JP3615183B2 - 複動式油圧シリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、穿孔機などのパンチ作動手段として用いられる複動式油圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、図1に示すようなポータブル型の穿孔機が広く用いられている。
【0003】
この穿孔機を簡単に説明すると、機体Aの上部に電動機を設け、機体A内に電動機の作動により油圧を発生する油圧発生機構を設け、この油圧発生機構の下方の機体A内に油圧発生機構の油圧により昇降する油圧作動機26(ピストン・シリンダ機構)を設け、この油圧作動機26のピストンの下端にパンチ27を設けた構成で、油圧作動機26の下動により機体Aの基部に設けたダイス28と共働して被穿孔材29に穿孔するものである。
【0004】
また、従来、このパンチを移動させる油圧作動機26としては、複動式油圧シリンダが一般的に採用されている。
【0005】
この複動式油圧シリンダについて説明すると、装置本体内に形成されたシリンダにピストンを可動自在に設けると共に、このピストンを挟んで対向する油槽及びシリンダ室に油を給排する管路を設け、この管路に四ポート切換式の電磁弁を介してポンプを接続した構成である。
【0006】
そして、ポンプを作動して管路から油槽室に油が供給されるように電磁弁を操作すれば、この油槽室内の油圧増大によりピストン先端部分がシリンダに退避する一方、管路からシリンダ室に油が供給されるように電磁弁を操作すれば、このシリンダ室内の油圧増大によりピストン先端部分がシリンダから進出するように移動する。
【0007】
従って、この複動式油圧シリンダを採用した穿孔機によれば、電磁弁の切換によりピストンが複動し、先端部分が出入動作を行うため、このピストン先端に取付られた前記パンチが往復動作を行い、被穿孔材29に穿孔することができる。
【0008】
しかしながら、このような従来の複動式油圧シリンダを採用した穿孔機においては、電磁弁が複雑な構造であるため、小型及び軽量化を図ることが困難であり、従って、穿孔機自体が大型化してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑み、これを解決するためのもので、電磁弁や手動切換弁を用いることなく、シリンダ内に組み入れた自動切換弁構造とすることで構成を簡素化でき、小型・軽量化を図ることが可能となる画期的な複動式油圧シリンダを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0011】
シリンダ1内に圧送される圧油により押圧されてリターンバネ2に抗して可動するピストン3と、このピストン3に設けられてシリンダ室4と反対側の油槽室5とを連通する第一導通孔6及び第二導通孔7と、この第一導通孔6に可動自在に設けられて可動により第一導通孔6を開閉する第一弁杆8と、前記第二導通孔7に可動自在に設けられて可動により第二導通孔7を開閉する第二弁杆9と、前記第一導通孔6に圧油を圧送する送油経路10と、前記第二導通孔7から圧油を排出する排油経路11と、この送油経路10と排油経路11とを接続して排油経路11より排出された圧油を圧送手段13により送油経路10・前記第一導通孔6を介して前記シリンダ1内に循環導入せしめる圧油循環経路12と、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置した状態では,前記送油経路10が第一導通孔6を介してシリンダ室4と連通状態となると共に,この第一導通孔6と前記油槽室5とは閉塞状態となり,且つピストン3が油槽室5側へ移動した状態では,送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となると共に,この第一導通孔6とシリンダ室4とは閉塞状態となるように前記第一弁杆8を作動制御する第一弁杆作動機構20と、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置した状態では,前記排油経路11が前記第二導通孔7を介し油槽室5と連通状態となると共に,この第二導通孔7とシリンダ室4とは閉塞状態となり,且つピストン3が油槽室5側へ移動した状態では,排油経路11が第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となると共に,この第二導通孔7と油槽室5とは閉塞状態となるように前記第二弁杆9を作動制御する第二弁杆作動機構21とから成ることを特徴とする複動式油圧シリンダに係るものである。
【0012】
また、前記第一弁杆8に、この第一弁杆8が油槽室5側に移動した際に前記第一導通孔6を閉塞する第一シール面22と、シリンダ室4側に移動した際に第一導通孔6を閉塞する第二シール面23とを設けると共に、この第一弁杆8の第一シール面22が第一導通孔6を閉塞した際には第一導通孔6を介して前記送油経路10がシリンダ室4若しくは油槽室5と連通状態となり、前記第二シール面23が第一導通孔6を閉塞した際には第一導通孔6を介して送油経路10が油槽室5若しくはシリンダ室4と連通状態となる前記第一弁杆作動機構20を構成し、前記第二弁杆9に、この第二弁杆9が油槽室5側に移動した際に前記第二導通孔7を閉塞する第三シール面24と、シリンダ室4側に移動した際に第二導通孔7を閉塞する第四シール面25を設けると共に、この第二弁杆9の第三シール面24が第二導通孔7を閉塞した際には第二導通孔7を介して前記排油経路11が油槽室5若しくはシリンダ室4と連通状態となり、前記第四シール面25が第二導通孔7を閉塞した際には第二導通孔7を介して排油経路11がシリンダ室4若しくは油槽室5と連通状態となる前記第二弁杆作動機構21を構成したことを特徴とする請求項1記載の複動式油圧シリンダに係るものである。
【0013】
また、前記第一弁杆8と前記第二弁杆9には、夫々シリンダ室4側へ突出するシリンダ室側突出部8A・9Aを設けると共に油槽室5側へ突出する油槽室側突出部8B・9Bを設け、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置し、第一弁杆8のシリンダ室側突出部8Aがシリンダ室4内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第一弁杆8が油槽室5側へ可動した状態では、この第一弁杆8の前記第一シール面22が前記第一導通孔6を閉塞すると共に、この第一導通孔6を介して前記送油経路10がシリンダ室4若しくは油槽室5と連通状態となり、ピストン3が油槽室5側へ移動し、第一弁杆8の前記油槽室側突出部8Bが油槽室5内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動した状態では、この第一弁杆8の前記第二シール面23が前記第一導通孔6を閉塞すると共に、この第一導通孔6を介して前記送油経路10が油槽室5若しくはシリンダ室4と連通状態となる前記第一弁杆作動機構20を構成し、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置し、第二弁杆9のシリンダ室側突出部9Aがシリンダ室4内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第二弁杆9が油槽室5側へ可動した状態では、この第二弁杆9の前記第三シール面24が前記第二導通孔7を閉塞すると共に、この第二導通孔7を介して前記排油経路11がシリンダ室4若しくは油槽室5と連通状態となり、ピストン3が油槽室5側へ移動し、第二弁杆9の前記油槽室側突出部9Bが油槽室5内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動した状態では、この第二弁杆9の前記第四シール面25が前記第二導通孔7を閉塞すると共に、この第二導通孔7を介して前記排油経路11が油槽室5若しくはシリンダ室4と連通状態となる前記第二弁杆作動機構21を構成したことを特徴とする請求項2記載の複動式油圧シリンダに係るものである。
【0014】
また、前記ピストン3の復動時に、前記第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動して、前記送油経路10が前記第一導通孔6を介して前記油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とが閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送される第一弁杆8の可動位置を位置決め保持する第一開放保持機構14を設けると共に、前記第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動して、前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とが閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出する第二弁杆9の可動位置を位置決め保持する第二開放保持機構15を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複動式油圧シリンダに係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】
ピストン3は、リターンバネ2の付勢力によってシリンダ1内の最もシリンダ室4側に位置する状態で保持されており、この状態では、第一弁杆作動機構20により第一弁杆8が可動して、例えば送油経路10が第一導通孔6を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第一導通孔6と油槽室5とは閉塞状態となっている。
【0017】
また、この際、第二弁杆作動機構21により第二弁杆9が可動して、排油経路11が第二導通孔7を介し油槽室5と連通状態となり且つこの第二導通孔7とシリンダ室4とは閉塞状態となっている。
【0018】
この状態で圧油循環経路12の圧送手段13により送油経路10から圧油を圧送すると、第一導通孔6を介してシリンダ室4内に圧油が流入し、この圧油の油圧によってピストン3は油槽室5側へと押圧される。この際、油槽室5内に残存している圧油は第二導通孔7を介して排油経路11へと流出し、前記圧送手段13へと循環することになる。
【0019】
従って、シリンダ室4とピストン3を境にした反対側の油槽室5とに圧力差を生じることとなり、ピストン3がシリンダ1内をリターンバネ2に抗して油槽室5側へ移動(往動)し、例えば、ピストン3の可動先端部に設けた加工部(パンチ27)により加工作業がなされる。
【0020】
このピストン3の移動に伴って第一弁杆8と第二弁杆9も移動するが、ピストン3が油槽室5側へ移動した状態では、第一弁杆作動機構20により第一弁杆8が可動して前記送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とは閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送され、この圧油の油圧によってピストン3はシリンダ室4側へと押圧される。
【0021】
この際、第二弁杆作動機構21により前記第二弁杆9が可動することで前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とは閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出し、前記圧送手段13へと循環することになる。
【0022】
また、例えば、圧油を油槽室5内に圧送せずとも、自動的に前記リターンバネ2の復帰力によってピストン3がシリンダ室4側へ復動するような構造としても良い。
【0023】
従って、ピストン3がシリンダ1内をシリンダ室4側へ移動(復動)し、圧送手段13によって圧油を第一弁杆8に圧送することでピストン3が自動的に往復作動することになる。
【0024】
本発明においては、このようにシリンダ1内に組み入れた自動切換弁構造としたために、電磁弁や手動切換弁を用いるような構造と比べて構成が簡単になり、小型で軽量な複動式油圧シリンダに構成可能となる。
【0025】
よって、例えば、本発明の小型・軽量な複動式油圧シリンダを前記従来の技術の項で述べた穿孔機の油圧作動機26として採用すれば、小型・軽量で取扱性に秀れた穿孔機を構成可能となる極めて実用性に秀れた画期的な複動式油圧シリンダとなる。
【0026】
また、例えば、前記ピストン3の復動時に、前記第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動して、前記送油経路10が前記第一導通孔6を介して前記油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とが閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送される第一弁杆8の可動位置を位置決め保持する第一開放保持機構14を設けると共に、前記第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動して、前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とが閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出する第二弁杆9の可動位置を位置決め保持する第二開放保持機構15を設ければ、ピストン3復動時に第一弁杆8が油槽室5と送油経路10とを連通させた状態が自動的に保持され、且つ第二弁杆9がシリンダ室4と排油経路11とを連通させた状態が自動的に保持されるため、常に安定した復動作動が維持される秀れた複動式油圧シリンダとなる。
【0027】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0028】
本実施例は、図1に示したような穿孔機の油圧作動機26に本発明を適用したもので、この穿孔機の説明については、前記従来技術の項での説明と重複するため省略する。
【0029】
本実施例は、シリンダ1内に圧送される圧油により押圧されてリターンバネ2に抗して可動するピストン3を設け、このピストン3にシリンダ室4と反対側の油槽室5とを連通する第一導通孔6と第二導通孔7とを設け、この第一導通孔6を閉塞する第一弁杆8を可動自在に設けて第一導通孔6を第一弁杆8の可動により開閉自在に構成すると共に、前記第二導通孔7を閉塞する第二弁杆9を可動自在に設けて第二導通孔7を第二弁杆9の可動により開閉自在に構成し、前記第一導通孔6に圧油を圧送する送油経路10を設けると共に前記第二導通孔7に圧油を排出する排油経路11を設け、この排油経路11を前記送油経路10に接続して前記シリンダ1を介した圧油循環経路12を形成し、この圧油循環経路12に圧油を前記送油経路10から前記第一導通孔6に圧送せしめる圧送手段13を設け、前記第一弁杆8と第二弁杆9には夫々シリンダ室4側へ突出するシリンダ室側突出部8A・9Aを設けると共に油槽室5側へ突出する油槽室側突出部8B・9Bを設け、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置し、第一弁杆8のシリンダ室側突出部8Aがシリンダ室4内の所定の位置に当接することで第一弁杆8が油槽室5側へ可動した状態では、前記送油経路10が第一導通孔6を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記油槽室5とは閉塞状態となってシリンダ室4内に圧油が圧送されるように構成し、この際、前記第二弁杆9のシリンダ室側突出部9Bがシリンダ室4内の所定の位置に当接して第二弁杆9が油槽室5側へ可動することで前記排油経路11が前記第二導通孔7を介し油槽室5と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記シリンダ室4とは閉塞状態となって油槽室5内の圧油が排油経路11へ排出するように構成して、前記送油経路10から第一導通孔6を介してシリンダ室4内に圧入する圧油によりピストン3が油槽室5側へ押圧されて往動するように構成し、このピストン3が油槽室5側へ移動し、第一弁杆8の油槽室側突出部8Bが油槽室5内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動した状態では、前記送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とは閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送されるように構成し、この際、前記第二弁杆9の油槽室側突出部9Bが油槽室5内の所定の位置に当接して第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動することで前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とは閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出するように構成して、前記送油経路10から第一導通孔6を介して油槽室5内に圧入する圧油によりピストン3がシリンダ室4側へ押圧されて復動するように構成したことを特徴とする複動式油圧シリンダに係るものである。
【0030】
以下、更に具体的に説明する。
【0031】
本実施例は、シリンダ1に設けたピストン3に第一導通孔6(貫通路)を形成し、この貫通路途中に停留室6Aを形成し、この停留室6Aの油槽室5側には油槽室5へ貫通する径大貫通路6Bを形成し、停留室6Aのシリンダ室4側には径小貫通路6Cを形成している。
【0032】
第一弁杆8は、中程に径大閉塞盤部8Cを形成して、この径大閉塞盤部8Cより図面において上側杆部をシリンダ室側突出部8Aとし、径大閉塞盤部8Cより下側杆部を油槽室側突出部8Bとしている。また、この油槽室側突出部8Bの先端部には緩衝用キックバネ30を被嵌状態に装着している。
【0033】
そして、この径大閉塞盤部8Cを前記停留室6Aに配設し、油槽室側突出部8Bを前記径大貫通路6Bに摺動自在に嵌挿し、前記シリンダ室側突出部8Aを前記径小貫通路6Cの側方に設けた嵌合部17に摺動自在に嵌挿している。また、シリンダ室側突出部8Aはその先端が嵌合部17よりもシリンダ室4側に突出するように設け、油槽室側突出部8Bもその先端が径大貫通路6Bよりも油槽室5側に突出するように設けている。
【0034】
また、本実施例では、ピストン3に第二導通孔7(貫通路)を形成し、この貫通路途中に停留室7Aを形成し、この停留室7Aの油槽室5側には油槽室5へ貫通する径小貫通路7Bを形成し、停留室7Aのシリンダ室4側には径大貫通路7Cを形成している。
【0035】
第二弁杆9は、図2における上端部と下端部とに径大部を形成し、この上側径大部をシリンダ室側突出部9Aとし、下側径大部を油槽室側突出部としている。
【0036】
そして、この第二弁杆9の中間杆部を停留室7Aと径小貫通路7Bとに摺動自在に嵌挿し、径大なシリンダ室側突出部9Aを径大貫通路7Cに配設すると共に、径大な油槽室側突出部9Bを径小貫通路7Bの下方であって第二導通孔7外へ露出状態に配設している。また、シリンダ室側突出部9Aはその先端が径大貫通路7Cよりもシリンダ室4側に突出するように設けている。
【0037】
本実施例では、前記第一導通孔6の停留室6Aに圧油を圧送する送油経路10をこの停留室6Aと連通状態に設ける一方、前記第二導通孔7の径小貫通路7Bから圧油を排出する排油経路11をこの径小貫通路7Bと連通状態に設け、この送油経路10と排油経路11とを接続することで排油経路11より排出された圧油を圧送手段13としてのポンプ装置により送油経路10・前記第一導通孔6を介して前記シリンダ1内に循環導入する圧油循環経路12を構成している。図中符号33は油タンクである。
【0038】
また、本実施例では、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置した状態では,前記送油経路10が第一導通孔6を介してシリンダ室4と連通状態となると共に,この第一導通孔6と前記油槽室5とは閉塞状態となり,且つピストン3が油槽室5側へ移動した状態では,送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となると共に,この第一導通孔6とシリンダ室4とは閉塞状態となるように前記第一弁杆8を作動制御する第一弁杆作動機構20を設けている。
【0039】
この第一弁杆機構20は、前記第一弁杆8に、この第一弁杆8が油槽室5側に移動した際に前記第一導通孔6を閉塞する第一シール面22と、シリンダ室4側に移動した際に第一導通孔6を閉塞する第二シール面23とを設け、この第一弁杆8の第一シール面22が第一導通孔6を閉塞した際には第一導通孔6を介して前記送油経路10がシリンダ室4と連通状態となり、前記第二シール面23が第一導通孔6を閉塞した際には第一導通孔6を介して送油経路10が油槽室5と連通状態となる構成としている。
【0040】
具体的に説明すると、第一シール面22は、前記径大閉塞盤部8Cの下面とし、第一弁杆8が油槽室5側へ移動した際にはこの第一シール面22が停留室6Aの底面に当接して停留室6Aと油槽室5とを閉塞すると共に、この際停留室6Aと送油経路10とは連通状態となってこの送油経路10から停留室6A・径小貫通路6Cを介しシリンダ室4内に圧油が流入可能となる構成としている。
【0041】
また、第二シール面23は、径大閉塞盤部8Cの上面とし、第一弁杆8がシリンダ室4側へ移動した際にはこの第二シール面23が前記停留室6Aの上面に当接して停留室6Aとシリンダ室4とを閉塞すると共に、この際停留室6Aと送油経路10とは連通状態となってこの送油経路10から停留室6A・径大貫通路6Bを介し油槽室5内に圧油が流入可能となる構成としている。
【0042】
また、本実施例では、前記ピストン3がシリンダ室4側に位置した状態では,前記排油経路11が前記第二導通孔7を介し油槽室5と連通状態となると共に,この第二導通孔7とシリンダ室4とは閉塞状態となり,且つピストン3が油槽室5側へ移動した状態では,排油経路11が第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となると共に,この第二導通孔7と油槽室5とは閉塞状態となるように前記第二弁杆9を作動制御する第二弁杆作動機構21を設けている。
【0043】
この第二弁杆作動機構21は、前記第二弁杆9に、この第二弁杆9が油槽室5側に移動した際に前記第二導通孔7を閉塞する第三シール面24と、シリンダ室側に移動した際に第二導通孔7を閉塞する第四シール面25を設け、この第二弁杆9の第三シール面24が第二導通孔7を閉塞した際には第二導通孔7を介して前記排油経路11が油槽室5と連通状態となり、前記第四シール面25が第二導通孔7を閉塞した際には第二導通孔7を介して排油経路11がシリンダ室4と連通状態となる構成としている。
【0044】
具体的に説明すると、第三シール面24は、前記径大なシリンダ室側突出部9Aの下面とし、第二弁杆9が油槽室5側へ移動した際にはこの第三シール面24が径大貫通路7Cの底面に当接して停留室7Aとシリンダ室4とを閉塞すると共に、この際停留室7Aと排油経路11とは径小貫通路7Bを介して連通状態となってこの径小貫通路7B・停留室7Aを介しこの排油経路11から油槽室5内の圧油が流出可能となる構成としている。
【0045】
また、第四シール面25は、前記径大な油槽室側突出部9Bの上面とし、第一弁杆8がシリンダ室4側へ移動した際にはこの第四シール面25が前記径小貫通路7B下方の周縁の面部に当接して径小貫通路7Bと油槽室5とを閉塞すると共に、この際径小貫通路7Bと排油経路11とは連通状態となってこの径小貫通路7B・停留室7A・径大貫通路7Cを介しこの排油経路11からシリンダ室4内の圧油が流出可能となる構成としている。
【0046】
また、本実施例では、前記ピストン3の復動時に、前記第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動して、前記送油経路10が前記第一導通孔6を介して前記油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とが閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送される第一弁杆8の可動位置を位置決め保持する第一開放保持機構14を設けている。
【0047】
具体的に説明すると、第一弁杆8のシリンダ室側突出部8Aを嵌挿(嵌合)する嵌合部17に横穴31を形成し、この横穴31内に弾性体19としてのコイルバネを内装し、このコイルバネ19により第一弁杆8(シリンダ室側突出部8A)周面に向けて突出付勢されたボール状の係合体18を設けている。
【0048】
即ち、このコイルバネ19によりボール状の係合体18が第一弁杆8のシリンダ室側突出部8A周面に押圧当接するように構成している。一方、シリンダ室側突出部8Aの周面には第一弁杆8が移動すると、この係合体18が嵌まり込み係合し、また第一弁杆8が戻り可動すれば、乗り越え係脱可能な凹状の係合部16を形成している。
【0049】
また、この本実施例で採用した第一開放保持機構14の構造は、簡単な構造であって製作が非常に容易となり、量産性に秀れることとなる。
【0050】
また、本実施例では、前記第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動して、前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とが閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出する第二弁杆9の可動位置を位置決め保持する第二開放保持機構15を設けている。
【0051】
具体的には、第二弁杆9の中間杆部に抗縮弾性を有する弾性体32としてのコイルバネを被嵌し、このコイルバネ32の一端(図2における上端)を径大なシリンダ室側突出部9Aの下面に当接する一方、このコイルバネ32の他端(下端)を前記停留室7Aの下面に当接することで、このコイルバネ32の抗縮付勢力により第二弁杆9がシリンダ室4側へ付勢され、これによって排油経路11が第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と油槽室5とが閉塞状態となる状態が保持される構成としている。
【0052】
また、この本実施例で採用した第二開放保持機構15の構造も、簡単な構造であって製作が非常に容易となり、量産性に秀れることとなる。
【0053】
また、本実施例では、前記第一弁杆8の油槽室側突出部8Bの途中部に第二弁杆9へ向けて押圧部8Dを突設し、この押圧部8Dを前記第二弁杆9の油槽室側突出部9Bの下方に位置するように設けて、第一弁杆8の油槽室側突出部8Bがキックバネ30を介し油槽室5の所定位置に当接することでこの第一弁杆8がシリンダ室4側へ移動すると、この際押圧部8Dが第二弁杆9の油槽室側突出部9Bをシリンダ室4側へ押圧し、結果第一弁杆8と共に第二弁杆9もシリンダ室4側へ移動するように構成している。
【0054】
即ち、本実施例では、ピストン3が油槽室5側へ移動(往動)してこの往動終点位置に達した時には第二弁杆9の油槽室側突出部9Bが前記第一弁杆8の押圧部8Dを介して間接的に油槽室5内の所定の位置(底壁面)に当接する構成としている。
【0055】
次に、本実施例の作動を説明する。
【0056】
通常、ピストン3は、リターンバネ2の付勢力によってシリンダ1内の最もシリンダ室4側に位置する状態(往動始点位置)で保持されており、この状態では、第一弁杆8のシリンダ室側突出部8Aがシリンダ室4内の所定の位置(天壁面)に当接することで第一弁杆8が油槽室5側へ可動して、送油経路10が第一導通孔6(停留室6A・径小貫通路6C)を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第一導通孔6(径大貫通路6B)と油槽室5とは閉塞状態となっている(図2参照)。
【0057】
また、この際、第二弁杆9のシリンダ室側突出部9Aがシリンダ室4内の所定の位置(天壁面)に当接することで前記弾性体32の付勢力に抗し第二弁杆9が油槽室5側へ可動して、排油経路11が第二導通孔7(径小貫通路7B)を介し油槽室5と連通状態となり且つこの第二導通孔7(径小貫通路7B・停留室7A)とシリンダ室4とは閉塞状態となっている(図2参照)。
【0058】
この状態で、前記圧送手段13により送油経路10から圧油を圧送すると、第一導通孔6を介してシリンダ室4内に圧油が流入し、この圧油の油圧によってピストン3は油槽室5側へと押圧される。この際、油槽室5内に残存している圧油は第二導通孔7を介して排油経路11へと流出し、前記圧送手段13へと循環することになる。
【0059】
従って、シリンダ室4とピストン3を境にした反対側の油槽室5とに圧力差を生じることとなり、図3に示すようにピストン3がシリンダ1内をリターンバネ2に抗して油槽室5側へ移動(往動)し、例えば、ピストン3の可動先端部に設けた加工部(パンチ27)により加工作業がなされる。
【0060】
このピストン3の移動に伴って第一弁杆8と第二弁杆9も移動するが、第一弁杆8の油槽室側突出部8Bが油槽室5内の所定の位置(底壁面)に当接すると、この第一弁杆8がシリンダ室4側へ可動して前記送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となるように切換り且つこの第一導通孔6と前記シリンダ室4とは閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送される。尚、この際、前記係合部16に前記係合体18が係合し、送油経路10が第一導通孔6を介して油槽室5と連通状態となり且つこの第一導通孔6とシリンダ室4とが閉塞状態となって油槽室5内に圧油が圧送される第一弁杆8の可動位置が位置決め保持される(図4参照)。
【0061】
また、この際、前記第二弁杆9の油槽室側突出部9Bが第一弁杆8の押圧部8Dに当接して押圧すると、前記弾性体32の付勢力によって第二弁杆9がシリンダ室4側へ可動する。そして、前記排油経路11が前記第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と前記油槽室5とは閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出し、前記圧送手段13へと循環することになる。尚、復動時には弾性体32によって排油経路11が第二導通孔7を介してシリンダ室4と連通状態となり且つこの第二導通孔7と油槽室5とが閉塞状態となってシリンダ室4内の圧油が排油経路11へ排出する第二弁杆9の可動位置が位置決め保持される(図4参照)。
【0062】
従って、油槽室5内に流入する圧油の油圧によってピストン3はシリンダ室4側へと押圧されて復動する。
【0063】
次いで、ピストン3が復動終点位置(往動始点位置)に達すると、前記第一弁杆8のシリンダ室側突出部8Aがシリンダ室4天壁面に当接して第一弁杆8が油槽室5側へ移動すると共に、第一弁杆8の移動によって前記係合体18が係合部16を乗り越え係脱し、また、第二弁杆9のシリンダ室側突出部9Aがシリンダ室4天壁面に当接して第二弁杆9が弾性体32に抗し油槽室5側へ移動し、図2の状態に戻る。
【0064】
従って、本実施例においては、電磁弁や手動切換弁を用いることなく、圧送手段によって圧油を第一弁杆に圧送することでピストンが自動的に往復作動する自動切換弁構造の複動式油圧シリンダであるために構成が簡単になり、また、圧油の送油経路10も排油経路11も一系統で良いため、小型で軽量な穿孔機を実現可能となる。
【0065】
尚、本実施例では、油槽室5内に圧油が圧送されることでピストン3が復動するように構成したが、ピストン3が往動終点位置(復動始点位置)に達したところで圧油の供給を止めても、この際例えば第一弁杆8によって第一導通孔6が開放するような機構を設けて、シリンダ室4内の圧油が第一導通孔6から油槽室5側に流れることで自動的に前記リターンバネ2の復帰力によりピストン3が復動するように構成しても良い。
【0066】
また、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0067】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、電磁弁や手動切換弁を用いることなく、圧送手段によって圧油を第一弁杆に圧送することでピストンが自動的に往復作動する自動切換弁構造のために構成が簡単になり、小型で軽量な複動式油圧シリンダとなる。
【0068】
よって、例えば、本発明の小型・軽量な複動式油圧シリンダを前記従来の技術の項で述べた穿孔機の油圧作動機として採用すれば、小型・軽量で取扱性に秀れた穿孔機を構成可能となる極めて実用性に秀れた画期的な複動式油圧シリンダとなる。
【0069】
また、請求項2記載の発明においては、前記作用効果を確実に発揮する第一弁杆作動機構並びに第二弁杆作動機構を簡易に設計実現可能となり、一層製作容易で量産性に秀れた複動式油圧シリンダとなる。
【0070】
また、請求項3記載の発明においては、前記作用効果を確実に発揮する第一弁杆作動機構並びに第二弁杆作動機構の製作が一層容易となり、一層量産性に秀れた複動式油圧シリンダとなる。
【0071】
また、請求項4記載の発明においては、ピストン復動時に第一弁杆が油槽室と送油経路とを連通させた状態が自動的に保持され、且つ第二弁杆がシリンダ室と排油経路とを連通させた状態が自動的に保持されるため、常に安定した復動作動が維持される秀れた複動式油圧シリンダとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の穿孔機を示す斜視図である。
【図2】本実施例のピストン往動開始時を示す要部拡大断面図である。
【図3】本実施例のピストン往動途中の状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】本実施例のピストンが往動終点位置(復動始点位置)にある状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 リターンバネ
3 ピストン
4 シリンダ室
5 油槽室
6 第一導通孔
7 第二導通孔
8 第一弁杆
8A シリンダ室側突出部
8B 油槽室側突出部
9 第二弁杆
9A シリンダ室側突出部
9B 油槽室側突出部
10 送油経路
11 排油経路
12 圧油循環経路
13 圧送手段
14 第一開放保持機構
15 第二開放保持機構
20 第一弁杆作動機構
21 第二弁杆作動機構
22 第一シール面
23 第二シール面
24 第三シール面
25 第四シール面

Claims (4)

  1. シリンダ内に圧送される圧油により押圧されてリターンバネに抗して可動するピストンと、このピストンに設けられてシリンダ室と反対側の油槽室とを連通する第一導通孔及び第二導通孔と、この第一導通孔に可動自在に設けられて可動により第一導通孔を開閉する第一弁杆と、前記第二導通孔に可動自在に設けられて可動により第二導通孔を開閉する第二弁杆と、前記第一導通孔に圧油を圧送する送油経路と、前記第二導通孔から圧油を排出する排油経路と、この送油経路と排油経路とを接続して排油経路より排出された圧油を圧送手段により送油経路・前記第一導通孔を介して前記シリンダ内に循環導入せしめる圧油循環経路と、前記ピストンがシリンダ室側に位置した状態では,前記送油経路が第一導通孔を介してシリンダ室と連通状態となると共に,この第一導通孔と前記油槽室とは閉塞状態となり,且つピストンが油槽室側へ移動した状態では,送油経路が第一導通孔を介して油槽室と連通状態となると共に,この第一導通孔とシリンダ室とは閉塞状態となるように前記第一弁杆を作動制御する第一弁杆作動機構と、前記ピストンがシリンダ室側に位置した状態では,前記排油経路が前記第二導通孔を介し油槽室と連通状態となると共に,この第二導通孔とシリンダ室とは閉塞状態となり,且つピストンが油槽室側へ移動した状態では,排油経路が第二導通孔を介してシリンダ室と連通状態となると共に,この第二導通孔と油槽室とは閉塞状態となるように前記第二弁杆を作動制御する第二弁杆作動機構とから成ることを特徴とする複動式油圧シリンダ。
  2. 前記第一弁杆に、この第一弁杆が油槽室側に移動した際に前記第一導通孔を閉塞する第一シール面と、シリンダ室側に移動した際に第一導通孔を閉塞する第二シール面とを設けると共に、この第一弁杆の第一シール面が第一導通孔を閉塞した際には第一導通孔を介して前記送油経路がシリンダ室若しくは油槽室と連通状態となり、前記第二シール面が第一導通孔を閉塞した際には第一導通孔を介して送油経路が油槽室若しくはシリンダ室と連通状態となる前記第一弁杆作動機構を構成し、前記第二弁杆に、この第二弁杆が油槽室側に移動した際に前記第二導通孔を閉塞する第三シール面と、シリンダ室側に移動した際に第二導通孔を閉塞する第四シール面を設けると共に、この第二弁杆の第三シール面が第二導通孔を閉塞した際には第二導通孔を介して前記排油経路が油槽室若しくはシリンダ室と連通状態となり、前記第四シール面が第二導通孔を閉塞した際には第二導通孔を介して排油経路がシリンダ室若しくは油槽室と連通状態となる前記第二弁杆作動機構を構成したことを特徴とする請求項1記載の複動式油圧シリンダ。
  3. 前記第一弁杆と前記第二弁杆には、夫々シリンダ室側へ突出するシリンダ室側突出部を設けると共に油槽室側へ突出する油槽室側突出部を設け、前記ピストンがシリンダ室側に位置し、第一弁杆のシリンダ室側突出部がシリンダ室内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第一弁杆が油槽室側へ可動した状態では、この第一弁杆の前記第一シール面が前記第一導通孔を閉塞すると共に、この第一導通孔を介して前記送油経路がシリンダ室若しくは油槽室と連通状態となり、ピストンが油槽室側へ移動し、第一弁杆の前記油槽室側突出部が油槽室内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第一弁杆がシリンダ室側へ可動した状態では、この第一弁杆の前記第二シール面が前記第一導通孔を閉塞すると共に、この第一導通孔を介して前記送油経路が油槽室若しくはシリンダ室と連通状態となる前記第一弁杆作動機構を構成し、前記ピストンがシリンダ室側に位置し、第二弁杆のシリンダ室側突出部がシリンダ室内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第二弁杆が油槽室側へ可動した状態では、この第二弁杆の前記第三シール面が前記第二導通孔を閉塞すると共に、この第二導通孔を介して前記排油経路がシリンダ室若しくは油槽室と連通状態となり、ピストンが油槽室側へ移動し、第二弁杆の前記油槽室側突出部が油槽室内の所定の位置に直接若しくは間接的に当接することで第二弁杆がシリンダ室側へ可動した状態では、この第二弁杆の前記第四シール面が前記第二導通孔を閉塞すると共に、この第二導通孔を介して前記排油経路が油槽室若しくはシリンダ室と連通状態となる前記第二弁杆作動機構を構成したことを特徴とする請求項2記載の複動式油圧シリンダ。
  4. 前記ピストンの復動時に、前記第一弁杆がシリンダ室側へ可動して、前記送油経路が前記第一導通孔を介して前記油槽室と連通状態となり且つこの第一導通孔と前記シリンダ室とが閉塞状態となって油槽室内に圧油が圧送される第一弁杆の可動位置を位置決め保持する第一開放保持機構を設けると共に、前記第二弁杆がシリンダ室側へ可動して、前記排油経路が前記第二導通孔を介してシリンダ室と連通状態となり且つこの第二導通孔と前記油槽室とが閉塞状態となってシリンダ室内の圧油が排油経路へ排出する第二弁杆の可動位置を位置決め保持する第二開放保持機構を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複動式油圧シリンダ。
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