JP2009174474A - 燃料ポンプモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンバ内の燃料をチャンバ内に溜めておくことができる燃料ポンプモジュールを提供する。
【解決手段】燃料タンク内に設けられて燃料が貯留されるチャンバ4と、チャンバ4内の燃料を吸い込んでエンジン側に向けて吐出する燃料ポンプ5と、燃料タンク内の燃料がチャンバ4内に流入することを許容するワンウェイバルブ10と、ワンウェイバルブ10を囲んで上方向きに伸びた上端開口の筒状壁24と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料ポンプモジュールに関し、特に、燃料タンク内に配置されるチャンバを有し、燃料タンク内の燃料を一旦チャンバ内に移送し、チャンバ内の燃料を燃料ポンプを用いてエンジン側に供給するようにした燃料ポンプモジュールに関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、燃料タンク内にこの燃料タンクより底面積の小さいチャンバ(特許文献1ではサブタンクと記載)を配置し、燃料タンク内の燃料を一旦チャンバ内に移送し、チャンバ内の燃料を燃料ポンプの駆動によりエンジン側に供給するようにした燃料ポンプモジュール(特許文献1では燃料供給装置と記載)が知られている。
特許文献1に記載された燃料ポンプモジュールでは、燃料タンク内の燃料をチャンバ内に移送する手段として、ジェットポンプが用いられている。ジェットポンプは、燃料ポンプの駆動によりエンジン側に供給された燃料の一部をチャンバ内に還流させ、還流される燃料をノズル部分を高速で通過させることにより負圧を発生させ、この負圧を利用して燃料タンク内の燃料を吸込み、吸込んだ燃料をチャンバ内に吐出する構造の周知のポンプである。
このような燃料ポンプモジュールを使用することにより、燃料タンク内の燃料が少なくなった場合に車両が傾斜したり旋回して燃料が片寄った場合でも、チャンバ内の燃料ポンプの吸込部を燃料中に浸った状態に維持することができ、チャンバ内からエンジン側への燃料供給を円滑に継続することができる。
なお、特許文献1では図示を省略されているが、この特許文献1に記載された形式の燃料ポンプモジュールでは、チャンバの底部にワンウェイバルブを設けることが一般的である。このワンウェイバルブは、燃料タンク内の燃料がチャンバ内に流入することを許容し、チャンバ内の燃料がチャンバ外に漏れ出すことを抑制する機能を有する。このようなワンウェイバルブを設けることにより、車両の出荷時等において、燃料タンク内に少量の燃料を注油すると、その燃料がワンウェイバルブを通過してチャンバ内に流入し、チャンバ内に流入した燃料が燃料ポンプにより吸込まれてエンジン側に供給される。このため、車両の出荷時において燃料タンク内に注油する燃料の量を少なくすることができる。
しかしながら、チャンバの底部にワンウェイバルブを設けた上述の形式の燃料ポンプモジュールにおいては、以下の点について考慮されていない。
ワンウェイバルブは、その構造上完全なシール機能を有するものではない。このため、車両を運転しない状態が続くと、チャンバ内の燃料がワンウェイバルブを通ってチャンバ外に漏れ出し、チャンバ内の燃料の水位と燃料タンク内の燃料の水位とが同じになる。このため、燃料タンク内の燃料が少ない状態において、車両を傾けて長時間駐車すると、チャンバ内の燃料がワンウェイバルブからチャンバ外に漏れ出し、チャンバ内の燃料がなくなるという事態が発生する。チャンバ内の燃料がなくなると、燃料ポンプが吸込口から燃料を吸込むことができなくなり、エンジンを始動させることができなくなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、燃料タンク内の燃料が少なくなった場合において、チャンバ内の燃料をチャンバ内に溜めておくことができる燃料ポンプモジュールを提供することである。
本発明は、燃料タンク内に設けられて燃料が貯留されるチャンバ内に、チャンバに取付けられたワンウェイバルブを囲んで上方向きに伸びた上端開口の筒城壁が設けられていることを特徴としている。
また、本発明は、燃料タンク内に設けられて燃料が貯留されるチャンバに取付けられるワンウェイバルブが、チャンバ内の燃料を吸込む燃料ポンプの吸込部より高い位置に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、チャンバ内の燃料を、筒状壁の高さ寸法の位置又はワンウェイバルブの設置位置まで溜めておくことができる。
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る燃料ポンプモジュールを図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、燃料タンクへの燃料ポンプモジュールの取付状態を示す縦断正面図である。図2は、燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。図3は、燃料ポンプモジュールを示す縦断側面図である。図4は、チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。図5は、チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。
本実施の形態に係る燃料ポンプモジュール1は、燃料タンク2の上部に形成された開口2cを塞ぐように取付けられる蓋部3と、蓋部3の下方に配置されるチャンバ4とを備えている。なお、燃料タンク2はエンジンを搭載した車両に装備されるもので、燃料タンク2にはこの燃料タンク2内に燃料を注油する注油口(図示せず)が設けられている。
燃料タンク2は、メインタンク部2aとサブタンク部2bとを有し、車両の床下のフロアトンネル部等を跨ぐ所謂鞍型タンクとして構成されており、燃料ポンプモジュール1はメインタンク部2aの内部に配置されている。
燃料ポンプモジュール1は、上述した蓋部3とチャンバ4とに加え、燃料ポンプ5と、ジェットポンプ6、7と、フロート8の上下動により燃料タンク2内の燃料量を計測する燃料ゲージ9とを備えている。
チャンバ4は、メインタンク部2aの底面積より小さい底面積を有し、下端が閉止され、上端が開口された樹脂製の筒状部材である。燃料タンク2内に注油された燃料は、チャンバ4の上端側の開口部分からチャンバ4内に流入し、又は、ジェットポンプ6、7の働きと後述するワンウェイバルブ10の働きとによりチャンバ4内に移送される。チャンバ4と蓋部3との間にはスプリング11が介装され、チャンバ4はスプリング11の付勢力によりメインタンク部2aの底面に押し付けられている。
燃料ポンプ5は、チャンバ4内の燃料を吸込んでエンジン側に向けて吐出するポンプである。燃料ポンプ5は、蓋部3に保持されてチャンバ4内に配置されている。燃料ポンプ5は、吸込部であるサクションフィルタ12を有し、チャンバ4内の燃料はサクションフィルタ12から燃料ポンプ5内に吸込まれ、燃料ポンプ5の吐出口5aから吐出される。吐出口5aから吐出された燃料は、フィード通路13、フィルタ14、フィードパイプ15を通過してエンジンに供給される。なお、フィルタ14は蓋部3に保持され、フィード通路13とフィードパイプ15とは蓋部3に形成されている。また、燃料ポンプ5と燃料ゲージ9とは、ケーブル16と蓋部3の上面に設けられたコネクタ17とを介して図示しない制御部に接続されている。
燃料ポンプ5から吐出されてフィルタ14を通過した燃料の一部は、例えば、ダイヤフラムとスプリングとからなる圧力調整器18に流入し、圧力調整器18において燃料の圧力が予め設定された設定値に調整される。圧力調整器18内に流入した燃料であってエンジン側に供給されない余剰燃料は、リターン通路19を通り、ジェットポンプ6、7のノズル部28、29に供給される。
ジェットポンプ6のノズル部28の周囲に対向する位置には、メインタンク部2aの底部に向けて開口する吸込口20が形成されている。このため、リターン通路19内を流れる燃料がジェットポンプ6のノズル部28を通過することによりこのノズル部28の周囲で負圧が発生し、この負圧によりメインタンク部2a内の燃料がメインタンク部2aに開口している吸込口20から吸込まれる。吸込口20から吸込まれた燃料は、一端がチャンバ4外に配置されたジェットポンプ6のノズル部28を囲む位置に位置し、他端がチャンバ4内に開口する移送管21内を通って移送され、チャンバ4内に放出される。そして、移送管21は図3に示す如く後述の筒状壁24より高い位置でチャンバ4内に開口している。
ジェットポンプ7のノズル部29を囲む位置27には、一端がサブタンク部2bの底部に向けて開口した移送チューブ22の他端側が接続されている。このため、リターン通路19内を流れる燃料がジェットポンプ7のノズル部29を通過することによりこのノズル部29の周囲で負圧が発生し、この負圧によりサブタンク部2b内の燃料が移送チューブ22内を通って吸込まれる。吸込まれた燃料は、一端がジェットポンプ7のノズル部29を囲む位置27に位置して他端がチャンバ4内に開口する移送管23内を通って移送され、チャンバ4内に放出される。
チャンバ4の底部には、後述する筒状壁24と一体に形成されたバルブ保持部24aが設けられ、このバルブ保持部24aにワンウェイバルブ10が取付けられている。このワンウェイバルブ10は、メインタンク部2a内の燃料がチャンバ4内に流入することを許容するとともに、チャンバ4内の燃料がチャンバ4外に漏れ出すことを抑制する機能を有している。ワンウェイバルブ10は、断面がきのこ状のかさ部10aと、かさ部10aの中心部から延出した延出軸部10bとから形成されており、延出軸部10bはバルブ保持部24aに形成された挿通孔10cに摺動可能に挿通されるとともに、延出軸部10bの端部に設けられた抜止め環10dによって挿通孔10cから抜止めされている。
このようなワンウェイバルブ10を使用することにより、例えば、注油口からメインタンク部2a内に燃料が注油された場合、注油された燃料の水位がワンウェイバルブ10の位置よりも高くなると、ワンウェイバルブ10が押し上げられてバルブ保持部24aに形成された連通孔10eが開放され、メインタンク部2a内の燃料が連通孔10eを通ってチャンバ4内に自動的に流入する。また、チャンバ4内の燃料の水位がメインタンク部2a内の燃料の水位より高くなると、ワンウェイバルブ10がチャンバ4の底面方向に移動することによって連通孔10eを封止し、チャンバ4内の燃料がメインタンク部2a内に流出することを防止している。
さらに、チャンバ4の底部には、ワンウェイバルブ10を囲んで上方向きに伸びた上端開口の円筒状の筒状壁24がバルブ保持部24aと一体に形成されており、この筒状壁24及びバルブ保持部24aは、チャンバ4と一体に樹脂モールド成形されている。筒状壁24の上端側の開口部分は、燃料タンク2が水平向きに位置する場合において、サクションフィルタ12より高くなる位置まで伸びている。言い換えると、チャンバ4の底面からサクションフィルタ12までの高さ寸法“h1”と、チャンバ4の底面から筒状壁24の上端部までの高さ寸法“h2”とが、“h1<h2”に設定されている。
また、ワンウェイバルブ10及び筒状壁24は、サクションフィルタ12の垂直方向の投影面内の外周側に配置されている。
このような構成において、図5(a)は、車両の運転中にメインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態を示している。車両の運転中は、メインタンク部2a内の燃料F1がジェットポンプ6によりチャンバ4内に移送され、及び、サブタンク部2b内の燃料(図示せず)がジェットポンプ7によりチャンバ4内に移送されるため、図5(a)に示すように、メインタンク部2a内の燃料F1の水位に比べ、チャンバ4内の燃料F2の水位が高くなるという状態が発生する。
図5(b)は、図5(a)の状態から車両の運転を停止して車両を長時間停車させた場合を示している。なお、車両は水平となる位置で停車している。メインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態で車両を停止させると、チャンバ4内の燃料F2の一部であって筒状壁24の上端開口部より高い位置に位置する燃料F2は、ワンウェイバルブ10のかさ部10aと連通孔10eとの間の微小隙間を通ってチャンバ4外に漏れ出し、チャンバ4内の燃料F2の水位が次第に下がる。しかし、チャンバ4内の燃料F2の水位が筒状壁24の上端側開口の位置まで下がると、それ以上チャンバ4外へ燃料F2が漏れ出すことが防止され、チャンバ4内に筒状壁24の高さ寸法に応じた量の燃料F2が溜まる。そして、この筒状壁24の高さ寸法が燃料ポンプ5のサクションフィルタ12より高い位置とされているため、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けなくてもサクションフィルタ12をチャンバ4内の燃料中に浸しておくことができ、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。なお、サクションフィルタ12は、例えば、不織布で構成され、サクションフィルタ12の一部が燃料に浸してあれば毛細管現象により燃料を吸込むことができるものである。
図5(c)は、図5(a)の状態から車両の運転を停止して長時間停車した場合であって、車両の停車位置が傾斜地である場合を示している。a、bは、チャンバ4外に漏れ出さずにチャンバ4内に溜まった燃料F2の水位線を示している。なお、水位線aは、サクションフィルタ12が筒状壁24より傾斜方向上側となる向きに車両が停車している場合を示し、水位線bは、サクションフィルタ12が筒状壁24より傾斜方向下側となる向きに車両が停止している場合を示している。チャンバ4内に溜まった燃料F2の量は、停車位置の傾斜角度と、傾斜方向とによって異なるが、筒状壁24を設けない場合に比べて多量の燃料F2をチャンバ4内に溜めることができる。そして、車両を傾斜させて停止させた場合であっても、サクションフィルタ12がチャンバ4内に溜まった燃料F2中に浸されるようになり、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けなくても、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
なお、筒状壁24はチャンバ4と一体に形成されているため、新たな部品を追加することなくチャンバ4内に燃料を溜めることができる。
さらに、筒状壁24がサクションフィルタ12の垂直方向の投影面の外周側に配置されているため、筒状壁24の上端部を、サクションフィルタ12に干渉することなくサクションフィルタ12より高い位置まで伸ばすことができる。
一方、筒状壁24をサクションフィルタ12より高くしすぎると、燃料が筒状壁24の上端部を越えてチャンバ4内に流入しにくくなるため、筒状壁24は、サクションフィルタ12の上端面と略同一若しくはサクションフィルタ12の上端面より高い近傍に設定することが望ましい。
なお、筒状壁24の形状は円筒状に限らず、多角形の筒状であってもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る燃料ポンプモジュールを図6ないし図8に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する(以下の実施の形態においても同様とする)。
図6は、燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。図7は、チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。図8は、チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。
第2の実施の形態に係る燃料ポンプモジュール1Aの基本的な構成は第1の実施の形態に係る燃料ポンプモジュール1と同じであり、異なる部分は、ワンウェイバルブ10の取付位置に関する部分である。
チャンバ4の底部には、チャンバ4の底面からチャンバ4内に向けて上向きに突出する形状の取付部25が形成され、この取付部25の上端部にワンウェイバルブ10が取付けられている。取付部25は、チャンバ4と一体にモールド成形されている。
この燃料ポンプモジュール1Aにおいて、燃料ポンプ5の吸込部であるサクションフィルタ12は、チャンバ4の底面から離間する位置に配置されている。取付部25に取付けられたワンウェイバルブ10は、燃料タンク2が水平向きに位置する場合においてサクションフィルタ12より高い位置に配置されている。つまり、チャンバ4の底面からサクションフィルタ12までの高さ寸法“h1”と、チャンバ4の底面から取付部25までの高さ寸法“h3”とが、“h1<h3”に設定されている。
また、ワンウェイバルブ10及び取付部25は、サクションフィルタ12の垂直方向の投影面内の外周側に配置されている。
このような構成において、図8(a)は、車両の運転中にメインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態を示している。車両の運転中は、メインタンク部2a内の燃料F1がジェットポンプ6によりチャンバ4内に移送され、及び、サブタンク部2b内の燃料(図示せず)がジェットポンプ7によりチャンバ4内に移送されるため、図8(a)に示すように、メインタンク部2a内の燃料F1の水位に比べ、チャンバ4内の燃料F2の水位が高くなるという状態が発生する。
図8(b)は、図8(a)の状態から車両の運転を停止して車両を長時間停車させた場合を示している。なお、車両は水平となる位置で停車している。メインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態で車両を停止させると、チャンバ4内の燃料F2の一部であってワンウェイバルブ10の位置より高い位置に位置する燃料F2は、ワンウェイバルブ10のかさ部10aと連通孔10eとの間の微小隙間を通ってチャンバ4外に漏れ出し、チャンバ4内の燃料F2の水位が次第に下がる。しかし、チャンバ4内の燃料F2の水位が取付部25に取付けられたワンウェイバルブ10の位置まで下がると、それ以上チャンバ4外へ燃料F2が漏れ出すことが防止され、チャンバ4内にワンウェイバルブ10が設置された高さ寸法に応じた量の燃料F2が溜まる。そして、ワンウェイバルブ10の取付位置が燃料ポンプ5のサクションフィルタ12より高い位置とされているため、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けなくてもサクションフィルタ12をチャンバ4内の燃料中に浸しておくことができ、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
図8(c)は、図8(a)の状態から車両の運転を停止して長時間停車した場合であって、車両の停車位置が傾斜地である場合を示している。a、bは、チャンバ4外に漏れ出さずにチャンバ4内に溜まった燃料F2の水位線を示している。なお、水位線aは、サクションフィルタ12が取付部25より傾斜方向上側となる向きに車両が停車している場合を示し、水位線bは、サクションフィルタ12が取付部25より傾斜方向下側となる向きに車両が停止している場合を示している。チャンバ4内に溜まった燃料F2の量は、停車位置の傾斜角度と、傾斜方向とによって異なるが、取付部25を設けずにワンウェイバルブ10をチャンバ4の底部に設けた場合に比べて多量の燃料F2をチャンバ4内に溜めることができる。そして、車両を傾斜させて停車させた場合であっても、サクションフィルタ12がチャンバ4内に溜まった燃料F2中に浸される状態に維持することができ、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けなくても、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
なお、取付部25はチャンバ4と一体に形成されているため、新たな部品を追加することなくチャンバ4内に燃料を溜めることができる。
さらに、取付部25とワンウェイバルブ10とがサクションフィルタ12の垂直方向の投影面の外周側に配置されているため、取付部25とワンウェイバルブ10とがサクションフィルタ12に干渉することを防止し、ワンウェイバルブ10をサクションフィルタ12より高い位置に配置することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係る燃料ポンプモジュールを図9ないし図11に基づいて説明する。図9は、燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。図10は、チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。図11は、チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。
第3の実施の形態に係る燃料ポンプモジュール1Bの基本的構成は第1の実施の形態に係る燃料ポンプモジュール1と同じであり、異なる部分は、筒状壁24Aの形状である。
筒状壁24Aは、チャンバ4の底部にチャンバ4と一体に樹脂モールド成形され、チャンバ4の底部に取付けられたワンウェイバルブ10を囲んで上方向きに延びた上端開口の円筒状に形成されている。
筒状壁24Aの上端側の開口部分は、燃料タンク2が水平向きに位置する場合においてサクションフィルタ12より高くなる位置まで伸びている。なお、チャンバ4の底面から筒状壁24Aの上端側開口までの高さ寸法は一様ではなく、筒状壁24Aの開口部の端面はチャンバ4の底面に対して傾斜した傾斜面とされている。具体的には、筒状壁24Aにおけるサクションフィルタ12に近い側が高さ寸法の小さい短尺部26aとされ、サクションフィルタ12から遠い側が高さ寸法の大きい長尺部26bとされている。すなわち、チャンバ4の底面からサクションフィルタ12までの高さ寸法“h1”と、チャンバ4の底面から短尺部26aまでの高さ寸法“h4”と、チャンバ4の底面から長尺部26bまでの高さ寸法が“h5”とが、“h1<h4<h5”に設定されている。
このような構成において、図11(a)は、車両の運転中にメインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態を示している。車両の運転中は、メインタンク部2a内の燃料F1がジェットポンプ6によりチャンバ4内に移送され、及び、サブタンク部2b内の燃料(図示せず)がジェットポンプ7によりチャンバ4内に移送されるため、図11(a)に示すように、メインタンク部2a内の燃料F1の水位に比べ、チャンバ4内の燃料F2の水位が高くなるという状態が発生する。
図11(b)は、図11(a)の状態から車両の運転を停止して車両を長時間停車させた場合を示している。なお、車両は水平となる位置で停車している。メインタンク部2a内の燃料F1が少なくなった状態で車両を停止させると、チャンバ4内の燃料F2の一部であって筒状壁24Aの短尺部26aの高さ寸法“h4”より高い位置に位置する燃料F2は、ワンウェイバルブ10のかさ部10aと連通孔10eとの間の微小隙間を通ってチャンバ4外に漏れ出し、チャンバ4内の燃料F2の水位が次第に下がる。しかし、チャンバ4内の燃料Fの水位が短尺部26aの高さ寸法“h4”の位置まで下がると、それ以上チャンバ4外へ燃料Fが漏れ出すことが防止され、チャンバ4内に短尺部26aの高さ寸法“h4”に応じた量の燃料F2が溜まる。そして、この短尺部26aの上端位置が燃料ポンプ5のサクションフィルタ12より高い位置とされているため、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けることなく、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
図11(c)は、図11(a)の状態から車両の運転を停止して長時間停車した場合であって、車両の停車位置が傾斜地である場合を示している。a、bは、チャンバ4外に漏れ出さずにチャンバ4内に溜まった燃料F2の水位線を示している。なお、水位線aは、サクションフィルタ12が筒状壁24Aより傾斜方向上側となる向きに車両が停車している場合を示し、水位線bは、サクションフィルタ12が筒状壁24Aより傾斜方向下側となる向きに車両が停止している場合を示している。
チャンバ4内の燃料F1の水位線aは、サクションフィルタ12が筒状壁24Aより傾斜方向上側となる向きに、言い換えると、長尺部26bが短尺部26aより傾斜方向下側となる向きに車両を停車させた場合の水位を示している。ここで、筒状壁24Aにおける長尺部26bの高さ寸法を、筒状壁24Aにおける短尺部26aの高さ寸法と同じにした場合には、チャンバ4内の燃料F2の水位線はa´となり、チャンバ4内に溜まる燃料F2が少なくなる。即ち、筒状壁24Aにおけるサクションフィルタ12から遠い側(長尺部26b側)の高さ寸法をサクションフィルタ12に近い側(短尺部26a側)の高さ寸法より大きくすることにより、サクションフィルタ12が傾斜方向上側となる向きに車両を停車させた場合におけるチャンバ4内に溜まる燃料F2を多くすることができる。したがって、車両をサクションフィルタ12が傾斜方向上側となる向きに傾斜させて停車させた場合であっても、サクションフィルタ12がチャンバ4内に溜まった燃料F2中に浸されることになり、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けることなく、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
チャンバ4内の燃料F2の水位線bは、サクションフィルタ12が筒状壁24Aより傾斜方向下側となる向きに、言い換えると、長尺部26bが短尺部26aより傾斜方向上側となる向きに車両を停車させた場合の水位を示している。この場合、チャンバ4内の燃料Fの水位は、筒状壁24Aにおける短尺部26aの高さ寸法により規制されるが、チャンバ4内の燃料F2はサクションフィルタ12側に片寄った状態で溜まるため、水位線bが低くてもサクションフィルタ12がチャンバ4内の燃料F2中に浸った状態に維持される。したがって、サクションフィルタ12をバネなどで上下可動させる機構を設けることなく、エンジンの始動時にはエンジンへの燃料供給を円滑に行なうことができる。
筒状壁24Aの高さ寸法を、長尺部26bの位置と短尺部26aの位置とで異ならせることにより、車両の出荷時に燃料タンク(メインタンク部2a)2に注油する燃料を短尺部26aの高さ位置に達する水位まで給油すれば、その燃料をワンウェイバルブ10を通してチャンバ4内に移送することができ、車両の出荷時に燃料タンク2内に注油する燃料を少なくすることができる。
また、図9に示した筒状壁24Aの高さ寸法について、以下に述べる見方をすることができる。すなわち、ワンウェイバルブ10の中心を通る直線“L1”と、チャンバ4の底面の中心を通る直線(図示せず)とを交差させて引き、チャンバ4の底面の中心を通る直線上におけるワンウェイバルブ10の中心とチャンバ4の一側との距離を“A”、ワンウェイバルブ10の中心とチャンバ4の他側との距離を“B”とした場合に、A、Bの寸法のうち小さい側に長尺部26bが形成され、大きい側に短尺部26aが形成されていると言える。言い換えると、チャンバ4の底面から筒状壁24Aの上端側開口までの高さ寸法は、チャンバ4の側面に近い側で大きく形成され、チャンバ4の側面に遠い側で小さく形成されていると言える。
チャンバ4の中心位置より筒状壁24Aが傾斜方向下側となる向きに車両を長時間停止させた場合、チャンバ4内の燃料F2の水位は、筒状壁24Aにおけるチャンバ4の側面に近い側の高さ寸法により規制される。このため、チャンバ4の側面に近い側に高さ寸法の大きい長尺部26bを形成することにより、チャンバ4内に残留する燃料F2の量を多くすることができる。
本発明の第1の実施の形態における、燃料タンクへの燃料ポンプモジュールの取付状態を示す縦断正面図である。 燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。 燃料ポンプモジュールを示す縦断側面図である。 チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。 チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。 チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。 チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料ポンプモジュールを示す縦断正面図である。 チャンバ内におけるサクションフィルタとワンウェイバルブとの位置関係を示す平面図である。 チャンバ内の燃料の水位変化を説明する説明図である。
符号の説明
1、1A、1B…燃料ポンプモジュール
2…燃料タンク
4…チャンバ
5…燃料ポンプ
6、7…ジェットポンプ
11…ワンウェイバルブ
12…サクションフィルタ(吸込部)
24…筒状壁
24A…筒状壁
25…取付部

Claims (8)

  1. 燃料タンク内に設けられ、燃料が貯留されるチャンバと、
    前記チャンバ内の燃料を吸い込む吸込部を有し、吸い込んだ燃料をエンジン側に向けて吐出する燃料ポンプと、
    前記燃料タンク内の燃料を前記チャンバ内に移送するジェットポンプと、
    前記チャンバに取付けられ、前記燃料タンク内の燃料が前記チャンバ内に流入することを許容するワンウェイバルブと、
    前記チャンバ内に設けられ、前記ワンウェイバルブを囲んで上方向きに伸びた上端開口の筒状壁と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  2. 前記筒状壁は、前記チャンバと一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプモジュール。
  3. 前記筒状壁は、前記吸込部の垂直方向の投影面の外周側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料ポンプモジュール。
  4. 前記チャンバの底面から前記筒状壁の上端側開口までの高さ寸法は、前記筒状壁における前記吸込部に近い側で小さく、前記筒状壁における前記吸込部から遠い側で大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の燃料ポンプモジュール。
  5. 前記チャンバの底面から前記筒状壁の上端側開口までの高さ寸法は、前記チャンバの側面に近い側の前記筒状壁を大きくし、前記チャンバの側面に遠い側の前記筒状壁を小さくしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の燃料ポンプモジュール。
  6. 燃料タンク内に設置され、燃料が貯留されるチャンバと、
    前記チャンバ内の燃料を吸い込む吸込部が前記チャンバの底面から離間する位置に配置され、吸い込んだ燃料をエンジン側に向けて吐出する燃料ポンプと、
    前記燃料タンク内の燃料を前記チャンバ内に移送するジェットポンプと、
    前記チャンバに取付けられ、前記燃料タンク内の燃料が前記チャンバ内に流入することを許容するワンウェイバルブと、
    を備え、
    前記ワンウェイバルブは、前記吸込部より高い位置に設置されていることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  7. 前記チャンバ内に向けて突出する形状の取付部が前記チャンバと一体に形成され、前記取付部に前記ワンウェイバルブが取付けられていることを特徴とする請求項6記載の燃料ポンプモジュール。
  8. 前記取付部と前記ワンウェイバルブとは、前記吸込部の垂直方向の投影面の外周側に配置されていることを特徴とする請求項6又は7記載の燃料ポンプモジュール。
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