JP4505508B2 - 後輪トー角可変車両 - Google Patents

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Description

本発明は、左右後輪のトー角を独立して変化させる後輪トー角可変制御装置を備えた後輪トー角可変車両に関する。
4輪自動車では一般に、操縦安定性を確保するために前輪にトー角が設定されており、進行方向を変更する場合には左右の前輪を操舵する。近年では、制動時の安定性や加速時の応答性を高めるため、或いは、高速旋回走行時の斜め走りを防止し、低速旋回走行時に小回りできるように、後輪のトー角を制御可能なトー角可変制御装置を搭載した自動車が開発されている。
このようなトー角可変制御装置として、左右の後輪を支持する懸架装置におけるラテラルリンクやトレーリングリンク或いはナックルと車体との連結部に直線変位する電動アクチュエータを設け、これを伸縮駆動することによって左右後輪のトー角を独立して変化させることができるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このトー角可変制御装置では、左右後輪に実舵角を検出するトー角センサが設けられ、アクチュエータの電動機がフィードバック制御される。
上記トー角センサとして、リニアアクチュエータのストロークを検出するストロークセンサが適用可能であり、例えば、軟磁性磁芯と、軟磁性磁芯に巻装された1次コイルと、軟磁性磁芯に同一巻き数で巻装された差動的な2次コイルと、軟磁性磁芯の長手方向に磁気回路を形成するように近接配置された磁界発生手段からなる被検出移動体とを含み、2つの2次コイル間の差動電圧で被検出移動体の軟磁性磁芯の長手方向における変位を検出するストロークセンサが知られている。
一方、後輪トー角の制御方法として、応答遅れを小さくするとともに、横風を受けたときや前輪を転舵したときの直進安定性を高めるために、車両の旋回状態を判別するのではなく、アクセルペダルの操作量やブレーキペダルの操作量に応じて後輪のトー角を制御する方法を本出願人が特願2006−231543として出願している。
特開平9−30438号公報
しかしながら、上記のようなトー角センサが各後輪に設けられた後輪トー角可変車両における後輪トー角制御では、一方のトー角センサが故障して場合には、故障したトー角センサ側の固着した後輪のトー角を検出できないため、故障していない側の後輪を如何にトー角制御すればよいか判断することができず、車両の挙動を安定させることができない。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、左右一方のトー角センサが故障した場合であっても、故障した側の後輪のトー角を推定することができる後輪トー角可変車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、左右後輪のトー角を独立して変化させる後輪トー角可変車両において、前記左右後輪に対してそれぞれ設けられ、対応する後輪のトー角を検出するトー角センサと、前輪操舵装置の操舵量を検出する前輪操舵量検出手段と、前輪の転舵角を検出する前輪転舵角検出手段との少なくとも一方と、前記両トー角センサの一方が故障した場合、故障していないトー角センサ側の後輪のトー角を0にし、その後の直進走行時における前記前輪操舵量検出手段と前輪転舵角検出手段との少なくとも一方の検出結果に基づき、前記故障したトー角センサ側の後輪のトー角を推定するトー角推定手段とを備えるように構成する。この後輪トー角可変車両においては、前記後輪トー角推定手段が、前記故障したトー角センサ側の後輪のトー角を、直進走行時における前記前輪操舵量検出手段と前輪転舵角検出手段との少なくとも一方の検出結果略2倍した角度と推定すると良い。
本発明によれば、左右一方のトー角センサが故障した場合であっても、故障によって固着した車輪のトー角が推定可能となり、後輪トー角可変車両はフェールセーフアクションを執ることができる。具体的には、直進走行時における前記前輪操舵量検出手段と前輪転舵角検出手段との少なくとも一方の検出結果の略2倍した角度を、故障したトー角センサ側の後輪のトー角であると推定することにより、適正なトー角を即時に推定することができる。
≪実施形態の構成≫
<自動車の全体構成>
以下、図面を参照して、本発明に係る後輪トー角可変制御装置の一実施形態について詳細に説明する。説明にあたり、車輪やそれらに対して配置された部材、すなわち、タイヤや電動アクチュエータ等については、それぞれ数字の符号に左右を示す添字LまたはRを付して、例えば、後輪5L(左)、後輪5R(右)と記すとともに、総称する場合には、例えば、後輪5と記す。
図1は実施形態に係る後輪トー角可変制御装置10を適用した自動車Vの概略構成図である。自動車Vは、タイヤ2L,2Rが装着された前輪3L・3Rと、タイヤ4L,4Rが装着された後輪5L,5Rとを備えており、これら前輪3L,3Rおよび後輪5L,5Rが、左右のフロントサスペンション6L,6Rおよびリヤサスペンション7L,7Rによってそれぞれ車体1に懸架されている。
また、自動車Vには、ステアリングホイール8の操舵により、ラックアンドピニオン機構を介して左右の前輪3L,3Rを直接転舵する前輪操舵装置9と、左右のリヤサスペンション7L,7Rに対して設けられた左右の電動アクチュエータ11L,11Rを伸縮駆動することにより、後輪5L,5Rのトー角を個別に変化させる後輪トー角可変制御装置10とが備わっている。
自動車Vには、各種システムを統括制御するECU(Electronic Control Unit)12の他、車速センサ13や、操舵量センサ14、ヨーレイトセンサ15、横加速度センサ16の他、図示しない種々のセンサが設置されており、各センサの検出信号はECU12に入力して車両の制御に供される。なお、操舵量センサ14はステアリングホイール8の操舵量を検出しており、その検出値から前輪3の転舵角が算出される。
ECU12は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線を介して各センサ13〜16等や、電動アクチュエータ11と接続されている。ECU12は、各センサ13〜16等の検出結果に基づいて後輪トー角を算出し、各電動アクチュエータ11L,11Rの変位量を決定した上で後輪5のトー角制御を行う。
各電動アクチュエータ11L,11Rには、出力ロッドのストローク位置を検出するストロークセンサ17L,17R(トー角センサ)がそれぞれ設置されている。ストロークセンサ17L,17Rの信号がECU12に入力することで、電動アクチュエータ11L,11Rのフィードバック制御が行われる。これにより、各電動アクチュエータ11L,11Rは、ECU12によって決定された所定量だけ伸縮動し、後輪5L,5Rのトー角を正確に変化させる。
このように構成された自動車Vによれば、左右の電動アクチュエータ11L,11Rを同時に対称的に変位させることにより、両後輪5L,5Rのトーイン/トーアウトを適宜な条件の下に自由に制御することができる他、左右の電動アクチュエータ11L,11Rの一方を伸ばして他方を縮めれば、両後輪5L,5Rを左右に転舵することも可能である。例えば、自動車Vは、各種センサによって把握される車両の運動状態に基づき、加速時に後輪5をトーアウトに、制動時に後輪5をトーインに変化させ、高速旋回走行時に後輪5を前輪舵角と同相に、低速旋回走行時に後輪5を前輪舵角と逆相にトー角制御(転舵)して、操縦性を高めるべく後輪トー角制御を行う。
<後輪トー角可変制御装置>
次に、後輪トー角可変制御装置の具体的構成について図2および図3を参照して説明する。図2は左側リヤサスペンション7Lの斜視図であり、図3は左側リヤサスペンション7Lの背面図である。ダブルウィッシュボーン式のリヤサスペンション7は、後輪5を回転自在に支持するナックル21と、ナックル21を上下動可能に車体1に連結するアッパアーム22およびロアアーム23と、後輪5のトー角を変化させるべくナックル21と車体1とに連結された電動アクチュエータ11と、後輪5の上下動を緩衝する懸架スプリング付きダンパ24等で構成されている。
アッパアーム22およびロアアーム23は、基端がそれぞれゴムブッシュジョイント25,26を介して車体1に連結され、先端がそれぞれボールジョイント27,28を介してナックル21の上部および下部に連結されている。電動アクチュエータ11は、基端がゴムブッシュジョイント29を介して車体1に連結され、先端がゴムブッシュジョイント30を介してナックル21の後部に連結されている。懸架スプリング付きダンパ24は、上端が車体1に固定され、下端がゴムブッシュジョイント31を介してナックル21の上部に連結されている。
このような構成を採ることにより、電動アクチュエータ11Lが伸長駆動されると、ナックル21の後部が車幅方向外側に回動することにより、後輪5Lのトー角は車両進行方向に対して内向き(トーイン側)に変化し、電動アクチュエータ11Lが収縮駆動されると、ナックル21の後部が車幅方向内側に回動することにより、後輪5Lのトー角は車両進行方向に対して外向き(トーアウト側)に変化する。
次に、図4を参照して電動アクチュエータ11およびストロークセンサ17について説明する。図4は電動アクチュエータ11の縦断面図である。電動アクチュエータ11は、車体1側のゴムブッシュジョイント29が形成された第1ハウジング32a、および複数のボルト33で第1ハウジング32aに締結された第2ハウジング32bからなるハウジング32と、第2ハウジング32bに伸縮自在に支持され、ナックル21側のゴムブッシュジョイント30が形成された出力ロッド35とを備えている。第1ハウジング32aの内部には駆動源であるブラシ付きのDCモータ41が収容され、ボルト36で第1ハウジング32aに締結されている。第2ハウジング32bの内部には遊星歯車式の減速機51と、弾性を有するカップリング56と、台形ねじを用いた送りねじ機構61とが収容されている。DCモータ41が駆動されると、回転軸42の回転が減速機51によって減速され、送りねじ機構61によって直線運動に変換されて出力ロッド35が直線駆動される。
第2ハウジング32bの外周面に設けられたストロークセンサ17は、出力ロッド35の外周面に取り付けられたボルト66によって出力ロッド35に固着されたマグネット71と、センサハウジング72内に収容された差動変圧器73とから構成されている。差動変圧器73は、出力ロッド35の直線駆動方向と平行に延在するようにマグネット71に近接して配置され、両端が第2ハウジング32bに固着されている。差動変圧器73には、図示しない1次コイルと、1次コイルの軸方向両端に近接する同一巻き数の2つの2次コイルとが巻装されており、マグネット71が1次コイルの長手方向に移動した際に生じる差動電圧を検出することにより、出力ロッド35の伸縮ストロークが求められる。
<後輪トー角可変式自動車の機能的構成>
図5は後輪トー角可変車両の概略ブロック図である。図5に示すように、自動車Vに搭載されたECU12は、入力インタフェース81と、センサ故障判定部82と、直進走行判定部83と、トー角推定部84と、トー角設定部85と、出力インタフェース86とを有している。
入力インタフェース81には、左右のストロークセンサ17や、車速センサ13、操舵量センサ14、ヨーレイトセンサ15、横加速度センサ16等からの各種信号が入力する。センサ故障判定部82は、左右の各ストロークセンサ17L,17Rからの信号や、左右の電動アクチュエータ11L,11Rに流れる電流値等に基づいてストロークセンサ17の故障を判定する。
直進走行判定部83は、ヨーレイトセンサ15および横加速度センサ16の検出値が略0であり、車速センサ13の検出値が所定値以上であるときに直進走行中であることを判定する。トー角推定部84は、直進走行時における操舵量センサ14の検出値に基づいて、後述する故障したストロークセンサ17側の後輪トー角Adegを推定する。
トー角設定部85は、センサ故障判定部82の判定結果や、トー角推定部84の推定結果、その他、各センサ13〜17等の検出値に基づいて、各モードに則った左右の後輪5L,5Rのトー角を設定する。出力インタフェース86は、トー角設定部85が設定したトー角を図示しないモータコントロールユニットに対して電気信号として出力する。これにより、左右の電動アクチュエータ11L,11Rは、ECU12の指令に従うモータコントローラユニットによって駆動制御される。
≪実施形態の作用効果≫
以下、本実施形態の作用を説明する。図6は実施形態に係る後輪トー角可変制御装置10を備えた自動車Vの後輪トー角制御の手順を示すフローチャートである。自動車Vは、エンジンが始動すると、所定の処理インターバル(例えば、10ms)をもって、図6のフローチャートに示す後輪トー角制御を行う。
ECU12は先ず、左右いずれかのストロークセンサ17の故障の発生有無を示す故障フラグがONとなっているか否かを判定する(ステップST1)。故障フラグがOFFとなっている場合(No)、ECU12は通常モードのトー角制御を行う(ステップST2)。すなわち、上記したように、各種センサによって把握される車両の運動状態に基づき、後輪5をトーアウト若しくはトーインに、或いは前輪舵角と同相若しくは逆相にトー角(転舵)制御する。そして、ECU12は上記手順を繰り返す。一方、ステップST1で故障フラグがONとなっている場合(Yes)、ECU12は、故障していないストロークセンサ側の後輪トー角が設定済みであることを示すトー角設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップST3)。
ステップST3でトー角設定フラグがOFFである場合(No)、すなわち、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角が未設定である場合、ECU12はステップST4〜ステップST8に示すトー角推定モードの制御を行う。具体的には、電動アクチュエータ11を駆動することにより、ECU12は故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角を0に制御する(ステップST4)。次に、直進走行判定部83において、自動車Vが直進走行中であるか否かを判定し(ステップST5)、直進走行中でないと判定された場合(No)、ECU12は上記手順を繰り返す。なお、ここで言う直進走行とは、車体1の軸線X方向に沿って直線的に進む場合だけでなく、車体1の軸線X方向と異なる方向に直線的に進む、いわゆる「斜め走り」の状態も含むものである。
ステップST5で自動車Vが直進走行中であると判定された場合(Yes)、ECU12は、操舵量センサ14の検出値を読み込んで前輪3の転舵角δfを取得する(ステップST6)。このとき、図7に示すように、例えば故障したストロークセンサ側の後輪5Rが車体1の軸線X方向からトーアウト側(進行方向右側)に1.5deg傾いた状態で固着していたならば、自動車Vの直進状態は左右の前輪3が右へ略0.75deg転舵された位置で確保される。したがって、自動車Vは車体1の軸線Xから0.75deg右の方向へ向けて直進走行することとなる。
次にECU12は、トー角推定部84において、故障したストロークセンサ側の後輪トー角Adegを推定する(ステップST7)。この際、式(1)に表すように、故障して固着した後輪5のトー角は、前輪転舵角δfの略2倍であると推定され得る。
A(deg)=δf×2 ・・・(1)
例えば図7に示すように、ステアリングホイール8の操舵量から求めた前輪転舵角δfが右0.75degであった場合、故障していないストロークセンサ側の後輪5Lのトー角が0degであるため、固着した側の後輪5トー角Adegは、前輪転舵角δfの2倍の1.5deg、右(トーアウト)であると推定される。
更に、ECU12はトー角設定部85において、故障していないストロークセンサ側の後輪5を、故障したストロークセンサ側の後輪5と平行、すなわち同一方向且つ推定した後輪トー角Adegと同一角度に設定すると共に、トー角設定フラグをONにする(ステップST8)。すると、図8に示すように、左右の後輪5は、共に1.5deg右に転舵された平行な状態となり、ステアリングハンドルおよび前輪の中立位置は直進走行状態を保つために、後輪5と同一方向同一角度となる。このような制御を行うことにより、左右の後輪5のタイヤ4に過剰磨耗が生じることが防止される。そして、ECU12は上記手順を繰り返す。
ステップST3でトー角設定フラグがONである場合(Yes)、すなわち、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角が既に設定されている場合、ECU12は、故障モードのトー角制御として、故障していないストロークセンサ側の後輪5のトー角を、ステップST8で設定された角度(Adeg)に保持し(ステップST9)、上記手順を繰り返す。
このように、左右のストロークセンサ17一方が故障し、故障したトー角センサ側の後輪5が固着した場合であっても、故障していないトー角センサ側の後輪5をトー角0にした後に、直進走行時におけるステアリングホイール8の操舵量から前輪転舵角δfを算出し、この値を2倍することにより、固着した側の後輪トー角Adegを推定することが可能となる。これにより、後輪トー角可変制御装置10は上記したようなフェールセーフアクションを執り得るようになる。
≪変形実施形態1≫
図9に示すように、前輪操舵装置9を、ステアリングホイール8を枢支するステアリングコラム9aと、前輪3に連結され、電動アクチュエータで前輪3を転舵するステアリングギヤ9bとが機構的に分離したステアバイワイヤ方式としてもよい。この場合、前輪3は、ステアリングコラム9aに設置された操舵量センサ14の検出値に基づいて、ステアリングギヤ9bによって転舵される。ステアリングギヤ9bには、前輪3の実転舵角を検出する転舵角センサ18が設けられる。このように、操舵量センサ14と転舵角センサ18との両方が設置されている場合、或いは転舵角センサ18のみが設置されている場合、前記した後輪トー角Adegの推定に際し、操舵量センサ14の検出結果の代わりに或いは操舵量センサ14の検出結果と共に、転舵角センサ18の検出結果を用いてもよい。その他については、上記実施形態と同一の構成および作用であるので説明は省略する。
≪変形実施形態2≫
また、図10に示すように、後輪トー角可変制御手順におけるステップ8’において、ECU12が、故障していないストロークセンサ側の後輪5を、車体1の軸線Xに対して故障したストロークセンサ側の後輪5と反対側であり、且つ推定した後輪トー角Adegと同一角度に、すなわち故障したストロークセンサ側の後輪トー角Adegの反数に設定してもよい。このようにトー角制御すれば、左右の後輪5は対象(トーインまたはトーアウト)となり、図11に示すように、互いに逆方向に1.5degトー角制御された左右の後輪5のタイヤ横力は互いに打ち消し合うため、自動車Vの直進状態は左右の前輪3が舵角0の位置で確保される。このような制御を行うことにより、後輪5にはタイヤの過剰磨耗が生じるが、自動車1の直進性は保たれる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、直進走行状態の判定方法やその基準、前輪転舵角から故障した側の後輪トー角の算出式等は、上記実施形態のものに限られず適宜変更可能である。また、上記実施形態では、トー角センサとして直線変位量を検出する作動コイル型のトロークセンサを用いたが、ポテンショメータやリニアエンコーダ等、他の原理によるストロークセンサや、角度センサ等の検出対象の異なるセンサを用いてもよい。更にこれら変更の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
後輪トー角可変制御装置を備えた自動車の概略構成図 リヤサスペンションの斜視図 リヤサスペンションの背面図 電動アクチュエータの縦断面図 後輪トー角可変制御装置を備えた自動車のブロック図 後輪トー角可変制御手順を示すフローチャート 直進走行時における車輪状態の説明図 直進走行時における車輪状態の説明図 変形実施形態による後輪トー角可変制御装置を備えた自動車の概略構成図 変形実施形態による後輪トー角可変制御手順を示すフローチャート 変形実施形態による直進走行時における車輪状態の説明図
符号の説明
V 自動車(後輪トー角可変車両)
1 車体
3 前輪
5 後輪
10 後輪トー角可変制御装置
11 電動アクチュエータ
12 ECU
14 操舵量センサ
17 ストロークセンサ(トー角センサ)
18 転舵角センサ
84 トー角推定部

Claims (2)

  1. 左右後輪のトー角を独立して変化させる後輪トー角可変車両であって、
    前記左右後輪に対してそれぞれ設けられ、対応する後輪のトー角を検出するトー角センサと、
    前輪操舵装置の操舵量を検出する前輪操舵量検出手段と、前輪の転舵角を検出する前輪転舵角検出手段との少なくとも一方と、
    前記両トー角センサの一方が故障した場合、故障していないトー角センサ側の後輪のトー角を0にし、その後の直進走行時における前記前輪操舵量検出手段と前輪転舵角検出手段との少なくとも一方の検出結果に基づき、前記故障したトー角センサ側の後輪のトー角を推定するトー角推定手段と
    を備えたことを特徴とする後輪トー角可変車両。
  2. 前記後輪トー角推定手段は、前記故障したトー角センサ側の後輪のトー角を、直進走行時における前記前輪操舵量検出手段と前輪転舵角検出手段との少なくとも一方の検出結果略2倍した角度と推定することを特徴とする後輪トー角可変制御車両。
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