JP2009162054A - キャニスタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時のキャニスタ保護対策が十分に施されかつスペース効率に優れたキャニスタ構造を提供する。
【解決手段】ホイールハウス71を構成するホイールハウスインナパネル71a及びホイールハウスアウタパネル71bとマッドガード部材71cとの間のフィラー配索空間73内にキャニスタ本体51を配設するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の燃料タンク内で発生した燃料蒸気(エバポガス)を内部に蓄えかつ該蓄えた燃料蒸気を内燃機関の吸気系に供給するキャニスタ本体と、該キャニスタ本体から延設され、先端が外気に開放されてキャニスタ本体内部と外気とを連通する外気連通管とを備えたキャニスタ構造に関する技術分野に属する。
一般に、キャニスタは、内部に活性炭等の吸着剤を収容したキャニスタ本体を備え、燃料タンク内で蒸発して発生した燃料蒸気を、上記吸着剤に吸着させて蓄えるようにする。燃料蒸気以外の空気は、キャニスタ本体から延設された外気連通管を介して外気中(大気中)に放出される。尚、燃料タンク内の温度変化に伴う圧力変化によって外気が外気連通管及びキャニスタ本体を介して燃料タンク内に導入されることもある。
また、キャニスタ本体は、エンジン運転状態に応じて、上記蓄えた燃料蒸気をエンジン吸気系に供給する。すなわち、キャニスタ本体とエンジン吸気系(吸気管)とがパージ管で接続され、このパージ管には、エンジン運転状態に応じて開閉されるパージコントロールバルブが設けられており、このパージコントロールバルブが開かれると、キャニスタ本体内及び外気連通管内が負圧となり、これにより、外気連通管内にその外気開放端より外気(空気)が導入され、この空気が上記蓄えた燃料蒸気と混合されてエンジン吸気系へ供給される。
上記のようなキャニスタでは、燃料蒸気の一部が吸着剤に吸着されずに外気連通管から外気中に放出された場合にその臭気の影響が乗員に及ぶのを防止するために、配設位置等を含めたキャニスタ構造に様々な工夫が施されている。
例えば、特許文献1に示すキャニスタ構造では、車両のホイールハウスインナパネルに車室側に膨出成形した凹部を設けておき、ホイールハウス内における該凹部内にキャニスタを配設するようにしている。
また、特許文献2に示すキャニスタ構造では、ホイールハウス内におけるマッドガード部材よりも上側のデッドスペースにキャニスタを配設するようにしている。
特開昭63−162329号公報 特開2004−346801号公報
しかし、上述の特許文献1に示すキャニスタ構造では、キャニスタを配設するために、ホイールハウスインナパネルを車内側に膨出させて凹部を形成する必要があり、このため、該キャニスタ構造を採用しない場合に比べて、車内空間が該凹部の容積に相当する分だけ狭くなるという問題がある。
そこで、特許文献2に示すように、マッドガード部材の上側のデッドスペースを利用してキャニスタを配設することで、スペース効率の向上を図って車内空間を十分に確保するようにすることが考えられるが、キャニスタが燃料タンクに接続されるが故に要求される耐衝突性の観点では、依然改良の余地がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両衝突時のキャニスタ保護対策が十分に施されかつスペース効率に優れたキャニスタ構造を提供しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、ホイールハウスを構成する車体部材とマッドガード部材との間のフィラー配索空間内にキャニスタ本体を配設するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両の燃料タンク及び内燃機関の吸気系にそれぞれ管を介して接続され、該燃料タンク内で発生した燃料蒸気を内部に蓄えかつ該蓄えた燃料蒸気を上記吸気系に供給するキャニスタ本体と、該キャニスタ本体から延設され、先端が外気に開放されてキャニスタ本体内部と外気とを連通する外気連通管とを備えたキャニスタ構造を対象とする。
そして、上記車両のホイールハウスを構成すると共にフィラーパイプの給油開口側端部が接続される車体部材と該車体部材の車輪側を覆うマッドガード部材との間には、該フィラーパイプが配索されるフィラー配索空間が形成されており、上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内に配設されているものとする。
この構成によれば、ホイールハウス内におけるマッドガード部材で区画された空間(フィラー配索空間)を利用してキャニスタ本体を配設することができて、スペース効率の向上を図ることができる。
また、フィラー配索空間の周囲の構成部材(車体部材等)は通常、車両衝突時にフィラーパイプが破損するのを防止するべく耐衝突性に優れた強固な構成とされており、このため、該フィラー配索空間内にキャニスタ本体を配設することで、車両衝突時にキャニスタ本体を確実に保護することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記車体部材は、ホイールハウスインナパネル及びホイールハウスアウタパネルのそれぞれのホイールハウス外周部同士を接合することで構成され、上記フィラーパイプの給油開口側端部は、上記ホイールハウスアウタパネルの上部に取付固定され、上記燃料タンクは上記車両の車体フロアの下側に配設され、上記フィラーパイプは、その給油開口側端部を起点として、上記フィラー配索空間内をホイールハウスアウタパネル側からホイールハウスインナパネル側に向かって横断した後に、該ホイールハウスインナパネルに沿って下側に延びて上記燃料タンクに接続されており、上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内における上記フィラーパイプの上記両ホイールハウスパネル間を横断する部分の下側に配設されているものとする。
このことにより、キャニスタ本体とフィラーパイプとをフィラー配索空間内にコンパクトに効率良く配設することができて、スペース効率の向上を図ることができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記フィラー配索空間における上記ホイールハウスインナパネル及び上記ホイールハウスアウタパネルの接合部に沿う外周部空間は、車内側及び車外側の両方向に膨出するように形成されており、上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間の外周部空間内に配設されているものとする。
この構成によれば、フィラー配索空間の外周部空間に、容積の大きいキャニスタ本体を確実に配設することができる。よって、スペース効率をより一層向上させることが可能となる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれかの発明において、上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内における上記ホイールハウスの上部に対応する部分に配設されていることを特徴とするキャニスタ構造。
この構成によれば、キャニスタ本体を出来る限り高い位置に配設して、車両下部の冠水時にキャニスタ本体が浸水してその内部に水が侵入するのを効果的に防止することができる。
請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれかの発明において、上記外気連通管の外気開放端は、上記フィラー配索空間内における上記キャニスタ本体よりも下側に配置されているものとする。
このことにより、外気連通管の外気開放端を出来る限り低い位置に配置して、外気連通管の外気開放端から万一燃料蒸気が放出されたとしてもその臭気により車両の乗員等へ不快感を与えないようにすることができる。
請求項6の発明では、請求項1乃至4のいずれかの発明において、上記外気連通管の外気開放端は、上記フィラー配索空間内における上記キャニスタ本体よりも上側に配置されているものとする。
このことにより、外気連通管の外気開放端を出来る限り高い位置に配置して、車両下部の冠水時に外気連通管を介してキャニスタ内に水が侵入するのを効果的に防止することができる。
請求項7の発明では、請求項1乃至6のいずれかの発明において、上記キャニスタ本体は、上記フィラーパイプに固定支持されているものとする。
このことにより、既存のフィラーパイプを利用して、キャニスタ本体を簡単に固定支持することができる。従って、キャニスタ本体をホイールハウスインナパネル等の車体構成部材に取付けるためのブラケット等を廃止することができて、コスト低減を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明のキャニスタ構造によると、ホイールハウスを構成する車体部材とマッドガード部材との間のフィラー配索空間にキャニスタ本体を配設するようにしたことで、車両衝突時におけるキャニスタの耐衝突性を十分に確保しつつスペース効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る構造が適用されたキャニスタ50を含む燃料蒸気パージシステムの全体概略構成を示す。1は、車両C(図3参照)の内燃機関としてのエンジンであって、複数の気筒2(1つのみ図示)が直列に設けられたシリンダブロック3と、このシリンダブロック3上に配設されたシリンダヘッド4とを有している。このエンジン1の各気筒2内には、ピストン5が往復動可能にそれぞれ嵌挿されていて、このピストン5の冠面とシリンダヘッド4の下面との間に燃焼室6が区画形成されている。
上記シリンダヘッド4には、各気筒2毎に吸気ポート12及び排気ポート13が形成されている。これら吸気ポート12及び排気ポート13は、内側端が燃焼室6の天井面に臨んで開口する一方、外側端がシリンダヘッド4の一側面及び他側面にそれぞれ開口するように設けられている。また、吸気ポート12及び排気ポート13の内側端には、該内側端の開口を開閉するように吸気弁14及び排気弁15がそれぞれ配置されている。
また、上記シリンダヘッド4には、各気筒2毎の吸気ポート12における外側端の開口近傍部に噴口を臨ませるようにインジェクタ20が配設されている。これら各気筒2のインジェクタ20は、気筒列方向に延びる燃料分配管22に接続されており、この燃料分配管22により、車両Cの燃料タンク23から供給された燃料が各インジェクタ20に分配供給される。
上記燃料分配管22は、燃料供給管24を介して燃料タンク23に接続されている。この燃料タンク23内には、燃料ポンプ25が燃料に浸るように配置されており、この燃料ポンプ25は、先端にストレーナ26が接続されかつ燃料を吸い込む吸込管25aと、その吸い込んだ燃料を吐出する吐出管25bとを有し、この吐出管25bはレギュレータ27を介して上記燃料分配管24に接続されている。そして、燃料ポンプ25は、吸込管25aより燃料を吸い上げて、その燃料を吐出管25bより吐出して、レギュレータ27により調圧した状態で上記燃料供給管24へ送出する。
上記エンジン1の一側面には、各気筒2の吸気ポート12に連通するように吸気管30が接続されている。この吸気管30は、各気筒2の燃焼室6に対し、エアクリーナ31で濾過した空気を供給するものである。この吸気管30において、エアクリーナ31の下流側には、該吸気管30の断面積を調整する電気式スロットル弁36が配設され、このスロットル弁36の下流側にはサージタンク37が配設されている。このサージタンク37よりも下流側の吸気管30は、各気筒2毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒2の吸気ポート12の外側端にそれぞれ接続されている。
一方、上記エンジン1の他側面には、各気筒2の燃焼室6からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気管40が接続されている。この排気管40の上流側の部分は、各気筒2毎に分岐して排気ポート13の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気マニホールドよりも下流側の排気管40に、排気ガス中の有害成分を浄化するための触媒コンバータ41が配設されている。また、排気管40の下流端には、排気音を低減するためのマフラー43(図2及び図3参照)が配設されている。
上記キャニスタ50は、内部に活性炭等の吸着剤を収容したキャニスタ本体51と、該キャニスタ本体51から延設され、先端が外気(大気)に開放されてキャニスタ本体51内部と外気とを連通する外気連通管52とを備えている。上記キャニスタ本体51は、接続管53を介して燃料タンク23と接続され、パージ管54を介してエンジン1の吸気系(具体的には、上記吸気管30に設けたサージタンク37)と接続されている。これにより、燃料タンク23内は、常にキャニスタ本体51内部と連通されているとともに、キャニスタ本体51内部の吸着剤及び外気連通管52を介して外気と連通されている。また、後述のパージコントロールバルブ55が開かれたときには、吸気管30内部が、キャニスタ本体51内部と連通されるとともに、キャニスタ本体51内部の吸着剤及び外気連通管52を介して外気と連通されることになる。尚、パージ管54の吸気管30に対する接続位置は、スロットル弁36とサージタンク37との間の部分であってもよい。
上記燃料タンク23内で蒸発して発生した燃料蒸気(エバポガス)は、通常、上記接続管53を介してキャニスタ本体51内部へ流動し、キャニスタ本体51は、その燃料蒸気を吸着剤に吸着して蓄える。燃料蒸気以外の空気は、上記外気連通管52を介して外気中(大気中)に放出される。尚、燃料タンク23内の温度変化に伴う圧力変化によって外気が外気連通管52及びキャニスタ本体51を介して燃料タンク23内に導入されることもある。
また、キャニスタ本体51は、エンジン1の運転状態に応じて、該キャニスタ本体51内部に蓄えた燃料蒸気を上記パージ管54を介して上記吸気管30(サージタンク37)に供給する。すなわち、パージ管54には、エンジン1の運転状態に応じて開閉されるパージコントロールバルブ55が設けられており、このパージコントロールバルブ55が開かれると、キャニスタ本体51内が吸気管30内と連通されて、キャニスタ本体51内及び外気連通管52内が負圧となり、これにより、外気連通管52内にその外気開放端52aより外気(空気)が導入され、この空気が上記蓄えた燃料蒸気と混合されてパージ混合気としてパージ管54を介して吸気管30へ供給される。尚、上記パージコントロールバルブ55は開閉量を制御可能なものであって、この開閉量の制御により、吸気管30への燃料蒸気(パージ混合気)の供給量を調整することが可能になっている。
本実施形態では、上記キャニスタ本体51は、図2及び図3に示すように、防水構造の円筒状の密閉容器で構成されていて、後述のフィラー配索空間73内に配設(収容)されている。尚、以下の説明で、「前」及び「後」は、それぞれ車両Cの前及び後のことである。
上記車両Cのリヤサイドフレーム62,62の後輪65に対応する位置には、互いに前後方向に間隔をあけて車幅方向に延びかつ後輪サスペンション66を支持するリヤサブフレーム前メンバ及び後メンバ63,64が取付固定されている。このリヤサブフレーム前メンバ及び後メンバ63,64の車幅方向両端部に、後輪サスペンション66の3つのラテラルリンク66aを介して左右の後輪アクスル部68がそれぞれ連結されており、これら各後輪アクスル部68のホイールハブ68aに後輪65が回転一体に取付固定されている。尚、図3中、66bは後輪サスペンション66のトレーリングアームであり、図2及び図3中、67はショックアブソーバである。
そして、上記キャニスタ本体51は、車両平面視で上記リヤサブフレーム後メンバ64よりも若干後側で後輪65の後端に対応する位置に配設されている。また、キャニスタ本体51は、その前側が後側に比べて高くなるように傾いた状態で後輪65の上端と略同じ高さ位置に配設されていて、フィラーパイプ77に固定支持されている。具体的には、キャニスタ本体51は、その胴体回りに外嵌して装着されたキャニスタバンド85(図5参照)のブラケット部85aを、フィラーパイプ77に外嵌して装着されたパイプバンド86の2つのブラケット部86a,86aで狭持してボルト87で固定することで、該フィラーパイプ77に対して固定支持されている。
上記燃料タンク23は、両リヤサイドフレーム62,62間における上記リヤサブフレーム前メンバ63とその前側に位置するクロスメンバ69との間に位置していて、該両サイドフレーム62,62に跨って結合されたリヤフロアパネル61の下側に配設されている。尚、燃料タンク23は、上下2分割構造の樹脂製のものである。
上記リヤフロアパネル61上における上記燃料タンク23上側の位置に、後部座席80が設けられている。
上記燃料タンク23の後端部の上部には、車両C外側から該燃料タンク23内に燃料を供給するためのフィラーパイプ77が接続されている。このフィラーパイプ77は、後側に向かって車幅方向一側(本実施形態では、排気管40とは反対側の右側)に斜めに延びた後、右側のリヤサイドフレーム62(図2で右側のもの)の下側を通って後輪用ホイールハウス71内に進入する(図2及び図4参照)。
ここで、上記ホイールハウス71は、図4に示すように、該ホイールハウス71を構成する車体部材としてのホイールハウスインナパネル71a及びホイールハウスアウタパネル71bのホイールハウス外周部同士を接合することで構成されている。これら両パネル71a,71bの後輪65側(両パネル71a,71bのホイールハウス内周側及びホイールハウスインナパネル71aの車幅方向外側)は、ホイールハウス71の後輪65側部を構成するマッドガード部材71cで覆われており、両パネル71a,71bとマッドガード部材71cとの間には空間が形成されており、右側のホイールハウス71における該空間がフィラー配索空間73とされている。上記ホイールハウスアウタパネル71bの車幅方向外側は、車体アウタパネル74で覆われ、この車体アウタパネル74の下端部とホイールハウスアウタパネル71bのホイールハウス内周部とが互いに結合されている。
上記両ホイールハウスパネル71a,71bはそれぞれ、互いの接合部からホイールハウス内側に向かって車内側及び車外側に膨出するように形成されており、フィラー配索空間73の外周部空間73a(つまりフィラー配索空間73における両ホイールハウスパネル71a,71bの接合部に沿う空間)は、ホイールハウス内側に向かって車内側及び車外側の両方向に膨出するように構成されている。
ホイールハウスアウタパネル71bのホイールハウス外周部でその後部の上端部には、フィラーパイプ77の給油開口側端部が取付固定されている(図3及び図4参照)。フィラーパイプ77の給油開口側端部は、先端側に向かうほど拡径して略円錐状に形成されており、その先端の開口が給油開口77a(図5参照)とされ、該開口77aにはキャップ78が着脱自在に取り付けられている。上記車体アウタパネル74における給油開口77aに対応する部分には、開閉自在に構成されたリッド(図示せず)が設けられており、燃料タンク23内に燃料を供給する際には、このリッドを開けた後に上記キャップ78を外す。
上記フィラーパイプ77は、上記ホイールハウス71内における上記フィラー配索空間73内においてホイールハウスインナパネル71aに沿って上側に延びた後、該フィラー配索空間73の上部で、上側に向かって車幅方向外側に斜めに延びてホイールハウスアウタパネル71bを貫通し、フィラーパイプ77の給油開口側端が、ホイールハウスアウタパネル71bと車体アウタパネル74との間の空間に臨んでいる。すなわち、フィラーパイプ77は、その給油開口側端部を起点として、フィラー配索空間73内をホイールハウスアウタパネル71b側からホイールハウスインナパネル71a側に向かって横断した後に、該ホイールハウスインナパネル71aに沿って下側に延びて上記燃料タンク23に連結されている。
そして、キャニスタ本体51は、フィラー配索空間73の外周部空間73aにおけるフィラーパイプ77の上記横断部分よりもやや下側に配設されるとともに、該フィラーパイプ77に対して車両C外側(車幅方向右側であって、ホイールハウスアウタパネル71b側)に配設されている。
上記排気管40は、左側のリヤサイドフレーム62(図3で左側のもの)に略沿って該リヤサイドフレーム62の車幅方向内側近傍を前後方向に延びて、横置きに配設されたマフラー43の左側端面に接続されている。このマフラー43は、リヤフロアパネル61よりも下側において後輪65よりも後側位置に配設されている。このマフラー43の左右両端部からは、テールパイプ44,44がそれぞれ延設され、これら各テールパイプ44は、車幅方向外側へ延びた後、リヤサイドフレーム62の車幅方向外側で後側に折れ曲がって、その先端の排気口が後側を向いている。尚、図示は省略するが、マフラー43の上側位置には、リヤフロアパネル61が下側に凹んでなる、スペアタイヤを収容するためのタイヤパンが設けられている。
上記接続管53は、上記燃料タンク23の後端部における上部から後側に延び、下側に折れ曲がった後に折り返して上側に延びてキャニスタ本体51の前側面51a(図3参照)に接続されている。
また、上記パージ管54は、キャニスタ本体51の前側面51aから、U字状に湾曲してフィラー配索空間73内を下側に向かって延びた後に、左側に折れ曲がって右側のリヤサイドフレーム62の下側を通過してフィラー配索空間73外に出た後に、更に折れ曲がって前側に延びて、車両Cの前部に設けられたエンジンルーム(図示せず)内に配設された上記吸気管30(サージタンク37)に接続されている。
上記外気連通管52は、パージ管54と同様に、キャニスタ本体51の前側面51aから、U字状に湾曲してフィラー配索空間73内を下側に向かって延びた後に、左側に折れ曲がって右側のリヤサイドフレーム62の下側を通過してフィラー配索空間73外に出た後に、更に折れ曲がって前側に延びている。
ここで、外気連通管52の外気開放端52aは、ホイールハウス71下部の近傍(ホイールハウスインナパネル71a下部の車両C内側近傍)であって後輪65中心に対して略同じ高さでかつ略同じ前後位置に配置されていて、下側を向くようになされている。
以上の如く上記実施形態では、上記フィラー配索空間73の外周部空間73aは、下側に向かって車内側及び車外側の両方向に膨出しており、キャニスタ本体51は、上記フィラー配索空間73内の外周部空間73a内に配設されている。
これにより、既存のフィラー配索空間73(デッドスペース)を利用して、比較的容積の大きいキャニスタ本体51を該空間73内に確実に収容することができて、スペース効率の向上を図ることができる。
また、フィラー配索空間73の周囲のホイールハウスパネル71a,71b等は通常、車両衝突時にフィラーパイプ77が破損するのを防止するべく耐衝突性に優れた強固な構成とされており、このため、該フィラー配索空間73内にキャニスタ本体51を配設することで、車両衝突時にキャニスタ50(キャニスタ本体51、及び該キャニスタ本体51と各管52乃至54との接続部)を確実に保護することができる。
また、フィラーパイプ77を配索するためのフィラー配索空間73は通常、燃料が高温に晒されるのを防止するために、上記実施形態に示す如く左右のリヤホイールハウス71のうち排気管40とは反対側に位置するホイールハウス71内に設けられる。従って、このフィラー配索空間73内にキャニスタ本体51を配設することで、外気連通管52の取り回しを簡素化しつつその外気開放端52aを排気管40やマフラー43から遠ざけて配置することができて、万一、燃料蒸気が外気連通管52の外気開放端52aから外気中へ放出されたとしても、燃料蒸気が高温に晒されるのを防止することができる。
また、上記実施形態では、上記外気連通管52の外気開放端52aは、上記フィラー配索空間73内における上記キャニスタ本体51よりも下側に配置されている。
これにより、外気連通管52の外気開放端52aから万一燃料蒸気が放出されたとしてもその臭気により車両Cの乗員等へ不快感を与えないようにすることができる。
また、上記実施形態では、上記フィラーパイプ77の給油開口側端部は、上記ホイールハウスアウタパネル71bの上端部に接続され、フィラーパイプ77は、その給油開口側端部を起点としてホイールハウスアウタパネル71b側からホイールハウスインナパネル71a側に向かって横断した後に、該ホイールハウスインナパネル71aに沿って下側に延びて燃料タンク23に接続されており、上記キャニスタ本体51は、フィラー配索空間73内におけるフィラーパイプ77の上記両ホイールハウスパネル71a,71b間を横断する部分よりもやや下側に配設されている。
これにより、フィラーパイプ77における上記横断部分の下側に、十分なスペースを確保して該スペース内にキャニスタ本体51を配設することができる。従って、キャニスタ本体51とフィラーパイプ77とをフィラー配索空間73内にコンパクトに効率良く配設することができて、スペース効率の向上を図ることができる。
また、フィラーパイプ77の上記横断部分は、フィラー配索空間73の上部に配置されることとなり、このため、この横断部分よりもやや下側にキャニスタ本体51を配設することで、該キャニスタ本体51をフィラ配索空間73内の比較的高い位置に配設することができる。よって、車両下部の冠水時などに、キャニスタ本体51が浸水してその内部に水が侵入するのを効果的に防止することができる。
また、上記実施形態では、キャニスタ本体51は、フィラーパイプ77に対してパイプバンド86及びキャニスタバンド85を介して固定支持されている。このことにより、既存のフィラーパイプ77を利用してキャニスタ本体51を簡単に固定支持することができる。従って、キャニスタ本体51をホイールハウスパネル71a,71bに固定するための取付用ブラケットを廃止することができるとともに、該ブラケットを該パネル71a,71bに取付けるための取付孔等が不要となり、コスト低減を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、外気連通管52の外気開放端52aは、キャニスタ本体51よりも下側に配置されているが、これに限ったものではなく、例えば図6に示すように、フィラー配索空間73内におけるキャニスタ本体51よりも上側に配置するようにしてもよい。これにより、車両下部の冠水時に外気連通管52を介してキャニスタ本体51内に水が侵入するのを効果的に防止することができる。
また、上記実施形態では、キャニスタ本体51は、フィラー配索空間73の外周部空間73aに配設されているが、これに限ったものではなく、マッドガード部材71cにおける後輪65の車幅方向内側を覆う部分とホイールハウスインナパネル71aとの間の空間内に配設するようにしてもよい。
本発明は、車両の燃料タンク内で発生した燃料蒸気を内部に蓄えかつ該蓄えた燃料蒸気を内燃機関の吸気系に供給するキャニスタ本体と、該キャニスタ本体から延設され、先端が外気に開放されてキャニスタ本体内部と外気とを連通する外気連通管とを備えたキャニスタ構造に有用であり、特に、ホイールハウスを構成するとともにフィラーパイプの給油開口側端部が接続される車体構成部材とマッドガード部材との間にフィラー配索空間を有する車両に適用する場合に有用である。
本発明の実施形態に係る構造が適用されたキャニスタを含む燃料蒸気パージシステムの全体構成を示す概略図である。 車両後部のリヤフロアパネル下側部分を示す平面図である。 車両後部の要部を示す、車両右側から見た側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 キャニスタ本体のフィラーパイプへの固定支持構造を示す斜視図である。 他の実施形態を示す図3相当図である。
符号の説明
C 車両
1 エンジン(内燃機関)
23 燃料タンク
30 吸気管
50 キャニスタ
51 キャニスタ本体
52 外気連通管
52a 外気連通管の外気開放端
53 接続管
54 パージ管
61 リヤフロアパネル(車体フロア)
71a ホイールハウスインナパネル(ホイールハウスを構成する車体部材)
71b ホイールハウスアウタパネル(ホイールハウスを構成する車体部材)
71c マッドガード部材
71 ホイールハウス
73 フィラー配索空間
73a 外周部空間
77 フィラーパイプ

Claims (7)

  1. 車両の燃料タンク及び内燃機関の吸気系にそれぞれ管を介して接続され、該燃料タンク内で発生した燃料蒸気を内部に蓄えかつ該蓄えた燃料蒸気を上記吸気系に供給するキャニスタ本体と、該キャニスタ本体から延設され、先端が外気に開放されてキャニスタ本体内部と外気とを連通する外気連通管とを備えたキャニスタ構造であって、
    上記車両のホイールハウスを構成すると共にフィラーパイプの給油開口側端部が取付固定される車体部材と該車体部材の車輪側を覆うマッドガード部材との間には、該フィラーパイプが配索されるフィラー配索空間が形成されており、
    上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内に配設されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  2. 請求項1記載のキャニスタ構造において、
    上記車体部材は、ホイールハウスインナパネル及びホイールハウスアウタパネルのそれぞれのホイールハウス外周部同士を接合することで構成され、
    上記フィラーパイプの給油開口側端部は、上記ホイールハウスアウタパネルにおける上記ホイールハウスの上部に対応する部分に取付固定され、
    上記燃料タンクは上記車両の車体フロアの下側に配設され、
    上記フィラーパイプは、その給油開口側端部を起点として、上記フィラー配索空間内をホイールハウスアウタパネル側からホイールハウスインナパネル側に向かって横断した後に、該ホイールハウスインナパネルに沿って下側に延びて上記燃料タンクに接続されており、
    上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内における上記フィラーパイプの上記両ホイールハウスパネル間を横断する部分の下側に配設されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  3. 請求項2記載のキャニスタ構造において、
    上記フィラー配索空間における上記ホイールハウスインナパネル及び上記ホイールハウスアウタパネルの接合部に沿う外周部空間は、車内側及び車外側の両方向に膨出するように形成されており、
    上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間の外周部空間内に配設されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャニスタ構造において、
    上記キャニスタ本体は、上記フィラー配索空間内における上記ホイールハウスの上部に対応する部分に配設されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャニスタ構造において、
    上記外気連通管の外気開放端は、上記フィラー配索空間内における上記キャニスタ本体よりも下側に配置されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャニスタ構造において、
    上記外気連通管の外気開放端は、上記フィラー配索空間内における上記キャニスタ本体よりも上側に配置されていることを特徴とするキャニスタ構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のキャニスタ構造において、
    上記キャニスタ本体は、上記フィラーパイプに固定支持されていることを特徴とするキャニスタ構造。
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