JP2009174645A - パイロット形電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイロット弁部を、手動ボタンをロック可能なタイプとロック不能なタイプとに使い分けることができ、2タイプのパイロット弁部を製作する場合に比して製作のためのコストを低減することができるパイロット形電磁弁を提供する。
【解決手段】パイロット形電磁弁11は、手動ボタン34を備え、手動ボタン34の押し込み動作に連動してプランジャ25を移動させて弁体29を出力通路331と給気通路321とを連通させる位置に移動可能となっている。また、パイロット形電磁弁11は、バルブケーシング12に着脱可能なアダプタ40を備え、操作部42には操作ボタン45が設けられている。操作ボタン45の押し込み動作により手動ボタン34を押し込み可能とするとともに、操作ボタン45と操作部42との間には、互いの係合関係により操作ボタン45を押し込んだ状態にロックするロック手段が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、手動ボタンの押し込み動作に連動してプランジャを移動させて弁体を出力通路と給気通路とを連通させる位置に移動可能としたパイロット形電磁弁に関する。
パイロット形電磁弁は、スプール弁がパイロット圧の供給に基づいて駆動され、そのスプール弁の移動にともなって、パイロット形電磁弁に接続されたアクチュエータ、例えば、エアシリンダが駆動されるようになっている。スプール弁を移動させるためのパイロット圧は、パイロット弁部の作動によって切り換えられるようになっている。すなわち、パイロット圧は、パイロット弁部の弁室内に設けられた弁体の移動によりパイロット圧作用室に供給され、この弁体の移動はパイロット弁部が備える電磁駆動部により制御されるようになっている。このようなパイロット形電磁弁においては、パイロット形電磁弁が使用される設備の立ち上げ時等に、電磁駆動部のソレノイドコイルに通電されていない状態でもエアシリンダに圧縮空気を供給して作動できるように、強制的にパイロット弁部を作動させ、弁体を移動させることができるようになっている。すなわち、ソレノイドコイルへの通電によって作動するプランジャを、手動ボタンによって強制的に作動させることができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のパイロット形電磁弁には、手動ボタンがバルブケーシングに往復動自在に装着されている。手動ボタンは、押し込み動作によってプランジャ(特許文献1では可動鉄心)を作動させるようになっている。また、バルブケーシングには係合ピンが設けられるとともに、手動ボタンには係合ピンと係合する係合溝が形成されている。さらに、バルブケーシングにはストッパが装着されている。
そして、特許文献1のパイロット形電磁弁によれば、パイロット弁部における手動ボタンの押し込み動作により、ソレノイドコイルに通電されていない状態でもプランジャを作動させ、プランジャに連動して弁体(特許文献1ではパイロット弁)を移動させることができる。また、手動ボタンが押し込まれた状態で手動ボタンを回動させると、係合ピンが係合溝に係合し、手動ボタンの押し込み状態が維持され、プランジャを作動させた状態を維持(ロック)できるようになっている。そして、ストッパを所定位置まで移動させると、ストッパによって手動ボタンが押し込まれることが防止されるようになっている。
特開2004−11736号公報
ところで、特許文献1のパイロット形電磁弁は、パイロット弁部の作動によりスプール弁を切り換える構造を有している。そして、パイロット形電磁弁は、パイロット弁部の手動ボタンが押し込まれただけの状態と、押し込んだ手動ボタンを回動させ係合ピンと係合溝との係合によって手動ボタンの押し込み状態を維持させた状態の2つの状態を取り得る。パイロット形電磁弁は、作業者による誤操作を防止するために、手動ボタンをロック可能なパイロット弁部を備えたタイプと、手動ボタンをロック不能なパイロット弁部を備えたタイプとに使い分けることが好ましい。しかし、パイロット形電磁弁の製作側としては、各タイプのパイロット形電磁弁に対応するために2タイプのパイロット弁部を製作すると、各パイロット弁部毎に組み立て・検査ライン用の設備を必要とし、さらに、2タイプのパイロット弁部を保管するためのスペースを必要として望ましくない。
本発明は、パイロット弁部を、手動ボタンをロック可能なタイプとロック不能なタイプとに使い分けることができ、2タイプのパイロット弁部を製作する場合に比して製作のためのコストを低減することができるパイロット形電磁弁を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、バルブケーシングに給気ポートと出力ポートと排気ポートとに連通する収容孔を形成するとともに、前記収容孔内に前記出力ポートを前記給気ポートと前記排気ポートに切り換えて連通させるスプール弁を往復動可能に収容し、前記バルブケーシングに形成されたパイロット圧作用室に前記スプール弁の端部に設けられたピストンを移動可能に設け、ソレノイドコイルへの通電により移動するプランジャを有するとともに、前記プランジャに連動し、前記パイロット圧作用室に連通する出力通路を給気通路と排気通路とに切り換えて連通させる弁体を有するパイロット弁部をバルブケーシングに設け、さらに、前記パイロット弁部に往復動自在に装着された手動ボタンを備え、該手動ボタンの押し込み動作に連動して前記プランジャを移動させて前記弁体を前記出力通路と前記給気通路とを連通させる位置に移動可能としたパイロット形電磁弁であって、前記パイロット弁部に着脱可能なアダプタを備え、該アダプタの操作部に往復動自在な操作ボタンを設け、該操作ボタンの押し込み動作により前記手動ボタンを押し込み可能とするとともに、前記操作ボタンと前記操作部との間に、互いの係合関係により前記操作ボタンを押し込んだ状態にロックするロック手段を設けたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパイロット形電磁弁において、前記操作ボタンと前記手動ボタンとの間には、前記操作ボタンが前記手動ボタンから離間する方向へ付勢する付勢手段が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパイロット形電磁弁において、前記付勢手段は、コイルバネよりなることを要旨とする。
本発明によれば、パイロット弁部を、手動ボタンをロック可能なタイプとロック不能なタイプとに使い分けることができ、2タイプのパイロット弁部を製作する場合に比して製作のためのコストを低減することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図2に示すように、パイロット形電磁弁11のバルブケーシング12の内部には、バルブケーシング12の長さ方向に延びる収容孔13が形成されるとともに、収容孔13内には圧縮エア(圧縮流体)の流路を切り換えるスプール弁14が往復移動可能に収容されている。スプール弁14は、スプール弁14の軸方向において互いに離間して配置された複数の弁部14aを有するとともに、各弁部14aの直径はスプール弁14の軸径よりも大きく設定されている。
バルブケーシング12には、給気ポート15、第1出力ポート16、第2出力ポート17、第1排気ポート18、及び第2排気ポート19が形成されている。そして、スプール弁14が第1切換位置に移動することにより、給気ポート15と第1出力ポート16、及び第2出力ポート17と第2排気ポート19、が互いに連通されるようになっている。また、スプール弁14が第2切換位置に移動することにより、第1出力ポート16と第1排気ポート18、及び給気ポート15と第2出力ポート17、が互いに連通されるようになっている。
スプール弁14の一端にはピストン20が装着されるとともに、ピストン20はバルブケーシング12内に形成されたパイロット圧作用室21内に移動可能に支持されている。そして、パイロット圧作用室21内へのパイロット圧の供給に基づいてピストン20が移動し、そのピストン20と一体にスプール弁14が移動するようになっている。また、スプール弁14の他端と、この他端に対向する収容孔13の内面との間にはコイルスプリング22が配設されるとともに、コイルスプリング22の付勢力によりスプール弁14はパイロット圧作用室21側へ常時付勢されている。
図3に示すように、バルブケーシング12の上部一側にはパイロット弁部27が設けられている。このパイロット弁部27はパイロット圧を制御する電磁駆動部23を備えている。電磁駆動部23のソレノイドコイル24内には、プランジャ25が往復動可能に支持されるとともに、プランジャ25はソレノイドコイル24のヨークを支点とするコイルスプリング26の付勢力により、ソレノイドコイル24外に向かって付勢されている。また、ソレノイドコイル24が通電され、ソレノイドコイル24が励磁されると、プランジャ25はコイルスプリング26の付勢力に抗してソレノイドコイル24内に向かって移動するようになっている。
パイロット弁部27内には弁室28が設けられ、弁室28内にはゴムで形成される弁体29が配設されている。弁室28において、弁体29の一端面側(図3では右側)には第1弁座28aが設けられるとともに、弁体29の他端面側(図3では左側)には第2弁座28bが設けられている。弁体29の一端面と、この一端面に対向するプランジャ25との間には、弁ガイド(図示せず)が設けられるとともに、弁体29の他端面と、この他端面に対向する弁室28の内面との間には、弁付勢バネ30が配設されている。
また、弁室28において、第1弁座28aの内側には排気孔31が開口されるとともに、第2弁座28bの内側には給気孔32が開口され、さらに、弁体29の下方に出力孔33が開口されている。バルブケーシング12には、パイロット弁部27の給気孔32に一端が連通する給気通路321が形成されるとともに、この給気通路321の他端はバルブケーシング12の下面に開口している(図1参照)。バルブケーシング12の下面において、給気通路321の他端には、正圧供給装置(図示せず)からパイロット圧として正圧空気が供給されるようになっている。
また、バルブケーシング12には、パイロット弁部27の出力孔33に一端が連通する出力通路331が形成されるとともに、出力通路331の他端はパイロット圧作用室21の側面に開口されている(図1参照)。そして、出力孔33及び出力通路331を介してパイロット圧作用室21内にパイロット圧が供給されると、ピストン20が移動してスプール弁14が移動するようになっている。また、バルブケーシング12には、パイロット弁部27の排気孔31に一端が連通する排気通路311が形成されるとともに、排気通路311の他端はバルブケーシング12の下面に開口し、出力通路331の他端には排気管(図示せず)が接続される(図1参照)。
そして、ソレノイドコイル24が励磁されないときは、弁体29はプランジャ25及び弁ガイドにより第2弁座28bに着座し、給気孔32が閉じられて、排気孔31と出力孔33とが連通状態となる。一方、ソレノイドコイル24が励磁されるときは、弁体29は弁付勢バネ30の付勢力により第1弁座28aに着座し、排気孔31が閉じられて、給気孔32と出力孔33とが連通状態となる。
パイロット弁部27には、手動操作によりプランジャ25を移動操作可能とする手動ボタン34が設けられている。この手動ボタン34は、パイロット弁部27の上面から凹設された装着孔35内に収容されている。手動ボタン34は、上部の押圧部341と、押圧部341から延設された軸部342とから形成されている。軸部342の周面にはバネ受け部342aが形成されるとともに、装着孔35の周面には、バネ当接部35aが形成されている。そして、バネ受け部342aとバネ当接部35aとの間には手動ボタン付勢バネ36が配設されるとともに、手動ボタン付勢バネ36の付勢力によって手動ボタン34は上方へ付勢されている。また、手動ボタン34において、軸部342の先端部はプランジャ25側が手動ボタン34の先端に向かうに従い傾斜する傾斜面342bとなっている。
パイロット弁部27において、装着孔35の下側には、ガイド孔37が装着孔35の延びる方向に対して直交する方向へ延びるように形成されている。このガイド孔37内には係合軸38が往復動可能に収容されている。また、係合軸38の一端面(図3では右端面)は平面状をなすとともにプランジャ25に当接している。係合軸38の他端部(図3では左端部)は略円錐状に形成されるとともに手動ボタン34の傾斜面342bに当接している。
図1に示すように、パイロット形電磁弁11は、パイロット弁部27(バルブケーシング12)の上部に着脱可能なアダプタ40を備えている。アダプタ40は、パイロット弁部27を含むバルブケーシング12の上部全体を覆うようにバルブケーシング12に装着される化粧カバー41と、化粧カバー41の上部に一体に設けられた操作部42とから構成される。操作部42は、化粧カバー41の上面に設けられたケーシング43を有する。
図3に示すように、ケーシング43には上下方向に貫通する操作孔44が形成されている。操作孔44を形成するケーシング43の内面はガイド面43aを形成するとともに、ガイド面43aと操作孔44の上面開口との境界に位置する段差は規制面43bを形成している。さらに、操作孔44を形成するケーシング43の内面であって、ガイド面43aの下側に連続し、かつ直交する内面は、ロック手段としての係合面43dを形成している。また、操作孔44を形成するケーシング43の内面において、ガイド面43aから凹むとともに、上下方向へ延びるスライド溝43cが形成されている。なお、アダプタ40がバルブケーシング12に装着された状態では、操作孔44はパイロット弁部27の装着孔35と対向する位置にある。
操作孔44内には、操作ボタン45が上下方向へ往復動自在、及び回動可能に装着されている。操作ボタン45は上側に小径部46を有すると共に、下側に小径部46より大径をなす大径部47を有する。小径部46の上端周面には操作レバー45aが外方へ突設されている。また、大径部47の下端面には、円環状をなすバネ収容部47aが形成されている。さらに、大径部47の外周面には、操作孔44における係合面43dに係合可能なロック手段としての係合凸部47bが突設されている。
そして、操作ボタン45は、大径部47の外周面がガイド面43aに摺接可能となるように操作孔44に装着されるとともに、係合凸部47bがスライド溝43c内で上下方向へ移動可能に収容されている。操作ボタン45が操作孔44に押し込まれない状態では、規制面43bに大径部47の上面が当接することで、操作ボタン45のそれ以上の上方への移動が規制されるようになっている。また、図5に示すように、操作ボタン45が操作孔44内に押し込まれた状態では、係合面43dに係合凸部47bが係合することで操作ボタン45のそれ以上の上方への移動が規制されるようになっている。
操作ボタン45と手動ボタン34との間には、付勢手段としてのコイルバネよりなる操作ボタン付勢バネ49が配設されている。操作ボタン付勢バネ49は一端側(上端側)が大径部47のバネ収容部47a内に収容されるとともに、操作ボタン付勢バネ49の一端はバネ収容部47aの内面に当接支持されている。また、操作ボタン付勢バネ49の他端(下端)は手動ボタン34の押圧部341の上面に当接支持されている。
そして、操作ボタン付勢バネ49の付勢力によって、操作ボタン45が手動ボタン34から離間する方向へ付勢されている。操作ボタン付勢バネ49のバネ力(付勢力)は、操作ボタン45のストローク(操作孔44内での上下方向への移動量)のバラツキに関係なく、一定以上の操作力で手動ボタン34を押圧可能とする値に設定されている。操作部42において、ケーシング43の上面には、手動カバー50がケーシング43の長さ方向へ往復動可能に設けられている。
次に、上記構成のパイロット形電磁弁11の作用について説明する。
さて、パイロット形電磁弁11が使用される設備の立ち上げ時等に、エアシリンダ(図示せず)を作動させるために、電磁駆動部23のソレノイドコイル24に通電されていない状態でスプール弁14を移動させる。このスプール弁14を移動させる作業を行う際、パイロット形電磁弁11において、手動ボタン34を押し込んだ状態に維持させることができ(ロックすることができ)、パイロット形電磁弁11を、手動ボタン34をロック可能なタイプとして使用することができる。
まず、図5に示すように、操作ボタン45を下方へ押圧すると、操作ボタン付勢バネ49を介して手動ボタン34が下方へ押圧されて装着孔35内に押し込まれる。そして、操作レバー45aの下面がケーシング43の上面近くに位置するまで押圧すると、係合凸部47bがスライド溝43cから離脱し、操作ボタン45が回動可能となる。図6に示すように、操作ボタン45を回動させると、図5に示すように、係合凸部47bは係合面43dの下側に配設される。このため、操作ボタン45の押圧を解除すると、操作ボタン付勢バネ49の付勢力によって操作ボタン45は上方へ付勢されるとともに、係合凸部47bが係合面43dに係合する。すなわち、操作ボタン45は押し込んだ状態にロックされるとともに、押し込まれた操作ボタン45により手動ボタン34も押し込まれた状態にロックされる。また、操作ボタン付勢バネ49の付勢力によって、手動ボタン34も下方へ押圧された状態が維持される。
そして、操作ボタン45及び手動ボタン34がロックされた状態では、傾斜面342bが係合軸38を押圧することにより、係合軸38及びプランジャ25が移動する。弁体29は弁付勢バネ30の付勢力により第1弁座28aに着座し、排気孔31が閉じられて、給気孔32と出力孔33とが連通状態となり、給気通路321と出力通路331とが連通する。よって、パイロット圧作用室21にパイロット圧が供給され、スプール弁14が移動する。その結果、エアシリンダには圧縮空気が供給されて作動する。
一方、スプール弁14を移動させる作業を行う際、バルブケーシング12に本実施形態のアダプタ40が装着されていないと、手動ボタン34を押し込んだ状態に維持させることができず(ロックすることができず)、パイロット形電磁弁11を、手動ボタン34をロック不能なタイプとして使用することができる。すなわち、パイロット弁部27の上面に露出する手動ボタン34を下方へ押圧すると、傾斜面342bが係合軸38を押圧することにより、係合軸38及びプランジャ25が移動する。弁体29は弁付勢バネ30の付勢力により第1弁座28aに着座し、排気孔31が閉じられて、給気孔32と出力孔33とが連通状態となり、給気通路321と出力通路331とが連通する。よって、パイロット圧作用室21にパイロット圧が供給され、スプール弁14が移動する。その結果、エアシリンダには圧縮空気が供給されて作動する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)パイロット形電磁弁11は、手動ボタン34の押し込み動作に連動してプランジャ25を移動させて弁体29を出力通路331と給気通路321とを連通させる位置に移動可能となっている。そして、バルブケーシング12にアダプタ40を装着することにより、操作ボタン45を介して手動ボタン34を押し込むことができるとともに、操作ボタン45のロックにより、パイロット弁部27においては手動ボタン34を押し込んだ状態にロックすることができる。一方、バルブケーシング12にアダプタ40を装着しなければ、手動ボタン34を押し込んでも、パイロット弁部27においては手動ボタン34を押し込み状態にロックすることができない。よって、アダプタ40の着脱により、パイロット弁部27を交換することなく、パイロット弁部27を、手動ボタン34をロック可能なタイプと、ロック不能なタイプとに使い分けることができる。
(2)パイロット弁部27がロック不能なタイプのパイロット形電磁弁11であっても、バルブケーシング12にアダプタ40を装着することにより、パイロット弁部27がロック可能なタイプのパイロット形電磁弁11とすることができる。よって、パイロット形電磁弁11の製作側としては、1タイプのパイロット弁部27を製作するだけで済み、2タイプのパイロット弁部用の組み立て・検査ライン等の設備を必要とせず、それらパイロット弁部を保管するためのスペースも必要としない。したがって、各タイプのパイロット形電磁弁11に対応するために、2タイプのパイロット弁部を製作する場合に比して製作コストを低減することができる。
(3)アダプタ40をバルブケーシング12に装着した状態では、手動ボタン34と操作ボタン45の間に操作ボタン付勢バネ49が配設される。そして、操作ボタン45を押し込んだ状態では、操作ボタン付勢バネ49の付勢力により手動ボタン34は押し込まれた状態が維持される。よって、手動ボタン34の押し込みによって移動した係合軸38の移動状態を維持することができ、プランジャ25を確実に移動させることができる。すなわち、操作ボタン45の押し込みによって、電磁駆動部23のソレノイドコイル24に通電されていない状態でもスプール弁14を確実に移動させることができる。
(4)操作ボタン付勢バネ49のバネ力(付勢力)は、操作ボタン45のストローク(操作孔44内での上下方向への移動量)のバラツキに関係なく、一定以上の操作力で手動ボタン34を押圧可能とする値に設定されている。このため、部品公差、組付け誤差等による操作ボタン45のストロークのバラツキ、遊び等が吸収され、手動ボタン34によって、電磁駆動部23のソレノイドコイル24に通電されていない状態でもスプール弁14を確実に移動させることができる。
(5)バルブケーシング12にアダプタ40を装着しない状態では、パイロット弁部27はロック不能なタイプとなる。このため、パイロット弁部27に、手動ボタン34の押し込み状態を維持するためのロック機構を設ける必要がない。よって、パイロット弁部27の製作そのものの製作コストを抑えることができる。
(6)操作ボタン45には係合凸部47bが形成され、操作孔44を形成するケーシング43の内面には係合面43dが形成されている。そして、係合凸部47bの係合面43dに対する係合により、操作ボタン45を押し込んだ状態にロックすることができる。すなわち、係合凸部47bと係合面43dといった簡単な構成で、操作ボタン45をロックすることができる。
(7)操作ボタン45には係合凸部47bが形成され、操作孔44を形成するケーシング43の内面には係合凸部47bがスライド移動可能なスライド溝43cが上下方向へ延びるように形成されている。よって、操作ボタン45を押し込む際、係合凸部47bがスライド溝43cをスライド移動することにより、操作ボタン45を回動させることなく真っ直ぐに下方へ移動させることができる。よって、操作ボタン45により操作ボタン付勢バネ49を真っ直ぐに押圧することができ、操作ボタン付勢バネ49を介して手動ボタン34を真っ直ぐに下方へ移動させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図7に示すように、操作ボタン45において、大径部47の下端面から板バネ47cを延設するとともに、この板バネ47cの先端を押圧部341に当接させ、板バネ47cによって手動ボタン34が操作ボタン45から離間する方向へ付勢してもよい。この場合、操作ボタン付勢バネ49は削除されるとともに、板バネ47cが付勢手段を構成する。
○ アダプタ40は、パイロット弁部27(装着孔35)に対応する部位のみに装着されるものでもよく、バルブケーシング12の上部全体を覆うように装着されていなくてもよい。
○ バルブケーシング12にアダプタ40を装着せず、パイロット弁部27を、手動ボタン34をロック不能なタイプとして使用する場合、バルブケーシング12の上部を覆う化粧カバーを装着するとともに、化粧カバーに手動ボタン34を露出させる透孔を形成してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記ロック手段は、前記操作ボタンに形成された係合凸部と、前記操作ボタンが装着される操作孔を形成する操作部の内面に形成された係合面よりなり、押し込み動作された操作ボタンの回動により前記係合凸部が前記係合面に係合することにより前記操作ボタンがロックされる請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のパイロット形電磁弁。
(2)前記係合凸部は、前記操作孔を形成する操作部の内面に上下方向へ延びるように形成されたスライド溝に移動可能に収容されている前記技術的思想(1)に記載のパイロット形電磁弁。
実施形態のパイロット形電磁弁を示す斜視図。 実施形態のパイロット形電磁弁を示す部分破断断面図。 パイロット形電磁弁の操作部及びパイロット弁部を示す拡大断面図。 操作部を示す部分平面図。 操作ボタンを押圧した状態を示す拡大断面図。 操作部を示す部分平面図。 付勢手段の別例を示す部分拡大断面図。
符号の説明
11…パイロット形電磁弁、12…バルブケーシング、13…収容孔、14…スプール弁、15…給気ポート、16…第1出力ポート、17…第2出力ポート、18…第1排気ポート、19…第2排気ポート、20…ピストン、21…パイロット圧作用室、24…ソレノイドコイル、25…プランジャ、27…パイロット弁部、29…弁体、34…手動ボタン、40…アダプタ、42…操作部、43d…ロック手段を形成する係合面、45…操作ボタン、47b…ロック手段を形成する係合凸部、47c…付勢手段としての板バネ、49…付勢手段としての操作ボタン付勢バネ、311…排気通路、321…給気通路、331…出力通路。

Claims (3)

  1. バルブケーシングに給気ポートと出力ポートと排気ポートとに連通する収容孔を形成するとともに、前記収容孔内に前記出力ポートを前記給気ポートと前記排気ポートに切り換えて連通させるスプール弁を往復動可能に収容し、前記バルブケーシングに形成されたパイロット圧作用室に前記スプール弁の端部に設けられたピストンを移動可能に設け、ソレノイドコイルへの通電により移動するプランジャを有するとともに、前記プランジャに連動し、前記パイロット圧作用室に連通する出力通路を給気通路と排気通路とに切り換えて連通させる弁体を有するパイロット弁部をバルブケーシングに設け、さらに、前記パイロット弁部に往復動自在に装着された手動ボタンを備え、該手動ボタンの押し込み動作に連動して前記プランジャを移動させて前記弁体を前記出力通路と前記給気通路とを連通させる位置に移動可能としたパイロット形電磁弁であって、
    前記パイロット弁部に着脱可能なアダプタを備え、該アダプタの操作部に往復動自在な操作ボタンを設け、該操作ボタンの押し込み動作により前記手動ボタンを押し込み可能とするとともに、前記操作ボタンと前記操作部との間に、互いの係合関係により前記操作ボタンを押し込んだ状態にロックするロック手段を設けたパイロット形電磁弁。
  2. 前記操作ボタンと前記手動ボタンとの間には、前記操作ボタンが前記手動ボタンから離間する方向へ付勢する付勢手段が設けられている請求項1に記載のパイロット形電磁弁。
  3. 前記付勢手段は、コイルバネよりなる請求項2に記載のパイロット形電磁弁。
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