JP2009160420A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009160420A
JP2009160420A JP2009055689A JP2009055689A JP2009160420A JP 2009160420 A JP2009160420 A JP 2009160420A JP 2009055689 A JP2009055689 A JP 2009055689A JP 2009055689 A JP2009055689 A JP 2009055689A JP 2009160420 A JP2009160420 A JP 2009160420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
symbol
divided
displayed
jackpot determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009055689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4793885B2 (ja
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Kazuaki Kuramoto
和明 倉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Shokai Co Ltd filed Critical Daiichi Shokai Co Ltd
Priority to JP2009055689A priority Critical patent/JP4793885B2/ja
Publication of JP2009160420A publication Critical patent/JP2009160420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4793885B2 publication Critical patent/JP4793885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 分割した二以上の表示区域にかかる演出を異ならせることにより、できるだけ多くの演出を行えるようにする。
【解決手段】 パチンコ機やアレンジボール機等のような表示部8を備えた遊技機において、分割した各表示区域について所定の表示態様を構成可能に抽選表示用図柄を表示する分割表示手段6aと、二以上の演出にかかるデータを記録可能な演出記録手段6dと、二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる演出実行手段6b等を備える。分割表示手段6aが分割した二以上の表示区域において、演出実行手段6bは演出記録手段6dに記録した二以上の演出のいずれかであって二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出を他の表示区域にかかる演出とは異ならせる。よって遊技者2は、どのような二以上の演出が行われるかを楽しむことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示部を備え、遊技者に特典を付与可能な遊技機に関する。
遊技機としてのパチンコ機やアレンジボール機等では、遊技球が始動口に入賞すると、液晶表示器の表示領域において図柄を変動し始める。そして変動を始めた後、当該変動を部分的に停止して例えば左図柄と右図柄を停止する。もし当該左図柄と右図柄との組み合わせがリーチ図柄(例えばゾロ目の図柄)になると、リーチとして静止画やアニメーション等の動画を表示したり、残りの変動では変動速度を変化させる等のような表示を行う。その後に中図柄を停止して左図柄,中図柄,右図柄の組み合わせが特定の組み合わせになると、「大当たり」として遊技者に大当たり遊技等の特典を与える。
ところで、変動を行う表示領域が一つのときは、当該表示領域に表示される図柄しか遊技者は特典を期待する期待感を持って見ることができない。そこで従来のパチンコ機やアレンジボール機等では、表示領域を二以上の表示区域に分割し、各々の表示区域で図柄を変動する構成とした。この構成によれば、いずれかの表示区域で変動を停止した左図柄,中図柄,右図柄の組み合わせが特定の組み合わせになると大当たりになるので、見掛け上は遊技者の期待感を向上させ得る。
しかし、従来の遊技機では分割した二以上の表示区域で表示する図柄の変動を同じパターンで行う表示のみであった。そのため、せっかく二以上の表示区域に分割したとしても、全体としては一つの表示パターンでしか図柄の変動を行なっていないので面白味が持てなかった。また、通常は図柄の変動を数十種類の表示パターンで行う表示の演出を可能に構成しているが、全ての表示パターンにかかる図柄の変動を見ようとすると長時間遊技しなければならず困難である。中にはほとんど表示されない表示パターンにかかる図柄の変動もあるので、このような図柄の変動による表示の演出を見てみたいという遊技者側の要請もある。本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、分割した二以上の表示区域にかかる演出を異ならせることにより、できるだけ多くの演出を行えるようにした遊技機を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段1は、抽選表示用図柄と装飾用図柄とのうち少なくとも前記抽選表示用図柄を表示可能な表示部を備え、前記表示部に表示される前記抽選表示用図柄が所定の表示態様を構成することを条件として遊技者に有利な遊技条件となる特典を与える遊技機において、前記表示部を二以上の表示区域に分割し、当該分割した各表示区域で前記所定の表示態様を構成可能に前記抽選表示用図柄を表示する分割表示手段と、二以上の演出にかかるデータを記録可能な演出記録手段と、前記演出記録手段に記録した二以上の演出のいずれかを用いて、かつ前記二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる演出実行手段とを有する遊技機である。ここで、手段1に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。
(1)「図柄」は表示部で表示可能な全てのものを対象とし、単図柄のみや二以上の単図柄からなる図柄群を意味する。例えば、文字(英数字や漢字等),記号,符号,図形(キャラクタ等),映像などからなる抽選表示用図柄(特別図柄,普通図柄等),装飾用図柄(前景図柄,背景図柄等)などが該当し、静止画であってもよく、アニメーション等の動画であってもよい。
(2)「停止」には完全に停止している表示のみならず、一時的に停止している表示を含む。また「停止」には静止する表示のみならず、基準位置を中心として任意の方向に任意の距離範囲で動かす表示を含む。
(3)「表示部」は一の表示器(あるいは表示装置)について図柄を表示可能な表示領域のほぼ全部であってもよく、当該表示領域の一部であってもよい。さらには一の表示器に限らず、二以上の表示器で構成してもよい。
(4)「所定の表示態様」には、大当たり図柄等のような図柄の組み合わせや、単図柄が該当する。後述する「所定の表示態様の一部」には、リーチ図柄等のような図柄の組み合わせや、単図柄が該当する。
(5)「遊技者に有利な遊技条件となる特典」には、例えば図柄変動期間の短縮(以下「時短」と呼ぶ。)や時短回数,当たり確率の変更(以下「確率変動」と呼ぶ。),入賞に伴う払い出し個数の変更,所要のラウンド数で行う大当たり遊技,入賞装置やゲート等に備えた可動部(蓋,羽根,翼片等)の作動などのような諸態様、あるいはこれら二以上の要素を任意に組み合わせた態様が該当する。
(6)表示区域にかかる「演出」には、一または二以上の表示区域に対応して伝達媒体を通じて対象者(主として遊技者)に伝達可能な全て手段を含む。例えば表示パターンに従って図柄を表示する演出や、点灯パターンに従って表示灯を点灯(点滅を含む)する演出、音パターンに従って音(音声,音楽,効果音等)を出す演出、振動パターンに従って装置,部材を振動する演出、動作パターンに従って可動体を作動する演出などが該当する。また、所定の表示態様の全部または一部を構成することを予告する演出であってもよく、当該所定の表示態様の全部または一部を構成したことを報知する演出であってもよい。表示区域と演出との関係は任意であって、一の表示区域に対して一または二以上の演出を行なってもよく、二以上の表示区域に共通する一の演出を行なってもよく、二以上の表示区域に対して二以上の演出を行なってもよい。伝達媒体には、表示部(表示器),表示灯,音響装置,振動体,可動体などが該当する。演出と伝達媒体との関係は任意であって、一の伝達媒体を用いて一または二以上の演出を行なってもよく、二以上の伝達媒体を用いて共通する一の演出を行なってもよく、二以上の伝達媒体を用いて二以上の演出を行なってもよい。
当該手段1によれば図1に模式的に示すように、抽選表示用図柄と装飾用図柄とのうち少なくとも抽選表示用図柄を表示可能な表示部8を備え、表示部8に表示される抽選表示用図柄が所定の表示態様を構成することを条件として遊技者2に有利な遊技条件となる特典を与えるように構成する。また、表示部8を二以上の表示区域に分割し当該分割した各表示区域について所定の表示態様を構成可能に抽選表示用図柄を表示する分割表示手段6aと、二以上の演出にかかるデータを記録可能な演出記録手段6dと、その演出記録手段6dに記録した二以上の演出のいずれかを用いてかつ二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる演出実行手段6bとを備える。このうち図柄が所定の表示態様になることを条件として遊技者2に特典を与える制御は、例えば遊技制御部4等が行う。また、分割表示手段6a,演出記録手段6d,演出実行手段6bの全部または一部は、表示部8において図柄を表示制御する表示制御部6の一手段である。分割表示手段6aが分割した二以上の表示区域において、演出実行手段6bは演出記録手段6dに記録した二以上の演出のいずれかであって二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出を他の表示区域にかかる演出とは異ならせる。図1に示す上から三段目の例では四つの表示区域8a,8b,8c,8dに分割し、同じく四段目の例では各表示区域にかかる演出を異ならせている。よって遊技者2は、どのような二以上の演出が行われるかを楽しむことができる。
なお、表示部を二以上の表示区域に分割するタイミングと、演出を異ならせるタイミングとは、同時であってもよく非同時であってもよい。また、演出を異ならせるタイミングは図柄の変動を開始した後であれば任意のタイミングに設定可能である(例えば、リーチ図柄等のように所定の表示態様の一部を構成する時など)。特に遊技者2に有利な遊技条件になるか否かを乱数等で抽選表示用図柄の変動停止前に決定する場合には、所定の表示態様の一部を構成する前に演出を異ならせてもよい。このようにすれば演出が変化した表示区域では所定の表示態様になるか否かを予告的に遊技者2に報知することが可能になる。
課題を解決するための手段2は、手段1に記載した遊技機において、演出実行手段は、分割した各表示区域にかかる二以上の演出のうち一以上の演出を特典と関連させる遊技機である。当該手段2によれば、演出実行手段6bは分割した各表示区域にかかる二以上の演出のうち一以上の演出を特典と関連させる。このように演出と特典とを関連させると、当該演出を見た遊技者2は特典に対する期待感が向上する。
課題を解決するための手段3は、手段1または2に記載した遊技機において、演出実行手段は、いずれかの表示区域に表示する抽選表示用図柄が所定の表示態様の一部を構成すると演出を異ならせる遊技機である。当該手段3によれば、演出実行手段6bはいずれかの表示区域に表示する抽選表示用図柄が所定の表示態様の一部を構成すると演出を異ならせる。図1に示す上から二段目の例に示す「7」のリーチ図柄が表示されると、同じく上から四段目の例に示すように分割した表示区域でそれぞれ異なる演出を行なっている。よって他の表示区域とは異なる演出を見た遊技者2は、当該異なる演出が行われた表示区域で所定の表示態様の一部を構成したことが分かる。
課題を解決するための手段4は、手段1から3のいずれか一項に記載した遊技機において、演出実行手段は、分割した二以上の表示区域で全て異なる演出を行う遊技機である。当該手段4によれば、演出実行手段6bは分割した二以上の表示区域で全て異なる演出を行う。分割した表示区域の数だけ異なる演出を見た遊技者2は、その数の演出の分だけ楽しむことができる。
課題を解決するための手段5は、手段1から4のいずれか一項に記載した遊技機において、演出実行手段は、表示区域ごとに表示する抽選表示用図柄が所定の表示態様を構成する期待度に応じて前記表示区域ごとに行う演出を異ならせる遊技機である。当該手段5によれば、演出実行手段6bは表示区域ごとに表示する抽選表示用図柄が所定の表示態様を構成する期待度に応じて表示区域ごとに行う演出を異ならせる。期待度と関連する演出を見た遊技者2は、当該期待度を推測できる。
課題を解決するための手段6は、手段1から5のいずれか一項に記載した遊技機において、演出記録手段に記録した二以上の演出がそれぞれ所定範囲内の実行頻度となるように演出の選択を行う演出選択手段を備え、演出実行手段は、前記演出選択手段が選択した演出を用いて、かつ二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる遊技機である。当該手段6によれば、演出記録手段6dに記録した二以上の演出がそれぞれ所定範囲内の実行頻度となるように演出の選択を行う演出選択手段6cを備える。そして、演出実行手段6bは演出選択手段6cが演出記録手段6dに記録された二以上の演出の中から選択した演出を用いてかつ二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる。演出の実行頻度がほぼ均等になって従来の遊技機ではほとんど表示されなかった演出の実行頻度が高まるので、遊技者2はより多くの演出を楽しむことができる。
課題を解決するための手段7は、手段1から6のいずれか一項に記載した遊技機において、分割表示手段は第1条件が成立すると表示部を二以上の表示区域に分割し、演出実行手段は前記分割表示手段によって表示部を分割する前に行う二以上の演出の中から選択する。ここで「第1条件」は遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な任意の条件であって、当該条件は遊技中において不変にしてもよく変化させてもよい。例えば表示する図柄が所定の表示態様の一部(リーチ図柄等)を構成したことや、二以上の表示パターン(リーチパターンや変動パターン等)の中で特定の表示パターンを決定したこと、変動開始時から所定期間を経過したこと等が該当する。このことは第2条件や他の条件等についても同様である。第1条件や第2条件等は同一であってもよく、全部または一部が他と異なってもよい。
当該手段7によれば、第1条件が成立してから分割表示手段6aは表示部8を二以上の表示区域に分割するので、当該分割を見た遊技者2は第1条件の成立が分かる。また、演出実行手段6bは分割前に行なっていた二以上の演出の中から選択し、二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出と他の表示区域にかかる演出とを異ならせる。よって、遊技者2は一部の演出については分割の有無に関わらず楽しむことができる。
課題を解決するための手段8は、手段1から7のいずれか一項に記載した遊技機において、第2条件が成立すると二以上の表示区域のうち一以上の表示区域を他の表示区域よりも拡大して表示する拡大表示手段を有する。当該手段8によれば、拡大表示手段6eは第2条件が成立すると二以上の表示区域8a,8b,8c,8dのうち一以上の表示区域を他の表示区域よりも拡大して表示する。図1に示す上から五段目の例では表示区域8bを拡大表示している。このように拡大して表示された表示区域を見た遊技者2は、当該表示区域にかかる演出(すなわち図柄の表示)が見やすくなる。
本発明によれば、二以上の演出のいずれかであって二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出を他の表示区域にかかる演出とは異ならせたので、遊技者はどのような二以上の演出が行われるかを楽しむことができる。
本発明の概要を模式的に示す図である。 パチンコ機の外観を示す正面図である。 複合装置の外観と図柄群の構成とを示す図である。 メイン制御基板と表示制御基板の概略構成を示すブロック図である。 始動口処理の手続きを示すフローチャートである。 変動停止処理の手続きを示すフローチャートである。 図6に続く変動停止処理の手続きを示すフローチャートである。 特別図柄表示器における表示例を示す図である。 特別図柄表示器における表示例を示す図である。 特別図柄表示器における表示例を示す図である。 特別図柄表示器における表示例を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機としてのパチンコ機に本発明を適用した例であって、リーチに達した(所定の表示態様の一部を構成した)後に演出を異ならせる態様である。当該実施の形態は、図2〜図10を参照しながら説明する。
まず図2に示すパチンコ機10の遊技盤12上には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ58を有するゲート32、パチンコ球が通過可能な通過口24,62、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ60を有する始動口30、ソレノイド54によって開閉可能な開閉蓋74を有する大入賞口34、後述するように特別図柄表示器22や保留球ランプ20,28等を複合的に有する複合装置14、その他に一般の入賞口や風車,障害釘などを適宜に配置している。
遊技盤12の下方には、パチンコ機10に対して指示を行うための操作ボタン48(操作部)や、タバコの吸い殻等を入れる灰皿46、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿44、遊技者2が触れているか否かを検出するタッチセンサ42を備えたハンドル40、賞球の受皿である上皿38の内部に設けられて音(音声,効果音,音楽等を含む。)を出すスピーカ50などを備える。また、ガラス枠18(金枠)の開放を検出する枠開放センサ36や、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置したランプ類16(発光体)を備える。さらに、上皿38の上方には球貸を指示する球貸スイッチ64や、プリペイドカードの返却を指示する返却スイッチ72等を備える。
ところで遊技盤12に設けた通過口24には、普通図柄の表示が可能な普通図柄表示器26を備える。普通図柄表示器26は一個以上の発光体(例えば緑色や赤色等を発するLED等)を有し、パチンコ球がゲート32を通過すると変動し始め所要期間(例えば10秒間)を経過すると停止する。例えば発光体の点滅等によって普通図柄が特定の表示態様(具体的には特定のLEDが赤色で点灯する状態)になると、ソレノイド等によって下部始動口68の蓋を一定期間(具体的には4秒間)だけ開ける。大入賞口34は上述した開閉蓋74の他に、パチンコ球が大入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能な特別領域としてのVゾーン56や、賞球を払い出すにとどまる通常領域等を有する。パチンコ球を検出するために、Vゾーン56にはVゾーンセンサ52を、通常領域には入賞センサ70をそれぞれ備える。また、大入賞口34の下方には入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ66を備えた下部始動口68(始動口30と同等の機能)を設ける。始動口30や下部始動口68は、いずれもパチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球を払い出す。
図3(A)において図2を部分的に拡大して示す複合装置14は、特別図柄の表示が可能な特別図柄表示器22、普通図柄の変動中にゲート32を通過したパチンコ球の個数を表示する保留球ランプ20、特別図柄の変動中に始動口30や下部始動口68に入賞したパチンコ球(すなわち保留球)の個数を表示する保留球ランプ28、通常の入賞口として天入賞口76(いわゆる天穴)等を有する。ここで、保留球ランプ28の表示によって認識できるパチンコ球の個数を「保留球数」と呼ぶ。保留球ランプ20,28は、それぞれが一個以上の発光体(例えば4個のLED)からなる。
特別図柄表示器22には例えば液晶表示器を用い、文字,記号,符号,図形,映像などの図柄からなる特別図柄(抽選表示用図柄)や背景図柄(装飾用図柄)等を表示する。特別図柄表示器22の表示画面92には一以上の表示部8を同時または非同時に表示可能とし、所定のタイミングに達すると表示部8を二以上の分割画面を表示可能に構成する。例えば、通常状態では表示画面92のほぼ全部を表示部8とし、所定のタイミングに達すると表示部8を二以上の分割画面に分割する態様が該当する。分割した分割画面ではそれぞれが図柄の変動を可能に構成し、さらに全部の分割画面で同期して同一の表示パターンに基づいて図柄を表示したり、全部の分割画面で異なる場合を含めて一以上の分割画面で他の分割画面とは異なる表示パターンに基づいて図柄を表示可能に構成する。そして、いずれかの分割画面で大当たり図柄(所定の表示態様;例えば図柄の組み合わせ「777」等)になると大当たり遊技等のように遊技者2に有利な遊技条件となる特典を与えるように構成する。全ての分割画面78,80,88,90でリーチ状態になっている図3(A)に示す例では、抽選表示用図柄や装飾用図柄等が異なる等のように演出をそれぞれ異ならせている。
ここで表示部8や分割画面78,80,88,90で各々行う図柄の表示(変動や停止)には、図3(B)に示す例のように同じ数字の組み合わせからなる10個の特別図柄(単図柄)で構成した左図柄94a,中図柄96a,右図柄98a、左図柄94b,中図柄96b,右図柄98b、左図柄94c,中図柄96c,右図柄98c等を用いる。これらの左図柄,中図柄,右図柄の組み合わせは図柄群の構成数,色彩,配列等を異ならせているが、図柄の形状,色彩,大きさ,背景等を異ならせてもよい。図3(A)の例に示す分割画面80,90における左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82は左図柄94a,中図柄96a,右図柄98aを用いた図柄の変動である。同様に分割画面88における左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82は左図柄94b,中図柄96b,右図柄98bを用いた図柄の変動である。さらに同様に分割画面78における左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82は左図柄94c,中図柄96c,右図柄98cを用いた図柄の変動である。
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するメイン制御基板100と、そのメイン制御基板100から送られた表示指令(例えば変動停止時の図柄や表示パターン等を含む信号)を受けて特別図柄表示器22に図柄を表示する表示制御基板200とについて、これらの一構成例を示した図4を参照しながら説明する。これらのメイン制御基板100および表示制御基板200は、いずれも例えばパチンコ機10の背面側に設ける。
遊技制御部4に相当するメイン制御基板100は、CPU(プロセッサ)110を中心に構成する。当該メイン制御基板100は、演出記録手段6dに相当して遊技制御プログラム,所要のデータ(例えば大当たり値等),演出を実現するために必要なデータ(例えば点灯パターン,音パターン,振動パターン,動作パターン等)などを格納するROM112、各種乱数や信号等のデータを格納するRAM114、各種の入力装置から送られた信号を受けてメイン制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換する入力処理回路102、CPU110から送られた作動データを受けて各種の出力装置(例えばソレノイド54等)を作動させる出力処理回路104、CPU110から送られた表示データを受けて発光体の表示(点灯を含む。)を制御する表示制御回路106、表示制御基板200や枠制御基板300等に所要の信号を送る通信制御回路116等を有する。これらの構成要素は、いずれもバス118に互いに結合する。
CPU110はROM112に格納した遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する始動口処理等の手続きを実現するためのプログラムをも含む。ROM112にはEPROMを用い、RAM114にはSRAMを用いるが、他種のメモリ(EEPROM,DRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いてもよい。入力処理回路102が検出信号等を受ける入力装置には、例えば始動口センサ60,66や、ゲートセンサ58、入賞センサ(Vゾーンセンサ52等)、操作ボタン48、他のセンサ(枠開放センサ36,タッチセンサ42等)等が該当する。出力処理回路104が信号を出力する出力装置には、例えばソレノイド54等が該当する。表示制御回路106が表示制御する発光体としては、例えばランプ類16や保留球ランプ20,28、普通図柄表示器26等が該当する。通信制御回路116は、必要に応じてホールコンピュータ等にも所要のデータを伝達可能である。
次に、表示制御部6に相当する表示制御基板200はCPU210を中心に構成し、演出記録手段6dに相当して演出のための表示制御プログラムや表示データ(例えば表示指令に対応する表示情報や、図柄の変動や停止を含めた表示パターン等)などを格納するROM202、表示指令,表示情報等のデータや入出力信号を格納するRAM204、メイン制御基板100から送られたデータを受信してCPU210やRAM204等に送る通信制御回路206、所要の図柄を予め記憶しておき表示指令等を受けると生成するキャラクタジェネレータ212、CPU210から送られた表示情報を受けて特別図柄表示器22に加工した図柄を表示するVDP(Video Display Processor)214等を有する。これらの構成要素は、いずれもバス208に互いに結合する。
CPU210はROM202に格納した表示制御プログラムを実行して特別図柄表示器22に図柄を表示する。ROM202にはEPROMを用い、RAM204にはDRAMを用いるが、上述した他種のメモリを用いてもよい。通信制御回路206は、必要に応じてホールコンピュータ等にも所要のデータを伝達可能である。キャラクタジェネレータ212が生成する図柄データとしては、例えば文字(英数字や漢字等),図柄(抽選表示用図柄や装飾用図柄等),静止画,動画(アニメーション等),映像などが該当する。VRAMやパレットRAM等を有するVDP214は、表示情報を受けてキャラクタジェネレータ212が生成した図柄データを読み込み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なってVRAMやパレットRAMに図柄データを展開した上で、最終的に映像信号や同期信号等を特別図柄表示器22に出力する。スプライト処理を実行して実現するスプライト機能によって、表示部8を二以上の分割画面に分割したり、分割画面の数を増減したり、一以上の分割画面で他の分割画面とは異なる表示パターンに基づいて図柄を表示する等を容易に実現できる。
なお、メイン制御基板100から送られた指令信号を受けて各種装置の作動を制御する枠制御基板(賞球制御基板)300や他の基板等については、本発明の要旨と関連しないために具体的な構成の図示や説明を省略する。上記各種装置としては、例えばハンドル40が操作されるとパチンコ球を発射する発射装置や、球貸しや賞球のためにパチンコ球の払い出しを行う払出装置などが該当する。
上述のように構成したパチンコ機10において、本発明を実現するためにメイン制御基板100で行う手続きについて図5〜図7を参照しながら説明する。ここで図5には始動口30に対するパチンコ球の入賞判別を実現する始動口処理の手続きを、図6,図7には表示部8を二以上の分割画面に分割するとともに図柄の変動と停止を実現する変動停止処理の手続きをそれぞれフローチャートで示す。始動口処理は図4に示すメイン制御基板100のROM112に格納している遊技制御プログラムをCPU110が適当なタイミングで実行することで実現し、変動停止処理は表示制御基板200のROM202に格納している表示制御プログラムをCPU210が適当なタイミングで実行することで実現する。なお、説明を簡単にするために次の制限を付ける。第1に、始動口30と下部始動口68は同等に機能するので、始動口30を例に説明する。第2に、実際のパチンコ機では変動中に始動口30にパチンコ球が入賞すると、所定個数(例えば4個)を上限として次回の変動を一時的に保留して保留球ランプ28を点灯し、今回の変動を終えた後に保留球数の範囲内で続けて次回以降の変動を行う。よって保留球数が0個(保留球ランプ28が全て消灯の状態)のときであって始動口30に1個のパチンコ球が入賞したときを想定する。
図5において遊技制御部4の一部を具体化した手続きに相当する始動口処理では、まず始動口30にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS10〕。例えば図2,図4に示す始動口センサ60からの検出信号があれば入賞した(YES)と判別し、当該検出信号がなければ入賞していない(NO)と判別する。もし始動口30にパチンコ球が入賞すると(YES)、図柄の変動を行うか否かを判別する〔ステップS12〕。例えば、現在の遊技状態が変動中または大当たり遊技中であるか否かによって判別する。もし図柄の変動を行う場合には(NO)、各種乱数を読み込んでRAM114に記憶するとともに表示パターン,画面分割の有無,分割画面の数等を決定する〔ステップS14〕。例えば、読み込んだ図柄表示用乱数RCに基づいてROM112等に記憶した所定のテーブルを参照して二以上の表示パターンの中から一以上の表示パターンを決定したり、ROM112に記憶した所要のデータに基づいて画面分割を「有」に決定したり、分割画面の数を「4」に決定する。
ここで各種乱数としては、例えば大当たりか否かを決定するための大当たり判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAによって大当たりと決定したときに特別図柄表示器22に表示する大当たり図柄(所定の図柄表示態様)を特定するための大当たり図柄用乱数RB、変動を始めてから停止するまでの表示パターンを特定するための図柄表示用乱数RC、分割して表示する分割画面の数や増減パターン等を決定するための分割表示用乱数RD等が該当する。また「表示パターン」とは図柄の変動を実現する変動パターンやリーチパターン等を含めて特別図柄表示器22に表示する順序を意味し、例えば図4のROM202やRAM204等の記録手段に二以上を予め記憶(記録)しておく。当該記録手段に記憶しておく表示パターンの構成内容やパターン数等は不変としてもよく、任意のタイミングで増減したり内容を変化させてもよい。二以上の表示部や二以上の分割画面で図柄の変動を実現する場合には変動速度や変動方向,停止時期や順番等をも別個に決定してもよい。図柄の変動には、リールの回転を模した通常変動や、画面上の所定位置を中心に任意方向に任意距離だけ揺れ動かす態様の正逆変動、二以上の変動を同期させて行う同期変動、全ての変動を同期させて行う全図柄同期変動などがある。どの変動を行うかは任意であり、遊技状態等に応じて表示パターンを決定すると遊技者2に期待感を持たせることができる。
ステップS14で記憶した各種乱数に基づいて、途中で行い得るリーチ表示を含み変動を始めてから停止するまでの図柄の変動を特別図柄表示器22で実現するために変動停止処理を実行する〔ステップS16〕。この変動停止処理は表示制御部6の一部を具体化した手続きであって、図6,図7を参照しながら説明する。ここで、図6と図7との間は結合子J1,J2,J3,J4を介して各々処理が継続する。また、図6のステップS38は分割表示手段6aの一部を具体化した処理に相当し、図6のステップS42は演出選択手段6cの一部を具体化した処理に相当し、図6のステップS44は演出実行手段6bの一部を具体化した処理に相当し、図7のステップS50は拡大表示手段6eの一部を具体化した処理に相当する。
図6においてメイン制御基板100から表示制御基板200に1回以上適時に送られた所要の表示指令に基づいて実現される変動停止処理では、まずステップS14で決定した表示パターンや表示部の数等を表示制御基板200に表示指令を送って、当該表示指令に含む表示パターンに基づいて変動を開始する〔ステップS30〕。通常は、表示画面92のほぼ全部を表示部8として変動を始める。その後、ステップS14で決定した表示パターンが特定の表示パターンであるときは(ステップS32のYES)、ステップS30で図柄を変動し始めてから所定期間(一定でも不定でもよい。例えば10秒間)を経過するまで待機した後〔ステップS34〕、第1条件が成立したとして表示画面92において一以上の演出を行う〔ステップS36〕。当該一以上の演出は、例えば表示パターンに従って図柄を表示する演出や、点灯パターンに従ってランプ類16等を点灯する演出、スピーカ50から音を出す演出などが該当する。
そして、ステップS14で決定した分割画面の数に対応して表示画面92(表示部8)を分割する〔ステップS38〕。図3(A)に示す例では、表示画面92を四つの分割画面78,80,88,90に分割している。表示画面92を分割した後も変動を継続し、いずれかの分割画面でリーチに達したときにのみ(ステップS40のYES)、表示画面92を分割する前に行なった二以上の演出のうち一以上の演出を選択し〔ステップS42〕、当該リーチに達した分割画面にかかる演出を他の分割画面にかかる演出と異ならせる〔ステップS44〕。一以上の分割画面にかかる演出を異ならせるステップS44では、分割した分割画面の数だけ演出を行うことも可能である。さらに一の分割画面にかかる演出を二以上行えるように構成すれば、記憶容量や実行時間等に制限される範囲内で任意数の演出を実行することが可能になる。その一方、一部の演出については分割の有無に関わらず行われるので、遊技者2は違和感なく楽しむことができる。分割した分割画面の数だけ演出と異ならせる場合には、その数だけ図柄の表示による演出を遊技者2は楽しむことができる。
ここで特別図柄表示器22における表示の演出には、例えばリーチパターンや変動パターン等のような表示パターンを異ならせたり、特別図柄等のような抽選表示用図柄(図柄数や配列等の構成,図柄の形状,図柄の色彩等)を異ならせたり、背景図柄等のような装飾用図柄を異ならせたりする。こうすると、遊技者2はどの分割画面でリーチになったかが一目で分かる。必要に応じて、ランプ類16等のような表示灯を点灯パターンを異ならせたり、スピーカ50から出す音を異ならせたり、ハンドル40を振動させたり、キャラクタ体等のような可動体を全体または部分的に動かしてもよい。よって遊技者2は特別図柄表示器22を見ていなくても、リーチに達したこと等の遊技状態を認識することができる。
なお、ステップS42ではROM112やROM202等に記憶させた二以上の演出が所定範囲内の実行頻度となるように一以上の演出を選択して決定してもよい。二以上の演出について所定範囲内で実行頻度を調整する方法は任意であるが、例えば他の演出に比べて実行回数の少ない演出の中から順番や乱数等に基づいて選択して決定する。こうすれば二以上の演出について実行頻度がほぼ均等になって従来のパチンコ機ではほとんど表示されなかった演出の実行頻度が高まるので、遊技者2はより多くの演出を楽しむことができる。また、ステップS44ではROM112やROM202等に記憶させた二以上の演出の中から一以上の演出を用いて一以上の分割画面にかかる演出と他の分割画面にかかる演出とを異ならせてもよい。こうすれば分割前の演出とは無関係の演出が行われる場合があるので、遊技者2はより多くの演出を楽しむことができる。さらに、ROM112やROM202等に記憶させた二以上の演出の中から特典と関連する演出を選択すると、その演出を認識した遊技者2は特典を期待しながら遊技することができる。そして、大当たり図柄(所定の表示態様を構成)になる期待度に応じて演出を異ならせると、その演出を認識した遊技者2はどの分割画面にかかる演出が期待度が高いか否かを推測することができる。
図7に移って、リーチに達した分割画面について拡大表示を行うか否かを判別する〔ステップS48〕。例えば、大当たりになる確率やリーチに達する確率が所定値(具体的には50%)を超えるか否かで判別する。拡大表示を行うと判別した場合にのみ(YES)、第2条件が成立したとしてリーチに達した分割画面を他の分割画面よりも相対的に大きく表示する〔ステップS50〕。例えば表示画面92を分割画面78,80,88,90に分割した図3(A)に示す例において、分割画面78を分割画面80,88,90よりも相対的に大きく表示する。このように拡大して表示された分割画面を見た遊技者2は、当該分割画面にかかる表示の演出(具体的には図柄の表示)が見やすくなる。
ステップS50において分割画面を拡大表示した後、あるいはステップS40においてリーチに達しないときは(NO)、全部または一部の分割画面について変動を停止して図柄の停止表示を行う〔ステップS52〕。分割画面ごとに異なる表示パターンで変動を行えば、見掛け上は変動の数だけ抽選が行われているように遊技者2は認識する。特に表示パターンと大当たりとが関係する場合には、遊技者2は特典を獲得する期待感をもって特別図柄表示器22を見るようになる。特にステップS50を実行して一部の分割画面が拡大表示されている場合には、当該分割画面で変動を停止すると見掛け上の抽選結果を容易に認識できる。
変動している図柄がステップS52で外れ図柄(所定の表示態様以外の表示態様を構成)になると(ステップS54のNO)、拡大表示している分割画面がある場合には元の大きさに戻し〔ステップS56〕、変動を停止した分割画面では抽選終了を表示して遊技者2に報知する〔ステップS58〕。抽選終了の表示例としては、抽選表示用図柄と装飾用図柄とのうち一方または双方(すなわち抽選表示用図柄のみ、装飾用図柄のみ、抽選表示用図柄および装飾用図柄)であって分割画面内に表示する全部または一部の図柄について、文字や記号(例えば「終了」の文字や×印等)の付加や置換、図形(例えば四角形や円形等)、キャラクタ等の図柄(例えば泣き顔等)、色彩(一色または二色以上;例えば黒色)の表示、砂嵐状態(ホワイトノイズ)、特殊効果(網掛け,ネガポジ反転,上下左右斜め反転,カラー/白黒切換,輝度変化,色彩変化,モザイクやぼかし等)などによって表示したり、これらのうち二以上を任意に組み合わせて表示する。例えば文字の付加では、抽選表示用図柄に模様として貼り付けたり、装飾用図柄として抽選表示用図柄に重ねて表示する。こうした表示は遊技者2が一目で認識できるので、どの分割画面が未抽選または抽選中であって、どの分割画面が抽選を終了したかが分かり易くなる。特に抽選を終了した分割画面について変動停止時の表示内容(図柄等)が認識不能な態様で表示すると、どの分割画面で抽選を終了したかを図柄が認識不能か否かで容易に判別できる。
上述したステップS40からステップS58まで(ステップS46を除く)の処理は、分割した全ての分割画面で見掛け上の抽選を終了(図柄の変動停止)するまで繰り返し実行する〔ステップS60〕。こうして全ての分割画面で抽選を終了すると(ステップS60のYES)、二以上の分割画面に分割していた表示部8を必要に応じて単一画面表示に戻し〔ステップS62〕、変動停止処理を終了する。単一画面表示は、分割していた二以上の分割画面のうち一以上の分割画面を表示してもよく、画面分割とは無関係の図柄(例えば大当たり表示,外れ表示,遊技情報等)で表示してもよい。一方、ステップS54において分割した二以上の分割画面のうち一以上の分割画面で変動している図柄が大当たり図柄(所定の表示態様を構成)になると(YES)、抽選終了と同様に単一画面で表示を行なった後〔ステップS62〕、変動停止処理を終了する。図6に戻って、ステップS14で決定した表示パターンが特定の表示パターンでないときは(ステップS32のNO)、外れ図柄で変動を停止した後〔ステップS46〕、そのまま変動停止処理を終了する。
図5に戻ってステップS16の変動停止処理を終えると、大当たりか否かを判別する〔ステップS18〕。外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパチンコ機10の場合では、上述した大当たり判定用乱数RAに基づいて大当たりか否かを判別する。もし、大当たりと判別したときは(YES)、賞球を得る機会を遊技者2に与えるために大当たり処理を実行する〔ステップS20〕。大当たり処理は、例えば大入賞口34の開閉蓋74を一定期間(具体的には30秒間)だけ開放し、当該大入賞口34等に入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等のような大当たり遊技を実現する。当該大当たり処理の具体的な手続きについては周知であるので、その説明および図示を省略する。一方、ステップS10の判別で始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(NO)や、ステップS12の判別で図柄の変動を行わない場合(YES)、あるいはステップS18の判別で外れたならば(NO)、いずれもそのまま始動口処理を終了する。
なお、必要に応じて特別図柄表示器22に停止して表示された特別図柄が大当たり図柄と一致するか否かによって大当たりか否かを判別してもよく、ステップS18自体を実行せずにステップS20の大当たり処理を実行してもよい。また大当たり処理の前後には、必要に応じて次回以降の抽選で大当たり図柄になる期待度(確率)を変える確率変動処理を実行してもよい。こうすれば、次回以降の大当たりを期待する遊技者2の期待感を向上させることができる。
次に、図5〜図7に示す各処理を実行して特別図柄表示器22で抽選を行う一例について図8〜図10を参照しながら説明する。図8〜図10に示す表示例は大当たりになるケースの一例であって、他の大当たりになるケースや数多く発生する外れになるケースについては図示と説明を省略する。なお、二以上の分割画面でそれぞれ行う抽選表示は見掛け上のものである。また図柄変動の停止は、再変動を行う表示パターンを含めて最終的に停止した状態を示す。
まず初期状態(電源投入時やリセット時等)における特別図柄表示器22の画面は、図8(A)に示す例のように表示画面92のほぼ全部を表示部8とする。パチンコ球が始動口30に入賞すると、表示画面92で左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82を始める{図6のステップS32}。各図柄変動の変動方向はそれぞれ任意であるが、図8(A)に示す例では画面下方向(矢印D2方向)に向かってそれぞれ変動している。表示画面92で図柄の変動を始めた後、特定の表示パターンであって変動開始から所定期間を経過すると{図6のステップS32,S34でともにYES}、表示画面92を分割して表示する{図6のステップS36}。図8(B)に示す例では四つの分割画面78,80,88,90にほぼ均一に分割しており、それぞれの分割画面では対応する表示パターンに従って左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82を継続している。また、分割画面78,80,88,90ではそれぞれ背景図柄を異ならせているが、二以上の分割画面について同一の背景図柄や連続する背景図柄を表示してもよい。なお、表示画面92に表示する背景図柄と分割画面78,80,88,90に表示する背景図柄とは同じ図柄を用いてもよく、一部または全部が異なる図柄を用いてもよい。
分割後の分割画面90において左図柄変動86と右図柄変動82を終えて停止したとき、図8(C)に示す例のように左図柄94aが図柄「7」になり、右図柄98aが図柄「8」になる場合がある{図7のステップS52}。この場合における図柄の組み合わせ「7x8」(xは変動中を意味し、以下同様である。)は外れ図柄に該当するので{図7のステップS54でNO}、分割画面90に抽選終了を表示する{図7のステップS56}。図9(A)に示す例では、変動停止時の図柄の組み合わせ「7x8」を視認不能にして砂嵐90aを分割画面90に表示している。よって当該砂嵐90aを一目見た遊技者2は、分割画面90における見掛け上の抽選が外れで終わったことが分かる。
抽選を終了せずに未だ図柄の変動を継続している他の分割画面があるとき{図7のステップS60でNO}、いずれかの分割画面で変動している図柄がリーチ図柄(所定の表示態様の一部を構成)になると{図6のステップS40でYES}、その後にリーチに達した分割画面にかかる演出を他の分割画面にかかる演出と異ならせるとともに{図6のステップS44}、当該分割画面を他の分割画面と相対的に大きく表示する{図6のステップS50}。図9(B)に示す例では分割画面78でリーチ図柄「5x5」を構成した左図柄94a,右図柄98aを表示している。また図9(B)の表示を行なった後に表示する図9(C)に示す例では、分割画面78を他の分割画面に比べて大きく表示するとともに、リーチに達したときまで用いていた白抜きの左図柄94a,右図柄98aを黒塗りの左図柄94c,右図柄98cに切り替えて図柄を異ならせている。
当該分割画面78にかかる表示パターンで中図柄変動84を継続し、図9(C)の例に示す二点鎖線のように中図柄変動84を終えて中図柄96cが図柄「6」になると{図6のステップS52}、左図柄94c,中図柄96c,右図柄98cの組み合わせ「565」は外れ図柄である{図7のステップS54でNO}。よって、図10(A)に示す例のように拡大表示していた分割画面78を元の大きさに戻して表示し{図7のステップS56}、変動停止時以降には分割画面78に抽選終了を示す「はずれ」の文字78aを表示する{図6のステップS58}。このように抽選終了の表示内容は分割画面ごとに異ならせてもよく、砂嵐90aまたは文字78aによって共通して表示してもよい。よって特別図柄表示器22を見た遊技者2は分割画面78,90で抽選が終了し、分割画面80,88で抽選中であることが一目で分かる。しかも分割画面78では文字78aで表示されているので、見掛け上の抽選結果が明確である。なお図10(A)に示す例では左図柄94c,右図柄98cと中図柄96cとで図柄の大きさと上下位置を異ならせているが、ほぼ同じ大きさと上下位置で表示してもよい。
さらに未だ図柄の変動を行なっている分割画面においてリーチ図柄になると、上述した分割画面78の場合と同様の表示を行う{図6のステップS40〜図7のステップS52}。すなわち図10(B)に示す例では、分割画面88にリーチ図柄「7x7」を構成した左図柄94a,右図柄98aを表示している。また図10(C)に示す例では、分割画面88を他の分割画面に比べて大きく表示するとともに、左図柄94a,右図柄98aとは別の色彩からなる左図柄94b,右図柄98bに切り替えて図柄を異ならせている。
そして、図10(C)において二点鎖線で示すように中図柄変動84を終えて中図柄96bが図柄「7」になると{図6のステップS52}、左図柄94c,中図柄96c,右図柄98cの組み合わせ「777」は大当たり図柄である{図7のステップS54でYES}。よって「大当り」の文字を表示する等して遊技者2に報知し{図7のステップS62}、遊技者2に特典を与えるべく大当たり遊技を実行する{図5のステップS18,S20}。なお上述した例では表示画面92のほぼ全部に分割画面78を拡大表示していたので、ステップS62において単一画面で分割画面78を表示してもほとんど変化が見られない。ステップS62で変化が見られるのは、分割画面78等を表示画面92の一部に表示していた場合である。単一画面表示により図柄が大きく表示されるので、遊技者2は大当たりに達したことを容易に認識できる。
上述した実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)表示画面92(表示部8)を分割画面78,80,88,90(二以上の表示区域8a,8b,8c,8d)に分割し{図6のステップS36;分割表示手段6a}、一以上の分割画面にかかる演出を他の分割画面にかかる演出とは異ならせた{図6のステップS44;演出実行手段6b、図9(C),図10(C)を参照}。よって一個のパチンコ球が始動口30に入賞して始まる図柄の変動に伴って二以上の演出を行うので、遊技者2はその演出を楽しむことができる。特に特別図柄表示器22を備えたパチンコ機10(遊技機)においては、遊技者2は遊技中に表示の内容に注目しているため、表示の演出を行うのは効果的である。上述した演出内容の他に、例えば抽選表示用図柄の変動方向を通常状態とリーチ状態とで異ならせる演出や、抽選表示用図柄の大きさ,形状,色彩等を通常状態とリーチ状態とで異ならせる演出が特に有効である。また、例えばキャラクタや背景等の装飾用図柄を用いる演出としては、特定のキャラクタを出現させたり背景を通常状態とリーチ状態とで異ならせるような演出が有効である。これらを適宜組み合わせて演出を行えば効果がさらに高まる。さらに、表示の演出に代えて(あるいは加えて)、音,振動,作動等のような演出を行う場合には特別図柄表示器22を見ていなくても特定の遊技状態に達したことが分かる。
(2)分割した分割画面78,80,88,90にかかる二以上の演出のうち、一以上の演出を特典と関連させた{図6のステップS44;演出実行手段6b}。このように演出と特典とを関連させると、当該演出を認識した遊技者2は特典に対する期待感が向上する。特典と関連させた表示の演出は上述した実施の形態の他に、例えば大当たりやリーチ等を予告する予告表示であってもよい。当該予告表示は変動の開始時から停止時までの間に行うが、特に遊技者2に特典に対する期待感を持たせる目的としてはリーチ前に行うのが望ましい。一般に図柄の変動による抽選で大当たりになる確率は低く設定されている(例えば320分の1等)ので、大半の抽選結果は外れとなる。そのため、単に抽選表示用図柄を変動表示させ、停止表示態様によって抽選結果を遊技者2に報知するだけではどうしても遊技が単調になる。大当たりになることを強く期待する遊技者2は、余りにも外れが続くと遊技を続行する意欲を失ってしまう。そこで遊技者2に付与する特典に関連させて演出を行えば大当たりになるのを期待させる表示が増えるので、遊技者2の遊技意欲を維持させることができる。
(3)いずれかの分割画面78,80,88,90に表示する特別図柄(左図柄94a,中図柄96a,右図柄98a等;抽選表示用図柄)がリーチ図柄(所定の表示態様の一部を構成)になると演出を異ならせた{図6のステップS40,S44;演出実行手段6b}。こうすれば他の分割画面とは異なる演出を見た遊技者2は、当該異なる演出が行われた分割画面でリーチに達したことが分かる。
(4)分割した二以上の分割画面78,80,88,90で全て異なる演出を行なった{図6のステップS44;演出実行手段6b、図9(A),図9(C),図10(C)を参照}。分割した分割画面の数だけ異なる演出を見た遊技者2は、その数の演出の分だけ楽しむことができる。
(5)分割画面ごとに表示する特別図柄が大当たり図柄(所定の表示態様を構成)になる期待度に応じて分割画面ごとに行う演出を異ならせた{図6のステップS44;演出実行手段6b}。このように期待度と関連する演出を見た遊技者2は、当該期待度を推測することができる。
(6)ROM112やROM202等(演出記録手段6d)に記憶した二以上の演出がそれぞれ所定範囲内の実行頻度となるように演出の選択を行なった{図6のステップS42;演出選択手段6c}。こうして選択した演出を用いてかつ二以上の分割画面のうち一以上の分割画面にかかる演出と他の分割画面にかかる演出とを異ならせた{図6のステップS44;演出実行手段6b}。演出の実行頻度がほぼ均等になって従来のパチンコ機ではほとんど表示されなかった演出の実行頻度が高まるので、遊技者2はより多くの演出を楽しむことができる。
(7)乱数等に基づいて決定した表示パターンが特定の表示パターンであり(図6のステップS32でYES)、かつ変動開始時から所定期間を経過して初めて(図6のステップS34でYES)、第1条件が成立したとして表示画面92を二以上の分割画面に分割した{図6のステップS38}。よって、表示画面92の分割が行われたのを見た遊技者2は第1条件の成立が分かる。また、分割前に行なっていた二以上の演出の中から選択し{図6のステップS42}、二以上の分割画面のうち一以上の分割画面にかかる演出と他の分割画面にかかる演出とを異ならせた{図6のステップS44}。よって、遊技者2は一部の演出については分割の有無に関わらず楽しむことができる。なお、特定の表示パターンであるときにのみ(図6のステップS32でYES)、あるいは変動開始時から所定期間を経過したときにのみ(図6のステップS34でYES)、画面分割を行うように構成してもよい。こうすれば画面分割の機会が増えるので、特別図柄表示器22を見る楽しみが増える。
(8)大当たりになる確率等が所定値を超えると(図7のステップS48でYES)、第2条件が成立したとしてリーチに達した分割画面を他の分割画面よりも相対的に大きく表示した{図7のステップS50}。このように拡大して表示された分割画面を見た遊技者2は、当該分割画面にかかる演出(すなわち図柄の表示)が見やすくなる。
(9)上述した実施の形態ではリーチの前後で分割画面にかかる演出を異ならせたが、当該演出を異ならせる(変化させる)タイミングは変動開始後であれば任意である{演出変更手段}。例えば、表示画面92を分割する前後で演出を異ならせてもよい。また抽選結果が外れになったことを遊技者2に容易に認識させる目的としては、抽選表示用図柄が外れ図柄の全部または一部になる前後で演出を異ならせる構成としてもよい。こうすれば演出の変化を認識した遊技者2は、抽選結果が外れになったこと等が分かり易くなる。さらに二以上の遊技状態(表示パターンの変化やリーチ等)のタイミングに応じて演出が異なるように変化させると、遊技者2はどのタイミングに達したのかが分かるようになる。
(10)上述した実施の形態では分割画面78,80,88,90について一定の順序で図柄の変動を行い、その後に変動を停止した{図8〜図10を参照}。この形態に代えて二以上の分割画面で同時並行して図柄の変動を行い、その後に変動を停止する構成としてもよい。この構成によれば全体の変動期間を短縮でき、二以上の分割画面でほぼ同時にリーチに達したか否かや抽選結果等が分かる。リーチ時に表示画面92を分割する構成にしたパチンコ機10では、二以上の分割画面78,80,88,90にそれぞれリーチ図柄を表示するとなお分かりやすい{例えば図3(A)を参照}。
〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって表示部と遊技制御部とを備えた遊技機にも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても、二以上の演出のいずれかであって二以上の表示区域のうち一以上の表示区域にかかる演出を他の表示区域にかかる演出とは異ならせたので、遊技者はどのような二以上の演出が行われるかを楽しむことができる。
(2a)上記実施の形態では、表示部8として特別図柄表示器22の表示画面92を適用した{図3,図8〜図10等を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、特別図柄表示器22以外の図柄が表示可能な表示器や表示装置を適用してもよい。当該表示器や表示装置は一以上の任意数であって、その全部または一部分の表示領域を表示部8としてもよい。また上記実施の形態では、表示画面92に一の表示部8を備えた{図3,図8〜図10等を参照}。この形態に代えて、二以上の表示部8を備える構成としてもよい。同様に、一以上の任意数からなる表示器や表示装置について、二以上の表示部8を備える構成としてもよい。これらの二以上の表示部8について全部または一部に本発明を適用することができる。さらに特別図柄表示器22には液晶表示器を用いたが、CRTやLED表示器,プラズマ表示器などのように図柄が表示可能な如何なる表示器を用いてもよい。また、普通図柄表示器26と特別図柄表示器22とを別個に用いたが、同一の表示器で双方を兼用してもよい。これらのいずれの場合であっても、一以上の分割画面にかかる演出を他の分割画面にかかる演出とは異ならせたので、遊技者はどのような二以上の演出が行われるかを楽しむことができる。
(2b)上記実施の形態では、所定の表示態様として大当たり図柄(あるいは大当たり判定用乱数RA等)を適用し、所定の表示態様の一部としてリーチ図柄(あるいは図柄表示用乱数RC等)を適用した{図6のステップS34、図7のステップS52、図8等を参照}。この形態に代えて、大当たり図柄やリーチ図柄以外の図柄を適用してもよい。例えば単図柄や、左図柄94aが「6」で右図柄98aが「7」のように異なる図柄の組み合わせ等が該当する。
(2c)上記実施の形態では、特別図柄表示器22の表示画面92(表示部8)を四つの分割画面78,80,88,90に分割した{図6のステップS36、図8等を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、表示部8の数や、画面分割の有無、分割画面の数等を遊技中に設定し変化させてもよい。例えば所要の乱数(具体的には分割表示用乱数RDや専用の乱数)や、大当たりになる確率(期待度)などに基づいて、ROM112等に記憶した所定のテーブルを参照して決定する態様が該当する。このように表示部8の数,分割画面の数の構成や要素数を遊技状態,日時,乱数等に応じて変化させると面白味が増す。また分割する分割画面の数によってリーチや大当たりになる確率を報知する構成では、分割画面の数を認識した遊技者2は特典を期待する期待感を持って遊技できる。
(2d)上記実施の形態では、第1条件として特定の表示パターンおよび所定期間の経過にかかる条件を適用し{図6のステップS32,S34}、第2条件としてリーチに達したか否かの条件を適用した{図6のステップS40}。この形態に代えて、第1条件,第2条件のうち一方または双方について他の条件を適用してもよい。当該他の条件としては、例えば特定のリーチパターン(スーパーリーチやスペシャルリーチ等)か否か、パチンコ球が入賞口に入賞したりゲートを通過することや、大当たり遊技中であるか否か、可動体(入賞口や入賞装置内に備えた蓋や羽根,可動片など)の状態、大当たり予告等の予告を行うか否か、変動中にリーチパターンが変化するか否か、全ての分割画面や特定の分割画面で変動を停止したか否か等のような条件、あるいは任意に組み合わせた二以上の条件が全て成立することを条件としてもよい。様々な条件を課すことによって、画面分割や拡大表示の態様が色々と変化するので面白味が増す。
(3a)上記実施の形態では、パチンコ球が始動口に入賞したこと等を契機として変動を行う数(変動数)だけ見掛け上の抽選を行う構成とした{図6のステップS38〜図7のステップS52}。言い換えれば、実際には1回しか抽選を行わない。この形態に代えて、変動数に対応して実際に二回以上の抽選を行う構成としてもよい。この場合は特別図柄表示器22等に表示する分割画面の数だけ現実に抽選を行うことになるので、遊技者2は特典を獲得する可能性が高まる。このことは、変動数>抽選数>1の範囲内で抽選を行う場合も同様である。
(3b)上記実施の形態では、特定の表示パターンに決定しかつ変動開始時から所定期間を経過することを条件として表示画面92を二以上の分割画面に分割した{図6のステップS32,S34,S38}。この形態に加えて、第3条件が成立すると、分割画面の数(分割数)を増減して変化させてもよい。第3条件は上述した第1条件,第2条件と同様であるが、例えば上述した特定のリーチパターンで変動するか否か等が該当する。こうすれば画面分割後に分割画面の数が変化してゆくので、特別図柄表示器22を見る面白味が増す。また、上述した特定のリーチパターンの出現頻度を一定率以下に設定すると、特定のリーチパターンで変動するときは遊技者2に大きな期待感を持たせることができる。一方、新規に分割する分割画面の数や、分割画面の数を変化させる場合には、画面分割や分割数の変更を行う前に遊技者2に報知してもよい。報知の方法としては特別図柄表示器22に所要の領域や図柄等を表示する態様に限らず、音声や特定の効果音をスピーカ50から出したり、遊技者2が触れるハンドル40や遊技者2が座る椅子を振動させる等のような態様があり、さらには二以上の報知態様を任意に組み合わせて報知してもよい。こうすれば遊技者2は分割画面の数を予め知ることができ、分割画面の数と特典の確率とが関連している場合には特典を期待する遊技者2の期待感を向上させることができる。
(3c)上記実施の形態では、遊技者2に有利な遊技条件となる特典としては、大当たり処理を実行することで実現する大当たり遊技を適用した{図5のステップS20を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、遊技者2に有利な遊技条件となる他の特典を適用してもよい。例えば、図柄変動期間の短縮(いわゆる時短)や時短回数,大当たりになる確率の変更(いわゆる確率変動),入賞に伴う払い出し個数の変更,入賞装置やゲートに備えた蓋,羽根,可動片等の開閉などのような諸態様、あるいは大当たり遊技を含めて二以上の形態を任意に組み合わせた態様が該当する。この場合であっても、遊技者2は他の特典を期待しながら特別図柄表示器22を見たり、パチンコ遊技を楽しむことができる。
(4)その他に、以下に示すような各形態を実現してもよい。
■二以上の分割画面において演出として表示する装飾用図柄を第4条件に応じて異ならせるように構成する。装飾用図柄は抽選に用いる抽選表示用図柄(特別図柄や普通図柄等)を除く任意の図柄を意味し、抽選表示用図柄の前景または背景に表示する。第4条件は上述した第1条件〜第3条件と同様であるが、例えばリーチになる確率や大当たりになる確率が所定値を超えたか否か等が該当する。こうすれば装飾用図柄を見た遊技者は特典を期待しながら特別図柄表示器22を見たり、パチンコ遊技を楽しむことができる。
■分割画面を拡大する場合には、第5条件に応じて拡大率を異ならせるように構成する。第5条件は上述した第1条件〜第4条件と同様であるが、例えば抽選を終了した分割画面の数に応じて拡大率を高める。こうすれば抽選中の分割画面の数が少なくなるにつれて拡大してゆくので、図柄がより見やすくなる。なお、分割画面を縮小する際に縮小率を異ならせる構成とする場合も同様である。
■特定の分割画面をそのまま表示し続け、他の分割画面を縮小して表示するように構成する。あるいは、特定の分割画面を他の分割画面に比べて相対的に大きく表示するように構成する。こうすれば相対的に特定の分割画面が大きく表示されるので、特定の分割画面で表示される図柄が見やすくなる。
■分割した分割画面の大きさを維持した上で、特定の分割画面に表示する特定の図柄(例えば抽選表示用図柄)のみを大きくするように構成してもよい。例えば図9(B)に示す分割画面78,80,88,90の状態で、特定の分割画面78で表示する左図柄94a,中図柄96a,右図柄98a等(あるいは左図柄変動86,中図柄変動84,右図柄変動82)を図9(C)に示すように大きく表示する態様が該当する。この場合でも特定の図柄等が見やすくなる。
■表示画面92を分割した分割画面78,80,88,90のうち、一以上の分割画面を拡大縮小する際には、拡大縮小の過程をアニメーション等で表示する構成としてもよい。こうすれば、どの分割画面を拡大または縮小するのかがよく分かるとともに、拡大縮小の過程を見る楽しみが増える。
■二以上の分割画面にかかる演出を変化させる(異ならせる)タイミングは変動を開始した後であれば任意であるが、そのタイミングを上記第1条件〜第5条件のうち一以上を満たしたときとしてもよい。こうすれば形態が変化した図柄を見た遊技者2は、第1条件〜第5条件のうち一以上を満たしたことが分かり易くなる。例えば特典の確率とが関連している場合には、図柄の形態が変化すると特典を期待する遊技者2の期待感を向上させることができる。
■表示画面92を分割した二以上の分割画面は図8(B)に示す例のようにほぼ均一としたが、当該二以上の分割画面の大きさ(面積)を不均一としてもよい。この場合には分割画面の大きさと、期待度や特典等とを関連させると、遊技者2に期待感を持たせることができる。また、分割画面をさらに分割する構成としてもよい。こうすれば見掛け上の抽選が増えるので、大当たりになる機会も増える。そのため、特典を期待する遊技者2の期待感を向上させることができる。なお数多くの分割を行うと分割画面の大きさが小さくなるが、注目する分割画面を他の分割画面と相対的に大きくすれば図柄も見やすい。
■特定の分割画面を相対的に大きく表示する場合には、他の分割画面を縮小(あるいはそのままの大きさで)して表示画面92の一部に表示する構成としてもよい。例えば、図6のステップS38を実行して特別図柄表示器22に表示する図8(B)の例に代えて、図11(A)の例に示す表示としてもよい。すなわち、分割画面90を表示画面92のほぼ全部に表示し、他の分割画面78,80,88を表示画面92の隅部(周縁部)に表示する。同様に、図9(B)の例に示す表示に代えて図11(B)の例に示す表示としてもよく、図10(C)の例に示す表示に代えて図11(C)の例に示す表示としてもよい。図11に示す例では、分割画面80において左図柄94aや右図柄98aが表示されている。この構成にすれば分割画面90の図柄が見やすくなるだけでなく、分割画面78,80,88の状態も把握することが可能になる。
[他の発明の態様]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕 手段1から8のいずれか一項に記載した遊技機において、図柄の変動中に所定条件が成立すると、二以上の表示区域のうち一以上の表示区域を他の表示区域よりも相対的に大きく表示する拡大縮小手段とを有する遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば図1に模式的に示すように、分割表示手段6aは表示部8を二以上の表示区域8a,8b,8c,8dに分割し、第1条件から第6条件等の所定条件が成立すると拡大縮小手段は特定の表示区域(例えば表示区域8a)を他の表示区域(例えば表示区域8b,8c,8d)よりも相対的に大きく表示する。よって特定の表示区域の図柄が見やすくなる。
〔態様2〕 手段1から8のいずれか一項に記載した遊技機において、図柄の変動中に所定条件が成立すると、二以上の表示区域のうち一以上の表示区域を他の表示区域よりも縮小して表示する縮小表示手段とを有する遊技機。
〔態様2の関連説明〕 本態様によれば図1に模式的に示すように、分割表示手段6aによって二以上の表示区域8a,8b,8c,8dに分割して表示するが、第1条件〜第6条件等の所定条件が成立すると縮小表示手段は特定の表示区域(例えば表示区域8b,8c,8d)を縮小して表示する。よって縮小しなかった表示領域(例えば表示区域8a)の図柄が相対的に見やすくなる。
2 遊技者
4 遊技制御部
6 表示制御部
6a 分割表示手段
6b 演出実行手段
6c 演出選択手段
6d 演出記録手段
6e 拡大表示手段
8 表示部
8a,8b,8c,8d 表示区域
10 パチンコ機(遊技機)
22 特別図柄表示器(表示装置)
26 普通図柄表示器
78,80,88,90 分割画面(表示区域)
92 表示画面(表示部)
100 メイン制御基板(遊技制御部)
110,210 CPU
112,202 ROM(演出記録手段)
114,204 RAM
200 表示制御基板(表示制御部)
212 キャラクタジェネレータ
214 VDP

Claims (1)

  1. 遊技球が入賞可能な始動口と、
    前記始動口への遊技球の入賞に基づいて大当り判定用乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段により取得された大当り判定用乱数についての大当り判定を行う大当り判定手段と、
    前記乱数取得手段により取得された大当り判定用乱数についての前記大当り判定の結果に基づく図柄変動画像が表示される表示領域を有する表示手段と、
    前記乱数取得手段により取得された大当り判定用乱数を、所定個数まで保留可能な保留手段と、
    所定の変動条件が成立したことに基づいて前記図柄変動画像を前記表示領域に表示することで、前記大当り判定用乱数についての前記大当り判定の結果を示唆しうる表示制御手段と、
    前記大当り判定手段による前記大当り判定において大当りであると判定されたことに基づいて、遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    を備え、前記図柄変動画像が表示されている間に遊技球が前記始動口に入賞したことに基づいて前記大当り判定用乱数が取得された場合には、該図柄変動画像の表示が終了したのちに、該取得された大当り判定用乱数についての前記大当り判定に基づく図柄変動画像が表示される遊技機であって、
    前記表示制御手段は、
    一つの前記大当り判定用乱数についての前記大当たり判定の結果を示唆しうる前記図柄変動画像を表示するに際し、一組の図柄変動画像の表示を開始し、さらに特定条件が成立したもとでは、該一組の図柄変動画像とは別の図柄変動画像を表示することで複数組の図柄変動画像を表示する
    ことを特徴とする遊技機。
JP2009055689A 2009-03-09 2009-03-09 遊技機 Expired - Lifetime JP4793885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055689A JP4793885B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055689A JP4793885B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356636A Division JP2002159684A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010283851A Division JP2011050801A (ja) 2010-12-20 2010-12-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009160420A true JP2009160420A (ja) 2009-07-23
JP4793885B2 JP4793885B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=40963661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009055689A Expired - Lifetime JP4793885B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4793885B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070701A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2017127707A (ja) * 2017-04-28 2017-07-27 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08164251A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Sophia Co Ltd 遊技機
JPH09140878A (ja) * 1995-11-29 1997-06-03 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2000024210A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Toyomaru Sangyo Kk 遊技機
JP2000317082A (ja) * 2000-01-01 2000-11-21 Ace Denken:Kk 遊技機
JP2002159684A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP4403346B2 (ja) * 2000-11-10 2010-01-27 株式会社大一商会 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08164251A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Sophia Co Ltd 遊技機
JPH09140878A (ja) * 1995-11-29 1997-06-03 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2000024210A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Toyomaru Sangyo Kk 遊技機
JP2000317082A (ja) * 2000-01-01 2000-11-21 Ace Denken:Kk 遊技機
JP4403346B2 (ja) * 2000-11-10 2010-01-27 株式会社大一商会 遊技機
JP2002159684A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070701A (ja) * 2011-09-26 2013-04-22 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2017127707A (ja) * 2017-04-28 2017-07-27 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4793885B2 (ja) 2011-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002159684A (ja) 遊技機
JP4631009B2 (ja) 遊技機
JP2003024519A (ja) 遊技機
JP2003010388A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001145747A (ja) 遊技機
JP4457374B2 (ja) 遊技機
JP4403346B2 (ja) 遊技機
JP4353348B2 (ja) 遊技機
JP4793885B2 (ja) 遊技機
JP2003000809A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5981370B2 (ja) 遊技機
JP2011212460A (ja) 遊技機
JP4581145B2 (ja) 遊技機
JP4667522B2 (ja) 遊技機
JP5384951B2 (ja) 遊技機の演出方法
JP2001212316A (ja) 遊技機
JP4441659B2 (ja) 遊技機
JP2006204316A (ja) 遊技機
JP2002136720A (ja) 遊技機
JP2006204545A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2011050801A (ja) 遊技機
JP4962995B2 (ja) 遊技機
JP4880896B2 (ja) 遊技機
JP2002165972A (ja) 遊技機
JP2010115522A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20101020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4793885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term