JP2009176996A - 高周波回路基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】広範囲な温度環境でも電気的や熱的の導通についての信頼性が損なわれることのない高周波回路基板1を提供すること。
【解決手段】高周波回路基板1、1Aで、誘電体基材3と接地金属板4、4Aとに同心の開孔5、5aを孔設し、この開孔5、5aに金属ピン端子6、6Aを誘電体基材3の開孔5の内壁とは非接触に装着する。
【選択図】図2
【解決手段】高周波回路基板1、1Aで、誘電体基材3と接地金属板4、4Aとに同心の開孔5、5aを孔設し、この開孔5、5aに金属ピン端子6、6Aを誘電体基材3の開孔5の内壁とは非接触に装着する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、高い周波数の導波路を形成するために用いられる高周波回路基板に関する。
高周波増幅器や高周波中継器などの内部に使用される高周波回路部品(電子部品;高周波モジュール)は、半導体を湿気や微細な埃からの悪影響から保護するために、それをパッケージに収容し、さらに、このパッケージを高周波回路基板に実装して動作させる高周波モジュールユニットとして一体化されている。
高周波モジュールユニットに使用されている高周波回路基板は、一般に表面にパターニングされた導体箔(導電パターン)が形成された誘電体材質からなる誘電体基材と、この誘電体基材の裏面側に密接して設けられ接地機能や放熱機能を果たす接地金属板とで構成されている。
高周波回路部品のパッケージを高周波回路基板に実装するときは、誘電体基材の導体箔(金属層)の上に高周波回路部品の金属層(端子)の底面部を載置し、両金属層の接触部を半田あるいは導電性接着剤等で固定するとともに、誘電体基材側の高周波入力端子とパッケージ側の高周波入力端子とを配線部材を通じて接合している(例えば、特許文献1を参照)。
通常、誘電体基材の上に形成された回路内では誘電損失といわれる伝送過程におけるエネルギー損失が生じる。このエネルギー損失は熱エネルギーとして回路内に消費され熱として放出されるため好ましくない。
また、高周波回路部品は、発熱が高く、発熱して温度が上昇すると、その電気性能の劣化や故障に至るため、発生した熱を適切に排熱する必要がある。このため、風をあてて空冷するなどの手段を講じて冷却している。また、閉ざされた空間や宇宙空間で使用する場合は、上記のような手段により冷却することは難しいため、放熱板(接地金属板)や筐体等へ熱伝導により排熱して冷却している(例えば、特許文献2を参照)。
一例として、図5に従来の高周波回路基板21の構造とそれに高周波回路部品30を実装した実装状態の斜視図を示す。すなわち、高周波回路基板21は、ギガHz帯のような高周波領域に対応した優れた高周波伝送特性と適当な低誘電特性とを合わせ持つ基板材料である誘電体基材22が用いられる。この誘電体基材22の表面には回路構成に応じたパターニングされた導体箔23が形成されている。また、誘電体基材22の裏面側には金属製の接地金属板24が密接して配設されている。
誘電体基材22の表面のパターニングされた導体箔23(導電パターン)の表面の所定位置には、高周波回路部品30の接地端子が半田接合されて実装されている。なお、図5では、高周波回路部品30は高周波回路基板21への実装前の状態を示しているので、実装の際には高周波回路部品30は矢印B方向に実装される。
また、誘電体基材22の表面に形成された導体箔23のうち高周波回路部品30の接地端子31が半田接合される導体箔23aには、所定箇所で接地金属板24と導通したスルーホール25が形成されている。つまり、誘電体基材22の高周波回路部品30の接地端子が半田接合される導体箔23aは、スルーホール25を通じて裏面の接地金属板24と同電位となるように形成されている。
この接合構造により、高周波回路部品30で発生した熱は、高周波回路部品30の接地端子から接合している導体箔23aを介し、更に、スルーホール25を経由して接地金属板24へ熱伝導される。接地金属板24へ熱伝導された熱は接地金属板24の中で拡散させる。それにより誘電体基材22に実装されている高周波回路部品30の温度を低下させることができる。なお、通常、誘電体基材22の表面の導体箔23、23aには銅箔が、裏面側の接地金属板24には銅のほか軽量化のためアルミニウムなどが多く用いられている。
特開2003−304048号公報
特開2004−228278号公報
上述のように、高周波モジュールユニットでは、高周波回路部品を実装した誘電体基材の導体箔と、この誘電体基材の裏面側に設けられた接地金属板とは、電気的(接地)にも放熱のためにも所定箇所でスルーホールを介して導通して形成されている。
通常、高周波回路基板のスルーホールの形成法は、誘電体基材とこの誘電体基材の裏面側に設けられている接地金属板とに同心の貫通孔を孔設し、孔設した貫通孔の内部をめっき処理することにより、貫通孔の内壁面に膜厚が数10μm程度の薄膜を成膜してスルーホールを形成している。
また、高周波回路基板は、使用環境、特に温度環境に耐えなければならない要請がある。特に、スルーホールは誘電体の誘電体基材とその裏面側に設けられた金属の接地金属板という異種材料をつなぐ形で形成されている。このように熱膨張係数の異なる材料の界面には、温度環境によるストレスが蓄積されやすい。
とりわけ、裏面の接地金属板として軽量化のためアルミニウムを用いた場合、樹脂である誘電体基材との熱膨張係数の差異は大きい。その結果、使用温度範囲が広範囲にわたる場合、数10μmの膜厚のスルーホールめっきでは、場合によってはクラックが生じて電気や熱の導通効率が低下する。更に最悪の場合は破断したりすることもあり、電気や熱の導通に関しての信頼性の確保が大きな課題であった。
また、スルーホールには、高周波回路部品を誘電体基材の導体箔の所定箇所に半田付けする際、短時間ではあるがより大きな熱ストレスを受ける。特に、半田ごてを使用する場合には局所的に急激に加熱されるため、熱的により劣悪な環境にさらされる可能性もある。
このように、従来の高周波基板では、誘電体基材の導体箔と誘電体基材の裏面側に設けられた接地金属板とは、電気的(接地)にも放熱のためにも所定箇所でスルーホールよる導通を用いているため、電気的や熱的の導通に関しての信頼性を阻害する要因となっていた。
本発明はこれらの事情にもとづいてなされたもので、広範囲な温度環境でも電気的や熱的の導通についての信頼性が損なわれることのない高周波回路基板を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、一方の表面に導体箔による導体パターンが形成された板状の誘電体基材と、この誘電体基材の他方の表面に密接して配設された接地金属板とを具備した高周波回路基板であって、
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
この開孔部には電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続される頭部を有し、前記接地金属板とを導通させる段付きの金属ピン端子が装着され、かつ、
この金属ピン端子の頭部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板が提供される。
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
この開孔部には電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続される頭部を有し、前記接地金属板とを導通させる段付きの金属ピン端子が装着され、かつ、
この金属ピン端子の頭部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、一方の表面に導体箔による導体パターンが形成された板状の誘電体基材と、この誘電体基材の他方の表面に密接して配設された接地金属板とを具備した高周波回路基板であって、
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
前記接地金属板には、前記開孔部に嵌入する凸部が形成され、
この凸部は電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続され、かつ前記凸部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板が提供される。
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
前記接地金属板には、前記開孔部に嵌入する凸部が形成され、
この凸部は電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続され、かつ前記凸部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板が提供される。
本発明によれば、広範囲な温度環境でも電気的や熱的の導通についての信頼性が損なわれることのない高周波回路基板が実現できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す高周波回路基板の構造とこの高周波回路基板へ実装した高周波回路部品の実装状態の斜視図である。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す高周波回路基板の構造とこの高周波回路基板へ実装した高周波回路部品の実装状態の斜視図である。
高周波回路基板1は、一方の表面に回路構成に応じてパターニングされた導体箔2が形成された板状の誘電体基材3と、この誘電体基材3の裏面側に誘電体基材3のほぼ全面にわたって密接して形成された接地金属板4とを具備している。
高周波回路基板1に搭載される電子部品の近傍には、導体箔2、誘電体基材3、接地金属板4を貫通する開孔5が形成されている。開孔5は、図2に示すように、導体箔2及び誘電体基材3は、略同径で形成され、接地金属板4では、導体箔2及び誘電体基材3よりも径小に形成されている。
開孔5には、金属製の金属ピン端子6が挿入されている。金属ピン端子6の頭部は、導体箔2及び誘電体基材3に形成された開孔5の径よりも小さくなっている。これは、金属ピン端子6と導体箔2が短絡しないようにするためである。金属ピン端子6は、接地金属板4に固定され、開孔5から抜けないようになっている。各部の詳細は、以下、順に述べる。
誘電体基材3の材質は、電気絶縁性で、低誘電率である等の電気特性を有する材料が好適である。さらに、半田リフロー工程、あるいは半田付け工程等の高周波回路部品の実装工程での耐熱性の面で問題がなく、また、高温下での使用における電気特性(誘電損失、誘電率など)が悪化しない材質を用いることが望ましい。具体例としては、エポキシ等が挙げられる。
なお、伝送損失が比誘電率に比例して増大していくために比誘電率が低いことが望まれるので、この点を重視すれば、比誘電率の低いフッ素樹脂やアルミナ多孔質体なども挙げられる。
誘電体基材3の厚さとしては、形成する回路や、使用する周波数帯域にもよるが、ミリ波帯域で使用する場合、好ましくは0.05〜0.5mm、より好ましくは0.05〜0.15mm、特に0.075〜0.15mm程度である。
接地金属板4は、誘電体基材3に密着配設され、電気的な接地機能や熱的な放熱機能と共に、高周波回路基板1の補強材としての役割を果たしている。このため、接地金属板4は、ある程度の強度を発揮しうる板厚を有する必要がある。具体的には0.1mm以上、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上である。なお、その上限としては特に限定されるものではないが、通常5mm程度以下としている。
このように、誘電体基材3に密着配設された接地金属板4が補強部材として機能することにより、誘電体基材3の強度を考慮することなく誘電体基材3の厚みを決定することができ、高周波回路、特にミリ波帯域の回路として最適な厚みに調整することができる。これにより、導体線路の伝送損失を極力低く抑えることができ、伝達特性に優れた回路を形成することができる。
接地金属板4の材質としては特に限定されるものではないが、黄銅、ステンレススチール(SUS303等)、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄等の導電性材料、およびこれらの複合部材のいずれかが好ましい。
接地金属板4を誘電体基材3に密着配設する方法としては、例えば接着すればよく、接着剤等を用いて接着してもよいが、通常、誘電体基材3と接地金属板4とを熱圧着する手法が用いられる。
金属ピン端子6は、導電性で熱伝導率の良好な金属で銅、黄銅、鉄、ステンレス等が用いられる。寸法は高周波回路部品の大きさに対応して異なる。例えば、高周波回路部品の縦横寸法が2mm×1.2mmサイズの場合、頭部の外径はφ2mm程度である。
図2は、高周波回路基板1の構造とこの高周波回路基板1へ実装した高周波回路部品10の実装状態を示す模式拡大部分断面図である。なお、図1においては、高周波回路部品10は、高周波回路基板1への実装前の状態であるので、実装の際には、それぞれの高周波回路部品10は矢印A方向に実装される。
金属ピン端子6は、頭部6aが首下部6bよりも径大に形成され、頭部6aが接地金属板4の上面側(誘電体基材3側)に係合し、首下部6bが接地金属板4の開孔5aを貫通して装着されて、先端部6cが接地金属板4の下面側(誘電体基材3と反対側)にかしめにより固定されている。また、誘電体基材3にも接地金属板4の開孔5aと同心の開孔5が形成されている。なお、誘電体基材3の開孔5の内径は金属ピン端子6の頭部6aの外径よりも径大であるので、両者は隙間7を介して非接触として、短絡を防止している。
高周波回路基板1に実装される高周波回路部品10(電子部品)は、回路構成に応じて端子がワイヤーボンディングによりワイヤ11で、あるいは半田付けによってパターニングされた導体箔2の所定箇所と電気的に接続され、また、接地端子12が金属ピン端子6と半田付け等によって接続されている。
これらの構造により、誘電体基材3の表面側に実装された高周波回路部品10が発した熱は、金属ピン端子6を介して誘電体基材3の裏面側に密接している接地金属板4に伝熱される。接地金属板4に伝熱された熱は接地金属板4の内部で拡散される。それにより、高周波回路部品10の温度を低下させることができる。
例えば、軽量化のために接地金属板4としてアルミニウムを用いた場合、樹脂である誘電体基材3との熱膨張係数の差異は大きい。しかしながら、伝熱体として金属ピン端子6を用いているので、伝熱体の導通についての信頼性が損なわれることはない。したがって、高周波回路基板1を広範囲の温度での使用が可能である。
また、金属ピン端子6の材料の熱伝導率を、裏面の接地金属板4の熱伝導率よりも低くなるように選定すれば、高周波回路部品10を半田付けする際に容易になる。例えば、接地金属板4にアルミニウムを用いた場合は、金属ピン端子6の材質を鉄やステンレスにすればよい。
また、上述の実施形態では、金属ピン端子6に高周波回路部品10の接地端子12を接続したが、接地端子12とは別に、高周波回路部品10に放熱端子(図示せず)が設けられている場合は、放熱端子を金属ピン端子6に接続してもよい。
図3は上記実施形態の変形例を示す高周波回路基板1Aの構造とこの高周波回路基板1Aへ実装した高周波回路部品10の実装状態を示す模式拡大部分断面図である。
上述の実施形態では、金属ピン端子6を接地金属板4に固定する際に、金属ピン端子6の先端を接地金属板4にかしめにより固定したが、この変形例では、図3に示したように、金属ピン端子6Aの首下部6Abにローレット加工を施し、ローレット加工部6Adを接地金属板4の開孔5aに圧入して固定してもよい。この場合、金属ピン端子6Aのローレット加工部6Adが接地金属板4の開孔5aに圧入された際に、ローレット加工部6Adの表面の細かい突起が接地金属板4の開孔5aへ食い込むように係止する。それにより金属ピン端子6Aは接地金属板4の開孔5aへ確実に固定される。
なお、ローレット加工は、金属ピン端子6Aに行なわずに、接地金属板4の開孔5aの内壁に行なってもよく、また、金属ピン端子6Aと接地金属板4の開孔5aの内壁との双方に行なってもよい。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態を示す高周波回路基板1Bとこの高周波回路基板1Bへ高周波回路部品10を実装した実装状態を説明する模式拡大部分断面図である。
図4は、第2の実施形態を示す高周波回路基板1Bとこの高周波回路基板1Bへ高周波回路部品10を実装した実装状態を説明する模式拡大部分断面図である。
第1の実施形態では、図2乃至図3に示したように、高周波回路部品10の接地端子12あるいは放熱端子と接地金属板4との接続は金属ピン端子6を介して行っているが、第2の実施形態では、金属ピン端子6は用いていない。
すなわち、第2の実施形態では、予め接地金属板4Aに対し、誘電体基材3の開孔5に対向する位置に切削あるいはプレス加工等により凸部4aを形成する。接地金属板4Aと誘電体基材3とを接合する際に、この凸部4aが誘電体基材3の開孔5の内壁に非接触に侵入するよう設定されている。なお、凸部4aの断面は図4では湾曲状の山形に形成されているが、より直線状に近似台形等の形状に形成してもよい。
高周波回路基板1Bに実装される高周波回路部品10は、接地端子12が接地金属板4Aの凸部4aと半田付け等されて接続されている。また、高周波回路部品10の各端子は、回路構成に応じてワイヤーボンディングによりワイヤ11で、あるいは半田付けによってパターニングされた導体箔2の所定箇所と電気的に接続されている。
これらの構造により、誘電体基材3の表面側に実装された高周波回路部品10が発した熱は、接地金属板4Aの凸部4aを介して誘電体基材3の裏面側に密接している接地金属板4Aに伝熱される。接地金属板4Aに伝熱された熱は、接地金属板4Aの内部で拡散される。それにより、高周波回路部品10の温度を低下させることができる。
例えば、軽量化のために接地金属板4Aとしてアルミニウムを用いた場合、樹脂である誘電体基材3との熱膨張係数の差異は大きい。しかしながら、伝熱体として接地金属板4Aの凸部4aを用いているので、伝熱体の導通についての信頼性が損なわれることはない。したがって、高周波回路基板1Bを広範囲の温度での使用が可能である。
なお、上述の各実施形態では、高周波回路部品10の各端子は、回路構成に応じてワイヤーボンディングによりワイヤ11で、あるいは半田付けによってパターニングされた導体箔2の所定箇所と電気的に接続したが、フリップチップボンディングを用いたフェースダウンによる高周波回路部品10の各端子と導体箔2とを接合してもよい。
また、本発明は上記の実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、1A、1B…高周波回路基板、2…導体箔、3…誘電体基材、4、4A…接地金属板、5、5a…開孔、6、6A…金属ピン端子、7…隙間、10…高周波回路部品、11…ワイヤ、12…接地端子。
Claims (8)
- 一方の表面に導体箔による導体パターンが形成された板状の誘電体基材と、この誘電体基材の他方の表面に密接して配設された接地金属板とを具備した高周波回路基板であって、
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
この開孔部には電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続される頭部を有し、前記接地金属板とを導通させる段付きの金属ピン端子が装着され、かつ、
この金属ピン端子の頭部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板。 - 前記金属ピン端子の熱伝導率は、前記接地金属板の熱伝導率よりも低いことを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板。
- 前記金属ピン端子の材質は、黄銅あるいはステンレスのいずれかであり、前記接地金属板の材質はアルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板。
- 前記金属ピン端子は、前記接地金属板の前記開孔部にのみ固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の高周波回路基板。
- 前記金属ピン端子の先端側には、ローレット加工が施され、前記接地金属板の前記開孔部に圧入して固定されていることを特徴とする請求項4記載の高周波回路基板。
- 前記金属ピン端子は、前記接地金属板にかしめ止めされていることを特徴とする請求項4記載の高周波回路基板。
- 前記電子部品の接地端子あるいは放熱端子と前記金属ピン端子の頭部が接続されることを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板。
- 一方の表面に導体箔による導体パターンが形成された板状の誘電体基材と、この誘電体基材の他方の表面に密接して配設された接地金属板とを具備した高周波回路基板であって、
搭載される電子部品の配置位置の近傍には、各前記導体パターン、前記誘電体基材及び前記接地金属板を貫通し、前記接地金属板では径小となっている開孔部が形成され、
前記接地金属板には、前記開孔部に嵌入する凸部が形成され、
この凸部は電子部品の接地端子あるいは放熱端子と接続され、かつ前記凸部は前記導体パターン及び前記誘電体基材の前記開孔部の内壁とは非接触であることを特徴とする高周波回路基板。
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