JP2009068420A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料タンク20内の燃料を外部装置に供給する燃料供給装置10であって、第1貯留槽52と、燃料タンク20内の燃料を第1貯留槽52に送るサブポンプ50と、第1貯留槽52に接続されているとともに第1貯留槽52に貯留された燃料が流入する第2貯留槽54と、第1貯留槽52と第2貯留槽54の間に設置されている燃料フィルタ42と、第2貯留槽54内の燃料を吸入して吐出する燃料ポンプ44を有する燃料供給装置10。
【選択図】図2
Description
すなわち、本発明の燃料供給装置は、第1貯留槽と、サブポンプと、第2貯留層と、燃料フィルタと、燃料ポンプを有している。サブポンプは、燃料タンク内の燃料を第1貯留槽に送る。第2貯留槽は、第1貯留槽に接続されており、第1貯留槽に貯留された燃料が流入するようになっている。燃料フィルタは、第1貯留槽と第2貯留槽の間に設置されている。燃料ポンプは、第2貯留槽内の燃料を吸入して吐出する。
この燃料供給装置では、サブポンプによって、燃料タンク内の燃料が第1貯留槽に送られる。それにより、第1貯留槽に燃料が貯留される。第1貯留槽には、燃料フィルタを介して第2貯留槽が接続されている。第1貯留槽に貯留された燃料は、燃料フィルタを通過して第2貯留槽へと流入する。その結果、第2貯留槽には、燃料フィルタを通過した濾過後の燃料が貯留される。燃料ポンプは、第2貯留層に貯留された濾過済みの燃料を吸引する。従って、燃料フィルタによる流体抵抗の影響を受けることがない。外部装置に多量の燃料を供給する場合でも、燃料ポンプの吐出圧力が低下することがない。
サブポンプは、燃料供給装置が外部装置へ供給する燃料の大小にかかわらず、例えば一定の能力で動作し続けることができる。第2貯留槽に貯留された燃料は、サブポンプのポンプ能力や第2貯留槽の容量にもよるが、燃料ポンプが多量の燃料を外部装置に供給している間は減少し、燃料ポンプが少量の燃料を外部装置に供給している間は増加する。燃料ポンプが多量の燃料を外部装置に供給する期間は比較的に短いので、サブポンプの能力や第2貯留槽の容量を適宜設定することで、第2貯留槽に所定量以上の燃料を常に確保することが可能となる。サブポンプに大きなポンプ能力は要求されない。
この燃料供給装置によると、外部装置に多量の燃料を供給する場合でも、燃料フィルタの流体抵抗によって吐出圧力が低下することがない。
このような構成によれば、1つのリザーバカップ内に第1貯留槽と第2貯留槽を形成することができるので、燃料供給装置をより小型化することができる。
上記の構成を採用する場合、燃料フィルタの内側の空間を第1貯留槽とし、燃料フィルタの外側の空間を第2貯留層とすることができる。このような構成によれば、第2貯留槽に貯留される燃料(すなわち、燃料フィルタで濾過後の燃料)の貯留量を多くすることができる。これによって、より長時間に亘って、燃料ポンプは多量の燃料を外部装置に供給し続けることが可能となる。
あるいは、燃料フィルタの内側の空間を第2貯留槽とし、燃料フィルタの外側の空間を第1貯留槽としてもよい。この場合、第1貯留槽が外側にあるので、燃料フィルタの第1貯留槽側の表面積が大きくなる。燃料フィルタで捉えられる異物は、第1貯留槽側ほど多く、第1貯留槽側ほど燃料フィルタの目詰まりが起こりやすい。そのことから、燃料フィルタの第1貯留槽側の表面積を大きくすると、より分散して異物が捉えられる(捉えられた異物の密度が低下する)ので、燃料フィルタの目詰まりが起こり難くなる。
(形態1)貯留槽は、燃料を貯留する容器であって、燃料水位が低下したときに、燃料の水面上方の空間への気体の流入が起こる容器である。貯留槽は、例えばカップ形状の容器とすることができる。あるいは、通気孔等が形成されたタンク状の容器であって、燃料水位が低下するときに容器内へ気体が流入するものであってもよい。
(形態2)第1貯留槽、第2貯留槽、サブポンプは、燃料タンク内に配置されている。
(形態3)第1貯留槽は、上部で第1貯留槽の外部と連通している。
(形態4)第2貯留槽は、上部で第2貯留層の外部と連通している。
(形態5)第2貯留槽は、上部で第2貯留槽の外部と燃料フィルタを介して連通している。
本発明の第1実施例に係る燃料供給装置について図面を参照しながら説明する。図1は、燃料供給装置10の概略構成を示している。図示するように、燃料供給装置10は、自動車の燃料タンク20に取り付けられて使用される。燃料供給装置10は、燃料タンク20内の燃料を吸入し、吸入した燃料をエンジンへ供給する。
蓋22の上部には、コントローラ28が設置されている。コントローラ28は、燃料供給装置10を制御する。
蓋22には、燃料吐出ポート23が形成されている。燃料吐出ポート23の下端部は、燃料供給装置10に接続されている。図示していないが、燃料吐出ポート23の上端部は、エンジンに燃料を供給する燃料供給管が接続されている。燃料供給装置10が吐出する燃料は、燃料吐出ポート23を通ってエンジンに供給される。
リザーバカップ32内には、ステージ34が形成されている。ステージ34は、リザーバカップ32の底面32aから離れた位置で支持されている。ステージ34には、その上下面を連通する連通孔34aが形成されている。リザーバカップ32の底面32aとステージ34の間の空間は、燃料流路34bとなっている。
図示するように、リザーバカップ32の上端には、ドーナツ状の支持部材40が固定されている。支持部材40は、第2貯留槽54の上部を塞いでいる。また、支持部材40と支持部材36の間には、隙間38が形成されている。したがって、第1貯留槽52は、外部の空間(すなわち、燃料タンク20内の空間)に開放(連通)されている。
パイプ部材60内には、ジェットポンプ50が設置されている。ジェットポンプ50は、配管58から供給される燃料(すなわち、プレッシャーレギュレータ46から供給される燃料)を、第1貯留槽52へ向けて高い流速で噴射する。このとき、ジェットポンプ50が噴射する燃料の流れに引きずられて、燃料タンク20内の燃料も第1貯留槽52へ流れる。これによって、逆止弁62が開き、第1貯留槽52に燃料が送られる。すなわち、ジェットポンプ50が作動することによって、燃料タンク20から第1貯留槽52へ燃料が送られる。
すなわち、例えば、ジェットポンプから送られる燃料を直接濾過する場合、高い噴射力を有するジェットポンプを用いなければ、燃料フィルタに燃料を通過させることができない。また、燃料が高速で燃料フィルタを通過するので、燃料フィルタの流体抵抗によるエネルギー損失が大きくなる(通過する燃料の流速が速いほど、燃料フィルタでのエネルギー損失は大きくなる)。さらに、燃料が高速で燃料フィルタを通過するので、燃料フィルタの破損も生じやすくなる。より頑丈な燃料フィルタを用いる必要が生じる。ジェットポンプ50から送られる燃料を、第1貯留槽52で貯留すれば、上記の問題が解決される。
次に、第2実施例の燃料供給装置について説明する。図4は、第2実施例の燃料供給装置110を示している。第2実施例の燃料供給装置110は、第1実施例の燃料供給装置10の第1貯留槽52と第2貯留槽54の位置を入れ替えた構成を備えている。すなわち、第2実施例の燃料供給装置110では、燃料フィルタ42の内側の空間(すなわち、燃料フィルタ42と燃料ポンプ44の間の空間)が第2貯留槽54となっており、燃料フィルタ42の外側の空間(すなわち、燃料フィルタ42のリザーバカップ32の側壁32bの間の空間)が第1貯留槽52となっている。第2実施例の燃料供給装置110のその他の構成は、第1実施例の燃料供給装置10と略同じである。
第2実施例の燃料供給装置110では、燃料フィルタ42の外側が第1貯留槽52となっている。したがって、燃料フィルタ42の第1貯留槽52側の表面積が大きくなっている。燃料フィルタ42で捉えられる異物は、第1貯留槽52側ほど多くなる。したがって、第1貯留槽52側ほど燃料フィルタ42の目詰まりが起こりやすい。燃料フィルタ42の第1貯留槽52側の表面積を大きくすると、より分散して異物が捉えられる(すなわち、捉えられた異物の密度が低下する)。したがって、燃料フィルタ42の目詰まりが起こり難くなる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20:燃料タンク
22:蓋
23:燃料吐出ポート
28:コントローラ
32:リザーバカップ
42:燃料フィルタ
44:燃料ポンプ
46:プレッシャーレギュレータ
50:ジェットポンプ
52:第1貯留槽
54:第2貯留槽
Claims (4)
- 燃料タンク内の燃料を外部装置に供給する燃料供給装置であって、
第1貯留槽と、
燃料タンク内の燃料を第1貯留槽に送るサブポンプと、
第1貯留槽に接続されているとともに第1貯留槽に貯留された燃料が流入する第2貯留槽と、
第1貯留槽と第2貯留槽の間に設置されている燃料フィルタと、
第2貯留槽内の燃料を吸入して吐出する燃料ポンプと、
を有する燃料供給装置。 - 内部が前記燃料フィルタにより仕切られているリザーバカップをさらに有し、
リザーバカップ内の燃料フィルタにより仕切られた一方の空間が第1貯留槽となっており、他方の空間が第2貯留槽となっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。 - 燃料ポンプがリザーバカップ内に設置されており、
燃料フィルタが燃料ポンプの周囲を囲んでおり、
燃料フィルタの内側の空間が第1貯留槽となっており、燃料フィルタの外側の空間が第2貯留層となっていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。 - 燃料ポンプがリザーバカップ内に設置されており、
燃料フィルタが燃料ポンプの周囲を囲んでおり、
燃料フィルタの内側の空間が第2貯留槽となっており、燃料フィルタの外側の空間が第1貯留層となっていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
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