JP2009168242A - 2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部の必要な強度を確保して小型化を図ることができる2軸ヒンジを提供する。
【解決手段】 基板部とこの基板部より立ち上げた軸支片部とを有し、第1筐体に基板部を所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の支持片部とを有し、この各支持片部を各軸支片部に第1シャフトを介して回転可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の支持板部へ第2シャフトを介して支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて第2筐体へ取り付けられる取付部材とから構成すると共に、支持部材の支持板部には、その曲げ強度を補強するための補強板を取り付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器、携帯電話機、PDA、ザウルス(商標)などの携帯機器、ノート型パソコン、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器における機器本体とディスプレイ装置とを互いに2方向へ回動可能に連結する2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器に関するものである。
ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器、携帯電話機、PDA、ザウルス(商標)などの携帯機器、ノート型パソコン、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器では、機器本体にディスプレイ装置が2軸ヒンジを介して2方向へ回動可能に取り付けられているものがある。この2軸ヒンジとしては、ディスプレイ装置を機器本体に対して相対的に縦方向の開閉を行う、すなわち、機器本体の幅方向に延びる第1シャフトの軸回りに起伏回動を行うことができると共に、ディスプレイ装置を機器本体に対して第1シャフトを軸に90°まで開いたとき、ディスプレイ装置を機器本体に対して相対的に第1シャフトと直交する方向に延びる第2シャフトの軸回りに回転させることができる2軸ヒンジが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1、2に記載されている2軸ヒンジは、機器本体に取り付けられるベースブラケットと、ディスプレイ装置に取り付けられる取付ブラケットと、ベースブラケットと取付ブラケットとの間に設けられる支持ブラケットと、ベースブラケットと支持ブラケットとに取り付けられ、機器本体の幅方向に延びる第1シャフトを軸に機器本体に対してディスプレイ装置を回転させる第1回動機構と、支持ブラケットと取付ブラケットとに取り付けられ、第1シャフトと直交する方向に延びる第2シャフトを軸に機器本体に対してディスプレイ装置を回転させる第2回動機構とを備えている。支持ブラケットは、細長の略矩形平板状の基板の両端部を略直交する方向にそれぞれ折り曲げた断面略コの字状に形成されている。この支持ブラケットの両側部が支持片として、両側部間が基板部としてそれぞれ形成されている。支持片には、第1回動機構がそれぞれ取り付けられていると共に、基板部の長手方向の略中央部に第2回動機構が取り付けられている。ディスプレイ装置が閉じられている状態(閉成状態)では、機器本体とディスプレイ装置とが互いに重なり合わされた状態であり、この状態から機器本体に対してディスプレイ装置を第1シャフトを軸に90°回転させて開き、この状態からさらにディスプレイ装置を機器本体に対して第2シャフトを軸に回転させることができる。
特開2007−16944号公報 特開2006−220198号公報
特許文献1及び2に記載されている2軸ヒンジでは、部品点数が多く構造が複雑であるため製作コストが高くつくという問題がある上に、支持ブラケットの両支持片に、ベースブラケットに取り付けられている第1シャフトが取り付けられていると共に、係合ブラケットの基板部の長手方向の略中央部に、取付ブラケットに取り付けられている第2シャフトが取り付けられている。このため、機器本体に対してディスプレイ装置を第2シャフトを介して回動させる場合には、第2シャフトが基板部から引っ張られる方向に基板部に力が作用するので、基板部に引っ張り荷重が掛かり基板部は両端部が互いに近づく方向に曲がろうとする。この荷重に耐えうる強度を確保するには、基板部の厚さを厚くせざるを得なかった。このように基板部の厚さが厚くなると、支持ブラケットの長さ(長手方向の長さ)が長くなって、支持ブラケットが大型になってしまうという問題があった。すなわち、支持ブラケットは、細長の略矩形平板状の基板の両端部を略直交する方向にそれぞれ折り曲げて断面略コの字状に形成されるために、基板部の厚さを厚くするには、厚さが厚い基板を用いらなければならず、この基板の両側部を折り曲げて支持ブラケットを形成すると、支持ブラケットの長さ(長手方向の長さ)がどうしても長くならざるを得ず、その結果、2軸ヒンジ全体も大型となってしまうという問題があった。
また、ディスプレイ装置は、機器本体に対して第1シャフトを軸に相対的に縦方向に回動させることができ、この回動は、機器本体とディスプレイ装置とが互いに重なり合わされた閉成状態からディスプレイ装置が完全に開いた開成状態までの第1回動範囲に規制されている。これは、閉成状態では、ディスプレイ装置と機器本体とが互いに密着して重なり合うので、ディスプレイ装置が機器本体に対して第1シャフトを軸に縦方向に回動する範囲が規制され、かつ、開成状態では、ディスプレイ装置と機器本体とが互いに係合してその回動範囲が規制される。すなわち、2軸ヒンジだけでは強度不足のためその回動範囲を規制することができないので、ディスプレイ装置と機器本体とに互いに開成状態で係合する係合部をそれぞれ設けていた。このため、電子機器全体が大型となったりして構造が複雑になってしまうという問題があった。
本発明の第1の目的は、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、必要な強度を確保して小型化を図ることができる2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、第1回動範囲を十分に規制し得ることができる2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器を提供することにある。
前記の第1の目的を達成するための本発明に係る2軸ヒンジは、基板部とこの基板部より立ち上げた軸支片部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記基板部を所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の支持片部とを有し、この各支持片部を前記各軸支片部に第1シャフトを介して回転可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の前記支持板部へ第2シャフトを介して当該支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる取付部材とから構成すると共に、前記支持部材の支持板部には、その曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、支持部材の支持板部に、支持板部の曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたことで、第1筐体に対して第2筐体を第2シャフトを軸にベース部材に対する支持部材の回動する方向と直交する方向へ回動させたとき、この回動による荷重が支持板部に掛かっても支持板部に取り付けた補強板によって支持板部が曲がることがない。従って、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部の必要な強度を確保して小型化を図ることが可能となる。
本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記支持部材の各支持片部は、前記ベース部材の各軸支片部の少なくとも一方のものに対し、第1回動制御手段を介して回動可能に取り付けられており、この第1回動制御手段は、前記軸支片部に嵌合された状態で取り付けられると共に前記支持片部に挿入されて前記ベース部材に対して前記支持部材を回動可能に支持する前記第1シャフトと、前記支持片部に設けられた第1カム部と、前記第1シャフトの軸の外周に嵌合して前記第1シャフトの軸方向に移動可能であると共に、前記第1カム部に面接触する第1カム体と、この第1カム体を前記第1カム部と面接触するように付勢する第1付勢手段と、前記第1カム体の接触面と前記第1カム部との少なくとも一方に設けられる第1カム凸部と、前記第1カム体の接触面と前記第1カム部との少なくとも他方に設けられ、前記第1カム凸部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の位置を所定の位置に保持する第1カム凹部とを備えていることが好ましい。
また、本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記取付部材は、前記支持部材に対して第2回動制御手段を介して回動可能に取り付けられており、この第2回動制御手段は、前記取付部材に嵌合された状態で取り付けられると共に前記支持板部に挿入されて前記取付部材に対して前記支持部材を回動可能に支持する前記第2シャフトと、前記支持部材の支持板部に設けられた第2カム部と、前記第2シャフトの軸の外周に嵌合して前記第2シャフトの軸方向に移動可能であると共に、前記第2カム部に面接触する第2カム体と、この第2カム体を前記第2カム部と面接触するように付勢する第2付勢手段と、前記第2カム体の接触面と前記第2カム部との少なくとも一方に設けられる第2カム凸部と、前記第2カム体の接触面と前記第2カム部との少なくとも他方に設けられ、前記第2カム凸部と係合して前記支持部材に対する前記取付部材の位置を所定の位置に保持する第2カム凹部とを備えていることが好ましい。
また、本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記ベース部材と前記支持部材との間には、第1回動範囲規制手段が設けられており、この第1回動範囲規制手段は、前記第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の第1回動範囲を規制する第1B回動範囲規制部とからなることが好ましい。前記第1A回動範囲規制部が、前記第1シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状に形成してなり、前記第1B回動範囲規制部が、前記第1A回動範囲規制部が表面に摺接する前記補強板であることが好ましい。
また、本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記取付部材と前記支持部材との間には、第2回動範囲規制手段が設けられており、この第2回動範囲規制手段は、前記第2シャフトに設けられた第2A回動範囲規制部と、この第2A回動範囲規制部と係合して前記支持部材に対する前記取付部材の第2回動範囲を規制する第2B回動範囲規制部とからなることが好ましい。前記第2A回動範囲規制部が、前記第2シャフトに設けられた第2回動範囲規制凸部であり、前記第2B回動範囲規制部が、前記補強板に設けられた第2回動範囲規制突部であることが好ましく、また、前記第2A回動範囲規制部が、前記第2シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状に形成してなり、前記第2B回動範囲規制部が、前記第2A回動範囲規制部が側面に摺接する前記補強板であることが好ましい。
また、前記の第2の目的を達成するための本発明に係る2軸ヒンジは、基板部とこの基板部より立ち上げた軸支片部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記基板部を所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の支持片部とを有し、この各支持片部を前記各軸支片部に第1シャフトを介して回転可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の前記支持板部へ第2シャフトを介して当該支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる取付部材とから構成すると共に、前記ベース部材と前記支持部材との間に、第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段は、前記第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の第1回動範囲を規制すると共に前記支持部材に取り付けた補強板とからなることを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材と支持部材との間に第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段が第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合してベース部材に対する支持部材の第1回動範囲を規制すると共に支持部材に取り付けた補強板とからなることで、第1A回動範囲規制部が係合する箇所が補強板であるので、十分に2軸ヒンジだけで第1回動範囲を規制することが可能となる。
本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記第1シャフトは、前記各支持片部をそれぞれ回転可能に支持する2つの第1シャフトからなり、前記第1A回動範囲規制部が、前記各第1シャフトにそれぞれ設けられ、この各第1A回動範囲規制部が、前記支持部材に取り付けられた前記補強板の表面にそれぞれ摺接して前記第1回動範囲が規制されるように構成することが好ましい。また、本発明に係る2軸ヒンジにおいて、前記各第1A回動範囲規制部が、前記各第1シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状にそれぞれ形成され、この各第1A回動範囲規制部が、前記支持部材の支持板部に取り付けられた前記補強板の表面にそれぞれ摺接して前記第1回動範囲が規制されるように構成することが好ましい。
また、本発明の電子機器は、前記の本発明に係る2軸ヒンジを備えたことを特徴とする。この発明によれば、前述と同様に、支持部材の支持板部に、支持板部の曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたので、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部の必要な強度を確保して小型化を図ることができる。また、ベース部材と支持部材との間に第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段が第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合してベース部材に対する支持部材の第1回動範囲を規制すると共に支持部材に取り付けた補強板とからなるので、第1回動範囲を十分に規制し得ることができる。
以上説明したように本発明に係る2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器によれば、支持部材の支持板部に、支持板部の曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたので、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部の必要な強度を確保して小型化を図ることができる。また、ベース部材と支持部材との間に第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段が第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合してベース部材に対する支持部材の第1回動範囲を規制すると共に支持部材に取り付けた補強板とからなるので、第1回動範囲を十分に規制し得ることができる。
以下、本発明に係る2軸ヒンジ並びに電子機器を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明を実施した電子機器の一例を示す図である。図2〜図5は本発明に係る第1の2軸ヒンジの一例を示す図である。本発明に係る第1の2軸ヒンジ1は、図1〜5に示したように、基板部21a、22aとこの基板部21a、22aより立ち上げた軸支片部21b、22bとを有し、電子機器10を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体、例えば、第1筐体に基板部21a、22aを所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材2(21,22)と、支持板部41とこの支持板部41の両端側より折り曲げた一対の支持片部42a、42bとを有し、この各支持片部42a、42bを各軸支片部21b、22bに第1シャフト5を介して回転可能に取り付けられた支持部材4と、この支持部材4の支持板部41へ第2シャフト6を介して当該支持部材4の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて第1筐体と第2筐体とのいずれか他方の筐体、例えば、第2筐体へ取り付けられる取付部材3とから構成すると共に、支持部材4の支持板部41には、その曲げ強度を補強するための補強板7(7a、7b)を取り付けたことに特徴がある。
電子機器10としては、特に限定されず、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器が代表的なものであるが、これ以外に携帯電話機、PDA、ザウルス(商標)などの携帯機器、ノート型パソコン、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器等が挙げられる。また、第1の2軸ヒンジ1を備えた電子機器10の一例として本実施の形態では、カメラ機器について説明するが、これに限定されるものではない。第1筐体は、例えば、スイッチなどの操作部(図示せず)やカメラ部(図示せず)等を有している略矩形箱状の機器本体11である。第2筐体は、例えば、LCDなどのディスプレイ部13を有している略矩形状のディスプレイ装置12である。このディスプレイ部13は、撮影した画像を表示させるモニターとして機能すると共に、撮影時等においては大型のファインダーとしても機能するものである。例えば、機器本体11の一方の側面にディスプレイ装置12が重ね合わされた閉成状態で第1の2軸ヒンジ1を介して機器本体11にディスプレイ装置12が開閉可能に連結されて電子機器10が構成されている。機器本体11には、例えば、ベース部材2が取り付けられると共に、ディスプレイ装置12には、取付部材3が取り付けられる。
ベース部材2は、例えば、機器本体11にビス等により取り付けられるブラケットで、例えば、一対の第1ベースブラケット21と第2ベースブラケット22とからなる。第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22は、例えば、機器本体11に取り付けられる略矩形平板状の基板部21a、22aと、基板部21a、22aの互いに対向する側の端部が略直交する方向に折り曲げられた軸支片部21b、22bとから断面略Lの字状に形成されている。第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。これら第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22は、例えば、機器本体11の一方の側面の前端部近傍に軸支片部21b、22bが互いに対向するように基板部21a、22aを所定間隔を設けて取り付けられている。
基板部21a、22aには、例えばビス等で機器本体11に取り付けるための取付孔21c、22cや取付凹部22dがそれぞれ設けられている。また、軸支片部21b、22bには、第1シャフト5が取り付けられる小判状(略楕円状)の嵌合孔23,24がそれぞれ設けられている。これら嵌合孔23,24のうち一方の孔、例えば、第1ベースブラケット21の嵌合孔23は、機器本体11とディスプレイ装置12とを電気的に接続する配線例えばFPCが通るように比較的大きく形成されている。なお、ベース部材2は、一対の第1ベースブラケット21と第2ベースブラケット22とからなるが、これに限定されず、例えば、1つのブラケット等で形成してもよい。
取付部材3は、例えば、ディスプレイ装置12にビス等により取り付けられるブラケットで、例えば、細長の矩形平板状の取付ブラケット31で形成されている。取付ブラケット31の両端部近傍には、例えばビス等で取り付けるための取付孔31a、31b、31cがそれぞれ設けられている。取付ブラケット31の長手方向の略中央部には、嵌合孔32が設けられている。嵌合孔32は、例えば、第1ベースブラケット21の嵌合孔23の大きさと略同じ小判状(略楕円状)に形成されている。取付ブラケット31は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。なお、ベース部材2を機器本体11に取り付け、取付部材3をディスプレイ装置12に取り付けたが、ベース部材2をディスプレイ装置12に取り付け、取付部材3を機器本体11に取り付けるようにしてもよい。ベース部材2と取付部材3との間には、支持部材4が設けられている。
支持部材4は、例えば、支持ブラケット40であり、第2シャフト6が取り付けられる支持板部41と、この支持板部41から略直交する方向に延びると共に第1シャフト5が取り付けられる複数の支持片部42a、42bとを備えてなる。支持ブラケット40は、例えば、細長の略矩形平板状の基板の両端部を略直交する方向に折り曲げた断面略コの字状に形成され、この両側部が支持片部42a、42bとして、両端部間の矩形平板部が支持板部41としてそれぞれ形成されている。支持ブラケット40は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。なお、支持片部42a、42bは、基板の両端部を折り曲げて2つ形成されているが、これに限定されるものではない。
支持板部41の長手方向の略中央部には、第2シャフト6が挿入される挿入孔43が設けられている。挿入孔43は、取付ブラケット31の嵌合孔32の直径より大きな直径の円形状に形成されている。また、支持板部41の挿入孔43と両端部との間には、それぞれ3つの取付孔44a、44bが設けられている。これら3つ取付孔44a、44bのうち2つの孔44aの内面には、ネジ溝が設けられている。支持板部41の内面(支持片部42a、42b間の支持板部41の表面)には、補強板7が設けられている。
補強板7は、支持板部41が曲がるのを防止するもので、支持板部41の曲りを防止することができれば特に限定されず、例えば、ステンレスや鋼板等の金属プレート等である。補強板7は、例えば、支持片部42a,42b間の内面に取り付けられるもので、支持板部41と略同じ細長の矩形平板状であって、支持板部41の挿入孔43及びその近傍が切り取られた2つの補強板7a、7bとからなる。2つの補強板7a、7bは、例えば、一端部が支持片部42a,42bの内面に接触すると共に、他端部が支持板部41の挿入孔43の近傍に位置されるように形成されている。2つの補強板7a、7bには、支持板部41のネジ溝が設けられていない取付孔44bに嵌合する嵌合突部7cと、支持板部41のネジ溝が設けられている取付孔44aと対向して例えばネジ49を用いて取り付けるための2つの取付孔7dとがそれぞれ設けられている。2つの補強板7a、7bのうちの一方の補強板7a(第1補強板7aということがある。)の他端部は、支持板部41に取り付けられたとき、支持板部41の挿入孔43と略同軸でこの挿入孔43より径が大きな円弧状に形成されている。2つの補強板7a、7bのうちの他方の補強板7b(第2補強板7bということがある。)の他端部には、第2回動範囲規制突部92が突出して設けられている。
支持ブラケット40は、両支持片部42a、42bが第1ベースブラケット21の軸支片部21b及び第2ベースブラケット22の軸支片部22bとそれぞれ対向するように第1ベースブラケット21と第2ベースブラケット22との間に配置される。第1ベースブラケット21の軸支片部21bと対向する支持片部42a(第1支持片部42aということがある。)には、第1シャフト5(第1Aシャフト51)が挿入される貫通孔46が設けられている。この貫通孔46は、第1ベースブラケット21の軸支片部21bの嵌合孔23の直径より大きな直径の円形状に形成されている。また、第2ベースブラケット22の軸支片部22bと対向する支持片部42b(第2支持片部42bということがある。)には、第1シャフト5(第1Bシャフト52)が挿入される貫通孔47が設けられている。この貫通孔47は、第2ベースブラケット22の軸支片部22bの嵌合孔24の直径より大きな直径の円形状に形成されている。これら第1ベースブラケット21の軸支片部21b及び第2ベースブラケット22の軸支片部22bと支持ブラケット40の支持片部42a、42bとが第1シャフト5によって互いに回動可能に連結されている。また、支持ブラケット40の支持板部41と取付ブラケット31とが第2シャフト6によって互いに回動可能に連結されている。
第1シャフト5は、例えば、第1ベースブラケット21の軸支片部21bと支持ブラケット40の第1支持片部42aとを回動可能に連結する第1Aシャフト51と、第2ベースブラケット22の軸支片部22bと支持ブラケット40の第2支持片部42bとを回動可能に連結する第1Bシャフト52とからなる。なお、第1Aシャフト51と第1Bシャフト52とは、これを一体に形成して1本のものとしてもよい。この意味でこの明細書においては両者を含めて第1シャフトと称することがある。
第1Aシャフト51は、外径が支持ブラケット40の第1支持片部42aの貫通孔46に挿入され得る寸法の円筒状に形成されている。第1Aシャフト51は、内部に機器本体11とディスプレイ装置12とを電気的に接続する配線例えばFPCを通しうる内径に形成されている。第1Aシャフト51の一端部には、第1支持片部42aの貫通孔46の直径より大きな直径のフランジ部51aが設けられている。また、第1Aシャフト51の他端部には、第1ベースブラケット21の軸支片部21bの嵌合孔23に嵌合し得る小判状(略楕円状)の嵌合部51bが設けられている。この嵌合部51bを、支持ブラケット40の第1支持片部42aの内面からその貫通孔46に挿入し、スリーブ54内を通してから、第1ベースブラケット21の軸支片部21bの嵌合孔23に嵌合させる。この嵌合孔23から突出する嵌合部51bの先端部をかしめることにより、第1Aシャフト51のフランジ部51aが第1支持片部42aの内面に接した状態で、第1ベースブラケット21と支持ブラケット40の第1支持片部42aとが回動可能に連結される。また、支持ブラケット40の第1支持片部42aと第1ベースブラケット21の軸支片部21bとの間の第1Aシャフト51の外周にはスリーブ54が設けられている。
第1Bシャフト52は、外形が支持ブラケット40の第2支持片部42bの挿入孔に挿入され得る寸法の小判状(略楕円状)に形成されている。第1Bシャフト52の一端部には、第2支持片部42bの貫通孔47の直径より大きな直径のフランジ部52aが設けられている。このフランジ部52aは、例えば、第1Aシャフト51のフランジ部51aと略同じ直径で形成されている。また、第1Bシャフト52の一端部の近傍であって支持ブラケット40の第2支持片部42bの貫通孔47内に位置される箇所は、円形状に形成されている。また、第1Bシャフト52の他端部には、第2ベースブラケット22の軸支片部22bの嵌合孔24に嵌合し得る小判状(略楕円状)の嵌合部52bが設けられている。この嵌合部52bを、支持ブラケット40の第2支持片部42bの内面からその貫通孔47に挿入し、第2ベースブラケット22の軸支片部22bの嵌合孔24に嵌合させる。この嵌合孔24から突出する嵌合部52bの先端部をかしめることにより、第1Bシャフト52のフランジ部52aが第2支持片部42bの内面に接した状態で、第2ベースブラケット22と支持ブラケット40の第2支持片部42bとが回動可能に連結される。よって、支持部材4は、第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を介して第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22に回動可能に支持される。ベース部材2(第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22)に対する支持部材4の回転を制御する第1回動制御手段8を設けてもよい。
第1回動制御手段8は、第1ベースブラケット21と支持部材4との間と、第2ベースブラケット22と支持部材4との間の両方に設けても、いずれか一方に設けてもよく、例えば、第2ベースブラケット22と支持部材4との間に設けられる。第1回動制御手段8は、例えば、第1Bシャフト52と、支持ブラケット40に設けられた第1カム部81と、第1Bシャフト52の軸の外周に嵌合して第1Bシャフト52の軸回りに回転せずに第1Bシャフト52の軸方向に移動可能であると共に、第1カム部81に面接触する第1カム体82と、第1カム体82を第1カム部81と面接触するように付勢する第1付勢手段83と、第1カム体82の接触面と第1カム部81との少なくとも一方に設けられる第1カム凸部87と、第1カム体82の接触面と第1カム部81との少なくとも他方に設けられ、第1カム凸部87と係合してベース部材2に対する支持部材4の位置を所定の位置に保持する第1カム凹部86とを備えている。第1カム体82及び第1付勢手段83の外周にはスリーブ84が被覆されている。
第1カム部81は、例えば、支持ブラケット40の第2支持片部42bの外面であって貫通孔47の周囲に設けられている。この第1カム部81には、例えば、その周方向に180°間隔で2つの第1カム凹部86が設けられている。
第1カム体82は、第1Bシャフト52と共に回動し、第1Bシャフト52の軸方向に移動可能で第1カム部81と面接触するものである。第1カム体82は、例えば、円板状に形成されている。第1カム体82の中央部には、第1Bシャフト52が嵌合された状態で貫通する小判状(略楕円状)の挿通孔82bが設けられている。第1カム体82の第1カム部81側の面(カム面ということがある。)には、第1カム部81の第1カム凹部86と係合する第1カム凸部87がその周方向に180°間隔で2つ設けられている。第1カム凸部87は、例えば、略台形状に形成され、第1カム凹部86は、例えば、第1カム凸部87が嵌合する略台形状に形成されている。
第1付勢手段83としては、第1カム体82を第1カム部81に押し付けるべく付勢するものであれば特に限定されず、コンプレッションスプリング、スプリングワッシャーやその他の付勢部材でもよく、例えば、皿ばね83である。皿ばね83の枚数は、特に限定されず、例えば、2枚であり、3枚以上であってもよい。これら皿ばね83を通りさらに軸支片部22bの嵌合孔24から突出する第1Bシャフト52の嵌合部52bの端部をかしめることによって、皿ばね83の付勢力により第1カム体82が第1カム部81(支持ブラケット40の第2支持片部42b)に圧接されて、支持ブラケット40の第2支持片部42bと第2ベースブラケット22との間にフリクションが発生した状態で、第2ベースブラケット22と支持ブラケット40の第2支持片部42bとが回動可能に連結される。これにより、第1ベースブラケット21の嵌合孔23、第1Aシャフト51、支持ブラケット40の第1支持片部42aの貫通孔46、第2支持片部42bの貫通孔47、第1Bシャフト52及び第2ベースブラケット22の嵌合孔24が略同軸上に配置されて、ベース部材2(一対の第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22)に対して支持部材4(支持ブラケット40)が第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回動する、すなわち、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回動するように構成される。
第1カム凸部87及び第1カム凹部86は、例えば、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に0〜180°の回動角度(第1回動角度ということがある。)範囲で回動する場合に、第1回動角度が0°と180°とで機器本体11に対してディスプレイ装置12をその位置で保持すると共に、10〜170°の第1回動範囲でフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。すなわち、第1カム凸部87及び第1カム凹部86は、機器本体11に対してディスプレイ装置12が、0°と180°との第1回動角度で完全に係合しているか、または、0°と180°との第1回動角度で完全に係合していない状態で、例えば、10°と170°との第1回動角度から係合し始めて−10°と190°との角度でそれぞれ完全に係合し得るように形成されている。また、第1カム凸部87及び第1カム凹部86は、例えば、第1カム凸部87の突出面87aと第1カム凹部86以外の第1カム部81のカム面81aが平面にそれぞれ形成されて、これら第1カム凸部87の突出面87aと第1カム部81のカム面81aとが10〜170°の第1回動範囲で互いに面接触してフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。これにより、10〜170°の第1回動範囲で、第2ベースブラケット22と支持ブラケット40との間、すなわち、機器本体11とディスプレイ装置12との間にフリーストップ状態をなし得るフリクションが発生する。
なお、本発明においては、0°には略0°が含まれ、10°には略10°が含まれ、90°には略90°が含まれ、170°には略170°が含まれ、180°には略180°が含まれる。また、本発明における第1回動角度とは、機器本体11の側面に対するディスプレイ装置12の前後方向(第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回動する方向)における機器本体11の側面に対するディスプレイ装置12の角度であり、例えば、0°の場合には、機器本体11とディスプレイ装置12とが重なり合った状態で、180°の場合には、機器本体11に対してディスプレイ装置12が前方に開いた状態である。また、第1カム凸部87及び第1カム凹部86は、第1回動角度が0°と180°とで機器本体11に対してディスプレイ装置12をその位置で保持すると共に、10〜170°の第1回動範囲でフリクションが発生してフリーストップ状態となるようにしたがこれに限定されず、任意の第1回動角度でディスプレイ装置12の保持とフリーストップ状態とを行うようにしてもよい。
また、ベース部材2(一対の第1ベースブラケット21及び第2ベースブラケット22)に対する支持部材4(支持ブラケット40)の第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回動する第1回動範囲を規制する第1回動範囲規制手段70を設けてもよい。すなわち、第1回動範囲規制手段70は、ベース部材2と支持部材4との間に設けられて機器本体11に対するディスプレイ装置12の第1シャフト5を軸に回動する第1回動範囲を規制するものである。第1回動範囲規制手段70は、第1回動範囲を規制することができれば、特に限定されず、例えば、第1シャフト5に設けられた第1A回動範囲規制部71と、この第1A回動範囲規制部71と係合してベース部材2に対する支持部材4の回動範囲を規制する第1B回動範囲規制部とからなる。第1回動範囲規制手段70は、2つの第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52のいずれか一方に設けてもよいが、2つの第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52の両方に設けることが好ましい。
第1A回動範囲規制部71は、特に限定されないが、例えば、第1Aシャフト51のフランジ部51a及び第1Bシャフト52のフランジ部52aの外周をそれぞれ略Uの字状であって2つの補強板7a、7bの表面に摺接し得るように形成されてなる。これら第1A回動範囲規制部71のUの字状の2つの第1平面部71a、第2平面部71bは互いに略平行に形成されている。第1B回動範囲規制部は、2つの第1A回動範囲規制部71が表面に摺接する2つの補強板7a、7bである。これにより、第1A回動範囲規制部71の一方の第1平面部71aが補強板7a、7bの表面に接触した状態(特に図3(b)参照。)から第1A回動範囲規制部71の他方の第2平面部71bが補強板7a、7bの表面に接触するまでの0〜180°の第1回動範囲で機器本体11に対するディスプレイ装置12の第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回動する範囲が規制されるようになっている。なお、第1回動範囲規制手段70によって第1回動範囲を0〜180°に規制したがこれに限定されず、例えば、第1A回動範囲規制部71の2つの平面部71a、71bの互いに対向する角度を変えたり等して、任意の範囲に規制するようにしてもよい。
第2シャフト6は、支持ブラケット40と取付ブラケット31とを互いに回動可能に連結するものである。第2シャフト6は、例えば、内部に機器本体11とディスプレイ装置12とを電気的に接続する配線例えばFPCを通しうる内径の円筒状であって、この外形が支持ブラケット40の支持板部41の挿入孔43に挿入され得る寸法の小判状(略楕円状)に形成されている。第2シャフト6の一端部には、支持板部41の挿入孔43の直径より大きな直径のフランジ部6aが設けられている。第2シャフト6の一端部の近傍であって支持ブラケット40の支持板部41の挿入孔43内に位置される箇所は、円形状に形成されている。また、第2シャフト6の他端部には、取付ブラケット31の嵌合孔32に嵌合し得る小判状(略楕円状)の嵌合部6bが設けられている。この嵌合部6bを、支持ブラケット40の支持板部41の内面からその挿入孔43に挿入してから、取付ブラケット31の嵌合孔32に嵌合させる。この嵌合孔32から突出する嵌合部6bの先端部をかしめることにより、第2シャフト6のフランジ部6aが支持板部41の内面に接した状態で、支持ブラケット40(支持部材4)と取付ブラケット31(取付部材3)とが互いに回動可能に連結される。この支持ブラケット40と取付ブラケット31との間に第2回動制御手段60を設けてもよい。
第2回動制御手段60は、例えば、取付ブラケット31に嵌合された状態で取り付けられると共に支持板部41に挿入されて取付部材3に対して支持部材4を回動可能に支持する第2シャフト6と、支持ブラケット40に設けられた第2カム部62と、第2シャフト6の軸の外周に嵌合して第2シャフト6の軸回りに回転せずに第2シャフト6の軸方向に移動可能であると共に、第2カム部62に面接触する第2カム体63と、第2カム体63を第2カム部62と面接触するように付勢する第2付勢手段66と、第2カム体63の接触面と第2カム部62との少なくとも一方に設けられる第2カム凸部65と、第2カム体63の接触面と第2カム部62との少なくとも他方に設けられ、第2カム凸部65と係合して支持部材4に対する取付部材3の位置を所定の位置に保持する第2カム凹部64とを備えている。第2カム体63及び第2付勢手段66の外周にはスリーブ67が被覆されている。
第2カム部62は、例えば、支持ブラケット40の支持板部41の外面であって挿入孔43の周囲に設けられている。この第2カム部62には、例えば、その周方向に90°間隔で4つの第2カム凹部64が設けられている。
第2カム体63は、第2シャフト6と共に回動し、第2シャフト6の軸方向に移動可能で第2カム部62と面接触するものである。第2カム体63は、例えば、円板状に形成されている。第2カム体63の中央部には、第2シャフト6が嵌合された状態で貫通する小判状(略楕円状)の挿通孔63aが設けられている。第2カム体63の第2カム部62側の面(カム面ということがある。)には、第2カム部62の第2カム凹部64と係合する第2カム凸部65がその周方向に90°間隔で4つ設けられている。第2カム凸部65は、例えば、略台形状に形成され、第2カム凹部64は、例えば、第2カム凸部65が嵌合する略台形状に形成されている。
第2付勢手段66としては、第2カム体63を第2カム部62に押し付けるべく付勢するものであれば特に限定されず、皿ばね、スプリングワッシャーやその他の付勢部材でもよく、コンプレッションスプリング66であることが好ましい。このコンプレッションスプリング66内を通りさらに取付ブラケット31の嵌合孔32から突出する第2シャフト6の嵌合部6bの端部をかしめることによって、コンプレッションスプリング66によって、第2カム体63が支持ブラケット40の支持板部41(第2カム部62)に圧接されて、支持ブラケット40の支持板部41と取付ブラケット31との間にフリクションが発生した状態で、支持ブラケット40(支持板部41)と取付ブラケット31とが第2シャフト6を軸に回動可能に連結される。
第2カム凸部65及び第2カム凹部64は、例えば、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第2シャフト6を軸に−135〜135°の回動角度(第2回動角度ということがある。)範囲で回動する場合に、−90°、0°及び90°の第2回動角度で完全に係合して機器本体11に対してディスプレイ装置12をその位置で保持すると共に、−135〜−100°、−80〜−10°、10〜80°及び100〜135°の第2回動範囲でフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。すなわち、第2カム凸部65及び第2カム凹部64は、機器本体11に対してディスプレイ装置12が、−90°、0°及び90°の第2回動角度で完全に係合し得るように形成されている。また、第2カム凸部65及び第2カム凹部64は、例えば、第2カム凸部65の突出面65aと第2カム凹部64以外の第2カム部62のカム面62aが平面にそれぞれ形成されて、これら第2カム凸部65の突出面65aと第2カム部62のカム面62aとが−135〜−100°、−80〜−10°、10〜80°及び100〜135°の第2回動範囲で互いに面接触してフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。
なお、本発明においては、−135°には略−135°が含まれ、−100°には略−100°が含まれ、−80°には略−80°が含まれ、−10°には略−10°が含まれ、80°には略80°が含まれ、100°には略100°が含まれ、135°には略135°が含まれる。また、本発明における第2回動角度とは、第2シャフト6の軸方向から支持ブラケット40の支持板部41と取付ブラケット31とを見たとき、支持板部41の長手方向に延びる直線と取付ブラケット31の長手方向に延びる直線とがなす角度であり、例えば、0°の場合には、支持板部41と取付ブラケット31とが重なり合った状態で、この状態から前後に135°回転し得る状態である。また、第2回動角度が0°の状態で、かつ、第1回動角度が0°の状態のときが、機器本体11とディスプレイ装置12とが重なり合った閉成状態であり、この状態のときに、例えば、ディスプレイ部13が外面になっているようにディスプレイ装置12を取付ブラケット31に取り付けるようにしてもよい。また、第2カム凸部65及び第2カム凹部64は、第2回動角度が−135〜135°の第2回動範囲で回動する場合に、−90°、0°及び90°の角度で完全に係合するように形成したが、これに限定されるものではない。
また、支持部材4(支持ブラケット40)に対する取付部材3(取付ブラケット31)の第2シャフト6を軸に回動する第2回動範囲を規制する第2回動範囲規制手段9を設けてもよい。すなわち、第2回動範囲規制手段9は、機器本体11に対するディスプレイ装置12の第2シャフト6を軸に回動する第2回動範囲を規制するものである。第2回動範囲規制手段9は、第2回動範囲を規制することができれば、特に限定されず、例えば、第2シャフト6に設けられた第2A回動範囲規制部と、この第2A回動範囲規制部と係合する第2B回動範囲規制部とからなる。
第2A回動範囲規制部は、例えば、第2シャフト6のフランジ部6aの外周の一部をその径方向外方に突出した第2回動範囲規制凸部91である。第2B回動範囲規制部は、例えば、第2補強板7bの第2回動範囲規制突部92である。これら第2回動範囲規制凸部91及び第2回動範囲規制突部92は、第2回動角度が−135°のときに第2回動範囲規制凸部91が第2補強板7bの第2回動範囲規制突部92に当接して−方向の回転が規制されると共に、この状態から+方向に回転して第2回動角度が135°になると、第2回動範囲規制凸部91が第2回動範囲規制突部92に当接して+方向の回転が規制されるようにそれぞれ形成されている。これにより、機器本体11に対するディスプレイ装置12の第2シャフト6を軸に回動する第2回動範囲が−135〜135°に規制される。なお、第2回動範囲規制手段9によって第2回動範囲を−135〜135°に規制したがこれに限定されず任意の範囲に規制するようにしてもよい。
次に本発明に係る第1の2軸ヒンジ1及び電子機器10の作用を説明する。
機器本体11とディスプレイ装置12とが互いに重なり合った閉成状態では、第1回動角度が0°で、第1カム凸部87と第1カム凹部86とが係合していると共にこの係合が行われるように皿ばね83により第1カム体82が第1カム部81側に付勢され、かつ、第2回動角度が0°で、第2カム凸部65と第2カム凹部64とが係合していると共にこの係合が行われるようにコンプレッションスプリング66により第2カム体63が第2カム部62側に付勢されているので、機器本体11とディスプレイ装置12とが閉成状態に保持されている(図1(a)参照。)。なお、この閉成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
この閉成状態の電子機器10をディスプレイ装置12を開いた状態で使用するには、例えば、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させる。このとき、第1A回動範囲規制部71の第1平面部71aが補強板7a、7bの表面に接触した状態(特に図3(b)参照。)から第1A回動範囲規制部71の半円部71cが補強板7a、7bの表面を摺接するようになる。そして、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第1回動角度が180°になるまで回転すると、第1A回動範囲規制部71の第2平面部71bが補強板7a、7bの表面にそれぞれ接触してその回転が停止する。(図1(b)参照。)。このように、第1回動角度が180°まで回転すると、第1A回動範囲規制部71の第2平面部71bが補強板7a、7bの表面にそれぞれ接触し、かつ、第1カム凸部87と第1カム凹部86とが係合するので、機器本体11とディスプレイ装置12とがこの開成状態に保持される。
また、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させるとき、第1回動角度が10°を超えると、第1カム凸部87が第1カム凹部86から離脱して第1カム凸部87の突出面87aが第1カム部81のカム面81aに面接触しつつその面上を摺動する。これにより、機器本体11とディスプレイ装置12との間にフリクショントルクが発生するので、ディスプレイ装置12の回転を止めると、そのフリクショントルクによってディスプレイ装置12がその位置に停止する。よって、機器本体11に対してディスプレイ装置12を10〜170°の第1回動範囲の所望の角度に停止させることができる。
また、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開いたとき、さらに、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に回転させることができる。例えば、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に第1回動角度が180°になるまで回転させた開成状態から、さらに、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に両方向にそれぞれ回転させることができる。この回転は、第2回動範囲規制手段9によってそれぞれ±135°の第2回動角度で規制されている。機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に両方向にそれぞれ90°回転させると、第2カム凸部65と第2カム凹部64とが係合してその状態に保持される。この状態は、ディスプレイ装置12が水平になった状態で、ディスプレイ部13が上方又は下方に向いている状態である。
また、機器本体11に対してディスプレイ装置12が第2シャフト6を軸に回転させるとき、第2回動角度が−135〜−100°、−80〜−10°、10〜80°及び100〜135°のときには、第2カム凸部65が第2カム凹部64から離脱して第2カム凸部65の先端面が第2カム部62のカム面に面接触しつつその面上を摺動する。これにより、機器本体11とディスプレイ装置12との間にフリクショントルクが発生するので、ディスプレイ装置12の回転を止めると、そのフリクショントルクによってディスプレイ装置12がその位置に停止する。よって、機器本体11に対してディスプレイ装置12を−135〜−100°、−80〜−10°、10〜80°及び100〜135°の第2回動角度の範囲の所望の角度に停止させることができる。
従って、例えば、機器本体11を一方の手で持って固定した状態で、もう一方の手でディスプレイ装置12を掴んで、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開き、さらに機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に回転させることで、ディスプレイ部13の角度を調節することができ、撮影時等においてディスプレイ部13を大型のファインダーとして見やすい位置に容易に調節することができる。
このように、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開き、さらに機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に回転させるとき、特に、機器本体11に対してディスプレイ装置12を第2シャフト6を軸に回転させるとき、第2回動機構の第2シャフト6が支持ブラケット40の支持板部41から抜けようとする力が支持板部41に作用する。すなわち、支持板部41には引っ張り荷重が掛かり支持板部41は両側部が互いに近づく方向に曲がろうとするが、支持板部41の内面に補強板7a、7bが取り付けられているので、支持板部41が曲がることがない。よって、支持板部41の厚さを厚くしなくてもよいので、支持ブラケット40の長さを短くすることができる。すなわち、支持板部41の厚さを厚くすると、支持ブラケット40は基板の両端部を折り曲げて形成されているために、支持片部42a、42bの厚みも厚くなって支持ブラケット40の長さが長くなるが、支持板部41の内面に補強板7a、7bを取り付けることにより、支持片部42a、42bの厚みが厚くならないので、支持ブラケット40の長さを短くすることができる。したがって、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部41の必要な強度を確保して支持ブラケット40の小型化を図れ、その結果、第1の2軸ヒンジ1の小型化を図ることができる。
また、第1回動範囲規制手段70は、第1Aシャフト51のフランジ部51a及び第1Bシャフト52のフランジ部52aの外周に第1A回動範囲規制部71を設け、この第1A回動範囲規制部71をそれぞれ2つの補強板7a、7bの表面に摺接し得るようにしたことで、第1回動範囲を規制する際に第1A回動範囲規制部71が係合する箇所が補強板7a、7bで、支持ブラケット40等のブラケットが直接係わりあうことがない。すなわち、2つの第1Aシャフト51、第1Bシャフト52のフランジ部51a、52aをストッパーとして用い、しかもこのストッパーをそれぞれ補強板7a、7bの表面に摺接(係合)させたことで、第1回動範囲を規制するための面を大きく取れると共に、補強板7a、7bを第1回動範囲を規制するために用いているので、第1の2軸ヒンジ1のみで十分に第1回動範囲を規制することができる。よって、機器本体11やディスプレイ装置12又は支持ブラケット40等のブラケットに第1回動範囲を規制するための手段を設けなくてもよいので、支持ブラケット40等のブラケットの小型化を図れ、その結果、第1の2軸ヒンジ1の小型化を図れる。
また、第2回動範囲規制手段9は、第2シャフト6のフランジ部6aの外周に第2回動範囲規制凸部91を設け、この第2回動範囲規制凸部91を第2補強板7bに設けた第2回動範囲規制突部92に当接(係合)させるようにしたことで、第2回動範囲を規制する際に第2回動範囲規制凸部91が当接する箇所が補強板7bの第2回動範囲規制突部92で、支持ブラケット40等のブラケットが直接係わりあうことがないので、支持ブラケット40等のブラケットに第2回動範囲を規制する手段を設けなくてもよく、支持ブラケット40等のブラケットの小型化を図れ、その結果、より第1の2軸ヒンジ1の小型化を図れる。
また、第2付勢手段としてコンプレッションスプリング66を用いることで、支持ブラケット40と取付ブラケット31とを連結する部分の外径、すなわち、スリーブ67の外径を小さくすることができる。すなわち、第2付勢手段として皿ばねを用いると、皿ばねは外径を小さくすると撓まずばねとしての機能を発揮しないので、支持ブラケット40と取付ブラケット31との連結部分の外径が大きくなり、結果として大型になる。これに対して、コンプレッションスプリング66は、外径を小さくしてもバネとしての機能を有し、かつ、付勢力の調節が容易である。よって、第2付勢手段としてコンプレッションスプリング66を用いることで、支持ブラケット40と取付ブラケット31とを連結する部分の外径、すなわち、スリーブ67の外径を小さくすることができ、結果として第1の2軸ヒンジ1全体の小型化を図れる。また、第1付勢手段として皿ばね83を用いることで、第2ベースブラケット22と支持ブラケット40とを連結する部分の長さ、すなわち、スリーブ84の長さを短くすることができ、結果として第1の2軸ヒンジ1の小型化を図れる。
また、機器本体11とディスプレイ装置12とを電気的に接続する配線例えばFPCは、第1Aシャフト51内を通って支持ブラケット40の支持片部42a、42b間に至り、そこから第2シャフト6内を通るので、配線を容易に行える。
図6及び図7は本発明に係る第2の2軸ヒンジを備えた電子機器の一例を示す図である。図8〜図10は本発明に係る第2の2軸ヒンジの一例を示す図である。本発明に係る第2の2軸ヒンジの前述の第1の2軸ヒンジ1と異なるところは、第2回動範囲規制手段9の構成と、第1回動範囲規制手段70により規制される第1回動範囲、第1回動制御手段8による制御、及び第2回動制御手段60による制御の点である。なお、前述の第1の2軸ヒンジ1と同一の部材には同一の名称を付し、その説明を省略することがある。
この第2の2軸ヒンジも図6及び図7に示したように電子機器14の開閉を行うのに用いられ、この第2の2軸ヒンジ100を備えた電子機器14の一例として携帯電話機について説明するが、これに限定されるものではない。第1筐体15及び第2筐体16は、それぞれ平面略矩形状に形成されている。第1筐体15の上面には、例えば、キーボード部のような操作部17が設けられている。第2筐体16の一方の面には、例えば、LCDなどのディスプレイ部18が設けられている。第1筐体15の上面に第2筐体16が重ね合わされた閉成状態で第2の2軸ヒンジ100を介して開閉可能に連結されて電子機器14が構成されている。
本発明に係る第2の2軸ヒンジ100も前記の第1の2軸ヒンジ1と同様に図6〜図10に示したようにベース部材2と支持部材4と取付部材3とを備え、かつ、ベース部材2と支持部材4とが第1シャフト5を介して互いに回動可能に連結されていると共に、支持部材4と取付部材3とが第2シャフト6を介して互いに回動可能に連結されている。取付部材3は、例えば、横長の矩形平板状で形成され、この前端部の両側部近傍が略直交する方向にそれぞれ折り曲げられて取付片部33a、33bが形成されている。これら取付片部33a、33bには、取付部材3を例えばビス等で第2筐体16に取り付けるための取付孔34a、34bがそれぞれ設けられている。
支持部材4の支持板部41の挿入孔43は、支持板部41の長手方向の中央部より第2支持片部42b側にずれた位置に設けられている。この挿入孔43と両端部との間には、ネジ溝を有する取付孔44aがそれぞれ1つずつ設けられている。また、支持板部41の内面であって取付孔44aの近傍には、円形状の嵌合突部44cがそれぞれ設けられている。この支持板部41の内面に、補強板7(2つの補強板7f、7g)が取り付けられている。
2つの補強板7f、7gは、略矩形平板状で、例えば、一端部が支持片部42a,42bの内面に接触すると共に、第2支持片部42b側の補強板7g(第3補強板7gということがある。)の他端部が支持板部41の挿入孔43の近傍に位置されるように形成されている。2つの補強板7f、7gには、支持板部41の取付孔44aと対向して例えばネジ49を用いて取り付けるための取付孔7dが設けられていると共に、支持板部41の嵌合突部44cと嵌合する取付孔7hがそれぞれ設けられている。
第1回動範囲規制手段70を構成する第1A回動範囲規制部73は、例えば、第1Aシャフト51のフランジ部51a及び第1Bシャフト52のフランジ部52aの外周を2つの平面部が互いに略平行な略Uの字状であって2つの補強板7f、7gの表面に摺接し得るように形成され、かつ、第1A回動範囲規制部73の第1平面部73aが補強板7f、7gの表面に接触した状態から第1A回動範囲規制部73の第2平面部73bが補強板7f、7gの表面に接触するまでの第1回動角度が−15〜165°になるように形成されている。これにより、第1回動角度が0°の場合には、第1筐体15に第2筐体16が密着してこれ以上第1筐体15に対して第2筐体16がマイナス方向に回転せずに第1回動範囲が0〜165°に規制されるようになっている。なお、本発明においては、−15°には略−15°が含まれ、165°には略165が含まれる。
第1回動制御手段8を構成する第1付勢手段として、コンプレッションスプリング88が用いられている。また、第1回動制御手段8を構成する第1カム凹部は、第1カム部81に4つ設けられており、2つの第1Aカム凹部89aが第1カム部81の周方向に180°間隔で設けられていると共に、残りの2つ第1Bカム凹部89bが第1カム部81の周方向に180°間隔であって第1Aカム凹部89aとその周方向に100°離れた位置に設けられている。第1Aカム凹部89aは、第1回動角度が0°のときより例えば−10°のときに第1カム凸部87と完全に係合するように形成されている。このように形成すると、第1回動角度が0°及び165°のときには、第1カム凸部87が第1Aカム凹部89aと完全に係合しておらず係合途中で、第1カム凸部87が第1Aカム凹部89aの傾斜面の途中に位置されている状態となる。また、第1Bカム凹部89bは、第1回動角度が90°のときに第1カム凸部87と係合する位置に形成されている。第1カム部81の第1Aカム凹部89a及び第1Bカム凹部89b以外の面が平面に形成され、かつ、第1Aカム凹部89a及び第1Bカム凹部89bは、第1カム部81の平面に第1カム凸部87の先端部が接触したとき、例えば、第1回動範囲が10〜80°及び100〜150°のときに、フリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。なお、このフリーストップ状態となる第1回動範囲は、10〜80°及び100〜150°に限定されず、第1Aカム凹部89a及び第1Bカム凹部89bの形状を変えたり等して所望の角度に設定可能である。
第2回動範囲規制手段9を構成する第2A回動範囲規制部93は、例えば、第2シャフト6のフランジ部6aの外周を略Uの字状であって第3補強板7gの側面に摺接し得るように形成されてなる。この第2A回動範囲規制部93のUの字状の2つの第1平面部93a、第2平面部93bは互いに略平行に形成されている。第2B回動範囲規制部は、第3補強板7gである。これにより、第2A回動範囲規制部93の一方の第1平面部93aが補強板7gの側面に接触した状態から第2A回動範囲規制部93の他方の第2平面部93bが第3補強板7gの側面に接触するまでの0〜180°の第2回動範囲で第1筐体15に対する第2筐体16の第2シャフト6を軸に回動する範囲が規制されるようになっている。なお、第2回動範囲規制手段9によって第2回動範囲を0〜180°の範囲に規制したがこれに限定されず、例えば、第2A回動範囲規制部93の2つの第1平面部93a、第2平面部93bの互いに対向する角度を変えたり等して、任意の範囲に規制するようにしてもよい。
第2回動制御手段60を構成する第2カム凸部68及び第2カム凹部69は、それぞれ第2カム体63及び第2カム部62に、例えば、その周方向に180°間隔で2つ設けられている。これら第2カム凸部68及び第2カム凹部69は、第1筐体15に対して第2筐体16が0〜180°の第2回動範囲で回動する場合に、第2回動角度が0°と180°とで第1筐体15に対して第2筐体16をその位置で保持すると共に、例えば、10〜170°の第2回動範囲でフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。すなわち、第2カム凸部68は断面略台形状に形成されていると共に、第2カム凹部69以外の第2カム部62のカム面62aが平面に形成されて、これら第2カム凸部68の突出面68aと第2カム部62のカム面62aとが10〜170°の第2回動範囲で互いに面接触してフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されている。なお、このフリーストップ状態となる第2回動範囲は、10〜170°に限定されず、第2カム凹部69の形状を変えたり等して所望の角度に設定可能である。
次に本発明に係る第2の2軸ヒンジ100及び電子機器14の作用を説明する。
第1筐体15と第2筐体16とが互いに重なり合った閉成状態では、例えば、第1筐体15の操作部17を有する上面と第2筐体16のディスプレイ部18を有する面が密着した状態で、この閉成状態のとき、第1回動角度が0°でコンプレッションスプリング88の弾力により第1カム凸部87と第1Aカム凹部89aとが係合し、かつ、第2回動角度が0°でコンプレッションスプリング66の弾力により第2カム凸部68と第2カム凹部69とが係合しているので、第1筐体15と第2筐体16とが閉成状態に保持されている(図6(a)参照。)。
この閉成状態のとき、第1カム凸部87と第1Aカム凹部89aとが係合しているが、その係合が完全(略完全を含む。)に嵌合された状態ではなく第1カム凸部87の先端部が第1Aカム凹部89aの傾斜面の途中に位置された状態である。このため、第1筐体15は第2筐体16と重なり合うようにコンプレッションスプリング88の弾力によって付勢されるので、第1筐体15と第2筐体16とがガタツクことなく閉成状態に保持されている。
この閉成状態の電子機器14を第2筐体16を開いて使用するには、例えば、第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に開く方向(第1筐体15から第2筐体16が離れる方向)に回転させる。このとき、第1A回動範囲規制部73の第1平面部73aが補強板7f、7gの表面に近接した状態から第1A回動範囲規制部73の半円部73cが補強板7f、7gの表面を摺接するようになる。そして、第1筐体15に対して第2筐体16が90°回転すると(図6(b)及び(c)参照。)、第1カム凸部87と第1Bカム凹部89bとが係合して、第1筐体15に対して第2筐体16が90°開いた第1A開成状態に保持される。この第1A開成状態では、操作部17が操作可能に露出していると共にディスプレイ部18が目視可能に露出しているので、ディスプレイ部18を見ながら操作部17を操作することができる。
さらに、第1A開成状態から第1筐体15に対して第2筐体16を回転させて第1回動角度が165°になると(図6(d)及び(e)参照。)、第1A回動範囲規制部73の第2平面部73bが補強板7f、7gの表面に接触してその回転が停止すると共に、第1カム凸部87と第1Aカム凹部89aとが係合するので、第1筐体15と第2筐体16とがこの第2開成状態に保持される。この第2開成状態においてもディスプレイ部18を見ながら操作部17を操作することができる。
この第2開成状態のとき、第1カム凸部87と第1Aカム凹部89aとが係合しているが、その係合が完全(略完全を含む。)に嵌合された状態ではなく第1カム凸部87の先端部が第1Aカム凹部89aの傾斜面の途中に位置された状態である。このため、第1筐体15は第2筐体16と重なり合うようにコンプレッションスプリング88の弾力によって付勢されるので、第1筐体15と第2筐体16とがガタツクことなく第2開成状態に保持されている。
また、第1筐体15に対して第2筐体16が第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させるとき、第1回動角度が10〜80°及び100〜150°の範囲のときには、第1カム凸部87が第1Aカム凹部89a又は第1Bカム凹部89bから離脱して第1カム凸部87の先端部が第1カム部81の平面に接触しつつその面上を摺動する。これにより、第1筐体15と第2筐体16との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体16の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体16がその位置に停止する。よって、第1筐体15に対して第2筐体16を10〜80°及び100〜150°の第1回動範囲の所望の位置に停止させることができる。
第2開成状態及び第1A開成状態から閉成状態に戻すには、第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に閉じる方向(第1筐体15が第2筐体16に近づく方向)に回転させることで、第1筐体15と第2筐体16とが互いに重なり合った閉成状態に戻すことができる。
また、第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開いたとき、例えば、第1A開成状態のとき、第2A回動範囲規制部93の第1平面部93aが第3補強板7gの側面に接触した状態であるので、第2A回動範囲規制部93の半円部93cが第3補強板7gの側面に接触し得る方向に回転を行うことができる。よって、第1A開成状態から、第1筐体15に対して第2筐体16を第2シャフト6を軸に回転することができる。この回転は、第2A回動範囲規制部93の第2平面部93bが第3補強板7gの側面に接触するまでの0〜180°の第2回動範囲で行える。この回転を90°行うと中間の状態となる(図7(a)及び(b)参照。)。さらに、回転を90°行うと、第1A開成状態とは第2筐体16の向きが異なる第1B開成状態となり(図7(c)及び(d)参照。)、このとき、第2カム凸部68と第2カム凹部69とが係合しているので、第1B開成状態に第1筐体15と第2筐体16とを保持することができる。
また、第1筐体15に対して第2筐体16が第2シャフト6を軸に回転させるとき、第2回動範囲が10〜170°のときには、第2カム凸部65が第2カム凹部64から離脱して第2カム凸部68の突出面68aが第2カム部62のカム面62aに面接触しつつその面上を摺動する。これにより、第1筐体15と第2筐体16との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体16の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体16がその位置に停止する。よって、第1筐体15に対して第2筐体16を10〜170°の第2回動範囲の所望の角度に停止させることができる。
また、第1B開成状態においても第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に閉じる方向に回転させることができるので、ディスプレイ部18を上面にした閉成状態にすることができる。この場合には、第2筐体16を閉じた状態でディスプレイ部18を見ることができる。
従って、例えば、第1筐体15を一方の手で持って固定した状態で、もう一方の手で第2筐体16を掴んで、第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開き、さらに第1筐体15に対して第2筐体16を第2シャフト6を軸に回転させることで、第2筐体16の角度を調節することができ、第2筐体16を見やすい位置に容易に調節することができる。
このように、第1筐体15に対して第2筐体16を第1Aシャフト51及び第1Bシャフト52を軸に回転させて開き、さらに第1筐体15に対して第2筐体16を第2シャフト6を軸に回転させるとき、特に、第1筐体15に対して第2筐体16を第2シャフト6を軸に回転させるとき、第2回動機構の第2シャフト6が支持ブラケット40の支持板部41から抜けようとする力が支持板部41に作用する。すなわち、支持板部41には引っ張り荷重が掛かり支持板部41は両側部が互いに近づく方向に曲がろうとするが、支持板部41の内面に補強板7f、7gが取り付けられているので、支持板部41が曲がることがない。よって、支持板部41の厚さを厚くしなくてもよいので、支持ブラケット40の長さを短くすることができる。すなわち、支持板部41の厚さを厚くすると、支持ブラケット40は基板の両端部を折り曲げて形成されているために、支持片部42a、42bの厚みも厚くなって支持ブラケット40の長さが長くなるが、支持板部41の内面に補強板7f、7gを取り付けることにより、支持片部42a、42bの厚みが厚くならないので、支持ブラケット40の長さを短くすることができる。したがって、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部41の必要な強度を確保して支持ブラケット40の小型化を図れ、その結果、第2の2軸ヒンジ100の小型化を図ることができる。
また、第1回動範囲規制手段70は、第1Aシャフト51のフランジ部51a及び第1Bシャフト52のフランジ部52aの外周に第1A回動範囲規制部73を設け、この第1A回動範囲規制部73をそれぞれ2つの補強板7f、7gの表面に摺接し得るようにしたことで、第1回動範囲を規制する際に第1A回動範囲規制部73が係合する箇所が補強板7f、7gで、支持ブラケット40等のブラケットが直接係わりあうことがない。すなわち、2つの第1Aシャフト51、第1Bシャフト52のフランジ部51a、52aをストッパーとして用い、しかもこのストッパーをそれぞれ補強板7f、7gの表面に摺接(係合)させたことで、第1回動範囲を規制するための面を大きく取れると共に、補強板7a、7bを第1回動範囲を規制するために用いているので、第2の2軸ヒンジ100のみで十分に第1回動範囲を規制することができる。よって、第1筐体15や第2筐体16又は支持ブラケット40等のブラケットに第1回動範囲を規制するための手段を設けなくてもよいので、支持ブラケット40等のブラケットの小型化を図れ、その結果、第2の2軸ヒンジ100の小型化を図れる。
また、第2回動範囲規制手段9は、第2シャフト6のフランジ部6aの外周に第2A回動範囲規制部93を設け、この第2A回動範囲規制部93を第3補強板7gの側面に当接(係合)させるようにしたことで、第2回動範囲を規制する際に第2A回動範囲規制部93が当接する箇所が第3補強板7gで、支持ブラケット40等のブラケットが直接係わりあうことがないので、支持ブラケット40等のブラケットに第2回動範囲を規制する手段を設けなくてもよく、支持ブラケット40等のブラケットの小型化を図れ、その結果、より第2の2軸ヒンジ100の小型化を図れる。
また、第2付勢手段としてコンプレッションスプリング66を用いることで、支持ブラケット40と取付ブラケット31とを連結する部分の外径、すなわち、スリーブ67の外径を小さくすることができる。すなわち、第2付勢手段として皿ばねを用いると、皿ばねは外径を小さくすると撓まずばねとしての機能を発揮しないので、支持ブラケット40と取付ブラケット31との連結部分の外径が大きくなり、結果として大型になる。これに対して、コンプレッションスプリング66は、外径を小さくしてもバネとしての機能を有し、かつ、付勢力の調節が容易である。よって、第2付勢手段としてコンプレッションスプリング66を用いることで、支持ブラケット40と取付ブラケット31とを連結する部分の外径、すなわち、スリーブ67の外径を小さくすることができ、結果として第2の2軸ヒンジ100全体の小型化を図れる。また、第1付勢手段としてコンプレッションスプリング88を用いることで、第2ベースブラケット22と支持ブラケット40とを連結する部分の外径、すなわち、スリーブ84の外径を小さくすることができ、結果として第2の2軸ヒンジ100の小型化を図れる。
また、第1筐体15と第2筐体16とを電気的に接続する配線例えばFPCは、第1Aシャフト51内を通って支持ブラケット40の支持片部42a、42b間に至り、そこから第2シャフト6内を通るので、配線を容易に行える。
以上説明したように本発明に係る2軸ヒンジは、支持部材の支持板部に、支持板部の曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたので、部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、支持板部の必要な強度を確保して小型化を図ることができる。また、ベース部材と支持部材との間に第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段が第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合してベース部材に対する支持部材の第1回動範囲を規制すると共に支持部材に取り付けた補強板とからなるので、第1回動範囲を十分に規制し得ることができることから、特にビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器や携帯電話機に用いるものとして好適なものである。
本発明に係る電子機器の一例としてのカメラ機器を示す斜視図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は第1シャフトを軸に180°開いた状態を示す図、(c)は(b)の状態からさらに第2シャフトを軸に回転させた状態を示す図である。 本発明に係る第1の2軸ヒンジの一例を示す斜視図である。 本発明に係る第1の2軸ヒンジの一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A矢視断面図である。 本発明に係る第1の2軸ヒンジの一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第1の2軸ヒンジの一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第2の2軸ヒンジを備えた電子機器の一例を示す図で、(a)は閉成状態を示す側面図、(b)は第1A開成状態を示す側面図、(c)は第1A開成状態を示す正面図、(d)は第2開成状態を示す側面図、(e)は第2開成状態を示す正面図である。 本発明に係る第2の2軸ヒンジを備えた電子機器の一例を示す図で、(a)は第1A開成状態から第2シャフトを軸に90°回転させた状態を示す側面図、(b)は第1A開成状態から第2シャフトを軸に90°回転させた状態を示す正面図、(c)は第1A開成状態から第2シャフトを軸に180°回転させた第1B開成状態を示す側面図、(d)は第1A開成状態から第2シャフトを軸に180°回転させた第1B開成状態を示す正面図である。 本発明に係る第2の2軸ヒンジの一例を示す斜視図である。 本発明に係る第2の2軸ヒンジの一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第2の2軸ヒンジの一例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 第1の2軸ヒンジ
2 ベース部材
3 取付部材
4 支持部材
5 第1シャフト
6 第2シャフト
7 補強板
8 第1回動制御手段
9 第2回動範囲規制手段
10 電子機器
11 機器本体(第1筐体)
12 ディスプレイ装置(第2筐体)
13 ディスプレイ部
14 電子機器
15 第1筐体
16 第2筐体
21 第1ベースブラケット
22 第2ベースブラケット
31 取付ブラケット
40 支持ブラケット
51 第1Aシャフト
52 第1Bシャフト
60 第2回動制御手段
62 第2カム部
63 第2カム体
64 第2カム凹部
65 第2カム凸部
66 コンプレッションスプリング(第2付勢手段)
68 第2カム凸部
69 第2カム凹部
70 第1回動範囲規制手段
71 第1A回動範囲規制部
73 第1A回動範囲規制部
81 第1カム部
82 第1カム体
83 皿ばね(第1付勢手段)
86 第1カム凹部
87 第1カム凸部
88 コンプレッションスプリング(第1付勢手段)
89a 第1Aカム凹部
89b 第1Bカム凹部
91 第2回動範囲規制凸部
92 第2回動範囲規制突部
93 第2A回動範囲規制部
100 第2の2軸ヒンジ

Claims (12)

  1. 基板部とこの基板部より立ち上げた軸支片部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記基板部を所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の支持片部とを有し、この各支持片部を前記各軸支片部に第1シャフトを介して回転可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の前記支持板部へ第2シャフトを介して当該支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる取付部材とから構成すると共に、前記支持部材の支持板部には、その曲げ強度を補強するための補強板を取り付けたことを特徴とする、2軸ヒンジ。
  2. 前記支持部材の各支持片部は、前記ベース部材の各軸支片部の少なくとも一方のものに対し、第1回動制御手段を介して回動可能に取り付けられており、この第1回動制御手段は、前記軸支片部に嵌合された状態で取り付けられると共に前記支持片部に挿入されて前記ベース部材に対して前記支持部材を回動可能に支持する前記第1シャフトと、前記支持片部に設けられた第1カム部と、前記第1シャフトの軸の外周に嵌合して前記第1シャフトの軸方向に移動可能であると共に、前記第1カム部に面接触する第1カム体と、この第1カム体を前記第1カム部と面接触するように付勢する第1付勢手段と、前記第1カム体の接触面と前記第1カム部との少なくとも一方に設けられる第1カム凸部と、前記第1カム体の接触面と前記第1カム部との少なくとも他方に設けられ、前記第1カム凸部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の位置を所定の位置に保持する第1カム凹部とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の2軸ヒンジ。
  3. 前記取付部材は、前記支持部材に対して第2回動制御手段を介して回動可能に取り付けられており、この第2回動制御手段は、前記取付部材に嵌合された状態で取り付けられると共に前記支持板部に挿入されて前記取付部材に対して前記支持部材を回動可能に支持する前記第2シャフトと、前記支持部材の支持板部に設けられた第2カム部と、前記第2シャフトの軸の外周に嵌合して前記第2シャフトの軸方向に移動可能であると共に、前記第2カム部に面接触する第2カム体と、この第2カム体を前記第2カム部と面接触するように付勢する第2付勢手段と、前記第2カム体の接触面と前記第2カム部との少なくとも一方に設けられる第2カム凸部と、前記第2カム体の接触面と前記第2カム部との少なくとも他方に設けられ、前記第2カム凸部と係合して前記支持部材に対する前記取付部材の位置を所定の位置に保持する第2カム凹部とを備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の2軸ヒンジ。
  4. 前記ベース部材と前記支持部材との間には、第1回動範囲規制手段が設けられており、この第1回動範囲規制手段は、前記第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の第1回動範囲を規制する第1B回動範囲規制部とからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
  5. 前記第1A回動範囲規制部が、前記第1シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状に形成してなり、前記第1B回動範囲規制部が、前記第1A回動範囲規制部が表面に摺接する前記補強板であることを特徴とする、請求項4に記載の2軸ヒンジ。
  6. 前記取付部材と前記支持部材との間には、第2回動範囲規制手段が設けられており、この第2回動範囲規制手段は、前記第2シャフトに設けられた第2A回動範囲規制部と、この第2A回動範囲規制部と係合して前記支持部材に対する前記取付部材の第2回動範囲を規制する第2B回動範囲規制部とからなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
  7. 前記第2A回動範囲規制部が、前記第2シャフトに設けられた第2回動範囲規制凸部であり、前記第2B回動範囲規制部が、前記補強板に設けられた第2回動範囲規制突部であることを特徴とする、請求項6に記載の2軸ヒンジ。
  8. 前記第2A回動範囲規制部が、前記第2シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状に形成してなり、前記第2B回動範囲規制部が、前記第2A回動範囲規制部が側面に摺接する前記補強板であることを特徴とする、請求項6に記載の2軸ヒンジ。
  9. 基板部とこの基板部より立ち上げた軸支片部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記基板部を所定間隔を設けて取り付けられた一対のベース部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の支持片部とを有し、この各支持片部を前記各軸支片部に第1シャフトを介して回転可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の前記支持板部へ第2シャフトを介して当該支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる取付部材とから構成すると共に、前記ベース部材と前記支持部材との間に、第1回動範囲規制手段を設け、この第1回動範囲規制手段は、前記第1シャフトに設けられた第1A回動範囲規制部と、この第1A回動範囲規制部と係合して前記ベース部材に対する前記支持部材の第1回動範囲を規制すると共に前記支持部材に取り付けた補強板とからなることを特徴とする、2軸ヒンジ。
  10. 前記第1シャフトは、前記各支持片部をそれぞれ回転可能に支持する2つの第1シャフトからなり、
    前記第1A回動範囲規制部が、前記各第1シャフトにそれぞれ設けられ、この各第1A回動範囲規制部が、前記支持部材に取り付けられた前記補強板の表面にそれぞれ摺接して前記第1回動範囲が規制されるように構成したことを特徴とする、請求項9に記載の2軸ヒンジ。
  11. 前記各第1A回動範囲規制部が、前記各第1シャフトに設けられたフランジ部の外周を略Uの字状にそれぞれ形成され、この各第1A回動範囲規制部が、前記支持部材の支持板部に取り付けられた前記補強板の表面にそれぞれ摺接して前記第1回動範囲が規制されるように構成したことを特徴とする、請求項10に記載の2軸ヒンジ。
  12. 前記請求項1〜11のいずれか1項に記載の2軸ヒンジを備えたことを特徴とする、電子機器。
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