JP2009161099A - 後輪トー角可変車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右の後輪トー角可変制御装置の一方が故障した場合であっても、後輪にタイヤの過剰磨耗が生じないように車両の直進性を確保する後輪トー角可変車両を提供する。
【解決手段】後輪5のトー角を左右独立して変化させる一対の後輪トー角可変制御装置10L,10Rを備えた後輪トー角可変式の自動車Vにおいて、左右の後輪トー角可変制御装置10L,10Rの一方が故障した場合、故障していない側の後輪5を故障した側の後輪5と平行となるようにトー角制御するように構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の後輪トー角を独立して変化させる左右一対の後輪トー角可変制御装置に関する。
4輪自動車では一般に、操縦安定性を確保するために前輪にトー角が設定されており、進行方向を変更する場合には左右の前輪を操舵する。近年では、制動時の安定性や加速時の応答性を高めるため、或いは、高速旋回走行時の斜め走りを防止し、低速旋回走行時に小回りできるように、後輪のトー角を制御可能なトー角可変制御装置を搭載した自動車が開発されている。
このようなトー角可変制御装置として、後輪を支持する懸架装置におけるラテラルリンクあるいはトレーリングリンクの車体との連結部に直線変位する電動アクチュエータを左右両後輪にそれぞれ設け、これらを伸縮駆動することによって左右両輪のトー角を個々に変化させることができるように構成したものが知られている(特許文献1参照)。
そして本出願人は、左右独立制御方式のトー角可変制御装置の制御方法として、トー角制御に関する異常が左右一方の後輪に発生した場合、両後輪を左右対称となるようにトー角制御する方法を特許願2006−228552として出願している。
特開平9−30438号公報
しかしながら、上記の如く故障時に両後輪が左右対称となるようにトー角制御した場合、両後輪のタイヤ横力が互いに打ち消し合うために車両の直進性は確保されるが、両後輪は引きずりを起こした状態となるため、タイヤに過剰磨耗が生じてしまう。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、左右の後輪トー角可変制御装置の一方が故障した場合であっても、後輪にタイヤの過剰磨耗が生じないように車両の直進性を確保する後輪トー角可変車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、後輪のトー角を独立して変化させる左右一対の後輪トー角可変制御装置を備えた後輪トー角可変車両において、一方の後輪トー角可変制御装置が故障した場合、故障していない側の後輪を故障した側の後輪と平行となるようにトー角制御するように構成する。
本発明によれば、左右の後輪トー角可変制御装置の一方が故障して固着した場合であっても、タイヤの過剰磨耗を回避できる上、車体の向きが進行方向からずれた状態となりながらも車両の直進性を確保することができる。
≪実施形態の構成≫
<自動車の全体構成>
以下、図面を参照して、本発明に係る後輪トー角可変車両の一実施形態について詳細に説明する。説明にあたり、車輪やそれらに対して配置された部材、すなわち、タイヤや電動アクチュエータ等については、それぞれ数字の符号に左右を示す添字LまたはRを付して、例えば、後輪5L(左)、後輪5R(右)と記すとともに、総称する場合には、例えば、後輪5と記す。
図1は実施形態に係る左右一対の後輪トー角可変制御装置10L,10Rを備えた自動車Vの概略構成図である。自動車Vは、タイヤ2L,2Rが装着された前輪3L・3Rと、タイヤ4L,4Rが装着された後輪5L,5Rとを備えており、これら前輪3L,3Rおよび後輪5L,5Rが、左右のフロントサスペンション6L,6Rおよびリヤサスペンション7L,7Rによってそれぞれ車体1に懸架されている。
また、自動車Vには、ステアリングホイール8の操舵により、ラックアンドピニオン機構を介して左右の前輪3L,3Rを直接転舵する前輪操舵装置9と、左右のリヤサスペンション7L,7Rに対して設けられた左右の電動アクチュエータ11L,11Rを伸縮駆動することにより、後輪5L,5Rのトー角を個別に変化させる左右一対の後輪トー角可変制御装置10L,10Rとが備わっている。
自動車Vには、各種システムを統括制御するECU(Electronic Control Unit)12の他、車速センサ13や、操舵量センサ14、ヨーレイトセンサ15、横加速度センサ16の他、図示しない種々のセンサが設置されており、各センサの検出信号はECU12に入力して車両の制御に供される。なお、操舵量センサ14はステアリングホイール8の操舵量を検出しており、その検出値から前輪3の転舵角が算出される。
ECU12は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線を介して各センサ13〜16等や、電動アクチュエータ11と接続されている。ECU12は、各センサ13〜16等の検出結果に基づいて後輪トー角を算出し、各電動アクチュエータ11L,11Rの変位量を決定した上で後輪5のトー角制御を行う。
各電動アクチュエータ11L,11Rには、トー角センサとして、出力ロッドのストローク位置を検出するストロークセンサ17L,17Rがそれぞれ設置されている。ストロークセンサ17L,17Rの信号がECU12に入力することで、電動アクチュエータ11L,11Rのフィードバック制御が行われる。これにより、各電動アクチュエータ11L,11Rは、ECU12によって決定された所定量だけ伸縮動し、後輪5L,5Rのトー角を正確に変化させる。
このように構成された自動車Vによれば、左右の電動アクチュエータ11L,11Rを同時に対称的に変位させることにより、両後輪5L,5Rのトーイン/トーアウトを適宜な条件の下に自由に制御することができる他、左右の電動アクチュエータ11L,11Rの一方を伸ばして他方を縮めれば、両後輪5L,5Rを左右に転舵することも可能である。例えば、自動車Vは、各種センサによって把握される車両の運動状態に基づき、加速時に後輪5をトーアウトに、制動時に後輪5をトーインに変化させ、高速旋回走行時に後輪5を前輪舵角と同相に、低速旋回走行時に後輪5を前輪舵角と逆相にトー角制御(転舵)して、操縦性を高めるべく後輪トー角制御を行う。
<後輪トー角可変制御装置>
次に、後輪トー角可変制御装置の具体的構成について図2および図3を参照して説明する。図2は左側リヤサスペンション7Lの斜視図であり、図3は左側リヤサスペンション7Lの背面図である。ダブルウィッシュボーン式のリヤサスペンション7は、後輪5を回転自在に支持するナックル21と、ナックル21を上下動可能に車体1に連結するアッパアーム22およびロアアーム23と、後輪5のトー角を変化させるべくナックル21と車体1とに連結された電動アクチュエータ11と、後輪5の上下動を緩衝する懸架スプリング付きダンパ24等で構成されている。
アッパアーム22およびロアアーム23は、基端がそれぞれゴムブッシュジョイント25,26を介して車体1に連結され、先端がそれぞれボールジョイント27,28を介してナックル21の上部および下部に連結されている。電動アクチュエータ11は、基端がゴムブッシュジョイント29を介して車体1に連結され、先端がゴムブッシュジョイント30を介してナックル21の後部に連結されている。懸架スプリング付きダンパ24は、上端が車体1に固定され、下端がゴムブッシュジョイント31を介してナックル21の上部に連結されている。
このような構成を採ることにより、電動アクチュエータ11Lが伸長駆動されると、ナックル21の後部が車幅方向外側に回動することにより、後輪5Lのトー角は車両進行方向に対して内向き(トーイン側)に変化し、電動アクチュエータ11Lが収縮駆動されると、ナックル21の後部が車幅方向内側に回動することにより、後輪5Lのトー角は車両進行方向に対して外向き(トーアウト側)に変化する。
次に、図4を参照して電動アクチュエータ11およびストロークセンサ17について説明する。図4は電動アクチュエータ11の縦断面図である。電動アクチュエータ11は、車体1側のゴムブッシュジョイント29が形成された第1ハウジング32a、および複数のボルト33で第1ハウジング32aに締結された第2ハウジング32bからなるハウジング32と、第2ハウジング32bに伸縮自在に支持され、ナックル21側のゴムブッシュジョイント30が形成された出力ロッド35とを備えている。第1ハウジング32aの内部には駆動源であるブラシ付きのDCモータ41が収容され、ボルト36で第1ハウジング32aに締結されている。第2ハウジング32bの内部には遊星歯車式の減速機51と、弾性を有するカップリング56と、台形ねじを用いた送りねじ機構61とが収容されている。DCモータ41が駆動されると、回転軸42の回転が減速機51によって減速され、送りねじ機構61によって直線運動に変換されて出力ロッド35が直線駆動される。
第2ハウジング32bの外周面に設けられたストロークセンサ17は、出力ロッド35の外周面に取り付けられたボルト66によって出力ロッド35に固着されたマグネット71と、センサハウジング72内に収容された差動変圧器73とから構成されている。差動変圧器73は、出力ロッド35の直線駆動方向と平行に延在するようにマグネット71に近接して配置され、両端が第2ハウジング32bに固着されている。差動変圧器73には、図示しない1次コイルと、1次コイルの軸方向両端に近接する同一巻き数の2つの2次コイルとが巻装されており、マグネット71が1次コイルの長手方向に移動した際に生じる差動電圧を検出することにより、出力ロッド35の伸縮ストロークが求められる。
<後輪トー角可変制御装置の機能的構成>
図5は左右一対の後輪トー角可変装置10の概略ブロック図である。図5に示すように、自動車Vに搭載されたECU12は、入力インタフェース80と、装置故障判定部81と、センサ故障判定部82と、直進走行判定部83と、トー角推定部84と、トー角設定部85と、出力インタフェース86とを有している。
入力インタフェース80には、左右のストロークセンサ17や、車速センサ13、操舵量センサ14、ヨーレイトセンサ15、および横加速度センサ16等からの各種信号が入力する。装置故障判定部81は、これら各種信号および左右の電動アクチュエータ11L,11Rに流れる電流値から、左右の後輪トー角可変制御装置10の一方に生じた故障を判定する。センサ故障判定部82は、左右の各ストロークセンサ17L,17Rからの信号や、左右の電動アクチュエータ11L,11Rに流れる電流値等に基づいてストロークセンサ17の故障を判定する。
直進走行判定部83は、ヨーレイトセンサ15および横加速度センサ16の検出値が略0であり、車速センサ13の検出値が所定値以上であるときに直進走行中であることを判定する。トー角推定部84は、直進走行時における操舵量センサ14の検出値に基づいて、後述する故障したストロークセンサ17側の後輪トー角Adegを推定する。
トー角設定部85は、センサ故障判定部82の判定結果や、トー角推定部84の推定結果、その他、各センサ13〜17等の検出値に基づいて、各モードに則った左右の後輪5L,5Rのトー角を設定する。出力インタフェース86は、トー角設定部85が設定したトー角を図示しないモータコントロールユニットに対して電気信号として出力する。これにより、左右の電動アクチュエータ11L,11Rは、ECU12の指令に従うモータコントローラユニットによって駆動制御される。
≪実施形態の作用効果≫
以下、本実施形態の作用を説明する。図6は実施形態に係る後輪トー角可変式の自動車Vによる後輪トー角制御手順を示すフローチャートである。自動車Vはエンジンを始動すると、所定の処理インターバル(例えば、10ms)をもって、図6のフローチャートに示す後輪トー角制御を行う。
ECU12は先ず、後輪トー角可変制御装置10の左右一方の可変部に生じた故障の発生有無を示す装置故障発生フラグがONとなっている否かを装置故障判定部81において判定する(ステップST1)。装置故障発生フラグがOFFとなっている場合(No)、ECU12はトー角設定部85を介して通常モードのトー角制御を行う(ステップST2)。すなわち、上記したように、各種センサによって把握される車両の運動状態に基づき、後輪5をトーアウト若しくはトーインに、或いは前輪舵角と同相若しくは逆相にトー角(転舵)制御する。そして、ECU12は上記手順を繰り返す。
一方、ステップST1でセンサ故障フラグがONとなっている場合(Yes)、ECU12は、左右いずれかのストロークセンサ17の故障の発生有無を示すセンサ故障フラグがONとなっているか否かをセンサ故障判定部82において判定する(ステップST3)。センサ故障フラグがOFFとなっている場合(No)、すなわち、左右のストロークセンサ17に故障が生じてない場合、ECU12は、故障していない側の後輪トー角が設定済みであることを示すトー角設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップST4)。
ステップST4でトー角設定フラグが未だ設定されていない場合には(No)、ECU12は、可変部に故障が発生した側の後輪5のトー角(Adeg)をストロークセンサ17の検出値から取得し(ステップST5)、トー角設定部85において、故障していないストロークセンサ側の後輪5を、故障したストロークセンサ側の後輪5と平行、すなわち同一方向且つ推定した後輪トー角Adegと同一角度に設定すると共に、トー角設定フラグをONにする(ステップST6)。そして、ECU12は上記手順を繰り返す。
一方、ステップST4でトー角設定フラグが既に設定されている場合(Yes)、ECU12は、故障モードのトー角制御として、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角を、ステップST6で設定された角度(Adeg)に保持し(ステップST7)、上記手順を繰り返す。
ステップST3でセンサ故障フラグがONとなっている場合(Yes)、ECU12は、故障していないストロークセンサ側の後輪トー角が設定済みであることを示すトー角設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップST8)。トー角設定フラグがONである場合(Yes)、すなわち、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角が既に設定されている場合、ECU12は、故障モードのトー角制御として、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角を、後述するステップST13で設定された角度(Adeg)に保持し(ステップST7)、上記手順を繰り返す。
一方、ステップST8でトー角設定フラグがOFFである場合(No)、すなわち、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角が未設定である場合、ECU12はステップST9ステップST13に示すトー角推定モードの制御を行う。
具体的には、電動アクチュエータ11を駆動することにより、ECU12は故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角を0に制御する(ステップST9)。次に、直進走行判定部83において、自動車Vが直進走行中であるか否かを判定し(ステップST10)、直進走行中でないと判定された場合(No)、ECU12は上記手順を繰り返す。なお、ここで言う直進走行とは、車体1の軸線X方向に沿って直線的に進む場合だけでなく、車体1の軸線X方向と異なる方向に直線的に進む、いわゆる「斜め走り」の状態も含むものである。
ステップST10で自動車Vが直進走行中であると判定された場合(Yes)、ECU12は、操舵量センサ14の検出値を読み込んで前輪3の転舵角δfを取得する(ステップST11)。このとき、図7に示すように、例えば故障したストロークセンサ側の後輪5Rが車体1の軸線X方向からトーアウト側(進行方向右側)に1.5deg傾いた状態で固着していたならば、自動車Vの直進状態は左右の前輪3が右へ略0.75deg転舵された位置で確保される。したがって、自動車Vは車体1の軸線Xから0.75deg右の方向へ向けて直進走行することとなる。
次にECU12は、トー角推定部84において、故障したストロークセンサ側の後輪トー角Adegを推定する(ステップST12)。この際、式(1)に表すように、故障して固着した後輪5のトー角は、前輪転舵角δfの略2倍であると推定され得る。
A(deg)=δf×2 ・・・(1)
例えば図7に示すように、ステアリングホイール8の操舵量から求めた前輪転舵角δfが右0.75degであった場合、故障していないストロークセンサ側の後輪5Lのトー角が0degであるため、固着した側の後輪5トー角Adegは、前輪転舵角δfの2倍の1.5deg、右(トーアウト)であると推定される。
更に、ECU12はトー角設定部85において、故障していないストロークセンサ側の後輪5を、故障したストロークセンサ側の後輪5と平行、すなわち同一方向且つ推定した後輪トー角Adegと同一角度に設定すると共に、トー角設定フラグをONにする(ステップST13)。すると、図8に示すように、左右の後輪5は、共に1.5deg右に転舵された平行な状態となり、ステアリングハンドルおよび前輪の中立位置は直進走行状態を保つために、後輪5と同一方向同一角度となる。そして、ECU12は上記手順を繰り返す。
このように、電動アクチュエータ11による左右の可変部の一方が故障した場合には、ストロークセンサ17の検出値にから、また、左右のストロークセンサ17の一方が故障した場合には、トー角推定モードの制御による推定から、故障した側の後輪トー角Adegが取得される。そして、故障していない側の後輪5を故障した側の後輪5と平行となるように故障モードのトー角制御をすることにより、後輪5のタイヤ4に過剰磨耗が生じることが防止される上、車体1の軸線X方向が車両進行方向とずれた状態となりながらも自動車Vの直進性が確保される。
≪変形実施形態1≫
図9に示すように、前輪操舵装置9を、ステアリングホイール8を枢支するステアリングコラム9aと、前輪3に連結され、電動アクチュエータで前輪3を転舵するステアリングギヤ9bとが機構的に分離したステアバイワイヤ方式としてもよい。この場合、前輪3は、ステアリングコラム9aに設置された操舵量センサ14の検出値に基づいて、ステアリングギヤ9bによって転舵される。ステアリングギヤ9bには、前輪3の実転舵角を検出する転舵角センサ18が設けられる。このように、操舵量センサ14と転舵角センサ18との両方が設置されている場合、或いは転舵角センサ18のみが設置されている場合、前記した後輪トー角Adegの推定に際し、操舵量センサ14の検出結果の代わりに、或いは操舵量センサ14の検出結果と共に転舵角センサ18の検出結果を用いてもよい。その他については、上記実施形態と同一の構成および作用であるので説明は省略する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、直進走行状態の判定方法やその基準、前輪転舵角から故障した側の後輪トー角の算出式等は、上記実施形態のものに限られず適宜変更可能である。また、上記実施形態では、トー角センサとして直線変位量を検出する作動コイル型のトロークセンサを用いたが、ポテンショメータやリニアエンコーダ等、他の原理によるストロークセンサや、角度センサ等の検出対象の異なるセンサを用いてもよい。更にこれら変更の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
左右一対の後輪トー角可変制御装置を備えた自動車の概略構成図 リヤサスペンションの斜視図 リヤサスペンションの背面図 電動アクチュエータの縦断面図 左右一対の後輪トー角可変制御装置のブロック図 後輪トー角可変制御手順を示すフローチャート 直進走行時における車輪状態の説明図 直進走行時における車輪状態の説明図 変形実施形態による左右一対の後輪トー角可変制御装置を備えた自動車の概略構成図
符号の説明
V 自動車
1 車体
3 前輪
5 後輪
10 後輪トー角可変制御装置
11 電動アクチュエータ
12 ECU
14 操舵量センサ
17 ストロークセンサ(トー角センサ)
18 転舵角センサ
84 トー角推定部

Claims (1)

  1. 後輪のトー角を独立して変化させる左右一対の後輪トー角可変制御装置を備えた後輪トー角可変車両であって、
    一方の後輪トー角可変制御装置が故障した場合、故障していない側の後輪を故障した側の後輪と平行となるようにトー角制御することを特徴とする後輪トー角可変車両。
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