JP2009174117A - パネル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】矩形状の面材12と、長尺状の枠組材15、16とを備える。面材12は、交互に形成される谷部17と山部18Aとを有し、谷部17の両端部が、枠組材に接合される。山部18Aは、一対の斜面部21Aを有し、この一対の斜面部21Aの先端部同士は、平坦部22Aを介して連続して形成され、山部と枠組材とからなる断面形状は、略台形に形成される。谷部は、隣り合う山部間に所定の幅寸法を有して形成され、谷部と枠組材とは、山部の基端近傍における当該谷部の山部側の両端部において、互いに接合され、負荷される面内せん断力に対して高い面内せん断抵抗を発揮できる。
【選択図】図4
Description
このようなパネル構造は、パネルの自重、または積雪や積載物等による鉛直荷重、風圧力等といったパネル面に直交する荷重に対する剛性および耐力、つまり面外曲げ剛性および耐力を確保するために、断面二次モーメントおよび断面係数の大きい折板を備えている。例えば、上下フランジとこれらを結ぶウェブとから断面波形に形成された折板が用いられ、上下フランジの平面部の幅寸法、あるいはウェブの長さ寸法(上下フランジ間の寸法)が大きく設定されている。
また、梁、小梁、柱、間柱、母屋、胴縁等の枠体と、折板との接合については、面外力を受ける折板が枠体から引き剥がされる力に抵抗できればよく、折板の谷部の中央付近において折板と枠材とがビスや鋲や溶接等で離散的に接合されているものが多い。
特許文献1に記載されたパネル構造は、山部と谷部とからなる断面形状が波形に形成された折板と、この折板の谷部に当接する平板とを互いに接合することによって構成されたもので、谷部と平板との接合位置は、山部の両脇位置となっている。これにより、隣り合う谷部の間隙が長方形から平行四辺形に変形しようとする挙動を、平板に形成される張力場の抵抗で抑制し、パネルの面内せん断抵抗の向上を図るものである。このように特許文献1は、折板と平板のパネル同士の接合に着目した、パネル単体の構成に関するものである。
この構成によれば、面材の斜面部に複数の凹部あるいは凸部が、谷部と山部との交互形成方向に直交する方向に並んで形成されているので、斜面部の局部座屈に対する耐力が向上される。すなわち、斜面部の厚さ寸法を大きくすることなく、面材と枠材との接合で構成されたトラス構造の圧縮力負担側の座屈耐力を効率よく高めることができる。
なお、エンボス加工(embossing)等によって凹部あるいは凸部を形成すれば、別途部材を取り付けたりする必要がなく、さらに効率よく斜面部の面内せん断力に対する耐力を向上させることができる。
この構成によれば、接合部材の両端部の当接部によって、例えば、締結部材を用いて接合部材の略中央の1箇所を枠材に締結固定させるだけで、山部の基端近傍における谷部の山部側の両端位置の2箇所を、容易に枠材に接合されることができ、接合作業の効率化を図ることができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るパネル構造を示す斜視図、図2は、図1に示すパネル構造の折板パネル10の分解斜視図である。図3は、折板パネル10の一部を示す側面図である。
折板パネル10の枠組材11は、上方の枠組材13と、下方の枠組材14と、左右の枠組材15,16とを有する。折板パネル10の面材12は、左右の枠組材15,16に渡って延び、交互に形成される谷部17と山部18とを有し、谷部17の延設方向の両端部が、枠組材15,16に当接して接合されている。谷部17は、図3に示すように、隣り合う山部18間に所定の幅寸法を有し、平坦な板状に形成されている。山部18は、隣り合う谷部17を基端として枠組材15,16から離れる方向、かつ互いに接近する方向に延設される一対の斜面部21を有している。すなわち、山部18は、谷部17から枠組材15,16とは反対方向に突出して形成され、これらの谷部17および山部18によって、面材12の断面形状が波形に形成されている。
図2にて複数の谷部17のうち、枠組材15,16の長尺方向の両端に設けられた谷部17は、所定の接合間隔で設けられたビス19によって上下の枠組材13、14に接合されている。なお、面材12と枠組材11との接合については、ビス19を用いる場合に限られず、スポット溶接やボルト、鋲等で接合してもよい。
(1)山部18が一対の斜面部21により形成され、面材12と枠組材15,16との接合による断面形状が略三角形に形成されるので、この面材12および枠組材15,16からなるトラス構造によって、面材12の断面形状がゆがむ変形を効率よく抑制できる。さらに、枠組材15,16の長尺方向における谷部17の両端位置、つまり山部18の両脇部分にて面材12と枠組材15,16とが接合されるので、面材12の谷部17が枠組材15,16から浮き上がる変形も抑制される。このような面材12の断面形状と、面材12および枠組材13,14の接合構造とを合わせ持つことによって、高い面内せん断抵抗を確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る折板パネル10Aについて図4に基づいて説明する。図4は、折板パネル10Aを示す側面図である。この折板パネル10Aは、前述の第1実施形態の折板パネル10に対して、面材12Aの山部18Aに一対の斜面部21Aの突出側の端部同士を連結する平坦部22Aが形成されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。すなわち、平坦部22Aは、谷部17と略平行に配置され、一対の斜面部21Aおよび平坦部22Aによって、山部18Aの断面形状が略台形に形成されている。また、枠組材15、16の長尺方向の平坦部22Aの長さ寸法L1は、山部の幅寸法L3の50%以下、山部の高さ寸法hは、山部の幅寸法L3の65%以下となるように設定されている。
(2)面材12Aの山部18Aに形成された平坦部22Aによって、折板パネル10Aに下地材、断熱材、外装材等を設ける際に、下地材、断熱材、外装材等を平坦部22Aの表面に当接させることができ、下地材、断熱材、外装材等を容易に設置することができる。また、面材12Aを折板に成形する際の折り曲げ角度を抑えることができ、成形時の割れの防止、ロール段数の削減など、生産効率の向上にもつながる。
次に、本発明の第3実施形態に係る折板パネル10Rおよび10Sについて図5に基づいて説明する。図5(A)は、折板パネル10Rを示す側面図である。この折板パネル10Rは、前述の第1実施形態の折板パネル10に対して、面材12Rの山部18Rが一対の曲面を有する斜面部21Rの端部同士を連結して形成されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。斜面部21Rは端部同士が連結する位置まで曲面としてもよいが、前述の第2実施形態のように、円弧の頂部に平坦部22Rを設けてもよい。また、円弧の形状は、第2実施形態に示す略台形を内接する円弧と外接する円弧に挟まれた領域で設定されている。なお、斜面部21Rは、全面が曲率を有する完全な曲面としてもよいが、図5(B)に示すように、略円弧形状となるような多角形状の斜面部21Sを有する折板パネル10Sとしてもよい。
(3)面材12Rおよび12Sを折板に成形する際の折り曲げ角度をより抑えることができ、成形時の割れの防止など、さらなる生産効率の向上につながるとともに、折板そのものを仕上げ材とする際に、角のない滑らかな面が構成でき、意匠面でのメリットも得ることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る折板パネル10Bについて図6に基づいて説明する。図6は、折板パネル10Bを示す側面図である。この折板パネル10Bは、前述の第1実施形態の折板パネル10に対して、谷部17が接合用金具(接合部材)31によって枠組材15、16に接合されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。接合用金具31は、谷部17の枠組材15、16とは反対側に配置され、略立法体の鋼片の両肩の角部を切除して形成されている。すなわち、接合用金具31は、中央部の金具本体部32と、この金具本体部32の両端にそれぞれ形成された傾斜部33と、谷部17に当接する当接面(当接部)34とを有する。金具本体部32は、面材12の谷部17と略平行に配置され、中央部に貫通孔であるビス孔35を有している。このような接合用金具31を谷部17に当接させて、金具本体部32のビス孔35に挿通させた締結手段である金具用ビス19Aを谷部17に貫通させ、さらに枠組材15、16に螺合させることによって、面材12を枠組材15、16に押圧して接合させることができるようになっている。すなわち、接合用金具31の当接面34が谷部17に当接されるので、第1実施形態のビス19による接合と略同様に、接合用金具31による接合位置は、枠組材15、16の長尺方向における各谷部17の両端部分、つまり、山部18の基端近傍における谷部17の山部18側の両端部を少なくとも含むようになっている。なお、締結手段としては、金具用ビスに限らず、ボルトや鋲等でもよい。
(4)接合用金具31の当接面34によって、少なくとも谷部17における山部18の近傍位置が枠組材15、16に接合されるので、1本の金具用ビス19Aで谷部17の両端部の接合位置を枠組材15、16に接合することができ、接合作業の効率化が図れる。
(5)谷部17の両端部の接合位置をそれぞれ単独のビスで締結する場合には、ビスの頭部の大きさに対応する分だけ山部18の端部から離れた位置を接合位置とする必要があるのに対して、接合用金具31の当接面34を当接させる場合には、山部18の端部ぎりぎりの位置で接合用金具31の幅で接合することができ、折板パネル10Bの面内せん断抵抗を更に高めることができる。
次に、本発明の第5実施形態に係る折板パネル10Cについて図7に基づいて説明する。図7は、折板パネル10Cの面材12Bを部分的に示す斜視図である。この面材12Bでは、前述の第1実施形態の山部18に対して、エンボス加工(embossing)によって山部18Bの斜面部21Bに複数の凸部23が形成されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。この凸部23は、斜面部21Bの表面に、山部18Bの延びる方向(谷部17と山部18Bとが交互に形成される方向の直交方向)に定間隔毎に並んで形成されている。また、凸部23は、斜面部21Bの傾斜方向に沿って長尺状に形成されている。なお、凸部23の変わりに、凹部が形成されていてもよいし、あるいは凸部と凹部の両方が形成されていてもよい。あるいは、エンボス加工ではなく、凸状の部材等を斜面部21Bの表面に取り付けてもよい。また、エンボス加工や凸状部材の取り付けは、山部全長に渡って設ける必要はなく、断面のゆがみ変形が大きく生じる、枠材と接合される折板の端部領域のみとしてもよい。
(6)エンボス加工(embossing)によって面材12Bの斜面部21Bに複数の凸部23が形成されているので、斜面部21Bの局部座屈に対する耐力が向上して、面材12Bを構成する折板の厚さ寸法を大きくしなくても、折板パネル10Cの面内せん断抵抗を効率よく高めることができる。
例えば、前記各実施形態では、壁面を構成するパネル構造を例として折板パネル10を説明したが、これに限らず、パネル構造としては、床パネルや屋根パネルとして構成されるものでもよい。
また、前記各実施形態の面材および枠組材は、普通鋼やステンレス鋼等の鋼材、あるいは、樹脂材等を用いてもよい。枠組材としては溝形鋼に限らず、H形、角形、円形、その他形状等としてもよく、形鋼、鋼管、薄板軽量形鋼等を用いてもよい。折板の折り曲げ半径については、従来の薄板建材パネルと同様の、板厚中心半径で板厚の1.5倍〜2.5倍程度に限らず、それ以上の値としてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
ここでは、本発明の第1実施例(図8,図9)と、第2実施例(図10)と、その比較例(図11,図12)とについて説明し、これら第1,第2実施例および比較例の試験結果を示すグラフ(図13)について説明する。
なお、各実施例および比較例では、折板パネル10D,10E,50の枠組材11A,51の材質および形状、面材12C,12D,52を構成する折板の材質および表面処理等の条件を合致させ、面材12C,12D,52の形状および接合用金具31A,55の形状を変えてせん断試験が実施されている。
図8は、第1実施例の折板パネル10Dの正面図である。図9(A)は、折板パネル10Dの側面図、図9(B)は、せん断試験による折板パネル10Dの変形を説明するための側面図である。図13は、せん断力Pを加えた際の荷重と変位の関係を示すグラフである。
第1実施例の折板パネル10Dは、図8に示すように、枠組材11A(13A〜16A)を略正方形状に四周枠組みした一方の面に折板からなる面材12Cを接合して構成されている。折板パネル10Dは、前記第3実施形態の折板パネル10Bと略同様であるが、試験用として実用寸法の約1/3.5スケールで形成されている。面材12Cを構成する折板の厚さ寸法は、約0.4mmに設定され、略正方形状の面材12Cの一辺の長さ寸法は、約800mmに設定されている。面材12Cの山部18Cは、互いに平行に10条分形成され、山部18Cの中心ピッチは、約80mm間隔に設定されている。面材12Cの谷部17Aのうちの枠組材15A,16Aと当接する谷部17Aは、枠組材15A,16Aに約80mm間隔のピッチで接合されている。これらの折板の厚さ寸法、面材の一辺の長さ寸法、山部の中心ピッチ、および枠組材15A,16Aに対する接合ピッチは、各実施例および比較例において共通している。
枠組材13Aに沿った方向における山部18Cの幅寸法L3および谷部17Aの長さ寸法L4は、約40mmに設定され、同方向の接合用金具31Aの長さ寸法L5は約35mmに設定されている。山部18Cの高さhは約20mmに設定され、折板山部の断面は略三角形状を形成している。
第1実施例の折板パネル10Dによると、図9(A)に示すように、せん断試験によって一対の斜面部21Cのうちの一方の斜面部21Cに引張負荷が作用し、他方の斜面部21Cに圧縮負荷が作用する。そして、せん断力Pが所定の大きさに達すると、図9(B)に示すように、他方の斜面部21Cが圧縮負荷によって座屈変形することが分かった。また、図13に荷重−変形曲線a(太い実線)で示すように、折板パネル10Dは、せん断力Pが約29kNまで増加する間において概ね弾性変形し、約29kNに達した時点(変位量δが約1.9mmに達した時点)でせん断力Pが低下することが分かった。
図10は、第2実施例の折板パネル10Eの側面図である。
第2実施例の折板パネル10Eは、図10に示すように、第1実施例の折板パネル10Dに対して、山部18Dの形状のみが相違するもので、その他の構成は略同様である。山部18Dの断面形状は、前述の第2実施形態の山部18Aと略同様に略台形に形成されている。枠組材13A,14Bに沿った方向における山部18Dの幅寸法L3は、約40mmに設定され、山部18Dの平坦部22Bの長さ寸法L1は、約15mmに設定され、山部18Dの高さhは約20mmに設定されている。従って、平坦部22Bの長さ寸法L1は、山部18Dの幅寸法L3の50%以下、山部18Dの高さhは、山部18Dの幅寸法L3の65%以下に設定されている。
このような構成の折板パネル10Eを用いて、枠組材15A,16Aにせん断力Pを負荷させ、せん断試験を実施し、枠組材15A,16Aの相対的な変位量δを測定した。
第2実施例の折板パネル10Eによると、図13に荷重−変形曲線bで示すように、折板パネル10Eは、せん断力Pが約25kNまで増加する間において概ね弾性変形し、約25kNに達した時点(変位量δが約2.7mmに達した時点)でせん断力Pが低下することが分かった。
図11は、比較例の折板パネル50の側面図である。図12(A),(B)は、せん断試験による折板パネル50の変形を説明するための正面図および側面図である。
比較例の折板パネル50は、図11に示すように、枠組材51に沿った方向における面材52の山部53の幅寸法L3は、約48mmに設定され、谷部54の長さ寸法L4は、約32mmに設定され、同方向の接合用金具55の長さ寸法L5は、約12mmに設定されている。
平坦部57の長さ寸法L1は、約32mmに設定され、山部53の高さhは約20mm設定されている。
このような構成の折板パネル50を用いて、枠組材15A,16Aにせん断力Pを負荷させ、せん断試験を実施し、枠組材15A,16Aの相対的な変位量δを測定した。
比較例の折板パネル50によると、図12(A),(B)に示すように、せん断試験によって山部53の断面形状のゆがみが発生し、谷部54の枠組材51からの浮き上がりが発生することが分かった。図12(B)に示す山部53の断面形状のゆがみは、図12(A)に示すように山部53の長手方向の中央位置からその両端に向かって大きくなっている。図13に荷重−変形曲線c(細い実線)で示すように、折板パネル50は、前述の第1〜2実施例とは異なり、載荷初期から線形性を失い剛性が低下していき、せん断力Pの最大値は、約18kNとなり、その時の変位量δは約8.3mmとなることが分かった。
図16(A)において、横軸は、山部の幅寸法L3(式1では「f+2g」に相当)に対する、山部の平坦部の長さ寸法L1(式1では「f」に相当)の比であり、縦軸は、L3(式1では「f+2g」に相当)に対するL1(式1では「f」に相当)の比が1となる時を基準とした耐力の比である。L1/L3(式1では「f/(f+2g)」に相当)が0.5以下の範囲(図中のS1で示す範囲)では、耐力比が1.5以上となっており、十分なせん断抵抗が期待できることが分かる。なお、図14の塑性ヒンジ線モデルに示すように、折板は板要素の曲げで抵抗するため、耐力は板厚の二乗に比例する。すなわち、前述の耐力比1.5倍は、板厚を約1.2倍するのと同等の効果を持つこととなり、また、同等耐力を確保するのであれば、板厚を2割低減することができ、一般的な折板の板厚(0.4〜6mm程度)で考えれば、1サイズ程度以上の板厚減を図ることにつながる。数値範囲を定めるための耐力比1.5は、このような考えに基づき定めたものである。
また、図16(B)において、横軸は、山部の幅寸法L3(式1では「f+2g」に相当)に対する、山部の高さ寸法hの比であり、縦軸は、L3(式1では「f+2g」に相当)に対するhの比が1となる時を基準とした耐力の比である。h/L3(式1では「h/(f+2g)」に相当)が0.65以下の範囲(図中のS2で示す範囲)では、耐力比が1.5以上となっており、十分なせん断抵抗が期待できることが分かる。
前述の実施例で示した、山部の幅寸法L3に対する山部の平坦部の長さ寸法L1、山部の幅寸法L3に対する山部の高さ寸法h、の比率を定めた数値範囲は、以上の理由により定めたものである。
Claims (6)
- 全体略矩形状に形成された面材と、この面材に接合される長尺状の枠材と、を備え、面材の面内方向に加わる面内せん断力に抵抗するパネル構造であって、
前記面材は、交互に形成される谷部と山部とを有し、前記谷部の両端部が、前記枠材に当接して当該枠材に接合され、
前記山部は、隣り合う前記谷部を基端として前記枠材から離れる方向、かつ互いに接近する方向に延設される一対の斜面部の先端部同士が連続して形成され、
前記谷部は、隣り合う山部間に所定の幅寸法を有して形成され、当該谷部と前記枠材とは、前記山部の基端近傍における当該谷部の山部側の両端部において、互いに接合されることを特徴とするパネル構造。 - 請求項1に記載のパネル構造において、
前記山部は、隣り合う前記谷部を基端として前記枠材から離れる方向、かつ互いに接近する方向に延設される一対の斜面部を有し、
この一対の斜面部の先端部同士は、直接連続して形成され、
前記山部と前記枠材とからなる断面形状は、略三角形に形成されることを特徴とするパネル構造。 - 請求項1に記載のパネル構造において、
前記山部は、隣り合う前記谷部を基端として前記枠材から離れる方向、かつ互いに接近する方向に延設される一対の斜面部を有し、
この一対の斜面部の先端部同士は、前記谷部における山部側の両端部を結ぶ方向に略平行に形成された平坦部を介して連続して形成され、前記山部と前記枠材とからなる断面形状は、略台形に形成されることを特徴とするパネル構造。 - 請求項1に記載のパネル構造において、
前記山部は、隣り合う前記谷部を基端として前記枠材から離れる方向、かつ互いに接近する方向に延設される一対の曲面を有する斜面部を有し、
この一対の曲面を有する斜面部の先端部同士は、連続して形成され、
前記山部と前記枠材とからなる断面形状は、略円弧形に形成されることを特徴とするパネル構造。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパネル構造において、
前記斜面部の表面には、複数の凹部あるいは凸部が形成され、
この複数の凹部あるいは凸部は、前記谷部と山部とが交互に形成される方向の直交方向に並設されることを特徴とするパネル構造。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のパネル構造において、
前記谷部の前記枠材とは反対側に、前記枠材に向かって貫通する貫通孔を有する接合部材が配置され、
前記貫通孔に挿通されて前記谷部を貫通し、前記谷部を介在して当該接合部材を前記枠材に押圧固定する締結手段が設けられ、
前記接合部材の山部側の両端部には、前記山部の基端近傍における前記谷部の山部側の両端部に当接して、この谷部の両端部と前記枠材とを接合する当接部が形成されることを特徴とするパネル構造。
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