JP2009166429A - 自動車用内装部品 - Google Patents

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【課題】発泡樹脂成形体からなるトリム本体の取付開口に付属部品を爪係着固定してなる自動車用内装部品であって、付属部品の係着強度を強化することで取付精度を高める。
【解決手段】ラゲージサイドトリム10におけるトリム本体20に取付開口21を開設し、取付開口21の裏面縁部にソリッド層20aのみからなる剛性に富む爪係止用フランジ22を設け、コンビニフック30等の付属部品を取付開口21に嵌め入れ、係止爪36を取付開口21の爪係止用フランジ22に係着することで、係着強度を強化して取付精度を高める。
【選択図】図4

Description

この発明は、発泡樹脂成形体をベースとしたトリム本体に付属部品を装着してなる自動車用内装部品であって、特に、トリム本体における取付開口縁部の剛性を強化することで、付属部品の取付精度を高めた自動車用内装部品に関する。
図13は、ラゲージサイドトリム1を示す正面図であり、このラゲージサイドトリム1は、車両の後部に設けられるラゲージルームの室内面側に装着される。そして、ラゲージサイドトリム1は、軽量で、かつ剛性及び耐衝撃性能に優れ、コストも廉価なことから、ポリプロピレン(PP)発泡体等の発泡樹脂成形体が多く使用されている。そして、このラゲージサイドトリム1には、各種付属部品が装着されているが、例えば、ラゲージサイドトリム1のリヤ側縁部に各種ハンガーや袋類等を吊り下げる際に好適な多機能型フック(以下コンビニフックという)等の付属部品2が取り付けられている。
ところで、ラゲージサイドトリム1は、上述したように発泡樹脂成形体をベースとしているが、その成形方法を実施するには、図14に示すように、射出成形装置3が使用されている。この射出成形装置3は、可動側金型4と固定側金型5と発泡樹脂材料Mを供給する射出機6とから構成されている。そして、可動側金型4と固定側金型5とを型締めして、両金型4,5で画成されるキャビティC内に射出機6から発泡樹脂材料Mを射出充填した後、可動側金型4を所定ストローク後退させて発泡スペースを確保して発泡成形を行なわせることにより、所要形状に成形される。尚、図15に示すように、ラゲージサイドトリム1はソリッド層aの内部に発泡層bが形成されている。このように、射出成形装置3を使用して、ラゲージサイドトリム1に代表される発泡樹脂成形体を成形する従来方法としては、特許文献1に詳細に示されている。
特開2002−120252号公報
このように、従来工法を使用してラゲージサイドトリム1を成形するには、発泡樹脂材料Mを射出充填した後、可動側金型4を微小ストローク後退させて発泡スペースを確保した後、発泡成形を行なわせるというものであるから、図15に示すように、特にラゲージサイドトリム1の外周端末や開口縁部においては、可動側金型4や固定側金型5の形状に対する追従性が悪く、俗に言うR垂れが生じ易く、例えば、付属部品2を取付開口1a内に嵌め込んで、付属部品2の係止爪2aを取付開口1aの縁部に係着する係着構造においては、図16に示すように、R垂れが原因となり取付強度が低下し、安定した取付強度が得られないという不具合が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、成形型内に発泡樹脂材料を射出充填した後、金型を寸開させてソリッド層の内部に発泡層を備えるように所要形状に成形してなる発泡樹脂成形体をベースとしたトリム本体の取付開口に付属部品を爪係着構造により取り付けてなる自動車用内装部品であって、特に、付属部品の係止爪の係着強度を強固に維持することができ、付属部品の取付精度を高めた自動車用内装部品を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、成形金型のキャビティ内に発泡樹脂材料を射出充填して成形され、内部の発泡層の外表面をソリッド層により被包してなる発泡樹脂成形体をベースとしたトリム本体に付属部品を装着してなる自動車用内装部品において、前記トリム本体には、付属部品を爪係着するための取付開口が開設され、該取付開口の縁部に剛性に富むソリッド層のみからなる爪係止用フランジが形成され、付属部品に設けた係止爪を上記爪係止用フランジに係着固定することで、付属部品の取付強度を強化したことを特徴とする。
ここで、自動車用内装部品としては、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム等が挙げられ、この種自動車用内装部品としてのトリム本体は、ドアトリム本体、リヤサイドトリム本体、ラゲージサイドトリム本体が該当する。また、付属部品としては、コンビニフック、インサイドハンドル用のエスカッションパネル、スイッチパネル等がある。また、トリム本体のベースとなる発泡樹脂成形体は、製品表面のソリッド層とその内部の発泡層とから構成されており、この発泡樹脂成形体の素材は、熱可塑性樹脂中に発泡剤が混入されたものを使用する。使用する熱可塑性樹脂は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等から適宜選択されて良い。そして、発泡剤として、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤を使用している。
更に、発泡樹脂成形体を成形する際に使用する成形金型は、可動側金型と固定側金型と、固定側金型に連結されている射出機とから構成されている。上記可動側金型は、駆動シリンダの動作により、型開き位置から型締め位置(下死点)まで型締め動作を行なう。更に、発泡樹脂材料の発泡反応時の発泡スペースを確保するために、可動側金型は発泡樹脂材料をキャビティ内に射出充填した後、微小ストローク後退し、発泡反応が完了すれば、その後、型開き位置まで動作する。すなわち、可動側金型は、型開き位置、型締め位置、型開き位置からやや型クリアランスを確保した発泡位置の3つのポジションをとることになる。
一方、固定側金型には、射出機から供給される発泡樹脂材料を可動側金型と固定側金型との間に画成されるキャビティ内に射出充填するための樹脂通路として、ホットランナ、バルブゲート等が設けられており、成形後、発泡樹脂成形品を突き出すためのエジェクタ機構が固定側金型に設けられている。加えて、本発明においては、トリム本体における付属部品を取り付けるための取付開口の縁部に沿って剛性に富む爪係止用フランジが形成されており、そのために、取付開口の縁部に相当する金型には、爪係止用フランジの形状に合致する溝部が設けられている。
以上の構成から明らかなように、可動側金型と固定側金型との型締めにより画成されるキャビティ内に発泡樹脂材料を射出充填した後、可動側金型を型開方向に後退動作させて発泡スペースを確保した状態で発泡樹脂材料の発泡反応を行なわせ、ソリッド層内に発泡層を備えた発泡樹脂成形体を所要形状に成形するとともに、付属部品を取り付ける取付開口の縁部には、ソリッド層のみからなる剛性に富む爪係止用フランジが形成されているため、トリム本体に対して付属部品を取付開口に嵌め込み固定する際、付属部品の係止爪が取付開口の開口縁に設けられた爪係止用フランジに確実に係着支持され、付属部品の精度の良い取り付けが期待できる。
以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品は、発泡樹脂成形体からなるトリム本体の取付開口に付属部品が爪係着方式により取り付けられており、特に、トリム本体における取付開口縁部は、ソリッド層のみからなる爪係止用フランジが形成され、この爪係止用フランジに付属部品の係止爪を確実かつ精度良く係着固定するという構成であるため、付属部品がガタついたり、また、付属部品の周囲に隙間が発生したりすることがないことから、静粛な走行が期待できるとともに、優れた外観見栄えが期待できるという効果を有する。
以下、本発明に係る自動車用内装部品の実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を単に示すものに過ぎない。
図1乃至図9は本発明の第1実施例を示すもので、図1は本発明を適用したラゲージサイドトリムを示す正面図、図2は同ラゲージサイドトリムにおけるトリム本体にコンビニフックを取り付ける状態を示す説明図、図3は同ラゲージサイドトリムにおけるトリム本体にコンビニフックを取り付けた状態を示す断面図、図4はコンビニフックの係止爪の係着構造を示す説明図、図5はトリム本体に対するコンビニフックの係着状態を示す裏面側から見た説明図、図6はラゲージサイドトリムにおけるトリム本体を成形する成形金型の構成を示す説明図、図7乃至図9はラゲージサイドトリムにおけるトリム本体の成形工程を示す各説明図である。
図1において、ラゲージサイドトリム10は、ラゲージルームの側壁パネルの室内面側に装着され、トリム本体20に各種付属部品を取り付けて構成されている。本発明においては、トリム本体20にコンビニフック30を付属部品として取り付ける形態について適用している。コンビニフック30の取付構造を説明する前に、ラゲージサイドトリム10におけるトリム本体20の構成について説明する。トリム本体20は、軽量で、かつ所望の剛性並びに衝撃吸収性能を備え、かつ量産できることから、製品表面をソリッド層、内部に発泡層を備えた発泡樹脂成形体をベースとして構成されている。この発泡樹脂成形体としては、熱可塑性樹脂材料中に発泡剤を混入した発泡樹脂材料を使用しており、使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等がある。また、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤が使用できる。
ところで、本発明におけるラゲージサイドトリム10は、発泡樹脂成形体からなるトリム本体20と、トリム本体20に開設した取付開口21にコンビニフック30等の付属部品を取り付ける際の取付精度を高めたことが特徴である。また、この第1実施例においては、ラゲージサイドトリム10は、発泡樹脂成形体からなるトリム本体20を一体型構造としたが、トリムアッパーとトリムロアの上下二分割体同士を接合固定しても良く、その場合は、トリムアッパー、トリムロア共、発泡樹脂成形体で成形しても良いが、トリムアッパーは発泡樹脂成形体、トリムロアは非発泡の樹脂成形体を使用することもできる。
次いで、図2乃至図5に基づいて、本発明に係るラゲージサイドトリム10の特徴的な構成について、発泡樹脂成形体をベースとしたトリム本体20にコンビニフック30を取り付ける構造を説明する。まず、トリム本体20は、成形方法は後述するが、成形型内に発泡樹脂材料を射出充填した後、発泡反応させることで、図4で示すように、外表面にはソリッド層20a、内部には発泡層20bがそれぞれ形成されている。そして、コンビニフック30取付箇所には、取付開口21が開設されているとともに、この取付開口21の縁部裏面にソリッド層20aのみからなる剛性に富む爪係止用フランジ22が裏面側に向く凸条として周設されている。寸法的には、図4に示すように、爪係止用フランジ22の高さ(符号hで示す)0.5mm、幅(符号wで示す)1.0mmに本実施例では設定されている。そして、この爪係止用フランジ22により、トリム本体20の取付開口21周縁の剛性が強化され、縁部に波打ち変形等の変形不良が生じることがなく、かつコンビニフック30を爪係着する際の係着強度を強化する機能を備えている。
次に、この取付開口21に装着されるコンビニフック30は、図2,図3に示すように、取付ベース31とフック本体32の2ピース体から構成され、それぞれポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂の射出成形体から構成されている。そして、フック本体32には、袋物や洋服ハンガー等を吊り下げるフック部33が一体化されており、取付ベース31とフック本体32とを組み付ける前に取付ベース31は車体パネルPに締着するボルト34で車体パネルPに固定されている。一方、フック本体32には、トリム本体20の表面をシールするシール片35が縁取りシール材として介装され、上述したトリム本体20の取付開口21の周縁に設けた爪係止用フランジ22に係着するための係止爪36が取付ベース31の両側に設けられている。従って、コンビニフック30における係止爪36は、図4に示すように、取付開口21の縁部に設けた爪係止用フランジ22に強固に係着することで、コンビニフック30を精度良く、かつ堅固にトリム本体20に取り付けることを可能にしている。
次いで、上記ラゲージサイドトリム10におけるトリム本体20を成形するために使用する成形金型40の概略構成について、図6を基に説明する。この成形金型40は、可動側金型50と固定側金型60と射出機70とから大略構成されている。更に詳しくは、上記可動側金型50は、図示しない駆動シリンダの動作により、型締め位置、型開き位置に加えて、発泡位置の3つのポジションをとるように駆動される。一方、固定側金型60は、射出機70から供給される溶融樹脂の樹脂通路となるホットランナ61、バルブゲート62を通じて発泡樹脂材料が供給されるとともに、成形後の発泡樹脂成形品を突き出すためのエジェクタピン63が内装されている。
更に、可動側金型50と固定側金型60との間で画成されるキャビティC形状に沿って、ラゲージサイドトリム10におけるトリム本体20が所要形状に成形されるが、その際、トリム本体20における取付開口21を形成するために取付開口21に応じて可動側金型50及び固定側金型60にそれぞれ凸部51、凹部64が設定され、特に、固定側金型60において、取付開口21の縁部に剛性の強化された爪係止用フランジ22を形成するための溝部65が形成されている。
この成形金型40を使用して、トリム本体20を成形する各工程について、図7乃至図9を基に説明する。まず、図7に示すように、固定側金型60に対する可動側金型50の型締め後、射出機70からホットランナ61、バルブゲート62を通じてキャビティC内に発泡樹脂材料Mが射出充填される。この時、図示はしないが、外部からキャビティC内にエアを強制導入し、発泡樹脂材料Mが発泡反応を行なわないようにキャビティC内に樹脂を充填するカウンタープレッシャー工法を採用することもできる。
上述した発泡樹脂材料Mの射出充填工程が完了すれば、図8に示すように、可動側金型50が型開き方向に後退する。この可動側金型50の後退動作は、発泡反応を有効に行なわせるためにキャビティCの内圧を調整して行なう。
続いて、図9に示すように、可動側金型50が後退動作した後、発泡樹脂材料Mの発泡反応が誘起され、外表面にソリッド層20aが形成され、内部に発泡層20bが形成される。この時、トリム本体20に取付開口21が開設されるとともに、固定側金型60の溝部65の形状に合致するように、取付開口21の縁部にソリッド層20aのみからなる爪係止用フランジ22が一体形成される。従って、固定側金型60側に溝部65を加工するだけの簡単な処理で本発明に使用するトリム本体20を簡単に成形することができる。
図10乃至図12は、本発明の第2実施例を示すもので、図10はリヤサイドトリムを示す正面図、図11は同リヤサイドトリムにエスカッションパネルの脚片を取り付ける取付構造を示す断面図、図12はトリム本体の成形時の状態を示す説明図である。この第2実施例においては、第1実施例のラゲージサイドトリム10をリヤサイドトリム80、コンビニフック30をエスカッションパネル90にそれぞれ置き換えた構造に適用されている。
すなわち、図10に示すリヤサイドトリム80は、発泡樹脂成形体からなるトリム本体20にエスカッションパネル90等の付属部品を装着して構成されている。そして、リヤサイドトリム80におけるトリム本体20は、軽量で、かつ所望の剛性、衝撃吸収性能を備え、廉価に成形できる発泡樹脂成形体から構成されている点、並びにエスカッションパネル90の係止爪91を精度良く安定して係着支持できる爪係止用フランジ22を形成した点は第1実施例と同一である。すなわち、図11に示すように、エスカッションパネル90の係止爪91は、トリム本体20における取付開口21の縁部に設けられた爪係止用フランジ22に係着支持され、この爪係止用フランジ22は、第2実施例においては、高さ(符号hで示す)1mm、幅(符号wで示す)1mmに設定されている。そして、リヤサイドトリム80におけるトリム本体20を成形する方法は、図12に示すように、固定側金型60に溝部65を設定することで、簡単に爪係止用フランジ22を設定することができる。尚、成形金型40の基本構成は第1実施例と同一であるため、ここでは、成形金型40の構成及び成形工程については省略する。従って、エスカッションパネル90の係止爪91をリヤサイドトリム80におけるトリム本体20の取付開口21縁部の爪係止用フランジ22で精度良く係着保持することができる。すなわち、図12に示すように、爪係止用フランジ22は、型面に当接する部位の冷却効果によりソリッド層20aのみとなり、エスカッションパネル90の係止爪91との嵌合位置が安定する。
以上説明した実施例1、実施例2は、ラゲージサイドトリム10、リヤサイドトリム80の各トリム本体20に付属部品30,90を取り付ける形態について説明したが、ソリッド層20a、発泡層20bからなる発泡樹脂成形体の取付開口21に対して付属部品を爪係着固定する構造全般に適用できる。このように、トリム本体20や付属部品30,90の用途は限定されない。また、発泡樹脂成形体の成形工程において、発泡樹脂材料Mの射出充填時、キャビティC内にエア、ガス等を注入するカウンタープレッシャー工法を採用することもできる。
本発明に係る自動車用内装部品の第1実施例であるラゲージサイドトリムを示す正面図である。 図1に示すラゲージサイドトリムにおけるトリム本体にコンビニフックを取り付ける形態を示す説明図である。 図1中III−III線断面図である。 図3に示すコンビニフックの取付構造の要部を示す拡大断面図である。 図1に示すラゲージサイドトリムにおけるコンビニフックの取付部分を裏面側から見た斜視図である。 図1に示すラゲージサイドトリムにおけるトリム本体を成形する成形金型の概略構成を示す説明図である。 図1に示すラゲージサイドトリムのトリム本体の成形方法における発泡樹脂材料の射出充填工程を示す説明図である。 図1に示すラゲージサイドトリムのトリム本体の成形方法における可動側金型の後退状態を示す説明図である。 図1に示すラゲージサイドトリムのトリム本体の成形方法における発泡成形工程を示す説明図である。 本発明に係る自動車用内装部品の第2実施例であるリヤサイドトリムを示す正面図である。 図10中XI−XI線断面図である。 図10に示すリヤサイドトリムにおけるトリム本体の成形時の状態を示す説明図である。 従来のラゲージサイドトリムを示す正面図である。 従来のラゲージサイドトリムにおけるトリム本体を成形する成形金型を示す説明図である。 従来の発泡樹脂成形体の成形時の状態を示す説明図である。 従来の付属部品の取付構造の不具合点を示す説明図である。
符号の説明
10 ラゲージサイドトリム
20 トリム本体
21 取付開口
22 爪係止用フランジ
30 コンビニフック
31 取付ベース
32 フック本体
33 フック部
36 係止爪
40 成形金型
50 可動側金型
60 固定側金型
61 ホットランナ
62 バルブゲート
63 エジェクタピン
64 凹部
65 溝部
70 射出機
80 リヤサイドトリム
90 エスカッションパネル
C キャビティ
M 発泡樹脂材料

Claims (1)

  1. 成形金型(40)のキャビティ(C)内に発泡樹脂材料(M)を射出充填して成形され、内部の発泡層(20b)の外表面をソリッド層(20a)により被包してなる発泡樹脂成形体をベースとしたトリム本体(20)に付属部品(30)を装着してなる自動車用内装部品(10)において、
    前記トリム本体(20)には、付属部品(30)を爪係着するための取付開口(21)が開設され、該取付開口(21)の縁部に剛性に富むソリッド層(20a)のみからなる爪係止用フランジ(22)が形成され、付属部品(30)に設けた係止爪(36)を上記爪係止用フランジ(22)に係着固定することで、付属部品(30)の取付強度を強化したことを特徴とする自動車用内装部品。
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