JP2009177656A - 衛星通信端末及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】衛星通信端末において、キャリアの検出を確実かつ速やかに行うことができるようにする。
【解決手段】所定の衛星についてのパス期間に関する情報を取得するパス期間取得手段31と、衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数を受信する受信手段11〜23と、受信手段が受信する信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、該対象信号のドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数を取得する周波数情報取得手段24とを備えた衛星通信端末において、前記対象信号が前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、前記パス期間に関する情報、及びドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する判定手段31を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の衛星からのダウンリンク信号を受信する衛星通信端末、及び該衛星通信端末における受信方法に関する。
図7は従来技術に係る衛星通信端末の構成を示すブロック図である。図中の制御ブロック91は、予め登録された低軌道周回衛星についての軌道パラメータ情報、位置情報、及び時刻情報に基づいて軌道予測計算処理を実施し、周回衛星が衛星通信端末の可視範囲に入るパス開始時刻Ts、パス終了時刻Te及びインターバルTpdを計算する。そして、パス開始時刻Tsになると、RFブロック71、IFブロック73及び信号処理ブロック80の電源を投入する。アンテナを介してRFブロック71に入力される周回衛星からのダウンリンク信号の周波数は、その送信周波数(中心周波数)をF0とし、最大ドップラー周波数成分をFdとすれば、F0±Fdの範囲で変動する。
RFブロック71を経て受信されたダウンリンク信号を含む信号は、第1混合器72、IFブロック73、及び第2混合器74を介して第2中間周波信号IF2に変換される。その際、RFブロック71及びIFブロック73において所定の帯域フィルタによってフィルタされ、増幅される。第2中間周波信号IF2は、ダウンリンク信号の送信周波数(中心周波数)に対応する周波数をIF2、最大ドップラー周波数成分をFdとすれば、IF2±Fdの範囲の周波数を有する。第2中間周波信号IF2は所定のローパスフィルタを経て、A/Dコンバータ76に入力され、A/Dコンバータ76においてサンプリングされ、デジタル化された後、信号処理ブロック80に入力される。
信号処理ブロック80に入力された信号は、入力信号処理部81において、デジタル信号処理によるフィルタリング及びサブサンプリング処理が実施され、さらに、混合器83により、第2中間信号の中心周波数IF2と混合される。キャリア検出処理部84は、混合器23からの入力信号に対してFFT処理を施し、ダウンリンク信号の受信周波数を捕捉するために平均化処理を実施する。そして、制御ブロック91から予め通知されている閾値以上のレベルの周波数成分を検出すると、その周波数成分についてドップラー周波数成分を算出し、算出したドップラー周波数成分を入力信号に対して帰還させることによって、ドップラー周波数成分をキャンセルする。すなわち、キャリア検出の対象となる第2中間周波IF2の帯域内における最大レベルの受信信号がキャリアとみなされ、その周波数に対して受信周波数がロック(キャリアロック)される。キャリア検出処理部84は、ドップラー周波数成分をキャンセルした信号に対しさらにサブサンプリング及びフィルタ処理を施すことによって、該信号をさらに低いサンプリングレートの信号に変換する。
復調処理部85はこの信号に基づき、位相同期処理により、ドップラー周波数による位相成分を抽出し、ドップラー周波数偏移に追従できるように、キャリア検出処理部84に対し、オフセット成分として帰還させる。位相同期処理により同期した信号は、データ処理部86において、オーバーサンプリング処理によってサンプリングされ、デコードされる。デコードされたデータは、インタフェース部87により、ダウンリンクメッセージとして制御ブロック91に通知される。
なお、通信周波数におけるドップラー効果の影響を排除する従来技術としては、他に、たとえば特許文献1に示されるものが知られている。この技術においては、受信した電波の周波数変動を検出し、この変動量に応じて送信周波数を制御することにより、送信周波数におけるドップラー効果の影響を排除するようにしている。
特開平4−111618号公報
しかしながら、上述図7の従来技術によれば、次のような問題点を有する。すなわち、衛星からのダウンリンク信号の受信周波数は、受信中心周波数F0に対し、最大ドップラー周波数成分±Fdの範囲で変動する。したがって、キャリア検出の対象となる第2中間周波信号IF2の周波数帯域もF0±Fdとなる。したがって、キャリア検出を行うためにFFT処理を行っているが、第2中間周波信号IF2の周波数帯域内に、ダウンリンク信号に対応する真の受信信号よりもレベルの大きい妨害波が存在する場合、信号処理ブロック80においては妨害波に対してキャリアロックが行われることになる。
また、ドップラー周波数の経時変化量、及び受信信号のレベルの経時変化量を管理していないため、妨害波に対してキャリアロックがなされると、衛星通信端末及び衛星間の通信がなされないまま、限られたパス期間が経過することになる。データ処理ブロック80において同期信号のチェックを実施してはいるが、妨害波の中から同期信号を検出する場合もあるので、キャリアロックの対象とされたキャリアが真のキャリアと判断されるまでにはある程度の時間を要し、その間に不要な消費電力が増加する。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、衛星通信端末において、キャリアの検出を確実かつ速やかに行うことができるようにすることにある。
この目的を達成するため、第1の発明に係る衛星通信端末は、所定の衛星についてのパス期間に関する情報を取得するパス期間取得手段と、前記衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数を受信する受信手段と、前記受信手段が受信する周波数範囲の信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、該対象信号のドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数を取得する周波数情報取得手段と、前記対象信号が前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、前記パス期間に関する情報、及び前記ドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する判定手段とを具備することを特徴とする。
この構成において、所定の衛星について、パス期間取得手段が取得したパス期間が開始すると、受信手段は衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数の受信を開始する。これに応じ、周波数情報取得手段は、受信手段が受信する周波数範囲の信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、そのドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の取得を開始する。判定手段は、前記対象信号がダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、パス期間取得手段が取得したパス期間に関する情報、及び周波数情報取得手段が取得するドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する。たとえば、パス期間の開始時点からの対象信号についてのドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化が、ダウンリンク信号の場合と同様の経時変化を示すかどうかによって、対象信号がダウンリンク信号に対応するものであるかどうかを判定することができる。
第2の発明に係る衛星通信端末装置は、第1発明において、前記判定手段は、前記パス期間において、前記対象信号の周波数が単調減少するとともに、その減少率が、前記パス期間の中間時点より前においては単調増加し、前記パス期間の中間時点より後においては単調減少するという条件を満たしていないことを検出した時点において、前記対象信号がダウンリンク信号に対応するものではない旨の判定を行うものであることを特徴とする。
第3の発明に係る衛星通信端末装置は、第1又は第2発明において、前記対象信号の強度に対応する情報を取得する強度情報取得手段を備え、前記判定手段は、前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かの判定を、前記強度に対応する情報の時間変化に基づいて行うものであることを特徴とする。対象信号の強度に対応する情報としては、たとえば、受信信号強度(RSSI)や受信電界強度が該当する。
第4の発明に係る衛星通信端末装置は、第3発明において、前記判定手段は、前記パス期間において、前記対象信号の強度に対応する情報の値が、前記パス期間の中間時点より前においては単調増加し、前記パス期間の中間時点より後においては単調減するという条件を満たしていないことを検出した時点において、前記対象信号がダウンリンク信号に対応するものではない旨の判定を行うものであることを特徴とする。
第5の発明に係る衛星通信端末は、第1〜第4のいずれかの発明において、前記判定手段によるダウンリンク信号ではない旨の判定が行われた時点において、前記受信手段が受信する信号のうち、前記対象信号とは異なる信号又はその次にレベルの高い信号を対象として再度、前記周波数情報取得手段による取得、及び前記判定手段による判定を行う制御手段を有することを特徴とする。
第6の発明に係る受信方法は、所定の通信衛星からのダウンリンク信号を受信する衛星通信端末における受信方法であって、前記通信衛星についてのパス期間に関する情報を取得するパス期間取得工程と、前記通信衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数を受信する受信工程と、前記受信工程で受信する周波数範囲の信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、該対象信号のドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数を取得する周波数情報取得工程と、前記対象信号が前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、前記パス期間に関する情報、及び前記ドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する判定工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、対象信号がダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、パス期間に関する情報、及びドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定するようにしたため、ダウンリンク信号のキャリアの検出を確実かつ速やかに行うことができる。
図2は本発明の一実施形態に係る衛星通信端末及びこれと通信する衛星間の位置的関係を示す。同図において、51は地球、52は地球51上に位置する地上局としての衛星通信端末、53は衛星通信端末52との間で通信を行う低軌道周回衛星、54は矢線で示された地球51の自転方向、55は矢線で示された衛星53の軌道、そして56は破線で示された低軌道周回衛星53の可視範囲である。
同図からわかるように、一般的には、上空を通過する1つの低軌道周回衛星53が衛星通信端末52からの可視範囲にある時間は、最大でも十数分程度といわれている。端末52の視野内を常時いずれかの衛星53が通過するように多数の衛星53が配置された衛星通信システムにおいては問題にはならないが、配置される衛星53の数の少ないシステムでは、衛星53が端末52の視野内を通過するパス期間において、できるだけ多くのデータを送受してデータの伝送量を上げることが望ましい。
そこで、本実施形態においては、低軌道周回衛星53とデータ通信をする地球局の衛星通信端末52において、衛星53からのドップラー周波数成分を含むダウンリンク信号の受信周波数を速やかに捕捉することができるようにしている。このため、誤った周波数のキャリアに対してキャリアロックが行われる状態を極力回避することができるように、キャリアロックがなされた受信中の信号が、衛星53の軌道計算により得られる情報、並びに次に説明するような該ダウンリンク信号におけるドップラー周波数偏移の特性及び受信信号強度(RSSI)の遷移特性を利用して、真のダウンリンク信号か否かを判断するようにしている。
図3は衛星53からのダウンリンク信号を端末52が受信する場合の受信周波数の推移を示す。同図からわかるように、衛星53のパス開始時刻Ts時点においては、ダウンリンク信号の受信周波数は、その既知の受信中心周波数F0に対し、必ずドップラー周波数成分Fdが加算された周波数となる。ドップラー周波数成分Fdは、パス期間Tpdにおけるちょうど中間点の時刻Tmに近づくにつれて減少する。理論的には時刻Tmにおいて0となり、ダウンリンク信号の受信周波数は受信中心周波数F0に一致する。時刻Tmを経過すると徐々にドップラー周波数成分Fdは増え始め、これに応じて、ダウンリンク信号の受信周波数における受信中心周波数F0からの偏移量は増大する。
図4は衛星53からのダウンリンク信号を端末52が受信する場合の受信信号強度(RSSI)の偏移を示す。同図は、衛星53及び端末52間の距離に応じた自由空間損失によるダウンリンク信号の受信信号強度の経時変化を示している。衛星53のパス開始時刻Ts及びパス終了時刻Teにおいては、端末52から衛星53を見る場合の仰角が低く、また端末52から衛星53までの距離が最も長いため、ダウンリンク信号の受信信号強度は最も小さくなる。衛星53のパス期間中、ダウンリンク信号の受信レベルが最大となるのは、パス期間Tpdにおける中間点の時刻Tm付近であることは周知の事実である。
図1は衛星通信端末52の構成を示すブロック図である。同図に示すように、端末52は、無線周波信号RFを受信するRFブロック11、RFブロック11が受信する無線周波信号を第1中間周波信号IF1に変換する第1混合器12、第1混合器12からの第1中間周波信号IF1に対して所定の帯域制限や増幅を施すIFブロック13、IFブロック13からの第1中間周波信号を第2中間周波信号IF2にダウンコンバートする第2混合器14、第1混合器12及び第2混合器14に対してダウンコンバート用のローカル信号を供給する基準周波数発生部15、第2混合器14からの第2中間周波信号IF2をデジタル信号に変換するADコンバータ16、ADコンバータ16からのデジタル信号に対して所定の信号処理を施す信号処理ブロック20、端末各部の電源の制御等を行う制御ブロック31を備える。
信号処理ブロック20は、ADコンバータ16からのデジタル信号に対してデジタル信号処理によるフィルタリング及びサブサンプリング処理を施す入力信号処理部21、第2中間周波信号の中心周波数IF2と同一の周波数を生成するローカル信号発生部22、入力信号処理部21及びローカル信号発生部22の出力を混合する混合器23、混合器23の出力に基づいてキャリア検出処理等を行うキャリア検出処理部24、キャリア検出処理部24の出力に基づいて復調処理を行う復調処理部25、復調処理部25からの復調信号に対しデコードを施すデータ処理部26、データ処理部26によりデコードされたデータを制御ブロック31に対し、ダウンリンクメッセージとして通知するインタフェース部27を備える。
この構成において、制御ブロック31は、予め登録された衛星53についての軌道パラメータ情報、位置情報、及び時刻情報に基づいて軌道予測計算処理を実施し、周回衛星53が衛星通信端末52の可視範囲に入るパス開始時刻Ts、パス終了時刻Te及びインターバルTpdを計算する。そして、パス開始時刻Tsになると、RFブロック11、IFブロック13及び信号処理ブロック20の電源を投入する。アンテナを介して入力される衛星53からのダウンリンク信号は、その送信周波数をF0、最大ドップラー周波数成分をFdとすれば、F0±Fdの範囲で変動する周波数を有する。
RFブロック11により受信されたダウンリンク信号を含む信号は、第1混合器12、IFブロック13、及び第2混合器14を経て、第2中間周波信号IF2に変換される。その際、RFブロック11及びIFブロック13において所定の帯域フィルタによってフィルタされ、増幅される。第2中間周波信号IF2は、ダウンリンク信号の送信周波数(中心周波数)に対応する周波数をIF2、最大ドップラー周波数成分をFdとすれば、IF2±Fdの範囲の周波数を有する。第2中間周波信号IF2は所定のローパスフィルタを経て、A/Dコンバータ16に入力され、A/Dコンバータ16においてサンプリングされ、デジタル化された後、信号処理ブロック20に入力される。
信号処理ブロック20に入力された信号は、入力信号処理部21において、デジタル信号処理によるフィルタリング及びサブサンプリング処理が実施され、さらに、混合器23により、第2中間信号の中心周波数IF2と混合される。キャリア検出処理部24は、混合器23からの入力信号に対してFFT処理を施し、ダウンリンク信号の受信周波数を捕捉するために平均化処理を実施する。そして、制御ブロック31から予め通知されている閾値以上のレベルの周波数成分を検出すると、その周波数成分についてドップラー周波数成分を算出し、算出したドップラー周波数成分を入力信号に対して帰還させることによって、ドップラー周波数成分をキャンセルする。これにより当該周波数成分の周波数は入力信号の中心周波数に一致することになる。すなわち、キャリア検出の対象となる第2中間周波IF2の帯域内における最大レベルの受信信号をキャリアとみなして、その周波数に対して受信周波数がロック(キャリアロック)される。キャリア検出処理部24は、ドップラー周波数成分をキャンセルした信号に対しさらにサブサンプリング及びフィルタ処理を施すことによって、該信号をさらに低いサンプリングレートのものに変換する。
復調処理部25は位相同期処理により、ドップラー周波数による位相成分を抽出し、ドップラー周波数偏移に追従できるように、キャリア検出処理部24に対し、オフセット成分として帰還させる。位相同期処理により同期した信号は、データ処理部26において、オーバーサンプリング処理によりサンプリングされ、デコードされる。デコードされたデータは、インタフェース部27により、ダウンリンクメッセージとして制御ブロック31に通知される。
制御ブロック31は、衛星53のパスインターバルTpdを管理しており、パス終了時刻Teとなった時点において、RFブロック11、IFブロック13、及び信号処理ブロック20の電源をオフし、衛星53についての次のパスを待つ。
しかしながら、パス期間Tpdにおいて、第2中間周波信号IF2の周波数帯域内に、ダウンリンク信号の受信信号よりもレベルの大きい妨害波が存在する場合、キャリア検出処理部24は、その妨害波の周波数に対して受信周波数をロックすることになる。つまりキャリア検出処理部24は、その妨害波に基づいてドップラー周波数成分を算出し、これを入力信号に帰還させてドップラー周波数成分をキャンセルする。しかしこの場合、ドップラー周波数成分算出の基礎となったのは妨害波であるため、ドップラー周波数成分及び受信信号強度は、図3及び図4に示すような衛星53からのダウンリンク信号の場合のような経時変化を示すことはない。
そこで、本実施形態においては、キャリア検出処理部24において算出されたドップラー周波数成分及び受信信号強度(RSSI)を、インタフェース部27を介し、制御ブロック31へ通知し、各々の経時変化量を制御ブロック31により監視して、受信中の信号が衛星53からの真のダウンリンク信号であるか否かを判断するようにしている。
図5は信号処理ブロック20が制御ブロック31に通知するドップラー周波数成分及び受信信号強度(RSSI)を示す。同図(a)では衛星53のパス期間Tpdにおけるドップラー周波数成分の経時変化が示されており、同図(b)ではパス期間Tpdにおける受信信号強度の経時変化が示されている。同図(a)に示されるように、ドップラー周波数成分の通知は、ドップラー周波数成分を一定の時間間隔Tf毎に平均化し、その結果を時間間隔Tf毎に、周波数データDfi(Df1、Df2、・・・Dfn−1、Dfn)として通知することにより行われる。受信信号強度の通知も平均化処理を施しながら一定の時間間隔Trで、受信レベルデータDrj(Dr1、Dr2、・・・Drm−1、Drm)として通知することにより行われる。なお、制御ブロック31は、信号処理ブロック20に対し、予め時間間隔Tf及びTrを設定することができ、かつ各々独立した値とすることができる。
周波数データDfiを受理する制御ブロック31は、パス期間Tpdを通じてDf1>Df2>・・・>Dfn−1>Dfnであり、かつパス期間Tpdにおける中間点の時刻Tmまでは、Df1−Df2<Df2−Df3<Df3−Df4・・・となる状態が継続し、時刻Tmを境に・・・Dfn−3−Dfn−2>Df2−1−Dfn−1>Dfn−1−Dfnとなるという条件を満たすかどうかを監視する。なお、図5(a)では、この条件を満たす場合の周波数データDfiの経時変化が示されている。
また同時に、受信レベルデータDrjについては、時刻TmまではDr1<Dr2<・・・であり、時刻Tmを境に・・・Drn−3>Drn−2>Drn−1>Drnとなるという条件を満たすかどうかを監視する。なお、図5(b)では、この条件を満たす場合の周波数データDfjの経時変化が示されている。制御ブロック31は、これらの条件が満たされ、かつデータ処理部26において同期信号が継続的に受信されているという条件が満たされる場合、受信信号が真のダウンリンク信号と判断する。逆にこれらの条件のいずれかが成立していなければ、偽のダウンリンク信号であると判断する。
ただし、周波数データDfiに関しては、パス期間Tpdの開始時及び終了時において変化量が小さくなる。また、受信レベルデータDrjに関しては、パス期間Tpdにおける中間点の時刻Tm付近において変化量が小さくなる。このため、上述の条件が満たされるかどうかの判定にあたっては、ある程度の許容誤差を認めるようにする。すなわち、Df1>Df2や、Df1−Df2<Df3―Df4、Dr1<Dr2といった隣接データ間に課せられる各条件のうちの所定数n以上が不成立にならない限り、偽のダウンリンク信号であると判定することのないようにする。この所定数nについては、制御ブロック31から信号処理ブロック20に対し、衛星53との間の実際の通信状況に応じて、変更可能に設定できるようにする。
制御ブロック31は、受信中の信号が偽のダウンリンク信号であると判定した場合には信号処理ブロック20に対して、再度キャリア検出を行うように要求し、あるいは次に受信信号強度の大きいキャリアに対してロックを行うように要求する。真のダウンリンク信号と判定されるまで、1つのパス期間Tpdにおいてこの要求を繰り返し、上述の周波数データDfi及び受信レベルデータDrjに基づく判定を繰り返す。パス期間Tpdにおけるある時点において偽のダウンリンク信号であると判定した場合には、そのパス期間Tpdにおいてその時点までに受信したデータは破棄されることになる。キャリアロックを開始してから、パス期間の最後まで、あるいは所定の期間が経過するまで、上述の条件が満たされた場合、そのキャリアに係る信号が真のダウンリンク信号であると判定することができる。
本実施形態によれば、キャリアロックしている受信信号が衛星からの真のダウンリンク信号であるかどうかの判定を、周波数データDfi及び受信レベルデータDrjに基づいて行うようにしたため、同期信号のみによって判定する場合に比べ、正確かつ迅速に行うことができる。
また、パス期間において、偽のダウンリンク信号であると判定した場合には再度キャリア検出を行うように要求し、あるいは次に受信信号強度の大きいキャリアに対してロックを行うように要求するようにしたため、パス期間の最初に偽のダウンリンク信号を受信していた場合でも、その後、真のダウンリンク信号の受信を開始することができる。したがって、パス期間中のデータ伝送量を増大させることができる。
また、信号処理ブロック20において通常得られる周波数データDfi及び受信レベルデータDrjに基づいてダウンリンク信号の真偽を判定するようにしたため、ハードウェアの構成を変えることなく、真偽の判定を行うことができる。
また、衛星通信端末52においてその位置情報を取得することができない等の原因によって衛星53の軌道計算が不能となり、パス期間の特定が不能となった場合でも、周波数データDfi及び受信レベルデータDrjに基づき、ダウンリンク信号の有無を判定することができるので、衛星パス期間以外の期間において受信を行うことによる無用な電力消費を回避し、低消費電力化を促進することができる。
図6は本発明の他の実施形態に係る衛星通信端末における要部の構成を示すブロック図である。同図において、図1における各符号と同一の符号は、図1の場合と同様の要素を示す。衛星通信端末は送信機及び受信機により構成されている。図6において、61は送信機におけるコーデックであるDAコンバータである。衛星通信端末を構成する送信機及び受信機は排他制御されるため、受信機の動作中においては、送信機におけるコーデックであるDAコンバータ61は、空き状態となっている。
そこで、本実施形態においては、信号処理ブロック20が周波数データDfi及び受信レベルデータDrjを制御ブロック31へ供給する際に、インタフェース部27を介して供給を行う代わりに、DAコンバータ61を介して供給を行うようにしている。すなわち、キャリア検出処理部24は、ドップラー周波数成分及び受信信号強度(RSSI)をDAコンバータ61に出力し、これを制御ブロック31がDAコンバータ61から周波数データDfi及び受信レベルデータDrjとして読み込むようにしている。他の点については、図1の実施形態の場合と同様である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる、たとえば、上述においては、ドップラー周波数成分及び受信信号強度(RSSI)に基づいてダウンリンク信号の真偽判定を行うようにしているが、受信信号強度(RSSI)の代わりに、受信電界強度や復調データの振幅レベルを用いるようにしてもよい。
また、上述においては、ドップラー効果により変化し得る周波数範囲についてFFT処理を行い、所定レベル以上の信号成分を特定し、これに対して受信周波数をロックするようにしているが、この代わりに、ダウンコンバート用のローカル周波数を、ドップラー効果により変化し得る周波数範囲において変化させながら、所定の狭い範囲の周波数毎に、信号レベルを調査することによって、所定レベル以上の信号成分を特定し、これに対して受信周波数をロックするようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る衛星通信端末の構成を示すブロック図である。 図1の端末及びこれと通信する衛星間の位置的関係を示す図である。 衛星からのダウンリンク信号を図1の端末が受信する場合の受信周波数の推移を示す図である。 衛星からのダウンリンク信号を図1の端末が受信する場合の受信信号強度(RSSI)の偏移を示す図である。 図1の端末において、信号処理ブロックが制御ブロックに通知するドップラー周波数成分及び受信信号強度(RSSI)を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る衛星通信端末における要部の構成を示すブロック図である。 従来技術に係る衛星通信端末の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11,71:RFブロック、12,72:第1混合器、13,73:IFブロック、15,75:基準周波数発生部、16,76:ADコンバータ、20,80:信号処理ブロック、21,81:入力信号処理部、22,82:ローカル信号発生部、23,83:混合器、24,84:キャリア検出処理部、25,85:復調処理部、26,86:データ処理部、31,91:制御ブロック、51:地球、52:衛星通信端末、53:低軌道周回衛星、54:地球の自転方向、55:衛星の軌道、56:衛星の可視範囲、61:DAコンバータ。

Claims (6)

  1. 所定の衛星についてのパス期間に関する情報を取得するパス期間取得手段と、
    前記衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信する周波数範囲の信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、該対象信号のドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数を取得する周波数情報取得手段と、
    前記対象信号が前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、前記パス期間に関する情報、及び前記ドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する判定手段とを具備することを特徴とする衛星通信端末。
  2. 前記判定手段は、前記パス期間において、前記対象信号の周波数が単調減少するとともに、その減少率が、前記パス期間の中間時点より前においては単調増加し、前記パス期間の中間時点より後においては単調減少するという条件を満たしていないことを検出した時点において、前記対象信号がダウンリンク信号に対応するものではない旨の判定を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の衛星通信端末。
  3. 前記対象信号の強度に対応する情報を取得する強度情報取得手段を備え、
    前記判定手段は、前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かの判定を、前記強度に対応する情報の時間変化に基づいて行うものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛星通信端末。
  4. 前記判定手段は、前記パス期間において、前記対象信号の強度に対応する情報の値が、前記パス期間の中間時点より前においては単調増加し、前記パス期間の中間時点より後においては単調減するという条件を満たしていないことを検出した時点において、前記対象信号がダウンリンク信号に対応するものではない旨の判定を行うものであることを特徴とする請求項3に記載の衛星通信端末。
  5. 前記判定手段によるダウンリンク信号ではない旨の判定が行われた時点において、前記受信手段が受信する信号のうち、前記対象信号とは異なる信号又はその次にレベルの高い信号を対象として再度、前記周波数情報取得手段による取得、及び前記判定手段による判定を行う制御手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の衛星通信端末。
  6. 所定の衛星からのダウンリンク信号を受信する衛星通信端末における受信方法であって、
    前記衛星についてのパス期間に関する情報を取得するパス期間取得工程と、
    前記衛星からのダウンリンク信号のドップラー効果により変動し得る範囲の周波数を受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信する周波数範囲の信号のうち、所定のレベル以上のものを対象として、該対象信号のドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数を取得する周波数情報取得工程と、
    前記対象信号が前記ダウンリンク信号に対応するものであるか否かを、前記パス期間に関する情報、及び前記ドップラー周波数成分又は該成分を含む周波数の時間変化に基づいて判定する判定工程とを具備することを特徴とする受信方法。
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