JP2009168371A - 建物の換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】床下空間の換気を好適に実施することができる建物の換気システムを提供すること。
【解決手段】建物10は、基礎11と、その基礎11上に設置された建物本体12とを有しており、建物本体12は、周囲が外壁部21で囲まれている屋内空間22を有している。床材23の下方には床下空間24が形成されており、基礎11と建物本体12との間には、床下換気通路32が形成されている。外壁部21の内部には壁内空間28が形成されており、壁内空間28は、壁下端部で床下換気通路32に通じているとともに、壁上端部で壁通気口33にて屋外に通じている。建物10には、屋内又は屋外から取り込んだ空気から乾燥空気と湿潤空気とを生成するとともに、その乾燥空気と湿潤空気とをそれぞれ屋内空間22、床下空間24、壁内空間28等に振り分けて供給する湿度調整装置41が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の換気システムに関するものである。
住宅等の建物においては、一般に基礎等によって囲まれた床下空間が形成されている。床下空間には、地面に接近していることなどにより湿気が溜まり易くなっていると考えられる。これに対して、例えば特許文献1では、床下空間と屋外とを連通する通気路が建物本体の床と基礎との間に形成されており、屋外の空気が通気路を通じて床下空間に導入されるようになっている。すなわち、床下空間の換気が行われるようになっており、これにより、床下空間に湿気が溜まりにくくなっている。
特開2001−115560号公報
しかしながら、床下空間と屋外とを連通する通気路によって床下空間の換気が行われる構成では、床下空間には屋外の湿気も取り込まれてしまうと考えられる。例えば、湿度が高い梅雨などの時期には、屋外から湿気が取り込まれることで床下空間の湿度も高くなってしまう。つまり、床下空間の湿度が屋外の湿度に依存し、床下空間の湿度を調整することが困難になる。
そこで、本発明は、床下空間の換気を好適に実施することができる建物の換気システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の発明は、建物本体の下方に床下空間を備えた建物の換気システムであって、屋内又は屋外の空気から乾燥空気を生成する生成手段を備え、該生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成としたことを特徴とする。
第1の発明によれば、屋内又は屋外の空気から乾燥空気が生成され、その乾燥空気が床下空間に供給されるため、仮に床下空間に湿気が溜まっていてもその湿気を乾燥空気により換気することが可能となる。したがって、床下空間の換気を好適に実施することができる。
第2の発明では、前記建物本体を構成する躯体又は壁等の構成体の内部に内部換気通路が設けられ、その内部換気通路が前記床下空間に連通されている。
第2の発明によれば、建物本体の躯体又は壁等の構成体に設けられている内部換気通路に対し、床下空間を通じて乾燥空気を供給することが可能となる。これにより、床下空間に加えて、躯体や壁等の内部についても好適に換気できる。つまり、建物にとって良好な換気を行うことができ、躯体や壁等の保護を図ることができる。
第3の発明では、前記内部換気通路として、建物の外壁部材の内部に上下方向に延びる壁内換気通路が形成され、その通路上端部に壁通気口が形成されている。この場合特に、壁内換気通路は、壁面全体に広がるようにして形成されていることが望ましい。
第3の発明によれば、上下方向に延びる壁内換気通路に対し、床下空間を通じて乾燥空気を供給することが可能となる。これにより、壁内部が好適に換気でき、外壁部材の保護を図ることができる。また、壁内換気通路は上方に延びているため、仮に壁内部に熱がこもっていても、その熱を空気と共に壁通気口から屋外に排出することができる。
第4の発明では、前記床下空間と屋外とを連通する床下通気口が設けられるとともに、その床下通気口を開閉する第1開閉手段が設けられ、前記第1開閉手段により前記床下通気口が閉鎖された状態で、前記生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成としている。
第4の発明によれば、第1開閉手段により床下通気口が閉鎖された状態で、乾燥空気が床下空間に供給される。かかる場合、床下空間が正圧となるため、乾燥空気が床下空間から内部換気通路(壁内換気通路)に流れ込み易くなる。したがって、内部換気通路(壁内換気通路)の換気が一層好適に実施されることとなる。
第5の発明では、前記床下空間の湿度を検出する手段と、前記検出した床下空間の湿度に基づいて当該床下空間に前記乾燥空気を供給させる手段とを備える。
第5の発明によれば、床下空間の湿度に基づいてその床下空間に乾燥空気が供給されるため、床下空間に湿気がある場合など、必要時にのみ乾燥空気を供給することが可能となる。したがって、本換気システムを効率良く稼動させることができる。
乾燥空気を、屋内空間に供給することも可能である。すなわち、第6の発明では、前記建物本体の窓付近、又は建物内の除湿対象空間に、前記床下空間に通じる空気通路部が設けられるとともに、その空気通路部を開閉する第2開閉手段が設けられ、前記第2開閉手段により前記空気通路部が開放された状態で、前記生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成としている。
第6の発明によれば、建物本体の窓付近に対して、床下空間から乾燥空気が供給されるため、窓ガラスの結露等を抑制することができる。また、建物内の除湿対象空間に対して、床下空間から乾燥空気が供給されるため、湿気が溜まりやすい空間、場所であっても速やかに乾燥させることが可能となる。例えば、浴室を除湿対象空間とすれば、入浴後において浴室をいち早く乾燥させることができる。
なお、浴室を除湿対象空間とする場合、浴室が使用されていないことを条件に、当該浴室内に乾燥空気が供給されるとよい。
第7の発明では、前記窓付近又は除湿対象空間における湿度を検出する手段と、前記検出した窓付近又は除湿対象空間の湿度が所定値以上である場合に、当該窓付近又は除湿対象空間に前記乾燥空気を供給させる手段とを備える。
第7の発明によれば、窓付近又は除湿対象空間の湿度が所定値以上であることを条件に、窓付近又は除湿対象空間に乾燥空気が供給されるため、窓付近又は除湿対象空間に湿気がある場合など、必要時にのみ乾燥空気を供給することが可能となる。したがって、本換気システムを効率良く稼動させることができる。
第8の発明では、前記生成手段は、前記乾燥空気に加え、屋内又は屋外の空気から湿潤空気を生成するものであり、前記生成手段により生成された前記湿潤空気を屋内空間に供給する構成としている。
第8の発明によれば、湿潤空気が屋内空間に供給されるため、屋内空間に適度な湿気を与えることが可能となる。したがって、屋内空間が乾燥している場合に、その屋内空間を人にとって好適な湿度に調整することができる。
第9の発明では、前記生成手段は、空気中の水分を吸着することで前記乾燥空気を生成するとともに、前記吸着した水分を用いて前記湿潤空気を生成するものであり、さらに前記湿潤空気の湿度を調整可能とする。
第9の発明によれば、乾燥空気を生成する際に生じる水分を利用して湿潤空気を生成することが可能となり、さらに屋内空間の湿度を適宜調整することが可能となる。
第10の発明では、前記建物本体内における複数の屋内空間を対象に各々人の存在を検出する人検出手段と、前記人検出手段により人の存在が検出された屋内空間に対して前記湿潤空気を供給させる手段とを備える。
第10の発明によれば、人が存在している屋内空間を対象として、その空間に湿潤空気が供給される。ここで、人にとって都合の良い湿度は、建物にとって都合の良い湿度より高いと考えられる。この点、本発明では、人が居る居室では人にとって都合の良い湿度に調整しつつ、人が居ない居室においては建物にとって都合の良い湿度を保持することができる。
第11の発明では、大気の乾燥情報を取得する手段と、前記取得された大気乾燥情報に基づいて、前記湿潤空気を前記屋内空間に供給させる手段とを備える。
第11の発明によれば、大気乾燥情報に基づいて湿潤空気が屋内空間に供給されるため、実際の乾燥状況に合わせて人が居る居室の湿度をきめ細かく調整することが可能となる。例えば、大気が乾燥している場合には屋内空間に適度な湿度を与えることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は建物の概略断面を示す図である。
図1に示すように、住宅等の建物10は、基礎11と、その基礎11上に設置された建物本体12とを有している。建物本体12は、周囲が外壁部21で囲まれている屋内空間22と、天井材25により屋内空間22に対して区画されている天井裏空間26とを有している。また、床材23の下方には、基礎11の立ち上げ部分に囲まれてなる床下空間24が形成されている。基礎11の上面と建物本体12との間には、基礎11の延設方向に沿って建物10の略全周にわたり床下換気通路32が形成されており、この床下換気通路32を通じて床下空間24と屋外との間で通気(空気の出入り)が行われるようになっている。このような、いわゆる床下全周換気によれば、床下空間24のほぼ全体において横方向への空気の流れが作り出されるため、床下空間24における自然換気が効率良く行われる。
外壁部21の内部には上下方向に延びる壁内空間28が形成されており、その壁内空間28は、壁下端部で床下換気通路32に通じているとともに、壁上端部で壁通気口33にて屋外に通じている。つまり、壁通気口33を通じて壁内空間28と屋外との間で通気(空気の出入り)が行われるようになっており、壁内空間28は壁内換気通路としての役割なしている。なお、壁通気口33は、外壁部21の上部において、例えば直径10cm程度の大きさで複数箇所に設けられている。
また、外壁部21の一部には窓開口35が形成されており、その窓開口35には窓サッシ36が取り付けられている。窓開口35の下方には、床材23の一部又はその近傍に窓下通気口37が設けられており、その窓下通気口37を通じて、床下空間24の空気が窓下部分に供給されるようになっている。窓下通気口37は、要は窓サッシ36に対して結露防止用の空気を供給する開口部であればよく、窓際に設置される窓際通気口であればよい。
ここで、床下部分及び壁部分の具体的な構成について図2を参照しつつ説明する。図2は、床下部分及び壁部分の一部を破断して示す縦断面図である。
図2に示すように、基礎11の上方には床梁51が設けられている。床梁51は、断面コ字状の鋼鉄製長尺材により構成されており、その開放側を床下空間24に向けて基礎11に沿って延びている。床梁51は、同床梁51と基礎11との間に設置された梁下スペーサ52により基礎11の上面から離間して設けられている。梁下スペーサ52はゴム製又は金属製の板材よりなり、複数の梁下スペーサ52が所定の間隔で設置されることで基礎11と床梁51との間に建物10の略全周にわたり隙間が形成され、その隙間が床下換気通路32となっている。床梁51上には、その床梁51に沿って延びる床下地材54が設けられており、その床下地材54は床材23を下方から支えている。
床梁51には外壁パネル61が取り付け固定されている。外壁パネル61は、外壁材62とその裏面側に取り付けられた外壁フレーム63とよりなり、外壁フレーム63が床梁51に固定されることで、床梁51に外壁パネル61が取り付けられている。また、外壁パネル61の屋内側には断熱材64と内壁材65とが取り付けられている。ここで、外壁フレーム63は、それぞれ軽量鉄骨材(溝形鋼)よりなる複数の縦フレーム材と横フレーム材とを縦横に結合することで矩形枠状に形成されるものであり、特に縦フレーム材と横フレーム材との結合部分では、上下方向に通気が可能となるようにして(壁内空間28が上下方向に連通するようにして)隙間が形成されている。すなわち、外壁パネル61の横断面図である図3に示すように、横フレーム材63bの端部が縦フレーム材63aのウエブから離間するようにして縦フレーム材63aに横フレーム材63bが結合されており、それにより形成される隙間67によって、壁内空間28が上下方向に連通する構成となっている。なお、壁内空間28を上下方向に連通させる構成としては、外壁フレーム63の横フレーム材63bに通気孔を設けるなど、他の構成を採用することも可能である。
また、外壁パネル61において、外壁フレーム63の下端部は外壁材62よりも下方に一部がはみ出しており、そのはみ出し部分に水切金具68が設けられている。水切金具68は、外壁材62の下端部よりも下方に垂れ下がった状態で、かつ基礎11から離間した状態で取り付けられている。これにより、基礎11と水切金具68との間に屋外連通路69が形成され、その屋外連通路69を通じて、床下空間24や壁内空間28と屋外との間での空気の出入りが可能となっている。屋外連通路69は、床下換気通路32に対して直列に配置されており、床下換気通路32と共に、床下空間24の換気を行うための床下通気口となっている。なお、水切金具68には、鼠等の小動物の床下空間24への侵入を防ぐための鼠返し板が設けられるが、図示を省略している。
水切金具68には、基礎11と水切金具68との間の屋外連通路69を開閉するための開閉板71(第1開閉手段)が設けられている。開閉板71は、水切金具68の長手方向と同方向に延びる長尺板状をなし、その上端部が水切金具68に回動可能に軸支されている。開閉板71により屋外連通路69が開放状態(図示の状態)となることで、屋外と床下空間24及び壁内空間28との間が連通され、屋外連通路69が閉鎖状態となることで、屋外と床下空間24及び壁内空間28との間が遮断される。
開閉板71には、駆動することでその開閉板71を回動させる駆動部(図示略)が設けられており、その駆動部が駆動することで屋外連通路69が開閉される。
また、図1における窓下通気口37を形成するための構成として、床材23と、断熱材64及び内壁材65の下端部との間には室内連通路73が形成されており、この室内連通路73の室内側開口部が図1の窓下通気口37となっている。この場合、例えば内壁材65の一部が矩形状に切除されることで、窓下通気口37が形成されている。室内連通路73(窓下通気口37)は、窓開口35(図1参照)に対応する位置にて、水平方向に連続した状態、又は水平方向に複数に分断された状態で設けられている。また、内壁材65の下端部において床面との境界部付近には巾木74が設けられている。
特に本実施形態では、巾木74の一部、すなわち窓下通気口37に対応する部位の巾木74が可動巾木(第2開閉手段)となっており、その巾木74の可動部分が作動することで、室内連通路73(窓下通気口37)が開放又は閉鎖される。具体的には、巾木74の可動部分は、その下端部が同巾木74の固定部分(又は内壁材65)に軸支されており、その軸支部分を中心として当該可動部分が回動することで、室内連通路73(窓下通気口37)が開閉される。巾木74の可動部分が下端部にて軸支されていることで、図に仮想線で示す巾木開放状態では、窓下通気口37から上方への、すなわち窓サッシ36に向かう方向への空気流を生じさせることが可能となる。
室内連通路73は壁内空間28に連通しており、巾木74(巾木可動部分)が開状態になることで、壁内空間28を流れる空気(同空間28内の上昇空気)が窓下通気口37を介して屋内空間22に供給されるようになっている。
巾木74には、駆動することでその巾木74を回動させる駆動部(図示略)が設けられており、その駆動部が駆動することで室内連通路73が開閉される。
図1の説明に戻り、建物10の天井裏空間26には、屋内又は屋外から取り込んだ空気から乾燥空気と湿潤空気とを生成するとともに、その乾燥空気と湿潤空気とをそれぞれ屋内空間22、床下空間24、壁内空間28等に振り分けて供給する湿度調整装置41が設けられている。湿度調整装置41には、屋外から空気を取り込むための屋外取込管42と、屋内空間22から空気を取り込むための屋内取込管43と、屋内空間22に空気を供給するための屋内供給管44と、床下空間24に空気を供給するための床下供給管45とが接続されている。湿度調整装置41は、屋外取込管42や屋内取込管43を通じて屋外や屋内空間22から空気を取り込むとともに、屋内供給管44や床下供給管45を通じて屋内空間22や床下空間24に空気を供給する。床下供給管45は、通気ダクト等により構成されており、柱や壁に沿って又はそれらの内部に上下方向に延びるように設けられている。
次いで、湿度調整装置41及び同装置を用いた湿度調整制御に関する構成について、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、湿度調整装置41は、内部にシリカゲル等の吸着剤が収容され、空気中の水分を吸着する吸着ドラム(吸着容器)81を備えている。この吸着ドラム81では、空気の流れ方向において前後2箇所に網状の蓋体が設けられており、2つの蓋体に挟まれるようにして吸着剤が収容されている。吸着ドラム81は、例えば所定の厚みを有する円板状をなし、その中心軸を軸心として回転可能となっている。なお、この構成はいわゆるデシカントロータに相当する。湿度調整装置41では、空気(装置外部からの導入空気)が吸着ドラム81を通過することで、空気中の水分が吸着されて除湿が行われる。つまり、乾燥空気が生成されることとなる。吸着ドラム81にて吸着された水分は、当該吸着ドラム81にて吸着状態で保管される。
また、除湿後の空気は、湿度調整装置41内の空気通路82に送り込まれ、その空気通路82上に設けられている電気ヒータ83にて加熱された後、吸着ドラム81に戻される。このとき、電気ヒータ83による加熱空気が吸着ドラム81を通過することで、吸着ドラム81に吸着されていた水分が蒸発して加湿が行われる。つまり、湿潤空気が生成されることとなる。
なお、湿潤空気が生成される場合、電気ヒータ83による空気の加熱の程度を調整することで湿潤空気の湿度が調整されるようになっている。また、電気ヒータ83には、除湿後の空気でなく、屋外取込管42や屋内取込管43から取り込まれた屋内や屋外の空気が直接供給されてもよい。さらに、図示は省略するが、湿度調整装置41は、空気を冷却する冷却手段としてペルチェ冷却機を備えており、加熱することで生成された湿潤空気を冷却することが可能となっている。
空気通路82には開閉弁84が設けられており、この開閉弁84を開状態とすることで、除湿後の空気が電気ヒータ83に供給されて湿潤空気の生成が行われる。言い換えれば、開閉弁84を閉状態とすることで、除湿後の空気が電気ヒータ83に供給されず湿潤空気が生成されないようになる。
上記のとおり、湿度調整装置41では、空気が吸着ドラム81を通過することにより乾燥空気と湿潤空気とがそれぞれ生成される。つまり、本実施形態では、吸着ドラム81が、乾燥空気を生成する乾燥空気生成手段と、湿潤空気を生成する湿潤空気生成手段とを構成するものとなっている。
また、湿度調整装置41には、乾燥空気を送出するための送風ファン86と、湿潤空気を送出するための送風ファン87とが設けられている。
湿度調整装置41には、屋外取込管42及び屋内取込管43(共に図1参照)が接続されており(共に図1参照)、これらの配管を通じて屋外又は屋内空間22から空気が順次取り込まれる。屋外取込管42と屋内取込管43とには、その配管の途中に開閉弁91,92がそれぞれ設けられており、開閉弁91,92が開状態である場合に屋外又は屋内空間22から空気が順次取り込まれるようになっている。
また、湿度調整装置41の乾燥空気送出口には床下供給管45(図1参照)が接続されており、この床下供給管45を通じて床下空間24に乾燥空気が供給される。床下供給管45には、その配管の途中に開閉弁94が設けられており、開閉弁94が開状態である場合に床下空間24に乾燥空気が供給されるようになっている。床下空間24は、壁内空間28に通じており、床下空間24に供給された乾燥空気は壁内空間28から屋外に排出される。また、床下空間24の下流側には、開閉弁の役割を果たす開閉板71及び可動巾木74が配置されており、開閉板71が開放状態にある場合に屋外連通路69(図2参照)を介して屋外への排気が行われ、可動巾木74が開放状態にある場合に室内連通路73(図2参照)を介して窓サッシ36周辺の窓際空間に乾燥空気が供給されるようになっている。
さらに、湿度調整装置41の乾燥空気送出口には、建物10内の浴室99に通じる浴室供給管47も接続されており、この浴室供給管47を通じて浴室99に乾燥空気が供給される。浴室供給管47の途中には開閉弁95が設けられており、開閉弁95が開状態である場合に浴室99に乾燥空気が給送されるようになっている。
また、湿度調整装置41の湿潤空気送出口には複数の屋内供給管44(図1参照)が接続されており、各屋内供給管44を通じて、ダイニング、リビング、寝室等の各居室に湿潤空気が供給される。各屋内供給管44の途中にはそれぞれ開閉弁97が設けられており、開閉弁97が開状態である場合に各居室に湿潤空気が給送されるようになっている。
次に、建物10における電気設備に関して説明する。
湿度調整装置41には、建物10に設置されているコントローラ111が接続されている。コントローラ111は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを有しており、そのマイクロコンピュータにより指令信号が生成及び出力されることで建物10の湿度調整制御が行われる。例えば、コントローラ111から湿度調整装置41に対して指令信号が出力されることで、湿度調整装置41は、乾燥空気や湿潤空気を選択的に供給する。コントローラ111には、開閉弁91,92,94,95,97が接続されているとともに、開閉板71の駆動部及び可動巾木74の駆動部が接続されており、コントローラ111は、指令信号を出力することで各開閉弁又は駆動部の開閉動作を制御し、乾燥空気や湿潤空気の供給場所を選択する。
また、コントローラ111には、各居室を対象に各々人の存在を感知する居室人感センサ121と、浴室99において人を感知する浴室人感センサ122と、屋内空間22の湿度を検出する屋内湿度センサ123と、床下空間24の湿度を検出する床下湿度センサ124と、窓サッシ36周辺の湿度を検出する窓際湿度センサ125とが接続されている。各センサ121〜125は、コントローラ111に対して検出信号を出力する。
さらに、コントローラ111には、屋内空間22の温度を調整するエアコン126が接続されており、エアコン126は、現在の運転状態を示す旨の検出信号をコントローラ111に対して出力する。これにより、コントローラ111では、エアコン126の運転や停止に関する情報が取得される。
続いて、コントローラ111において実行される建物10の湿度制御処理について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
図5において、ステップS101〜S107では、床下空間24への乾燥空気供給処理を行い、ステップS108,S109では、浴室99への乾燥空気供給処理を行う。また、ステップS110,S111では、居室への湿潤空気供給処理を行う。
床下空間24への乾燥空気供給処理において、ステップS101では、床下空間24への乾燥空気供給が必要であるか否かを判定する。例えば、床下湿度センサ124から入力された検出信号に基づいて床下空間24の湿度を取得し、その湿度が所定湿度より大きいか否かを判定する。また、窓サッシ36周辺(窓際空間)に乾燥空気を供給させる際には、その乾燥空気は床下空間24を経由する構成となっているため、窓際湿度センサ125から入力された検出信号に基づいて窓サッシ36周辺での湿度を取得し、その湿度が所定湿度より大きいか否かを判定する。ここで、建物10にとっては0%〜40%の湿度が適切であるとされているため、上記の各所定湿度を例えば50%に設定する。
床下空間24への乾燥空気供給が必要でない場合、すなわち床下空間24及び窓サッシ36周辺の湿度がそれぞれ所定湿度より小さい場合、ステップS102に進み、エアコン126が運転中であるか否かを判定する。エアコン126が運転中でない場合、ステップS103にて、開閉板71の駆動部に指令信号を出力して屋外連通路69を開放させる。
これに対して、床下空間24への乾燥空気供給が必要である場合、すなわち床下空間24及び窓サッシ36周辺の少なくとも一方の湿度が所定湿度以上である場合(ステップS101がYES判定の場合)、又はエアコン126が運転中である場合(ステップS102がYES判定の場合)、ステップS104にて、開閉板71の駆動部に指令信号を出力して屋外連通路69を閉鎖させ、ステップS105にて、湿度調整装置41及び床下空間24用の開閉弁94に指令信号を出力して床下空間24に乾燥空気を供給させる。
この場合、床下空間24は、乾燥空気が供給されることで正圧となり、それに伴って壁内空間28に乾燥空気が流れ込み易くなる。これにより、それまで床下空間24や壁内空間28に存在していた空気が壁通気口33から屋外に排出されることを促進できる。したがって、床下空間24や壁内空間28に湿気が溜まっている場合には、その湿気が空気と共に屋外に排出され、壁内空間28(換言すれば外壁部21)に熱がこもっている場合には、その熱が空気と共に屋外に排出される。故に、床下空間24や壁内空間28が建物10にとって都合の良い湿度に調整されるとともに、屋内空間22が人にとって都合の良い温度に調整される。
ステップS106では、窓サッシ36周辺への乾燥空気供給が必要であるか否かを判定する。例えば、ステップS101と同様に、窓際湿度センサ125から入力された検出信号に基づいて窓サッシ36周辺の湿度を取得し、その湿度が所定湿度より大きいか否かを判定する。窓サッシ36周辺への乾燥空気供給が必要である場合、すなわち窓サッシ36周辺の湿度が所定湿度より大きい場合、ステップS107にて、可動巾木74の駆動部に指令信号を出力して室内連通路73を開放させる。この場合、室内連通路73からは乾燥空気が放出され、その乾燥空気は窓サッシ36周辺に供給される。これにより、窓サッシ36周辺において除湿が行われ、窓際空間が建物10にとって都合の良い湿度に調整される。すなわち、窓ガラスの結露を抑制することができる。一方、窓サッシ36周辺への乾燥空気供給が必要でない場合、室内連通路73を開放させない。
なお、エアコン126が運転中である場合、屋外と屋内空間22との間に温度差が生じるため、屋内空間22、床下空間24や壁内空間28に結露が生じ易くなる。したがって、エアコン126の運転中であっても床下空間24や窓サッシ36周辺に乾燥空気が供給されることで、窓サッシ36周辺、床下空間24や壁内空間28において結露の発生が抑制される。
浴室99への乾燥空気供給処理では、ステップS108にて、浴室99への乾燥空気供給が必要であるか否かを判定する。例えば、浴室人感センサ122から入力された検出信号に基づいて、浴室99が使用中であるか否かを判定する。浴室99への乾燥空気供給が必要である場合、すなわち浴室99が未使用又は使用後である場合、ステップS109に進み、浴室99用の開閉弁95に指令信号を出力して浴室99に乾燥空気を供給させる。これにより、除湿対象空間としての浴室99で除湿が行われ、入浴後の浴室99をいち早く乾燥させることができる。一方、浴室99への乾燥空気供給が必要でない場合、浴室99への乾燥空気供給処理をそのまま終了する。これにより、浴室99の使用中にその浴室99内に乾燥空気が供給されないため、ユーザは適度な湿度が保たれている状態の浴室を使用することができる。
居室への湿潤空気供給処理では、ステップS110にて、居室への湿潤空気供給が必要であるか否かを判定する。例えば、屋内湿度センサ123から入力された検出信号に基づいて居室の湿度を取得し、その湿度が所定湿度より小さいか否かを判定する。ここで、人にとっては40%〜60%の湿度が適切であるとされているため、上記所定湿度を例えば30%に設定する。さらに、居室の湿度が所定湿度より小さい場合には、居室人感センサ121から入力された検出信号に基づいて居室に人が居るか否かを判定する。
居室への湿潤空気供給が必要である場合、すなわち、居室の湿度が所定湿度より小さく且つその居室に人が居る場合、ステップS111に進み、居室用の開閉弁97に指令信号を出力して居室に湿潤空気を供給させる。これにより、居室が乾燥している場合に、その居室空間を人にとって都合の良い湿度に調整することができる。この場合、人が居る居室に限って湿潤空気が供給されるため、湿度調整装置41を効率良く稼動させることができる。さらに、この場合、人が居ない居室では、湿度を高めずに建物10にとって都合の良い湿度を保つことができる。
ここで、湿度調整装置41から床下空間24に乾燥空気が供給された場合における乾燥空気の流れについて、図6を参照しつつ説明する。
図6(a)に示すように、開閉板71により屋外連通路69が開放されている場合、床下空間24の通気が床下換気通路32及び屋外連通路69を介して行われる。この場合、床下空間24と屋外空間との間で横方向への空気の流れが生じ易くなり、床下空間24の自然換気が促される。また、床下空間24は壁内空間28と通じているため、床下空間24と壁内空間28との間で空気の入れ替えが行われる。さらに、壁内空間28は屋外連通路69及び壁通気口33(図1参照)を介して屋外空間と通じているため、壁内空間28の自然換気が促される。なお、図に示すように、可動巾木74により室内連通路73が閉鎖されている場合、屋内空間22ではその気密性が保たれるようになっている。
図6(b)に示すように、開閉板71により屋外連通路69が閉鎖されている場合、屋外連通路69を介した床下空間24の通気が行われない。この場合、床下空間24では自然換気が行われにくくなるが、湿度調整装置41から床下空間24に乾燥空気が供給されると、その乾燥空気が床下空間24及び壁内空間28を通じて壁通気口33から屋外に排出され、乾燥空気により床下空間24及び壁内空間28の換気が行われる。また、この場合、可動巾木74により室内連通路73が開放されると、床下空間24に供給された乾燥空気が壁内空間28から屋内空間22に流れ出て、乾燥空気により窓サッシ36周辺の換気が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
湿度調整装置41により乾燥空気が生成され、その乾燥空気が床下空間24に供給される。このため、仮に床下空間24に湿気が溜まっていてもその湿気を空気と共に屋外に排出することができ、床下空間24を建物10にとって適度な湿度に調整することができる。すなわち、床下空間の換気を好適に行うことができる。
乾燥空気が床下空間24を介して壁内空間28に供給されるため、外壁部21の内部を好適に換気することができる。これにより、外壁部21の保護を図ることができる。また、壁内空間28は、上下方向に延びており且つ壁上端部に壁通気口33を有しているため、仮に熱がこもっていてもその熱は空気と共に屋外に排出される。これは、熱を帯びた空気は上昇して壁内空間28の上部に集まり易いためである。これにより、外壁部21の内部に熱がこもることを抑制でき、ひいては建物10に熱がこもることを抑制できる。その結果、屋内空間22を人にとって好適な温度に保つことが可能となる。
開閉板71により屋外連通路69が閉鎖された状態で床下空間24に乾燥空気が供給される構成としたため、床下空間24が正圧となり、乾燥空気が床下空間24から壁内空間28に流れ込み易くなる。したがって、壁内空間28の換気をより一層好適に実施させることができる。ここで、屋外連通路69(床下換気通路32)は外壁部21における壁下端部に形成されているため、屋外空間の地面付近に存在している湿気が屋外連通路69を介して床下空間24に入り込む可能性があるが、屋外連通路69が閉鎖されることで屋外の湿気が屋外連通路69から床下空間24に入り込まないようにすることができる。したがって、この状態で床下空間24に乾燥空気を供給することで、床下空間24及び壁内空間28への乾燥空気の供給を効率良く行うことができる。
乾燥空気の供給が必要な場合に限って、床下空間24に乾燥空気が供給される構成としたため、湿度調整装置41による湿度調整を効率良く行うことができる。すなわち、湿度調整装置41を効率良く稼動させることができる。
湿度調整装置41には屋外又は屋内空間22の空気が取り込まれるため、床下空間24の空気が取り込まれる構成に比べて、乾燥空気を生成する際に吸着ドラム81に吸着される水分が少なくなる。したがって、乾燥空気を容易に生成することができる。
湿度調整装置41では、吸着ドラム81に吸着されていた水分を空気に戻すことで湿潤空気が生成されるため、乾燥空気と湿潤空気とを個別に生成することが可能となる。すなわち、乾燥空気を生成するタイミングと湿潤空気を生成するタイミングとの間にタイムラグを設定することが可能となる。したがって、建物10において、乾燥空気や湿潤空気を必要な場所に必要なタイミングで供給することができ、床下空間24や屋内空間22等の湿度調整をきめ細かく行うことが可能となる。
エアコン126が運転されている場合に、乾燥空気が床下空間24に供給されるため、床下空間24や窓サッシ36周辺における結露の発生を抑制できる。特に、建物10に基礎断熱が施されている構成では、基礎11における床下空間24側に断熱材等が取り付けられているため、エアコン126の運転時に床下空間24や屋内空間22の温度が屋外空間の温度と大きく異なることがある。この場合、床下空間24や屋内空間22に結露が発生し易くなるが、乾燥空気が床下空間24や屋内空間22に供給されるため、結露の発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、湿度調整装置41から床下空間24に空気が供給される場合、屋外連通路69が開閉板71により閉鎖されているが、屋外連通路69は開放されていてもよい。この場合、床下空間24に供給された乾燥空気は、壁通気口33からではなく屋外連通路69から排出され易くなる。また、床下空間24と壁内空間28とを遮断可能な遮断部が設けられ、床下空間24に空気が供給される場合に、床下空間24と壁内空間28とが遮断部により遮断される構成としてもよい。
・上記実施形態では、床下換気通路32が基礎11と床梁51との間に設けられているが、床下換気通路32は基礎11に形成されている貫通孔であってもよく、床梁51に形成されている貫通孔であってもよい。要は、床下換気通路32及び屋外連通路69により、床下空間24と屋外空間とが連通されていればよい。
・上記実施形態では、屋外との間で通気が行われる壁内空間28が壁内換気通路として外壁部21の内部に設けられているが、屋外との間で通気が行われる空間は、建物10を構成する柱や梁等の躯体の内部に設けられていてもよい。この場合、屋外との間で通気が行われる空間は内部換気通路となる。したがって、湿度調整装置41から床下空間24を介して内部換気通路に乾燥空気が供給されると、その乾燥空気により構成体の内部が換気されるため、構成体の内部に熱や湿気がこもることを抑制できる。つまり、建物10にとって適正な換気を行うことができ、外壁部21や躯体等の構成体の保護を図ることができる。
・壁内空間28が天井裏空間26に通じている構成としてもよい。この場合、床下空間24に空気が供給されることで、天井裏空間26にも空気が供給される。したがって、天井裏空間26の湿度を好適に調整することができる。
・上記実施形態では、屋内湿度センサ123の検出結果に基づいて居室の湿度調整が行われる構成としたが、インターネットから取得した気象情報に基づいて居室の湿度調整が行われる構成としてもよい。例えば、コントローラ111にパーソナルコンピュータを介してインターネットが接続されている構成とする。この場合、コントローラ111は、大気乾燥情報を取得し、その大気乾燥情報に基づいて湿潤空気を居室に供給することができる。これにより、大気が乾燥している場合には居室空間に適度な湿度を与えることができ、ひいては、居室空間を人にとって快適な湿度に調整することが可能となる。
・建物10が多層階を有し、上下階の間に階間空間が形成されていてもよい。この場合、その階間空間に湿度調整装置41から空気が供給される構成とすれば、階間空間の湿度を好適に調整することができる。
・上記実施形態では、浴室99を、乾燥空気が供給されることで除湿が行われる除湿対象空間としたが、湿気が高くなり易い他の空間を除湿対象空間としてもよい。例えば、納戸やクローゼットなどを除湿対象空間とし、それら納戸やクローゼットなどに乾燥空気が供給される構成とする。
・上記実施形態では、湿度調整装置41において、吸着ドラム81で除湿した空気を過熱した後に吸着ドラム81を通過させることで湿潤空気が生成されるが、吸着ドラム81に吸着されている水分を過熱することで湿潤空気が生成されてもよい。
・上記実施形態では、湿度調整装置41が天井裏空間26に設置されているが、湿度調整装置41は床下空間24に設置されていてもよく、屋内空間22に設置されていてもよい。要は、湿度調整装置41から床下空間24に乾燥空気が供給される構成であればよい。
本実施形態における建物の概略断面を示す図。 外壁から基礎にかけての構成を示す縦断面図。 外壁部の構成を示す横断面図。 建物における空調及び電気に関する構成を示すブロック図。 コントローラにおいて実行される建物の湿度制御処理を示すフローチャート。 床下空間及び壁内空間における空気の流れについて説明するための図。
符号の説明
10…建物、11…基礎、12…建物本体、21…外壁部(外壁部材)、24…床下空間、28…壁内空間(壁内換気通路、内部換気通路)、32…床下換気通路、33…壁通気口、35…窓開口、36…窓サッシ、37…窓下通気口(空気通路部)、41…湿度調整装置(生成手段)、69…屋外連通路(床下通気口)、71…開閉板(第1開閉手段)、73…室内連通路(空気通路部)、74…可動巾木(第2開閉手段)、81…吸着ドラム、83…電気ヒータ、86…送風ファン、87…送風ファン、99…浴室、111…コントローラ、121…居室人感センサ、122…浴室人感センサ、123…屋内湿度センサ、124…床下湿度センサ、125…窓際湿度センサ。

Claims (11)

  1. 建物本体の下方に床下空間を備えた建物の換気システムであって、
    屋内又は屋外の空気から乾燥空気を生成する生成手段を備え、該生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成としたことを特徴とする建物の換気システム。
  2. 前記建物本体を構成する躯体又は壁等の構成体の内部に内部換気通路が設けられ、その内部換気通路が前記床下空間に連通されている請求項1に記載の建物の換気システム。
  3. 前記内部換気通路として、建物の外壁部材の内部に上下方向に延びる壁内換気通路が形成され、その通路上端部に壁通気口が形成されている請求項2に記載の建物の換気システム。
  4. 前記床下空間と屋外とを連通する床下通気口が設けられるとともに、その床下通気口を開閉する第1開閉手段が設けられ、
    前記第1開閉手段により前記床下通気口が閉鎖された状態で、前記生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成とした請求項2又は3に記載の建物の換気システム。
  5. 前記床下空間の湿度を検出する手段と、
    前記検出した床下空間の湿度に基づいて当該床下空間に前記乾燥空気を供給させる手段とを備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の換気システム。
  6. 前記建物本体の窓付近、又は建物内の除湿対象空間に、前記床下空間に通じる空気通路部が設けられるとともに、その空気通路部を開閉する第2開閉手段が設けられ、
    前記第2開閉手段により前記空気通路部が開放された状態で、前記生成手段により生成された乾燥空気を前記床下空間に供給する構成とした請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建物の換気システム。
  7. 前記窓付近又は除湿対象空間における湿度を検出する手段と、
    前記検出した窓付近又は除湿対象空間の湿度が所定値以上である場合に、当該窓付近又は除湿対象空間に前記乾燥空気を供給させる手段とを備える請求項6に記載の建物の換気システム。
  8. 前記生成手段は、前記乾燥空気に加え、屋内又は屋外の空気から湿潤空気を生成するものであり、
    前記生成手段により生成された前記湿潤空気を屋内空間に供給する構成とした請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建物の換気システム。
  9. 前記生成手段は、空気中の水分を吸着することで前記乾燥空気を生成するとともに、前記吸着した水分を用いて前記湿潤空気を生成するものであり、さらに前記湿潤空気の湿度を調整可能とする請求項8に記載の建物の換気システム。
  10. 前記建物本体内における複数の屋内空間を対象に各々人の存在を検出する人検出手段と、
    前記人検出手段により人の存在が検出された屋内空間に対して前記湿潤空気を供給させる手段とを備える請求項8又は9に記載の建物の換気システム。
  11. 大気の乾燥情報を取得する手段と、
    前記取得された大気乾燥情報に基づいて、前記湿潤空気を前記屋内空間に供給させる手段とを備える請求項8乃至10のいずれか1項に記載の建物の換気システム。
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