    を備えた対応テーブル生成方法。
  6. 印刷画像から読み取ったRGB画像データに基づいて、少なくとも1種類の無彩色インクおよび少なくとも3種類の有彩色インクを用いて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記RGB画像データのRGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記無彩色インクおよび前記有彩色インクの各インクについてのインク使用量とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶機能と、
    予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色インクのインク使用量とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶機能と、
    前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶機能と、
    前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた合成対応テーブルを生成する合成対応テーブル生成機能と、
    前記印刷画像中で文字が印刷されている領域たる文字領域を抽出する文字領域抽出機能と、
    前記文字領域の前記画像データについては、該画像データのRGB各成分を、該RGB各成分から求めた明度値が前記対応関係によって対応付けられる前記稜線格子点のRGB各成分に変換することにより、該文字領域が修正された画像データである修正画像データを生成する修正画像データ生成機能と、
    前記修正画像データを前記合成対応テーブルに従って前記インク使用量に変換するインク使用量変換機能と、
    前記インク使用量に従って、前記画像を印刷する画像印刷機能と
    を備えたプログラム。
  7. 画像の印刷に用いる少なくとも1種類の無彩色成分および少なくとも3種類の有彩色成分からなる第1の階調値の組と、RGB各成分からなる第2の階調値の組とを対応付けた対応テーブルを生成する対応テーブル生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムあって、
    前記RGB各成分が取り得る階調範囲によって規定されたRGB色立体の中に複数の格子点を設定し、該格子点と前記第1の階調値の組とを対応付けた第1の対応テーブルを記憶しておく第1の対応テーブル記憶機能と、
    予め選択しておいた複数の明度値と、前記無彩色成分の階調値とを対応付けた第2の対応テーブルを記憶しておく第2の対応テーブル記憶機能と、
    前記RGB色立体において前記RGB各成分の中の2つの成分が上限値あるいは下限値となる稜線を含む所定領域内の格子点である稜線格子点と、前記第2の対応テーブルの前記明度値とを応付ける所定の対応関係を記憶しておく対応関係記憶機能と、
    前記第2の対応テーブルの前記明度値を、前記対応関係に従って前記稜線格子点に対応付けることにより、前記第1の対応テーブルの該稜線格子点に該第2の対応テーブルが埋め込まれた対応テーブルを生成する対応テーブル生成機能と
    を備えたプログラム。
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