JP2009161089A - 荷重検知センサカバーを有する車両用シート - Google Patents

荷重検知センサカバーを有する車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】荷重検知センサをシート側からもカバーすることで検知不良などが生じ難い、センサカバーを有する車両用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】ロアレール5に対して、前後摺動自在に嵌合されるアッパーレール6と、アッパーレール6に固設されるシートクッション2と、アッパーレール5の後端部に設けられる荷重検知センサ13とを有する車両用シート1に関し、荷重検知センサ13の左右方向外側はサイドシールド16によって、荷重検知センサ13の内側及び後方側はセンサカバー17によってそれぞれカバーされている。荷重検知センサ13はアッパーレール5よりも車両左右方向内側に突出して配されており、センサカバー部17bが側面カバー部17aから垂直方向に対して45度以下の角度で傾斜状に張り出し形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、荷重検知センサを有する車両用シートに関する。
従来から、シートクッションの下方四隅に荷重検知センサを配し、乗員が着座したこと及びその重量を検知計測して、エアバックやシートベルト等の各種安全装置の動作をコントロールする車両用シートが開発されている。このような荷重検知センサを有する車両用シートは、一般的に車両前方の助手席として使用される。また、車両左右方向の外側には、シートの意匠性を向上するなどのために、荷重検知センサ機構などの各種内部部品を遮蔽するサイドシールドが配されている。この種の車両用シートとして、例えば特許文献1や特許文献2がある。特許文献1及び特許文献2では、乗員がシートに着座していない状態において、荷重検知センサに無駄な荷重が負荷されることを防止している。すなわち、荷重検知センサが取り付けられるシートクッションフレーム等における荷重検知センサ機構の寸法誤差や、荷重検知センサの取り付け誤差などによって、荷重検知センサに初期荷重が負荷され、誤検知や測定誤差が生じることを防いでいる。
具体的には、特許文献1では、荷重センサはブラケットを介してアッパーレールに締結されている。そして、当該ブラケットとアッパーレールとの間に滑り部材を介在させることで、ブラケットを取付面に沿って移動可能とし、これにより取り付け誤差等を許容できるようになっている。特許文献2では、右前の荷重検知センサと左後ろの荷重検知センサを、シートクッションフレームに対して前後左右方向へ不動状に固定している。これに対し、右後ろの荷重検知センサと左前の荷重検知センサを、シートクッションフレームに対して前後左右方向へ遊動可能に固定していることで、取り付け誤差等を許容できるようになっている。なお、特許文献1及び特許文献2の荷重検知センサは、ハウジング内に収容されている。
特開2006−29932号公報 特開2007−76540号公報
上記のように特許文献1及び特許文献2では、荷重検知センサの取り付け構造を改良することで、誤検知や測定誤差などの検知不良の発生を防止している。しかし、この種のシートは車両前方に配される運転席や助手席として使用されており、荷重検知センサ機構の外側はサイドシールドで覆われているが、荷重検知センサ機構の内側(シートクッション側)には、とくにカバー部材は配されていない。これでは、後部座席に着座している乗員の足が荷重検知センサ機構に接触することで、検知不良が生じることがある。
また、特許文献1及び特許文献2の荷重検知センサはハウジング内に収容されているが、荷重検知センサ機構の内側を覆うカバー部材がなければ、ハウジングに後部座席側から塵埃、泥土、水分などが直接かかってしまう。そうすると、ハウジングの隙間から泥土や水分などが入り込み易くなり、検知不良や荷重検知センサの劣化が誘発され、最悪の場合は荷重検知センサが破損するという問題も生じる。
そこで本発明は、荷重検知センサをシート側からもカバーすることで検知不良などが生じ難い、荷重検知センサカバーを有する車両用シートを提供することを目的とする。
本発明は、車両フロアに固設されたロアレールに対して、それぞれ前後摺動自在に嵌合されるアッパーレールと、該アッパーレールに固設されるシートクッションと、前記アッパーレールの後端部に設けられ、前記シートクッションへの荷重の負荷を検知する荷重検知センサとを有する車両用シートに関する。そして、前記荷重検知センサの車両左右方向外側、車両左右方向内側、及び後方側が、カバー部材によってカバーされていることを特徴とする。
例えば、前記荷重検知センサの左右方向外側は、前記シートクッションの側方に配される前記カバー部材としてのサイドシールドによってカバーされている。そのうえで、前記荷重検知センサの左右方向内側(シート側)は、前記カバー部材としてのセンサカバーによってカバーし、前記荷重検知センサの後方側は、前記サイドシールド又は前記センサカバーによってカバーすることができる。
前記センサカバーは、少なくとも前記荷重検知センサの真横を覆うセンサカバー部と、その他の部分において側面を覆う側面カバー部とを有する。そして、前記荷重検知センサが、前記アッパーレールよりも車両左右方向内側に突出して配されている場合、前記センサカバー部は、前記側面カバー部から垂直方向に対して45度以下の角度で傾斜状に張り出し形成しておくことが好ましい。
前記センサカバーは、前記シートの骨格を成すシートフレームに固定される。シートフレームへの固定場所や固定方法は特に限定されないが、前記シートフレームが、左右側方において対向状に配された左右一対のサイドフレームと、前記シートフレームの後端部において前記両サイドフレームの間に架設される棒状のリアフレームとを有する場合は、前記センサカバーに、前記リアフレームに嵌合可能な嵌合凹部を形成しておくことが好ましい。この場合、前記嵌合凹部の入口部に、前記リアフレームの抜け外れを防止する弾性爪を形成すると共に、前記嵌合凹部の内周面に、前記リアフレームを前記弾性爪へ密接させる突起を形成しておくことが好ましい。
本発明によれば、荷重検知センサの車両左右方向外側だけでなく、車両左右方向内側(シート側)及び後方側もカバー部材によってカバーされていることで、後部座席に着座している乗員の足が荷重検知センサの取付部に接触したり、荷重検知センサに塵埃、泥土、水分などが直接かかったりすることが防がれるので、検知不良の発生を効果的に防止できる。また、当該荷重検知センサを備えるシートの後方からの意匠性も向上する。例えば、従来の車両用シートに使用されていたサイドシールドの他に、荷重検知センサ用のセンサカバーを設けることによって、上記目的を達成できる。
荷重検知センサがアッパーレールよりも車両左右方向内側に突出して配されている場合において、センサカバー部を側面カバー部から傾斜状に張り出し形成しておけば、側面カバー部とセンサカバー部との境界において段部が存在しない。したがって、当該荷重検知センサを有する車両用シートより後方の座席に着座している乗員の足の乗せ場がなく、不用意に荷重検知センサに荷重が作用することが避けられる。また、張り出し形成されたセンサカバー部が垂直方向に対して45度以下の急斜面となっていれば、センサカバー部に後部座席側から乗員の足が接触しても、当該接触した足は確実に滑り落ちることからも、検知不良の発生を効果的に防止できる。さらに、センサカバー部を傾斜状に張り出し形成していれば、側面カバー部を含むセンサカバー全体の左右幅寸法を大きくする必要がないので設計自由度が高く、既存の車両用シートにも適用し易い。
センサカバーを例えばサイドシールドのみに固定した場合は、車両走行時の振動などによる撓みが大きくなり好ましくない。これに対し、センサカバーをシートフレームに固定すれば、車両走行時の振動などによってセンサカバーが大きく撓むことなく確り固定できる。センサカバーをリアフレームへ嵌合させる場合に、嵌合凹部の入口部にリアフレームの抜け外れを防止する弾性爪を形成しておけば、嵌合凹部やリアフレームの成形誤差や組み付け誤差を弾性爪が弾性変形することで許容できる。同時に、嵌合凹部の内周面に突起を形成しておくことで、リアフレームと弾性爪との隙間を無くして両者を密接させることができるので、センサカバーのガタツキを防ぐと共に、成形誤差や組み付け誤差をより効果的に許容できる。
(実施例)
以下に、適宜図面を参照しながら本発明の実施例について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能であることはいうまでもない。図1〜図5に、本発明の実施例を示す。図1は、シート1の内部フレーム構造を示す前方斜視図である。図2は、シート1の右後端部の内部構造を拡大して示した後方斜視図である。図3は、センサカバー17の斜視図である。図4は、リアフレーム22の中央において切断した、シート1の要部拡大断面背面図である。図5は、シート1の要部拡大後方斜視図である。本実施例のシート1は、着座部となるシートクッション(外観は図示していない)の内部フレームとなるシートクッションフレーム2と、シートクッションに対して車両前後方向に傾動自在な背凭れとしてのシートバック(外観は図示していない)の内部フレームとなるシートバックフレーム3とを有する自動車等の車両用のシートであり、例えば助手席や運転席として使用される。図1に示されるように、車両フロア(図示せず)上には、車両前後方向に所定の長さを有する左右一対のロアレール5・5が不動状に固設されている。各ロアレール5は、これらの前後端下面に設けられた固定部5aにおいて、ボルト留めされる。左右の両ロアレール5・5上には、左右一対のアッパーレール6・6がそれぞれ前後摺動自在に嵌合されており、当該両アッパーレール6・6上に、シートクッションへの荷重の負荷を検知する荷重検知センサ機構10を介してシートクッションフレーム2が固設されている。シートクッションフレーム2、シートバックフレーム3、ロアレール5、及びアッパーレール6は、それぞれ金属製部材である。
シートクッションフレーム2は、シートクッション内の左右両側方において相対抗状に配される左右一対のサイドフレーム20・20と、シートクッション内の前端部において左右両サイドフレーム20・20間に配されるフロントフレーム21と、シートクッション内の後端部において左右両サイドフレーム20・20間に架設される棒状のリアフレーム22とを有する。サイドフレーム20は、所定高さを有する板状の側壁部20aと、該側壁部20aの上端から車両左右方向内側へ略水平に折り曲げ延在する上面フランジ部20bと、側壁部20aの下端から車両左右方向内側へ略水平に折り曲げ延在する下面フランジ部20cとを一体に有する。フロントフレーム21は、所定面積を有するパネル状を呈し、左右両サイドフレーム20・20の上面フランジ部20bの前端部上面に接合されている。リアフレーム22は、円筒形のパイプ部材であって、左右両サイドフレーム20・20の上下中間部位置に接合されている。シートバックフレーム3は、シートクッション内の左右両側方において相対向状に配される左右一対のサイドフレーム30・30と、両サイドフレーム30・30の上端間に一体に架設される図外の上部フレームとを有する門型形状を呈し、左右両サイドフレーム30・30の下端部が、シートクッションの両サイドフレーム20・20の後端部上方に、リクライニング機構8・8を介して枢結されている。これにより、シートバックフレーム3は、左右のリクライニング機構8・8間に架設された軸9を支点として車両前後方向に傾動自在となっている。
アッパーレール6をロアレール5に嵌合したとき、アッパーレール6の上部はロアレール5の上縁より上方に突出している。シートクッションフレーム2は、左右の両サイドフレーム20・20の下面フランジ部20c・20cの前後両端部において、左右のアッパーレール6・6の上面前後端部上に、それぞれ荷重検知センサ13を有する荷重検知センサ機構10を介して固定されている。すなわち、シート1の下方四隅に、荷重検知センサ13が配されている。シートクッションフレーム2の車両左右方向両外方には、それぞれカバー部材としてのサイドシールド16・16が配されており、当該左右の両サイドシールド16・16によって、シートクッションの側面のほか、ロアレール5、アッパーレール6、リクライニング機構8、荷重検知センサ機構10等の各種機構や部材が、外部から視認されないよう遮蔽されている。
シートクッションフレーム2を囲む図示していないクッションパッドの前端部は、左右のアッパーレール6・6の前端部に設けられた左右の荷重検知センサ機構10・10よりも、所定量車両前方側へ突出している。したがって、左右のアッパーレール6・6の前端部に設けられた左右の荷重検知センサ機構10・10は、シートクッションフレーム2を覆うクッションパッドによって外部から視認されることはない。一方、クッションパッドの後端部は、左右のアッパーレール6・6の後端よりも車両前方側にあり、そのままでは左右のアッパーレール6・6の後端部に設けられた左右の荷重検知センサ機構10・10は、シート1の車両後方側から視認し得る。そこで、本発明の大きな特徴として、シートクッションフレーム2の左右両サイドフレーム20・20の車両左右方向内側、すなわちシート1側にも、アッパーレール6の後端部に設けられた荷重検知センサ機構10の車両左右方向内側及び後方側を覆うように、センサカバー17が配されている。これにより、図1、2に良く示されるように、アッパーレール6の後端部に設けられた荷重検知センサ13の車両左右方向外側、車両左右方向内側、及び後方側が、カバー部材たるサイドシールド16及びセンサカバー17によってカバーされている。なお、サイドシールド16及びセンサカバー17は、例えばポリプロピレンやABS樹脂など一定の剛性を有する合成樹脂成形品である。
各荷重検知センサ機構10は、図4に示すごとく、シートクッションフレーム2のサイドフレーム20の下面フランジ部20cとアッパーレール6の上面との間に介在させ、ボルト11によって固定されるゴム製の弾性変形部材12と、該弾性変形部材12の圧縮歪や引っ張り歪を検知する歪ゲージからなる荷重検知センサ13とを有する、周知の歪ゲージ式センサが使用されている。左右のアッパーレール6・6の後端部上には、同一部材による同一機構が、左右対称状に構成されている。したがって、以下には右側のアッパーレール6の後端部、すなわちシート1の右側後方の機構を例に挙げて具体的に説明する。
図3に示されるように、センサカバー17は、シートクッションフレーム2のサイドフレーム20の車両左右方向内側を覆う側面カバー部17aと、荷重検知センサ13を含む荷重検知センサ機構10の真横を覆うセンサカバー部17bと、荷重検知センサ機構10の後方側を覆う後面カバー部17cと、該後面カバー部17cの上端から下端に亘って車両左右方向外側へ延在する複数(本実施例では上下に3つ)の内接片17dと、側面カバー部17aの上端前端部から延在するエッジカバー部17eとを一体的に有する。また、側面カバー部17aの上下中間部前縁には、シートクッションフレーム2のリアフレーム22と嵌合可能な嵌合凹部17fが、車両後方側へ凹み形成されており、側面カバー部17a及び後面カバー部17cとに亘る上縁には、リクライニング機構8を囲むリクライニング機構用凹部17gが、下方へ凹み形成されている。また、リクライニング機構用凹部17gの直下には、センサカバー17がビス留めされるビス固定部17hを有し、後面カバー部17cの上方には、ハーネス挿通用の挿通孔17iが内外(左右)貫通状に形成されている。さらに、センサカバー部17bの内面(車両左右方向外側面)には、センサカバー17の左右方向の撓みを規制する円筒形のステー17jが突出形成されており、ステー17jの上下中間部における車両前後方向には、センサカバー部17b、側面カバー部17a及び後面カバー部17cの内面(車両左右方向外面)に亘って水平に延び、センサカバー17の上下方向の撓みを規制するリブ17kが突出形成されている。
図1、図2、及び図4に示されるように、センサカバー17は、シートクッションフレーム2のリアフレーム22と嵌合させたうえで、シートクッションフレーム2のサイドフレーム20にビス留めされる。具体的には、リクライニング機構8にリクライニング機構用凹部17gを宛がうようにして、内接片17dをサイドシールド16の後面フランジ部16aの内周面に内接させる。各内接片17は、サイドシールド16の後面フランジ部16aの内周面に合わせて的確に沿う形状に形成されており、各内接片17の後面カバー部17c寄り縁に形成された突片17mや係合孔17nを、図示していないサイドシールド16の後面フランジ部16aの内周面に形成された突片や係合穴にそれぞれ係合させる。この状態から、シートクッションフレーム2のリアフレーム22を嵌合凹部17f内に嵌合させながら、エッジカバー部17eをシートクッションフレーム2のサイドフレーム20のエッジ、すなわち上面フランジ部20b上に掛け止める。すると、ビス固定部17hがサイドフレーム20の側壁部20aに当接するので、当該ビス固定部17hにおいてビス18によってセンサカバー17をサイドフレーム20に固定する。
サイドシールド16の後面フランジ部16aの車両左右方向内側縁は、ロアレール5の車両左右方向外側にある。側面カバー部17aは、車両左右方向において、ロアレール5の内側縁とほぼ同じ位置にあり、後面カバー部17cは、側面カバー部17aの後縁から車両左右方向外側及び車両前後方向後方側へ傾斜するように延在しており、荷重検知センサ機構10の後方側は、センサカバー17の後面カバー部17cによって覆われている。なお、センサカバー17の側面カバー部17a及び後面カバー部17cの下縁は、アッパーレール6の上面より上方にある。一方、荷重検知センサ13は、アッパーレール6よりも車両左右方向内側に突出して配されており、センサカバー17のセンサカバー部17bは、側面カバー部17aから垂直方向に対して45度以下の角度で傾斜状に張り出し形成されており、当該センサカバー部17bの下縁は、荷重検知センサ機構10より下方にまで延在している。本実施例では、センサカバー部17bの傾斜角度を、約80度とした。ビス固定部17hは、側面カバー部17aよりも車両左右方向内側に凹んでおり、かつその後面は後面カバー部17cによって区画されている。これにより、センサカバー17をサイドフレーム20へ固定するビス18が、後面カバー部17cによって外部から視認され難くなっている。
嵌合凹部17fの入口部の内周上下両面には、弾性変形可能な弾性爪17pが一体形成されている。一方、嵌合凹部17fの内径は、リアフレーム22の外形より僅かに大きく形成されており、その内周面における上下両面の前後中間部及び後面の上下中間部の3箇所には、突起17qが一体的に突出形成されている。嵌合凹部17fの入口部に形成された上下の弾性爪17p・17pは、互いに対向して嵌合凹部17fの内方に向けて突出する山型状に形成されており、上下両17p・17p間の幅寸法は、リアフレーム22の外径寸法よりも小さく形成されている。したがって、リアフレーム22は、上下の弾性爪17p・17pを弾性変形させながら嵌合凹部17f内に嵌合させ、両弾性爪17p・17pによってリアフレーム22が嵌合凹部17fから不用意に抜け外れることが防止される。
嵌合凹部17fの内周面に形成された3つの突起17qは、リアフレーム22の上下頂部、及び後方頂部に接触する。各突起17qの突出量は、リアフレーム22の外径と嵌合凹部17fの内径との差よりも僅かに大きく形成されている。これにより、上下の突起17qがリアフレーム22の上下頂部に圧接することで、リアフレーム22に対するセンサカバー17の上下ガタツキが規制される。また、嵌合凹部17f内の後方にある突起17qによって、リアフレーム22が弾性爪17p側に押圧されることで、上下の弾性爪17p・17pと後方側の突起17qとによってリアフレーム22が弾性的に密接挟持される。これにより、リアフレーム22に対するセンサカバー17の前後ガタツキが規制される。さらに、各弾性爪17p及び突起17qにより、リアフレーム22に対する嵌合凹部17fの寸法誤差も許容できる。
センサカバー17をサイドフレーム20に固定したとき、ステー17jがサイドフレーム20の側壁部20aに当接する。これにより、後部座席に着座した乗員の足などがセンサカバー17のセンサカバー部17bなどに接触したときに、当該センサカバー17が荷重検知センサ機構10側へ変形することが規制されるので、センサカバー17が荷重検知センサ13へ接触して検知不良の発生が防止される。また、リブ17kの存在により、センサカバー17が車両走行時の振動などによって上下方向に撓むことも有効に防止される。また、ステー17j及びリブ17kの存在により、センサカバー17の強度も向上する。
センサカバー17をシートクッションフレーム2のサイドフレーム20に固定できたら、図5に示すごとく、シートクッションの背面にバックボード35を配すことで、シート1が得られる。本実施例でのバックボード35の下縁は、シートクッションの後方にまで延在していることで、センサカバー17の上方部は、バックボード35によって覆われている。シート1に乗員が着座したときに、荷重検知センサ13によってシートクッションに荷重が作用されたことが検知され、例えば特許文献1、2などの従来技術と同様に、エアバックやシートベルトなどの各種安全装置が制御される。また、図示していないが、センサカバー17の挿通孔17iに、荷重検知センサ13やシート1を電動操作する各種駆動機構に連結されたハーネスを挿通掛け止めることで、当該ハーネスを固定するピンなどの固定部材が不要となり、かつハーネスを配線する設計自由度も高まる。
(変形例)
上記実施例では、センサカバー17の上下高さ寸法をシートクッションフレーム2のリアフレーム22よりも高く形成し、エッジカバー部17eや嵌合凹部17f、リクライニング機構用凹部17gなどを形成したが、少なくとも荷重検知センサ機構10を覆うセンサカバー部17bを有する形状であれば、上記各部位は必ずしも必要ではなく、これらが存在しない形状とすることもできる。すなわち、エッジカバー部17eをシートクッションフレーム2のサイドフレーム20の上面フランジ部20bに掛け止めたり、センサカバー17をリアフレーム22に嵌合させなくてもよい。センサカバー17の固定部位も特に限定されず、例えばステー17j部分において、センサカバー17とサイドフレーム20とをビス留めすることもできる。また、シートクッションフレーム2のサイドフレーム20に限らず、リアフレーム22やサイドシールド16に固定することもできる。サイドシールド16の内周面に内接する内接片17d、サイドシールド16と係合させる突片17m及び係合孔17n、及び挿通孔17iも、必ずしも必要ではない。また、ステー17jやリブ17kも、必ずしも必要ではない。
荷重検知センサ13を含む荷重検知センサ機構10の後方側は、センサカバー17の後面カバー部17cのみによって覆う形態としたが、後面カバー部17cを廃して、サイドシールド16の後面フランジ部16aによって覆うようにしてもよい。また、センサカバー17の後面カバー部17cとサイドシールド16の後面フランジ部16aとによって、荷重検知センサ機構10の後方を覆うようにしてもよい。この場合、後面カバー部17cと後面フランジ部16aとの境界線は、荷重検知センサ機構10の直後に位置していることになる。また、センサカバー17のみによって荷重検知センサ機構10の車両左右方向外側及び内側、並びに後方側を覆うようにすることもできる。
上記実施例では、アッパーレール6よりも車両左右方向内側に突出して配された荷重検知センサ13を覆うように、センサカバー部17bが側面カバー部17aから傾斜状に張り出し形成されているが、側面カバー部17a全体を荷重検知センサ13の内側にまで車両左右方向内側に傾斜させてもよい。この場合は、側面カバー部17aがセンサカバー部17bを兼ね備えていることになる。要するに、側面カバー部17aに、後部座席に着座した乗員の足を乗せ得る段部が存在しなければよいので、側面カバー部17aが荷重検知センサ10の内側に来るような形状にして、側面カバー部17aを垂直面にすることもできる。また、上記実施例では、荷重検知センサ10がアッパーレール6よりも車両左右方向内側に突出して配されていたが、例えば上記特許文献1や2のようにアッパーレール6上に荷重検知センサ10が配された荷重検知センサ機構10としてもよい。この場合も、側面カバー部17aを垂直面にすることもできる。この意味において、センサカバー部17bの傾斜角度の下限は垂直方向に対して0度も含まれる。
シートの内部フレーム構造を示す前方斜視図である。 シートの右後端部の内部構造を拡大して示した後方斜視図である。 センサカバーの斜視図である。 リアフレームの中央部において切断した、シートの要部拡大断面背面図である。 シートの要部拡大後方斜視図である。
符号の説明
1 シート
2 シートクッションフレーム
3 シートバックフレーム
5 ロアレール
6 アッパーレール
10 荷重検知センサ機構
12 弾性変形部材
13 荷重検知センサ
16 サイドシールド
17 センサカバー
17a 側面カバー部
17b センサカバー部
17c 後面カバー部
17d 内接片
17e エッジカバー部
17f 嵌合凹部
17g リクライニング機構用凹部
17h ビス固定部
17i 挿通孔
17j ステー
17k リブ
17p 弾性爪
17q 突起
20 サイドフレーム
20a 側壁部
20b 上面フランジ部
20c 下面フランジ部
22 リアフレーム
35 バックボード

Claims (4)

  1. 車両フロアに固設されたロアレールに対して、それぞれ前後摺動自在に嵌合されるアッパーレールと、該アッパーレールに固設されるシートクッションフレームと、前記アッパーレールの後端部に設けられ、前記シートクッションへの荷重の負荷を検知する荷重検知センサとを有する車両用シートであって、
    前記荷重検知センサの車両左右方向外側、車両左右方向内側、及び後方側が、カバー部材によってカバーされていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記荷重検知センサの左右方向外側は、前記シートクッションの側方に配される前記カバー部材としてのサイドシールドによってカバーされており、
    前記荷重検知センサの左右方向内側は、前記カバー部材としてのセンサカバーによってカバーされており、
    前記荷重検知センサの後方側は、前記サイドシールド又は前記センサカバーによってカバーされていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記センサカバーは、少なくとも前記荷重検知センサの真横を覆うセンサカバー部と、その他の部分において側面を覆う側面カバー部とを有し、
    前記荷重検知センサは、前記アッパーレールよりも車両左右方向内側に突出して配されており、
    前記センサカバー部が、前記側面カバー部から垂直方向に対して45度以下の角度で傾斜状に張り出し形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記センサカバーは、前記シートの骨格を成すシートフレームに固定され、
    前記シートフレームは、左右側方において対向状に配された左右一対のサイドフレームと、前記シートフレームの後端部において前記両サイドフレームの間に架設される棒状のリアフレームとを有し、
    前記センサカバーは、前記リアフレームに嵌合される嵌合凹部を有し、
    前記嵌合凹部の入口部には、前記リアフレームの抜け外れを防止する弾性爪が形成されており、
    前記嵌合凹部の内周面には、前記リアフレームを前記弾性爪へ密接させる突起が形成されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の車両用シート。


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