JP2009175287A - 露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価且つ短時間で、高精細なマスクパターンを光透過性円筒基材の外周面に形成させる露光装置を提供する。
【解決手段】光透過性円筒基材の外周面に少なくとも1層の感光層を有する感光体の露光装置であって、マスクパターンフィルムの挿入口と、前記マスクパターンフィルムを前記感光体に押し付け且つ前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体の外周面の一部を覆い、前記感光体と共に前記マスクパターンフィルムを挟持しながら搬送させるための光透過性搬送手段とを、少なくとも有する露光装置。
【選択図】 図1
【解決手段】光透過性円筒基材の外周面に少なくとも1層の感光層を有する感光体の露光装置であって、マスクパターンフィルムの挿入口と、前記マスクパターンフィルムを前記感光体に押し付け且つ前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体の外周面の一部を覆い、前記感光体と共に前記マスクパターンフィルムを挟持しながら搬送させるための光透過性搬送手段とを、少なくとも有する露光装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光透過性のある円筒基材の外周面にマスクパターンを形成させるための露光装置に関するものである。
近年、情報化社会が急速に発達するに伴って、情報関連機器に関する技術が急速に進歩し普及してきた。そのような技術の一つとして、可撓性プラスチックフィルムに導電性パターンを形成させる技術があり、電気回路の配線パターンとして利用すれば、電子機器の小型化、軽量化に寄与し、基材として光透過性プラスチックフィルムを用いた場合、タッチパネルの配線パターンやプラズマテレビ等ディスプレイ機器の電磁波シールド材として利用される。
可撓性プラスチックフィルムに導電性パターンを形成させる方法としては、該可撓性プラスチックフィルムに金属箔を貼り合わせ、更にその上にフォトレジスト層を設け、パターン露光、およびエッチングにより導電性パターンを形成させる方法や、現像処理によって物理現像核層に金属銀を析出させて導電性パターンを形成させる方法(銀錯塩拡散転写法)等が挙げられる。
これらの方法では、導電性パターンを形成するために用いられる元の材料(前駆体フィルムという)をロールの形態で準備し、これを露光、エッチングあるいは現像した後ロール状に巻き取るいわゆるロール・ツー・ロール(roll−to−roll)で連続処理できるので生産性が向上する。
ロール状の前駆体フィルムの搬送を停止させることなく露光処理を行う連続露光装置としては、光透過性円筒基材の外周面にマスクパターンが形成された原稿円筒体を前駆体フィルムの搬送速度に同期させ、該原稿円筒体の内部から露光を行う装置が、特開平2−293754号公報、特開2000−35677号公報、特開2000−75497号公報、特開2007−225884号公報等に開示されている。
これらの装置に用いられる原稿円筒体は、光透過性円筒基材の外周面に遮光性の塗膜を設け、レーザーアブレーション等で不要部分を除去して、光透過性円筒基材に直接マスクパターンを描画する装置、光透過性円筒基材の外周面に感光性の塗膜を設け、レーザー等でマスクパターンを直接デジタル露光し、現像してマスクパターンを描画する装置(非特許文献1)、光透過性円筒基材にナノインプリント技術により溝を付け、光透過性円筒基材の外周面に遮光性の塗膜を設け、その後不要部分を削り取る装置(特許文献1)などで作製することができる。
しかしながら、レーザーアブレーションや、レーザー露光等により、光透過性円筒基材にマスクパターンを直接描画する装置においては、レーザービームの熱により、集光レンズ等の光学部品が加熱し、ビームスポットが拡大するので、安定的に20μm以下の細線を描画することが難しく、細線化(マスクパターンの高精細化)が課題である。更に、光透過性円筒基材の外周面をレーザービームで何度も走査して露光するいわゆる走査露光方式であるので、露光終了までに非常に長い時間を要する。また、ナノインプリント技術により光透過性円筒基材にマスクパターンを直接描画する方法においては、マスクパターンの溝を付けるための型(モールド)が高価であり、溝付け時の加熱、加圧、冷却により、寸法精度の維持や、処理時間が掛かるといった課題がある。従って、昨今製造現場に求められる、納期短縮、高品質化、低価格化の観点から、短時間で高精細の原稿円筒体を、安価に作製する装置が求められている。
2002年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集、2002年、p.564 特開2007−76358号公報
2002年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集、2002年、p.564
本発明の目的は、安価且つ短時間で、高精細なマスクパターンを、原稿円筒体の作製に好適な光透過性円筒基材の外周面に形成させる露光装置を提供することである。
本発明の上記目的は、光透過性円筒基材の外周面に少なくとも1層の感光層を有する感光体の露光装置であって、マスクパターンフィルムの挿入口と、前記マスクパターンフィルムを前記感光体に押し付け且つ前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体の外周面の一部を覆い前記感光体と共に前記マスクパターンフィルムを挟持しながら搬送させるための光透過性搬送手段とを、少なくとも有する露光装置によって基本的に達成された。
本発明により、安価且つ短時間で、高精細なマスクパターンを光透過性円筒基材の外周面に形成させる露光装置を提供することができる。
本発明の露光装置が対象とする感光体は、少なくとも露光、現像の各工程を経ることにより、マスクパターンを得ることができる感光体であり、該マスクパターンの透過濃度は3.0以上であることが好ましい。本発明の装置が対象とする感光体が有する感光層としては、例えば、特開平6−313936号公報、特開平9−281622号公報、特開平9−106029号公報、特開2000−284415号公報、特開2006−349867号公報等に記載される感光層が挙げられる。特に、特開平6−313936号公報、特開平9−281622号公報、特開平9−106029号公報、特開2000−284415号公報に記載のハロゲン化銀乳剤層は、高精細な画像が得られるので好適である。本発明にかかる感光体は、感光性塗布液を、光透過性円筒基材の外周面に、スプレーコーター、ロールコーターやリングコーター等の公知の塗工方法を用いて塗布、乾燥させることにより作製することができる。ここで光透過性円筒基材とは、全光線透過率が80%以上の円筒基材を意味する。
本発明の露光装置は、前記感光体を露光する装置であり、少なくとも露光後、現像処理を行うことにより、光透過性円筒基材の外周面にマスクパターンが得られる。
以下、本発明の連続露光装置の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の露光装置の一例を示す概略側断面図である。図2〜4は、図1に示す本発明の露光装置の一例における、露光手順を示す概略側断面図である。図5は、本発明の露光装置の別の一例を示す概略側断面図である。図6は、図5に示す本発明の露光装置の一例における、マスクパターンフィルムの位置決め動作の一例を示す概略側断面図である。図7は、図5に示す本発明の露光装置の一例における、マスクパターンフィルムの搬送動作の一例を示す概略側断面図である。図8は、本発明の露光装置に使用されるマスクパターンフィルムの一例を示す図である。図9は、感光体に取り付けられた、本発明の露光装置の内部遮光手段の一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、円筒状の感光体1は、感光体1の軸方向に対して平行に配置されている2つの支持手段である支持ローラ7、および支持ローラ8の上に、回転自在に乗せられている。そして、光透過性搬送手段である光透過性フィルム31は、ロールの状態で、巻出軸30に取り付けられ、クリーニングローラ33a、クリーニングローラ33b、搬送ローラ34aを通り、感光体1と支持ローラ7の間を通って、感光体1の外周面の一部を覆うようにして感光体1に接触し、搬送ローラ34bを通って、巻取軸32で巻き取られる。巻出軸30にはブレーキ35、巻取軸32にはクラッチ36および巻き取りモータ37が接続されており、光透過性フィルム31に張力を加えている。光透過性フィルム31に張力を加えることにより、光透過性フィルム31が、感光体1に密着する。これにより、感光体1は、光透過性フィルム31の搬送に同調して回転するようになっている。
光透過性フィルム31の表面および裏面に付着している塵埃は、クリーニングローラ33a、33bにより除去されるようになっており、光透過性フィルム31から塵埃が持ち込まれ、感光体1に塵埃が付着するのを防止している。また、感光体1を支持している支持ローラ8は、クリーニングローラとしても作用させて、感光体1に付着した塵埃を除去してもよい。
感光体1の外側において、光透過性フィルム31で覆われている部分には、露光部Eが配置(図1においては、感光体1の真上部分)されている。露光部Eは、光源20、密着ローラ21、遮光カバー22、位置検出機構23で構成されている。感光体1の内側には、図9に示す内部遮光手段Cが取り付けられている。図1においては、内部遮光手段Cを構成する部材のうち、遮光チューブ2、遮光チューブ支持軸4のみが図示されている。そして、前述の感光体1、支持手段、光透過性搬送手段、露光部E、内部遮光手段Cは、筐体10に内包されており、外部からの光および粉塵の侵入を防止している。マスクパターンフィルム50は、マスクパターンフィルムの挿入口Jより、感光体1と光透過性フィルム31の間に挿入される。
図8に示すように、マスクパターンフィルム50には、マスクパターン58と位置決めマーク59a、59bが描画されている。位置決めマーク59a、59bは、マスクパターンフィルム50の四隅に描画されており、図1に示す露光領域Lで露光を開始するタイミングを検出する時の基準として用いられる。位置決めマーク59aがマスクパターンフィルム50を搬送させる方向の前側、位置決めマーク59bが後ろ側に描画されている。マスクパターンフィルム50の前側部分に描画された位置決めマーク59aを検出することにより、露光が開始され、マスクパターンフィルム50の後側部分に描画された位置決めマーク59bを検出することにより、露光が終了するようになっている。位置決めマーク59aと59bの間の距離は、感光体1の直径と等しいか、若干長くなっている。
図2、図3、および図4により、本発明の露光装置の露光手順について説明する。図2に示すように、マスクパターンフィルムの挿入口Jより挿入されたマスクパターンフィルム50は、支持ローラ7に押し付けられて、感光体1と光透過性フィルム31の間に挟持される。従って支持ローラ7は感光体1を支持すると共に、マスクパターンフィルム50を感光体1に押し付ける。そして、光透過性フィルム31を搬送させることにより、マスクパターンフィルム50は、感光体1に密着しながら感光体1と共に光透過性フィルム31の搬送に同調して搬送される。光透過性フィルム31に加えられる張力は、感光体1とマスクパターンフィルム50の密着性に影響を与えており、光透過性フィルム31の張力としては、40N/mから150N/mの範囲が適当である。
図3に示すように、マスクパターンフィルム50が露光部Eまで搬送されたところで、位置検出機構23がマスクパターンフィルム50に描画された図示しない位置決めマーク59aを検出することにより、光源20が点灯し感光体1への露光が開始される。露光部Eを通過したマスクパターンフィルム50は、図4に示すように、感光体1と、光透過性フィルム31に挟持されなくなった部分から、感光体1と離れて、下方に排出される。そして、マスクパターンフィルム50に描画された図示しない位置決めマーク59bを、位置検出機構23が検出することにより、光源20を消灯し露光が終了する。露光の開始および終了は光源の点灯、消灯のみならず、例えば、図3においては示されないが、感光体1と光源20の間にシャッターを設けて、光源20は常時点灯させておき、該シャッターの開放により露光を開始し、該シャッターの閉鎖により露光を終了させてもよい。光透過性フィルム31は、マスクパターンフィルム50が排出されるまで搬送している。
図1に示すように、支持ローラ7、および支持ローラ8は、感光体1の直径より短い距離に、平行に配置されており、感光体1は支持ローラ7、および支持ローラ8の上に回転自在に載置されている。支持ローラ8は粘着性のクリーニングローラとして作用させてもよく、感光体1と回転接触することにより感光体1の外周面に付着した塵埃等を除去することもできる。支持ローラ7および支持ローラ8としては、感光体1が滑らず、また感光体1を傷つけない程度の面質であればよく、例えば、ゴム硬度60程度のニトリルゴム(NBR)製のローラ等が好適に用いられる。支持ローラ8としては、感光体1の外周に設けられた感光層を剥離せずに感光体1の外周面に付着した塵埃を除去できる粘着性を付与してもよく、この場合には、粘着性ゴムローラ(例えば、金陽社製クリンタック)等が好適に用いられる。
本発明において、光透過性フィルム31は、感光体1を感光させ得る波長の光を80%以上透過し、マスクパターンフィルム50が滑らず、帯電しにくく、300N/m程度の張力に耐えうる材質のものであればよく、厚み100μm以上の光透過性PETフィルム等が好適に用いられる。クリーニングローラ33a、33bは、光透過性フィルム31に付着した塵埃を除去し、感光体1側に塵埃を持ち込まないようにするために取り付けられている。クリーニングローラ33a、33bは、光透過性フィルム31に付着した塵埃を除去できる粘着性を有しておればよく、粘着性ゴムローラ(例えば、金陽社製クリンタック)等が好適に用いられる。搬送ローラ34a、34bは、光透過性フィルムを搬送するためのローラであり、光透過性フィルム31が滑らず、また光透過性フィルム31を傷つけない程度の面質であればよく、例えば、ゴム硬度60程度のニトリルゴム製のローラ等が好適に用いられる。
感光体1を露光するための光源20は、感光体1の軸方向に配置された線状の光源で感光体1の外側から感光体1の半径方向に光を照射する。光源20としては、例えば感光体の軸方向に線状に配置された高圧水銀灯、無電極電源、発光ダイオード等、および蛍光灯等が用いられる。図1において図示しないが、光源20からの照射光に、露光に不要な波長の光が含まれている場合、光源20と感光体1の間に、露光に不要な波長の光をカットする光学フィルタを用いてもよい。光源20には、図示しない露光量調整手段(例えば、光源として蛍光灯を用いた場合、インバータ回路による調光手段)が接続されており、露光量を増減させることができる。
密着ローラ21は、光源20からの光を露光部Eの外側に漏らさず、感光体1の軸方向に均一に密着できればよい。例えば、弾性変形することにより感光体の軸方向に十分密着できるゴム硬度を有し、両端部に比べて中央部の直径が大きくなっている太鼓状のローラが好適に用いられる。密着ローラ21の材質としては、弾性変形して感光体1に密着しやすいローラが好ましく、ゴム硬度30〜60程度のニトリルゴム製のローラ等が好適に用いられる。遮光カバー22は、光源20からの照射光を、感光体1の外周面の一部分(図1において、Lで示されている領域)のみに限定させるために、光源20を覆っている。遮光カバー22としては、つや消し黒色塗装された、鉄板、アルミ板等が好適に用いられる。図1においては、密着ローラ21が、光源20からの光を遮光する機能と、露光領域Lにおいて、マスクパターンフィルム50を感光体1に密着させる機能の2つの機能を有している。しかしながら、遮光カバー22のみで充分遮光ができる場合は、密着ローラ21を図1で示す位置より更に光源20側、あるいは遮光カバー22の外側に配置させてもよい。
位置検出機構23は、感光体1の端部を撮影できる位置に取り付けられており、位置検出機構23が、マスクパターンフィルム50の位置決めマーク59aを検出することにより露光が開始され、マスクパターンフィルム50の位置決めマーク59bを検出することにより露光を終了する。このような位置検出機構23としては例えば、撮影用ランプと撮影用CCDカメラを挙げることができる。位置決めマーク59aが、位置検出機構23の撮影位置で、正確に撮影されなかった場合(位置決めマーク59aが、感光体1の軸方向にずれていたり、傾いていたりした場合)、露光せずに、マスクパターンフィルム50が排出される。位置検出機構23には感光体1の端部を検出するための補助手段として例えば、撮影用ランプを用いることも可能であるがその場合、感光体1の感光波長領域外の波長の光を発するランプであることが好ましい。
内部遮光手段Cは、光源20からの光が感光体1の外周面を透過して感光体1の反対側の外周面を露光しないために遮光できればよく、好ましい一例を図9に示す。図9(a)および(b)において、内側遮光手段Cは、遮光チューブ2、フランジ3、遮光チューブ支持軸4、締め込みナット9で構成されている。そして、遮光チューブ支持軸4には、空気注入管5、および空気注入口6が取り付けられている。図9(a)は、遮光チューブ2に気体が充満していない状態であり、これによって、遮光チューブ2を感光体1の内面に接触させずに、内部遮光手段Cを感光体1に取り付けることができるようになっている。そして、図9(b)では、遮光チューブ2に気体が充満しており、遮光チューブ2が感光体1の内面に密着して、光源20からの光が感光体1の外周面を透過して感光体1の反対側の外周面を露光しないために充分遮光している状態である。
遮光チューブ2は管状の伸縮性部材で、その両端が、遮光チューブ支持軸4に接着されており、空気注入管5を通して、空気注入口6より、空気を注入したときに、接着部分から空気が漏れないようになっている。そして、図9(a)に示すように、遮光チューブ2が接着された遮光チューブ支持軸4は、感光体1の基材である光透過性円筒基材の中に通され、更に遮光チューブ支持軸4の両端にフランジ3が通される。そして、遮光チューブ支持軸4の両端には雄ねじが創成されており、遮光チューブ支持軸4の両端から、締め込みナット9で締め込むことにより、フランジ3で、感光体1を挟持するようになっている。遮光チューブ2に空気を充満させずに、遮光チューブ支持軸4を感光体1に通すことにより、遮光チューブ2と感光体1の内面が接触し、擦過傷ができるのを防止している。図9(b)は、遮光チューブ2に、空気を充満させた状態である。これにより、遮光チューブ2は、感光体1の内面と擦過することなく密着し遮光することができる。
遮光チューブ2は、光透過性が実質的に無く、伸縮性に富んでいて。帯電防止加工がされていればよく、導電性カーボンブラックが混練された天然ゴムチューブ、ブチルゴムチューブ、ニトリルゴムチューブ、シリコンゴムチューブ等が好適に利用できる。ここで実質的にとは、遮光チューブ2に気体が充満したときの透過濃度が3.0以上であることを意味する。フランジ3は、感光体1を保持する側にテーパーが付いており、感光体1を保持しやすくなっている。フランジ3は、感光体1を保持できるだけの機械的強度を有しておればよいが、安価且つ軽量である方が好ましく、A2017アルミニウム合金等が好適に用いられる。遮光チューブ支持軸4についても安価且つ軽量であることが好ましいが、その両端に雄ねじ部分を設けることからSUS304ステンレスパイプ等が好適に用いられる。遮光チューブ支持軸4に取り付けられている空気注入口には、図示しない逆止弁が付いており、空気を注入した後は、図示しない空気抜き治具を用いない限り、空気が抜けないようになっている。
図5は、本発明の露光装置における、別の好ましい一例であり、図1に示す露光装置に、マスクパターンフィルム50の位置決めを行う位置決め部Pと、位置決め部Pと図1に示す本発明の露光装置の間で、マスクパターンフィルム50の受け渡しをする搬送部Mが加えられている。
位置決め部Pは、マスクパターンフィルム50の位置決めをするためのもので、マスクパターンフィルム50を感光体1に巻き付ける前に位置決めをするための原稿台55、X−Y−θステージ56、位置検出機構57、押さえバー61で構成されている。
原稿台55は、マスクパターンフィルム50を載置する台であり、マスクパターンフィルム50を傷つけない程度平滑であり、帯電して塵埃がマスクパターンフィルム50に付着しないようになっていればよく、帯電防止加工されたガラス板、アクリル板などが好適に使用される。X−Y−θステージ56は、マスクパターンフィルム50が載置された原稿台55をX方向、Y方向、回転方向に移動させて、マスクパターンフィルム50の位置決めを行う調整装置である。
位置検出機構57は、前述のマスクパターンフィルム50に描画された位置決めマーク59aを検出するための機構で、例えば撮影用ランプと撮影用CCDカメラで構成されている。図5では、マスクパターンフィルム50は、原稿台55の右側へ搬送されるようになっており、マスクパターンフィルムの先頭側(図5においては右側)の両端部に、位置検出機構57は取り付けられている。そして、位置検出機構57は、撮影された位置決めマーク59aのずれを、図示しない位置決めコントローラに送信し、図示しない位置決めコントローラがX−Y−θステージ56を制御して位置決めを行う。押さえバー61は、マスクパターンフィルム50を原稿台55に押し付け保持する部材であり、X−Y−θステージ56の駆動以外でマスクパターンフィルム50が動くのを防止するものである。位置決めが終了し、入口ローラ対54で、マスクパターンフィルム50が挟持された後は、押さえバー61をマスクパターンフィルム50から離して押し付け保持を解放する。押さえバー61は、マスクパターンフィルムを傷つけないように先端部分に弾性体が取り付けられたエアシリンダ、油圧シリンダ等が好適に利用できる。
搬送部Mは、位置決め部Pと図5に示す本発明の露光装置の間で、マスクパターンフィルム50の受け渡しをするために設けられている。搬送部Mは、マスクパターンフィルム50を感光体1まで搬送するための入口ロール対54、搬送ローラ対51a、51b、51c、挿入ガイド52、排出ガイド53で構成されている。
入口ローラ対54は、マスクパターンフィルム50の位置決めが終了した後、マスクパターンフィルム50を挟持し、そして回転することにより、マスクパターンフィルム50を搬送ローラ対51aに送るためのものである。搬送ローラ対51a、51b、51cは、この順番にマスクパターンフィルム50を挟持し、回転搬送して、感光体1と支持ローラ7の間にあるマスクパターンフィルムの挿入口Jにマスクパターンフィルム50を送るためのものである。搬送ローラ対51a、51b、51cは、マスクパターンフィルム50が滑らず、またマスクパターンフィルム50を傷つけない程度の面質であればよく、例えば、ゴム硬度60程度のニトリルゴム製のローラ等が好適に用いられる。搬送ローラ対51bの下側ローラ、および搬送ローラ対51cの上側ローラは、粘着性ローラであってもよく、マスクパターンフィルム50に付着した塵埃等を除去してから、マスクパターンフィルム50を感光体1に巻き付けてもよく、粘着性ゴムローラ(例えば、金陽社製クリンタック)等を利用することもできる。
挿入ガイド52は、マスクパターンフィルム50が、搬送ローラ対51a、51b、51cの順に搬送しやすいように取り付けられたガイド板である。そして、排出ガイド53は、マスクパターンフィルム50を原稿台55側に導くためのガイド板である。挿入ガイド52、および排出ガイド53は、帯電しにくく、マスクパターンフィルム50を傷つけない程度の面質であればよく、帯電防止プラスチック板(例えば、日本ポリペンコ(株)製、MCナイロン、MC501CD等)が好適に利用できる。
図6は、図5に示す本発明の露光装置の一例における、マスクパターンフィルム50の位置決め動作の一例を示す概略側断面図であり、マスクパターンフィルム50を所望の位置に位置決めするための機構の一例を以下に説明する。図6に示すように、マスクパターンフィルム50は、原稿台55に載置される。この時、入口ロール対54の上側ローラと下側ローラの間にマスクパターンフィルム50を通すのに十分な隙間が空けられており、マスクパターンフィルム50の先端を入口ロール対54の間に通しておく。そして、押さえバー61で、マスクパターンフィルム50を押さえ、位置検出機構57で、マスクパターンフィルム50に描画された図示しない位置決めマーク59aを例えば撮影用CCDカメラにより撮影して、マスクパターンフィルム50のずれを算出し、X−Y−θテーブル56を駆動して、原稿台55ごとマスクパターンフィルム50を動かし、位置決めを行う。位置決めが終了した後、入口ローラ対54でマスクパターンフィルム50を挟持し、押さえバー61を、マスクパターンフィルム50から離す。このように、機械的に位置決めを行うことにより、常にばらつきなく位置決めが行える。
図7は、図5に示す本発明の露光装置の一例における、マスクパターンフィルムの搬送動作の一例を示す概略側断面図であり、位置決め部Pと図5に示す本発明の露光装置の間で、マスクパターンフィルム50をマスクパターンフィルムの挿入口Jへ搬送する機構の一例を以下に説明する。図7に示すように、入口ローラ対54、搬送ローラ対51a、51b、51cを矢印方向に回転させ、感光体1と支持ローラ7の間にあるマスクパターンフィルムの挿入口Jまでマスクパターンフィルム50を搬送する。そして、搬送ローラ対51bの下側ローラ、および搬送ローラ対51cの上側ローラが前述のようにクリーニングローラとした場合には、マスクパターンフィルム50に付着した塵埃はここで除去される。マスクパターンフィルムの挿入口Jまでマスクパターンフィルム50が到達すると、光透過性フィルム31が、図5に示す巻き取りモータ37、ブレーキ35により、張力を加えられながら巻き取られ、同時に感光体1も矢印方向に回転する。また、図5に示されるように、光透過性フィルム31の搬送経路にもクリーニングローラ33a、33bが取り付けられており、感光体1、およびマスクパターンフィルム50に接触する前に、塵埃の除去が行われている。また、支持ローラ8がクリーニングローラであれば、感光体1も清浄に保たれる。
そして、マスクパターンフィルム50は、感光体1と光透過性フィルム31の間に挟まり、感光体1と共に光透過性フィルム31の搬送に同調して露光部Eへ搬送される。入口ローラ対54、搬送ローラ対51a、51b、51cによるマスクパターンフィルムの搬送速度は、光透過性フィルム31の搬送速度より遅くなっている。そして、入口ローラ対54、搬送ローラ対51a、51b、51cには、図示しないワンウェイクラッチが入っており、これにより、マスクパターンフィルム50が、感光体1と光透過性フィルム31の間に挟まったところで、マスクパターンフィルム50の搬送速度が、光透過性フィルムの搬送速度に同期するようになっている。マスクパターンフィルム50が露光部Eまで搬送されたところで、位置検出機構23がマスクパターンフィルム50に描画された図示しない位置決めマーク59aを検出することにより、光源20が点灯し感光体1への露光が開始される。
露光部Eを通過したマスクパターンフィルム50は、排出ガイド53に沿って進み、原稿台55上へ送られる。そして、マスクパターンフィルム50に描画された図示しない位置決めマーク59bを、位置検出機構23が検出することにより、光源20を消灯し露光が終了する。露光の開始および終了は光源の点灯、消灯のみならず、例えば、図7においては示されないが、感光体1と光源20の間にシャッターを設けて、光源20は常時点灯させておき、該シャッターの開放により露光を開始し、該シャッターの閉鎖により露光を終了させてもよい。光透過性フィルム31は、マスクパターンフィルム50が排出されるまで搬送している。
本発明の露光装置によって露光された円筒状の感光体を現像処理することにより得られるマスクパターンを有する円筒体は、連続露光装置の原稿円筒体に利用可能である。
1 感光体
2 遮光チューブ
7、8 支持ローラ
20 光源
22 遮光カバー
23 位置検出機構
31 光透過性フィルム
50 マスクパターンフィルム
57 位置検出機構
59a、59b 位置決めマーク
55 原稿台
E 露光部
L 露光領域
J マスクパターンフィルムの挿入口
P 位置決め部
M 搬送部
2 遮光チューブ
7、8 支持ローラ
20 光源
22 遮光カバー
23 位置検出機構
31 光透過性フィルム
50 マスクパターンフィルム
57 位置検出機構
59a、59b 位置決めマーク
55 原稿台
E 露光部
L 露光領域
J マスクパターンフィルムの挿入口
P 位置決め部
M 搬送部
Claims (1)
- 光透過性円筒基材の外周面に少なくとも1層の感光層を有する感光体の露光装置であって、マスクパターンフィルムの挿入口と、前記マスクパターンフィルムを前記感光体に押し付け且つ前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体を支持する支持手段と、前記感光体の外周面の一部を覆い前記感光体と共に前記マスクパターンフィルムを挟持しながら搬送させるための光透過性搬送手段とを、少なくとも有する露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008012110A JP2009175287A (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | 露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008012110A JP2009175287A (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | 露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009175287A true JP2009175287A (ja) | 2009-08-06 |
Family
ID=41030476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008012110A Pending JP2009175287A (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | 露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009175287A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010113508A1 (ja) | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 株式会社フジクラ | シートスイッチモジュール及びその製造方法 |
WO2013105317A1 (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-18 | 株式会社ニコン | 基板処理装置、基板処理方法、及び円筒状マスク |
JP2016181007A (ja) * | 2012-03-27 | 2016-10-13 | 株式会社ニコン | 露光装置 |
-
2008
- 2008-01-23 JP JP2008012110A patent/JP2009175287A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017126095A (ja) * | 2012-01-12 | 2017-07-20 | 株式会社ニコン | 円筒状マスク |
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