JP2009164624A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接するメモリセル間の干渉に起因するメモリセルの誤動作を回避する半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の例に関わる半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、トンネル絶縁膜を挟んで、上部及びチャネル幅方向の側部の一部が露出する複数の浮遊ゲート電極10aを形成する工程と、浮遊ゲート電極103aの露出表層部を化学反応させて、電極間絶縁膜の最下層となる第1の絶縁膜109aを浮遊ゲート電極103a上に形成するのと同時に、浮遊ゲート電極103aの上部のチャネル幅方向の幅を、浮遊ゲート電極103aの下部のチャネル幅方向の幅よりも狭くする工程と、電極間絶縁膜109a上に互いに対向する浮遊ゲート電極103aの間に一部が埋め込まれている制御ゲート電極を形成する工程と、を具備する。
【選択図】図8

Description

本発明は、浮遊ゲート電極を有する半導体装置の製造方法に関する。
図9の(a)は、従来例に係る不揮発性メモリセルの構造を示す図であり、ワード線方向(チャネル幅方向:チャネル電流が流れる方向と直交する方向)の断面図である。シリコン基板1上には、トンネル絶縁膜2を挟んで、複数の浮遊ゲート電極3が、互いに所定距離をおいて隣接している。各浮遊ゲート電極3の下部の間には、素子分離絶縁膜4が埋め込まれている。さらに、各浮遊ゲート電極3の側面の一部と上面、および素子分離絶縁膜4の上面は、電極間絶縁膜5を挟んで、制御ゲート電極6で覆われている。
図9の(b)は、上記不揮発性メモリセルの構造を示す図であり、ビット線方向(チャネル長方向:チャネル電流が流れる方向)の断面図である。シリコン基板1表面には複数のセル拡散層7が形成されており、各拡散層7の間の位置に、トンネル絶縁膜2を挟んで、浮遊ゲート電極3、電極間絶縁膜5、および制御ゲート電極6からなる複数の積層型セルCEが、互いに所定距離をおいて隣接している。各積層型セルCEの間には、層間絶縁膜8が埋め込まれている。
図9の(b)に示すように、ビット線方向(チャネル長方向)に隣接する浮遊ゲート電極3,3は、層間絶縁膜8を挟んで対向している。メモリセルの微細化とともに、この対向距離は短くなり、隣接する浮遊ゲート電極3,3の対向する面の間の浮遊容量Cが大きくなる。このため、隣接するセルの書込み/消去状態が、着目しているセルの動作特性に影響を与え、いわゆる隣接セル間干渉が生じてメモリ誤動作の原因となる。
また、図9の(a)に示すように、ワード線方向(チャネル幅方向)に隣接する浮遊ゲート電極3,3の間に埋め込まれている部分の制御ゲート電極の幅は、メモリセルの微細化とともに狭くなる。通常、制御ゲート電極の埋め込み部分はドーパント不純物を含んだ半導体からなっているので、書込み/消去動作時のような高電界印加時に、埋め込み部分で空乏化が起こる。このため、制御ゲート電極6と浮遊ゲート電極3との間の電気容量の低下が無視できなくなり、メモリセルの誤動作を起こすことになる。また、埋め込み部分で空乏化が起こると、その両側の浮遊ゲート電極3,3間の電気的シールド効果が低下するため、隣接セル間干渉によるメモリ誤動作の発生確率も高くなる。
なお、特許文献1には、基板面に分離溝により相互に分離され、かつ上端が丸められた凸状の素子形成領域を設け、その上にトンネル膜、FG電極、容量絶縁膜、GC電極を形成したEEPROMが開示されている。
特許文献2には、FG電極に自己整合で分離溝を設け、全面酸化後、前記分離溝を絶縁膜で埋め込み、その表面を後退させてFG電極側面を露出させる。全面に第2の電極間絶縁膜を形成し、さらにCG電極を形成するEEPROMの製造方法が開示されている。
特開平8−88285号公報 特開平11−177066号公報
本発明の目的は、隣接するメモリセル間の干渉に起因するメモリセルの誤動作を回避する半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、トンネル絶縁膜を挟んで、上部及びチャネル幅方向の側部の一部が露出する複数の浮遊ゲート電極を形成する工程と、前記浮遊ゲート電極の露出表層部を化学反応させて、電極間絶縁膜の最下層となる第1の絶縁膜を浮遊ゲート電極上に形成するのと同時に、前記浮遊ゲート電極の上部のチャネル幅方向の幅を、前記浮遊ゲート電極の下部のチャネル幅方向の幅よりも狭くする工程と、前記電極間絶縁膜上に、互いに対向する前記浮遊ゲート電極の間に一部が埋め込まれている制御ゲート電極を形成する工程と、を具備する。
本発明によれば、隣接するメモリセル間の干渉に起因するメモリセルの誤動作を回避する半導体装置の製造方法を提供できる。
第1の実施の形態に係る不揮発性メモリの構成を示す図。 第1の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの構造を示す図。 第1の実施の形態の不揮発性メモリセルの変形例を示す断面図。 第1の実施の形態の不揮発性メモリセルの変形例を示す断面図。 第1の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの製造手順を示す図。 第1の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの製造手順を示す図。 第2の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの製造手順を示す図。 第3の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの製造手順を示す図。 従来例に係る不揮発性メモリセルの構造を示す図。
(第1の実施の形態)
図1の(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置である不揮発性メモリ(NANDフラッシュメモリ)の構成を示す図である。図1の(a)はNAND型フラッシュメモリのメモリセルの平面図、図1の(b)は上記メモリセルの等価回路図である。
図1の(a)および(b)において、M1〜M8は不揮発性メモリセル部、S1およびS2は選択トランジスタ部、CG1〜CG8(ワード線)は制御ゲート、SG1およびSG2は選択ゲート、BL1およびBL2はビット線、Vssはソース電圧を示している。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの構造を示す図であり、ワード線方向(チャネル幅方向)の断面図である。
シリコン基板1上には、トンネル絶縁膜2を挟んで、複数の浮遊ゲート電極3が、互いに所定距離をおいて隣接している。各浮遊ゲート電極3は、下部の幅よりも上部の幅が狭くなっている。そして、隣接する浮遊ゲート電極3,3の間には、浮遊ゲート電極3下部の幅が広い領域の高さ方向の位置まで、素子分離絶縁膜4が埋め込まれている。さらに、浮遊ゲート電極3上と素子分離絶縁膜4上には、電極間絶縁膜5を挟んで、制御ゲート電極6が覆われている。制御ゲート電極6の一部は、隣接する浮遊ゲート電極3,3の間に埋め込まれている。
このメモリセル構造では、図9の(a)に示した従来の構造に比べて、浮遊ゲート電極3と制御ゲート電極6との対向面積(電極間絶縁膜5の面積)を確保したまま、ビット線方向(チャネル長方向)に直交する浮遊ゲート電極3の側面の面積を縮小できる。このため、メモリセルのカップリング比を確保してセル動作電圧の上昇を抑えつつ、ビット線方向(チャネル長方向)に隣接する浮遊ゲート電極3,3間の寄生容量を低減して、メモリセルの誤動作の発生率を低減できる。
なお、このメモリセル構造では、制御ゲート電極6の埋め込み部分の上部の幅W1は、互いに対向する浮遊ゲート電極3,3の最小間隔W2から電極間絶縁膜5の膜厚W3の2倍を差し引いた幅よりも広くなっている。したがって、制御ゲート電極6の埋め込み部分がドーパント不純物を含んだ半導体からなっている場合、制御ゲート電極6の底面部分まで十分にドーパントが拡散できる。その結果、書込み/消去動作時のような高電界印加時に、埋め込み部分で空乏化が起きにくい。このため、制御ゲート電極6と浮遊ゲート電極3との間の電気容量の低下に起因したメモリセルの誤動作を回避できる。また、隣接する浮遊ゲート電極3,3間の電気的シールド効果の低下に起因したメモリ誤動作も回避できる。
図3は、本第1の実施の形態の不揮発性メモリセルの変形例を示す断面図である。この変形例では、隣接する浮遊ゲート電極3,3の間に、浮遊ゲート電極3の幅が狭くなる高さ方向の位置まで、素子分離絶縁膜4が埋め込まれている。このメモリセル構造では、上述した制御ゲート電極6の埋め込み部分の空乏化がさらに起きにくいので、空乏化に起因したメモリ誤動作率をさらに低減できる。
なお、図2,図3において、浮遊ゲート電極3の幅が狭くなる高さ方向の位置はどこでもよいが、できるだけトンネル絶縁膜2に近い位置の方が効果は大きくなるので望ましい。また、浮遊ゲート電極3の幅は、図2,図3に示すように1段階の変化に限るものではなく、図4に示すように高さ方向に向けて2段階に変化してもよいし、3段階以上に変化してもよい。
図5の(a)〜(d)および図6の(a) (b)は、本第1の実施の形態に係る不揮発性メモリセルの製造手順を示す図である。以下、図2に示した如きメモリセルの製造手順を、図5の(a)〜(d)および図6の(a) (b)を基に説明する。なお、図5の(a)〜(d)では、不揮発性メモリセルのワード線方向(チャネル幅方向)の断面図を示している。図6の(a) (b)では、左側に不揮発性メモリセルのビット線方向(チャネル長方向)の断面図、右側に不揮発性メモリセルのワード線方向(チャネル幅方向)の断面図を示している。
まず、図5の(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板101の表面に、厚さ10nmのトンネル絶縁膜102を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極となる厚さ150nmのリンドープの多結晶シリコン層103を減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法で堆積する。その後、CMP(Chemical Mechanical Polish)のストッパー膜104、RIE(Reactive Ion Etching)のマスク膜105を順次減圧CVD法で堆積する。
その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、マスク膜105、ストッパー膜104、リンドープの多結晶シリコン層103の上層部を順次エッチング加工する。これにより、側壁部201が形成される。
次に、図5の(b)に示すように、全面にシリコン酸化膜を減圧CVD法で堆積した後、全面RIEを行う。このとき、側壁部201に側壁マスク膜105aが残るように全面RIEの条件を設定する。次に、図5の(c)に示すように、マスク膜105と側壁マスク膜105aをマスクに、多結晶シリコン層103の露出領域、トンネル絶縁膜102を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板101の露出領域をエッチングして、深さ150nmの素子分離溝106を形成する。これにより、下部の幅が広く上部の幅が狭い浮遊ゲート電極の形状が形成された。
次に、図5の(d)に示すように、全面に厚さ400nmの素子分離用のシリコン酸化膜107aをプラズマCVD法で堆積して、素子分離溝106を完全に埋め込む。その後、表面部分のシリコン酸化膜107aとマスク膜105をCMP法で除去して、表面を平坦化する。その後、露出したストッパー膜104をリン酸溶液でエッチング除去した後、シリコン酸化膜107aの露出表面を希フッ酸溶液でエッチング除去して、シリコン酸化膜107aを浮遊ゲート電極の幅が広い高さ方向の位置まで後退させる。
次に、図6の(a)に示すように、全面にシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなる3層構造の厚さ15nmの電極間絶縁膜109を減圧CVD法で順次堆積後、制御ゲート電極となる多結晶シリコン層/タングステンシリサイド層からなる2層構造の厚さ100nmの導電層110を減圧CVD法で順次堆積し、さらに、RIEのマスク膜111を減圧CVD法で堆積する。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、マスク膜111、導電層110、電極間絶縁膜109、多結晶シリコン層103、トンネル絶縁膜102を順次エッチング加工して、積層型セル間のスリット部112を形成する。これにより、浮遊ゲート電極113および制御ゲート電極114の形状が確定する。
次に、図6の(b)に示すように、露出面に厚さ10nmの電極側壁酸化膜と呼ばれるシリコン酸化膜115を熱酸化法および減圧CVD法を組み合わせて形成後、イオン注入法を用いてセル拡散層116を形成し、さらに、全面を覆うように層間絶縁膜となるBPSG(Boro Phospho silicate Glass)膜117を減圧CVD法で形成する。その後は、周知の方法で配線層等を形成して不揮発性メモリセルを完成させる。
(第2の実施の形態)
図7の(a)〜(c)は、本第2の実施の形態に係る半導体装置である不揮発性メモリセルの製造手順を示す図である。以下、図2に示した如きメモリセルの製造手順を、図7の(a)〜(c)を基に説明する。なお、図7の(a)〜(c)では、ワード線方向(チャネル幅方向)の断面図を示している。
まず、図7の(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板101の表面に、厚さ10nmのトンネル絶縁膜102を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極となる厚さ150nmのリンドープの多結晶シリコン層103を減圧CVD法で堆積する。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、リンドープの多結晶シリコン層103、トンネル絶縁膜102を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板101の露出領域をエッチングして、深さ150nmの素子分離溝を形成する。
次に、全面に厚さ400nmの素子分離用のシリコン酸化膜107aをプラズマCVD法で堆積して、素子分離溝を完全に埋め込む。その後、CMP法で表面を平坦化し、さらに、シリコン酸化膜107aの露出表面を希フッ酸溶液でエッチング除去して、浮遊ゲート電極103の側壁面を70nm露出させる。
次に、図7の(b)に示すように、アルカリ溶液による等方性エッチングで、浮遊ゲート電極103aの露出面を30nm後退させる。これにより、浮遊ゲート電極103aの形状は、下部の幅が広く上部の幅が狭くなる。次に、図7の(c)に示すように、シリコン酸化膜107aの露出表面を希フッ酸溶液でエッチング除去して、シリコン酸化膜107aを浮遊ゲート電極の幅が広い高さ位置まで後退させる。
その後は、図6の(a) (b)に示したような方法を用いることにより、図2の如きメモリセル構造を完成させる。
(第3の実施の形態)
図8の(a) (b)は、本第3の実施の形態に係る半導体装置である不揮発性メモリセルの製造手順を示す図である。以下、図3に示した如きメモリセルの製造手順を、図8の(a)(b)を基に説明する。なお、図8の(a) (b)では、ワード線方向(チャネル幅方向)の断面図を示している。
まず、図8の(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板101の表面に、厚さ7nmのトンネル絶縁膜102を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極となる厚さ150nmのリンドープの多結晶シリコン層103を減圧CVD法で堆積する。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、リンドープの多結晶シリコン層103、トンネル絶縁膜102を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板101の露出領域をエッチングして、深さ150nmの素子分離溝を形成する。
次に、全面に厚さ400nmの素子分離用のシリコン酸化膜107aをプラズマCVD法で堆積して、素子分離溝を完全に埋め込む。その後、CMP法で表面を平坦化し、さらに、シリコン酸化膜107aの露出表面を希フッ酸溶液でエッチング除去して、浮遊ゲート電極103の側壁面を70nm露出させる。
次に、図8の(b)に示すように、酸素ラジカルを10%含む酸素雰囲気(酸化性雰囲気)で800℃、1時間の酸化を行い、厚さ8nmのラジカル酸化膜からなる電極間絶縁膜109aを形成する。これにより、浮遊ゲート電極103aの形状は、下部の幅が広く上部の幅が狭くなる。また、隣接する浮遊ゲート電極103,103の側壁面上に形成される電極間絶縁膜109a,109a間の開口幅は、浮遊ゲート電極103,103間の最小間隔から電極間絶縁膜109aの膜厚の2倍を差し引いた幅よりも広くなる。
その後は、図6の(a)(b)に示したような方法を用いることにより、図3の如きメモリセル構造を完成させる。
なお、図8の(c)のように、ラジカル酸化膜109aを形成後、CVD酸化膜109bを堆積し、2層の電極間絶縁膜を形成してもよい。その他、最下層をラジカル酸化膜で形成すれば、その上にいかなる絶縁膜を形成してもよく、多層にしてもよい。
なお、本実施の形態のように、ラジカル酸化で電極間絶縁膜109a、またはその一部を形成すると、比較的低温で電極間絶縁膜109aの形成ができるので、トンネル酸化膜の熱ダメージが軽減されて、トンネル酸化膜の特性劣化を抑制できる。また、露出している素子分離酸化膜の表面膜質を改質する効果もあるため、隣接する浮遊ゲート電極103a,103a間のリーク電流を低減できて、メモリセルの信頼性を向上できる。
また、図8の(d)に示すように、シリコン酸化膜109a、シリコン窒化膜109c、及びシリコン酸化膜109dからなる3層の電極間絶縁膜を形成する場合、シリコン窒化層109cをアンモニアや一酸化窒化等の窒素を含むガス雰囲気で熱窒化して形成すると、例えば窒化膜厚を1nm程度に薄膜化できるので、制御ゲート電極の埋め込み部分の幅をより広くすることができる。また、ラジカル窒化でシリコン窒化膜109cを形成しても、同様の効果が得られる。
また、図8の(d)のシリコン窒化膜109cを、ヘキサクロルジシランとアンモニアを原料ガスとするCVDで形成すると、シリコン窒化膜109cの電子トラップ密度が高いので、例えば窒化膜厚を1nm程度に薄膜化できて、制御ゲート電極の埋め込み部分の幅をより広くすることができる。他の原料ガスの組合せでも、膜の電子トラップ密度が高い成膜方法ならば適用できる。
また、図8の(d)のシリコン窒化膜109cを、シリコン窒化膜の代わりにアルミナ膜としてもよい。アルミナ膜とシリコン酸化膜との仕事関数差はアルミナ膜とシリコン窒化膜との仕事関数差よりも大きいので、例えばアルミナ膜厚を1nm程度に薄膜化できて、制御ゲート電極の埋め込み部分の幅をより広くすることができる。他の絶縁膜材料でも、シリコン酸化膜との仕事関数差が大きい膜であればよい。
本発明の実施の形態によれば、メモリセルのカップリング比を確保して動作電圧の上昇を抑えつつ、ビット線方向に隣接する浮遊ゲート電極間の寄生容量を低減してメモリセルの誤動作を回避できる。また、制御ゲート電極の埋め込み部分の空乏化に起因するメモリセルの誤動作を回避できる。
さらに、トンネル絶縁膜の特性劣化を抑制しながら、制御ゲート電極の空乏化に起因するメモリセルの誤動作を回避できる。また、素子分離絶縁膜の表面膜質を改質する効果もあるので、対向する浮遊ゲート電極間のリーク不良を回避できる。また、電極間絶縁膜を薄膜化できるので、制御ゲート電極の空乏化に起因するメモリセルの誤動作を回避できる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
1…シリコン基板 2…トンネル絶縁膜 3…浮遊ゲート電極 4…素子分離絶縁膜 5…電極間絶縁膜 6…制御ゲート電極 101…シリコン基板 102…トンネル絶縁膜 103…多結晶シリコン層 103a…浮遊ゲート電極 104…ストッパー膜 105…マスク膜 201…側壁部 105a…側壁マスク膜 106…素子分離溝 107a…シリコン酸化膜 109…電極間絶縁膜 110…導電層 111…マスク膜 112…スリット部 113…浮遊ゲート電極 114…制御ゲート電極 115…シリコン酸化膜 116…セル拡散層 117…BPSG膜 109a…電極間絶縁膜 109b…CVD酸化膜 109c…シリコン窒化膜 109d…シリコン酸化膜

Claims (5)

  1. 半導体基板上に、トンネル絶縁膜を挟んで、上部及びチャネル幅方向の側部の一部が露出する複数の浮遊ゲート電極を形成する工程と、
    前記浮遊ゲート電極の露出表層部を化学反応させて、電極間絶縁膜の最下層となる第1の絶縁膜を浮遊ゲート電極上に形成するのと同時に、前記浮遊ゲート電極の上部のチャネル幅方向の幅を、前記浮遊ゲート電極の下部のチャネル幅方向の幅よりも狭くする工程と、
    前記電極間絶縁膜上に、互いに対向する前記浮遊ゲート電極の間に一部が埋め込まれている制御ゲート電極を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の絶縁膜は、前記浮遊ゲート電極の露出表層部に対して、酸素ラジカルを含む酸化性雰囲気による酸化反応を施して、形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1の絶縁膜の表層部に対して、窒素を用いた化学反応を施して、前記電極間絶縁膜を構成する第2の絶縁膜を形成する工程を、さらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりも電子トラップ密度が高い前記電極間絶縁膜を構成する第2の絶縁膜を形成する工程を、さらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜との仕事関数差がシリコン窒化膜よりも大きい第2の絶縁膜を形成する工程を、さらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
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