次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の携帯端末装置の第1の実施の形態を示す外観図である。
図1(a)に示す携帯端末装置1−1は、第1の筐体2と、第2の筐体4と、サブ表示装置6−1と、を含んでいる。
携帯端末装置1−1は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System:パーソナルハンディフォンシステム)端末、或いは、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)などの携帯可能な端末装置である。
第1の筐体2と第2の筐体4は、それぞれ、携帯端末装置1−1の上部と下部に位置し、図示しないヒンジなどで相互に接続されており、ヒンジなどを介して相互に折り畳み可能な構造となっている。
第1の筐体2は、携帯端末装置1−1を開いたときの正面側に、携帯端末装置1−1が出力する情報を表示する表示装置3を含んでいる。表示装置3は、例えば、液晶表示装置で構成されている。
第2の筐体4は、携帯端末装置1−1への情報入力を行うキー入力装置5を含んでいる。キー入力装置5は、例えば、テンキーや電源キー、或いは、通話開始キーなどを含む。キー入力装置5は、また、図示しない十字キーや各種機能キーなどを含むものであってもよい。
したがって、第1の筐体2は、表示装置を有する筐体の第1の部分であり、第2の筐体4は、キー入力装置を有する筐体の第2の部分である。
サブ表示装置6−1は、ヒンジ7−1を介して第1の筐体2と機械的及び電気的に接続されている。サブ表示装置6−1は、図中の(イ)として注記しているように、第1の筐体2と表面が同じ方向を向く状態から、第1の筐体2の裏側(背面側)まで、ヒンジ7−1を介して180度回動可能となっている。
図1(b)に示す携帯端末装置1−1は、図1(a)に示したサブ表示装置6−1が、第1の筐体2の背面に回動しており、携帯端末装置1−1の正面側からはサブ表示装置6−1が見えなくなっている状態を示したものである。
サブ表示装置6−1は、例えば、紙のように薄くて軽く、曲げることも可能な表示デバイスであるところの電子ペーパで構成されている。電子ペーパは、電源を切っても表示内容をそのまま保持できる表示デバイスであるため、不揮発性表示媒体の一例として挙げることが可能な表示デバイスである。
サブ表示装置6−1の不揮発性表示媒体はカバーで覆われていてもよい。この場合、カバーは、可視光を良好に透過する材質、例えばアクリル等、で形成されている。従って、サブ表示装置6−1においては、アクリル等で形成されたカバーを介して、カバー内部の不揮発性表示媒体が良好に見えるようになっている。なお、このカバーは、柔軟性を有する電子ペーパが曲がらない程度の固さを有する材質で形成されている。
尚、サブ表示装置6−1を構成する不揮発性表示媒体としては、電気泳動方式の電子ペーパ、ツイストボール方式の電子ペーパ、強誘電液晶を用いた方式の電子ペーパ、などを挙げることができる。このような不揮発性表示媒体の中には、多色(マルチカラー)表示も可能となっているものもある。
さらに、サブ表示装置6−1は、第1の筐体2の一辺ではなく、第2の筐体4の一辺に回動可能に接続されていても良い。あるいは、第1の筐体2および第2の筐体4の両方にそれぞれ回動可能に接続されていても良い。
次に、図2を参照して、図1に示した携帯端末装置1−1の回路構成について説明する。
図2は、第1の実施の形態の携帯端末装置の回路構成の代表的ブロック図である。
図2に示す携帯端末装置1−1は、表示装置3と、キー入力装置5と、サブ表示装置6−1と、制御部9−1と、を含んでいる。
表示装置3は、図1に示した表示装置3であり、携帯端末装置1−1が出力する情報を表示する。
キー入力装置5は、図1に示したキー入力装置5であり、携帯端末装置1−1への情報入力を行う複数のキーを含んでいる。
サブ表示装置6−1は、図1に示したサブ表示装置6−1であり、携帯端末装置1−1が出力する情報の内、表示装置3に出力する情報を補佐する情報などを表示する。
制御部9−1は、携帯端末装置1−1全体の動作制御を行い、特に、サブ表示装置6−1の位置に応じて、サブ表示装置6−1に表示する情報を変更するように動作する。
例えば、図1(a)に示すように、第1の筐体2とサブ表示装置6−1が同一向きになる状態となっている場合には、第1の筐体2の表示装置3には、携帯端末装置1−1で動作中のアプリケーションの主要情報を表示する。そして、サブ表示装置6−1には、携帯端末装置1−1で動作中のアプリケーションの主要情報を補うための補佐情報を表示する。
また、例えば、サブ表示装置6−1が第1の筐体2の裏側にほぼ密着するように位置する状態となっている場合には、サブ表示装置6−1には、携帯端末装置1−1の第1の筐体2の背面デザインとなる画像などを表示する。
なお、第1の実施の形態においては、サブ表示装置6−1がヒンジ7−1を介して第1の筐体2(筐体の第1の部分)に回動可能に接続されているが、サブ表示装置6−1の移動形態は、これに限定されない。たとえば、別の実施の形態で説明するが、サブ表示装置6−1が筐体の第1の部分または第2の部分に対し、スライドして移動するものであってもよい。
次に、図3を参照して、図2に示す本発明の第1の実施の形態の携帯端末装置1−1の回路構成の具体例について説明する。
図3は、図2に示す本発明の第1の実施の形態の携帯端末装置の回路構成の具体例を示すブロック図である。
図3に示す携帯端末装置1−1は、表示装置3、表示制御部30、記憶部8、サブ表示装置6−1、サブ表示装置制御部60−1、サブ表示装置回転角度検出部61−1、キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、制御部9−1を含んでいる。
表示装置3は、図2に示した表示装置3と同一であり、携帯端末装置1−1が出力する情報を表示する。表示装置3に表示される情報は、携帯端末装置1−1が主として出力する情報である。
表示制御部30は、後述する制御部9−1から表示装置3に表示する情報を受け、受けた情報を表示装置3の表示に適するよう加工制御して表示装置3に出力する。
記憶部8は、携帯端末装置1−1で動作する複数n本のアプリケーションプログラム80(80−1〜80−n)を記憶している。また、記憶部8は、サブ表示装置6−1に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するサブ表示装置設定情報テーブル81−1を記憶している。さらに、記憶部8は、サブ表示装置6−1の回動した回転角度に応じて、サブ表示装置6−1に表示する情報を設定記憶するサブ表示装置設定データ保存部82−1を有している。
またさらに、記憶部8は、図示していないが、携帯端末装置1−1が動作するために必要なオペレーティングシステムや設定情報、或いは、各種ユーザデータ(例えば、電話帳、動作履歴情報、画像情報、等々)などをも記憶している。
サブ表示装置6−1は、図2に示したサブ表示装置6−1と同一であり、携帯端末装置1−1が出力する情報を表示する。サブ表示装置6−1に表示される情報は、携帯端末装置1−1が従として出力する情報である。
サブ表示装置制御部60−1は、後述する制御部9−1からサブ表示装置6−1に表示する情報を受け、受けた情報をサブ表示装置6−1の表示に適するよう加工制御してサブ表示装置6−1に出力する。
サブ表示装置回転角度検出部61−1は、サブ表示装置6−1が、図2に示した表示装置3を含む第1の筐体2と、ヒンジ7−1の周りでどの程度開閉しているかを示す回転角度を検出する。サブ表示装置回転角度検出部61−1は、回転角度が変化したことを検出した場合に、その検出角度を制御部9−1に通知する。
キー入力装置5は、図2に示したキー入力装置5と同一であり、携帯端末装置1−1への情報入力を行う複数のキーを含んでいる。
無線通信部65は、携帯端末装置1−1が移動体通信網などの基地局装置などとの通信を行う際に、携帯端末装置1−1の送受信データを無線信号として送受信する。
送受話器66は、携帯端末装置1−1で音声通信を行う際に、音声の入力や出力を行う。送受話器66は、例えば、音声入力を行うマイクや、音声出力を行うスピーカなどで構成される。
制御部9−1は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を含んでおり、CPUの動作により携帯端末装置1−1全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリケーションプログラムなどは、前述したように、記憶部8に記憶されている。
次に、図4を参照して、携帯端末装置1−1の記憶部8が記憶しているサブ表示装置設定情報テーブル81−1について説明する。
図4は、サブ表示装置設定情報テーブルの一例を示す図である。
サブ表示装置設定情報テーブル81−1は、上述したように、サブ表示装置6−1に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するテーブルである。
図4に示すサブ表示装置設定情報テーブル81−1は、81−1−10行に示すように、サブ表示装置回転角度(θ)の欄(81−1−1列)と、制御部処理内容の欄(81−1−2列)とを含んでいる。
本実施の形態においては、サブ表示装置6−1が、ヒンジ7−1を介して、第1の筐体2の背面にぴったり密着するように回動した状態のときを、回転角度0度とし、サブ表示装置6−1と第1の筐体2が同一平面をなす状態になったときを、回転角度180度とする。そして、回転角度を記号「θ」で表わすものとする。なお、ヒンジ7−1は、回転角度が略0度、略180度の状態を保持できる機能を有する。回転角度が略180度の場合、サブ表示装置6−1と第1の筐体2が同一平面をなさなくても、略同一の向きであれば良い。
なお、以降の説明において、回転角度0度、180度など、絶対的角度のように記載するが、これは記述の容易化のためであり、それぞれ、略0度、略180度などを意味するものである。
制御部処理内容の欄(81−1−2列)には、携帯端末装置1−1の制御部9−1が実行する処理の内容が記載されている。
具体的には、回転角度θが0度以外の角度から0度になったとき(81−1−11行)、制御部9−1は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−1は、記憶部8のサブ表示装置設定データ保存部82−1からサブ表示装置設定データ(後述する)を読み込む。そして、当該設定データに従って、第1の筐体2の背面として表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−1を介してサブ表示装置6−1に表示させる。
回転角度θが、0度<θ<180度以外の角度から、0度<θ<180度の範囲内となった場合、制御部9−1は、サブ表示装置制御部60−1を介してサブ表示装置6−1の表示を消去させる(図4の81−1−12行)。なお、この行(図4の81−1−12行)の記載は、表示消去の一例を示すものであり、表示を消去せず、それまでの表示を継続して表示するようにしてもよい。
回転角度θが180度以外の角度から180度になったとき(81−1−13行)、制御部9−1は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−1は、記憶部8のサブ表示装置設定データ保存部82−1からサブ表示装置設定データを読み込む。そして、当該設定データに従って、第1の筐体2と同一平面となったサブ表示装置6−1に、サブ表示装置6−1の前面に表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−1を介して表示させる。
次に、図5を参照して、携帯端末装置1−1の記憶部8が有しているサブ表示装置設定データ保存部82−1(図3)について説明する。
図5(a)、(b)は、図3のサブ表示装置設定データ保存部82−1の一例を示す図である。
サブ表示装置設定データ保存部82−1は、上述したように、サブ表示装置6−1の回動した回転角度に応じて、サブ表示装置6−1に表示する情報を設定記憶するものである。
図5において、サブ表示装置設定データ保存部82−1は、サブ表示装置設定データとして、背面表示設定データ82−1−1(図5(a))と、初期画面としての表示(待ち受け画面表示)のための前面表示設定データ82−1−2(図5(b))を有している。
背面表示設定データ82−1−1は、図4で説明したように、サブ表示装置6−1がヒンジ7−1を介して第1の筐体2の背面にぴったり密着するように回動した状態のとき、すなわち回転角度θが0度のときに、サブ表示装置6−1に表示する情報の設定データである。
具体的には、図5(a)に示す背面表示設定データ82−1−1としては、背面表示の色(82−1−1−1)、背面表示のデザイン(82−1−1−2)、背面表示にカレンダー表示を行うか否か(82−1−1−3)、背面表示に着信表示を行うか否か(82−1−1−4)、などが有る。
ここで、図6を参照して、背面表示設定データ82−1−1の設定方法の一例について説明する。
図6は、背面表示設定データの設定方法の一例を示す図である。
本実施の形態においては、背面表示設定データ82−1−1は、携帯端末装置1−1の表示装置3とキー入力装置5を使用して、制御部9−1の制御のもとに設定できるようになっている。
先ず、携帯端末装置1−1は、表示装置3へ、図6(a)に示すような背面表示設定画面を表示する。図6(a)の背面表示設定画面には、設定項目として、色設定、デザイン設定、カレンダー表示設定、着信表示設定、などが表示されている。そして、キー入力装置5のキーを使用して、各設定項目の何れかをユーザに選択させる。
例えば、図6(a)の「色設定」が選択された場合は、図6(b)に示すような色設定画面を表示する。そして、ユーザに好みの色(例えば、白、青、黄、赤、など)を選択させる。また、図6(b)の、その他の設定、によって、ユーザが好みの色をカスタマイズできるようにすると尚良い。ここで選択された色は、後述するデザインを表示する際の色となる。また、選択された色は、図5(a)の背面表示設定データ82−1−1の色(82−1−1−1)のデータとして設定される。
また、図6(a)の「デザイン設定」が選択された場合は、図6(c)に示すようなデザイン設定画面を表示する。そして、ユーザに好みのデザイン(例えば、なし、星、水玉、縞、など)を選択させる。また、図6(c)の、その他の設定、によって、ユーザが好みのデザインとしての静止画などのユーザデータも選択設定できるようにすると尚良い。ここで選択されたデザインは、背面表示設定データ82−1−1のデザイン(82−1−1−2)のデータとして設定される。
さらに、図6(a)の「カレンダー表示設定」が選択された場合は、図6(d)に示すようなカレンダー表示設定画面を表示する。そして、ユーザにカレンダーの表示を「する」、「しない」を選択させる。ここで選択されたカレンダー表示の有無のデータは、背面表示設定データ82−1−1のカレンダー表示(82−1−1−3)のデータとして設定される。
またさらに、図6(a)の「着信表示設定」が選択された場合は、図6(e)に示すような着信表示設定画面を表示する。そして、ユーザに着信の表示を「する」、「しない」を選択させる。ここで選択された着信表示の有無のデータは、背面表示設定データ82−1−1の着信表示(82−1−1−4)のデータとして設定される。
以上、図6を参照して説明した背面表示設定データの設定の結果として、サブ表示装置6−1に表示される情報の一例を図7に示す。
図7は、サブ表示装置の背面表示として表示される情報の一例を示す図である。
図7(a)は、図6(c)のデザイン設定画面で、背面デザインとして「星」を設定した場合にサブ表示装置6−1に表示される情報、すなわち背面画像のデザイン、の一例を示している。
図7(b)は、図6(c)のデザイン設定画面で、背面デザインとして「水玉」を設定した場合にサブ表示装置6−1に表示される情報、すなわち背面画像のデザイン、の一例を示している。
図7(c)は、図6(c)のデザイン設定画面で、背面デザインとして「星」を設定し、かつ、図6(d)のカレンダー表示設定画面でカレンダー表示を「する」と設定した場合に、サブ表示装置6−1に表示される情報の一例を示している。図7(c)のカレンダー表示は、当日の年月日時分秒を「yy/mm/dd hh:mm:ss」の形式で表示した例を示している。
図7(d)は、図6(c)のデザイン設定画面で、背面デザインとして「星」を設定し、かつ、図6(e)の着信表示設定画面で着信表示を「する」と設定した場合に、サブ表示装置6−1に表示される情報の一例を示している。図7(d)の着信表示は、着信が有った場合に「着信あり」として表示した例を示している。
図5(b)に戻り、サブ表示装置設定データ保存部82−1が有する前面表示設定データ82−1−2について説明する。
前面表示設定データ82−1−2は、図4で説明したように、サブ表示装置6−1と第1の筐体2が同一平面をなす状態となったとき、すなわち回転角度θが180度となったときに、サブ表示装置6−1の初期画面として表示する情報の設定データである。
具体的には、図5(b)に示す前面表示設定データ82−1−2としては、初期表示を「する」か「しない」を示す初期表示のデータ(82−1−2−1)、初期表示を「する」ときの情報が何かを示す初期表示情報のデータ(82−1−2−2)、などが有る。
ここで、図8を参照して、前面表示設定データ82−1−2の設定方法の一例について説明する。
図8は、前面表示設定データの設定方法の一例を示す図である。
本実施の形態においては、前面表示設定データ82−1−2は、携帯端末装置1−1の表示装置3とキー入力装置5を使用して、制御部9−1の制御のもとに設定できるようになっている。
先ず、携帯端末装置1−1は、表示装置3へ、図8(a)に示すような前面表示設定画面を表示する。図8(a)の前面表示設定画面には、設定項目として、初期表示を「する」と「しない」が表示されている。そして、キー入力装置5のキーを使用して、各設定項目の何れかをユーザに選択させる。
例えば、図8(a)の「する」が選択された場合は、図8(b)に示すような初期表示設定画面を表示する。そして、ユーザに好みの初期表示情報を選択させる。初期表示情報は如何なる情報でもよいが、図8(b)には、スケジュール、ニュース、天気予報、株価情報などを例として挙げてある。また、図8(b)の、その他の設定、によって、ユーザが初期表示情報を好みの情報にカスタマイズできるようすると尚良い。
図8(a)で選択された「する」「しない」のデータは、図5(b)の前面表示設定データ82−1−2の初期表示(82−1−2−1)のデータとして設定される。また、図8(b)で選択された初期表示情報のデータは、前面表示設定データ82−1−2の初期表示情報(82−1−2−2)のデータとして設定される。
以上、図8を参照して説明した前面表示設定データの設定の結果として、サブ表示装置6−1に表示される情報の一例を図9に示す。
図9は、サブ表示装置の前面表示として表示される情報の一例を示す図である。
図9は、図8(b)の初期表示設定画面で、初期表示情報として「天気予報」を設定した場合にサブ表示装置6−1に表示される情報、すなわち初期表示情報、の一例を示している。なお、初期表示情報の取得は、携帯端末装置1−1に保存されている既存のデータを取得して表示するようにしてもよいし、或いは、インターネット接続による通信を介したリアルタイムな情報を取得して表示するようにしてもよい。
図9に示すサブ表示装置6−1への天気予報の表示は、本日の天気予報と週間天気予報の2つの予報情報を表示した例を示している。
次に、図10、図11を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−1の動作について説明する。なお、本実施の形態の動作の説明においては、携帯端末装置1−1でスロットマシンのゲームを行う場合の動作を一例として、説明を行うものとする。ここで、スロットマシンのゲームは、図3の記憶部8のアプリケーションプログラム80−2を起動することにより実行されるものとする。
図10は、第1の実施の形態の動作画面の一例を示す図である。
図10(a)に示す携帯端末装置1−1の表示装置3の(ロ)の部分には、スロットマシンのゲームの画像が表示されている。
スロットマシンのゲームでは、通常、回転する3つのドラムを表示し、それぞれのドラムの表面には、十数個の種類の異なる数字や記号が同一の順番で描かれている。そして、それぞれのドラムの表面の数字や記号の1つだけが見えるような窓枠を有している。窓枠の例を、図10(a)の(1)に示す。この例では、3つの窓枠内のそれぞれには、数字の「7」が見えている。
そして、スロットマシンのゲームを開始すると、3つのドラムは一斉に回転を始める。ドラムの回転は、各窓枠の直下に設けられたボタン(図10(a)の(2)に示す)を押下することにより止まり、止まったときのドラム上の数字や記号が1つ、前述の窓枠内に見えるようになる。3つの全てのドラムの回転を止めたときに、前述の窓枠内に、所定の同一の数字や記号が見える状態となれば、「当り」となり、景品としてのメダルが獲得できるようになっている。図10(a)の(1)に示したような、数字「7」が3つ揃った状態は、通常「大当り」であり、より多くの景品が獲得できる。
なお、本実施の形態においては、スロットマシンのゲームの開始や終了、或いは、回転しているドラムの停止などは、第2の筐体4のキー入力装置5の何れかのキーを押下することにより行われるようになっているものとする。
次に、図10と併せて図11を参照し、本実施の形態の動作の一例について詳細に説明する。
図11(a)、(b)は、第1の実施の形態の動作の一例を示すフローチャートである。
図11(a)において、図10に示した携帯端末装置1−1では、スロットマシンゲームを実行するアプリケーションプログラムが起動した状態となっている。そして、携帯端末装置1−1の制御部9−1は、当該アプリケーションプログラムの初期化処理に従って、表示装置3への表示を、表示制御部30を介して行う(図11(a)のステップS1)。ここでの表示は、図10(a)の(ロ)部に示すような、スロットマシンゲームを開始するための表示となる。
次に、制御部9−1は、サブ表示装置回転角度検出部61−1からサブ表示装置6−1の回転角度を取得する(ステップS2)。そして、制御部9−1は、取得した回転角度が180度であるか否かの判定を行う(ステップS3)。
回転角度が180度である場合(ステップS3でYes)、制御部9−1は、サブ表示装置6−1への表示を、サブ表示装置制御部60−1を介して行う(ステップS4)。回転角度が180度である場合の携帯端末装置1−1の外観を、図10(b)に示している。ここで、図10(b)の表示装置3は、(ロ)部には、図10(a)と同様に、スロットマシンゲームの主情報(ゲームを行うための画面)を表示する。そして、図10(b)のサブ表示装置6−1は、スロットマシンゲームの補佐情報として、状態表示の情報(スロットマシンでの大当り回数、獲得メダル枚数、など)や、スロットマシンゲームの操作方法の情報(キー入力装置5の各キーの機能、など)を表示する。
回転角度が180度でない場合(ステップS3でNo)、制御部9−1は、表示装置3に、サブ表示装置6−1を開くよう要求するメッセージを表示する(ステップS5)。回転角度が180度でない場合の携帯端末装置1−1の外観を、図10(a)に示している。そして、図10(a)の表示装置3の(イ)の部分には、サブ表示装置6−1を開くよう要求するメッセージ(例えば、「表示部の裏面を180度回転させてみよう!」)を表示する。
次に、図11(b)のフローチャートを参照し、制御部9−1が、サブ表示装置回転角度検出部61−1から、サブ表示装置6−1の回転角度が変化したとの通知を受けた場合の動作について説明する。携帯端末装置1−1では、先に説明したように、本実施の形態のスロットマシンゲームを実行するアプリケーションプログラムが動作しているものとする。
携帯端末装置1−1の制御部9−1が、サブ表示装置回転角度検出部61−1から、サブ表示装置6−1の回転角度が変化したとの通知を、変化後の回転角度と共に受信する(図11(b)のステップS11)。
制御部9−1は、受信した変化後の回転角度が180度であるか否かの判定を行う(ステップS12)。
変化後の回転角度が180度である場合(ステップS12でYes)、制御部9−1は、表示装置3に表示していた、「サブ表示装置を開くよう要求するメッセージ」を消去する(ステップS13)。次に、制御部9−1は、サブ表示装置6−1への表示を、サブ表示装置制御部60−1を介して行う(ステップS14)。
変化後の回転角度が180度である場合の携帯端末装置1−1の外観を、図10(b)に示している。ここで、図10(b)の表示装置3の(イ)部は、上述のステップS13の動作の結果として、表示していたメッセージを消去している。また、図10(b)のサブ表示装置6−1は、上述のステップS14の動作の結果として、スロットマシンゲームの補佐情報(状態表示の情報、スロットマシンゲームの操作方法の情報、など)を表示している。
変化後の回転角度が180度でない場合(ステップS12でNo)、制御部9−1は、表示装置3に、サブ表示装置6−1を開くよう要求するメッセージを表示する(ステップS15)。変化後の回転角度が180度でない場合の携帯端末装置1−1の外観は、先に説明した図10(a)と同様であり、図10(a)の表示装置3の(イ)部は、サブ表示装置6−1を開くよう要求するメッセージを表示している。
以上、本発明の携帯端末装置の第1の実施の形態について説明した。
上述したように、本発明の第1の実施の形態の携帯端末装置(携帯端末装置1−1)は、表示装置(表示装置3)を含む第1の筐体(第1の筐体2)と、キー入力装置(キー入力装置5)を含む第2の筐体(第2の筐体4)が連結されている。そして、第1の筐体に回動可能に接続されたサブ表示装置(サブ表示装置6−1)を含んでいる。
そして、携帯端末装置は、第1の筐体とサブ表示装置の回転角度に応じて、表示装置又は/及びサブ表示装置に表示する情報を変更する制御部(制御部9−1)を含んでいる。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末装置1−1の第1の筐体2の表示領域を、サブ表示装置6−1により拡大することが可能となる。また、サブ表示装置6−1の回転角度に応じて、第1の筐体2の表示装置3及び/又はサブ表示装置6−1に表示する情報を変更することが可能となっているため、ユーザにとって見易く扱い易い携帯端末装置1−1とすることが可能となる。
さらに、携帯端末装置は、上記に加え、サブ表示装置の回転角度(サブ表示装置の第1の筐体に対する回転角度)を検出する回転角度検出部(サブ表示装置回転角度検出部61−1)をさらに含んでいる。
また、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第1の筐体の背面に位置すると判定した場合、サブ表示装置にデザイン画像を表示するようにしている。
さらに、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第1の筐体と略同一向きになる状態となったと判定した場合、サブ表示装置には表示装置に表示されている情報を補佐する情報を表示するようにしている。
したがって、本実施の形態によれば、サブ表示装置6−1によるデザイン表示によって、携帯端末装置の筐体の背面におけるデザイン性を確保することができる。また、サブ表示装置6−1の回転により表示装置3の補助的な表示装置として利用できるので、一度に表示可能な情報量を増やすことができ、情報の確認が容易になる。
また、制御部は、サブ表示装置6−1が第1の筐体または第2の筐体に対し予め決められた位置(たとえば、0度、180度の回転角度の位置)にない状態となったことを判定した場合、サブ表示装置の表示を消去するようにしても良い。この場合、サブ表示装置の操作中における消費電力の低減が可能となる。但し、これに限られるものではなく、表示を継続しても良い。
またさらに、サブ表示装置は、不揮発性表示媒体で構成されるようになっている。
したがって、制御部により、常に確認したい情報をサブ表示装置に表示するようにすれば、その情報を携帯端末装置の電源を切っても表示し続け、使い勝手が良い。
[第2の実施の形態]
次に、本発明による第2の実施の形態について、図12〜図18を参照して説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態の携帯端末装置の外観図である。
図12に示す携帯端末装置1−2は、図1(a)に示した携帯端末装置1−1と以下の点でのみ異なるものである。すなわち、携帯端末装置1−1の第1の筐体2に接続されていたサブ表示装置6−1を、第2の筐体4に接続したものである。そして、図12においては、第2の筐体4に接続したサブ表示装置の参照数字を6−2としている。従って、図12において図1(a)に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図12(a)〜(e)に示す携帯端末装置1−2は、第1の実施の形態と同じ第1の筐体2と第2の筐体4とサブ表示装置6−2とを含んでいる。そして、図12(a)の携帯端末装置1−2は、第2の筐体4とサブ表示装置6−2とが同一平面をなす状態となっている場合を示している。なお、サブ表示装置6−2は、図12(a)の(ロ)として注記しているように、第2の筐体4の裏側(背面側)から表側(表面側)まで、ヒンジ7−2を介して360度回動可能となっている。
また、図12(b)(c)に示す携帯端末装置1−2は、サブ表示装置6−2が、ヒンジ7−1と同様のヒンジ7−2を介して、第2の筐体4の周りを360度回動する様子を示すものである。
さらに、図12(d)に示す携帯端末装置1−2は、図12(a)に示したサブ表示装置6−2が、第2の筐体4の前面に回動した状態を示している。そして、サブ表示装置6−2は、携帯端末装置1−2の第2の筐体4が有するキー入力装置5の各キーのキートップに、当該キーの機能を表示している状態を示すものである。図12(d)のキー入力装置5の機能は、それまでの「1」キーが「開始」機能を有するキーとなったことを示しており、また、それまでの「3」キーは、「終了」機能を有するキーとなったことを示している。さらに、それまでの「5」キーが「停止」機能を有するキーとなったことを示しており、その他のキーには如何なる機能も割り当てられていないことを示している。
またさらに、図12(e)に示す携帯端末装置1−2は、図12(a)に示したサブ表示装置6−2が、第2の筐体4の前面に回動した状態を示している。そして、サブ表示装置6−2は、携帯端末装置1−2の第2の筐体4が有するキー入力装置5の各キーのキートップに、当該キーの機能を表示している状態を示すものである。図12(e)は、携帯端末装置1−2で地上デジタル放送を視聴中の例を示しており、携帯端末装置1−2を横向きにして、表示装置3に横向きに表示されるテレビ映像を、左側から視聴している状態を示している。そして、キー入力装置5のキートップに表示される文字や記号も、左側から横向きに見るのに適するよう、横向きに表示されている。図12(e)のキー入力装置5の機能は、それまでの「3」キー、「5」キー、「9」キーがそれぞれ、「戻」、「再生」、「進」機能を有するキーとなったことを示している。キートップに何も表示されていないその他のキーには、如何なる機能も割り当てられていないことを示している。
図12(a)〜(e)のサブ表示装置6−2は、図2で説明したと同様の不揮発性表示媒体、例えば電子ペーパ(電気泳動方式の電子ペーパ、ツイストボール方式の電子ペーパ、強誘電液晶を用いた方式の電子ペーパ、など)で構成されている。そして、サブ表示装置6−2の不揮発性表示媒体は、可視光を良好に透過する材質のカバーで覆われている。そして、このカバーは、ペンなどで接触した場合に、接触した位置の座標を入力可能なタッチパネルで形成されている。従って、サブ表示装置6−2においては、タッチパネルで形成されたカバーを介して、カバー内部の不揮発性表示媒体が良好に見えるようになっている。また、サブ表示装置6−2のタッチパネルにペンなどで接触することにより、図12(d)に示すような機能を表す文字や記号が表示されたキーを、押下したと同様の作用を奏することが可能となる。
次に、図13を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−2の回路構成について説明する。
図13は、本発明の第2の実施の形態の携帯端末装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
図13に示す携帯端末装置1−2は、表示装置3、表示制御部30、記憶部8−2、サブ表示装置6−2、サブ表示装置制御部60−2、サブ表示装置回転角度検出部61−2、キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、放送受信部67、制御部9−2を含んでいる。
表示装置3及び表示制御部30は、図3に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
記憶部8−2は、携帯端末装置1−2で動作する複数n本のアプリケーションプログラム80(80−1〜80−n)を記憶している。また、記憶部8−2は、サブ表示装置6−2に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するサブ表示装置設定情報テーブル81−2を記憶している。さらに、記憶部8−2は、サブ表示装置6−2の回動した回転角度に応じて、サブ表示装置6−2に表示する情報を設定記憶するサブ表示装置設定データ保存部82−2を有している。
またさらに、記憶部8−2は、図示していないが、携帯端末装置1−2が動作するために必要なオペレーティングシステムや設定情報、或いは、各種ユーザデータ(例えば、電話帳、動作履歴情報、画像情報、等々)などをも記憶している。
サブ表示装置6−2は、図12に示したサブ表示装置6−2と同一であり、携帯端末装置1−2が出力する情報を表示する。サブ表示装置6−2に表示される情報は、携帯端末装置1−2の表示装置3の情報を補佐する情報であり、或いは、キー入力装置5の各キーの機能を示す情報などである。
サブ表示装置制御部60−2は、後述する制御部9−2からサブ表示装置6−2に表示する情報を受け、受けた情報をサブ表示装置6−2の表示に適するよう加工制御してサブ表示装置6−2に出力する。
サブ表示装置回転角度検出部61−2は、サブ表示装置6−2が、図12に示した第2の筐体4と、ヒンジ7−2の周りでどの程度開閉しているかを示す回転角度を検出する。サブ表示装置回転角度検出部61−2は、回転角度が変化したことを検出した場合に、その検出角度を制御部9−2に通知する。
キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66は、図3に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
放送受信部67は、地上デジタル放送などのテレビジョン放送やデータ放送などを受信する。また、放送受信部67は、携帯端末向けのテレビジョン放送、所謂、ワンセグを受信するものであっても良い。
制御部9−2は、図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により携帯端末装置1−2全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリケーションプログラムなどは、前述したように、記憶部8−2に記憶されている。
また、制御部9−2は、図示しないタッチパネル制御機構を含んでいる。このタッチパネル制御機構は、サブ表示装置6−2のタッチパネルを稼動状態とし、或いは、タッチパネルを非稼動状態とするよう制御する。また、タッチパネル制御機構は、タッチパネルがペンなどで接触された位置の座標を取得し、そのとき動作しているアプリケーションプログラムに通知する。
次に、図14を参照して、携帯端末装置1−2の記憶部8−2が記憶しているサブ表示装置設定情報テーブル81−2について説明する。
図14は、サブ表示装置設定情報テーブルの一例を示す図である。
サブ表示装置設定情報テーブル81−2は、上述したように、サブ表示装置6−2に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するテーブルである。
図14に示すサブ表示装置設定情報テーブル81−2は、81−2−10行に示すように、サブ表示装置回転角度(θ)の欄(81−2−1列)と、制御部処理内容の欄(81−2−2列)とを含んでいる。
本実施の形態においては、サブ表示装置6−2が、ヒンジ7−2を介して、第2の筐体4の背面にぴったり密着するように回動した状態のときを、回転角度0度とし、サブ表示装置6−2と第2の筐体4が同一平面をなす状態になったときを、回転角度180度とする。また、サブ表示装置6−2が第2の筐体4の前面にぴったり密着するように回動した状態のときを、回転角度360度とする。そして、回転角度を記号「θ」で表わすものとする。
制御部処理内容の欄(81−2−2列)には、携帯端末装置1−2の制御部9−2が実行する処理の内容が記載されている。
具体的には、回転角度θが0度以外の角度から0度になったとき(81−2−11行)、制御部9−2は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−2は、記憶部8−2のサブ表示装置設定データ保存部82−2からサブ表示装置設定データ(後述する)を読み込む。そして、当該設定データに従って、第2の筐体4の背面として表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−2を介してサブ表示装置6−2に表示させる。
回転角度θが、0度<θ<180度以外の角度から、0度<θ<180度の範囲内となった場合、制御部9−2は、サブ表示装置制御部60−2を介してサブ表示装置6−2の表示を消去させる(図14の81−2−12行)。なお、この行(図14の81−2−12行)の記載は、表示消去の一例を示すものであり、表示を消去せず、それまでの表示を継続して表示するようにしてもよい。
回転角度θが180度以外の角度から180度になったとき(81−2−13行)、制御部9−2は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−2は、記憶部8−2のサブ表示装置設定データ保存部82−2からサブ表示装置設定データを読み込む。そして、当該設定データに従って、第2の筐体4と同一平面となったサブ表示装置6−2に、サブ表示装置6−2の前面に表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−2を介して表示させる。
回転角度θが、180度<θ<360度以外の角度から、180度<θ<360度の範囲内となった場合、制御部9−2は、サブ表示装置制御部60−2を介してサブ表示装置6−2の表示を消去させる(図14の81−2−14行)。なお、この行(図14の81−1−14行)の記載は、表示消去の一例を示すものであり、表示を消去せず、それまでの表示を継続して表示するようにしてもよい。
回転角度θが360度以外の角度から360度になったとき(81−2−15行)、制御部9−2は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−2は、記憶部8−2のサブ表示装置設定データ保存部82−2からサブ表示装置設定データを読み込む。そして、当該設定データに従って、第2の筐体4の前面に密着したサブ表示装置6−2に、キー入力装置5の各キーの機能を表す文字や記号を、サブ表示装置制御部60−2を介して表示する。
次に、図15を参照して、携帯端末装置1−2の記憶部8−2が有しているサブ表示装置設定データ保存部82−2(図13)について説明する。
図15(a)、(b)、(c)は、サブ表示装置設定データ保存部の一例を示す図である。
図15で説明するサブ表示装置設定データ保存部82−2は、上述したように、サブ表示装置6−2の回動した回転角度に応じて、サブ表示装置6−2に表示する情報を設定記憶するものである。
サブ表示装置設定データ保存部82−2は、サブ表示装置設定データとして、背面表示設定データ82−2−1(図15(a))と、前面表示設定データ82−2−2(図15(b))と、キートップ表示設定データ82−2−3(図15(c))とを有している。
背面表示設定データ82−2−1は、サブ表示装置6−2がヒンジ7−2を介して第2の筐体4の背面にぴったり密着するように回動した状態のとき、すなわち回転角度θが0度のときに、サブ表示装置6−2に表示する情報の設定データである。なお、背面表示設定データ82−2−1の内容及び設定方法は、図5〜図7で説明した背面表示設定データ82−1−1と同一であるため、これ以上の説明は省略する。
前面表示設定データ82−2−2は、サブ表示装置6−2と第2の筐体4が同一平面をなす状態となったとき、すなわち回転角度θが180度となったときに、サブ表示装置6−2の初期画面として表示する情報の設定データである。なお、前面表示設定データ82−2−2の内容及び設定方法は、図5、図8、図9で説明した前面表示設定データ82−1−2と同一であるため、これ以上の説明は省略する。
キートップ表示設定データ82−2−3は、サブ表示装置6−2がヒンジ7−2を介して第2の筐体4の前面にぴったり密着するように回動した状態のとき、すなわち回転角度θが360度のときに、サブ表示装置6−2に表示する情報の設定データである。キートップ表示設定データ82−2−3に設定されたデータにより、図12(d)に示すようなキー入力装置5のキートップに、当該キーの機能を表す文字や記号を表示する。
具体的には、図15(c)に示すキートップ表示設定データ82−2−3は、8223−10行に示すように、キー群(8223−1列)の欄と、動作中の機能(8223−2列、8223−3列、・・・)の欄を有している。
キー群(8223−1列)の欄は、図12(a)のキー入力装置5に示しているように、各キーの元々の名称(1〜9、0などの数字や、*、#などの記号)を示す欄である。また、動作中の機能の欄は、携帯端末装置1−2で動作中の機能を示す欄である。動作中の機能とは、例えば、スロットマシンのゲームが動作中である場合(8223−2列)や、地上デジタル放送のテレビ放送を受信中である場合(8223−3列)、等々である。
例えば、スロットマシンのゲームが動作中の場合(8223−2列)、「1」キーのキートップには「開始」の文字を表示し(8223−11行)、「3」キーのキートップには「終了」の文字を表示する(8223−13行)。また、「5」キーのキートップには「停止」の文字を表示し、その他のキーのキートップには何も表示していない。これは、キートップに何も表示されていないキーには、何の機能も割り当てられていないことを示すものである。
また、地上デジタル放送のテレビ放送を受信中である場合(8223−3列)、「3」キーのキートップには「戻」の文字を表示し(8223−13行)、「5」キーのキートップには「再生」の文字を表示する(8223−15行)。また、「9」キーのキートップには「進」の文字を表示し(8223−19行)、その他のキーのキートップには何も表示していない。これは、キートップに何も表示されていないキーには、何の機能も割り当てられていないことを示すものである。上述した「戻」は、例えば、受信中のテレビ放送のチャネルを1チャネル戻すことを意味し、「進」は、例えば、受信中のテレビ放送のチャネルを1チャネル進めることを意味するものである。また、上述した「再生」は、例えば、受信したテレビ放送の画像を録画しておいた場合、その録画画像を再生することを意味するものである。
次に、図16、図17、図18を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−2の動作について説明する。なお、本実施の形態の動作の説明においては、携帯端末装置1−2で、第1の実施の形態と同様のスロットマシンのゲームを行う場合の動作を一例として、説明を行うものとする。
図16は、第2の実施の形態の動作画面の一例を示す図である。
図16(a)に示す携帯端末装置1−2の表示装置3の(ロ)の部分には、図10(a)に示したと同様に、スロットマシンのゲームの画像が表示されている。
なお、図16(a)の第1の筐体2及び第2の筐体4は、図10(a)に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
次に、図16と併せて図17、図18を参照し、本実施の形態の動作について詳細に説明する。
図17は、第2の実施の形態の動作の一例を示す第1のフローチャートである。
先ず、図16に示した携帯端末装置1−2では、スロットマシンゲームを実行するアプリケーションプログラムが起動した状態となっている。そして、携帯端末装置1−2の制御部9−2は、当該アプリケーションプログラムの初期化処理に従って、表示装置3への表示を、表示制御部30を介して行う(図17のステップS1−2)。ここでの表示は、図16(a)の(ロ)部に示すような、スロットマシンゲームを開始するための表示となる。
次に、制御部9−2は、図17のステップS2−2〜ステップS5−2の動作を行うが、これらの動作は、図11(a)のステップS2〜ステップS5の動作と同一であるため、説明を省略するものとする。
なお、図17のステップS3−2の判定で、回転角度が180度であった場合に、ステップS4−2でサブ表示装置6−2への表示を行った場合の、携帯端末装置1−2の外観を、図16(b)に示している。ここで、図16(b)の表示装置3の(ロ)部には、図16(a)と同様に、スロットマシンゲームの画面が表示されている。そして、図16(b)のサブ表示装置6−2には、「天気予報」が表示されている。これは、図15で説明したサブ表示装置設定データ保存部82−2の前面表示設定データ82−2−2の中の、初期表示情報として、「天気予報」が設定されているためである。
また、ステップS5−2で、制御部9−2が、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージ(例えば、「入力装置の裏面を180度回転させてみよう!」)を表示した場合の表示例を、図16(a)の表示装置3の(イ)部に示している。
図17に戻り、制御部9−2は、ステップS2−2で取得したサブ表示装置6−2の回転角度が、360度であるか否かの判定を行う(図17のステップS6)。
回転角度が360度である場合(ステップS6でYes)、制御部9−2は、サブ表示装置6−2に、スロットマシンのゲームで使用するキー入力装置5のキーのキートップに、当該キーの機能を表示する(ステップS7)。ステップS7でのキートップの表示例は、図12(d)で示したものである。
回転角度が360度でない場合(ステップS6でNo)、制御部9−2は、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージを表示する(ステップS8)。ステップS8で制御部9−2が、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージ(例えば、「入力装置の裏面を360度回転させてみよう!」)を表示した場合の表示例を、図16(b)の表示装置3の(ハ)部に示している。
次に、図18のフローチャートを参照し、制御部9−2が、サブ表示装置回転角度検出部61−2から、サブ表示装置6−2の回転角度が変化したとの通知を受けた場合の動作について説明する。
図18は、第2の実施の形態の動作の一例を示す第2のフローチャートである。
携帯端末装置1−2では、先に説明したように、本実施の形態のスロットマシンゲームを実行するアプリケーションプログラムが動作しているものとする。
携帯端末装置1−2の制御部9−2が、サブ表示装置回転角度検出部61−2から、サブ表示装置6−2の回転角度が変化したとの通知を、変化後の回転角度と共に受信する(図18のステップS11−2)。
制御部9−2は、受信した変化後の回転角度が180度であるか否かの判定を行う(ステップS12−2)。
変化後の回転角度が180度である場合(ステップS12−2でYes)、制御部9−2は、表示装置3に表示していた、「サブ表示装置を開くよう要求するメッセージ」を消去する(ステップS13−2)。次に、制御部9−2は、サブ表示装置6−2への表示を、サブ表示装置制御部60−2を介して行う(ステップS14−2)。
変化後の回転角度が180度である場合の携帯端末装置1−2の外観を、図16(b)に示している。ここで、図16(b)の表示装置3の(イ)部は、上述のステップS13−2の動作の結果として、表示していたメッセージを消去している。また、図16(b)のサブ表示装置6−2には、上述のステップS14−2の動作の結果として、天気予報を表示している。これは、図15で説明したサブ表示装置設定データ保存部82−2の前面表示設定データ82−2−2の中の、初期表示情報として、「天気予報」が設定されているためである。ここで、図15で説明したサブ表示装置設定データ保存部82−2の前面表示設定データ82−2−2の中の、初期表示情報として、「スロットマシンの補佐情報」を表示するよう設定しておいたものとする。このような設定を行えば、図16(b)のサブ表示装置6−2は、スロットマシンゲームの補佐情報(状態表示の情報、スロットマシンゲームの操作方法の情報、など)を表示するようになる。スロットマシンゲームの補佐情報の一例は、既に、図10(b)のサブ表示装置6−1に示している。
変化後の回転角度が180度でない場合(ステップS12−2でNo)、制御部9−2は、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージを表示する(ステップS15−2)。変化後の回転角度が180度でない場合の携帯端末装置1−2の外観は、先に説明した図16(a)と同様であり、図16(a)の表示装置3の(イ)部は、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージを表示している。
図18に戻り、制御部9−2は、ステップS11−2で受信したサブ表示装置6−2の回転角度が、360度であるか否かの判定を行う(図18のステップS16)。
回転角度が360度である場合(ステップS16でYes)、制御部9−2は、ステップS15−2で表示装置3に表示した、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージ、を消去する(ステップS17)。次に、制御部9−2は、サブ表示装置6−2に、スロットマシンのゲームで使用するキー入力装置5のキーのキートップに、当該キーの特定の機能(例えば、ゲームの開始、終了、停止)を表示する(ステップS18)。ステップS18でのキートップの表示例は、図12(d)で示したものである。このステップS18において、制御部9−2は、キー入力装置5のキーの機能をも、サブ表示装置の表示機能に応じて切り替える。
回転角度が360度でない場合(ステップS16でNo)、制御部9−2は、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージを表示する(ステップS19)。ステップS19で制御部9−2が、表示装置3に、サブ表示装置6−2を開くよう要求するメッセージを表示した場合の表示例は、既に、図16(b)の表示装置3の(ハ)部に示している。
以上、本発明の携帯端末装置の第2の実施の形態について説明した。
上述したように、本発明の第2の実施の形態の携帯端末装置(携帯端末装置1−2)は、表示装置(表示装置3)を含む第1の筐体(第1の筐体2)と、キー入力装置(キー入力装置5)を含む第2の筐体(第2の筐体4)が連結されている。そして、第2の筐体に回動可能に接続されたサブ表示装置(サブ表示装置6−2)を含んでいる。
そして、携帯端末装置は、サブ表示装置の回転角度に応じて、表示装置又は/及びサブ表示装置に表示する情報を変更する制御部(制御部9−2)を含んでいる。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末装置1−2の第1の筐体2の表示領域を、サブ表示装置6−2により拡大することが可能となる。また、サブ表示装置6−2の回転角度に応じて、第1の筐体2の表示装置3及び/又はサブ表示装置6−2に表示する情報を変更することが可能となっているため、ユーザにとって見易く扱い易い携帯端末装置1−2とすることが可能となる。
さらに、携帯端末装置は、上記に加え、サブ表示装置の回転角度(サブ表示装置の第2の筐体に対する回転角度)を検出する回転角度検出部(サブ表示装置回転角度検出部61−2)を含んでいる。
また、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第2の筐体の背面に位置したと判定した場合、サブ表示装置にデザイン画像を表示するようにしている。
さらに、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第2の筐体と略同一向きになる状態となったと判定した場合、サブ表示装置には表示装置に表示されている情報を補佐する情報を表示するようにしている。
したがって、本実施の形態によれば、サブ表示装置6−2によるデザイン表示によって、携帯端末装置の筐体の背面におけるデザイン性を確保することができる。また、サブ表示装置6−2の回転により表示装置3の補助的な表示装置として利用できるので、一度に表示可能な情報量を増やすことができ、情報の確認が容易になる。
また、サブ表示装置は、不揮発性表示媒体で構成されるようになっている。
したがって、制御部により、常に確認したい情報をサブ表示装置に表示するようにすれば、その情報を携帯端末装置の電源を切っても表示し続け、使い勝手が良い。
さらに、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第2の筐体の正面側(キー入力装置側)に位置したと判定された場合、サブ表示装置にキー入力装置の備えるキーの機能を表示するようにしている。
特に、本実施の形態の場合、携帯端末装置は、放送受信部67を含み、放送受信中に、サブ表示装置の回転動作(360度回転)に応じてサブ表示装置に図12(e)に示すように、テレビの操作情報を表示する。また、たとえば、ゲーム中には、図12(d)に示すように、特定の機能を表示する。したがって、携帯端末装置の機能に応じて、使い勝手を増す効果が得られる。
また、制御部は、回転角度検出部からの出力により、サブ表示装置が第1の筐体または第2の筐体と予め決められた回転角度に位置しない状態となったと判定した場合、サブ表示装置の表示を消去するようにしても良い。この場合、サブ表示装置の操作中における消費電力の低減が可能となる。但し、これに限られるものではなく、表示を継続しても良い。
[第3の実施の形態]
次に、本発明による第3の実施の形態について、図19〜図24を参照して説明する。
図19は、本発明の第3の実施の形態の携帯端末装置の外観図である。
図19に示す携帯端末装置1−3は、図1(a)に示した携帯端末装置1−1の第1の筐体2に接続されるサブ表示装置6−1に加え、第2の筐体4にもサブ表示装置6−2を接続した構成をなすものである。すなわち、図19の携帯端末装置1−3は、第1の実施の形態の携帯端末装置1−1と、第2の実施の形態の携帯端末装置1−2とを併合した構成となっている。従って、第3の実施の形態において第1の実施の形態及び第2の実施の形態に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図19の携帯端末装置1−3は、第1の筐体2、第2の筐体4、サブ表示装置6−1、サブ表示装置6−2を含んでいる。そして、携帯端末装置1−3においては、サブ表示装置6−1は、第1の筐体2の背面から、第1の筐体2とサブ表示装置6−1が略同一平面をなす状態となるまで、180度回動可能となっている。また、サブ表示装置6−2は、第2の筐体4の背面から正面まで、360度回動可能となっている。
図19のサブ表示装置6−1及びサブ表示装置6−2は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明したと同様に、不揮発性表示媒体で構成されている。そして、サブ表示装置6−1、6−2の不揮発性表示媒体はカバーで覆われており、カバーは、可視光を良好に透過する材質で形成されている。なお、サブ表示装置6−2のカバーは、第2の実施の形態で説明したと同様のタッチパネルで形成されている。
次に、図20を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−3の回路構成について説明する。
図20は、本発明の第3の実施の形態の携帯端末装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
図20に示す携帯端末装置1−3は、表示装置3、表示制御部30、記憶部8−3、サブ表示装置6−1、サブ表示装置制御部60−1、サブ表示装置回転角度検出部61−1、を含んでいる。加えて、携帯端末装置1−3は、サブ表示装置6−2、サブ表示装置制御部60−2、サブ表示装置回転角度検出部61−2、キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、放送受信部67、制御部9−3を含んでいる。
表示装置3及び表示制御部30は、第1の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
記憶部8−3は、携帯端末装置1−3で動作する複数n本のアプリケーションプログラム80(80−1〜80−n)を記憶している。また、記憶部8−3は、サブ表示装置6−1及びサブ表示装置6−2のそれぞれに表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するサブ表示装置設定情報テーブル81−1及びサブ表示装置設定情報テーブル81−2を記憶している。さらに、記憶部8−3は、サブ表示装置6−1及びサブ表示装置6−2のそれぞれが回動した回転角度に応じて、サブ表示装置6−1、6−2に表示する情報を設定記憶するサブ表示装置設定データ保存部82−1、82−2を有している。
またさらに、記憶部8−3は、図示していないが、携帯端末装置1−3が動作するために必要なオペレーティングシステムや設定情報、或いは、各種ユーザデータなどをも記憶している。
サブ表示装置6−1、サブ表示装置制御部60−1、サブ表示装置回転角度検出部61−1は、第1の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
サブ表示装置6−2、サブ表示装置制御部60−2、サブ表示装置回転角度検出部61−2は、第2の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、放送受信部67は、第2の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
制御部9−3は、図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により携帯端末装置1−3全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリケーションプログラムなどは、前述したように、記憶部8−3に記憶されている。
また、制御部9−3は、図示しないタッチパネル制御機構を含んでいる。このタッチパネル制御機構は、第2の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
また、携帯端末装置1−3の記憶部8−3が記憶しているサブ表示装置設定情報テーブル81−1及びサブ表示装置設定データ保存部82−1は、第1の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
さらに、携帯端末装置1−3の記憶部8−3が記憶しているサブ表示装置設定情報テーブル81−2及びサブ表示装置設定データ保存部82−2は、第2の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
次に、図21〜図24を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−3の動作について説明する。
図21は、第3の実施の形態の動作の第1の例を示す図である。
図21の携帯端末装置1−3は、第1の実施の形態に示したと同様のスロットマシンのゲームを行っている場合の、表示装置3、サブ表示装置6−1、サブ表示装置6−2の表示画面の例を示している。
図21の携帯端末装置1−3は、第1の実施の形態の図11のフローチャートで示した動作を行い、サブ表示装置6−1が第1の筐体2と同一平面となるよう回動した状態になったものである。また、図21の携帯端末装置1−3は、第2の実施の形態の図17のフローチャートで示した動作を行い、サブ表示装置6−2が第2の筐体4の表面に回動した状態になったものである。そして、サブ表示装置6−2には、スロットマシンのゲームで使用するキー入力装置5の各キーの機能が表示されている。
ここで、携帯端末装置1−3の表示装置3には、スロットマシンのゲームを実行する画面が表示されている。また、サブ表示装置6−1には、表示装置3のスロットマシンのゲームの補佐情報としての状態表示がなされている。ここでの状態表示の情報は、第1の実施の形態の図10(b)のサブ表示装置6−1の状態表示の情報とは異なる情報を表示している。すなわち、図21のサブ表示装置6−1の状態表示の情報には、図10(b)では表示していなかった回転数(ゲームの回数を示す)や前日の大当り回数などが新たに表示されている。これは、サブ表示装置6−2にキー入力装置5の各キーの機能が表示されているため、図10(b)で表示していた操作方法を、サブ表示装置6−1上に表示しなくて済むようになったためである。
図22は、第3の実施の形態の動作の第2の例を示す図である。
図22の携帯端末装置1−3は、地上デジタル放送を視聴中の例を示しており、携帯端末装置1−3を横向きにして、表示装置3に横向きに表示されるテレビ映像を、左側から視聴している状態を示している。そして、キー入力装置5のキートップに表示される文字や記号も、左側から横向きに見るのに適するよう、横向きに表示されている。また、サブ表示装置6−1には、地上デジタル放送と連動して受信しているデータ放送の画像を表示するようにしている。
図23は、第3の実施の形態の動作の第3の例を示す図である。
図23の携帯端末装置1−3は、第1の筐体2と第2の筐体4を90度に折り畳んだ状態を示している。そして、第1の筐体2の背面にサブ表示装置6−1が回動して、デザイン画像を表示している。また、第2の筐体4の背面にサブ表示装置6−2が回動して、サブ表示装置6−1と同様のデザイン画像を表示した状態を示している。
このようなデザイン画像の表示により、携帯端末装置1−3のデザインを、ユーザの好むようなデザインに変更して表示することが可能となる。
図24は、第3の実施の形態の動作の第4の例を示す図である。
図24の携帯端末装置1−3は、第1の筐体2と第2の筐体4を折り畳み、第2の筐体4の背面にサブ表示装置6−2が密着している状態となっている。そして、第2の筐体4の背面を、簡易的なメモ帳表示や、電子メモ書き装置として使用する場合を示している。第2の筐体4の背面に密着しているサブ表示装置6−2は、タッチパネルで形成されたカバーを有しているため、そのタッチパネル上にペンなどを用いて手書きの文字などを入力するものである。これは、携帯端末装置1−3の制御部9−3に、タッチパネルから入力された線分の情報を文字として認識する手書き文字認識機能を搭載することにより実現可能となるものである。また、携帯端末装置1−3の筐体の側面などに押しボタンを実装し、この押しボタンの押下により、携帯端末装置1−3の第2の筐体4の背面を、デザイン画像の表示から電子メモ書き装置へと切り替えるようにする。
このように、第2の筐体4の背面を電子メモ書き装置として使用出来るようにすることにより、携帯端末装置1−3の利便性が更に向上することとなる。
以上、本発明の携帯端末装置の第3の実施の形態について説明した。
本発明の第3の実施の形態の携帯端末装置(携帯端末装置1−3)は、表示装置(第1の筐体2)とキー入力装置(第2の筐体4)が相互に接続されている。そして、表示装置の一辺にヒンジ(ヒンジ7−1)を介して接続されたサブ表示装置(サブ表示装置6−1)を含んでいる。また、キー入力装置の一辺にヒンジ(ヒンジ7−2)を介して接続されたサブ表示装置(サブ表示装置6−2)を含んでいる。
そして、携帯端末装置は、サブ表示装置(6−1)の回転角度、及びサブ表示装置(6−2)の回転角度に応じて、表示装置又は/及びサブ表示装置(6−1、6−2)に表示する情報を変更する制御部(制御部9−3)を含んでいる。
また、携帯端末装置は、携帯端末装置の使用向きが縦位置あるいは横位置になったと判定した場合、サブ表示装置6−2にはキーの機能を、携帯端末装置の使用向きに適する向きで表示するようになっている。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末装置1−3の第1の筐体2の表示領域を、サブ表示装置(6−1、6−2)により第1、第2の実施の形態に比べてさらに拡大することが可能となる。また、サブ表示装置(6−1、6−2)の回転角度に応じて、第1の筐体2及び/又はサブ表示装置に表示する情報を変更することが可能となっているため、ユーザにとって見易く扱い易い携帯端末装置1−3とすることが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明による第4の実施の形態について、図25を参照して説明する。
図25は、本発明の第4の実施の形態の携帯端末装置の外観図である。
図25に示す携帯端末装置1−4は、第3の実施の形態で説明した携帯端末装置1−3と以下の点でのみ異なるものである。
すなわち、第3の実施の形態の携帯端末装置1は、第1の筐体2と第2の筐体4とが、ヒンジなどを介して相互に折り畳み可能な構造となっているものとして説明した。これに対し、第4の実施の形態における携帯端末装置1−4は、表示装置3及びキー入力装置5を含む全体を、一体型の共通の筐体8に含ませるように構成したものである。従って、第4の実施の形態において第3の実施の形態に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図25の携帯端末装置1−4は、筐体8の上部(第1の部分)に表示装置3と筐体8の下部(第2の部分)にキー入力装置5を含んでいる。また、表示装置3を含む筐体8の上部には、ヒンジ7−1を介してサブ表示装置6−1が接続され、キー入力装置5を含む筐体8の下部には、ヒンジ7−2を介してサブ表示装置6−2が接続されている。
そして、携帯端末装置1−4において、サブ表示装置6−1は、表示装置3を含む筐体8の上部の背面から、表示装置3とサブ表示装置6−1が略同一平面をなす状態となるまで、180度回動可能となっている。また、サブ表示装置6−2は、キー入力装置5を含む筐体8の下部の正面から背面まで、360度回動可能となっている。
なお、図25の携帯端末装置1−4の回路構成及び動作は、第3の実施の形態で説明したものと同様である。
また、図25の携帯端末装置1−4においては、第1、第2の実施の形態に示したように、サブ表示装置6−1と6−2の何れか一方のみを、携帯端末装置1−4に接続するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、表示装置3とキー入力装置5を含む全体が、一体型の筐体8に含まれる携帯端末装置1−4であっても、表示装置3の表示領域を、サブ表示装置(6−1、6−2)により拡大することが可能となる。また、サブ表示装置(6−1、6−2)の回転角度に応じて、サブ表示装置に表示する情報を変更することが可能となっているため、ユーザにとって見易く扱い易い携帯端末装置1−4とすることが可能となる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明による第5の実施の形態について、図26〜図30を参照して説明する。
図26は、本発明の第5の実施の形態の携帯端末装置の外観図である。
図26に示す携帯端末装置1−5は、第3の実施の形態で説明した携帯端末装置1−3と以下の点でのみ異なるものである。
すなわち、第3の実施の形態の携帯端末装置1のサブ表示装置6は、第1の筐体2、第2の筐体4と、ヒンジ7を介して回動可能に接続される構造となっているものとして説明した。これに対し、第5の実施の形態における携帯端末装置1−5のサブ表示装置6−1、6−2は、それぞれ第1の筐体2、第2の筐体4に、スライド可能に接続されているものである。従って、第5の実施の形態において第3の実施の形態に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図26(a)、(b)の携帯端末装置1−5は、第1の筐体2、第2の筐体4、サブ表示装置6−1、サブ表示装置6−2を含んでいる。そして、携帯端末装置1−5のサブ表示装置6−1、6−2は、それぞれ第1の筐体2、第2の筐体4に、P1、P2方向にスライド可能に接続されている。図26(a)において、サブ表示装置6−1は、第1の筐体2の正面の表示装置3の上に位置する状態、またサブ表示装置6−2は、第2の筐体4の上側(キー入力装置5の上)に位置する状態となっている。以下、この状態を、閉じた状態という。
図26(b)の携帯端末装置1−5は、サブ表示装置6−1が第1の筐体2上をP1方向にスライドして開いた状態を示しており、サブ表示装置6−2が第2の筐体4上をP2方向にスライドして開いた状態を示している。
図26のサブ表示装置6−1、6−2は、第3の実施の形態で説明したと同様に、不揮発性表示媒体で構成されている。但し、本実施の形態では、透過型の不揮発性表示媒体を使用するものとする。そして、サブ表示装置6−1、6−2の不揮発性表示媒体はカバーで覆われており、カバーは、可視光を良好に透過する材質で形成されている。なお、サブ表示装置6−2のカバーは、第3の実施の形態で説明したと同様のタッチパネルで形成されている。
次に、図27を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−5の回路構成について説明する。
図27は、第5の実施の形態の携帯端末装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
図27に示す携帯端末装置1−5は、表示装置3、表示制御部30、記憶部8−5、サブ表示装置6−1、サブ表示装置制御部60−1、サブ表示装置スライド検出部62−1、を含んでいる。加えて、携帯端末装置1−5は、サブ表示装置6−2、サブ表示装置制御部60−2、サブ表示装置スライド検出部62−2、キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、放送受信部67、制御部9−5を含んでいる。
表示装置3及び表示制御部30は、第3の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
記憶部8−5は、携帯端末装置1−5で動作する複数n本のアプリケーションプログラム80(80−1〜80−n)を記憶している。また、記憶部8−5は、サブ表示装置6−1及びサブ表示装置6−2のそれぞれに表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するサブ表示装置スライド情報テーブル83−1及びサブ表示装置スライド情報テーブル83−2を記憶している。さらに、記憶部8−5は、サブ表示装置6−1及びサブ表示装置6−2のそれぞれがスライドした場合に、サブ表示装置6−1、6−2に表示する情報を設定記憶するサブ表示装置スライドデータ保存部84−1、84−2を有している。
またさらに、記憶部8−5は、図示していないが、携帯端末装置1−5が動作するために必要なオペレーティングシステムや設定情報、或いは、各種ユーザデータなどをも記憶している。
サブ表示装置6−1、サブ表示装置制御部60−1は、第3の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
サブ表示装置スライド検出部62−1は、サブ表示装置6−1が第1の筐体2上をスライドした位置を検出する。そして、サブ表示装置スライド検出部62−1は、サブ表示装置6−1が第1の筐体2上をスライドし開いた状態であることを検出した場合、或いは、閉じた状態に戻ったことを検出した場合、そのことを制御部9−5に通知する。
サブ表示装置6−2、サブ表示装置制御部60−2は、第3の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
サブ表示装置スライド検出部62−2は、サブ表示装置6−2が第2の筐体4上をスライドした位置を検出する。そして、サブ表示装置スライド検出部62−2は、サブ表示装置6−2が第2の筐体4上をスライドし開いた状態であることを検出した場合、或いは、閉じた状態に戻ったことを検出した場合、そのことを制御部9−5に通知する。
キー入力装置5、無線通信部65、送受話器66、放送受信部67は、第3の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
制御部9−5は、図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により携帯端末装置1−5全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリケーションプログラムなどは、前述したように、記憶部8−5に記憶されている。
また、制御部9−5は、図示しないタッチパネル制御機構を含んでいる。このタッチパネル制御機構は、第3の実施の形態に示したものと同一であるため、その説明を省略する。
次に、図28を参照し、携帯端末装置1−5の記憶部8−5が記憶しているサブ表示装置スライド情報テーブル83−1、83−2について説明する。
図28は、第5の実施の形態のサブ表示装置スライド情報テーブルの一例を示す図である。
図28(a)のサブ表示装置スライド情報テーブル83−1は、サブ表示装置6−1に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するテーブルである。
そして、サブ表示装置スライド情報テーブル83−1は、83−1−10行に示すように、サブ表示装置スライド開閉の欄(83−1−1列)と、制御部処理内容の欄(83−1−2列)とを含んでいる。
サブ表示装置スライド開閉の欄(83−1−1列)には、サブ表示装置6−1が第1の筐体2上をスライドし開いた状態となっている場合を、スライド「開」として記載している(83−1−11行)。また、サブ表示装置6−1が第1の筐体2上に位置しており閉じた状態となっている場合を、スライド「閉」として記載している(83−1−12行)。
制御部処理内容の欄(83−1−2列)には、携帯端末装置1−5の制御部9−5が実行する処理の内容が記載されている。
具体的には、サブ表示装置6−1がスライドし、スライド「開」のとき(83−1−11行)、制御部9−5は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−5は、記憶部8−5のサブ表示装置スライドデータ保存部84−1から表示設定データ(後述する)を読み込む。そして、当該表示設定データに従って、第1の筐体2上からスライドし開いた状態となっているサブ表示装置6−1に表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−1を介して表示する。
また、サブ表示装置6−1がスライド「閉」の状態のとき(83−1−12行)、制御部9−5はサブ表示装置6−1の表示を消去する。この場合、サブ表示装置6−1は透過型の不揮発性表示媒体であるため、サブ表示装置6−1の下側に位置する表示部3の表示内容が見えるようになる。
図28(b)のサブ表示装置スライド情報テーブル83−2は、サブ表示装置6−2に表示を行う場合、どのような表示をどのように行うかの設定情報を記載するテーブルである。
そして、サブ表示装置スライド情報テーブル83−2は、83−2−10行に示すように、サブ表示装置スライド開閉の欄(83−2−1列)と、制御部処理内容の欄(83−2−2列)とを含んでいる。
サブ表示装置スライド開閉の欄(83−2−1列)には、サブ表示装置6−2が第2の筐体4上をスライドし開いた状態となっている場合を、スライド「開」として記載している(83−2−11行)。また、サブ表示装置6−2が第2の筐体4上をスライドしておらず閉じた状態となっている場合を、スライド「閉」として記載している(83−2−12行)。
制御部処理内容の欄(83−2−2列)には、携帯端末装置1−5の制御部9−5が実行する処理の内容が記載されている。
具体的には、サブ表示装置6−2がスライドし、スライド「開」のとき(83−2−11行)、制御部9−5は以下のような処理を行う。すなわち、制御部9−5は、記憶部8−5のサブ表示装置スライドデータ保存部84−2から表示設定データ(後述する)を読み込む。そして、当該表示設定データに従って、第2の筐体4上からスライドし開いた状態となっているサブ表示装置6−2に表示すべき情報を、サブ表示装置制御部60−2を介して表示する。
また、サブ表示装置6−2がスライド「閉」の状態のとき(83−2−12行)、制御部9−5はサブ表示装置6−2の表示を消去する。
次に、図29を参照し、携帯端末装置1−5の記憶部8−5が記憶しているサブ表示装置スライドデータ保存部84−1、84−2について説明する。
図29は、第5の実施の形態のサブ表示装置スライドデータ保存部の一例を示す図である。
図29(a)のサブ表示装置スライドデータ保存部84−1は、サブ表示装置6−1がスライドし開いた場合に、サブ表示装置6−1に表示する情報を設定記憶する表示設定データ84−1−1を含んでいる。
図29(a)に示す表示設定データ84−1−1としては、サブ表示装置6−1がスライドし開いたときの初期表示を「する」か「しない」を示す初期表示のデータ(84−1−1−1行)、初期表示を「する」ときの情報が何かを示す初期表示情報のデータ(84−1−1−2行)、などが有る。なお、表示設定データ84−1−1へのデータの設定方法は、第1の実施の形態の図8で説明したと同様の方法で行うものとする。
図29(a)の表示設定データ84−1−1には、初期表示を「する」こととし(84−1−1−1行)、初期表示情報としては「天気予報」を表示するよう設定されている(84−1−1−2行)。
図29(b)のサブ表示装置スライドデータ保存部84−2は、サブ表示装置6−2がスライドし開いた場合に、サブ表示装置6−2に表示する情報を設定記憶する表示設定データ84−2−1を含んでいる。
図29(b)に示す表示設定データ84−2−1としては、サブ表示装置6−2がスライドしたときの初期表示を「する」か「しない」を示す初期表示のデータ(84−2−1−1行)、初期表示を「する」ときの情報が何かを示す初期表示情報のデータ(84−2−1−2行)、などが有る。なお、表示設定データ84−2−1へのデータの設定方法は、図29(a)と同様に、第1の実施の形態の図8で説明したと同様の方法で行うものとする。
図29(b)の表示設定データ84−2−1には、初期表示を「する」こととし(84−2−1−1行)、初期表示情報としては「ニュース」を表示するよう設定されている(84−2−1−2行)。
次に、図30を参照して、本実施の形態の携帯端末装置1−5の動作について説明する。なお、本実施の形態の動作の説明においては、携帯端末装置1−5が動作中であるものとする。例えば、携帯端末装置1−5が待ち受け状態であっても良いし、何れかのアプリケーションプログラムの実行中であっても良い。
図30は、第5の実施の形態の動作の一例を示すフローチャートである。
先ず、サブ表示装置6−1がスライドした場合の動作について説明する。
携帯端末装置1−5のサブ表示装置スライド検出部62−1は、サブ表示装置6−1がスライドしたか否かを検出する(図30のステップS51)。スライドしたことを検出しない場合(ステップS51でNo)、ステップS51に戻り、再度、スライドしたか否かの検出を行う。
サブ表示装置6−1がスライドしたことを検出した場合(ステップS51でYes)、サブ表示装置スライド検出部62−1は、制御部9−5に対し、スライドしたサブ表示装置6−1が開いたか閉じたかの何れかを通知する。制御部9−5は、サブ表示装置6−1が開いたのか、或いは、閉じたのかを判定する(ステップS52)。
サブ表示装置6−1が開いた場合(ステップS52で「開」)、制御部9−5は、サブ表示装置スライド情報テーブル83−1を参照する。そして、制御部9−5は、サブ表示装置スライド開閉の欄(図28(a)の83−1−1列)の「開」の行(83−1−11行)の制御部処理内容の欄(83−1−2列)の処理を実行する。制御部処理内容の欄には、表示設定データを読み込んで表示を行う旨が記載されている。そこで、制御部9−5は、サブ表示装置スライドデータ保存部84−1の表示設定データ84−1−1(図29(a))に記載の処理を行う。すなわち、図29(a)の表示設定データ84−1−1に記載のように、サブ表示装置6−1に「天気予報」を表示する(ステップS53)。そして、ステップS51に戻る。
サブ表示装置6−1が閉じた場合(ステップS52で「閉」)、制御部9−5は、サブ表示装置スライド情報テーブル83−1を参照する。そして、制御部9−5は、サブ表示装置スライド開閉の欄(図28(a)の83−1−1列)の「閉」の行(83−1−12行)の制御部処理内容の欄(83−1−2列)の処理を実行する。制御部処理内容の欄には、表示消去を行う旨が記載されている。そこで、制御部9−5は、サブ表示装置6−1の表示を消去する(ステップS54)。そして、ステップS51に戻る。なお、ステップS54での表示を消去する動作は、表示消去の一例を示すものであり、表示を消去せず、それまでの表示を継続して表示するようにしてもよい。この動作は、上述のサブ表示装置スライド開閉の欄(図28(a)の83−1−1列)の「閉」の行(83−1−12行)の制御部処理内容の欄(83−1−2列)に、表示継続を行う旨を記載しておくことにより実行可能となる。
次に、サブ表示装置6−2がスライドした場合の動作について説明する。サブ表示装置6−2がスライドした場合の動作は、上述したサブ表示装置6−1がスライドした場合の動作と同様であるが、制御部9−5が参照するテーブル等が異なっている。従って、再度、図30のフローチャートを参照して説明を行うものとする。
携帯端末装置1−5のサブ表示装置スライド検出部62−2は、サブ表示装置6−2がスライドしたか否かを検出する(図30のステップS51)。スライドしたことを検出しない場合(ステップS51でNo)、ステップS51に戻り、再度、スライドしたか否かの検出を行う。
サブ表示装置6−2がスライドしたことを検出した場合(ステップS51でYes)、サブ表示装置スライド検出部62−2は、制御部9−5に対し、スライドしたサブ表示装置6−2が開いたか閉じたかの何れかを通知する。制御部9−5は、サブ表示装置6−2が開いたのか、或いは、閉じたのかを判定する(ステップS52)。
サブ表示装置6−2が開いた場合(ステップS52で「開」)、制御部9−5は、サブ表示装置スライド情報テーブル83−2を参照する。そして、制御部9−5は、サブ表示装置スライド開閉の欄(図28(b)の83−2−1列)の「開」の行(83−2−11行)の制御部処理内容の欄(83−2−2列)の処理を実行する。制御部処理内容の欄には、表示設定データを読み込んで表示を行う旨が記載されている。そこで、制御部9−5は、サブ表示装置スライドデータ保存部84−2の表示設定データ84−2−1(図29(b))に記載の処理を行う。すなわち、図29(b)の表示設定データ84−2−1に記載のように、サブ表示装置6−2に「ニュース」を表示する(ステップS53)。そして、ステップS51に戻る。
サブ表示装置6−2が閉じた場合(ステップS52で「閉」)、制御部9−5は、サブ表示装置スライド情報テーブル83−2を参照する。そして、制御部9−5は、サブ表示装置スライド開閉の欄(図28(b)の83−2−1列)の「閉」の行(83−2−12行)の制御部処理内容の欄(83−2−2列)の処理を実行する。制御部処理内容の欄には、表示消去を行う旨が記載されている。そこで、制御部9−5は、サブ表示装置6−2の表示を消去する(ステップS54)。そして、ステップS51に戻る。なお、ステップS54での表示を消去する動作は、表示消去の一例を示すものであり、表示を消去せず、それまでの表示を継続して表示するようにしてもよい。この動作は、上述のサブ表示装置スライド開閉の欄(図28(b)の83−2−1列)の「閉」の行(83−2−12行)の制御部処理内容の欄(83−2−2列)に、表示継続を行う旨を記載しておくことにより実行可能となる。
なお、上述したサブ表示装置6−1或いは6−2がスライドした何れの場合においても、携帯端末装置1−5で何れかのアプリケーションプログラムが実行中である場合には、制御部9−5は以下の処理を行う。すなわち、上述したステップS53或いはステップS54の処理を行った制御部9−5は、当該アプリケーションプログラムに対し、サブ表示装置6−1或いは6−2が開いた、或いは、閉じた、ということを通知する。通知を受けたアプリケーションプログラムは、表示部3及びサブ表示装置6−1、6−2への表示内容を、自アプリケーションプログラムに適するように変更することが可能となる。例えば、第1〜第3の実施の形態で示したような表示を行うことが可能となる。
なお、図26の携帯端末装置1−5においては、第1、第2の実施の形態に示したように、サブ表示装置6−1と6−2の何れか一方のみを、携帯端末装置1−5にスライド可能に接続するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、サブ表示装置6−1、6−2が、第1の筐体2、第2の筐体4にスライド可能に接続された携帯端末装置1−5であっても、表示装置3の表示領域を、サブ表示装置(6−1、6−2)により拡大することが可能となる。また、サブ表示装置(6−1、6−2)のスライドの状態に応じて、サブ表示装置に表示する情報を変更することが可能となっているため、ユーザにとって見易く扱い易い携帯端末装置1−5とすることが可能となる。