JP4943277B2 - パーキング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用自動変速機の油圧制御装置に関するもので、特に、パーキング機構の作動を制御するためのパーキング制御装置に関するものである。
従来の自動変速機に設けられるパーキング機構は、運転者の操作を機械的なリンケージを介して作動させる手動式が主流である。
また、特許文献1には、パーキング機構に連結したピストンを油圧力で作動させるパーキングピストン機構と、運転者によって選択操作されるシフトポジションスイッチを有する電子制御装置と、シフトポジションスイッチからの信号に応じて作動されるソレノイド弁とを設け、そのソレノイド弁の作動に応じてパーキングピストン機構に油圧を給排するように構成し、従来の機械的なリンケージに代えて連結が容易なケーブル等の電気的な連結手段の使用を可能とし、油圧力によりパーキング機構を解除させるようにするパーキング制御装置が提案されている。
また、当該特許文献2には、電子制御装置に入力される操作信号に基づき、ロック爪が自動変速機の軸上のパーキングギアに係合またはその係合を解除し、それにより自動変速機がロックまたはロック解除され、その際、ロック爪がプレッシャリザーバによって摺動してパーキングギアに係合し、また、油圧を介してプレッシャリザーバを圧縮することにより係合を解除し、前記ロック爪が係合解除の状態で固定されるパーキングロック機構を有するパーギング制御装置が提案されている。
特開2006−351698 独国特許公開第19834156A1
ところが、特許文献1及び特許文献2の技術を使用して、パーキングに入れるときには人為的操作により、パーキングを解除するときには油圧を供給して遠隔操作により行う方法を採用すると、パーキングを解除するには大きな出力のシリンダを用いる必要がある。
図8はパーキング制御装置のパーキング状態の要部機構を示す説明図である。
図8において、変速機ケース10内には、図示しない自動変速機を内蔵しており、パーキング及びその解除はシャフト11の回動によって行っている。シャフト11はパーキング入りスプリング13によって常に弾性力が付勢されているディテントレバー12に回動自在に軸接続されている。ディテントレバー12の上側の自由端側には、パーキングロッド14が軸支されており、パーキングロッド14は変速機ケース10外に導かれて、ドライバが操作する図示しないセレクトレバーに連結されている。また、パーキングロッド14には、パーキングロッドカム15が配設され、ロッドスプリング16によって変速機ケース10外方向に弾性力が付与されている。オイルパン19内には、自動変速機の構成部品の冷却、潤滑に供する図示しない潤滑油が収容されている。
パーキング位置ではパーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間に入り、そこで弾接されパーキングロッドカム15の抜け止めとなり、安定したパーキング状態を維持するようになっている。パーキング状態を解除するには、サポート17とパーキングポール18との間で弾接されているパーキングロッドカム15を弾性力に抗して摺動させる必要がある。
このパーキングロッド14を油圧でコントロールするとなると、パーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間で挟持されていることから、油圧シリンダの径を大きくする必要があった。ところが、油圧シリンダの径を大きくすると供給油圧が決まっていると応答性が低下することになる。また、応答性を上げるために油圧路の径を太くすると、瞬間的に油圧の低下が生ずる可能性がある。
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、応答性のよいパーキング制御装置の提供を目的とするものである。
請求項1にかかるパーキング制御装置は、パーキング状態を解除する解除用シリンダが供給油圧を受けた初期には、大径ピストンと小径ピストンとが共に移動し、次いで、前記大径ピストンを停止させ、前記小径ピストンのみの移動とし、前記小径ピストンの移動をパーキングロッドの移動として、自動変速機をパーキング状態とするシャフトに連繋させたものである。
ここで、前記解除用シリンダに収容された前記大径ピストンに収容された前記小径ピストンは、本発明を実施する場合、前記大径ピストン及び前記小径ピストンを同心円の軸上に設置することのみを意味するものではなく、前記大径ピストンと前記小径ピストンが互いに同一軸方向に移動するものであればよい。
また、供給油圧を受けた初期の前記大径ピストンと前記小径ピストンとが一体となっての移動は、前記大径ピストン及び前記小径ピストンを押圧し、所定の位置で前記大径ピストンの移動を止めるものであるが、本発明を実施する場合には、前記大径ピストンと前記小径ピストンとの係合関係が特定位置で解除されるものであればよい。
そして、前記小径ピストンの移動をパーキングロッドの移動に連繋させるものは、本発明を実施する場合には、自動変速機のパーキング機構のロッドの回動を操作できるものであればよく、パーキングロッドに直接接続してもよいし、ディテントレバーを介して接続してもよい。
請求項2にかかるパーキング制御装置において、前記大径ピストンを停止させるのは、大径ピストンの端部が衝突する環状ストッパとしたものである。
ここで、大径ピストンの端部が衝突する環状ストッパとは、解除用シリンダと別体のもの、または解除用シリンダの内側に環状ストッパを形成し一体としたものとして形成できる。即ち、本発明を実施する場合には、削り出しでも、嵌め込みでも製造できる。
請求項3にかかるパーキング制御装置は、前記供給油圧を受けた初期を、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接して移動する距離に相当する移動距離に設定したものである。
ここで、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接しているパーキングロッドの移動距離は、比較的大きな力が必要であることから、その間、前記大径ピストン及び前記小径ピストンが一体となって移動し、その距離を過ぎると、必要な力が小さくなるから、前記小径ピストンのみの移動として応答性を上げるものであるから、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接しているパーキングロッドの移動距離を過ぎると、できるだけ早い時期に前記小径ピストンのみの移動とするのが効率的に望ましい。
請求項4にかかるパーキング制御装置は、更に、前記パーキングロッドのパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッドの移動を拘束する保持手段を具備するものであり、この保持手段は、前記パーキングロッドの拘束、前記ディテントレバーの拘束、前記小径ピストンの拘束とすることができる。また、このときの拘束は、ソレノイドによって磁気的に吸引または反発させてもよいし、機械的に係止状態としてもよい。
請求項5にかかるパーキング制御装置の前記保持手段は、小径ピストンの軸方向に配設された電磁ソレノイドによる磁気作用としたものである。
ここで、特に、小径ピストンの軸方向の端部で電磁ソレノイドによって吸引または反発を行うことで、小径ピストンの位置を特定の位置に止めるものであるから、電磁ソレノイドの能力によって配置箇所を設定できる。
請求項6にかかるパーキング制御装置の前記保持手段は、小径ピストンの出力ロッドと係合またはその係合を解除するプランジャーを駆動するアクチュエータとしたものである。ここで、アクチュエータは電磁ソレノイドとすることもできるし、他にモータ等の駆動源を使用することもできる。何れにせよ、アクチュエータとしては駆動源であれば使用可能である。
請求項7にかかるパーキング制御装置の前記大径ピストンと前記小径ピストンは、パーキングを解除する油圧を受けた初期には、解除用シリンダ内において前記油圧を受けて前記大径ピストンが出力ロッドを取付けた前記小径ピストンを当接状態で押圧し、その後、前記大径ピストンが前記解除用シリンダ内に配設したストッパに当接して停止すると、前記小径ピストンのみが前記解除用シリンダ内を移動するものである。
ここで、前記大径ピストンと前記小径ピストンは、前記油圧を受けて前記大径ピストンが前記小径ピストンを当接状態で押圧し、その後、前記大径ピストンが前記解除用シリンダ内に配設したストッパに当接して停止すると、前記小径ピストンのみが出力ロッドを移動させるものであればよい。
請求項1のパーキング制御装置においては、パーキングを解除するとき、解除用シリンダが供給油圧を受け、前記解除用シリンダの軸方向に摺動自在に収容された大径ピストン及び小径ピストンが一体となって同時に移動する。このとき、前記大径ピストン及び前記小径ピストンの受圧面が広いから、大きな力が前記小径ピストンから取り出すことができる。したがって、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接しているパーキングロッドの移動距離に相当する距離だけ、前記大径ピストンの移動を前記小径ピストンに伝え、前記大径ピストン及び前記小径ピストンが一体となって同時に移動すれば、前記小径ピストンからの大きな出力で、前記小径ピストンの移動をパーキングロッドの移動に連繋させることができる。次いで、前記大径ピストンを停止させ、前記小径ピストンのみの移動とすることにより、応答性を高めた状態で、前記小径ピストンの移動をパーキングロッドの移動に連繋させることができる。
したがって、本発明のパーキング制御装置は、パーキングを解除するとき、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、かつ、応答性のよいものとすることができる。
請求項2のパーキング制御装置において、前記大径ピストンを停止させるのは、前記大径ピストンの端部が衝突する環状ストッパとしたものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、大径ピストンの衝突位置が安定し、その使用に伴って移動することがない。また、前記解除用シリンダに収容された大径ピストンと環状ストッパとの衝突を行わせるものであるから、所定の油圧異常で信頼性の高い動作が期待できる。
請求項3のパーキング制御装置においては、前記供給油圧を受けた初期を、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接しているパーキングロッドの移動距離に相当する間として設定したものであるから、請求項1または請求項2の効果に加えて、最も効率よく、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、応答性のよいものとすることができる。
請求項4のパーキング制御装置においては、前記パーキングロッドのパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッドの移動を拘束する保持手段を具備するものであるから、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の効果に加えて、解除用シリンダに対する供給油圧を断ってもパーキングの解除状態を維持することができる。
請求項5のパーキング制御装置の前記保持手段は、前記小径ピストンの軸方向に配設された電磁ソレノイドによる磁気作用としたものであるから、請求項4に記載の効果に加えて、小径ピストンの軸方向の端部で電磁ソレノイドによって小径ピストンの位置を特定の位置に止めることができるから、油圧の制御に左右されないで、前記小径ピストンの位置を維持でき、電磁ソレノイドの能力によって配置箇所を任意に設定できる。
請求項6にかかるパーキング制御装置の前記保持手段は、小径ピストンの出力ロッドと係合またはその係合を解除するプランジャーを駆動するアクチュエータとしたものであるから、請求項4に記載の効果に加えて、小径ピストンの位置が前記アクチュエータによって特定の位置に止めることができ、油圧の制御に左右されないで、前記小径ピストンの位置を維持でき、電磁ソレノイドの能力によって配置箇所を任意に設定できる。また、アクチュエータとしては駆動源であれば使用可能である。そして、小径ピストンの出力ロッドと係合またはその解除は、前記出力ロッドの移動が安定しているから信頼性の高い動作となる。
請求項7にかかるパーキング制御装置の前記大径ピストンと前記小径ピストンは、パーキングを解除する油圧を受けた初期には、解除用シリンダ内において前記油圧を受けて前記大径ピストンが出力ロッドを取付けた前記小径ピストンを当接状態で押圧し、その後、前記大径ピストンが前記解除用シリンダ内に配設したストッパに当接して停止すると、前記小径ピストンのみが前記解除用シリンダ内を移動させるものである。
したがって、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、前記大径ピストンと前記小径ピストンは、簡単な構造となり、パーキングを解除するときのパーキング解除油圧の低下、応答性が任意に設定可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図中、実施の形態1と同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する説明を省略する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1にかかるパーキング制御装置のパーキング状態を示す要部断面図である。また、図2は本発明の実施の形態1にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図である。
図1及び図2において、変速機ケース10内には、図示しない自動変速機を内蔵し、パーキング及びその解除はシャフト11の回動によって行っている。シャフト11は常にパーキング入りスプリング13に弾性力を図1の右回転方向に付勢されているディテントレバー12に、回動自在に軸接続されている。ディテントレバー12の上側アーム12aには、パーキングロッド14が軸止されており、パーキングロッド14は変速機ケース10外に導かれて、ドライバが操作する図示しないセレクトレバーに連結されている。また、パーキングロッド14には、パーキングロッドカム15が配設され、パーキングロッドカム15はピン止めされたロッドスプリング16によってパーキングロッド14に沿った変速機ケース10の外方向に弾性力が付与されている。
変速機ケース10の下部開口には、オイルパン20が配設されている。変速機ケース10の図示しないコントロールバルブボディには、パーキングを解除するときに、油圧機構から供給バルブ21aを介して供給油圧を受け、また、排出バルブ21bを介して供給油圧を排出する解除用シリンダ30が配設されている。この解除用シリンダ30は、コントロールバルブボディに組み込んでもよいし、別体に独立して形成してもよい。本実施の形態では独立して形成した事例で説明する。
解除用シリンダ30には、略円環柱状の大径ピストン31が摺動自在に収容され、更に、大径ピストン31の内部に小径ピストン32が摺動自在に配設されている。小径ピストン32には出力ロッド33が一体に形成されている。即ち、小径ピストン32の移動が出力ロッド33の移動距離に等しくなっている。略円環柱状の大径ピストン31の解除用シリンダ30の油圧導入口36側には、小径ピストン32の端部に油圧を導入できるように随所に導入部31aを形成している。導入部31aは他の端部よりも短く形成し、大径ピストン31の位置に左右されることなく、小径ピストン32の端部に油圧を導入できるようにしている。
解除用シリンダ30の内部には、環状ストッパ34が配設されている。環状ストッパ34は、大径ピストン31が所定の距離移動したとき、大径ピストン31の端部を衝突させその移動を停止させるものである。そのため、外側の径は、大径ピストン31の外周の径と同一に形成されているが、その内径は、小径ピストン32の外径よりも大きくなっている。即ち、大径ピストン31を停止させるのは、解除用シリンダ30に収容された大径ピストン31の端部が、同じく、解除用シリンダ30に収容された環状ストッパ34に衝突することによって生ずるものである。ここで、大径ピストン31の端部が衝突する環状ストッパ34は、解除用シリンダ30と別体のものとして説明しているが、解除用シリンダ30の内側に環状ストッパ34を形成し、一体となったものとしても形成できる。即ち、削り出しでも、嵌め込みでもよい。
特に、本実施の形態の小径ピストン32は、大径部32aと小径部32bからなり、小径部32bは大径ピストン31の内部を摺動し、大径部32aは小径部32bの内部を摺動し、大径部32aの小径部32b側の端部は、大径ピストン31の環状ストッパ34側に当接するようになっている。したがって、大径ピストン31の移動は、小径ピストン32の大径部32aの端部と当接し、大径ピストン31の端部が環状ストッパ34に当接するまで、大径ピストン31が小径ピストン32を押圧する構造となっている。勿論、小径ピストン32が復帰するときには、小径ピストン32の大径部32aが大径ピストン31の端部を押圧することになる。
なお、解除用シリンダ30の出力ロッド33の反対側には、ピストン止め35が配設され、小径ピストン32の移動を止めている。
本実施の形態のディテントレバー12の下側アーム12bは、出力ロッド33のピン38と係合している。即ち、解除用シリンダ30に供給バルブ21aを介して油圧を導入したとき、ピン38が下側アーム12bを図の左回転方向に回動させる。このとき、パーキング入りスプリング13の弾性に抗して、回動することになる。また、解除用シリンダ30の油圧を排出バルブ21bで排除したとき、出力ロッド33のピン38は、パーキング入りスプリング13の弾性によって下側アーム12bを図の右回転方向に回動させる。したがって、出力ロッド33のピン38は、常に、下側アーム12bと当接状態にある。なお、本発明を実施する場合には、出力ロッド33と下側アーム12bとは、下側アーム12bが回動するので、その下側アーム12bの放射方向の長穴として結合させることもできる。
ここで、ディテントレバー12の上側アーム12aと下側アーム12bは、シャフト11の中心からの距離によって、互いの支持点までの距離、即ち、距離L1と距離L2は、パーキングロッドカム15がサポート17及びパーキングポール18との間で挟持されている脱出力を、L1/L2に低減することができる。勿論、1/1とすることもでき、増加させることもできる。
このように構成された本実施の形態のパーキング制御装置は、次のように動作させることができる。
ドライバが図示しないセレクトレバーを操作してパーキング位置に導くと、パーキングロッド14に配設されているパーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間に入り、そこで弾接されパーキングロッドカム15の抜け止めとなり、安定したパーキング状態を維持する。
このとき、ディテントレバー12の上側アーム12a及び下側アーム12bは、図1に示すように最も右回転した限界位置にある。
下側アーム12bの左側は、出力ロッド33のピン38に当接し、解除用シリンダ30内の大径ピストン31及び小径ピストン32は、図示の最右端位置となっている。なお、この状態では、供給バルブ21aを止め、排出バルブ21bによって解除用シリンダ30内の油圧を排除している。
パーキング状態を解除するには、解除用シリンダ30に供給バルブ21aから油圧を供給する。油圧は、解除用シリンダ30の油圧導入口36から小径ピストン32及び大径ピストン31の出力ロッド33側の端面に導かれ、大径ピストン31の出力ロッド33の反対側の端部は小径ピストン32の大径部32aの端部に当接しているから、小径ピストン32及び大径ピストン31を同時に図の右方向に押圧する。このとき、油圧受面は、小径ピストン32及び大径ピストン31となるから大きな力が出力ロッド33に発生する。
出力ロッド33の移動は、ディテントレバー12の下側アーム12bを、図示において左方向に回動させる。ディテントレバー12はパーキング入りスプリング13の弾性力に抗して、また、サポート17とパーキングポール18との間で弾接されているパーキングロッドカム15の接触圧を受けながらパーキングロッド14が直線運動する。
このとき、サポート17とパーキングポール18との間で弾接されているパーキングロッドカム15の接触圧が解除された位置で、大径ピストン31が環状ストッパ34に当接する位置またはサポート17とパーキングポール18との間で弾接されているパーキングロッドカム15の接触圧が解除された直後の位置で、大径ピストン31が環状ストッパ34に当接する位置に設定することにより、解除用シリンダ30に供給する油量を最小限にし、大きな力でパーキングロッド14を移動させることができる。
サポート17とパーキングポール18との間で弾接されているパーキングロッドカム15の接触圧が解除された位置で、大径ピストン31が環状ストッパ34に当接すると、その後、大径ピストン31は固定となる。解除用シリンダ30に供給される油圧は、全て小径ピストン32の移動に使用される。小径ピストン32は出力ロッド33側の面で受圧すると、その小径部32bが大径ピストン31の内部を、また、その大径部32aは環状ストッパ34の内部を摺動し、図2に示すパーキングの解除状態の位置となる。
このとき、同一油圧を供給していれば、大径ピストン31及び小径ピストン32の受圧端部面積を小径ピストン32の受圧端部面積で除した速度となり、高速制御可能となる。
実施の形態1のパーキング制御装置は、パーキングを解除するとき、供給油圧を受ける解除用シリンダ30と、解除用シリンダ30の軸方向に摺動自在に収容された大径ピストン31と、大径ピストン31の内部を軸方向に摺動自在とした小径ピストン32とを具備し、供給油圧を受けた初期には、大径ピストン31と小径ピストン32とが一体となって移動し、次いで、大径ピストン31を停止させ、小径ピストン32のみの移動とし、小径ピストン32の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させたものである。
したがって、パーキングを解除する初期には、大径ピストン31及び小径ピストン32の受圧面が広いから、大きな力が小径ピストン32に固定した出力ロッド33から取り出すことができる。したがって、パーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間で弾接しているパーキングロッド14の移動距離に相当する距離だけこの状態で大径ピストン31及び小径ピストン32が移動すれば、小径ピストン32からの大きな出力で、小径ピストン32の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させることができる。
次いで、大径ピストン31を停止させ、小径ピストン32のみの移動とすることにより、応答性を高めた状態で、小径ピストン32の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させることができる。したがって、パーキングを解除するとき、解除用シリンダ30に供給する油圧量が少なくなるから、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、かつ、応答性のよいものとすることができる。
[実施の形態2]
上記実施の形態では、パーキング解除状態を維持する場合には、解除用シリンダ30に対し油圧を供給し続けなれればならなかった。しかし、一度パーキング解除状態となった場合、継続的に油圧を供給しなくとも、その状態を保持する構成とすることもできる。
図3は本発明の実施の形態2にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図である。
本発明の実施の形態2にかかるパーキング制御装置は、解除用シリンダ30の出力ロッド33の反対側には、実施の形態1と同様、ピストン止め35が配設されている。このピストン止め35は、保持手段として機能する電磁ソレノイド40の絶縁ボビン42の同心軸上に配設された鉄心43と一体に形成されている。ピストン止め35と鉄心43は、1本の鉄棒を切削加工によって形成したものである。また、鉄心43と絶縁ボビン42とは、鉄心43に絶縁ボビン42を一体に形成するインサート成型によって形成されている。絶縁ボビン42には、コイル44が巻回されている。この電磁ソレノイド40は、磁気ソレノイドを構成しているが、勿論、空心ソレノイドとして構成してもよい。
このように、ピストン止め35側に、保持手段として機能する電磁ソレノイド40を配設することにより、実施の形態1ではパーキング解除状態を維持する場合、供給バルブ21a及び排出バルブ21bを止めて、解除用シリンダ30内の油圧を保持する必要があった。しかし、本実施の形態2においては、解除用シリンダ30に対し油圧を供給し続けなくても、ピストン止め35側に保持手段として機能する電磁ソレノイド40を配設することによって、ピストン止め35側に小径ピストン32を吸引保持することができる。
この実施の形態の保持手段は、小径ピストン32の軸方向に配設された電磁ソレノイド40による磁気作用としたものである。特に、小径ピストン32の軸方向の端部で電磁ソレノイド40によって吸引または反発を行うことで、小径ピストン32の位置を特定の位置に止めるものであるから、電磁ソレノイド40の能力によって配置箇所を設定できる。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態2にかかるパーキング制御装置は、ピストン止め35と鉄心43を
電磁ソレノイド40で励磁し、ピストン止め35側に小径ピストン32を吸引保持するため、両者を一体化している。しかし、電気的制御を行う部分と油圧制御を行う部分を別に構成することもできる。
図4は本発明の実施の形態3にかかるパーキング制御装置の出力ロッドの中心線より上はパーキング状態、中心線よりも下はパーキング解除状態を示す要部断面図である。
本発明の実施の形態3にかかるパーキング制御装置は、解除用シリンダ30の出力ロッド33の反対側には、封止部材37が配設されていて、環状ストッパ34及び大径ピストン31及び小径ピストン32が解除用シリンダ30から離脱しないようにしている。この封止部材37は、一部が筒状を呈しており、大径ピストン31の中心軸方向に形成された嵌合孔32dに挿入され、大径ピストン31が封止部材37の筒状に沿って往復動自在となっている。大径ピストン31にはボール孔32eが設けられていて、そこに鋼球47が挿入され、大径ピストン31のボール孔32eと電磁ソレノイド40の絶縁ボビン42の同心軸上に往復動自在に配設されているプランジャー45との間で、大径ピストン31がパーキング解除位置でプランジャー45にロックがかかるようになっている。
封止部材37とプランジャー45との間は、ダイヤフラム状スプリング46を配置し、電磁ソレノイド40への異物の侵入を防止している。また、コイル44が巻回されている絶縁ボビン42の内側には、プランジャー45の周りに補助鉄心48が配設され、両者が一体に移動自在となっている。
これらプランジャー45、コイル44等はハウジング49に収納され、解除用シリンダ30の端部にカシメによって一体化している。
このように、出力ロッド33の反対側には、保持手段として機能する電磁ソレノイド40を配設することにより、パーキング解除状態を維持する場合、供給バルブ21a及び排出バルブ21bを止めて、解除用シリンダ30内の油圧を保持しなくとも、大径ピストン31のボール孔32eと電磁ソレノイド40の絶縁ボビン42の同心軸上に往復動自在に配設されているプランジャー45との間で、プランジャー45を吸引することにより、大径ピストン31がパーキング解除位置で鋼球47によってプランジャー45にロックがかかる。また、プランジャー45の吸引を解除することにより、大径ピストン31がパーキング位置となり、各々の状態を維持することができる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態3にかかるパーキング制御装置は、電気的制御を行う部分と油圧制御を行う部分を別に構成したものであるが、大径ピストン31及び小径ピストン32とを形成した部品の一部をプランジャーとすることができる。
図5は本発明の実施の形態4にかかるパーキング制御装置の出力ロッドの中心線より上はパーキング状態、中心線よりも下はパーキング解除状態を示す要部断面図である。
本発明の実施の形態4にかかるパーキング制御装置は、解除用シリンダ30の出力ロッド33の反対側には、プランジャー45Aが一体に配設されている。また、環状ストッパ34及び大径ピストン31及び小径ピストン32が解除用シリンダ30から離脱しないように封止部材37を用いて、解除用シリンダ30の開口端をプランジャー45Aを挿通させた状態で、解除用シリンダ30の端部にハウジング49をカシメによって一体化している。
コイル44が巻回されている絶縁ボビン42の内側には、プランジャー45Aの周りに補助鉄心48Aが配設され、両者が一体に移動自在となっている。
これらプランジャー45A、補助鉄心48A、コイル44等はハウジング49に収納され、解除用シリンダ30の端部にカシメによって一体化している。
このように、出力ロッド33の反対側には、保持手段として機能する電磁ソレノイド40を配設することにより、パーキング解除状態を維持する場合、大径ピストン31、小径ピストン32と電磁ソレノイド40の絶縁ボビン42の同心軸上に往復動自在に配設されているプランジャー45Aとの間で、プランジャー45A及び補助鉄心48Aを吸引することにより、大径ピストン31及び小径ピストン32がパーキング解除位置でプランジャー45A及び補助鉄心48Aが位置を保持し、また、プランジャー45Aの吸引を解除することにより、大径ピストン31及び小径ピストン32がパーキング位置となり各状態を維持することができる。
[実施の形態5]
図6は本発明の実施の形態5にかかるパーキング制御装置のパーキング状態を示す要部断面図で、(a)は正面図、(b)は扇ギアから下の平面図であり、図7は本発明の実施の形態5にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図で、(a)は正面図、(b)は扇ギアから下の平面図である。
上記実施の形態1乃至実施の形態4では、出力ロッド33からパーキングロッド14に至る連繋をリンク機構を介して構成しているが、当該連繋をリンク機構以外とすることもできるし、保持手段の形態も変更することができる。
出力ロッド33の解除用シリンダ30の反対側には、ラックギア51が形成されている。ラックギア51には、ピニオンギア52が噛み合っており、ラックギア51の往復動は、ピニオンギア52の回転となる。この実施の形態ではラックギア51、ピニオンギア52として平歯車を使用しているが、斜歯歯車、傘歯車の使用も可能である。ピニオンギア52は軸支された扇ギア53と噛み合っており、扇ギア53の回動は同一軸に取付けられた駆動ギア54の回転となる。駆動ギア54はディテントレバー12の下側アーム12bの端部に形成されたディテントギア55に噛み合っている。
また、出力ロッド33には、切欠き33aを有している。切欠き33aは保持手段として機能するアクチュエータ60の絶縁ボビン62の同心軸上に配設されたプランジャー61が係合するものである。アクチュエータ60の絶縁ボビン62には、コイル64が巻回されている。プランジャー61はコイルスプリング65で付勢されていて、パーキング状態でコイル64に通電されておらず、スプリング力によって出力ロッド33の切欠き33aに係合しない状態となっている。しかし、パーキング解除状態では、コイル64の通電により、出力ロッド33の切欠き33aにプランジャー61の先端が係合し、出力ロッド33が勝手に移動しないようになる。
本実施の形態のように、出力ロッド33のラックギア51と噛み合うピニオンギア52と扇ギア53との噛み合い及び駆動ギア54とディテントギア55の噛み合いは、パーキングロッド14と出力ロッド33との移動距離の関係を定めるもので、パーキングロッド14の移動距離が出力ロッド33の移動距離よりも小さいとき、解除用シリンダ30で使用する油量は多くなるが、それだけ小さな力でパーキングロッド14を駆動することができる。
即ち、パーキングロッド14の移動距離が出力ロッド33の移動距離と一致しないときには、解除用シリンダ30が供給油圧を受けた初期は、つまり、パーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間で弾接しているパーキングロッド14の移動距離に相当する間としては、
パーキングロッド14の押圧移動距離
×出力ロッド33の移動距離/パーキングロッド14の移動距離
で大径ピストン31の停止距離が算出され、以降は小径ピストン32のみの移動となる。
本実施の形態のパーキングロッド14のパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッド14の移動を拘束する保持手段としては、出力ロッド33の切欠き33aとアクチュエータ60のプランジャー61が係合するものであり、しかも、プランジャー61は常に、コイル64に通電されておらず、スプリング力によって出力ロッド33の切欠き33aに係合しない状態となっており、パーキング解除状態を保持すべくコイル64に通電されたときのみ、出力ロッド33の切欠き33aにプランジャー61の先端が係合し、移動しないようになる。
この実施の形態のコイルスプリング65をスナップ動作するスプリングとし、コイル64でプランジャー61を往復動させるようにし、かつ、それをスナップ動作によって保持するようすると、エネルギ損失を少なくすることができる。
なお、本実施の形態においては、小径ピストン32の出力ロッド33と係合またはその係合を解除するプランジャー61を駆動するアクチュエータ60としたものであるが、アクチュエータ60は電磁ソレノイドとすることもできるし、他にモータ等の駆動源を使用することもできる。何れにせよ、アクチュエータ60としては駆動源であれば使用可能である。
また、本実施の形態のパーキングロッド14のパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッド14の移動を拘束する保持手段としては、出力ロッド33の切欠き33aとアクチュエータ60のプランジャー61とを係合させるものであるが、実施の形態2のように、解除用シリンダ30側で保持するようにすることもできる。
即ち、パーキングロッド14のパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッド14の移動を拘束する保持手段は、パーキングロッド14から出力ロッド33までの連繋で、その移動を係止させる手段または拘束させる手段を配設すればよい。
上記各実施の形態のパーキング制御装置は、パーキングを解除するとき、供給油圧を受ける解除用シリンダ30と、解除用シリンダ30の軸方向に摺動自在に収容された大径ピストン31と、大径ピストン31の内部を軸方向に摺動自在とした小径ピストン32とを具備し、供給油圧を受けた初期には、大径ピストン31と小径ピストン32とが同時に移動し、次いで、大径ピストン31を環状ストッパ34に当接させて停止させ、小径ピストン32のみの移動とし、小径ピストン32の出力ロッド33の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させたものである。
したがって、パーキングを解除する初期には、大径ピストン31及び小径ピストン32の受圧面が広いから、大きな力が小径ピストン32に固定した出力ロッド33から取り出すことができ、パーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間で弾接しているパーキングロッド14の移動距離に相当する距離だけこの状態で大径ピストン31及び小径ピストン32が移動すれば、小径ピストン32からの大きな出力で、小径ピストン32の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させることができる。次いで、大径ピストン31を環状ストッパ34で停止させ、小径ピストン32のみの移動とすることにより、油圧導入口36から導入する油圧導入に対する応答性を高めた状態で、小径ピストン32の移動をパーキングロッド14の移動に連繋させることができる。よって、パーキングを解除するとき、解除用シリンダ30に供給する全油圧量が少なくなるから、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、かつ、応答性のよいものとすることができる。
特に、本実施の形態のパーキング制御装置においては、供給油圧を受けた初期を、パーキングロッドカム15がサポート17とパーキングポール18との間で弾接しているパーキングロッド14の移動距離に相当する間として設定したものであるから、最も効率よく、パーキング解除油圧の低下を生じさせることなく、応答性のよい制御ができる。
そして、本実施の形態のパーキング制御装置においては、パーキングロッド14のパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッド14の移動を拘束する電磁ソレノイド40、アクチュエータ60からなる保持手段を具備するものであるから、解除用シリンダ30に対する供給油圧を断ってもパーキングの解除状態を維持することができる。
特に、上記各実施の形態のパーキング制御装置の大径ピストン31と小径ピストン32は、パーキングを解除する油圧を受けた初期には、解除用シリンダ30内において供給油圧を受けて大径ピストン31が出力ロッド33を取付けた小径ピストン32の大径部32aに当接した状態で押圧し、その後、大径ピストン31の端部が解除用シリンダ30内に配設した環状ストッパ34に当接して停止し、その後は、小径ピストン32のみが解除用シリンダ30内の環状ストッパ34内を移動するものであるから、大径ピストン31及び小径ピストン32、環状ストッパ34、解除用シリンダ30が旋盤加工のみで部品を形成できるから、部品コストが廉価となり、また、大径ピストン31と小径ピストン32は、簡単な構造となり、パーキングを解除するときのパーキング解除油圧の低下、応答性が任意に設定可能となる。
ところで、上記各実施の形態のパーキング制御装置の環状ストッパ34は、解除用シリンダ30の内部の納まり易さから環状としているが、本発明を実施する場合には、解除用シリンダ30の内径を変更してもよいし、解除用シリンダ30の内径を変更した他部材を接続してもよい。そして、キー溝を形成し、そのキー溝に装着するキーによって大径ピストン31の移動を停止させることもできる。
本発明を実施する場合には、上記各実施の形態の環状ストッパ34は、大径ピストン31の端部が解除用シリンダ30内で停止するストッパであればよい。
図1は本発明の実施の形態1にかかるパーキング制御装置のパーキング状態を示す要部断面図である。 図2は本発明の実施の形態1にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図である。 図3は本発明の実施の形態2にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図である。 図4は本発明の実施の形態3にかかるパーキング制御装置の出力ロッドの中心線より上はパーキング状態、中心線よりも下はパーキング解除状態を示す要部断面図である。 図5は本発明の実施の形態4にかかるパーキング制御装置の出力ロッドの中心線より上はパーキング状態、中心線よりも下はパーキング解除状態を示す要部断面図である。 図6は本発明の実施の形態5にかかるパーキング制御装置のパーキング状態を示す要部断面図で、(a)は正面図、(b)は扇ギアから下の平面図である。 である。 図7は本発明の実施の形態5にかかるパーキング制御装置のパーキング解除状態を示す要部断面図で、(a)は正面図、(b)は扇ギアから下の平面図である。 図8はパーギング制御装置のパーキング状態の要部機構を示す説明図である。
符号の説明
12 ディテントレバー
14 パーキングロッド
15 パーキングロッドカム
30 解除用シリンダ
31 大径ピストン
32 小径ピストン
32a 大径部
32b 小径部
33 出力ロッド
34 環状ストッパ
36 油圧導入口
40 電磁ソレノイド
60 アクチュエータ

Claims (7)

  1. パーキングを解除するとき、油路から供給油圧を受ける解除用シリンダと、前記解除用シリンダの軸方向に摺動自在に収容された大径ピストンと、前記大径ピストンの内部をその軸方向に摺動自在とした小径ピストンとを具備し、
    前記供給油圧を受けた初期には、前記大径ピストンと前記小径ピストンとを共に移動させ、次いで、前記大径ピストンを停止させ、前記小径ピストンのみの移動とし、かつ、前記小径ピストンの移動をパーキングロッドの移動に連繋させたことを特徴とするパーキング制御装置。
  2. 前記大径ピストンを停止させるのは、前記解除用シリンダに収容された大径ピストンの端部が、同じく、前記解除用シリンダに収容された環状ストッパに衝突することによって生ずることを特徴とする請求項1に記載のパーキング制御装置。
  3. 前記供給油圧を受けた初期は、パーキングロッドカムがサポートとパーキングポールとの間で弾接しているパーキングロッドの移動距離に相当する間に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパーキング制御装置。
  4. 更に、前記パーキングロッドのパーキング解除状態を保持すべくパーキングロッドの移動を拘束する保持手段を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のパーキング制御装置。
  5. 前記保持手段は、小径ピストン32の軸方向に配設された電磁ソレノイド40による磁気作用としたことを特徴とする請求項4に記載のパーキング制御装置。
  6. 前記保持手段は、小径ピストン32の出力ロッド33と係合またはその係合を解除するプランジャーを駆動するアクチュエータとしたことを特徴とする請求項4に記載のパーキング制御装置。
  7. 前記大径ピストンと前記小径ピストンは、パーキングを解除する油圧を受けた初期には、解除用シリンダ内において前記油圧を受けて前記大径ピストンが出力ロッドを取付けた前記小径ピストンを当接状態で押圧し、その後、前記大径ピストンが前記解除用シリンダ内に配設したストッパに当接して停止すると、前記小径ピストンのみが前記解除用シリンダ内を移動する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のパーキング制御装置。
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