JP2009174633A - 回転基部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベアリング2の外周面203に、リング形状のアウターリング3を外嵌し、さらに、このアウターリング3の外周面301に、樹脂または粉体等の成形部材4を外嵌する。前記アウターリング3の外周面301には、複数の領域ごとに、交差する第1、第2溝302、303を形成する。
【選択図】図1
Description
この場合、回転基部材は、ベアリング外輪の外周面、またはベアリングを内包するリングの外周面に、回転体である樹脂または粉体等の成形部材を設ける際、リングと成形部材とが過大なトルクによって軸回りにずれるのを防止する、回り止めの機能を持たせるために、溝を設ける手段が提案されている。例えば、次のようなものがある。
そして、ベアリングとその外周面に設置された嵌合体との回り止めを確実に実施するために、ベアリングの外周面の条溝内に嵌合体の一部が入り込んで溶着させ、動力的に一体化結合させるようにしている。
また、全周に溝を形成できるのは、螺旋状の溝に限られ、ベアリングに高荷重がかかる際には、ベアリング外周面に設置された嵌合体から、ベアリング外周面に対して周方向に過大な力が及ぼされ、螺旋形状では、確実な回り止めとすることは困難である。すなわち、螺旋状の溝は、ベアリングの外周面の周方向に傾斜した角度で連続的に形成されているため、嵌合体からの、ベアリング外周面に対する過大な力の作用方向と、溝の形成方向が近く、外周面の条溝内に嵌合体の一部が入り込んで溶着させたとしても、充分な回り止めの力を発揮し得ないからである。
さらに、プレス、転造等の塑性加工により、溝を形成する際には、下地の材料の逃げにより、ベアリング又はベアリングを内包するリングの形状に変形を来たし、これが元で外側の成形物体の寸法精度の低下に至るという課題がある。
本発明はこのような課題を改善するために提案されたものであって、ベアリング外輪の外周面、またはベアリングを内包するリングの外周面に、複数の領域に分けて、プレス・転造等の塑性加工により交差溝を形成することで、ベアリング外輪またはベアリングを内包するリングの材料逃げの偏りを減らし、変形を略均一化することで外側の成形物体の寸法変化を最小限に抑えることができるようにした、回転基部材を提供することを目的とする。
ベアリング2は中心軸に沿う貫通孔Hを有する。この貫通孔Hに挿通される軸部材(図示せず)を、ベアリング2の中心軸回りに回動自在に支えるため、ベアリング2には、ベアリング外輪201とベアリング内輪202との間に、多数の転動部材(図示省略)を介装している。
そして、アウターリング3の外周面301には、アウターリング3の軸方向に対してある傾斜角度を持つ第1の溝302と、第1溝302とは異なる傾斜角度の第2の溝303を交差させた状態で刻設している。なお、図1においては、第1溝302と、第2溝303とを、それぞれ1本のみ形成した状態を示しているが、複数本形成することができる。
すなわち、この外周面501には、中心軸に対し傾斜している第1の溝502と、第1溝502とは異なる傾斜角度を持ち、第1溝502と直交する第2の溝503を形成している。これにより、回転方向と軸方向のずれを拘束している。
なお、溝は、溝の領域504のように、複数の平行な溝の集合形式をとり、一つの領域に異方向の二つの溝が混在することで、塑性加工による溝付与時の下地金属の変形に偏りが出ないようにしている。また、それぞれの溝間の距離は一定でなくともよく、複数の溝領域504が形成されている場合の領域間距離は一定でなくてもよい。しかしながら、領域間距離の総距離は、外周面501の全周長の20%以下とする。
さらに、溝領域の軸方向の長さaは、外周面501の軸方向の長さLに対し、60%以上としている。なお、溝の断面形状は適宜である。
なお、溝間距離、領域間距離C、領域間距離Cの総距離、溝領域の軸方向長さc、断面形状等は、図3に示すベアリング2(アウターリング3)と同様に設定している。
凹部531は、複数の領域532に分かれて形成しており、プレス加工により形成している。この場合、凹部531の形状として菱形形状とし、角部を回転方向と、軸方向とに配向させている。
それぞれの凹部531の距離は適宜であり、等間隔でなくてもよい。なお、溝間距離、領域間距離F、領域間距離Fの総距離、溝領域の軸方向長さf、断面形状等は、図3に示すベアリング2(アウターリング3)と同様に構成している。
この場合、アウターリングまたはベアリング外輪6に溝加工を施す手段として、中央に配置したアウターリングまたはベアリング外輪6に、プレス型A,B,C,D701〜704が外側から中央に移動し、型突起部705を、外周面601に押し付けることにより、溝を刻設するようにしている。
この場合のプレス型は4つであるが、勿論、プレス型はこれに限らず、5個以上でも、1〜3個でも可能である。
以上のように、ベアリング2(アウターリング3)に施される、第1溝と第2溝とで構成される溝の交差パターンや、複数凹部は、各領域全て同パターンで付与されるため、樹脂の拘束力を確保したまま、偏肉を最小限に抑制することができる。
例えば樹脂製の成形部材4にあっては、溶着による加工工程において、成形部材4は、成形部材4の接触面が熱によって軟化流動して、外周面501に刻設された第1溝と第2溝とで構成される交差溝に、隙間なく入り込むことで、成形部材4とベアリング2(アウターリング3)とを、強固に一体化することができる。
すなわち、本発明では、ベアリング外輪の外周面、またはベアリングを内包するリングの外周面に、複数の領域に分けて形成することで、プレス加工により溝の形成を可能とし、さらには、異方向の溝を交差させることで、プレス・転造等の塑性加工によるベアリング外輪またはベアリングを内包するリングの材料逃げの偏りを減らし、変形を略均一化することで外側の成形物体の寸法変化を最小限に抑えることができる。
例えば、溝の形状、パターンとして、図8に示すベアリング2(アウターリング3)では、凹部531の形状として菱形形状とし、角部を回転方向と、軸方向とに配向させているが、凹部の形状としては、他の形状、例えば、円形凹部、多角形凹部、あるいはX状(十字状)凹部も考えることができる。
また、溝加工においても、プレス加工に限られるものではなく、転造による加工によっても可能である。
2 ベアリング
201 ベアリング外輪
202 ベアリング内輪
203 外周面
204 第1溝
205 第2溝
3 アウターリング
301 外周面
302 第1溝
303 第2溝
4 成形部材
501 外周面
502 第1溝
503 第2溝
504 溝領域
508 溝領域
509 小溝領域
513 第1溝
514 第2溝
515 溝領域
519 第1溝
520 第2溝
525 第1溝
526 第2溝
527 溝領域
531 凹部
532 領域
6 ベアリング外面
601 外周面
701 プレス型A
702 プレス型B
703 プレス型C
704 プレス型D
705 型突起部
H 貫通孔
Claims (2)
- ベアリング(1)を内包するアウターリング(2)の外周面(201)に設けられた複数の領域毎に、互いに交差する複数の溝(202、203)が形成されていることを特徴とする回転基部材。
- ベアリング(1)の外周面(103)に設けられた複数の領域毎に、互いに交差する複数の溝(104、105)が形成されていることを特徴とする回転基部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008013797A JP2009174633A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | 回転基部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008013797A JP2009174633A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | 回転基部材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009174633A true JP2009174633A (ja) | 2009-08-06 |
Family
ID=41029929
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JP2008013797A Pending JP2009174633A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | 回転基部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009174633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012233509A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Minebea Co Ltd | ピボットアッシー軸受 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58173865A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-10-12 | Victor Co Of Japan Ltd | パタ−ン形成法 |
JPH0363419U (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-20 | ||
JP2005330824A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気ポンプ |
-
2008
- 2008-01-24 JP JP2008013797A patent/JP2009174633A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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