JP2009163449A - 解析モデル作成技術および基板モデル作成技術 - Google Patents

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Abstract

【課題】CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行可能とするとともに、そのシミュレーションにおいて精度の高い解析結果を得ることを可能とした基板モデル作成プログラムを提供することである。
【解決手段】提案する基板モデル作成プログラムによれば、LSI部品184のピンとビア186、187との間に設けられたバイパスコンデンサ185の近くに新たなバイパスコンデンサ188を追加した場合のシミュレーションを、バイパスコンデンサ特性のモデルを追加し、配線部分のエレメントの特性値に乗算または除算する係数パラメータの値を変更するだけで実行することができる。
【選択図】図20D

Description

本発明は、解析モデル作成技術および基板モデル作成技術に関し、特に、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加可能とした解析モデル作成技術および基板モデル作成技術に関する。
PCB(プリント回路板)、MCM(マルチチップモジュール)、LSIパッケージなどの回路基板を開発する場合、基板設計CADにより、回路基板実装設計を行ってCADデータを作成し、そのCADデータや部品の特性データから解析モデルを作成する。そして、解析モデルに基づいて、回路シミュレータによるシミュレーションを行なうことで、回路動作を解析する。
解析結果として、例えば、帯域ごとのインピーダンスが得られ、ユーザによりその解析結果が評価される。電源ノイズが大きいと評価された場合には、電源ノイズ対策を実施する必要がある。ここでは、電源ノイズ対策にバイパスコンデンサを用いるものとする。
しかし、バイパスコンデンサの追加に伴い、基板設計の変更から解析モデルの作成まで含めた一連の作業には非常に長い時間(数時間〜百数十時間)がかかってしまう。
特許文献1では、回路基板における電源ノイズを削減するために、バイパスコンデンサを回路ブロック内のノイズ源近くに追加する技術が示されている。
しかし、特許文献1の技術においても、上記した開発に非常に長い時間がかかるという問題は解決されない。
特開2006−228252号公報 「半導体集積回路設計装置、半導体集積回路設計方法、半導体集積回路の製造方法および可読記録媒体」
本発明は、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行可能とするとともに、そのシミュレーションにおいて精度の高い解析結果を得ることを可能とした基板モデル作成プログラム、基板モデル作成方法、および、基板モデル作成装置を提供することを目的とする。
提案する第1の解析モデル作成プログラムは、回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
このプログラムは、上記解析モデルを作成する際に、バイパスコンデンサの引き出し部分を判断するステップと、バイパスコンデンサの引き出し部分のモデルに係数パラメータを追加するステップと、を備える。ここで、解析モデルとは、回路シミュレータの入力であり、例えば、図6に示す解析呼び出し部のモデルファイル11、基板モデルファイル12、部品モデルファイル21の組み合わせに相当する。
提案する第2の解析モデル作成プログラムは、回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
このプログラムは、ノイズ対策としてバイパスコンデンサを追加した状態を解析するために、解析モデルを呼び出す際に、バイパスコンデンサの引き出し部分に追加した係数パラメータを変更するステップと、追加するバイパスコンデンサの特性に応じて、部品モデルの関連部分を追加または変更するステップと、を備える。
提案する第3の解析モデル作成プログラムは、上記第1または第2の解析モデル作成プログラムにおいて、バイパスコンデンサの引き出し方法を分類するステップと、その方法の違いにより、異なる係数パラメータを追加するステップとを備えるプログラムである。
提案する第1の基板モデル作成プログラムは、回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
第1の基板モデル作成プログラムは、前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有される場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を備える。
この構成によれば、LSI部品のピンと、バイパスコンデンサのピンの近くに別のバイパスコンデンサ(のピン)を追加した場合のシミュレーションを、バイパスコンデンサ特性のモデルの追加の他には、配線部分のエレメントの特性値に乗算または除算する係数パラメータの値を変更するだけで実行することができる。
よって、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行できる。また、追加したバイパスコンデンサは、追加する位置に元からあるバイパスコンデンサと並列接続の関係にあるため、乗算または除算する係数パラメータの値を調整することで、高精度のシミュレーション結果を得ることができる。
提案する第2の基板モデル作成プログラムは、回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
第2の基板モデル作成プログラムは、前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出されたビアがLSI部品のピンから引き出されたビアと共有されない場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するとともに、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出されたビアに対応する前
記基板モデル上のビア部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を備える。
この構成によれば、LSI部品のピンから少し離れた場所にある、(LSI部品のビアから)独立したビアを持つバイパスコンデンサの周辺に、新たな独立したビア、配線を持つ、新たなバイパスコンデンサを設置した場合のシミュレーションを、バイパスコンデンサ特性のモデルの追加の他には、配線部分のエレメントの特性値およびビア部分のエレメントの特性値に乗算または除算する係数パラメータの値をそれぞれ変更するだけで実行することができる。
よって、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行できる。また、追加したバイパスコンデンサ、(引き出し)配線、およびビアは、元からある独立したビアを持つバイパスコンデンサと並列接続の関係にあるため、乗算または除算する係数パラメータの値を調整することで、高精度のシミュレーション結果を得ることができる。
本発明によれば、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行可能とするとともに、そのシミュレーションにおいて精度の高い解析結果を得ることができる。よって、電源ノイズ対策としてバイパスコンデンサを追加した回路シミュレーションを短時間で高精度に実行することができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板モデル作成システムの主要部を示すブロック図である。
図1において、基板モデル作成処理部2は、回路基板のCADデータ1を基に、基板モデル3を生成する処理を実行する。部品モデル作成処理部4は、部品モデル5を作成する際にユーザによって使用されるユーザインターフェイス部(UI部)である。
なお、基板モデル作成処理部2は、基板モデル3と部品モデル5をどのように組み合わせるのかを指定した解析呼び出し部のモデル7を作成する際にユーザによって使用されるUI部の機能も有する。
なお、図2Aに示すように、CADデータは、部品が搭載されるフットパターン(「ピンパッド」ともいう)の形状や位置情報、面パターンの形状や位置情報、面パターンとピンパッドとを結ぶ配線パターンの形状や位置情報などにより構成される。
図1の基板モデル作成処理部2は、CADデータ1を読み込むと、図2Bに示すように、電源プレーン、グランドプレーンなどを、ノードを有するメッシュに分割し、図2Cに示すように、等価的なL(インダクタ)、R(抵抗)、C(キャパシタ)が、各メッシュや、ノード間を結ぶノードリンクに設定される。
図3は、CADデータと、そのCADデータに対応する基板モデルとを示した図である。
図3の例は、導体と絶縁体を交互に重ねた積層構造を有する8層板を示している。このうち、1層目と8層目を表面層と呼び、後述の図9以降のフローチャートにおける部品ピンパッドや引き出し配線は、これら表面層に設けられる。
2〜7層を内層と呼ぶ。内層には、電源プレーン、グランドプレーン、信号配線などが設けられる。一般に、内層のうち、電源プレーンがほとんどを占める層を「電源層」と呼び、グランドプレーンがほとんどを占める層を「グランド層」と呼ぶ。
図3に示すように、左側のCADデータ上では、配線とビア(VIA)とを区別しているが、右側の基板モデル上では、配線もビアも直列等価的なL、R、Cの値に置き換えられている。なお、図中、Cが省略されているのは、本実施形態における電源ノイズ対策としてのバイパスコンデンサ(英語では、通常“Bypass Capacitor”と呼ばれる)の追加により、Cの値がほとんど変化しないためである。
なお、基板モデル(CADデータ)と部品モデルは、ノードを通してリンクされるが、ノード名は、回路部品番号とピン番号とを用いて自動的に生成される。
図4は、図1の部品モデル作成処理部4がユーザに提示するコンデンサ特性値設定画面の一例を示す図である。
図4において、「回路部品番号」によりコンデンサ部品が一意に識別される。また、「ピン数」は、その回路部品が有するピン数を示し、図4のコンデンサの場合、通常、ピン数=「2」である。
図4の画面中段の「特性値」の項目内の項目「C(コンデンサ容量)」、「ESL(直列等価のインダクタ成分)」、「ESR(直列等価の抵抗成分)」にユーザが値を入力することで、そのノードに当初接続されるコンデンサの特性値(C、ESL、ESRの値)が指定される。
ノードにコンデンサを追加する場合、図4の画面下段の追加特性ボックスの「C」、「ESL」、「ESR」、「個数」の欄に値を入力する。なお、「個数」とは追加するコンデンサの数であり、通常、この値は「1」である。
本実施形態では、CADデータを解析することで、図5に示すような4つのケース(ケース1、ケース2、ケース3、ケース4)に分類する。
ケース1は、バイパスコンデンサの引き出しビアがLSI部品の引き出しビアから独立しているケースである。ケース2は、LSI部品の引き出しビアの裏面に直接バイパスコンデンサの搭載パッドが設けられたケース(これを、「チップオンホール」と呼んだり、「パッドオンビア」と呼んだりする)である。
ケース1およびケース2はピン数の多いLSI部品に適用されるケースである。このようなLSI部品ではピンの側が混んでいるため、ピンの側にバイパスコンデンサを設けることができない。
ケース1では、LSI部品の周辺にあるLSI部品の引き出しビアから独立した引き出しビアを持つ既存のバイパスコンデンサをケース1として特定し、基板モデル上の対応する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値を係数パラメータを埋め込む形で生成しておく。そして、そのバイパスコンデンサの周辺に新たにビアと引き出し配線と部品(バイパスコンデンサ)搭載用のピンパッドを設けて新たなバイパスコンデンサを追加した場合のシミュレーションを、追加したバイパスコンデンサに対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することと、その対応する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値に埋め込んだ係数パラメータの値を調整することで実行している。
ケース2では、LSI部品が搭載される表面層とは反対側の表面層において、そのLSI部品のピンの引き出しビアのビアランドに設けられた部品搭載用のピンパッドに搭載さ
れたバイパスコンデンサをケース2として特定する。そして、その反対側の表面層のバイパスコンデンサの周辺に新たに、そのLSI部品のピンの引き出しビアのビアランドに部品搭載用のピンパッドを設けて新たなバイパスコンデンサを追加することができる場所を、周知の検索処理により見つけて、その場所にその新たなバイパスコンデンサを追加した場合のシミュレーションを、追加したバイパスコンデンサに対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することで実行している。なお、ケース2の方がケース1よりもノイズ発生源であるLSI部品のピンの近くにバイパスコンデンサが追加できるため、ノイズ削減効果は高いが、コストも高いため、ケース1の追加方法の方がケース2よりも使用頻度は高い。
ケース3は、バイパスコンデンサの引き出しビアと、LSI部品の引き出しビアが共通で、LSI、バイパスコンデンサ、ビアの順に配線接続されているケースである。
ピンの周りがすいているか、または、ピン数が少ないLSI部品に対してケース3を適用する。ケース3では、LSI部品のピンとビアとの間に設置されたバイパスコンデンサをケース3として特定し、基板モデル上の対応する配線部分のエレメントの特性値を係数パラメータを埋め込む形で生成しておく。そして、そのバイパスコンデンサに並列に新たなバイパスコンデンサを追加した場合のシミュレーションを、追加したバイパスコンデンサに対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することと、その対応する配線部分のエレメントの特性値に埋め込んだ係数パラメータの値を調整することで実行している。ケース3では、LSI部品のピンに近い位置に新たなバイパスコンデンサを追加することになるため、ノイズの削減効果は高い。
ケース4は、複数のバイパスコンデンサが、1つの引き出し部を共有しているケースである。ケース4では、新たなバイパスコンデンサをどこに追加するか(既存の複数のバイパスコンデンサの間に追加するか、既存の複数のバイパスコンデンサが搭載される側とは反対側に追加するか、等)によって特性が変化する。また、ビアを打つ場所がないほど部品が密集しているため、この配置になっていることが多く、本実施形態においては、CADデータの変更を伴わない軽い作業負荷によりバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行可能なケースからケース4を除外している。また、仮に、ケース4においてバイパスコンデンサを追加したとしても、シミュレーション結果(インピーダンス)はほとんど改善されない。
図6は、図1の基板モデル作成処理部2および部品モデル作成処理部4の出力ファイルを示す図である。
基板モデル作成処理部2は、CADデータを読み込んで、図6の基板モデルファイル12を出力する。基板モデルファイル12は、電源/グランドプレーン部分のモデル13、配線部分のモデル14、ビア部分のモデル15を含んでいる。
配線部分のモデル14は、上述のケース分類によってケース1またはケース3に分類された配線部分のエレメント(L、R、Cがあるが、説明の簡略化のため以下ではCは省略する。Cはバイパスコンデンサの追加によりほとんど影響を受けないからである)の値が係数パラメータKL1、KR1、KL2、KR2によって乗算されている。また、図には示されていないが、ケース1およびケース3以外のケースに分類された配線部分や、どのケースにも分類されなかった配線部分については、係数パラメータが埋め込まれることなく、エレメントの値が指定される。
ビア部分のモデル15は、上述のケース分類によってケース1に分類されたビア部分のエレメント(L、R、Cがあるが、説明の簡略化のため以下ではCは省略する。Cはバイパスコンデンサの追加によりほとんど影響を受けないからである)の値が係数パラメータKL3、KR3、KL4、KR4によって乗算されている。また、図には示されていない
が、ケース1以外のケースに分類されたビア部分や、どのケースにも分類されなかったビア部分については、係数パラメータが埋め込まれることなく、エレメントの値が指定される。
部品モデルファイル21は、ユーザがUI(部品モデル作成処理部4)を使用して作成するファイルであり、例えば、LSI特性のモデル22、バイパスコンデンサ1用のバイパスコンデンサ特性のモデル23−1、バイパスコンデンサ2用のバイパスコンデンサ特性のモデル23−2、ノイズ対策として追加したバイパスコンデンサ用のバイパスコンデンサ特性のモデル24を含んでいる。
解析呼び出し部のモデルファイル11は、ユーザが基板モデル作成処理部2をUIとして使用して作成するファイルであり、そのファイル内には、どの基板モデルファイルをインクルードするか、どの部品モデルファイルをインクルードするか、が指定される。
また、インクルードした基板モデルファイル中に埋め込んだ係数パラメータの値が指定される。この例では、KL1=KR1=1.0、KL2=KR2=0.5、KL3=KR3=1.0、KL4=KR4=0.5、に指定されていて、KL2とKR2の係数パラメータが乗算された配線部分と、KL4とKR4の係数パラメータが乗算されたビア部分とに接続されたピンにバイパスコンデンサが1つ追加されたことが示されている。
図7Aは、基板モデルファイルのより具体的な一例を示す図である。
図7Aの基板モデルファイルのファイル名は“PCB.MOD”である。
このファイルの先頭から所定範囲にある複数行には、基板モデルが部品モデルとの接続に使用するノードが指定される。この場合、“IC001”、“IC002”がLSI部品の名称であり、“C002”、“C003”、“C004”がバイパスコンデンサの名称である。また、“PRM_C002”、“PRM_C003”、“PRM_C004”は、インダクタ(L)や抵抗(R)の値に除算される係数パラメータを示している。
部品名称と、アンダーバー“_”の後に続く番号はその部品のピン番号を示している。例えば、“IC001_15”は、LSI部品“IC001”の15番ピンであり、“C002_2”は、バイパスコンデンサ“C002”の2番ピンである。
図7Aの“−PLANE MODEL−”で始まる行以降の所定範囲にある複数行には、配線部分のモデルが記述される。各行の先頭部分(例えば、“LH15_994”)は、ある配線部分に対応するインダクタ成分を示している。このインダクタ成分の値は、同じ行に、“0.04253N/PRM_C004(Nはナノを示す)”として指定されている。また、同じ行の“R=1254.000U/PRM_C004(Uはμ(マイクロ)を示す)”は、そのインダクタの持つ抵抗成分の値を示している。“PRM_C004”は、インダクタ(L)や抵抗(R)の値に除算される係数パラメータである。
図7Aでは、“LH13_987”〜“LH13_990”で始まる4行が係数パラメータの埋め込み対象外の配線モデルを示しており、“LH15_992”〜“LH15_994”で始まる6行が係数パラメータの埋め込み対象の配線モデルを示している。
図7Aの“−VIA MODEL−”で始まる行以降の所定範囲にある複数行には、ビア部分のモデルが記述される。例えば、“R34”と“L34”の一組がビアが接続する電源プレーンまたはグランドプレーンの一方の側のエレメントに対応し、“R35”と“L35”の一組がビアが接続する電源プレーンまたはグランドプレーンの他方の側のエレメントに対応する。
図7Aでは、“R25”〜“L26”で始まる4行が係数パラメータの埋め込み対象外の配線モデルを示しており、“R27”〜“L35”で始まる18行が係数パラメータの埋め込み対象の配線モデルを示している。
図7Aにおいて、例えば、“LH15_994”で始まる行の、“H15V0_218500_97500”や“C004_1”はノード名を示す。また、“L35”で始まる行の、“LR15_218500_97500”や“H15V0_218500_97500”もノード名を示す。
図7Aの例では、ノード名“H15V0_218500_97500”は、“LH15_994”と“L35”で始まる行に表れている。これは、“LH15_994”の配線部分が、 “L35”のエレメントを持つビア部分に接続されていることを示している。また、“LH15_994”の配線部分は、“C004_1”のノードも有している。これは、“LH15_994”の配線部分がバイパスコンデンサ“C004”の1番ピンに接続していることを示している。
図7Bは、部品モデルファイルのより具体的な一例を示す図である。
図7Bの部品モデルファイルのファイル名は“PART.MOD”である。
このファイルの各行の先頭には“XC???@*”という形式の部品の呼び出しコマンドが記述される。部品がコンデンサの場合、“C???”の部分が例えば図4に示すコンデンサ特性値設定画面の「回路部品番号」に設定された値に対応する。“*”の部分は、そのコンデンサ特性値設定画面上で設定されたコンデンサの番号を示している。
例えば、“XC003@1”の場合、「回路部品番号」が“C003”に設定されたコンデンサ特性値設定画面において特性値が設定された1番目のコンデンサを呼び出すことを示している。“XC003@1”の行の2列目と3列目に記述される“C003_1”と“C003_2”は、その部品の接続ノードを示している。“XC003@2”の場合、「回路部品番号」が“C003”に設定されたコンデンサ特性値設定画面において特性値が設定された2番目のコンデンサを呼び出すことを示している。“XC003@2”の行の2列目と3列目に記述される“C003_1”と“C003_2”は、“XC003@1”の接続ノードと一致している。
図7Cは、解析呼び出し部のモデルファイルのより具体的な一例を示す図である。
図7Cのファイルの先頭部分の“.include”で始まる2行により、図7Aの基板モデルファイル“PCB.MOD”と図7Bの部品モデルファイル“PART.MOD”をインクルードすること、すなわち、組み合わせて使用することが指定されている。
また、“XPCB”で始まる行により基板モデルの呼び出しが行われている。“XPCB”の行に続く12行は、基板モデルの外部接続用のノードが指定される。また、その12行に続く“PCB.MOD”の行には、呼び出し対象の基板モデル名が指定される。“PCB.MOD”の行に続く3行には、基板モデル中に埋め込まれた係数パラメータの値が指定される。係数パラメータのデフォルト値は「1」であり、バイパスコンデンサを追加する毎に(この場合は特性値を除算する係数パラメータであるので)その値は増加する。
図8Aは、回路基板実装設計からシミュレーション結果のフィードバックによる設計変更まで含めた従来の全体フローチャートである。
図8AのステップS11でユーザにより、回路基板実装設計がCADソフトウェア(不図示)を用いて行われ、その作業結果として回路基板のCADデータ31が生成される。
一方、ユーザはステップS12において、UI(部品モデル作成処理部)を用いて部品特性データ32から部品モデル34を作成する。
また、ユーザは、ステップS13において、基板モデル作成処理部に起動指示を与えることによって基板モデル作成処理部を実行して、ステップS11の作業結果のCADデータ31から基板モデル33を生成する。また、ユーザは、続くステップS14で、基板モデル作成処理部をUIとして用いて、解析呼び出し部のモデル35を作成する。このモデル35中では、基板モデル33と部品モデル34とを組み合わせて使用すること等が指定される。そして、ステップS15において、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)等の既存の回路シミュレータを用いて回路シミュレーションが実行される。
回路シミュレーションの解析結果36に対し、例えば、インピーダンスが所望とする帯域で十分低く抑えられているかどうかをユーザが判定することで、ステップS16におけるノイズ問題の有無が判定される。ノイズ問題が無い場合、一連の開発工程が終了するが、ノイズ問題があった場合、従来は、CADソフトウェアを再度実行して、ユーザにより実装設計変更作業が行なわれた。必要な位置にバイパスコンデンサを1つ挿入するために、周囲の部品を移動する必要などが生じ、この実装設計変更作業は従来多大な時間を要していた。そして、この作業の結果としてCADデータ37が生成され、このCADデータ37を用いて、ステップS13以降の処理(また必要に応じてステップS12の処理)が実行されていた。
図8Bは、回路基板実装設計からシミュレーション結果のフィードバックによる部品モデルの追加まで含めた本実施形態の全体フローチャートである。
図8BのステップS21〜S26の処理は、図8AのステップS11〜S16の処理と同様であり、説明を省略する。
図8BのステップS26においてノイズ問題があると判定され、かつ、その該当箇所が本実施形態のケース分類によりケース1またはケース3のいずれかに分類されていた場合、ステップS27でUI(部品モデル作成処理部)を用いて追加するバイパスコンデンサに対応するバイパスコンデンサ特性のモデル38がユーザにより作成されるとともに、解析呼び出し部のモデル35中の対応部分の係数パラメータの値が追加するバイパスコンデンサの数等に応じた値に変更される。
また、図8BのステップS26において、ノイズ問題があると判定され、かつ、その該当箇所が本実施形態のケース分類によりケース2に分類されていた場合、ステップS27でUI(部品モデル作成処理部)を用いて追加するバイパスコンデンサに対応するバイパスコンデンサ特性のモデル38がユーザにより作成される。
ステップS27での作業により、バイパスコンデンサ特性のモデル38を追加すると、ユーザは、(1)で、バイパスコンデンサを追加したい場所の近くにある既存のバイパスコンデンサを指定する。そして、ステップS24で解析呼び出し部のモデル作成処理(必要に応じて部品モデルの変更処理、解析呼び出し部のモデル変更処理、基板モデル変更処理を行なう場合がある)を実行する。以下、ケース1〜ケース3に分けてステップS23の処理を説明する。
ケース1の場合、その既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品モデル34中に追加するとともに、解析呼び出し部のモデル35中の対応部分の係数パラメータの値が、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に自動的に変更される。すなわち、この場合、ステップS24では、部品モデルの変更処理と解析呼び出し部のモデル変更処理が実行される。
また、ケース2の場合、基板モデル作成処理内で周知の検索処理が起動して、そのLSI部品のピンが設けられる表面層とは反対側の表面層上の既存のバイパスコンデンサの近くに、その反対側の表面層上で、そのLSI部品のピンから引き出されたビアが追加のバイパスコンデンサを設置可能な場所として見つけられる。そして、その追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品モデル34中に追加するとともに、その設置場所のノード名をその追加したバイパスコンデンサ名から生成したものに変更した基板モデル33が作成される。すなわち、この場合、ステップS24では、部品モデルの変更処理と基板モデル変更処理が実行される。
また、ケース3の場合、追加のバイパスコンデンサの設置場所は、その既存のバイパスコンデンサとビアとの間か、その既存のバイパスコンデンサとLSI部品のピンとの間であるため、検索処理を実施する必要はない。この場合、その既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品モデル34中に追加するとともに、解析呼び出し部のモデル35中の対応部分の係数パラメータの値が、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に自動的に変更される。すなわち、この場合、ステップS24では、部品モデルの変更処理と解析呼び出し部のモデル変更処理が実行される。
すなわち、ケース1〜ケース3のいずれのケースでも、CADデータの変更は行なわない。よって、図8BのステップS26等で行なう作業は、図8AのステップS16等で行なう実装設計変更作業より大幅に作業時間が短縮でき、作業者の開発工程における負荷を大幅に減らすことができる。
図9は、基板モデル作成処理のフローチャートである。このフローチャートは、図1の基板モデル作成処理部2によって実行される。
図9のステップS101で、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト(以下、「引き出し配線リスト」ということがある)と、その引き出された配線に接続されるビアのリスト(以下、「引き出しビアリスト」ということがある)とが生成される。
続く、ステップS102では、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリストと、その引き出された配線に接続されるビアと、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアのリストとが生成される。
ステップS102に続くステップS103では、ステップS101およびS102で生成された引き出し配線リストおよび引き出しビアリストを参照して、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびその配線に接続するビアまたはバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続するビアに対するケース分類が実行される。このケース分類の結果として、CADデータ中の既存の配線データおよびビアデータは、ケース1、ケース2、ケース3、ケース4のいずれかに分類されるか、いずれのケースにも分類されないかする。
そして、ステップS104で、電源プレーン/グランドプレーン部分のモデルが作成される。
続く、ステップS105では、配線部分のモデルが作成される。なお、上述のステップS103の処理結果として、ケース1またはケース3に分類された配線データに対応する配線部分についてはモデル作成時に係数パラメータの埋め込みが行われる。
ステップS105に続くステップS106では、ビア部分のモデルが作成される。なお
、上述のステップS103の処理結果として、ケース1に分類されたビアデータに対応するビア部分についてはモデル作成時に係数パラメータの埋め込みが行われる。
図10は、図9のステップS101およびS102の処理結果として生成される引き出し配線リストおよび引き出しビアリストを、CADデータ中の既存のデータとともに示した図である。
図10において、部品データ41、部品ピンデータ42、配線データ45、ビアデータ46は、CADデータが元々備えるデータである。
部品データ41の各部品の部品ピンへのポインタは、部品ピンデータ42の各部品ピンをポイントしている。部品ピンデータ42のうちのLSI部品の電源ピンおよびグランドピン(これらのピンをまとめてVGピンと呼ぶことがある)と、バイパスコンデンサのVGピンには、後述する本実施形態の処理によって、「引き出し配線データへのポインタ」と、「引き出しビアデータへのポインタ」の項目が追加される。
引き出し配線リスト43は、LSI部品のVGピンまたはバイパスコンデンサのVGピンから引き出された配線のリストであり、LSI部品のVGピンまたはバイパスコンデンサのVGピンに追加された「引き出し配線データへのポインタ」の項目は、引き出し配線リスト43中のいずれかの引き出し配線をポイントしている。
引き出し配線リスト43中の引き出し配線は、「引き出し配線の個数」と、それに続く個数分の「配線へのポインタ」との項目によって構成される。「引き出し配線の個数」が複数個ある場合は、引き出し配線が折れ曲がっている場合に対応している。
引き出しビアリスト44は、LSI部品のVGピンから引き出された配線に接続されたビア、バイパスコンデンサのVGピンから引き出された配線に接続されたビア、および、バイパスコンデンサのVGピンに直接接続されたビアのリストであり、LSI部品のVGピンまたはバイパスコンデンサのVGピンに追加された「引き出しビアデータへのポインタ」の項目は、引き出しビアリスト44中のいずれかの引き出しビアをポイントしている。
引き出しビアリスト44中の引き出しビアは、「引き出しビアの個数」と、それに続く個数分の「ビアへのポインタ」との項目によって構成される。本実施形態では、「引き出しビアの個数」が「1」である場合を扱う。
図11Aおよび図11Bは、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、および、その引き出された配線に接続されるビアのリストの生成処理のフローチャートである。このフローチャートは、図9のステップS101の処理を詳細に示すものである。
図11AのステップS201で、CADデータの部品データ41から現在位置の部品が取得される。そして、続く、ステップS202で、部品データ41中の「部品種別」の項目が参照されることで取得した部品(対象部品)はLSI部品であるかどうかが判定される。
ステップS202において対象部品がLSI部品ではないと判定された場合(S202の判定結果がNoの場合)、ステップS203において、部品データ41中に次の部品があるかどうかが判定される。
ステップS203で次の部品がないと判定された場合(S203の判定結果がNoの場
合)、一連の処理を終了する。ステップS203で次の部品があると判定された場合(S203の判定結果がYesの場合)、ステップS204において、現在位置を次の部品に移動してステップS201に戻る。
一方、ステップS202において対象部品がLSI部品であると判定された場合(S202の判定結果がYesの場合)、ステップS205において、対象部品の部品ピン数に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中から現在位置の「部品ピンへのポインタ」情報が取得される。
ステップS205に続くステップS206では、現在位置の「部品ピンへのポインタ」がポイントする部品ピンデータ42中の部品ピンの「ピン種別」の項目を参照することで、現在位置の「部品ピンへのポインタ」が示すピン(以下、単に「現在位置のピン」という)が電源ピンまたはグランドピン(VGピン)のいずれかであるかどうかが判定される。
ステップS206において現在位置のピンが電源ピンまたはグランドピンのいずれでもないと判定された場合(S206の判定結果がNoの場合)、ステップS207において、対象部品の部品ピン数に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中に次の「部品ピンへのポインタ」があるかどうかが判定される。
ステップS207で次の「部品ピンへのポインタ」があると判定された場合(S207の判定結果がYesの場合)、ステップS208において、現在位置を次の「部品ピンへのポインタ」に移動してステップS205に戻る。
一方、ステップS206において現在位置のピンが電源ピンまたはグランドピンのいずれかであると判定された場合(S206の判定結果がYesの場合)、部品ピンデータ42中の現在位置のピンに、「引き出し配線データへのポインタ」と「引き出しビアデータへのポインタ」の項目が有効でない値を設定して追加され、(図11Bの)ステップS209に進む。ステップS209では、その現在位置のピンに接続される配線が検索される。この様子を図12を参照して説明する。
CADデータは、ピン、配線、ビア等の位置座標を持つのみで、互いの接続関係を指定していない。このため、ピンの位置座標に近い端点(始点または終点)座標を持つ配線をステップS209では検索している。
例えば、図12では、ピン51はLSI部品のピンであり、配線52−1はピン51に直接接続されている。
ステップS209からステップS210に進んだ場合、LSI部品のピンに直接接続される配線(図12のピン51に直接接続する配線52−1のような配線)があるかどうかが判定される。
なお、CADデータでは、1つの配線データは、端点(始点または終点)を持つ直線である。例えば図12では、LSI部品のピン51とビア53は、配線52−1、52−2、および、52−3により構成される折れ曲がった配線によって接続される。また、配線上にパッドが設けられる場合、そのパッドによって配線が分断され、そのパッドの位置座標がパッドに接続する両側の配線の端点座標にも用いられる。
また、配線が折れ曲がる場合は、その折れ曲がり点で配線が分断される。
後述のステップS212からステップS210に進んだ場合、LSI部品のピンに接続された配線にさらに接続される配線(例えば、図12の配線52−1に対する配線52−
2、配線52−2に対する配線52−3)の有無がステップS210で判定される。
図11Bのフローチャートの説明に戻る。
ステップS209から制御を渡されたステップS210において、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンに直接接続される配線があると判定された場合(S210の判定結果がNoの場合)、ステップS211において、その配線を、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線(以下、「LSI部品の引き出し配線」という)と判定する。すなわち、現在位置のピンに対応する部品ピンデータ42中の部品ピンに対して、ステップS206で追加した「引き出し配線データへのポインタ」に、引き出し配線リスト43上の新たな引き出し配線用のアドレスが設定され、その引き出し配線に対して、「引き出し配線の個数」に、値「1」が設定され、「配線へのポインタ[1]」に、LSI部品の現在位置のピンに直接接続される配線データ45上のその配線のポインタが設定される。
そして、ステップS211に続くステップS212において、その電源ピンまたはグランドピンに直接接続される配線のLSI部品のピン側とは反対側の端点に接続する(別の)配線が検索される。
そして、ステップS212から制御を渡されたステップS210において、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンに直接接続される配線の、LSI部品のピン側とは反対側の端点に接続する配線があるかどうかが判定される。
ステップS210において、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンに直接接続される配線の、LSI部品のピン側とは反対側の端点にさらに接続する配線があると判定された場合、ステップS211において、その配線にさらに接続する配線をLSI部品の引き出し配線と判定する。すなわち、前回ステップS211が実行されたときに、新たに生成された引き出し配線リスト43上の引き出し配線に対し、「引き出し配線の個数」の値が「1」から「2」にインクリメントされ、「配線へのポインタ[2]]に、その配線にさらに接続する配線のポインタが設定される。
そして、その配線にさらに接続する配線の、接続位置とは反対側の端点を対象として、ステップS211に続くステップS212以降の処理(その端点に接続する(別の)配線があるかどうか等)が実行される。
なお、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンが直接ビアに接続する場合は考慮していない。したがって、ステップS209から制御を渡された場合のステップS210の判定結果は常に「Yes」である。回路部品の中には、電源ピンまたはグランドピンが直接ビアと接続するものもあり、処理ロジックに汎用性を持たせるためにステップS210の判定ステップが設けられている。すなわち、LSI部品に対する本フローチャートでは、ステップS212から制御を渡されたステップS210においては、「No」と判定される可能性がある。
ステップS210において、LSI部品の現在位置のピンに直接接続される配線の、LSI部品のピン側とは反対側の端点に接続される配線がないと判定された場合(S210の判定結果がNoの場合)、ステップS213において、LSI部品の現在位置のピンまたはそのピンの引き出し配線に接続されるビアがビアデータ46上で検索される。
そして、ステップS213に続くステップS214で、LSI部品の現在位置のピンまたはそのピンの引き出し配線に接続されるビアがあると判定された場合、(汎用性を持たせるためにこのような判定を行っているが、上述したように、LSI部品の場合、ピンは
直接ビアには接続されないので)そのビアをLSI部品のピンから引き出された配線に接続されたビア(以下では、「LSI部品の引き出しビア」という)と判定する。すなわち、現在位置のピンに対応する部品ピンデータ42中の部品ピンに対して、ステップS206で追加した「引き出しビアへのポインタ」に、引き出しビアリスト44上の新たな引き出しビア用のアドレスが設定され、その引き出しビアに対して、「引き出しビアの個数」に、値「1」が設定され、「ビアへのポインタ[1]]に、LSI部品の現在位置のピンの引き出し配線に接続されるビアデータ46上のそのビアのポインタが設定される。そして、制御はステップS216に渡される。
ステップS214において、LSI部品の現在位置のピンに接続されるビアがなく、かつ、そのピンの引き出し配線に接続されるビアがないと判定されること(S214の判定結果がNoとなること)は、CADデータ上のデータエラーであり、本実施形態では想定していないが、そのような判定が行われた場合、ステップS216に進む。
ステップS214またはステップS215から制御を渡されたステップS216では、部品データ41上の現在位置の部品(対象部品)において、「部品ピン数」に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中に次の「部品ピンへのポインタ」があるかどうかが判定される。
ステップS216において、次の「部品ピンへのポインタ」があると判定された場合、ステップS217で、現在位置を次の位置に移動し、ステップS205に戻る。
一方、ステップS216において、次の「部品ピンへのポインタ」がないと判定された場合、対象部品を次の部品に変更するために、ステップS203に戻る。
以上で、図11Aおよび図11Bのフローチャートの説明を終わる。
図13Aおよび図13Bは、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、その引き出された配線に接続されるビアのリスト、および、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアのリストの生成処理のフローチャートである。このフローチャートは、図9のステップS102の処理を詳細に示すものである。
図13Aおよび図13BのステップS301〜S317は、図11Aおよび図11BのステップS201〜S217に対応しているので、ここでは、相違点を除いて説明は省略する。
第1の相違点は、対象部品として部品データ41から抽出されるのは、図13Aおよび図13Bのフローチャートの場合、LSI部品ではなく、バイパスコンデンサである、ということである。
第2の相違点は、バイパスコンデンサの場合、上述したLSI部品とは異なり、ピンが直接ビアに接続することがある。したがって、図11BのステップS210では、ステップS209から制御を渡された場合の判定結果は常に「Yes」であったのに対し、図13BのステップS310では、ステップS309から制御を渡された場合の判定結果は「Yes」にも「No」にもなり得る。なお、ステップS309から制御を渡されたステップS310の判定結果が「No」になる場合は、バイパスコンデンサの搭載パッドがビア上に設けられるケース(「チップオンホール」、または、「パッドオンビア」と呼ばれる)である。
図14Aおよび図14Bは、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線、その引き出された配線に接続されるビア、および、バイパスコンデンサ
の電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアに対するケース分類のフローチャートである。このフローチャートは、図9のステップS103の処理を詳細に示すものである。
図14AのステップS401で、CADデータの部品データ41から現在位置の部品が取得される。そして、続く、ステップS402で、部品データ41中の「部品種別」の項目が参照されることで、取得した部品(対象部品)がバイパスコンデンサであるかどうかが判定される。
ステップS402において対象部品がバイパスコンデンサではないと判定された場合(S402の判定結果がNoの場合)、ステップS403において、部品データ41中に次の部品があるかどうかが判定される。
ステップS403で次の部品がないと判定された場合(S403の判定結果がNoの場合)、一連の処理を終了する。ステップS403で次の部品があると判定された場合(S403の判定結果がYesの場合)、ステップS404において、現在位置を次の部品に移動してステップS401に戻る。
一方、ステップS402において対象部品がバイパスコンデンサであると判定された場合(S402の判定結果がYesの場合)、ステップS405において、対象部品の部品ピン数に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中から現在位置の「部品ピンへのポインタ」情報が取得される。
ステップS405に続くステップS406では、現在位置の「部品ピンへのポインタ」がポイントする部品ピンデータ42中の部品ピンの「ピン種別」の項目を参照することで、現在位置の「部品ピンへのポインタ」が示すピン(以下、単に「現在位置のピン」という)が電源ピンまたはグランドピン(VGピン)のいずれかであるかどうかが判定される。
ステップS406において現在位置のピンが電源ピンまたはグランドピンのいずれでもないと判定された場合(S406の判定結果がNoの場合)、ステップS407において、対象部品の部品ピン数に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中に次の「部品ピンへのポインタ」があるかどうかが判定される。
ステップS407で次の「部品ピンへのポインタ」があると判定された場合(S407の判定結果がYesの場合)、ステップS408において、現在位置を次の「部品ピンへのポインタ」に移動してステップS405に戻る。
一方、ステップS406において現在位置のピンが電源ピンまたはグランドピンのいずれかであると判定された場合(S406の判定結果がYesの場合)、(図14Bの)ステップS409に進む。
ステップS409では、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が、他のバイパスコンデンサのピンの引き出し配線であるかどうかが判定される。ステップS409の内部では、LSI部品のピンまたはバイパスコンデンサのピンを第2の現在位置のピンとして取得する第2の部品ループが回っている。そして、現在位置のピンの引き出し配線が第2の現在位置のピンの引き出し配線と少なくとも部分的に一致するかどうかをこのS409で判定している。
ステップS409において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が
、他のバイパスコンデンサのピンの引き出し配線であると判定された場合(S409の判定結果がYesの場合)、ステップS410において、それら現在位置および第2の現在位置のバイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線および引き出しビアが「ケース4」と判定され、図10の引き出し配線リスト43の対応するそれら引き出し配線の項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース4」に変更されるとともに、引き出しビアリスト44の対応するそれら引き出しビアの項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース4」に変更される。そして、(図14Aの)ステップS416に進む。
一方、ステップS409において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が、他のバイパスコンデンサのピンの引き出し配線ではないと判定された場合(S409の判定結果がNoの場合)、ステップS411において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が、LSI部品のピンの引き出し配線であるかどうかが判定される。ステップS411の内部では、LSI部品のピンまたはバイパスコンデンサのピンを第2の現在位置のピンとして取得する第2の部品ループが回っている。そして、現在位置のピンの引き出し配線が第2の現在位置のピンの引き出し配線と少なくとも部分的に一致するかどうかをこのS411で判定している。
ステップS411において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が、LSI部品のピンの引き出し配線であると判定された場合(S411の判定結果がYesの場合)、ステップS412において、そのバイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線および引き出しビアが「ケース3」と判定され、図10の引き出し配線リスト43の対応する引き出し配線の項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース3」に変更されるとともに、引き出しビアリスト44の対応する引き出しビアの項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース3」に変更される。そして、(図14Aの)ステップS416に進む。
一方、ステップS411において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線が、LSI部品のピンの引き出し配線ではないと判定された場合(S411の判定結果がNoの場合)、ステップS413において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出しビアが、LSI部品のピンの引き出しビアであるかどうかが判定される。ステップS413の内部では、LSI部品のピンまたはバイパスコンデンサのピンを第2の現在位置のピンとして取得する第2の部品ループが回っている。そして、現在位置のピンの引き出しビアが第2の現在位置のピンの引き出しビアと少なくとも部分的に一致するかどうかをこのS413で判定している。
ステップS413において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出しビアが、LSI部品のピンの引き出しビアであると判定された場合(S413の判定結果がYesの場合)、ステップS414において、そのバイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出し配線および引き出しビアが「ケース2」と判定され、図10の引き出し配線リスト43の対応する引き出し配線の項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース2」に変更されるとともに、引き出しビアリスト44の対応する引き出しビアの項目「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース2」に変更される。そして、(図14Aの)ステップS416に進む。
一方、ステップS413において、バイパスコンデンサ(現在位置)のピンの引き出しビアが、LSI部品のピンの引き出しビアではないと判定された場合(S413の判定結
果がNoの場合)、ステップS415において、残りのバイパスコンデンサの引き出し配線や引き出しビアの「ケース情報(図10では不図示)」の値が「初期値(いずれのケースでもない)」から「ケース1」に変更される。そして、(図14Aの)ステップS416に進む。
ステップS410、S412、S414またはS415から制御を渡されたステップS416では、部品データ41上の現在位置の部品において、「部品ピン数」に指定される数分の「部品ピンへのポインタ」情報中に次の「部品ピンへのポインタ」があるかどうかが判定される。
ステップS416において、次の「部品ピンへのポインタ」があると判定された場合、ステップS417で、現在位置を次の位置に移動し、ステップS405に戻る。
一方、ステップS416において、次の「部品ピンへのポインタ」がないと判定された場合、対象部品を次の部品に変更するために、ステップS403に戻る。
以上で、図14Aおよび図14Bのフローチャートの説明を終わる。
図15は、配線部分のモデル作成と係数パラメータの埋め込み処理のフローチャートである。なお、CADデータ中の1つの配線データが、基板モデルの1まとまりのLCR特性(配線部分)となる。図12のように配線が折れ曲がっている場合は、配線データが3つに分かれるので、配線モデルのLCR特性のまとまりも3つに分かれる。
図15のステップS501で、図10の配線データ45中の1以上の配線データに対応した配線部分(基板モデルのエレメントの各特性値を算出する際の1まとまりとなる部分)の検索が行われる。そして、現在位置の配線部分が取得され、その現在位置の配線部分について、ステップS502において、特性値すなわちL(インダクタ)、R(抵抗)、C(キャパシタ)の値が算出される。
ステップS502に続くステップS503では、現在位置の配線部分がバイパスコンデンサの引き出し部分であるか、すなわち、図10の引き出し配線リスト43に含まれる1以上の配線データに対応したものであるかどうかが判定される。
ステップS503において、現在位置の配線部分がバイパスコンデンサの引き出し部分ではないと判定された場合(S503の判定結果がNoの場合)、ステップS505において、その配線部分に対して係数パラメータを埋め込まずに、L、R、Cのみの配線モデルを作成し、ステップS507に進む。
一方、ステップS503において、現在位置の配線部分がバイパスコンデンサの引き出し部分であると判定された場合(S503の判定結果がYesの場合)、ステップS504において、その配線部分に対応する図10の引き出し配線リスト43に含まれる引き出し配線の「ケース情報」が参照されて、その配線部分の引き出しケースが判定される。
ステップS504において、現在位置の配線部分が「ケース2」または「ケース4」に分類されていると判定された場合、ステップS505において、その配線部分に対して係数パラメータを埋め込まずに、L、R、Cのみの配線モデルを作成し、ステップS507に進む。
一方、ステップS504において、現在位置の配線部分が「ケース1」または「ケース3」に分類されていると判定された場合、ステップS506において、その配線部分に対して係数パラメータをLおよびRの値に乗算または除算する形で埋め込んだL、R、Cの配線モデルを作成する。そして、ステップS507に進む。なお、図16は、L(インダクタ)について、係数パラメータ埋め込まない例、係数パラメータを乗算する形で埋め込
んだ例(SPICEネットリストの書式)を示した図である。
ステップS505またはS506から制御を渡されたステップS507では、次の配線部分の検索が行われる。
ステップS507に続くステップS508では、次の配線部分があるかどうかが判定される。ステップS508で次の配線部分がないと判定された場合(S508の判定結果がNoの場合)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS508で次の配線部分があると判定された場合(S508の判定結果がYesの場合)、ステップS502に戻る。
図17は、ビア部分のモデル作成と係数パラメータの埋め込み処理のフローチャートである。なお、CADデータ中のビアデータは、ビアの貫通している最初(片側の表面層)から最後(反対側の表面層)までが1つのデータで表される。しかし、CADデータ上では1つのビアでも、解析モデル上では、電源またはGNDプレーンに接続される部分を境に2つのまとまり(2つビア部分)に分かれる。
図17のステップS601で、図10のビアデータ46中のビアデータに対応したビア部分(基板モデルのエレメントの各特性値を算出する際の1まとまりとなる部分)の検索が行われる。そして、現在位置のビア部分が取得され、その現在位置のビア部分について、ステップS602において、特性値すなわちL(インダクタ)、R(抵抗)、C(キャパシタ)の値が算出される。
ステップS602に続くステップS603では、現在位置のビア部分がバイパスコンデンサの引き出し部分であるか、すなわち、図10の引き出しビアリスト44に含まれるビアデータに対応したものであるかどうかが判定される。
ステップS603において、現在位置のビア部分がバイパスコンデンサの引き出し部分ではないと判定された場合(S603の判定結果がNoの場合)、ステップS605において、そのビア部分に対して係数パラメータを埋め込まずに、L、R、Cのみのビアモデルを作成し、ステップS607に進む。
一方、ステップS603において、現在位置のビア部分がバイパスコンデンサの引き出し部分であると判定された場合(S603の判定結果がYesの場合)、ステップS604において、そのビア部分に対応する図10の引き出しビアリスト44に含まれる引き出しビアの「ケース情報」が参照されて、そのビア部分の引き出しケースが判定される。
ステップS604において、現在位置のビア部分が「ケース1」以外に分類されていると判定された場合、ステップS605において、そのビア部分に対して係数パラメータを埋め込まずに、L、R、Cのみの配線モデルを作成し、ステップS607に進む。
一方、ステップS604において、現在位置のビア部分が「ケース1」に分類されていると判定された場合、ステップS606において、そのビア部分に対して係数パラメータをLおよびRの値に乗算または除算する形で埋め込んだL、R、Cのビアモデルを作成する。そして、ステップS607に進む。なお、上記したように、電源またはGNDプレーンとの接続を境界にモデルが分かれる。そして、係数パラメータがステップS606で埋め込まれるのは、LSI搭載パッドのある側のビア部分である。
ステップS605またはS606から制御を渡されたステップS607では、次のビア部分の検索が行われる。
ステップS607に続くステップS608では、次のビア部分があるかどうかが判定される。ステップS608で次のビア部分がないと判定された場合(S608の判定結果がNoの場合)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS608で次の配線部分があると判定された場合(S608の判定結果がYesの場合)、ステップS602に戻る。
以上でフローチャートの説明を終わる。以下では、分類されたバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピン4つのケース(ケース1、ケース2、ケース3、ケース4)について、図18A〜図21Cまでの各図面を参照して詳細に説明する。
図18Aは、ケース1と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。
図18Aでは、部品データ61中の「部品1」がLSI部品であり、部品ピンデータ62中の「部品ピン1」を電源ピンとして持ち、「部品ピン2」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト63中の「引き出し配線1」が「部品ピン1」から引き出された配線であり、この「引き出し配線1」は、配線データ65中の「配線データ1」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト64中の「引き出しビア1」が「部品ピン1」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア1」は、ビアデータ66中の「ビアデータ2」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト63中の「引き出し配線2」が「部品ピン2」から引き出された配線であり、この「引き出し配線2」は、配線データ65中の「配線データ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト64中の「引き出しビア2」が「部品ピン2」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア2」は、ビアデータ66中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、図18Aでは、部品データ61中の「部品2」がバイパスコンデンサであり、部品ピンデータ62中の「部品ピン11」を電源ピンとして持ち、「部品ピン12」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト63中の「引き出し配線3」が「部品ピン11」から引き出された配線であり、この「引き出し配線3」は、配線データ65中の「配線データ5」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト64中の「引き出しビア3」が「部品ピン11」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア3」は、ビアデータ66中の「ビアデータ4」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト63中の「引き出し配線4」が「部品ピン12」から引き出された配線であり、この「引き出し配線4」は、配線データ65中の「配線データ6」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト64中の「引き出しビア4」が「部品ピン12」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア4」は、ビアデータ66中の「ビアデータ6」により構成されることが示されている。
以上の構成を基板断面上で示したのが図18Bである。なお、図18Bにおいては、ピ
ンパッド上に搭載されるLSI部品やバイパスコンデンサを省略している。
図18Bにおいて、プリント基板70上のLSI部品ピンパッド71、72が図18Aの部品ピンデータ62中の「部品ピン2」、「部品ピン1」に対応しており、配線75、76が図18Aの配線データ65中の「配線データ3」、「配線データ1」に対応しており、ビア79、80が図18Aのビアデータ66中の「ビアデータ3」、「ビアデータ2」に対応している。
また、図18Bにおいて、プリント基板70上のバイパスコンデンサ部品ピンパッド73、74が図18Aの部品ピンデータ62中の「部品ピン12」、「部品ピン11」に対応しており、配線77、78が図18Aの配線データ65中の「配線データ6」、「配線データ5」に対応しており、ビア81、82が図18Aのビアデータ66中の「ビアデータ6」、「ビアデータ4」に対応している。
また、図18Bでは、例えば、LSI部品ピンパッド71は、配線75を通してグランドプレーン84に接続されたビア79に接続されているので、グランドピンであることが分かる。また、例えば、LSI部品ピンパッド72は、配線76を通して電源プレーン83に接続されたビア80に接続されているので、電源ピンであることが分かる。
図18Bにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド74に対してケース分類を行った場合、ピンパッド74の引き出し配線である配線78は、他のバイパスコンデンサの引き出し配線ではないため「ケース4ではない」と判定され、次に、LSI部品の引き出し配線ではないため「ケース3ではない」と判定され、最後に、ピンパッド74の引き出しビアであるビア82は、LSI部品の引き出しビアではないため「ケース2ではない」と判定され、最終的に「ケース1」と判定される。
図18Cは、図18Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。
図18Cにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド73から引き出された配線77のエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド74から引き出された配線78のエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。
また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド73から引き出された配線77と、グランドプレーン84に接続されるビア81の、グランドプレーン84を境にして分断されるピンパッド73の搭載面側の部分に対応するエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。
また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド74から引き出された配線78と、電源プレーン83に接続されるビア82の、電源プレーン83を境にして分断されるピンパッド74の搭載面側の部分に対応するエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。
図18Dは、ケース1と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。
図18Dにおいて、LSI部品86の周辺にあるLSI部品86の引き出しビア87、88から独立した引き出しビア90、91、(引き出し)配線92、93を持つ既存のバイパスコンデンサ94がケース1として特定されている。そして、そのバイパスコンデンサ94の周辺に新たにビア95、96と(引き出し)配線97、98と部品(バイパスコ
ンデンサ)搭載用のピンパッドを設けて新たなバイパスコンデンサ99を追加した場合のシミュレーションを、追加したバイパスコンデンサ99に対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することと、その対応する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値に埋め込んだ係数パラメータの値を調整することで実行する。本実施形態では、既存のバイパスコンデンサの周辺に新たなバイパスコンデンサ設置した場合にどのようになるかを解析するだけである。解析により新たなバイパスコンデンサの設置が有効と判断された場合は、CADデータを編集してバイパスコンデンサを追加するが、その際、新たなバイパスコンデンサ用のスペースを確保するために、既存のバイパスコンデンサも含めて既存の部品や配線をつめる(再配置する)。
図18Eは、図18Dに対応した基板モデルを示した図である。
図18Eにおいて、図18Dで追加したバイパスコンデンサ99、(引き出し)配線97、98、およびビア95、96は、元からある独立したビア90、91、(引き出し)配線92、93、を持つバイパスコンデンサ94と並列接続の関係にあるため、(図18Eの場合)乗算する係数パラメータ(KL、KR)の値を調整することで、高精度のシミュレーション結果を得ることができる。
図19Aは、ケース2と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。
図19Aでは、部品データ111中の「部品1」がLSI部品であり、部品ピンデータ112中の「部品ピン1」を電源ピンとして持ち、「部品ピン2」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト113中の「引き出し配線1」が「部品ピン1」から引き出された配線であり、この「引き出し配線1」は、配線データ115中の「配線データ2」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト114中の「引き出しビア1」が「部品ピン1」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア1」は、ビアデータ116中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト113中の「引き出し配線2」が「部品ピン2」から引き出された配線であり、この「引き出し配線2」は、配線データ115中の「配線データ5」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト114中の「引き出しビア2」が「部品ピン2」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア2」は、ビアデータ116中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
また、図19Aでは、部品データ111中の「部品2」がバイパスコンデンサであり、部品ピンデータ112中の「部品ピン11」を電源ピンとして持ち、「部品ピン12」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出しビアリスト114中の「引き出しビア3」が「部品ピン11」に直接接続されたビアであり、この「引き出しビア3」は、ビアデータ116中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト114中の「引き出しビア4」が「部品ピン12」に直接接続されたビアであり、この「引き出しビア4」は、ビアデータ116中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
以上の構成を基板断面上で示したのが図19Bである。なお、図19Bにおいては、ピンパッド上に搭載されるLSI部品やバイパスコンデンサを省略している。
図19Bにおいて、プリント基板120上のLSI部品ピンパッド121、122が図19Aの部品ピンデータ112中の「部品ピン2」、「部品ピン1」に対応しており、配線125、126が図19Aの配線データ115中の「配線データ5」、「配線データ2」に対応しており、ビア129、130が図19Aのビアデータ66中の「ビアデータ5」、「ビアデータ3」に対応している。
また、図19Bにおいて、プリント基板120上のLSI部品ピンパッド121、122の搭載された表面層とは反対側の表面層に設けられたバイパスコンデンサ部品ピンパッド133、134が図19Aの部品ピンデータ112中の「部品ピン12」、「部品ピン11」に対応している。
また、図19Bでは、例えば、LSI部品ピンパッド121は、配線125を通してグランドプレーン136に接続されたビア129に接続されているので、グランドピンであることが分かる。また、例えば、LSI部品ピンパッド122は、配線126を通して電源プレーン135に接続されたビア130に接続されているので、電源ピンであることが分かる。
図19Bにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド134に対してケース分類を行った場合、ピンパッド134は、引き出し配線データへのポインタに有効な値が設定されていないため、「ケース4でもケース3でもない」と判定され、ピンパッド134の引き出しビアであるビア130は、LSI部品ピンパッド122の引き出しビアでもあるため「ケース2」と判定される。
なお、図19Bにおいて、ピンパッド123、124は、ピンパッド121および122と同じLSI部品のピンパッドであり、それぞれ引き出し配線127、128、および、ピンパッド123、124の搭載された表面層とは反対側の表面層でバイパスコンデンサを直接接続可能な(現時点ではバイパスコンデンサは接続されていない)引き出しビア131、132を有する。ケース2と判定されたバイパスコンデンサのピンパッド133、134に対しては、例えば反対側の表面層上のバイパスコンデンサを直接接続可能なビア131、132が追加のバイパスコンデンサの設置場所候補となる。
図19Cは、図19Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。
図19Dは、ケース2と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。
図19Dにおいて、LSI部品138から引き出されたビア139、140に裏面で直接接続されたバイパスコンデンサ141がケース2として特定されている。そして、その裏面で、同じLSI部品138から引き出された追加のバイパスコンデンサを設置可能なビア143、144が、周知の検索処理により見つけられて、そのビア143、144に新たなバイパスコンデンサ145を直接接続することにより追加した場合のシミュレーションを、図19Eに示すように、追加したバイパスコンデンサ145に対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することで実行する。
上記検索処理を詳細に説明すると次のようになる。すなわち、既存のバイパスコンデンサの電源引き出しビアに最も近い同じ電源のLSI引き出しビアを探す。そのLSI引き出しビアが既に他のバイパスコンデンサの引き出しビアと共有されている場合は、次に近い同じ電源のLSI引き出しビアを探す。これを、バイパスコンデンサの引き出しビアと
共有していないLSI引き出しビアが見つかるまで繰り返す。見つかった場合は、その電源LSI引き出しビアに隣接する(LSIのピン間隔と同じ距離にある)バイパスコンデンサの引き出しビアと共有していないグランドビアを探す。この一連の処理で見つかったLSI電源ビアとLSIグランドビアが、新たなバイパスコンデンサの設置場所になる。なお、「同じ電源のLSI引き出しビア」としているのは、通常このようにピン数の多いLSIの場合、1つのLSIに電圧の異なる複数の電源ピンが存在するからである。
図20Aは、ケース3と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。
図20Aでは、部品データ161中の「部品1」がLSI部品であり、部品ピンデータ162中の「部品ピン1」を電源ピンとして持ち、「部品ピン2」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト163中の「引き出し配線1」が「部品ピン1」から引き出された配線であり、この「引き出し配線1」は、配線データ165中の「配線データ2」および「配線データ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト164中の「引き出しビア1」が「部品ピン1」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア1」は、ビアデータ166中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト163中の「引き出し配線2」が「部品ピン2」から引き出された配線であり、この「引き出し配線2」は、配線データ165中の「配線データ5」および「配線データ6」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト164中の「引き出しビア2」が「部品ピン2」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア2」は、ビアデータ166中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
また、図20Aでは、部品データ161中の「部品2」がバイパスコンデンサであり、部品ピンデータ162中の「部品ピン11」を電源ピンとして持ち、「部品ピン12」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト163中の「引き出し配線3」が「部品ピン11」から引き出された配線であり、この「引き出し配線3」は、配線データ165中の「配線データ2」および「配線データ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト164中の「引き出しビア3」が「部品ピン11」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア3」は、ビアデータ166中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト163中の「引き出し配線4」が「部品ピン12」から引き出された配線であり、この「引き出し配線4」は、配線データ165中の「配線データ5」および「配線データ6」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト164中の「引き出しビア4」が「部品ピン12」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア4」は、ビアデータ166中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
以上の構成を基板断面上で示したのが図20Bである。なお、図20Bにおいては、ピ
ンパッド上に搭載されるLSI部品やバイパスコンデンサを省略している。
図20Bにおいて、プリント基板170上のLSI部品ピンパッド171、172が図20Aの部品ピンデータ162中の「部品ピン1」、「部品ピン2」に対応している。
また、配線173、177の組み合わせが、図20Aの配線データ165中の「配線データ2」、「配線データ3」の組み合わせに対応しており、配線174、178の組み合わせが、配線データ165中の「配線データ5」、「配線データ6」の組み合わせに対応している。
また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド175、176が図20Aの部品ピンデータ162中の「部品ピン11」、「部品ピン12」に対応しており、ビア179、180が図20Aのビアデータ166中の「ビアデータ3」、「ビアデータ5」に対応している。
また、図20Bでは、例えば、LSI部品ピンパッド171は、配線173、バイパスコンデンサ部品ピンパッド175、配線177を通して電源プレーン181に接続されたビア179に接続されているので、電源ピンであることが分かる。また、例えば、LSI部品ピンパッド172は、配線174、バイパスコンデンサ部品ピンパッド176、配線178を通してグランドプレーン182に接続されたビア180に接続されているので、グランドピンであることが分かる。
図20Bにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド175に対してケース分類を行った場合、ピンパッド175の引き出し配線である配線173、177は、他のバイパスコンデンサの引き出し配線ではないため「ケース4ではない」と判定され、LSI部品のピンパッド171の引き出し配線であるため「ケース3」と判定される。
図20Cは、図20Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。
図20Cにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド175から引き出された配線173、177のそれぞれのエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド176から引き出された配線174、178のそれぞれのエレメントの値(L、Rの値)に対して値「1」をデフォルトとして指定した係数パラメータ(KL、KR)が乗算される形で埋め込まれている。
図20Dは、ケース3と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。
図20Dにおいて、LSI部品184のそれぞれのピンと、ビア186、187との間に設置されたバイパスコンデンサ185がケース3として特定されている。そして、そのバイパスコンデンサ185に並列に新たなバイパスコンデンサ188を追加した場合のシミュレーションを、追加したバイパスコンデンサ188に対応するバイパスコンデンサ特性のモデルを追加することと、その対応する配線部分のエレメントの特性値に埋め込んだ係数パラメータの値を調整することで実行する。
図20Eは、図20Dに対応した基板モデルを示した図である。
図20Eにおいて、図20Dで追加したバイパスコンデンサ188は、元からあるバイパスコンデンサ185と並列接続の関係にあるため、(図20Eの場合)乗算する係数パラメータ(KL、KR)の値を調整することで、高精度のシミュレーション結果を得ることができる。
図21Aは、ケース4と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。
図21Aでは、部品データ201中の「部品1」がバイパスコンデンサであり、部品ピンデータ202中の「部品ピン1」を電源ピンとして持ち、「部品ピン2」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト203中の「引き出し配線1」が「部品ピン1」から引き出された配線であり、この「引き出し配線1」は、配線データ205中の「配線データ2」および「配線データ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト204中の「引き出しビア1」が「部品ピン1」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア1」は、ビアデータ206中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト203中の「引き出し配線2」が「部品ピン2」から引き出された配線であり、この「引き出し配線2」は、配線データ205中の「配線データ5」および「配線データ6」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト204中の「引き出しビア2」が「部品ピン2」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア2」は、ビアデータ206中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
また、図21Aでは、部品データ201中の「部品2」がバイパスコンデンサであり、部品ピンデータ202中の「部品ピン3」を電源ピンとして持ち、「部品ピン4」をグランドピンとして持つことが示されている。
また、引き出し配線リスト203中の「引き出し配線3」が「部品ピン3」から引き出された配線であり、この「引き出し配線3」は、配線データ205中の「配線データ2」および「配線データ3」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト204中の「引き出しビア3」が「部品ピン3」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア3」は、ビアデータ206中の「ビアデータ3」により構成されることが示されている。
また、引き出し配線リスト203中の「引き出し配線4」が「部品ピン4」から引き出された配線であり、この「引き出し配線4」は、配線データ205中の「配線データ5」および「配線データ6」により構成されることが示されている。
また、引き出しビアリスト204中の「引き出しビア4」が「部品ピン4」から引き出された配線に接続されたビアであり、この「引き出しビア4」は、ビアデータ206中の「ビアデータ5」により構成されることが示されている。
以上の構成を基板断面上で示したのが図21Bである。なお、図21Bにおいては、ピンパッド上に搭載されるLSI部品やバイパスコンデンサを省略している。
図21Bにおいて、プリント基板210のバイパスコンデンサ部品ピンパッド211、215の組は図21Aの部品ピンデータ202中の「部品ピン2」、「部品ピン4」の組に対応しており、バイパスコンデンサ部品ピンパッド212、216の組は図21Aの部品ピンデータ202中の「部品ピン1」、「部品ピン3」の組に対応している。また、配線213、217の組は図21Aの配線データ205中の「配線データ5」、「配線データ6」の組に対応しており、配線214、218の組は図21Aの配線データ205中の「配線データ2」、「配線データ3」の組に対応している。ビア219、220は、図21Aのビアデータ206中の「ビアデータ5」、「ビアデータ3」に対応している。
また、図21Bでは、例えば、バイパスコンデンサ部品ピンパッド211は、配線213、バイパスコンデンサ部品ピンパッド215、配線217を通してグランドプレーン228に接続されたビア219に接続されているので、グランドピンであることが分かる。また、例えば、バイパスコンデンサ部品ピンパッド212は、配線214、バイパスコンデンサ部品ピンパッド216、配線218を通して電源プレーン227に接続されたビア220に接続されているので、電源ピンであることが分かる。
図21Bにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド211に対してケース分類を行った場合、ピンパッド211の引き出し配線である配線213、217は、他のバイパスコンデンサのピンパッド215の引き出し配線でもあるため、ピンパッド215とともに「ケース4」と判定される。
なお、図21Aには対応する要素がないが、図21BのLSI部品ピンパッド221、222は、ノイズ発生源となるLSI部品のピンパッドである。また、LSI部品ピンパッド221、222から引き出された配線223、224、それら引き出された配線に接続するビア225、226は、バイパスコンデンサ部品ピンパッド211、212、215、216から引き出された配線213、214、217、218、それら引き出された配線に接続するビア219、220とは独立している。
図21Cは、図21Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。
図21Cにおいて、バイパスコンデンサ部品ピンパッド211、215から引き出された配線213、217のエレメントの値(L、Rの値)は、係数パラメータを埋め込むことなく基板モデル上に設定される。また、バイパスコンデンサ部品ピンパッド212、216から引き出された配線214、218のエレメントの値(L、Rの値)は、係数パラメータを埋め込むことなく基板モデル上に設定される。
上述したように、ケース4は、本実施形態のバイパスコンデンサ追加方法から除外されている。したがって、ケース4と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加する場合はここでは扱わない。
図22は、バイパスコンデンサを追加した回路シミュレーションを設計データを変更して行なった場合の解析結果を示した図である。
図23は、バイパスコンデンサを追加したが、従来のように基板モデルを係数パラメータを埋め込まずに生成したため、基板モデル上の対応する配線部分のL、Rの値が追加前の値のままである基板モデルの例を示した図である。
また、図24は、図23の構成を基に、バイパスコンデンサを追加した回路シミュレーションを行なった場合の解析結果を示した図である。
また、図25は、本実施形態の方法により、バイパスコンデンサの追加に伴って、対応する配線部分に予め埋め込んでおいた係数パラメータの値を調整して回路シミュレーションを行なった場合の解析結果を示した図である。
図22、図24、図25のいずれのグラフにおいても、実線がノイズ対策を実施する前の解析結果を示しており、この解析結果は3つのグラフで同一の曲線を示している。
また、図22、図24、図25のグラフにおいて破線がそれぞれの方法でノイズ対策を実施した場合の解析結果を示している。
改善結果を最も高精度に表していると思われる図22のグラフの破線では、例えばグラフの中央部に位置する所望とする帯域でインピーダンスの値がよく抑えられている。これ
に対し、配線部分に、バイパスコンデンサの追加前のL、Rの値を用いた図24のグラフの破線は、所望とする帯域でインピーダンスの値がほとんど抑えられていない。そして、破線の形状も図22のグラフの破線とは異なっている。短時間の作業でバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行できたが、その解析結果の精度が短時間での作業を象徴するように低いものとなっている。
一方、バイパスコンデンサの追加に伴って、配線部分のL、Rの値を係数パラメータを適正値に変更することで調整した図25のグラフの破線は、図22のグラフの破線とほとんど同じ形状であり、短時間の作業でバイパスコンデンサを追加したシミュレーションを実行したにも関わらず、高精度の解析結果が得られることを示している。
図26は、記憶媒体例を示す図である。
本実施形態の処理のためのプログラムやデータは、コンピュータ250の記憶装置251からコンピュータ250のメモリにロードして実行することも、可搬型記憶媒体253からコンピュータ250のメモリにロードして実行することも、また、外部記憶装置254からネットワーク255を介してコンピュータ250のメモリにロードして実行することも可能である。
本発明は下記構成でもよい。
(付記1) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる解析モデル作成プログラムにおいて、
前記解析モデルを作成する際に、バイパスコンデンサの引き出し部分を判断するステップと、
バイパスコンデンサの引き出し部分のモデルに係数パラメータを追加するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする解析モデル作成プログラム。
(付記2) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる解析モデル作成プログラムにおいて、
ノイズ対策としてバイパスコンデンサを追加した状態を解析するために、解析モデルを呼び出す際に、バイパスコンデンサの引き出し部分に追加した係数パラメータを変更するステップと、
追加するバイパスコンデンサの特性に応じて、部品モデルの関連部分を追加または変更するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする解析モデル作成プログラム。
(付記3) バイパスコンデンサの引き出し方法を分類するステップと、
その方法の違いにより、異なる係数パラメータを追加するステップとを備えることを特徴とする付記1または2記載の解析モデル作成プログラム。
(付記4) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる基板モデル作成プログラムにおいて、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有される場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする基板モデル作成プログラム。
(付記5) 利用者によって選択された、バイパスコンデンサを追加する、係数パラメー
タを埋め込まれた、既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する前記追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品の特性を記述する部品モデル中に追加する部品モデル変更ステップと、
前記既存のバイパスコンデンサのノードを有する基板モデル上のエレメントの特性値に対し、乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更ステップと、を備えることを特徴とする付記1記載の基板モデル作成プログラム。
(付記6) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる基板モデル作成プログラムにおいて、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出されたビアがLSI部品のピンから引き出されたビアと共有されない場合に、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するとともに、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出されたビアに対応する前記基板モデル上のビア部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする基板モデル作成プログラム。
(付記7) バイパスコンデンサを追加する、係数パラメータを埋め込まれた、既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する前記追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品の特性を記述する部品モデル中に追加する部品モデル変更ステップと、
前記既存のバイパスコンデンサに関連する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値に対して乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更ステップと、を備えることを特徴とする付記6記載の基板モデル作成プログラム。
(付記8) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータが実行する解析モデル作成方法において、
前記解析モデルを作成する際に、バイパスコンデンサの引き出し部分を判断するステップと、
バイパスコンデンサの引き出し部分のモデルに係数パラメータを追加するステップと、を備えることを特徴とする解析モデル作成方法。
(付記9) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータが実行する解析モデル作成方法において、
ノイズ対策としてバイパスコンデンサを追加した状態を解析するために、解析モデルを呼び出す際に、バイパスコンデンサの引き出し部分に追加した係数パラメータを変更するステップと、
追加するバイパスコンデンサの特性に応じて、部品モデルの関連部分を追加または変更するステップと、を備えることを特徴とする解析モデル作成方法。
(付記10) バイパスコンデンサの引き出し方法を分類するステップと、
その方法の違いにより、異なる係数パラメータを追加するステップとを備えることを特徴とする付記8または9記載の解析モデル作成方法。
(付記11) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータが実行する基板モデル作成方法において、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電
源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有される場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を備えることを特徴とする基板モデル作成方法。
(付記12) 利用者によって選択された、バイパスコンデンサを追加する、係数パラメータを埋め込まれた、既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する前記追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品の特性を記述する部品モデル中に追加する部品モデル変更ステップと、
前記既存のバイパスコンデンサのノードを有する基板モデル上のエレメントの特性値に対し、乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更ステップと、を備えることを特徴とする付記11記載の基板モデル作成方法。
(付記13) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータが実行する基板モデル作成方法において、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出されたビアがLSI部品のピンから引き出されたビアと共有されない場合に、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するとともに、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出されたビアに対応する前記基板モデル上のビア部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を備えることを特徴とする基板モデル作成方法。
(付記14) バイパスコンデンサを追加する、係数パラメータを埋め込まれた、既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する前記追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを、部品の特性を記述する部品モデル中に追加する部品モデル変更ステップと、
前記既存のバイパスコンデンサに関連する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値に対して乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更ステップと、を備えることを特徴とする付記13記載の基板モデル作成方法。
(付記15) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理を実行する基板モデル作成装置において、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを、前記CADデータ中の配線データおよびビアデータにリンクする形で生成するステップと、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを、前記CADデータ中の配線データおよびビアデータにリンクする形で生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有される場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成する配線部分モデル生成部と、を備えることを特徴とする基板モデル作成装置。
(付記16) バイパスコンデンサを追加したい既存の係数パラメータを埋め込んだバイパスコンデンサを利用者に選択可能とさせる選択操作部と、
部品の特性を記述する部品モデル中に、前記既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを追加する部品モデル変更部と、
前記既存のバイパスコンデンサのノードを有する基板モデル上のエレメントの特性値に対し、乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更部と、を備えることを特徴とする付記15記載の基板モデル作成装置。
(付記17) 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理を実行する基板モデル作成装置において、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを、前記CADデータ中の配線データおよびビアデータにリンクする形で生成するステップと、
前記CADデータ中の部品情報を参照して、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを、前記CADデータ中の配線データおよびビアデータにリンクする形で生成するステップと、
生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出されたビアがLSI部品のピンから引き出されたビアと共有されない場合に、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するとともに、
そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出されたビアに対応する前記基板モデル上のビア部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成する配線/ビア部分モデル生成部と、を備えることを特徴とする基板モデル作成装置。
(付記18) バイパスコンデンサを追加したい既存の係数パラメータを埋め込んだバイパスコンデンサを利用者に選択可能とさせる選択操作部と、
部品の特性を記述する部品モデル中に、前記既存のバイパスコンデンサと同一のノードの組を有する追加のバイパスコンデンサの呼び出しコマンドを追加する部品モデル変更部と、
前記既存のバイパスコンデンサに関連する配線部分およびビア部分のエレメントの特性値に対して乗算または除算される係数パラメータの値を、追加するバイパスコンデンサの数などに応じた値に変更する係数パラメータ値変更部と、を備えることを特徴とする付記17記載の基板モデル作成装置。
本発明の一実施形態に係る基板モデル作成システムの主要部を示すブロック図である。 基板モデル作成の流れを示す図(その1)である。 基板モデル作成の流れを示す図(その2)である。 基板モデル作成の流れを示す図(その3)である。 CADデータと、そのCADデータに対応する基板モデルとを示した図である。 コンデンサ特性値設定画面の一例を示す図である。 バイパスコンデンサの引き出し方の4つのケースを示した図である。 図1の基板モデル作成処理部および部品モデル作成処理部の出力ファイルを示す図である。 基板モデルファイルのより具体的な一例を示す図である。 部品モデルファイルのより具体的な一例を示す図である。 解析呼び出し部のモデルファイルのより具体的な一例を示す図である。 回路基板実装設計からシミュレーション結果のフィードバックによる設計変更まで含めた従来の全体フローチャートである。 回路基板実装設計からシミュレーション結果のフィードバックによる部品モデルの追加まで含めた本実施形態の全体フローチャートである。 基板モデル作成処理のフローチャートである。 図9のステップS101およびS102の処理結果として生成される引き出し配線リストおよび引き出しビアリストを、CADデータ中の既存のデータとともに示した図である。 LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、および、その引き出された配線に接続されるビアのリストの生成処理のフローチャート(その1)である。 LSI部品の電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、および、その引き出された配線に接続されるビアのリストの生成処理のフローチャート(その2)である。 CADデータにおけるLSI部品のピン近傍の様子を示す図である。 バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、その引き出された配線に接続されるビアのリスト、および、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアのリストの生成処理のフローチャート(その1)である。 バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線のリスト、その引き出された配線に接続されるビアのリスト、および、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアのリストの生成処理のフローチャート(その2)である。 バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線、その引き出された配線に接続されるビア、および、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアに対するケース分類のフローチャート(その1)である。 バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線、その引き出された配線に接続されるビア、および、バイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンに直接接続されるビアに対するケース分類のフローチャート(その2)である。 配線部分のモデル作成と係数パラメータの埋め込み処理のフローチャートである。 L(インダクタ)について、係数パラメータ埋め込まない例、係数パラメータを乗算する形で埋め込んだ例を示した図である。 ビア部分のモデル作成と係数パラメータの埋め込み処理のフローチャートである。 ケース1と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。 図18Aのデータに対応する基板断面を示した図である。 図18Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。 ケース1と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。 図18Dに対応した基板モデルを示した図である。 ケース2と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。 図19Aのデータに対応する基板断面を示した図である。 図19Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。 ケース2と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。 図19Dに対応した基板モデルを示した図である。 ケース3と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。 図20Aのデータに対応する基板断面を示した図である。 図20Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。 ケース3と判定されたバイパスコンデンサの近くに新たなバイパスコンデンサを追加した場合を示した図である。 図20Dに対応した基板モデルを示した図である。 ケース4と判定された引き出し配線および引き出しビアを含む引き出し配線リストおよび引き出しビアリストをCADデータとともに示した図である。 図21Aのデータに対応する基板断面を示した図である。 図21Bの基板断面に対応した基板モデルを示した図である。 バイパスコンデンサを追加した回路シミュレーションを設計データを変更して行なった場合の解析結果を示す図である。 バイパスコンデンサを追加したが、基板モデルを係数パラメータを埋め込まずに生成したため、基板モデル上の対応する配線部分のL、Rの値が追加前の値のままである基板モデルの例を示した図である。 図23の構成を基に、バイパスコンデンサを追加した回路シミュレーションを行なった場合の解析結果を示す図である。 本実施形態の方法により、バイパスコンデンサの追加に伴って、対応する配線部分に予め埋め込んでおいた係数パラメータの値を調整して回路シミュレーションを行なった場合の解析結果を示す図である。 記憶媒体例を示す図である。
符号の説明
1、31、37 CADデータ
2 基板モデル作成処理部
3、33 基板モデル
4 部品モデル作成処理部
5、34 部品モデル
7、35 解析呼び出し部のモデル
11 解析呼び出し部のモデルファイル
12 基板モデルファイル
13 電源/グランドプレーン部分のモデル
14 配線部分のモデル
15 ビア部分のモデル
21 部品モデルファイル
22 LSI特性のモデル
23、24、38 バイパスコンデンサ特性のモデル
32 部品特性データ
36 解析結果
41、61、111、161、201 部品データ
42、62、112、162、202 部品ピンデータ
43、63、113、163、203 引き出し配線リスト
44、64、114、164、204 引き出しビアリスト
45、65、115、165、205 配線データ
46、66、116、166、206 ビアデータ
51 LSI部品のピン
52、75、76、77、78、92、93、97、98、125、126、127、128、173、174、177、178、213、214、217、218、223、224 配線
53、79、80、81、82、87、88、90、91、95、96、129、130、131、132、139、140、143、144、179、180、186、187、219、220、225、226 ビア
70、120、170、210 プリント基板
71、72、121、122、123、124、171、172、221、222 LSI部品ピンパッド
73、74、133、134、175、176、211、212、215、216 バイパスコンデンサ部品ピンパッド
83、135、181、227 電源プレーン
84、136、182、228 グランドプレーン
86、138、184 LSI部品
94、99、141、145、185、188 バイパスコンデンサ
250 コンピュータ
251 記憶装置
253 可搬型記憶媒体
254 外部記憶装置
255 ネットワーク

Claims (5)

  1. 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる解析モデル作成プログラムにおいて、
    前記解析モデルを作成する際に、バイパスコンデンサの引き出し部分を判断するステップと、
    バイパスコンデンサの引き出し部分のモデルに係数パラメータを追加するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする解析モデル作成プログラム。
  2. 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する解析モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる解析モデル作成プログラムにおいて、
    ノイズ対策としてバイパスコンデンサを追加した状態を解析するために、解析モデルを呼び出す際に、バイパスコンデンサの引き出し部分に追加した係数パラメータを変更するステップと、
    追加するバイパスコンデンサの特性に応じて、部品モデルの関連部分を追加または変更するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする解析モデル作成プログラム。
  3. バイパスコンデンサの引き出し方法を分類するステップと、
    その方法の違いにより、異なる係数パラメータを追加するステップとを備えることを特徴とする請求項1または2記載の解析モデル作成プログラム。
  4. 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる基板モデル作成プログラムにおいて、
    前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
    生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有される場合に、そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする基板モデル作成プログラム。
  5. 回路基板のCADデータから回路シミュレーションに使用する基板モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる基板モデル作成プログラムにおいて、
    前記CADデータ中の部品情報を参照して、LSI部品およびバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線およびビアのリストを生成するステップと、
    生成された配線およびビアのリストを参照して、対象とするバイパスコンデンサのピンから引き出された配線が、他のバイパスコンデンサのピンから引き出された配線とは共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出された配線がLSI部品のピンから引き出された配線と共有されず、かつ、そのバイパスコンデンサのピンから引き出されたビアがLSI部品のピンから引き出されたビアと共有されない場合に、
    そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出された配線に対応する前記基板モデル上の配線部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するとともに、
    そのバイパスコンデンサの電源ピンまたはグランドピンから引き出されたビアに対応す
    る前記基板モデル上のビア部分のエレメントを、そのエレメントの特性値に、係数パラメータを乗算または除算する形で埋め込んで生成するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする基板モデル作成プログラム。
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